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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052138
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】収納システムおよび端末ドック
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/321 20210101AFI20240404BHJP
【FI】
A61B5/321
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158642
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000112602
【氏名又は名称】フクダ電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】取出 優
(72)【発明者】
【氏名】勝野 慶太
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127JJ03
4C127KK01
4C127LL06
4C127LL19
(57)【要約】
【課題】ケーブルおよび電極を確実に支持できる収納システムおよび端末ドックを提供する。
【解決手段】本開示の収納システムは、生体情報取得用の中継端末を収納するドック本体、および、前記ドック本体の外側に設けられており、前記中継端末に関する物体を係止する係止部を備える端末ドックと、前記端末ドックが固定されるトロリーと、前記係止部を介して前記端末ドックに係止される収納ケースと、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報取得用の中継端末を収納するドック本体、および、前記ドック本体の外側に設けられており、前記中継端末に関する物体を係止する係止部を備える端末ドックと、
前記端末ドックが固定されるトロリーと、
前記係止部を介して前記端末ドックに係止される収納ケースと、
を備える、収納システム。
【請求項2】
前記係止部は、前記収納ケースに設けられた被係止部と互いに噛み合う形状を有する、
請求項1に記載の収納システム。
【請求項3】
前記係止部は、前記中継端末から延びるケーブルを巻き付け可能なマチ部と、前記マチ部に巻き付けられた前記ケーブルが外れることを防止するフランジ部と、を有する、
請求項1に記載の収納システム。
【請求項4】
前記ドック本体は、互いに対向する2つの壁体を有し、
前記係止部は、前記2つの壁体の外面にそれぞれ設けられている、
請求項1に記載の収納システム。
【請求項5】
前記壁体における、前記係止部よりも前記ドック本体の開口部側に設けられた第2係止部をさらに備え、
前記第2係止部は、前記係止部に係止されている前記収納ケースに接触する、
請求項4に記載の収納システム。
【請求項6】
生体情報取得用の中継端末を収納する端末ドックであって、
前記中継端末を収納するドック本体と、
前記ドック本体の外側に設けられており、前記中継端末に関する物体を係止する係止部と、
を備える、端末ドック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報を取得するために用いられる医療用の端末装置を収納する収納システムおよび端末ドックに関する。
【背景技術】
【0002】
心電計などの医療機器では、患者の身体に電極などのセンサ部を取り付けることで心電図などの医療情報を生成している。一般的に、心電計と電極とはケーブル(コード)で互いに接続される。
【0003】
一方、可搬型の医療機器は、例えばトロリーなどと呼ばれる搬送装置に載せられる。医療情報を生成する際には、医療機器が搬送装置により患者の近くまで搬送され、搬送装置に載せられたまま電極が患者に取り付けられる。
【0004】
医療機器、またはトロリーには、センサ部から延びるケーブルを掛けるケーブルハンガーが設けられたものがある。このような場合、ケーブルがケーブルハンガーにより支持されることにより、ケーブルに接続された電極も支持される。ケーブルおよび電極がケーブルハンガーに掛けられた状態のまま、トロリーを移動させることも可能である。
【0005】
特許文献1には、超音波ヘッドとプローブコネクタとをつなぐケーブルが、ケーブルハンガーに掛けられる医用機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-272740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
医療機器またはトロリーには、ケーブルハンガーを有しないものがある。ケーブルハンガーがない場合、電極を支持する構成が別途必要となる。ここで、ケーブルおよび電極を支持したままトロリーを移動させることを考慮し、ケーブルおよび電極を確実に支持できる構成が要望されている。
【0008】
本開示は、ケーブルおよび電極を確実に支持できる収納システムおよび端末ドックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る収納システムは、生体情報取得用の中継端末を収納するドック本体、および、前記ドック本体の外側に設けられており、前記中継端末に関する物体を係止する係止部を備える端末ドックと、前記端末ドックが固定されるトロリーと、前記係止部を介して前記端末ドックに係止される収納ケースと、を備える。
【0010】
本開示の一態様に係る端末ドックは、生体情報取得用の中継端末を収納する端末ドックであって、前記中継端末を収納するドック本体と、前記ドック本体の外側に設けられており、前記中継端末に関する物体を係止する係止部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ケーブルおよび電極を確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施の形態に係る収納ケースを含む収納システムの全体構成を示す図
図2】中継端末について説明するための図
図3】端末ドックについて説明するための図
図4】中継端末が端末ドックに確実に収納された状態を示す図
図5】中継端末が端末ドックに確実に収納されていない状態を示す図
図6】係止部に収納ケースが係止された状態を示す図
図7】係止部にケーブルが巻き付けられた状態を示す図
図8】収納ケースについて説明するための図
図9】収納ケースにクリップ式電極が収納された状態を説明するための図
図10】収納ケースに吸着電極が収納された状態を説明するための図
図11】収納ケースの第1の変形例を示す図
図12】収納ケースの第2の変形例を示す図
図13】載置台、端末ドック、および収納ケースの位置関係の変形例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。
【0014】
<全体構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る収納ケースを含む収納システム100の全体構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、収納システム100は、トロリー10と、トロリー10に取り付けられた端末ドック1と、収納ケース2と、を有する。
【0016】
トロリー10は、医療機器本体20を載置して搬送可能とする搬送装置である。トロリー10は、例えば載置台101、支柱102、およびキャスター103を有する。トロリー10は、キャスター103により床面を移動可能となっている。キャスター103と載置台101との間は支柱102で接続されている。
【0017】
なお、図1は、トロリー10が床面に置かれている状態を示しており、載置台101が上方に、キャスター103が下方に配置される。以下の説明では、トロリー10が床面に置かれている状態の上方向を上、下方向を下とする。また、以下の説明では、トロリー10の持ち手104が設けられた方を前、反対側を後とする。さらに、以下の説明では、特に断りがない場合、トロリー10の前後方向を基準とした場合の左方向を左、右方向を右とする。
【0018】
医療機器本体20は、被検者から得られる生体情報に基づいて心電図などの医療情報を生成し出力する機器である。本実施の形態において、医療機器本体20は例えば心電計である。なお、載置台101に載置される医療機器本体20には、医療機器本体の他、例えばプリンター、ディスプレイ装置、カードリーダーなどが含まれてもよい。
【0019】
中継端末30は、被検者に取り付けられた電極40により計測された計測値に基づく検出情報を生成し、これを医療機器本体20に無線送信する。中継端末30は、携帯可能であって、内蔵電源に充電された電力により動作する。
【0020】
電極40は、被検者から心臓の電位などの生体情報を取得する。電極40は、例えば電極である。電極40は、例えば被検者の胸、手首、および足首などに取り付けられて被検者の心臓の電位の変化を計測し、ケーブル50を介して中継端末30に計測値を送信する。
【0021】
図1には、電極40の一例としてのクリップ式電極が示されている。中継端末30と電極40とは、ケーブル50により有線接続されており、電極40で取得された電位がケーブル50を介して中継端末30に入力される。なお、図1では、ケーブル50は一部を除いて図示が省略されている。
【0022】
なお、ケーブル50は、中継端末30および電極40の少なくともいずれかから取り外しが可能であってもよいし、中継端末30および電極40の少なくともいずれかに固定されていてもよい。
【0023】
中継端末30は、無線通信機能を有し、電極40により計測された電位の変化に基づく検出信号を医療機器本体20に向かって無線送信することができる。このように中継端末30を用いることにより、医療機器本体20と電極40との全区間を有線で接続しなくてよいため、全区間を有線で接続する場合と比較して、ケーブルが邪魔になりにくく、医療行為をし易くなる。
【0024】
中継端末30は、使用されていないとき、トロリー10に取り付けられた端末ドック1に収納された状態で充電される。また、電極40は、使用されていないとき、端末ドック1に取り付けられた収納ケース2に収納される。
【0025】
収納システム100は、中継端末30が端末ドック1に収納され、電極40が収納ケース2に収納された状態で、例えば医師や看護師などのユーザーの手によって移動することができる。端末ドック1および収納ケース2の詳細については、後述する。
【0026】
被検者の医療情報(心電図)を生成する場合、ユーザーは、例えば以下のように収納システム100を用いる。まず、中継端末30が端末ドック1に収納され、電極40が収納ケース2に収納された状態で、ユーザーは、トロリー10を被検者のある程度近くまで搬送する。
【0027】
次いで、ユーザーは中継端末30、電極40、およびこれらを接続するケーブル50を、端末ドック1および収納ケース2から取り出し、電極40を被検者に取り付けて中継端末30を操作する。これにより、電極40によるセンシング信号が中継端末30を介して生成され、医療機器本体20に無線送信される。医療機器本体20は、受信したセンシング信号に基づいて、心電図を生成し、プリンターやディスプレイ装置などから出力する。
【0028】
被検者の近くには、ベッドや他の医療機器などが配置されていることがあり、収納システム100全体を被検者のすぐ近くまで移動させることが困難な場合がある。本実施の形態に係る収納システム100では、医療機器本体20を載置したトロリー10を被検者のすぐ近くまで移動させる必要がなく、中継端末30、電極40、およびケーブル50のみを被検者のすぐ近くまで移動させることで電極40を被検者に取り付けることができる。
【0029】
<中継端末>
図2は、中継端末30について説明するための図である。図2では、中継端末30を正面から見た様子が示されている。
【0030】
図2に示すように、中継端末30の正面には、操作部およびインジケーターが設けられている。図2に示す例では、中継端末30の正面には、電源ボタン301と、インジケーター302と、計測ボタン303と、カスタムボタン304と、が設けられている。
【0031】
また、中継端末30の正面には、目印305が設けられている。本明細書において、目印とは、中継端末30の外面において、他の領域と異なっていることを示す印を意味する。図2に示す例では目印305は複数の三角形で構成されているが、目印305はこれに限られず、例えば四角形、線などを含む任意の図形、文字、図形と文字の組み合わせ、または企業や製品のロゴマークなどであってもよい。また、目印305は、中継端末30外面の色の塗り分けによって構成されていてもよい。具体的には、目印305に該当する領域の色が、中継端末30の外面の他の領域の色と異なる色に塗り分けられていてもよい。
【0032】
電源ボタン301は、中継端末30の電源をオンまたはオフするためのボタンである。
【0033】
インジケーター302は、中継端末30の各種状態を示す表示器である。インジケーター302は、図2に示すように複数設けられていてもよい。複数のインジケーター302のうち少なくとも1つは、中継端末30の充電状態を示すインジケーターである。具体的には、インジケーター302は、例えば点滅または点灯状態、もしくは色などにより、中継端末30の充電状態を示す。
【0034】
計測ボタン303は、ユーザーが、中継端末30を使用して被検者の生体情報の計測を開始または停止する場合に操作するボタンである。
【0035】
カスタムボタン304は、ユーザーが種々の機能を任意に割り当てることができるボタンである。カスタムボタン304には、予め設定された複数の機能のうち、いずれかをユーザーが任意に割り振ることができる。カスタムボタン304は、図2に示すように複数設けられていてもよい。
【0036】
カスタムボタン304に割り当てることができる機能としては、例えば、誘導の切り替え機能、記録紙の搬送速度の変更機能、各種フィルタの設定切り替え機能などが挙げられる。設定切り替えされるフィルタの例としては、ACフィルタ、筋電フィルタ、ドリフトフィルタなどが挙げられる。
【0037】
中継端末30には、複数の電極40とそれぞれ接続される複数のケーブル50が接続されている。また、中継端末30の側面には、充電用の充電口306が設けられている。
【0038】
ユーザーは、中継端末30、電極40、およびケーブル50を被検者のすぐ近くまで移動させた後、電極40を被検者に取り付け、計測ボタン303を操作する。すると、電極40から得られた計測値に基づいて、中継端末30は、検出情報を生成し、自動的に医療機器本体20に無線送信する。これにより、医療機器本体20において心電図が生成され、出力される。
【0039】
<端末ドック>
以下では、中継端末30を収納し充電する端末ドック1について詳細に説明する。図1に示す例では、端末ドック1は、トロリー10の載置台101の右側側面に固定されている。図3は、端末ドック1について説明するための図である。
【0040】
端末ドック1は、四方に配置された壁体11と底面部12により構成される略直方体形状に形成されている。端末ドック1は、壁体11および底面部12により形成された収納空間14を有し、当該収納空間14の上部は開口部13となっている。収納空間14は、端末ドック1内部に設けられた空間であって、中継端末30を収納できる空間である。壁体11および底面部12により、中継端末30を支持するドック本体15が構成される。なお、端末ドック1は、底面部12よりも開口部13の方が大きくなるように、壁体11が斜めに配置されている。これにより、中継端末30が端末ドック1に入れやすくなるとともに、中継端末30が傾斜面に沿って端末ドック1内の所定の充電位置に誘導される。
【0041】
底面部12には、端末ドック1の内部に向かって先端が延びるように充電端子16が配置されている。充電端子16は、図示しない充電コードによって所定の電源に接続される。中継端末30は、図2に示す充電口306が設けられた側面が下方を向くようにして、端末ドック1の開口部13から収納空間14の内部に挿入される。中継端末30の充電口306が設けられた側面が底面部12に到達すると、充電端子16が充電口306に接続されて充電が行われるようになっている。このように、端末ドック1は、中継端末30を立てた状態で収納するように構成されている。これにより、中継端末30が端末ドック1に収納された状態では、ケーブル50は中継端末30の上側から延在することになる。このため、ケーブル50の取り回しが容易になるとともに、中継端末30が端末ドック1に収納された状態において、ケーブル50が床面まで垂れ下がることを防止できる。なお、立てた状態とは、図4に示すように中継端末30の長手方向が上下方向に沿う状態には限られず、中継端末30の長手方向が上下方向に対してある程度斜めになってもよい。
【0042】
収納空間14の四方に配置された壁体11の少なくとも1つには、視認窓17が設けられている。視認窓17は、例えば壁体11に設けられた穴171である。視認窓17の高さおよび幅は、中継端末30が端末ドック1で確実に充電されている状態で、図2に示す目印305が端末ドック1の外部から完全に見えるような高さおよび幅に形成されている。なお、中継端末30が端末ドック1で確実に充電されている状態とは、例えば、中継端末30の下面が端末ドック1の底面部12と接触し、中継端末30の充電口306に充電端子16が根本まで挿入された状態である。以下では、中継端末30が端末ドック1で確実に充電されている状態を充電状態と記載する。
【0043】
中継端末30が充電状態であるか否かによって、中継端末30と端末ドック1との相対位置関係は変化する。言い換えると、中継端末30における充電口306への充電端子16の挿入状態によって、中継端末30と端末ドック1との相対位置関係は変化する。中継端末30と端末ドック1との相対位置関係が変化することにより、視認窓17からの目印305の見え方が変化する。このため、視認窓17からの目印の見え方によって、ユーザーは、中継端末30が充電状態であるか否かを一目で確認することができる。
【0044】
図4は、中継端末30の充電状態を示す図である。図4に示すように、中継端末30の充電状態では、視認窓17から、目印305の全体がはっきりと視認できる状態となる。図4に示す例では、ユーザーは、視認窓17を通して、目印305としての複数の三角形の全ての頂点を視認することができる。これにより、ユーザーは、中継端末30が充電されているか否かを、目印305の見え方に基づいて確認することができる。
【0045】
一方、図5は、視認窓17から目印305の全体が視認できない状態を示す図である。具体的には、図5では、複数の三角形で構成される目印305の頂点の一部が端末ドック1の壁体11に隠れており、ユーザーは目印305の全体を外部から視認できない例が示されている。図5では、壁体11により隠れている目印305の一部が破線で示されている。このような場合、充電端子16は充電口306に根本まで差し込まれておらず、中継端末30は充電されていない場合がある。
【0046】
なお、本開示では、上述したように目印305は複数の三角形に限られず、種々の形状や種類を有していてもよい。この場合、視認窓17からの目印305の見え方は目印305の形状や種類によって変化する。以下では種々の形状や種類の目印305について、視認窓17からの目印305の見え方の具体例を説明する。
【0047】
例えば目印305が図形、文字、図形と文字の組み合わせ、またはログマーク等である場合、充電状態では目印305全体を視認窓17から視認することができ、充電状態ではない場合には目印305全体を視認窓17から視認できないように構成されればよい。
【0048】
例えば目印305が端末ドック1の特定領域とそれ以外の領域との色の塗り分けである場合、特定領域の形状および大きさは視認窓17の形状および大きさに合わせて形成される。この場合、充電状態では目印305としての特定領域全体を視認窓17から視認することができ、充電状態ではない場合には特定領域だけではなく特定領域以外の領域も視認窓17から視認できる。すなわち、充電状態では視認窓17からは特定領域の色1色のみが視認でき、充電状態でない場合は視認窓17から特定領域の色とそれ以外の領域の色の2色が視認できることになる。
【0049】
また、本開示では、充電状態において、目印305が必ずしも視認窓17から見えなくてもよい。すなわち、目印305全体が視認窓17から視認できなくなっており、充電状態ではない場合に目印305の少なくとも一部が視認窓17から視認できるようになっていてもよい。
【0050】
また、視認窓17は、底面部12と同じ高さに形成されており、底面部12に容易に外部からアクセス可能である。この場合、端末ドック1の収納空間14の内部に不要なゴミや液体などが入り込んだとき、視認窓17からゴミや液体を容易に排出させることができる。なお、本開示では視認窓17が底面部12と必ずしも同じ高さに形成されなくてもよい。
【0051】
また、上述した例では、視認窓17の一例として壁体11に穴171が設けられている場合について説明したが、本開示では視認窓として、穴の代わりに、透明または半透明な視認窓が設けられていてもよい。この場合、端末ドック1の壁体11において、特定領域のみ透明または半透明の材料を用いて形成され、他の領域は透明でない材料を用いて形成されればよい。このように壁体11に視認窓が設けられている場合でも、端末ドック1が充電状態であるか否かにより、視認窓からの目印305の見え方を変化させることができる。
【0052】
図4の説明に戻る。図4において、中継端末30の計測ボタン303およびカスタムボタン304の位置がそれぞれ破線で示されている。図4に示すように、中継端末30が確実に充電されている状態において、計測ボタン303およびカスタムボタン304は壁体11に覆われ、外部から操作できない状態となっている。言い換えると、壁体11の高さは、中継端末30が確実に充電されている状態において、計測ボタン303およびカスタムボタン304を全て覆うことができる高さに形成されている。
【0053】
中継端末30の充電中は、中継端末30が使用されていない状態であり、計測ボタン303が操作されることは好ましくない。上述した構成により、中継端末30の充電中において、計測ボタン303またはカスタムボタン304が意図せず操作されてしまう事態を防止できる。
【0054】
また、図4に示すように、中継端末30が確実に充電されている状態において、インジケーター302は壁体11に覆われておらず、外部から容易に視認可能な状態となっている。言い換えると、壁体11の高さは、中継端末30が確実に充電されている状態において、インジケーター302を覆わない高さに形成されている。
【0055】
これにより、ユーザーは、インジケーター302によっても、中継端末30の充電状態を確認することができる。
【0056】
さらに、係止部18が、端末ドック1の壁体11のうち、互いに対向する2面のそれぞれに1つずつ設けられている。図4などに示す例では、係止部18は、端末ドック1を正面視したときの左右の壁体11にそれぞれ1つずつ設けられている。図4に示すように、係止部18は、マチ部181と、フランジ部182と、を有する。マチ部181は、壁体11に接続されている部位であり、マチ部181の先端にマチ部181より広がるようにフランジ部182が形成されている。
【0057】
係止部18は、図1に示す収納ケース2を係止する。係止部18は、収納ケース2が有する被係止部25(図8参照)と互いに噛み合う形状に形成されている。また、係止部18は、ケーブル50を係止して支持することができる。マチ部181の周囲にケーブル50を巻き付けることにより、係止部18にケーブル50を支持させることができる。この際、フランジ部182によってケーブル50が外れてしまうことを阻止できる。
【0058】
図6は、係止部18に収納ケース2が係止された状態を示す図である。図6Aおよび図6Bは、それぞれ反対の係止部18に収納ケース2が係止された様子を示している。図7は、係止部18にケーブル50が巻き付けられた状態を示す図である。
【0059】
係止部18が設けられた壁体11には、係止部18の上端よりも上側に、第2係止部19が設けられている。第2係止部19は、図6に示すように係止部18に収納ケース2が係止されたとき、収納ケース2の開口部23の縁部と接触することで、収納ケース2をしっかり固定することができる。また、第2係止部19は、図7に示すように係止部18にケーブル50が係止されるとき、例えば係止部18に巻き付けたケーブル50が緩んで係止部18から外れてしまう事態を防止できる。
【0060】
以上の構成により、端末ドック1は、中継端末30を確実に充電できる状態で収納できるとともに、確実に充電できる状態であることが視認窓17により容易に視認可能となっている。そして、端末ドック1は、中継端末30が確実に充電できる状態で収納されているとき、中継端末30に設けられた操作部(計測ボタン303またはカスタムボタン304)を壁体11で覆った状態となるため、充電中に操作部が操作されてしまう事態を防止できる。さらに、端末ドック1は、係止部18により、電極40を収納できる収納ケース2またはケーブル50を係止できる。これにより、中継端末30を端末ドック1に収納して充電している間の電極40およびケーブル50の取り回しが容易となる。さらに、係止部18はマチ部181およびフランジ部182を有し、マチ部181に掛けられたケーブル50はフランジ部182により外れにくくなっている。このため、例えば係止部18にケーブル50が係止された状態でトロリー10が移動されても、ケーブル50が係止部18から外れてしまう事態を防止できる。
【0061】
なお、端末ドック1は、例えば板金部材により、載置台101の右側側面に取り付けられて固定される。より詳細には、載置台101、および端末ドック1には、板金部材をネジ止めするためのネジ穴が設けられており、当該ネジ穴に板金部材がネジ止めされることにより、端末ドック1が載置台101に取り付けられる。なお、図1では端末ドック1が載置台101の右側側面に固定された例が示されているが、本開示はこれに限られず、端末ドック1は載置台101の他の側面に固定されてもよい。端末ドック1が載置台101の他の面に取り付けられた場合の具体例については、後述する。
【0062】
<収納ケース>
以下では、電極40を収納する収納ケース2について詳細に説明する。上述したように、収納ケース2は端末ドック1の係止部18に係止されて使用される。図1に示す例では、収納ケース2は、載置台101の右側側面に固定された端末ドック1の後ろ側に係止されている。
【0063】
図8は、収納ケース2について説明するための図である。図8Aは収納ケース2の斜視図であり、図8Bは収納ケース2の上面図である。
【0064】
収納ケース2は、四方に配置された壁体21と底面部22により構成される略直方体形状に形成されている。収納ケース2は、壁体21および底面部22により形成された収納空間24を有し、当該収納空間24の上部は開口部23となっている。収納空間24は、収納ケース2内部に設けられた空間であって、電極40を収納できる空間である。なお、収納ケース2は、底面部22よりも開口部23の方が大きくなるように、壁体21が斜めに配置されていてもよい。
【0065】
壁体21の側面の一部には、被係止部25が設けられている。被係止部25は、図4などに示す端末ドック1の係止部18に係止される部位である。被係止部25が係止部18に係止されることにより、収納ケース2は端末ドック1に係止される。
【0066】
図8Bに示すように、収納ケース2は、上面視において、被係止部25の中心を通る直線Lに対しほぼ線対称となる形状に形成されている。これにより、図6Aおよび図6Bに示すように、収納ケース2は、端末ドック1が有する複数の係止部18のうち、いずれの係止部18にも係止されうる。
【0067】
壁体21の外側には、規制部26が設けられている。図8Aおよび図8Bに示す例では、規制部26は壁体21と底面部22との境界部付近に設けられた段差である。規制部26は、電極40の一例としてのクリップ式電極41が収納ケース2に収納されるときに、クリップ式電極41が収納ケース2から外れることを規制する。
【0068】
図9は、収納ケース2にクリップ式電極41が収納された状態を説明するための図である。図9Aは、クリップ式電極41が収納された収納ケース2の斜視図であり、図9Bはクリップ式電極41が収納された収納ケース2を側面視した図である。
【0069】
図9に示すように、クリップ式電極41は、壁体21を挟み込むようにして収納ケース2に収納される。クリップ式電極41が収納ケース2に収納された状態において、クリップ式電極41の先端部41Tは、規制部26に達する。一方、クリップ式電極41のピボット支点41Pは、壁体21の上端付近に位置する。言い換えると、規制部26から壁体21の上端(開口部23側の端部)までの長さL1は、クリップ式電極41の先端部41Tからピボット支点41Pまでの長さL2に合わせて、長さL2よりも短くなるように形成される。なお、長さL1が長さL2よりも短すぎると、収納されたクリップ式電極41にがたつきが生じる可能性があるので、長さL1は長さL2に合わせて設定されることが好適である。
【0070】
図9Bに示すように、規制部26としての段差により、クリップ式電極41の先端部41Tが規制部26に達している状態でクリップ式電極41が上方に引き抜かれようとしても、先端部41Tと規制部26の一部とが互いに干渉することで、クリップ式電極41の上方への移動が規制される。この観点から言えば、規制部26としての段差の角度が、図9Bに示すように、収納ケース2の側面視において、直角に近い角度に形成されていることが好適である。これにより、収納ケース2はクリップ式電極41を確実に支持し、収納することができるとともに、クリップ式電極41が収納ケース2に収納された時、特に収納された状態でトロリー10が移動される時におけるクリップ式電極41のがたつきや外れを抑えることができる。
【0071】
なお、図8Bに示すように、収納ケース2の内側にも規制部26としての段差が設けられている。
【0072】
また、図8Bに示すように、底面部22の一部には、穴27が設けられている。穴27は、収納ケース2の内部にゴミや液体などが入り込んだとき、ゴミや液体を容易に排出させるための穴である。穴27は、後述の吸着電極42が落ちない程度の大きさに形成されている。
【0073】
上述したように、収納ケース2の壁体21にはクリップ式電極41を収納することができ収納空間24には、電極40としての吸着電極42を収納することができる。
【0074】
図10は、収納ケース2に吸着電極42が収納された状態を説明するための図である。図10Aは、吸着電極42について説明するための斜視図であり、図10Bはクリップ式電極41および吸着電極42が収納された状態の収納ケース2の上面図である。
【0075】
図10Aに示すように、吸着電極42は、被検者の皮膚に吸着する吸着部421と、内部の空気を抜いて吸着部421を吸着させるつまみ部422と、電極423と、を有する。吸着部421の下面は略平面に形成されているため、吸着電極42を収納ケース2に収納するときには、吸着部421を底面部22に接触させるように収納されることが好適である。
【0076】
図10Bに示すように、収納ケース2の長手方向に沿って、複数の吸着電極42が並べて収納されうる。図10Bに示す例では、収納ケース2には、6個の吸着電極42が収納されている。収納ケース2の長手方向に沿った底面部22の長さは、収納ケース2に収納されるべき所望の個数の吸着電極42の横幅の合計よりも長くなるように形成されることが好適である。
【0077】
また、図10Bに示すように、収納ケース2の長手方向に沿って、複数のクリップ式電極41が並べて収納されうる。図10Bに示す例では、収納ケース2には、4個のクリップ式電極41が収納されている。言い換えると、収納ケース2の長手方向に沿った壁体21の上端の長さは、収納ケース2に収納されるべき個数のクリップ式電極41の横幅の合計よりも長くなるように形成される。
【0078】
なお、クリップ式電極41の大きさが複数種類ある場合、収納ケース2の大きさは、より小さい方のクリップ式電極に合わせて形成されることが好適である。具体的には、大人用と子供用の2種類の大きさを有するクリップ式電極41があらかじめ用意されており、大人用の方が子供用よりも大きい場合、例えば収納ケース2の規制部26から壁体21の上端(開口部23側の端部)までの長さL1は、子供用のクリップ式電極41の先端部41Tからピボット支点41Pまでの長さL2に合わせて形成されればよい。これにより、収納ケース2には、大人用のクリップ式電極41でも問題なく収納することができる。
【0079】
上述した例では、図9に示すように、収納ケース2の四方に配置された壁体21のうち1つに複数のクリップ式電極41が収納されることについて説明したが、本開示はこれに限られない。例えば、収納ケース2の四方に配置された壁体21のうち、複数の面のそれぞれにクリップ式電極41が収納されてもよい。この場合、例えば収納ケース2の短手方向の壁体21の長さは、少なくとも1つのクリップ式電極41の横幅よりも長くなるように形成されればよい。
【0080】
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することがない範囲で、様々な形で実施することができる。
【0081】
(収納ケースの変形例)
図8から図10に示す例では、規制部26は、壁体21と底面部22との間に設けられた段差であったが、本開示の規制部は段差以外にも種々の形態を取りうる。以下では段差以外の形態の規制部を有する収納ケースの変形例について説明する。
【0082】
図11は、収納ケースの第1の変形例を示す図である。図11Aは、第1の変形例としての収納ケース2Aを示している。収納ケース2Aは、開口部23Aが一方に設けられた収納空間24Aを有しており、壁体21Aが、収納空間24Aの四方に配置されている。壁体21Aの一部には穴211Aが設けられており、当該穴211Aと壁体21Aの上端との間には壁体21Aの一部である梁部材212Aが設けられている。この梁部材212Aは、規制部26Aとして機能する。
【0083】
クリップ式電極41は、梁部材212Aを挟み込むようにして収納ケース2Aに収納される。図11Bには、収納ケース2Aにクリップ式電極41が収納された様子が示される。図11Bに示すように、クリップ式電極41が収納ケース2Aに収納された状態において、クリップ式電極41の先端部41Tは壁体21Aに設けられた穴211Aの下端付近に位置する。また、クリップ式電極41のピボット支点41Pは、梁部材212Aの上端付近に位置している。
【0084】
この状態でクリップ式電極41が引き抜かれようとしても、互いに噛み合った両先端部41Tと規制部26Aとしての梁部材212Aとが互いに干渉することで、クリップ式電極41の上方への移動が規制される。このため、収納ケース2Aはクリップ式電極41を確実に収納することができる。
【0085】
なお、図11Aに示すように、収納空間24Aにおける開口部23Aと対向する側には底面部22Aが設けられており、複数の吸着電極を底面部22Aに並べて収納することも可能である。
【0086】
なお、図11に示す例では、収納ケース2Aと、中継端末30の端末ドック1Aとが一体に形成されている。図11Bに示すように、端末ドック1Aは、中継端末30を斜めに保持するように構成されている。図11では図示が省略されているが、端末ドック1Aの壁体にも穴が設けられ、中継端末30が確実に充電されている状態において、中継端末30に設けられた目印305が外部からはっきりと視認できるように構成されていてもよい。
【0087】
図12は、収納ケースの第2の変形例を示す図である。図12Aは、第2の変形例としての収納ケース2Bを示している。収納ケース2Bには、壁体21Bの外側に、規制部26Bとしての凸部211Bが設けられている。凸部211Bは、壁体21Bから収納ケース2Bの外部に向かって突出する部位である。図12に示す例では、凸部211Bは、壁体21Bの一面に亘って形成されている。なお、本開示はこれに限定されず、例えば凸部211Bは、壁体21Bの外側の一部にのみ形成されていてもよい。
【0088】
図12Bは、収納ケース2Bにクリップ式電極41が収納された様子を示す図である。クリップ式電極41は、壁体21Bを挟み込むようにして収納ケース2に収納される。クリップ式電極41が収納ケース2Bに収納された状態において、クリップ式電極41の先端部41Tは、凸部211Bより下方に位置する。これにより、クリップ式電極41が上方に引き抜かれようとしても、先端部41Tと規制部26Bとしての凸部211Bとが互いに干渉することで、クリップ式電極41の上方への移動が規制される。このため、収納ケース2Bはクリップ式電極41を確実に収納することができる。
【0089】
なお、収納ケースの第2の変形例では、複数の大きさのクリップ式電極のそれぞれの大きさに合わせて2か所に凸部が設けられていてもよい。具体的には、収納ケースには、大人用のクリップ式電極の大きさに合わせた位置に設けられた第1凸部と、子供用のクリップ式電極の大きさに合わせた位置に設けられた第2凸部と、の両方が設けられていてもよい。
【0090】
なお、図12に示す第2の変形例においても、収納ケース2Bの底面部には吸着電極を並べて収納できるように構成されていてもよい。
【0091】
(端末ドック、収納ケース、およびトロリーの位置関係の変形例)
上述した実施の形態では、図1に示すように、載置台101の右側側面に端末ドック1が固定されており、端末ドック1の後ろ側に収納ケース2が係止されている。本開示では、トロリー、端末ドック、および収納ケースの位置関係は、図1に示す位置関係に限られず、種々の形態を取りうる。
【0092】
図13には、載置台101、端末ドック1、および収納ケース2の位置関係の変形例が示されている。
【0093】
図13Aは、載置台101の右側側面に端末ドック1が固定され、端末ドック1の前側に収納ケース2が係止された状態を示す図である。
【0094】
図13Bは、載置台101の前側(持ち手104側)側面の左よりに端末ドック1が固定されており、端末ドック1の右側に収納ケース2が係止された状態を示す図である。
【0095】
図13Cは、載置台101の前側(持ち手104側)側面の右よりに端末ドック1が固定されており、端末ドック1の左側に収納ケース2が係止された状態を示す図である。
【0096】
図13Dは、載置台101の左側側面に端末ドック1が固定されており、端末ドック1の後ろ側に収納ケース2が係止された状態を示す図である。
【0097】
このように、端末ドック1は、図1のように載置台101の右側側面に限られず、他の側面に固定されてもよい。また、収納ケース2は、端末ドック1の一方側に限られず、他方側に係止されてもよい。このように、端末ドック1および収納ケース2には、取付位置に自由度が確保されており、収納システム100を使用するユーザーが使いやすいように端末ドック1および収納ケース2の取付位置は適宜変更されればよい。
【0098】
例えば医療機器本体20は、医療情報としての心電図を出力するとき、ロール紙などに印刷して出力することがある。印刷されたロール紙が例えばトロリー10の左側に向かって排出される場合には、端末ドック1および収納ケース2は、ロール紙と干渉しない右側に取り付けられることが好適である。また、医療機器本体20が、ユーザーや被検者の識別情報をカードリーダーを用いて読み取る構成である場合、カードリーダーは、トロリー10の前側から正対するユーザーの右手に近いトロリー10の右側に設置されることがある。この場合、端末ドック1および収納ケース2は、トロリー10の左側に取り付けられることが好適である。
【0099】
なお、上述したように、端末ドック1は例えば板金部材とネジ止めにより載置台101に固定されているが、端末ドック1の固定位置を変更する際には、ネジを外して載置台101の他の位置に設けられたネジ穴を利用して端末ドック1を固定し直せばよい。
【0100】
また、端末ドック1および端末ドック1に係止された収納ケース2は、載置台101から任意に取り外して持ち運び可能に構成されていてもよい。この場合、端末ドック1は、載置台101にネジ止めされていなくてもよい。
【0101】
本開示に係る収納システム100は、生体情報取得用の中継端末30を収納するドック本体15、および、ドック本体15の外側に設けられており、中継端末30に関する物体(収納ケース2およびケーブル50の少なくともいずれか)を係止する係止部18を備える端末ドック1と、端末ドック1が固定されるトロリー10と、係止部18を介して端末ドック1に係止される収納ケース2と、を備える。
【0102】
本開示に係る収納システム100において、係止部18は、収納ケース2に設けられた被係止部25と互いに噛み合う形状を有する。
【0103】
本開示に係る収納システム100において、係止部18は、中継端末30から延びるケーブル50を巻き付け可能なマチ部181と、マチ部181に巻き付けられたケーブル50が外れることを防止するフランジ部182と、を有する。
【0104】
本開示に係る収納システム100において、ドック本体15は、互いに対向する2つの壁体11を有し、係止部18は、2つの壁体11の外面にそれぞれ設けられている。
【0105】
本開示に係る収納システム100において、壁体11における、係止部18よりもドック本体15の開口部23側に設けられた第2係止部19をさらに備え、第2係止部19は、係止部18に係止されている収納ケース2に接触する。
【0106】
本開示に係る端末ドック1は、生体情報取得用の中継端末30を収納する端末ドック1であって、中継端末30を収納するドック本体15と、ドック本体15の外側に設けられており、中継端末30に関する物体(収納ケース2およびケーブル50の少なくともいずれか)を係止する係止部18と、を備える。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本開示は、中継端末を収納できる端末システムとして有用である。
【符号の説明】
【0108】
100 収納システム
101 載置台
102 支柱
103 キャスター
104 持ち手
1,1A 端末ドック
2,2A,2B 収納ケース
10 トロリー
11 壁体
12 底面部
13 開口部
14 収納空間
15 ドック本体
16 充電端子
17 視認窓
171 穴
18 係止部
181 マチ部
182 フランジ部
20 医療機器本体
21,21A,21B 壁体
211A 穴
212A 梁部材
211B 凸部
22,22A 底面部
23,23A 開口部
24,24A 収納空間
25 被係止部
26,26A,26B 規制部
27 穴
30 中継端末
301 電源ボタン
302 インジケーター
303 計測ボタン
304 カスタムボタン
305 目印
306 充電口
40 電極
41 クリップ式電極
41P ピボット支点
41T 先端部
42 吸着電極
421 吸着部
422 つまみ部
423 電極
50 ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13