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  • 特開-通話装置 図1
  • 特開-通話装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052456
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】通話装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20240404BHJP
   H04M 1/72409 20210101ALI20240404BHJP
   H04M 1/21 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
H04M1/00 V
H04M1/72409
H04M1/21 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022167966
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】522408717
【氏名又は名称】山田 悟司
(72)【発明者】
【氏名】山田 悟司
【テーマコード(参考)】
5K023
5K127
【Fターム(参考)】
5K023AA04
5K023AA07
5K023BB11
5K023CC01
5K023DD06
5K023EE02
5K023GG03
5K023HH07
5K023LL06
5K127AA12
5K127BA01
5K127BA03
5K127BB23
5K127BB32
5K127CA02
5K127CB02
(57)【要約】
【課題】スマートフォンによって利便性の高いサービスが提供されているが、高齢者や障害のある者には操作が難しいものが存在してしまう。介助者のサービスも期待できるが、時間も限られることから設定などに時間が必要なものは避けられる傾向にある。この手の市場は大きくはないため通常対策されるアプリケーション開発による投資を回収することが困難であるため商品化が困難である。
【解決手段】本発明はスマートフォンを内蔵することで面倒な設定を行う必要ななくすぐに使用開始でき、話しやすく聞きやすい受話器を用い会話を行うことが出来る通話機。 操作性を垂直方向に限定した設計を行うことで手指のコントロールに不自由があっても操作しやすい設計をしている。
新規のアプリケーションの開発に頼らず、外部からスマートフォンをコントロールする小さなコントローラーを開発することで少額の投資で商品化することで商品化を実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去に広く使われていた家庭用固定電話と同様の受話器(1)を有しながら、スマートフォンの画面表示部(2)をもつ通話装置。
【請求項2】
通話先を画面以外のスイッチ(5)で選択することが出来る請求項1に記載の通話装置。
【請求項3】
スマートフォン(4)を内蔵もしくは接続することで特別に通信環境を設定する必要が無く容易に通話ができる請求項1に記載の通話装置。
【請求項4】
高齢者や身障者の操作性を容易にするため操作ボタンは垂直方向だけで操作できるように配置した請求項1に記載の通話装置。
【請求項5】
本通話装置に内蔵したコントローラー(3)によって外部から操作するようにした請求項1に記載の通話装置。
【請求項6】
スマートフォンの内蔵電池及び本機に内蔵の電池により停電時でも平時と同じ操作性を維持することが出来る請求項1に記載の通話装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
スマートフォンの普及により利便性が高まったが、新しい操作系に馴染めない高齢者や、障害を持つ方々にもスマートフォンのテレビ電話機能を容易に使えるように工夫した通話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今までのTV電話はスマートフォンの1アプリ(ソフト)として提供されているため、そもそもスマートフォンの操作が出来ないと使用することが出来ない。過去には専用のTV電話機が存在したがスマートフォンの時代になり市場から消えて久しい。スマートフォンの会話は従来の受話器での会話とは異なり、口元にマイクが無いことから話しづらさを感じることも多い、またTV電話として使用する際にはマイク、スピーカーが顔から離れた状態で使用するので、ついつい大声になったり相手の声が聞こえづらかったりと従来の電話とは異なることが多い。近来の技術であれば使いやすいTV電話機を制作することは容易だが商売規模として数が見込めないことから高額なものになってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
スマートフォンの独自の動作である例えばタップやスライドは高齢者や身障者には慣れを要する動作でありうまく操作が出来ないことが多い。高齢や聴覚に障害を抱える者にとり、スマートフォンのスピーカーからの声を聴くことや離れたマイクに話しかけることも慣れを要する。介助者が手助けする場面も多いが時間も限られているので出来るだけ簡単な設定・操作で済むことが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、慣れ親しんでいる家庭用固定電話の操作性を用いてスマートフォンを操作すること、受話器を用いることで聞き取りやすく話し易い事。スマートフォンを内蔵することで設定の手間いらずの設計とした。本発明のスイッチ(5)は垂直向きに操作することで機能するように配置されており、手指のコントロールに不自由があっても操作しやすい工夫を行っている。また既存のスマートフォンを内蔵もしくは接続して使う設計になっており、新規にアプリ(ソフトウェア)を制作する必要はなく比較的小さな外部コントローラーの新設のみで機能を果たすことで開発コストの削減=低価格商品を実現した。
【発明の効果】
【0005】
スマートフォンに慣れていない高齢者、もしくは身障者が手軽に購入して使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】全体像。
図2】断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に示す通話装置で(1)は高齢者でも馴染みのある固定電話の受話器と同様耳元にスピーカー、口元にマイクが配置される。(2)は通話の際に相手側のカメラの移す映像がみれる画面である。一般的なスマートフォン(4)で稼働するテレビ電話システムの画面が移ることを想定している。(4)のスマートフォンは市販のスマートフォンを無改造で使用することが出来、内蔵のアプリをそのまま使用することで使用者の金銭的負担を増やさない工夫がなされている。(3)はボタン操作でスマートフォンを制御するためのコントローラーで、受話器の音量の調整もコントローラーで行う。(5)は操作するためのスイッチで、電話をかける相手(個人や団体、サークルなど)を選択すると1動作で相手に電話がつながる操作を行える。(5)の配置は操作が垂直方向になるように下向きに操作することで使いやすい操作性を持つ、垂直方向はおおよそ20度くらいの範囲であれば操作性には支障がないことを確認した。 画面(2)は使用者に対して正対しており見やすい位置に固定されている。受話器(2)は固定電話と同様の操作性を持ち、持ち上げれば通話、戻せば終話の動作となる。また受話器は垂直方向に置くことで元の位置に戻すことが出来る。スイッチ(5)は発信先ごとに用意され、押す操作だけで相手先に発信することが出来る、このスイッチも垂直方向の操作で動作するよう配置されている。
【産業上の利用可能性】
【0008】
新規のアプリ(ソフトウェア)の開発が不要なため少量での商品化が可能になり、例えば過疎の村の通信手段とか、高齢者の健康相談、日用品の配達注文などの役務にも活用でき、今後の高齢者社会に適している。
【符号の説明】
【0009】
1受話器
2画面
3外部コントローラー
4スマートフォン
5宛先操作スイッチボタン
図1
図2