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特開2024-52489レイヤ3スイッチ用のルーティング情報管理方法及び該ルーティング情報管理方法を用いる情報管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052489
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】レイヤ3スイッチ用のルーティング情報管理方法及び該ルーティング情報管理方法を用いる情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/021 20220101AFI20240404BHJP
【FI】
H04L45/021
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051499
(22)【出願日】2023-03-28
(31)【優先権主張番号】202211207541.2
(32)【優先日】2022-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504025778
【氏名又は名称】明泰科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王剛
(72)【発明者】
【氏名】李曉明
(72)【発明者】
【氏名】曹良兵
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA19
5K030HA08
5K030JA07
5K030JT03
5K030LB05
5K030MD07
(57)【要約】
【課題】レイヤ3スイッチに用いられるARP情報の利用の効率化を図る。
【解決手段】レイヤ3スイッチに適用されるルーティング情報管理方法であって、ARPテーブルにおける各ARPエントリに対し、IPルーティングテーブルにおける複数のルーティングエントリのうち、ネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出した数値がゼロであるARPエントリを前記ARPテーブルから削除し、各ルーティングエントリに対し、そのネクストホップIPアドレスがARPテーブルに存在しないもの非アクティブとし、特定非アクティブルーティングエントリに基づいて、主動的にARPリクエストを前記ネットワークに送信し、そしてこの送信に対応する返信として受信したARP情報に基づいてARPテーブルを更新する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用でき、且つ、プロセッサにより実行されるルーティング情報管理方法であって、
前記レイヤ3スイッチにIP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルが記録されており、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、各前記ルーティングエントリはそれぞれターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有しており、
前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、各前記ARPエントリはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有しており、
該ルーティング情報管理方法は、
前記ARPテーブルにおける各ARPエントリに対し、前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのうち、前記ネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出した前記個数をエイジングレファレンスパラメータとして当該ARPエントリに割り当てるエイジングレファレンスパラメータ算出ステップと、
前記ARPテーブルに対してエイジング処理を実行する際、割り当てられた前記エイジングレファレンスパラメータがゼロであるARPエントリを前記ARPテーブルから削除する削除ステップと、
前記IPルーティングテーブルにおける各ルーティングエントリに対し、有するネクストホップIPアドレスが前記ARPテーブルに存在しないルーティングエントリを、非アクティブルーティングエントリとする非アクティブルーティングエントリ決定ステップと、
前記非アクティブルーティングエントリに基づいて、主動的にARPリクエストを前記ネットワークに送信するARPリクエスト送信ステップと、
前記ネットワークから受信したARP情報に基づいて前記ARPテーブルを更新するARP更新ステップと、を含むことを特徴とするルーティング情報管理方法。
【請求項2】
前記ARP情報は、IPアドレスと、該IPアドレスに対応するMACアドレスとを有し、
前記ARP更新ステップでは、前記ARP情報が有する前記IPアドレスと前記MACアドレスとを有する新たなARPエントリを前記ARPテーブルに追加することを特徴とする請求項1に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項3】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断されると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新することを特徴とする請求項2に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項4】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新することを特徴とする請求項3に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項5】
前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除することを特徴とする請求項3に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項6】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断されると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新することを特徴とする請求項1に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項7】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新することを特徴とする請求項6に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項8】
前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除することを特徴とする請求項6に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項9】
ネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用できるルーティング情報管理システムであって、
IP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルとが記録され、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、各前記ルーティングエントリはそれぞれターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有し、前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、各前記ARPエントリはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有する記録モジュールと、
前記記録モジュールに接続し、請求項1に記載されるルーティング情報管理方法を実行するように構成されたプロセッサと、を備えることを特徴とするルーティング情報管理システム。
【請求項10】
前記ARP情報は、IPアドレスと、該IPアドレスに対応するMACアドレスとを有し、
前記プロセッサは、前記ARP情報が有する前記IPアドレスと前記MACアドレスとを有する新たなARPエントリを前記ARPテーブルに追加できるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断すると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断すると、該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のルーティング情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレイヤ3スイッチ用のルーティング情報に関し、特に、レイヤ3スイッチ用のルーティング情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のレイヤ3スイッチはCPU(中央処理ユニット)により実行されるソフトウェアを利用してIP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルのメンテナンス及び更新に用いられるルーティング情報を計算し、そして例えばASIC(特定用途向け集積回路)などのハードウェアを利用して高速なルーティングを実行する。ソフトウェアの実行により、ルーティングに用いられるルーティング情報をCPUに書き込むことが出来、そして不要なルーティング情報をCPUから削除することができる。
【0003】
ルーティング情報は、使用者により作成可能、あるいはルーティングプロトコルにより動的に取得可能であり、ルーティングに用いられるネットワークアドレス情報(例えば、ターゲットIPアドレス)と、ネクストホップ情報(例えば、ネクストホップのIPアドレス及び対応するMAC(媒体アクセス制御)アドレス)を有する。
【0004】
従来のレイヤ3スイッチは、メッセージが保持する宛先のIPアドレスをルーティング用のすべてのネットワークアドレスと比較し、マッチングするネットワークアドレスを見つけると、ネットワークにおいて該レイヤ3スイッチに最も近いノード装置に該メッセージを転送する。転送されたメッセージを受信する該ノード装置は、IPインターフェースにより該レイヤ3スイッチに接続されており、ルート上のネクストホップと呼ばれる。
【0005】
メッセージをルート上のネクストホップに転送するプロセスは、ネクストホップのIPアドレスとMACアドレス(以下、ネクストホップ情報と呼ぶ)に基づいており、これはアドレス解決プロトコル(ARP)により取得することができる。しかし実際には、ノード装置とレイヤ3スイッチの接続が切断されると、そのネクストホップ情報は利用できなくなるので、ネクストホップ情報は常に安定して利用できるものではない。更に、ARPのメカニズムは通常、ARP情報を保存する一時的記録モジュール(例えば、ARPキャッシュ)が、利用できなくなったARP情報に容量を占められるような状況を避けるべく、一定の時間ごとに(例えば300秒間ごとに)一時的記録モジュールから全ての動的に取得されたARP情報を削除するARPエイジングと呼ばれる仕組みが存在し、これにより記録モジュールの有効利用が図られる。しかし、このようなARPエイジングでは、利用可能なARP情報も削除されかねず、ルート上で利用可能な経路(ネクストホップ)のARP情報がない場合、そのルートではメッセージが送信できず、そうすると利用できないルートとなり、レイヤ3スイッチのハードウェアのASICに記録されるルーティングテーブルからそのルート情報も削除されることになる。
【0006】
従来のレイヤ3スイッチは、データメッセージを受信する際、該データメッセージの転送ルートに失われたARP情報に対応するネクストホップが存在すると、該失われたARP情報を取り戻すようにトリガーされる。このようなARP情報を取り戻す仕組みはデータトリガーと呼ばれる。従来のレイヤ3スイッチのCPUは、受信したデータメッセージに基づいてソフトウェアルーティングテーブルを検索し、該ソフトウェアルーティングテーブルからマッチングルートを見つけると、マッチングルートにおけるネクストホップに対応するARP情報を取得するために、マッチングルートに対応するARPリクエストをVLAN(バーチャル・ローカル・エリア・ネットワーク)に送信する。ノード装置からARPリプライを受信すると、従来のレイヤ3スイッチはネクストホップに対応するARP情報を取得して再びデータメッセージのハードウェア転送ができるようになる。
【0007】
しかし、ネクストホップに対応するARP情報を再取得する前に、従来のレイヤ3スイッチがそのルートを介して送信されるべきメッセージを連続的に受信すると、メッセージを受信するたびに上記処理を繰り返すことになり、CPUの高負荷を引き起こして通常の稼働に影響する可能性がある。
【0008】
また、ARP情報の請求及び取得に関しては、特許文献1の記載内容も参照できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許6192838号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、従来技術の少なくとも1つの欠点を解決できるレイヤ3スイッチ用のルーティング情報管理方法及び該ルーティング情報管理方法を用いる情報管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成すべく、本発明はネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用でき、且つ、プロセッサにより実行されるルーティング情報管理方法であって、
前記レイヤ3スイッチにIP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルが記録されており、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、各前記ルーティングエントリはそれぞれターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有しており、
前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、各前記ARPエントリはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有しており、
該ルーティング情報管理方法は、
前記ARPテーブルにおける各ARPエントリに対し、前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのうち、前記ネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出した前記個数をエイジングレファレンスパラメータとして当該ARPエントリに割り当てるエイジングレファレンスパラメータ算出ステップと、
前記ARPテーブルに対してエイジング処理を実行する際、割り当てられた前記エイジングレファレンスパラメータがゼロであるARPエントリを前記ARPテーブルから削除する削除ステップと、
前記IPルーティングテーブルにおける各ルーティングエントリに対し、有するネクストホップIPアドレスが前記ARPテーブルに存在しないルーティングエントリを、非アクティブルーティングエントリとする非アクティブルーティングエントリ決定ステップと、
前記非アクティブルーティングエントリに基づいて、主動的にARPリクエストを前記ネットワークに送信するARPリクエスト送信ステップと、
前記ネットワークから受信したARP情報に基づいて前記ARPテーブルを更新するARP更新ステップと、を含むことを特徴とするルーティング情報管理方法を提供する。
また、本発明はネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用できるルーティング情報管理システムであって、
IP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルとが記録され、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、各前記ルーティングエントリはそれぞれターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有し、前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、各前記ARPエントリはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有する記録モジュールと、
前記記録モジュールに接続し、上記ルーティング情報管理方法を実行するように構成されたプロセッサと、を備えることを特徴とするルーティング情報管理システムをも提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明はARPテーブルに対してエイジングレファレンスパラメータに基づいてエイジング処理を行うので、従来のエイジング処理のようにARPエントリを定期的に全削除するのではなく、まだ利用できるARPエントリは削除されない上、送信するARPリクエストのデータ量(パケット数)を節約することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例におけるルーティング情報管理システムの構成が示されるブロック図である。
図2】本発明の実施例におけるルーティングエントリの構成内容が示される説明図である。
図3】本発明の実施例におけるARPエントリの構成内容が示される説明図である。
図4】本発明の実施例における未解決ARPエントリの構成内容が示される説明図である。
図5】本発明の実施例におけるIPルーティングテーブルとARPテーブルとエイジングレファレンステーブルとの関係が示される説明図である。
図6】本発明の実施例においてIPルーティングテーブルと未解決ARPリストとタイマーとの関係が示される説明図である。
図7】本発明の実施例におけるエイジング処理の手順が示されるフローチャートである。
図8】本発明の実施例において非アクティブルーティングエントリに基づいてARPリクエストが送信される手順が示されるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
具体的説明に入る前に、本発明において同じ役割を担う構成要素に関しては、全く同じものでなくても、同じ符号が振り分けられていることに留意されたい。
【0015】
図1図2に本発明の1つの実施例のルーティング情報管理システム100が示されている。ルーティング情報管理システム100は例えばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などのネットワーク200を経由して複数のノード装置300に接続されるレイヤ3スイッチに適用されることができる。具体的には、ルーティング情報管理システム100はレイヤ3スイッチにおいてルート上のネクストホップに関連する情報の管理に用いられ、プロセッサ1とプロセッサ1に接続される記録モジュール2とを有する。この実施例において、記録モジュール2は1つのもしくは1つ以上の記憶部材(例えばキャッシュメモリ)として実施できるものであり、プロセッサ1はレイヤ3スイッチのCPU(中央処理ユニット)として実施することが出来、通信インターフェース(図示せず)を経由してネットワーク200に接続される。
【0016】
この実施例において、記録モジュール2には、IP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブル21と、ARP(アドレス解決プロトコル)テーブル22と、エイジングレファレンステーブル23と、未解決ARPリスト24と、が記録される。IPルーティングテーブル21は、プロセッサ1により例えばルーティングプロトコルで取得される複数のルーティングエントリを有する。図2に示されるように、各ルーティングエントリはそれぞれ1つのルートに対応し、該ルートに対応するターゲットネットワークアドレス及びネクストホップIPアドレスを有する。ARPテーブル22にはプロセッサ1により取得された複数のARPエントリが記録される。図3に示されるように、各ARPエントリは、それぞれ1つのIPアドレスと、該IPアドレスに対応するノード装置300のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとが記録される。エイジングレファレンステーブル23はARPテーブル22に対して実行されるエイジング処理に関連し、該ARPテーブル22における各ARPエントリにそれぞれ対応するエイジングレファレンスパラメータが記録される。一部の実施例において、エイジングレファレンステーブル23はARPテーブル22に内に整合されることもできる。未解決ARPリスト24には、IPルーティングテーブル21における非アクティブルーティングエントリに関連する情報が記録される。
【0017】
図5には、プロセッサ1がIPルーティングテーブル21及びARPテーブル22に基づいてエイジングレファレンステーブル23を作成する例が示されている。この例において、IPルーティングテーブル21にはn個のルーティングエントリ(以下ではそれぞれルーティングエントリ-1からルーティングエントリ-nと記す)が保存され、ARPテーブル22にはm個のARPエントリ(以下ではそれぞれARPエントリ-1からARPエントリ-mと記す)が保存される。ARPテーブル22における各ARPエントリに対し、プロセッサ1はIPルーティングテーブル21におけるn個のルーティングエントリのうち、そのネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出したこの個数をエイジングレファレンスパラメータとして当該ARPエントリに割り当てる上、当該ARPエントリに対応するエイジングレファレンスパラメータをエイジングレファレンステーブル23に記録する。すなわち、図5に示されるように、ARPエントリ-1に対し、このARPエントリ-1が有するIPアドレスが例えば「192.168.0.1」だとすると、IPルーティングテーブル21におけるn個のルーティングエントリのうち、ネクストホップIPアドレスが同様に「192.168.0.1」であるルーティングエントリの個数が1個の場合、この1個の「1」という数字をARPエントリ-1に対応するエイジングレファレンスパラメータ-1として、エイジングレファレンステーブル23にARPエントリ-1とARPエントリ-1に対応するエイジングレファレンスパラメータ-1である「1」を記録する。そしてARPエントリ-2に対し、このARPエントリ-2が有するIPアドレスが例えば「192.168.0.2」だとすると、IPルーティングテーブル21におけるn個のルーティングエントリのうち、ネクストホップIPアドレスが同様に「192.168.0.2」であるルーティングエントリの個数が3個の場合、この3個の「3」という数字をARPエントリ-2に対応するエイジングレファレンスパラメータ-2として、エイジングレファレンステーブル23にARPエントリ-2とARPエントリ-2に対応するエイジングレファレンスパラメータ-2である「3」を記録する。更に、ARPエントリ-3に対し、このARPエントリ-3が有するIPアドレスが例えば「192.168.0.3」だとすると、IPルーティングテーブル21におけるn個のルーティングエントリのうち、ネクストホップIPアドレスが同様に「192.168.0.3」であるルーティングエントリの個数が0個の場合、この0個の「0」という数字をARPエントリ-3に対応するエイジングレファレンスパラメータ-3として、エイジングレファレンステーブル23にARPエントリ-3とARPエントリ-3に対応するエイジングレファレンスパラメータ-3である「0」を記録する。このように、ARPテーブル22におけるすべてのARPエントリに対して同様な処理を行い、算出した各ARPエントリにそれぞれ対応するエイジングレファレンスパラメータを、対応するARPエントリと関連付けてエイジングレファレンステーブル23に記録する。
【0018】
以下は図1図5図7を参照して本発明においてARPテーブル22に対して実行するエイジング処理について詳しく説明する。一部の実施例において、プロセッサ1は記録モジュール2に記録されるエイジングレファレンステーブル23に基づいてエイジング処理を実行する。図7に示されるように、このエイジング処理は定期的に行われ、そしてステップS71とステップS72とからなる。ステップS71において、プロセッサ1はエイジングレファレンステーブル23に対して検索を行い、エイジングレファレンスパラメータが「0(ゼロ)」であるもの(すなわち図5に示されるエイジングレファレンスパラメータ-3とエイジングレファレンスパラメータ-m)を見つけ出し、これらのエイジングレファレンスパラメータが対応するARPエントリ(すなわち図5に示されるARPエントリ-3とARPエントリ-m)を特定する。ステップS72では、プロセッサ1はステップS71において特定したARPエントリ(すなわち図5に示されるARPエントリ-3とARPエントリ-m)をARPテーブル22から削除する。これによりメモリリソースの効率的利用を図ると共に、従来技術のような無差別で不必要な削除処理を回避することができる。
【0019】
更に、本発明は、従来技術のように失われたARP情報に対応するネクストホップを有するルートを介して送信されるべきデータメッセージの受信するたびにARPリクエストを受動的に送信するといったデータトリガーメカニズムによるのではなく、主動的にもしくは自動的にARPリクエストを送信する方法を提供する。以下はこれについて詳しく説明する。この実施例において、ARPリクエストの主動的送信は上記未解決ARPリスト24に基づく。すなわち、プロセッサ1は未解決ARPリスト24をチェックしてからARPリクエストを送信する。まず、プロセッサ1はIPルーティングテーブル21における各ルーティングエントリに対して、それぞれのネクストホップIPアドレスがその時点でのARPテーブル22に存在する(つまり、ARPテーブル22におけるいずれかのARPエントリが有するIPアドレスが当該ネクストホップIPアドレスにマッチングする)かどうかを確認し、当該ネクストホップIPアドレスがその時点でのARPテーブル22に存在しない(つまり、ARPテーブル22におけるARPエントリが有するIPアドレスがすべてマッチングしない)場合、当該ルーティングエントリを非アクティブルーティングエントリと指定する。例えば、図6に例示されるように、ルーティングエントリ-3からルーティングエントリ-9がそれぞれ有するネクストホップIPアドレスがいずれもARPテーブル22におけるすべてのARPエントリが有するIPアドレスにマッチングしない場合、このルーティングエントリ-3からルーティングエントリ-9を非アクティブルーティングエントリと指定すると共に、未解決ARPリスト24に登録する。ちなみに、図6に示される例において、ルーティングエントリ-4とルーティングエントリ-5がそれぞれ有するネクストホップIPアドレスが同じ(ターゲットネットワークアドレスは異なる)であるため、同一の未解決ARPエントリ(図示のように、ARP-エントリ-2)に登録される。さらに、図4に示されるように、各未解決ARPエントリはいずれも対応する非アクティブルーティングエントリもしくはエントリのネクストホップIPアドレスと一致するIPアドレスと、当該未解決ARPエントリがプロセッサ1により作成されて未解決ARPリスト24に登録された時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含む。送信時刻情報は、ARPリクエストにおける当該未解決ARPエントリが次回に送信される時刻の算出に参考とされる情報であり、ARPリクエストが送信されるたびにこの送信時刻に対応するように更新され、そして初回送信の前では、初期値として当該未解決ARPエントリの作成時刻情報と同じ情報が入力される。間隔時間情報はARPリクエストが再送信される時間区間を決めるパラメータであり、例えばこの実施例において10秒に設定される場合、プロセッサ1は送信時刻情報を参照してその10秒後に送信し、結果として10秒間隔でARPリクエストを送信することができる。なお、これは例示であり、実施する際に間隔時間情報は必要に応じてARPリクエストが再送信される時間区間を10秒以外に設定することができる。
【0020】
以下は図1図4図6図8を参照してARPリクエストが主動的に送信されるプロセスについて詳しく説明する。
【0021】
まず、ステップS81では、プロセッサ1は未解決ARPリスト24における各未解決ARPエントリに対し、現在時刻と各未解決ARPエントリにそれぞれ記録された送信時刻情報とを比較して送信時刻情報から経過した時間を算出する。具体的には、例えばプロセッサ1は計時機能を持つタイマーなどを実行することにより、各未解決ARPエントリにそれぞれ記録された送信時刻情報から経過した時間を算出することができる。図6に示されるように、未解決ARPエントリ-1と未解決ARPエントリ-2と未解決ARPエントリ-4とは同じ送信時刻情報t(すなわち、タイマーに出力される未解決ARPエントリ-1と未解決ARPエントリ-2と未解決ARPエントリ-4の送信時刻)を有し、未解決ARPエントリ-3と未解決ARPエントリ-5とは同じ送信時刻情報t(すなわち、タイマーに出力される未解決ARPエントリ-3と未解決ARPエントリ-5との送信時刻)を有し、未解決ARPエントリ-6は送信時刻情報t(すなわち、未解決ARPエントリ-6の送信時刻)を有し、未解決ARPエントリ-iは送信時刻情報t(すなわち、未解決ARPエントリ-iの送信時刻、そしてj<i)を有する。プロセッサ1はタイマーを利用して各未解決ARPエントリに対し、送信時刻情報から経過した時間が同未解決ARPエントリにおける間隔時間情報に記録されている間隔時間を超えたものを特定する。
【0022】
ステップS82では、ステップS81で特定した各未解決ARPエントリ(すなわち、送信時刻情報から経過した時間が同未解決ARPエントリにおける間隔時間情報に記録されている間隔時間を超えたもの)に対し、プロセッサ1はこれらの未解決ARPエントリのIPアドレスに基づいてARPリクエストを生成し(すなわち、ARPリクエストは当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスを少なくとも含む)、該ARPリクエストをネットワーク200に送信(すなわちブロードキャスト)する。例えば、未解決ARPエントリ-1と未解決ARPエントリ-2と未解決ARPエントリ-4が図6に示されるように、送信時刻情報から対応する間隔時間情報における間隔時間(例えば10秒)が経過したとプロセッサ1が特定すると、プロセッサ1はこれらのARPエントリ-1と未解決ARPエントリ‐2と未解決ARPエントリ-4にそれぞれ対応してこれらに対応する(含まれる)各IPアドレスを有する複数のARPリクエストを送信する。
【0023】
ステップS83では、ステップS82においてARPリクエストが送信される各未解決ARPエントリに対し、プロセッサ1が、これらの未解決ARPエントリにそれぞれ含まれる送信時刻情報をARPリクエストが送信された時刻tに更新する。言い換えれば、各未解決ARPエントリに含まれる送信時刻情報は対応するARPリクエストが送信される度にリセットされ、これらの未解決ARPエントリに関連する経過時間の計算を0からやり直すことになる。このように、図6に示される未解決ARPエントリ-1と未解決ARPエントリ-2と未解決ARPエントリ-4とがそれぞれ有する送信時刻情報を更新するので、これらが有する送信時刻情報はtからt1´(直前にARPリクエストが送信された時刻t)になる。
【0024】
外部の装置が受信したARPリクエストに応じて送信したARP情報をネットワーク200を経由してプロセッサ1が受信すると、プロセッサ1は受信したARP情報に基づいてARPテーブル22及び未解決ARPリスト24を更新する。詳しく説明すると、ARPリクエストに応じて送信されたARP情報には、IPアドレスと該IPアドレスに対応するMACアドレスが含まれるので、プロセッサ1は該ARP情報に対応し、ARPテーブル22に新たなARPエントリ(該ARP情報におけるIPアドレス及びMACアドレスを有する)を登録すると共に、未解決ARPリスト24から該ARP情報に対応するIPアドレスを有する未解決ARPエントリを削除する。
【0025】
この実施例において、プロセッサ1は間隔時間情報に基づいてステップS81~S83を繰り返して実行する。一方、このように未解決ARPエントリが定期的に送信されるARPリクエストを効率化するため、所定の期間(例えば50秒)が経過しても対応するARP情報を受信できなかった未解決ARPエントリに対し、当該未解決ARPエントリにおける間隔時間情報をより大きい数値に更新する(即ち当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新する)ことで、ARPリクエストが送信される頻度を下げることも可能である。
【0026】
以上をまとめると、この実施例のルーティング情報管理システム100及び該ルーティング情報管理システム100により実行されるルーティング情報管理方法により、以下の効果が得られる。
【0027】
1.プロセッサ1はARPテーブル24に対してエイジングレファレンスパラメータに基づいてエイジング処理を行うので、従来のエイジング処理のようにARPエントリを定期的に全削除するのではなく、まだ利用できるARPエントリは削除されない上、送信するARPリクエストのデータ量(パケット数)を節約することもできる。
【0028】
2.プロセッサ1は未解決ARPエントリに対応するARPリクエストを主動的に送信する。従来のようにデータトリガーからARP情報を取得する方式では、失われたARP情報が大量である場合、再取得するデータメッセージも必然的に大量になるので、CPUの負荷も大きくなるのに対し、この実施例ではCPUの負荷を軽減させてシステム全体の安定性及びパフォーマンスを向上させることができる。
【0029】
3.未解決ARPリスト24を利用することによりプロセッサ1がより効率的にARPリクエストを送信することができる。
【0030】
4.プロセッサ1はレイヤ3スイッチがネットワーク環境を経由して例えばIPカメラなどのノード装置300と交信する前に、更新対象のARP情報をARPリクエストを主動的に送信することにより取得することができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0032】
100 ルーティング情報管理システム
1 プロセッサ
2 記録モジュール
21 IPルーティングテーブル
22 ARPテーブル
23 エイジングレファレンステーブル
24 未解決ARPリスト
200 ネットワーク
300 ノード装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用でき、且つ、プロセッサにより実行されるルーティング情報管理方法であって、
前記レイヤ3スイッチにIP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルが記録されており、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、前記複数のルーティングエントリのそれぞれは、ターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有しており、
前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、前記複数のARPエントリのそれぞれは、IPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有しており、
該ルーティング情報管理方法は、
前記ARPテーブルにおける前記複数のARPエントリのそれぞれに対し、前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのうち、前記ネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出した前記個数をエイジングレファレンスパラメータとして当該ARPエントリに割り当てるエイジングレファレンスパラメータ算出ステップと、
前記ARPテーブルに対してエイジング処理を実行する際、割り当てられた前記エイジングレファレンスパラメータがゼロであるARPエントリを前記ARPテーブルから削除する削除ステップと、
前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのそれぞれに対し、有するネクストホップIPアドレスが前記ARPテーブルに存在しないルーティングエントリを、非アクティブルーティングエントリとする非アクティブルーティングエントリ決定ステップと、
前記非アクティブルーティングエントリに基づいて、主動的にARPリクエストを前記ネットワークに送信するARPリクエスト送信ステップと、
前記ネットワークから受信したARP情報に基づいて前記ARPテーブルを更新するARP更新ステップと、を含むことを特徴とするルーティング情報管理方法。
【請求項2】
前記ARP情報は、IPアドレスと、該IPアドレスに対応するMACアドレスとを有し、
前記ARP更新ステップでは、前記ARP情報が有する前記IPアドレスと前記MACアドレスとを有する新たなARPエントリを前記ARPテーブルに追加することを特徴とする請求項1に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項3】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断されると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新することを特徴とする請求項2に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項4】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新することを特徴とする請求項3に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項5】
前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除することを特徴とする請求項3に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項6】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断されると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新することを特徴とする請求項1に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項7】
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新することを特徴とする請求項6に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項8】
前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除することを特徴とする請求項6に記載のルーティング情報管理方法。
【請求項9】
ネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用できるルーティング情報管理システムであって、
IP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルとが記録され、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、前記複数のルーティングエントリのそれぞれは、ターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有し、前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、前記複数のARPエントリのそれぞれは、IPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有する記録モジュールと、
前記記録モジュールに接続し、請求項1に記載されるルーティング情報管理方法を実行するように構成されたプロセッサと、を備えることを特徴とするルーティング情報管理システム。
【請求項10】
前記ARP情報は、IPアドレスと、該IPアドレスに対応するMACアドレスとを有し、
前記プロセッサは、前記ARP情報が有する前記IPアドレスと前記MACアドレスとを有する新たなARPエントリを前記ARPテーブルに追加できるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断すると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断すると、該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のルーティング情報管理システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のルーティング情報管理システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記目的を達成すべく、本発明はネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用でき、且つ、プロセッサにより実行されるルーティング情報管理方法であって、
前記レイヤ3スイッチにIP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルが記録されており、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、前記複数のルーティングエントリのそれぞれは、ターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有しており、
前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、前記複数のARPエントリのそれぞれはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有しており、
該ルーティング情報管理方法は、
前記ARPテーブルにおける前記複数のARPエントリのそれぞれに対し、前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのうち、前記ネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出した前記個数をエイジングレファレンスパラメータとして当該ARPエントリに割り当てるエイジングレファレンスパラメータ算出ステップと、
前記ARPテーブルに対してエイジング処理を実行する際、割り当てられた前記エイジングレファレンスパラメータがゼロであるARPエントリを前記ARPテーブルから削除する削除ステップと、
前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのそれぞれに対し、有するネクストホップIPアドレスが前記ARPテーブルに存在しないルーティングエントリを、非アクティブルーティングエントリとする非アクティブルーティングエントリ決定ステップと、
前記非アクティブルーティングエントリに基づいて、主動的にARPリクエストを前記ネットワークに送信するARPリクエスト送信ステップと、
前記ネットワークから受信したARP情報に基づいて前記ARPテーブルを更新するARP更新ステップと、を含むことを特徴とするルーティング情報管理方法を提供する。
また、本発明はネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用できるルーティング情報管理システムであって、
IP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルとが記録され、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、前記複数のルーティングエントリのそれぞれは、ターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有し、前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、前記複数のARPエントリのそれぞれは、IPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有する記録モジュールと、
前記記録モジュールに接続し、上記ルーティング情報管理方法を実行するように構成されたプロセッサと、を備えることを特徴とするルーティング情報管理システムをも提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以下に、本出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
ネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用でき、且つ、プロセッサにより実行されるルーティング情報管理方法であって、
前記レイヤ3スイッチにIP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルが記録されており、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、各前記ルーティングエントリはそれぞれターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有しており、
前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、各前記ARPエントリはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有しており、
該ルーティング情報管理方法は、
前記ARPテーブルにおける各ARPエントリに対し、前記IPルーティングテーブルにおける前記複数のルーティングエントリのうち、前記ネクストホップIPアドレスが当該ARPエントリが有するIPアドレスに一致するルーティングエントリの個数を算出して、算出した前記個数をエイジングレファレンスパラメータとして当該ARPエントリに割り当てるエイジングレファレンスパラメータ算出ステップと、
前記ARPテーブルに対してエイジング処理を実行する際、割り当てられた前記エイジングレファレンスパラメータがゼロであるARPエントリを前記ARPテーブルから削除する削除ステップと、
前記IPルーティングテーブルにおける各ルーティングエントリに対し、有するネクストホップIPアドレスが前記ARPテーブルに存在しないルーティングエントリを、非アクティブルーティングエントリとする非アクティブルーティングエントリ決定ステップと、
前記非アクティブルーティングエントリに基づいて、主動的にARPリクエストを前記ネットワークに送信するARPリクエスト送信ステップと、
前記ネットワークから受信したARP情報に基づいて前記ARPテーブルを更新するARP更新ステップと、を含むことを特徴とするルーティング情報管理方法。
[2]
前記ARP情報は、IPアドレスと、該IPアドレスに対応するMACアドレスとを有し、
前記ARP更新ステップでは、前記ARP情報が有する前記IPアドレスと前記MACアドレスとを有する新たなARPエントリを前記ARPテーブルに追加することを特徴とする[1]に記載のルーティング情報管理方法。
[3]
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断されると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新することを特徴とする[2]に記載のルーティング情報管理方法。
[4]
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新することを特徴とする[3]に記載のルーティング情報管理方法。
[5]
前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除することを特徴とする[3]に記載のルーティング情報管理方法。
[6]
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断されると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新することを特徴とする[1]に記載のルーティング情報管理方法。
[7]
前記ARPリクエスト送信ステップでは、
前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新することを特徴とする[6]に記載のルーティング情報管理方法。
[8]
前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除することを特徴とする[6]に記載のルーティング情報管理方法。
[9]
ネットワークを経由して複数のノード装置に接続されるレイヤ3スイッチに適用できるルーティング情報管理システムであって、
IP(インターネットプロトコル)ルーティングテーブルとARP(アドレス解決プロトコル)テーブルとが記録され、
前記IPルーティングテーブルに複数のルーティングエントリが記録され、各前記ルーティングエントリはそれぞれターゲットネットワークアドレスとネクストホップIPアドレスとを有し、前記ARPテーブルに複数のARPエントリが記録され、各前記ARPエントリはそれぞれIPアドレスと該IPアドレスに対応する前記ノード装置のMAC(媒体アクセス制御)アドレスとを有する記録モジュールと、
前記記録モジュールに接続し、請求項1に記載されるルーティング情報管理方法を実行するように構成されたプロセッサと、を備えることを特徴とするルーティング情報管理システム。
[10]
前記ARP情報は、IPアドレスと、該IPアドレスに対応するMACアドレスとを有し、
前記プロセッサは、前記ARP情報が有する前記IPアドレスと前記MACアドレスとを有する新たなARPエントリを前記ARPテーブルに追加できるように構成されていることを特徴とする[9]に記載のルーティング情報管理システム。
[11]
前記プロセッサは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断すると、当該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新するように構成されていることを特徴とする[10]に記載のルーティング情報管理システム。
[12]
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新するように構成されていることを特徴とする[11]に記載のルーティング情報管理システム。
[13]
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除するように構成されていることを特徴とする[11]に記載のルーティング情報管理システム。
[14]
前記プロセッサは、
前記非アクティブルーティングエントリに対応する未解決ARPエントリを未解決ARPリストに登録し、該未解決ARPエントリは、前記非アクティブルーティングエントリが有する前記ネクストホップIPアドレスに一致するIPアドレスと、該未解決ARPエントリが作成されて前記未解決ARPリストに登録される時刻に対応する作成時刻情報と、送信時刻情報と、予め定められた間隔時間が記録される間隔時間情報と、を含み、
前記未解決ARPリストに対し、前記送信時刻情報を参考して前記間隔時間が経過したと判断すると、該未解決ARPエントリが有するIPアドレスに基づくARPリクエストを前記ネットワークに送信すると共に、当該未解決ARPエントリの前記送信時刻情報を前記ARPリクエストが送信された時刻に更新するように構成されていることを特徴とする[9]に記載のルーティング情報管理システム。
[15]
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストに対し、前記作成時刻情報に対応する時間から所定の期間が経過したと判断すると、前記間隔時間情報に記録されている間隔時間を当時点で記録されている間隔時間より長い間隔時間に更新するように構成されていることを特徴とする[14]に記載のルーティング情報管理システム。
[16]
前記プロセッサは、前記未解決ARPリストが有する各未解決ARPエントリにおいて、有するIPアドレスが受信したARP情報が有するIPアドレスに一致する未解決ARPエントリを削除するように構成されていることを特徴とする[14]に記載のルーティング情報管理システム。