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▶ 湖南省銀峰新能源有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052509
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】フロー電池及びスタック
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/18 20060101AFI20240404BHJP
   H01M 8/2465 20160101ALI20240404BHJP
   H01M 8/0258 20160101ALI20240404BHJP
   H01M 8/2483 20160101ALI20240404BHJP
   H01M 8/0273 20160101ALI20240404BHJP
   H01M 8/02 20160101ALI20240404BHJP
【FI】
H01M8/18
H01M8/2465
H01M8/0258
H01M8/2483
H01M8/0273
H01M8/02
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099605
(22)【出願日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】202211209316.2
(32)【優先日】2022-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523231244
【氏名又は名称】湖南省銀峰新能源有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hunan Province Yinfeng New Energy Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.066 Quanzhou North Road,Ningxiang Hi-Tech Zone,Changsha City,Hunan Province 410000(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】呉 雄偉
(72)【発明者】
【氏名】肖 波
(72)【発明者】
【氏名】劉 俊
(72)【発明者】
【氏名】呉 雪文
(72)【発明者】
【氏名】謝 玄之
(72)【発明者】
【氏名】尹 興栄
(72)【発明者】
【氏名】張 潔
【テーマコード(参考)】
5H126
【Fターム(参考)】
5H126AA02
5H126AA08
5H126AA15
5H126AA22
5H126AA23
5H126BB10
5H126EE03
5H126EE11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フロー電池の電気エネルギー変換効率を向上させることができるスタックを提供する。
【解決手段】スタックは、第1の端板と、第2の端板と、第1の端板と第2の端板との間に設置された少なくとも1つの電池モジュールとを含み、電池モジュールのそれぞれは、第1の流路端板と、第1の流路端板に対向して設置された第2の流路端板と、第1の流路端板と第2の流路端板の間に設置された単一電池積層群とを含み、単一電池積層群は、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を含み、第1の流路端板には弓形流路が設置され、第2の流路端板には弓形流路が設置され、弓形流路のいずれにも流路孔が設置され、流路孔は、いずれも少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群と連通し、弓形流路中の電解液は、弓形流路中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、弓形流路に還流する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロー電池のスタックであって、
第1の端板(11)と、第2の端板(12)と、前記第1の端板(11)と前記第2の端板(12)の間に設置された少なくとも1つの電池モジュールとを含み、
電池モジュールのそれぞれは、第1の流路端板(21)と、前記第1の流路端板(21)に対向して設置された第2の流路端板(22)と、前記第1の流路端板(21)と前記第2の流路端板(22)の間に設置された単一電池積層群(3)とを含み、
前記単一電池積層群(3)は、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を含み、
前記第1の流路端板(21)には第1の弓形流路(24)と第2の弓形流路(25)とが設置され、
前記第2の流路端板(22)には第3の弓形流路(26)と第4の弓形流路(27)とが設置され、
前記第1の弓形流路(24)、前記第2の弓形流路(25)、前記第3の弓形流路(26)及び前記第4の弓形流路(27)のいずれにも流路孔が設置され、
前記流路孔は、いずれも前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群と連通し、
前記第1の弓形流路(24)中の電解液は、前記第1の弓形流路(24)中の流路孔を介して前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して前記第2の弓形流路(25)に還流し、
前記第3の弓形流路(26)中の電解液は、前記第3の弓形流路(26)中の流路孔を介して前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して前記第4の弓形流路(27)に還流することを特徴とするフロー電池のスタック。
【請求項2】
前記第1の弓形流路(24)の流路孔、前記第2の弓形流路(25)の流路孔、前記第3の弓形流路(26)の流路孔及び前記第4の弓形流路(27)の流路孔は、いずれもそれぞれ所属する流路の末端流路内に設置され、
前記第1の弓形流路(24)の末端流路(241)及び前記第2の弓形流路(25)の末端流路(251)は、前記第1の流路端板(21)の上下両側に設置され、
前記第3の弓形流路(26)は、前記第1の弓形流路(24)に対応して設置され、前記第3の弓形流路(26)の流路孔は、前記第1の弓形流路(24)の流路孔と交差して設置され、
前記第4の弓形流路(27)は、前記第2の弓形流路(25)に対応して設置され、前記第4の弓形流路(27)の流路孔は、前記第2の弓形流路(25)の流路孔と交差して設置され、
前記第1の弓形流路(24)の入口端(242)及び前記第3の弓形流路(26)の入口端(265)は、外部液体流入管と連通し、
前記第2の弓形流路(25)の出口端(252)及び前記第4の弓形流路(27)の出口端(271)は、外部液体流出管と連通し、
前記第1の弓形流路(24)、前記第2の弓形流路(25)、前記第3の弓形流路(26)及び前記第4の弓形流路(27)の末端は、いずれも密閉状態であることを特徴とする請求項1に記載のフロー電池のスタック。
【請求項3】
前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群は、
第1の積層群(31)と、
前記第1の積層群(31)と密封して組み立てられた第2の積層群(32)と、
前記第1の積層群(31)と前記第2の積層群(32)の間に設置された少なくとも1つの第3の積層群(33)とを含み、
前記第1の積層群(31)と、前記第2の積層群(32)と、前記少なくとも1つの第3の積層群(33)とは、密封して組み立てられ、
前記第1の積層群(31)は、前記第1の流路端板(21)に近接して設置されて、前記第1の流路端板(21)と密封して組み立てられ、
前記第2の積層群(32)は、前記第2の流路端板(22)に近接して設置されて、前記第2の流路端板(22)と密封して組み立てられることを特徴とする請求項1に記載のフロー電池のスタック。
【請求項4】
前記第1の積層群(31)は、第1の双極板(310)と、第1の電極(311)と、第1の外枠(312)と、第1の隔膜(314)と、第2の電極(315)と、第2の外枠(316)と、第1の内枠(318)と、第2の内枠(319)とを含み、
前記第1の外枠(312)は、前記第1の電極(311)に被せられ、
前記第1の外枠(312)の第1の端面に第1の装着台(313)が設置され、前記第1の双極板(310)は、前記第1の装着台(313)に固定され、
前記第1の内枠(318)は、前記第1の電極(311)に被せられ、前記第1の内枠(318)の第2の端面と前記第1の外枠(312)の第2の端面とが組み立て連結され、前記第1の外枠(312)と前記第1の内枠(318)とが組み立てられた後、前記第1の電極(311)と連通する複数の第1の流通チャンバーが形成されており、
前記第1の隔膜(314)は、前記第1の電極(311)と前記第2の電極(315)の間に設置されて、それぞれ前記第1の電極(311)、前記第2の電極(315)、前記第1の内枠(318)の第1の端面及び前記第2の外枠(316)の第1の端面に連結され、
前記第2の内枠(319)及び前記第2の外枠(316)は、いずれも前記第2の電極(315)に被せられ、
前記第2の内枠(319)の第2の端面と前記第2の外枠(316)の第2の端面とが組み立て連結され、前記第2の外枠(316)と前記第2の内枠(319)とが組み立てられた後、前記第2の電極(315)と連通する複数の第2の流通チャンバーが形成されており、
前記第1の外枠(312)の第1の端面は、前記第1の流路端板(21)に固定連結され、前記第1の外枠(312)の第2の端面は、前記第2の外枠(316)の第1の端面に固定連結され、前記第2の外枠(316)の第1の端面は、前記第3の積層群(33)に固定連結されることを特徴とする請求項3に記載のフロー電池のスタック。
【請求項5】
前記第1の外枠(312)には複数の第1の液体流入孔(3101)と第1の液体流出孔(3102)とが設置され、
前記第2の外枠(316)には複数の第2の液体流入孔(3103)と第2の液体流出孔(3104)とが設置され、
前記第1の液体流入孔(3101)は前記第2の液体流入孔(3103)と連通し、前記第1の液体流出孔(3102)は前記第2の液体流出孔(3104)と連通し、
前記第1の液体流入孔(3101)は、前記第1の弓形流路(24)中の流路孔に対応して設置され、かつ前記第1の弓形流路(24)中の流路孔と連通し、
前記第1の液体流出孔(3102)は、前記第2の弓形流路(25)中の流路孔に対応して設置され、かつ前記第2の弓形流路(25)中の流路孔と連通し、
前記第1の外枠(312)の第2の端面には複数の第1の液体流入ブロックポート(3105)と第1の液体流出ブロックポート(3106)とが設置されていることを特徴とする請求項4に記載のフロー電池のスタック。
【請求項6】
前記第2の外枠(316)には、複数の第3の液体流入孔(3107)と第3の液体流出孔(3108)とがさらに設置され、
前記第3の液体流入孔(3107)は、前記第1の液体流入ブロックポート(3105)と連通し、前記第3の液体流入孔(3107)は、前記第3の弓形流路(26)中の流路孔に対応して設置され、
前記第3の液体流出孔(3108)は、前記第1の液体流出ブロックポート(3106)と連通し、前記第3の液体流出孔(3108)は、前記第4の弓形流路(27)中の流路孔に対応して設置されることを特徴とする請求項5に記載のフロー電池のスタック。
【請求項7】
前記第1の外枠(312)の第1の端面上の前記第1の液体流入孔(3101)の周囲及び前記第1の液体流出孔(3102)の周囲のいずれにも第1の環状溝(41)が設置され、
前記第1の液体流入ブロックポート(3105)の周囲及び前記第1の液体流出ブロックポート(3106)の周囲のいずれにも第2の環状溝(42)が設置され、
前記第2の外枠(316)の第1の端面上の前記第3の液体流入孔(3107)の周囲及び前記第2の外枠(316)の第1の端面上の前記第3の液体流出孔(3108)の周囲のいずれにも第3の環状溝(43)が設置され、
前記第2の外枠(316)の第2の端面上の前記第2の液体流入孔(3103)の周囲及び前記第2の外枠(316)の第2の端面上の前記第2の液体流出孔(3104)の周囲のいずれにも第4の環状溝(44)が設置されていることを特徴とする請求項6に記載のフロー電池のスタック。
【請求項8】
前記第1の外枠(312)の第1の端面には、複数の第1の流路(3110)が設置され、
前記第1の外枠(312)の第2の端面には、複数の第2の液体流入流路(3111)と第2の液体流出流路(3112)とが設置され、
前記第2の液体流入流路(3111)のそれぞれは、いずれも1つの前記第1の液体流入孔(3101)及び1つの前記第1の流通チャンバーと連通し、
前記第2の液体流出流路(3112)のそれぞれは、いずれも1つの前記第1の液体流出孔(3102)及び1つの前記第1の流通チャンバーと連通することを特徴とする請求項5に記載のフロー電池のスタック。
【請求項9】
前記第2の外枠(316)の第1の端面には、複数の第3の液体流入流路(3113)と第3の液体流出流路(3114)とが設置され、前記第3の液体流入流路(3113)のそれぞれは、いずれも1つの前記第2の液体流入孔(3103)と連通し、前記第3の液体流出流路(3114)のそれぞれは、いずれも1つの前記第2の液体流出孔(3104)と連通し、
前記第2の外枠(316)の第2の端面上には複数の第4の液体流入流路(3115)と第4の液体流出流路(3116)とが設置され、前記第4の液体流入流路(3115)のそれぞれは、いずれも1つの前記第3の液体流入孔(3107)及び1つの前記第2の流通チャンバーと連通し、前記第4の液体流出流路(3116)のそれぞれは、いずれも1つの前記第3の液体流出孔(3108)及び1つの前記第2の流通チャンバーと連通することを特徴とする請求項6に記載のフロー電池のスタック。
【請求項10】
前記第2の積層群(32)は、
第2の双極板(320)と、
前記第2の双極板(320)に被せられた第3の外枠(322)と、
前記第2の双極板(320)に接触連結された第2の集流体(327)とを含み、
前記第3の外枠(322)の第2の端面は、前記第2の流路端板(22)に固定連結され、前記第3の外枠(322)の第1の端面は、前記第3の積層群(33)に固定連結されることを特徴とする請求項4に記載のフロー電池のスタック。
【請求項11】
前記第3の外枠(322)には、複数の第4の液体流入孔(3201)と第4の液体流出孔(3202)とが設置され、
前記第3の外枠(322)の第1の端面には、複数の第2の液体流入ブロックポート(3205)と第2の液体流出ブロックポート(3206)とが設置され、
前記第4の液体流入孔(3201)は、前記第3の弓形流路(26)中の流路孔に対応して設置され、かつ前記第3の弓形流路(26)中の流路孔と連通し、
前記第4の液体流出孔(3202)は、前記第4の弓形流路(27)中の流路孔に対応して設置され、かつ前記第4の形流路(27)中の流路孔と連通し、
前記第2の液体流入ブロックポート(3205)は、前記第1の弓形流路(24)中の流路孔に対応して設置され、
前記第2の液体流出ブロックポート(3206)は、前記第2の弓形流路(25)中の流路孔に対応して設置されることを特徴とする請求項10に記載のフロー電池のスタック。
【請求項12】
前記第3の外枠(322)の第2の端面上の前記第4の液体流入孔(3201)及び前記第4の液体流出孔(3202)の周囲には第5の環状溝(45)が設置され、
前記第3の外枠(322)の第1の端面上の前記第2の液体流入ブロックポート(3205)及び前記第2の液体流出ブロックポート(3206)の周囲には第6の環状溝(46)が設置されていることを特徴とする請求項11に記載のフロー電池のスタック。
【請求項13】
前記第3の外枠(322)の第2の端面には、複数の第5の流路(3210)が設置され、
前記第3の外枠(322)の第1の端面には、複数の第6の液体流入流路(3211)と第6の液体流出流路(3212)とが設置され、前記第6の液体流入流路(3211)のそれぞれは、いずれも1つの前記第4の液体流入孔(3201)と連通し、前記第6の液体流出流路(3212)のそれぞれは、いずれも1つの前記第4の液体流出孔(3202)と連通することを特徴とする請求項12に記載のフロー電池のスタック。
【請求項14】
前記第3の積層群(33)は、第4の双極板(330)と、第5の電極(331)と、第5の外枠(332)と、第3の隔膜(334)と、第6の電極(335)と、第6の外枠(336)と、第5の内枠(338)と、第6の内枠(339)とを含み、
前記第5の外枠(332)は前記第5の電極(331)に被せられ、
前記第5の外枠(332)の第1の端面には第3の装着台(333)が設置され、前記第4の双極板(330)は前記第3の装着台(333)に固定され、
前記第5の内枠(338)は、前記第5の電極(331)に被せられ、前記第5の内枠(338)の第2の端面と前記第5の外枠(332)の第2の端面とが組み立て連結され、前記第5の外枠(332)と前記第5の内枠(338)とが組み立てられた後、前記第5の電極(331)と連通する複数の第4の流通チャンバーが形成されており、
前記第3の隔膜(334)は、前記第5の電極(331)と前記第6の電極(335)の間に設置されて、それぞれ前記第5の電極(331)、前記第6の電極(335)、前記第5の内枠(338)の第1の端面及び前記第6の外枠(336)の第1の端面に連結され、
前記第6の内枠(339)及び前記第6の外枠(336)は、いずれも前記第6の電極(335)に被せられ、
前記第6の内枠(339)の第2の端面と前記第6の外枠(336)第2の端面とが組み立て連結され、前記第6の外枠(336)と前記第6の内枠(339)とが組み立てられた後、前記第6の電極(335)と連通する複数の第5の流通チャンバーが形成されており、
前記第5の外枠(332)の第2の端面は、前記第6の外枠(336)の第1の端面に固定連結され、
前記第5の外枠(322)の第1の端面は、前記第2の外枠(316)の第2の端面に固定連結され、前記第6の外枠(336)の第2の端面は、前記第3の外枠(322)の第1の端面に固定連結されることを特徴とする請求項10に記載のフロー電池のスタック。
【請求項15】
前記第5の外枠(332)には複数の第7の液体流入孔(3301)と、第7の液体流出孔(3302)と、第8の液体流入孔(3303)と、第8の液体流出孔(3304)とが設置され、
前記第7の液体流入孔(3301)は、前記第1の弓形流路(24)中の流路孔に対応して設置され、
前記第7の液体流出孔(3302)は、前記第2の弓形流路(25)中の流路孔に対応して設置され、
前記第8の液体流入孔(3303)は、前記第3の弓形流路(26)中の流路孔に対応して設置され、
前記第8の液体流出孔(3304)は、前記第4の弓形流路(27)中の流路孔に対応して設置されることを特徴とする請求項14に記載のフロー電池のスタック。
【請求項16】
前記第6の外枠(336)には、前記第7の液体流入孔(3301)に対応して設置されかつ連通する第9の液体流入孔(3305)と、前記第7の液体流出孔(3302)に対応して設置されかつ連通する第9の液体流出孔(3306)と、前記第8の液体流入孔(3303)に対応して設置されかつ連通する第10の液体流入孔(3307)と、前記第8の液体流出孔(3304)に対応して設置されかつ連通する第10の液体流出孔(3308)とが設置されていることを特徴とする請求項15に記載のフロー電池のスタック。
【請求項17】
前記第5の外枠(332)の第1の端面上の前記第7の液体流入孔(3301)の周囲及び前記第5の外枠(332)の第1の端面上の前記第7の液体流出孔(3302)の周囲には第8の環状溝(48)が設置され、
前記第5の外枠(332)の第2の端面上の前記第8の液体流入孔(3303)の周囲及び前記第5の外枠(332)の第2の端面上の前記第8の液体流出孔(3304)の周囲には第9の環状溝(49)が設置され、
前記第6の外枠(336)の第1の端面上の前記第10の液体流入孔(3307)の周囲及び前記第6の外枠(336)の第1の端面上の前記第10の液体流出孔(3308)の周囲には第10の環状溝(410)が設置され、
前記第6の外枠(336)の第2の端面上の前記第9の液体流入孔(3305)の周囲及び前記第6の外枠(336)の第1の端面上の前記第9の液体流出孔(3306)の周囲には第11の環状溝(411)が設置されていることを特徴とする請求項16に記載のフロー電池のスタック。
【請求項18】
前記第5の外枠(332)の第1の端面には、複数の第9の液体流入流路(3311)と第9の液体流出流路(3312)とが設置され、
前記第9の液体流入流路(3311)のそれぞれは、1つの前記第8の液体流入孔(3303)と連通し、
前記第9の液体流出流路(3312)のそれぞれは、いずれも1つの前記第8の液体流出孔(3304)と連通し、
前記第5の外枠(332)の第2の端面には、複数の第10の液体流入流路(3313)と、第10の液体流出流路(3314)とが設置され、
前記第10の液体流入流路(3313)のそれぞれは、1つの前記第7の液体流入孔(3301)及び1つの前記第4の流通チャンバーと連通し、
前記第10の液体流出流路(3314)のそれぞれは、1つの前記第7の液体流出孔(3302)及び1つの前記第4の流通チャンバーと連通することを特徴とする請求項15に記載のフロー電池のスタック。
【請求項19】
前記第6の外枠(336)の第1の端面には、複数の第11の液体流入流路(3315)と第11の液体流出流路(3316)とが設置され、前記第11の液体流入流路(3315)のそれぞれは、1つの前記第9の液体流入孔(3305)と連通し、前記第11の液体流出流路(3316)のそれぞれは、1つの前記第9の液体流出孔(3306)と連通し、
前記第6の外枠(336)の第2の端面には、複数の第12の液体流入流路(3317)と第12の液体流出流路(3318)とが設置され、前記第12の液体流入流路(3317)のそれぞれは、いずれも1つの前記第10の液体流入孔(3307)及び1つの前記第5の流通チャンバーと連通し、前記第12の液体流出流路(3318)のそれぞれは、1つの前記第10の液体流出孔(3308)及び1つの前記第5の流通チャンバーと連通することを特徴とする請求項16に記載のフロー電池のスタック。
【請求項20】
前記第1の流通チャンバー、前記第2の流通チャンバー、前記第4の流通チャンバー及び前記第5の流通チャンバーは、いずれも第1の凹凸溝(51)と、第2の凹凸溝(52)とを含み、
前記第1の内枠(318)の第2の端面、前記第2の内枠(319)の第2の端面、前記第5の内枠(338)の第2の端面及び前記第6の内枠(339)の第2の端面には、いずれも前記第1の凹凸溝(51)が均設置され、
前記第1の外枠(312)の第2の端面、前記第2の外枠(316)の第2の端面、前記第5の外枠(332)の第2の端面及び前記第6の外枠(336)の第2の端面には、いずれも前記第1の凹凸溝とマッチングする前記第2の凹凸溝(52)が設置されていることを特徴とする請求項14に記載のフロー電池のスタック。
【請求項21】
フロー電池であって、請求項1から20のいずれか一項に記載のフロー電池のスタックを含むフロー電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロー電池分野に関し、特にフロー電池及びスタックに関する。
【背景技術】
【0002】
世界の石油化学エネルギーの長期的な利用に伴い、枯渇の日は避けられないため、太陽エネルギー、風力エネルギー等の再生可能エネルギーを応用する必要がある。しかし、これらのエネルギーは、往々にして、不連続であり、それ自体の不安定性は電力網に深刻な衝撃を与える。フロー電池エネルギー貯蔵技術により、太陽エネルギー、風力エネルギー等が電力網に介入して、良好なピークシェービングと谷充填の役割を果たすことができる。
【0003】
フロー電池エネルギー貯蔵システムのコア部材であるフロー電池スタックは、その性能の優劣がエネルギー貯蔵システム全体の価格性能比を決定する。
【0004】
現在のフロー電池は、電気エネルギーの変換効率をより良好に向上させるために、往々にして、電極を流れる電解液の長さを短くする必要があり、同じ電力を満たすという前提の下で、同等の電極面積をさらに必要とし、かつより長い電極の長さを必要とするが、電極の長さが長くなる場合、電極の流路の密封が課題となる。現在のフロー電池は、実際の電力要件及び対応する流路密封要件を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、電気エネルギーの変換効率を向上できるように、フロー電池及びスタックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するための、本発明の技術方案は以下の通りである。
【0007】
本発明の実施例は、フロー電池のスタックであって、
第1の端板と、第2の端板と、前記第1の端板と前記第2の端板の間に設置された少なくとも1つの電池モジュールとを含み、
電池モジュールのそれぞれは、第1の流路端板と、前記第1の流路端板に対向して設置された第2の流路端板と、前記第1の流路端板と前記第2の流路端板の間に設置された単一電池積層群とを含み、
前記単一電池積層群は、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を含み、
前記第1の流路端板には、第1の弓形流路と第2の弓形流路とが設置され、
前記第2の流路端板には、第3の弓形流路と第4の弓形流路とが設置され、
前記第1の弓形流路、第2の弓形流路、第3の弓形流路及び第4の弓形流路のいずれにも流路孔が設置され、
前記流路孔は、いずれも前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群と連通し、
前記第1の弓形流路中の電解液は、前記第1の弓形流路中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して第2の弓形流路に還流し、
前記第3の弓形流路中の電解液は、前記第3の弓形流路中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して第4の弓形流路に還流する、フロー電池のスタックを提供する。
【0008】
本発明の別の実施例は、上述のフロー電池のスタックを含むフロー電池をさらに提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記の実施例は、少なくとも以下の有益な効果を含む。
【0010】
本発明に係るフロー電池のスタックは、第1の端板と、第2の端板と、前記第1の端板と前記第2の端板の間に設置された少なくとも1つの電池モジュールとを含み、電池モジュールのそれぞれは、第1の流路端板と、前記第1の流路端板に対向して設置された第2の流路端板と、前記第1の流路端板と前記第2の流路端板の間に設置された単一電池積層群とを含み、前記単一電池積層群は、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を含み、前記第1の流路端板には、第1の弓形流路と第2の弓形流路とが設置され、前記第2の流路端板には、第3の弓形流路と第4の弓形流路とが設置され、前記第1の弓形流路、第2の弓形流路、第3の弓形流路及び第4の弓形流路のいずれにも流路孔が設置され、前記流路孔は、いずれも前記少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群と連通し、前記第1の弓形流路中の電解液は、前記第1の弓形流路中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して第2の弓形流路に還流し、前記第3の弓形流路中の電解液は、前記第3の弓形流路中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して第4の弓形流路に還流する。これにより、フロー電池中の電極の長さが流路孔の数の増加に伴って増加され得、同等の出力電力及び同等の電極面積の下で、電極の長さが任意に調整され得ることを実現し、電極を流れる電解液の長さがより狭くなり、したがって電気エネルギーの変換効率を向上させるとともに、流路の密封性を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明のフロー電池のスタックの斜視図である。
【0012】
図2】本発明のフロー電池のスタックの単一の電池モジュールの斜視図である。
【0013】
図3】本発明のフロー電池のスタックの単一の電池モジュールの分解立体図である。
【0014】
図4】本発明のフロー電池のスタックの第1の流路端板の透視図である。
【0015】
図5】本発明のフロー電池のスタックの第1の流路端板の断面図である。
【0016】
図6】本発明のフロー電池のスタックの第2の流路端板の断面図である。
【0017】
図7】本発明のフロー電池のスタックの単一の電池モジュールの第1の積層群の概略構造図である。
【0018】
図8】本発明のフロー電池のスタックの第1の積層群の第1の外枠の第1の端面図である。
【0019】
図9】本発明のフロー電池のスタックの第1の積層群の第1の外枠の第2の端面図である。
【0020】
図10】本発明のフロー電池のスタックの第1の積層群の第2の外枠の第1の端面図である。
【0021】
図11】本発明のフロー電池のスタックの第1の積層群の第2の外枠の第2の端面図である。
【0022】
図12】本発明のフロー電池のスタックの単一の電池モジュールの第2の積層群の概略構造図である。
【0023】
図13】本発明のフロー電池のスタックの第2の積層群の第3の外枠の第2の端面図である。
【0024】
図14】本発明のフロー電池のスタックの第2の積層群の第3の外枠の第1の端面図である。
【0025】
図15】本発明のフロー電池のスタックの単一の電池モジュールの第3の積層群の概略構造図である。
【0026】
図16】本発明のフロー電池のスタックの第3の積層群の第5の外枠の第2の端面図である。
【0027】
図17】本発明のフロー電池のスタックの第3の積層群の第5の外枠の第1の端面図である。
【0028】
図18】本発明のフロー電池のスタックの第3の積層群の第5の外枠の断面図である。
【0029】
図19】本発明のフロー電池のスタックの第3の積層群の第6の外枠の第2の端面図である。
【0030】
図20】本発明のフロー電池のスタックの第3の積層群の第6の外枠の第1の端面図である。
【0031】
図21】本発明のフロー電池のスタックの第3の積層群の第6の外枠の断面図である。
【0032】
図22】本発明のフロー電池のスタックの第5の外枠、第2の内枠及び第4の双極板の組み立て後の断面図である。
【0033】
図23】本発明のフロー電池のスタックの第5の内枠、第6の外枠及び第3の隔膜の組み立て後の断面図である。
【0034】
図24】本発明のフロー電池のスタックの2つの第3の積層群の斜視図である。
【0035】
図25】本発明のフロー電池のスタックの第1の内枠の第2の端面及び第5の内枠の第2の端面の端面図である。
【0036】
図26】本発明のフロー電池のスタックの第1の内枠の第1の端面及び第5の内枠の第1の端面の端面図である。
【0037】
図27】本発明のフロー電池のスタックの第1の内枠及び第5の内枠の断面図である。
【0038】
図28】本発明のフロー電池のスタックの第2の内枠の第2の端面及び第6の内枠の第2の端面の端面図である。
【0039】
図29】本発明のフロー電池のスタックの第2の内枠の第1の端面及び第6の内枠の第1の端面の端面図である。
【0040】
図30】本発明のフロー電池のスタックの第2の内枠及び第6の内枠の断面図である。
【0041】
図31】本発明のフロー電池のスタックの内枠と外枠との間の流通チャンバーの概略断面図である。
【0042】
図32】本発明の第4の液体流入流路3115及び第3の液体流入流路3113における、フロー電池のスタックの第2の外枠316の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付の図面を参照して、本開示の例示的な実施例をより詳細に説明する。本開示の例示的な実施例が図面に示されているが、本開示は様々な形態で具現され得、本明細書に記載の実施例によって限定されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施例は、本開示をより徹底的に理解でき、本開示の範囲を当業者に完全に伝達できるようにするために提供される。
【0044】
図1から図6に示すように、本発明の実施例は、フロー電池のスタックを提供する。前記フロー電池のスタックは、第1の端板11と、第2の端板12と、第1の端板11と第2の端板12の間に設置された少なくとも1つの電池モジュールとを含み、
電池モジュールのそれぞれは、第1の流路端板21と、第1の流路端板21に対向して設置された第2の流路端板22と、第1の流路端板21と第2の流路端板22の間に設置された単一電池積層群3とを含み、単一電池積層群3は、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を含み、
第1の流路端板21には第1の弓形流路24と、第2の弓形流路25とが設置され、
第2の流路端板22には第3の弓形流路26と、第4の弓形流路27とが設置され、
第1の弓形流路24、第2の弓形流路25、第3の弓形流路26及び第4の弓形流路27のいずれにも流路孔が設置され、流路孔は、いずれも少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群と連通し、
第1の弓形流路24中の電解液は、第1の弓形流路24中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して第2の弓形流路25に還流し、
第3の弓形流路26中の電解液は、第3の弓形流路26中の流路孔を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群を介して第4の弓形流路27に還流する。
【0045】
本実施例は、流路孔の設置により、フロー電池中の電極の長さが流路孔の数の増加に伴って増加され得、同等の出力電力及び同等の電極面積の下で、電極の長さが任意に調整され得ることを実現し、電極を流れる電解液の長さがより狭くなり、したがって電気エネルギーの変換効率を向上させるとともに、流路の密封性を満たす。
【0046】
図4から図5に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、流路孔は、第1の流路孔261と、第2の流路孔262と、第3の流路孔263と、第4の流路孔264とを含み、第1の流路孔261は、第1の弓形流路24に設置され、第2の流路孔262は、第2の弓形流路25に設置され、第3の流路孔263は、第3の弓形流路24に設置され、第4の流路孔264は、第4の弓形流路27に設置される。第1の流路端板21の第1の弓形流路24に正極電解液が通液されると、第2の流路端板22の第3の弓形流路26には負極電解液が通液される。逆に、前記第1の流路端板21の第1の弓形流路24に負極電解液が通液されると、第2の流路端板22の第3の弓形流路26には負極電解液が通液されるべきである。
【0047】
本実施例では、前記第1の流路端板21の第1の弓形流路24に正極電解液が通液された後、前記正極電解液は第1の流路孔261を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込んだ後、第2の流路孔262を介して第2の弓形流路25に還流する。前記第2の流路端板22の第3の弓形流路26に負極電解液が通液された後、前記負極電解液は、第3の流路孔263を介して少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に流れ込み、第4の流路孔264を介して第4の弓形流路27に還流する。
【0048】
本発明の任意選択的な一実施例では、第1の端板11には複数の第1のスルーホール131が設置され、第2の端板12には第1のスルーホール131に対応する第2のスルーホール132が設置されている。ロッキングビームアセンブリ13は、第1のスルーホール131及び第2のスルーホール132を貫通して、第1の端板11、第2の端板12及び少なくとも1つの電池モジュールを固定する。
【0049】
本実施例では、第1のスルーホールは第1の端板11の端面の縁の位置に設置され、ロッキングビームアセンブリ13は、両端にナットを備えたスクリューであり得、スクリューは、第1のスルーホール131及び第2のスルーホール132を貫通した後、両端のナットで第1の端板11と第2の端板12とをロッキングして固定させる。
【0050】
本発明の任意選択的な一実施例では、前記第1の弓形流路24の流路孔及び第2の弓形流路25の流路孔は、いずれもそれぞれ所属する流路の末端流路内に設置され、第1の弓形流路24の末端流路241及び第2の弓形流路25の末端流路251は、第1の流路端板21の上下両側に設置され、
第3の弓形流路26は、第1の弓形流路24に対応して設置され、第3の弓形流路26の流路孔は、第1の弓形流路24の流路孔と交差して設置され、
第4の弓形流路27は、第2の弓形流路25に対応して設置され、第4の弓形流路27の流路孔は、第2の弓形流路25の流路孔と交差して設置され、
第1の弓形流路24の入口端242及び第3の弓形流路26の入口端265は、外部液体流入管と連通し、
第2の弓形流路25の出口端252及び第4の弓形流路27の出口端271は、外部液体流出管と連通し、
第1の弓形流路24、第2の弓形流路25、第3の弓形流路26及び第4の弓形流路27の末端は、いずれも密閉状態である。
【0051】
本実施例では、第1の流路端板21と第2の流路端板22とは、構造が同一であり、使用時には、第1の流路端板21が固定された後、第2の流路端板22を180度回転させてから、第1の流路端板21に対向して設置すべきである。第1の端板11と第2の端板12とが対向して設置された後、第1の流路端板21は、第1の位置決めピンを介して第1の端板11に固定連結され、第2の流路端板22は、第2の位置決めピンを介して第2の流路端板22に固定連結される。
【0052】
この実施例において、流路孔が流路端板の上下両側に設計されているのは、電解液が少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群に入った後、その一側から他側に流れることができるようにするためである。流路孔が交差して設置されるとは、第2の流路端板22を180度回転させて第1の流路端板21に対向して設置した後、第1の弓形流路24と第3の弓形流路26とが上下対向する場合、第1の流路孔261と第3の流路孔263との投影に重なり部分がなく、第2の弓形流路25と第4の弓形流路27とが上下対向する場合、第2の流路孔262と第4の流路孔264との投影に重なり部分がないことを意味する。
【0053】
図3に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、少なくとも3つの密封して組み立てられた電池積層群は、第1の積層群31と、第1の積層群31と密封して組み立てられた第2の積層群32と、第1の積層群31と第2の積層群32の間に設置された少なくとも1つの第3の積層群33とを含み、第1の積層群31、第2の積層群32及び少なくとも1つの第3の積層群33は、密封して組み立てられ、
第1の積層群31は、第1の流路端板21に近接して設置されて、第1の流路端板21と密封して組み立てられ、
第2の積層群32は、第2の流路端板22に近接して設置されて、第2の流路端板22と密封して組み立てられる。
【0054】
本実施例では、第1の積層群31は、第1の流路端板21に固定連結され、第2の積層群32は、第2の流路端板22に固定連結され、第3の積層群33の数は必要に応じて積み重なって使用され得る。
【0055】
図7に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、第1の積層群31は、第1の双極板310と、第1の電極311と、第1の外枠312と、第1の隔膜314と、第2の電極315と、第2の外枠316と、第1の内枠318と、第2の内枠319とを含み、
第1の外枠312は、第1の電極311に被せられ、第1の外枠312の第1の端面には、第1の装着台313が設置され、第1の双極板310は、第1の装着台313に固定され、
第1の内枠318は、第1の電極311に被せられ、第1の内枠318の第2の端面と第1の外枠312の第2の端面とが組み立て連結され、第1の外枠312と第1の内枠318とが組み立てられた後、第1の電極311と連通する複数の第1の流通チャンバーが形成されており、
第1の隔膜314は、第1の電極311と第2の電極315の間に設置されて、それぞれ第1の電極311、第2の電極315、第1の内枠318の第1の端面及び第2の外枠316の第1の端面に連結され、
第2の内枠319及び第2の外枠316は、いずれも第2の電極315に被せられ、
第2の内枠319の第2の端面と第2の外枠316第2の端面とが組み立て連結され、第2の外枠316と第2の内枠319とが組み立てられた後、第2の電極315と連通する複数の第2の流通チャンバーが形成されている。
【0056】
本実施例では、第1の双極板310は、レーザー溶接、ホットメルトフィルム熱圧着ボンディング、接着剤ボンディング等の方式により第1の装着台313に固定連結され得、第1の電極311と第2の電極315とは、電気性が逆であり、即ち、第1の電極311が正である場合、第2の電極315は負である。前記第1の隔膜314は、レーザー溶接、ホットメルトフィルム熱圧着ボンディング、接着剤ボンディング等の方式により、前記第1の内枠318の第1の端面及び第2の外枠316の第1の端面に固定連結されることで、第1の電極311と第2の電極315の間に固定され得る。第1の隔膜314は、第1の電極311及び第2の電極315に流れ込む電解液を隔離させるために使用され、第1の流通チャンバーを介して第1の電極311に流れ込む電解液は、第1の隔膜314の隔離作用の下で、第2の電極315内に流れ込むことがない。
【0057】
第1の流通チャンバーの設計により、第1の内枠318と第1の外枠312とが密封して組み立てられた後、第1の外枠312の第2の端面に流れ込む電解液は、第1の流通チャンバーを介して第1の電極311内に入ることしかできなくなる。同様に、第2の外枠316の第2の端面上の電解液は、第2の流通チャンバーを介して第2の電極315内に流れ込むことしかできなくなる。
【0058】
図7に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、第1の積層群31は、第1の双極板310に接触連結された第1の集流体317を更に含む。
【0059】
本実施例において、第1の集流体317は、電流を集めるための、赤銅のような金属箔である。第1の集流体317の長さは、第1の外枠312よりも長くする必要があり、第1の集流体317の一端は、第1の外枠312の一端から貫いて出るが、貫いて出る部分は、外部電源に接続されるために使用される。
【0060】
本発明の任意選択的な一実施例では、前記第1の外枠312の第2の端面及び第2の外枠316の第2の端面上の全ての側壁は、いずれも二重壁構造である。
【0061】
前記第1の外枠312の第1の端面及び第2の外枠316の第1の端面上の全ての側壁は、いずれも二重壁構造と密封嵌合される単一壁構造である。
【0062】
第1の外枠312の第1の端面は、第1の流路端板21に固定連結され、第1の外枠312の第2の端面は、第2の外枠316の第1の端面に固定連結され、前記第2の外枠316の第1の端面は、前記第3の積層群33に固定連結される。
【0063】
本実施例において、前記二重壁構造とは、側壁が二重構造であることを指す。第2の外枠316を例として、図32に示すように、図32は、第4の液体流入流路3115及び第3の液体流入流路3113における、第2の外枠316の断面図であるが、図32の90は第2の外枠316の第2の端面であり、99は第2の外枠316の第1の端面であり、図32の3115は第4の液体流入流路であり、93及び94は第4の液体流入流路3115両側の側壁である。側壁93及び94はいずれも二重層構造であり、いずれも第1の側壁95と第2の側壁96とからなり、前記第1の側壁95と第2の側壁96の間に凹溝が形成されている。
【0064】
図32の3113は、第3の液体流入流路であり、97及び98は、それぞれ第3の液体流入流路3113両側の側壁であるが、この側壁は単一壁であり、図32の97の大きさは、第1の側壁95と第2の側壁96の間の凹溝とちょうどマッチングし、噛み合って密封されることができる。
【0065】
前記第1の外枠312の第2の端面と第2の外枠316の第1の端面とが組み立てられる時、前記第2の外枠316の第1の端面上の単一壁と、前記第1の外枠312の第2の端面上の二重壁とが噛み合い、加圧されて密封かつ固定される。第1の外枠312の第2の端面が第2の外枠316の第1の端面に固定連結された後、電解液が同時に複数の第1の流通チャンバーを介して第1の電極311に流れ込むことができ、第1の電極311の各部位は最短時間で電解液に浸されることができるようになる。
【0066】
同様に、第2の外枠316の第2の端面が前記第3の積層群33に固定連結された後、電解液が同時に複数の第2の流通チャンバーを介して第2の電極315に流れ込むことができ、第2の電極315の各部位が最短時間で電解液に浸されることができるようになる。
【0067】
この実施例において、前記第1の外枠312の第1の端面には第1の位置制限カラム61が設置され得、そして、第1の流路端板21には対応する第1の位置制限孔62が設置されて、第1の外枠312と第1の流路端板21とが第1の位置制限カラム61及び第1の位置制限孔62を介して固定連結される。
【0068】
図8から図11に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、第1の外枠312には複数の第1の液体流入孔3101と第1の液体流出孔3102とが設置され、第2の外枠316には複数の第2の液体流入孔3103と第2の液体流出孔3104とが設置されている。
【0069】
第1の液体流入孔3101は、第2の液体流入孔3103と連通し、第1の液体流出孔3102は第2の液体流出孔3104と連通する。
【0070】
第1の液体流入孔3101は、第1の弓形流路24中の流路孔に対応して設置され、かつ第1の弓形流路24中の流路孔と連通する。
【0071】
第1の液体流出孔3102は、第2の弓形流路25中の流路孔に対応して設置され、かつ第2の弓形流路25中の流路孔と連通する。
【0072】
第1の外枠312の第2の端面には複数の第1の液体流入ブロックポート3105と第1の液体流出ブロックポート3106とが設置されている。
【0073】
第2の外枠316には、複数の第3の液体流入孔3107と第3の液体流出孔3108とがさらに設置されている。
【0074】
第3の液体流入孔3107は、第1の液体流入ブロックポート3105と連通し、第3の液体流入孔3107は、第3の弓形流路26中の流路孔に対応して設置される。
【0075】
第3の液体流出孔3108は、第1の液体流出ブロックポート3106と連通し、第3の液体流出孔3108は、第4の弓形流路27中の流路孔に対応して設置される。
【0076】
第1の外枠312の第1の端面上の第1の液体流入孔3101の周囲及び第1の液体流出孔3102の周囲のいずれにも第1の環状溝41が設置されている。
【0077】
第1の液体流入ブロックポート3105の周囲及び第1の液体流出ブロックポート3106の周囲のいずれにも第2の環状溝42が設置されている。
【0078】
第2の外枠316の第1の端面上の第3の液体流入孔3107の周囲及び第2の外枠316の第1の端面上の第3の液体流出孔3108の周囲のいずれにも第3の環状溝43が設置されている。
【0079】
第2の外枠316の第2の端面上の第2の液体流入孔3103の周囲及び第2の外枠316の第2の端面上の第2の液体流出孔3104の周囲のいずれにも第4の環状溝44が設置されている。
【0080】
本実施例では、前記第1の外枠312の第2の端面及び第2の外枠316の第2の端面上の全ての環状溝の側壁は、いずれも二重壁構造であり、前記第1の外枠312の第1の端面及び第2の外枠316の第1の端面上の全ての環状溝の側壁は、いずれも単一壁構造である。第1の環状溝41の設計により、第1の流路端板21、第1の外枠312及び第2の外枠316が組み立てられた後、第1の流路孔261と第1の液体流入孔3101とが直接密封連通され、第2の流路孔262と第1の液体流出孔3102とが直接密封連通されて、第1の流路孔261を貫通した電解液が第1の外枠312の第1の端面に流れ込むことができず、直接第1の外枠312の第2の端面に流れ込むことしかできなくなる。同様に、第1の外枠312の第2の端上の電解液は、第1の液体流出孔3102を介して第1の外枠312の第1の端面に流れ込むことができず、第1の液体流出孔3102を貫通した電解液は、第2の流路孔262を介して直接第2の弓形流路25に流れ込むことしかできない。同時に、第1の外枠312と第1の流路端板21とが組み立てられる時、第1の環状溝41内に第1のガスケット91を配置してインターフェースの所を密封し得、したがって電解液が第1の積層群の外枠312の第1の端面に流れ込むのをさらに防止する。
【0081】
この実施例では、前記第1の外枠312が第2の外枠316に固定連結される時、第2の環状溝42と第3の環状溝43とが単一及び二重壁により互いに噛み合い、加圧されて密封された連通チャネルが形成され、第1の液体流入ブロックポート3105と第3の液体流入孔3107とが連通チャネルを介して直接密封連通され、第1の液体流出ブロックポート3106と第3の液体流出孔3108とが直接密封連通されるようになる。同時に、第1の液体流入ブロックポート3105及び第1の液体流出ブロックポート3106は、いずれもブロッキング状態であるため、第3の積層群33を介して第3の液体流入孔3107及び第3の液体流出孔3108に流れ込む電解液が第3の液体流入孔3107及び第3の液体流出孔3108を介して第1の外枠312のいずれか1つの端面にも到達できず、第2の外枠316の第2の端面のみを流れることしかできなくなる。
【0082】
この実施例では、前記第4の環状溝44の設計により、前記第2の外枠316の第2の端面に流れ込む電解液が第2の液体流入孔3103及び第2の液体流出孔3104を介して前記第2の外枠316の第1の端面に流れ込むことができなくなるとともに、第1の流路孔261を貫通した電解液が第2の外枠316の2端面に流れ込むことなしに、直接第2の液体流入孔3103を介して第3の積層群33に流れ込むことができるようになり、同時に、第3の積層群33中の電解液も第2の外枠316の2端面に流れ込まず、直接第2の液体流出孔3104を介して第2の外枠316の第1の端面に流れ込んで、第1の液体流出孔3102を介して直接第2の弓形流路25に流れることができるようになる。
【0083】
本発明の任意選択的な一実施例では、第1の外枠312の第1の端面には複数の第1の流路3110が設置され、
第1の外枠312の第2の端面には、複数の第2の液体流入流路3111と第2の液体流出流路3112とが設置され、
第2の液体流入流路3111のそれぞれは、いずれも1つの第1の液体流入孔3101及び1つの第1の流通チャンバーと連通し、
第2の液体流出流路3112のそれぞれは、いずれも1つの第1の液体流出孔3102及び1つの第1の流通チャンバーと連通し、
第2の外枠316の第1の端面には、複数の第3の液体流入流路3113と第3の液体流出流路3114とが設置され、第3の液体流入流路3113のそれぞれは、いずれも1つの第2の液体流入孔3103と連通し、第3の液体流出流路3114のそれぞれは、いずれも1つの第2の液体流出孔3104と連通し、
第2の外枠316の第2の端面には、複数の第4の液体流入流路3115と第4の液体流出流路3116とが設置され、第4の液体流入流路3115のそれぞれは、いずれも1つの第3の液体流入孔3107及び1つの第2の流通チャンバーと連通し、第4の液体流出流路3116のそれぞれは、いずれも1つの第3の液体流出孔3108及び1つの第2の流通チャンバーと連通する。
【0084】
本実施例では、前記第1の外枠312の第2の端面及び第2の外枠316の第2の端面上の全ての流路の側壁は、いずれも二重壁構造であり、前記第1の外枠312の第1の端面及び第2の外枠316の第1の端面上の全ての流路の側壁は、いずれも単一壁構造である。前記第1の外枠312上の第1の流路3110は、ロッキング過程で第1の外枠312が過度に圧し潰されて損傷を受けないように支持するために使用される。第1の外枠312と第2の外枠316とが組み立てられた後、第2の液体流入流路3111と第3の液体流入流路3113とが単一及び二重壁構造により噛み合い、加圧されて密封されて、1つの第1の密封流路が形成され、これにより第1の外枠312の第2の端面上の第1の液体流入孔3101、第2の外枠316の第2の端面上の第2の液体流入孔3103及び第2の液体流入流路3111側の第1の流通チャンバーの三者が第1の密封流路を介して連通され、したがって第1の流路孔261を通過した電解液が直接第1の電極311内及び第2の液体流入孔3103内に流れ込むことしかできなくなる。
【0085】
同様に、第2の液体流出流路3112と第3の液体流出流路3114とが噛み合い、加圧されて密封された後に第2の密封流路が形成され、これにより第1の外枠312の第2の端面上の第1の液体流出孔3102、第2の外枠316の第2の端面上の第2の液体流出孔3104及び第2の液体流出流路3112側の第1の流通チャンバーの三者が第2の密封流路を介して連通され、したがって第1の電極311を貫通した電解液が第2の液体流出流路3112側の第1の流通チャンバーを介して第1の液体流出孔3102又は第2の液体流出孔3104に流れ込むことしかできなくなり、第1の液体流出孔3102に流れ込む電解液は直接第2の弓形流路25に流れることができる。
【0086】
図12から図14に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、第2の積層群32は、第2の双極板320と、前記第2の双極板320に被せられた第3の外枠322と、前記第2の双極板320に接触連結された第2の集流体327とを含む。
【0087】
前記第3の外枠322の第2の端面上の全ての側壁は、いずれも二重壁構造であり、
前記第3の外枠322の第1の端面上の全ての側壁は、いずれも二重壁構造と密封嵌合される単一壁構造であり、
前記第3の外枠322の第2の端面は、前記第2の流路端板22に固定連結され、前記第3の外枠322の第1の端面は、第3の積層群33に固定連結される。
【0088】
本実施例では、第2の集流体327は、電流を集めるための金属箔であり、前記第2の集流体327は、前記第3の外枠322の第2の端面と前記第2の流路端板22の間に位置する。前記第2の集流体327の長さは、第3の外枠322よりも長くする必要があり、第2の集流体327の一端は、第3の外枠322の一端から貫いて出るが、貫いて出る部分は、外部電源に接続されるために使用される。
【0089】
この実施例において、前記第3の外枠322の第2の端面には、第2の位置制限カラム63が設置され得、そして、第2の流路端板22には対応する第2の位置制限孔が設置されて、第3の外枠322と第2の流路端板22とが第2の位置制限カラム63及び第2の位置制限孔を介して固定連結される。
【0090】
本発明の任意選択的な一実施例では、前記第3の外枠322には複数の第4の液体流入孔3201と第4の液体流出孔3202とが設置され、
前記第3の外枠322の第1の端面には、複数の第2の液体流入ブロックポート3205と第2の液体流出ブロックポート3206とが設置され、
前記第4の液体流入孔3201は、前記第3の弓形流路26中の流路孔に対応して設置され、かつ前記第3の弓形流路26中の流路孔と連通し、
前記第4の液体流出孔3202は、前記第4の弓形流路27中の流路孔に対応して設置され、かつ前記第4の形流路27中の流路孔と連通し、
前記第2の液体流入ブロックポート3205は、前記第1の弓形流路24中の流路孔に対応して設置され、
前記第2の液体流出ブロックポート3206は、前記第2の弓形流路25中の流路孔に対応して設置される。
【0091】
前記第3の外枠322の第2の端面上の第4の液体流入孔3201及び前記第4の液体流出孔3202の周囲には第5の環状溝45が設置され、
前記第3の外枠322の第1の端面上の第2の液体流入ブロックポート3205及び第2の液体流出ブロックポート3206の周囲には第6の環状溝46が設置されている。
【0092】
本実施例では、第3の外枠322の第2の端面上の第5の環状溝45の設計により、第3の流路孔263と第4の液体流入孔3201とが直接密封連通され、第4の流路孔264と第4の液体流出孔3202とが直接密封連通されて、第3の流路孔263を貫通した電解液が第3の外枠322の第2の端面に流れ込むことができず、直接第3の外枠322の第1の端面に流れ込むことしかできなくなる。同様に、第3の外枠322の第1の端上の電解液は、第4の液体流出孔3202を介して第3の外枠322の第2の端面に流れ込むことができず、第4の液体流出孔3202を貫通した電解液は、第4の流路孔264を介して直接第4の弓形流路27に流れることしかできない。同時に、第3の外枠322と第2の流路端板22とが組み立てられる時、第3の外枠312の第2の端面上の第5の環状溝45内に第2のガスケット92を配置してインターフェースの所を密封し得、したがって電解液が第3の外枠312の第2の端面に流れ込むのをさらに防止する。
【0093】
この例では、前記第3の外枠322の第1の端面上の全ての環状溝の側壁は、いずれも単一壁構造である。前記第2の液体流入ブロックポート3205、第2の液体流出ブロックポート3206及び前記第6の環状溝46の設計により、前記第3の外枠312と前記第3の積層群33とが組み立てられた後、前記第2の液体流入ブロックポート3205及び第2の液体流出ブロックポート3206が直接前記第3の積層群33と連通されるとともに、底部が塞がれているため、前記第3の積層群33を介して前記第6の環状溝46に流れ込む電解液が前記第3の外枠312のいずれか1つの端面にも流れ込むことができなくなる。
【0094】
本発明の任意選択的な一実施例では、前記第3の外枠322の第2の端面には複数の第5の流路3210が設置され、
前記第3の外枠322の第1の端面には複数の第6の液体流入流路3211と第6の液体流出流路3212とが設置され、前記第6の液体流入流路3211のそれぞれは、いずれも1つの第4の液体流入孔3201と連通し、前記第6の液体流出流路3212のそれぞれは、いずれも1つの第4の液体流出孔3202と連通する。
【0095】
本実施例では、前記第3の外枠322の第1の端面上の全ての流路の側壁は、いずれも二重壁構造である。前記第3の外枠322上の第5の流路3210は、ロッキング過程で第3の外枠322が過度に圧し潰されて損傷を受けないように支持するために使用される。前記第6の液体流入流路3211の設計により、前記第3の流路孔263から流出する電解液は、前記第6の液体流入流路3211を介して第3の積層群33に流れ込むことしかできなくなる。前記第6の液体流出流路3212の設計により、第3の積層群33から前記第6の液体流出流路3212に流れ込む電解液は、第4の液体流出孔3202を介して前記第4の流路孔264に流れ込むことしかできなくなる。
【0096】
図15に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、前記第3の積層群33は、第4の双極板330と、第5の電極331と、第5の外枠332と、第3の隔膜334と、第6の電極335と、第6の外枠336と、第5の内枠338と、第6の内枠339とを含み、
前記第5の外枠332は、前記第5の電極331に被せられ、
前記第5の外枠332の第1の端面には、第3の装着台333が設置され、前記第4の双極板330は、前記第3の装着台333に固定され、
前記第5の内枠338は、前記第5の電極331に被せられ、前記第5の内枠338の第2の端面と前記第5の外枠332の第2の端面とが組み立て連結され、前記第5の外枠332と第5の内枠338とが組み立てられた後、前記第5の電極331と連通する複数の第4の流通チャンバーが形成されており、
前記第3の隔膜334は、前記第5の電極331と第6の電極335の間に設置されて、それぞれ前記第5の電極331、第6の電極335、第5の内枠338の第1の端面及び第6の外枠336の第1の端面に連結され、
前記第6の内枠339及び前記第6の外枠336は、いずれも前記第6の電極335に被せられ、
前記第6の内枠339の第2の端面と前記第6の外枠336第2の端面とが組み立て連結され、前記第6の外枠336と第6の内枠339とが組み立てられた後、前記第6の電極335と連通する複数の第5の流通チャンバーが形成されている。
【0097】
本実施例では、第3の積層群33は、単一であっても良く、複数であっても良い。複数の第3の積層群33が積み重なる場合、新しい第3の積層群33上の第5の外枠332の第1の端面と、もとの第3の積層群33上の第6の外枠336の第2の端面とを組み立てれば良い。
【0098】
前記第4の双極板330は、レーザー溶接、ホットメルトフィルム熱圧着ボンディング、接着剤ボンディング等の方式により、第3の装着台333に固定連結され得、第5の電極331と第6の電極335とは、電気性が逆であり、第5の電極331と第1の電極311とは、電気性が同一である。前記第3の隔膜334は、レーザー溶接、ホットメルトフィルム熱圧着ボンディング、接着剤ボンディング等の方式により、前記第5の内枠338の第1の端面及び第6の外枠336の第1の端面に固定連結されることで、第5の電極331と第6の電極335の間に固定され得る。第3の隔膜334は、第5の電極331及び第6の電極335に流れ込む電解液を隔離させるために使用され、第4の流通チャンバーを介して第5の電極331に流れ込む電解液は、第3の隔膜314の隔離作用の下で、第6の電極335内に流れ込むことがない。
【0099】
第4の流通チャンバーの設計により、第5の内枠338と第5の外枠332とが密封して組み立てられた後、第5の外枠332の第2の端面に流れ込む電解液は、第4の流通チャンバーを介して第1の電極331内に入ることしかできなくなる。同様に、第6の外枠336の第2の端面上の電解液は、第5の流通チャンバーを介して第6の電極335内に流れ込むことしかできなくなる。
【0100】
図16から図21に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、前記第5の外枠332の第2の端面及び第6の外枠336の第2の端面上の全ての側壁は、いずれも二重壁構造であり、
前記第5の外枠332の第1の端面及び第6の外枠336の第1の端面の全ての側壁は、いずれも二重壁構造と密封嵌合される単一壁構造であり、
前記第5の外枠332の第2の端面は、第6の外枠336の第1の端面に固定連結され、
前記第5の外枠332の第1の端面は、前記第2の外枠316の第2の端面に固定連結され、前記第6の外枠336の第2の端面は、前記第3の外枠322の第1の端面に固定連結される。
【0101】
本実施例では、前記フロー電池のスタックが全体的に組み立てられる時、前記第6の外枠336の第2の端面と前記第3の外枠322の第1の端面とは、単一及び二重壁構造により噛み合い、加圧されて密封かつ固定される。同時に、前記第6の内枠339の第1の端面は、レーザー溶接、ホットメルトフィルム熱圧着ボンディング、接着剤ボンディング等の方式により前記第2の双極板に固定連結され得る。前記第5の外枠332の第2の端面と第6の外枠336の第1の端面とは、単一及び二重壁構造により噛み合い、加圧されて密封かつ固定される。前記第5の外枠322の第1の端面と前記第2の外枠316の第2の端面は、単一及び二重壁構造により噛み合い、加圧されて密封かつ固定される。
【0102】
同様に、前記第5の外枠322の第1の端面が第2の外枠316の第2の端面に固定連結された後、前記第2の外枠316の第2の端面に流れ込む電解液は、同時に複数の第2の流通チャンバーを介して第2の電極315に流れ込むことができ、第2の電極315の各部位が最短時間で電解液に浸されることができるようになる。
【0103】
同様に、前記第6の外枠336の第2の端面が前記第3の外枠322の第1の端面に固定連結された後、前記第6の外枠336の第2の端面に流れ込む電解液は、同時に複数の第5の流通チャンバーを介して第6の電極335に流れ込むことができ、第6の電極335の各部位が最短時間で電解液に浸されることができるようになる。
【0104】
本発明の任意選択的な一実施例では、前記第5の外枠332には、複数の第7の液体流入孔3301と、第7の液体流出孔3302と、第8の液体流入孔3303と、第8の液体流出孔3304とが設置され、
前記第7の液体流入孔3301は、前記第1の弓形流路24中の流路孔に対応して設置され、
前記第7の液体流出孔3302は、前記第2の弓形流路25中の流路孔に対応して設置され、
前記第8の液体流入孔3303は、前記第3の弓形流路26中の流路孔に対応して設置され、
前記第8の液体流出孔3304は、前記第4の弓形流路27中の流路孔に対応して設置される。
【0105】
前記第6の外枠336には、前記第7の液体流入孔3301に対応して設置されかつ連通する第9の液体流入孔3305と、前記第7の液体流出孔3302に対応して設置されかつ連通する第9の液体流出孔3306と、前記第8の液体流入孔3303に対応して設置されかつ連通する第10の液体流入孔3307と、前記第8の液体流出孔3304に対応して設置されかつ連通する第10の液体流出孔3308とが設置されている。
【0106】
前記第5の外枠332の第1の端面上の第7の液体流入孔3301の周囲及び前記第5の外枠332の第1の端面上の第7の液体流出孔3302の周囲には第8の環状溝48が設置され、
前記第5の外枠332の第2の端面上の第8の液体流入孔3303の周囲及び前記第5の外枠332の第2の端面上の第8の液体流出孔3304の周囲には第9の環状溝49が設置され、
前記第6の外枠336の第1の端面上の第10の液体流入孔3307の周囲及び前記第6の外枠336の第1の端面上の第10の液体流出孔3308の周囲には第10の環状溝410設置され、
前記第6の外枠336の第2の端面上の第9の液体流入孔3305の周囲及び前記第6の外枠336の第1の端面上の第9の液体流出孔3306の周囲には第11の環状溝411が設置されている。
【0107】
本実施例では、前記第5の外枠332の第2の端面及び第6の外枠336の第2の端面上の全ての環状溝の側壁は、いずれも二重壁構造であり、前記第5の外枠332の第1の端面及び第6の外枠336の第1の端面の全ての環状溝の側壁は、いずれも単一壁構造である。装置全体が組み立てられた後、前記第5の外枠332の第2の端面上の第9の環状溝49及び第6の外枠336の第1の端面上の第10の環状溝410の設計により、第8の液体流入孔3303と第10の液体流入孔3307とが直接密封連通され、第8の液体流出孔3304と第10の液体流出孔3308とが直接密封連通され、したがって第6の外枠336の第2の端面に流れ込む電解液は、第10の液体流入孔3307及び第10の液体流出孔3308を介して第5の外枠332の第2の端面に流れ込むことができず、直接第5の外枠332の第1の端面に流れ込むことしかできなくなる。
【0108】
前記第5の外枠332の第1の端面上の第8の環状溝48及び第2の外枠316の第2の端面上の第4の環状溝44の設計により、第2の液体流入孔3103と第7の液体流入孔3301とが直接密封連通され、第2の液体流出孔3104と第7の液体流出孔3302とが直接密封連通され、したがって第5の外枠332の第1の端面に流れ込む電解液は、第7の液体流入孔3301及び第7の液体流出孔3302を介して第2の外枠316の第1の端面に流れ込むことができないとともに、第1の液体流入ブロックポート3105及び第1の液体流出ブロックポート3106の影響を受けて、第3の液体流入口3107及び第3の液体流出口3108を介して第2の外枠316の第1の端面にも流れ込むことができず、前記第2の外枠316の第2の端面を流れることしかできなくなる。
【0109】
前記第6の外枠336の第2の端面上の第11の環状溝411及び前記第3の外枠322の第1の端面上の第6の環状溝46の設計により、前記第9の液体流入孔3305と第2の液体流入ブロックポート3205とが直接密封連通され、前記第9の液体流出孔3306と第2の液体流出ブロックポート3206とが直接密封連通され、したがって第5の外枠332の第2の端面上の電解液は、前記第9の液体流入孔3305及び前記第9の液体流出孔3306を介して前記第6の外枠336の第2の端面に流れ込むことができず、前記第5の外枠332の第2の端面を流れることしかできなくなる。
【0110】
この例では、前記フロー電池のスタック全体が組み立てられた後、第1の流路孔261は、第1の液体流入孔3101、第2の液体流入孔3103、第7の液体流入孔3301、第9の液体流入孔3305及び第2の液体流入ブロックポート3205と連通状態にある。
【0111】
第2の流路孔262は、第1の液体流出孔3102、第2の液体流出孔3104、第7の液体流出孔3302、第9の液体流出孔3306及び第2の液体流出ブロックポート3206と連通状態にある。第2の液体流入ブロックポート3205及び第2の液体流出ブロックポート3206は、前記第5の外枠332の第2の端面の電解液をブロックするために使用され、前記第1の流路孔261から/に流出入する電解液が第5の外枠332の第2の端面に流れ込んだ後、第6の外枠336の第2端面に流れ込むことができず、第7の液体流出孔3302を介して前記第2の弓形流路25に還流することしかできなくなる。
【0112】
第3の流路孔263は、第4の液体流入孔3201、第10の液体流入孔3307、第8の液体流入孔3303、第3の液体流入孔3107及び第1の液体流入ブロックポート3105と連通状態にある。
【0113】
第4の流路孔264は、第4の液体流出孔3202、第10の液体流出孔3308、第8の液体流出孔3304、第3の液体流出孔3108及び第1の液体流出ブロックポート3106と連通状態にある。第1の液体流入ブロックポート3105及び第1の液体流出ブロックポート3106は、主に第2の外枠316の第1の端面上の第3の液体流入孔3107及び第3の液体流出孔3108をブロックするために使用され、前記第3の流路孔263から/に流出入する電解液が第2の外枠316の第2の端面に流れ込んだ後、第2の外枠316の第1の端面に流れ込むことができず、したがって第3の液体流出孔3108を介して第4の弓形流路27に還流することしかできなくなる。
【0114】
本発明の任意選択的な一実施例では、第5の外枠332の第1の端面には複数の第9の液体流入流路3311と第9の液体流出流路3312とが設置され、
第9の液体流入流路3311のそれぞれは、いずれも1つの第8の液体流入孔3303と連通し、
第9の液体流出流路3312のそれぞれは、いずれも1つの第8の液体流出孔3304と連通し、
第5の外枠332の第2の端面には複数の第10の液体流入流路3313と第10の液体流出流路3314とが設置され、
第10の液体流入流路3313のそれぞれは、いずれも1つの第7の液体流入孔3301及び1つの第4の流通チャンバーと連通し、
第10の液体流出流路3314のそれぞれは、いずれも1つの第7の液体流出孔3302及び1つの第4の流通チャンバーと連通する。
【0115】
第6の外枠336の第1の端面には、複数の第11の液体流入流路3315と第11の液体流出流路3316とが設置され、第11の液体流入流路3315のそれぞれは、いずれも1つの第9の液体流入孔3305と連通し、第11の液体流出流路3316のそれぞれは、いずれも1つの第9の液体流出孔3306と連通し、
第6の外枠336の第2の端面には、複数の第12の液体流入流路3317と第12の液体流出流路3318とが設置され、第12の液体流入流路3317のそれぞれは、いずれも1つの第10の液体流入孔3307及び1つの第5の流通チャンバーと連通し、第12の液体流出流路3318のそれぞれは、いずれも1つの第10の液体流出孔3308及び1つの第5の流通チャンバーと連通する。
【0116】
本実施例では、前記第5の外枠332の第2の端面及び第6の外枠336の第2の端面上の全ての流路の側壁は、いずれも二重壁構造であり、前記第5の外枠332の第1の端面及び第6の外枠336の第1の端面の全ての流路の側壁は、いずれも単一壁構造である。第6の外枠336と第3の外枠322とが組み立てられる時、第12の液体流入流路3317と第6の液体流入流路3211とは、単一及び二重壁構造により噛み合い、加圧されて密封されて、1つの第3の密封流路が形成され、第6の外枠336の第2の端面上の第10の液体流入孔3307、第3の外枠326の第1の端面上の第4の液体流入流路3201及び第12の液体流入流路3317と連通する第5の流通チャンバーの三者が第3の密封流路を介して連通され、したがって第3の流路孔263を貫通した電解液が第3の密封流路に入った後、第10の液体流入孔3307及び第6の電極335に流れ込むことしかできなくなる。
【0117】
同様に、第12の液体流出流路3318と第6の液体流出流路3212とが噛み合い、加圧されて密封された後、第4の密封流路が形成され、第6の外枠336の第2の端面上の第10の液体流出孔3308、第3の外枠322の第1の端面上の第4の液体流出流路3202及び第12の液体流出流路3318と連通する第5の流通チャンバーの三者が第4の密封流路を介して連通され、したがって第6の電極335から流出する電解液が第4の密封流路に流れ込んだ後、第10の液体流出孔3308及び第4の液体流出流路3202に流れ込むことしかできなくなり、第4の液体流出流路3202に流れ込む電解液は、直接第4の流路孔364を介して第4の弓形流路27に還流する。
【0118】
同様に、前記第5の外枠322と第2の外枠316とが組み立てられた後、第9の液体流入流路3311と第4の液体流入流路3115とが噛み合い、加圧されて密封された後、第5の密封流路が形成され、第2の外枠316の第2の端面上の第3の液体流入孔3107、第5の外枠322の第1の端面上の第8の液体流入孔3303及び第4の液体流入流路3115と連通する第2の流通チャンバーの三者が第5の密封流路を介して連通され、したがって第8の液体流入孔3303を介して第5の密封流路に流れ込む電解液が第3の液体流入孔3107及び第2の電極315に流れ込むことしかできなくなり、前記第3の液体流入孔3107に流れ込む電解液は、前記第1の液体流入ブロックポート3105のブロッキングの下で流れ続けることができなくなる。
【0119】
同様に、第9の液体流出流路3312と第4の液体流出流路3116とが噛み合い、加圧された後、1つの第6の流密封流路が形成され、第2の外枠316の第2の端面上の第3の液体流出孔3108、第5の外枠322の第1の端面上の第8の液体流出孔3304及び第4の液体流出流路3116と連通する第2の流通チャンバーの三者が第6の密封流路を介して連通され、したがって第2の電極315から流出する電解液は、第6の密封流路に流れ込んだ後、第3の液体流出孔3108及び第8の液体流出孔3304に流れることしかできなくなり、第1の液体流出ブロックポート3106によりブロックされて、第3の液体流出孔3108に流れ込む電解液が流れることができなくなり、第8の液体流出孔3304に流れ込む電解液は、第4の流路孔264を介して直接第2の弓形流路27に還流することができる。
【0120】
同様に、第5の外枠332と第6の外枠336とが組み立てられた後、第10の液体流入流路3313と第11の液体流入流路3315とが噛み合い、加圧されて密封された後、第7の密封流路が形成され、第5の外枠332の第2の端面上の第7の液体流入孔3301、第6の外枠336の第1の端面上の第9の液体流入孔3305及び第10の液体流入流路3313と連通する第4の流通チャンバーの三者が第7の密封流路を介して連通され、したがって第7の液体流入孔3301を介して第7の密封流路に流れ込む電解液が第9の液体流入孔3305及び第5の電極331に流れることしかできなくなり、前記第9の液体流入孔3305に流れ込む電解液は、前記第2の液体流入ブロックポート3205のブロッキングの下で流れることができなくなる。
【0121】
同様に、第10の液体流出流路3314と第11の液体流出流路3316とが噛み合い、加圧されて密封された後、第8の密封流路が形成され、第5の外枠332の第2の端面上の第7の液体流出孔3302、第6の外枠336の第1の端面上の第9の液体流出孔3306及び第10の液体流出流路3313と連通する第4の流通チャンバーの三者が第8の密封流路を介して連通され、したがって第5の電極331から流出する電解液は、第8の密封流路に流れ込んだ後、第9の液体流出孔3306及び第7の液体流出孔3302に流れ込むことしかできなくなり、第9の液体流出孔3306に流れ込む電解液は、前記第2の液体流出ブロックポート3206のブロッキングの下で流れることができなくなり、第7の液体流出孔3302に流れ込む電解液は、第2の流路孔262を介して直接第2の弓形流路25に還流することができる。
【0122】
図22から図31に示すように、本発明の任意選択的な一実施例では、前記第1の流通チャンバー、第2の流通チャンバー、第4の流通チャンバー及び第5の流通チャンバーは、いずれも第1の凹凸溝51と、第2の凹凸溝52とを含み、
第1の内枠318の第2の端面、第2の内枠319の第2の端面、第5の内枠338の第2の端面及び第6の内枠339の第2の端面のいずれにも第1の凹凸溝51が設置され、
第1の外枠312の第2の端面、第2の外枠316の第2の端面、第5の外枠332の第2の端面及び第6の外枠336の第2の端面のいずれにも第1の凹凸溝51とマッチングする第2の凹凸溝52が設置されている。
【0123】
本実施例では、前記第1の流通チャンバー、第2の流通チャンバー、第4の流通チャンバー及び第5の流通チャンバーは、いずれも第1の凹凸溝51及び前記第2の凹凸溝52の上部及び下部の加圧により組み立てられて形成される。図31に示すように、図31における53は、前記第1の凹凸溝51及び前記第2の凹凸溝52の上部及び下部の加圧により組み立てられた後に形成された流通チャンバーであって、前記流通チャンバーは、電極と連通し、電解液が流通チャンバーを介して電極に入ることができるのを確保する。
【0124】
本実施例では、第1の内枠318と第5の内枠338とは、構造が完全に同一であり、第6の内枠339と第2の内枠319とは、構造が完全に同一であり、第6の内枠339の第1の端面及び第2の内枠319の第1の端面には双極板を固定するための1つの第1の凹槽84が設置され得るが、これにより双極板の組み立て時に位置ずれし難くなる。
【0125】
好ましい一実施例では、全ての内枠及び外枠の材質をポリプロピレンにしても良く、全ての流路端板の材質をポリ塩化ビニルにしても良い。全ての内枠の第2の端面には第1の位置制限溝82がさらに設置され得、全ての外枠の第2の端面には第1の位置制限リブ81が設置され得る。内枠及び外枠は、第1の位置制限溝82と第1の位置制限リブ81との噛み合いにより、内枠と外枠とが組み立てられた後により安定してしっかりすることができるとともに、全体の加圧組み立て中に内枠及び外枠の変位を防ぐこともできる。内枠には1つの緩衝台83がさらに設置され得、緩衝台83は流通チャンバーと電極の間に設置され得、緩衝台83は、電解液が流通チャンバーから出る時の流速を低下させることができ、したがって電極への緩衝を緩和する。
【0126】
本実施例に係るフロー電池のスタックの具体的な作動原理は以下の通りである。第1の電極311が正極である場合、第5の電極331も正極であり、第2の電極315及び第6の電極335は、負電極である。この時、第1の弓形流路24に正極電解液が通液されると、第3の弓形流路26には負極電解液が通液される。この時、前記正極電解液は、第1の流路孔261を貫通した後、第1の液体流入孔3101及び第7の液体流入孔3301を介してそれぞれ第1の外枠312の第2の端面及び第5の外枠332の第2の端面内に流れ込み、それぞれ第1の密封流路及び第7の密封流路を介して第1の電極311及び第5の電極331に流れ込むことしかできない。そして、前記正極電解液は、第1の電極311及び第5の電極331を貫通した後、それぞれ第2の密封流路及び第8の密封流路に流れ込んだ後、第1の液体流出孔3102及び第7の液体流出孔3302を介して第2の弓形流路25に還流する。
【0127】
同時に、前記負極電解液は、第3の流路孔263を貫通した後、第4の液体流入孔3201及び第8の液体流入孔3303を介してそれぞれ第6の外枠336の第2の端面及び第2の外枠316の第2の端面内に流れ込み、それぞれ第3の密封流路及び第5の密封流路を介して第6の電極335及び第2の電極315に流れ込むことしかできない。そして、前記負極電解液は、前記第6の電極335及び第2の電極315を貫通した後、それぞれ第4の密封流路及び第6の密封流路に流れ込み、最終的に第4の液体流出孔3202及び第8の液体流出孔3304を介して第4の弓形流路27に還流する。
【0128】
そして、第2の電極315及び第6の電極335を浸漬し、浸漬後、第10の液体流出孔3308及び第3の液体流出孔3108を介して第4の弓形流路27に還流する。
【0129】
本発明のフロー電池のスタックは、複数の液体流入流路及び液体流出流路の設計により、電極の長さが長すぎる場合、液体流入流路及び液体流出流路の数を増やして、電解液が電極へ入る速度を加速させることができるため、同じ電力及び同じ電極面積を満たす前提で、電極の長さを長くし、電極の幅を短くすることで、電極を流れる電解液の流れ抵抗を低減し、ポンプの消費を低減でき、したがって電気エネルギーの変換効率を向上させる。
【0130】
本発明の実施例は、少なくとも1つの上記のスタックを含むフロー電池をさらに提供する。
【0131】
本実施例では、前記フロー電池は、複数のスタックの重ね合わせによって電力の増大を実現でき、したがって大電力電池の需要を満たす。
【0132】
上記は本発明の好ましい実施形態であり、当業者であれば、本発明の原理から逸脱することなく、いくつかの改良及び修飾を行うことができ、これらの改良及び修飾も本発明の保護範囲とみなされるべきであることを指摘しておくべきである。
図1
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