(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052841
(43)【公開日】2024-04-12
(54)【発明の名称】対象物を搬送及び/又は仕分けするシステム
(51)【国際特許分類】
B07C 5/342 20060101AFI20240405BHJP
【FI】
B07C5/342
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024026569
(22)【出願日】2024-02-26
(62)【分割の表示】P 2020515186の分割
【原出願日】2018-09-14
(31)【優先権主張番号】1751115-5
(32)【優先日】2017-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(71)【出願人】
【識別番号】504001211
【氏名又は名称】ボミル アクティエボラーグ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ボー レーフクビスト
(72)【発明者】
【氏名】ペール ホールバト
(72)【発明者】
【氏名】カーリン ベーリン
(57)【要約】
【課題】対象物搬送システムを改良する。
【解決手段】対象物搬送システムが、対応するチャネル(11)の第1端部(11a)と第2端部(11b)との間で対象物(O)を搬送する少なくとも一本のチャネル(11)を有する案内プレート(10)を備える。各チャネル(11)は、その第1長手方向位置(P1)に配備された第1開孔(121)を備える。上記システムは更に、上記対象物が上記第2端部(11b)に向けて上記第1開孔(121)を通過するときに該第1開孔(121)を介して上記対象物の特性に関連する光学的測定を行う対象物測定ユニット(13)を備える。対応するチャネル上で搬送される上記対象物を、上記第1開孔(121)の下流に配置された第2長手方向位置(P2、P2’)に到達したときに、該対象物の測定済み特性と、上記チャネル(11)に沿い搬送されつつある該対象物の搬送速度に関連するタイミング信号とに基づいて放出すべく、少なくとも一台の放出器ユニット(14)が配置される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対応するチャネル(11)の第1端部(11a)と第2端部(11b)との間で対象物(O)を搬送する少なくとも一本のチャネル(11)を有する案内プレート(10)であって、前記少なくとも一本のチャネル(11)は、その第1長手方向位置(P1)に配備された第1開孔(121)を備えるという案内プレート(10)と、
前記対象物が前記第2端部(11b)に向けて前記第1開孔(121)を通過するときに前記第1開孔(121)を介して前記対象物の特性に関連する光学的測定を行う対象物測定ユニット(13)と、
対応するチャネル上で搬送される前記対象物を、前記第1開孔(121)の下流に配置された前記案内プレート(10)上の第2長手方向位置(P2、P2’)に到達したときに、前記対象物の測定済み特性と、前記チャネル(11)に沿い搬送されつつある前記対象物の搬送速度に関連するタイミング信号とに基づいて放出すべく配置された少なくとも一台の放出器ユニット(14)とを備える、対象物搬送システム(100)。
【請求項2】
前記対象物搬送システム(100)は、前記第1長手方向位置(P1)の下流に配置された第3長手方向位置(P3)に配備された第2開孔(122)であって、前記第2開孔(122)は、前記搬送速度の算出を許容すべく前記対象物測定ユニット(13)に対して作用的に結合されたという第2開孔(122)を更に備える、請求項1に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項3】
前記対象物測定ユニット(13)は、関連する第1時点(T1)において前記第1開孔(121)を通過する前記対象物(O)、及び、関連する第2時点(T2)において前記第2開孔(122)を通過する前記対象物(O)を光学的に検出することで、関連する対象物が前記第2長手方向位置(P2)を通過する時点(TACT)の算出を、上記時点(T1)及び時点(T2)と、前記第1長手方向位置(P1)と前記第3長手方向位置(P3)との間の距離と、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2)との間の距離とを使用することにより許容すべく配置される、請求項2に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項4】
前記対象物測定ユニット(13)は、関連する第1時点(T1)において前記第1開孔(121)に進入する前記対象物(O)、及び、関連する第2時点(T2)において前記第1開孔(121)を退出する前記対象物を光学的に検出することで、関連する対象物が前記第2長手方向位置(P2)を通過する時点(TACT)の算出を、前記時点(T1)及び時点(T2)と、前記第1開孔のサイズと、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2)との間の距離とを使用することにより許容すべく配置される、請求項1に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項5】
前記少なくとも一本のチャネル(11)は、長手方向延在基部(111)と、前記基部(111)に沿い長手方向に搬送されるときに横方向における前記対象物(O)の移動を制限すべく前記基部(111)の各側に沿い配置された一対の側壁部(112、113)とを備える、請求項1又は2に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項6】
前記第1開孔(121)及び/又は前記第2開孔(122)は、前記基部(111)を貫通して配備される、請求項2と組み合わされた請求項5に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項7】
前記案内プレート(10)の第1チャネル(11a)は第1長さを有し、且つ、前記案内プレート(10)の第2チャネル(11b)は、前記第1長さとは異なる第2長さを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項8】
前記案内プレート(10)の第1チャネル(11a)の前記第2長手方向位置(P2a、P2’a)は、前記案内プレート(10)の第2チャネル(11b)の前記第2長手方向位置(P2b、P2’b)の下流又は上流に配備される、請求項1~7のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項9】
前記第2位置(P2、P2’)においては、流体噴射流を受容する第3開孔(123)が配置される、請求項1~8のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項10】
前記第2長手方向位置(P2’)は、前記少なくとも一本のチャネル(11)の前記第2端部(11b)の下流に配置される、請求項1~9のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項11】
各チャネル(11)は、単一の対象物を受入れるべく寸法決定された幅を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項12】
前記放出器ユニット(14)は流体噴射流ユニットである、請求項1~11のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項13】
前記第3開孔(123)は先細状とされることで、前記案内プレート(10)の基部(111)を貫通して使用中の対象物に向けて減少する断面積を有する放出チャネルを形成する、請求項9に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項14】
前記放出器ユニット(14)及び/又は前記対象物測定ユニット(13)の動作を制御すべく配置された制御ユニット(20)を更に備える、請求項1~13のいずれか一項に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項15】
前記制御ユニット(20)は更に、前記対象物測定ユニット(13)から獲得されつつある特定対象物の情報に基づいて前記対象物を放出すべく配置される、請求項14に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項16】
前記制御ユニット(20)は更に、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2、P2’)との間で各対象物を監視する少なくとも一台の対象物センサ(21)から情報を受信することで、放出されるべき一定特性を有する対象物が前記第2長手方向位置(P2、P2’)において前記放出器ユニット(14)により放出されることを確実とすべく配置される、請求項14又は15に記載の対象物搬送システム(100)。
【請求項17】
前記センサ(21)は少なくとも一台のカメラである、請求項16に記載の対象物搬送システム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大量の対象物の内の特定の対象物を搬送して放出するシステムに関する。更に詳細には、本発明は、各対象物を搬送する少なくとも一本のチャネルであって、各チャネルが、該チャネル内で搬送されつつある対象物の特性を測定すべく利用される第1開孔を有するという少なくとも一本のチャネルを有する案内プレートに関する。上記第1開孔の下流に配置された位置に到達したとき、対応するチャネル上で搬送された対象物を、該対象物の測定済み特性と、該チャネルに沿い搬送されつつある該対象物の搬送速度に対応するタイミング信号とに基づき放出すべく、少なくとも一つの放出器ユニットが配置される。
【背景技術】
【0002】
穀物の如き大量の対象物における各対象物を、内側にポケットを有する回転シリンダもしくはドラムにより仕分けることは知られている。このシリンダは、その長手中央軸線を実質的に水平な軸線と一致させ乍ら、該水平軸線の回りで回転する。細粒の如き対象物は、シリンダの一端内へと供給されると共に、シリンダが回転するにつれ、各細粒は、各ポケット内に捕捉されることで揚動される。上記ポケットは、各々が一つの対象物を受容するためにサイズ及び寸法が適合化される。たとえば、当該開口を通してドラムの外部から対象物に対して光が送信されると共に、該光は、ドラムの内部にて検出され、又は、反射されてドラムの外部で検出され得る如く、又はその逆である如く、各ポケットの底部においては、ドラムの外側表面に至る開口が配備される。この様にして、夫々のポケット内の対象物は光により照射され得ると共に、反射もしくは透過スペクトルが獲得され得る。このスペクトルから上記対象物の特性が獲得され得ると共に、該特性は、該特性に基づいて上記大量の対象物を仕分けるか分別すべく使用され得る。そのとき、上記ドラムの近傍には一つ又は数個の収集器が載置されることで、特性解析の後、検出器からのインパルスに基づき、特定の分別物を受容し得る。この種のドラム、及び、斯かるドラムを備える機械は、特許文献1(国際公開第2004/060585号)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
斯かるドラムに伴う問題は、上記開口内に受容された対象物が該開口内に填り込むと、該開口が閉塞され得ることである。その後、このポケットは分別処置の残部に対して役に立たなくなる、と言うのも、填り込んだ対象物は、その対応する樋内へと放出されず、ドラムの次の回転の間に上記ポケット内には新たな対象物が進入し得ないからである。別の問題は、上記対象物からは限られた部分の情報のみが得られ得ることである、と言うのも、情報の規模は、上記開口のサイズにより支配されるからである。第3の問題は、ポケットのサイズが対象物のサイズに従って3次元で適合作成されねばならないことから、ドラムが対象物のサイズに従って適合作成されねばならないことである。第4に、ドラムにおいては、各対象物を個別的に能動的に放出する必要がある。
【0005】
別の公知の仕分け解決策は、滝と同じように、大量の対象物の流れを棚部を越えて落下させることである。対象物の落下の間において、各対象物の特性を一台のカメラもしくは一群のカメラが検出すると共に、落下物中で検出された一定の特性を有する対象物を放出すべく、放出器ユニットが配置される。この様にして、放出された対象物は、元の大量の対象物の流れから仕分けられる。この解決策の弱点は、最適化された流体噴射流によってさえも相当に不正確なことである、と言うのも、放出毎に、たとえば全力にては8~12個にも及ぶ、近傍の幾つかの対象物も、一定特性を有する対象物と共に放出されるからである。故に、放出された対象物の大部分は、放出を誘発する一定特性を有さないこともあるので、放出された一群の対象物は雑多な特性を有する。同時に、この方法によると、放出されるべきでない多くの対象物が放出される。これは、システムのスループット、ならびに、異なる特性を有する対象物を正確に仕分ける能力及び程度に関する不都合な影響を有する、と言うのも、たとえば、一種類の分別物のみが分離され得るからである。
【0006】
故に、対象物を仕分ける優れたシステムが有用であろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は好適に、当業界における上記欠点及び不都合の一つ以上を単独で、又は、任意の組合せで、軽減、緩和又は排除することを企図すると共に、本発明は、
対応するチャネルの第1端部と第2端部との間で対象物を搬送する少なくとも一本のチャネルを有する案内プレートであって、上記少なくとも一本のチャネルは、その第1長手方向位置に配備された第1開孔を備えるという案内プレートと、
上記対象物が上記第2端部に向けて上記第1開孔を通過するときに該第1開孔を介して上記対象物の特性に関連する光学的測定を行う対象物測定ユニットと、
対応するチャネル上で搬送される上記対象物を、上記第1開孔の下流に配置された第2長手方向位置に到達したときに、該対象物の測定済み特性と、上記チャネルに沿い搬送されつつある該対象物の搬送速度に関連するタイミング信号とに基づいて放出すべく配置された少なくとも一台の放出器ユニットと、
を備える対象物搬送システムを提供することにより、
少なくとも、上述の問題を解決する。
【0008】
好適実施例は、以下の従属請求項において企図される。
【0009】
本発明が達成し得るこれらの及び他の見地、特徴及び利点は、添付図面を参照した本発明の実施例に関する以下の説明から明白かつ明確となろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】第2開孔を備えた
図1の対象物搬送システムの平面図である。
【
図3】
図1又は
図2の対象物搬送システムのチャネルの斜視図である。
【
図4】案内プレートが、隣接して延在する多数のチャネルを含むという
図1又は
図2の対象物搬送システムの斜視図である。
【
図5】案内プレートが、各々が異なる長さを有する隣接して延在する多数のチャネルを含むと共に、放出位置が各チャネルの端部の下流に配置されたという
図1又は
図2の対象物搬送システムの斜視図である。
【
図6】案内プレートが、各々が異なる長さを有する隣接して延在する多数のチャネルを含むと共に、各チャネルに対する放出位置が各チャネルの端部の上流に配置されたという
図1又は
図2の対象物搬送システムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明は、大量の対象物から、一定の測定済み特性を有する対象物を仕分けるべく使用される対象物搬送システムに対して提供される。斯かる特性は、たとえば、有機細粒の構造、純度、ゲノム、ならびに、後成的特性であり得る。斯かる対象物は、たとえば、穀物、細粒、レンズ豆、ナッツ、木の実、豆類、再利用可能物、無機物、金属、プラスチックなどの如き、有機物又は無機物であり得る。
【0012】
図1は、対象物搬送システム100の平面概観を示している。該対象物搬送システム100は、案内プレート10を備える。該案内プレート10は、長手方向の延在範囲を有する。案内プレート10は、黒矢印で示された如く、対応するチャネル11の第1端部11aと第2端部11bとの間で対象物Oを搬送する少なくとも一本のチャネル11を有する。簡潔さのために、
図1は一本のチャネルのみを示している。但し、隣接して配備された任意数のチャネルが使用され得ることを理解すべきである。故に、一実施例において、案内プレート10は複数本のチャネル11を備える。各チャネル11は、その第1長手方向位置P1に配備された第1開孔121を備える。対象物が第2端部11bに向かい第1開孔121を通過するときに該第1開孔121を介して対象物の特性に関連する光学的測定を行うべく、対象物測定ユニット13が配備される。第1開孔121は必ずしも対象物のサイズに対してサイズが適合化されないが、軸線方向平面において対象物Oの全長を測定する機会を与える如く、該開孔121は選択的に、対象物Oに対する光学的測定を阻害しないように適合化された、網目、格子、又は、ガラスの如き透明材料を備え得る。同様に、第1開孔121は、複数本のチャネルを横切るように配置されると共に、選択的には、一定の検出間隔に亙り各チャネル11に干渉さえし得る。複数本のチャネル11を横切るように配置された第1開孔121は、網目又は格子と組み合わされ得る。対応するチャネル11上で搬送される対象物を、第1開孔121の下流に配置された対応する第2長手方向位置P2、P2’に到達したときに、該対象物の測定済み特性と、チャネル11に沿い搬送されつつある該対象物Oの搬送速度、すなわち、該対象物の対応する放出器ユニット14に向かう該対象物の移動に対する相対速度に対応するタイミング信号とに基づいて放出すべく、少なくとも一台の放出器ユニット14が配置される。大量の対象物から一種類以上の分別物が分離されるべきとき、各チャネル11は、2個、3個、4個、もしくは、5個の位置P2の如き一つより多い位置P2を備えて良く、各位置P2は、対象物Oの少なくとも一つの特性に基づいて対応分別物を分離すべく、その対応する放出器ユニット14を有している。
【0013】
第2長手方向位置P2は、
図1においてP2により表された如く各チャネルの境界内に配備されるか、又は、チャネルの第2端部11bの下流に配備され得る。2つの第2長手方向位置P2、P2’は、
図1及び
図2において破線を用いて同時に示されるが、2つの異なる代替策として理解されるべきである。
【0014】
上記タイミング信号は、測定されつつある特性を有する対応対象物を放出する如き、対応する放出器ユニットの内の任意の一台を起動すべく配置され得る。これを達成するためには、対応する対象物が第2長手方向位置P2、P2’に到達したときに正しい時点にて対応放出器ユニットを起動して対象物を放出する如く、上記対象物が上記第2長手方向位置を通過する時点を知ることが重要である。故に、上記タイミング信号は、上記第1開孔と上記第2長手方向位置との間における対象物の搬送速度に対応する。放出器ユニットが起動されるべき時点は、種々の手法で算出され得る。
【0015】
この目的の為に、
図2に依れば、第1長手方向位置P1の下流であるが、第2長手方向位置P2、P2’の上流に配置された第3長手方向位置P3において、少なくとも一つの第2開孔122が配備され得る。該第2開孔122は、搬送速度の算出を許容すべく、対象物測定ユニット13に対して作用的に結合される。一つのみでなく、幾つかの第2開孔122が在り得、それらを通じて組み合わされた情報は、上記速度を算出すべく使用され得る。
【0016】
此処で、対象物測定ユニット13は、関連する第1時点T1にて第1開孔121を通過する対象物Oを、及び、関連する第2時点T2にて第2開孔122を通過する対象物Oを、光学的に検出すべく配置され得る。次に、対象物の搬送速度は、第1長手方向位置P1と第3長手方向位置P3との間の距離を、上記第2時点と上記第1時点との間の時間幅で除算することで算出され得る。
【0017】
故に、一般的に知られた速度、距離及び時間の間における関係s=v×Tを用いると、
v=(P3-P1)/(T2-T1)
である。
【0018】
故に、対象物が第2長手方向位置を通過する時点TACTは、同一の式を用いて、
T=(TACT-T1)=s/v=(P2-P1)/v
=(P2-P1)(T2-T1)/(P3-P1)なので、
TACT=(P2-P1)(T2-T1)/(P3-P1)+T1
として算出され得る。
【0019】
従って、タイミング信号のタイミングは、分離されるべきそれの対応分別物に対するTACTに依存する。
【0020】
代替的に、又は、組み合わせて、上記搬送速度は、上記第1開孔のみからの測定値を用いて算出され得る。此処で、対象物測定ユニット13は、関連する第1時点T1’にて第1開孔121に進入する対象物O、及び、関連する第2時点T2’にて第1開孔121を退出する対象物を光学的に検出すべく配置される。上記と同様に、s=v×Tという式を用いると、対象物の搬送速度は、第2時点T2’と第1時点T1’との間の差により定義される時間幅と、第1開孔121の既知のサイズとを用いて、算出され得る。此処で、上記対象物測定ユニットは、対象物の前端部が第1開孔の上流端部に進入するときの第1時点T1’、及び、対象物の前端部が第1開孔の下流端部に到達するときの第2時点T2’を検出し得ることを理解すべきである。対象物の速度及び/又は加速度の算出の代わりに、対象物の長手方向の位置の変化を継続的に追尾すると共に、それの放出に対する適切な信号を与え、又は、同様の手法で適切な放出の時点を決定すべく、カメラが使用され得る。
【0021】
速度が、対象物の特性に関連する光学的測定値が算出されたのと同一の開孔を通して算出される如く、第3長手方向位置P3は選択的に、第1長手方向位置P1と同一とされ得る。
【0022】
図3乃至
図6に関して見られる如く、各チャネル11は、長手方向延在基部111と、該基部111に沿い長手方向に搬送されるときに横方向への対象物Oの移動を制限すべく該基部111の各横側部に沿い配置された一対の側壁部112、113とを備える。この横方向の局限によれば、T
ACTの算出様式は大幅に改善され、更に、夫々の対象物は、該対象物が選択的に放出される下流の第2長手方向位置に対して整列される。
【0023】
図2乃至
図6において表された如く、第1開孔121及び/又は第2開孔122は、基部111を貫通して配備され得る。
【0024】
測定済みの特性を有するので放出されるべき対象物の近傍である不都合な対象物が偶発的に放出される虞れを更に低減するために、各チャネルは、異なる長さで配備され得る。故に、
図5及び
図6に関して示される如く、案内プレート10の第1チャネル11aは第1長さを有し得ると共に、案内プレート10の第2チャネル11bは、第1長さと異なる第2長さを有し得る。
【0025】
これは、
図5及び
図6に示された如く、案内プレート10の第1チャネル11aの第2長手方向位置P2a、P2’aは、案内プレート10の第2チャネル11bの第2長手方向位置P2b、P2’bの下流もしくは上流に配備され得るということを意味する。
【0026】
第2長手方向位置P2、P2’の箇所にては、流体噴射流を受容する第3開孔123が配置され得る。該第3開孔123は、各チャネル11の境界内に配置され得る。これは、各チャネル11が別体的な第3開孔123を有することを意味する。この様にして、流体噴射流は、放出されるべき各対象物Oに集中し得る。上述された如く、第2長手方向位置P2’は、
図5に示された如く、各チャネルの第2端部11bの下流に配置され得るか、又は、それは、
図6に示された如く、各チャネルの第2端部11bの上流に配置され得る。
【0027】
示されないが、第3開孔123は先細状とされることで、案内プレート10の基部111を貫通して使用中の対象物に向けて減少する断面積を有する放出チャネルを形成し得る。
【0028】
状況に依存して、上記第2長手方向位置を、選択的な第2開孔の下流に可及的に近づけて、又は、第2開孔が配備されないならば可及的に第1開孔に近づけて、チャネルの第2端部の上流に配備することが有用であり得る、と言うのも、これによれば、速度が算出された後に対象物が速度の変化に晒される虞れが減少されることで、対象物が第2長手方向位置を通過する時点を定義する時点TACTの算出様式が改善されるからである。
【0029】
上記タイミング信号は、噴射流が厳密に時点TACTにて第2長手方向位置に的中する様に、TACTの前に送信されることで、放出器ユニットにおける選択的な遅れを補償すべく調節され得る。
【0030】
各チャネル11は、単一の対象物を受入れるべく寸法決定された幅を有し得る。
【0031】
各図中におけるチャネルは矩形の形状を有するが、他の形状も可能である。たとえば、対象物Oをチャネル11内で自動調心させるために、側壁部112、113は平行である必要はない。斯かる場合、両方の側壁部112、113の如く、側壁部112、113の少なくとも一方は、使用に際し、垂直に関して、又は、案内プレート10に対する概略的な法線に関して、傾斜される。たとえば、各チャネルは、横方向断面においてV形状とされ得、その場合、底部における側壁部112、113の接合箇所は基部111を形成すると共に、側壁部112、113は傾斜される。V形状チャネルにおいては、該チャネル11における対象物Oの長手方向整列作用も改善され乍ら、搬送されるときに対象物がチャネル内に填り込む虞れは減少されると共に、対象物はサイズに関わらずに自動調心される。同様に、各チャネルは横方向断面において、たとえばU形状であり得る。他の代替策において、各チャネルは、案内プレート10における他のチャネルと同一であるか異なる、独立的形状を有する。たとえば、一本のチャネルはV形状であり得る一方、他の各チャネルは、U形状、又は、矩形の形状である。同様に、チャネル11の長手方向の延在範囲は、該チャネル11の横方向又は垂直方向において湾曲部を備える如く、所定方向において変化しても良い。所定方向におけるこれらの相違は、対象物Oの関連速度に影響して、それを制御し得る。所定方向における相違は、水平及び/又は垂直な平面内でS形状を構成する単一本もしくは複数本のチャネルOに帰着し得る。
【0032】
放出器ユニット14は、流体噴射流ユニット、電磁的に起動されるメンブレン、又は、圧電式のパンチ/スラストであり得る。
【0033】
対象物搬送システム100は、放出器ユニット14及び/又は対象物測定ユニット13に対して作用的に連結された制御ユニット20を備え得る。故に、該制御ユニットは、対象物測定ユニット13により測定された特性を有すると確定的に認識された各対象物に対して算出された時点TACTに関連するタイミング信号に基づいて各放出器ユニット14を起動すべく配置され得る。従って、制御ユニット20は、対象物測定ユニット13から獲得されつつある特定対象物の情報に基づき、該対象物を放出すべく配置され得る。
【0034】
制御ユニット20は更に、第1長手方向位置P1と第2長手方向位置P2、P2’との間で各対象物を監視する(不図示の)少なくとも一台の対象物センサ21から情報を受信することで、放出されるべき一定特性を有する対象物が第2長手方向位置P2、P2’において放出器ユニット14により放出されることを確実とすべく配置され得る。センサ21はカメラであり得る。代替的に、上記センサは、各チャネルに沿い搬送されつつある夫々の対象物の速度を検出すべく配置され得る。故に、放出時点TACTは、上記センサ21から導かれる搬送速度に基づいて上記制御ユニットより算出され得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
制御ユニット20は更に、第1長手方向位置P1と第2長手方向位置P2、P2’との間で各対象物を監視する(不図示の)少なくとも一台の対象物センサ21から情報を受信することで、放出されるべき一定特性を有する対象物が第2長手方向位置P2、P2’において放出器ユニット14により放出されることを確実とすべく配置され得る。センサ21はカメラであり得る。代替的に、上記センサは、各チャネルに沿い搬送されつつある夫々の対象物の速度を検出すべく配置され得る。故に、放出時点TACTは、上記センサ21から導かれる搬送速度に基づいて上記制御ユニットより算出され得る。
また、本開示は以下の発明を含む。
第1の態様は、
対応するチャネル(11)の第1端部(11a)と第2端部(11b)との間で対象物(O)を搬送する少なくとも一本のチャネル(11)を有する案内プレート(10)であって、前記少なくとも一本のチャネル(11)は、その第1長手方向位置(P1)に配備された第1開孔(121)を備えるという案内プレート(10)と、
前記対象物が前記第2端部(11b)に向けて前記第1開孔(121)を通過するときに前記第1開孔(121)を介して前記対象物の特性に関連する光学的測定を行う対象物測定ユニット(13)と、
対応するチャネル上で搬送される前記対象物を、前記第1開孔(121)の下流に配置された前記案内プレート(10)上の第2長手方向位置(P2、P2’)に到達したときに、前記対象物の測定済み特性と、前記チャネル(11)に沿い搬送されつつある前記対象物の搬送速度に関連するタイミング信号とに基づいて放出すべく配置された少なくとも一台の放出器ユニット(14)とを備える、対象物搬送システム(100)である。
第2の態様は、
前記対象物搬送システム(100)は、前記第1長手方向位置(P1)の下流に配置された第3長手方向位置(P3)に配備された第2開孔(122)であって、前記第2開孔(122)は、前記搬送速度の算出を許容すべく前記対象物測定ユニット(13)に対して作用的に結合されたという第2開孔(122)を更に備える、第1の態様における対象物搬送システム(100)である。
第3の態様は、
前記対象物測定ユニット(13)は、関連する第1時点(T1)において前記第1開孔(121)を通過する前記対象物(O)、及び、関連する第2時点(T2)において前記第2開孔(122)を通過する前記対象物(O)を光学的に検出することで、関連する対象物が前記第2長手方向位置(P2)を通過する時点(T
ACT
)の算出を、上記時点(T1)及び時点(T2)と、前記第1長手方向位置(P1)と前記第3長手方向位置(P3)との間の距離と、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2)との間の距離とを使用することにより許容すべく配置される、第2の態様における対象物搬送システム(100)である。
第4の態様は、
前記対象物測定ユニット(13)は、関連する第1時点(T1)において前記第1開孔(121)に進入する前記対象物(O)、及び、関連する第2時点(T2)において前記第1開孔(121)を退出する前記対象物を光学的に検出することで、関連する対象物が前記第2長手方向位置(P2)を通過する時点(T
ACT
)の算出を、前記時点(T1)及び時点(T2)と、前記第1開孔のサイズと、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2)との間の距離とを使用することにより許容すべく配置される、第1の態様における対象物搬送システム(100)である。
第5の態様は、
前記少なくとも一本のチャネル(11)は、長手方向延在基部(111)と、前記基部(111)に沿い長手方向に搬送されるときに横方向における前記対象物(O)の移動を制限すべく前記基部(111)の各側に沿い配置された一対の側壁部(112、113)とを備える、第1の態様又は第2の態様における対象物搬送システム(100)である。
第6の態様は、
前記第1開孔(121)及び/又は前記第2開孔(122)は、前記基部(111)を貫通して配備される、第2の態様と組み合わされた第5の態様における対象物搬送システム(100)である。
第7の態様は、
前記案内プレート(10)の第1チャネル(11a)は第1長さを有し、且つ、前記案内プレート(10)の第2チャネル(11b)は、前記第1長さとは異なる第2長さを有する、第1の態様~第6の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第8の態様は、
前記案内プレート(10)の第1チャネル(11a)の前記第2長手方向位置(P2a、P2’a)は、前記案内プレート(10)の第2チャネル(11b)の前記第2長手方向位置(P2b、P2’b)の下流又は上流に配備される、第1の態様~第7の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第9の態様は、
前記第2位置(P2、P2’)においては、流体噴射流を受容する第3開孔(123)が配置される、第1の態様~第8の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第10の態様は、
前記第2長手方向位置(P2’)は、前記少なくとも一本のチャネル(11)の前記第2端部(11b)の下流に配置される、第1の態様~第9の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第11の態様は、
各チャネル(11)は、単一の対象物を受入れるべく寸法決定された幅を有する、第1の態様~第10の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第12の態様は、
前記放出器ユニット(14)は流体噴射流ユニットである、第1の態様~第11の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第13の態様は、
前記第3開孔(123)は先細状とされることで、前記案内プレート(10)の基部(111)を貫通して使用中の対象物に向けて減少する断面積を有する放出チャネルを形成する、第9の態様における対象物搬送システム(100)である。
第14の態様は、
前記放出器ユニット(14)及び/又は前記対象物測定ユニット(13)の動作を制御すべく配置された制御ユニット(20)を更に備える、第1の態様~第13の態様のいずれか1つにおける対象物搬送システム(100)である。
第15の態様は、
前記制御ユニット(20)は更に、前記対象物測定ユニット(13)から獲得されつつある特定対象物の情報に基づいて前記対象物を放出すべく配置される、第14の態様における対象物搬送システム(100)である。
第16の態様は、
前記制御ユニット(20)は更に、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2、P2’)との間で各対象物を監視する少なくとも一台の対象物センサ(21)から情報を受信することで、放出されるべき一定特性を有する対象物が前記第2長手方向位置(P2、P2’)において前記放出器ユニット(14)により放出されることを確実とすべく配置される、第14の態様又は第15の態様における対象物搬送システム(100)である。
第17の態様は、
前記センサ(21)は少なくとも一台のカメラである、第16の態様における対象物搬送システム(100)である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀物、細粒、木の実又は豆の内の一つである対象物を備える、複数の対象物を仕分けするための方法において、
前記方法は、
少なくとも二本のチャネルを有する案内プレートに沿って、対応する前記少なくとも二本のチャネルの第1端部と第2端部との間で前記複数の対象物を搬送することであって、前記少なくとも二本のチャネルは、その第1長手方向位置に配備された第1開孔と、前記第1開孔の下流にある、前記案内プレート上の第2長手方向位置に配備された第2開孔とを備える、前記複数の対象物を搬送することと、
前記対象物が前記第2端部に向かって前記第1開孔を通過するときに前記第1開孔を介して前記複数の対象物の内の前記対象物の特性に関連する光学的測定を対象物測定ユニットで行うことであって、関連する第1時点にて前記第1開孔に進入する前記対象物を検出することと、前記第1開孔のみからの測定値を用いて前記第2長手方向位置を通過する時点を算出することとを備える、光学的測定を対象物測定ユニットで行うことと、
前記第2長手方向位置に到達するときに対応する前記チャネル上で搬送された前記対象物を少なくとも一台の放出器ユニットを用いて、測定された前記対象物の特性と、前記チャネルに沿って搬送された前記対象物の搬送速度に関連するタイミング信号とに基づいて放出することとを備え、
前記少なくとも二本のチャネルは、長手方向延在基部と、前記長手方向延在基部に沿い長手方向に搬送されるときに横方向における前記対象物の移動を制限すべく前記長手方向延在基部の各側に沿い配置された一対の側壁部とを備え、
前記第2開孔が流体噴射流を受容するように構成されている、方法。
【請求項2】
前記少なくとも二本のチャネルの各チャネルは、前記第1長手方向位置の下流かつ前記第2長手方向位置の上流にある第3長手方向位置に配備される第3開孔を更に備え、前記第3開孔は、前記搬送速度の算出を許容すべく前記対象物測定ユニットに対して作用的に結合されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対象物が前記第2端部に向かって前記第1開孔を通過するときに前記第1開孔を介して前記複数の対象物の特性に関連する光学的測定を対象物測定ユニットで行うことは、
関連する第1時点において前記第1開孔を通過する前記対象物、及び、関連する第2時点において前記第3開孔を通過する前記対象物を光学的に検出することと、
前記第1時点と、前記第2時点と、前記第1長手方向位置(P1)と前記第3長手方向位置(P3)との間の距離と、前記第1長手方向位置(P1)と前記第2長手方向位置(P2)との間の距離とを使用することにより、前記対象物が前記第2長手方向位置を通過する時点を算出することとを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記対象物が前記第2端部に向かって前記第1開孔を通過するときに前記第1開孔を介して前記複数の対象物の特性に関連する光学的測定を対象物測定ユニットで行うことは、
関連する第1時点において前記第1開孔に進入する前記対象物、及び、関連する第2時点において前記第1開孔を退出する前記対象物を光学的に検出することと、
前記第1時点と、前記第2時点と、前記第1開孔のサイズと、前記第1長手方向位置と前記第2長手方向位置との間の距離とを使用することにより、前記対象物が前記第2長手方向位置を通過する時点を算出することとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1開孔及び/又は前記第2開孔は、前記長手方向延在基部を貫通して配備されている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも二本のチャネルは、長手寸法に沿ってそれぞれが延在している、第1チャネル及び第2チャネルを備え、
前記案内プレートの前記第1チャネルは前記長手寸法に沿った第1長さを有し、且つ、前記案内プレートの前記第2チャネルは、前記第1長さとは異なる、前記長手寸法に沿った第2長さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも二本のチャネルは、長手寸法に沿ってそれぞれが延在している、第1チャネル及び第2チャネルを備え、
前記案内プレートの前記第1チャネルの前記第2長手方向位置は、前記案内プレートの前記第2チャネルの前記第2長手方向位置とは前記長手寸法に沿って離間している、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2長手方向位置は、前記少なくとも二本のチャネルの各チャネルの前記第2端部の下流に位置する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも二本のチャネルの各チャネルは、単一の対象物を受入れるべく寸法決定された幅を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記放出器ユニットは流体噴射流ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2開孔は先細状とされることで、前記案内プレートの基部を貫通して使用中の対象物に向けて減少する断面積を有する放出チャネルを形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記放出器ユニット及び/又は前記対象物測定ユニットの動作を制御すべく制御ユニットが配置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記制御ユニットは更に、前記対象物測定ユニットから獲得される特定対象物の情報に基づいて前記特定対象物を放出すべく配置される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記制御ユニットは更に、前記第1長手方向位置と前記第2長手方向位置との間で各対象物を監視する少なくとも一台の対象物センサから情報を受信することで、放出されるべき一定特性を有する対象物が前記第2長手方向位置において前記放出器ユニットにより放出されることを確実とすべく配置される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも一台の対象物センサは少なくとも一台のカメラを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記対象物は穀物である、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記案内プレートに沿って前記複数の対象物を搬送することは、一列で各チャネル内で前記複数の対象物の各対象物を前記一対の側壁部によって案内することを備える、請求項1に記載の方法。
【外国語明細書】