(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052945
(43)【公開日】2024-04-12
(54)【発明の名称】ホテルリネンの受注・納品方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20240405BHJP
G06Q 50/12 20120101ALI20240405BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024031864
(22)【出願日】2024-03-04
(62)【分割の表示】P 2021138572の分割
【原出願日】2021-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】500366495
【氏名又は名称】新日本ウエックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078190
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 三千雄
(74)【代理人】
【識別番号】100115174
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 正博
(72)【発明者】
【氏名】水谷 文二
(72)【発明者】
【氏名】森崎 貴史
(57)【要約】
【課題】ホテルリネンの効率的な受注・納品技術を提供すると共に、納品時刻に合わせて各ホテルの各階に必要なリネンを効率的に供給し得る方法、及びそのためのシステムを提供する。
【解決手段】各ホテルの各階の客室において必要とされるリネンの種類と数量の注文を受け付けて受注情報を作成し、次いでこの受注情報に基づいて対象ホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量とその積込み順序とを含んでホテル毎の納品情報を作成した後、この納品情報に基づいてリネンを各ホテルへの納品時刻に合わせて保管庫より取り出して仕分けゾーンに投入し、更にその仕分けゾーンに投入されたリネンを、納品情報に基づいて対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において積込み順序に従って仕分けして台車に積み込み、そしてそのリネンが積み込まれた台車を、所定の輸送手段にて対象のホテルに配送して納品するようにした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のホテルから使用済みのリネンをそれぞれ回収する一方、それら複数のホテルへ必要とされるリネンをそれぞれ納品するホテルリネンのレンタルサービスにおいて、
前記複数のホテルから、それぞれのホテルの各階の客室において必要とされるリネンの種類と数量を各階毎の注文として受け付けて、かかる各階毎の注文から、各ホテルにおける受注情報を作成する工程と、
かかる各ホテルにおける受注情報に基づいて、ホテル毎の納品情報を、対象とするホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量と、その積込み順序とを含んで、作成する工程と、
上記作成されたホテル毎の納品情報に基づいて、各ホテルに配送されるべきリネンを、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出すリネン取出情報を作成する工程と、
各ホテルへ配送されるべきリネンを、各ホテルへの納品時刻に合わせて、各ホテルのリネンを保管する保管庫より順次取り出して、仕分けゾーンに投入する工程と、
該仕分けゾーンに投入された、各ホテルに配送されるべきリネンを、前記リネン取出情報に基づいて、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って、順次仕分けして、各階毎の台車に積み込む工程と、
かかるリネンが積み込まれてなる、対象とするホテルの各階毎の台車を、所定の輸送手段にて、該対象とするホテルに配送して、各階毎に納品する工程とを、
含むことを特徴とするホテルリネンの受注・納品方法。
【請求項2】
前記リネンの積込み順序が、リネンの重量に基づいて決定され、対象とするホテルの各階の客室に関して受注したリネンのうち、重量の重いリネンから、順次前記各階毎の台車に積み込むことを特徴とする請求項1に記載のホテルリネンの受注・納品方法。
【請求項3】
前記各ホテルへ配送されるべきリネンの前記保管庫よりの取出し順序が、前記各ホテルへの納品時刻とリネンの仕分けの時間と前記輸送手段による対象ホテルへの配送に要する時間とに基づいて、決定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホテルリネンの受注・納品方法。
【請求項4】
前記ホテル毎の納品情報が、前記各ホテルにおける受注情報と共に、データベースに格納されているリネンの積込みルールに基づいて、作成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のホテルリネンの受注・納品方法。
【請求項5】
前記複数のホテルからそれぞれ回収されるリネンが、所定の洗濯・仕上げ処理を施した後、前記保管庫に供給されて、保管されるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のホテルリネンの受注・納品方法。
【請求項6】
複数のホテルから使用済みのリネンをそれぞれ回収する一方、それら複数のホテルへ必要とされるリネンをそれぞれ納品するホテルリネンのレンタルサービスにおける受注・納品システムにして、
前記複数のホテルから、それぞれのホテルの各階の客室において必要とされるリネンの種類と数量を各階毎の注文として受け付けて、かかる各階毎の注文から、各ホテルにおける受注情報を作成し、出力する受注管理手段と、
該受注管理手段から入力された各ホテルにおける受注情報に基づいて、ホテル毎の納品情報を、対象とするホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量とその積込み順序とを含んで、作成し、出力する納品管理手段と、
該納品管理手段から入力された該ホテル毎の納品情報に基づいて、各ホテルに配送されるべきリネンを、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出すリネン取出情報を作成し、出力する仕分け管理手段と、
前記複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンの所要量を、各ホテル毎に収容、保管するリネン保管庫と、
該リネン保管庫に保管されている、各ホテルへ配送されるべきリネンを、各ホテルへの納品時刻に合わせて、該リネン保管庫より順次出庫せしめる出庫指令を出力する配送管理手段と、
かかる出庫指令によって前記リネン保管庫から出庫せしめられる、各ホテルへ配送されるべきリネンが順次投入される一方、その投入されたリネンを、前記仕分け管理手段から入力されたリネン取出情報に基づいて、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出し、各階毎の配送用台車に積み込み得るようにしたリネン仕分け手段と、
該リネン仕分け手段にて取り出されたリネンを積み込んでなる各ホテルの各階毎の配送用台車を収容して、対象とするホテルに輸送する各ホテル配送用の輸送手段とを、
含み、かかる輸送手段にて輸送された各ホテルの各階毎の配送用台車にて、対象とするホテルの各階毎に、注文されたリネンが配送・納品されるようにしたことを特徴とするホテルリネンの受注・納品システム。
【請求項7】
前記複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンが、それぞれ、その適数個を結束して得られる束の形態において、各ホテルの保管用台車に収容されて、前記リネン保管庫に保管される一方、かかる保管用台車が、前記配送管理手段の出庫指令によって、前記各ホテルへの納品時刻に合わせて、前記リネン保管庫から出庫されて、前記リネン仕分け手段に、該保管用台車に収容されたリネンの束が投入されることを特徴とする請求項6に記載のホテルリネンの受注・納品システム。
【請求項8】
リネンの積込みルールを格納するデータベースを有し、かかるデータベースから出力されるリネン積込みルールに従って、前記各ホテルにおける受注情報から、前記納品情報が作成されるようになっていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のホテルリネンの受注・納品システム。
【請求項9】
前記配送管理手段に対して、前記納品管理手段から出力される納品情報及び/又は前記仕分け管理手段から出力されるリネン取出情報が入力されて、それら納品情報及び/又はリネン取出情報に基づいて、前記リネン保管庫から取り出される対象ホテルのリネンの種類や数量が制御されるようになっていることを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載のホテルリネンの受注・納品システム。
【請求項10】
前記複数のホテルから、それぞれ回収したリネンを洗濯し、仕上げ処理する洗濯-仕上げラインを更に備え、該洗濯-仕上げラインから取り出されたクリーニング済みのリネンが、ホテル毎に、前記リネン保管庫に収容、保管されるようになっていることを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載のホテルリネンの受注・納品システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホテルリネンの受注・納品方法及びシステムに係り、特に、複数のホテルから受注したリネンをそれぞれ効率的に仕分けして、各ホテルに納品することの出来る方法と、そのためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ホテルリネンのレンタル業においては、シーツ、タオル、浴衣等の各種のリネン製品が、対象となる複数のホテル(旅館等の他の宿泊施設をも含む)に貸し出される一方、それら複数のホテルの客室において使用されたリネンは、特開2020-54587号公報に示される如く、回収されて、そのクリーニングが実施されると共に、それぞれのホテルには、そこで使用されたリネンの種類と数を新たに補充して、客室のルーム・メーキングが迅速に行なわれ得るようにする必要がある。
【0003】
そして、そのようなホテルにおける使用済みリネンを補充するための新たなリネンは、各ホテルの各階の客室において必要とされる種類(サイズの異なるものをも含む)及び数量に応じて納品する必要があり、このため、各ホテルから各階の客室に応じて必要とされるリネンの種類や数量の連絡を受けて、ホテル毎に決められた所定の時間に、その連絡されたリネンの種類及び数量が、各ホテルに納品されるようになっている。
【0004】
ところで、かかる各ホテルからの連絡によって受注した必要なリネンの種類や数量を納品するには、各ホテルからの要請に基づいて、決められた納品時刻に間に合うように、シーツ、タオル、浴衣等のリネン製品毎の必要枚数(数量)を、客室のある各階に納品する順序を考慮して、決められた時間までに仕分けをする必要があるところ、その作業には、多数の作業者と大きなスペースが必要とされる等、多くの問題が内在している。例えば、各ホテルの各階におけるリネンの仕分けに時間を要したり、また、仕分け作業に多くの作業者やスペースが必要となることは勿論、ホテル毎に納品時刻が異なることによって、仕分け・納品作業が混乱したり、停滞したりする等の問題を、内在するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、ホテルリネンの効率的な受注・納品技術を提供することにあり、また他の課題とするところは、納品時刻に合わせて、各ホテルの各階に必要なリネンを効率的に供給し得る方法、及びそのためのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は、上述した課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において、好適に実施され得るものである。また、以下に記載の各態様は、任意の組合せにおいて採用可能である。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載及び図面に開示の発明思想に基づいて、認識され得るものであることが、理解されるべきである。
【0008】
そこで、本発明は、先ず、前記した課題を解決するために、複数のホテルから使用済みのリネンをそれぞれ回収する一方、それら複数のホテルへ必要とされるリネンをそれぞれ納品するホテルリネンのレンタルサービスにおいて、(a)前記複数のホテルから、それぞれのホテルの各階の客室において必要とされるリネンの種類と数量を各階毎の注文として受け付けて、かかる各階毎の注文から、各ホテルにおける受注情報を作成する工程と、(b)かかる各ホテルにおける受注情報に基づいて、ホテル毎の納品情報を、対象とするホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量と、その積込み順序とを含んで、作成する工程と、(c)上記作成されたホテル毎の納品情報に基づいて、各ホテルに配送されるべきリネンを、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出すリネン取出情報を作成する工程と、(d)各ホテルへ配送されるべきリネンを、各ホテルへの納品時刻に合わせて、各ホテルのリネンを保管する保管庫より順次取り出して、仕分けゾーンに投入する工程と、(e)該仕分けゾーンに投入された、各ホテルに配送されるべきリネンを、前記リネン取出情報に基づいて、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って、順次仕分けして、各階毎の台車に積み込む工程と、(f)かかるリネンが積み込まれてなる、対象とするホテルの各階毎の台車を、所定の輸送手段にて、該対象とするホテルに配送して、各階毎に納品する工程とを、含むことを特徴とするホテルリネンの受注・納品方法を、その要旨とするものである。
【0009】
なお、かかる本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法の好ましい態様の一つによれば、前記リネンの積込み順序が、リネンの重量に基づいて決定され、対象とするホテルの各階の客室に関して受注したリネンのうち、重量の重いリネンから、順次前記各階毎の台車に積み込むことを特徴としている。
【0010】
また、本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法の好ましい態様の他の一つによれば、前記各ホテルへ配送されるべきリネンの前記保管庫よりの取出し順序が、前記各ホテルへの納品時刻とリネンの仕分けの時間と前記輸送手段による対象ホテルへの配送に要する時間とに基づいて、決定されることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法の望ましい別の態様の一つによれば、前記ホテル毎の納品情報が、前記各ホテルにおける受注情報と共に、データベースに格納されているリネンの積込みルールに基づいて、作成されることを特徴とする。
【0012】
加えて、本発明にあっては、望ましくは、前記複数のホテルからそれぞれ回収されるリネンが、所定の洗濯・仕上げ処理を施した後、前記保管庫に供給されて、保管されるようになっていることを特徴とする。
【0013】
そして、かくの如きホテルリネンの受注・納品方法を有利に実施するために、本発明にあっては、複数のホテルから使用済みのリネンをそれぞれ回収する一方、それら複数のホテルへ必要とされるリネンをそれぞれ納品するホテルリネンのレンタルサービスにおける受注・納品システムにして、(イ)前記複数のホテルから、それぞれのホテルの各階の客室において必要とされるリネンの種類と数量を各階毎の注文として受け付けて、かかる各階毎の注文から、各ホテルにおける受注情報を作成し、出力する受注管理手段と、(ロ)該受注管理手段から入力された各ホテルにおける受注情報に基づいて、ホテル毎の納品情報を、対象とするホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量とその積込み順序とを含んで、作成し、出力する納品管理手段と、(ハ)該納品管理手段から入力された該ホテル毎の納品情報に基づいて、各ホテルに配送されるべきリネンを、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出すリネン取出情報を作成し、出力する仕分け管理手段と、(ニ)前記複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンの所要量を、各ホテル毎に収容、保管するリネン保管庫と、(ホ)該リネン保管庫に保管されている、各ホテルへ配送されるべきリネンを、各ホテルへの納品時刻に合わせて、該リネン保管庫より順次出庫せしめる出庫指令を出力する配送管理手段と、(ヘ)かかる出庫指令によって前記リネン保管庫から出庫せしめられる、各ホテルへ配送されるべきリネンが順次投入される一方、その投入されたリネンを、前記仕分け管理手段から入力されたリネン取出情報に基づいて、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出し、各階毎の配送用台車に積み込み得るようにしたリネン仕分け手段と、(ト)該リネン仕分け手段にて取り出されたリネンを積み込んでなる各ホテルの各階毎の配送用台車を収容して、対象とするホテルに輸送する各ホテル配送用の輸送手段とを含み、かかる輸送手段にて輸送された各ホテルの各階毎の配送用台車にて、対象とするホテルの各階毎に、注文されたリネンが配送・納品されるようにしたことを特徴とするホテルリネンの受注・納品システムをも、その要旨とするものである。
【0014】
ところで、このような本発明に従うホテルリネンの受注・納品システムの好ましい態様の一つによれば、前記複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンが、それぞれ、その適数個を結束して得られる束の形態において、各ホテルの保管用台車に収容されて、前記リネン保管庫に保管される一方、かかる保管用台車が、前記配送管理手段の出庫指令によって、前記各ホテルへの納品時刻に合わせて、前記リネン保管庫から出庫されて、前記リネン仕分け手段に、該保管用台車に収容されたリネンの束が投入されることを特徴としている。
【0015】
また、本発明に従うホテルリネンの受注・納品システムの好ましい態様の他の一つによれば、リネンの積込みルールを格納するデータベースを有し、かかるデータベースから出力されるリネン積込みルールに従って、前記各ホテルにおける受注情報から、前記納品情報が作成されるようになっていることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明に従うホテルリネンの受注・納品システムの望ましい別の態様の一つによれば、前記配送管理手段に対して、前記納品管理手段から出力される納品情報及び/又は前記仕分け管理手段から出力されるリネン取出情報が入力されて、それら納品情報及び/又はリネン取出情報に基づいて、前記リネン保管庫から取り出される対象ホテルのリネンの種類や数量が制御されるようになっていることを特徴としている。
【0017】
加えて、上述の如きホテルリネンの受注・納品システムの望ましい更に別の態様の一つにあっては、前記複数のホテルから、それぞれ回収したリネンを洗濯し、仕上げ処理する洗濯-仕上げラインを更に備え、該洗濯-仕上げラインから取り出されたクリーニング済みのリネンが、ホテル毎に、前記リネン保管庫に収容、保管されるようになっていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
このような本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法や、そのためのシステムによれば、複数のホテルからの受注情報に従って作成される納品情報に基づいて、各ホテルへの納品時刻に合わせて、各ホテルへ配送されるべきリネンを、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って、順次仕分けて、各階毎の台車に積み込み、そして所定の輸送手段にて、対象とするホテルに配送して、納品するようにしたことにより、各ホテルへの目的とするリネンの納品が、作業者数や作業スペースの低減を図りつつ、効率的に実現され得たのであり、また、仕分け作業の迅速化、更にはその簡略化や確実性の向上にも、有利に寄与し得ることとなったのである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法の概略を示すフローチャートである。
【
図2】本発明に従うホテルリネンの受注・納品システムの一例を示す、各装置の配置説明図である。
【
図3】
図2に示される装置に用いられるリネン仕分け装置の一つの具体的構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の構成を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0021】
先ず、
図1には、本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法の概略を示すフローチャートの一例が、示されている。そこにおいて、ステップS1では、A、B、C・・・等の複数のホテル(旅館等の他の宿泊施設をも含む)から、それぞれのホテルの各階(異なる宿泊ゾーン)の客室において必要とされるリネンの種類(サイズの異なるものをも含む)とその数量の注文が受け付けられて(受注されて)、各ホテルのおける受注情報が作成され、それぞれ、出力されることとなる。なお、リネンとしては、よく知られているように、シーツ、デュベカバー、各種タオル、バスマット、ピロケース、包布、ナイトウエア(浴衣)等の製品を含み、更にそれらのサイズの異なるものが、客室のタイプ等に応じて対象とされることとなる。また、各ホテルからの注文は、インターネットの如き通信回線を用いて直接に受け付けられる他、電話やファクシミリ等の、公知の各種通信媒体を介して受け付けられた注文内容に基づいて、各ホテルにおける各階のリネン受注情報が、作成されるのである。
【0022】
次いで、そのようにして得られた各ホテルにおける受注情報に基づいて、ステップS2においては、対象とするホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量とその積込み順序とを含んで、ホテル毎の納品情報、具体的には、各ホテルにおける各階毎のリネンの納品情報が、作成されることとなる。そこで、リネンの積込み順序は、一般に、リネンの重量に基づいて決定されることが望ましく、これによって、対象とするホテルの各階の客室に関して受注したリネンのうち、重量の重いリネン、例えば、シーツやデュベカバー等の必要量が、先ず、積み込まれるようにされると共に、その後、ナイトウエアやピロケース、各種タオル等の必要量が順次積み込まれるようにされる。このように、重量の重いリネンから順次積み込まれるようにすることによって、各ホテルへの配送中におけるリネンの荷崩れの防止や形状の崩れ、シワの発生等の納品品質の低下の問題の発生を有利に回避することが可能となる。勿論、そのような重量を基準にした積込み順序に加えて、或いはそれに代えて、形状や嵩高さ等を考慮して、各種リネンの積込み順序を決定することも可能であり、更には、各ホテルにおける要請に沿って、各種リネンの積込み順序を決定することも可能である。
【0023】
また、ステップS3においては、各ホテルのリネンを保管する保管庫より、各ホテルへ配送されるべきリネンが順次取り出されて、仕分けゾーンに投入されることとなるのであるが、そのような各ホテル毎のリネンの取出しは、それぞれのホテルからの注文の受付順序ではなく、予め設定されている各ホテルへの納品時刻に合わせて、各ホテルへ配送されるべきリネンが、保管庫より、順次取り出されることとなるのである。なお、そのような保管庫よりの取出し順序は、具体的には、各ホテルへの納品時刻に合わせるように、リネンの仕分けに要する時間や所定の輸送手段による対象ホテルへのリネンの配送に要する時間を考慮して、決定されることとなる。また、各ホテルへの納品時刻は、それぞれのホテルからの直接的な要請(指定)や、それぞれのホテルのルームメーキングの時間を考慮して、適宜に決定されることとなる。
【0024】
そして、ステップS4では、仕分けゾーンにおいて、そこに投入された各ホテルに配送されるべきリネンが、上記S2で作成されたホテル毎の納品情報に基づいて、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って、順次仕分けされて、対象とするホテルの各階毎の台車に積み込まれるようにされるのである。
【0025】
更にその後、ステップS5においては、そのようなリネンが積み込まれてなる各階毎の台車が、所定のトラック等の輸送手段に収容された後、対象とするホテルに配送されて、納品されることとなるのである。
【0026】
なお、かくの如き本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法において、各ホテルのリネンを保管する保管庫には、前記複数のホテルからそれぞれ回収される使用済みのリネンに対して、所定の洗濯・仕上げ処理を施して、得られるクリーニング済みのリネンが、保管庫における各ホテルのリネンの保管量を考慮して必要に応じて供給される新しいリネンと共に、保管され、再び、各ホテルに納品されるようにすることによって、有効なリネンの回収・納品サイクルを実現することが出来ることとなる。
【0027】
このような本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法によれば、保管庫から、各ホテルへの納品時刻に合わせて、各ホテルへ配送されるべきリネンが順次取り出されて、仕分けゾーンにランダムに投入されても、仕分けゾーンにおいては、各ホテルからの受注情報に基づいて作成されたホテル毎の納品情報に基づいて、各ホテルに配送されるべきリネンが、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って仕分けされて、各階毎の台車に積み込まれるようにしたものであるところから、各ホテルに配送されるべきリネンの仕分けを、より少ない作業者数と作業スペースにて、効率的に行なうことが可能となるのであり、これによって、対象とするホテルへの配送・納品を有利に行なうことが可能となったのである。
【0028】
ところで、かくの如き本発明に従うホテルリネンの受注・納品方法は、具体的には、
図2に示される如きシステムを用いて、有利に実施することが可能である。
【0029】
先ず、
図2において、受注管理装置(パソコン)10には、A、B、C・・・等の複数のホテルから、それぞれのホテルの各階の客室において必要とされるリネンの種類と数量の注文が、公知の各種の通信回線乃至は通信媒体を通じて、直接的に又は間接的に入力されて、そこで、各ホテルにおける受注情報が作成されるようになっている。そして、かかる受注情報は、納品管理装置(パソコン)12に入力されて、そこにおいて、ルールDB(データベース)14に格納されているリネンの積込み順序(ルール)に従って、ホテル毎の納品情報が、対象とするホテルの各階毎に必要なリネンの種類及び数量とその積込み順序とを含んで作成されて、出力されるようになっている。
【0030】
さらに、そのようなホテル毎の納品情報は、仕分け管理装置(パソコン)16に入力されて、そこでは、その納品情報に基づいて、各ホテルに配送されるべきリネンを、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って取り出すリネン取出し情報がホテル毎に作成され、そしてそれらリネン取出し情報が、リネン仕分け装置18に投入されるリネンの使用対象となるホテルを明らかにする投入情報に従って選択されて、リネン仕分け装置18に入力せしめられるようになっている。また、かかる仕分け管理装置16は、納品情報に従って、リネン仕分け装置18における各ホテルのリネンの収容されるべき位置(番地)を指示し、そして実際に当該リネンの配置された位置(番地)を把握し得るようになっており、これにより、リネン仕分け装置18におけるリネンの取出し指令が有効に行われ得るようになっている。なお、リネン仕分け装置18は、常にリネンの受け入れが出来る状態となっており、選択されたホテル、例えばAホテルのリネンを取り出し、Aホテルのリネンを投入する際には、仕分け管理装置16において、Aホテルに係るリネン取出し情報が選択されて、リネン仕分け装置18に入力せしめられ、Aホテルに配送されるべきリネンの仕分けが行われ得るようになっている。
【0031】
一方、配送管理装置(パソコン)20においては、予め設定されている各ホテルへのリネン納品時刻に合わせて、各ホテルへ配送されるべきリネンを、複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンの所要量を各ホテル毎に収容保管するリネン保管庫22より、順次出庫せしめる出庫指令が、出力せしめられるようになっている。
【0032】
なお、リネン保管庫22において、複数のホテルにおいてそれぞれ用いられる各種のリネンは、ここでは、各ホテルのそれぞれに準備された1台若しくは複数台の保管用台車24に収容されており、そして、そのような台車24が、リネン保管庫22から、配送管理装置20からの出庫指令に基づいて、自動的に、或いは作業者の人力によって、出庫せしめられた後、台車24に収容された当該ホテル用の各種リネンが、1箇所若しくは複数箇所において、リネン仕分け装置18内にランダムに投入せしめられるようなっている。また、かかるリネン仕分け装置18に投入せしめられるリネンが使用されるホテルを明らかにするホテル情報が、タッチパネルの如き適当な入力装置を介して、投入情報として仕分け管理装置16に入力されるようになっている。
【0033】
そして、リネン仕分け装置18においては、リネン保管庫22から出庫された台車24内に収容されている、対象ホテルへ配送されるべき各種のリネンが、ランダムに投入される一方、その投入された各種のリネンを、仕分け管理装置16から出力されるリネン取出し情報に基づいて、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積込み順序に従って、自動的に取り出し、各階毎の配送用台車26に積み込まれるようになっている。更に、その後、それら各階毎の配送用台車26が、まとめて、各ホテル配送用の輸送手段であるトラック28に収容されて、対象とするホテルに配送せしめられることにより、目的とするホテルに納品されるようになっているのである。
【0034】
ここで、かかるリネン仕分け装置18は、具体的には、
図3に例示される如く、投入されたリネンを一時的に収容、保持する複数列(ここでは3列)のストック30,30,30と、それらストック30に、前記投入されたリネンを導く搬入コンベア32と、それらストック30から取り出されるリネンを搬出する搬出コンベア34と、それらストック30から、目的とするリネンの取出しを制御するストック制御パソコン36,36,36とを有して、構成されている。なお、各ストック30は、水平方向及び上下方向に移動可能とされた多数のリネン収容部(番地)が多段に設けられてなる構造を有しており、保管用台車24から取り出されて、1箇所若しくは複数箇所において、搬入コンベア32上に載置されたリネンが、搬入コンベア32の駆動によって、それらストック30,30,30の所定のリネン収容部に投入せしめられ得るようになっている一方、仕分け管理装置16から出力されるリネン取出し情報に基づくところのストック制御パソコン36,36,36による制御によって、ストック30,30,30から、目的とするリネンが、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量において、その積み込み順序に従って、自動的に取り出されて、搬出コンベア34上に移動せしめられ得るようになっている。そして、搬出コンベア34の駆動によって、リネン仕分け装置18から搬出されて、各階毎の配送用台車26に積み込まれ、その後、それら各階毎の配送用台車26が、各ホテル配送用の輸送手段、例えばトラック28に収容せしめられて、対象とするホテルに配送されることによって、納品せしめられることとなる。
【0035】
このようなリネン仕分け装置18によれば、仕分け管理装置16から出力されたリネン取出し情報に基づいて、ストック制御パソコン36により、ストック30から、目的とするリネンが取り出され得ることとなるところから、保管用台車24から対象とするリネンが搬入コンベア32上にランダムに載置することが許容される一方、リネンの積込み順序に従って、対象とするホテルの各階毎に必要な種類と数量のリネンが、容易に且つ自動的に取り出され得て、搬出コンベア34にて搬出され、リネン積込み箇所まで移動せしめられることとなり、これによって、作業者が、保管用台車24からのリネンの搬入コンベア32上への載置箇所と、搬出コンベア34における配送用台車26へのリネンの積込み箇所の2箇所に配置されるようにすることで充分となり、以て、作業者数の低減が効果的に図られ得るのであり、また、作業スペースの低減にも大きく寄与し得ることとなるのである。
【0036】
なお、リネン保管庫22には、受注対象となる複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンの所要量が、例えば、各ホテル用の1台若しくは複数台の保管用台車24を用いて、各ホテル毎に収容、保管されるようになっているのであるが、そこから出庫される各ホテルのリネンの補充のために、一般に、
図2に示される如く、各ホテル(A,B,C・・・)から回収される使用済みのリネンが、通常の洗濯-仕上げライン40に供給され、そこで、それぞれ回収されたリネンを洗濯し、仕上げ処理した後、その得られたクリーニング済みのリネンが、ホテル毎に保管用台車24に収容されて、リネン保管庫22に搬送され、そこで保管されるようになっている。また、そのようなクリーニング済みリネンの供給と共に、リネン保管庫22には、各ホテルの新たなリネンも必要に応じて供給され、リネン保管庫22においては、各ホテルの各種のリネンが、目的とする保管数量となるように調整されている。なお、リネン保管庫22に対する各ホテルのリネンの入出庫は、例えば、配送管理装置20にて制御されて、自動的に又はマニュアルにて行われ得るようになっている。
【0037】
ところで、複数のホテルにおいて用いられる各種のリネンは、リネン保管庫22からリネン仕分け装置18に投入され、そしてそこから取り出されるまで、それぞれ、単独にて取り扱われるようにすることも可能であるが、ここでは、それぞれ、その適数個、例えば5枚、10枚、或いは20枚等の所定数量を結束して得られる束の形態において、取り扱うように、構成されている。そして、そのような各種のリネンの束が、各ホテルの保管用台車に収容されて、リネン保管庫22に保管される一方、かかる保管用台車24が、配送管理装置20からの出庫指令によって、各ホテルへの納品時刻に合わせて、リネン保管庫22から出庫されて、その保管用台車24内のリネンの束が、リネン仕分け装置18にランダムに投入せしめられるようになっている。このように、各種のリネンの適数個を束として取り扱うことにより、その取扱い作業性が向上することは勿論、リネン仕分け装置18への投入に際してのリネンの種類や数量の確認が確実且つ容易となって、リネン仕分け装置18における各種リネンの仕分け作業が、より一層有利に行われ得ることとなるのである。
【0038】
そして、そのような適数個のリネンを結束して得られる束には、有利には、少なくとも当該リネンの束を構成するリネンの種類や数量及びその配送先ホテルを示すQRコード(登録商標)(二次元コード;リネン用)が、識別手段として、付与されていることが望ましい。このリネンを結束してなる束に付されたQRコード(登録商標)を、リネン仕分け装置18への投入に先立って、或いはリネン仕分け装置18における搬入コンベア32での搬送中に、適当な読取装置(図示せず)を用いて、読み取ることによって、リネン仕分け装置18に投入されるリネンの種類や数量及びその配送先ホテルが少なくとも検知されて、リネン仕分け装置18において仕分けられるリネンの詳細な情報を得ることが出来ることとなる。
【0039】
また、各ホテルのリネンが収容される保管用台車24に対しても、そこに収容されているリネンが用いられるホテル等の台車関連の情報を示すQRコード(登録商標)(台車用)が、識別手段として、付与されていることが望ましく、この台車24に付されたQRコード(登録商標)の読取りによって、リネン保管庫22からの保管用台車24の出庫の制御が容易に行い得ることとなる他、リネン仕分け装置18に投入されるリネンの配送先であるホテルが、容易に検知され得ることとなる。そして、このQRコード(登録商標)(台車用)の読取り情報を、先の投入情報として利用することが可能である。
【0040】
従って、それらQRコード(登録商標)(リネン用)やQRコード(登録商標)(台車用)の読み取りによって得られた情報は、例えば、仕分け管理装置16等に入力されて、リネン仕分け装置18におけるリネンの仕分け制御に反映せしめられることとなる。
【0041】
また、リネン仕分け装置18において、一つの対象ホテルにおける必要なリネンの取出しが完了すると、次の対象ホテルのリネンが、当該ホテル用の保管用台車24からリネン仕分け装置18に投入され、更にストック30の何れかの所定位置に収容されることとなるが、それに先立って、各ストック30内に残留する先の対象ホテルの残余のリネンが、搬出コンベア34にて搬出されて、保管用台車24に収容されて、リネン保管庫22に戻されることとなる。その際、そのような保管用台車24内に収容される残余のリネンの種類や数量は、搬出コンベア34の出口に配置した読取装置(図示せず)にて、各リネンの束のQRコード(登録商標)を読み取ることによって、容易に把握され、その情報が、例えば配送管理装置20に入力せしめられることによって、リネン保管庫22における、各ホテルのリネンの種類や数量が、容易に管理され得ることとなるのである。
【0042】
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
【0043】
例えば、例示の実施形態においては、本発明の各工程又は各手段毎にそれぞれ所定の制御装置(パソコン)が配置されているのであるが、それらを部分的に又は全体をまとめて一つの制御装置(パソコン)にて構成することが可能であり、また、仕分け管理装置16と、リネン仕分け装置18におけるストック制御パソコン36とを、別個の構成とすることなく、一つの制御装置(パソコン)にて構成することも可能である。
【0044】
また、保管用台車24に付されるQRコード(登録商標)(台車用)やリネンの束に付されるQRコード(登録商標)(リネン用)にあっても、バーコード等の公知の他の識別コードを採用することが可能であり、更には、ICタグ(チップ)やICカード等の公知の記録媒体も、識別手段として適宜に採用し得る他、看板や標識等のアナログ的な表示手段を用いることも可能である。
【0045】
そして、それらの識別コードや記録媒体、標識等の識別/表示手段は、適当な読取装置によって読み取られて、その読取情報が仕分け管理装置16や配送管理装置20に入力されることとなるが、また、そのような読取情報に代えて、作業者が、保管用台車24の客先(ホテル)情報やリネンの束に係る情報(種類や数量、対象ホテル)について、タッチパネルの如き適当な入力装置にマニュアルにて入力し、その入力情報が、仕分け管理装置16や配送管理装置20に入力せしめられるようにすることも可能である。
【0046】
さらに、ストック30から取り出されて、配送用台車26に収容されるリネンの数量に関しても、ストック制御パソコン36による制御により、ストック30から、対象とするホテルにおいて必要とされる数量に正確に一致するように取り出されるようにすることが出来る他、リネンが所定数の束として、ストック30に収容されている場合にあっては、その必要数を満たす束において取り出し、そのまま配送用台車26に収容するようにすることも可能である(従って、取出し数量は、リネンの必要数量以上となる)。なお、そのようなリネンの束から必要数を抜き取って、正確なリネン数量となるように、配送用台車26に収容せしめるようにすることも出来ることは、勿論である。
【0047】
更にまた、配送管理装置20に、納品管理装置12からの納品情報や仕分け管理装置16からのリネン取出し情報を入力して、それらの情報中の対象ホテルやリネン情報(種類、数量)に基づいて、リネン保管庫22から取り出される対象ホテルのリネンの種類や数量を制御するようにすることも可能であり、これによって、対象ホテルの受注情報により正確に合致させることが出来ることとなり、リネン保管庫22から取り出されるリネンの供給管理の精度を高めることが可能となる。
【0048】
加えて、リネン仕分け装置18に投入されるリネンについての情報(種類や数量、対象ホテル)を、適当な識別/表示手段から読取り或いは検出したり、マニュアルにて入力したりして、更なる投入情報として仕分け管理装置16に入力して、リネン取出し情報の作成やリネン仕分け装置18におけるストック30の管理に利用することも、有利に採用されるところである。
【0049】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そしてそのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
【符号の説明】
【0050】
10 受注管理装置 12 納品管理装置
14 ルールDB 16 仕分け管理装置
18 リネン仕分け装置 20 配送管理装置
22 リネン保管庫 24 保管用台車
26 配送用台車 28 トラック
30 ストック 32 搬入コンベア
34 搬出コンベア 36 ストック制御パソコン
40 洗濯-仕上げライン