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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053162
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】乗用型苗植機
(51)【国際特許分類】
   A01C 11/02 20060101AFI20240408BHJP
【FI】
A01C11/02 350G
A01C11/02 350H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159237
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】山崎 仁史
(72)【発明者】
【氏名】豊田 浩史
【テーマコード(参考)】
2B064
【Fターム(参考)】
2B064AA05
2B064AA07
2B064AB01
2B064AC01
2B064CA02
2B064CA11
2B064CA15
2B064CA22
2B064CA33
2B064CB05
(57)【要約】
【課題】従来、圃場を走行しながら苗を植え付ける乗用型苗植機において、走行車体に2つの積載台を設けた予備苗載部を装備し、該2つの積載台が機体前後方向に同一平面状に連なる状態と折り畳んだ状態に切り換えるものがある。然しながら、乗用型苗植機から空の苗箱を取り出す作業が未だ作業性及び作業効率の悪いものであった。そこで、乗用型苗植機から空の苗箱を取り出す作業の作業性及び作業効率を向上させることができる乗用型苗植機を提供する。
【解決手段】走行車体の後部に苗植付部を装着し、走行車体の前部に苗箱Nを載置する積載台51U,51Dを装備した予備苗載部50を設けた乗用型苗植機において、予備苗載部50の積載台51U,51Dの側方に空の苗箱Nを縦に載置する機体前後方向に長い空箱載部58を設け、積載台51D上の空の苗箱Nを空箱載部58に移載する苗箱回収体61設ける。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(2)の後部に苗植付部(30)を装着し、走行車体(2)の前部に苗箱(N)を載置する積載台(51U,51D)を装備した予備苗載部(50)を設けた乗用型苗植機において、予備苗載部(50)の積載台(51U,51D)の側方に空の苗箱(N)を縦に載置する機体前後方向に長い空箱載部(58)を設け、積載台(51D)上の空の苗箱(N)を空箱載部(58)に移載する苗箱回収体(61)設けたことを特徴とする乗用型苗植機。
【請求項2】
予備苗載部(50)の複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)が上下複数段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台(51U)が下積載台(51D)の前方に移動した上積載台(51U)と下積載台(51D)が前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え自在であって、上積載台(51U)と下積載台(51D)の外側方に空箱載部(58)の前載部(58F)と後載部(58R)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗植機。
【請求項3】
苗箱回収体(61)が回収ペダル(62)の操作にて下積載台(51D)に収納された収納状態から下積載台(51D)上方に立ち上がって後載部(58R)に向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機。
【請求項4】
苗箱回収体(61)が下積載台(51D)に載置されている苗箱(N)が空の時に付勢装置(75)にて下積載台(51D)に収納された収納状態から下積載台(51D)上方に立ち上がって後載部(58R)に向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機。
【請求項5】
空箱載部(58)に載置された苗箱(N)を機体前方に移送する移送装置(64)を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予備苗載部を装備した乗用型苗植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、圃場を走行しながら苗を植え付ける乗用型苗植機において、走行車体に2つの積載台を設けた予備苗載部を装備し、該2つの積載台が機体前後方向に同一平面状に連なる状態と折り畳んだ状態に切り換えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-000045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗用型苗植機の前部を畦や道路に着けて、予備苗載部の2つの積載台を機体前後方向に同一平面状に連なる状態にすれば、畦又は道路から乗用型苗植機へ育苗した苗箱を供給する作業が容易に行えるが、乗用型苗植機から空の苗箱を取り出す作業が未だ作業性及び作業効率の悪いものであった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乗用型苗植機から空の苗箱を取り出す作業の作業性及び作業効率を向上させることができる乗用型苗植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、走行車体2の後部に苗植付部30を装着し、走行車体2の前部に苗箱Nを載置する積載台51U,51Dを装備した予備苗載部50を設けた乗用型苗植機において、予備苗載部50の積載台51U,51Dの側方に空の苗箱Nを縦に載置する機体前後方向に長い空箱載部58を設け、積載台51D上の空の苗箱Nを空箱載部58に移載する苗箱回収体61設けた乗用型苗植機である。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、予備苗載部50の積載台51U,51Dの側方に空の苗箱Nを縦に載置する機体前後方向に長い空箱載部58を設け、積載台51D上の空の苗箱Nを空箱載部58に移載する苗箱回収体61設けたので、乗用型苗植機の前部を畦や道路に着けて、畦又は道路から予備苗載部50の積載台51U,51Dへ育苗した苗箱を供給する作業が容易に行え、且つ、苗箱回収体61にて積載台51D上の空の苗箱Nを空箱載部58に移載して、空箱載部58から空の苗箱Nを取り出す作業が作業性及び作業効率良く行える。
【0008】
請求項2記載の発明は、予備苗載部50の複数の上積載台51Uと下積載台51Dが上下複数段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uが下積載台51Dの前方に移動した上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え自在であって、上積載台51Uと下積載台51Dの外側方に空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rを設けた請求項1に記載の乗用型苗植機である。
【0009】
請求項3記載の発明は、苗箱回収体61が回収ペダル62の操作にて下積載台51Dに収納された収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられる請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機である。
【0010】
請求項4記載の発明は、苗箱回収体61が下積載台51Dに載置されている苗箱Nが空の時に付勢装置75にて下積載台51Dに収納された収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられる請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機である。
【0011】
請求項5記載の発明は、空箱載部58に載置された苗箱Nを機体前方に移送する移送装置64を設けた請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態にかかる乗用型田植機の側面図である。
図2】同上予備苗載部の正面図である。
図3】同上左予備苗載部の正面図である。
図4】同上左予備苗載部の平面図である。
図5】本発明の他の実施形態を示す要部の正面図である。
図6】本発明の他の実施形態を示す要部の正面図である。
図7】本発明の他の実施形態を示す要部の正面図である。
図8】本発明の他の実施形態を示す要部の平面図である。
図9】本発明の実施形態にかかる苗箱の側面図である。
図10】同上苗箱の平面図である。
図11】同上苗取り具の平面図である。
図12】同上苗箱と苗取り具の作用説明用の側面図である。
図13】同上苗箱と苗取り具の作用説明用の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本願の開示する乗用型苗植機の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
<全体構成>
図1を参照して実施形態に係る乗用型苗植機としての乗用型田植機1の全体構成について説明する。
【0015】
乗用型田植機1は、圃場を走行可能な走行車体2を備える。走行車体2は、左右一対の前輪3と、左右一対の後輪4とを備える。なお、走行車体2は、たとえば、前輪3および後輪4が駆動する四輪駆動となる。走行車体2の後部には、昇降装置20によって昇降駆動される苗植付部30が設けられる。
【0016】
走行車体2前部の左右両側には、予備苗載部50が設けられている。
【0017】
<走行車体2>
走行車体2は、機体フレーム5と、機体フレーム5上に設けられたエンジンEと、エンジンEで発生した動力を駆動輪および苗植付部30に伝達する動力伝達装置6とを備える。すなわち、動力源であるエンジンEで発生した動力は、走行車体2を前進または後進させるために使用されるだけでなく、苗植付部30を駆動するためにも使用される。
【0018】
エンジンEは、左右方向における走行車体2の中央部で、走行車体2に搭乗した作業者が足を載せるフロアステップ7よりも上方に突出した位置に配置される。なお、エンジンEとしては、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関が用いられる。フロアステップ7は、前後方向において、走行車体2の前部に設けられる。フロアステップ7は、走行車体2の前部からエンジンEの後部にかけて設けられる。
【0019】
フロアステップ7は、機体フレーム5上に取り付けられる。フロアステップ7のうち、たとえば、後述する操縦席9付近の一部などは作業者の靴などに付着した泥などを圃場に落とせるように、平面視において格子状に形成される。
【0020】
また、フロアステップ7の前部には、フロントステップ7Fが設けられ、フロアステップ7の左右外側には左右拡張サイドステップ7Sが設けられている。なお、フロアステップ7の後部には、後輪4のフェンダを兼ねるリヤステップ7Rが設けられ、左右拡張サイドステップ7Sの外側部には、作業者が車体に乗降する乗降ステップ7Jが設けられている。
【0021】
エンジンEは、エンジンカバー8に覆われている。エンジンカバー8の上方には操縦席9が設けられる。操縦席9は、作業者が操縦時に着席する座席である。
【0022】
動力伝達装置6は、エンジンEから動力が伝達されるベルト式動力伝達部6aと、エンジンEからベルト式動力伝達部を介して伝達される動力を変速する変速装置である油圧式無段変速機と、ミッションケース6bとを備える。
【0023】
油圧式無段変速機は、たとえば、HSTといわれる静油圧式無段変速機である。油圧式無段変速機は、主変速レバーが操作されることで、出力(回転速度)と出力方向(回転方向)とを変更可能である。すなわち、油圧式無段変速機は、回転速度や回転方向を変更することで、走行車体2の前後進や走行速度を変更可能である。
【0024】
ミッションケース6bには、油圧式無段変速機によって変速されたエンジンEからの動力を各部に伝達する伝動装置が設けられる。ミッションケース6bは、走行時や作業時における走行速度を切り替える副変速機構を備える。ミッションケース6bは、副変速レバーが操作されると、走行車体2の走行速度を、たとえば、植付作業時の走行速度よりも高速な走行速度、植付作業時における苗植付速度などに切り替え可能である。
【0025】
走行車体2は、操縦席9の前方に、ステアリングハンドル10や植付レバーなどを備える。ステアリングハンドル10は、走行車体2のボンネット11に設けられ、作業者に操作されることで、走行車体2を操舵するものである。なお、植付レバーは、クラッチレバーであり、ボンネット11に設けられ、苗植付部30を昇降させたり、苗植付部30による苗の植え付けを開始および停止させるために操作するレバーである。
【0026】
また、走行車体2は、主変速レバーと、副変速レバーとを備える。主変速レバー(HSTレバーともいう)は、走行車体2の前後進および走行速度を変更する場合に操作されるレバーである。副変速レバーは、走行車体2の走行速度を、走行する場所(圃場や路上)に応じた速度に切り替える場合に操作されるレバーである。
【0027】
また、ボンネット11は、フロアステップ7から上方に突出して設けられ、フロントカバー11aに覆われている。ボンネット11には、たとえば、表示部(メータパネル)が設けられる。表示部は、操縦席9に着席して前方を向いた作業者と対面するように、後下がりに傾斜した表示面を有する。
【0028】
表示部は、たとえば、圃場面に直進の目安となる進行基準線を形成する線引きマーカが走行車体の左右側部に出ていることを検知するマーカセンサ、植付レバーの操作位置を検知する植付レバーポジションセンサ、施肥装置40の貯留ホッパ41に貯留された肥料が所定量を下回ったことを検知する肥料切れセンサ、貯留ホッパ41から送られた肥料が供給経路に詰まったことを検知する肥料詰まりセンサなどの各種センサ類からの情報を表示する。
【0029】
乗用型田植機1は、昇降装置20と、苗植付部30とを備える。昇降装置20は、昇降リンク21を備える。昇降リンク21は、走行車体2の後部と苗植付部30とを連結する平行リンクであり、走行車体2の後部のリンクフレームと苗植付部30とのそれぞれに対して上下方向に回動自在に連結されることで、走行車体2に対して苗植付部30を昇降可能に連結する。
【0030】
また、昇降装置20は、油圧式の昇降シリンダ22を備える。昇降シリンダ22は、植付レバーが操作されて油圧バルブが切り替えられることで、伸縮動作する。昇降シリンダ22は、伸縮動作することで昇降リンク21を駆動して、苗植付部30を昇降させる。すなわち、昇降シリンダ22は、植付レバーが操作されることで、苗植付部30を上昇させた非作業位置、苗植付部30を下降させた対地作業位置(植付位置)に切り替える。
【0031】
<苗植付部30>
苗植付部30は、上記したように、昇降リンク21を介して走行車体2の後部に取り付けられる。苗植付部30は、たとえば、複数の列(条)で苗を植え付けることが可能である。苗植付部30は、苗載置台31と、フロート32と、植付装置33とを備える。
【0032】
苗載置台31は、機体の左右方向において、植付条数分の苗載せ面を有する。各苗載せ面は、上下方向に複数枚のマット苗(土付きマット苗)を載置可能な後下がりの傾斜面である。
【0033】
フロート32は、走行車体2の移動に伴い圃場(水田)の圃場面上を滑走しながら整地する。フロート32は、機体の左右方向において、機体中央部に配置されるセンターフロートと、センターフロートを挟んで左右方向の外側に配置されるサイドフロートとを備える。なお、図示の例では、乗用型田植機1は、整地装置である整地ロータ13をさらに備える。
【0034】
フロート32の各フロート(センターフロートおよびサイドフロート)は、圃場面の凹凸に応じて前部が上下動するように、走行車体2に回動自在に取り付けられる。
【0035】
植付作業時には、センターフロートの前部の上下動が回動センサによって検知され、回動センサの検知結果に応じて制御部によって昇降シリンダ22の伸縮動作を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部30を昇降させ、苗の植え付け深さを調節することができる。
【0036】
植付装置33は、苗載置台31の植付支持フレームによって支持されることで、苗載置台31の下方に配置される。植付装置33は、苗載置台31に載置された苗を圃場に植え付ける。植付装置33は、植込杆331と、ロータリーケース332と、植付ケース333とを備える。植込杆331は、苗載置台31に載置されたマット苗から苗をとって圃場面に植え付ける。
【0037】
ロータリーケース332は、植付ケース333を回転可能に支持する。ロータリーケース332には、植込杆331の回転速度を変化させながら植込杆331を回転させることが可能な不等速伝動機構が設けられる。植込杆331は、ロータリーケース332に対する回転角度によって回転速度を変えながら回転する。
【0038】
<施肥装置40>
乗用型田植機1は、施肥装置40を備える。施肥装置40は、圃場に肥料を散布する装置である。乗用型田植機1においては、苗植付部30によって圃場に苗を植え付けながら、施肥装置40によって圃場に肥料を散布する。
【0039】
施肥装置40は、走行車体2の後部上方であり操縦席9の後方に設けられた肥料を貯留する貯留ホッパ41、該貯留ホッパ41から肥料を繰り出す繰り出し部42、該繰り出し部42から繰り出された肥料を電動ブロア43の風力で移送する肥料パイプ44、該肥料パイプ44で移送された肥料を苗植付位置の側方に作溝して溝内に散布する作溝器45を備える。
【0040】
<予備苗載部50>
乗用型田植機1は、走行車体2の前側における左右側部に各々予備苗載部50を備える。予備苗載部50は、2つの積載台51を備える。
【0041】
ここで、図2図4に基づいて、予備苗載部50の詳細構成を説明する。
【0042】
乗用型田植機1は、走行車体2の前側における左右両側に右予備苗載部50Rと左予備苗載部50Lよりなる予備苗載部50を備える。
【0043】
左予備苗載部50Lは、2つの上積載台51Uと下積載台51Dを備える。上積載台51Uと下積載台51Dは、パレット状であり、側壁51aと底面51bと後壁51cを備える。
【0044】
そして、左予備苗載部50Lは、上積載台51Uと下積載台51Dが上下2段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態とに切り替え可能に構成される。
【0045】
即ち、走行車体2の機体フレーム5に基部を固定した左苗台フレーム52L上端部に下載台フレーム53Dを固定し、該下載台フレーム53Dに下積載台51Dが固定されている。
【0046】
そして、下載台フレーム53Dに基部が枢支された前後平行リンク54F,54Rの上端部に上載台フレーム53Uを枢支し、該上載台フレーム53Uに上積載台51Uが固定されている。
【0047】
従って、上載台フレーム53Uの前部に固定された把持部55を把持して前後平行リンク54F,54Rを回動させて上積載台51Uを平行移動させることにより、上下2段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態とに切り替えることができる。
【0048】
そして、上載台フレーム53U及び下載台フレーム53Dには、空箱載台56の支持フレーム57が溶接固定されている。
【0049】
空箱載台56は、支持フレーム57に支持されて1つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして収納する空箱載部58を設けて構成される。
【0050】
空箱載部58は、前載部58Fと後載部58Rから構成されている。
【0051】
前載部58Fと後載部58Rは、それぞれ横長で縦置きにした空の苗箱Nの下端部を受けるレール状樹脂製の前受台59Fと後受台59R、前受台59Fと後受台59Rから斜め外側方の上方に向けて立ち上がり空の苗箱Nの上面を受ける杆体よりなる前受枠60Fと後受枠60Rにて構成される。
【0052】
なお、前受枠60Fと後受枠60Rは、載置される苗箱Nの半分以上を支持できる高さとしている。
【0053】
そして、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rは、上積載台51Uや下積載台51Dの前後長さと略同じ長さに構成されている。
【0054】
即ち、上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態とした時に、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rが前後方向に連通する直列した状態になり、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rの前後長さは、上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態の長さと略同じになる。
【0055】
そして、前載部58Fの前受枠60Fと後載部58Rの後受枠60Rは、前受台59Fと後受台59Rから斜め外側方の上方に向けて立ち上がりように外傾斜状に設けられているので、前載部58Fと後載部58Rに載置された空の苗箱Nは外傾斜状に支持されるので、前載部58Fと後載部58Rに安定した状態で載置され、前方向への移動も安定して行える。
【0056】
また、下積載台51Dには、上面に載置された空の苗箱Nを起こして空箱載部58の後載部58R内に移動させる苗箱回収体としての苗箱回収アーム61が設けられている。
【0057】
即ち、苗箱回収アーム61は、下積載台51Dの外側端部に回動自在に枢支された枢支軸61aと、該枢支軸61aに基部が溶接固定されたコ字状アーム61bから構成される。
【0058】
コ字状アーム61bは、枢支軸61aの回動により、下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態と下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換え自在である。
【0059】
そして、左苗台フレーム52Lには、フロントステップ7Fの上面近くで機体の内方側に配置された回収ペダル62の基部が枢支されている。
【0060】
回収ペダル62は、スプリングにて上方に向けて付勢されており、連結ワイヤ63の一端が連結されている。
【0061】
一方、苗箱回収アーム61の枢支軸61aの一端部に基部が溶接固定された回動用アーム61cの先端に連結ワイヤ63の他端が連結されている。
【0062】
従って、作業者が回収ペダル62を踏み込み操作すると、連結ワイヤ63にて苗箱回収アーム61の枢支軸61a一端部に基部が溶接固定された回動用アーム61cが引かれて枢支軸61aが回動し、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられる。
【0063】
作業者が回収ペダル62の踏み込み操作を止めると、回収ペダル62がスプリングの付勢力にて上方回動して連結ワイヤ63が緩み、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態から下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態に切り換えられる。
【0064】
また、後載部58Rの後受台59Rには、後載部58Rに載せられた苗箱Nを前方の前受台59Fに移送する移送装置としてのベルトコンベア64が設けられている。
【0065】
ベルトコンベア64は、後受台59Rに設けた苗箱Nを検出する苗箱センサ65の苗箱Nの検出にて電動モータにて駆動されて、苗箱Nを前方の前受台59Fに移送する。
【0066】
右予備苗載部50Rは、走行車体2の機体フレーム5に基部を固定した右苗台フレーム52R上部に2つの上積載台51Uと下積載台51Dを備える。上積載台51Uと下積載台51Dは、パレット状であり、側壁51aと底面51bと前後壁51cを備え、各々苗を育苗した苗箱Nを載置できる。
【0067】
<苗植付け作業>
左予備苗載部50Lを展開状態に切り換える。即ち、上載台フレーム53Uの前部に固定された把持部55を把持して前後平行リンク54F,54Rを回動させて上積載台51Uを前方に平行移動させて、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替える。
【0068】
すると、空箱載台56の後載部58Rと前載部58Fは、前後方向に連通する直列した状態になる。
【0069】
乗用型田植機1の操縦席9に着座した作業者は、機体を操縦して乗用型田植機1の前部を畦又は道路に着ける。
【0070】
畦又は道路にいる作業者は、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開して前方にある上積載台51Uに載置して機体後方に押して移動させ後方にある下積載台51Dまでスライド移動させる。
【0071】
機体に搭乗している作業者は、下積載台51Dまでスライド移動した苗箱Nからマット状苗を取り出して苗植付部30の苗載置台31に供給する。
【0072】
そして、作業者は、回収ペダル62を踏み込み操作して、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bを下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換える。
【0073】
すると、下積載台51D上の空の苗箱Nは、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bにて持ち上げられて、コ字状アーム61b上を滑落して後載部58Rに移動する。
【0074】
そして、空の苗箱Nが後載部58Rに移動すると、後受台59Rに設けた苗箱センサ65が苗箱Nを検出して電動モータが作動してベルトコンベア64が駆動され、苗箱Nを前方の前載部58Fの前受台59Fに移送する。
【0075】
畦又は道路にいる作業者は、空箱載部58の前載部58Fに移送された空の苗箱Nを取り出して畦又は道路に置き、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開して前方にある上積載台51Uに載置して上積載台51U上の苗箱Nを機体後方に押して移動させ後方にある下積載台51Dまでスライド移動させる。
【0076】
このようにして、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開した上積載台51U及び下積載台51Dを用いて効率良く作業性良く容易に苗植付部30の苗載置台31に供給することができ、回収ペダル62の踏み込み操作にて苗箱回収アーム61を作動させて下積載台51D上の空の苗箱Nを空箱載部58の後載部58Rに移載でき、空箱載部58から空の苗箱Nを取り出す作業が作業性及び作業効率良く行える。
【0077】
そして、苗植付部30の苗載置台31への苗供給作業を終えると、畦又は道路にいる作業者は、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開して前方にある上積載台51Uに載置して機体後方に押して移動させ後方にある下積載台51Dまでスライド移動させ、次いで、上積載台51Uにも育苗した苗箱Nを載置する。また、右予備苗載部50Rの上積載台51Uと下積載台51Dにも育苗した苗箱Nを載置する。
【0078】
また、畦又は道路に置いてある肥料袋を取り上げて施肥装置40の貯留ホッパ41に運んで、肥料を供給する。
【0079】
乗用型田植機1の操縦席9に着座した作業者は、機体を操縦して圃場内を所定の順路で進行し、各部を駆動して苗植付け作業及び施肥作業を行なう。
【0080】
苗植付部30の苗載置台31に載置したマット状苗が残り少なくなると、機体を停止し、左予備苗載部50Lや右予備苗載部50Rに載置されている苗箱Nを取り上げて、苗箱Nからマット状苗を取り出して苗植付部30の苗載置台31に供給し、空の苗箱Nを空箱載部58に載置する。そして、再び機体を進行させて各部を駆動して苗植付け作業及び施肥作業を行なう。
【0081】
そして、苗植付部30の苗載置台31のマット状苗が残り少なくなり、左予備苗載部50Lや右予備苗載部50Rの予備苗も無くなると、乗用型田植機1の前部を畦又は道路に着けて、前述の要領で苗植付部30の苗載置台31にマット状苗を供給し、左予備苗載部50L及び右予備苗載部50Rに育苗した苗箱Nを載置する。また、施肥装置40の貯留ホッパ41内の肥料が少なくなっていれば、貯留ホッパ41に肥料も供給する。
【0082】
そして、圃場での作業が終了して、トラックに積込む場合や納屋等に格納する場合には、上載台フレーム53Uの前部に固定された把持部55を把持して前後平行リンク54F,54Rを回動させて上積載台51Uを後方に平行移動させて、上積載台51Uと下積載台51Dが上下2段となる平面視で重複した積層状態に切り替える。
【0083】
以上要するに、左予備苗載部50Lに複数の(2つの)上積載台51Uと下積載台51Dを備え、上積載台51Uと下積載台51Dが上下2段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uが下積載台51Dの前方に移動した上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え可能に構成され、上積載台51Uと下積載台51Dの外側位置に空の苗箱Nを載置する空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rを設けたので、乗用型田植機1の前部を畦又は道路に着けて、上積載台51Uが下積載台51Dの前方に移動した上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態にすれば、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rが前後方向に連通する直列した状態になり、畦又は道路からの乗用型田植機1への育苗した苗箱Nの供給及び乗用型田植機1から空の苗箱Nの取り出しが効率良く作業性良く行なえる。
【0084】
また、回収ペダル62を踏み込み操作すると、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられて、下積載台51D上の空の苗箱Nを苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが傾斜状に持ち上げ、空の苗箱Nがコ字状アーム61b上を滑落して後載部58Rに移動するので、下積載台51D上の空の苗箱Nを作業性良く容易に後載部58Rに移動させることができる。
【0085】
しかも、空の苗箱Nが後載部58Rに移動すると、後載部58Rの後受台59Rに設けた苗箱センサ65が苗箱Nを検出して電動モータが作動してベルトコンベア64が駆動され、苗箱Nを前方の前載部58Fに移送するので、空の苗箱Nを後載部58Rから前載部58Fに移送する手間を省くことができて作業効率が良い。
【0086】
なお、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rが前後方向に連通する直列した状態になった時に、後載部58Rの後受台59R及び前載部58Fの前受台59Fが前側ほど低い前傾斜状になる構成とすれば、苗箱センサ65及びベルトコンベア64を省略しても、空の苗箱Nが後載部58Rの後受台59Rから前載部58Fの前受台59Fに自由滑落または軽い力で移送させることができて、空の苗箱Nを後載部58Rから前載部58Fへの移送が容易となり作業効率が良い。
【0087】
<別実施形態>
【0088】
(1)図5は、左予備苗載部50Lの下積載台51Dの他の実施形態を示す。
【0089】
即ち、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bには、機体左右方向の杆体部に回転自在に枢支された回転ローラ70が設けられている。
【0090】
従って、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bを下積載台51Dに設けた溝内に収納した収納状態で回転ローラ70上端部が下積載台51D上面からわずかに突出した状態となり、苗箱Nが下積載台51D上を円滑に前後移動することができる。
【0091】
即ち、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態にして機体前方から前側の上積載台51Uに載置して後側の下積載台51Dに移動させる際に、苗箱Nの移動が円滑に行える。
【0092】
また、空箱載部58(前載部58Fと後載部58R)の前受枠60Fと後受枠60Rの上下方向の杆体部に回転自在に枢支された回転ローラ71が設けられている。
【0093】
従って、空箱載部58(前載部58Fと後載部58R)に載置された空の苗箱Nが前方向へ円滑に移動される。
【0094】
(2)図6は、左予備苗載部50Lの他の実施形態を示す。
【0095】
即ち、空箱載部58(前載部58Fと後載部58R)に空の苗箱Nが複数個(図6では3個であるが、2個でも4個以上でも良い)載置できる左右幅としている。
【0096】
(3)図7及び図8は、左予備苗載部50Lの他の実施形態を示す。
【0097】
上記実施形態では、回収ペダル62の踏み込み操作にて連結ワイヤ63を介して苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられる例を示したが、図7及び図8に示す実施形態は苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に自動的に切り換えられる。
【0098】
即ち、下積載台51Dの後部に付勢装置としての油圧ダンパー(または、バネダンパーやスプリング)75の基部を枢支して設け、該油圧ダンパー(または、バネダンパーやスプリング)75の先端を苗箱回収アーム61の枢支軸61aの一端部に基部が溶接固定された回動用アーム61cの先端に連結している。
【0099】
なお、油圧ダンパー(または、バネダンパーやスプリング)75は、コ字状アーム61b上にマット状苗が入っている苗箱Nが載っている時はそのマット状苗が入っている苗箱Nの荷重で伸長せず、コ字状アーム61b上に空の苗箱Nが載っている時は伸長する油圧(または、バネ圧)に設定している。
【0100】
従って、作業者が下積載台51D上のマット状苗が入っている苗箱Nからマット状苗を取り出して苗植付部30の苗載置台31に供給すると、下積載台51D上の苗箱Nが空の苗箱Nとなるので、油圧ダンパー(または、バネダンパー)75が伸長し、苗箱回収アーム61のコ字状アーム61bが下積載台51Dに設けた溝内に収納されて下積載台51D上面と面一になった収納状態から下積載台51D上方に立ち上がって後載部58Rに向けて外方が低い傾斜状態に切り換えられて、空の苗箱Nは自動的に後載部58Rに移載される。
【0101】
よって、更に作業性良く且つ効率的な作業が行える。
【0102】
(4)空箱載部58(前載部58F)を機体前方に向けて伸長自在に構成すれば、畦又は道路にいる作業者が空箱載部58(前載部58F)から苗箱Nを取り出す作業が容易となり、作業性及び作業効率が良くなる。
【0103】
空箱載部58(前載部58F)を機体前方に向けて伸長させるには、操作レバーの操作にて伸長させても良いし、苗箱センサ65の苗箱Nの検出にて自動的に伸長させても良い。
【0104】
また、左苗台フレーム52L上部と右苗台フレーム52R上部を連結フレームにてボンネット11上方で連結し、該連結フレームの左右中心部(機体の左右中心部)に予備苗載部50を監視するカメラを設けて、該カメラにて空箱載部58に苗箱Nが載置されているか否かを認識して、カメラが空箱載部58に苗箱Nが載置されていることを認識すると、空箱載部58(前載部58F)を機体前方に向けて伸長させるようにしても良い。
【0105】
(5)図9図13は、苗箱Nから苗取り具95にてマット状苗を取り出す実施形態を示す。
【0106】
即ち、苗箱Nは、平面視で長方形の一般的な形状であり、対向する2つの長辺側壁80,80と2つの短辺側壁81,82と底面83にて構成され、底面83は長辺側壁80,80の外側方に延びてリブ状部84,84を形成している。
【0107】
片側の短辺側壁82は、2つの長辺側壁80,80に枢軸85,85にて基部が枢支され、起立状態(イ)と外側方に倒れた開放状態(ロ)に回動する。
【0108】
そして、片側の短辺側壁82近くのリブ状部84には、上方に起立する支持体86が一体形成され、該支持体86と片側の短辺側壁82の間に長辺側壁80に中央部が枢軸87にて枢支された作動片88が設けられている。
【0109】
作動片88の下端部と片側の短辺側壁82は、リンク89にて連結されている。
【0110】
支持体86と作動片88は、板バネ90にて連結され、片側の短辺側壁82が起立状態(イ)に姿勢を保つように支持されている。
【0111】
苗取り具95は、枠状の把持部96の下側に苗取り板97が片持ち状に設けられている。
【0112】
次に、苗取り具95にて苗箱Nからマット状苗を取り出す作用について説明する。
【0113】
図12に示すように、苗取り具95の把持部96を持って、苗箱Nの片側の短辺側壁82側から苗取り具95を近づけていくと、把持部96の下端が作動片88に接当して、図13に示すように、板バネ90の付勢力に抗して作動片88を回動させて、リンク89を介して片側の短辺側壁82を外側方に倒れた開放状態(ロ)に回動させる。
【0114】
そして、苗取り具95の把持部96を持ってそのまま苗取り板97の先端を苗箱Nの底面83に沿って差し込めば、苗取り具95の苗取り板97上にマット状苗を掬い取ることができる。
【0115】
なお、上例では片側の短辺側壁82の開閉機構である支持体86、作動片88、板バネ90及びリンク89を苗箱Nの片側のみに設けた例を示したが、苗箱Nの両側に対象に設けても良い。両側に設ければ、片側の短辺側壁82の開閉作動がより安定する。
【0116】
また、片側の短辺側壁82の枢軸85を回動駆動する電動モータを設け、苗箱Nの片側の短辺側壁82近くに苗取り具95が近づいて来たことを検出するセンサを設けて、該センサが苗取り具95が近づいて来たことを検出すると電動モータが作動して片側の短辺側壁82を起立状態(イ)から外側方に倒れた開放状態(ロ)に自動的に回動させる構成としても良い。
【符号の説明】
【0117】
2 走行車体
30 苗植付部
50 予備苗載部
51U 積載台(上積載台)
51D 積載台(下積載台)
58 空箱載部
58F 前載部
58R 後載部
61 苗箱回収体(苗箱回収アーム)
62 回収ペダル
64 移送装置(ベルトコンベア)
75 付勢装置(油圧ダンパー、バネダンパー、スプリング)
N 苗箱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13