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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053285
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】発光具
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20240408BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20240408BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20240408BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20240408BHJP
   H01H 13/02 20060101ALI20240408BHJP
   H01H 13/52 20060101ALI20240408BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240408BHJP
   F21Y 113/10 20160101ALN20240408BHJP
【FI】
F21L4/00 415
F21V23/04 100
F21V31/00 250
H05B45/20
H01H13/02 A
H01H13/52 D
F21Y115:10
F21Y113:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159432
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000230630
【氏名又は名称】株式会社ルミカ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】日原 剛
(72)【発明者】
【氏名】原田 寿志
【テーマコード(参考)】
3K014
3K273
5G206
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014GA02
3K273PA07
3K273QA29
3K273RA05
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA32
3K273TA38
3K273UA19
3K273UA22
3K273UA29
3K273VA06
3K273VA08
5G206AS35H
5G206AS35Q
5G206BS34H
5G206BS34Q
5G206DS11H
5G206DS11Q
5G206FU03
5G206KS13
5G206KU31
5G206QS01
5G206RS14
(57)【要約】
【課題】発光パターンの選択等で使用する操作スイッチの押し下げストロークを極力少なくし、操作スイッチの発光具の筐体からの出っ張りを極力少なくし、さらに、操作スイッチを用いた発光色が選択しやすい発光具を提供する。
【解決手段】把持部9と光を透過する第1の光透過部11とを備えて構成されている筐体3と、光を発し、この発した光が第1の光透過部11を透過するようにして筐体3内に設けられている第1の発光体5と、シートスイッチで構成されており、第1の発光体5での発光パターンを変えるために把持部9に設けられている操作スイッチ7とを有する発光具1である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部と光を透過する第1の光透過部とを備えて構成されている筐体と、
光を発し、この発した光が前記第1の光透過部を透過するようにして前記筐体内に設けられている第1の発光体と、
シートスイッチもしくはタッチパネルディスプレイで構成されており、前記第1の発光体での発光パターンを変えるために前記把持部に設けられている操作スイッチと、
を有する発光具。
【請求項2】
前記操作スイッチは、シートスイッチで構成されており、前記操作スイッチを構成する複数の押圧部それぞれの周辺の環状の部位が、光を透過する第2の光透過部になっており、
光を発し、この発した光が前記第2の光透過部を透過するようにして前記把持部内に設けられている第2の発光体を有し、
前記第2の光透過部を構成している前記複数の環状の部位のそれぞれは、前記第2の発光体が発した光のうちの、互いが異なった色の光を透過するように構成されており、
前記第2の光透過部に表れている色のところに位置している前記シートスイッチの押圧部を押すことで、前記第2の光透過部に表れている色と同じ色で、前記第1の光透過部が発光するようになっている請求項1に記載の発光具。
【請求項3】
前記第2の光透過部を構成している前記複数の環状の部位のそれぞれが、複数の部位に分割されており、これらの複数の部位のそれぞれも、前記第2の発光体が発した光のうちの、互いが異なった色を透過するように構成されている請求項2に記載の発光具。
【請求項4】
前記操作スイッチは、タッチパネルディスプレイで構成されており、
前記タッチパネルディスプレイは、ディスプレイ部とこのディスプレイ部を覆っているタッチパネル部とを備えて構成されており、
前記ディスプレイ部が発する色は、前記ディスプレイ部の一方の端から他方の端に向うにしたがって、連続的に変化している請求項1に記載の発光具。
【請求項5】
前記把持部は有底円筒状に形成されており、
前記タッチパネルディスプレイは帯状に形成されており、前記把持部の円筒の外周に沿って延びている請求項4に記載の発光具。
【請求項6】
前記筐体は、防水構造になっている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発光具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光具に係り、特に、発する色を変更することができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンサート会場等で使用される発光具であって、複数の色を切り換えて発する発光具が知られている(特許文献1参照)。この発光具は、複数種類の発光順序パターンを記憶している。そして、記憶している発光パターンを、押し下げストロークの大きい押しボタンスイッチによって選択し、この選択された発光パターンで発光するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6651080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、発光パターンの選択等で使用する操作スイッチの押し下げストロークを極力少なくし、操作スイッチの発光具の筐体からの出っ張りを極力少なくすることができる発光具が要望されている。
【0005】
本発明は、発光パターンの選択等で使用する操作スイッチの押し下げストロークを極力少なくし、操作スイッチの発光具の筐体からの出っ張りを極力少なくし、さらに、操作スイッチを用いた発光色が選択しやすい発光具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る発光具は、把持部と光を透過する第1の光透過部とを備えて構成されている筐体と、光を発し、この発した光が前記第1の光透過部を透過するようにして前記筐体内に設けられている第1の発光体と、シートスイッチもしくはタッチパネルディスプレイで構成されており、前記第1の発光体での発光パターンを変えるために前記把持部に設けられている操作スイッチとを有する発光具である。
【0007】
また、本発明の態様に係る発光具では、前記操作スイッチが、シートスイッチで構成されており、前記操作スイッチを構成する複数の押圧部それぞれの周辺の環状の部位が、光を透過する第2の光透過部になっており、光を発し、この発した光が前記第2の光透過部を透過するようにして前記把持部内に設けられている第2の発光体を有し、前記第2の光透過部を構成している前記複数の環状の部位のそれぞれが、前記第2の発光体が発した光のうちの、互いが異なった色の光を透過するように構成されており、前記第2の光透過部に表れている色のところに位置している前記シートスイッチの押圧部を押すことで、前記第2の光透過部に表れている色と同じ色で、前記第1の光透過部が発光するようになっている。
【0008】
また、本発明の態様に係る発光具は、前記第2の光透過部を構成している前記複数の環状の部位のそれぞれが、複数の部位に分割されており、これらの複数の部位のそれぞれも、前記第2の発光体が発した光のうちの、互いが異なった色を透過するように構成されている。
【0009】
また、本発明の態様に係る発光具では、前記操作スイッチが、タッチパネルディスプレイで構成されており、前記タッチパネルディスプレイが、ディスプレイ部とこのディスプレイ部を覆っているタッチパネル部とを備えて構成されており、前記ディスプレイ部が発する色は、前記ディスプレイ部の一方の端から他方の端に向うにしたがって、連続的に変化している。
【0010】
また、本発明の態様に係る発光具では、前記把持部が有底円筒状に形成されており、前記タッチパネルディスプレイが帯状に形成されており、前記把持部の円筒の外周に沿って延びている。
【0011】
また、本発明の態様に係る発光具では、筐体が、防水構造になっている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、発光パターンの選択等で使用する操作スイッチの押し下げストロークを極力少なくし、操作スイッチの発光具の筐体からの出っ張りを極力少なくすることができる発光具を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施形態に係る発光具を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る発光具の操作スイッチ(シートスイッチ)の概略構成を示す断面図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る発光具の操作スイッチの押圧部とこの押圧部の周辺部位との拡大図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る発光具を示す図である。(a)は(b)におけるIVA矢視図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る発光具の操作スイッチ(タッチパネルディスプレイ)の概略構成を示す断面図である。
図6】本発明の第3の実施形態に係る発光具を示す図である。
図7】本発明の第3の実施形態に係る発光具の操作スイッチ(タッチパネルディスプレイ)の展開図である。
図8】XY色度図である。
図9】本発明の第3の実施形態に係る発光具の別の操作スイッチ(タッチパネルディスプレイ)の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係る発光具1は、たとえば、コンサート会場で手に持って使用されるものであり、図1で示すように、筐体3と第1の発光体5と操作スイッチ7とを備えて構成されている。
【0015】
ここで、説明の便宜のために、発光具1における所定の一方向をX方向とし、X方向に対して直交する所定の一方向をY方向とし、X方向とY方向とに対して直交する方向をZ方向とする。
【0016】
筐体3は、たとえば、合成樹脂で構成されており、光(可視光)が透過しない把持部9と光(可視光)が透過する第1の光透過部11を備えて構成されている。第1の発光体(メインのLED)5は、光(可視光)を発するようになっている。
【0017】
第1の発光体5は、たとえば、赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと青色発光ダイオードとで構成されており、筐体3内に設けられている。第1の発光体5が発した光は、第1の光透過部11を透過するようになっている。これにより、第1の発光体5の発光により、発光具1の第1の光透過部11が光るようになっている。
【0018】
操作スイッチ7は、シートスイッチ(メンブレンスイッチ)で構成されている。また、操作スイッチ7は、第1の発光体5での発光パターン(たとえば、電源のオン、オフを含む)を変えるために把持部9に設けられている。なお、詳しくは後述するが、操作スイッチ7が、シートスイッチではなく、タッチパネルディスプレイ(タッチバネルスイッチ;たとえば静電容量式のタッチバネルスイッチ)で構成されていてもよい。
【0019】
筐体3の外形は円柱状に形成されており、第1の光透過部11は有底円筒状に形成されており、把持部9も有底円筒状に形成されている。第1の光透過部11の開口部側の端部が把持部9の開口部側の端部に係合していることで、筐体3が形成されている。第1の光透過部11と把持部9とで形成されている筐体3の内部空間は円柱状になっている。
【0020】
操作スイッチ7は、筐体3の円柱の外周面(円柱側面状の外周面)からほとんど突出してはいない。したがって、目を閉じて発光具1を手で触れても、操作スイッチ7の出っ張りをほとんど感じないようになっている。
【0021】
操作スイッチ7を構成する複数の押圧部13(13A、13B、13C、13D、13E、13F)それぞれの周辺には、環状の部位15(15A、15B、15C、15D、15E、15F)が設けられている。押圧部13と環状の部位15とは、Z方向とX方向およびY方向(周方向)にならんで行列なしている。環状の部位15は、光(可視光)が透過する第2の光透過部になっている。なお、押圧部13が、筐体3の円柱の外周面からごく僅かに出っ張っている場合がある。この場合、目を閉じて発光具1を注意力をもって手で触れると、操作スイッチ7の押圧部13の僅かな出っ張りを感じるようになっている。
【0022】
また、発光具1は、光(可視光)を発する第2の発光体(サブのLED)17(図2等参照)を備えて構成されている。第2の発光体17も、たとえば、赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと青色発光ダイオードとで構成されており、把持部9内に設けられている。第2の発光体17が発した光は、第2の光透過部15を透過するようになっている。
【0023】
第2の光透過部を構成している複数の環状の部位15のそれぞれは、所定の波長の光を透過するフィルターの機能を備えている。そして、第2の光透過部15のそれぞれが、第2の発光体17が発した光のうちの、互いが異なった色(色相)の光を透過するように構成されている。すなわち、第2の発光体17が発光することで、第2の光透過部15のそれぞれが、互いが異なった色で光るようになっている。
【0024】
発光具1では、第2の光透過部15に表れている色のところ(内側)に位置しているシートスイッチ7の押圧部13を押すことで、第2の光透過部15に表れている色と同じ色で、第1の光透過部11が発光するように構成されている。
【0025】
また、発光具1では、図1で示すように、第2の光透過部15を構成している複数の環状の部位のそれぞれが、さらに複数の部位(たとえば、2つの部位)15Aa、15Ab、15Ba、15Bb、15Ca、・・・15Fbに分割されている。これらの複数の部位15Aa、15Ab、・・・15Fbのそれぞれも、第2の発光体17が発した光のうちの、互いが異なった色を透過するように構成されている。
【0026】
ここで、発光具1についてさらに詳しく説明する。発光具1は、図示しない電源(たとえば蓄電池)と制御部(図示せず)とを備えて構成されている。電源と制御部とは、把持部9内に設けられている。制御部は、操作スイッチ7の操作に応じて、第1の発光体5の発光パターンを制御するようになっている。
【0027】
シートスイッチ7は、図2(a)で示すように、裏面シート19と下部接点シート21と上部接点シート23と表面シート25とを備えて構成されている。なお、図2(a)では、裏面シート19等が左右方向に直線状になって延びているが、把持部9の外径が円柱状になっているので、裏面シート19等は、実際には、上に凸な円弧状になって延びている。
【0028】
図2(a)に参照符号27で示すものは導電部であり、参照符号29で示すものはスペーサである。図2(a)で示すシートスイッチ7において、表面シート25を矢印A2で示す方向に押すと、表面シート25等が若干弾性変形し、上部接点シート23に設けられている導電部27が、下部接点シート21に設けられている導電部27に接触するようになっている。
【0029】
図2(a)において、表面シート25等の参照符号31で示す部位は、第2の発光体17が発した光を通すとともに、カラーフィルターとしての機能を備えている。また、表面シート25等の参照符号31で示す部位が、環状の部位(第2の光透過部)15になっている。表面シート25等の参照符号32で示す部位は押圧部13になっている。
【0030】
ところで、シートスイッチ7において、図2(b)で示すように、メタルドーム33を設けてもよい。メタルドーム33を設けることで、シートスイッチ7のクリック感が向上する。
【0031】
発光具1では、図3で示すように、押圧部13が、第2の光透過部15の内側の円形状の部位のところに位置している。第2の光透過部15は、2つの半円弧状の部位15Aa、15Abで構成されている。部位15Aaと部位15Abとは互いが近似した色相で発光するようになっている。
【0032】
図1を用いて説明する。図1に示す発光具1には、複数の(たとえば6つの)押圧部13(13A、・・・13F)と、複数の(たとえば6つの)第2の光透過部15(15A、・・・15F)とが設けられている。さらに、第2の光透過部15Aは、2つの部位15Aa、15Abに分かれている。同様にして、第2の光透過部15Bは、2つの部位15Ba、15Bbに分かれている。・・・同様にして、第2の光透過部15Fは、2つの部位15Fa、15Fbに分かれている。
【0033】
部位15Aaは赤紫色で発光するようになっており、部位15Abは赤色で発光するようになっている。そして、部位15Aaの発光色と部位15Abの発光色とは互いが近似した色になっている。押圧部13Aを1回押すと、第1の発光体5が、部位15Aaの色で発光するようになっている。押圧部13Aをもう1回押すと、第1の発光体5が、部位15Abの色で発光するようになっている。
【0034】
部位15Baは橙色で発光するようになっており、部位15Bbは黄色で発光するようになっている。そして、部位15Baの発光色と部位15Bbの発光色とは互いが近似した色になっている。押圧部13Bを1回押すと、第1の発光体5が、部位15Baの色で発光するようになっている。押圧部13Bをもう1回押すと、第1の発光体5が、部位15Bbの色で発光するようになっている。
【0035】
部位15Caは水色で発光するようになっており、部位15Cbは青色で発光するようになっている。そして、部位15Caの発光色と部位15Cbの発光色とは互いが近似した色になっている。押圧部13Cを1回押すと、第1の発光体5が、部位15Caの色で発光するようになっている。押圧部13Cをもう1回押すと、第1の発光体5が、部位15Cbの色で発光するようになっている。
【0036】
以下同様にして、部位15Da、・・・・15Fbが発光し、押圧部13D~13Fを押すことで、第1の発光体5が発光するようになっている。なお、互いに対になっている部位のうちの一方の部位(たとえば部位)15Aaが発する色と、他方の部位(たとえば部位)15Abが発する色とが補色の関係になっていてもよい。たとえば部位15Aaが発する色が赤になっており、部位15Abが発する色が青緑なっていてもよい。
【0037】
ところで、これまでの説明では、押圧部13、第2の光透過部15が、図3(a)で示すように分割された円環状の形態になっていたが、図3(b)で示すように、1つの第2の光透過部15が1つの円環状部位で形成されていてもよい。
【0038】
また、図3(c)で示すように、第2の光透過部15が4等分割等に多分割されていてもよいし、図3(d)で示すように、第2の光透過部15が互いの大きさが異なる部位に分割されていてもよい。そして、この場合、押圧部13を最初に押すと、最も大きい部位の色で、第1の発光体5が発光するようになっていてもよい。続いて、小さい部位の色で、第1の発光体5が発光するようになっていてもよい。
【0039】
また、図3(e)(f)で示すように、押圧部13が多角形状(たとえば正多角形状)に形成されており、第2の光透過部15が、押圧部13を囲む多角形な環状に形成されていてもよい。図3(e)では、押圧部13が正方形状に形成されており、図3(f)では、押圧部13が正六角形状に形成されている。
【0040】
ここで、発光具1の動作について説明する。まず、図示しない電源スイッチを押して、発光具1の電源をオンする。電源のオンによって、第2の発光体17(第2の光透過部15)が発光する。また、電源のオンによっても、第1の発光体5は、たとえば、消灯している。なお、電源のオンによって、第1の発光体5が所定の色(たとえば白色)で発光するようになっていてもよい。
【0041】
続いて、複数の押圧部13のうちの所定の押圧部13を選び、この選んだ押圧部13を押すと、第1の発光体5は所定の色で発光する。続いて、別の押圧部13を選び、この選んだ押圧部13を押すと、第1の発光体5が別の色で発光する。第1の発光体5の発光色は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードの輝度を変えることで決まる。
【0042】
発光具1は、操作スイッチ7がシートスイッチもしくはタッチパネルディスプレイで構成されている。これにより、発光パターンの選択等で使用する操作スイッチ7の押し下げストロークを極力少なくし、操作スイッチ7の発光具1の筐体3からの出っ張りを極力少なくすることができる。さらに、操作スイッチ7をシートスイッチもしくはタッチパネルディスプレイで構成することで、発光具1の防水性の確保が容易になるとともに、発光具1を安価に製造することができる。
【0043】
また、発光具1では、第2の光透過部15を構成している複数の環状の部位のそれぞれが、互いが異なった色で発光するようになっている。そして、第2の光透過部15に表れている色のところ(内側)にあるシートスイッチ7の押圧部13を押すことで、第2の光透過部15に表れている色と同じ色で、第1の光透過部11が発光するようになっている。これにより、第1の光透過部11が発する色を第2の光透過部15で予め見ることができ、操作スイッチ7を用いた発光色の選択がしやすくなっている。
【0044】
また、発光具1では、第2の光透過部15を構成している複数の環状の部位のそれぞれが、複数の部位15Aa、15Bb・・・に分割されており、これらの複数の部位15Aa、15Bb・・・のそれぞれも互いが異なった色を透過するように構成されている。これにより、より多くの種類の色の選択がしやすくなっている。なお、第2の光透過部15の輝度は低くなっており、第1の光透過部11は、第2の光透過部15に比べて十分に明るくなっている。
【0045】
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係る発光具1aは、図4図5で示すように、操作スイッチ7が、タッチパネルディスプレイ(タッチバネルスイッチ)で構成されている。発光具1aは、この点が、第1の実施形態に係る発光具1と異なり、その他の点は、第1の実施形態に係る発光具1と同様に構成されている。
【0046】
タッチパネルディスプレイ7は、図5で示すように、ディスプレイ部35とこのディスプレイ部35を覆っているタッチパネル部37とを備えて構成されている。これにより、複数の押圧部13(13A、13B・・・13L)のそれぞれが、互いに異なった色で発光するようになっている。なお、ディスプレイ部35は、第2の発光体17とフィルター36とを備えて構成されている。なお、ディスプレイ部35の輝度は低くなっており、第1の光透過部11は、ディスプレイ部35に比べて十分に明るくなっている。
【0047】
発光具1aでは、複数の押圧部(タッチされる部位)13(13A、13B・・・13L)のうちの所定の押圧部13を選び、この選んだ押圧部13を押すと、第1の発光体5が、押圧部13(フィルター36)が発している色で発光するようになっている。
【0048】
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態に係る発光具1bは、図6で示すように、押圧部(タッチされる部位)13がたとえば、1つの環状な帯状に形成されている点が、第2の実施形態に係る発光具1aと異なる。その他の点は、第2の実施形態に係る発光具1aと同様に構成されている。なお、図7は、図6で示す発光具1bの操作スイッチ7の展開図である。
【0049】
発光具1bでは、ディスプレイ部35が発する色(色相)がディスプレイ部35の一方の端から他方の端に向うにしたがって、肉眼で見て、連続的に変化している。すなわち、ディスプレイ部35が発する色が、図7の左端から右端に向かうにしたがって、連続的に変化している。図8で示すXY色度図を用いて説明すると、図7の左端の箇所では、ディスプレイ部35が図8に示す点P1のところの色で発光している。図7の左端の箇所から右に向かうにしたがって、ディスプレイ部35の発光色が、図8に示す三角形の辺上の点P1の箇所の色から図8に示す点Rの箇所の色、点Gの箇所の色、点Bの箇所の色を通って、点P2の箇所の色まで、連続的に変化している。図7の右端の箇所では、ディスプレイ部35が図8に示す点P2のところの色で発光している。
【0050】
ディスプレイ部35は、上述したように、光(可視光)を発し把持部9内に設けられている第2の発光体17と、第2の発光体17が発した光のうちの、所定の色を透過するフィルター36を備えて構成されている。フィルター36では、この一方の端から他方の端に向うにしたがって、透過する色の波長が連続的に変化するようになっている。タッチパネル部37は、フィルター36を通った光が透過するようにするために、ほぼ透明になっている。
【0051】
発光具1bのタッチパネルディスプレイ7は、上述したように、帯状(細長い矩形状)に形成されており、把持部9の円筒の外周に沿って延びている。なお、Z方向で見ると、タッチパネルディスプレイ7は円形状に形成されている。Z方向で見て、タッチパネルディスプレイ7が、一部が欠損している円形状(長い円形に近い円弧状)に形成されていてもよいし、半円弧等の円弧状に形成されていてもよい。
【0052】
ところで、発光具1bのタッチパネルディスプレイ7はこの全体が発光しているが、タッチパネルディスプレイ7で部位39(図7参照)のみが発光するようにしてもよい。そして、部位39がタッチパネルディスプレイ7の長手方向で発光色を変えながら移動するようにしてもよい。部位39は、図7で示す部位が矢印A7で示すように移動し、タッチパネルディスプレイ7の右端まできたら、タッチパネルディスプレイ7の左端にもどるようになっている。部位39は、この移動を繰り返すようになっている。また、部位39が複数あってもよい。これらの複数の部位39は、帯状のタッチパネルディスプレイ7の長手方向で互いが離れている。
【0053】
また、図9で示すように、タッチパネルディスプレイ7が、第1の部位41と複数の第2の部位43(43A、43B・・・43K)とで構成されていてもよい。なお、図9図7と同様な操作スイッチ7の展開図である。第1の部位41は、図7で示したタッチパネルディスプレイ7と同様に発光するようになっている。第2の部位43のそれぞれは、互いが異なった色で発光するようになっている。なお、複数の第2の部位43のそれぞれは、この上側に位置している第1の部位41の部位の発光色と同様な色を発するようになっている。
【0054】
たとえば、第2の部位43Aの真上に位置している第1の部位41の箇所が概ね赤色を発している場合、第2の部位43Aが赤色を発するようになっている。また、第2の部位43Fの真上に位置している第1の部位41の箇所が概ね緑色を発している場合、第2の部位43Fが緑色を発するようになっている。
【0055】
発光具1bでは、ディスプレイ部35が発する色が、ディスプレイ部35の一方の端から他方の端に向うにしたがって、連続的に変化している。これにより、さらに多くの種類の色を選択することができるとともに、操作スイッチ7自体が発光具1bの見栄えをよくしている。
【0056】
また、発光具1bでは、タッチパネルディスプレイ7が帯状(細長い矩形状)に形成されており、把持部9の円筒の外周に沿って延びている。これにより、操作スイッチ7を用いた色の選択がしやすくなっているとともに、操作スイッチ7自体が発光具1bの見栄えを一層よくしている。
【0057】
なお、発光具1、1a、1bにおいて、筐体3が防水構造になっていてもよい。すなわち、操作スイッチ7等が設けられていても、筐体3の外部から筐体3の内部への水の侵入が阻止されるように構成されていてもよい。そして、雨等によって発光具1、1a、1bに水がかかっても、発光具1、1a、1bが壊れることなく、発光等の機能を発揮できるようになっていてもよい。これにより、雨天であっても野外のコンサート会場で発光具1、1a、1bを使用することができる。
【0058】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 発光具
3 筐体
5 第1の発光体
7 操作スイッチ
9 把持部
11 第1の光透過部
13 押圧部
15 第2の光透過部
17 第2の発光体
35 ディスプレイ部
37 タッチパネル部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9