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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053293
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】電気コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/73 20110101AFI20240408BHJP
【FI】
H01R12/73
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159446
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】390005049
【氏名又は名称】ヒロセ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100162824
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】高木 雄太
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB43
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB12
5E223CB22
5E223CB31
5E223CB38
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223DB25
5E223EA03
(57)【要約】
【課題】小型化しても、相手コネクタに付与する接触圧力を的確に確保することができる電気コネクタを提供する。
【解決手段】レセプタクルコネクタ2の端子10は、実装部13を含む底部12と、底部12から上方向Z1に延び、X1方向に弾性変形可能な第1脚部11と、底部12から上方向Z1に延び、X2方向に弾性変形可能な第2脚部14と、を有し、端子10は、底部12と第1脚部11と第2脚部14とにより形成される嵌合凹部16においてプラグコネクタ3の端子30を収容して、第1脚部11及び第2脚部14においてプラグコネクタ3の端子30と接触し、ハウジング20は、端子10の第2脚部14に当接する第1側壁21を有し、端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21は共に、端子10の嵌合凹部16にプラグコネクタ3の端子30が挿入されると、X2方向に弾性変形する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子及び前記端子を保持するハウジングを有する電気コネクタであって、
前記端子は、
所定の部材に実装される実装部を含む底部と、
相手コネクタとの嵌合方向に直交する第1方向側において前記底部に連結され、当該底部から前記嵌合方向に延び、且つ、前記第1方向に弾性変形可能に構成された第1脚部と、
前記第1方向と反対の第2方向側において前記底部に連結され、当該底部から前記嵌合方向に延び、且つ、前記第2方向に弾性変形可能に構成された第2脚部と、
を有し、
前記端子は、前記底部と前記第1脚部と前記第2脚部とにより形成される嵌合凹部において前記相手コネクタの端子を収容し、前記相手コネクタの端子が前記嵌合凹部に収容されたときに、前記第1脚部及び前記第2脚部において前記相手コネクタの端子と接触するように構成され、
前記ハウジングは、前記嵌合方向に延び、前記端子の前記第2脚部に当接する側壁を少なくとも有し、
前記端子の前記第2脚部及び前記ハウジングの前記側壁は共に、前記端子の前記嵌合凹部に前記相手コネクタの端子が挿入されると、前記第2方向に弾性変形するように構成されている、
ことを特徴とする電気コネクタ。
【請求項2】
前記端子の前記底部は、前記嵌合方向における一方向側に前記実装部を有し、
前記ハウジングは、前記嵌合方向において前記実装部と反対側の前記底部の部分を覆う被覆部を有する、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記電気コネクタは、前記嵌合方向、前記第1及び第2方向に直交する第3方向に沿って配列された複数の前記端子を有し、
前記ハウジングは、前記端子の前記第1脚部に対応する部分から前記第1方向に延び、且つ、前記第3方向において前記第1脚部を挟むように当該第1脚部から離間して形成された一対の内壁を有する、
請求項1又は2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記電気コネクタは、前記第1方向に対称的に対向するように配列された一対の前記複数の端子を有し、
前記ハウジングは、前記内壁を第1内壁とすると、更に、前記第3方向に延び、且つ、前記第1方向において前記端子の前記第1脚部に対向するように形成された第2内壁を有する、
請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記端子は、前記嵌合方向、前記第1及び第2方向に直交する第3方向に沿った前記第2脚部の長さが、前記第3方向に沿った前記第1脚部の長さよりも長くなるように形成されている、
請求項1又は2に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記側壁を第1側壁とすると、更に、前記嵌合方向に延び、前記端子の前記第1脚部に当接する第2側壁を有し、
前記端子の前記第1脚部及び前記ハウジングの前記第2側壁は共に、前記端子の前記嵌合凹部に前記相手コネクタの端子が挿入されると、前記第1方向に弾性変形するように構成されている、
請求項1又は2に記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子及び当該端子を保持するハウジングを有する電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリント配線基板やフレキシブルフラットケーブル等を接続するための、端子及びハウジングを有する電気コネクタに関する種々の技術が知られている。例えば、特許文献1(特開2017-69133号公報)には、上下方向(嵌合方向)において上方に開口する端子収容部と、この端子収容部の下側に位置する底部とを備えるハウジングと、このハウジングの底部に埋め込まれて保持される基部と、この基部から上方に延びて端子収容部に弾性変形可能に収容されるバネ部と、このバネ部に支持される接触部とを備える端子と、を有する電気コネクタが開示されている。
【0003】
この特許文献1に開示された電気コネクタでは、相手コネクタの端子が端子収容部に挿入されると、当該電気コネクタの端子の接触部に相手コネクタの端子が接触して、この接触部を支持するバネ部が短手方向に弾性変形することで、相手コネクタの端子に弾性力(接触圧力に相当する)を付与するようになっている。これにより、電気コネクタのバネ部が相手コネクタの端子を保持して、両コネクタの端子間の電気的接続が確保されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-69133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、スマートフォンや携帯端末等の電子機器の小型化や高機能化等により、プリント配線基板に搭載される電子部品の高密度実装化が進んでおり、それに伴って、電気コネクタ自体の小型化も要求されている。こうして電気コネクタを小型化すると、端子やハウジングも非常に小さくなっていく。
【0006】
ここで、上記した特許文献1に記載されたような電気コネクタを小型化すると、端子の小型化に伴って、この端子のバネ部も非常に小さく(細く)なる。その結果、端子のバネ部の弾性力が小さくなり、相手コネクタの端子に十分な接触圧力(換言すると接圧)を付与するのが困難になる。これにより、例えば、電気コネクタの脱着を繰り返したときに、端子間の電気的接続を確保できなくなる場合がある。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、小型化しても、相手コネクタに付与する接触圧力を的確に確保することができる電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの実施形態に係る電気コネクタは、端子及び端子を保持するハウジングを有する電気コネクタであって、端子は、所定の部材に実装される実装部を含む底部と、相手コネクタとの嵌合方向に直交する第1方向側において底部に連結され、当該底部から嵌合方向に延び、且つ、第1方向に弾性変形可能に構成された第1脚部と、第1方向と反対の第2方向側において底部に連結され、当該底部から嵌合方向に延び、且つ、第2方向に弾性変形可能に構成された第2脚部と、を有し、端子は、底部と第1脚部と第2脚部とにより形成される嵌合凹部において相手コネクタの端子を収容し、相手コネクタの端子が嵌合凹部に収容されたときに、第1脚部及び第2脚部において相手コネクタの端子と接触するように構成され、ハウジングは、嵌合方向に延び、端子の第2脚部に当接する側壁を少なくとも有し、端子の第2脚部及びハウジングの側壁は共に、端子の嵌合凹部に相手コネクタの端子が挿入されると、第2方向に弾性変形するように構成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る電気コネクタによれば、小型化しても、相手コネクタに付与する接触圧力を的確に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るコネクタ組立体の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るプラグコネクタの斜視図である。
図3図2中のIII-III線に沿って見た、本発明の実施形態に係るプラグコネクタの断面図である。
図4】本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の側面図である。
図6】本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の上面図である。
図7】本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の底面図である。
図8図6中のVIII-VIII線に沿って見た、本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の断面図である。
図9】本発明の実施形態に係るプラグコネクタの1つの端子の斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係るコネクタ組立体の嵌合前の状態を示す断面図である。
図11】本発明の実施形態に係るコネクタ組立体の嵌合後の状態を示す断面図である。
図12】本発明の実施形態の変形例に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の斜視図である。
図13】本発明の実施形態の変形例に係るレセプタクルコネクタの一部分(1つの端子とその周辺部分)の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、実施形態を説明するための全ての図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、各実施形態(変形例も含む)は、独立して説明されているが、互いの構成要素を組み合わせて、電気コネクタを構成することを排除するものではない。
【0012】
[電気コネクタ及びコネクタ組立体の構成]
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るコネクタ組立体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るコネクタ組立体をプラグコネクタ側から見た斜視図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係るコネクタ組立体1は、レセプタクルコネクタ2及びプラグコネクタ3を有しており、これらレセプタクルコネクタ2及びプラグコネクタ3は嵌合するように構成されている。以下では、レセプタクルコネクタ2及びプラグコネクタ3を区別しない場合には、「コネクタ2、3」又は単に「コネクタ」と表記する。コネクタ2、3は、図示しない所定部材としてのプリント配線基板等の基板に実装される。具体的には、レセプタクルコネクタ2及びプラグコネクタ3は、それぞれの底壁23及び底壁43の側において基板に取り付けられる。また、コネクタ2、3は、例えば、携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラ、ノートパソコン等の小型電子機器における内部部品として使用することができる。なお、レセプタクルコネクタ2は、本発明における「電気コネクタ」の一例である。このレセプタクルコネクタ2は、上記した基板以外にも、フレキシブルフラットケーブル等の種々の部材(所定の部材)に実装可能であるが、以下ではレセプタクルコネクタ2を基板に実装する例を挙げる。
【0014】
ここで、図1では(他の図も同様)、コネクタの短手方向(幅方向)を「X」と表記し(本発明における「第1方向」及び「第2方向」に相当する)、コネクタの長手方向(奥行方向)を「Y」と表記し(本発明における「第3方向」に相当する)、コネクタの嵌合方向(上下方向)を「Z」と表記している。本明細書では、或るコネクタに関して、嵌合方向Zにおいて、相手コネクタを受け入れる側を「上」又は「表」と定義し、基板に取り付けられる側を「下」又は「裏」と定義する。具体的には、レセプタクルコネクタ2では、嵌合方向Zにおいて「Z1」で示す方向が「上方向」に相当し、嵌合方向Zにおいて「Z2」で示す方向が「下方向」に相当し、一方で、プラグコネクタ3では、嵌合方向Zにおいて「Z2」で示す方向が「上方向」に相当し、嵌合方向Zにおいて「Z1」で示す方向が「下方向」に相当する。
【0015】
図1に示すように、レセプタクルコネクタ2は、主に、端子10と、この端子10を保持するハウジング20とを有する。具体的には、レセプタクルコネクタ2では、複数の端子10が長手方向Yに沿って等間隔で配列されており、こうして長手方向Yに配列された複数の端子10のセットが短手方向Xに間隔を空けて(詳しくはハウジング20の第2内壁25を挟んで)2列設けられている。換言すると、レセプタクルコネクタ2は、長手方向Yに沿った複数の端子10を一対有しており、この一対の複数の端子10が短手方向Xに対称的に対向するように配列されている。これら端子10の全ては、下方に窪んだ略U字状の同じ形状を有している(後述する図9等も参照)。例えば、レセプタクルコネクタ2は、端子10を形成する銅合金等の導電性部材と、ハウジング20を形成する液晶ポリマー(LCP)等の樹脂とを用いて、一体成形により作成される。典型的な例では、端子10がハウジング20に対してインサート成形される。
【0016】
レセプタクルコネクタ2のハウジング20は、長手方向Yに延びる一対の第1側壁21及び短手方向Xに延びる一対の第2側壁22を有し、これら第1側壁21及び第2側壁22が外壁(周壁)を構成している。また、ハウジング20は、長手方向Yに配列された複数の端子10のそれぞれの間を区切るように形成された、短手方向Xに延びる第1内壁24を有する。より詳しくは、ハウジング20は、1つの端子10における短手方向Xの一方向側にある部分を長手方向Yにおいて挟み、且つ当該端子10から離間して設けられた一対の第1内壁24を有する。また、ハウジング20は、短手方向Xに対称的に対向するように配列された一対の複数の端子10の間を全体的に区切るように形成された、長手方向Yに延びる第2内壁25を有する。
【0017】
次に、図1に加えて、図2及び図3を更に参照して、本実施形態に係るプラグコネクタ3について具体的に説明する。図2は、本実施形態に係るプラグコネクタ3を斜め上方から見た斜視図であり、図3は、図2中のIII-III線に沿って見た、本実施形態に係るプラグコネクタ3の断面図である。
【0018】
図1及び図2に示すように、プラグコネクタ3は、主に、端子30と、この端子30を保持するハウジング40とを有する。具体的には、図2に示すように、プラグコネクタ3は、複数の端子30が長手方向Yに沿って等間隔で配列されており、こうして長手方向Yに配列された複数の端子30のセットが短手方向Xに嵌合凹部44を挟んで2列設けられている。換言すると、プラグコネクタ3は、長手方向Yに沿った複数の端子30を一対有し、この複数の端子30が短手方向Xに対称的に対向するように配列されている。これら端子30の全ては、上方に突出した略逆U字状の同じ形状を有している(図3も参照)。例えば、このようなプラグコネクタ3は、端子30を形成する銅合金等の導電性部材と、ハウジング40を形成する液晶ポリマー(LCP)等の樹脂とを用いて、一体成形により作成される。典型的な例では、端子30がハウジング40に対してインサート成形される。
【0019】
また、図2に示すように、プラグコネクタ3のハウジング40は、長手方向Yに延びる一対の第1側壁41及び短手方向Xに延びる一対の第2側壁42を有し、これら第1側壁41及び第2側壁42が外壁(周壁)を構成している。次いで、図3に示すように、プラグコネクタ3の端子30は、ハウジング40の第1側壁41に保持されるように形成されており、主に、実装部31、第1脚部32、頂部33及び第2脚部34を有する。実装部31は、プラグコネクタ3の下面に露出しており、半田付けにより端子30を基板に接続するための部分である。詳しくは、実装部31は、ハウジング40の底壁43より僅かに突出している(図1及び図2も参照)。第1脚部32は、実装部31に連結され、実装部31から上方向Z2に延び、頂部33は、この第1脚部32に連結され、第2脚部34は、この頂部33に連結され、当該頂部33から下方向Z1に延びる。
【0020】
ここで、プラグコネクタ3がレセプタクルコネクタ2と嵌合すると、プラグコネクタ3の端子30の第1脚部32、頂部33及び第2脚部34が、レセプタクルコネクタ2の端子10により形成された凹んだ部分(後述する嵌合凹部16)に挿入されると共に、プラグコネクタ3の嵌合凹部44に、レセプタクルコネクタ2の端子10の一部分並びにハウジング20の第1内壁24及び第2内壁25が挿入される。このときに、プラグコネクタ3の端子30において、第1脚部32及び第2脚部34のそれぞれの接触部32a、34aが、レセプタクルコネクタ2の端子10に接触することで、コネクタ2、3の端子10、30間の電気的接続が実現される。これら接触部32a、34aは、第1脚部32及び第2脚部34のそれぞれにおいて第1側壁41に当接する面と反対側にある面の一部分である。
【0021】
次に、図4乃至図9を参照して、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2について具体的に説明する。図4図5図6図7図8は、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2から抜き出した一部分、詳しくは1つの端子10とその周辺のハウジング20の部分について、斜め上方から見た斜視図、長手方向Yに沿って見た側面図、嵌合方向Z(詳しくは下方向Z2)に沿って見た上面図、嵌合方向Z(詳しくは上方向Z1)に沿って見た底面図、図6中のVIII-VIII線に沿って見た断面図、をそれぞれ示している。なお、図5図6図7では、部分的に透視して構成要素を示している。また、図9は、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2の1つの端子10のみを斜め上方から見た斜視図である。
【0022】
図4図5図8図9に示すように、レセプタクルコネクタ2では、端子10は、基板に実装される実装部13を下面に備える底部12を有する。また、端子10は、底部12における短手方向Xの一方向側(本発明における「第1方向」に相当し、以下「X1」と表記する。このX1方向は、レセプタクルコネクタ2において外から内に向かう方向、具体的には端子10からハウジング20の第2内壁25側に向かう方向に相当する。)に連結され、底部12から上方向Z1に延び、且つ、X1方向に弾性変形可能に構成された第1脚部11を有する。また、端子10は、底部12におけるX1方向と反対方向側(本発明における「第2方向」に相当し、以下「X2」と表記する。このX2方向は、レセプタクルコネクタ2において内から外に向かう方向、具体的には端子10からハウジング20の第1側壁21側に向かう方向に相当する。)に連結され、底部12から上方向Z1に延び、且つ、X2方向に弾性変形可能に構成された第2脚部14を有する。
【0023】
第1脚部11は、基本的にはハウジング20に保持されていないが、底部12及び第2脚部14は、ハウジング20に保持されている(図4図5図8参照)。具体的には、底部12は、ハウジング20の底壁23に保持され、第2脚部14は、ハウジング20の第1側壁21に保持されている。この場合、第2脚部14は、長手方向Yにおいて両側にある側面(端子10を構成する金属板を切断した破断面に相当する)と、X2方向側にある背面(後述する接触部14aと反対側の面)が、ハウジング20の第1側壁21に当接している(図4参照)。
【0024】
より詳しくは、図4に示すように、第2脚部14では、接触部14aの長手方向Yにおいて両側にある側面の一部分14bが、この両側の側面を挟むハウジング20の第1側壁21の部分21aから露出している。加えて、第2脚部14は、接触部14aから下方向Z2に向けて、長手方向Yの長さ(幅)が長くなっていくが(図9も参照)、このように長手方向Yの長さが長くなっていく部分の側面も、ハウジング20の第1側壁21から露出している(図5も参照)。このように端子10の第2脚部14においてハウジング20の第1側壁21から露出している部分は、端子10をインサート成形する際に金型で押さえるために用いられる。
【0025】
また、端子10においては、第2脚部14における上方向Z1及びX2方向側の端部15が、図示しないキャリアから切断された部分(換言するとリードカット部、キャリア繋ぎ部)となっており、この部分が端子10において最も上に位置している(図5図8図9参照)。更に、端子10は、長手方向Yに沿った第2脚部14の長さが、長手方向Yに沿った第1脚部11の長さよりも長くなるように形成されている(図9参照)。この場合、底部12の部分において長手方向Yの長さが変化することで、このような第1脚部11と第2脚部14との長手方向Yの長さの違いが生じるようになっている(図7図9参照)。
【0026】
また、レセプタクルコネクタ2では、ハウジング20は、上述したように、端子10の第1脚部11を長手方向Yにおいて挟むように短手方向Xに延び、且つ当該第1脚部11から離間して設けられた一対の第1内壁24を有する(図4参照)。加えて、ハウジング20は、X1方向において端子10の第1脚部11に対向するように、一対の第1内壁24の間を連結するように長手方向Yに延びる第2内壁25を有する。
【0027】
他方で、端子10においては、第1脚部11、底部12及び第2脚部14が、下方向Z2に窪んだ略U字形状を有し、且つ、上方向Z1側において開口した嵌合凹部16を形成する(図5図8参照)。レセプタクルコネクタ2がプラグコネクタ3に嵌合すると、このような端子10の嵌合凹部16に、プラグコネクタ3の端子30の第1脚部32、頂部33及び第2脚部34(図3参照)が挿入される。このときに、レセプタクルコネクタ2の端子10において、第1脚部11及び第2脚部14のそれぞれの接触部11a、14aが、プラグコネクタ3の端子30に接触することで、コネクタ2、3の端子10、30間の電気的接続が実現される。これら接触部11a、14aは、第1脚部11及び第2脚部14のそれぞれにおいて嵌合凹部16側にある面の一部分である。
【0028】
ここで、ハウジング20の第1側壁21は、上述したように、端子10の第2脚部14におけるX2方向側の面において当接しており、且つ、樹脂で形成されているので、端子10の第2脚部14と一緒に短手方向Xに弾性変形可能になっている。具体的には、レセプタクルコネクタ2の端子10の嵌合凹部16にプラグコネクタ3の端子30が挿入されたときに、レセプタクルコネクタ2における端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21の両方が一緒に同期してX2方向に弾性変形するようになっている。
なお、ハウジング20の第1側壁21が所望の弾性変形を行うように、換言すると第1側壁21及び端子10の第2脚部14から所定範囲内の接触圧力がプラグコネクタ3の端子30に付与されるように、この第1側壁21の短手方向Xの長さや嵌合方向Zの長さを適宜設計すればよい。この場合、第1側壁21が所望の弾性変形を行うように、長手方向Yに延びる第1側壁21において複数の端子10の第2脚部14の間に、第1側壁21の上端部から下方向Z2に延びるスリットを更に形成してもよい。
【0029】
次いで、図7図8に示すように、端子10の実装部13は、レセプタクルコネクタ2の下面に露出しており、半田付けにより端子10を基板に接続するために用いられる。上述したように、実装部13は、端子10の底部12における下面により構成されている。また、レセプタクルコネクタ2では、端子10の実装部13の面と、ハウジング20の底面(つまり底壁23の下面)とが面一に構成されている(特に図8参照)。
【0030】
次いで、図4図5図6図8に示すように、ハウジング20は、端子10において実装部13と反対側にある底部12の部分、つまり底部12の上面を覆うように設けられた被覆部26を有する。具体的には、ハウジング20は、端子10の底部12とハウジング20の底壁23との境界(繋ぎ目)に対応する2か所の部分を少なくとも覆うように、1つの端子10につき、分離した2つの被覆部26を有している(特に図6参照)。このような被覆部26は、端子10の裏側にある実装部13に付与された半田が表側へと漏出することを防止している。なお、分離した2つの被覆部26を用いることに限定はされず、これらを連結した1つの被覆部を用いてもよい。
【0031】
次に、図10及び図11を参照して、レセプタクルコネクタ2とプラグコネクタ3との嵌合について説明する。図10は、長手方向Yに沿って見た、嵌合前のコネクタ2、3(コネクタ組立体1)の断面図であり、図11は、長手方向Yに沿って見た、嵌合後のコネクタ2、3(コネクタ組立体1)の断面図である。図10及び図11に示すように、コネクタ2、3が嵌合するときには、プラグコネクタ3の端子30の第1脚部32、頂部33及び第2脚部34が、レセプタクルコネクタ2の端子10の嵌合凹部16に挿入されると共に、レセプタクルコネクタ2の端子10の第1脚部11並びにハウジング20の第1内壁24及び第2内壁25が、プラグコネクタ3の嵌合凹部44に挿入される。なお、このような嵌合を実現できるように、レセプタクルコネクタ2の嵌合凹部16は、プラグコネクタ3の第1脚部32、頂部33及び第2脚部34を的確に収容可能なサイズに形成されており、また、プラグコネクタ3の嵌合凹部44は、レセプタクルコネクタ2の第1脚部11、第1内壁24及び第2内壁25を的確に収容可能なサイズに形成されている。
【0032】
コネクタ2、3の嵌合時には、図11に示すように、レセプタクルコネクタ2の端子10の第1脚部11が、プラグコネクタ3の端子30の第1脚部32から押されて、矢印A1に示すように短手方向X(詳しくはX1方向)に変形する。加えて、レセプタクルコネクタ2の端子10の第2脚部14が、プラグコネクタ3の端子30の第2脚部34から押されて、矢印A2に示すように短手方向X(詳しくはX2方向)に変形する。この場合、レセプタクルコネクタ2のハウジング20の第1側壁21も、当接する第2脚部14から押されて、矢印A2に示すように短手方向Xに変形する。つまり、レセプタクルコネクタ2において端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21の両方が一緒に同期して短手方向Xに変形する。
【0033】
このような嵌合状態では、プラグコネクタ3の端子30は、レセプタクルコネクタ2の端子10の第1脚部11の元の形状に戻ろうとする力によって短手方向X(詳しくはX2方向)に押されると共に、レセプタクルコネクタ2の端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21の元の形状に戻ろうとする力によって短手方向X(詳しくはX1方向)に押される。これにより、レセプタクルコネクタ2の端子10とプラグコネクタ3の端子30との電気的接続が確保されるようになる。この場合、レセプタクルコネクタ2の端子10の第1脚部11の接触部11a及び第2脚部14の接触部14aが、それぞれ、プラグコネクタ3の端子30の第1脚部32の接触部32a及び第2脚部34の接触部34aと接触する。なお、これら接触部11a、14a、32a、34aの少なくともいずれか1以上の接触面積を小さくすることで、これらの接触状態での信頼性を向上することができる。
【0034】
[作用及び効果]
次に、上述した本実施形態によるレセプタクルコネクタ2の作用及び効果について説明する。
【0035】
本実施形態によるレセプタクルコネクタ2は、端子10は、基板等に実装される実装部13を含む底部12と、底部12のX1方向側に連結され、当該底部12から上方向Z1に延び、且つ、X1方向に弾性変形可能に構成された第1脚部11と、底部12のX2方向側に連結され、当該底部12から上方向Z1に延び、且つ、X2方向に弾性変形可能に構成された第2脚部14と、を有し、端子10は、底部12と第1脚部11と第2脚部14とにより形成される嵌合凹部16においてプラグコネクタ3の端子30を収容し、プラグコネクタ3の端子30が嵌合凹部16に収容されたときに、第1脚部11及び第2脚部14においてプラグコネクタ3の端子30と接触するように構成され、ハウジング20は、嵌合方向Zに延び、端子10の第2脚部14に当接する第1側壁21を有し、端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21は共に、端子10の嵌合凹部16にプラグコネクタ3の端子30が挿入されると、X2方向に弾性変形するように構成されている。
【0036】
このような本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2によれば、端子10の嵌合凹部16にプラグコネクタ3の端子30が挿入されると、端子10の第1脚部11が短手方向X(詳しくはX1方向)に弾性変形すると共に、端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21の両方が一緒に同期して短手方向X(詳しくはX2方向)に弾性変形するようになっている。これにより、端子10の第1脚部11と、端子10の第2脚部14及びハウジング20の第1側壁21の両方と、から弾性力が生成されることで、プラグコネクタ3の端子30に十分な接触圧力を付与することができる、換言すると付与する接触圧力を強化することができる。したがって、レセプタクルコネクタ2を小型化しても、プラグコネクタ3の端子30に付与する接触圧力を的確に確保することができる。よって、例えば、コネクタ2、3の脱着を繰り返しても、十分な接触圧力を付与し続けることができ、コネクタ2、3の端子10、30間の電気的接続を確保することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2では、ハウジング20は、端子10の実装部13と反対側(上側)の底部12の部分を覆う被覆部26を有する。このようなハウジング20の被覆部26によれば、端子10の裏側にある実装部13に付与された半田が表側(第1脚部11や第2脚部14等)へと漏出することを防止することができる。
【0038】
また、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2は、長手方向Yに沿って配列された複数の端子10を有し、ハウジング20は、端子10の第1脚部11に対応する部分からX1方向に延び、且つ、長手方向Yにおいて第1脚部11を挟むように当該第1脚部11から離間して形成された一対の第1内壁24を有する。このようなハウジング20の第1内壁24によれば、プラグコネクタ3の端子30の挿入により、たとえ第1脚部11が長手方向Yに変位したとしても、第1脚部11が第1内壁24に接触することで、第1脚部11が長手方向Yにこれ以上変位することを抑制することができる。したがって、プラグコネクタ3の端子30の挿入により長手方向Yに変位した第1脚部11が、長手方向Yに隣接する別の端子10の第1脚部11に接触することを防止できる。
【0039】
また、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2は、X1方向に対称的に対向するように配列された一対の複数の端子10を有し、ハウジング20は、更に、長手方向Yに延び、且つ、X1方向において端子10の第1脚部11に対向するように形成された第2内壁25を有する。このようなハウジング20の第2内壁25によれば、プラグコネクタ3の端子30の挿入により、たとえ第1脚部11がX1方向に大きく変位したとしても、第1脚部11が第2内壁25に接触することで、第1脚部11がX1方向にこれ以上変位することを抑制することができる。したがって、プラグコネクタ3の端子30の挿入によりX1方向に大きく変位した第1脚部11が、X1方向に隣接する別の端子10の第1脚部11に接触することを防止できる。
【0040】
また、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ2では、端子10は、第2脚部14の長手方向Yの長さが、第1脚部11の長手方向Yの長さよりも長くなるように形成されている。このようにハウジング20に保持された(つまりハウジング20の第1側壁21に当接する)第2脚部14の長手方向Yの長さを、ハウジング20に保持されていない第1脚部11の長手方向Yの長さよりも長くすることで、第2脚部14側の弾性力を効果的に強化することができる。よって、レセプタクルコネクタ2からプラグコネクタ3に付与する接触圧力をより効果的に確保することができる。
【0041】
[変形例]
次に、上述した本実施形態の変形例について説明する。
【0042】
上述した実施形態では、レセプタクルコネクタ2において、端子10の第1脚部11をハウジング20で保持せず、端子10の第2脚部14をハウジング20で保持し、具体的には第2脚部14をハウジング20の第1側壁21に当接させ、これら第2脚部14及び第1側壁21を一緒に弾性変形させるようにしていた。しかしながら、変形例では、端子の第2脚部をハウジングで保持せずに、端子の第1脚部をハウジングで保持して、具体的には第1脚部を当接させるハウジングの側壁を設けて、これら第1脚部及び側壁を一緒に弾性変形させるようにしてもよい。
【0043】
また、更なる変形例では、端子の第1脚部及び第2脚部の両方をハウジングで保持して、具体的には第1脚部及び第2脚部のそれぞれを当接させるハウジングの側壁を設けて、これら第1脚部及び第2脚部の両方をそれぞれが当接するハウジングの側壁と一緒に弾性変形させるようにしてもよい。このような変形例について、図12及び図13を参照して具体的に説明する。
【0044】
図12図13は、変形例に係るレセプタクルコネクタから抜き出した一部分、詳しくは1つの端子50とその周辺のハウジング60の部分について、斜め上方から見た斜視図、長手方向Yに沿って見た側面図(一部を透視して示す)、をそれぞれ示している。図12図13に示すように、変形例に係るレセプタクルコネクタでは、端子50は、基板に実装される実装部53を下面に備える底部52と、底部52のX1方向側に連結され、当該底部52から上方向Z1に延び、且つ、X1方向に弾性変形可能に構成された第1脚部51と、底部52のX2方向側に連結され、当該底部52から上方向Z1に延び、且つ、X2方向に弾性変形可能に構成された第2脚部54と、を有する。
【0045】
また、このレセプタクルコネクタでは、ハウジング60は、端子50の第2脚部54に当接する第1側壁61に加えて、端子50の第1脚部51に当接する第2側壁62を有する。これにより、レセプタクルコネクタにプラグコネクタが挿入されたときに、端子50の第2脚部54及びハウジング60の第1側壁61が共にX2方向に弾性変形するのに加えて、端子50の第1脚部51及びハウジング60の第2側壁62が共にX1方向に弾性変形するようになっている。
【0046】
このような変形例によっても、端子50の第1脚部51及びハウジング60の第2側壁62の両方と、端子50の第2脚部54及びハウジング60の第1側壁61の両方と、から弾性力が生成されることで、プラグコネクタの端子に十分な接触圧力を付与することができる、つまり付与する接触圧力を効果的に強化することができる。したがって、レセプタクルコネクタを小型化しても、プラグコネクタに付与する接触圧力をより効果的に確保することができる。
なお、上記の変形例においても、ハウジング60の第1側壁61及び第2側壁62の両方が所望の弾性変形を行うように、換言すると第1側壁61及び第2側壁62に加えて端子50の第1脚部51及び第2脚部54から所定範囲内の接触圧力がプラグコネクタの端子に付与されるように、これら第1側壁61及び第2側壁62の短手方向Xの長さや嵌合方向Zの長さを適宜設計すればよい。
【0047】
また、上述した本実施形態では、一体成形(インサート成形)によりレセプタクルコネクタ2を作成する例を示したが、変形例では、圧入によりレセプタクルコネクタ2を作成してもよい。
【0048】
なお、上述した実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係る電気コネクタは、電気信号の高速伝送を行うスマートフォン、携帯電話等の電子機器において、基板間をフラットケーブルで接続する等の用途に利用することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 コネクタ組立体
2 レセプタクルコネクタ
3 プラグコネクタ
10 端子
11 第1脚部
11a 接触部
12 底部
13 実装部
14 第2脚部
14a 接触部
16 嵌合凹部
20 ハウジング
21 第1側壁
22 第2側壁
23 底壁
24 第1内壁
25 第2内壁
26 被覆部
30 端子
31 実装部
32 第1脚部
33 頂部
34 第2脚部
40 ハウジング
41 第1側壁
42 第2側壁
43 底壁
44 嵌合凹部
X 短手方向
Y 長手方向
Z 嵌合方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13