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特開2024-53316情報処理装置及びディスプレイ支持装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053316
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】情報処理装置及びディスプレイ支持装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20240408BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20240408BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20240408BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240408BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20240408BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
G09G5/00 510V
G09G5/00 555D
G09G5/00 550C
G09G5/36 520K
G09F9/40 301
G09F9/00 351
H04N5/64 501Z
G06F3/14 350A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159499
(22)【出願日】2022-10-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】森 英俊
(72)【発明者】
【氏名】恩田 祐一
(72)【発明者】
【氏名】肖 利民
(72)【発明者】
【氏名】藤井 一男
【テーマコード(参考)】
5B069
5C094
5C182
5G435
【Fターム(参考)】
5B069CA13
5B069KA02
5C094AA01
5C094DA02
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC03
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA35
5C182BA46
5C182BA75
5C182BB02
5C182BB04
5C182BB12
5C182BC11
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB13
5C182CB32
5C182DA34
5G435AA01
5G435CC09
5G435EE02
5G435EE13
5G435EE50
5G435LL08
(57)【要約】
【課題】拡張表示機能を用いる際の利便性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置1は、ディスプレイ3を備えるとともに、ディスプレイ3を含む複数のディスプレイに対して表示を行うための拡張表示機能を備える。ディスプレイ3には、ディスプレイ3とは異なるディスプレイ50を支持するディスプレイ支持装置20を着脱可能に装着するための装着部が設けられている。情報処理装置1は、ディスプレイ支持装置20がディスプレイ3に装着された状態で、ディスプレイ3に対するディスプレイ支持装置20の配置情報をディスプレイ支持装置から取得する配置情報取得部と、ディスプレイ支持装置20によってディスプレイ50が支持された状態で、配置情報に基づいて拡張表示機能の設定を行う拡張表示設定部とを備える。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ディスプレイを備えるとともに、前記第1ディスプレイを含む複数のディスプレイに対して表示を行うための拡張表示機能を備える情報処理装置であって、
前記第1ディスプレイに設けられ、第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するディスプレイ支持装置を着脱可能に装着するための装着部と、
前記ディスプレイ支持装置が前記第1ディスプレイに装着された状態で、前記第1ディスプレイに対する前記ディスプレイ支持装置の配置情報を前記ディスプレイ支持装置から取得する配置情報取得部と、
前記ディスプレイ支持装置によって前記第2ディスプレイが支持された状態で、前記配置情報に基づいて拡張表示機能の設定を行う拡張表示設定部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記装着部は、前記第1ディスプレイの背面又は側部に設けられた金属プレートである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記装着部は、前記第1ディスプレイの背面又は側部に設けられた外部インターフェースである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1ディスプレイに対して着脱可能に装着するための装着部と、
前記第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するための支持部と、
前記第1ディスプレイに装着された場合に、前記第1ディスプレイに対する装着向きを検出する配置検出部と、
前記第1ディスプレイを備える情報処理装置と電気的に接続された場合に、前記装着向きに関する配置情報を出力する配置情報出力部と
を備えるディスプレイ支持装置。
【請求項5】
前記装着部は、前記第1ディスプレイを備える情報処理装置と電気的に接続するための接続端子であり、前記接続端子を前記情報処理装置が備える外部機器接続端子に差し込むことにより前記情報処理装置に装着され、
前記配置情報出力部は、前記接続端子を通じて前記配置情報を前記情報処理装置に出力する請求項4に記載のディスプレイ支持装置。
【請求項6】
前記第2ディスプレイと電気的に接続するための外部インターフェースと、
前記外部インターフェースを通じて前記第2ディスプレイが接続された場合に、前記第2ディスプレイが接続された旨を示す接続完了信号を出力する接続情報出力部と
を備える請求項4に記載のディスプレイ支持装置。
【請求項7】
前記装着部は、マグネットを備える請求項4に記載のディスプレイ支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びディスプレイ支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理装置に複数のディスプレイを接続し、これらディスプレイに対して画像を表示させる拡張表示機能(マルチディスプレイ機能)が知られている。拡張表示機能を用いることにより、例えば、複数の表示画面をあたかも一つの大表示画面として取り扱うことが可能となり、拡大画像をユーザに提供することができる。また、複数の表示装置に対してそれぞれ異なる画像を表示させることにより、多くの情報を同時にユーザに提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-64347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような拡張表示機能を用いる場合、メインディスプレイとそれ以外のディスプレイとの配置関係を設定する必要がある。従来、このディスプレイの配置設定は、ユーザ自らが拡張表示の設定画面から行う必要があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、拡張表示機能を用いる際の利便性を向上させることのできる情報処理装置及びディスプレイ支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様は、第1ディスプレイを備えるとともに、前記第1ディスプレイを含む複数のディスプレイに対して表示を行うための拡張表示機能を備える情報処理装置であって、前記第1ディスプレイに設けられ、第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するディスプレイ支持装置を着脱可能に装着するための装着部と、前記ディスプレイ支持装置が前記第1ディスプレイに装着された状態で、前記第1ディスプレイに対する前記ディスプレイ支持装置の配置情報を前記ディスプレイ支持装置から取得する配置情報取得部と、前記ディスプレイ支持装置によって前記第2ディスプレイが支持された状態で、前記配置情報に基づいて拡張表示機能の設定を行う拡張表示設定部とを備える情報処理装置である。
【0007】
本発明の第2態様は、第1ディスプレイに対して着脱可能に装着するための装着部と、前記第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するための支持部と、前記第1ディスプレイに装着された場合に、前記第1ディスプレイに対する装着向きを検出する配置検出部と、前記第1ディスプレイを備える情報処理装置と電気的に接続された場合に、前記装着向きに関する配置情報を出力する配置情報出力部とを備えるディスプレイ支持装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、拡張表示機能を用いる際の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の概略外観図である。
図2図1に示したディスプレイの概略背面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る情報処理装置が備えるハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。
図4】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置の概略正面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置の概略背面図である。
図6】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置によってディスプレイが支持された状態を示した図である。
図7】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置の一態様を示した概略外観図である。
図8】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置が備えるハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。
図9】本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びディスプレイ支持装置が備える機能の一例を示した機能構成図である。
図10】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置がディスプレイの右側に装着された状態を示した図である。
図11】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置がディスプレイの左側に装着された状態を示した図である。
図12】本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びディスプレイ支持装置によって実行される拡張表示設定処理の処理手順の一例を示したフローチャートである。
図13】本発明の一実施形態に係るディスプレイ支持装置がディスプレイの右側に装着され、ディスプレイ支持装置によってディスプレイが支持された状態を示した図である。
図14】本発明の一実施形態に係る拡張表示設定画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びディスプレイ支持装置について図面を参照して説明する。以下、本実施形態に係る情報処理装置として、ディスプレイとPC本体とが一体化された一体型デスクトップパソコン、いわゆるAIO(All-in-One)デスクトップPCを例示して説明するが、情報処理装置はこの例に限定されない。情報処理装置は、ディスプレイを備えるパーソナルコンピュータであればよく、例えば、ノートPC等でもよい。また、ディスプレイとPC本体とは、必ずしも一体化されている必要はなく、有線又は無線の通信媒体を介してPC本体とディスプレイとが通信可能な構成とされた情報処理装置であってもよい。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の概略外観図である。図1に示すように、情報処理装置1は、ディスプレイ(第1ディスプレイ)3を備えるとともに、ディスプレイ3を含む複数のディスプレイに対して表示を行うための拡張表示機能を備えている。
【0012】
図2は、図1に示したディスプレイ3の概略背面図である。図2に示されるように、情報処理装置1のディスプレイ3の背面には、後述するディスプレイ支持装置20を着脱可能に装着するための装着部5が設けられている。例えば、装着部5は、ディスプレイ3の背面であって左右の端部に設けられた金属プレート6を備えている。情報処理装置1は、更に、ディスプレイ支持装置20と電気的に接続するための外部インターフェース(外部機器接続端子)14を備えている。図2では、外部インターフェース14が金属プレート6に設けられている場合を例示しているが、この例に限られない。外部インターフェース14は、金属プレート6が設けられていない箇所に設置されていてもよい。また、情報処理装置1とディスプレイ支持装置20とが無線で通信を行う場合には、外部インターフェース14は、省略することが可能である。
【0013】
図3は、情報処理装置1が備えるハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。図3に示すように、情報処理装置1は、例えば、ディスプレイ3に加えて、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)11、主記憶装置(Main Memory)12、二次記憶装置(Secondary storage:メモリ)13、外部インターフェース14、通信インターフェース15などを備えている。これら各部は直接的にまたはバスを介して間接的に相互に接続されており互いに連携して各種処理を実行する。
【0014】
情報処理装置1は、更に、入力デバイス16を備えていてもよい。入力デバイス16は、バスを介してCPU11等と接続されていてもよいし、外部インターフェース14又は通信インターフェース15を介して接続されてもよい。入力デバイス16の一例として、キーボード、タッチパッド、ポインティングデバイスなどが挙げられる。ポインティングデバイスの一例として、マウス、タッチパネル、ペンタブレット、トラックパッド、トラックボールなどが挙げられる。更に、情報処理装置1は、スピーカ、マイク、カメラなどを備えていてもよい。
【0015】
CPU11は、例えば、バスを介して接続された二次記憶装置13に格納されたOS(Operating System)により情報処理装置1全体の制御を行うとともに、二次記憶装置13に格納された各種プログラムを実行することにより各種処理を実行する。CPU11は、1つ又は複数設けられており、互いに協働して処理を実現してもよい。
【0016】
主記憶装置12は、例えば、キャッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等の書き込み可能なメモリで構成され、CPU11の実行プログラムの読み出し、実行プログラムによる処理データの書き込み等を行う作業領域として利用される。
【0017】
二次記憶装置13は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体(non-transitory computer readable storage medium)である。二次記憶装置13は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどである。二次記憶装置13の一例として、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)フラッシュメモリなどが挙げられる。二次記憶装置13は、例えば、Windows(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)等の情報処理装置1全体の制御を行うためのOS、BIOS(Basic Input/Output System)、周辺機器類をハードウェア操作するための各種デバイスドライバ、各種アプリケーションソフトウェア、及び各種データやファイル等を格納する。また、二次記憶装置13には、各種処理を実現するためのプログラムや、各種処理を実現するために必要とされる各種データが格納されている。二次記憶装置13は、複数設けられていてもよく、各二次記憶装置13に上述したようなプログラムやデータが分割されて格納されていてもよい。
【0018】
外部インターフェース(外部機器接続端子)14は、外部機器としてディスプレイ支持装置20と接続するためのインターフェースである。外部インターフェース14の一例として、USB(Universal Serial Bus)ポートが挙げられる。また、他の例として、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)等でデータ通信を行うための接続ポート等が挙げられる。
また、情報処理装置1は、ディスプレイ支持装置20以外の外部機器と接続するための1又は複数の外部インターフェースを更に備えていてもよい。外部機器の一例として、外部モニタ、USBメモリ、外付けHDD、外付けカメラ等が挙げられる。
【0019】
通信インターフェース15は、ネットワークに接続して他の装置と通信を行い、情報の送受信を行うためのインターフェースとして機能する。例えば、通信インターフェース15は、有線又は無線により他の装置と通信を行う。無線通信として、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、移動通信システム(3G、4G、5G、6G、LTE等)、無線LANなどの回線を通じた通信が挙げられる。有線通信の一例として、有線LAN(Local Area Network)などの回線を通じた通信が挙げられる。
【0020】
図4は、ディスプレイ支持装置20の概略正面図、図5は、ディスプレイ支持装置20の概略背面図である。図4及び図5に示すように、ディスプレイ支持装置20は、例えば、薄厚の略四角形の外形とされている。ディスプレイ支持装置20は、ディスプレイ3の背面に設けられた金属プレート6に装着される第1領域AR1と、外付けディスプレイとして用いられるディスプレイ(第2ディスプレイ)50(図6参照)を支持するための第2領域AR2とを有している。
【0021】
第1領域AR1には、ディスプレイ支持装置20をディスプレイ3に装着させるための装着部が設けられている。装着部は、例えば、マグネット28aを備えている。図4及び図5では、マグネット28aがディスプレイ支持装置20の内部に収容されている例を示しているが、これに限られない。マグネット28aは、例えば、第1領域AR1の表面に取り付けられていてもよい。
【0022】
更に、第1領域AR1には、ディスプレイ支持装置20がディスプレイ3に装着された状態で、ディスプレイ支持装置20を情報処理装置1と電気的に接続するための外部インターフェース(接続端子)24aが設けられている。この外部インターフェース24aは、情報処理装置1が備える外部インターフェース(外部機器接続端子)14に対応するものである。
【0023】
第2領域AR2には、外付けディスプレイとして用いられるディスプレイ50(図6参照)を支持するための支持部が設けられている。本実施形態では、支持部の一例として、マグネット28bが用いられる。図4及び図5では、マグネット28bが、ディスプレイ支持装置20の内部に収容されている例を示しているが、これに限られない。マグネット28bは、例えば、第2領域AR2の表面に取り付けられていてもよい。
【0024】
また、支持部は、マグネット28bによってディスプレイ50を支持する態様に代えて、他の態様によってディスプレイ50を支持することとしてもよい。例えば、第2領域AR2の定位置にディスプレイ50を保持するための枠体を取り付け、この枠体内にディスプレイ50を収容する構成としてもよい。また、第2領域AR2に、ディスプレイ50の形状に沿って固定具や係止具を取り付けることにより、これら固定具等によってディスプレイ50を支持する構成としてもよい。このように、ディスプレイ50を支持する具体的な手法については、公知の技術を適宜採用することが可能である。
【0025】
ディスプレイ支持装置20は、例えば、第1領域AR1と第2領域AR2との間に設けられた第3領域AR3に、ディスプレイ50とディスプレイ支持装置20とを電気的に接続するための外部インターフェース24bを備えている。図6は、ディスプレイ支持装置20によってディスプレイ50が支持された状態を示した図である。図6に示すように、ディスプレイ50が第2領域AR2に支持された状態で、ディスプレイ50に設けられた外部インターフェース(図示略)と、第3領域AR3に設けられた外部インターフェース24bとが接続される。これにより、ディスプレイ50とディスプレイ支持装置20とが電気的に接続され、通信可能な状態となる。
【0026】
ここで、ディスプレイ50の一例として、情報処理装置を採用することが可能である。情報処理装置の一例として、タブレット端末、スマートフォン等が挙げられる。ディスプレイ50には、ディスプレイ50を外部モニタとして使用するためのアプリケーションがインストールされている。
また、ディスプレイ支持装置20は、例えば、図7に示すように、第1領域AR1の表面と第2領域AR2の表面とのなす角度θが変化可能に構成されていてもよい。
【0027】
図8は、ディスプレイ支持装置20が備えるハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。図8に示すように、ディスプレイ支持装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)21、主記憶装置(Main Memory)22、二次記憶装置(Secondary storage:メモリ)23、外部インターフェース24a、24b、及び通信インターフェース25を備えている。これら各部は直接的にまたはバスを介して間接的に相互に接続されており互いに連携して各種処理を実行する。
ディスプレイ支持装置20が備えるハードウェア構成は、公知の構成であり、主な構成は、上述した情報処理装置1と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0028】
次に、本実施形態に係る情報処理装置1及びディスプレイ支持装置20が有する機能の一例について図を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る情報処理装置1及びディスプレイ支持装置20が備える機能の一例を示した機能構成図である。
後述する各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で二次記憶装置13、23に記憶されており、このプログラムをCPU(プロセッサ)11、21が主記憶装置12、22に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、二次記憶装置13、23に予めインストールされている形態や、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例として、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどが挙げられる。
【0029】
情報処理装置1は、配置情報取得部31及び拡張表示設定部32を備えている。
配置情報取得部31は、ディスプレイ支持装置20がディスプレイ3に装着された状態で、ディスプレイ3に対するディスプレイ支持装置20の配置情報をディスプレイ支持装置20から取得する。
拡張表示設定部32は、ディスプレイ支持装置20によってディスプレイ50が支持された状態において、ディスプレイ支持装置20から取得した配置情報に基づいて拡張表示機能の設定を行う。
【0030】
ディスプレイ支持装置20は、装着検出部41、配置検出部42、配置情報出力部43、ディスプレイ接続検出部44、及び接続情報出力部45を備えている。
装着検出部41は、ディスプレイ支持装置20がディスプレイ3に装着され、外部インターフェース24aが情報処理装置1の外部インターフェース14に接続されたことを検出する。
配置検出部42は、装着検出部41によってディスプレイ支持装置20と情報処理装置1との電気的接続が検出された場合に、ディスプレイ3に対する配置方向を検出する。例えば、配置検出部42は、加速度センサを備えており、加速度センサの検出結果に基づいて、ディスプレイ支持装置20の装着向きを検出する。例えば、ディスプレイ支持装置20をディスプレイ3の右側に装着した場合(図10参照)と左側に装着した場合(図11参照)とを比較すると、ディスプレイ支持装置20の姿勢は180度変化することとなる。したがって、加速度センサによって、ディスプレイ支持装置20の姿勢(例えば、正位置なのか、逆位置なのか)を検出することにより、ディスプレイ3に対してディスプレイ支持装置20が右側に装着されているのか、左側に装着しているのかを検出することができる。
【0031】
配置情報出力部43は、配置検出部42によってディスプレイ支持装置20の装着向きが検出された場合に、その装着向きに関する情報である配置情報を情報処理装置1に出力する。配置情報出力部43は、外部インターフェース24aを介して配置情報を出力する。本実施形態において、配置情報は、ディスプレイ3に対してディスプレイ支持装置20が右側に装着されているのか、左側に装着されているのかを示す情報である。
【0032】
ディスプレイ接続検出部44は、ディスプレイ50が外部インターフェース24bを介して接続されたことにより、ディスプレイ50とディスプレイ支持装置20との電気的接続を検出する。
接続情報出力部45は、ディスプレイ接続検出部44によって、ディスプレイ50とディスプレイ支持装置20との電気的接続が検出された場合に、ディスプレイ50が接続された旨を示す接続完了信号を情報処理装置1に出力する。
【0033】
次に、上記構成を備える本実施形態に係る情報処理装置1及びディスプレイ支持装置20によって実行される拡張表示設定処理について図12を参照して説明する。図12は、拡張表示設定処理の処理手順の一例を示したフローチャートである。この拡張表示設定処理は、二次記憶装置13、23に記憶されているプログラムをCPU11、21が主記憶装置12、22に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現される。
【0034】
例えば、図10に示すように、ディスプレイ支持装置20がディスプレイ3に装着され、かつ、外部インターフェース14、24aを介してディスプレイ支持装置20が情報処理装置1に電気的に接続されると、ディスプレイ支持装置20は、情報処理装置1との電気的接続を検出し(SA1)、加速度センサの検出結果に基づいて装着向きを検出する(SA2)。続いて、ディスプレイ支持装置20は、装着向きを示す配置情報を外部インターフェース24aを介して情報処理装置1に出力する(SA3)。例えば、図10に示した装着例では、ディスプレイ支持装置20から配置情報として、右側に装着されている旨を示す配置情報が出力される。
【0035】
情報処理装置1は、ディスプレイ支持装置20から取得した配置情報を所定の記憶領域に格納する(SA4)。続いて、図13に示すように、ディスプレイ50がディスプレイ支持装置20に支持され、ディスプレイ支持装置20の外部インターフェース24bと、ディスプレイ50の外部インターフェース(図示略)とが電気的に接続されると、ディスプレイ支持装置20は、ディスプレイ50の電気的接続を検出する(SA5)。ディスプレイ支持装置20は、ディスプレイ50の電気的接続を検出すると、情報処理装置1に対して、ディスプレイ50が接続された旨を示す接続完了信号を出力する(SA6)。
【0036】
情報処理装置1は、接続完了信号を受信すると、配置情報に基づいて拡張表示の設定を行う(SA7)。これにより、例えば、図14に示すように、ディスプレイ50がサブディスプレイとしてディスプレイ3の右側に設定される。これにより、ディスプレイ50の物理的配置を拡張表示設定に自動的に反映することが可能となる。この結果、ディスプレイ50を外部モニタとして使用することが可能となる。なお、上述では説明を省略したが、ディスプレイ50は、ディスプレイ支持装置20に支持された状態で、情報処理装置1とビデオケーブルなどを介して互いに接続されている。また、ケーブルなどを介さずにワイヤレスで接続されてもよい。
【0037】
以上、説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1及びディスプレイ支持装置20によれば、以下の作用効果を奏する。
【0038】
ディスプレイ3は、ディスプレイ50を支持するディスプレイ支持装置20を着脱可能に装着するための金属プレート6を備えている。これにより、ディスプレイ支持装置20を容易に、かつ、安定的に装着することができる。
情報処理装置1は、ディスプレイ支持装置20がディスプレイ3に装着された状態で、ディスプレイ3に対するディスプレイ支持装置20の配置情報をディスプレイ支持装置20から取得する配置情報取得部31と、ディスプレイ支持装置20によってディスプレイ50が支持された状態で、配置情報に基づいて拡張表示機能の設定を行う拡張表示設定部32とを備える。これにより、ディスプレイ50がディスプレイ支持装置20に支持されている状態において、自動的に拡張表示機能の設定が行われることとなる。よって、ユーザによる設定操作を不要とすることができ、利便性を高めることができる。
【0039】
ディスプレイ支持装置20は、ディスプレイ3に対して着脱可能に装着するための装着部(例えば、マグネット28a)と、ディスプレイ3とは異なるディスプレイ50を支持するための支持部(例えば、マグネット28b)とを備えている。これにより、ディスプレイ3の左右にディスプレイ50を容易に配置することが可能となる。
【0040】
ディスプレイ支持装置20は、ディスプレイ3に装着された場合に、ディスプレイ3に対する装着向きを検出する配置検出部42と、情報処理装置1と電気的に接続された場合に、装着向きに関する配置情報を出力する配置情報出力部43とを備えている。これにより、ディスプレイ3に対するディスプレイ50の物理的な配置を自動的に検出し、検出した配置情報を情報処理装置1に速やかに通知することが可能となる。
【0041】
ディスプレイ支持装置20は、ディスプレイ50と電気的に接続するための外部インターフェース24bと、外部インターフェース24bを通じてディスプレイ50が接続された場合に、ディスプレイ50が接続された旨を示す接続完了信号を出力する接続情報出力部とを備えている。これにより、ディスプレイ50がディスプレイ3のサブディスプレイとして物理的に配置されたことを情報処理装置1に通知することが可能となる。
【0042】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、上記実施形態で説明した処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0043】
例えば、本実施形態では、ディスプレイ3の背面に金属プレート6を設けていたがこの例に限られない。例えば、金属プレート6は、ディスプレイ3の側部に設けられていてもよい。
【0044】
本実施形態では、ディスプレイ支持装置20をディスプレイ3に着脱可能に装着するための装着部として、金属プレート6とマグネット28aとを用いていたが、これに限られない。例えば、外部機器接続端子をディスプレイ3の背面又は側部に設け、ディスプレイ支持装置20に接続用端子を設ける。そして、ディスプレイ支持装置20に設けられた接続端子を情報処理装置1が備える外部機器接続端子に差し込むことにより、情報処理装置1にディスプレイ支持装置20を装着することとしてもよい。この場合、ディスプレイ支持装置20の物理的な接続(装着)と電気的な接続とを一対の接続端子(コネクタ)によって実現することが可能となる。この結果、装置構成を簡素化することができる。
【0045】
外部インターフェースの一例として、USB(Universal Serial Bus)ポート等が挙げられる。また、他の例として、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)等でデータ通信を行うための接続ポート等が挙げられる。
【0046】
本実施形態では、外部インターフェース14に外部インターフェース24aを直接的に接続することで、情報処理装置1とディスプレイ支持装置20とを電気的に接続したが、これに限られない。例えば、通信ケーブルを介して情報処理装置1とディスプレイ支持装置20とを接続する態様としてもよい。
【0047】
本実施形態では、ディスプレイ接続検出部44が、ディスプレイ支持装置20とディスプレイ50との電気的な接続を検出することで、ディスプレイ50の支持を検出していたが、この例に限られない。例えば、ディスプレイ接続検出部44は、支持部によってディスプレイ50が支持されている状態か否かを検出する機能を有していればよい。例えば、ディスプレイ接続検出部44は、ディスプレイ50が支持されているときに押下されるボタンによって代替できる。また、その他の公知の手段によって、ディスプレイ50が支持された状態を検出することとしてもよい。この場合、ディスプレイ接続検出部44は、ディスプレイ50が支持されている状態であることを検出した場合に、接続完了信号を情報処理装置1に出力すればよい。
【符号の説明】
【0048】
1 :情報処理装置
3 :ディスプレイ(第1ディスプレイ)
5 :装着部
6 :金属プレート
11 :CPU
12 :主記憶装置
13 :二次記憶装置
14 :外部インターフェース
15 :通信インターフェース
16 :入力デバイス
20 :ディスプレイ支持装置
21 :CPU
22 :主記憶装置
23 :二次記憶装置
24a :外部インターフェース
24b :外部インターフェース
25 :通信インターフェース
28a :マグネット
28b :マグネット
31 :配置情報取得部
32 :拡張表示設定部
41 :装着検出部
42 :配置検出部
43 :配置情報出力部
44 :ディスプレイ接続検出部
45 :接続情報出力部
50 :ディスプレイ(第2ディスプレイ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-11-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ディスプレイを備えるとともに、前記第1ディスプレイを含む複数のディスプレイに対して表示を行うための拡張表示機能を備える情報処理装置であって、
前記第1ディスプレイに設けられ、第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するディスプレイ支持装置を着脱可能に装着するための装着部と、
前記ディスプレイ支持装置が前記第1ディスプレイに装着された状態で、前記第1ディスプレイに対する前記ディスプレイ支持装置の配置情報を前記ディスプレイ支持装置から取得する配置情報取得部と、
前記ディスプレイ支持装置前記第2ディスプレイ支持している状態であることを示す接続完了信号を前記ディスプレイ支持装置から受信した後に、前記配置情報に基づいて拡張表示機能の設定を行う拡張表示設定部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記装着部は、前記第1ディスプレイの背面又は側部に設けられた金属プレートである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記装着部は、前記第1ディスプレイの背面又は側部に設けられた外部インターフェースである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1ディスプレイに対して着脱可能に装着するための装着部と、
前記第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するための支持部と、
前記第1ディスプレイに装着された場合に、前記第1ディスプレイに対する装着向きを検出する配置検出部と、
前記第1ディスプレイを備える情報処理装置と電気的に接続された場合に、前記装着向きに関する配置情報を出力する配置情報出力部と
前記第2ディスプレイを支持している状態であることを検出する検出部と、
前記第2ディスプレイを支持している状態であることが検出された場合に、接続完了信号を前記情報処理装置に出力する接続情報出力部と
を備えるディスプレイ支持装置。
【請求項5】
前記装着部は、前記第1ディスプレイを備える情報処理装置と電気的に接続するための接続端子であり、前記接続端子を前記情報処理装置が備える外部機器接続端子に差し込むことにより前記情報処理装置に装着され、
前記配置情報出力部は、前記接続端子を通じて前記配置情報を前記情報処理装置に出力する請求項4に記載のディスプレイ支持装置。
【請求項6】
前記第2ディスプレイと電気的に接続するための外部インターフェースを備え
前記検出部は、前記外部インターフェースを通じて前記第2ディスプレイが接続された場合に、第2ディスプレイを支持している状態であることを検出する請求項4に記載のディスプレイ支持装置。
【請求項7】
第1ディスプレイに対して着脱可能に装着するための装着部と、
前記第1ディスプレイとは異なる第2ディスプレイを支持するための支持部と、
前記第1ディスプレイに装着された場合に、前記第1ディスプレイに対する装着向きを検出する配置検出部と、
前記第1ディスプレイを備える情報処理装置と電気的に接続された場合に、前記装着向きに関する配置情報を出力する配置情報出力部と、
を備え、
前記装着部は、マグネットを備えるディスプレイ支持装置。