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  • 特開-照明制御システムおよび照明制御装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053350
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】照明制御システムおよび照明制御装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/165 20200101AFI20240408BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20240408BHJP
   H05B 47/125 20200101ALI20240408BHJP
   H05B 47/17 20200101ALI20240408BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
H05B47/165
H05B47/16
H05B47/125
H05B47/17
G08B25/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159558
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】相場 明穂
(72)【発明者】
【氏名】平本 雄也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 浩士
【テーマコード(参考)】
3K273
5C087
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA07
3K273QA30
3K273QA36
3K273QA37
3K273RA02
3K273RA08
3K273RA12
3K273SA21
3K273SA37
3K273SA46
3K273SA57
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA40
3K273UA16
5C087AA37
5C087DD05
5C087DD33
5C087EE18
5C087GG08
5C087GG20
5C087GG35
5C087GG46
5C087GG59
5C087GG66
(57)【要約】
【課題】建物の安全性を高めることができる照明制御システムおよび照明制御装置を得ることを目的とする。
【解決手段】本開示に係る照明制御システムは、空間を照らす光源を有する照明部と、時刻に対する前記光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間を照らす光源を有する照明部と、
時刻に対する前記光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、
前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記光源の明るさが変化すると、前記変化の時刻と前記変化時の前記光源の明るさの状態を取得し、前記学習モデルを生成することを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記記憶部は、時刻に対する前記光源の明るさの設定値を示す一般モデルを予め記憶し、
前記制御回路は、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルまたは前記一般モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記学習モデルに応じた制御、前記一般モデルに応じた制御、前記学習モデルおよび前記一般モデルを使用しない通常制御を選択するための入力装置を備えることを特徴とする請求項3に記載の照明制御システム。
【請求項5】
前記制御回路は、外部からの指示に応じて、前記学習モデルに応じた前記光源の明るさの設定値を予め定められた量だけ減らして、前記光源の明るさを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の照明制御システム。
【請求項6】
音声装置を備え、
前記制御回路は、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御するとともに、前記音声装置から音声を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の照明制御システム。
【請求項7】
防犯カメラまたは警報機を有するセキュリティ部を備え、
前記セキュリティ部は、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさが制御されているときに、前記防犯カメラまたは前記警報機を動作させることを特徴とする請求項1または2に記載の照明制御システム。
【請求項8】
時刻に対する空間を照らす光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、
前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする照明制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明制御システムおよび照明制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、発光部と、記憶部と、推定部と、照明制御部とを具備する照明装置が開示されている。発光部は光源を有する。記憶部は、学習用データに基づく機械学習の結果として、端末装置に保持される端末保持情報と端末装置の所有者であるユーザの就寝時刻もしくは起床時刻の少なくともどちらか一方との対応関係を学習した学習済みモデルを記憶する。推定部は、端末装置から取得した端末保持情報を学習済みモデルに入力して得られる推定就寝時刻に基づいて、ユーザの起床時刻を推定、もしくは端末保持情報を学習済みモデルに入力して得られる推定起床時刻に基づいて、ユーザの就寝時刻を推定する。照明制御部は、推定部により推定されたユーザの起床時刻もしくは就寝時刻に基づいて、発光部を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-77117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物に人がいるか否かを判断する際に、照明が大きな役割を果たすことが多い。例えば夜になり、周辺が暗くなっても照明が点灯しない場合、人が建物にいない可能性が高い。これにより、空き巣などを行う不審者にも、人がいない、つまり建物に侵入し易いことが分かってしまう。そこで、人がいなくても照明を点灯させることが考えられる。しかし、屋外が明るくなっても照明が点灯し続けていると、照明の消し忘れと認識される可能性もある。
【0005】
これに対し、特許文献1のように、照明を自動で制御することが考えられる。しかしながら、一般に昼間は照明を消灯することが多いため、就寝時刻と起床時刻のみを考慮して照明を制御しても、照明の消し忘れと判断される恐れがある。
【0006】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、建物の安全性を高めることができる照明制御システムおよび照明制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る照明制御システムは、空間を照らす光源を有する照明部と、時刻に対する前記光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、を備える。
【0008】
本開示に係る照明制御装置は、時刻に対する空間を照らす光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る照明制御システムおよび照明制御装置では、空間に人が不在のときに、時刻に対する光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを用いて、時刻に応じて光源の明るさを制御できる。従って、建物の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係る照明制御システムの構成を示す図である。
図2】実施の形態1に係る照明制御システムでの制御を示すフローチャートである。
図3】実施の形態1に係る不在モードにおける制御を示すフローチャートである。
図4】実施の形態1に係る一般モデルの例を示す図である。
図5】実施の形態1に係るecoモードを説明する図である。
図6】実施の形態1に係る学習モデルの例を示す図である。
図7】実施の形態1に係るリモコンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本実施の形態に係る照明制御システムおよび照明制御装置について図面を参照して説明する。同じまたは対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明制御システム100の構成を示す図である。照明制御システム100は、複数の照明部11を備える。各照明部11は、空間を照らす光源を有する照明装置13と、音声装置14と、照明装置13と音声装置14を駆動させる駆動回路12を有する。以下では、照明部11が設置された空間を、単に空間と呼ぶことがある。複数の照明部11は、異なる空間に設置されても良い。照明制御システム100が備える照明部11は1つ以上であれば良い。また、複数の照明部11の構成は互いに異なっていても良い。
【0013】
音声装置14は、例えばテレビ、ラジオなどの音声を発生する装置である。音声装置14は、照明装置13が照らす空間を有する建物または部屋において、通常生活をする上で発生し得る音声を発することができる。音声装置14を本システムに組み込むことで、セキュリティ効果を高めることができる。
【0014】
記憶部41は、学習モードが有効の場合、照明装置13の明るさが変化すると、変化の時刻43と変化時の照明装置13の明るさの状態42を取得し、記憶する。時刻43はタイマーにより取得される。照明装置13の明るさは、リモコン、スイッチ等である入力装置61により設定される。記憶部41は、記憶した変化の時刻43と変化時の照明装置13の明るさの状態42から、時刻に対する照明装置13の明るさの設定値を推論するための学習モデル53を生成し、記憶する。さらに記憶部41は、時刻に対する照明装置13の明るさの設定値を示す一般モデル52を予め記憶している。一般モデル52は後述の通り、一般的な生活リズムを示す。
【0015】
ユーザは入力装置61を操作することで、学習モデル53に応じた制御、一般モデル52に応じた制御、学習モデル53および一般モデル52を使用しない通常制御54を選択することができる。制御選択部51は、入力装置61からの信号に応じて、一般モデル52、学習モデル53、通常制御54の何れかを選択する。また、一般モデル52または学習モデル53を選択した場合、入力装置61の操作により、消費電力を抑制することができるecoモード62をさらに選択することができる。
【0016】
セキュリティ部71は、防犯カメラ72および警報機73を備える。セキュリティ部71は、制御選択部51で一般モデル52または学習モデル53が選択されている際に、防犯カメラ72または警報機73を動作させる。つまり、セキュリティ部71は、制御選択部51からの信号に応じて人が不在であることを認識し、例えば防犯カメラ72による録画を開始し、警報機73のセンサを有効にする。これにより、セキュリティ効果をさらに高めることができる。ただし、セキュリティ部71は設けられなくても良い。
【0017】
制御回路81は、記憶部41、制御選択部51、入力装置61の情報を収集し、各照明部11の駆動回路12に駆動方法を指示する。制御回路81は、空間に人が不在のときに、学習モデル53または一般モデル52を用いて時刻に応じて照明装置13の明るさを制御する。これにより、空間に人が不在であることを外部から認識しづらくすることができ、建物の安全性を高めることができる。
【0018】
図2は、実施の形態1に係る照明制御システム100での制御を示すフローチャートである。入力装置61からは不在モードの有効、無効を選択できる。不在モードが無効の場合(ステップ1のNo)、通常制御54となる(ステップ2)。通常制御54では、制御回路81は照明装置13を入力装置61からの指示の通りに駆動させる。通常制御54において、学習モードが有効であれば(ステップ3)、記憶部41は、照明装置13の点灯状態が変化したタイミングで、状態42と時刻43の情報を記憶し、蓄積する(ステップ4)。なお、学習モードの有効、無効は、入力装置61から選択できる。
【0019】
不在モードが有効の場合(ステップ1のYes)は、制御回路81は、記憶部41に学習モデル53が記憶されている場合は(ステップ11のYes)、学習モデル53を呼び出す(ステップ12)。制御回路81は、現在の時刻を確認し(ステップ13)、学習モデル53の開始時間を設定した上で、学習モデル53に則った不在モードを発動する(ステップ15)。ただし、ecoモードが有効の場合は(ステップ14のYes)、後述するeco不在モードを発動する(ステップ17)。
【0020】
記憶部41に学習モデル53が記憶されていない場合(ステップ11のNo)、制御回路81は一般モデル52を呼び出す(ステップ21)。なお、上述の通り、学習モデル53と一般モデル52の何れかを入力装置61から選択できても良い。制御回路81は、現在の時刻を確認し(ステップ22)、一般モデル52の開始時間を設定した上で、一般モデル52に則った不在モードを発動する(ステップ26)。ただし、ecoモードが有効の場合は(ステップS23のYes)、後述するeco不在モードを発動する(ステップ24)。
【0021】
不在モードまたはeco不在モードの発動中には、制御回路81は常に不在モードが停止されていないかを監視している(ステップ16、18、25、27)。制御回路81は、入力装置61により不在モードが停止された場合、またはタイマーなどで予め設定された時間になることで不在モードが停止した場合には、不在モードを停止し、通常制御54を開始する(ステップ2)。
【0022】
図3は、実施の形態1に係る不在モードにおける制御を示すフローチャートである。セキュリティ部71は、不在モードが発動したとき、防犯カメラ72が有効であれば(ステップ31のYes)、防犯カメラ72の録画を開始する(ステップ32)。セキュリティ部71は、警報機73が有効であれば(ステップ33のYes)、警報機73のセンサを駆動させる(ステップ34)。
【0023】
制御回路81は、制御選択部51が一般モデル52を選択しているか、学習モデル53を選択しているかを確認し、現在の時刻から各モデルの開始タイミングを設定する(ステップ35)。制御回路81は、空間に人が不在のときに、学習モデルまたは一般モデルを用いて時刻に応じて照明装置13の明るさを制御するとともに、音声装置14から音声を出力することができる。つまり制御回路81は、音声装置14が有効であれば(ステップ36のYes)、音声出力を開始するとともに(ステップ37)、照明装置13の制御を選択されたモデルに則って開始する(ステップ38)。
【0024】
図4は、実施の形態1に係る一般モデル52の例を示す図である。図4(a)は、子供がいる家庭での照明装置13の点灯状態の例を示す。子供がいる家庭では、家族が異なる時間に通勤、通学することが多い。このため、照明の点灯サイクルが不規則になっている。図4(b)は、単身世帯での照明装置13の点灯状態の例を示す。単身世帯では、決められた時間に出社して決められた時間に退社することが多い。このため、照明の点灯サイクルが規則的になる傾向にある。図4(c)は、会社での照明装置13の点灯状態の例を示す。会社の照明装置13の点灯状態は、単身世帯の照明装置13の点灯状態とは概ね反対になり、照明の点灯サイクルは規則的になることが多い。
【0025】
このように、いくつかの一般モデル52を予め準備しておき、照明制御システム100が設置された場所に最適な一般モデル52を選択すると良い。これにより、学習モデル53がない場合でも、セキュリティ効果を高めることができる。また、一般モデル52はユーザがパソコンなどにより編集できても良い。
【0026】
図5は、実施の形態1に係るecoモード62を説明する図である。なお、不在モード且つecoモードが有効の状態をeco不在モードと呼ぶ。ecoモード62が有効であり、一般モデル52が選択されている場合、制御回路81は、図5に示されるように、一般モデルに応じた照明装置13の明るさの設定値を、予め設定された割合だけ低下させる。これにより、セキュリティ効果を高めつつ、消費電力を抑制できる。ecoモードが有効であり、学習モデル53が選択されている場合も、同様の制御が実施される。つまり、制御回路81は、外部の入力装置61からの指示に応じて、学習モデル53に応じた照明装置13の明るさの設定値を、予め定められた量だけ減らして、照明装置13の明るさを制御する。
【0027】
各照明装置13が設置される建物により、最適な明るさの低下率は異なる。このため、ecoモード62において明るさの設定値を低下される量は、入力装置61によりユーザが変更できる方が望ましい。
【0028】
図6は、実施の形態1に係る学習モデル53の例を示す図である。記憶部41は、学習モードが有効の場合、各照明装置13の明るさである調光率を、時刻とともに記憶する。例えば、学習モードを有効にした一日目は、図6(a)に示される一日目の調光率と時刻が、そのまま保存データとして記憶部41に保存される。この保存データが学習モデル53となる。二日目において記憶部41は、図6(b)に示される二日目の調光率と時刻のデータを、一日目のデータと比較し、平均値を保存データとして保存する。このように保存データ、つまり学習モデル53を更新できる。
【0029】
図6(c)には二日目の保存データ、つまり一日目と二日目の平均値のデータが示されている。ここで平均値とは、例えば複数の日の調光率と時刻のデータにおいて、点灯状態が変化した時刻の平均値を示す。三日目以降は、例えば前日までの平均値と、当日のデータから、保存データが生成される。これにより、学習モデル53をより正確なものに更新でき、セキュリティ効果を高めることができる。また、前日以前のデータは、平均値として記憶しておけば良いため、記憶部41の記憶容量を抑えることができる。
【0030】
図7は、実施の形態1に係るリモコンを示す図である。入力装置61であるリモコンは、一般的な点灯、消灯、調光率制御、色温度制御等の操作に加えて、不在モードの有効、無効の切り替え、および、学習モードの有効、無効の切り替えができる。この他、リモコンは、ecoモード62の有効、無効の切り替え、ecoモード62における明るさの低下率の設定、一般モデル52の編集ができても良い。以上の機能は、スイッチに設けられても良い。
【0031】
記憶部41、制御選択部51、セキュリティ部71、制御回路81の機能の少なくとも一部は、プロセッサ等の制御装置により実現できる。つまり制御装置は、学習モデル53を記憶し、空間に人が不在のときに、学習モデル53を用いて時刻に応じて照明装置13の明るさを制御する。記憶部41、制御選択部51、セキュリティ部71、制御回路81の機能それぞれを、別個の制御装置で実現しても良い。また、記憶部41の学習モデル53等を保存する機能は、不揮発性メモリ等のメモリで実現できる。記憶部41には、制御装置で実行されるプログラムが格納されても良い。
【0032】
本実施の形態において、記憶部41、制御選択部51および制御回路81は照明制御装置を構成する。照明制御装置には、セキュリティ部71が含まれても良い。また、記憶部41のうち学習モデル53を生成する機能は、外部のサーバ等に設けられても良い。つまり、記憶部41は、少なくとも学習モデル53を記憶する機能を有すれば良い。
【0033】
照明部11は、例えば駆動回路12、照明装置13、音声装置14が1つの照明器具として構成される。これに限らず、例えば照明装置13と音声装置14が1つの照明器具として構成され、駆動回路12は別個に設けられても良い。
【0034】
なお、本実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
【0035】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
空間を照らす光源を有する照明部と、
時刻に対する前記光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、
前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする照明制御システム。
(付記2)
前記記憶部は、前記光源の明るさが変化すると、前記変化の時刻と前記変化時の前記光源の明るさの状態を取得し、前記学習モデルを生成することを特徴とする付記1に記載の照明制御システム。
(付記3)
前記記憶部は、時刻に対する前記光源の明るさの設定値を示す一般モデルを予め記憶し、
前記制御回路は、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルまたは前記一般モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御することを特徴とする付記1または2に記載の照明制御システム。
(付記4)
前記学習モデルに応じた制御、前記一般モデルに応じた制御、前記学習モデルおよび前記一般モデルを使用しない通常制御を選択するための入力装置を備えることを特徴とする付記3に記載の照明制御システム。
(付記5)
前記制御回路は、外部からの指示に応じて、前記学習モデルに応じた前記光源の明るさの設定値を予め定められた量だけ減らして、前記光源の明るさを制御することを特徴とする付記1から4の何れか1項に記載の照明制御システム。
(付記6)
音声装置を備え、
前記制御回路は、前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御するとともに、前記音声装置から音声を出力することを特徴とする付記1から5の何れか1項に記載の照明制御システム。
(付記7)
防犯カメラまたは警報機を有するセキュリティ部を備え、
前記セキュリティ部は、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさが制御されているときに、前記防犯カメラまたは前記警報機を動作させることを特徴とする付記1から6の何れか1項に記載の照明制御システム。
(付記8)
時刻に対する空間を照らす光源の明るさの設定値を推論するための学習モデルを記憶する記憶部と、
前記空間に人が不在のときに、前記学習モデルを用いて時刻に応じて前記光源の明るさを制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする照明制御装置。
【符号の説明】
【0036】
11 照明部、12 駆動回路、13 照明装置、14 音声装置、41 記憶部、42 状態、43 時刻、51 制御選択部、52 一般モデル、53 学習モデル、54 通常制御、61 入力装置、62 ecoモード、71 セキュリティ部、72 防犯カメラ、73 警報機、81 制御回路、100 照明制御システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7