(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053456
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240408BHJP
G16H 10/40 20180101ALI20240408BHJP
【FI】
G06Q30/06 320
G16H10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159761
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大倉 誠一
(72)【発明者】
【氏名】清原 麻紀子
(72)【発明者】
【氏名】細井 礼
(72)【発明者】
【氏名】天野 恭子
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L030BB24
5L030BB58
5L049BB24
5L049BB58
5L099AA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの肌の状態の分析結果に応じた商品を選定する際に、当該分析結果からは不明なユーザの体質に関する情報も加味した選定を行う情報処理システム、情報処理方法を提供する。
【解決手段】ユーザ毎に皮膚のための商品を選定し提供する化粧品サブスクリプションシステムであって、複数のユーザのユーザ端末200A、200B、200C、・・・と、複数のユーザに関するユーザ情報及び複数の商品に関する商品情報を管理するサーバ100と、ユーザから提供された当該ユーザの皮膚に関する生体情報を分析するアナリストのアナリスト端末300と、ユーザの皮膚のための商品を選定するトレーナ―のトレーナー端末400と、を具備する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザごとに皮膚のための商品を選定し提供する情報処理システムであって、
前記ユーザのユーザ端末と、複数のユーザに関するユーザ情報及び複数の商品に関する商品情報を管理するサーバと、前記ユーザから提供された当該ユーザの皮膚に関する生体情報を分析する分析者の分析者端末と、前記ユーザの皮膚のための商品を選定する選定者の選定者端末とを具備し、
前記分析者端末の制御部は、前記生体情報の分析結果を示す生体分析情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と対応付けて前記サーバへ送信し、
前記サーバの制御部は、前記受信した生体分析情報を前記ユーザ識別情報に対応するユーザのユーザ端末へ送信し、
前記選定者端末の制御部は、測定器または目視による前記ユーザの肌の状態の分析結果を示す肌分析情報を、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記サーバへ送信し、
前記ユーザ端末の制御部は、前記商品の選定要求を前記ユーザ識別情報とともに前記選定者端末へ送信し、
前記選定者端末の制御部は、前記選定要求を受信すると、前記ユーザ識別情報に対応する前記肌分析情報を受信し、当該肌分析情報と、前記ユーザ端末から受信した、または、前記ユーザとの対話に基づいて当該選定者端末に入力された、前記商品に関する要望情報とを基に、前記複数の商品から少なくとも1つの商品を選定し、当該選定された商品の前記ユーザへの発送を要求する発送要求を前記サーバへ送信する
情報処理システム。
【請求項2】
前記分析者端末の制御部は、前記商品の前記ユーザへの発送日から第1の期間経過後に前記生体情報の再提供を要求する再提供要求を前記ユーザ端末へ送信し、当該再提供された生体情報の分析結果を示す生体再分析情報を前記ユーザ端末へ送信する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記選定者端末の制御部は、前記発送日から第2の期間経過後に、前記測定器または目視による前記ユーザの肌の状態の再分析を要求する再分析要求を前記ユーザ端末へ送信し、当該再分析の結果を示す肌再分析情報を前記サーバへ送信する
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記選定者端末の制御部は、前記肌分析情報と前記肌再分析情報とを比較することで、前記選定された商品のユーザへの提供を継続するか否かを決定する
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記サーバの制御部は、前記発送された商品の総容量及び1日当たりの推奨使用量を示す分量情報を記憶し、当該分量情報に基づいて前記第2の期間を算出し、当該算出した第2の期間を示す情報を前記選定者端末へ送信する
請求項3または4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記サーバの制御部は、
前記ユーザに一度に発送され得る複数の異なる前記商品の複数の組み合わせについて、当該各商品の1日当たりの推奨使用量に基づいて、前記ユーザに前記商品の提供サービスを提供する所定期間にユーザに使用され得る前記商品の金額を算出し、
前記複数の組み合わせに対応する各金額のうち、最も高い金額を前記提供サービスの上限額として、当該上限額に対応するポイントを前記ユーザに設定し、
前記ユーザに前記商品が発送されるたびに、当該商品に対応するポイントを前記設定されたポイントから減算して更新する
請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
ユーザごとに皮膚のための商品を選定し提供する情報処理方法であって、
前記ユーザから提供された当該ユーザの皮膚に関する生体情報を分析する分析者の分析者端末から、当該生体情報の分析結果を示す生体分析情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と共に受信し、
前記受信した生体分析情報を前記ユーザ識別情報に対応するユーザのユーザ端末へ送信し、
前記ユーザの皮膚のための商品を選定する選定者の選定者端末から、測定器または目視による前記ユーザの肌の状態の分析結果を示す肌分析情報を、前記ユーザ識別情報と共に受信し、
前記ユーザ端末から前記商品の選定要求を前記ユーザ識別情報と共に受信した前記選定者端末からの要求に応じて、前記ユーザ識別情報に対応する前記肌分析情報を送信し、
前記選定者端末において、前記肌分析情報と、前記ユーザ端末から受信した、または、前記ユーザとの対話に基づいて当該選定者端末に入力された、前記商品に関する要望情報とを基に選定された商品の前記ユーザへの発送を要求する発送要求を受信する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザごとに皮膚に関連する商品に関する情報を提供する情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、化粧品販売店などの店頭において、顧客の肌状態を診断するための技術が存在する。例えば下記特許文献1には、データ収集システムが、肌のきめ状態の分析が可能な超高精細デジタル画像を取り込み、圧縮してデータ分析システムへ送信し、データ分析システムによる肌診断結果に応じて、お手入れデータベースから、肌の手入れ方法を選択したり、商品情報データベースから商品を選択したりして、そのデータをデータ収集システムへ送信するようにすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、肌のきめ状態の分析結果のみに基づいて商品をデータベースから選択し、そのデータに基づいて顧客に商品を説明しており、顧客はその他の肌の指標に基づく商品の提案を受けることはできない。
【0005】
本発明の課題は、ユーザの肌の状態の分析結果に応じた商品を選定する際に、当該分析結果からは不明なユーザの体質に関する情報も加味させることに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理システムは、ユーザごとに皮膚のための商品を選定し提供する情報処理システムであって、
前記ユーザのユーザ端末と、複数のユーザに関するユーザ情報及び複数の商品に関する商品情報を管理するサーバと、前記ユーザから提供された当該ユーザの皮膚に関する生体情報を分析する分析者の分析者端末と、前記ユーザの皮膚のための商品を選定する選定者の選定者端末とを具備する。
前記分析者端末の制御部は、前記生体情報の分析結果を示す生体分析情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と対応付けて前記サーバへ送信し、
前記サーバの制御部は、前記受信した生体分析情報を前記ユーザ識別情報に対応するユーザのユーザ端末へ送信し、
前記選定者端末の制御部は、測定器または目視による前記ユーザの肌の状態の分析結果を示す肌分析情報を、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記サーバへ送信し、
前記ユーザ端末の制御部は、前記商品の選定要求を前記ユーザ識別情報とともに前記選定者端末へ送信し、
前記選定者端末の制御部は、前記選定要求を受信すると、前記ユーザ識別情報に対応する前記肌分析情報を受信し、当該肌分析情報と、前記ユーザ端末から受信した、または、前記ユーザとの対話に基づいて当該選定者端末に入力された、前記商品に関する要望情報とを基に、前記複数の商品から少なくとも1つの商品を選定し、当該選定された商品の前記ユーザへの発送を要求する発送要求を前記サーバへ送信する。
【0007】
本発明の一形態に係る情報処理システムは、ユーザごとに皮膚のための商品を選定し提供する情報処理方法であって、
前記ユーザから提供された当該ユーザの皮膚に関する生体情報を分析する分析者の分析者端末から、当該生体情報の分析結果を示す生体分析情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と共に受信し、
前記受信した生体分析情報を前記ユーザ識別情報に対応するユーザのユーザ端末へ送信し、
前記ユーザの皮膚のための商品を選定する選定者の選定者端末から、測定器または目視による前記ユーザの肌の状態の分析結果を示す肌分析情報を、前記ユーザ識別情報と共に受信し、
前記ユーザ端末から前記商品の選定要求を前記ユーザ識別情報と共に受信した前記選定者端末からの要求に応じて、前記ユーザ識別情報に対応する前記肌分析情報を送信し、
前記選定者端末において、前記肌分析情報と、前記ユーザ端末から受信した、または、前記ユーザとの対話に基づいて当該選定者端末に入力された、前記商品に関する要望情報とを基に選定された商品の前記ユーザへの発送を要求する発送要求を受信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の情報処理システムによれば、ユーザの肌の状態の分析結果に応じた商品を選定する際に、当該分析結果からは不明なユーザの体質に関する情報も加味させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る化粧品サブスクリプションシステムの構成を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る化粧品サブスクリプション管理サーバのハードウェア構成を示した図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る化粧品サブスクリプション管理サーバが有するデータベースの構成を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る化粧品サブスクリプションシステムによる、化粧品選定処理の流れを示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態に係るトレーナー端末による、化粧品選定処理の流れを示したフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態において生成される生体分析情報の例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態において生成される肌分析情報の例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る管理サーバによる、ユーザへ提供する化粧品の総額(上限額)の算出手法を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では商品として化粧品の例を挙げる。
【0011】
[システムの構成]
図1に示すように、このシステムは、インターネット50上の化粧品サブスクリプション管理サーバ100(以下、単に管理サーバ100ともいう)と、複数のユーザ端末200と、アナリスト(分析者)端末300と、トレーナー(選定者)端末400とを含む。
【0012】
本システムは、所定期間(例えば1年間)を通じたカウンセリングによりユーザにパーソナライズ化された化粧品(医薬部外品等の外用剤を含む)のセットを定期的に提供しつつ、ユーザの生体情報を用いた精緻な分析結果も提供するサブスクリプションサービスを実行するシステムである。ユーザは、例えば1年単位での支払いにより、提案された化粧品を、その使い方や美容アドバイスを含めてその都度の支払いなく入手できる。
【0013】
なお後述するが、本サービスの料金(例えば30万円/年)は、本サービス期間内にユーザに提供される化粧品を個別に購入した場合の総額(例えば40万円)よりも安い金額に設定されている。ユーザが本サービスの料金(30万円)を支払うと、ユーザに40万円分のポイントが付与され、当該ポイントが商品購入(発送)により減少していく。
【0014】
管理サーバ100は、上記品のサブスクリプションサービスの運営者によって運営されるウェブサーバ(情報処理装置)である。管理サーバ100は、複数のユーザ端末200、アナリスト端末300及びトレーナー端末400とインターネット50を介して接続されている。
【0015】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、上記化粧品の消費者であるユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、管理サーバ100へアクセスし、当該ユーザ端末200にインストールされたアプリケーションまたはブラウザ等により情報を受信して画面に表示する。
【0016】
管理サーバ100は、ユーザ端末200のユーザ向けに化粧品サブスクリプションサービスを提供する。具体的には、管理サーバ100は、複数のユーザに関するユーザ情報及び複数の化粧品に関する化粧品情報を管理する。それとともに管理サーバ100は、ユーザ端末200のユーザから提供された生体情報を基にアナリスト端末300のユーザであるアナリストが分析した分析結果を示す生体分析情報をアナリスト端末300から受信して記憶し、ユーザ端末200へ送信する。
【0017】
アナリスト端末300は、上記アナリスト(研究員)により使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。アナリスト端末300は、アナリストが上記生体情報を分析した上記生体分析情報を管理サーバ100へ送信する。当該生体情報の分析は、サービス期間中に複数回(例えば3回程度)行われる。
【0018】
トレーナー端末400は、ユーザとの対話に基づき、個別に化粧品やその使い方を提案し、その他の美容上のアドバイスを行う上記パーソナルトレーナー(以下、単にトレーナーとも称する)により使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。
【0019】
トレーナーは特定の店舗と紐づけられており、年間を通じたユーザの専属のカウンセラーとして、ユーザから事前に予約を受けて当該店舗にてユーザと対面によりカウンセリングを行う場合もあるし、ユーザ端末200とトレーナー端末400との間で、チャットアプリケーション等のツールを用いてオンラインでカウンセリングを行う場合もある。
【0020】
トレーナー端末400は、上記トレーナーによる測定器または目視によるユーザの肌の状態の分析結果を示す肌分析情報を管理サーバ100へ送信する。当該分析は、例えば水分量、メラニン量(シミの程度)、肌色、皺などの外観や肌質で分かる範囲の分析である。当該肌分析は、サービス期間中に複数回(例えば2か月に1回程度)行われる。
【0021】
またトレーナー端末400は、ユーザ端末200からカウンセリング要求(化粧品の選定要求)を受信すると、上記肌分析情報と、ユーザの化粧品に関する要望情報とを基に、複数の化粧品からユーザに適した化粧品を選定する。当該要望情報はユーザ端末200から受信されるか、または、ユーザとの対話に基づいて当該トレーナー端末400に入力される。そしてトレーナー端末400は、当該選定された化粧品の当該ユーザへの発送を要求する発送要求を管理サーバ100へ送信する。これにより化粧品が化粧品提供元(メーカーや店舗等)からユーザに発送される。
【0022】
上記生体情報の分析のため、アナリスト(分析機関)は、同図に示すように、各ユーザに生体採取用キットを送付し、ユーザが当該キットにより採取し返送した生体採取サンプルを基に分析を実行する。
【0023】
本実施形態において生体情報は例えばRNA情報や分子情報であり、生体採取キットは、各ユーザの生体サンプルを採取するための用具である。生体採取サンプルは例えば皮脂、角層、唾液、尿、血液等であるが、利便性の観点及び皮膚表面部位を特定できる観点から皮脂が好ましい(皮脂は専用のあぶらとり紙により容易に採取が可能である)。
【0024】
RNA情報は、具体的には、各生体採取サンプルからRNAを抽出、調製し、シーケンシング又はPCR等によりRNA種ごとの発現量を測定したデータである。この場合の生体採取サンプルからのRNA情報の測定・分析は、公知の装置、手段、アルゴリズムを利用することができる。
【0025】
また分子情報は赤外線分光測定器により専用テープで採取された皮膚の角層のスペクトルを測定することで得られるものであり、得られたデータを多変量解析することで角層本来の機能を予測・解析可能とするものである。
【0026】
アナリストによる分析は、生体情報を用いた、ユーザの肌表面に現れる原因になる内部要因(体質)の分析であり、トレーナーによる分析は、外観上で評価できるユーザの肌の状態の分析と言える。
【0027】
[化粧品サブスクリプション管理サーバのハードウェア構成]
図2に示すように、化粧品サブスクリプション管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0028】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら化粧品サブスクリプション管理サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータ等のファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0029】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0030】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0031】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0032】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0033】
後述するが、特に本実施形態において、記憶部18は、後述する化粧品発送処理に必要なアプリケーション等のプログラムの他、ユーザ情報データベース、生体分析情報データベース、肌分析情報データベース、化粧品情報データベース、トレーナー/店舗情報データベースを有している。
【0034】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200、アナリスト端末300、トレーナー端末400との間の通信処理を担う。
【0035】
なお、図示しないが、ユーザ端末200、アナリスト端末300、及びトレーナー端末400の基本的なハードウェア構成も上記化粧品サブスクリプション管理サーバ100のハードウェア構成と略同様であり、それぞれCPU、記憶部、通信部等、コンピュータとして機能するための基本的な構成を有している。
【0036】
[化粧品サブスクリプション管理サーバのデータベース構成]
図3に示すように、化粧品サブスクリプション管理サーバ100は、記憶部18に、ユーザ情報データベース31、生体分析情報データベース32、肌分析情報データベース33、化粧品情報データベース34、及びトレーナー/店舗情報データベース35を有している。なお当該各データベースは記憶部18ではなく化粧品サブスクリプション管理サーバ100に外部接続された記憶装置やサーバに記憶されていてもよい。
【0037】
ユーザ情報データベース31は、本サブスクリプションサービスの利用者であるユーザの属性情報をユーザ毎に記憶している。ユーザの属性情報としては、氏名、ユーザを識別するためのユーザID、年齢(年代)、職業、住所(居住エリア)、性別、メールアドレス、といった一般的な情報のほか、ユーザがなりたい肌、肌に関する悩み、化粧品の好みといったユーザの肌に関する情報も含まれる。さらにユーザ情報には、上述したサブスクリプション料金に対応するポイントの残高情報も含まれる。なおユーザIDは、本化粧品情報提供サービスを利用するためのアカウント情報として機能する。
【0038】
上記肌に関する情報は、例えばユーザがサービス利用開始時(アカウント登録時)にアンケート形式で入力されるものであってもよい。例えば、当該アンケートは、ユーザの肌悩みに関する複数の選択肢(例えば、べたつき・毛穴、カサつき・乾燥、キメの粗さ、化粧のりの悪さ、シミ・ソバカス、くすみ・クマ、透明感のなさ、ハリのなさ、小じわ・シワ、たるみ等)から所定数(例えば3つ)を選択させて順位付けさせるものであってもよい。
【0039】
生体分析情報データベース32は、各ユーザから収集した生体採取サンプルから測定された上記RNA情報/分子情報、及びそれらに基づいて生成された生体分析情報に関する情報を分析日時情報と対応付けて記憶している。
【0040】
肌分析情報データベース33は、トレーナーによる測定器または目視によるユーザの肌の状態の分析結果を示す肌分析情報を分析日時情報と対応付けて記憶している。上述したように、具体的には、例えば水分量、メラニン量(シミの程度)、肌色、皺などの外観や質で分かる範囲の分析結果を示す情報である。
【0041】
化粧品情報データベース34は、ユーザに提供可能な化粧品に関する情報、すなわち、各化粧品のメーカー名、商品名(ブランド名)、化粧品のカテゴリ(例えば、美容液、化粧水、乳液、クレンジング料、洗顔料、フェイスパック、クリーム、UVケア材等)、期待される効果(例えば、ブライトニング、毛穴ケア、ニキビケア、角質ケア、肌ハリ、敏感肌ケア、うるおい、アンチエイジング、ツヤ、ナチュラルメイク、ウォータープルーフ、色持ち、発色等)等の情報を記憶している。
【0042】
トレーナー/店舗情報データベース35は、ユーザのカウンセリング・化粧品選定を担当するトレーナーの氏名、ID、メールアドレス、所属先の店舗及び担当ユーザに関する情報を記憶している。
【0043】
これら各データベースは、後述する化粧品サブスクリプションシステムによる化粧品選定処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。ただし、上記生体分析情報についてはトレーナー端末400からのアクセスはできず、上記肌分析情報についてはアナリスト端末300からのアクセスはできないようになっている。
【0044】
[化粧品サブスクリプションシステムの動作]
次に、以上のように構成された化粧品サブスクリプションシステムの動作について説明する。当該動作は、管理サーバ100、ナリスト端末300及びトレーナー端末400の各CPU及び通信部等のハードウェアと、記憶部に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、各装置のCPUを動作主体とする。
【0045】
図4は、本実施形態に係る管理サーバ100による、化粧品発送処理の流れを示したフローチャートである。
【0046】
当該処理の前提として、管理サーバ100は、ユーザ端末200から上記ユーザ情報(アンケート等を通じた肌に関する情報も含む)を受信し上記ユーザ情報データベース31に記憶している。
【0047】
まず、管理サーバ100のCPU11は、アナリスト端末300から上記生体分析情報を受信したか否かを判断する(ステップ41)。
【0048】
上記生体分析情報を受信したと判断した場合(ステップ41のYes)、CPU11は、当該生体分析情報を上記生体分析情報データベース32に記憶するとともに、当該生体分析情報と共に受信したユーザIDに対応するユーザ端末200へ、当該生体分析情報を送信する(ステップ42)。
【0049】
図6は、当該ユーザ端末200へ送信される生体分析情報の例を示した図である。
【0050】
同図に示すように、生体分析情報は、大きく分けて肌の状態、肌内部要因及び体内要因の3つの項目に関する分析情報を有する。
【0051】
肌状態の分析情報としては、肌の水分量、角層重層化レベル、セラミドの質、肌のバリア機能、各層細胞の質、肌のメラミン量等が挙げられる。肌内部要因の分析情報としては、紫外線ダメージレベル、肌の酸化レベル、紫外線ダメージの受けやすさ、美のめぐりの力、肌の糖化レベル等が挙げられる。体内要因の分析情報としては、体内の酸化レベルが挙げられる。
【0052】
これらの情報は、ユーザが単に分析結果の数値を見ても判断がしづらい評価であるため、相対評価(100人中の順位等)、又は標準偏差で示されている。同図の例においては、肌のメラミン量の数値が悪く、次に肌の糖化レベルの数値が悪いことが分かる。
【0053】
図4に戻り、続いてCPU11は、トレーナー端末400から肌分析情報を受信したか否かを判断する(ステップ43)。
【0054】
肌分析情報を受信したと判断した場合(ステップ43のYes)、当該肌分析情報を上記肌分析情報データベース33に記憶する(ステップ44)。
【0055】
図7は、トレーナー端末400から受信する肌分析情報の例を示した図である。
【0056】
同図に示すように、肌分析情報は、トレーナーが肌測定器または目視によりユーザの肌の状態(水分量、メラニン量(シミの程度)、肌色、皺等)を測定することで生成されるものであり、例えばその測定/目視結果としてのユーザの肌の特徴を示す情報及びそれに応じたケア方法を示す情報が記載されたものである。
【0057】
同図の例では、肌の状態を示す情報として、角層のターンオーバーが乱れ、セラミド量やうるおい保持力の低下、またバリア機能の低下が見られること、乾燥などにより紫外線ダメージを感じやすくなっていると考えられることが挙げられている。またその肌の状態に応じたおすすめのケアとして、ハリを保つために、角層にうるおいを保つ保湿ケアと、紫外線ダメージを防ぐ為の日中のUVケアが挙げられている。
【0058】
この肌分析情報は、測定器または目視の結果をトレーナー端末400の所定のアプリケーションに項目ごとに入力することで、予めアプリケーション側で測定値または異なる肌情報に対応付けられた特徴情報及びケア情報に基づいて自動的に生成されるものであってもよい。
【0059】
また当該肌分析情報は、ユーザ端末200が、管理サーバ100が用意したユーザ毎のページにアクセスすることで、ユーザが常時確認可能であってもよい。また肌分析情報は、分析日付と紐づけて記憶されており、複数回の分析が実行された場合には、その分析ごとに閲覧可能であり、それにより肌の変化の進捗も確認可能となっていてもよい。具体的には、例えば皺、シミの程度等も肌分析情報として記録し、これまでの改善度をビジュアル化することで、ユーザのモティベーションを上げることも可能となる。
【0060】
図4に戻り、続いてCPU11は、トレーナー端末400から肌分析情報の送信要求を受信したか否かを判断する(ステップ45)。
【0061】
肌分析情報を受信したと判断した場合(ステップ45のYes)、CPU11は、上記送信要求に含まれるユーザIDに対応する肌分析情報を上記肌分析情報データベース33から取得してトレーナー端末400へ送信する(ステップ46)。このトレーナー端末400からの肌分析情報の送信要求は、トレーナー端末400においてユーザに発送する化粧品を選定するためのものである。
【0062】
ここで、トレーナー端末400による、化粧品選定処理の流れを説明する。
図5は、当該化粧品選定処理の流れを示したフローチャートである。
【0063】
同図に示すように、トレーナー端末400のCPUは、管理サーバ100から肌分析情報と化粧品情報を受信する(ステップ51)。化粧品情報は、上記化粧品情報データベース34から取得され、例えば化粧品種別(化粧水、美容液、乳液等)ごとの複数の化粧品のリストとして送信される。
【0064】
続いてCPUは、ユーザ端末200から、化粧品に関する要望を示す要望情報を受信するか、または、肌分析情報を用いたユーザとの対話を基に、トレーナーが操作入力部から当該要望情報を入力する(ステップ52)。また当該要望情報は、カウンセリング前に予め所定のアプリケーションを介してユーザ端末200からトレーナー端末400に送信されていてもよい。
【0065】
続いてCPUは、上記肌分析情報と要望情報を基に化粧品を選定する(ステップ53)。この選定処理は、トレーナー端末400のアプリケーション上で、予め設定された所定のアルゴリズムを用いて、肌分析情報と要望情報に基づいて自動的に実行されるものであってもよい。また、肌分析情報に基づいて所定のアルゴリズムにより絞り込まれた複数の候補から、トレーナーが要望情報に基づいて選択するものであってもよい。または、トレーナーが当該肌分析情報と要望情報に基づいてユーザに適していると思われる化粧品を選定し、その選定結果をトレーナー端末400上で入力(例えば種別ごとにリストから選択)するものであってもよい。
【0066】
そしてCPUは、上記選定した化粧品の発送要求をサーバへ送信する(ステップ54)。
【0067】
図4に戻り、管理サーバ100のCPU11は、トレーナー端末400から化粧品の発送要求を受信したか否かを判断する(ステップ47)。当該発送要求は、要求対象の化粧品(通常は複数の種別の化粧品のセット)のID及びユーザIDを含む。
【0068】
上記発送要求を受信したと判断した場合(ステップ47のYes)、CPU11は、化粧品提供元(メーカーや販売店のサーバ)へ、上記ユーザIDに対応するユーザへの化粧品の発送要求を送信する(ステップ48)。これにより化粧品提供元からユーザに選定された化粧品が発送される。
【0069】
そしてCPU11は、サブスクリプション料金に対応するユーザのポイントから、発送商品に対応するポイントを減算して当該ポイントを更新する(ステップ49)。
【0070】
ここで、当該ポイントの設定方法について説明する。
図8は、本システムにおいてサービス期間内にユーザへ提供する化粧品の総額の算出手法を示した図である。上述したように、ユーザがサブスクリプション料金(30万円)を支払うと、それよりも高い額(40万円)分のポイントがユーザに付与され、そのポイントが商品発送により減少していく。
【0071】
同図に示すように、予め選定された各基礎化粧品(例えば、メイク落とし、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、UVケア剤、美容液、フェイスパック等)について、これらの効果が得られる理想量/回と1日の適用回を予め設定し、それにより各化粧品の使用期間を算出する。なお同図における使用回数1又は2回とは、夜用、朝用の区別がある場合は1回でカウントし、朝も夜も使う場合は2回でカウントしたものである。
【0072】
そして、当該各基礎化粧品の異なる使用組合せ(組み合わせて使用すべき商品としてユ―ザに一度に発送され得る化粧品のセット)を計算して、最も高い年間金額となる組み合わせの金額を、本サービスにおける上限(40万円)として設定する。
【0073】
具体的には、組み合わせの例としては以下のようなものが挙げられる。
・組合せ1 化粧水A、洗顔料A、乳液A、美容液A、メイク落としA
・組合せ2 化粧水B、洗顔料A、乳液B、美容液B(1)、クリームB(1)、
メイク落としA
・組合せ3 化粧水B、洗顔料B、乳液B、美容液B(1)、クリームB(1)、
メイク落としB
【0074】
そして、各組み合わせについて、以下のように年間金額を算出し、それらの中で最も高い金額を上限として設定する。なお、使用日数は、化粧料1商品を使いきる日数、使用量と化粧品の容量から算出できる。
・組合せ1
小数点以下切り上げ(化粧水Aの使用日数/365日)×単価
+小数点以下切り上げ(乳液Aの使用日数/365日)×単価
+美容液A・メイク落としAについても同様に計算
・組合せ2、3・・・についても同様に計算
【0075】
一般的に、化粧品は高価なため、効果が出る理想的な量を使わないユーザが多いが、化粧品はその理想的な量を適切に使用すればその効果が得られるものであり、本実施形態のように、上記の理想量を使うことで1年間の理想的な肌ケアを推進しやすくすることができる。なお、適切な使用方法の情報も、トレーナーがユーザに化粧品の情報とともに提供する。
【0076】
なおユーザは、管理サーバ100においてユーザ毎に用意されたページ上でユーザ端末200から上記ポイントの残高を確認可能であり、トレーナー端末400も自身が担当するユーザのポイント残高を管理サーバ100上で確認可能である。
【0077】
1年のサービス期間終了時に上記ポイントが残っている場合には、管理サーバ100は、その残高に相当する商品(化粧品その他の商品)をこれまでの発送履歴等を基に自動的に選定し、または残高に相当する複数の商品候補からユーザに選択させて、発送してもよい。
【0078】
なおCPU11は、
図4に示した各ステップを、生体分析情報、肌分析情報、送信要求、発送要求の受信のたびに繰り返し実行する。
【0079】
ここで、生体分析情報及び肌分析情報については、ユーザに化粧品が発送されてから所定期間が経過したときにアナリスト端末300及びトレーナー端末400からユーザ端末200へ分析を促す通知が送信されることで再分析が実行されてもよい。
【0080】
具体的には、管理サーバ100は、化粧品のユーザへの発送日を示す情報を記憶しておき、アナリスト端末300のCPUは、管理サーバ100から上記発送日を示す情報を受信し、当該発送日から第1の期間経過後に生体情報の再提供を要求する再提供要求をユーザ端末200へ送信し、当該再提供された生体情報の分析結果を示す生体再分析情報をユーザ端末200へ送信してもよい。ここで第1の期間は、例えば4か月程度であるが、これに限られない。
【0081】
また、トレーナー端末400のCPUは、管理サーバ100から上記発送日を示す情報を受信し、当該発送日から第2の期間経過後に、測定器または目視によるユーザの肌の状態の再分析を要求する再分析要求をユーザ端末200へ送信し、当該再分析の結果を示す肌再分析情報を管理サーバ100へ送信してもよい。ここで第2の期間は、例えば2か月程度であるが、これに限られない。
【0082】
そして、トレーナー端末400のCPUは、上記肌分析情報とその後の肌再分析情報とを比較することで、当初の肌分析情報に基づいて選定されユーザに発送された化粧品のユーザへの提供を継続するか否かを決定してもよい。すなわち、肌分析情報とその後の肌再分析情報との比較により、分析結果に改善が見られた場合には提供を継続し、改善が見られない場合には提供を中止し、提供済みの化粧品以外の化粧品を新たに選定してもよい。
【0083】
なお、肌の状態の再分析を実行するタイミングとしては、ユーザに発送された化粧品を使い終わるタイミングがよいと考えられる。したがって管理サーバ100のCPU11は、上記発送された化粧品の総容量及び1日当たりの推奨使用量を示す分量情報を記憶しておき、当該分量情報に基づいて上記第2の期間を算出し、当該算出した第2の期間を示す情報をトレーナー端末400へ送信してもよい。そしてトレーナー端末400は、上記発送日を示す情報を管理サーバ100から受信することなく、当該第2の期間を示す情報を受信したことをトリガとして上記再分析要求をユーザ端末200へ送信してもよい。また管理サーバ100は、アナリスト端末300に上記発送日を示す情報を送信する代わりに、発送日から第1の期間経過したことを示す情報をアナリスト端末300へ送信し、アナリスト端末300は、当該情報を受信したことをトリガとして上記再提供要求をユーザ端末200へ送信してもよい。
【0084】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、化粧品サブスクリプション管理サーバ100は、ユーザの肌の状態の分析結果(肌分析情報)に応じた商品を選定する際に、当該分析結果からは不明なユーザの体質に関する情報(生体分析情報)も加味させることが可能となる。
【0085】
各分析を実行するアナリストとトレーナーは直接情報交換を行わないが、ユーザは、アナリストが生成した生体分析情報を受けて、自分の肌における課題(体質)を見直し、自分の肌悩み、改善したい体質に関する考えを更新できる。例えば、ユーザが、糖化がすすんでいるという生体分析情報におけるアナリストの評価について、要望情報としてトレーナー端末400へ送信したりトレーナーに伝えることで、結果的に当該生体分析情報の結果に応じた化粧品を選択することができる。
【0086】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0087】
上述の実施形態では、分析対象の生体情報として皮脂のRNA情報や角層のスペクトル解析に基づく分子情報が用いられたが、それ以外にもユーザの角層や皮脂等から採取したプロテオーム(タンパク質)が分析されてもよいし、皮膚表面から採取した皮膚表在菌が分析されてもよく、さらにユーザの皮膚を撮像した画像情報から、肌の色、凹凸、しみ等が分析されてもよい。またこれらの複数種類の生体情報からユーザまたはアナリストにより1つまたは複数が選択されてもよい。プロテオームや皮膚表在菌はRNA情報や分子情報と同様に採取用のキットにより収集される。皮膚の画像は、ユーザ端末200からアナリスト端末300へ写真データが送信されることで取得される。
【0088】
上述の実施形態では、トレーナーはユーザの肌に関するカウンセリングのみ行っていた。しかし、肌のターンオーバー、肌色等は運動や食事とも関係するため、トレーナーは、運動、食事の提案も含めてユーザに提案を行ってもよい。すなわち、トレーナーはボディメイクトレーナーや栄養士の役割を兼ねてもよいし。またトレーナーとは別にボディメイクトレーナーや栄養士がユーザのアドバイスを行ってもよい。
【0089】
この場合、例えば、肌悩み、なりたい肌、及び、運動に関する問診票を管理サーバ100またはトレーナー端末400が送信し、ユーザ端末200からの回答情報を基に、タイプ別の推奨される運動プログラムや、食事のメニュー等を作成し、それらを情報としてユーザ端末200へ送信してもよい。
【0090】
上述の実施形態では、上記化粧品サブスクリプション管理サーバ100は1台のみ示したが、上記化粧品サブスクリプション管理サーバ100が実行する処理は、複数のサーバで分散して実行されても構わない。例えば、生体分析情報及び肌分析情報を管理するサーバと、トレーナー端末400からの発送要求に基づいてユーザへの化粧品の発送を管理するサーバとが別個に存在しても構わない。
【0091】
上述の実施形態では、商品として化粧品(医薬部外品等の外用剤を含む)を例に挙げた。商品は好ましくは化粧品であるがそれに限られず、例えば飲料、食品、美顔器、美容用具等、化粧品以外の皮膚のための商品であってもよく、それら商品が上記肌分析情報に応じて選定されユーザに発送されてもよい。
【0092】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【符号の説明】
【0093】
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
31…ユーザ情報データベース
32…生体分析情報データベース
33…肌分析情報データベース
34…化粧品情報データベース
35…トレーナー/店舗情報データベース
100…化粧品サブスクリプション管理サーバ
200…ユーザ端末
300…アナリスト端末
400…トレーナー端末