(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053459
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】日本語入力システムの再変換機能
(51)【国際特許分類】
G06F 40/129 20200101AFI20240408BHJP
【FI】
G06F40/129
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159765
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】505292063
【氏名又は名称】有限会社新英プラナーズ
(72)【発明者】
【氏名】河野 拓治
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109MA08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】該文字列をそのまま変換用文字列として、さらに各種変換を行い、新しい情報を得る日本語入力システムの再変換機能を提供する。
【解決手段】読み込んだ文章の文字列を仮名に戻すのではなく、現状のままで、さらに各種変換を行い新しい情報を提供する。例えば、単独の漢字は、漢字引き仮名変換で漢字の読みだけでなく関連情報を提供し、文章中の漢字は、漢字情報変換で漢字の読み、英語および日本語訳を提供し、片仮名、英語、英略語/ローマ字入力の文字列はKEARM変換で3分類、4入力の相互変換を行い、さらに簡易日本語訳や英語以外の選択言語の単語を表示し、KEARM変換された変換候補は発音出力も用意する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ上で動作する応用プログラムに日本語を入力するJISX4064準拠の仮名漢字変換式日本語入力システムに併設できる文字列読込みシステムであって、
該応用プログラムの画面上に表示される漢字交じり文などの文章を読み込み、読み込まれた文字列をそのまま変換用文字列(検索・変換用に使う文字列)として変換(読み込まれた文字列を再度変換することになるので、以後、再変換と呼ぶ)するシステムであり、再変換を行うための「再変換機能実行部」、辞書として「仮名漢字変換用辞書」、「ユーザー辞書」、「漢字情報変換用辞書」および「KEARM変換用辞書」、KEARM変換の出力言語選択のための「出力言語選択スイッチ」、KEARM変換の変換候補の発音出力のための「KEARM変換音声出力部」および発音出力用の操作キーとして論理キーである「発音出力」キー、さらに、コンピュータとのインターフェース部である「文字出力部・変換候補表示部」と、最後に、再変換開始の操作キーとして論理キーである「再変換」キーおよび「再変換」キーを補助する役目をする論理キーである「補助」キーを組み込んだシステム(以後、本システムと呼ぶ)であり、
KEARM変換とは、「仮名入力によるカタカナ語(K)、半角英数入力による英語(E)、英略語(A)又はローマ字(R)の3分類(K、 E、 A又は R)、4入力(K、 E、 A及び R)による相互変換が可能で多言語(M)出力もできる変換」から頭文字をとった固有名称で多言語処理ができる変換方式であり、
本システムは、利用者が該応用プログラムの画面上に表示されている文字列をマウスで強調表示させ、「再変換」キーを押下させることにより「再変換機能実行部」が主となり該文字列を読み込み、該文字列の文字種(code番号で分類)により次のとおり各種変換を行うシステムであって、
(1)該文字列のすべてが平仮名(code番号 1)の場合は、
(1a)該文字列で仮名漢字変換を行い漢字交じり文に変換し、
(1b)上記(1a)で漢字に変換できない一部または全部の平仮名の文字列がカタカナ語に変換できる場合はカタカナ語のKEARM変換を実行し、
(1c)必要により、上記(1a)および(1b)で変換結果として表示される漢字交じり文(カタカナ語を含む)は、コンピュータキーボードのEscキーを押すことにより、読込み時と同じ平仮名の文字列に戻すことができ、
(2)該文字列のすべてが全角英数字、全角記号または全角符号の場合(code番号2)で、
(2a)すべての文字列が全角英数字または全角記号(#、$、%、&など)の場合は、すべての文字列を半角文字列に変換し、さらに数字の場合は漢数字にも変換し、
(2b)すべての文字列が全角符号(括弧や句読点など)の場合は、類似の各種符号に変換し、
(3)該文字列のすべてが片仮名(code番号3)の場合は、
片仮名の文字列によるカタカナ語のKEARM変換を行い、KEARM変換できない片仮名の文字列はそのままとし、
(4)該文字列のすべてが半角英数字、半角記号または半角符号の場合(code番号4)で、
(4a)すべての文字列が半角英数字で、英語、英略語またはローマ字によるKEARM変換を実行できる単語はKEARM変換を行い、
(4b)上記(4a)でKEARM変換できない半角英数字の文字列および半角記号の文字列の場合は、すべての文字列を全角文字列に変換し、さらに数字の場合は漢数字にも変換し、
(4c)すべての文字列が半角符号の場合は、類似の各種符号に変換し、
(5)該文字列のすべてが漢字(code番号5)の場合、または該文字列が漢字のみでなく漢字交じり文であっても「補助」キー(物理キーはShiftキー等)を押し下げた状態で「再変換」キー(物理キーは変換キー)を押す場合、漢字引き仮名変換(特許番号第6319542号、段落番号0014~0020、
図1,表1、表3で記述された変換)を行い、
(6)該文字列が上記5種類の文字種(code番号1~5)の文字列を2つ以上含む複合文(code番号6)の場合は、それぞれの文字種を含む文字列ごとに分節分けを行い、文節ごとに上記(1)~(5)の変換を行うが、複合文の場合、漢字または漢字を含む文節は上記(5)の漢字引き仮名変換ではなく、漢字情報変換(特願2022-090063、段落番号0014、
図1で記述された変換)を行い、
(7)該文字列が、改行された複数の文章からなる複数文(code番号7)の場合は、該文字列に含まれる改行コードで文節分けはするものの連続した一連の文字列として読込み、さらに、上記(6)と同様の変換処理を行い、
上記(1)~(7)に共通の変換の内容および変換後の処理は次のとおりとし、
(イ)変換は各文節の変換用文字列が変換第1候補となり(仮名漢字変換の場合や複数の変換候補による変換候補簡易表示の場合は除く)、以降の候補は上記(1)~(7)の変換で得られた出力順序で変換候補を並べ、かつ、「再変換」キーを最初に押したときは、変換結果として変換用文字列を表示するのみで変換候補一覧は表示せず、
(ロ)確定キーを押すと、表示されている変換結果が確定文字列となり該応用プログラムに文字列を送付でき、
(ハ)再度「再変換」キーを押すと、上記(イ)の変換で並べられた変換候補の順序で注目文節の変換候補一覧を表示し、さらに矢印キーなどで希望する候補を選択すれば、選択された候補が変換結果として表示され、さらに上記(ロ)の操作で変換結果を該応用プログラムに文字列を送付でき、
(二)KEARM変換された分節の上記(イ)の候補および矢印キーなどで選択された上記(ハ)の候補は、「発音出力」キーを押せば英語または「出力言語選択スイッチ」の言語設定に沿った発音が出せる、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
現在の日本語入力システムにおける文字列読込み技術の利用法は、読み込んだ漢字交じり文をすべて仮名の文字列に戻し、得られた仮名の文字列で再度仮名漢字変換を行うことである。本発明も文字列を読込むシステムであるが、本システムでは読み込んだ文字列は、仮名に戻すのではなく、そのまま変換用文字列として使い、KEARM変換、漢字引き仮名変換や漢字情報変換を行い、情報収集・文章解析・SNSへの応用などに使うものである。
【0002】
KEARM変換とは、「仮名入力によるカタカナ語(K)、半角英数入力による英語(E)、英略語(A)又はローマ字(R)の3分類(K、 E、 A又は R)、4入力(K、 E、 A及び R)による相互変換が可能で多言語(M)出力もできる変換」から頭文字をとった固有名称で多言語処理ができる変換方式である。
【0003】
本発明は、独立した文字列読込みシステムではあるが、コンピュータ及び応用プログラムとのインターフェースは基本的に従来システムと同じなので従来の日本語入力システムと連携できるシステムである。本発明は、弊社の非特許文献2の仮名漢字変換/KEARM変換システムの段落番号0025で記述の多機能型日本語入力システムの項目(8)「日本語入力システムの再変換機能」でもあり、本書の
図30で示す多機能型日本語入力システムのブロック図において画面下部中央の「再変換機能実行部」、画面下部右側の「文字出力部・変換候補表示部」および画面下部左側の「再変換」キー(いずれも背景をドットパターンのブロックで示す)に相当する。
図30の多機能型日本語入力システムは、非特許文献2の仮名漢字変換/KEARM変換システム(背景を灰色のブロックで示す部分)を基幹部として12項目の機能を付加したシステムである。
【背景技術】
【0004】
パソコン用日本語入力システムは現在外資系のコンピュータソフトウェアメーカー1~2社が市場を占拠している。国内メーカーも存在するが莫大な開発費および維持費がかかる日本語入力システムを外資系メーカーは実質的に無料で提供しているので勝ち目はない。外資系メーカーが無料化を維持できるのは他製品に波及する宣伝効果が得られることや日本語入力システムと組み合わせて有料のワードプロセッサを独占的に販売できるからである。ただし入力情報の抜き取り(技術的には可能)など悪用しない限り、長期的にみれば日本語入力システムの開発の費用対効果は高くない。簡単に首を突っ込むには難しすぎるシステムなのだ。また、現在では高性能のワードプロセッサを無料で提供する機関がある。もう独占できる時代ではない。
【0005】
日本語入力システムは見かけ上簡単そうに見えるが、開発には高度の技術を要するし、パソコン用日本語入力システムには未開の部分が残っている。けっして完成された技術ではない。営利目的だけではなく日本語の将来とも密接な関係があるのでDOS時代のように日本語入力システム市場をぜひ日本のメーカーに開放してもらいたい。外資系メーカーが日本語の将来を考えることはあり得ない。日本語入力システムはOSの下で動作せざるを得ないので現状の非公開のOSの下では自由競争は得られない。最新のOSでコンパイルできる日本語入力システムの基本仕様のサンプルを公開すれば日本のメーカーは参入できる。ぜひ実行してもらいたい。
【0006】
日本語入力システムは仮名を入力して漢字に変換しなければならない。変換しないで直接入力できる英語と違い日本語入力システムの製作は簡単ではない。常に開発が求められる。現状、市場競争が行われていないので外資系メーカーが得意な予測変換以外の技術は停滞している。本発明人は、パソコン用日本語入力システムにおける本命の技術は予測変換ではなく一括変換であると考えている。一括変換の技術をもとに、日本語入力システムの変換機能を最大限活用したシステムが本発明人の開発した
図30で示す多機能型日本語入力システムである。本発明の文字列読込みシステムは独立したシステムではあるが多機能型日本語入力システムにも組み込むことができる。
【0007】
現在、日本語入力システムをワードプロセッサと組み合わせて使うよりはSNSに入力してメッセージ発信する用途の方が圧倒的に多い。ワードプロセッサは以前ほど使われていない。SNSでは文字情報だけでなく映像情報も扱えるのでワードプロセッサとは別の使い方になっている。本発明の文字列読込みシステムは、別途出願予定のメモ機能と組み合わせてSNSで使えるように設計されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際対応型日本語入力システム 特許第5751537号(段落番号0017~0020、0023~0024、
図3)
【0009】
【特許文献2】漢字引き仮名変換機能付き日本語入力システム 特許第6319542号(段落番号0014~0020、
図1、表1、表3)
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】仮名漢字変換システムの基本機能 JISX4064: 2002
【0011】
【非特許文献2】仮名漢字変換/KEARM変換式日本語入力システム 特願2022-017542(段落番号0071~0082、
図17、
図22)
【0012】
【非特許文献3】日本語入力システムの漢字情報変換 特願2022-090063(段落番号0014、
図1)
【0013】
【非特許文献4】日本語入力システムのKEARM詳細変換 特願2022-134712(段落番号0037~0041、0047~0051、
図12、
図14)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
既存の日本語入力システムにおける文字列読み込み技術の利用法は、読み込んだ漢字やカタカナ語を含む文章の文字列をすべて仮名の文字列に戻し、得られた仮名の文字列で再度仮名漢字変換を行うことである。再度変換を行うので前回とは違う変換候補が得られるが、実行する変換は前回と同じ仮名漢字変換であり、従来とは格段に異なる変換候補が得られるわけではない。核心の技術は漢字を仮名に変換する技術であり、漢字の読みを調べることに使える。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明では、読み込んだ文章の文字列を仮名に戻すのではなく、現状のままで、さらに各種変換を行い新しい情報を提供する。例えば、単独の漢字は、漢字引き仮名変換で漢字の読みだけでなく関連情報を提供し、文章中の漢字は、漢字情報変換で漢字の読み、英語および日本語訳を提供し、片仮名、英語、英略語/ローマ字入力の文字列はKEARM変換で3分類、4入力の相互変換を行い、さらに簡易日本語訳や英語以外の選択言語の単語を表示し、KEARM変換された変換候補は発音出力も用意する。
【発明の効果】
【0016】
市販の日本語入力システムにおける文字列読込み機能は、漢字交じり文を読込み、すべて仮名に戻し再度従来式の仮名漢字変換を繰り返すのみであるが、本発明の文字列読込みシステムは、読み込んだ文字列をもとに各種変換を行うのでより新しい情報を得ることができる。
【0017】
読込み文字列がすべて漢字の場合、本発明では漢字引き仮名変換を実行し、音読み、訓読みを含む当該漢字のすべての読みを表示できる。従来システムより詳しく漢字の読みを調べることができるだけでなく、関連する漢字の情報を得ることもできる。
【0018】
読込み文字列が文章中に含まれる漢字である場合、前述の漢字引き仮名変換ではなく、漢字情報変換を実行し、漢字の読みだけでなく、英語および日本語訳の情報を得ることができる。
【0019】
読込み文字列が英語、英略語/ローマ字またはカタカナ語の場合、KEARM変換を実行し、英語、ローマ字とカタカナ語の相互変換だけでなく、英語やローマ字、カタカナ語を英語以外の選択言語の単語に変換でき、英語や選択言語の単語の発音が出せる。
【0020】
本発明は文字列読込みシステムとして完結したシステムであり、従来式の文字入力型の仮名漢字変換と連携させてはいるが、独立した新しい文字列読込み専用システムとして別途出願予定のメモ機能と組み合わせてSNSなどの新規用途に使うこともできる。
【0021】
本発明は独立したシステムではあるが、コンピュータおよび応用プログラムとのインターフェースの方法は従来の文字入力型の仮名漢字変換と同じなので、逆に、既存のいかなる日本語入力システムとも組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明は、文字列を読込み再変換するシステムであり、再変換を実行する「再変換機能実行部」58、辞書として「仮名漢字変換用辞書」36、「ユーザー辞書」37、「漢字情報変換用辞書」42および「KEARM変換用辞書」38、KEARM変換の出力言語選択のための「出力言語選択スイッチ」39、KEARM変換の変換候補の発音出力のための「KEARM変換音声出力部」40と「発音出力」キー、さらに、コンピュータとのインターフェース部である「文字出力部・変換候補表示部」45~46と操作キーである「再変換」キーと「補助」キーを組み込んだシステムである。
【
図2】
図1の「再変換機能実行部」58の動作説明図
【
図3】再変換機能の文字種(code番号)別機能一覧表
【
図4】
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図
【
図5】
図2の「仮名漢字変換/KEARM変換実行部」4~33の詳細説明図
【
図7】
図5の「変換部」9の詳細説明図(仮名入力変換用)
【
図8】
図6の「文字早送り?」19gおよび
図10の「文字送り」44gの動作説明図
【
図9】
図2の「KEARM単語変換実行部」43の動作説明図
【
図10】
図2の「複合文字種変換実行部」44の動作説明図
【
図11】
図10の「変換部」44fおよび「自動生成辞書」44wの詳細説明図(複合文字種変換用)
【
図14】KEARM変換用辞書(多言語用)StdMaster
【
図15】KEARM変換用辞書(選択言語用)StdWork0~StdWork9
【
図18】実施例1 文字列がすべて平仮名(code番号1)で変換結果が漢字および平仮名の読込み例
【
図19】実施例2 文字列がすべて全角英数記号・符号(code番号2)で変換結果が全角英数の読込み例
【
図20】実施例3 文字列がすべて片仮名(code番号3)で変換結果がカタカナ語の単文節の読込み例
【
図21】実施例4 文字列がすべて片仮名(code番号3)で変換結果がカタカナ語の複文節の読込み例
【
図22】実施例5 文字列がすべて片仮名(code番号3)で変換結果が複数用語のカタカナ語の読込み例
【
図23】実施例6 文字列がすべて半角英数記号・符号(code番号4)で変換結果が英語の単文節の読込み例
【
図24】実施例7 文字列がすべて半角英数記号・符号(code番号4)で変換結果が英語の複文節の読込み例
【
図25】実施例7 文字列がすべて半角英数記号・符号(code番号4)で変換結果が複数用語の英語の読込み例
【
図26】実施例9 文字列がすべて半角英数記号・符号(code番号4)で変換結果が半角英数記号・符号の読込み例
【
図27】実施例10 文字列がすべて漢字(code番号5)の読込み例
【
図28】実施例11 複数の文字種を含む複合文(code番号6)の読込み例
【
図29】実施例12 複数文(code番号7)を同時に読込む例
【発明を実施するための形態】
【0023】
本書では各種用語を使うので、先に用語の説明をしておく。JISX4064規定用語及びコンピュータ用語はここには含めない。
【0024】
(A)用語のまとめ
用語は順不同で個別に説明してある。仮名漢字変換システムの基本機能 JISX4064: 2002で規定する用語はここには載せていないが必要に応じて本書では使うものとする。多機能型日本語入力システムの連係機能の用語は本発明とは直接関係ないので題目だけを載せている。
(ア)日本語入力システム
仮名漢字変換式日本語入力システム(JISX4064で規定、又はそれに準じるシステム)であってコンピュータキーボードおよび十分な大きさのモニターと組み合わせるパソコン用日本語入力システムである。ただし、
図1で示すとおり、本発明は既存の文字列を読み込み再変換するシステム(以下、本システムと呼ぶ)であり、文字列を入力する部分は本発明には含まれない。しかし組み合わせはできる。
図30は本システムと多機能型日本語入力システムを組み合わせたシステムである。多機能型日本語入力システムは、KEARM変換や発音出力機能のある非特許文献2の仮名漢字変換/KEARM変換式日本語入力システムと各種機能を組み合わせたシステムである。
(イ)入力モード
弊社の日本語入力システムには、平仮名、片仮名、全角英数、半角片仮名、半角英数及びMPモードの6つのモードと日本語入力システムが介入しない直接入力モードがある。最初の5つのモードは文字列を入力するモードであり本システムとは直接関係はない。本システムでは文字列を読み込むモードとしてMPモードを使う。
(ウ)出力言語
図13で示すとおりKEARM変換の10カ国語の出力言語うちの一つの言語をマウスで選択できる。初期設定は英語(英)で英語が標準装備となり、英語以外の言語(韓国語~アラビア語)を選択すると、英語+選択言語が装備される。多言語(多)に設定すると変換候補一覧に10カ国語の単語を列挙する。
(ウ)(a)出力言語選択スイッチ
KEARM変換の出力言語をマウスで選択できるスイッチ。
(ウ)(b)選択言語
(ウ)(a)の出力言語選択スイッチで選ばれた出力言語のうち、多言語(多)以外の英語(英)~アラビア語(ア)の10カ国語が選択言語であるが、英語は標準の出力言語なので、英語が別枠になっている場合は、英語以外の他の9カ国語を選択言語と呼ぶ。
(エ)辞書
本システムでは仮名漢字変換用辞書、ユーザー辞書、KEARM変換用辞書、漢字情報変換用辞書および自動生成辞書を使う。
図12の仮名漢字変換用辞書と
図14のKEARM変換用辞書(多言語用)は標準的な内容なので原則的に変更はできないが、すべての辞書はテキスト形式の辞書なので、
図12のユーザー辞書、
図15のKEARM変換用辞書(選択言語用)および
図16の漢字情報変換用辞書の形式に沿って用語を追加することができる。
(エ)(a)仮名漢字変換用辞書
図12の「仮名漢字変換用辞書」36の形式の辞書。
(エ)(b)ユーザー辞書
図12の「ユーザー辞書」37の形式の辞書で仮名漢字変換の学習機能で使う。KEARM変換の変換候補は定型の候補群なのでKEARM変換ではユーザー辞書は使わない。
(エ)(c)KEARM変換用辞書
図14の多言語用辞書と
図15の選択言語用辞書がある。選択言語用辞書は、多言語用辞書から出力言語ごとに生成する。多言語用辞書は標準の辞書なのでユーザーは書き換えできないが、選択言語用辞書は用語の追加登録ができる。
(エ)(d)漢字情報変換用辞書
図16の形式の辞書で漢字の文字列で各行の先頭の漢字を検索し完全一致したら当該文字列の情報を変換候補として抽出する。
(エ)(e)自動生成辞書
KEARM変換用辞書に登録されていない半角英数文字列や複文節の全角英数記号・符号などを処理するため、ANS変換で当該文字列を自動的に専用の辞書に登録し変換時の補助用に使う。更新はされず変換終了後、上書き削除される。
(オ)変換モード
文字列入力用の逐次変換、新予測変換およびKEARM優先変換モードがあるが、本システムでは文字列読込みを行うのでMPモードを使う。MPモードでは、文字列読込み後の変換モードとして一括変換モードを使う。文字列入力用の逐次変換モードは逐次変換を行うが変換動作は一括変換であり、文字列読込み用の一括変換とほぼ同じ動作である。ただし両者のコンピュータとのインターフェース部が異なるので画面形態が異なることや一括変換モードでは用語属性は使わず、1文字検索や変換後の入力モード変更もない。
(オ)(a)一括変換
MPモードで文字列読込み後、完全一致検索による変換を行うモードで、仮名漢字変換、ANS変換、KEARM変換、漢字引き仮名変換、漢字情報変換、文章分割・変換及び自動生成辞書変換を行う。
(カ)動作モード
ND、ADP、AD及びARPモードがある。単語・語句などの単文節の変換はNDモードのみ使い、文章の変換ではND --> ADP --> ADモードの順で変換を行う。本システムでは、ARPモードは使わない。
(カ)(a)ND(Non-Div)
単語・語句などの単文節の変換に使う。複文節となる文字列の変換でも最初は単文節か否かのチェックが必要なためNDモードから変換を始める。漢字引き仮名変換はNDモードのみの動作である。
(カ)(b)ADP(AutoDivProcess)
複文節となる文字列を第1文節から順次、文節分けし、仮名漢字変換、ANS変換、KEARM変換、漢字情報変換、文章分割・変換または自動生成辞書変換を行う。ADPモードでの変換の目的は、各文節の最も適した変換候補を選ぶこと。
(カ)(c)AD(AutoDiv)
ADPでの変換終了後、ADモードで第1文節に戻り、入力バッファss11[0]を変換用文字列として再度変換する。以後、左右の矢印キーで文節移動した場合も同様に入力バッファss11[n](nは文節番号0~49)を変換用文字列として変換を行う。ADモードでの変換をAD変換と呼ぶ。AD変換の目的は変換候補を最大数得ること。
(キ)入出力文字表示
応用プログラムの画面上で入出力文字列を表示する部分。この部分の画面枠はないが表示構造を持つ画面であり、表示する文字列は表示属性に沿って下線表示をする。本システムでは文字列を読み込んで入力文字列とするので文字列入力の瞬間はあるがすぐに変換を開始するので入力時の下線表示は瞬時的表示のみである。読込み前の文字列である文字列読込みには下線表示がなく、文字列選択で読み込む文字列を選択し強調表示をさせるが、この時点でも文字列読込み前なので下線表示はない。変換候補一覧表示後は読込み文字列ではなく選択候補である変換結果を表示する。このとき実線の下線が引かれる。
(キ)(a)読込み文字列
日本語入力システムで入力された文字列または他の手段で入力されたものでもよいが文字列データでなければならない。画像データは読み込めない。紙面上に書かれた文字列はスキャナーなどでPCの応用プログラム上に事前に読み込んで文字列データにしておかなければならない。
(キ)(b)変換用文字列
変換時の検索用入力として使われる文字列で、文字列入力では入力文字列が仮名の場合は全角片仮名が使われる。英数文字記号・符号では入力文字列がそのまま変換用文字列となる。文字列読込みでは読み込んだ文字列がそのまま変換用文字列となり、平仮名は仮名漢字変換、片仮名、英語および英略語/ローマ字はKEARM変換、単独の漢字は漢字引き仮名変換、文章中の漢字は漢字情報変換を行う。変換できない場合は、文章分割のみとする。
(キ)(c)表示属性
入出力文字表示は、表示属性を指定して文字列に特有の下線を引く。文字列入力の標準設定では、逐次変換画面の表示属性は「入力」(点線)で、変換候補一覧画面では、利用者が作業中の分節を「変換済み注目文節」(実線太線)とし、その他の文節を「変換済み文節」(実線細線)で区別する。文字列読込みの表示属性では、入力の表示属性は瞬時的な表示のみで、変換結果表示および変換候補一覧では、利用者が作業中の分節を「変換済み注目文節」(実線太線)とし、その他の文節を「変換済み文節」(実線細線)で区別する。
(キ)(d)変換結果
文字列読込み後に実行する一括変換で入出力文字表示に表示される文字列は変換結果と呼ぶ。ただし、変換直後は意図的に読込み文字列と変換結果を同じにする正順変換を採用している。これは別途出願予定のメモ機能に使うためである。複文節では当該文節だけではなく第1文節から最終文節までの出力バッファss12[n](nは文節番号0~49)を組み合わせた文字列になる。確定キーを押すと変換結果が確定文字列となる。
(ク)一括変換(再変換用)
文字列読込みでは、文字列読込み後、入力文字列の文字種を基に一括変換モードで各種変換を行う。文字列入力時に行う逐次変換も1文字入力ごとに完全一致検索による一括変換を行うので両者は似たような変換を行う。ただし、一括変換では用語属性は扱わないので完全一致検索のみで1文字検索や変換後の入力モード変更は行わない。また、変換直後は、読込み文字列と同じ変換結果のみ表示し、変換候補一覧は表示しない。
(ク)(a)出力順位(再変換用)
本システムでは変換直後は、読込み文字列と同じ変換用文字列を変換結果とする正順変換を原則とするが、読込み文字列が平仮名の場合は例外で仮名漢字変換またはKEARM変換された変換第1候補が変換結果になる。変換第1候補以降の順は、KEARM変換や漢字情報変換では定型的な配置となり、その他の変換では変換が得られた時系列順に並べる。
(ク)(b)変換出力(再変換用)
変換出力は変換して得られた文字列出力であり、仮名漢字変換、ANS変換及びKEARM変換では次のように処理する。単数または複数の変換出力を統合し一元化した出力が変換情報szBufzになる。
(1)仮名漢字変換では、仮名漢字変換用辞書及びユーザー辞書を使う。入力文字列は平仮名に限定されており、変換前に平仮名は片仮名に変換され変換用文字列は片仮名で検索・変換を行う。例えば、入力文字が「し」の場合、変換前に片仮名に変換され変換用文字が「シ」で仮名漢字変換を行い、得られた変換候補が「し」、「市」、「氏」、「死」・・・の場合、これらの変換候補を時系列順に並べて文字変数に保存し、文字列情報「し 市 氏 シ 死 ・・・」を得る。この文字列情報が変換出力になる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力は辞書の品詞等により階級分け(項番と呼ぶ)し、副詞・名詞(項番4)は文字変数szBufa、名詞+助詞(項番5)は文字変数szBufb、動詞(項番8)は文字変数szBufc、ユーザー辞書(主として項番2)は文字変数UserDicに保存する。
(2)ANS変換は、仮名漢字変換ができない英数記号・符号の変換であり、JIS規格と同様に広義には仮名漢字変換の機能に含まれる。全角の英数記号・符号はすべて対象である。半角の英数記号・符号のうちKEARM変換用辞書に登録されている半角英数の単語・語句は、次の(3)KEARM変換が行われ、残りがANS変換になる。ANS変換では、ユーザー辞書、自動生成辞書を使うか、または辞書を使わず専用プログラムで変換し、数字・記号は全角/半角変換または半角/全角変換を行い、数字は漢数字変換も行われるが、括弧などの符号は類似の各種符号に変換される。ANS変換の場合は、先頭候補は読込み文字列と同じ変換用文字列が変換第1候補になる正順変換となる。変換された文字列を候補としてまとめた文字列情報が変換出力となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。名詞(項番4)は文字変数szBufa、名詞+助詞(項番5)は文字変数szBufb、ユーザー辞書(主として項番2)は文字変数UserDic、単文節のプログラム変換(項番1、項番6)による変換出力は文字変数szSymbolに保存する。
(3)KEARM変換の半角英数入力による変換では、KEARM変換用辞書を使い、変換用文字列を検索入力として辞書の登録用語を検索する。KEARM変換の変換候補の出力順位は非特許文献2の
図17「KEARM変換用辞書の用語属性」の設定表のとおりとなるが、逐次変換と違い文字列読込みでは用語属性は使わないので、属性値が-1の設定のみとなる。例えば、変換用文字列「rule」で検索・変換した場合、変換第1候補が英語、第2候補がカタカナ語、ローマ字が登録されていないので、次は簡易日本語となる。用語属性は使わないので「rule ルール 規則、支配、定規、解式」の文字列情報を得る。このときの文字列情報が変換出力となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力は辞書の品詞別に階級分け(項番と呼ぶ)し、名詞(項番4)はszBufa、名詞+助詞(項番5)はszBufb、サ変活用動詞(項番8)はszBufcに保存する。
(4)KEARM変換の仮名入力によるカタカナ語変換は、(1)の仮名漢字変換による階級別変換(項番2~8)で当該カタカナ語(片仮名と同義)が変換候補として抽出されており、かつ、仮名漢字変換が行われなかったときのみ、当該カタカナ語のKEARM変換を行う。ただし再変換の一括変換では読込み文字列の文字種が限定されるので片仮名は原則的にKEARM変換の対象になる。例えば「ルール」の場合、非特許文献2の
図17「KEARM変換用辞書の用語属性」の属性値-1の設定どおり、変換第1候補がカタカナ語、第2候補が英語、ローマ字は登録されていないので、次は簡易日本語訳となる。用語属性は使わないので「ルール rule 規則、支配、定規、解式」の文字列情報を得る。このときの文字列情報が変換出力となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
(5)文字列読込み後の一括変換では仮名漢字変換、ANS変換、KEARM変換以外の変換も行うが、変換の基本的動作は上記に準じる。詳細は本文の実施例で説明する。
(ク)(c)発音出力キー
KEARM変換では変換第1候補である変換結果が選択候補になっており、この論理キー(物理キーはCtrl+ ←)を押せば変換結果の発音を出せる。
(ケ)変換候補一覧
本システムでは、論理キーである再変換キーを押すと文字列読込みと、読み込んだ文字列を基に一括変換モードで文字種(code番号で分類)に従った再変換を行い、仮名漢字変換を除き、原則的に、読込み文字列と同じ変換用文字列を変換結果として表示する。変換候補一覧を表示するには再度再変換キーを押す必要がある。再変換では変換の状態より何の変換が行われるかが重要なので画面は変換名で表示し、変換候補一覧か否かについては括弧内に表示するのみとする。
(ケ)(a)出力順位(再変換用)
再変換の変換候補一覧の出力順位(変換第1候補を先頭とする配置順)は、正順変換とする規制があり、変換結果となる変換第1候補は変換用文字列となる読込み文字列と同じになることを原則としている。例外は文字種が平仮名(code番号1)の場合で、再変換を行うと平仮名から漢字に変換されるか、漢字候補のないカタカナ語はKEARM変換されカタカナ語に変換され変換第1候補になり変換結果となる。この場合、Escキーを押すと変換結果は読込み文字列と同じ平仮名の文字列になる。
(ケ)(b)変換出力(変換候補一覧用)
再変換の一括変換モードでも、変換候補一覧では左右への文節移動またはマウスで任意の文節をクリックしたとき、各文節の入力バッファss11[n](nは0~49)の文字列を入力としてAD変換が行われる。AD変換で得られた候補の文字列を時系列順に並べて文字変数に保存し変換出力とする。例えば、仮名漢字変換では「し 市 氏 シ 死 ・・・」のように文字変数に保存し、変換出力とする。ANS変換では全角/半角変換または半角/全角変換、漢数字変換や各種文字種変換による変換出力、KEARM変換では、例えば「rule ルール 規則、支配、定規、解式」のような変換出力になる。いずれの変換出力も各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力のまとめ方は、最終の変換出力を文字変数szBufzに保存し変換情報とする。
(ケ)(c)選択候補
変換候補一覧で希望する候補を上下矢印キーやマウスで選択できる。KEARM変換で選択できる候補は出力言語までで簡易日本語訳は発音できる候補ではないので通常操作では選択できない。選択された候補は選択候補と呼ぶ。単独の選択候補の背景色は薄青になり、変換対象となる用語が複数ある場合の簡易表示画面での選択用語の候補の背景色は薄赤になる。
(ケ)(d)変換候補簡易表示
再変換のKEARM変換で変換対象となる用語が複数ある場合の簡易表示の変換候補一覧である。
(ケ)(e)発音出力キー(変換候補一覧用)
KEARM変換の変換候補一覧では、この論理キー(物理キーはCtrl+ ←)を押せば選択候補の単語の発音を出せる。
(コ)仮名漢字変換
読込み文字列が平仮名の場合、漢字交じり文に変換する。JISX4064で規定の仮名漢字変換では英数記号・符号の変換も含むので、広義の仮名漢字変換は(サ)ANS変換も含む。
(サ)ANS変換
英数記号・符号をANS(AlphaNumeric and Symbol)と呼ぶ。ANSの全角英数記号は半角英数記号に変換(全角/半角変換)し、半角英数記号は全角英数記号に変換(半角/全角変換)し、それぞれの変換用文字列を変換第1候補にして2つの変換候補にする。数字の場合は漢数字にも変換する。括弧などの符号は各種の類似符号に変換する。半角英数の英語、英略語及びローマ字でKEARM変換用辞書に登録されている用語はANS変換ではなくKEARM変換を行う。
(シ)漢字情報変換
本システムの文字列読込み後の一括変換では、単独の単語は漢字引き仮名変換を行い、文章中の漢字は漢字情報変換を行う。漢字情報変換では、漢字の読みや、英語、日本語訳を変換候補として表示する。
(ス)会話文変換、(セ)新予測変換
本発明では使用しない
(ソ)再変換機能
日本語入力システムまたは他のシステムで作成した漢字交じり文の文章を読込み、文字列の文字種(code番号で分類)により各種の変換を行い、新たな情報を得ることができる。既存のシステムの再変換機能では、読み込んだ漢字交じり文をすべて仮名に戻し、再度仮名漢字変換を行う。
(タ)メモ機能、(チ)漢字仮名変換
本発明では使用しない
(ツ)漢字引き仮名変換
本システムの文字列読込み後の一括変換では、単独の漢字に対し、漢字引き仮名変換を行う。漢字引き仮名変換では音読み、訓読みの漢字の読みだけでなく、部分一致検索で変換すれば、当該漢字の関連情報も得られる。
(テ)文章分割・変換
本システムの文字列読込みでは漢字を仮名に戻すのでなく、漢字、カタカナ語、英語、英略語/ローマ字を使って新たな変換を行うので、文章の分割が重要な作業になる。文章の分割や関連の変換を文章分割・変換と呼ぶ。
(ト)KEARM変換
KEARM変換用辞書を使って検索・変換する方式である。KEARM変換用辞書には多言語用一つと選択言語用として言語別に1個で計10個、合計11個ある。KEARM変換は「仮名入力によるカタカナ語(K)、半角英数入力による英語(E)、英略語(A)及びローマ字(R)の3分類(K、E、A又はR)、4入力(K、E、A及びR)による相互変換が可能で多言語(M)出力もできる変換」から頭文字を取ったもの。頭文字は、K for Katakana、E for English、A for Acronym、R for Romaji、M for Multilingualである。
(ト)(a)正順変換
逐次変換モードではKEARM変換用辞書の用語属性が初期状態の-1のとき、入力文字列と変換結果が同じになる正順変換となる。本システムの一括変換モードでは用語属性に関係なくKEARM変換の変換結果が入力文字列を基にする変換用文字列と同じになるように設計している。
(ナ)用語属性
本システムの文字列読込み後の一括変換モードでは用語属性は使っていない。
(ニ)KEARM学習変換、(ヌ)KEARM定型変換、(ネ)KEARM優先変換、(ノ)KEARM詳細変換
本発明では使っていない
(ハ)用語情報
英数記号・符号は下記のとおりANS(Alpha-Numeric and Symbol)コード1~4で区別している。仮名漢字変換用辞書およびユーザー辞書に登録している用語には、要素情報として下記のとおりa~?のyougoCodeが付けてあり、数値換算で5~33に対応させている。両者を組み合わせた1~33を静的情報とし、さらに変換出力szBufa~szBufcで得られた動的情報(名詞、動詞、形容詞などの判断)を加味した1~256を用語情報として変換候補ごとにszBufzcode[n](nは0~499の候補番号)に保存する。prevCodeは変換第1候補であるszBufzcode[0]の用語情報で次の文節の変換時の情報として使う。次の文節との関係に格助詞が入る場合に使うprevCode1もある。szBufzcode[n]は変換候補を画面に表示させるときに下線を引いたり背景色を変えたりして使う。
(ハ)(a)ANSコード(英数記号・符号Alpha-Numeric and Symbol)を数値1~4に対応させる。
1:数字 2:英字 3:記号(#$等)4:符号(「 」等)
(ハ)(b)yougoCode(必要に応じて使うのですべてを使うわけではない)
下記のコード(a ~ ?)を数値5~33に対応させる。
a:名字 b:名前 c:国名or東京の地名 d:東京以外の地名 e:苗字・名前兼用・中性名詞 f:人系名詞1(~監督、~君等)g:人系名詞2(被害者、大工等)h:人間の五体部分 i:食用植物 j: 乗物 k:期間(~週間等) l:動物 m:時期(3月等)n:自然現象 o:地形・古跡 p:連体詞・接続詞 q:中国語r:片仮名の擬態語 s: メモ機能t:漢数字 v:一般動詞w:五段活用音便2の動詞 x:形容詞 y:形容動詞z:動詞系名詞(驚き等)以降省略 ?:旧市町村名(与野市等)
下記のコード(*および+)は、上記コード(a ~ ?)に付加して併用できる。
*: 漢字情報変換で使われ、付加すると数値では+120され、変換候補の背景色を薄黄にする。
+: 仮名漢字変換の確定を2回行うと付加され、付加すると数値で+80され、該当する用語は優先使用される。
(ハ)(c)prevCode(必要に応じて使うのですべてを使うわけではない)
0:無し 1:数字 2:英字 3:記号($等)4:符号(「、{等) 5:名字 6:名前 7:国名or東京の地名 8:その他の地名 9:名字・名前兼用・中性名詞 10:人系名詞1(~さん、~君等)11:人系名詞2(被害者、大工等)12:人間の五体部分 13:食植物 14: 乗物 15:期間(~週間等) 16:動物 17:時期(3月等)18:自然現象 19:地形・古跡 20:連体詞・接続詞 21:第一候補以外の名字 22: メモ機能39:名詞節 40:漢数字 60:動詞(未然形含む)61:動詞(連用形)62:動詞(終止・連体形)70:形容詞1 (次節が名詞形)71:形容詞2(次節が動詞または名詞形)80:副詞相当 81:動詞形副詞(~て、~で)以降省略 94:KEARM変換実施節 97:AR変換実施節102~118:複合動詞の処理(買い続ける等)126:KEARM定型変換実施節 130:漢字仮名変換実施節
(ハ)(d)prevCode1(次節との関係に格助詞が絡む場合に使う。必要時のみ使う)
0:無し 1:人系名詞+格助詞(被害者が通う) 2:数量名詞+格助詞(3枚はある)3:人間の五体部分+格助詞(足を押さえる)5:食用植物+格助詞(みかんの皮 )6:乗物+格助詞(バスの車内)7:地域+格助詞(新潟で地震)8:時間・期間+格助詞(3月に会う)11:無使用 12:地形・古跡+格助詞(城の跡)
(ハ)(e)szBufzcode[n](nは候補番号0~499)
szBufzcode[n]は変換された全候補の用語情報で、n番目の候補の背景色を変えたり下線を引いたりする情報に使う。
(ヒ)変換情報
文字列読込み後の一括変換モードでは、仮名漢字変換、KEARM変換およびANS変換で得られた一括変換の変換出力szBufa~szBufc、UserDic、szSymbolの文字列から得られた最終の変換出力が変換情報szBufzとなる。一括変換の結果が複文節であれば左右の矢印キーを押すと文節移動が行われ同様にAD変換を行う。AD変換においても変換出力szBufa~szBufcおよびUserDicの文字列情報から得られた最終の変換出力が変換情報szBufzとなる。変換情報は変換候補一覧を示す文字列情報である。
(フ)出力情報
仮名漢字変換/KEARM変換実行部では、出力情報は、単文節の変換候補一覧情報を示す変換情報szBufzか、複文節の各文節の変換出力の変換第1候補を並べたss12[0]~ss12[n](nは文節番号0~49)を示す文字列情報かにより異なる。単文節の変換情報か複文節の文字列情報かで判断し、文字変数szBufCanに保存して出力情報とする。AD変換の出力情報は、各文節の変換候補一覧情報を示す変換情報szBufzとなる。複合文字種変換実行部では単文節か複文節の出力情報の判断は文字出力部で行うので、一括変換で得られた変換出力szBufa~szBufcがszBufzで一元化され変換情報になると同時に出力情報になる。
(ヘ)文節情報(抜粋のみ)
用語情報はそれぞれの文節の情報であり候補ごとの情報を持つが、文節情報は文節代表としての情報である。文節情報を示す文字変数はArrayAuto[n][m]である。nは文節番号で0~49、mは0~12である。
(ヘ)(a)ArrayAuto[n][2]: 文節情報
用語情報yougoCodeを保存する。
(ヘ)(b)ArrayAuto[n][3]: 文節情報
1: カタカナ語KEARM変換実施済み
3: 英語、英略語またはローマ字KEARM変換実施済み
6: カタカナ語KEARM変換実施可能節
(ヘ)(c)ArrayAuto[n][4]: 文節情報
カタカナ語のKEARM変換が可能なとき、カタカナ語の属性nCharKanaAttri(0~8)を保存する。
(ヘ)(d)ArrayAuto[n][5]: 文節情報
用語情報prevCodeを保存する。
(ヘ)(e)ArrayAuto[n][6]: 文節情報
用語情報prevCode1を保存する。
(ヘ)(f)ArrayAuto[n][8]: 文節情報
KEARM変換時の下記入力文字種情報10~12を保存する。
10: 英語入力
11: ローマ字入力
12: 仮名入力
13: 英略語入力
(ホ)入力バッファ/出力バッファ
複文節の変換では各文節の変換用文字列と変換後得られる変換情報の変換第1候補または選択候補を文節ごとに保存しなければならない。そのための文節ごとに文字列を保存するためのバッファである。入力、出力および補助用にKER用バッファがあり、最大50(nは文節番号0~49)まで文節分けができる。文字列は128まで保存可能。
入力バッファss11[n][128]: 各文節の変換用文字列を保存。
出力バッファss12[n][128]: 各文節の変換第1候補または選択候補を保存。
KERバッファss12k[n][128]: 補助用。本システムでは使っていない。
(マ)関数一覧(抜粋のみ、標準関数は含まず)
ほとんどは新規開発したもので、一部は既存の関数に機能追加したもの。
(a)AlphaPhrase: KEARM変換/複合文字種変換実行用関数
(b)AddCharN: 出力文字表示実行用関数
(c)ChangeDatabaseAttribute: 用語属性値変更用関数
(d)ConvCandidate: 変換候補表示実行用関数
(e)ConvClipboard: クリップボード文字列取込み用関数
(f)ConvPhrase: 仮名漢字変換/ANS変換/KEARM変換/漢字仮名変換/漢字情報変換実行用関数
(g)ConvSound: KEARM発音用ドライブ・文字列指定関数
(h)ConvWord: KEARM単語変換実行用関数
(i)ConvWordSound: KEARM発音言語識別用関数
(j)DatabaseWrite: 辞書変更用関数
(k)DicWrite: ユーザー辞書登録用関数で自動生成辞書の登録にも使う
(l)GetAlphaWord: KEARM変換・会話文変換・漢字情報変換用関数
(m)GetDatabaseWord: KEARM単語検索・変換用関数
(n)GetKanjiWord: 漢字引き仮名変換用関数
(o)GetRefWord: 仮名漢字組合せ情報取得用関数
(p)GetRefaWord: 仮名英語組合せ情報取得用関数
(q)SetDatabaseAttribute: 用語属性値設定用関数
(ミ)変数(抜粋のみ)
(a)ARHenkan: 英語・英略語・ローマ字入力で変換するとき1となる
(b)ARP: ARPモードのとき1となる変数
(c)ArrayStart: 逐次変換画面時は-1、変換操作画面時は注目文節番号(nは0~49)
(d)AutoReconv: ARPモード起動時に1となる変数
(e)ChikujiHenkan: 逐次変換モードで1になる変数
(f)ESA(EngSingleArray): 英単語検出時に1となる変数
(g)MPMode: MPモード時に1となる変数
(h)nArray: 文節番号0~49の整数
(i)n1: NDモードでの変換用文字変数ss1の文字長
(j)n1Auto: ss1Autoの文字長
(k)n9: 文字列の先頭の半角英数の文字長
(l)OEI1(ObtainedEngIn1): 英語の文字列取得用文字変数1
(m)OEI2(ObtainedEngIn2): 英語の文字列取得用文字変数2
(n)ReHenkan: 再変換機能実行時に1となる変数
(o)ss1: 文字変数として多用途に使う
(p)ss1Auto: ADP及びARPモードでの変換用文字変数
(q)ss1Cand: 出力文字表示用文字変数
(r)ss2: 変換後の選択された変換候補情報を保存する文字変数
(s)ss5[n]: 変換候補表示用文字変数、nは候補番号0~499
(t)szBuf: 変換文字列収集用文字変数(単独情報収集用)
(u)szBuf3: 変換補助情報用文字変数
(v)szBufCan: 変換終了時の出力情報用文字変数
(w)szBufa: 名詞(項番4)の変換出力用文字変数
(x)szBufb: 名詞+助詞(項番5)の変換出力用文字変数
(y)szBufc: 動詞(項番8)の変換出力用文字変数
(z)szBufz: 最終の変換出力用文字変数(変換出力の一元化情報)
(α)szBufzcode[n]: 変換終了時の用語情報、nは候補番号0~499
(β)szSymbol: プログラム変換出力用文字変数
(γ)UserDic: ユーザー辞書変換出力用文字変数
(δ)yougotitle: 書込み文字列代入用文字変数1
(ε)yougo: 書込み文字列代入用文字変数2
(ζ)yougomode: ユーザー辞書書込みモード用整数
(B)動作説明および実施例
【0025】
本システムは
図1の下部の(b)文字列読込み部分のみで構成されており、上部の(a)文字列入力部分は本システムには含まれない。もちろん通常の日本語入力システムは文字列を入力するシステムなので(a)文字列入力部分と(b)文字列読込み部分は併設させて使うのが普通である。
図30の多機能型日本語入力システムでは(a)文字列入力部分は、非特許文献2の仮名漢字変換/KEARM変換システムとして使い、(b)文字列読込み部を組み合わせ、さらに各種機能を組み込み、多機能型日本語入力システムとしている。
【0026】
本システムを構成する
図1の下部の(b)文字列読込み部分には、再変換機能を実行する「再変換機能実行部」58、仮名漢字変換を行うための辞書である「仮名漢字変換用辞書」36、ユーザーが独自に用語を登録できる「ユーザー辞書」37、漢字の読み、英語や日本語訳を得るための「漢字情報変換用辞書」42、KEARM変換を行うための辞書である「KEARM変換用辞書」38、KEARM変換用辞書の10カ国語の言語を選択できる「出力言語選択スイッチ」39およびKEARM変換の選択候補の発音を出すための「KEARM変換音声出力部」40と「発音出力」キー(論理キー)、コンピュータとのインターフェース部である「変換候補表示部・文字出力部」45~46、さらに操作キーとして「再変換」キーおよび「補助」キー(いずれも論理キー)もある。
【0027】
本発明の文字列読込みシステムは日本語だけでなく外国語の単語も扱うソフトウェアであり、本発明の説明においても特許申請時の書類で禁止されている文字や符号も使う。したがって禁止されている文字や符号は暫定的に他の文字や符号に置き換えた。画面上の文字や符号はイメージで扱われ問題ないのでそのまま使用した。置き換えた文字や符号は次のとおりである。
(1)複数の仏語の単語の上付き符号の文字を類似の英語のアルファベット文字に置き換えた。
(2)韓国語の二つの単語を「KK」と「KK1」に置き換えた。
(3)セミコロンをカンマに置き換えた。
(4)半角片仮名は全角片仮名に置き換えた。
(5)中国語の単語「?」は類似の漢字「組」に置き換えた。
(6)httpsのURL番号は「??????????」に置き換えた。
【0028】
本発明はパソコン画面上に表示された文字列を読み込み、読み込まれた文字列の文字種によりに各種変換を行うシステムである。弊社における文字列読み込み技術は、本出願人の特許文献1の段落番号0023~0024および
図3で記述してあり、画面上の文字列の読み込みを何度も繰り返す技術である。本出願人の特許文献2の段落番号0014~0020、
図1、表1および表3の記述では、漢字を読込み、読込んだ漢字で、仮名漢字変換用辞書内の漢字を検索してその読みを調べるシステムで使われている。
【0029】
市販のシステムでの文字列読込みは、読み込んだ漢字または漢字交じり文を仮名に戻し、戻した仮名を基に再度仮名漢字変換を行う形で使われている。したがって読みがわからない漢字であればその漢字の読みがわかることや戻した仮名を基に再度仮名漢字変換することにより同じ読みの別の変換候補を得られる利点がある。本発明の文字列読込みは市販のシステムのそれとは異なり、読み込んだ文字列の文字種により変換動作を分けていること、仮名漢字変換だけでなく、英語、英略語、ローマ字およびカタカナ語はKEARM変換ができること、またKEARM変換された候補は発音が出せること。さらに単独の漢字に対しては特許文献2の漢字引き仮名変換ができ、文章中の漢字には非特許文献3の漢字情報変換ができるなど機能は満載である。次は、
図1の「再変換機能実行部」58の動作を
図2の動作説明図で説明する。
【0030】
図2の「再変換キー操作」70aで、マウスのダブルクリックまたはドラッグ操作で読み込む文字列を強調表示させ、論理キーである「再変換」キーを押すと「文字列を読み込むための変数の設定」70bでMPモードを示す変数MPMode = 1として入力モードをMPモードにする。これは利用者が設定するのではなくシステムがMPモードに設定する。本発明では、MPモードは文字列読込みに使う。さらに再変換を示す変数ReHenkan = 1とする。次に「再変換機能実行部起動命令」70cを出し、「再変換機能実行部」58を起動する。最初に、「SendInput関数の実行」58aが実行され、強調表示された文字列をコンピュータのクリップボードにコピーする。SendInput関数は標準のAPI関数である。次に「GetClipboardData関数の実行」58bでクリップボードにコピーされた文字列を取得し文字変数ss1にコピーする。GetClipboardData関数も標準のAPI関数である。次に「クリップボード文字列の取込み」58cで、関数ConvClipboardを実行し、読み込まれた文字列をコンピュータ管理の編集用構造体および応用プログラムに送る。同時に「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、読込んだ文字列を表示する。次に「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dで文字種によるcode番号で
図3の「再変換機能の文字種(code番号)別機能一覧表」に沿って処理をする。
【0031】
読み込んだ文字列がすべて平仮名の場合、code番号1、文字列がすべて全角英数または記号・符号の場合、code番号2、文字列がすべて片仮名の場合、code番号3、読み込んだ文字列がすべて半角英数または記号・符号の場合、code番号4、文字列がすべて漢字の場合、code番号5、漢字交じり文の場合でも再変換キーを物理キーである変換キーでなく、Shift+変換キーにすればすべて漢字と同等にcode番号5として扱う。文字列が文章のように複数の文字種が混じっている混合文の場合、code番号6となる。さらに読み込む文字列が
図29のように複数の行にまたがっている場合も同時に読込むことができ、各行ごとに別の文字列データとして扱い複数の文として処理する。この場合、code番号7となる。本システムでは変換後は変換結果となる変換第1候補を
図2の「入出力文字表示」49に表示するだけで候補表示用のウインドウ(窓)は開かず「変換候補一覧表示」50には表示しない。
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すことで変換候補一覧を表示できる。以下、再変換機能のcode別動作の実施例を示す。実施例1として読込み文字列がすべて平仮名(code番号1)の場合の動作例を示す。
【0032】
実施例1として、読込み文字列がすべて平仮名(code番号1)で変換結果が漢字および平仮名の動作例を示す。
図2の動作説明図と
図18の画面表示を交互に参照しながら説明する。
図18(1)読込み文字列で示す「やまだたろう」80を読み込む場合、
図18(2)文字列選択で「やまだたろう」80aのように読込む文字列をマウスでドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述の通り「文字列を読込むための変数の設定」70bで必要な変数の設定を行い、次に「再変換機能実行部起動命令」70cが出て「再変換機能実行部」58を起動する。次は、「再変換機能実行部」58の動作を説明する。
【0033】
図2の「再変換機能実行部」では、「SendInput関数の実行」58a及び「GetClipboardData関数の実行」58bを実行し、読込み文字列「やまだたろう」をコンピュータの共有メモリ領域であるクリップボードにコピーし、クリップボードにコピーされた文字列「やまだたろう」を文字変数ss1にコピーする。次に「クリップボード文字列の取込み実行」58cでは関数ConvClipboardを使いコンピュータ管理の編集用構造体にss1の文字列データ「やまだたろう」を送り、「入出力文字表示を描く関数等」47により応用プログラムの「入出力文字表示」49の画面に表示したものが
図18(3)読込み済み文字列の「やまだたろう」81である。しかし、次の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dの処理で仮名漢字変換がすぐに始まるので、
図18(3)読込み済み文字列画面は、次の
図16(4)仮名漢字変換画面(変換結果)に置き換わることになる。詳細は次で説明する。
【0034】
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dで読込み文字列がすべて平仮名の場合はcode番号1の平仮名から出て、まず平仮名を片仮名に変換するプログラムを使い「片仮名に変換」58eで文字列を片仮名に変換し、変換された片仮名の文字列「ヤマダタロウ」を変換用文字列として「仮名漢字変換/KEARM変換実行部」4~33をNDモードで起動し、仮名漢字変換/KEARM変換を実行する関数ConvPhraseを作動させる。変換用文字列が「ヤマダタロウ」の仮名漢字変換の動作例は、逐次変換として、非特許文献2の段落番号0071~0082と
図22に示す画面(1)逐次変換画面と(2)変換候補一覧画面で説明されており、本書の
図18(4)仮名漢字変換画面(変換結果)と
図18(5)仮名漢字変換画面(変換候補一覧)の画面も同じ変換動作となる。画面の形態が違うのはコンピュータとのインターフェース部である「文字出力部・変換候補表示部」が非特許文献2のものとは違うからである。変換結果である出力情報は第1文節の出力バッファss12[0]が「山田」、第2文節の出力バッファss12[1]が「太郎」である「山田太郎」であり、変換の最後のAD変換で、第1文節の「山田 矢満田 山だ 耶麻だ 八馬だ 矢間だ 岾だ 疚だ ヤマダ やまだ」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力szBufaが変換情報szBufzとなり、さらにszBufzを出力情報としてszBufCanに保存する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0035】
出力情報szBufCanは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。再変換では読込み文字列が平仮名の場合のみ変換後、直ちにカタカナ語を含む漢字交じり文に変換し変換結果として表示する。実施例1は読込み文字列が平仮名なので「平仮名?」45bのYから出て「文字列選択(窓開)」45eに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[1]である「山田太郎」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45gをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図18(4)仮名漢字変換画面(変換結果)の「山田太郎」83を表示させる。表示用属性は「山田」が「変換済み注目文節」で実線の太線、「太郎」が「変換済み文節」で実線の細線が引かれる。
図18(5)仮名漢字変換画面(変換候補一覧)を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例1の場合は文字種code番号が1なので「code=1?」58fのYから出て「仮名漢字変換/4KEARM変換実行部」4~33のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzを出力情報szBufCanとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufCanのみ出力する。次に、次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0036】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46に入り「変換候補表示実行部」46aを実行し、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図18(5)仮名漢字変換画面(変換候補一覧)の「1.山田 2.矢満田 3.山だ 4.耶麻だ 5.八馬だ 6.矢間だ 7.岾だ 8.疚だ 9.ヤマダ」82である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。次に実施例1に含まれる平仮名画面(変換結果)の処理の説明をする。
【0037】
図18(4)仮名漢字変換画面(変換結果)から再変換キーを押して、
図18(5)仮名漢字変換画面(変換候補一覧)を開き変換候補一覧を表示させる代わりに、Escキーを押すと仮名漢字変換画面が変換前に状態に戻り、
図18(6)平仮名画面(変換結果)になる。表面上は
図18(3)読込み文字列と同じになるが、
図18(6)平仮名画面(変換結果)は平仮名の文字列を変換結果として保持している状態である。
図18(6)平仮名画面(変換結果)の目的は、別途出願予定のメモ機能で平仮名の文字列をメモ機能で使うためである。次は実施例2として読込み文字列がすべて全角英数記号・符号(code番号2)の場合の動作例を示す。
【0038】
実施例2として読込み文字列がすべて全角英数または記号・符号(code番号2)で変換結果が全角英数になる動作例を示す。
図2と
図19で説明する。
図19(1)読込み文字列「RE」80を読み込む場合、まず
図19(2)文字列選択の「RE」80aのようにマウスでダブルクリックまたはドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「RE」を読み込む。実施例2の場合も実施例1の
図18(3)読込み済み文字列に相当する画面があるが、実際にはすぐに次の変換画面に移行するので以降の説明でも
図18(3)読込み済み文字列に相当する画面は省略する。次に、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号2の全角英数から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。「複合文字種変換実行部」44を遂行する関数AlphaPhraseの動作を
図10で説明する。
【0039】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」44zの判断に入る。実施例2では変数ESAは使っていないのでESA = 0でありNから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て「入力読込み」44bに入り、
図2の「クリップボード文字列の取込み」58cでコンピュータに送付されたコンピュータ管理の編集用構造体の変換用文字列「RE」を読み込む。次に「文種」44cの判断に入る。通常の文なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。「RE」は全角英数なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半/漢/全」44tの判断に入り、全角から出て「単種?」44uの判断に入る。英語の単種なのでYから出てOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のNDに入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表では、動作モードND、変換用文字列が全角英数でANS変換が変換対象となり、行番2でプログラミングによる全角/半角変換を行う。再変換では変換結果となる変換第1候補は変換用文字列と同じになる正順変換となるように設計しているので、変換出力szSymbolは「RE RE」となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szSymbolが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]及び出力バッファss12[0]ともに「RE」を保存する。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0040】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は全角英数なので、Nから出て、「窓開?」45cに入る。読込み文字列が平仮名以外は初期出力で変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。単文節なので入力バッファss11[0]を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45gをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図19(3)ANS変換画面(変換結果)の「RE」83を表示させる。表示用属性は実線の太線が引かれる。
図18(4)ANS変換画面(変換候補一覧)を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例2の場合は文字種code番号が2なので「code=1?」58fのNから出て「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、変換情報を出力情報szBufzとして使えるので変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0041】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46に入り「変換候補表示実行部」46aを実行し、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は、「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補を表示した画面が
図19(4)ANS変換画面(変換候補一覧)の「1.RE 2.RE」82である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。次は実施例3として読込み文字列がすべて片仮名(code番号3)の場合の動作例を示す。
【0042】
実施例3として読込み文字列がすべて片仮名(code番号3)で変換結果がカタカナ語の単文節になる動作例を示す。出力言語は英語とする。読込み文字列がすべて片仮名の場合、当該文字列がカタカナ語と判断してKEARM変換が行われる。ただし片仮名であっても擬声語や擬態語などKEARM変換が対象とする外来語でない場合や、カタカナ語であっても外国の地名や人名でKEARM変換用辞書に登録されていない場合も変換できないので片仮名のままとなる。
図20(1)読込み文字列(英語)の「グループ」84を読み込む場合、まず
図20(2)文字列選択(英語)の「グループ」84aのようにマウスでダブルクリックまたはドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「グループ」を読み込む。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号3の片仮名から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0043】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。実施例3では変数ESAは使用せず、ESA = 0なのでNから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「グループ」を読み込む。次に「文種」44cの判断に入る。通常文なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。変換用文字列が仮名なので「文字種」44dの仮名から出て、「12文字超?」44eの判断に入り、Nから出て「変換部」44fのKEARM変換のNDから入り、「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表で、動作モードがND、変換用文字列が片仮名でKEARM変換が変換対象項目となる。語尾がないので項番4で「グループ」の検索・変換を行う。再変換ではKEARM正順変換が行われ出力言語が英語なので変換第1候補がカタカナ語、第2候補が英語、英略語/ローマ字の登録はないので、次は簡易日本語となる「グループ group 集団、派、基、群、族、族」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。これで終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の単文節のNDから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出て、「終了?」44iの判断に入り、Yから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzになり、そのまま出力情報szBufzになり終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0044】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は片仮名なので、Nから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。単文節なので入力バッファss11[0]を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図20(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「グループ」87を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例3の場合は文字種code番号が3なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0045】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に、「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図20(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)である。KEARM変換を実行した文節の候補は発音を出すことができる。この画面から発音出力キー(物理キーはCtrl+「←」キー)を押すと「グループ」に対応する英語「group」の発音が出ると同時に
図20(5)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)の最下行に米国式英語の略である「米」90が赤色で表示される。発音の動作は
図17の発音の動作説明図で説明する。
【0046】
実施例3の発音を出すために、
図17の「発音出力のための準備」71aとして、米国式英語の「group」の発音をデジタル録音し、音声ファイル名を「group」としWAV形式の音源としてファイルを作成する。ファイルを置く場所は、標準ではコンピュータのCドライブのプログラムデータフォルダの下に社名ロゴ名のフォルダ(弊社の場合は「SEP」)を置き、その下に目的別として「AlkaSnd」のファルダを置き、その下にフォルダを0~11まで置く。内訳は、0: 日本語(オプション)、1: 米国式英語、2:英国式英語、3:(韓)韓国語、4:(中)中国語、5:(仏)フランス語、6:(独)ドイツ語、7:(伊)イタリア語、8:(西)スペイン語、9:(葡)ポルトガル語、10:(露)ロシア語、11:(ア)アラビア語用となっている。国別のフォルダだけではファイル数が多くなりすぎるので、さらに先頭の文字で細分化し、フォルダ「0」~「11」の下にそれぞれアルファベットの文字のフォルダを置く。米国式英語「group」の場合は、音声ファイルを「1」の下の「G」フォルダー内に置く。ラテン文字の言語であるフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語もそのままの綴りを使うが、上付き符号などは日本語版のソフトウェアでは使えないので、aa、ee、nn、のように英文字を二つ並べる。ドイツ語のエスツェットはSSにする。例えば、フランス語の「velo」の音を出す音声ファイルは、「veelo.wav」にする。ラテン文字以外の言語である日本語、韓国語、中国語、ロシア語およびアラビア語は英語の綴りを使う。例えば、「black」の韓国語発音として「KK」と「KK1」の二種類登録しているが、最初の「KK」の発音を録音してファイル名を「black」とし、二番目の「KK1」を録音してファイル名を「black1」とする。ファイル名を英語にすると英語と韓国語の音声ファイルが同じになるが、両者のファイルを置くフォルダが異なるので問題にはならない。またコンピュータ上であれば通常ダブルクリックすれば発音用の応用ソフトが起動して発音が出るので複数の言語のファイルが混ざっても音声確認することで区分けできる。0の日本語(オプション)は、必要時にカタカナ語やローマ字は日本語でも発音が出せるようにするためである。
【0047】
次に
図17の「発音に必要な変数の設定」71bでは、変換候補表示用文字変数ss5[n](nは候補番号)を使用する。ss5[n]は
図4の「変換候補表示実行部」46aから取り出し、
図1の「KEARM変換音声出力部」40に渡す。なお、音声出力の技術は特許文献1の段落番号0017~0020および
図3で公知である。特許文献1では英語、カタカナ語及びローマ字を収めている辞書をデータベースと読んでいるが本発明ではKEARM変換用辞書が同じ働きをしている。なお、発音の詳細仕様に関しては特許文献1と本発明では異なる。次に
図17の「第1候補?」71cの判断で発音を出す候補を決める。本発明では変換第1候補であれば、候補をわざわざ選ばなくてもよいように設計してある。これにより、
図20(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)で「発音出力」キーを押せば「グループ」の米国式英語の発音を出せる。変換第1候補以降の発音であれば、
図4の「上下矢印キー(変換候補選択)」46bで候補を選ぶ。
図20(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)では変換第1候補の「グループ」86aが選択されている。この状態で
図17の「発音出力キー操作」71eでCtrl + “←”キーを押すと、発音実行用関数ConvSoundによる「ConvSoundを実行」71fを行う。「ConvSoundを実行」71fでは、変数ss5[0]から発音用文字列「グループ」を取得するが、カタカナ語の場合は、ss5[1]の英語「group」を代わりに取得し、音源があるCドライブのC:\ProgramData\SEP\AlkaSnd\1\Bで米国式英語のフォルダ1内のフォルダGを指定し、同時に発音出力用関数PlaySoundによる「PlaySoundを実行」71gで引数として文字列「group」を渡し発音を出す。発音を出すと同時に必要なプログラム処理を施し、
図20(5)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)の最下行の左端に米国の略の(米)90を赤色表示する。次は実施例4のcode番号3で変換結果がカタカナ語の複文節の実施例を示す。
【0048】
実施例4として読込み文字列がすべて片仮名(code番号3)で変換結果がカタカナ語の複文節になる動作例を示す。出力言語は英語とする。読込み文字列がすべて片仮名の場合、実施例3と同様にカタカナ語によるKEARM変換を行うが当該文字列が変換対象外の場合は片仮名のままとなる。
図21(1)読込み文字列(英語)の「バースデーケーキ」84を読み込む場合、まず
図21(2)文字列選択(英語)の「バースデーケーキ」84aのようにマウスでドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「バースデーケーキ」を読み込む。次に、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号3の片仮名から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0049】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。実施例4では変数ESAは使用しないのでESA = 0となりNから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「バースデーケーキ」を読み込む。次に「文種」44cの判断に入る。通常の文字列なので通常から出て「文字種」44dに入る。変換用文字列が仮名なので「文字種」44dの仮名から出て、「12文字超?」43eの判断に入り、Nから出てKEARM変換のNDから「変換部」44fに入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表で動作モードがND、変換用文字列が片仮名の項目が変換対象となり、変換用文字列「バースデーケーキ」でKEARM変換の検索・変換を行うが、辞書には「バースデーケーキ」としては登録していないので変換は得られず終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の単文節のNDから出て「成功?」44hの判断に入り、Nから出て、OR入力で「仮名文字送り」44mに入る。ここでADPモードになる。本節の最初の検索なので文字送りはなしで「バースデーケーキ」を変換用文字変数ss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 8と設定し、「1未満?」44nに入る。変換用文字変数ss1Autoは8文字なのでNから出て「文字送り」44gに入る。「文字送り」44gは
図8で示す縦11区画×横7区画の格子状構造になっている。それぞれの区画には文字列が登録されている。検索はそれぞれの区画に文字列が登録されているか否かを調べる。登録されていれば、F~Aで決められた文字数を早送りする。8F~1Aの数値部分はss1Autoの文字列数に直接対応するが、1A3~1A1の後部の数値3~1はss1Autoの後続の文字列数を対象とする。また登録されている文字列数は3文字以上である。「文字送り」は、8F~8Aから3C~3Aの検索を行う。何も登録されていないのでNから出て「変換部」44fに入る。
【0050】
「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードADP、項番4、5及び8で変換用文字列を「バースデーケーキ」として検索・変換を行うが出力は得られず、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の複文節のADPから出て「成功?」44hの判断に入り、Nから出てOR入力で「仮名文字送り」44mに入り、1文字送りで、ss1Autoが「バースデーケー」になり、文字長n1Auto = 7となる。「1未満?」44nのNから出て「文字送り」44gに入る。「文字送り」44gでは、7F~7Aから2B~2Aおよび1A1の検索を行うが、何も登録されていないのでNから出て「変換部」43fに入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードADPで「バースデーケー」の検索・変換を行うが出力は得られず、
図10に戻り「変換部」44fを出て、KEARM変換の複文節のADPから出て「成功?」44hの判断に入り、Nから出てOR入力で「仮名文字送り」44mに入り、1文字送りで、ss1Autoが「バースデーケ」になり、文字長n1Auto = 6となる。「1未満?」44nのNから出て「文字送り」44gに入る。本節の文字長は6なので、検索は区画名が6E~6Aから2B~2A、1Aおよび1A2の間で検索を行うが、1Aで「ケーキ」の登録があり、Yから出て、OR入力で「仮名文字送り」44mに入る。1文字送りでss1Autoが「バースデー」となり、n1Auto = 5となる。「1未満?」44nのNから出て「文字送り」44gに入る。「文字送り」は、5E~7Aから2B~2A、1Aおよび1A3の検索を行うが、何も登録されていないのでNから出て「変換部」44fに入る。
【0051】
「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードADP、項番4、「バースデー」で検索・変換を行う。再変換の場合はKEARM正順変換となり「バースデー birthday 誕生日、記念日」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換終了となり
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の複文節のADPから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出てORで「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaは変換情報szBufzとなり、「終了?」44iの判断に入ると同時に、入力バッファss11[0]、出力バッファss12[0]ともに「バースデー」を保存し、終了ではないのでNから出てOR入力で「次の文字列検出」44kに入り、「ケーキ」を得る。「ケーキ」をss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 3とする。次に「文字種」44lに入る。「ケーキ」は仮名なので、OR入力で次の「仮名文字送り」44mに入る。本節の最初の検索なので文字送りはなしで「ケーキ」がそのまま「1未満?」44nに入る。Nから出て「文字送り」44gに入る。「文字送り」44gは、3B~3Aの検索となる。何も登録されていないのでNから出て「変換部」44fに入る。
【0052】
「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードADP、項番4で変換用文字列「ケーキ」で検索・変換を行う。再変換なのでKEARM正順変換が行われ、「ケーキ cake 洋菓子、薄いパン、ひと塊」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。これで終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の複文節のADPから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出てORで「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaは変換情報szBufzになり、「終了?」44iの判断に入ると同時に、入力バッファss11[1]、出力バッファss12[1]ともに「ケーキ」を保存し、「終了?」44iのYを出てX8経由で上部に飛び、上部のX8から「変換部」44fのADからAD変換に入り、ss11[0]のバッファの文字列変数「バースデー」で第1文節の変換を行う。「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードAD、項番4のKEARM変換で「バースデー birthday 誕生日、記念日」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのADから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで、変換出力szBufaが第一文節の変換情報szBufzとなる。さらに変換情報を出力情報szBufzとして保存し「変換成功」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0053】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は片仮名なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。複文節なので入力バッファss11[0]~ss11[1]を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45はコンピュータに「出力文字表示要求」45gを送り「入出力文字表示を描く関数等」47の諸関数で「入力文字表示画面」49の画面のサイズや位置を決め、表示したものが、
図21(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「バースデーケーキ」87になる。表示属性は「バースデー」が変換済み注目文節で実線の太線が引かれ、「ケーキ」は変換済み文節で実線の細線が引かれる。
図21(4)KEARM変換画面(変換候補一覧)を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例4の場合は文字種code番号が3なので「code=1?」58fのNから出て「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0054】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46に入り「変換候補表示実行部」46aを実行し、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図21(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)の「1.バースデー 2.birthday 3.誕生日、記念日」86である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。
図21(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)では変換第1候補の「バースデー」86aが選択されている。この状態で
図17の「発音出力キー操作」71eで発音出力キー(物理キーはCtrl+“←”キー)を押すと、英語の文字列「birthday」の発音を出す。発音を出すと同時に必要なプログラム処理を施し
図21(5)KEARM変換画面(英語)(変換候補一覧)の最下行の左端に米国の略の(米)90を赤色表示する。次は実施例5のcode番号3で変換対象となる用語が複数ある場合の実施例を示す。
【0055】
実施例5として再変換機能のcode番号3で文字列がすべて片仮名の場合、カタカナ語と判断してKEARM変換が行われる。ただし実施例3~4と違い、変換対象となるカタカナ語が複数あるので変換候補一覧表示が正規の変換候補一覧ではなく複数の用語の変換候補を表示する変換候補簡易表示になる。実施例5の出力言語は英語とする。
図22(1)読込み文字列(英語)の「ラン」84を読み込む場合、まず
図22(2)文字列選択(英語)の「ラン」84aのようにマウスでダブルクリックまたはドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「ラン」を読み込む。次に、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号3の片仮名から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0056】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。実施例5では変数ESAは使用しないのでESA = 0となりNから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「ラン」を読み込む。次に「文種」44cの判断に入る。通常文なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。変換用文字列が仮名なので「文字種」44dの仮名から出て、「12文字超?」44eの判断に入り、Nから出て「変換部」44fのKEARM変換のNDから入り、「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表で、動作モードがND、変換用文字列が片仮名でKEARM変換が変換対象項目となる。語尾がないので項番4で変換用文字列「ラン」で検索・変換を行う。出力言語が英語なので英語版KEARM変換用辞書を使い変換を行うが結果として変換対象となる用語が複数あるので変換候補は英語+簡易日本語訳の形態となり「local area network一施設内程度のコンピュータネットワーク run 走る、去る、点」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。これで終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の単文節のNDから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出て、「終了?」44iの判断に入り、Yから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。変換出力szBufaが変換情報szBufzとなり、これを出力情報szBufzとし終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0057】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は片仮名なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。単文節なので入力バッファss11[0]を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図22(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「ラン」87を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例5の場合は文字種code番号が3なので「複合文字種実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0058】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なので「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に、「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図22(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補簡易表示)である。
【0059】
図22(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補簡易表示)から非特許文献4のKEARM詳細変換を実行すると、「ラン」の(カタカナ語のうち英語local area networkに対応する)変換候補一覧画面(英語)を表示できる。次は実施例6のcode番号4で変換結果が英語の単文節になる実施例を示す。
【0060】
再変換機能のcode番号4で文字列がすべて半角英数の場合、KEARM変換またはANS変換が行われる。実施例6では出力言語は仏語とする。実施例6の
図23(1)読込み文字列(仏語)の「wine」84を読み込む場合、まず(2)文字列選択(仏語)の「wine」84aのようにマウスでダブルクリックまたはドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「wine」を読み込む。次に、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号4の半角英数から出て「KEARM単語変換実行部」43を起動する。以下、
図9で「KEARM単語変換実行部」43の動作を説明する。
【0061】
図9のNDモードで始まり、「変換開始」から「入力読込み」43aに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「wine」を読み込む。通常検索なので、ワイルドカード検索である43b、43eおよび43gのNから出て通常変換の「・?」43iに入る。「wine」は単語であり仏語版KEARM変換用辞書に登録されており検索で完全一致するので完全一致から出る。完全一致の場合、変数ESA(EngSingleArray)= 1となり、
図9で示すとおり「KEARM単語変換実行部」43の「継続」を出て
図2の「複合文字種変換実行部」44に入る。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0062】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。段落番号0061で記述のとおりESA = 1なので、OR入力で「変換部」44fの複合文字種変換に入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードND、変換用文字列が半角英数でKEARM変換が変換対象となり、語尾がないので行番4、項番4でKEARM変換を行う。英語入力で出力言語が仏語なので変換第1候補が英語、第2候補がカタカナ語、英略語/ローマ字の登録がないので、第3候補は仏語、最後に簡易日本語訳となる「wine ワイン vin ぶどう酒、果実酒、活力源」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなる。ここで入力バッファss11[0]および出力バッファss12[0]ともに「wine」を保存する。変換情報szBufzは出力情報szBufzとなり終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0063】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は半角英数なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。単文節なので入力バッファss11[0]である「wine」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図22(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「wine」を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例6の場合は文字種codeが4の場合なので「複合文字種実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0064】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46に入り「変換候補表示実行部」46aを実行し、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図23(4)KEARM変換画面(仏語)(変換候補一覧)の「1.wine 2.ワイン 3.vin 4.ぶどう酒、果実酒、活力源」86である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。KEARM変換を実行した文節の用語は発音を出すことができる。この画面から「↓」キーを2回押して
図23(5)KEARM変換画面(仏語)(変換候補一覧)のように第3候補の「vin」86cが選択されている状態で発音出力キー(物理キーはCtrl+「←」キー)を押すと、仏語「vin」の発音が出ると同時に
図23(5)KEARM変換画面(仏語)(変換候補一覧)の最下行に仏語の略である「仏」90が赤色で表示される。発音の動作説明は実施例3の段落番号0046~0047と同様である。次は実施例7の半角英字または記号・符号の変換結果が複文節の例である。
【0065】
実施例7として再変換機能のcode番号4で文字列がすべて半角英数で変換結果が複文節になる例で、出力言語は仏語(仏)とする。実施例7の
図24(1)読込み文字列(仏語)の「customer service」84を読み込む場合、まず
図24(2)文字列選択の「customer service」84aのようにマウスでドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「グループ」を読み込む。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号4の半角英数から出て「KEARM単語変換実行部」43を起動する。以下、
図9で「KEARM単語変換実行部」43の動作を説明する。
【0066】
図9のNDモードで始まり、「変換開始」から「入力読込み」43aに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「customer service」を読み込む。通常検索なので、ワイルドカード検索である43b、43eおよび43gのNから出て通常変換の「・?」43iに入る。「customer service」は単語としてはKEARM変換用辞書に登録されていないので検索しても完全一致する用語は得られない。一致なしの場合、変数ESA(EngSingleArray)= 0となり、
図9で示すとおり「KEARM単語変換実行部」43の「継続」を出て
図2の「複合文字種変換実行部」44に入る。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0067】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。ESA = 0なのでNから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「customer service」を読み込む。次に「文種」44cに入る。通常の文字列なので通常から出て「文字種」44dに入る。変換用文字列の先頭が半角英数なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半角/漢字/全角」44tの判断に入り、半角から出る。次に「単語?」44xに入る。単語ではないのでNから出て、「先頭文字列検出」44yに入り、変換用文字列の先頭部分「customer」を検出し、整数n9に先頭文字数8を代入する。先頭文字列を検出したので次の「成功?」44hのYを出て、X4経由で下部に飛び、下部のX4からOR入力で「英単語送り」44qに入り、前述のn9 = 8から「customer」を変換用文字変数ss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 8とする。動作モードもADPとなりss1Autoはそのまま変換用文字列となる。
【0068】
変換用文字列ss1AutoはX5経由で上部に飛び、上部のX5からOR入力で「自動生成辞書」44wに入り、「自動生成辞書」44wの詳細説明図である
図11の表で、行番5、項番4で示すとおり、プログラミングで変換用文字列と半角/全角変換した「customer customer」を辞書に登録する。次にOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のADPに入る。同様に「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードADP、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象となり、行番6、項番4で自動生成辞書変換を行い、自動生成辞書で登録された「customer」を使って「customer customer」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換を終了し
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の複文節ADPから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szBufaが出力情報szBufzとなる。ここで入力バッファss11[0]および出力バッファss12[0]ともに「customer」を保存し、「終了?」44iに入る。終了ではないのでNから出てOR入力で「次の文字列検出」44kに入る。ここで変換用文字変数ss1Autoに「service」を格納し、文字長n1Auto = 7とする。
【0069】
次に「文字種」44lの判断に入り、英語なので英数記号複合から出て「複合」44oの判断に入る。複合文ではないのでNから出て「全/半」44pの判断に入り、半角から出てOR入力で「英単語送り」44qに入り、そのままADPから出てX5経由で上部に飛び、上部のX5からOR入力で「自動生成辞書」44wに入り、「自動生成辞書」44wの詳細説明図である
図11の表で、行番5、項番4で「service servic」を辞書に登録する。次にOR入力でADPから「変換部」44fに入り複合文字種変換を行う。同様に「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードADP、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象となる。行番6、項番4で自動生成辞書変換を行い、自動生成辞書を使って「service service」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換終了となり、
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の複文節のADPから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaは変換情報szBufzになり、「終了?」44iの判断に入ると同時に、入力バッファss11[1]、出力バッファss12[1]に「service」を保存し終了となる。
【0070】
「終了?」44iのYから出て動作モードもADモードになる。X8で上部に飛び、上部のX8からOR入力で「変換部」44fのAD変換に入り、文節も最初の文節(第一文節)に戻り、「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で動作モードAD、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象となり、行番4、項番4でKEARM変換を行う。英語入力で出力言語が仏語なので「customer カスタマー client, cliente 顧客、取引先、人」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのADから出てOR入力で「出力選択」44iに入り、ここで第一文節の変換出力szBufaは変換情報szBufzになる。変換情報をそのまま出力情報szBufzとして保存し「変換成功」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0071】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は半角英数なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉」45dに入る。複文節なので入力バッファss11[0]~ss11[1]を組合せた「customer service」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「入力文字表示要求」45cをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図21(3)KEARM変換画面(仏語)の「customer service」87を表示する。表示用属性は「customer」が「変換済み注目文節」で実線の太線、「service」が「変換済み文節」で実線の細線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例7の場合は文字種code番号が4なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0072】
出力情報szBufzは
図4の「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り「変換候補一覧表示を描く関数等」47で、「変換候補一覧表示」49の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図24(4)KEARM変換画面(仏語)(変換候補一覧)の「1.customer 2.カスタマー 3.client, cliente 4.顧客、取引先、人」86である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。KEARM変換を実行した文節の用語は発音を出すことができる。この画面から「↓」キーを2回押して
図24(5)変換候補表示部のように第3候補が選択されている状態で発音出力キー(物理キーはCtrl+「←」キー)を押すと仏語の「client」の発音が出ると同時に
図24(5)変換候補表示部の最下行に仏語の略である「仏」90が赤色で表示される。次は実施例8として、文字列がすべて半角英数で変換結果が複数用語の英語の読込み例である。
【0073】
実施例8として再変換機能のcode番号4で文字列がすべて半角英数の場合、英語、英略語またはローマ字でKEARM変換が行われる。ただし実施例6~7と違い、変換対象となる英語が複数ある場合、変換候補一覧表示が正規の変換候補一覧ではなく複数の用語の変換候補を表示する変換候補簡易表示になる。実施例8の出力言語は英語とする。
図25(1)読込み文字列(英語)の「live」84を読み込む場合、まず
図25(2)文字列選択(英語)の「live」84aのようにマウスでダブルクリックまたはドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030の記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「live」を読み込む。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号4の半角英数から出て「KEARM単語変換実行部」43を起動する。以下、
図9で「KEARM単語変換実行部」43の動作を説明する。
【0074】
図9のNDモードで始まり、「変換開始」から「入力読込み」43aに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「wine」を読み込む。通常検索なので、ワイルドカード検索である43b、43eおよび43gのNから出て通常変換の「・?」43iに入る。「live」は単語であり英語版KEARM変換用辞書に登録されており検索で完全一致するので完全一致から出る。実際にはKEARM変換用辞書には「live」ではなく「live[a]」と「live[v]」で登録されているが、この場合も完全一致とみなす。完全一致の場合、変数ESA(EngSingleArray)= 1となり、
図9で示すとおり「KEARM単語変換実行部」43の「継続」を出て
図2の「複合文字種変換実行部」44に入る。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0075】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。段落番号0074で記述のとおりESA = 1なので、OR入力で「変換部」44fの複合文字種変換に入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードND、変換用文字列が半角英数でKEARM変換が変換対象となり、語尾がないので、行番4、項番4でKEARM変換を行う。英語入力で出力言語が英語で変換対象となる用語が複数あるので、出力形態は英語+簡易日本語訳となる「live[a] 生きている、生(中継)で live[v] 住む、生きる」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなる。入力バッファss11[0]に「live」、出力バッファss12[0]に「live[a]」を保存する。変換情報szBufzはそのまま出力情報szBufzとなり終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0076】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は半角英数なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。単文節なので入力バッファss11[0]である「live」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図22(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)「live」87を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例8の場合は文字種code番号が4なので「複合文字種実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0077】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なので「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に、「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図25(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補簡易表示)である。
【0078】
図25(4)KEARM変換画面(英語)(変換候補簡易表示)から非特許文献4のKEARM詳細変換を実行すると、「live[a]の変換候補一覧画面(英語)を表示できる。次は実施例9のcode番号4で半角英数記号・符号を読み込む例を示す。
【0079】
実施例9として再変換機能のcode番号4で文字列がすべて半角英数または記号・符号のURL情報の場合の実施例で、出力言語は英語(英)とする。実施例9の
図26(1)読込み文字列のURL「??????????」84を読み込む場合、まず
図26(2)文字列選択の「??????????」84aのようにマウスでドラッグして強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030に記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「??????????」を読み込む。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号4の半角英数から出て「KEARM単語変換実行部」43を起動する。以下、
図9で「KEARM単語変換実行部」43の動作を説明する。
【0080】
図9のNDモードで始まり、「変換開始」から「入力読込み」43aに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「??????????」を読み込む。通常検索なので、ワイルドカード検索である43b、43eおよび43gのNから出て通常変換の「・?」43iに入る。「??????????」はKEARM変換用辞書に登録されていないので検索で完全一致は得られない。一致なしの場合、変数ESA(EngSingleArray)= 0となり、
図9で示すとおり「KEARM単語変換実行部」43の「継続」を出て
図2の「複合文字種変換実行部」44に入る。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0081】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。ESA = 0なのでNから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「??????????」を読み込む。次に「文種」44cに入る。半角英数記号・符号なので通常から出て「文字種」44dに入る。変換用文字列の先頭が英数なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半角/漢字/全角」44tの判断に入り、半角から出る。次に「単語?」44xに入る。単語ではないのでNから出て、「先頭文字列検出」44yに入り、変換用文字列の先頭部分「https」を検出し、整数n9に先頭文字数5を代入する。先頭文字列を検出したので次の「成功?」44hのYを出て、X4経由で下部に飛び、下部のX4からOR入力で「英単語送り」44qに入り、前述のn9 = 5から「https」を変換用文字変数ss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 5とする。動作モードもADPとなりss1Autoはそのまま変換用文字列となる。
【0082】
次に、X5経由で上部に飛び、上部のX5からOR入力で「自動生成辞書」44wに入り、「自動生成辞書」44wの詳細説明図である
図11の表で、行番5、項番4で半角英数/全角英数変換し「https https」を辞書に登録する。次にOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のADPに入る。同様に「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードADP、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象となり、行番6、項番4において自動生成辞書で登録された「https」を使ってANS変換を行い、「https https」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換を終了し
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の複文節ADPから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szBufaが第1文節の変換情報szBufzとなる。入力バッファss11[0]および出力バッファss12[0]ともに「https」を保存し、「終了?」44iに入る。終了ではないのでNから出てOR入力で「次の文字列検出」44kに入る。ここで変換用文字変数ss1Autoに「:」を格納し、文字長n1Auto = 1とする。
【0083】
次に「文字種」44lの判断に入り、「:」は記号なので英数記号から出て「複合」44oの判断に入る。複合文ではないのでNから出て「全/半」44pの判断に入り、半角から出てOR入力で「英単語送り」44qに入り、そのままADPから出てX5経由で上部に飛び、上部のX5からOR入力で「自動生成辞書」44wに入り、「自動生成辞書」44wの詳細説明図である
図11の表で、行番5、項番4で半角/全角変換を行い「: :」を自動生成辞書に登録する。次にOR入力でADPから「変換部」44fに入り複合文字種変換を行う。同様に「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードADP、変換用文字列が半角記号の項目が変換対象となり、行番6、項番4で自動生成辞書の「: :」を使って自動生成辞書変換を行い、「: :」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換終了となり、
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の複文節のADPから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaは第2文節の変換情報szBufzとなり、「終了?」44iの判断に入ると同時に、入力バッファss11[1]、出力バッファss12[1]に「:」を保存する。
【0084】
以下、同様に第12文節の「/」まで変換を行う。第12文節の変換後、終了なのでYから出てモードADモードになる。X8で上部に飛び、上部のX8からOR入力で「変換部」44fのAD変換に入り、最初の文節(第一文節)に戻り、「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードAD、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象になる。行番4でKEARM変換を行うが、「https」はKEARM変換用辞書に登録されていないので、行番6、項番4で自動生成辞書による変換を行い「https https」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのADから出てOR入力で「出力選択」44iに入り、ここで変換出力szBufaは第1文節の変換情報szBufzとなる。これを出力情報としてszBufzに保存し「変換成功」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0085】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は半角英数なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。読込み文字列が平仮名以外は初期出力で変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。複文節なので入力バッファss11[0]~ss11[11]を組合せた「??????????」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上に基づき、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図26(3)ANS変換画面(変換結果)の「??????????」83を表示する。表示用属性は「https」が「変換済み注目文節」で実線の太線、「://www.abcdef.co.jp/」が「変換済み文節」で実線の細線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例7の場合は文字種のcode番号が4なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0086】
出力情報szBufzは
図4の「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り「変換候補一覧表示を描く関数等」47で、「変換候補一覧表示」49の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図26(4)ANS変換画面(変換候補一覧)の「1.https 2.https」82である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。次は、実施例10のcode番号5で漢字を読込む例を示す。
【0087】
再変換機能のcode番号5の文字列がすべて漢字の場合は、再変換キーを押すだけで、自動的に特許文献2の漢字引き仮名変換が実行される。ただし漢字仮名交じり文の場合は読み込んだ文字列から判断すると本発明のシステムでは複合文と判断されcode番号6となるので漢字引き仮名変換は実行できない。しかし仮名漢字変換用辞書にも多くの漢字交じり文が登録されているので、漢字交じり文(例えば、和え物)を漢字引き仮名変換したい場合は、再変換キーの通常の物理キーである変換キーではなくShift+変換キーを押すと漢字引き仮名変換を実行するように設計している。
【0088】
実施例10として再変換機能のcode番号5で文字列がすべて漢字の場合の実施例である。実施例10の
図27(1)読込み文字列「祐」84を読み込む場合、まず
図27(2)文字列選択の「祐」84aのようにマウスでダブルクリックまたはドラッグして「祐」を強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列「祐」を読み込む。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号5の漢字から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。以下、
図10で「複合文字種変換実行部」44の動作を説明する。
【0089】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。実施例10では変数ESAは使っていないので、ESA = 0となり、Nから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「祐」を読み込む。次に「文種」44cの判断に入る。通常文字列なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。「祐」は漢字なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半/漢/全」44tの判断に入り、漢字から出てOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換に入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で動作モードND、変換用文字列が漢字の漢字引き仮名変換が変換対象項目となり、行番3、項番4で漢字引き仮名変換を行う。漢字仮名変換用関数GetKanjiWordと仮名漢字単語検索用関数GetCandidateStringFromDictionaryを使って仮名漢字変換用辞書に登録されている漢字で「祐」を含む漢字を次のように検索する。
【0090】
仮名漢字変換用辞書の構造は
図12の通りで漢字の読みとなる見出しの「サチヒコ」36aが先で漢字の登録語句「祐彦|b」36bは後ろに並んでいるので、漢字が見つかると数行さかのぼって見出しである漢字の読みを検出し、「祐」を含む漢字とその読みをまとめ「祐彦(サチヒコ)2」のように一つの文字列データとする。
図12の「祐彦|b」36bの末端の「b」は名前を示す用語情報yougoCodeであり、数値では2となる。変換第1候補は入力の文字列である「祐」とし「祐 祐彦(サチヒコ)2・・・」の変換出力szBufaとなる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。このときの動作は、特許文献2の段落番号0014~0019、
図1、表1、表3で説明してある。次に
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44iに入り、ここで変換出力szBufaは変換情報szBufzとなり、さらに出力情報szBufzとなり「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0091】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は漢字なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。単文節なので入力バッファss11[0]を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上に基づき、「文字表示部」45は「入力文字表示要求」45cをコンピュータに送り「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面サイズや位置を決め、表示したものが、
図27(3)漢字引き仮名変換画面(変換結果)の「祐」87となる。表示属性は変換済み注目文節で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例10の場合は文字種code番号が5なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0092】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なので「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に、「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図27(4)漢字引き仮名変換画面(変換候補一覧)である。次は実施例11で文字列が複数の文字種を含む複合文code番号6の実施例を示す。
【0093】
実施例11として再変換機能のcode番号6の複合文の例として
図28(1)読込み文字列「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」の複合文字種文を読み込む場合の実施例を示す。
図28(2)文字列選択のようにマウスでドラッグして文字列全体を強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列をシステムに読み込む。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」70dのcode番号6の複合文から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。再変換の複合文の処理の主目的は文章を分割することである。すなわち漢字、全角英数または記号・符号、カタカナ語および半角英数または記号・符号に分けて、平仮名はそれぞれに付随させる形で文章分割を行う。この場合も各文節の読込み文字列と変換結果が同じになる正順変換とし、変換時には変換結果のみで変換候補一覧は表示しない。実施例11の文節分けされた変換結果は「今年の」、「上半期」、「(」、「1」、「~」、「6」、「月」、「)の」、「貿易収支は」、「2242」、「億円の」、「黒字だったが、」、「前年同期に」、「比べ」、「87.4」、「%」、「減少した」および「。」になる。以後、
図10で「KEARM文章変換実行部」44の動作を説明する。
【0094】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。実施例11では変数ESAは使っていないのでESA = 0となり、Nから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」を読み込む。各種文字種を含む複合文なので「文種」44cのYから出てX1を経由して下部に飛び、下部のX1からOR入力で「次の文字列検出」44kに入る。ここで先頭の漢字と付随する仮名「の」である「今年の」を検出してADPモードとなり、平仮名の部分は片仮名に変換し変換用文字変数ss1Autoに「今年ノ」を格納し変換用文字列とし、文字長n1Auto = 3とする。次に「文字種」44lに入り、英数記号符号複合を出て「複合?」44oに入り、Yから出てX7を介して上部に飛び、上部のX7からOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のADPから入る。
【0095】
「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードADP、変換用文字列が複合文の項目が変換対象となり、行番1、項番0で出力が入力と同じになるようにプログラミングで変換し、「今年の」の変換出力を得る。これで変換は終了となる。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換のADPから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで「今年の」が第1文節の変換情報szBufzとなり、第1文節の入力バッファss11[0]に「今年ノ」、出力バッファss12[0]に「今年の」を保存し、次に「終了?」44iに入り、Nから出てOR入力で「次の文字列検出」44kに入り、次の文字列「上半期」を変換用文字変数ss1Autoに格納し変換用文字列とし、文字長n1Auto = 3とする。以下、第1文節と同じ要領で第18文節まで、各文節の入力文字列を各文節の入出力バッファに保存し、最後の文節の「。」を第18文節の入力バッファss11[17]と出力バッファss12[17]に保存した状態で「終了?」44iのYから出てX8経由で上部に飛び、上部のX8からOR入力で「変換部」44fのAD変換に入る。
【0096】
「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードAD、変換用文字列が漢字で漢字情報変換が変換対象項目となり、格助詞が伴うので、行番7、項番5で漢字情報変換を行い「今年の コトシ; コンネンの this yearの 今の年、現在の年」の変換出力szBufbを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り、「変換部」44fのAD変換のADから出て「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufbを変換情報szBufzとし、さらに出力情報szBufzとなり「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0097】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は漢字なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。複文節なので入力バッファss11[0]~ss11[1]を組合せた「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45fを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「入力文字表示要求」45は、「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面サイズや位置を決め、当該画面上に
図28(3)文章分割・変換画面(変換結果)の「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」87を表示する。表示用属性は「今年の」が「変換済み注目文節」で残りの文節が実線の太線が引かれる。
【0098】
変換候補一覧を表示するには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例11の場合は文字種code番号6なので「複合文字種実行部」44のADから入りADモードで変換する。code番号6の場合は、漢字は漢字情報変換、カタカナ語、英語および英略語/ローマ字はKEARM変換を実行する。実際には第1文節の変換はAD変換で実施されており変換情報はszBufzに保存されておりこの変換情報を出力情報szBufzに使うのでここでは変換は行わない。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0099】
出力情報szBufzは
図2の「文字出力部」45の「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aを実行し、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図28(4)漢字情報変換画面(変換候補一覧)の「1.今年の2.コトシ; コンネンの3.今の年、現在の年」86である。次は実施例12のcode番号7の複数文の実施例を示す。
【0100】
実施例12として再変換機能のcode番号7で複数の文章が改行して並べてある文字列を同時に読み込む例である。他社の文字列読込みでは複数の文章を同時に読み込むことはできない。技術的に難しいのではなく慣習的な仕様である。本システムでは別途出願予定のメモ機能と連動させるために複数の文章を読み込みできるようにしている。出力言語は中国語とする。実施例12の
図29(1)読込み文字列を読み込む場合、まず当該文字列をマウスでドラッグして
図29(2)文字列選択のように強調表示させ、
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キー(物理キーは変換キー)を押すと、段落番号0030で記述のとおり、「文字列を読込むための変数の設定」70bと「再変換機能実行部起動命令」70cで再変換機能実行部」58を起動し、「SendInput関数の実行」58a、「GetClipboardData関数の実行」58bで当該文字列を読み込む。複数文の処理は複合文の処理と似ているが、それぞれの文字列が改行してあるので、これらの文字列を読み込むと改行コードも一緒に読み込むことになる。これらの改行コードを文節区切り符号として扱いその他の処理は複合文と同じ処理をする。さらに、
図2の「文字変数ss1の文字種によるcode分類」58dのcode番号7の複数文から出て「複合文字種変換実行部」44を起動する。再変換の複合文(複数文を含む)の処理の主目的は文章を分割することである。すなわち漢字、全角英数または記号・符号、カタカナ語および半角英数または記号・符号に分けて、平仮名はそれぞれに付随させる形で文章分割を行う。実施例12では「グループ」、「札幌市」、「青森市」、「盛岡市」、「仙台市」、「秋田市」、「山形市」、「福島市」、「東京」、「横浜市」、「さいたま市」および「千葉市」に分ける。動作はcode番号 6の場合と同じなので、動作の主要点だけを説明する。
【0101】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「ESA?」の判断に入る。実施例12では変数ESAは使っていないのでESA = 0となり、Nから出て「動作モード」44aの判断に入る。NDから出て、次に「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「グループ青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県」を読み込む。複合文なので「文種」44cの複合から出てX1を経由して下部に飛び、下部のX1からOR入力で「次の文字列検出」44kに入る。ここで先頭の片仮名である「グループ」を検出してADPモードとなり、変換用文字変数ss1Autoに「グループ」を格納し変換用文字列とし、文字長n1Auto = 4とする。次の「文字種」44lに入り、英数記号・符号複合を出て「複合?」44oに入り、Yから出てX7を介して上部に飛び、上部のX7からOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のADPから入り、複合文字種変換の詳細説明図である
図11の表で、動作モードADPで出力が入力と同じになるように、行番1、項番0においてプログラミングで変換し、「グループ」の変換出力を得る。これで変換は終了となる。
【0102】
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換のADPから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで、変換出力「グループ」が第1文節の変換情報szBufz出力となり、入力バッファss11[0]に「グループ」、出力バッファss12[0]に「グループ」を保存し、次に「終了?」44iの判断に入り、Nから出てOR入力で「次の文字列検出」44kに入り、次の文字列「青森県」を変換用文字変数ss1Autoに格納し変換用文字列とし、文字長n1Auto = 3とする。以下、第1文節と同じ要領で第7文節まで、各文節の入力文字列を各文節の入出力バッファに保存し、最後の文節の「福島県」を第7文節の入力バッファss11[6]と出力バッファss12[6]に保存した状態で「終了?」44iのYから出てX8経由で上部に飛び、上部のX8からOR入力で「変換部」44fのAD変換に入る。
【0103】
「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードAD、変換用文字列が片仮名でKEARM変換が変換対象項目となり、行番4、項番4でKEARM変換を行う。出力言語が中国なので、第1変換候補がカタカナ語、第2候補が英語、英略語/ローマ字は登録なしで、第3候補が中国語、最後に簡易日本語訳となる「グループ group 組 集団、派、基、群、族、属」の変換出力szBufaを得て終了する。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのAD変換のADから出て「出力選択」44iに入る。ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzになり、出力バッファss12[0]に文字列「グループ」を保存し、変換情報を出力情報szBufzとし、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0104】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「平仮名?」45bの判断に入る。読込み文字列は片仮名なので「平仮名?」45bのNから出て、「窓開?」45cに入る。変換候補表示ウインドウが開いていない場合の出力は変換結果ではなく入力文字列にするため「窓開?」45cのNから出て「文字列選択(窓閉)」45dに入る。複文節の場合は、ss11[0]~ss11[6]を組み合わせたものとなる「グループ青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県」となり変数ss2に保存する。次に「出力文字表示実行部」45fを実行し文字列データをコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45gをコンピュータに送り「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図29(3)文章分割・変換画面(変換結果)の「グループ青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県」87を表示する。表示用属性は「グループ」が「変換済み注目文節」で残りの文節が実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例12の場合は文字種のcode番号が7なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており出力情報szBufzとして使えるので変換は行わず終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【0105】
出力情報szBufzは
図4の「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46の「変換候補表示実行部」46aに入り、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に、「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図29(4)KEARM変換画面(変換候補一覧)である。この画面からさらに「↓」キーを2回押すと
図29(5)KEARM変換画面(変換候補一覧)のように第3候補が選択されている状態になる。この状態で発音出力キー(物理キーはCtrl+「←」)を押すと中国語の「組」86cの発音が出ると同時に
図29(5)KEARM変換画面(変換候補一覧)の最下行に中国語の略である「中」90が赤色で表示される。発音の動作説明は実施例3の段落番号0046~0047の記述と同じである。
【符号の説明】
【0106】
1~62は構成番号
1~3 本発明では使用しない
4~33 仮名漢字変換/KEARM変換実行部
4 動作モードの判断
5 入力読込み
5a 新予測か否かの判断
6 入力文字種の判断
7 12文字超か否かの判断
8 属性1(情報収集用)
9 変換部(検索・変換実行用)
10 変換成功か否かの判断
11 変換終了か否かの判断
12 変換出力が片仮名のみか否かの判断
13 英語組合せ情報取得・KEARM変換実行
14a 文節ごとの変換出力の選択
14b 最終変換出力の選択による変換情報の取得
15 prevCodeの判定
16 次の文節の変換用文字列の検出
17 変換用文字列の文字種の判断
18 指定数だけ仮名文字送りをする
19 仮名入力処理部
19a n1AutoANSが0以上か否かの判断
19b 指定数により文字列分割
19c 仮名漢字組合せ情報取得
19d 情報取得か否かの判断
19e 取得情報をszBuf3に格納
19f n1Autoが2以上か否かの判断他
19g 文字列早送り数の検出成功か否かの判断
19h 以降の検索中止か否かの判断
19i 用語情報preCode=40か否かの判断
19j 助数詞(本、枚、種類など)をszBuf3に格納
19k *~(*本、*枚、*種類など)を検出か否かの判断
19l *~*(満~歳など)を検出か否かの判断
19m n1AutoANS(満~歳の~部分の文字数設定
19n 用語情報prevCode=39か否かの判断
19o pre複合動詞(複合動詞か否かの事前判断)
19p 接頭語又は接尾語の検出成功か否かの判断
19q 処理済みか否かの判断
19r 接尾語の検出成功か否かの判断
19s 複合動詞(歩き始めるなど)か否かの判断
20 入出力バッファ
21~33 本発明では使用しない
34~35 本発明では使用しない
36 仮名漢字変換用辞書
36a 読み(見出し)
36b 登録語句
37 ユーザー辞書
37a 読み(見出し)
37b 登録語句
38 KEARM変換用辞書
39 出力言語選択スイッチ
40 KEARM変換音声出力部
41 本発明では使用しない
42 漢字情報変換用辞書
43 KEARM単語変換実行部
43a 入力文字列読込み
43b ワイルドカード(**・・?)による検索か否かの判断
43c~43d 本発明では使用しない
43e ワイルドカード(*・・?)による検索か否かの判断
43f 本発明では使用しない
43g ワイルドカード(・・*?)による検索か否かの判断
43h 本発明では使用しない
43i 通常検索(・?)
43j~43p 本発明では使用しない
43q 多言語か否かの判断
43r~43t 本発明では使用しない
44 複合文字種変換実行部
44a 動作モードの判断
44b 変換用文字列の読込み
44c 文章の種類の判断
44d 入力文字種の判断
44e 12文字超か否かの判断
44f 変換部(検索・変換実行用)
44g 文字送りか否かの判断および文字送り数の検出
44h 変換成功か否かの判断
44i 変換終了か否かの判断
44j 変換出力の選択
44k 次の文節の変換用文字列の検出
44l 変換用文字列の文字種の判断
44m 指定数だけ仮名文字送りをする
44n 変換用文字列が1文字未満か否かの判断
44o 変換用文字列が複合文字種か否かの判断
44p 全角か半角かの判断
44q 英単語送り
44r 全角文字列送り
44s 仮名漢字変換を実行する
44t 半角英数か漢字か全角英数かの判断
44u 単独の文字種か否かの判断
44v 文字種で分割
44w 自動生成辞書に単語登録
44x 単語か否かの判断
44y 先頭の文字列数を検出する
44z ESA = 1か否かの判断
45~46 文字出力部・変換候補表示部
45 文字出力部
45a 初期出力か否かの判断
45b 読込み文字列が平仮名か否かの判断
45c 候補表示用のウインドウ(窓)が開いているか否かの判断
45d 文字列出力の選択(窓閉の場合)
45e 文字列出力の選択(窓開の場合)
45f 出力文字表示実行部
45g 出力文字表示要求
46 変換候補表示部
46a 変換候補表示実行部
46b 上下矢印キー(変換候補選択)
46c 変換候補一覧表示要求
47 入出力文字表示を描く関数等
48 変換候補一覧表示を描く関数等
49 入出力文字表示
50 変換候補一覧表示
51~57 本発明では使用しない
58 再変換機能実行部
58a SendInput関数の実行
58b GetClipboardData関数の実行
58c クリップボード文字列の取込み
58d 文字変数ss1の文字種によるcode分類
58e 平仮名の文字列を片仮名の文字列に変換
58f 分類code番号が1か否かの判断
59~62 本発明では使用しない
63~69 空き番号
70~79 操作説明・動作説明用番号
70a 再変換キー操作
70b 文字列を読込むための変数の設定
70c 再変換機能実行部起動命令
71a 発音出力のための準備
71b 発音に必要な変数の設定
71c 第1候補か否かの判断
71d 上下矢印キー操作
71e 発音出力キー操作
71f ConvSoundを実行
71g PlaySoundを実行
72~79 空き番号
80~91 画面説明用番号
80~83 仮名漢字変換およびANS変換の画面番号
80 読込み文字列
80a 文字列選択
81 読込み済み文字列
81a 変換結果(平仮名画面に戻して得られる変換結果)
82 変換候補一覧
82a 選択候補(変換第1候補)
83 変換結果(仮名漢字変換またはANS変換による変換結果)
84~91 KEARM変換、漢字引き仮名変換および漢字情報変換の画面番号
84 読込み文字列
84a 文字列選択
85 本発明では使用しない
86 変換候補一覧
86a 選択候補(変換第1候補)
86c 選択候補(変換第3候補)
87 変換結果
88 簡易日本語訳(KEARM変換用)
88a 日本語訳(漢字情報変換用)
89 本発明では使用しない
90 発音言語略号表示
91 本発明では使用しない
【手続補正書】
【提出日】2022-10-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
(A)用語のまとめ
用語は順不同で個別に説明してある。仮名漢字変換システムの基本機能 JISX4064: 2002で規定する用語はここには載せていないが必要に応じて本書では使うものとする。多機能型日本語入力システムの連係機能の用語は本発明とは直接関係ないので題目だけを載せている。
(ア)日本語入力システム
仮名漢字変換式日本語入力システム(JISX4064で規定、又はそれに準じるシステム)であってコンピュータキーボードおよび十分な大きさのモニターと組み合わせるパソコン用日本語入力システムである。ただし、
図1で示すとおり、本発明は既存の文字列を読み込み再変換するシステム(以下、本システムと呼ぶ)であり、文字列を入力する部分は本発明には含まれない。しかし組み合わせはできる。
図30は本システムと多機能型日本語入力システムを組み合わせたシステムである。多機能型日本語入力システムは、KEARM変換や発音出力機能のある非特許文献2の仮名漢字変換/KEARM変換式日本語入力システムと各種機能を組み合わせたシステムである。
(イ)入力モード
弊社の日本語入力システムには、平仮名、片仮名、全角英数、半角片仮名、半角英数及びMPモードの6つのモードと日本語入力システムが介入しない直接入力モードがある。最初の5つのモードは文字列を入力するモードであり本システムとは直接関係はない。本システムでは文字列を読み込むモードとしてMPモードを使う。
(ウ)出力言語
図13で示すとおりKEARM変換の10カ国語の出力言語うちの一つの言語をマウスで選択できる。初期設定は英語(英)で英語が標準装備となり、英語以外の言語(韓国語~アラビア語)を選択すると、英語+選択言語が装備される。多言語(多)に設定すると変換候補一覧に10カ国語の単語を列挙する。
(ウ)(a)出力言語選択スイッチ
KEARM変換の出力言語をマウスで選択できるスイッチ。
(ウ)(b)選択言語
(ウ)(a)の出力言語選択スイッチで選ばれた出力言語のうち、多言語(多)以外の英語(英)~アラビア語(ア)の10カ国語が選択言語であるが、英語は標準の出力言語なので、英語が別枠になっている場合は、英語以外の他の9カ国語を選択言語と呼ぶ。
(エ)辞書
本システムでは仮名漢字変換用辞書、ユーザー辞書、KEARM変換用辞書、漢字情報変換用辞書および自動生成辞書を使う。
図12の仮名漢字変換用辞書と
図14のKEARM変換用辞書(多言語用)は標準的な内容なので原則的に変更はできないが、すべての辞書はテキスト形式の辞書なので、
図12のユーザー辞書、
図15のKEARM変換用辞書(選択言語用)および
図16の漢字情報変換用辞書の形式に沿って用語を追加することができる。
(エ)(a)仮名漢字変換用辞書
図12の「仮名漢字変換用辞書」36の形式の辞書。
(エ)(b)ユーザー辞書
図12の「ユーザー辞書」37の形式の辞書で仮名漢字変換の学習機能で使う。KEARM変換の変換候補は定型の候補群なのでKEARM変換ではユーザー辞書は使わない。
(エ)(c)KEARM変換用辞書
図14の多言語用辞書と
図15の選択言語用辞書がある。選択言語用辞書は、多言語用辞書から出力言語ごとに生成する。多言語用辞書は標準の辞書なのでユーザーは書き換えできないが、選択言語用辞書は用語の追加登録ができる。
(エ)(d)漢字情報変換用辞書
図16の形式の辞書で漢字の文字列で各行の先頭の漢字を検索し完全一致したら当該文字列の情報を変換候補として抽出する。
(エ)(e)自動生成辞書
KEARM変換用辞書に登録されていない半角英数文字列や複文節の全角英数記号・符号などを処理するため、ANS変換で当該文字列を自動的に専用の辞書に登録し変換時の補助用に使う。更新はされず変換終了後、上書き削除される。
(オ)変換モード
文字列入力用の逐次変換、新予測変換およびKEARM優先変換モードがあるが、本システムでは文字列読込みを行うのでMPモードを使う。MPモードでは、文字列読込み後の変換モードとして一括変換モードを使う。文字列入力用の逐次変換モードは逐次変換を行うが変換動作は一括変換であり、文字列読込み用の一括変換とほぼ同じ動作である。ただし両者のコンピュータとのインターフェース部が異なるので画面形態が異なることや一括変換モードでは用語属性は使わず、1文字検索や変換後の入力モード変更もない。
(オ)(a)一括変換
MPモードで文字列読込み後、完全一致検索による変換を行うモードで、仮名漢字変換、ANS変換、KEARM変換、漢字引き仮名変換、漢字情報変換、文章分割・変換及び自動生成辞書変換を行う。
(カ)動作モード
ND、ADP、AD及びARPモードがある。単語・語句などの単文節の変換はNDモードのみ使い、文章の変換ではND --> ADP --> ADモードの順で変換を行う。本システムでは、ARPモードは使わない。
(カ)(a)ND(Non-Div)
単語・語句などの単文節の変換に使う。複文節となる文字列の変換でも最初は単文節か否かのチェックが必要なためNDモードから変換を始める。漢字引き仮名変換はNDモードのみの動作である。
(カ)(b)ADP(AutoDivProcess)
複文節となる文字列を第1文節から順次、文節分けし、仮名漢字変換、ANS変換、KEARM変換、漢字情報変換、文章分割・変換または自動生成辞書変換を行う。ADPモードでの変換の目的は、各文節の最も適した変換候補を選ぶこと。
(カ)(c)AD(AutoDiv)
ADPでの変換終了後、ADモードで第1文節に戻り、入力バッファss11[0]を変換用文字列として再度変換する。以後、左右の矢印キーで文節移動した場合も同様に入力バッファss11[n](nは文節番号0~49)を変換用文字列として変換を行う。ADモードでの変換をAD変換と呼ぶ。AD変換の目的は変換候補を最大数得ること。
(キ)入出力文字表示
応用プログラムの画面上で入出力文字列を表示する部分。この部分の画面枠はないが表示構造を持つ画面であり、表示する文字列は表示属性に沿って下線表示をする。本システムでは文字列を読み込んで入力文字列とするので文字列入力の瞬間はあるがすぐに変換を開始するので入力時の下線表示は瞬時的表示のみである。読込み前の文字列である文字列読込みには下線表示がなく、文字列選択で読み込む文字列を選択し強調表示をさせるが、この時点でも文字列読込み前なので下線表示はない。変換候補一覧表示後は読込み文字列ではなく選択候補である変換結果を表示する。このとき実線の下線が引かれる。
(キ)(a)読込み文字列
日本語入力システムで入力された文字列または他の手段で入力されたものでもよいが文字列データでなければならない。画像データは読み込めない。紙面上に書かれた文字列はスキャナーなどでPCの応用プログラム上に事前に読み込んで文字列データにしておかなければならない。
(キ)(b)変換用文字列
変換時の検索用入力として使われる文字列で、文字列入力では入力文字列が仮名の場合は全角片仮名が使われる。英数文字記号・符号では入力文字列がそのまま変換用文字列となる。文字列読込みでは読み込んだ文字列がそのまま変換用文字列となる。ただし、いずれの場合も名詞の語尾となる格助詞や動詞の活用語尾の部分は全角片仮名に統一される。文字列読込みでは平仮名は仮名漢字変換、片仮名、英語および英略語/ローマ字はKEARM変換、単独の漢字は漢字引き仮名変換、文章中の漢字は漢字情報変換を行う。変換できない場合は、文章分割のみとする。
(キ)(c)表示属性
入出力文字表示は、表示属性を指定して文字列に特有の下線を引く。文字列入力の標準設定では、逐次変換画面の表示属性は「入力」(点線)で、変換候補一覧画面では、利用者が作業中の分節を「変換済み注目文節」(実線太線)とし、その他の文節を「変換済み文節」(実線細線)で区別する。文字列読込みの表示属性では、入力の表示属性は瞬時的な表示のみで、変換結果表示および変換候補一覧では、利用者が作業中の分節を「変換済み注目文節」(実線太線)とし、その他の文節を「変換済み文節」(実線細線)で区別する。
(キ)(d)変換結果
文字列読込み後に実行する一括変換で入出力文字表示に表示される文字列は変換結果と呼ぶ。ただし、変換直後は意図的に読込み文字列と変換結果を同じにする正順変換を採用している。これは別途出願予定のメモ機能に使うためである。複文節では当該文節だけではなく第1文節から最終文節までの出力バッファss12[n](nは文節番号0~49)を組み合わせた文字列になる。確定キーを押すと変換結果が確定文字列となる。
(ク)一括変換(再変換用)
文字列読込みでは、文字列読込み後、入力文字列の文字種を基に一括変換モードで各種変換を行う。文字列入力時に行う逐次変換も1文字入力ごとに完全一致検索による一括変換を行うので両者は似たような変換を行う。ただし、一括変換では用語属性は扱わないので完全一致検索のみで1文字検索や変換後の入力モード変更は行わない。また、変換直後は、読込み文字列と同じ変換結果のみ表示し、変換候補一覧は表示しない。
(ク)(a)出力順位(再変換用)
本システムでは変換直後は、読込み文字列を変換結果とする正順変換を原則とするが、読込み文字列が平仮名の場合は例外で仮名漢字変換またはKEARM変換された変換第1候補が変換結果になる。変換第1候補以降の順は、KEARM変換や漢字情報変換では定型的な配置となり、その他の変換では変換が得られた時系列順に並べる。
(ク)(b)変換出力(再変換用)
変換出力は変換して得られた文字列出力であり、仮名漢字変換、ANS変換及びKEARM変換では次のように処理する。単数または複数の変換出力を統合し一元化した出力が変換情報szBufzになる。
(1)仮名漢字変換では、仮名漢字変換用辞書及びユーザー辞書を使う。入力文字列は平仮名に限定されており、変換前に平仮名は片仮名に変換され変換用文字列は片仮名で検索・変換を行う。例えば、入力文字が「し」の場合、変換前に片仮名に変換され変換用文字が「シ」で仮名漢字変換を行い、得られた変換候補が「し」、「市」、「氏」、「死」・・・の場合、これらの変換候補を時系列順に並べて文字変数に保存し、文字列情報「し 市 氏 シ 死 ・・・」を得る。この文字列情報が変換出力になる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力は辞書の品詞等により階級分け(項番と呼ぶ)し、副詞・名詞(項番4)は文字変数szBufa、名詞+助詞(項番5)は文字変数szBufb、動詞(項番8)は文字変数szBufc、ユーザー辞書(主として項番2)は文字変数UserDicに保存する。
(2)ANS変換は、仮名漢字変換ができない英数記号・符号の変換であり、JIS規格と同様に広義には仮名漢字変換の機能に含まれる。全角の英数記号・符号はすべて対象である。半角の英数記号・符号のうちKEARM変換用辞書に登録されている半角英数の単語・語句は、次の(3)KEARM変換が行われ、残りがANS変換になる。ANS変換では、ユーザー辞書、自動生成辞書を使うか、または辞書を使わず専用プログラムで変換し、数字・記号は全角/半角変換または半角/全角変換を行い、数字は漢数字変換も行われるが、括弧などの符号は類似の各種符号に変換される。ANS変換の場合は、先頭候補は読込み文字列が変換第1候補になる正順変換となる。変換された文字列を候補としてまとめた文字列情報が変換出力となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。名詞(項番4)は文字変数szBufa、名詞+助詞(項番5)は文字変数szBufb、ユーザー辞書(主として項番2)は文字変数UserDic、単文節のプログラム変換(項番1、項番6)による変換出力は文字変数szSymbolに保存する。
(3)KEARM変換の半角英数入力による変換では、KEARM変換用辞書を使い、変換用文字列を検索入力として辞書の登録用語を検索する。KEARM変換の変換候補の出力順位は非特許文献2の
図17「KEARM変換用辞書の用語属性」の設定表のとおりとなるが、逐次変換と違い文字列読込みでは用語属性は使わないので、属性値が-1の設定のみとなる。例えば、変換用文字列「rule」で検索・変換した場合、変換第1候補が英語、第2候補がカタカナ語、ローマ字が登録されていないので、次は簡易日本語となる。用語属性は使わないので「rule ルール 規則、支配、定規、解式」の文字列情報を得る。このときの文字列情報が変換出力となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力は辞書の品詞別に階級分け(項番と呼ぶ)し、名詞(項番4)はszBufa、名詞+助詞(項番5)はszBufb、サ変活用動詞(項番8)はszBufcに保存する。
(4)KEARM変換の仮名入力によるカタカナ語変換は、(1)の仮名漢字変換による階級別変換(項番2~8)で当該カタカナ語(片仮名と同義)が変換候補として抽出されており、かつ、仮名漢字変換が行われなかったときのみ、当該カタカナ語のKEARM変換を行う。ただし再変換の一括変換では読込み文字列の文字種が限定されるので片仮名は原則的にKEARM変換の対象になる。例えば「ルール」の場合、非特許文献2の
図17「KEARM変換用辞書の用語属性」の属性値-1の設定どおり、変換第1候補がカタカナ語、第2候補が英語、ローマ字は登録されていないので、次は簡易日本語訳となる。用語属性は使わないので「ルール rule 規則、支配、定規、解式」の文字列情報を得る。このときの文字列情報が変換出力となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
(5)文字列読込み後の一括変換では仮名漢字変換、ANS変換、KEARM変換以外の変換も行うが、変換の基本的動作は上記に準じる。詳細は本文の実施例で説明する。
(ク)(c)発音出力キー
KEARM変換では変換第1候補である変換結果が選択候補になっており、この論理キー(物理キーはCtrl+ ←)を押せば変換結果の発音を出せる。
(ケ)変換候補一覧
本システムでは、論理キーである再変換キーを押すと文字列読込みと、読み込んだ文字列を基に一括変換モードで文字種(code番号で分類)に従った再変換を行い、仮名漢字変換を除き、原則的に、読込み文字列を変換結果として表示する。変換候補一覧を表示するには再度再変換キーを押す必要がある。再変換では変換の状態より何の変換が行われるかが重要なので画面は変換名で表示し、変換候補一覧か否かについては括弧内に表示するのみとする。
(ケ)(a)出力順位(再変換用)
再変換の変換候補一覧の出力順位(変換第1候補を先頭とする配置順)は、正順変換とする規制があり、変換結果となる変換第1候補は読込み文字列と同じになることを原則としている。例外は文字種が平仮名(code番号1)の場合で、再変換を行うと平仮名から漢字に変換されるか、漢字候補のないカタカナ語はKEARM変換されカタカナ語に変換され変換第1候補になり変換結果となる。この場合、Escキーを押すと変換結果は読込み文字列と同じ平仮名の文字列になる。
(ケ)(b)変換出力(変換候補一覧用)
再変換の一括変換モードでも、変換候補一覧では左右への文節移動またはマウスで任意の文節をクリックしたとき、各文節の入力バッファss11[n](nは0~49)の文字列を入力としてAD変換が行われる。AD変換で得られた候補の文字列を時系列順に並べて文字変数に保存し変換出力とする。例えば、仮名漢字変換では「し 市 氏 シ 死 ・・・」のように文字変数に保存し、変換出力とする。ANS変換では全角/半角変換または半角/全角変換、漢数字変換や各種文字種変換による変換出力、KEARM変換では、例えば「rule ルール 規則、支配、定規、解式」のような変換出力になる。いずれの変換出力も各候補の末端には制御文字\0を置く。変換出力のまとめ方は、最終の変換出力を文字変数szBufzに保存し変換情報とする。
(ケ)(c)選択候補
変換候補一覧で希望する候補を上下矢印キーやマウスで選択できる。KEARM変換で選択できる候補は出力言語までで簡易日本語訳は発音できる候補ではないので通常操作では選択できない。選択された候補は選択候補と呼ぶ。単独の選択候補の背景色は薄青になり、変換対象となる用語が複数ある場合の簡易表示画面での選択用語の候補の背景色は薄赤になる。
(ケ)(d)変換候補簡易表示
再変換のKEARM変換で変換対象となる用語が複数ある場合の簡易表示の変換候補一覧である。
(ケ)(e)発音出力キー(変換候補一覧用)
KEARM変換の変換候補一覧では、この論理キー(物理キーはCtrl+ ←)を押せば選択候補の単語の発音を出せる。
(コ)仮名漢字変換
本システムでは、読込み文字列が平仮名の場合、漢字交じり文に変換する。JISX4064で規定の仮名漢字変換では英数記号・符号の変換も含むので、広義の仮名漢字変換は(サ)ANS変換も含む。
(サ)ANS変換
英数記号・符号をANS(AlphaNumeric and Symbol)と呼ぶ。本システムでは読込み文字列がANSの全角英数記号の場合は入力文字列を半角英数記号に変換(全角/半角変換)し、読込み文字列が半角英数記号の場合は入力文字列を全角英数記号に変換(半角/全角変換)し、それぞれの読込み文字列を変換第1候補にして2つの変換候補にする。数字の場合は漢数字にも変換する。読込み文字列が括弧などの符号の場合は各種の類似符号に変換するが、あくまで変換第1候補は読込み文字列にする。半角英数の英語、英略語及びローマ字でKEARM変換用辞書に登録されている用語はANS変換ではなくKEARM変換を行う。
(シ)漢字情報変換
本システムの文字列読込み後の一括変換では、単独の単語は漢字引き仮名変換を行い、文章中の漢字は漢字情報変換を行う。漢字情報変換では、漢字の読みや、英語、日本語訳を変換候補として表示する。
(ス)会話文変換、(セ)新予測変換
本発明では使用しない
(ソ)再変換機能
日本語入力システムまたは他のシステムで作成した漢字交じり文の文章を読込み、文字列の文字種(code番号で分類)により各種の変換を行い、新たな情報を得ることができる。既存のシステムの再変換機能では、読み込んだ漢字交じり文をすべて仮名に戻し、再度仮名漢字変換を行う。
(タ)メモ機能、(チ)漢字仮名変換
本発明では使用しない
(ツ)漢字引き仮名変換
本システムの文字列読込み後の一括変換では、単独の漢字に対し、漢字引き仮名変換を行う。漢字引き仮名変換では音読み、訓読みの漢字の読みだけでなく、部分一致検索で変換すれば、当該漢字の関連情報も得られる。
(テ)文章分割・変換
本システムの文字列読込みでは漢字を仮名に戻すのでなく、漢字、カタカナ語、英語、英略語/ローマ字を使って新たな変換を行うので、文章の分割が重要な作業になる。文章の分割や関連の変換を文章分割・変換と呼ぶ。
(ト)KEARM変換
KEARM変換用辞書を使って検索・変換する方式である。KEARM変換用辞書には多言語用一つと選択言語用として言語別に1個で計10個、合計11個ある。KEARM変換は「仮名入力によるカタカナ語(K)、半角英数入力による英語(E)、英略語(A)及びローマ字(R)の3分類(K、E、A又はR)、4入力(K、E、A及びR)による相互変換が可能で多言語(M)出力もできる変換」から頭文字を取ったもの。頭文字は、K for Katakana、E for English、A for Acronym、R for Romaji、M for Multilingualである。
(ト)(a)正順変換
逐次変換モードではKEARM変換用辞書の用語属性が初期状態の-1のとき、入力文字列と変換結果が同じになる正順変換となる。本システムの一括変換モードでは用語属性に関係なくKEARM変換の変換結果が入力文字列と同じになるように設計している。
(ナ)用語属性
本システムの文字列読込み後の一括変換モードでは用語属性は使っていない。
(ニ)KEARM学習変換、(ヌ)KEARM定型変換、(ネ)KEARM優先変換、(ノ)KEARM詳細変換
本発明では使っていない
(ハ)用語情報
英数記号・符号は下記のとおりANS(Alpha-Numeric and Symbol)コード1~4で区別している。仮名漢字変換用辞書およびユーザー辞書に登録している用語には、要素情報として下記のとおりa~?のyougoCodeが付けてあり、数値換算で5~33に対応させている。両者を組み合わせた1~33を静的情報とし、さらに変換出力szBufa~szBufcで得られた動的情報(名詞、動詞、形容詞などの判断)を加味した1~256を用語情報として変換候補ごとにszBufzcode[n](nは0~499の候補番号)に保存する。prevCodeは変換第1候補であるszBufzcode[0]の用語情報で次の文節の変換時の情報として使う。次の文節との関係に格助詞が入る場合に使うprevCode1もある。szBufzcode[n]は変換候補を画面に表示させるときに下線を引いたり背景色を変えたりして使う。
(ハ)(a)ANSコード(英数記号・符号Alpha-Numeric and Symbol)を数値1~4に対応させる。
1:数字 2:英字 3:記号(#$等)4:符号(「 」等)
(ハ)(b)yougoCode(必要に応じて使うのですべてを使うわけではない)
下記のコード(a ~ ?)を数値5~33に対応させる。
a:名字 b:名前 c:国名or東京の地名 d:東京以外の地名 e:苗字・名前兼用・中性名詞 f:人系名詞1(~監督、~君等)g:人系名詞2(被害者、大工等)h:人間の五体部分 i:食用植物 j: 乗物 k:期間(~週間等) l:動物 m:時期(3月等)n:自然現象 o:地形・古跡 p:連体詞・接続詞 q:中国語r:片仮名の擬態語 s: メモ機能t:漢数字 v:一般動詞w:五段活用音便2の動詞 x:形容詞 y:形容動詞z:動詞系名詞(驚き等)以降省略 ?:旧市町村名(与野市等)
下記のコード(*および+)は、上記コード(a ~ ?)に付加して併用できる。
*: 漢字情報変換で使われ、付加すると数値では+120され、変換候補の背景色を薄黄にする。
+: 仮名漢字変換の確定を2回行うと付加され、付加すると数値で+80され、該当する用語は優先使用される。
(ハ)(c)prevCode(必要に応じて使うのですべてを使うわけではない)
0:無し 1:数字 2:英字 3:記号($等)4:符号(「、{等) 5:名字 6:名前 7:国名or東京の地名 8:その他の地名 9:名字・名前兼用・中性名詞 10:人系名詞1(~さん、~君等)11:人系名詞2(被害者、大工等)12:人間の五体部分 13:食植物 14: 乗物 15:期間(~週間等) 16:動物 17:時期(3月等)18:自然現象 19:地形・古跡 20:連体詞・接続詞 21:第一候補以外の名字 22: メモ機能39:名詞節 40:漢数字 60:動詞(未然形含む)61:動詞(連用形)62:動詞(終止・連体形)70:形容詞1 (次節が名詞形)71:形容詞2(次節が動詞または名詞形)80:副詞相当 81:動詞形副詞(~て、~で)以降省略 94:KEARM変換実施節 97:AR変換実施節102~118:複合動詞の処理(買い続ける等)126:KEARM定型変換実施節 130:漢字仮名変換実施節
(ハ)(d)prevCode1(次節との関係に格助詞が絡む場合に使う。必要時のみ使う)
0:無し 1:人系名詞+格助詞(被害者が通う) 2:数量名詞+格助詞(3枚はある)3:人間の五体部分+格助詞(足を押さえる)5:食用植物+格助詞(みかんの皮 )6:乗物+格助詞(バスの車内)7:地域+格助詞(新潟で地震)8:時間・期間+格助詞(3月に会う)11:無使用 12:地形・古跡+格助詞(城の跡)
(ハ)(e)szBufzcode[n](nは候補番号0~499)
szBufzcode[n]は変換された全候補の用語情報で、n番目の候補の背景色を変えたり下線を引いたりする情報に使う。
(ヒ)変換情報
文字列読込み後の一括変換モードでは、仮名漢字変換、KEARM変換およびANS変換で得られた一括変換の変換出力szBufa~szBufc、UserDic、szSymbolの文字列から得られた最終の変換出力が変換情報szBufzとなる。一括変換の結果が複文節であれば左右の矢印キーを押すと文節移動が行われ同様にAD変換を行う。AD変換においても変換出力szBufa~szBufcおよびUserDicの文字列情報から得られた最終の変換出力が変換情報szBufzとなる。変換情報は変換候補一覧を示す文字列情報である。
(フ)出力情報
仮名漢字変換/KEARM変換実行部では、出力情報は、単文節の変換候補一覧情報を示す変換情報szBufzか、複文節の各文節の変換出力の変換第1候補を並べたss12[0]~ss12[n](nは文節番号0~49)を示す文字列情報かにより異なる。単文節の変換情報か複文節の文字列情報かで判断し、文字変数szBufCanに保存して出力情報とする。AD変換の出力情報は、各文節の変換候補一覧情報を示す変換情報szBufzとなる。複合文字種変換実行部では単文節か複文節の出力情報の判断は文字出力部で行うので、一括変換で得られた変換出力szBufa~szBufcがszBufzで一元化され変換情報になると同時に出力情報になる。
(ヘ)文節情報(抜粋のみ)
用語情報はそれぞれの文節の情報であり候補ごとの情報を持つが、文節情報は文節代表としての情報である。文節情報を示す文字変数はArrayAuto[n][m]である。nは文節番号で0~49、mは0~12である。
(ヘ)(a)ArrayAuto[n][2]: 文節情報
用語情報yougoCodeを保存する。
(ヘ)(b)ArrayAuto[n][3]: 文節情報
1: カタカナ語KEARM変換実施済み
3: 英語、英略語またはローマ字KEARM変換実施済み
6: カタカナ語KEARM変換実施可能節
(ヘ)(c)ArrayAuto[n][4]: 文節情報
カタカナ語のKEARM変換が可能なとき、カタカナ語の属性nCharKanaAttri(0~8)を保存する。
(ヘ)(d)ArrayAuto[n][5]: 文節情報
用語情報prevCodeを保存する。
(ヘ)(e)ArrayAuto[n][6]: 文節情報
用語情報prevCode1を保存する。
(ヘ)(f)ArrayAuto[n][8]: 文節情報
KEARM変換時の下記入力文字種情報10~12を保存する。
10: 英語入力
11: ローマ字入力
12: 仮名入力
13: 英略語入力
(ホ)入力バッファ/出力バッファ
複文節の変換では各文節の変換用文字列と変換後得られる変換情報の変換第1候補または選択候補を文節ごとに保存しなければならない。そのための文節ごとに文字列を保存するためのバッファである。入力、出力および補助用にKER用バッファがあり、最大50(nは文節番号0~49)まで文節分けができる。文字列は128まで保存可能。
入力バッファss11[n][128]: 各文節の変換用文字列を保存。
出力バッファss12[n][128]: 各文節の変換第1候補または選択候補を保存。
KERバッファss12k[n][128]: 補助用。本システムでは使っていない。
(マ)関数一覧(抜粋のみ、標準関数は含まず)
ほとんどは新規開発したもので、一部は既存の関数に機能追加したもの。
(a)AlphaPhrase: KEARM変換/複合文字種変換実行用関数
(b)AddCharN: 出力文字表示実行用関数
(c)ChangeDatabaseAttribute: 用語属性値変更用関数
(d)ConvCandidate: 変換候補表示実行用関数
(e)ConvClipboard: クリップボード文字列取込み用関数
(f)ConvPhrase: 仮名漢字変換/ANS変換/KEARM変換/漢字仮名変換/漢字情報変換実行用関数
(g)ConvSound: KEARM発音用ドライブ・文字列指定関数
(h)ConvWord: KEARM単語変換実行用関数
(i)ConvWordSound: KEARM発音言語識別用関数
(j)DatabaseWrite: 辞書変更用関数
(k)DicWrite: ユーザー辞書登録用関数で自動生成辞書の登録にも使う
(l)GetAlphaWord: KEARM変換・会話文変換・漢字情報変換用関数
(m)GetDatabaseWord: KEARM単語検索・変換用関数
(n)GetKanjiWord: 漢字引き仮名変換用関数
(o)GetRefWord: 仮名漢字組合せ情報取得用関数
(p)GetRefaWord: 仮名英語組合せ情報取得用関数
(q)SetDatabaseAttribute: 用語属性値設定用関数
(ミ)変数(抜粋のみ)
(a)ARHenkan: 英語・英略語・ローマ字入力で変換するとき1となる
(b)ARP: ARPモードのとき1となる変数
(c)ArrayStart: 逐次変換画面時は-1、変換操作画面時は注目文節番号(nは0~49)
(d)AutoReconv: ARPモード起動時に1となる変数
(e)ChikujiHenkan: 逐次変換モードで1になる変数
(f)ESA(EngSingleArray): 英単語検出時に1となる変数
(g)MPMode: MPモード時に1となる変数
(h)nArray: 文節番号0~49の整数
(i)n1: NDモードでの変換用文字変数ss1の文字長
(j)n1Auto: ss1Autoの文字長
(k)n9: 文字列の先頭の半角英数の文字長
(l)OEI1(ObtainedEngIn1): 英語の文字列取得用文字変数1
(m)OEI2(ObtainedEngIn2): 英語の文字列取得用文字変数2
(n)ReHenkan: 再変換機能実行時に1となる変数
(o)ss1: 文字変数として多用途に使う
(p)ss1Auto: ADP及びARPモードでの変換用文字変数
(q)ss1Cand: 出力文字表示用文字変数
(r)ss2: 変換後の選択された変換候補情報を保存する文字変数
(s)ss5[n]: 変換候補表示用文字変数、nは候補番号0~499
(t)szBuf: 変換文字列収集用文字変数(単独情報収集用)
(u)szBuf3: 変換補助情報用文字変数
(v)szBufCan: 変換終了時の出力情報用文字変数
(w)szBufa: 名詞(項番4)の変換出力用文字変数
(x)szBufb: 名詞+助詞(項番5)の変換出力用文字変数
(y)szBufc: 動詞(項番8)の変換出力用文字変数
(z)szBufz: 最終の変換出力用文字変数(変換出力の一元化情報)
(α)szBufzcode[n]: 変換終了時の用語情報、nは候補番号0~499
(β)szSymbol: プログラム変換出力用文字変数
(γ)UserDic: ユーザー辞書変換出力用文字変数
(δ)yougotitle: 書込み文字列代入用文字変数1
(ε)yougo: 書込み文字列代入用文字変数2
(ζ)yougomode: ユーザー辞書書込みモード用整数
(B)動作説明および実施例
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
出力情報szBufCanは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[1]である「山田太郎」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図18(4)仮名漢字変換画面(変換結果)の「山田太郎」83を表示させる。表示用属性は「山田」が「変換済み注目文節」で実線の太線、「太郎」が「変換済み文節」で実線の細線が引かれる。
図18(5)仮名漢字変換画面(変換候補一覧)を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例1の場合は文字種code番号が1なので「code=1?」58fのYから出て「仮名漢字変換/KEARM変換実行部」4~33のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzを出力情報szBufCanとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufCanのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、二回目なのでNから出て「変換候補表示部」46に入り「変換候補表示実行部」46aを実行し、文字列データをコンピュータ管理の変換候補用構造体に送る。以上を基に「変換候補表示部」46は「変換候補一覧表示要求」46cをコンピュータに送り、「変換候補一覧表示を描く関数等」48で、「変換候補一覧表示」50の画面のサイズや位置を決め、変換候補一覧を表示した画面が
図18(5)仮名漢字変換画面(変換候補一覧)の「1.山田 2.矢満田 3.山だ 4.耶麻だ 5.八馬だ 6.矢間だ 7.岾だ 8.疚だ 9.ヤマダ」82である。変換候補の末端に制御文字\0があるので変換候補ごとに改行されて表示される。次に実施例1に含まれる平仮名画面(変換結果)の処理の説明をする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aの判断に入り、NDから出て「入力読込み」44bに入る。ここで
図2の「クリップボード文字列の取込み」58cでコンピュータに送付されたコンピュータ管理の編集用構造体の変換用文字列「RE」を読み込む。次に「ESA?」44zに入る。実施例2では変数ESAは使わないのでNから出て「文種」44cの判断に入る。通常の文なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。「RE」は全角英数なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半/漢/全」44tの判断に入り、全角から出て「単種?」44uの判断に入る。英語の単種なのでYから出てOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のNDに入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表では、動作モードND、変換用文字列が全角英数でANS変換が変換対象となり、行番2でプログラミングによる全角/半角変換を行う。再変換では変換結果となる変換第1候補は読込み文字列と同じになる正順変換となるように設計しているので、変換出力szSymbolは「RE RE」となる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szSymbolが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]及び出力バッファss12[0]ともに「RE」を保存する。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。単文節なので出力バッファss12[0]である「RE」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図19(3)ANS変換画面(変換結果)の「RE」83を表示させる。表示用属性は実線の太線が引かれる。
図18(4)ANS変換画面(変換候補一覧)を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例2の場合は文字種code番号が2なので「code=1?」58fのNから出て「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、変換情報を出力情報szBufzとして使えるので変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aの判断に入り、NDから出て「入力読込み」44bに入る。ここで
図2の「クリップボード文字列の取込み」58cでコンピュータに送付されたコンピュータ管理の編集用構造体の変換用文字列「グループ」を読み込む。次に「ESA?」44zに入る。実施例3では変数ESAは使わないのでNから出て「文種」44cの判断に入る。通常文なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。変換用文字列が仮名なので「文字種」44dの仮名から出て、「12文字超?」44eの判断に入り、Nから出て「変換部」44fのKEARM変換のNDから入り、「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表で、動作モードがND、変換用文字列が片仮名でKEARM変換が変換対象項目となる。語尾がないので項番4で「グループ」の検索・変換を行う。再変換ではKEARM正順変換が行われ出力言語が英語なので変換第1候補がカタカナ語、第2候補が英語、英略語/ローマ字の登録はないので、次は簡易日本語となる「グループ group 集団、派、基、群、族、族」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。これで終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の単文節のNDから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出て、「終了?」44iの判断に入り、Yから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzになり、入力バッファss11[0]及び出力バッファss12[0]ともに「グループ」を保存する。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。単文節なので出力バッファss12[0]である「グループ」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図20(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「グループ」87を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例3の場合は文字種code番号が3なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aの判断に入り、NDから出て「入力読込み」44bに入る。ここで
図2の「クリップボード文字列の取込み」58cでコンピュータに送付されたコンピュータ管理の編集用構造体の変換用文字列「バースデーケーキ」を読み込む。次に「ESA?」44zに入る。実施例4では変数ESAは使わないのでNから出て「文種」44cの判断に入る。通常の文字列なので通常から出て「文字種」44dに入る。変換用文字列が仮名なので「文字種」44dの仮名から出て、「12文字超?」43eの判断に入り、Nから出てKEARM変換のNDから「変換部」44fに入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表で動作モードがND、変換用文字列が片仮名の項目が変換対象となり、変換用文字列「バースデーケーキ」でKEARM変換の検索・変換を行うが、辞書には「バースデーケーキ」としては登録していないので変換は得られず終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の単文節のNDから出て「成功?」44hの判断に入り、Nから出て、OR入力で「仮名文字送り」44mに入る。ここでADPモードになる。本節の最初の検索なので文字送りはなしで「バースデーケーキ」を変換用文字変数ss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 8と設定し、「1未満?」44nに入る。変換用文字変数ss1Autoは8文字なのでNから出て「文字送り」44gに入る。「文字送り」44gは
図8で示す縦11区画×横7区画の格子状構造になっている。それぞれの区画には文字列が登録されている。検索はそれぞれの区画に文字列が登録されているか否かを調べる。登録されていれば、F~Aで決められた文字数を早送りする。8F~1Aの数値部分はss1Autoの文字列数に直接対応するが、1A3~1A1の後部の数値3~1はss1Autoの後続の文字列数を対象とする。また登録されている文字列数は3文字以上である。「文字送り」は、8F~8Aから3C~3Aの検索を行う。何も登録されていないのでNから出て「変換部」44fに入る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードADP、項番4で変換用文字列「ケーキ」で検索・変換を行う。再変換なのでKEARM正順変換が行われ、「ケーキ cake 洋菓子、薄いパン、ひと塊」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。これで終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の複文節のADPから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出てORで「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaは変換情報szBufzになり、「終了?」44iの判断に入ると同時に、入力バッファss11[1]、出力バッファss12[1]ともに「ケーキ」を保存し、「終了?」44iのYを出てX8経由で上部に飛び、上部のX8から「変換部」44fのADからAD変換に入り、ss11[0]のバッファの文字列変数「バースデー」で第1文節の変換を行う。「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表では、動作モードAD、項番4のKEARM変換で「バースデー birthday 誕生日、記念日」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのADから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]及び出力バッファss12[0]ともに「バースデー」のままとなる。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[1]である「バースデーケーキ」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47の諸関数で「入力文字表示画面」49の画面のサイズや位置を決め、表示したものが、
図21(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「バースデーケーキ」87になる。表示属性は「バースデー」が変換済み注目文節で実線の太線が引かれ、「ケーキ」は変換済み文節で実線の細線が引かれる。
図21(4)KEARM変換画面(変換候補一覧)を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押せばよい。再変換キーを押すと、「文字列を読込むための変数の設定」70bおよび「再変換機能実行部起動命令」70cを実行し、二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例4の場合は文字種code番号が3なので「code=1?」58fのNから出て「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
図10の新規入力のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aの判断に入り、NDから出て「入力読込み」44bに入る。ここで
図2の「クリップボード文字列の取込み」58cでコンピュータに送付されたコンピュータ管理の編集用構造体の変換用文字列「ラン」を読み込む。次に「ESA?」44zに入る。実施例5では変数ESAは使わないのでNから出て「文種」44cの判断に入る。通常文なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。変換用文字列が仮名なので「文字種」44dの仮名から出て、「12文字超?」44eの判断に入り、Nから出て「変換部」44fのKEARM変換のNDから入り、「変換部」44fの詳細説明図である
図7の表で、動作モードがND、変換用文字列が片仮名でKEARM変換が変換対象項目となる。語尾がないので項番4で変換用文字列「ラン」で検索・変換を行う。出力言語が英語なので英語版KEARM変換用辞書を使い変換を行うが結果として変換対象となる用語が複数あるので変換候補は英語+簡易日本語訳の形態となり「local area network一施設内程度のコンピュータネットワーク run 走る、去る、点」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。これで終了となり、
図10に戻り「変換部」44fのKEARM変換の単文節のNDから出て「成功?」44hの判断に入り、Yから出て、「終了?」44iの判断に入り、Yから出てOR入力で「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzになり、入力バッファss11[0]に「ラン」を保存し、出力バッファss12[0]には変換第1候補ではなく、入力文字列と同じ「ラン」を保存する。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。単文節なので出力バッファss12[0]である「ラン」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図22(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「ラン」87を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例5の場合は文字種code番号が3なので「複合文字種実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「wine」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。段落番号0061で記述のとおりESA = 1なので、Yから出てOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換に入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードND、変換用文字列が半角英数でKEARM変換が変換対象となり、語尾がないので行番4、項番4でKEARM変換を行う。英語入力で出力言語が仏語なので変換第1候補が英語、第2候補がカタカナ語、英略語/ローマ字の登録がないので、第3候補は仏語、最後に簡易日本語訳となる「wine ワイン vin ぶどう酒、果実酒、活力源」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]および出力バッファss12[0]ともに「wine」を保存する。変換情報szBufzは出力情報szBufzとなり終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。単文節なので出力バッファss12[0]である「wine」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図22(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)の「wine」を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例6の場合は文字種codeが4の場合なので「複合文字種実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「customer service」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。ESA = 0なのでNから出て「文種」44cに入る。通常の文字列なので通常から出て「文字種」44dに入る。変換用文字列の先頭が半角英数なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半角/漢字/全角」44tの判断に入り、半角から出る。次に「単語?」44xに入る。単語ではないのでNから出て、「先頭文字列検出」44yに入り、変換用文字列の先頭部分「customer」を検出し、整数n9に先頭文字数8を代入する。先頭文字列を検出したので次の「成功?」44hのYを出て、X4経由で下部に飛び、下部のX4からOR入力で「英単語送り」44qに入り、前述のn9 = 8から「customer」を変換用文字変数ss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 8とする。動作モードもADPとなりss1Autoはそのまま変換用文字列となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
「終了?」44iのYから出て動作モードもADモードになる。X8で上部に飛び、上部のX8からOR入力で「変換部」44fのAD変換に入り、文節も最初の文節(第一文節)に戻り、「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で動作モードAD、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象となり、行番4、項番4でKEARM変換を行う。英語入力で出力言語が仏語なので「customer カスタマー client, cliente 顧客、取引先、人」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのADから出てOR入力で「出力選択」44iに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]及び出力バッファss12[0]ともに「customer」のままとなる。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[1]である「customer service」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図21(3)KEARM変換画面(仏語)の「customer service」87を表示する。表示用属性は「customer」が「変換済み注目文節」で実線の太線、「service」が「変換済み文節」で実線の細線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例7の場合は文字種code番号が4なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「live」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。段落番号0074で記述のとおりESA = 1なので、Yから出てOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換に入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードND、変換用文字列が半角英数でKEARM変換が変換対象となり、語尾がないので、行番4、項番4でKEARM変換を行う。英語入力で出力言語が英語で変換対象となる用語が複数あるので、出力形態は英語+簡易日本語訳となる「live[a] 生きている、生(中継)で live[v] 住む、生きる」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44jに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなる。入力バッファss11[0]に「live」、出力バッファss12[0]には「live[a]」ではなく「live」を保存する。変換情報szBufzはそのまま出力情報szBufzとなり終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。単文節なので出力バッファss12[0]である「live」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、当該画面上に
図22(3)KEARM変換画面(英語)(変換結果)「live」87を表示する。表示用属性は「変換済み注目文節」で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例8の場合は文字種code番号が4なので「複合文字種実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0081】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「??????????」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。ESA = 0なのでNから出て「文種」44cに入る。半角英数記号・符号なので通常から出て「文字種」44dに入る。変換用文字列の先頭が英数なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半角/漢字/全角」44tの判断に入り、半角から出る。次に「単語?」44xに入る。単語ではないのでNから出て、「先頭文字列検出」44yに入り、変換用文字列の先頭部分「https」を検出し、整数n9に先頭文字数5を代入する。先頭文字列を検出したので次の「成功?」44hのYを出て、X4経由で下部に飛び、下部のX4からOR入力で「英単語送り」44qに入り、前述のn9 = 5から「https」を変換用文字変数ss1Autoに格納し、文字長n1Auto = 5とする。動作モードもADPとなりss1Autoはそのまま変換用文字列となる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0084】
以下、同様に第12文節の「/」まで変換を行う。第12文節の変換後、終了なのでYから出てモードADモードになる。X8で上部に飛び、上部のX8からOR入力で「変換部」44fのAD変換に入り、最初の文節(第一文節)に戻り、「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードAD、変換用文字列が半角英数の項目が変換対象になる。行番4でKEARM変換を行うが、「https」はKEARM変換用辞書に登録されていないので、行番6、項番4で自動生成辞書による変換を行い「https https」の変換出力szBufaを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのADから出てOR入力で「出力選択」44iに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]及び出力バッファss12[0]ともに「https」のままとなる。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[11]を組合せた「??????????」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図26(3)ANS変換画面(変換結果)の「??????????」83を表示する。表示用属性は「https」が「変換済み注目文節」で実線の太線、「://www.abcdef.co.jp/」が「変換済み文節」で実線の細線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例7の場合は文字種のcode番号が4なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0089】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「祐」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。実施例10では変数ESAは使っていないので、ESA = 0となり、Nから出て「文種」44cの判断に入る。通常文字列なので通常から出て「文字種」44dの判断に入る。「祐」は漢字なので「文字種」44dの英数記号漢字から出て、「半/漢/全」44tの判断に入り、漢字から出てOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換に入る。「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で動作モードND、変換用文字列が漢字の漢字引き仮名変換が変換対象項目となり、行番3、項番4で漢字引き仮名変換を行う。漢字仮名変換用関数GetKanjiWordと仮名漢字単語検索用関数GetCandidateStringFromDictionaryを使って仮名漢字変換用辞書に登録されている漢字で「祐」を含む漢字を次のように検索する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
仮名漢字変換用辞書の構造は
図12の通りで漢字の読みとなる見出しの「サチヒコ」36aが先で漢字の登録語句「祐彦|b」36bは後ろに並んでいるので、漢字が見つかると数行さかのぼって見出しである漢字の読みを検出し、「祐」を含む漢字とその読みをまとめ「祐彦(サチヒコ)2」のように一つの文字列データとする。
図12の「祐彦|b」36bの末端の「b」は名前を示す用語情報yougoCodeであり、数値では2となる。変換第1候補は入力の文字列である「祐」とし「祐 祐彦(サチヒコ)2・・・」の変換出力szBufaとなる。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。このときの動作は、特許文献2の段落番号0014~0019、
図1、表1、表3で説明してある。次に
図10に戻り「変換部」44fの複合文字種変換の単文節NDから出てOR入力で「出力選択」44iに入り、ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzとなる。入力バッファss11[0]、出力バッファss12[0]ともに「祐」を保存する。変換情報szBufzはそのまま出力情報szBufzとなり終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。単文節なので出力バッファss12[0]である「祐」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面サイズや位置を決め、表示したものが、
図27(3)漢字引き仮名変換画面(変換結果)の「祐」87となる。表示属性は変換済み注目文節で実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例10の場合は文字種code番号が5なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の出力情報szBufzが残っており、szBufzをそのまま出力情報szBufzとして使えるので、変換は行わず出力情報szBufzのみ出力する。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。実施例11では変数ESAは使っていないのでESA = 0となり、Nから出て、次の「文種」44cに入る。各種文字種を含む複合文なので「文種」44cのYから出てX1を経由して下部に飛び、下部のX1からOR入力で「次の文字列検出」44kに入る。ここで先頭の漢字と付随する仮名「の」である「今年の」を検出してADPモードとなり、平仮名の部分は片仮名に変換し変換用文字変数ss1Autoに「今年ノ」を格納し変換用文字列とし、文字長n1Auto = 3とする。次に「文字種」44lに入り、英数記号符号複合を出て「複合?」44oに入り、Yから出てX7を介して上部に飛び、上部のX7からOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のADPから入る。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードAD、変換用文字列が漢字で漢字情報変換が変換対象項目となり、格助詞が伴うので、行番7、項番5で漢字情報変換を行い「今年の コトシ; コンネンの this yearの 今の年、現在の年」の変換出力szBufbを得る。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り、「変換部」44fのAD変換のADから出て「出力選択」44jに入る。ここで変換出力szBufbが変換情報szBufzとなり、入力バッファss11[0]は「今年ノ」、出力バッファss12[0]は「今年の」のままとなる。変換情報szBufzは出力情報szBufzとして保存され、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[17]である「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面サイズや位置を決め、当該画面上に
図28(3)文章分割・変換画面(変換結果)の「今年の上半期(1~6月)の貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。」87を表示する。表示用属性は「今年の」が「変換済み注目文節」で残りの文節が実線の太線が引かれる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0101】
図10のNDモードで始まり、「変換開始」から「動作モード」44aに入る。「動作モード」44a のNDから出て「入力読込み」44bに入り、コンピュータから編集用構造体の変換用文字列「グループ青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県」を読み込む。次に「ESA?」の判断に入る。実施例12では変数ESAは使っていないのでESA = 0となり、Nから出て、次の「文種」44cに入る。複合文なので「文種」44cの複合から出てX1を経由して下部に飛び、下部のX1からOR入力で「次の文字列検出」44kに入る。ここで先頭の片仮名である「グループ」を検出してADPモードとなり、変換用文字変数ss1Autoに「グループ」を格納し変換用文字列とし、文字長n1Auto = 4とする。次の「文字種」44lに入り、英数記号・符号複合を出て「複合?」44oに入り、Yから出てX7を介して上部に飛び、上部のX7からOR入力で「変換部」44fの複合文字種変換のADPから入り、複合文字種変換の詳細説明図である
図11の表で、動作モードADPで出力が入力と同じになるように、行番1、項番0においてプログラミングで変換し、「グループ」の変換出力を得る。これで変換は終了となる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
「変換部」44fの詳細説明図である
図11の表で、動作モードAD、変換用文字列が片仮名でKEARM変換が変換対象項目となり、行番4、項番4でKEARM変換を行う。出力言語が中国なので、第1変換候補がカタカナ語、第2候補が英語、英略語/ローマ字は登録なしで、第3候補が中国語、最後に簡易日本語訳となる「グループ group 組 集団、派、基、群、族、属」の変換出力szBufaを得て終了する。変換出力の各候補の末端には制御文字\0を置く。
図10に戻り「変換部」44fのAD変換のADから出て「出力選択」44iに入る。ここで変換出力szBufaが変換情報szBufzになり、入力バッファss11[0]、出力バッファss12[0]ともに「グループ」のままとし、変換情報を出力情報szBufzとし、「変換終了」で終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】
出力情報szBufzは
図4の「文字出力部」45から「初期出力?」45aの判断に入り、Yから出て「文字列出力選択」45bに入る。複文節なので出力バッファss12[0]~ss12[6]である「グループ青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県」を文字変数ss2に保存し、次に「出力文字表示実行部」45cを実行しss2の文字列出力をコンピュータ管理の編集用構造体に送る。以上を基に、「文字出力部」45は「出力文字表示要求」45dをコンピュータに送り、「入出力文字表示を描く関数等」47で「入出力文字表示」49の画面のサイズや位置を決め、
図29(3)文章分割・変換画面(変換結果)の「グループ青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県」87を表示する。表示用属性は「グループ」が「変換済み注目文節」で残りの文節が実線の太線が引かれる。変換候補一覧を開くには
図2の「再変換キー操作」70aで再変換キーを再度押すと、後続の「再変換機能実行部起動命令」70cが二回目なので「code=1?」58fの判断に入る。実施例12の場合は文字種のcode番号が7なので「複合文字種変換実行部」44のADから入るが、前回の変換情報szBufzが残っており出力情報szBufzとして使えるので変換は行わず終了となる。次に、
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46に入る。
図2の「文字出力部・変換候補表示部」45~46の詳細説明図である
図4で説明する。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
1~62は構成番号
1~3 本発明では使用しない
4~33 仮名漢字変換/KEARM変換実行部
4 動作モードの判断
5 入力読込み
5a 新予測か否かの判断
6 入力文字種の判断
7 12文字超か否かの判断
8 属性1(情報収集用)
9 変換部(検索・変換実行用)
10 変換成功か否かの判断
11 変換終了か否かの判断
12 変換出力が片仮名のみか否かの判断
13 英語組合せ情報取得・KEARM変換実行
14a 文節ごとの変換出力の選択
14b 最終変換出力の選択による変換情報の取得
15 prevCodeの判定
16 次の文節の変換用文字列の検出
17 変換用文字列の文字種の判断
18 指定数だけ仮名文字送りをする
19 仮名入力処理部
19a n1AutoANSが0以上か否かの判断
19b 指定数により文字列分割
19c 仮名漢字組合せ情報取得
19d 情報取得か否かの判断
19e 取得情報をszBuf3に格納
19f n1Autoが2以上か否かの判断他
19g 文字列早送り数の検出成功か否かの判断
19h 以降の検索中止か否かの判断
19i 用語情報preCode=40か否かの判断
19j 助数詞(本、枚、種類など)をszBuf3に格納
19k *~(*本、*枚、*種類など)を検出か否かの判断
19l *~*(満~歳など)を検出か否かの判断
19m n1AutoANS(満~歳の~部分の文字数設定
19n 用語情報prevCode=39か否かの判断
19o pre複合動詞(複合動詞か否かの事前判断)
19p 接頭語又は接尾語の検出成功か否かの判断
19q 処理済みか否かの判断
19r 接尾語の検出成功か否かの判断
19s 複合動詞(歩き始めるなど)か否かの判断
20 入出力バッファ
21~33 本発明では使用しない
34~35 本発明では使用しない
36 仮名漢字変換用辞書
36a 読み(見出し)
36b 登録語句
37 ユーザー辞書
37a 読み(見出し)
37b 登録語句
38 KEARM変換用辞書
39 出力言語選択スイッチ
40 KEARM変換音声出力部
41 本発明では使用しない
42 漢字情報変換用辞書
43 KEARM単語変換実行部
43a 入力文字列読込み
43b ワイルドカード(**・・?)による検索か否かの判断
43c~43d 本発明では使用しない
43e ワイルドカード(*・・?)による検索か否かの判断
43f 本発明では使用しない
43g ワイルドカード(・・*?)による検索か否かの判断
43h 本発明では使用しない
43i 通常検索(・?)
43j~43p 本発明では使用しない
43q 多言語か否かの判断
43r~43t 本発明では使用しない
44 複合文字種変換実行部
44a 動作モードの判断
44b 変換用文字列の読込み
44c 文章の種類の判断
44d 入力文字種の判断
44e 12文字超か否かの判断
44f 変換部(検索・変換実行用)
44g 文字送りか否かの判断および文字送り数の検出
44h 変換成功か否かの判断
44i 変換終了か否かの判断
44j 変換出力の選択
44k 次の文節の変換用文字列の検出
44l 変換用文字列の文字種の判断
44m 指定数だけ仮名文字送りをする
44n 変換用文字列が1文字未満か否かの判断
44o 変換用文字列が複合文字種か否かの判断
44p 全角か半角かの判断
44q 英単語送り
44r 全角文字列送り
44s 仮名漢字変換を実行する
44t 半角英数か漢字か全角英数かの判断
44u 単独の文字種か否かの判断
44v 文字種で分割
44w 自動生成辞書に単語登録
44x 単語か否かの判断
44y 先頭の文字列数を検出する
44z ESA = 1か否かの判断
45~46 文字出力部・変換候補表示部
45 文字出力部
45a 初期出力か否かの判断
45b 文字列出力の選択
45c 出力文字表示実行部
45d 出力文字表示要求
46 変換候補表示部
46a 変換候補表示実行部
46b 上下矢印キー(変換候補選択)
46c 変換候補一覧表示要求
47 入出力文字表示を描く関数等
48 変換候補一覧表示を描く関数等
49 入出力文字表示
50 変換候補一覧表示
51~57 本発明では使用しない
58 再変換機能実行部
58a SendInput関数の実行
58b GetClipboardData関数の実行
58c クリップボード文字列の取込み
58d 文字変数ss1の文字種によるcode分類
58e 平仮名の文字列を片仮名の文字列に変換
58f 分類code番号が1か否かの判断
59~62 本発明では使用しない
63~69 空き番号
70~79 操作説明・動作説明用番号
70a 再変換キー操作
70b 文字列を読込むための変数の設定
70c 再変換機能実行部起動命令
71a 発音出力のための準備
71b 発音に必要な変数の設定
71c 第1候補か否かの判断
71d 上下矢印キー操作
71e 発音出力キー操作
71f ConvSoundを実行
71g PlaySoundを実行
72~79 空き番号
80~91 画面説明用番号
80~83 仮名漢字変換およびANS変換の画面番号
80 読込み文字列
80a 文字列選択
81 読込み済み文字列
81a 変換結果(平仮名画面に戻して得られる変換結果)
82 変換候補一覧
82a 選択候補(変換第1候補)
83 変換結果(仮名漢字変換またはANS変換による変換結果)
84~91 KEARM変換、漢字引き仮名変換および漢字情報変換の画面番号
84 読込み文字列
84a 文字列選択
85 本発明では使用しない
86 変換候補一覧
86a 選択候補(変換第1候補)
86c 選択候補(変換第3候補)
87 変換結果
88 簡易日本語訳(KEARM変換用)
88a 日本語訳(漢字情報変換用)
89 本発明では使用しない
90 発音言語略号表示
91 本発明では使用しない
【手続補正33】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
コンピュータ上で動作する応用プログラムに日本語を入力するJISX4064準拠の仮名漢字変換式日本語入力システムに併設できる文字列読込みシステムであって、
該応用プログラムの画面上に表示される漢字交じり文などの文章を読み込み、読み込まれた文字列をそのまま変換用文字列(ただし、名詞の語尾となる格助詞や動詞の活用語尾の部分は全角片仮名に統一される)として変換(読み込まれた文字列を再度変換することになるので、以後、再変換と呼ぶが略して変換と呼ぶこともある)するシステムであり、再変換を行うための「再変換機能実行部」、辞書として「仮名漢字変換用辞書」、「ユーザー辞書」、「漢字情報変換用辞書」および「KEARM変換用辞書」と、KEARM変換の出力言語選択のための「出力言語選択スイッチ」、KEARM変換の変換候補の発音出力のための「KEARM変換音声出力部」および発音出力用の操作キーとして論理キーである「発音出力」キー、さらに、コンピュータとのインターフェース部である「文字出力部・変換候補表示部」と、最後に、再変換開始の操作キーとして論理キーである「再変換」キーおよび「再変換」キーを補助する役目をする論理キーである「補助」キーを組み込んだシステム(以後、本システムと呼ぶ)であり、
KEARM変換とは、「仮名入力によるカタカナ語(K)、半角英数入力による英語(E)、英略語(A)又はローマ字(R)の3分類(K、 E、 A又は R)、4入力(K、 E、 A及び R)による相互変換が可能で多言語(M)出力もできる変換」から頭文字をとった固有名称で多言語処理ができる変換方式であり、
本システムは、利用者が該応用プログラムの画面上に表示されている文字列をマウスで強調表示させ、「再変換」キーを押下させることにより「再変換機能実行部」が主となり該文字列を読み込み、該文字列の文字種(code番号で分類)により次のとおり各種変換を行うシステムであって、
(1)該文字列のすべてが平仮名(code番号 1)の場合は、
(1a)該文字列で仮名漢字変換を行い漢字交じり文に変換し、
(1b)上記(1a)で漢字に変換できない一部または全部の平仮名の文字列がカタカナ語に変換できる場合はカタカナ語のKEARM変換を実行し、
(1c)必要により、上記(1a)および(1b)で変換結果として表示される漢字交じり文(カタカナ語を含む)は、コンピュータキーボードのEscキーを押すことにより、読込み時と同じ平仮名の文字列に戻すことができ、
(2)該文字列のすべてが全角英数字、全角記号または全角符号の場合(code番号2)で、
(2a)すべての文字列が全角英数字、または全角記号(#、$、%、&など)の場合は、すべての文字列を半角文字列に変換し、さらに数字の場合は漢数字にも変換し、
(2b)すべての文字列が全角符号(括弧や句読点など)の場合は、類似の各種符号に変換し、
(3)該文字列のすべてが片仮名(code番号3)の場合は、
片仮名の文字列によるカタカナ語のKEARM変換を行い、KEARM変換できない片仮名の文字列はそのままとし、
(4)該文字列のすべてが半角英数字、半角記号または半角符号の場合(code番号4)で、
(4a)すべての文字列が半角英数字で、英語、英略語またはローマ字によるKEARM変換を実行できる単語はKEARM変換を行い、
(4b)上記(4a)でKEARM変換できない半角英数字または半角記号の文字列の場合は、すべての文字列を全角文字列に変換し、さらに数字の場合は漢数字にも変換し、
(4c)すべての文字列が半角符号の場合は、類似の各種符号に変換し、
(5)該文字列のすべてが漢字(code番号5)の場合、または該文字列が漢字のみでなく漢字交じり文であっても「補助」キー(物理キーはShiftキー等)を押し下げた状態で「再変換」キー(物理キーは変換キー)を押す場合、漢字引き仮名変換(特許番号第6319542号、段落番号0014~0020、
図1,表1、表3で記述された変換)を行い、
(6)該文字列が上記5種類の文字種(code番号1~5)の文字列を2つ以上含む複合文(code番号6)の場合は、それぞれの文字種を含む文字列ごとに分節分けを行い、文節ごとに上記(1)~(5)の変換を行うが、複合文の場合、漢字または漢字を含む文節は上記(5)の漢字引き仮名変換ではなく、漢字情報変換(特願2022-090063、段落番号0014、
図1で記述された変換)を行い、
(7)該文字列が、改行された複数の文章からなる複数文(code番号7)の場合は、該文字列に含まれる改行コードで文節分けはするものの連続した一連の文字列として読込み、さらに、上記(6)と同様の変換処理を行い、
上記(1)~(7)に共通の変換の内容および変換後の処理は次のとおりとし、
(イ) 変換は、本システムが読込み文字列を文脈に沿って必要と思われる文節分けを行い、文節分けされた各文節の文字列を変換用文字列として上記(1)~(7)の変換を行い、該変換で得られた出力順序で変換候補を並べるが、上記項目(1a)および(1b)の場合を除き、文節分けされた読込み文字列が各文節の変換第1候補となるような設計を施し、かつ、「再変換」キーを最初に押したときは、変換結果として変換第1候補である読込み文字列を表示するのみで変換候補一覧は表示せず、
(ロ)確定キーを押すと、表示されている変換結果が確定文字列となり該応用プログラムに文字列を送付でき、
(ハ)再度「再変換」キーを押すと、上記(イ)の変換で並べられた変換候補の順序で注目文節の変換候補一覧を表示し、さらに矢印キーなどで希望する候補を選択すれば、選択された候補が変換結果として表示され、さらに上記(ロ)の操作で変換結果を該応用プログラムに文字列を送付でき、
(二)KEARM変換された分節の上記(イ)の候補および矢印キーなどで選択された上記(ハ)の候補は、「発音出力」キーを押せば英語または「出力言語選択スイッチ」の言語設定に沿った発音が出せる、
システム。
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】