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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053461
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】プリンタ
(51)【国際特許分類】
   B41J 23/02 20060101AFI20240408BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20240408BHJP
   B41J 11/06 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
B41J23/02 Z
B41J2/01 305
B41J11/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159769
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000116057
【氏名又は名称】ローランドディー.ジー.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(74)【代理人】
【識別番号】100192533
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 如紘
(72)【発明者】
【氏名】掛井 宏一
(72)【発明者】
【氏名】大塚 輝真
【テーマコード(参考)】
2C056
2C058
【Fターム(参考)】
2C056EA21
2C056FA15
2C056HA29
2C058AB07
2C058AB15
2C058AB17
2C058AB22
2C058AC07
2C058AC11
2C058AD01
2C058AF03
2C058AF08
2C058AF33
2C058DA11
2C058DA21
2C058DA22
2C058DA32
(57)【要約】
【課題】耐久性の高い昇降機構を備えたプリンタを提供すること。
【解決手段】プリンタ10の昇降機構40は、ロッド41を囲う貯留部73と、貯留部73の底に形成されロッド41の下端部43を回転可能に支持する軸孔71と、を有する軸受70と、ナット45の下側に固定され、ロッド41を囲む包囲部材46と、を備えている。テーブル30は、包囲部材46が貯留部73の内部に位置するまで下降することが可能である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルと、前記テーブルに固定されたナットと、上下方向に延び前記ナットに螺合するロッドとを有し、前記ロッドを回転させることにより前記ナットに固定された前記テーブルを上下に移動可能な昇降機構を備えるプリンタにおいて、
前記昇降機構は、
前記ロッドを囲う貯留部と、前記貯留部の底に形成され前記ロッドの下端部を回転可能に支持する軸孔と、を有する軸受と、
前記ナットの下側に固定され、前記ロッドを囲む包囲部材と、を備え、
前記テーブルは、前記包囲部材が前記貯留部の内部に位置するまで下降することが可能なプリンタ。
【請求項2】
前記包囲部材は、前記軸受と前記ナットに挟まれて圧縮状態となるように弾性変形可能に構成されている、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記包囲部材は、圧縮コイルばねである、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記軸孔は底を有している、請求項3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記ロッドを収納している収納体を備え、
前記軸受は、前記収納体の嵌め込み孔に対して嵌め込まれている、請求項4に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記ナットと前記テーブルとは、固定部材を介して互いに固定されており、前記固定部材には前記包囲部材が固定されている、請求項1~請求項5のいずれかに記載のプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇降可能なテーブルを備えたプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、プリンタは、インクを吐出可能なインクヘッドと、メディア(被印刷物)を載せるテーブルと、を備えている。このようなプリンタに関する従来技術が先行文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示されたプリンタのテーブルは、インクヘッドとメディアとの間隔を調整するためにテーブルを上下に移動可能な昇降機構を備えている。昇降機構は、例えば、上下方向に延びているロッドと、ロッドに螺合しているナットを利用したものがある。ナットの回転を規制した状態で、電動モータ等によりロッドを回転させると、ナットは上下方向に移動する。ナットとテーブルとを固定することにより、テーブルは昇降可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021―138046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、テーブルに載せられるメディアの高さ(厚み)に応じて昇降機構は繰り返し作動するため、昇降機能には高い耐久性が求められる。
【0006】
本発明は、耐久性の高い昇降機構を備えたプリンタの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1に、テーブルと、前記テーブルに固定されたナットと、上下方向に延び前記ナットに螺合するロッドとを有し、前記ロッドを回転させることにより前記ナットに固定された前記テーブルを上下に移動可能な昇降機構を備えるプリンタにおいて、
前記昇降機構は、
前記ロッドを囲う貯留部と、前記貯留部の底に形成され前記ロッドの下端部を回転可能に支持する軸孔と、を有する軸受と、
前記ナットの下側に固定され、前記ロッドを囲む包囲部材と、を備え、
前記テーブルは、前記包囲部材が前記貯留部の内部に位置するまで下降することが可能なプリンタが提供される。
【0008】
第2に、好ましくは、第1に記載のプリンタであって、
前記包囲部材は、前記軸受と前記ナットに挟まれて圧縮状態となるように弾性変形可能に構成されている。
【0009】
第3に、好ましくは、第2に記載のプリンタであって、
前記包囲部材は、圧縮コイルばねである。
【0010】
第4に、好ましくは、第1~第3のいずれかに記載のプリンタであって、
前記軸孔は底を有している。
【0011】
第5に、好ましくは、第1~第4のいずれかに記載のプリンタであって、
前記ロッドを収納している収納体を備え、
前記軸受は、前記収納体の嵌め込み孔に対して嵌め込まれている。
【0012】
第6に、好ましくは、第1~第5のいずれかに記載のプリンタであって、
前記ナットと前記テーブルとは、固定部材を介して互いに固定されており、前記固定部材には前記包囲部材が固定されている。
【発明の効果】
【0013】
昇降機構は、ロッドを囲う貯留部と、貯留部の底に形成されロッドの下端部を回転可能に支持する軸孔と、を有する軸受と、ナットの下側に固定され、ロッドを囲む包囲部材と、を備えている。テーブルは、包囲部材が貯留部の内部に位置するまで下降することが可能である。ロッドの外周面と包囲部材の内側との間に潤滑油が侵入した後に、可動部が上昇すると、潤滑油はロッドの外周面に対して塗り拡げられるように供給される。昇降機構の耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例のプリンタの主要な構成を説明する図である。
図2】斜め後方から見たテーブルの斜視図である。
図3】昇降機構を備えたテーブルの可動部の斜視図である。
図4】テーブルとナットとを固定部材を介して固定する方法を説明する図である。
図5図5Aは、図2の5A―5A線断面図である。図5Bは、下側軸受の断面図である。
図6図6Aは、包囲部材が貯留部の内部に位置した状態を説明する図である。図6Bは、昇降機構の作用を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中Frは前、Rrは後、Leは左、Riは右、Upは上、Dnは下を示している。
【0016】
<実施例>
[プリンタ]
図1を参照する。プリンタ10は、いわゆるフラットベットタイプのプリンタ10装置である。プリンタ10は、例えば、コンピュータCoに接続され、立体的なメディアMeに印刷するのに用いられる。
【0017】
より詳細には、コンピュータCoに予めインプットされたメディアMeの情報や、印刷する図柄の情報に基づき、メディアMeを上下前後に移動させながら印刷を行う。左右方向へは、インクを吐出するためのプリントヘッドが内蔵されたキャリッジ11を移動させる。
【0018】
プリンタ10は、前部に開口12aが形成されたケース12と、このケース12に支持され上下にスイング可能に設けられた蓋13と、を備えている。印刷作業時には、蓋13によって開口12aを閉じる。メディアのセット時や取り出し時には、蓋体13を上方に退避させて、ケース12の前方を開口させて作業する。
【0019】
ケース12の内部には、前後方向に延びる前後レール14と、この前後レール14上に支持されており上下方向へ昇降可能な昇降テーブル15と、昇降テーブル15に支持されメディアMeが上面16aに載せられる天板16と、が設けられている。
【0020】
[昇降テーブル]
図2は、斜め後方から見た昇降テーブル15が示されている。昇降テーブル15は、前後レール14(図1参照)に載置可能な基部20(収納部材)と、基部20に対して上下方向に移動可能な可動部30(テーブル)と、可動部30を上下方向に移動させる4つの昇降機構40と、を備えている。
【0021】
[可動部(テーブル)]
図3には、昇降機構40を備えた可動部30が示されている。なお、各々の昇降機構40の構成は互いに同一であり、1つの昇降機構40の説明は他の昇降機構40の説明に適合する。可動部30は、天板16(図1参照)を載置可能な載置面31aを有する枠状の載置部31と、載置部31の左右の縁から下方へ延びている2つの側壁部32,32と、載置部31の前縁から下方へ延びている前壁部33と、載置部31の後縁から下方へ延びている後壁部34と、を有している。
【0022】
各々の側壁部32は、昇降機構40を固定するための固定部35を有している。各々の固定部35は、前後方向に延びた長板状を呈しており、側壁部32の下部が折り曲げられることにより構成されている。昇降機構40は、左右の各々の固定部35の前端35aと後端35bにそれぞれ設けられている。
【0023】
[昇降機構]
図4及び図5Aを参照する。昇降機構40は、上下方向に延びているロッド41と、ロッド41に螺合しているナット45と、を備えている。即ち、ロッド41の外周面には雄ねじが形成されており、ナット45の内周面にはロッド41の雄ねじに?み合い可能な雌ねじが形成されている。
【0024】
[固定部材]
ナット45と、可動部30とは、固定部材50を介して、互いに固定されている。詳細には、ナット45を保持する固定部材50は、可動部30の固定部35の上面36に対して固定されている。固定部材50は、上下方向に貫通してナット45が嵌合しているナット孔51を有している。ナット孔51は固定部材50の中心に形成されており、固定部材50は全体として環状を呈している。ナット45は止めねじ52により固定部材50に対して固定されている。
【0025】
固定部材50は、上下方向に貫通している2つの貫通孔53,53を有している。2つの貫通孔53,53は、ナット孔51を挟むように位置している。各々の貫通孔53には、カラー54が嵌合している。各々のカラー54は、ボルト55の軸部55aが貫通している。可動部30の固定部35は、ボルト55の軸部55aの雄ねじと締結している締結孔38を2つ有している。即ち、ボルト55の頭部55aと、テーブルの固定部35とは、固定部材50を挟み込んでいる。固定部35は、ロッド41が貫通している貫通孔35cを有している。
【0026】
[圧縮コイルばねの固定]
包囲部材46(圧縮コイルばね46)と、可動部30とは、固定プレート60を介して、互いに固定されている。ナット45の下方には、ロッド41の外周を囲っている包囲部材46が設けられている。実施例では、包囲部材46として、圧縮コイルばね46が採用されている。圧縮コイルばね46は、板状の固定プレート60を介して、固定部35の下面37に固定されている。
【0027】
固定プレート60は、圧縮コイルばね46の上端部46aを保持するための保持孔61を有している。ロッド41は保持孔61を貫通している。圧縮コイルばね46の上端部46aは、圧縮コイルばね46が下方へ抜け落ちないように保持孔61の径よりも大きく設定されている。固定プレート60は、固定プレート60を固定部35の下面にねじ63,63により固定されており、そのねじ63,63が貫通する貫通孔62,62を有している。固定部35は、ねじ63と締結する締結孔39を2つ有している。
【0028】
[基部(収納体)]
図2に戻る。4つのロッド41は、基部20(収納体)に収納されている。基部20は、可動部30を囲っている矩形の枠状の枠部21と、枠部21の左右方向の縁から54下方へ延びている2つの側壁部22,22と、各々の側壁部22から基部20の内側へ延びている底部25と、底部25,25同士を連結しており前後レール14に載置可能な連結部26と、を備えている。基部20は、さらに、枠部21の前縁から下方へ延びている前壁部24と、枠部21の後縁から下方へ延びている後壁部23と、を備えている。
【0029】
[ロッドの上端部の支持]
図5Aを参照する。ロッド41の上端部42には、ロッド41と共に回転可能な軸部材47が固定されている。基部20の枠部21には、軸部材47を回転可能に支持している上側軸受48が設けられている。
【0030】
軸部材47は、上側軸受48から上方へ突出した突出部47aを有している。突出部47aには、軸部材47と共に回転可能なプーリ49が固定されている。
【0031】
[下側軸受(軸受)、軸孔、貯留部]
図5Bを参照する。ロッド41の下端部43は、下側軸受70(軸受)により支持されている。下側軸受70は、ロッド41の下端部43を回転可能に支持する軸孔71が中心に形成された支持部72と、支持部72の外周縁から上方へ延びている円筒状の貯留部73と、を有している(貯留部73の底に軸孔71が形成されているともいえる)。貯留部73は、ロッド41の下端部43を囲っており、内部にグリス等の粘度が高い潤滑油Oiが溜められている。貯留部73は、軸孔71とロッド41とに潤滑油Oiを供給する。貯留部73の内径は、圧縮コイルばね46(包囲部材46)(図5A参照)の外径よりも大きい。
【0032】
支持部72の上面72a(貯留部73の底)は、圧縮コイルばね46の下端の受け面であり、圧縮コイルばね46の外径よりも大きく設定されている。詳細には、支持部72は、円板状の基部76と、基部76の中心からの下側へ突出している突出部78と、が一体となり構成されている。軸孔71は基部76から突出部78に亘り形成されている。突出部78は円筒状である。なお、軸孔71に対するロッド41の差込量は適宜変更できる。
【0033】
軸孔71は、底74を有している。即ち、軸孔71の下端部(突出部78の下端部)は塞がれており、ロッド41は軸孔71を貫通していない。ロッド41と底74とは、互いに離れている。軸孔71の底74は、プリンタ10のケース12(図1参照)の底に接触可能な部位である。
【0034】
[ロッドの下端部の支持]
基部20の底部25は、下側軸受70が嵌め込まれた嵌め込み孔28を有している。貯留部73の外周には、嵌め込み孔28よりも径が大きい環状の大径部75が設けられている。大径部75の下面75aは、嵌め込み孔28の縁に接触している(大径部75は、いわゆるフランジに相当する。)。即ち、下側軸受70は、嵌め込み孔28に対して上方から下方へ(基部20(収納体)の内側から外側へ)向かって嵌め込まれている。
【0035】
[昇降機構の動作]
図2を参照する。昇降機構40は、駆動機構80により駆動される。駆動機構80は、枠部21に支持された電動モータ81と、枠部21に沿って配されており電動モータ81の力を伝えるベルト82と、を備えている。ベルト82は、枠部21の四つ角に配されたプーリ49に掛けられている。
【0036】
電動モータ81が作動すると、各々のプーリ49と共にロッド41も回転する。ロッド41が回転すると、ロッド41に螺合したナット45が上下に移動する。ナット45に固定された可動部30は上下に移動する。なお、プーリ49及びベルト82は、後方を除いてカバー27に覆われている。
【0037】
[実施例の効果]
図6Aを参照する。ロッド41の下端部43は、下側軸受70(軸受)により支持されている。下側軸受70は、ロッド41の下端部43を回転可能に支持する軸孔71が中心に形成された支持部72と、支持部72の周縁から上方へ延びており円筒状の貯留部73と、を有している。貯留部73はロッド41の下端部を囲っており、内部に潤滑油が溜められている。
【0038】
昇降機構40を備える可動部30は、包囲部材46が貯留部73の内部に位置するまで下降することができる。貯留部73の内部には潤滑油Oiが溜められており、包囲部材46の一部が潤滑油Oiに浸かる。ロッド41の外周面と包囲部材46の内側との間に潤滑油Oiが侵入する。
【0039】
図6Bを参照する。ロッド41の外周面と包囲部材46の内側との間に潤滑油Oiが侵入した後に可動部30が上昇すると、潤滑油Oiはロッド41の外周面(雄ねじ)に対して塗り拡げられるように供給される。昇降機構40の耐久性を高めることができる。
【0040】
包囲部材46として、例えば、樹脂製や金属製の円筒部材を採用できる。さらに、円筒部材は、ゴム等により構成され弾性変形可能なものであってもよい。弾性を備えた円筒部材であれば、下側軸受70とナット45とに挟まれて圧縮されたときに、円筒部材のなかのより多くの部位が潤滑油Oiに浸る。多量の潤滑油Oiが円筒部材に付着するため、可動部30が上昇した際に、多くの潤滑油Oiをロッド41の外周面に供給できる。なお、円筒部材の内周面に周方向に延びる溝や雌ねじを形成してもよい。溝や雌ねじは潤滑油Oiを保持しやすくなる。
【0041】
実施例では、包囲部材46として圧縮コイルばね46を採用している。弾性の円筒部材と比較すると、さらに圧縮量が多くなり、より多くの部位が潤滑油Oiに浸る。多量の潤滑油Oiが圧縮コイルばね46に付着するため、可動部30が上昇した際に、多くの潤滑油Oiをロッド41の外周面に供給できる。
【0042】
なお、下側軸受70とナット45とに圧縮された包囲部材46は、可動部30を支持しているともいえる。ナット45とロッド41の螺合箇所に加わる負荷を軽減でき、昇降機構40の耐久性を高めることができる。
【0043】
加えて、軸孔71は、底74を有している。即ち、軸孔71の下端部は塞がれており、ロッド41は軸孔71を貫通していない。貯留部73に溜められた潤滑油Oiは軸孔71から下方へ漏れない。
【0044】
加えて、昇降テーブル15は、ロッド41を収納している基部20を有している。基部20の底部25の嵌め込み孔28に対して下側軸受70が嵌め込まれている。即ち、基部20と、下側軸受70は別体である。潤滑油Oiを溜めることが可能な下側軸受70のみを交換することができ、メンテナンス性が高い。
【0045】
加えて、ナット45と、可動部30の固定部35とは、固定部材50を介して、互いに固定されている。固定部材50を用いることにより、固定部35とナット45とを固定することが容易となる。本発明の作用・効果を奏する限り、本発明は実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明のプリンタは、UVプリンタに好適である。
【符号の説明】
【0047】
15…昇降テーブル
20…基部(収納体)
28…嵌め込み孔
30…可動部(テーブル)
40…昇降機構
41…ロッド
45…ナット
46…包囲部材(圧縮コイルばね)
50…固定部材
70…下側軸受(軸受)
71…軸孔
73 貯留部
74 軸孔の底
図1
図2
図3
図4
図5
図6