(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053516
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】オートマチック車のブレーキ踏み間違い事故防止対策
(51)【国際特許分類】
B60T 7/04 20060101AFI20240408BHJP
G05G 1/60 20080401ALI20240408BHJP
【FI】
B60T7/04 A
G05G1/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022169494
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】522412574
【氏名又は名称】當麻 庄司
(72)【発明者】
【氏名】當麻 庄司
【テーマコード(参考)】
3D124
3J070
【Fターム(参考)】
3D124AA32
3D124BB01
3D124BB11
3D124CC43
3D124DD65
3J070AA32
3J070BA41
3J070CB01
3J070CE04
3J070DA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】オートマチック車のアクセルとブレーキの踏み間違いを防止するペダル装置を提供する。
【解決手段】本発明は、左右の足の使い分けを前提に、左足のブレーキ操作を最大限効果的に行えるように、左足のブレーキペダル(1)とフットレスト(2)の配置と構造を工夫したものである。本発明は、左足をブレーキ操作に用いるとして、常にブレーキペダル(1)の上かあるいはその近くにあって、必要な時に瞬時にブレーキ操作ができるような構造・配置である。そのために、フットレスト(2)とブレーキペダル(1)は傾斜と高さをほとんど同じに揃え、互いを近接させて並列に配置する。そのことから、左足は瞬時に移動してブレーキペダル(1)の上に載り、踏み込むことができる。右足でのアクセルからブレーキへの踏み替えに比べ反応時間が飛躍的に短くなると同時に、踏み間違いは起こり得ない。また、左右両足の同時操作も可能であり、運転が容易になる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキペダル(1)と床に固定されたフットレスト(2)が近接して並列に置かれ、それら両者の床面からの高さと傾斜角(5)がほぼ等しい配置と構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる自動車事故を防止するためのブレーキペダルとフットレストの配置および構造に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、オートマチック車のブレーキは右足で操作するものとして、アクセルの近くに配置されており、左足は運転操作に関与しないでフットレスト上に置かれたりして、不使用の状態にある。その左足を運転に活用するために、ブレーキの操作をする。
【0003】
ブレーキとアクセルの踏み間違いを防止するための技術は自動運転を含めいくつか考案されているが、左足のブレーキ操作に適した構造と配置に関するものはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-286383オートマチック車左足専用ブレーキペダル設置車
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オートマチック車において、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が多く起こっているが、その根本的な原因は同じ右足で相反する二つの役割を行っていることにある。
【0006】
これを根本的に解決するには、ブレーキとアクセルの役割分担を左右の足で分離するのが最も効果的である。しかし、現在のブレーキペダルの配置と構造は右足が操作するものとしてアクセルの近くに配置され、またその構造も右足の操作に便利なようになっている
【0007】
左足を必要に応じて瞬時にブレーキを操作できるようにするには、常時ブレーキペダルの上に載せておくことが望ましい。しかし、現在の構造では左足をブレーキペダルの上に常時保持することで疲れが生じ、また何らかの原因によりブレーキを誤って踏み込む可能性もあり、適切ではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、オートマチック車のブレーキとアクセルの踏み間違いを防止するために左足でブレーキ操作を行うこととし、ブレーキペダルの配置と構造を左足の操作に対して適切なものにする。
【0009】
ブレーキの操作は必要な時に瞬時に行える配置と構造となるように、
図1のようにフットレストとブレーキペダルを近接して並列に配置し、両者の床からの高さと傾斜をほぼ同じとする。それにより、左足のフットレストとブレーキペダル間の移動がスムーズに行える。
【0010】
床に固定されたフットレストは、ブレーキ操作を行わない時左足の休み場所としての役割をもつ。本発明は、
図1のように左足がフットレストとブレーキペダルの両方に乗っている状態と、
図3のように全左足が載っている状態の両方に適した構造である。
【発明の効果】
【0011】
アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故をなくすことができ、また運転操作も容易になる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
運転中、通常左足は
図1のようにフットレストとブレーキペダルの両方の上に載っている。ブレーキの操作が必要な時、左足はブレーキペダル上に瞬時に移動することができ、ブレーキを踏み込むことができる(
図2)。
【0013】
運転中、左足は
図2のようにブレーキの上に置いておくこともできる。このような状態は、左足のブレーキと右足のアクセルの同時操作も可能にあり、坂道や凍結路面での発進等非常に便利である。アクセルとブレーキの同時踏み込みによる危険性については既存の制御技術で対処可能である。
【0014】
高速道路のようなところでの長時間運転中には、
図3のように常時左足はフットレストの上に置いていても、必要な時にはブレーキ操作も容易であって危険性は少なく、足が疲れることもない。
【0015】
図4のようにフットレストとブレーキペダルを床面に対してほぼ同じ傾斜角度とすれば、両者は連携して操作できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】平面図(実施例1:左足がフットレスト(固定)とブレーキペダルの上に載っている状態)
【
図2】平面図(実施例2:左足がブレーキの上に載っている状態)
【
図3】平面図(実施例3:左足がフットレストの上に載っている状態)
【
図4】側面図(床面とフットレストもしくはブレーキペダルとの傾斜角)
【符号の説明】
【0017】
1 ブレーキペダル
2 フットレスト(固定)
3 左足
4 床面
5 床面とブレーキペダルもしくはフットレストとの傾斜角