(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053517
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】(10p+1)の倍数の判別用具
(51)【国際特許分類】
G09B 19/02 20060101AFI20240408BHJP
【FI】
G09B19/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022169501
(22)【出願日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】592234425
【氏名又は名称】中元 恒
(71)【出願人】
【識別番号】593142204
【氏名又は名称】中元 保子
(72)【発明者】
【氏名】中元 恒
(72)【発明者】
【氏名】中元 保子
(57)【要約】
【課題】 ある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)が(10p+1)(pは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するには、計算に手間がかかることが多かった。本発明は、2桁以上の自然数(10a+b)について、(10p+1)で示される末尾が1である11などの自然数の倍数を判別するに際し、比較的容易に幅広く判別できるようになった。そこで、用具として利用・応用すれば、事務処理、情報処理若しくは計数処理に役立てることが可能である。また、(10p+1)の素数の倍数判別に利用・応用できるほか、因数分解にも役立てることが可能となった。
【解決手段】 2桁以上のある自然数(10a+b)について、(10p+1)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10p+1)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作(a-pb)をおこなうと、(a-pb)=(10p+1)(a-pN)となるので、この操作をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10p+1)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-pb)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-pb)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-pb)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-pb)の繰り返しを利用することによる(10p+1)の倍数を判別する用具を提供できるようになった。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10p+1)(pは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10p+1)N(Nは1以上の自然数、a、N、pの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対し、次の操作(a-pb)をおこなうと、(a-pb)=(10p+1)(a-pN)となるので、この操作(a-pb)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10p+1)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-pb)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-pb)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-pb)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-pb)の繰り返しを利用することによる(10p+1)の倍数を判別する用具。
【請求項2】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10p+1)(pは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10p+1)N(Nは1以上の自然数、a、N、pの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作(a-pb)をおこなうと、(a-pb)=(10p+1)(a-pN)となるので、この操作(a-pb)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10p+1)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-pb)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-pb)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-pb)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-pb)の繰り返しを利用することによる(10p+1)の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器、電気機器、映像又は画像などの用具。
【請求項3】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10p+1)(pは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10p+1)N(Nは1以上の自然数、a、N、pの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作(a-pb)をおこなうと、(a-pb)=(10p+1)(a-pN)となるので、この操作(a-pb)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10p+1)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-pb)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-pb)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-pb)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-pb)の繰り返しを利用することによる(10p+1)の倍数を判別する講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などの用具。
【請求項4】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、11の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=11N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、上記の(10p+1)のpを1とすると、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作(a-pb)、すなわち(a-1b)の操作をおこなうと、(a-1b)=11(a-N)となるので、このような操作(a-1b){以下、(a-b)と表示}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は11の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-b)の繰り返しを利用することによる11の倍数を判別する用具。
【請求項5】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、31の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=31N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを3とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-3b)をおこなうと、(a-3b)=31(a-3N)となるので、このような操作(a-3b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は31の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-3b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-3b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-3b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-3b)の繰り返しを利用することによる31の倍数を判別する用具。
【請求項6】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、41の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=41N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを4とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-4b)をおこなうと、(a-4b)=41(a-4N)となるので、この操作(a-4b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は41の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-4b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-4b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-4b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-4b)の繰り返しを利用することによる41の倍数を判別する用具。
【請求項7】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、61の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=61N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、上記の(10p+1)のpを6とすると、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作(a-pb)、すなわち(a-6b)をおこなうと、(a-6b)=61(a-6N)となるので、このような操作(a-6b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は61の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-6b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-6b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-6b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-6b)の繰り返しを利用することによる61の倍数を判別する用具。
【請求項8】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、71の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=71N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、上記の(10p+1)のpを7とすると、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作(a-pb)、すなわち(a-7b)をおこなうと、(a-7b)=71(a-7N)となるので、このような操作(a-7b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は71の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-7b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-7b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-7b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-7b)の繰り返しを利用することによる71の倍数を判別する用具。
【請求項9】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、101の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=101N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを10とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-10b)をおこなうと、(a-10b)=101(a-10N)となるので、このような操作(a-10b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は101の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-10b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-10b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-10b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-10b)の繰り返しを利用することによる101の倍数を判別する用具。
【請求項10】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、151の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=151N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを15とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-15b)をおこなうと、(a-15b)=151(a-15N)となるので、この操作(a-15b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は151の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-15b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-15b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-15b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-15b)の繰り返しを利用することによる151の倍数を判別する用具。
【請求項11】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、571の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=571N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを57とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-57b)をおこなうと、(a-57b)=571(a-57N)となるので、この操作(a-57b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は571の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-57b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-57b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-57b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-57b)の繰り返しを利用することによる571の倍数を判別する用具。
【請求項12】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、991の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=991N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを99とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-99b)をおこなうと、(a-99b)=991(a-99N)となるので、この操作(a-99b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は991の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-99b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-99b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-99b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-99b)の繰り返しを利用することによる991の倍数を判別する用具。
【請求項13】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、2251の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=2251N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを225とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-225b)をおこなうと、(a-225b)=2251(a-225N)となるので、この操作(a-225b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は2251の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-225b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-225b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-225b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-225b)の繰り返しを利用することによる2251の倍数を判別する用具。
【請求項14】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、3761の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=3761N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを376とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-376b)をおこなうと、(a-376b)=3761(a-376N)となるので、この操作(a-376b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は3761の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-376b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-376b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-376b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-376b)の繰り返しを利用することによる3761の倍数を判別する用具。
【請求項15】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、8581の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=8581N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを858とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-858b)をおこなうと、(a-858b)=8581(a-858N)となるので、この操作(a-858b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は8581の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-858b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-858b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-858b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-858b)の繰り返しを利用することによる8581の倍数を判別する用具。
【請求項16】
5桁以上のある自然数(10a+b)(aは1000以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、63281の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=63281N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを6328とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-6328b)をおこなうと、(a-6328b)=63281(a-6328N)となるので、この操作(a-6328b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は63281の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-6328b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-6328b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-6328b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-6328b)の繰り返しを利用することによる63281の倍数を判別する用具。
【請求項17】
5桁以上のある自然数(10a+b)(aは1000以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、92461の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=92461N(Nは1以上の自然数、a、Nの上限は特に制限無し、以下この請求項同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、上記の(10p+1)のpを9246とすると、次の操作(a-pb)、すなわち(a-9246b)をおこなうと、(a-9246b)=92461(a-9246N)となるので、この操作(a-9246b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は92461の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-9246b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-9246b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-9246b)を繰り返すと、最終的にゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-9246b)の繰り返しを利用することによる92461の倍数を判別する用具。
【請求項18】
倍数判別にカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、映像、画像、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器又は電気機器などを利用する請求項4~請求項17の用具。
【請求項19】
倍数判別に講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などを利用する請求項4~請求項17の用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複雑な数字や桁数の多い数字(ある自然数)を因数分解したり、その約数を見つけたり、素数の判別や事務処理・情報処理・計数処理に役立ち、11など(10p+1)(pは1以上の自然数、以下同じ)で表される数の倍数か否かを判別することや、更に事務処理・情報処理・計数処理に利用・応用できるカード、書類、書籍、電子媒体、磁気媒体、記録媒体、計算資料、教育資料、事務器具、映像、画像、電子機器、電気機器又は計算機などの用具に関する。
【背景技術】
【0002】
大きい数字(ある自然数)を因数分解したり、約したりすることはよく行われることであり、従来より、2、3、4、5、6、8、9、11等の素数やその数倍の数字を判別することはよく知られている。
【0003】
また、(10p+1)で表される自然数の中の11等の倍数を判別することは、以下の特許文献に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06-130893号公報
【特許文献2】特開平07-325542号公報
【特許文献3】特開2001-117483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の先行技術文献よりも、2桁以上の(10p+1)(pは1以上の自然数、以下同じ)で示される11などの倍数を幅広く容易に判別することができるものであり、特に、桁数の多い自然数について、11などの(10p+1)の倍数か否かを判別するのに役立つほか、事務処理、情報処理や計数処理に利用・応用したり、素数の判別や因数分解などに役立てるものである。
従来の先行技術文献でも(10p+1)の中の11などの倍数を判別することができたが、さらに幅広く容易に判別できるようにすることが課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0または1桁の自然数、aの上限は特に制限無し、以下同じ)について、(10p+1)(pは1以上の自然数、pの上限は特に制限無し、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10p+1)N(Nは1以上の自然数、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対し、次の操作(a-pb)をおこなうと、(a-pb)=(10p+1)(a-pN)となるので、この操作(a-pb)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10p+1)の倍数であることが判明する。
そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a-pb)をおこなうと、もとの自然数(10a+b)の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a-pb)で得られる数字に、次々とこのような操作(a-pb)を繰り返すと、最終的に桁数の少ない(10p+1)の倍数あるいは1倍の(10p+1)を経過して、ゼロになる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a-pb)の繰り返しを利用することによる(10p+1)の倍数を判別する用具を提供する。
上記の(10p+1)の例として、pを1にすると、11の倍数を判別する用具になる。
また、pを3にすると、31の倍数を判別する用具になり、pを4にすると、41の倍数判別の用具、pを6にすると、61の倍数を判別する用具、pを7にすると、71の倍数判別の用具、pを10にすると、101の倍数判別の用具、pを15にすると、151の倍数判別する用具、pを24にすると、241の倍数を判別する用具、pを57にすると、571の倍数を判別する用具、pを75にすると、751の倍数を判別する用具、pを82にすると、821の倍数を判別する用具、pを99にすると、991の倍数を判別する用具、pを225にすると2251の倍数を判別する用具、pを376にすると、3761の倍数を判別する用具、pを886にすると、8861の倍数を判別する用具、pを6328にすると、63281の倍数を判別する用具、pを7776にすると、77761の倍数を判別する用具、pを9246にすると92461の倍数を判別する用具になる。pの大きさはここでは4桁まで示したが、2桁、3桁、4桁の数字はあくまでも例示であり、他の2桁から4桁の11~9999までの数字も利用でき、5桁以上にしても同様に10000以上の数字が可能であり、pの上限は特に制限なく利用できる。特に末尾が1の(10p+1)のpの桁数の大きい素数の判別に役立つ。このように(10a+b)で示される2桁以上の自然数について、pを1以上の自然数にすれば、2桁以上の(10p+1)で示される自然数の倍数を判別することが可能であることが判明した。
【0007】
本発明は上記の方法を利用・応用した2桁以上の(10p+1)の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、携帯電話、スマートフォン、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電気機器、電子機器、映像又は画像など、用具として利用・応用するものであり、さらに、講演、講義、放送、放映、情報又は電子情報など用具として利用・応用してもよい。その材料は特に制限はなく、公知のものが使用でき、その大きさも利用目的によって自由に設定することができる。
【0008】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は2桁以上の自然数(10a+b)(桁数の上限は特に制限なし)に利用できるものであり、本発明では、例示として、5~11桁の数字で行った。更に各実施例において、いずれも上記に例示した用具に利用や応用するものである。
【実施例0009】
自然数が7桁の8684049について、11の倍数か否か検討する。(10a+b)で表した8684049のaは868404、bは9なので、pを1として、(a-pb)の操作、すなわち(a-1b)の操作を行うと、868404-1×9=868395となる。この868395について(10a+b)で表すと、aは86839、bは5なので、前記と同様に(a-1b)の操作をおこなうと、86839-1×5=86834となり、続いて86834について、(10a+b)で表すと、aは8683、bは4なので、前記と同様な操作で8683-1×4=8679、さらに8679について(10a+b)で表すと、aは867、bは9となり、前期と同様に操作(a-1b)すると、867-1×9=858。この858について前期と同様な操作をすると、85-1×8=77になる。77について前期と同様な操作で、7-1×7=0。すなわちゼロになる。よって、8684049は11の倍数であることが分かる。
5桁の自然数が23343について、31の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは2334、bは3になる。pを3として(a-pb)の操作、すなわち、(a-3b)の操作をすると(2334-3×3=2325)になる。さらにこの2325について(10a+b)で表すと、aは232、bは5なので、上記と同様に(a-3b)の操作をすると、232-3×5=217になる。次に、217について(10a+b)で表すと、aは21、bは7となり、上記と同様に(a-3b)の操作で21-3×7=0となる。そこで、23343は31の倍数であることがわかる。