(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053522
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】組み立て式ストレージラック
(51)【国際特許分類】
A47B 47/02 20060101AFI20240408BHJP
F16B 12/42 20060101ALI20240408BHJP
【FI】
A47B47/02 C
F16B12/42 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001416
(22)【出願日】2023-01-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-28
(31)【優先権主張番号】111137451
(32)【優先日】2022-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】598053271
【氏名又は名称】盈太企業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】陳順義
【テーマコード(参考)】
3B054
3J024
【Fターム(参考)】
3B054AA01
3B054BA06
3B054BA10
3B054BA15
3B054BB03
3B054BB09
3B054BB14
3B054BC04
3B054BC06
3B054BC12
3B054CA02
3B054EA03
3B054FA01
3J024AA38
3J024CA18
(57)【要約】
【課題】組み立てに工具を必要とせず、構造全体が簡単であり且つ安定し、組み立てが容易であり、全体的組み立ての柔軟性が高い、組み立て式ストレージラックを提供する。
【解決手段】
組み立て式ストレージラックは、二重サイドフレーム、接続組み立て部材、ストレージ層及びストレージ層接続部材を含む。二重サイドフレームは、第1直立ロッド、第2直立ロッド、水平ロッドを含む。接続組み立て部材は、本体部、水平ロッド係合孔、直立ロッド係合孔及び第1接続部材嵌合孔を含む。水平ロッド係合孔は水平ロッドに係合される。第1直立ロッドと第2直立ロッドの少なくとも一方は直立ロッド係合孔内に設けられる。ストレージ層接続部材はストレージ層に設置される。ストレージ層接続部材は嵌合部材を含み、嵌合部材は第1接続部材嵌合孔内に挿入され、ストレージ層接続部材を接続組み立て部材に接続させ、ストレージ層を二重サイドフレームに取り付ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが2つの直立ロッド組み立て体及び複数の水平ロッドを含み、各前記直立ロッド組み立て体は、第1直立ロッド及び第2直立ロッドを含み、前記第1直立ロッド及び前記第2直立ロッドは、並列に設置され、前記水平ロッドの両端は、それぞれ前記第1直立ロッドと前記第2直立ロッドの間に固定される、少なくとも2つの二重サイドフレームと、
それぞれが本体部、底部、水平ロッド係合孔、直立ロッド係合孔及び第1接続部材嵌合孔を含み、前記水平ロッド係合孔は、前記本体部の側に開口するように設けられ、前記底部は、前記本体部の後側に接続され、前記第1接続部材嵌合孔は、前記底部と前記本体部との間に開口するように設けられ、前記直立ロッド係合孔は、前記本体部の内側に開口するように設けられ、前記水平ロッド係合孔は、対応する前記水平ロッドと係合し、前記第1直立ロッドと前記第2直立ロッドの少なくとも一方は、前記直立ロッド係合孔内に設けられる、複数の接続組み立て部材と、
各前記二重サイドフレームの間に位置する少なくとも1つのストレージ層と、
複数のストレージ層接続部材と、
を備え、
各前記ストレージ層接続部材は、対応する前記ストレージ層に設置され、嵌合部材を含み、前記嵌合部材は、対応する前記第1接続部材嵌合孔内に挿入され、各前記ストレージ層接続部材を対応する前記接続組み立て部材に接続させ、前記ストレージ層を前記二重サイドフレームに取り付ける、組み立て式ストレージラック。
【請求項2】
各前記接続組み立て部材は、第2接続部材嵌合孔を更に含み、前記第2接続部材嵌合孔は、前記本体部の後側に開口するように設けられ、且つ前記第2接続部材嵌合孔は、前記第1接続部材嵌合孔と連通する請求項1に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項3】
各前記ストレージ層接続部材は、係合部材を含み、前記係合部材は、対応する前記第2接続部材嵌合孔内に係合される請求項2に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項4】
前記係合部材は、前記嵌合部材の一側から外向きに延伸した凸ブロックである請求項3に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項5】
前記接続組み立て部材は、ガイド孔をさらに含み、前記ガイド孔は、前記本体部の内部に開口するように設けられ、前記直立ロッド係合孔と連通する請求項1に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項6】
各前記接続組み立て部材は、突出部を更に含み、前記突出部は、前記本体部の一側に接続され、前記第1直立ロッド及び前記第2直立ロッドの外側に位置する請求項1に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項7】
各前記接続組み立て部材は、嵌合部を更に含み、前記嵌合部は、前記突出部の一側に接続され、前記第1直立ロッドと前記第2直立ロッドとの間に挿入される請求項6に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項8】
各前記接続組み立て部材は、第1接続組み立て部材及び第2接続組み立て部材を含み、前記第1接続組み立て部材及び前記第2接続組み立て部材は、互いに1つに結合される請求項1に記載の組み立て式ストレージラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て式ストレージラックに関する。
【背景技術】
【0002】
組み立て式ストレージラックは、オフィス、家屋室内又は任意の場所に合わせて組み立てられ、二重サイドフレームの組み立て式ストレージラックを例として説明すると、二重サイドフレームは、前後にそれぞれ左右に並列された2本の直立ロッドと、上下に設置される少なくとも2本の水平状の鉄線と、を含み、鉄線の前端と後端には、それぞれ前後に位置する直立ロッドと1つの溶接されている。但し、二重サイドフレームに十字型の牽引ワイヤー構造を設けて、層構造を二重サイドフレームに取り付け固定する必要がある。組み立て使用時には、工具が必要であり、使用者は、組み立てが容易ではなく、且つ時間を要し、分解も面倒であり、横方向に水平に組み立て接続することもできず、組み立て及び使用上の不便がある。
【0003】
そのため、従来の方法が直面する問題を如何に改善するかは、業界の解決すべき課題の1つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、組み立てに工具を必要とせず、構造全体が簡単であり且つ安定し、組み立てが容易であり、全体的組み立ての柔軟性が高い、組み立て式ストレージラックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、少なくとも2つの二重サイドフレーム、複数の接続組み立て部材、少なくとも1つのストレージ層及び複数のストレージ層接続部材を含む組み立て式ストレージラックを提供する。二重サイドフレームは、2つの直立ロッド組み立て体及び複数の水平ロッドを含み、直立ロッド組み立て体は、第1直立ロッド及び第2直立ロッドを含み、第1直立ロッド及び第2直立ロッドは、並列に設置され、水平ロッドの両端は、それぞれ第1直立ロッドと第2直立ロッドの間に固定される。接続組み立て部材は、本体部、底部、水平ロッド係合孔、直立ロッド係合孔及び第1接続部材嵌合孔を含み、水平ロッド係合孔は、本体部の前側に開口するように設けられ、底部は、本体部の後側に接続され、第1接続部材嵌合孔は、底部と本体部との間に開口するように設けられ、直立ロッド係合孔は、本体部の内部に開口するように設けられ、水平ロッド係合孔は、対応する水平ロッドに係合される。第1直立ロッド及び第2直立ロッドの少なくとも一方は、直立ロッド係合孔内に設けられる。ストレージ層は、二重サイドフレームの間に位置する。ストレージ層接続部材は、対応するストレージ層に設置され、ストレージ層接続部材は、嵌合部材を含み、嵌合部材は、対応する第1接続部材嵌合孔内に挿入され、ストレージ層接続部材は、対応する接続組み立て部材に接続され、ストレージ層を二重サイドフレームに組み立てる。
【0006】
一実施形態において、前述の接続組み立て部材は、第2接続部材嵌合孔を更に含み、第2接続部材嵌合孔は、本体部の後側に開口するように設けられ、第2接続部材嵌合孔は、第1接続部材嵌合孔と連通する。
【0007】
一実施形態において、前述のストレージ層接続部材は、係合部材を含み、係合部材は、対応する第2接続部材嵌合孔内に係合される。
【0008】
一実施形態において、前述の係合部材は、嵌合部材の一側から外向きに延伸した凸ブロックである。
【0009】
一実施形態において、前述の接続組み立て部材は、ガイド孔を更に含み、ガイド孔は、本体部の内部に開口するように設けられ、直立ロッド係合孔と連通する。
【0010】
一実施形態において、前述の接続組み立て部材は、突出部を更に含み、突出部は、本体部の一側に接続され、第1直立ロッド及び第2直立ロッドの外側に位置する。
【0011】
一実施形態において、前述の接続組み立て部材は、嵌合部を更に含み、嵌合部は、突出部の一側に接続され、第1直立ロッドと第2直立ロッドとの間に挿入される。
【0012】
一実施形態において、前述の接続組み立て部材は、第1接続組み立て部材及び第2接続組み立て部材を含み、第1接続組み立て部材及び第2接続組み立て部材は、互いに1つに結合される。
【発明の効果】
【0013】
上記に基づき、本発明が提供する組み立て式ストレージラックは、構造が簡単であり且つ安定し、組み立て及び分解が容易であり、ストレージ層接続部材及び接続組み立て部材の組み合わせが、組み立て式ストレージラック全体を安定させることができ、従来技術の十字型の牽引ワイヤー構造を必要とせず、横向き水平に組み立て接続することができ、使用上の利便性を向上させることができる。
【0014】
さらに、本発明の接続組み立て部材は、二重サイドフレームの第1直立ロッド及び第2直立ロッドのうち一方に取り付けるだけで、組み立てを行うことができ、接続組み立て部材の製作コストを効果的に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の組み立て式ストレージラックの一実施形態の説明図である。
【
図2】本発明の二重サイドフレームの組み立て前の一実施形態の説明図である。
【
図3A】
図2の領域A21の部分拡大説明図である。
【
図3B】
図2の領域A22の別の視角の説明図である。
【
図4A】接続組み立て部材が二重サイドフレームに取り付けられる過程の説明図である。
【
図4B】接続組み立て部材が二重サイドフレームに取り付けられた状態の説明図である。
【
図5】本発明のストレージ層及びストレージ層接続部材の説明図である。
【
図6】本発明のストレージ層が二重サイドフレームに取り付けられる過程の説明図である。
【
図8】本発明のストレージ層接続部材が接続組み立て部材に取り付けられた状態の部分拡大説明図である。
【
図9】本発明の組み立て式ストレージラックの別の実施形態の組み立て過程の説明図である。
【
図10】
図9の領域A91の部分拡大説明図である。
【
図11】本発明の組み立て式ストレージラックの別の実施形態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明をより分かり易くするため、以下に実施形態を挙げ、図面を合わせて詳細に説明する。
【0017】
以下で図面及び実施形態を組み合わせて、本発明の具体的実施方式を更に説明する。以下の実施形態は、本発明の技術案をより明確に説明することに用いるのみであり、それにより本発明の保護範囲を制限するものではない。
【0018】
各実施形態の説明において、いわゆる「第1」、「第2」は、異なる要素を説明するために使用され、これらの要素は、そのような述語によって制限されないことに留意されたい。各実施形態の説明において、いわゆる「結合」又は「接続」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触するか、間接的に互いに物理的又は電気的に接触することを指すことができ、「結合」又は「接続」は、2つ以上の要素の相互操作又は動作を指すこともできる。
【0019】
また、説明の便宜及び明確さのために、図面中の各要素の厚さ又は寸法は、当業者の理解及び閲覧のために、誇張又は省略又は概略して表示され、且つ各要素の寸法は実際の寸法ではなく、本発明の実施条件を限定するものではなく、故に技術上の実質的意義を備えず、如何なる構造の修飾、比率関係の変更又は大きさの調整も、本発明が発生する効果及び達成する目的に影響を及ぼさない状況において、依然として本発明が開示する技術内容が含む範囲内に含まれるべきである。全ての図面において、同じ符号が、同じ又は類似の要素を表すことに用いられる。
【0020】
図1は、本発明の組み立て式ストレージラックの一実施形態の説明図である。
図1を参照し、本実施形態では、組み立て式ストレージラック100は、少なくとも2つの二重サイドフレーム110(
図1では4つの二重サイドフレーム110を有する)、複数の接続組み立て部材120、ストレージ層130及びストレージ層接続部材140を含み、これによって多種の異なる組み合わせの組み立て式ストレージラックを構成することができ、接続組み立て部材120は、第1接続組み立て部材120A及び第2接続組み立て部材120Bを含む。
【0021】
例えば、ストレージ層接続部材140の設置を利用して接続組み立て部材120と組み合わせることで、ストレージ層130を左右の二重サイドフレーム110の間に組み付け、一列一層以上のストレージ層を有する組み立て式ストレージラック100を形成する。即ち、本発明は、組み立てに工具を必要とせずに、二重サイドフレーム110、ストレージ層接続部材140、及び接続組み立て部材120によって、多種の異なる組み合わせの組み立て式ストレージラック100を構成することができ、構造が簡単であり且つ安定し、組み立て及び分解が容易であり、且つストレージ層接続部材140及び接続組み立て部材120の組み合わせが組み立て式ストレージラック100全体を安定させることができ、従来技術の十字型の牽引ワイヤー構造を必要とせず、横向き水平(
図11参照)に組み立て接続することができ、使用上の利便性を向上することができる。他の実施形態では、二重サイドフレーム110の下に脚注160を増設することで、組み立て式ストレージラック100全体の安定性を高めることができる。
【0022】
図2は、本発明の二重サイドフレームの組み立て前の実施形態の説明図である。
図3Aは、
図2の領域A21の部分拡大説明図である。
図3Bは、
図2の領域A22の別の視角の説明図である。
図1~
図3Bを参照し、本実施形態では、各二重サイドフレーム110は、2つの直立ロッド組み立て体P1、P2及び複数の水平ロッド116を含む。これらの水平ロッド116は、2つの直立ロッド組み立て体P1、P2の間に上下に設置され、直立ロッド組み立て体P1、P2は、それぞれ第1直立ロッド112及び第2直立ロッド114を含み、第1直立ロッド112及び第2直立ロッド114は、直立ロッド組み立て体P1又は直立ロッド組み立て体P2として並列に設置され、水平ロッド116の両端は、それぞれ第1直立ロッド112と第2直立ロッド114との間に固定され、第1直立ロッド112と第2直立ロッド114との間には、水平ロッド116の両端を挿入させるスペースを有する。
【0023】
本実施形態では、接続組み立て部材120は、第1接続組み立て部材120A及び第2接続組み立て部材120Bを含む。左側に位置する二重サイドフレーム110において、二重サイドフレーム110の前端が第1接続組み立て部材120Aであり、二重サイドフレーム110の後端が第2接続組み立て部材120Bである。右側に位置する二重サイドフレーム110において、二重サイドフレーム110の前端が第2接続組み立て部材120Bであり、二重サイドフレーム110の後端が第1接続組み立て部材120Aである。即ち、組み立て式ストレージラック100(
図1参照)の前端は、第1接続組み立て部材120A及び第2接続組み立て部材120Bであり、組み立て式ストレージラック100の後端は、第2接続組み立て部材120B及び第2接続組み立て部材120Aであり、即ち、第1接続組み立て部材120Aと第2接続組み立て部材120Bとは、一組として相互に組み合わせて使用される。
【0024】
本実施形態では、各接続組み立て部材120(
図3Aに示す第1接続組み立て部材120A及び
図3Bに示す第2接続組み立て部材120B)は、本体部122、底部124、水平ロッド係合孔K1、ガイド孔K2、直立ロッド係合孔K3、第1接続部材嵌合孔K4及び第2接続部材嵌合孔K5を含む。水平ロッド係合孔K1は、本体部122の前側に開口するように設けられ、底部124は、本体部122の後側に接続され、且つ第1接続部材嵌合孔K4は、底部124と本体部122との間に開口するように設けられ、即ち、第1接続部材嵌合孔K4は、本体部122と底部124との間の収容スペースである。第2接続部材嵌合孔K5は、本体部122の後側に開口するように設けられ、且つ第2接続部材嵌合孔K5は、第1接続部材嵌合孔K4に連通し、第2接続部材嵌合孔K5は、本体部122の一側が開口して形成される。
【0025】
ガイド孔K2、直立ロッド係合孔K3は、それぞれ本体部122の内部に開口するように設けられ、ガイド孔K2は、直立ロッド係合孔K3に連通し、ガイド孔K2及び直立ロッド係合孔K3の貫通孔の延伸方向は、水平ロッド係合孔K1の貫通孔の延伸方向とは異なり、一実施形態では、ガイド孔K2及び直立ロッド係合孔K3の貫通孔の延伸方向は、水平ロッド係合孔K1の貫通孔の延伸方向と垂直である。ガイド孔K2は、本体部122の開口であり、ガイド孔K2は、水平ロッド係合孔K1の一部に連通し、直立ロッド係合孔K3の外部は、水平ロッド係合孔K1の他部に連通する。
【0026】
各接続組み立て部材120は、突出部を更に含み、突出部(
図3Aに示す第1突出部126A及び
図3Bに示す第2突出部126Bを含む)の延伸方向は、水平ロッド係合孔K1の方向は異なる。
図3Aに示す第1接続組み立て部材120Aと
図3Bに示す第2接続組み立て部材120Bとの差異は、突出部の設置位置にある。第1接続組み立て部材120Aは、第1突出部126Aを含み、第1突出部126Aは、本体部122の一側に接続される。第2接続組み立て部材120Bは、第2突出部126Bを含み、第2突出部126Bは、本体部122の一側に接続される。第1突出部126Aと第2突出部126Bの設定位置は異なり、第1突出部126Aは、本体部122の一側の中間付近の位置から突出し、延伸してなる凸ブロックであり、第2突出部126Bは、本体部122の一側の底部付近の位置から突出し、延伸してなる凸ブロックであり、且つ第2接続組み立て部材120Bは、嵌合孔GPを含み、嵌合孔GPの位置は、第1突出部126Aに対応し、第1突出部126Aが嵌合孔GPと係合することによって、第1接続組み立て部材120A及び第2接続組み立て部材120Bを1つに結合させることができる。
【0027】
各接続組み立て部材120は、嵌合部128を更に含み、嵌合部128は、突出部(
図3Aに示す第1突出部126A及び
図3Bに示す第2突出部126Bを含む)の一側に接続され、嵌合部128は、突出部(
図3Aに示す第1突出部126A及び
図3Bに示す第2突出部126Bを含む)の一面から突出し、延伸してなる凸ブロックであり、嵌合部128の延伸方向は、水平ロッド係合孔K1の延伸方向と同じである。
【0028】
図3A及び
図3Bに示すように、各接続組み立て部材120は、二重サイドフレーム110の方向に進み、且つ接続組み立て部材120の水平ロッド係合孔K1は、水平ロッド116の位置に合わせられる。次に、
図4Aに示すように、接続組み立て部材120の水平ロッド係合孔K1は、水平ロッド116に嵌合され、二重サイドフレーム110の第2直立ロッド114は、ガイド孔K2の間に位置し、即ち、各接続組み立て部材120は、二重サイドフレーム110の方向に組み立てを行い、接続組み立て部材120のガイド孔K2は、二重サイドフレーム110の第2直立ロッド114(又は第1直立ロッド112)を収容させ、水平ロッド係合孔K1は、水平ロッド116と係合する。次に、
図4Bに示すように、接続組み立て部材120を移動させ、水平ロッド116を接続組み立て部材120内の水平ロッド係合孔K1内に沿って移動させ、二重サイドフレーム110内の第2直立ロッド114(又は第1直立ロッド112)は、ガイド孔K2の位置から直立ロッド係合孔K3内まで移動され、これと同時に、水平ロッド116の一端は、水平ロッド係合孔K1の内壁面に当接し、且つ嵌合部128は、第1直立ロッド112及び第2直立ロッド114との間に挿入され、これら突出部(
図3Aに示す第1突出部126Aと
図3Bに示す第2突出部126Bを含む)は、何れも第1直立ロッド112及び第2直立ロッド114の外側に位置し、水平ロッド係合孔K1、直立ロッド係合孔K3及び嵌合部128によって、それぞれ、水平ロッド116、第1直立ロッド112、第2直立ロッド114、第1直立ロッド112と第2直立ロッド114との間に対して安定した接続関係を形成し、接続組み立て部材120を第1直立ロッド112及び第2直立ロッド114に組付けて固定することができ、即ち、本実施形態は、接続組み立て部材120が第1直立ロッド112又は第2直立ロッド114に取り付けられることによって1つの柔軟な組み立て部材となる。
【0029】
なお、
図1及び
図4Bに示すように、本発明の接続組み立て部材120は、二重サイドフレーム110の第1直立ロッド112又は第2直立ロッド114のうちの一方に取り付けるだけで、組み立てを行うことができ、接続組み立て部材120の製造コストを効果的に削減することができる。
【0030】
図5は、本発明のストレージ層及びストレージ層接続部材の説明図である。
図5を参照し、一実施形態では、ストレージ層130は、複数の第1横ロッド132、複数の第2横ロッド134、複数の第1内ロッド136及び複数の第2内ロッド138を含み、これらの第1内ロッド136は、一方向に沿って間隔を空けて配置され、これらの第2内ロッド138は、他方向に沿って間隔を空けて配置され、且つ第1内ロッド136と第2内ロッド138の配列の方向は異なり、ストレージ層130の鉄骨本体を構成し、第1横ロッド132及び第2横ロッド134は、それぞれ第1内ロッド136及び第2内ロッド138の配置の外側に位置し、ストレージ層130の鉄骨辺縁側を構成し、且つ第1横ロッド132及び第2横ロッド134は、距離を隔て、且つ第1内ロッド136及び第2内ロッド138は、それぞれ第1横ロッド132と第2横ロッド134との間に位置する。
【0031】
本実施形態では、ストレージ層接続部材140は、固定部材142、嵌合部材144及び係合部材146を含み、固定部材142は、薄片体であり、嵌合部材144は、対応する固定部材142の一側に折れ曲がって接続されており、
図5に示すように、嵌合部材144と固定部材142との間には角度を有し、前記角度は、実際のストレージ層130の辺縁の設計に応じて調整することができる。嵌合部材144は、ほぼ薄片体であり、係合部材146は、対応する嵌合部材144の一側に折れ曲がって接続されており、且つ係合部材146の折れ曲がり方向は、固定部材142の折れ曲がり方向と逆である。係合部材146は、嵌合部材144の一側から外向きに延伸する凸ブロックであってよい。
【0032】
一実施形態では、本発明のストレージ層130の周囲にストレージ層接続部材140を接続し、固定部材142は溶接又は他の方法でストレージ層130の周囲に固定することができ、嵌合部材144とストレージ層130は、距離を隔てる。
【0033】
図6は、本発明のストレージ層が二重サイドフレームに組み立てられる過程の説明図である。
図7は、
図6の領域A61の部分拡大説明図である。
図8は、本発明のストレージ層接続部材が接続組み立て部材に取り付けられた状態の部分拡大説明図である。
図6~
図8は、ストレージ層130を二重サイドフレーム110の間に挿入する取り付け過程である。
図6及び
図7に示すように、ストレージ層130は、先ず二重サイドフレーム110の間に沿って下に向けられ、ストレージ層接続部材140の嵌合部材144の位置は、接続組み立て部材120の第1接続部材嵌合孔K4の位置に対応し、ストレージ層接続部材140の係合部材146の位置は、第2接続部材嵌合孔K5の位置に対応し、嵌合部材144が第1接続部材嵌合孔K4内に挿入され、係合部材146が第2接続部材嵌合孔K5内に係合される。嵌合部材144と係合部材146の2つの異なる方向の取り付け固定方向によって、ストレージ層接続部材140を接続組み立て部材120に安定して組み付け可能にし、ストレージ層130を二重サイドフレーム110の間に取り付ける。
【0034】
図9は、本発明の組み立て式ストレージラックの別の実施形態の取り付け過程の説明図である。
図10は、
図9の領域A91の部分拡大説明図である。
図11は、本発明の組み立て式ストレージラックと別の実施形態の説明図である。先ず、
図9及び
図10を参照し、第1列LL1に示す組み立て式ストレージラック(
図1の組み立て式ストレージラック100に類似)では、接続組み立て部材(第1接続組み立て部材120Aと第2接続組み立て部材120Bを含む)は、二重サイドフレーム110の第1直立ロッド112及び第2直立ロッド114のうちの一方に取り付けるだけで第1列LL1に示すように組み立て式ストレージラックを組み立てることができる。例えば、
図10のように、第1列LL1の右側前端の二重サイドフレーム110の第2直立ロッド114に第2接続組み立て部材120Bが取り付けられ、第1直立ロッド112には接続組み立て部材が取り付けられておらず、この時、横向きに水平に組み立てたければ、第1列LL1の一側に、第2列LL2を設置し、第2接続組み立て部材120Bを第1直立ロッド112に取り付けることができ、第2接続組み立て部材120Bと二重サイドフレーム110の組み立て方法は前述の通りであり、且つ第1接続組み立て部材120Aと第2接続組み立て部材120Bの位置は、互いに合わせられ、第1突出部126Aを嵌合孔GPに係合させ、第1接続組み立て部材120A及び第2接続組み立て部材120Bを1つに結合させる。
図11に示すように、組み立て式ストレージラック200は、第1列LL1及び第2列LL2を有し、横向き水平の組み立て接続を達成する。
【0035】
まとめると、本発明が提供する組み立て式ストレージラックは、構造が簡単であり且つ安定し、組み立て及び分解が容易であり、ストレージ層接続部材及び接続組み立て部材の組み合わせが、組み立て式ストレージラック全体を安定させることができ、従来技術の十字型の牽引ワイヤー構造を必要とせず、横向き水平に組み立て接続することができ、使用上の利便性を向上させることができる。
【0036】
さらに、本発明の接続組み立て部材は、二重サイドフレームの第1直立ロッド及び第2直立ロッドのうち一方に取り付けるだけで、組み立てを行うことができ、接続組み立て部材の製作コストを効果的に削減することができる。
【0037】
本発明は、上記のように実施形態によって開示したが、これは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、幾らかの変更及び修飾を行うことができるため、本発明の保護範囲は、後述の特許請求の範囲に定義するものを基準とする。
【符号の説明】
【0038】
100 組み立て式ストレージラック
200 組み立て式ストレージラック
110 二重サイドフレーム
112 第1直立ロッド
114 第2直立ロッド
116 水平ロッド
120 接続組み立て部材
120A 第1接続組み立て部材
120B 第2接続組み立て部材
122 本体部
124 底部
126A 第1突出部
126B 第2突出部
128 嵌合部
130 ストレージ層
132 第1横ロッド
134 第2横ロッド
136 第1内ロッド
138 第2内ロッド
140 ストレージ層接続部材
142 固定部材
144 嵌合部材
146 係合部材
160 脚注
A21 領域
A22 領域
A61 領域
A91 領域
LL1 第1列
LL2 第2列
GP 嵌合孔
K1 水平ロッド係合孔
K2 ガイド孔
K3 直立ロッド係合孔
K4 第1接続部材嵌合孔
K5 第2接続部材嵌合孔
P1 直立ロッド組み立て体
P2 直立ロッド組み立て体