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特開2024-53559液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置
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  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図1
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図2
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図3
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図4
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図5
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図6
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図7
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図8
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図9
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図10
  • 特開-液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置 図11
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053559
(43)【公開日】2024-04-15
(54)【発明の名称】液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクを搬入および/または搬出するためのタワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置
(51)【国際特許分類】
   F17C 13/00 20060101AFI20240408BHJP
【FI】
F17C13/00 302D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023171676
(22)【出願日】2023-10-02
(31)【優先権主張番号】2210066
(32)【優先日】2022-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】515220317
【氏名又は名称】ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】フランク、シェニョー
(72)【発明者】
【氏名】フロリアン、バルダン
【テーマコード(参考)】
3E172
【Fターム(参考)】
3E172AA03
3E172AA06
3E172AB01
3E172AB03
3E172AB04
3E172AB05
3E172AB20
3E172BA06
3E172BB02
3E172BB13
3E172BB17
3E172BD02
3E172EA03
3E172EB03
3E172EB10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、船舶のタンクの搬入および/または搬出タワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置に関する。
【解決手段】第1軸(Y)上で延びる遠位部分(101)であって、前記遠位部分(101)は、前記第1軸(Y)に対して実質的に直角である前記支柱軸(X)上で延びる支柱(531)に接触する第1面を形成可能な第1面(102)により終端し、前記第1面(102)は、設置構成において、前記支柱軸(X)を中心とする回転の自由度を有する、遠位部分(101)と、前記第1軸(Y)に対して実質的に直角である第2軸(Z)上で延びる近位部分(103)であって、前記遠位部分(101)に連結する近位部分(103)と、前記設置構成において、前記第2軸(Z)を中心とする回転の自由度(105)と、前記第2軸(Z)に対して平行である第3軸(Z’)上における並進の自由度(106)と、固定面(104)を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬入および/または搬出タワー(5)と、少なくとも1つの機器と、少なくとも1つの前記機器の少なくとも1つの支持装置(100、200、300)と、を備える、液化ガスを収容することが意図された船舶(1)のタンク(2)用の搬入および/または搬出アセンブリであって、
前記搬入および/または搬出タワー(5)は、前記タンク(2)内で延びることが意図された複数の鉛直方向マスト(52)であって、支柱(53)により対として互いに連結される鉛直方向マスト(52)を備え、各支柱(531)は、支柱軸(X)と呼ばれる軸上で延びる、搬入および/または搬出アセンブリにおいて、
前記支持装置(100、200)は、
‐第1軸(Y)上で延びる遠位部分(101)であって、前記遠位部分(101)は、前記第1軸(Y)に対して実質的に直角である前記支柱軸(X)上で延びる支柱(531)に接触する第1面を形成する第1面(102)により終端し、前記第1面(102)は、設置構成において、前記支柱軸(X)を中心とする回転の自由度を有する、遠位部分(101)と、
‐前記第1軸(Y)に対して実質的に直角である第2軸(Z)上で延びる近位部分(103)であって、前記遠位部分(101)に連結する近位部分(103)と、
‐前記設置構成において、前記第2軸(Z)を中心とする回転の自由度(105)と、前記第2軸(Z)に対して平行である第3軸(Z’)上における並進の自由度(106)と、を有する固定面(104)であって、前記機器に最終構成において固定することにより不動とされる固定面(104)と、
を備えることを特徴とする搬入および/または搬出アセンブリ。
【請求項2】
前記固定面の前記第2軸(Z)を中心とする回転の前記自由度(105)と、前記固定面の前記第3軸(Z’)上における並進の前記自由度(106)とは、互いに独立している、
請求項1に記載の搬入および/または搬出アセンブリ。
【請求項3】
前記支持装置は、
‐前記遠位部分(101)と前記近位部分(103)とを備える屈曲ピース(201)と、
‐前記固定面(104)と、前記近位部分(103)に相補的な形状を有する位置決め面(203)であって前記近位部分(103)と協働することが意図された位置決め面(203)と、を備えるプラットフォーム(202)と、
を備える、請求項1または2に記載の搬入および/または搬出アセンブリ。
【請求項4】
前記近位部は、外半径により規定される円形断面を有し、
前記位置決め面の前記相補的な形状は、前記外半径に実質的に等しい半径の円弧である、
請求項3に記載の搬入および/または搬出アセンブリ。
【請求項5】
前記遠位部分および前記近位部分は、少なくとも部分的に中空である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の搬入および/または搬出アセンブリ。
【請求項6】
金属材料、優先的にはステンレス鋼から作製される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の搬入および/または搬出アセンブリ。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の搬入および/または搬出アセンブリを備える、液化ガスを収容することが意図された船舶(1)のタンク(2)。
【請求項8】
二重船体と、前記二重船体に配置される請求項7に記載のタンクと、を備える船舶(1)。
【請求項9】
流体が、絶縁パイプラインを介して、浮遊または陸上貯蔵設備から前記船舶の前記タンクに、または前記船舶の前記タンクから前記浮遊または陸上貯蔵設備に搬送される、請求項8に記載の船舶(1)に搬入または搬出するための方法。
【請求項10】
流体用の移送システムであって、請求項8に記載の船舶と、前記船舶(1)の前記二重船体に設置された前記タンク(2)を浮遊または陸上貯蔵設備に連結するように配置された絶縁パイプラインと、流体を前記絶縁パイプラインを介して前記浮遊または陸上貯蔵設備から前記船舶(1)の前記タンクに、または前記船舶(1)の前記タンクから前記浮遊または陸上貯蔵設備に駆動するポンプと、を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液化天然ガス、エタン、アンモニア、水素、または液化石油ガス等の液化ガスの積荷の貯蔵および/または輸送の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、より具体的には、この液化ガスを収容することが意図された船舶の密閉断熱タンク用の搬入および/または搬出タワーを備える搬入および/または搬出アセンブリに関する。
【0003】
一般的に「LNG」の頭文字で知られる液化天然ガスは、およそ95%がメタンから構成される重要なエネルギー源である。より具体的には、LNGは、液体状態において断熱タンクに、160℃に近い温度で貯蔵される。LNGは、これが気体状態で占め得る体積の1/600を占めるため、第1の場所から第2への場所への輸送を容易にすることができる。
【0004】
LNGは、メタンタンカーと呼ばれる船舶を使用してある場所から別の場所へ海上輸送され得る。そして、メタンタンカーの密閉断熱タンクに貯蔵される。
【0005】
LNGは、コンテナ船等の貨物輸送船の燃料としても使用できる。エコロジーおよび経済上の理由から、LNGを燃料として使用することは、特に石油に由来する従来の燃料よりも有利である。
【0006】
従来的に、LNG貯蔵タンクは、タンクの閉鎖を可能にするカバーから吊り下げられた搬入および/または搬出タワーを備えている。タンクの搬入および/または搬出タワーは、一例として、三脚タイプの構造体、すなわち、格子構造を形成するクロスメンバー、または支柱により互いに連結された3つの鉛直方向マストを備える構造体を備え得る。
【0007】
タンク内の液化ガスの積荷状態をモニタリングするため、測定機器(例えば、温度センサ、液面測定機器)を、搬入および/または搬出タワーに沿ってガイドする必要がある。
【0008】
図1は、先行技術から知られている搬入および/または搬出タワー5の一部を示す。搬入および/または搬出タワー5に沿って、単数または複数の機器用の少なくとも1つの保護管40が延びている。保護管40は、異なる支持装置41により搬入および/または搬出タワー5に沿ってガイドされるとともに保持されている。タンクに存在する測定機器として、液化ガスの温度をモニタリングするための温度センサ、および/またはタンク内の液化ガスの液面を測定してタンクの充填レベルを決定するための機器が挙げられる。これらの測定機器は、関連する配線とともに保護管40に配置されている。これらの管は、タワー5に沿って鉛直方向に延びている。保護管40をタワー5に沿って確実にガイドおよび保持するように、支持装置41が、一方で保護管40に固定され、他方で(斜めおよび水平の)支柱531に当接している。より具体的には、保護管40は、一般的に、保護管40に沿った並進可動性を呈する保持ピース43を備えている。保持ピース43は、典型的に、PTFE(ポリテトラフルオロエチレンの略)等の粘着防止コーティングから構成されている。これにより、ピース43の管40に沿った摺動が保証されているとともに、保持ピース43のタンクの高さに応じた位置決めが可能とされている。プレート42が、保持ピース43に連結されている。プレート42は、優先的には保護管40に対して径方向である方向において延びている。プレート42は、支持装置41に対する面接触として機能する平面の形状を取る。したがって、支持装置41は、プレート42に固定され得る。支持装置41は、支柱531と保護管40に連結されたプレート42との間の剛性部を構成することで、測定機器を収容した保護管40のガイドを保証する。
【0009】
しかしながら、図1に示すように、この結果、支持装置は、保護管40に連結されたプレート42と支柱531との間の距離を条件とする形状(寸法および角度)を有する。したがって、現状では、同一の搬入および/または搬出タワーに異なる寸法および形状を有す支持装置が設けられている。
【0010】
これらの異なる支持装置が同時に存在することにより、製造レベルでの複雑さが生じる。多くの形状および寸法の詳細を考慮しなければならないため、開発段階で慎重性がより求められる。最後に、組立の際に、オペレータは、正しい支持装置を有していることを確信しなければならない。
【0011】
以下に、簡潔性を期して、機器という用語を、(単数または複数の測定機器を収容する)保護管40とそのプレート42とから構成されるアセンブリを指すために使用する。したがって、タワー5における少なくとも1つの機器の支持装置は、プレート42を介した少なくとも1つの管40の支持装置である。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、機器を搬入および/または搬出タワーに沿ってタワーの支柱に対する位置に関係なくガイドおよび支持するのに適した機器用の単一の支持装置を提案することにより、上述の問題を全体的または部分的に軽減することを目的とする。
【0013】
この目的のために、本発明の主題は、液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクの搬入および/または搬出タワーにおける少なくとも1つの機器用の支持装置であって、前記タワーは、前記タンク内で延びることが意図された複数の鉛直方向マストであって、支柱により対として互いに連結される鉛直方向マストを備え、各支柱は、支柱軸と呼ばれる軸上で延びる支持装置において、
‐第1軸上で延びる遠位部分であって、前記遠位部分は、前記第1軸に対して実質的に直角である前記支柱軸上で延びる支柱に接触する第1面を形成可能な第1面により終端し、前記第1面は、設置構成において、前記支柱軸を中心とする回転の自由度を有する、遠位部分と、
‐前記第1軸に対して実質的に直角である第2軸上で延びる近位部分であって、前記遠位部分に連結する近位部分と、
‐前記設置構成において、前記第2軸を中心とする回転の自由度と、前記第2軸に対して平行である第3軸上における並進の自由度と、を有する固定面であって、前記機器に最終構成において固定することにより不動とされることが意図された固定面と、
を備える、支持装置である。
【0014】
これらの特徴により、本発明による単一の支持装置は、タワーのあらゆる高さに、支柱と機器の保護管のプレートとの間の距離および幾何学的形状に関係なく配置され得る。支持装置の自由度は、装置が支柱およびプレートに接触できるように組み合わせることができる。
【0015】
本発明による支持装置の一実施形態において、前記固定面の前記第2軸を中心とする回転の前記自由度と、前記固定面の前記第3軸上における並進の前記自由度とは、互いに独立している。
【0016】
一実施形態において、本発明による支持装置は、前記遠位部分と前記近位部分とを備える屈曲ピースと、前記固定面と、前記近位部分に相補的な形状を有する位置決め面であって前記近位部分と協働することが意図された位置決め面と、を備えるプラットフォームと、を備える。
【0017】
本発明による支持装置の一実施形態において、前記近位部は、外径により規定される円形断面を有し、前記位置決め面の前記相補的な形状は、前記外径に実質的に等しい半径の円弧である。
【0018】
有利には、前記遠位部分および前記近位部分は、少なくとも部分的に中空である。
【0019】
有利には、本発明による支持装置は、金属材料、優先的にはステンレス鋼から作製される。
【0020】
また、本発明は、搬入および/または搬出タワーと、少なくとも1つの機器と、少なくとも1つの前記機器を前記搬入および/または搬出タワーに支持する少なくとも1つの上述の支持装置と、を備える液化ガスを収容することが意図された船舶のタンク用の搬入および/または搬出アセンブリであって、前記搬入および/または搬出タワーは、前記タンク内で延びることが意図された複数の鉛直方向マストであって、支柱により対として互いに連結される鉛直方向マストを備え、各支柱は、支柱軸と呼ばれる軸上で延びる、搬入および/または搬出アセンブリに関する。
【0021】
また、本発明は、このような搬入および/または搬出アセンブリを備える、液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクに関する。
【0022】
また、本発明は、二重船体と、前記二重船体に配置されるこのようなタンクと、を備える船舶に関する。
【0023】
本発明は、流体が、絶縁パイプラインを介して、浮遊または陸上貯蔵設備から前記船舶の前記タンクに、または前記船舶の前記タンクから前記浮遊または陸上貯蔵設備に搬送される、上述の船舶に搬入または搬出するための方法に関する。
【0024】
本発明は、流体用の移送システムであって、このような船舶と、前記船舶の前記二重船体に設置された前記タンクを浮遊または陸上貯蔵設備に連結するように配置された絶縁パイプラインと、流体を前記絶縁パイプラインを介して前記浮遊または陸上貯蔵設備から前記船舶の前記タンクに、または前記船舶の前記タンクから前記浮遊または陸上貯蔵設備に駆動するポンプと、を備えるシステムに関する。
【0025】
また、本発明は、プロセッサにより実行されると、プロセッサに追加製造装置を制御させて本発明による支持装置を製造させるコンピュータにより実行可能な命令を備えるコンピュータプログラムに関する。
【0026】
最後に、本発明は、追加製造によりこのような支持装置を製造するための方法であって、
‐前記支持装置の幾何学的形状を示す電子ファイルを取得するステップと、
‐追加製造装置を制御して、1つ以上の追加製造ステップにおいて、電子ファイルに特定された幾何学的形状に従う支持装置を製造するステップと、
を備える方法に関する。
【0027】
本発明は、添付図面を参照しつつ完全に例示的かつ非限定的な態様でなされる本発明のいくつかの実施形態に関する以下の説明から、よりよく理解され、その他の目的、詳細、および利点が明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、先行技術の搬入および/または搬出タワーの一部を示す。
図2図2は、本発明による搬入および/または搬出アセンブリを組み込んだ液化ガス貯蔵タンクを備える船舶の概略図である。
図3図3は、搬入および/または搬出アセンブリの斜視概略図である。
図4図4は、本発明による支持装置の運動学的な図である。
図5図5は、本発明の支持装置の実施形態を示す。
図6図6は、設置構成にある図5の支持装置を示す。
図7図7は、最終構成にある図5の支持装置を示す。
図8図8は、最終構成にある本発明の支持装置の別の実施形態を示す。
図9図9は、タワーに対して異なる配向にある図7に示す実施形態に類似した本発明の支持装置の実施形態を示す。
図10図10は、本発明による搬入および/または搬出タワーの一部を示す。
図11図11は、液化天然ガス貯蔵タンクを備える船舶、およびこのタンクに搬入および/または搬出するためのターミナルの切欠概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の特徴、変形例および種々の実施形態は、両立しないまたは相互に排他的でない限り、種々の組み合わせに従って互いに関連付けられ得る。特に、以下に記載の特徴の選択であって記載の他の特徴から切り離された選択のみを備える本発明の変形例を、考案することができる。
【0030】
図1は、先行技術の搬入および/または搬出タワーの一部を示し、上述した通りである。
【0031】
図2は、本発明による搬入および/または搬出アセンブリを組み込んだ液化ガス貯蔵タンクを備える船舶の概略図である。
【0032】
船舶1は、液体状態のガス、特に液化天然ガス(LNGと略す)、または液化石油ガス(LPG)、またはアンモニア等の他の液化ガスを貯蔵することが意図された少なくとも1つのタンク2を備えている。好適には、輸送されるガスは、極低温にある液体である。
【0033】
船舶1は、タンク2の壁を受容することが意図された支承構造体3を備えている。支承構造体3は、特に、船舶1の二重船体により形成されている。支承構造体3は、全体として多面体形状を有している。支承構造体3は、船舶のコファダム壁と呼ばれる、船舶1の長手方向に対して横方向に延びる前方側壁31および後方側壁31を備えている。また、支承構造体3は、船舶の長手方向に延びる上壁32および下壁33であって、前方側壁31と後方側壁31とを連結する上壁32および下壁33を備えている。
【0034】
したがって、上壁32、下壁33、および側壁31は、支承構造体の支承壁を形成している。これらの支承壁は、タンク2が収容される内部スペースを画定する表面を有している。タンク2は、複数のタンク壁を備えている。各タンク壁は、支承構造体3のそれぞれの支承壁に固定されている。
【0035】
好適には(ただし、本発明を限定する態様ではなく)、タンク2は、多層構造を有するメンブレンタンクである。タンクは、タンクの外側から内側への厚さ方向において、二次断熱バリアと、二次断熱バリアに載置された二次密閉膜と、二次密閉膜に載置された一次断熱バリアと、一次断熱バリアに載置された一次密閉膜であって、タンク2に収容された液化ガスと接触することが意図された一次密閉膜と、を備えている。こうして、ガスを液体状態に維持するように、タンクは密閉されるとともに断熱されている。
【0036】
タンク2には、本発明による搬入および/または搬出アセンブリ4が装備されている。搬入および/または搬出アセンブリ4により、所望の使用モードに応じて、タンクから液化ガスを抽出することができるともに、タンクに液化ガスを供給することができる。
【0037】
搬入および/または搬出アセンブリ4は、少なくとも1つの搬入および/または搬出タワー5と、搬出装置6と、タンク2の貯蔵容積部を閉鎖することが意図されたカバー7と、を備えている。以下の説明において、簡潔性を期して、搬入および/または搬出タワーを単にタワーと呼ぶものとする。
【0038】
より具体的には、タンク2は、タンクの上壁23に形成された開口21を備えている。特に、開口21は、例えば設置に際して、タワーをタンク2の包囲部に通過させ得ることが意図されている。開口21は、搬入および/または搬出アセンブリ4のカバー7と協働するように構成されている。搬入および/または搬出アセンブリ4は、タワー5がタンクに設置された場合に、タンク2の上壁23に対して平行に延びて開口21をブロックすることでタンクを密閉断熱態にする。
【0039】
カバー7は、溶接および/またはネジ/ナットシステム等の固定部材によりタンクの上壁23に固着された平坦なプレートからなる。カバー7は、機械的強度を与える金属部品のセットから構成され、絶縁材を含み得る。カバー7は、タワー5をタンク内に吊り下げた状態に保持するように構成されている。
【0040】
図3は、搬入および/または搬出アセンブリの斜視概略図である。
【0041】
図3に示すように、タワー5および搬出装置6は、少なくとも部分的にカバー7を貫通している。
【0042】
タワー5は、本例において非限定的な態様で3つのマスト52を備える、鉛直方向Vにおける主延在方向Pに沿って延びる構造体51を備えている。より具体的には、タワー5の構造体51は、タワー5の異なるマスト52を互いに連結することでタワー5を剛性にすることが意図された格子構造体53も備えている。格子構造体53は、タワーの少なくとも2つのマストの間で、その高さの全部または一部にわたって延びる複数の円筒形の梁から構成されている。これらの梁は、クロスメンバーまたは支柱とも呼ばれる。
【0043】
図3に示す例において、好適には、3つのマスト52の各々は、タンクのカバー7を貫通している。前方マスト52aと2つの後方マスト52bが、図2に見える船舶の進行方向AVにより規定される。通常の航行状態において、前方マスト52aは、タンク2における構造体51の最前部のマストである。
【0044】
したがって、タワー5は、開口21に沿ってカバー7からタンク2の下壁22に延びる複数のマスト52を備えている。
【0045】
タワー5の各マスト52は、円形断面を有する中空ロッドであって、例えばステンレス鋼から作製され得るロッドからなる。マスト52は、互いに溶接された複数の円筒形のセグメントから構成される。マストの第1端部は、タンクの上壁23の周囲まで延び、第1端部の反対側のマストの第2端部は、タンクの下壁22の周囲まで延びている。したがって、マスト52は、例えば少なくとも1つのポンプ要素を収容し得るダクトを各々規定している。
【0046】
タワー5のマスト52は、それらそれぞれの第2端部の周囲で、タンク2の下壁22を少なくとも部分的に貫通するベース補強部54によりしっかりと保持されている。より具体的には、ベース補強部54は、タワー5の構造体51のマスト52の各々に固着された少なくとも1つのプラットフォーム541と、プラットフォーム541から延びる脚部であって、タンク2の下壁22を貫通することにより支承構造体3の下壁33に固着された脚部と、を備え得る。
【0047】
図3に示す例において、タワーの後方マスト52bの一方には、マスト52bの中空ロッドの内部に少なくとも部分的に収容された搬出ポンプ55が装備されている。他方の後方マスト52bおよび前方マスト52aは、タワーおよび搬出装置6を支持する構造マストである。
【0048】
これらの構造マストは、図示しない液化ガス搬入ダクトであって、タンクに液化ガスを充填可能とする機能を有する液化ガス搬入ダクトに加えて、液化ガスを船舶の図示しないエンジンに供給することが意図された供給ポンプを支持する役割も果たし得る。
【0049】
図3に示すように、タワー5の後方マスト52bのうちの一方に収容されている搬出ポンプ55とは異なり、搬出装置6は、搬出ダクト61と、搬出ダクト61の第1端部61aに配置された吸引要素(見えない)と、搬出ダクト61の第2端部61bに配置された駆動アセンブリ62と、を備えている。カバー7は、吸引要素と駆動アセンブリ62との間に配置されている。より具体的には、吸引要素は、タンク2の貯蔵容積部に配置されるのに対し、駆動アセンブリ62は、タンク2の貯蔵容積部の外部に配置され、好適には、カバー7の外面に支承される。少なくとも1つの駆動シャフト(図示せず)が、吸引要素を駆動アセンブリ62に連結している。より具体的には、駆動シャフトは、搬出ダクト61の内部容積部内で延びるとともに、液化ガスがタンクから圧送および抽出され得るように吸引要素が駆動要素62の作用下で作動することを可能にする。
【0050】
図1を参照して先に説明したように、搬入および/または搬出タワーには、一般的に、タンク内に存在する液化ガスの積荷をモニタリングすることが意図された測定機器が装備されている。測定機器は、液化ガスの温度をモニタリングするための温度センサであり得る。また、測定機器は、タンク内の液化ガスの液面を測定してタンクの充填レベルを決定するための機器であり得る。これらの測定機器は、タワーに沿ってガイドされる必要がある。測定機器は、ワイヤによりそれらを接続し得る関連する配線、および/または電力供給装置とともに、保護管40内に配置される。より具体的には、レーダタイプの液面測定機器の場合、保護管40は、レーダ波を管の下部にガイドする役割を果たす。浮きタイプの液面測定機器の場合、小型の浮きが、配線とともに保護管40に設置される。温度測定機器の場合、センサがその配線とともに保護管に配置される。これらの管はタワーに沿って鉛直方向に延びるとともに、支持装置を固定し得るプレート42を各々有している。
【0051】
図4は、本発明による支持装置100の運動学的な図である。以下では、機器とは、(単数または複数の測定機器を収容する)保護管40とそのプレート42とから構成されるアセンブリであると理解される。支持装置100は、少なくとも1つの機器40を、液化ガスを収容することが意図された船舶のタンクの搬入および/または搬出タワー5において支持/ガイドすることが意図されている。上述のように、タワー5の鉛直方向マスト52は、支柱531により対として互いに連結されており、各支柱531は、支柱軸Xと呼ばれる軸上で局所的に延びている。換言すれば、各支柱は、関連付けられた支柱軸Xを有している。本発明によれば、支持装置100は、支柱軸Xに対して実質的に直角である第1軸Y上で延びる遠位部分101を備えている。遠位部分101は、第1軸Yに対して実質的に直角である支柱軸X上で延びる支柱531に接触する第1面を形成し得る第1面102で終端している。また、第1面102は、設置構成(すなわち、支持装置がタワーに固定される前にタワーに配置されている場合)において、それに関連付けられた前記支柱軸Xを中心とする回転の自由度を有している。回転の自由度により、支持装置を、機器に対して、およびそれが支承された支柱531の周囲に配向することが可能となる。
【0052】
支持装置100は、第1軸Yに対して実質的に直角である第2軸Z上で延びる近位部分103を備えている。近位部分103は、遠位部分101にしっかりと連結されている。
【0053】
支持装置100は、設置構成において、第2軸Zを中心とする回転の自由度105と、第2軸Zに対して平行である第3軸Z’上における並進の自由度106と、を有する固定面104を備えている。固定面104は、最終構成において機器に(より具体的には、プレート42に)固定することにより不動であることが意図されている。
【0054】
最終構成において、支持装置は、第1面接触により支柱部分に面接触しているとともに、固定面104により機器(すなわちプレート42)に面接触している。したがって、支持装置は、力を前記支柱部分に対して支柱軸Xに直角である軸Y上で及ぼすように、かつ力をプレート42に対して軸Zに直角である軸上で及ぼすように構成されている。
【0055】
有利には、2つの接触面102、104は、面104を含む平面内の投影において、互いから距離を置いている。換言すれば、支持装置は、支柱531とプレート42との間のブレースとしてみなされ得る。
【0056】
これらの特徴により、本発明の支持装置は、機器をそのタワー5に沿った位置に関係なく支持/ガイドするのに適している。支持装置の自由度の組み合わせにより、支持装置を支柱部分に対して位置決めすることができるとともに、固定面を一方で軸X上に他方で軸Zを中心として軸Zに沿って位置決めできるため、機器のプレートに対する支承が保証される。第1面の回転の自由度、および固定面の2つの自由度(回転および並進)により、支柱と機器との間に存在し得るあらゆる角度およびあらゆる対称性に対して、支持装置に適応的に配置することが可能となる。この結果、プレートと支柱との間の支承点の距離/配向が異なっていても、本発明による単一の支持装置を使用して、機器をタワー5の全長に沿って支持することができる。
【0057】
本発明の一実施形態において、固定面の第2軸Zを中心とする回転の自由度105、および、固定面の第3軸Z’上における並進の自由度106は、例えば近位部分103上の固定面104のヘリカルリンクの仲介を介して、互いに依存したものとすることができる。組み合わせた動きによるこの構成は、軸Zに沿った固定面104の位置決めを、この同一軸Zについて所望の配向で微調整できるように十分に小さいネジピッチの場合に有利である。
【0058】
本発明の別の実施形態において、優先的には、固定面の第2Z軸を中心とする回転の自由度105と、固定面の第3Z軸’上における並進の自由度106とは、互いに独立している。この構成により、軸Zを中心として固定面104を配向することができるとともに、これを軸Z’に沿って所望のように正確に位置決めしてプレート42との接触を確実にすることができる。
【0059】
図5は、本発明の支持装置200の実施形態を示す。本実施形態において、支持装置200は、遠位部分101と近位部分103とを備えた屈曲ピース201を備えている。また、支持装置200は、固定面104と位置決め面203とを備えたプラットフォーム202を備えている。位置決め面203は、近位部分103に相補的な形状を有するとともに近位部分103と協働する(すなわち接触する)ことが意図されている。
【0060】
本実施形態において、近位部分は、外径により規定される円形断面を有し、位置決め面に相補的な形状は、外径に実質的に等しい半径を有する円弧である。
【0061】
図の左下に、位置決め面203がよく見えるようにプラットフォーム202を単独で示す。固定面104は、プラットフォーム202の面に対応し、位置決め面203は、当該面の反対側に位置している。本例において、位置決め面は、近位部分103の周囲においてプラットフォーム202をより良好に安定させるように互いに離間した2つの湾曲面から構成されている。しかしながら、本発明は、単一の湾曲面を有する位置決め面203にも同様に適用される。いずれの場合も、単数または複数の湾曲面の曲率半径は、上述したように、近位部分の円形断面の外径に対応する。
【0062】
図6は、設置構成にある図5の支持装置を示す。屈曲ピース201は、第1面102を支柱531に接するようにすること、および、近位部分103を鉛直方向においてプレート42の上方(下方)に位置決めするように屈曲ピースを軸Xを中心として回転させることにより、所定位置に配置される。そして、プラットフォーム202を屈曲ピース201の近位部分上で位置決めする。より具体的には、位置決め面203が近位部分およびプラットフォーム202に接するようにした上で、固定面104がプレート42に対して平行となるとともにプレート42に対面するように、位置決め面203を軸Zを中心としてさせる、および/または軸Zに対して平行である軸Z上で並進させる。その後、プレート42が面104に接するように、保持ピース43を管40に沿って移動させ得る。
【0063】
図7は、最終構成にある図5の支持装置を示す。第1面102は、(リベットまたはネジ/ナットシステムにより、あるいは溶接により)支柱に固定されており、プラットフォーム202は、例えば溶接により近位部分103に固定されている。そして、固定面104は、例えば溶接によりプレート42に固定され得る。
【0064】
図7に示す実施形態において、屈曲ピースは、互いに溶接された複数のセグメントから構成され得る。例えば、遠位部分および近位部分用の2つの円筒形セグメントと、遠位部分と近位部分とを互いに連結する丸みを帯びた形状の1つのセグメントと、から構成され得る。
【0065】
図8は、最終構成にある本発明の支持装置300の別の実施形態を示す。本実施形態は、屈曲ピースが遠位部分用の円筒セグメントと近位部分用の円筒セグメントとから構成され、2つの円筒セグメントが、それらの端部が面取りされていることで、例えば溶接により互いに直接的に固定されている点を除き、図7に示す実施形態と同一である。
【0066】
図9は、図7に示す実施形態と同様の本発明の支持装置の実施形態を、タワーに対して異なる配向において示す。本発明による支持装置の配向にかかわらず、一方で遠位部分101の支柱軸531を中心とする回転の自由度と、他方で固定面104の軸Zを中心とする回転および軸Z’に沿った固定面の並進の自由度とを組み合わせることにより、支柱531とプレート42との間の複数の構成の問題に対して対処できるとともに、機器の支持を提供できることが理解され得る。
【0067】
有利には、遠位部分および近位部分は、材料コストおよび組み込み重量を理由として、少なくとも部分的に中空である。しかしながら、少なくとも部分的に中実である遠位部分および/または近位部分も想定可能である。
【0068】
有利には、本発明による支持装置は、金属材料、好適にはステンレス鋼から作製される。この特徴により、液化ガスが搬入されたタンクにおいて支持装置が受ける熱機械的ひずみに対する良好な耐性が提供される。
【0069】
また、本発明は、搬入および/または搬出タワー5と、少なくとも1つの機器と、少なくとも1つの前記機器を前記搬入および/または搬出タワー5において支持する少なくとも1つの上述の支持装置と、を備える、液化ガスを収容することが意図された船舶1のタンク2用の搬入および/または搬出アセンブリであって、前記搬入および/または搬出タワー5は、前記タンク2内で延びることが意図された複数の鉛直方向マスト52であって、支柱53により対として互いに連結される鉛直方向マスト52を備え、各支柱531は、支柱軸Xと呼ばれる軸上で延びる、搬入および/または搬出アセンブリに関する。図10は、本発明によるこのようなアセンブリを示す搬入および/または搬出タワーの一部を示す。
【0070】
また、本発明は、このような搬入および/または搬出アセンブリを備える、液化ガスを収容することが意図された船舶1のタンク2、および、二重船体と二重船体に配置された前記タンクとを備えた船舶1に関する。
【0071】
図11は、液化天然ガス貯蔵タンク2を備えた船舶1と、このタンクに搬入および/または搬出するためのターミナルとの切欠概略図である。船舶1の切欠図は、船舶の二重船体11に装着された全体として角柱形状の密閉絶縁タンク2を示す。
【0072】
それ自体知られているように、船舶のトップデッキに配置された搬入および/または搬出パイプライン12は、LNGの積荷をタンク2から、またはタンク2に移送するように、適切なコネクタにより海上ターミナルまたは港湾ターミナルに結合され得る。
【0073】
また、図11は、搬入および搬出ステーション13と、海底ダクト14と、陸上設備15と、を備える海上ターミナルの例を示す。搬入および搬出ステーション13は、可動アーム16と可動アーム16を支持するライザ17とを備える固定沖合設備である。可動アーム16は、搬入/搬出パイプライン12に接続可能な絶縁可撓性パイプ18の束を支承している。配向可能な可動アーム16は、あらゆるメタンタンカーのテンプレートに適合する。図示しない連結ダクトが、ライザ17の内部で延びている。搬入および搬出ステーション13により、船舶1は陸上設備15からまたは陸上設備15に搬入および搬出可能となる。陸上設備は、液化ガス貯蔵タンク19と、海底ダクト14により搬入および搬出ステーション13に連結する連結ダクト24を、を備えている。海底ダクト14により、液化ガスを搬入および搬出ステーション13と陸上設備15との間で、例えば5kmの長距離に亘って移送することができる。これにより、船舶1を、搬入および/または搬出作業の際に沿岸から長距離を置いて維持することができる。
【0074】
液化ガスの移送に必要な圧力を発生させるために、ポンプが実装される。ポンプは、船舶2に組み込まれる、または、陸上設備15に装備される、および/または搬入および搬出ステーション13に装備される。
【0075】
また、本発明は、プロセッサにより実行されると、プロセッサに追加製造装置を制御させて本発明による支持装置を製造させるコンピュータにより実行可能な命令を備えるコンピュータプログラムに関する。
【0076】
最後に、本発明は、追加製造によりこのような支持装置を製造するための方法であって、
‐本発明による支持装置の幾何学的形状を示す電子ファイルを取得するステップと、
‐追加製造装置を制御して、1つ以上の追加製造ステップにおいて、電子ファイルに特定された幾何学的形状に従う支持装置を製造するステップと、
を備える方法に関する。
【0077】
本発明による支持装置は、他の製造方法によっても、例えば、遠位部分と近位部分とを溶接し、または円筒管から屈曲ピースを曲げ加工し、そしてプラットフォームを機械加工(例えばフライス加工)することによっても製造可能であることに留意すべきである。
【0078】
本発明をいくつかの特定の実施形態に関連して説明したが、本発明はこれらにまったく限定されず、特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内であれば、記載された手段およびその組み合わせのすべての技術的透過物を包含することが明らかに明瞭である。
【0079】
動詞「備える」または「含む」、およびその活用形の使用は、請求項に記載されている以外の要素またはステップの存在を排除するものではない。
【0080】
特許請求の範囲において、括弧内の参照符号は、特許請求の範囲の限定として解釈されるべきではない。
【0081】
当業者には、上に開示した教示に照らして、上述した実施形態に様々な変更を加えることができることがより全体として明らかであろう。以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を本明細書において説明される実施形態に限定するものとして解釈されるべきではなく、特許請求の範囲がその定式化によってカバーすることを目的とし、その提供が一般的な知識に基づく当業者の範囲内にあるすべての均等物を含むものとして解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【外国語明細書】