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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053673
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】発光部付き携帯型ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20240409BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
F04D25/08 307H
G09F19/00 Z
F04D25/08 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160022
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】512222725
【氏名又は名称】ゾルハラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】弁理士法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100077919
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100172638
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 隆治
(74)【代理人】
【識別番号】100153899
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100159363
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 淳子
(72)【発明者】
【氏名】池田 泰義
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA69C
3H130BA69H
3H130BA76C
3H130BA76H
3H130CB17
3H130DD05Z
3H130DF01X
3H130DF03X
3H130DF06X
3H130EA01C
3H130EA01H
3H130EA04H
3H130EC15C
3H130EC17C
3H130ED03C
3H130ED03H
(57)【要約】      (修正有)
【課題】発光部の設計の自由度が高い発光部付き携帯型ファンを提供すること。
【解決手段】本発光部付き携帯型ファンは、送風部12と、送風部12の上側に配置された発光部11と、送風部12の下側に配置され、送風部12から下方に延びる持ち手部13と、を有し、発光部11は、透明部分と半透明部分を有する表示板111と、表示板111に光を照射する発光素子113とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風部と、
前記送風部の上側に配置された発光部と、
前記送風部の下側に配置され、前記送風部から下方に延びる持ち手部と、を有し、
前記発光部は、透明部分と半透明部分を有する表示板と、前記表示板に光を照射する発光素子と、を備える発光部付き携帯型ファン。
【請求項2】
さらに、前記持ち手部の下部を着脱可能に嵌入し、前記持ち手部を立てた状態で保持する本体保持手段と、前記保持した状態で前記送風部から前記気流が向かう側に前記持ち手部から離隔して上方に立ち上がり、前記持ち手部との間で情報表示装置を立てた状態で保持する情報表示装置保持手段と、を備えたスタンド部を有する請求項1に記載の発光部付き携帯型ファン。
【請求項3】
前記表示板が着脱可能である請求項1又は2に記載の発光部付き携帯型ファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光部を備えた携帯型ファンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源の発光でファンを輝かせるようにした扇風機(例えば、特許文献1参照)、目の残像効果を利用してプロペラ羽根に備えた発光部材の移動軌跡上に文字や図形を表示する扇風機(例えば、特許文献2、特許文献3参照)、などがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3095643
【特許文献2】特開2003―172295
【特許文献3】特開2003―314487
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の扇風機においては、発光部の設計の自由度が低く、例えば、イベントやコンサートなどにおいて応援する対象に応じた発光部のデザインとすることが容易でなかった。
【0005】
本発明はこれら問題点に鑑み、発光部の設計の自由度が高い発光部付き携帯型ファンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明による発光部付き携帯型ファンは、
送風部と、
前記送風部の上側に配置された発光部と、
前記送風部の下側に配置され、前記送風部から下方に延びる持ち手部と、を有し、
前記発光部は、透明部分と半透明部分を有する表示板と、前記表示板に光を照射する発光素子と、を備える。
【0007】
第2の発明による発光部付き携帯型ファンは、
さらに、前記持ち手部の下部を着脱可能に嵌入し、前記持ち手部を立てた状態で保持する本体保持手段と、前記保持した状態で前記送風部から前記気流が向かう側に前記持ち手部から離隔して上方に立ち上がり、前記持ち手部との間で情報表示装置を立てた状態で保持する情報表示装置保持手段と、を備えたスタンド部を有する。
【0008】
第3の発明による発光部付き携帯型ファンは、前記表示板が着脱可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば発光部の設計の自由度が高い発光部付き携帯型ファンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施例における発光部付き携帯型ファンの正面図の一例であって、本体のみの構成を示す図である。図1の破線部は外観上見えない本体構成部分を示している。
図2】第1の実施例における発光部付き携帯型ファンの正面図の一例であって、スタンド部によって本体を保持している状態を示す図である。図2の破線部は外観上見えないスタンド部に嵌入された持ち手部の下部を示している。
図3】第1の実施例における発光部付き携帯型ファンの背面図の一例であって、スタンド部によって本体を保持している状態を示す図である。
図4】第1の実施例における発光部付き携帯型ファンの右側面図の一例であって、スタンド部によって本体を保持している状態を示す図である。
図5】第1の実施例における発光部付き携帯型ファンの右側面図の一例であって、スタンド部によって本体を保持し、かつ、表示板保持手段から表示板を取り外した状態を示す図である。
図6】第1の実施例における発光部付き携帯型ファンの正面図の一例であって、スタンド部によって本体を保持し、かつ、情報表示装置保持手段(スタンド部の凸部分)により情報表示装置を保持している状態を示す図である。
図7】第1の実施例における発光部の、制御部と制御部に結合される部分を示すシステム図の一例である。
図8】第1の実施例における制御部の制御フローを示すフローチャートの一例である。
図9】第2の実施例における発光部の、制御部と制御部に結合(電波的な結合を含む)される部分を示すシステム図の一例である。
図10】第2の実施例における制御部の制御フローを示すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明による発光部付き携帯型ファンの実施例を説明する。本発明における方向は、特に記載が無い限り、発光部が上、持ち手部が下になる姿勢で使用者が使用する状態における方向を意味するものとする。
【実施例0012】
[本実施例の発光部付き携帯型ファンの構成について]
本実施例の発光部付き携帯型ファンの構成は以下のとおりである。
【0013】
<本実施例の本体部分の構成>
図1は、発光部付き携帯型ファン1の正面図の一例であって、発光部11と送風部12と持ち手部13とを有する発光部付き携帯型ファン1(すなわち、本体)の構成を示す図である。図1の破線部は、外観上見えない本体構成部分を示している。また、実用上必要となる、送風部12の前面等に設置されるべき巻き込み防止ネットの記載は、簡単のため省略している(後述する、図2から図6についても同様)。
【0014】
図1に示す通り、本実施例における発光部付き携帯型ファン1の本体は、発光部11と送風部12と持ち手部13とを有する。発光部11は送風部12の上側に配置されている。持ち手部13は送風部12の下側に配置され、送風部12から下方に延びている。送風部12は、発光部11が上、持ち手部13が下になる姿勢で概略水平方向に気流を発生させる。
【0015】
発光部11は、光を反射する半透明部分1111と光を反射しない透明部分1112とからなる、表示板111を備える。
【0016】
表示板111は、後述する表示板保持手段112によって、その一辺を送風部12の外周位置で脱着可能に保持されることが好ましい。表示板111の材料は、全体としては透明な素材であってその一部(または全部)に半不透明部分を形成できるものであればどの様な素材であっても良い。例えば、アクリル板などが適していると言える。半透明部分1112は、図1等において黒く示されているが、実際には透明部分1112に対し白色等で構成することにより光を反射し得るものとなる。本実施例において半透明部分1111は複数文字から構成される文字列となっているが、本願においては文字列に限定されるものではなく、図形(一般的な図形やキャラクター図形を含む;以下同様)や単体文字、図形と文字(文字列)との組み合わせであってもよい。
【0017】
また本発明における表示板は、本実施例のような半透明部分1111を文字列等とする様な装飾的用途を目的としたものに限定されるものではない。表示板111の面積のほとんどの割合、または、全部を半透明部分1111とし、反射面積を広くすることで、照明用途を目的とする、または、照明用途を重視したものであってもよい。
【0018】
発光部11は、表示板111の一辺を送風部12の外周位置で脱着可能に保持する機能と、送風部12の内部からの光を表示板111の送風部側に照射させる機能と、からなる表示板保持手段112を備える。
【0019】
本実施例における表示板保持手段112は、図1の破線のエリアで示される送風部12の外周位置に形成した孔により、その孔に表示板111を嵌入することで、表示板111の一辺を送風部12の外周位置で脱着可能に保持するものである。同時に、当該孔は、送風部12の内部からの光(後述する、送風部12の内部にある1以上の発光素子113による光)を表示板111の送風部側に照射させるものである。
【0020】
ただし本発明における表示板保持手段は、上記機能を有するものであればどの様な手段であってもよく、上記手段(送風部の外周位置に形成した孔により実現する手段)に限定されるものではない。例えば、送風部の外周位置に取り付けたクリップにより表示板を保持し、さらに、保持された表示板の送風部側であって送風部の外周位置に形成した孔により、または、送風部の一部が透明であることにより、光を照射させる手段であっても良い。
【0021】
図1等においては、表示板保持手段112により、表示板111の一辺を送風部12に脱着可能に保持する外周位置は、送風部12のトップ位置で示されている。しかし本願において当該外周位置は送風部12のトップ位置のみに限定されるものではなく、例えば送風部12の外周横位置との組み合わせであっても良い。
【0022】
発光部11は、送風部12の内部にあって、かつ、表示板保持手段112によって保持された表示板111に光を照射する1以上の発光素子113を備える。
【0023】
本実施例では図1に示す通り、1以上の発光素子113として、3つの砲弾型のLED(Light Emitting Diode)を送風部12の内部に設置している。ただし、本願においては、発光素子を砲弾型のLEDに限定するものではなく、発光素子として半導体レーザーを用いても良い、LEDとした場合には表面実装型やチップオンボード型であって良い。発光素子の数も1以上であれば数を限定するものではない。また表示素子の発光色については、本実施例においては後述する<制御部の制御フロー>で説明されるようにRGB出力によるフルカラーLEDとして1つのLEDでフルカラーの発光を可能としている。ただし本願においては発光色を限定するものではなく、白色を含む単色の発光色またはその組み合わせとしても良い。
【0024】
発光部11は、発光モード選択手段114を備える。本実施例では図1等に示す通り、第1のボタンを使用して第1のボタンの押下により発生するパルス信号により発光モードを選択する手段(発光モード選択手段)としている。ただし本発明における発光モード選択手段は、ボタンを用いた手段に限定されるものではなく、例えば、複数モードを選択できるダイヤルを設置し、そのダイヤルの位置信号により発光モードを選択する手段としても良い。
【0025】
なお本実施例において、第1のボタンおよび後述する第2のボタンの設定位置は、図1等に示す様に、持ち手部の上部前面に設定するのが使用者にとって操作し易いという点で望ましい。また、後述する図6に示す様に、後述するスタンド部に情報表示装置(例えば携帯情報端末)を縦または横に保持した場合に第1のボタンおよび第2のボタンを操作できる位置にあることが望ましい。しかし、本願においては、第1のボタンおよび後述する第2のボタンの設定位置は図1等に示す位置に限定するものではない。
【0026】
発光部付き携帯型ファン1は、発光モード選択手段114により選択された発光モード選択信号1141を入力し、発光モード選択信号1141により予め記憶された複数の発光パターン内部情報を特定し、特定された発光パターン内部情報に応じて発光信号1131を発光素子113に出力する、という処理を行う制御部115を備える。
【0027】
本実施例において上記処理を行う具体的な方法は、後述する[本実施例の制御部の制御フローについて]において詳細に示す。
【0028】
発光部付き携帯型ファン1は、制御部115に電源を供給する電源部116を備える。本実施例においては、図1において電源部の種類を限定していないが、本体を携帯型とするために電池式の電源部とするのが望ましい。電池式とする場合であっても、本願においては電池式の種類については限定するものではない。
【0029】
例えば、交換可能な一次電池(いわゆる乾電池)や二次電池(いわゆる充電池)を電源とする構造としても良く、また交換不可能な、USB(Universal Serial Bus)によって充電する充電池を電源とする構造としても良い。
【0030】
なお、図1等に示す通り、送風部12は、モータ1211とモータケース1212からなるモータ部121と、羽根122と、羽根ガード123と、第2のボタン124と、から構成される。モータ1211は電源部116から電源を供給され、第2のボタン124によってON/OFF制御される。ここで羽根ガード123の外周は送風部12の外周に相当する。
【0031】
第2のボタン124の上部には、4つの発光部分と窓が設けられ、風量に応じて発光場所が変化するものとしても良い。本実施例においては図1等に示す通り、送風部の外周形状は円形としている。しかし、本願においては円形に限定されるものではなく、羽根122の回転が可能であって、かつ、表示板保持手段および表示板が外周に設定できる形状であれば、例えば多角形等、どのような形状であっても良い。送風部12の外周以外の形状や、部品構成、制御については一般的な形状等によって実現されるものとして詳細説明は省略する。
【0032】
また、後述する図3に示す通り、持ち手部13は電池蓋131を備える。電池蓋131は、電源部116が交換可能な電池式の構造である場合の交換時に開閉するための蓋であり得、また、交換不可能な、USBによって充電する充電池を電源とする構造である場合のUSB接続時に開閉するための蓋であり得る。
【0033】
<本実施例のスタンド部を含む構成>
図2は、発光部付き携帯型ファン1の正面図の一例であって、スタンド部14の本体保持手段141(スタンド部14の孔部分;以下同様)によって本体を保持している状態を示す図である。図2の破線部は外観上見えないスタンド部に嵌入された持ち手部13の下部を示している。
【0034】
図3は、発光部付き携帯型ファン1の背面図の一例であって、スタンド部14の本体保持手段141によって本体を保持している状態を示す図である。図4は、発光部付き携帯型ファン1の右側面図の一例であって、スタンド部14の本体保持手段141によって本体を保持している状態を示す図である。図5は、発光部付き携帯型ファン1の右側面図の一例であって、スタンド部14の本体保持手段141によって本体を保持し、かつ、表示板保持手段112から表示板111を取り外した状態を示す図である。図6は、発光部付き携帯型ファン1の正面図の一例であって、スタンド部14の本体保持手段141によって本体を保持し、かつ、情報表示装置保持手段142(スタンド部14の凸部分)により情報表示装置aを保持している状態を示す図である。情報表示装置aとしては、多機能型携帯電話、タブレット端末などがある。
【0035】
図2等に示す通り、発光部付き携帯型ファン1は、持ち手部13の下部を着脱可能に嵌入し、持ち手部13を立てた状態で保持する本体保持手段と、持ち手部13の下部を嵌入した状態で送風部12から気流が向かう側に持ち手部13から離隔して上方に立ち上がり、持ち手部13との間で情報表示装置aを立てた状態で保持する情報表示装置保持手段142と、を備えたスタンド部14を有する。
【0036】
本体保持手段141は、図2等に示す通り、持ち手部13の最下部の形に対応した孔(持ち手部13を嵌入できる孔)をスタンド部14の上面に形成するにより、当該孔に持ち手部13の下部(図2の破線部分)を嵌入させ本体を立たせて保持する手段としている。
【0037】
スタンド部14は、図2等、および図3に示す通り、凸部をスタンド部14の手前に形成することで、凸部と本体保持手段141により保持された持ち手部13との間で情報表示装置aを保持する情報表示装置保持手段142としている。情報表示装置aを情報表示装置保持手段142により保持している状態は図6に示されている。
【0038】
[本実施例の制御部の制御フローについて]
図7は、制御部115と制御部に結合される部分(113,114,116)を示すシステム図の一例である。制御部115は図7のシステム図に従い、前述の処理を行う。すなわち、電源部116により電源を供給された制御部115は、発光モード選択手段114により選択された発光モード選択信号1141を入力し、発光モード選択信号1141により予め記憶された複数の発光パターン内部情報を特定し、特定された発光パターン内部情報に応じて発光信号1131を発光素子113に出力する、処理を行う。
【0039】
本実施例における制御部115は、内臓メモリに記憶されたプログラムによって実行され、パルス入力などの入力が可能で、これらの入力を基にした判断によりLEDを制御可能とする、といった機能を有する様な、例えばPIC(登録商標)に代表される様なワンチップマイコンであることが望ましい。ただし、本発明の制御部は、ワンチップマイコンによって実現する手段に限定されるものではなく、上述の機能を有する単体部品を組み合わせたものであっても良い。
【0040】
図8は、本実施例における制御部115の制御フローを示すフローチャートの一例である。本実施例すなわち図8に示す制御フローは一例に過ぎず、本願においては、上述の制御部115の処理が実現されるものであればどのような制御フローであっても良い。下記表1に、本実施例における予め記憶された複数の発光パターン内部情報を示す。
【0041】
本実施例においては、発光パターン内部情報を、表1に示される発光モードに対する情報に特定することは、すなわち、LEDのRGBに対しての特定の発光信号1131(ON/OFFの信号)を出力する制御を行っていることに相当する。なお、表1は、本実施例の理解を容易にするため、3つの各LEDに対して同一の制御を行っていることを示している。しかし、本願においては、複数のLEDを設定した場合に各LEDとも同一の制御とする必要はない。例えば、各LEDの制御タイミングをずらすことにより左右に流れるようなLED表示としても良く、また、LED毎に異なった表示色の制御としても良い。また、発光モード2等に示される様に、点滅のスピードはON/OFFが0.5秒間隔固定としているが、発光モードの切り替えにより点滅のスピードを変えられる設定としても良い。さらには無限大の色の出力が実現可能となる様に、ハード的またはソフト的なPWM(Pulse Width Modulation)出力によるLEDの制御としても良い(本実施例では、PWM出力による制御の例は示していない)。
【0042】
【表1】
【0043】
以下に、図8および表1に従って制御フローを説明する。先ず、発光モード選択手段114である第1のボタンから発光モード選択信号1141を入力する。第1のボタンによる発光モード選択信号1141はパルス信号であるとする。
【0044】
発光モード選択信号1141が1秒以上のパルス信号であった場合にはリセット信号と判断して発光モードを0としては発光パターン内部情報を表1の発光モード:0の情報とし、LED出力する(この場合はRGBすべてOFFとしてLEDの発光が停止される)。
【0045】
1秒以下のパルス信号であった場合には、発光モードをインクリメントし、発光パターン内部情報を次モードの情報に特定しLED出力を変更する。なお、図8における発光モードMAXは発光モードの最大値を示しており、インクリメントされた発光モードが発光モードの最大値を超えた場合は発光モードを0(GRBすべてOFF)としている。表1では発光モードMAXが14(発光モード14は白色発光が0.5秒間隔で点滅する制御)である場合の例を示している。
【0046】
パルス信号が得られていない間は、発光モードは変わらす同一のLED出力が継続される。なお、図8の制御フローには示されていないが、制御フロー開始時には発光モードは0に初期化されているものとする。
【0047】
このような第1の実施例により、発光部の設計の自由度が高い発光部付き携帯型ファンを提供できる。
【0048】
また、スタンド部を備えるものとすれば、スタンド部に本体を立て、手を離した状態で使用することができる発光部付き携帯型ファンを提供できる。また、スタンドに多機能型携帯電話などを立てれば、暗い場所でも発光部11によって被写体に光をあてたり、送風部12によって被写体に風をあてたりした状態で自撮りやテレビ電話、動画の視聴などを行うことができる。
【0049】
また、表示板を着脱可能なものとすれば、表示板を交換することで、表示内容を容易に変更できる発光部付き携帯型ファンを提供できる。例えば、表示板を文字やキャラクター図等、イベントやコンサートの内容に応じたものとすることができる。
【符号の説明】
【0050】
1 発光部付き携帯型ファン
11 発光部
111 表示板
1111 半透明部分
1112 透明部分
112 表示板保持手段
113 発光素子
1131 発光信号
114 発光モード選択手段(第1のボタン)
1141 発光モード選択信号
115 制御部
1151 データ受信手段
116 電源部
12 送風部
121 モータ部
1211 モータ
1212 モータケース
122 羽根
123 羽根ガード
124 第2のボタン
13 持ち手部
131 電池蓋
14 スタンド部
141 本体保持手段
142 情報表示装置保持手段
a 情報表示装置
b 携帯情報端末
c データ送信手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10