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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053768
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】植付装置及び自走式植付機
(51)【国際特許分類】
   A01G 23/04 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
A01G23/04
A01G23/04 503Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160184
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】310010575
【氏名又は名称】地方独立行政法人北海道立総合研究機構
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】近藤 佳秀
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 一郎
(72)【発明者】
【氏名】来田 和人
(57)【要約】
【課題】植え付けを適切に完遂しやすい。
【解決手段】自走式植付機は、植付爪111F及び111Rが接合することで筒状に構成された植付部110を備えた植付ユニット100を有している。苗木が収容された状態で植付部110が地面に挿入された後に、植付爪111F及び111Rが前後方向に互いに離隔しながらレール141F及び141Rに沿って斜めに上昇する。植付ユニット100の苗押さえバー170は、植付部110に収容された苗木が地中に残置されるように苗木の上方への移動を規制する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に長尺な複数の側板が水平方向に接合されることで苗木を収容可能な筒又は椀状に構成される植付部と、
筒又は椀状に互いに接合した前記複数の側板を降下させて地面に挿入した後に、前記複数の側板を水平方向に関して互いに離隔するように移動させつつ上方に移動させる植付部移動機構と、
前記植付部移動機構が前記複数の側板を上方に移動させる際に、前記植付部に収容された苗木が地中に残置されるように苗木の上方への移動を規制する苗木規制部とを備えていることを特徴とする苗木の植付装置。
【請求項2】
前記苗木規制部が、水平方向に関して、第1位置と前記第1位置よりも苗木の幹又は苗木の根鉢から離隔した第2位置との間で移動可能である自由状態と、前記第1位置から前記第2位置への変位が抑制された変位抑制状態とを選択的に取ることが可能であり、
前記複数の側板が上昇して所定の高さに達するまで前記苗木規制部を前記変位抑制状態とし、前記複数の側板が前記所定の高さに達した際に前記苗木規制部を前記自由状態とする状態切替機構と、
前記状態切替機構により前記自由状態になった前記苗木規制部を上昇させる苗木規制部移動機構とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の苗木の植付装置。
【請求項3】
前記植付部移動機構が、
駆動部と、
前記駆動部からの駆動力により上下移動可能な第1支持部材と、
前記第1支持部材より下方において前記複数の側板を支持する上下移動可能な第2支持部材と、
前記第1支持部材の上下移動に連動して前記第2支持部材が上下移動するように前記第1支持部材と前記第2支持部材とを連結する連結機構とを有しており、
前記連結機構が、前記複数の側板が地面に挿入される際に前記複数の側板が地面から受ける上方への反力が前記第2支持部材から前記第1支持部材に伝達されるのを軽減するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の植付装置。
【請求項4】
前記連結機構が、前記第1支持部材と回転可能に連結された第1のアーム部材と、前記第2支持部材と回転可能に連結された第2のアーム部材とを有しており、
前記第1支持部材と前記第2支持部材の上下方向の距離に応じて上下方向に関して伸縮するように、前記第1及び第2のアーム部材が互いに回転可能に連結されており、
前記連結機構が上下方向に関して縮んでいる際には、前記第1及び第2のアーム部材のいずれかと接触することで前記第2支持部材の上方への移動を規制すると共に、前記第1支持部材が上方に移動することで前記連結機構が上下方向に関して伸びている際には、前記第2支持部材の上方への移動を妨げないアーム規制部をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の植付装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の植付装置が設置された走行部と、
前記走行部による走行方向に関して前記走行部に対して相対的に前記植付装置を移動させる植付装置移動機構と、
前記植付部が地面に対して前記走行方向に変位しないように前記植付装置移動機構を制御する移動制御部とを備えていることを特徴とする自走式植付機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗木の植付装置及び自走式植付機に関する。
【背景技術】
【0002】
苗木の植付装置の一例として特許文献1に記載の装置がある。この装置には、苗木の案内筒の下端に、掘削によって植付穴を形成するオーガが設置されている。オーガは、左右一対の部材からなり、各部材が上端部を中心に回転することで開閉するように構成されている。苗木の植付の際には、オーガが閉じた状態で回転駆動されて植付穴が形成される。次に、オーガが開かれて、オーガを構成する上記一対の部材同士の間を、案内筒によって下方へと案内された苗木が通過し、苗木が植付穴内に配置される。その後、開かれた状態のオーガと案内筒が引き上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-201136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置によると、案内筒に苗木を挿入する際や、オーガや案内筒が引き上げられる際に苗木を引っ掛けることがある。特に、苗木において幹から側方へと枝葉が広がっているとオーガや案内筒が苗木に引っ掛かる可能性が高い。これらの部材が苗木に引っ掛かったまま引き上げられると、苗木が植付穴から引き出され、植え付けが適切に完遂しないおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、植え付けを適切に完遂しやすい植付装置及び自走式植付機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の植付装置は、上下方向に長尺な複数の側板が水平方向に接合されることで苗木を収容可能な筒又は椀状に構成される植付部と、筒又は椀状に互いに接合した前記複数の側板を降下させて地面に挿入した後に、前記複数の側板を水平方向に関して互いに離隔するように移動させつつ上方に移動させる植付部移動機構と、前記植付部移動機構が前記複数の側板を上方に移動させる際に、前記植付部に収容された苗木が地中に残置されるように苗木の上方への移動を規制する苗木規制部とを備えている。
【0007】
本発明の植付装置によると、植付部が複数の側板から構成されている。これらの側板は、地面に挿入された後に、植付部移動機構により、水平方向に関して互いに離隔するように移動しつつ上方に移動する。また、これらの側板が上方に移動する際に、植付部内に収容された苗木が、地面に形成された穴内に残置されるように苗木規制部が苗木の上方への移動を規制する。これらにより、上方に移動する植付部に引っ掛かって苗木が引き上げられるのが抑制される。よって、植え付けが適切に完遂されやすい。
【0008】
また、本発明においては、前記苗木規制部が、水平方向に関して、第1位置と前記第1位置よりも苗木の幹又は苗木の根鉢から離隔した第2位置との間で移動可能である自由状態と、前記第1位置から前記第2位置への変位が抑制された変位抑制状態とを選択的に取ることが可能であり、前記複数の側板が上昇して所定の高さに達するまで前記苗木規制部を前記変位抑制状態とし、前記複数の側板が前記所定の高さに達した際に前記苗木規制部を前記自由状態とする状態切替機構と、前記状態切替機構により前記自由状態になった前記苗木規制部を上昇させる苗木規制部移動機構とをさらに備えていることが好ましい。これによると、複数の側板が上昇して所定の高さに達するまでは苗木規制部が変位抑制状態にある。このため、苗木規制部が苗木の幹又は苗木の根鉢に接近した第1位置に維持されやすく、苗木規制部が苗木の上昇を規制しやすい。一方、複数の側板が所定の高さに達すると苗木規制部が自由状態になり、苗木規制部移動機構により苗木規制部が上昇する。自由状態では苗木規制部が第2位置に移動可能である。第2位置は、第1位置と比べて苗木の幹又はその根鉢から離れており、苗木に引っ掛かりにくい位置である。したがって、苗木規制部が苗木に引っ掛かりにくい状態で上昇する。よって、植え付けが適切に完遂されやすい。
【0009】
また、本発明においては、前記植付部移動機構が、駆動部と、前記駆動部からの駆動力により上下移動可能な第1支持部材と、前記第1支持部材より下方において前記複数の側板を支持する上下移動可能な第2支持部材と、前記第1支持部材の上下移動に連動して前記第2支持部材が上下移動するように前記第1支持部材と前記第2支持部材とを連結する連結機構とを有しており、前記連結機構が、前記複数の側板が地面に挿入される際に前記複数の側板が地面から受ける上方への反力が前記第2支持部材から前記第1支持部材に伝達されるのを軽減するように構成されていることが好ましい。これによると、複数の側板が地面に挿入される際に生じる反力が連結機構によって第1支持部材に伝達されない。したがって、反力が動力源側に伝達されるのが回避される。なお、「軽減する」とは、第1支持部材や第2支持部材の移動を規制する突起物等を用いた規制手段により反力の伝達が完全に遮断されることを含むと共に、コイルばね等を用いた緩衝手段により反力が小さくなって伝達されることを含む。
【0010】
また、本発明においては、前記連結機構が、前記第1支持部材と回転可能に連結された第1のアーム部材と、前記第2支持部材と回転可能に連結された第2のアーム部材とを有しており、前記第1支持部材と前記第2支持部材の上下方向の距離に応じて上下方向に関して伸縮するように、前記第1及び第2のアーム部材が互いに回転可能に連結されており、前記連結機構が上下方向に関して縮んでいる際には、前記第1及び第2のアーム部材のいずれかと接触することで前記第2支持部材の上方への移動を規制すると共に、前記第1支持部材が上方に移動することで前記連結機構が上下方向に関して伸びている際には、前記第2支持部材の上方への移動を妨げないアーム規制部をさらに備えていることが好ましい。これによると、複数の側板が地面に接触して連結機構が縮んでいる際には、地面からの反力により第2支持部材が上方に移動しようとしてもアーム規制部によりその移動が規制される。このため、地面からの反力が第2支持部材から第1支持部材に伝達されるのが回避される。また、第1支持部材が上方に移動して連結機構が伸びている際には、アーム規制部が第2支持部材の上方への移動を妨げない。したがって、植付部の上方への移動が円滑に行われる。
【0011】
また、本発明に係る自走式植付機は、上記植付装置が設置された走行部と、前記走行部による走行方向に関して前記走行部に対して相対的に前記植付装置を移動させる植付装置移動機構と、前記植付部が地面に対して前記走行方向に変位しないように前記植付装置移動機構を制御する移動制御部とを備えていることが好ましい。本発明に係る自走式植付機によると、植付装置が設置された走行部により自走が可能となる。一方、走行部に対して植付装置を移動させる植付装置移動機構が設置されている。そして、地面に対して植付部が走行部の走行方向に変位しないように移動制御部が植付装置移動機構を制御する。これにより、植付部移動機構に植付部を変位させることで苗木の植付を行わせつつ走行部に走行させる動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る自走式植付機の概略側面図である。
図2図1の植付ユニットの側面図である。
図3図2の植付ユニットの正面図である。
図4(a)】図2から部分的に変位した植付ユニットの側面図である。
図4(b)】図4(a)のα-α線断面図である。
図5図4(a)の植付ユニットの正面図である。
図6図1の自走式植付機が第1植付位置に配置された状況を示す概略側面図である。
図7図6においてドリルが地面を穿孔する状況を示す概略側面図である。
図8図7の後に自走式植付機が少し前進した状況を示す概略側面図である。
図9図8の後に自走式植付機において植え付け動作が開始される状況を示す概略側面図である。
図10図9の後に自走式植付機において植え付け動作が実行されている状況を示す概略側面図である。
図11図10の後に自走式植付機において植付部が引き上げられる状況を示す概略側面図である。
図12図11の後に自走式植付機が前進する状況を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態に係る自走式植付機1について図1図6を参照しつつ説明する。以下において、前後上下の各方向は図1に示す方向とする。左右方向は、自走式植付機1の前進方向(前方)を基準として設定されているものとする。
【0014】
自走式植付機1は、根鉢付きの苗木(図3図5参照)を地面に植え付ける機械である。自走式植付機1は、植付ユニット100(本発明に係る植付装置に対応)、ドリルユニット10、走行部20、水平レール30、制御ユニット40(本発明に係る移動制御部に対応)及び発電ユニット50を有している。これらはいずれも走行部20上に設置されている。走行部20は、エンジン、クローラ、駆動力伝達機構を有している。駆動力伝達機構がエンジンからの駆動力をクローラに伝達することで走行部20が前進又は後進する。また、走行部20は、左右のクローラの回転方向や回転速度の調整により、左方及び右方に旋回しつつ前進又は後進することも可能である。苗木の植え付け時には、苗木を一直線上に所定間隔で植え付けるため、走行部20が図1のα方向(前後方向)に平行に前進する。
【0015】
植付ユニット100、ドリルユニット10及び制御ユニット40は、発電ユニット50から電力供給を受けて動作する。ドリルユニット10は、地面を穿孔するドリル11を有している。ドリル11は、上下方向に移動可能であり地面を穿孔する。植付ユニット100は、ドリルユニット10が穿孔により地面に形成した孔に苗木を植え付ける。その詳細については後述する。水平レール30は前後方向に延びている。植付ユニット100は、水平レール30上に設置されたスライダ60(本発明に係る植付装置移動機構に対応)に固定されている。ドリルユニット10は、水平レール30上に設置されたスライダ(不図示)に固定されている。これらのスライダは、いずれもモータを内蔵しており、このモータの駆動力により水平レール30に沿って走行部20に対して図1のS方向(前後方向)に移動可能である。これにより、植付ユニット100及びドリルユニット10のいずれも走行部20に対してS方向に沿った相対移動が可能である。
【0016】
制御ユニット40は、植付ユニット100、ドリルユニット10及び走行部20の動作を制御する。制御ユニット40は、論理演算が可能な集積回路を含むコンピュータ等のハードウェアと、ハードウェアに特定の機能を発揮させるソフトウェアとを有している。これらのハードウェア及びソフトウェアが植付ユニット100等の動作を制御するように協働することで制御ユニット40の機能が実現されている。制御ユニット40は、あらかじめ設定された動作内容となるように植付ユニット100、ドリルユニット10及び走行部20の動作を制御することにより、苗木の植え付けを自動で実行する。
【0017】
植付ユニット100について、図2図5を主に参照しつつより詳細に説明する。
【0018】
植付ユニット100は第1移動体105を有している。第1移動体105は、上支持板151、下支持板152及び主支持板153からなる枠体150を有している。上支持板151は、水平に沿った平板であり、枠体150の最上部に配置されている。下支持板152は、水平に沿った平板であり、上支持板151と上下方向に対向するように枠体150の最下部に配置されている。主支持板153は、左右方向と直交する平面に沿った平板であり、右方から見て下方に向かって先細りになった台形の形状を有している。主支持板153の上端は上支持板151に、下端は下支持板152にそれぞれ固定されている。
【0019】
主支持板153より左方には、上下方向に沿ったロッド154が配置されている(図3参照)。ロッド154の上端は上支持板151に、下端は下支持板152に固定されている。ロッド154は、アクチュエータ195(本発明に係る苗木規制部移動機構に対応)に挿入されている。アクチュエータ195は、スライダ60(図1参照)に固定されている。アクチュエータ195は、モータを内蔵しており、このモータの駆動力によりロッド154を上下に移動させる。ロッド154が上下移動すると、ロッド154に固定された第1移動体105が上下移動する。
【0020】
第1移動体105の右端部には第2移動体101が配置されている(図3図5参照)。第2移動体101は、後述の通り上下移動可能に主支持板153に支持されている。第2移動体101の上端(後述のスライダ121の上端)は、上下方向に沿ったロッド161の下端に固定されている。ロッド161はアクチュエータ162に挿入されている。アクチュエータ162は上支持板151の上面に固定されている。アクチュエータ162は、モータ(本発明に係る駆動部に対応)を内蔵しており、このモータの駆動力によりロッド161を上下に移動させる。これによって、アクチュエータ162は、枠体150に対して第2移動体101を昇降移動させる。
【0021】
第2移動体101の下部且つ枠体150の右方の位置には植付部110が配置されている。植付部110は、前後方向に向かい合わせに並んだ植付爪111F及び111Rが互いに接合されることで、右方から見て下方に向かって先細りになった筒状に構成されている(図2図3参照)。換言すると、下方に向かって先細りになった筒状の植付部110が、2つの部分に前後方向に分割されており、当該2つの部分が植付爪111F及び111R(本発明に係る複数の側板に対応)に相当している。植付部110は、上方から苗木が挿入された状態で、ドリルユニット10が地面に形成した穴に上方から差し込まれる。植付爪111F及び111Rの形状は上記平面に関して対称である。
【0022】
植付爪111F及び111Rの上端部はアーム板112F及び112Rの下端部とそれぞれ固定されている。アーム板112F及び112Rのそれぞれは、前方から見て主支持板153から斜め右下方へと延びた概ね平行四辺形の形状を有する平板である(図3図5参照)。アーム板112F及び112Rは主支持板153の下部を互いの間に前後に挟むように配置されている。アーム板112Fは、右方から見て下方の部分ほど後方に位置するように、上下方向に対して若干傾斜している。アーム板112Rは、右方から見て下方の部分ほど前方に位置するように、上下方向に対して若干傾斜している。
【0023】
アーム板112F及び112Rの上端部にはスライダ114F及び114Rが固定されている。スライダ114Fは、アーム板112Fの上端部における後方に面した表面に固定されている。アーム板112Rは、植付爪111Rの上端部における前方に面した表面に固定されている。
【0024】
スライダ114F及び114Rは、レール141F及び141Rにそれぞれ支持されており、レール141F及び141Rに沿ってそれぞれ移動可能である。レール141Fは、主支持板153の前端部に固定されており、主支持板153の前端部に沿って主支持板153の上端部付近から下端部まで直線状に延びている。レール141Fは、右方から見て下方の部分ほど後方に位置するように、上下方向に対して若干傾斜している(図2図4(a)参照)。レール141Rは、主支持板153の後端部に固定されており、主支持板153の後端部に沿って主支持板153の上端部付近から下端部まで直線状に延びている。レール141Rは、右方から見て下方の部分ほど前方に位置するように、上下方向に対して若干傾斜している(図2図4(a)参照)。
【0025】
図2に示すように、スライダ114F及び114Rがレール141F及び141Rの最下部にあるときには、スライダ114F及び114Rとアーム板112F及び112Rを通じて固定された植付爪111F及び111Rが前後に接合して筒状の植付部110を構成する。スライダ114F及び114Rは、レール141F及び141Rに沿って上方に移動するほど前後方向に互いに離隔する。よって、スライダ114F及び114Rがレール141F及び141Rに沿って図2の位置から上昇すると、図4(a)に示すように、スライダ114F及び114R同士が前後に離隔するのに応じ、植付爪111F及び111R同士も前後に離隔する。逆に、スライダ114F及び114Rがレール141F及び141Rに沿って降下すると、スライダ114F及び114R同士が前後に接近し、これに応じて植付爪111F及び111R同士も前後に接近する。
【0026】
アーム板112F及び112Rの上部には支持バー113が挿入されている。支持バー113は、前後方向に沿った直線状の棒部材であり、アーム板112F及び112Rに形成された貫通孔に前後方向に挿入されている。アーム板112F及び112Rは、いずれも支持バー113と固定されておらず、支持バー113に対して前後方向に移動可能である。
【0027】
支持バー113の前後方向に中央にはブロック115が固定されている。ブロック115は、右方から見て上下が反転したT字状の部材である(図4(a)参照)。ブロック115は、スライダ122(本発明に係る第2支持部材に対応)と一体に固定されている。スライダ122は、レール142に支持されており、レール142に沿って移動可能である。レール142は、上下方向に沿っており、主支持板153の右表面に固定されている。レール142には、スライダ122の移動範囲の最下点を規定する図示しないストッパーが設置されている。スライダ122がレール142に沿って上下移動すると、支持バー113、ブロック115並びにアーム板112F及び112Rを通じてスライダ122に支持された植付爪111F及び111Rが上下移動する。植付爪111F及び111Rは、上下移動の際、上記の通り、互いに前後に離隔又は接近しつつ上下移動する。
【0028】
スライダ122の上方にはスライダ121(本発明に係る第1支持部材に対応)が設置されている。スライダ121は、レール142(図2図4(a))に支持されており、レール142に沿って上下方向に移動可能である。スライダ121の上端はロッド161の下端に固定されている。
【0029】
スライダ121とスライダ122とは連結機構130を通じて互いに連結されている。連結機構130はアーム部131及び132(本発明の第1及び第2のアーム部材に対応)を有している。図2及び図4(a)に示すように、アーム部131は、右方から見て直線状の平板からなり、一端部において軸134を通じて回転可能にスライダ121に連結されている。アーム部132は、右方から見て扇形の平板からなり、一端部において軸133を通じて回転可能にスライダ122に連結されている。アーム部131及び132は、スライダ121及び122に支持された側とは反対側のそれぞれの端部において互いに対して回転可能に軸135で連結されている。アーム部132におけるアーム部131との連結箇所は、アーム部132の扇型形状の外縁を規定する円弧の一端付近に配置されている。連結機構130は、スライダ121及び122間の上下方向の距離に応じ、図4(a)に示す上下方向に伸びた状態(軸133~135が上下方向に沿った一直線上に並んだ状態)と、図2に示すように全体に「<」字状に折れ曲がり、上下方向に縮んだ状態(軸135が軸133及び軸134より後方にずれた状態)とを取る。
【0030】
スライダ121は、ロッド161の上下移動に応じて上下移動する。スライダ121と連結機構130を通じて連結されたスライダ122は、スライダ121の上下移動に応じて上下移動する。スライダ121が最下点にあるときには、スライダ121とスライダ122の間隔が狭まることで、連結機構130が図2に示す縮んだ状態を取る。連結機構130が図2の状態を取ったときのアーム部132の近傍にはロックピン136(本発明に係るアーム規制部に対応)が設置されている。ロックピン136は主支持板153に固定されている。ロックピン136は、図2の状態を取っているときのアーム部132における軸135近傍の端部と接触してアーム部132の上方への並行移動を規制する。これによって、スライダ122が植付部110側から上方に向かう力を受けて上方に移動しようとしても、アーム部132の上方への並行移動がロックピン136によって規制されているため、スライダ122は上方に移動できない。このように、スライダ122からスライダ121への反力の伝達が連結機構130によって遮断される。一方、図2の状態からスライダ121が上方へと移動しようとするときには、これに応じてアーム部131が軸134を中心に図2の反時計回りに回転しつつ上方へと移動する。このため、アーム部131の端部の軸135が主に前方に移動する。軸135のこのような移動に応じ、アーム部132が軸133を中心に図2の時計回りに回転する。これにより、アーム部132がロックピン136による規制から逃れ、連結機構130が図4(a)に示す伸びた状態になる。よって、スライダ121の上方への移動が可能となる。逆に、連結機構130が図4(a)に示す伸びた状態から、スライダ121が下方に移動してスライダ122が最下点まで至ると、スライダ121がさらに下方に移動することでスライダ121とスライダ122の間隔が狭まり、連結機構130が図2に示す縮んだ状態に戻る。
【0031】
なお、アクチュエータ162のモータ、スライダ121及び122並びに連結機構130は、本発明に係る植付部移動機構に対応する。
【0032】
また、第1移動体105は苗押さえユニット170(本発明に係る苗木規制部に対応)を有している。苗押さえユニット170は、第1移動体105の下部且つ右端部付近に配置されている。苗押さえユニット170は、苗押さえバー171F及び171R、バー固定突起172F及び172R、揺動体173、ヒンジ174、固定板175及びL字板176を有している。
【0033】
苗押さえバー171F及び171Rのそれぞれは、図2及び図4(a)の状態において上下方向に沿って延びた縦棒部171aと、縦棒部171aに固定された円弧部171bとを有している。縦棒部171aは、主支持板153の右方において、主支持板153の下端部からさらに下方へと突出して延びている。円弧部171bは、図4(b)に示すように、平面視において中心角が約100°である扇形の円弧部分に沿って湾曲した棒状の部分である。円弧部171bの一端は縦棒部171aの下端と固定されている。円弧部171bは、苗押さえバー171F側の円弧部171bの円弧の中心が苗押さえバー171R側の円弧部171bの円弧の中心と概ね一致するように配置されている。苗木が植付部110に挿入されると、平面視において、苗木の幹が円弧部171b同士の間に配置され、苗木の根鉢が円弧部171b全体と重なるように配置される。
【0034】
苗押さえバー171F及び171Rの上端部は、バー固定突起172F及び172Rの右端部にそれぞれ固定されている。これにより、縦棒部171aが植付部110の左端よりやや右方に配置されていると共に、円弧部171bが左右方向について植付部110内の空間の範囲に含まれるように配置されている。バー固定突起172F及び172Rは、揺動体173から右方へと直線状に延びている。揺動体173は、ヒンジ174の上面に固定された直方体の概略形状を有する部材である。ヒンジ174は、主支持板153の下端部から右方に突出した固定板175の上面に固定されている。ヒンジ174は、苗押さえバー171F及び171Rの縦棒部171aが上下方向に沿った図2及び図3に示す状態と、縦棒部171aが上下方向に対して傾斜した図4(a)及び図5に示す状態とが切り替わるような揺動体173の変位を可能にする。図2及び図3の状態では、苗木の幹が縦棒部171aのやや右方に配置されると共に、円弧部171bが苗木又はその根鉢と接触し、苗木の移動を規制する位置(本発明に係る第1位置に対応)を取る。図4(a)及び図5の状態になると、縦棒部171aが下方の部分ほど左方に位置するように傾斜する。これに伴い、円弧部171bが、図2及び図3の位置と比べ、苗木の幹又はその根鉢から左方に離隔した位置(本発明に係る第2位置に対応)を取る。
【0035】
揺動体173の左端部にはL字板176が固定されている。L字板176は、揺動体173の左端から左方に向かって突出していると共に、その突出方向の先端において下方の固定板175に向かって折れ曲がった平板部材からなる。
【0036】
L字板176の先端の上方には、揺動体173の変位が抑制された状態と、揺動体173の変位の抑制が解除された状態とを切り替える切替機構180(本発明に係る状態切替機構に対応)が設置されている。切替機構180は、前後一対の規制板181、連結棒182、引上板183及びコイルバネ184を有している(図2図4(a)参照)。規制板181は、左右方向と直交する平面に沿った平板部材であり、上下方向に長尺である。左右一対の規制板181の下端同士は平板(不図示)で連結されている。引上板183は、上支持板151のやや下方において主支持板153から右方に突出した平板部材である(図3図5参照)。規制板181及び引上板183は、それぞれ上下方向に移動可能に主支持板153に支持されていると共に、上下方向に直線状に延びた連結棒182を通じて互いに連結されている。コイルバネ184の上端は、主支持板153と固定された固定部185と固定されている。コイルバネ184の下端は規制板181と固定されている。コイルバネ184は、その伸縮方向が上下方向に沿い且つその中心軸に沿って連結棒182が貫通するように配置されている。コイルバネ184は、規制板181を下方に向かって押圧するような状態を常に取っている。
【0037】
切替機構180は、第2移動体101の位置に応じ、以下のように揺動体173の状態を切り替える。第2移動体101がある程度下方に配置されているときには、図3に示すように、コイルバネ184によって下方に向かって押圧された規制板181がL字板176を固定板175に押し付けている。これによって、揺動体173がヒンジ174による変位が抑制された状態となっている。第2移動体101が上昇してある高さに達すると、第2移動体101のスライダ121が引上板183に下方から接触し、さらに上昇して引上板183を押し上げる。これに連動し、連結棒182を通じて引上板183と連結された規制板181が上方に引き上げられる。これにより、変位が抑制された図2及び図3の状態から、変位の抑制が解除された図4(a)及び図5の状態へと揺動体173の状態が切り替えられる。前者の状態では、揺動体173の変位が抑制されることにより、揺動体173とバー固定突起172F及び172Rを通じて固定された苗押さえバー171F及び171Rの変位も抑制された状態(本発明に係る変位抑制状態に対応)となる。後者の状態では、揺動体173の変位の抑制が解除されることにより、苗押さえバー171F及び171Rも変位の抑制が解除された状態(本発明に係る自由状態に対応)となる。
【0038】
以下、自走式植付機1による苗木の植え付け動作について図6図12を参照しつつ説明する。自走式植付機1において、制御ユニット40が各部を制御することにより、苗木の植え付け動作が実行される。
【0039】
苗木の植え付け動作が開始されると、自走式植付機1は、ドリルユニット10が水平方向に関してあらかじめ設定された第1植付位置に至るまで自走する。そして、図6に示すように、ドリルユニット10が水平方向に関して第1植付位置に達すると、自走式植付機1は一旦、走行を停止する。次に、自走式植付機1は、ドリル11に回転を開始させつつドリル11を降下させ、もって、図7に示す植え付け用の穴を地面に形成する。
【0040】
次に、自走式植付機1は、図8に示すようにドリル11に形成させた穴が植付ユニット100の下方に配置されるまでα1方向に前進する。自走式植付機1のα1方向の前進は、後述の通り、ドリルユニット10が第2植付位置の上方に到達するまで維持される。植付ユニット100の下方に穴が配置されると、自走式植付機1は、植付ユニット100及びドリルユニット10に、図8のS1方向に沿った走行部20に対する相対移動を開始させる。この相対移動の速さは、走行部20によるα1方向への前進の速さと一致するように調整される。これにより、穴の上方に配置された植付ユニット100の地面に対する水平位置が維持される。S1方向に沿った植付ユニット100及びドリルユニット10の相対移動は、後述の通り、第2移動体101が一旦降下した後に上昇し、最高点に戻るまで維持される。そして、自走式植付機1は、植付ユニット100及びドリルユニット10のS1方向に沿った相対移動と同時に、図8のV1方向に沿った第1移動体105の降下を植付ユニット100に開始させる。
【0041】
図9に示すように、あらかじめ苗木が挿入された植付部110が穴内に差し込まれるまで第1移動体105が降下すると、自走式植付機1は、第1移動体105の降下を停止させると共に、V2方向に沿った第2移動体101の上昇を植付ユニット100に開始させる。これにより、植付部110を構成する植付爪111F及び111Rが、図9のU1及びU2方向に沿って互いに離隔しつつ上昇する。このとき苗押さえユニット170は、上記の通り、切替機構180によって苗押さえバー171F及び171Rの変位が抑制された状態であると共に、円弧部171bが苗木の根鉢の変位を規制している。したがって、苗木の枝葉が植付爪111F及び111Rに引っ掛かり植付爪111F及び111Rの上昇に伴って苗木が引き上げられるのが抑制される。
【0042】
図10に示すように第2移動体101が最高点に至ると、自走式植付機1は、第2移動体101の上昇を植付ユニット100に停止させる。この間に、上記の通り、第2移動体101のスライダ121が引上板183を押し上げる(図4(a)参照)ことで、苗押さえバー171F及び171Rの変位の抑制が解除される。次に、自走式植付機1は、V3方向に沿った第1移動体105の上昇を植付ユニット100に開始させる。これにより、苗押さえユニット170が苗木より上方へと移動する。このとき、苗押さえバー171F及び171Rは変位の抑制が解除されている。このため、円弧部171bが苗木の枝葉に接触しても、苗押さえバー171F及び171Rが図5に示すように円弧部171bが苗木の幹又は根鉢から離隔した位置を取ることができる。このため、円弧部171bが苗木の枝葉に引っかかりにくい。よって、苗押さえユニット170が苗木を引っ掛けて引き上げにくく、苗木が穴内に適切に残置されやすい。
【0043】
図11に示すように第1移動体105が最高点に到達すると、自走式植付機1は、植付ユニット100及びドリルユニット10に、図11のS2方向に沿った走行部20に対する相対移動を開始させる。この相対移動は、走行部20に対する植付ユニット100及びドリルユニット10の相対位置が図6に示す当初位置に至るまで継続される。また、自走式植付機1は、ドリルユニット10が、図12に示す第2植付位置の上方に到達するまでα1方向の前進を継続する。この間に、自走式植付機1は、図12のV4方向に沿った第2移動体101の降下を植付ユニット100に開始させる。第2移動体101の降下は、植付部110が図6に示す当初高さ(図12の二点鎖線に示す高さ)に至るまで継続される。ドリルユニット10が第2植付位置の上方に到達すると、自走式植付機1は、第1植付位置における上記植え付けの動作と同様の動作を繰り返す。
【0044】
以上説明した本実施形態に係る自走式植付機1によると、植付部110が植付爪111F及び111Rから構成されている。植付爪111F及び111Rは、地面に挿入された後に、アクチュエータ162により、水平方向に関して互いに離隔するように移動しつつ上方に移動する。また、植付爪111F及び111Rが上方に移動する際に、植付部110内に収容された苗木が、地面に形成された穴内に残置されるように苗押さえユニット170が苗木の上方への移動を規制する。これらにより、上方に移動する植付部110に引っ掛かって苗木が引き上げられるのが抑制される。よって、植え付けが適切に完遂されやすい。
【0045】
また、本実施形態においては、植付爪111F及び111Rが上昇して所定の高さに達するまでは苗押さえユニット170が変位抑制状態にある。このため、苗押さえユニット170が苗木の幹又は苗木の根鉢に接近した図2及び図3の位置に維持されやすく、苗押さえユニット170が苗木の上昇を規制しやすい。一方、植付爪111F及び111Rが所定の高さに達すると植付爪111F及び111Rが自由状態になり、第1移動体105の上昇に伴って苗押さえユニット170が上昇する。自由状態では苗押さえユニット170が図4(a)及び図5の位置に移動可能である。図4(a)及び図5の位置は、図2及び図3の位置と比べて苗木の幹又はその根鉢から離れており、苗木に引っ掛かりにくい位置である。したがって、苗押さえユニット170が苗木に引っ掛かりにくい状態で上昇する。よって、植え付けが適切に完遂されやすい。
【0046】
また、本実施形態においては、植付爪111F及び111Rが地面に挿入される際に生じる反力がスライダ122からスライダ121に伝達されるのが連結機構130によって遮断されている。したがって、動力源であるアクチュエータ162側に反力が伝達されるのが回避される。
【0047】
また、本実施形態においては、植付爪111F及び111Rが地面に接触して連結機構130が縮んでいる際には、地面からの反力によりスライダ122が上方に移動しようとしてもロックピン136がアーム部132の並行移動を規制する。このため、地面からの反力がスライダ122からスライダ121に伝達されるのが回避される。また、スライダ121が上方に移動して連結機構130が伸びている際には、ロックピン136がスライダ122の上方への移動を妨げない。したがって、植付部110の上方への移動が円滑に行われる。
【0048】
また、本実施形態によると、植付ユニット100が設置された走行部20により自走が可能となる。一方、走行部20に対してスライダ60が植付ユニット100を移動させる。そして、地面に対して植付ユニット100が走行部20の走行方向に変位しないように制御ユニット40がスライダ60を制御する。これにより、植付ユニット100に植付部110を変位させることで苗木の植付を行わせつつ走行部20に走行させる動作が可能となる。
【0049】
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
【0050】
例えば、上述の実施形態では、植付爪111F及び111Rの2つの部材が筒状に接合して植付部110を構成している。このような植付部110に代えて、3つ以上の部材が筒状に接合して構成された植付部が採用されてもよいし、2つ以上の部材が椀状に接合して構成された植付部が採用されてもよい。後者の場合、椀状の先端がなるべく先鋭に形成されていることが好ましい。
【0051】
また、上述の実施形態では、連結機構130が上下方向に縮んだ状態になるときにロックピン136がアーム部132と接触することで、植付部110が地面に挿入される際に植付部110が地面から受ける反力のスライダ122からスライダ121への伝達が遮断されている。これに対し、例えば、連結機構130が上下方向に縮んだ状態になるときにアーム部132と接触するコイルばね等の緩衝手段が設置されていることで、植付部110が地面に挿入される際に植付部110が地面から受ける反力がスライダ122からスライダ121へ伝達される程度が軽減されていてもよい。
【0052】
また、上述の実施形態では、ドリルユニット10のドリル11が地面に形成した穴に植付部110が挿入されることで苗木が植え付けられている。これに対し、地面の硬さによっては、ドリルユニット10が用いられず、事前に地面の穴が形成されていない状態から植付部110が地面に挿入されてもよい。さらに、ある程度柔らかい地面用の装置として、ドリルユニット10が設置されていない自走式植付機が採用されてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 自走式植付機
10 ドリルユニット
20 走行部
40 制御ユニット
100 植付ユニット
110 植付部
111F、111R 植付爪
121、122 スライダ
130 連結機構
131、132 アーム部
136 ロックピン
162、195 アクチュエータ
170 苗押さえユニット
180 切替機構
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12