(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053778
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】プログラム、および、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20240409BHJP
H04N 21/658 20110101ALI20240409BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240409BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240409BHJP
【FI】
H04N7/15
H04N21/658
G06F3/04817
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160205
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】520442863
【氏名又は名称】株式会社アルファオメガ
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】梶 翔太郎
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164TC15P
5C164UB41S
5C164UB81S
5C164VA07P
5C164VA11P
5C164YA11
5E555AA61
5E555AA76
5E555BA02
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5E555DC13
5E555DC84
5E555DD06
5E555EA07
5E555EA09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】複数の装置各々における画面を共有し合いかつ簡便な操作で切り替え可能としつつも、利便性を向上させることができる、プログラム、および、情報処理装置を提供する。
【解決手段】所定画像のうち第1の操作に応じて表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための情報を出力し、他の情報処理装置の第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための情報を受信し、表示部に表示する画像を第2の操作に応じて、所定画像のうち情報処理装置の入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、受信した情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替え、当該切り替えを特定する切替情報を出力・受信し、他の情報処理装置において当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた自切替情報を受信したときには当該他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
前記入力部への第1の操作に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップと、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップと、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップとを実行させ、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり、
前記情報処理装置に、
前記入力部に対する第2の操作に応じて前記切り替えるステップにより前記第2の画像に切り替えたことにより、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像が他の情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを当該他の情報処理装置において特定可能とするための切替情報を出力するステップと、
他の情報処理装置からの切替情報として、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定する自切替情報を受信することにより、当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示するステップとを実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記他特定画像を表示するステップは、前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されているか前記第2の画像が表示されているかにかかわらず、前記自切替情報を受信することにより前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記他特定画像を表示するステップは、前記自切替情報を受信したときであっても前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されていないときには前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示せず、前記自切替情報を受信したときであって前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されているときに前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記他特定画像は、前記他の情報処理装置を操作するユーザを特定するためのユーザ情報を含む画像である、請求項1~請求項3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
前記他特定画像を表示するステップは、他の情報処理装置からの切替情報に基づいて、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていた状態から他の画像に切り替えられたことを特定したときに、前記他の情報処理装置に対応する他特定画像の表示を終了する、請求項1~請求項3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記他特定画像を表示するステップは、前記他特定画像の表示を開始する際に、前記情報処理装置の前記表示部の表示領域の縁部の所定位置から所定領域内に向けて前記他特定画像を移動させ、前記他特定画像の表示を終了する際に、前記他特定画像を前記所定領域内から前記所定位置に向けて移動させる、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記他特定画像を表示するステップは、前記自切替情報から他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定したときに前記他特定画像を表示した後に当該他特定画像を一旦非表示とし、他の画像に切り替えられたことを特定したときに前記他特定画像を再び表示した後に当該他特定画像の表示を終了する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記複数種類の画像は、前記第1の画像とも前記第2の画像とも異なる予め定められた第3の画像を含み、
前記第3の画像は、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像の種類を特定可能とする種類画像を有する画像である、請求項1~請求項3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項9】
前記情報処理装置に、
前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行うステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記特定制御は、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えるための操作を受け付けるアイコンを他の情報処理装置の表示部に表示させるためのアイコン情報を出力する制御であり、
前記情報処理装置に、
前記アイコン情報を受信することにより、当該情報処理装置の前記表示部にアイコンを表示するステップと、
前記アイコンへの操作を受け付けることにより、前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像を前記アイコン情報出力元の情報処理装置における第1の画像であって前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップとを実行させる、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記アイコンを表示するステップは、前記アイコンの表示とともに、当該アイコンが表示されていることを強調するための制御を行う、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記アイコンを表示するステップは、前記アイコン情報を受信したときに前記アイコンを表示し、当該アイコンへの操作を受け付けたときおよび当該操作を受け付けることなく所定時間が経過したときに当該アイコンの表示を終了する、請求項10に記載のプログラム。
【請求項13】
前記特定制御は、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に強制的に切り替えて表示させるための強制情報を出力する制御であり、
前記情報処理装置に、
前記強制情報を受信することにより、前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像を当該強制情報出力元の情報処理装置における第1の画像であって前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップを実行させる、請求項9に記載のプログラム。
【請求項14】
前記情報処理装置に、
前記強制情報を受信することにより、前記他画像情報から特定される第2の画像への切り替えに関する情報を報知するステップを実行させる、請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップは、前記第2の操作が所定タイミング毎に受け付けられて前記複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップにより切り替えられるときと同じ態様で前記第2の画像に切り替える、請求項9~請求項14のいずれかに記載のプログラム。
【請求項16】
前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップは、前記第2の操作が受け付けられて前記複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップにより切り替えられるときと異なる態様で前記第2の画像に切り替える場合がある、請求項9~請求項14のいずれかに記載のプログラム。
【請求項17】
前記第3の操作は、前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されているときにのみ受付可能となる、請求項9~請求項14のいずれかに記載のプログラム。
【請求項18】
前記第3の操作は、前記情報処理装置の前記表示部に表示されている画像がいずれの画像であるかにかかわらず受付可能となる、請求項9~請求項14のいずれかに記載のプログラム。
【請求項19】
前記情報処理装置に、
前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付けるステップと、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力するステップと、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信するステップと、
前記表示部に表示されている画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示するステップとを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項20】
前記指定操作を受け付けるステップは、前記表示部に表示されている画像が前記第1の画像であるか前記第2の画像であるかにかかわらず、前記指定操作を受付可能である、請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
前記入力部への第1の操作に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップと、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップと、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップとを実行させ、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり、
前記情報処理装置に、
前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行うステップを実行させる、プログラム。
【請求項22】
プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
前記入力部への第1の操作に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップと、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップと、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップとを実行させ、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり、
前記情報処理装置に、
前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付けるステップと、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力するステップと、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信するステップと、
前記表示部に表示する画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示するステップとを実行させる、プログラム。
【請求項23】
プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置であって、
前記入力部への第1の操作に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力する手段と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信する手段と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信する手段により受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える手段とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり、
前記入力部に対する第2の操作に応じて前記切り替える手段により前記第2の画像に切り替えたことにより、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像が他の情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを当該他の情報処理装置において特定可能とするための切替情報を出力する手段と、
他の情報処理装置からの切替情報として、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定する自切替情報を受信することにより、当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する手段とをさらに備える、情報処理装置。
【請求項24】
プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置であって、
前記入力部への第1の操作に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力する手段と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信する手段と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信する手段により受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える手段とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり、
前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行う手段をさらに備える、情報処理装置。
【請求項25】
プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置であって、
前記入力部への第1の操作に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力する手段と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信する手段と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信する手段により受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える手段とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり、
前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付ける手段と、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力する手段と、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信する手段と、
前記表示部に表示する画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示する手段とをさらに備える、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、および、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の端末装置間において一の端末装置の画面を他の端末装置に共有する技術が知られている。具体的に、一の端末装置(以下、端末装置Aという)において画面共有操作を行い、かつ他の端末装置(以下、端末装置Bという)において承諾操作を行うことにより、端末装置Aの画面を端末装置Bに表示して共有するものがあった(例えば、特許文献1の
図3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、端末装置Aの画面が共有されて当該端末装置Aの画面を表示している端末装置Bにおいて、例えば、共有前に端末装置Bにおいて表示していた自端末の画像を表示する場合に共有を解除するための操作などを要する虞があり、端末装置Bにおいて再び端末装置Aの画面を表示するためには再度の共有操作を要する虞があるため、操作が煩雑となる。また、端末装置Bにおいて表示していた画面を端末装置Aに表示させて共有する場合には、端末装置Aから端末装置Bへの共有を解除する操作や、端末装置Bからの画面共有操作および端末装置Aにおける承諾操作などを要する。つまり、共有する都度、共有操作が必要となる。このため、複数の端末装置において双方向で画面を共有する場合には、操作が煩雑となる虞があった。
【0005】
また、例えば、端末装置Bを所有するユーザは、ユーザの意思およびタイミングで、端末装置B自体の画像を表示させたり、端末装置Aの画像を表示させたりすることができない。また、端末装置Aを所有するユーザは、ユーザの意思およびタイミングで、端末装置A自体の画像を表示させたり、端末装置Bの画像を表示させたりすることができない。
【0006】
そこで、複数の装置各々において画面を共有し合いかつ簡便な操作で切り替え可能とすることが求められるところ、この場合には、当該ユーザの端末装置に表示している画像を他のユーザが自由に閲覧可能となる一方で、閲覧している他のユーザを当該ユーザが把握できない。このため、当該閲覧している他のユーザに適した対応(例えば、他のユーザに適した画像を表示させることや、他のユーザに閲覧させたくない画像を表示させてしまうことなど)を行うことができないといった不具合が生じ得る結果、利便性を向上させることができない虞があった。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、複数の装置各々における画面を共有し合いかつ簡便な操作で切り替え可能としつつも、利便性を向上させることができる、プログラム、および、情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)において実行されるプログラム(例えば、WEBページに含まれるプログラム、インストールされているプログラムなど)であって、
前記情報処理装置に、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップ(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップ(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップ(例えば、ステップS24~S30)とを実行させ、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記情報処理装置に、
前記入力部に対する第2の操作に応じて前記切り替えるステップにより前記第2の画像に切り替えたことにより、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像が他の情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを当該他の情報処理装置において特定可能とするための切替情報を出力するステップ(例えば、
図14のステップS25c)と、
他の情報処理装置からの切替情報として、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定する自切替情報を受信することにより、当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示するステップ(例えば、
図15のステップS40、S41)とを実行させる。
【0009】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、切替情報を出力・受信し、自切替情報を受信したときには当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた他の情報処理装置に対応する他特定画像が表示されることにより、当該他の情報処理装置を把握できる。その結果、当該情報処理装置における第1の画像を閲覧している他のユーザに適した対応を行うことができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0010】
(2) 上記(1)において、前記他特定画像を表示するステップは、前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されているか前記第2の画像が表示されているかにかかわらず、前記自切替情報を受信することにより前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する(例えば、設定されている表示モードにかかわらず、
図15のステップS40、S41実行、
図16)。
【0011】
この構成によると、情報処理装置において表示している画像にかかわらず、当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた他の情報処理装置を把握できる。これにより、情報処理装置において第1の画像を表示していないときでも、当該第1の画像に切り替えた他の情報処理装置を把握することにより、当該情報処理装置において第1の画像に切り替えるなどして当該情報処理装置における第1の画像を閲覧している他のユーザに適した対応を行うことができる。
【0012】
(3) 上記(1)において、前記他特定画像を表示するステップは、前記自切替情報を受信したときであっても前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されていないときには前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示せず、前記自切替情報を受信したときであって前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されているときに前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する(例えば、ユーザ端末Xにおいて、設定している表示モードにかかわらず受信する設定モード情報に基づきユーザXの自端末画像を閲覧している他のユーザを特定・管理する処理を行い、ユーザ端末Xの表示モードが自端末モードであるときに、当該特定している他のユーザ(ユーザXの自端末画像を閲覧しているユーザ)のユーザアイコンを表示するとともに、新たに閲覧しに来た他のユーザのユーザアイコンを表示する)。
【0013】
この構成によると、情報処理装置において第1の画像を表示しているときに他特定画像が表示されるため、当該第1の画像に切り替えている他の情報処理装置を直感的に分かり易く把握できる。
【0014】
(4) 上記(1)~(3)のいずれかにおいて、前記他特定画像は、前記他の情報処理装置を操作するユーザを特定するためのユーザ情報を含む画像である。
【0015】
この構成によると、第1の画像に切り替えている他の情報処理装置を操作(使用・閲覧)するユーザを把握可能となる。
【0016】
(5) 上記(1)~(3)のいずれかにおいて、前記他特定画像を表示するステップは、他の情報処理装置からの切替情報に基づいて、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていた状態から他の画像に切り替えられたことを特定したときに、前記他の情報処理装置に対応する他特定画像の表示を終了する。
【0017】
この構成によると、第1の画像に切り替えられていた他の情報処理装置において他の画像に切り替えられたことを把握できるとともに、他の画像に切り替えられた後においても他特定画像が表示され続けてしまうことを防止できる。
【0018】
(6) 上記(5)において、前記他特定画像を表示するステップは、前記他特定画像の表示を開始する際に、前記情報処理装置の前記表示部の表示領域の縁部の所定位置から所定領域内に向けて前記他特定画像を移動させ、前記他特定画像の表示を終了する際に、前記他特定画像を前記所定領域内から前記所定位置に向けて移動させる(例えば、
図16(B)、(C)に示す点線矢印)。
【0019】
この構成によると、他特定画像の移動態様から、他の情報処理装置において当該情報処理装置における第1の画像の表示を開始することや表示を終了することを直感的に分かり易く把握させることができる。
【0020】
(7) 上記(5)において、前記他特定画像を表示するステップは、前記自切替情報から他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定したときに前記他特定画像を表示した後に当該他特定画像を一旦非表示とし、他の画像に切り替えられたことを特定したときに前記他特定画像を再び表示した後に当該他特定画像の表示を終了する。
【0021】
この構成によると、同一タイミングにおいて他特定画像が多数表示されてしまい当該情報処理装置における第1の画像を表示している他の情報処理装置が分かり難くなることを極力回避しつつ、他特定画像を表示するための表示領域を抑えることができる。
【0022】
(8) 上記(1)~(3)のいずれかにおいて、前記複数種類の画像は、前記第1の画像とも前記第2の画像とも異なる予め定められた第3の画像(例えば、ビデオ通話画像、チャット画像など)を含み、
前記第3の画像は、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像の種類を特定可能とする種類画像を有する画像である(例えば、
図14のステップS30およびS30a、
図16(D)および(F)など)。
【0023】
この構成によると、第3の画像に切り替えることにより、通信中の他の情報処理装置において設定されている設定モードを一覧把握可能となり、利便性を向上させることができる。
【0024】
(9) 上記(1)において、前記情報処理装置に、前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行うステップ(例えば、
図17のステップS50~ステップS57など)を実行させる。
【0025】
この構成によると、第3の操作に応じて特定制御が行われるため、第1の画像を効率的に他の情報処理装置の表示部に表示させることができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0026】
(10) 上記(9)において、前記特定制御は、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えるための操作を受け付けるアイコンを他の情報処理装置の表示部に表示させるためのアイコン情報を出力する制御であり(例えば、
図17のステップS51)、
前記情報処理装置に、
前記アイコン情報を受信することにより、当該情報処理装置の前記表示部にアイコンを表示するステップ(例えば、
図17のステップS54)と、
前記アイコンへの操作を受け付けることにより、前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像を前記アイコン情報出力元の情報処理装置における第1の画像であって前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップ(例えば、
図17のステップS57)とを実行させる。
【0027】
この構成によると、アイコン情報を受信してアイコンが表示されることにより、他の情報処理装置から切替要請(閲覧要請)があった旨を把握できる。また、アイコン情報を受信したときであっても、アイコンを操作しなければアイコン情報出力元の情報処理装置における第1の画像であって他画像情報から特定される第2の画像に切り替えられることがない。このため、ユーザの意思に応じてアイコン情報出力元の情報処理装置における第1の画像であって他画像情報から特定される第2の画像に切り替えることができる。さらに、切り替える場合には、第2の操作を要することなく、アイコンへの操作により切り替えることができるため、利便性を向上させることができる。
【0028】
(11) 上記(10)において、前記アイコンを表示するステップは、前記アイコンの表示とともに、当該アイコンが表示されていることを強調するための制御を行う。
【0029】
この構成によると、アイコンが表示されているものの、当該アイコンが表示されていることに気付かずに見逃されてしまうことを極力防止できる。
【0030】
(12) 上記(10)において、前記アイコンを表示するステップは、前記アイコン情報を受信したときに前記アイコンを表示し、当該アイコンへの操作を受け付けたときおよび当該操作を受け付けることなく所定時間が経過したときに当該アイコンの表示を終了する(例えば、
図17のステップS52~ステップS56、ステップS59、ステップS60)。
【0031】
この構成によると、アイコン表示がいつまでも継続されてしまい、表示部の表示領域を有効に活用できなくなることを回避できる。
【0032】
(13) 上記(9)において、前記特定制御は、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に強制的に切り替えて表示させるための強制情報(例えば、強制的に閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えるための閲覧要請情報)を出力する制御であり、
前記情報処理装置に、
前記強制情報を受信することにより、前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像を当該強制情報出力元の情報処理装置における第1の画像であって前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップを実行させる(例えば、閲覧要請情報を受信したユーザ端末において、当該ユーザ端末へのいずれの操作も要することなく強制的に閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替える)。
【0033】
この構成によると、強制情報を出力することにより他の情報処理装置において、強制情報出力元の情報処理装置における第1の画像に切り替えさせることができる。また、強制情報を受信した他の情報処理装置において、第2の操作を要することなく強制情報出力元の情報処理装置における第1の画像に切り替えられる。このため、より確実に強制情報出力元の情報処理装置における第1の画像に切り替えさせることができるとともに、利便性を向上させることができる。
【0034】
(14) 上記(13)において、前記情報処理装置に、前記強制情報を受信することにより、前記他画像情報から特定される第2の画像への切り替えに関する情報を報知するステップ(例えば、ユーザXの自端末画像にその後に切り替えられる場合に「閲覧要請に応じてユーザXの画面に切り替わります」といったメッセージ表示や音声出力など。ユーザXの自端末画像にすでに切り替えられた場合に「閲覧要請に応じてユーザXの画面に切り替わりました」といったメッセージ表示や音声出力など。)を実行させる。
【0035】
この構成によると、第2の画像への切り替えに関する情報が報知されるため、画像が強制的に切り替えられた理由・状況などを把握させることができる。
【0036】
(15) 上記(9)~(14)のいずれかにおいて、前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップは、前記第2の操作が所定タイミング毎に受け付けられて前記複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップにより切り替えられるときと同じ態様で前記第2の画像に切り替える(例えば、ユーザ端末において現在設定中の表示モードから閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードに切り替えるための表示モード切替操作(例えば左から右へのスワイプ操作など)が所定時間(例えば、0.2秒)毎に行われた(受け付けた)ときと同じように所定時間毎に表示モードを切り替えて設定することにより、ユーザ端末に表示される画像(表示モードに対応する画像)が所定時間毎に順(段階的)に切り替える)。
【0037】
この構成によると、第2の操作を受け付けたときと同じ態様で第2の画像に切り替えられるため、第2の操作をしていないにもかかわらず切り替えられていることへの違和感を低減できるとともに、滑らかに画像を切り替えることができる。
【0038】
(16) 上記(9)~(14)のいずれかにおいて、前記入力部に対する前記第2の操作を要することなく前記他画像情報から特定される第2の画像に切り替えるステップは、前記第2の操作が受け付けられて前記複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップにより切り替えられるときと異なる態様で前記第2の画像に切り替える場合がある(例えば、表示モードとして閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードを設定して、他の表示モードに対応する画像などに切り替えることなく、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードの画像に即座に切り替えるなど)。
【0039】
この構成によると、第2の操作を受け付けたときと異なる態様で第2の画像に切り替えられるため、通常の切り替えとは異なることをユーザに分かり易く報知できる。
【0040】
(17) 上記(9)~(14)のいずれかにおいて、前記第3の操作は、前記情報処理装置の前記表示部に前記第1の画像が表示されているときにのみ受付可能となる。
【0041】
この構成によると、他の情報処理装置に表示させたい第1の画像を当該情報処理装置において表示させているときにのみ第3の操作が受付可能となるため、意図しない画像を他の情報処理装置に表示させてしまうことを防止できる。
【0042】
(18) 上記(9)~(14)のいずれかにおいて、前記第3の操作は、前記情報処理装置の前記表示部に表示されている画像がいずれの画像であるかにかかわらず受付可能となる。
【0043】
この構成によると、いずれの画像が表示されているときであっても第3の操作が受付可能であるため、表示させたい第1の画像に切り替える必要がなく、操作性および利便性を向上させることができる。
【0044】
(19) 上記(1)において、前記情報処理装置に、前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付けるステップ(例えば、
図19のステップS70)と、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力するステップ(例えば、
図19のステップS71)と、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信するステップ(例えば、
図19のステップS72)と、
前記表示部に表示されている画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示するステップ(例えば、
図19のステップS73、S74)とを実行させる。
【0045】
この構成によると、ある情報処理装置からの部位情報から特定される部位を含む画像を表示部において表示する他の情報処理装置において、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示されるため、他のユーザに対して説明・紹介等を行いたい部位を迅速かつ的確に把握させることができ、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0046】
(20) 上記(19)において、前記指定操作を受け付けるステップは、前記表示部に表示されている画像が前記第1の画像であるか前記第2の画像であるかにかかわらず、前記指定操作を受付可能である。
【0047】
この構成によると、第1の画像のみならず第2の画像に対しても指定操作を行って、当該指定操作に対応する部位にエフェクト画像を重畳して表示されるため、利便性を向上させることができる。
【0048】
(21) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)において実行されるプログラム(例えば、WEBページに含まれるプログラム、インストールされているプログラムなど)であって、
前記情報処理装置に、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップ(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップ(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップ(例えば、ステップS24~S30)とを実行させ、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記情報処理装置に、
前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行うステップ(例えば、
図17のステップS50~ステップS57など)を実行させる。
【0049】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、第3の操作に応じて特定制御が行われるため、第1の画像を効率的に他の情報処理装置の表示部に表示させることができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0050】
(22) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)において実行されるプログラム(例えば、WEBページに含まれるプログラム、インストールされているプログラムなど)であって、
前記情報処理装置に、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップ(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップ(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップ(例えば、ステップS24~S30)とを実行させ、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記情報処理装置に、
前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付けるステップ(例えば、
図19のステップS70)と、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力するステップ(例えば、
図19のステップS71)と、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信するステップ(例えば、
図19のステップS72)と、
前記表示部に表示されている画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示するステップ(例えば、
図19のステップS73、S74)とを実行させる。
【0051】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、ある情報処理装置からの部位情報から特定される部位を含む画像を表示部において表示する他の情報処理装置において、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示されるため、他のユーザに対して説明・紹介等を行いたい部位を迅速かつ的確に把握させることができ、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0052】
(23) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)であって、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力する手段(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信する手段(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信する手段により受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える手段(例えば、ステップS24~S30)とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記入力部に対する第2の操作に応じて前記切り替える手段により前記第2の画像に切り替えたことにより、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像が他の情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを当該他の情報処理装置において特定可能とするための切替情報を出力する手段(例えば、
図14のステップS25c)と、
他の情報処理装置からの切替情報として、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定する自切替情報を受信することにより、当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示する手段(例えば、
図15のステップS40、S41)とをさらに備える。
【0053】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、切替情報を出力・受信し、自切替情報を受信したときには当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた他の情報処理装置に対応する他特定画像が表示されることにより、当該他の情報処理装置を把握できる。その結果、当該情報処理装置における第1の画像を閲覧している他のユーザに適した対応を行うことができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0054】
(24) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)であって、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力する手段(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信する手段(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信する手段により受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える手段(例えば、ステップS24~S30)とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行う手段(例えば、
図17のステップS50~ステップS57など)をさらに備える。
【0055】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、第3の操作に応じて特定制御が行われるため、第1の画像を効率的に他の情報処理装置の表示部に表示させることができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0056】
(25) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)であって、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力する手段(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信する手段(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信する手段により受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える手段(例えば、ステップS24~S30)とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付ける手段(例えば、
図19のステップS70)と、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力する手段(例えば、
図19のステップS71)と、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信する手段(例えば、
図19のステップS72)と、
前記表示部に表示されている画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示する手段(例えば、
図19のステップS73、S74)とをさらに備える。
【0057】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、ある情報処理装置からの部位情報から特定される部位を含む画像を表示部において表示する他の情報処理装置において、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示されるため、他のユーザに対して説明・紹介等を行いたい部位を迅速かつ的確に把握させることができ、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0058】
(26) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)において実行される方法であって、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップ(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップ(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップ(例えば、ステップS24~S30)とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記入力部に対する第2の操作に応じて前記切り替えるステップにより前記第2の画像に切り替えたことにより、当該情報処理装置の前記表示部に表示する画像が他の情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを当該他の情報処理装置において特定可能とするための切替情報を出力するステップ(例えば、
図14のステップS25c)と、
他の情報処理装置からの切替情報として、他の情報処理装置の表示部に表示する画像が当該情報処理装置における第1の画像に切り替えられていることを特定する自切替情報を受信することにより、当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた前記他の情報処理装置に対応する他特定画像を表示するステップ(例えば、
図15のステップS40、S41)とを備える。
【0059】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、切替情報を出力・受信し、自切替情報を受信したときには当該情報処理装置における第1の画像に切り替えた他の情報処理装置に対応する他特定画像が表示されることにより、当該他の情報処理装置を把握できる。その結果、当該情報処理装置における第1の画像を閲覧している他のユーザに適した対応を行うことができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0060】
(27) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)において実行される方法であって、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップ(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップ(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップ(例えば、ステップS24~S30)とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記入力部に対する第3の操作に応じて、他の情報処理装置の表示部に表示されている画像を当該情報処理装置における第1の画像に切り替えて表示させるための特定制御を行うステップ(例えば、
図17のステップS50~ステップS57など)を備える。
【0061】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、第3の操作に応じて特定制御が行われるため、第1の画像を効率的に他の情報処理装置の表示部に表示させることができ、利便性を向上させることができるとともに、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0062】
(28) プロセッサ、メモリ、入力部、および表示部を備える情報処理装置(例えば、ユーザ端末)において実行される方法であって、
前記入力部への第1の操作(例えば、スクロール操作)に応じて前記表示部に表示し得る画像を、他の情報処理装置において特定可能とするための自画像情報を出力するステップ(例えば、ステップS14)と、
他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて当該他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための他画像情報を受信するステップ(例えば、ステップS15)と、
前記表示部に表示する画像を、前記入力部に対する第2の操作(例えば、切替操作)に応じて、前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じた第1の画像と、前記受信するステップにより受信した他画像情報から特定される第2の画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替えるステップ(例えば、ステップS24~S30)とを備え、
前記情報処理装置の前記入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像と、前記他の情報処理装置の入力部への第1の操作に応じて表示する対象となる画像とは、異なる場合があり(変形例における(8)参照)、
前記表示部に表示されている画像に対する指定操作を受け付けるステップ(例えば、
図19のステップS70)と、
前記表示部に表示されている画像と、受け付けた指定操作に対応する部位とを特定可能とするための部位情報を出力するステップ(例えば、
図19のステップS71)と、
他の情報処理装置から出力された部位情報を受信するステップ(例えば、
図19のステップS72)と、
前記表示部に表示されている画像に、前記部位情報から特定される画像の部位が含まれるときに、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示するステップ(例えば、
図19のステップS73、S74)とを備える。
【0063】
この構成によると、情報処理装置を所有するユーザのタイミングで他の情報処理装置において表示している画像を閲覧可能となり、他の情報処理装置を所有するユーザと円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、ある情報処理装置からの部位情報から特定される部位を含む画像を表示部において表示する他の情報処理装置において、当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示されるため、他のユーザに対して説明・紹介等を行いたい部位を迅速かつ的確に把握させることができ、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0064】
(29) 前記入力部はタッチパネルであり、
前記第2の操作は、前記タッチパネルに対する所定方向に沿って移動させる操作であり、
前記切り替えるステップは、前記第1の画像が前記情報処理装置の表示部に表示されている状態において、所定方向のうち特定の方向に移動させる操作によっては前記複数種類の画像のうちの他の画像に切り替えず、所定方向のうち特定の方向とは異なる方向に移動させる操作に応じて前記複数種類の画像のうちの他の画像に切り替え可能である。
【0065】
この構成によると、第1の画像の配置位置がわかりやすくなり、第1の画像への切り替え操作が分かり難くなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1】通信システムのハードウェア構成例を示す図である。
【
図2】ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】複数のユーザ端末間においてWebRTC(例えばP2P通信を含む)を開始するまでのフローを説明するための図である。
【
図4】ユーザ端末Xにおけるタッチスクリーンの表示画面例を示している。
【
図5】P2P通信中におけるユーザ端末Xにおけるタッチスクリーンの表示画面例と、相手端末であるユーザ端末Yにおける自端末モード中のタッチスクリーンの表示画面例とを示している。
【
図6】P2P通信中におけるユーザ端末Xにおけるタッチスクリーンの表示画面例と、相手端末であるユーザ端末Yにおける自端末モード中のタッチスクリーンの表示画面例とを示している。
【
図7】描画処理を説明するためのフローチャートである。
【
図8】画像特定処理を説明するためのフローチャートである。
【
図9】表示処理を説明するためのフローチャートである。
【
図10】第2実施形態における描画処理を説明するためのフローチャートである。
【
図11】第2実施形態における画像特定処理を説明するためのフローチャートである。
【
図12】第2実施形態における表示処理を説明するためのフローチャートである。
【
図13】第2実施形態のP2P通信中におけるユーザ端末Xにおける自端末モード中のタッチスクリーンの表示画面例と、相手端末であるユーザ端末Yにおけるタッチスクリーンの表示画面例とを示している。
【
図14】第3実施形態における表示処理を説明するためのフローチャートである。
【
図15】ユーザアイコン制御処理を説明するためのフローチャートである。
【
図16】ユーザアイコン制御処理による表示例を説明するための図である。
【
図17】閲覧要請関連処理を説明するためのフローチャートである。
【
図18】閲覧要請関連処理による表示例を説明するための図である。
【
図19】操作部位共有処理を説明するためのフローチャートである。
【
図20】操作部位共有処理による表示例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
本開示に係る通信システムは、複数のユーザ各々が所有する情報処理装置間において画面を共有し合いかつ簡便な操作で切り替え可能とするシステムである。以下、図面を参照しつつ通信システムに関する実施の形態について説明する。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が本発明に含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。
【0068】
[第1実施形態]
<通信システムのハードウェア構成>
図1は、通信システム1のハードウェア構成例を示す図である。通信システム1は、複数のユーザ端末100と、WEBサーバ200と、シグナリングサーバ300とを含む。複数のユーザ端末100、WEBサーバ200、および、シグナリングサーバ300は、各々、ネットワーク2を介して通信接続可能であり、双方向に情報(データ)を送受信できる。ネットワーク2は、インターネットおよび図示しない無線基地局によって構築される各種移動通信システム等で構成される。この移動通信システムとしては、例えば、所謂4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、および所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が挙げられる。
【0069】
ユーザ端末100(コンピュータ、情報処理装置)は、例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、またはタブレット型コンピュータ等の携帯端末であってよく、据え置き型のパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであってもよい。また、ユーザ端末100は、WEBページを閲覧するためのWEBブラウザを実装(インストール)している。
【0070】
図2は、ユーザ端末100のハードウェア構成例を示す図である。ユーザ端末100は、図示の通り、制御処理部を構成するプロセッサ101、記憶部を構成するRAM102、ROM103、EEPROM104、撮像素子(例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサなど)で撮影した画像をデジタル信号に変換するカメラ105、音波によって生ずる振動板などの機械的な振動を電気信号に変換するマイクロフォン106、音声を出力するスピーカ107、画像を表示する表示部を備え当該表示部に対するタッチ操作を検出するタッチスクリーン108、所定のボタン(操作部)に対するユーザからの押圧操作等を検出する操作検出部109、通信IF110、および、入出力IF111を備える。ユーザ端末100が備えるこれらの構成は、通信バスによって互いに電気的に接続される。通信IF110は、NIC(Network Interface Controller)及び無線LAN(Local Area Network)チップなどを含む。なお、ユーザ端末100は、タッチスクリーン108に代えて、または、加えて、ユーザ端末100本体とは別に構成されたディスプレイ(表示部)を接続可能な入出力IFを備えていてもよい。
【0071】
プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、およびGPU(Graphics Processing Unit)などを含む。プロセッサ101は、例えば、EPROM104に記憶されたプログラムをRAM102上に読み込み、プログラムの指示に従ってタッチスクリーン108や操作検出部109、通信IF110などからデータを受け取り、取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、演算済み・加工済みのデータをEEPROM104やタッチスクリーン108、通信IF110などに出力する。
【0072】
図1に戻り、WEBサーバ200およびシグナリングサーバ300(コンピュータ、情報処理装置)は、各々、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであってよい。WEBサーバ200およびシグナリングサーバ300は、少なくともプロセッサと、メモリと、ストレージと、通信IFと、入出力IFとを備え、通信バスによって互いに電気的に接続される。
【0073】
WEBサーバ200は、所定のWEBページを提供するサーバである。WEBページは、1階層のページであってもよく、ページ内の所定のリンクをクリック操作することによりリンク先のページに遷移するような複数階層のページであってもよい。WEBサーバ200が提供するWEBページには、例えば、WebRTC(Web Real-time Communications)サービスを提供するためのプログラム(例えば、スクリプト、JavaScript(登録商標)等)を含むWEBページが設けられている。ユーザは、ユーザ端末100に実装されているWEBブラウザを利用してWEBサーバ200にアクセスすることにより、WEBページに含まれるプログラムに基づいてWebRTC技術を利用したビデオ通話・画面共有等の通信サービスを受けることができる。
【0074】
シグナリングサーバ300は、複数のユーザ端末100各々に実装されているWEBブラウザ間にRTC Peer Connectionを確立するための情報の交換を仲介するサーバである。ユーザ端末100は、WEBブラウザを利用してWEBサーバ200にアクセスすることにより、WEBページを構成するhtmlファイルを受信してWEBページを表示可能となるとともに、WebRTC技術を利用して映像通信・画面共有等を行うためのプログラムファイルをダウンロードして、他のユーザ端末100とリアルタイムでビデオ通話・画面共有等を行うことが可能となる。
【0075】
本実施形態におけるユーザ端末100は、ダウンロードしたプログラムに基づいて、例えば、シグナリングサーバ300を介してRTC Peer Connectionが確立されてPeer to Peer(P2P)通信が可能となった複数のユーザ端末100間において、リアルタイムで例えばカメラ105で撮像した画像やマイクロフォン106に入力された音声を送受信するビデオ通話が実行可能になる。さらに、本実施形態におけるユーザ端末100は、ダウンロードしたプログラムによって、例えば、ユーザ端末100で実際に閲覧しているWEBページ画像を他のユーザ端末100において表示可能とするための情報を送受信可能となり、かつ、ユーザ端末100を所有するユーザからの切替操作(例えば、左右方向へのスワイプ操作等)に応じて当該タッチスクリーンに表示する画像を複数種類の画像(例えば、自端末の画像、相手端末の画像、ビデオ通話の画像等)のいずれかに切り替えて表示する画面共有が実行可能となる。以下においては、P2P通信を成立させてから、ビデオ通話および画面共有するまでの流れを説明する。
【0076】
図3は、複数のユーザ端末間においてWebRTC(例えばP2P通信を含む)を開始するまでのフローを説明するための図である。
図3では、複数のユーザ端末のうちのユーザXが所有するユーザ端末Xと、ユーザYが所有するユーザ端末Yとの間においてP2P通信が成立するまでのフローを示している。
図3の横軸においては、ユーザ端末X、ユーザ端末Y、WEBサーバ200、シグナリングサーバ300などの各構成を示し、縦軸においては、時間の経過に応じて各構成における処理内容を示している。なお、
図3は、複数のユーザ端末間においてWebRTC(例えばP2P通信を含む)を開始するまでのフローの一例に過ぎず、複数のユーザ端末間において通信可能な状態となるものであれば以下に説明するものに限るものではない。また、
図4は、ユーザ端末Xにおけるタッチスクリーン108の表示画面例を示している。
【0077】
まず、t1では、ユーザ端末XにおいてWebブラウザを立ち上げてWEBサーバ200へWEBページ要求が送信される。WEBページ要求には、ユーザ端末Xが他のユーザ端末とP2P通信を可能にするための通信可能情報(例えば、メディアの種類(音声、映像)やコーデック形式、IPアドレスやポート番号、データ転送で利用するプロトコル(TCP、UDP等)、暗号化の鍵などの情報(RTC Peer Connectionを確立するための情報)などを特定可能な情報)が含まれる。WEBサーバ200は、WEBページ要求を受信すると、通信可能情報をシグナリングサーバ300へ送信する。
【0078】
また、t2では、WEBサーバ200からユーザ端末Xに対して、WEBページ応答が送信される。WEBページ応答には、所定画像を表示するための情報(htmlファイル、画像データ等)が含まれる。これにより、WEBサーバ200から提供されるWEBページがユーザ端末Xのタッチスクリーン108に表示される。また、WEBページ応答には、プログラムファイル(スクリプト、JavaScript(登録商標)等)が含まれる。これにより、WEBサーバ200にアクセスしたユーザ端末100は、WEBページに含まれるプログラムを実行することにより、P2P通信を成立させてビデオ通話や画面共有が可能となる。なお、WEBページ応答に含まれRAM102に保存されるプログラムファイルは、WEBサーバ200へのアクセスを終了したときに破棄されるが、これに限らず、ユーザの設定等に応じて破棄せずに次回アクセス時において利用可能となるように維持されるものであってもよい。
【0079】
図4(a)には、WEBサーバ200にアクセスしてWEBページがタッチスクリーン108に表示されたときの画面例を示している。タッチスクリーン108の画面上方領域108aには、現在時刻(例として「18:21」)と、アクセス先のアドレス(例として「abc.com」)と、アクセスしたユーザ名(ここではユーザXであるため「X」)と、後述するルームを作成するためのアイコン401とが表示されている。
【0080】
タッチスクリーン108の画面中央領域108bには、WEBページ(所定画像)のうちの一部画像(閲覧開始時の画面)が表示される。本実施形態では、ショッピングサイトのページを例示しているが、WEBページの種類はこれに限るものではない。ユーザ端末Xは、WEBサーバ200から提供されるWEBページのうち、画面中央領域108bに対する例えば上下方向のスワイプ操作やスクロールバーに対する操作などのスクロール操作(第1の操作)に応じて任意の箇所を画面中央領域108bに表示することができる。これにより、ユーザは、画面中央領域108bに対するスクロール操作により、WEBページのうちの閲覧したい箇所を閲覧することができる。
【0081】
また、画面中央領域108a内の上方においては、相手端末報知画像402、ビデオ通話報知画像403、および自端末報知画像404がWEBページに重畳させて表示される。相手端末報知画像402、ビデオ通話報知画像403、および自端末報知画像404は、各々、画面中央領域108bの表示モードを報知するための画像である。表示モードとしては、自端末の画像を表示するための自端末モード、相手端末の画像を表示するための相手端末モード、および、ビデオ通話の画像を表示するためのビデオ通話モードとを含む複数種類の表示モードが設けられている。本実施形態におけるユーザ端末100は、WEBページに含まれるプログラムに基づいて、例えば左右方向へのスワイプ操作や後述するアイコンへの操作などの切替操作(第2の操作)に応じて、いずれかの表示モードに切り替えて、当該表示モードに対応する画像を表示できる。WEBページの表示を開始した際には、表示モードが自端末モードに設定される。このため、画面中央領域108aにおいては、自端末の画面(WEBページの一部画像)が表示されるとともに、自端末報知画像404が反転表示されることにより、自端末の画面が表示されていることが報知される。
【0082】
タッチスクリーン108の画面下方領域108cには、自分の映像を相手端末に表示可能となるビデオ通話と、自分の映像を相手端末に表示せずにデフォルト画面を表示する音声通話とを切り替える通話切替アイコン405aと、P2P通信を終了するための終了アイコン405bと、チャットを行うための入力欄406と、WEBブラウザの各種アイコン407~411とが表示される。相手端末とP2P通信が成立しているときには、通話切替アイコン405をタッチ操作することにより、ビデオ通話から音声通話へ、あるいは音声通話からビデオ通話へ切り替えることができ、終了アイコン405bをタッチ操作することよりP2P通信(ビデオ通話)を終了して自端末の画像を表示することができ、入力欄406をタッチ操作することにより、文字・スタンプ等の入力が可能となり、入力された文字等を相手端末に送信可能となる。
【0083】
なお、各種アイコン407~411は、WEBブラウザの機能によって表示されるアイコンである。このうち、アイコン409は、ビデオ通話・画面共有等を開始するための共有用リンクを相手端末に共有する際に操作される共有用アイコンである。共有用リンクは、例えば、ユーザが作成したルーム固有のアドレスを特定するための文字列情報を含む。共有用リンクをクリックすることにより、WEBサーバ200にアクセスするとともに作成されたルームに入室可能となる。以上のように、WEBサーバ200にアクセスしてWEBページを表示する際には、当該WEBページに含まれるプログラムに基づいて、WEBページ以外に複数のアイコンや画像などが表示される。
【0084】
図3に戻り、t1において通信可能情報を受信したシグナリングサーバ300においては、ユーザ端末Xに対しSDP(Session Description Protocol)を発行するための処理が行われ、t3では、発行されたSDPがユーザ端末Xに送信されてRAM102の所定領域に格納される。SDPには、例えば、メディアの種類(音声、映像)やコーデック形式、IPアドレスやポート番号、データ転送で利用するプロトコル(TCP、UDP等)、暗号化の鍵などの情報(RTC Peer Connectionを確立するための情報)が含まれる。
【0085】
また、ユーザ端末Xは、WEBサーバ200から提供されるWEBページを表示している際に、t4に示すように、共有開始条件を成立させて共有用リンクを他のユーザに送信することにより、当該他のユーザが所有するユーザ端末との間においてP2P通信を成立させることが可能となる。
【0086】
図4(b)~(d)は、共有開始条件を成立させて共有用リンクを他のユーザ(
図4ではユーザY)に送信するまでの画面例を示している。まず、
図4(a)で示したアイコン401をタッチ操作して、
図4(b)に示す「ルームを作成」といったルーム作成アイコン420を含む画面を表示させる。
【0087】
次に、ルーム作成アイコン420をタッチ操作して、P2P通信接続に用いる固有のルームを作成するとともに、当該ルーム固有のアドレス(例えば、暗号化の鍵や暗号化されたテキスト等を所定のURLの語尾に付与されたルーム固有のURL)を発行し、当該アドレスを特定するための情報を含む共有用リンクを生成する。また、ルーム作成アイコン420をタッチ操作することにより、P2P通信開始に備えて、表示モードがビデオ通話モードに切り替えられる。その結果、画面中央領域108bの画像は、自端末の画像からビデオ通話の画像に切り替えられる。これに伴って、
図4(c)の画面では、画面中央領域108bがWEBページを表示していた自端末画面から「AUDIO」といった文字列を含む画面に切り替えられる。
図4(c)の段階では、未だP2P通信が成立しておらずビデオ通話が開始していないため、ビデオ通話画面として「AUDIO」といった文字列を含む画面が表示される。また、ビデオ通話モードに切り替えられた際には、ビデオ通話報知画像403が反転表示された状態となる。
【0088】
P2P通信は、共有用リンクを相手端末に通知してクリックさせることにより成立する。
図4(c)では、WEBブラウザの共有機能を利用して共有用リンクを相手端末に通知する例について説明する。
図4(c)に示すように、WEBブラウザの共有用アイコン409をタッチ操作して、WEBブラウザの機能により
図4(d)に示す画面を表示させる。
図4(d)に示す画面では、画面下半分にウインドウ430が重畳表示される。ウインドウ430内には、作成したルーム固有のアドレスを特定するための情報を含む共有用リンクを他の特定ユーザに送信するために利用できるアプリに対応するアプリアイコン431~434が表示される。ユーザXは、いずれかのアプリアイコンをタッチ操作することにより、当該アプリを起動させて他のユーザ(ここではユーザY)の宛先等を選択して共有用リンクを送信する。当該アプリにより共有用リンクの送信を完了させると、タッチスクリーン108には、再び
図4(c)に示す画面が表示され、ユーザYからの接続待ち状態となる。なお、接続待ち状態においては、一旦、
図4(c)に示す画面が表示されるが、この間においても切替操作を行うことにより自端末モードに切り替えて自端末の画像を表示してWEBページを閲覧可能となり、ユーザYの接続が完了したときに自動的にビデオ通話モードに切り替えられるものであってもよい。
【0089】
以上のように、ユーザXは、アイコン401操作→ルーム作成(
図4(b)参照)→共有アイコン409操作(
図4(c)参照)→アプリアイコン操作により共有開始条件を成立させて、アプリを用いて共有用リンクを他のユーザに送信することができる。なお、共有用リンクの通知方法は、
図4(c)および
図4(d)で示したものに限るものではなく、メール等で通知するものなどであってもよい。ユーザXが所有するユーザ端末Xは、ルームを作成した時点で、当該ルーム固有のURLにアクセスした状態となる。
【0090】
共有用リンクを受信したユーザ端末Yにおいては、当該共有用リンクがタッチ操作(クリック)されることにより、WEBサーバ200にアクセスし、ユーザXが作成したルームに入室(ルーム固有のURLにアクセス)してユーザ端末XとのP2P通信を成立させるための処理を開始する。共有リンクがタッチ操作されると、
図3のt5に示されるように、ユーザ端末YにおいてWebブラウザを立ち上げてWEBサーバ200へWEBページ要求が送信される。WEBページ要求には、ユーザ端末Yが共有用アドレス送信元のユーザ端末XとP2P通信を可能にするための通信可能情報が含まれる。WEBサーバ200は、WEBページ要求を受信すると、通信可能情報をシグナリングサーバ300へ送信する。
【0091】
また、t6では、WEBサーバ200からユーザ端末Yに対して、WEBページ応答が送信される。当該WEBページ応答にも、前述した所定画像を表示するための情報や、プログラムファイル(スクリプト、JavaScript(登録商標)等)が含まれる。これにより、WEBサーバ200から提供されるWEBページがユーザ端末Yのタッチスクリーン108に表示される(
図4(a)と同様)とともに、P2P通信を成立させてビデオ通話や画面共有が実行可能となる。
【0092】
一方、t5において通信可能情報を受信したシグナリングサーバ300においては、ユーザ端末Yに対しSDPを発行するための処理が行われ、t7では、発行されたSDPがユーザ端末Yに送信されてRAM102の所定領域に格納される。t7に引き続いてt8では、シグナリングサーバ300を介して、受信したSDPが共有用リンク送信元のユーザ端末Xに送信され、t9に示されるように、ユーザ端末Xにおいて、ユーザ端末YからのSDPが登録される。
【0093】
ユーザ端末Xは、t9に続くt10において、t3ですでに格納しているユーザ端末XのSDPを、シグナリングサーバ300を介してユーザ端末Yに送信し、t11に示されるように、ユーザ端末Yにおいて、ユーザ端末XからのSDPが登録される。これにより、ユーザ端末Xとユーザ端末Yとの間で接続確認が実行され、P2Pで通信できるIPアドレスおよびポート番号のペアが決定されRTC Peer Connectionが確立される。その結果、ユーザ端末Xとユーザ端末Yとの間においてP2P通信が成立して、ビデオ通話が開始されるとともに画面共有が可能となる。
【0094】
図4(e)は、P2P通信が成立して相手方であるユーザYとのビデオ通話が開始されている画面を示している。P2P通信が開始されると、自端末においては、カメラ105で撮像される画像のデータとマイクロフォン106で収集された音声のデータとを相手端末に送信するとともに、相手端末からも同様に送信されてくる画像および音声のデータを受信し、画面中央領域108bに相手端末からの画像を表示するとともにスピーカ107から音声を出力することが可能となる。画像および音声のデータの送受信は、予め定められた時間(例えば、50msec)毎に行われる。これにより、ビデオ通話画面が表示可能となる。
図4(e)では、ユーザ端末XにおいてユーザYを含む画像(動画像)が表示されている様子が示されている。
【0095】
また、P2P通信が開始されると、自端末においては、WEBページのうち当該自端末において自端末モード中におけるスクロール操作に応じて表示され得る画像(領域)を特定可能とするための特定用情報を相手端末に送信するとともに、相手端末からも同様に送信されてくる特定用情報を受信する。
【0096】
自端末において送信する特定用情報は、例えば、WEBサーバ200にアクセスしたときに受信したWEBページの特定位置(例えば当該WEBページの左上隅の位置、x軸およびy軸において座標0となる位置等)を基点とした場合の、自端末モード中におけるスクロール操作に応じて画面中央領域108bに表示される画像の所定位置(例えば左上隅の位置等)の座標位置を特定する情報である。また、自端末において受信する特定用情報は、例えば、相手端末においてWEBサーバ200にアクセスしたときに受信したWEBページの特定位置(例えば左上隅の位置、x軸およびy軸において座標0となる位置等)を基点とした場合の、当該相手端末における自端末モード中のスクロール操作に応じて当該相手端末の画面中央領域108bに表示される画像の所定位置(例えば左上隅の位置等)の座標位置を特定する情報である。特定用情報の送受信は、所定時間(例えば、100msec)毎に行われる。これにより、WEBページのうち自端末において閲覧している画像のみならず、相手端末において閲覧している画像をリアルタイムに特定可能となる。
【0097】
ユーザ端末100は、WEBページに含まれるプログラムに基づいて、切替操作に応じた表示モードに切り替えて設定し、当該表示モードに対応する画像を当該ユーザ端末100の画面中央領域108bに表示可能となる。なお、P2P通信中のユーザ端末100は、設定されている表示モードにかかわらず、少なくとも画像・音声のデータと特定用情報とを相手端末に送信し、相手端末からの画像・音声のデータと特定用情報とを受信する。
【0098】
図5および
図6は、P2P通信中におけるユーザ端末Xにおけるタッチスクリーン108の表示画面例と、相手端末であるユーザ端末Yにおける自端末モード中のタッチスクリーン108の表示画面例とを示している。
【0099】
図5(a)には、ユーザ端末Xの表示画面例が示されており、
図5(a1)が相手端末モード時の表示画面例であり、
図5(a2)がビデオ通話モード時の表示画面例であり、
図5(a3)が自端末モード時の表示画面例である。設定されている表示モードが例えばビデオ通話モード時であるときには、
図5(a2)に示すように、ユーザ端末Yから送信されてくる画像・音声のデータに基づいて、相手であるユーザYを撮像した画像(動画像)を画面中央領域108bに表示するとともにスピーカ107から音声を出力する。これにより、ビデオ通話画面が表示される。
【0100】
ビデオ通話モード時の表示画面が表示されているときにおいて、例えば、右から左へスワイプさせる切替操作を受け付けたときには、
図5(a3)に示すように、表示モードが自端末モードに切り替えられて、自端末モード時の表示画面が表示されるとともに、自端末報知画像404が反転表示された状態に切り替えられる。
図5(a3)では、WEBページのうちの閲覧開始時の画面が表示されている例を示している。
【0101】
自端末モード時には、WEBページのうちの自端末であるユーザ端末Xに対するスクロール操作に応じた任意の箇所を表示可能である。また、ユーザ端末100は、前述したように、いずれの表示モードが設定されているかにかかわらず、P2P通信中においては所定時間毎に、WEBページのうち自端末モード時のスクロール操作に応じた箇所(WEBページ内の画像)を特定可能な特定用情報を相手端末であるユーザ端末Yに送信する。これにより、ユーザ端末Xにおける自端末モード時のスクロール操作に応じてユーザXが閲覧している箇所の画像をユーザ端末Y側で特定可能となる。なお、自端末モード時においてもユーザ端末Yから送信されてくる音声のデータに基づいて、ユーザYからの音声をスピーカ107から出力する。
【0102】
また、自端末モード時の表示画面が表示されているときにおいて、例えば、左から右へスワイプさせる切替操作を受け付けたときには、
図5(a2)に示すように、表示モードがビデオ通話モードに切り替えられて、ビデオ通話モード時の表示画面が表示されるとともに、ビデオ通話報知画像403が反転表示された状態に切り替えられる。これにより、相手端末からの画像を画面中央領域108bに表示するとともにスピーカ107から音声を出力する。
【0103】
ビデオ通話モード時の表示画面が表示されているときにおいて、例えば、左から右へスワイプさせる切替操作を受け付けたときには、
図5(a1)に示すように、表示モードが相手端末モードに切り替えられて、相手端末モード時の表示画面が表示されるとともに、相手端末報知画像402が反転表示された状態に切り替えられる。前述したように、相手端末であるユーザ端末Yは、ユーザ端末Xと同様に、いずれの表示モードが設定されているかにかかわらず、P2P通信中においては所定時間毎に、WEBページのうち当該ユーザ端末Yにおける自端末モード時のスクロール操作に応じた箇所(WEBページ内の画像)を特定可能な特定用情報を相手端末であるユーザ端末Xに送信する。このため、ユーザ端末Yにおける自端末モード時のスクロール操作に応じてWEBページのうちユーザYが閲覧している箇所の画像をユーザ端末X側で特定可能となる。
【0104】
図5(a’)に示すように、ユーザ端末Yでは、WEBページのうちの閲覧開始時の画面が表示されている例が示されており、当該画面を特定可能な特定用情報をユーザ端末Xに送信する。このため、ユーザ端末Xの表示モードとして相手端末モードが設定されているときには、
図5(a1)に示すように、ユーザ端末Yから送信される特定用情報に基づいて、WEBページのうちの閲覧開始時の画面がユーザ端末Xの画面中央領域108bに表示される。これにより、ユーザ端末Yにおける自端末モード時の操作に応じてWEBページのうちユーザYが閲覧している箇所の画像をユーザ端末X側で特定可能となる。なお、相手端末モード時においてもユーザ端末Yから送信されてくる音声のデータに基づいて、ユーザYからの音声をスピーカ107から出力する。
【0105】
また、相手端末モード時の表示画面が表示されているときにおいて、例えば、右から左へのスワイプ操作を受け付けたときには、表示モードがビデオ通話モードに切り替えられて、ビデオ通話モード時の表示画面が表示されるとともに、ビデオ通話報知画像403が反転表示された状態に切り替えられる。これにより、相手端末からの画像を画面中央領域108bに表示するとともにスピーカ107から音声を出力する。以上のように、ユーザ端末100の画面中央領域108bに表示する画像を、当該ユーザ端末100への切替操作により、自端末の画像、相手端末の画像、および、ビデオ通話の画像のいずれかに切り替えることができる。
【0106】
なお、自端末モード時の表示画面において、例えばさらに右から左へスワイプさせる操作が行われたとしても、相手端末モードなどの他の表示モードに切り替えられることはない。また、相手端末モード時の表示画面において、例えばさらに左から右へスワイプさせる操作が行われたとしても、自端末モードなどの他の表示モードに切り替えられることはない。つまり、自端末モード時の表示画面から相手端末モード時の表示画面への切り替えと、相手端末モード時の表示画面から自端末モード時の表示画面への切り替えとが規制されている。
【0107】
図5(b)および
図5(b’)は、ユーザYが閲覧している箇所が変化した場合の表示画面例を示している。
図5(b’)は、ユーザ端末Yの自端末モード時において、ユーザYがスクロール操作して、WEBページのうちの例えば「今日のイチ押し」の商品画像等を含む箇所をユーザ端末Yの画面中央領域108bに表示している表示画面例を示している。前述したように、ユーザ端末Yは、設定されている表示モードにかかわらず、自端末モード時において当該ユーザ端末Yの画面中央領域108bに表示され得る画像を特定するための特定用情報を所定時間毎に送信しており、当該特定用情報をユーザ端末Xは受信する。このため、ユーザXは、ユーザ端末Xの表示モードを相手端末モードに切り替えることにより、
図5(b1)に示すようにユーザ端末Xの画面中央領域108bにWEBページのうちの「今日のイチ押し」の商品画像等を含む箇所が表示されて、ユーザYが閲覧している箇所をリアルタイムに把握することができる。
【0108】
図6は、ユーザXが閲覧している箇所およびユーザYが閲覧している箇所各々が変化した場合の表示画面例を示している。
図6(c’)は、ユーザ端末Yの自端末モード時において、ユーザYがスクロール操作して、WEBページのうちの例えば「あなたにおすすめのクーポン」のクーポン画像等を含む箇所をユーザ端末Yの画面中央領域108bに表示している表示画面例を示している。この場合、ユーザXは、ユーザ端末Xの表示モードを相手端末モードに切り替えることにより、
図6(c1)に示すようにユーザ端末Xの画面中央領域108bにWEBページのうちの「あなたにおすすめのクーポン」のクーポン画像等を含む箇所が表示されて、ユーザYが閲覧している箇所をリアルタイムに把握することができる。
【0109】
同様に、
図6(c3)においては、ユーザ端末Xの自端末モード時においてユーザXがスクロール操作して、WEBページのうちの例えば「新商品!」の商品画像等を含む箇所をユーザ端末Xの画面中央領域108bに表示している表示画面例を示している。前述したように、ユーザ端末Xは、画面中央領域108bに表示している画像を特定するための特定用情報を所定時間毎に送信しており、当該特定用情報をユーザ端末Yは受信する。このため、図示していないが、ユーザYは、ユーザ端末Yの表示モードを相手端末モードに切り替えることにより、ユーザ端末Yの画面中央領域108bにWEBページのうちの「新商品!」の商品画像等を含む箇所が表示されて、ユーザXが閲覧している箇所をリアルタイムに把握することができる。
【0110】
図6(d)および
図6(d’)についても同様に、ユーザXは、ユーザ端末Xの表示モードを相手端末モードに切り替えることにより、
図6(d1)に示すように、ユーザ端末Xの画面中央領域108bにWEBページのうちの「最近チェックした商品」の商品画像等を含む箇所が表示されて、ユーザYが閲覧している箇所をリアルタイムで把握することができる。また、図示していないが、ユーザYは、ユーザ端末Yの表示モードを相手端末モードに切り替えることにより、ユーザ端末Yの画面中央領域108bにWEBページのうちの「あなたにおすすめのクーポン」のクーポン画像等を含む箇所(
図6(d3)と同じ箇所)が表示されて、ユーザXが閲覧している箇所をリアルタイムに把握することができる。
【0111】
ユーザ端末100は、前述したWEBページに含まれるプログラムに基づいて各種処理を行うことにより、
図4~
図6で例示したように表示画面を制御している。以下では、WEBページに含まれるプログラムに基づいて実行される処理の一例として、タッチスクリーン108に表示するための画像をRAM102に描画するための描画処理と、複数のユーザ端末100各々においてWEBページのうち自端末モード時において画面中央領域108bに表示し得る画像(箇所)を特定するための画像特定処理と、切替操作に応じた表示モードに切り替えて表示モードに対応する画像を画面中央領域108bに表示するための表示処理とについて説明する。
【0112】
図7は、描画処理を説明するためのフローチャートである。ユーザ端末100は、WEBサーバ200にアクセスしてWEBページを受信してから当該WEBページの閲覧を終了するまでの間、WEBページに含まれるプログラムに基づいて、描画処理を予め定められた時間(例えば、50msec)毎に繰り返し実行する。
【0113】
ステップS01においては、WEBサーバ200にアクセスし、WEBページ応答に応じて閲覧を開始するときであるか否かが判定される。閲覧を開始するときであると判定されたときには、ステップS02において、ユーザ端末100のRAM102の予め定められた第1領域に、所定画像であるWEBページ全体が描画される。自端末モード時には、当該第1領域に描画されたWEBページのうちスクロール操作に応じた領域の画像が画面中央領域108bに表示可能となる。一方、閲覧を開始するときであると判定されなかったときには、すでに閲覧中でありWEBページ全体が描画されているため、ステップS03へ移行する。
【0114】
ステップS03においては、P2P通信が成立して当該P2P通信を開始するときであるか否かが判定される。P2P通信を開始するときであると判定されたときには、ステップS04においてRAM102の予め定められた第2領域に、相手端末から受信した画像データに基づいてビデオ通話画像が描画される。ビデオ通話モード時には、当該第2領域に描画された画像が画面中央領域108bに表示可能となる。
【0115】
ステップS05においては、RAM102の予め定められた第3領域に、所定画像であるWEBページ全体を描画して、描画処理を終了する。相手端末モード時には、当該第3領域に描画されたWEBページのうち、相手端末から受信した特定用情報に応じた領域の画像が画面中央領域108bに表示可能となる。
【0116】
一方、ステップS03においてP2P通信を開始するときであると判定されなかったときには、ステップS06においてP2P通信中であるか否かが判定される。P2P通信中であると判定されたときには、ステップS07において第2領域のビデオ通話画像を相手端末から受信した画像データに基づくビデオ通話画像に更新して、描画処理を終了する。これにより、ビデオ通話画像として動画像を表示可能となる。一方、P2P通信中であると判定されなかったときには、そのまま描画処理を終了する。
【0117】
以上のように、描画処理により、画面中央領域108bに表示するための基となる画像が描画される。なお、本実施形態における描画処理では、自端末モード時に用いる第1領域への描画をも行う例について説明したが、当該第1領域への描画についてはWEBブラウザの機能により描画されるものとし、本描画処理においてステップS01およびS02の処理を行わないものであってもよい。
【0118】
図8は、画像特定処理を説明するためのフローチャートである。ユーザ端末100は、WEBサーバ200にアクセスしてWEBページを受信してから当該WEBページの閲覧を終了するまでの間、WEBページに含まれるプログラムに基づいて、画像特定処理を予め定められた時間(例えば、50msec)毎に繰り返し実行する。
【0119】
ステップS11では、表示モードが自端末モードであるか否かが判定される。なお、表示モードは、後述する表示処理(ステップS21、S23~S25等)において設定される。ステップS11において自端末モードであると判定されたときには、ステップS12においてRAM102の第1領域に描画されたWEBページのうち、自端末に対するスクロール操作に応じて画面中央領域108bに表示する領域(画像)を特定して、ステップS13に移行する。これにより、自端末モード時において画面中央領域108bに表示する画像が特定される。なお、ステップS12で特定された領域(画像)は、他の表示モードに切り替えられた後においても維持され、再び自端末モードに切り替えたときには当該維持されている領域(画像)が画面中央領域108bに表示されることになる。一方、ステップS11において自端末モードであると判定されなかったときには、そのままステップS13へ移行する。
【0120】
ステップS13では、P2P通信中であって特定用情報を送受信する所定時間が経過したか否かが判定される。P2P通信中であって所定時間が経過したと判定されなかったときには、そのまま画像特定処理を終了する。一方、P2P通信中であって所定時間が経過したと判定されたときには、設定されている表示モードの種類にかかわらず、ステップS14において、ステップS12において特定されている領域(画像)であって、スクロール操作に応じた領域(画像)を特定可能とするための特定用情報を相手端末に送信する。これにより、自端末モード時において画面中央領域108bに表示する画像が相手端末においても特定可能となる。
【0121】
ステップS15において、自端末のRAM102の第3領域に描画されたWEBページのうち、相手端末からの特定用情報に応じて画面中央領域108bに表示する領域(画像)を特定して、画像特定処理を終了する。これにより、相手端末モード時において画面中央領域108bに表示する画像が特定可能となる。相手端末からの特定用情報は、相手端末に表示している画像や、自端末に表示している画像がいずれの画像であるかにかかわらず、相手端末から送信され自端末において受信される。
【0122】
以上のように、画像特定処理により、画面中央領域108bに表示するための画像が特定される。なお、本実施形態における画像特定処理では、自端末モード時における領域(画像)についても特定する例について説明したが、自端末モード時における領域(画像)を特定する処理についてはWEBブラウザの機能により行うものとし、本画像特定処理においてステップS11およびS12の処理を行わないものであってもよい。この場合、S14では、スクロール操作に応じてWEBブラウザの機能により特定された領域(画像)を利用して、当該領域(画像)を特定する特定用情報を送信するようにしてもよい。
【0123】
図9は、表示処理を説明するためのフローチャートである。ユーザ端末100は、WEBサーバ200にアクセスしてWEBページを受信してから当該WEBページの閲覧を終了するまでの間、WEBページに含まれるプログラムに基づいて、表示処理を実行する。
【0124】
ステップS21では、WEBページの閲覧を開始したとき等であるため、表示モードとして自端末モードを設定する。自端末モード時においては、自端末報知画像404を反転表示させる処理も行われる。ステップS22では、P2P通信の開始時であるか否かが判定される。ステップS22においては、ルームが作成されることによりP2P通信の開始時であると判定されるものとするが、実際にP2P通信が成立することによりP2P通信の開始時であると判定されるものであってもよい。
【0125】
ステップS22でP2P通信の開始時であると判定されなかったときには、ステップS27において、RAM102の第1領域に描画されたWEBページのうち、自端末に対するスクロール操作に応じてステップS12において特定されている領域の画像を画面中央領域108bに表示する。これにより、P2P通信中でないときや自端末モードが設定されているときには、WEBページのうちスクロール操作に応じた箇所の画像が画面中央領域108bに表示されて、閲覧可能となる(
図4(a)等参照)。
【0126】
一方、ステップS22においてP2P通信の開始時であると判定されたときには、ステップS23において、開始時におけるデフォルトの表示モードとしてビデオ通話モードを設定する(
図4(c)等参照)。また、ビデオ通話報知画像403を反転表示させる処理も行われる。なお、デフォルトの表示モードは、ビデオ通話モードに限らず、他の表示モードであってもよく、自端末モードを維持するものであってもよい。
【0127】
ステップS24においては、切替操作が検出されたか否かが判定される。切替操作が検出されたときには、ステップS25において自端末モード、相手端末モード、およびビデオ通話モードのうち、当該切替操作に応じた表示モードを設定して、ステップS26へ移行する。また、相手端末報知画像402、ビデオ通話報知画像403、および自端末報知画像404のうち、設定された表示モードに対応する報知画像を反転表示させる処理が行われる。なお、自端末モードからビデオ通話モードを介することなく相手端末モードに切り替えることや、相手端末モードからビデオ通話モードを介することなく自端末モードに切り替えることは規制されている。一方、ステップS24において切替操作が検出されていると判定されていないときには、ステップS26に移行する。
【0128】
ステップS26においては、設定されている表示モードが自端末モードであるか否かが判定される。自端末モードであると判定されたときには、ステップS27に移行して前述したように自端末の画像を表示する。また、ユーザの意思およびタイミングで自端末モードに切り替える切替操作を行うことにより、自端末の画像に切り替えて表示することができる。一方、自端末モードであると判定されなかったときには、ステップS28において設定されている表示モードが相手端末モードであるか否かが判定される。
【0129】
ステップS28において相手端末モードであると判定されたときには、ステップS29においてRAM102の第3領域に描画されたWEBページのうち、相手端末からの特定用情報に応じてステップS15において特定されている領域の画像を画面中央領域108bに表示する。これにより、P2P通信中において相手端末モードが設定されているときには、相手端末における自端末モード中のスクロール操作に応じて当該相手端末に表示されている画像を把握可能となる。また、ユーザの意思およびタイミングで相手端末モードに切り替える切替操作を行うことにより、相手端末への操作の有無にかかわらず(相手端末における共有操作等を要することなく)、自端末の画像に切り替えて表示することができる。
【0130】
一方、ステップS28において相手端末モードであると判定されなかったときには、ビデオ通話モードが設定されていることになるため、ステップS30においてRAM102の第2領域においてステップS04で描画されたビデオ通話画像を画面中央領域108bに表示する。これにより、P2P通信中においてビデオ通話モードが設定されているときには、相手端末において撮像された画像(動画像)であって相手ユーザの様子を確認することができる。前述したように、P2P通信中においては、表示モードにかかわらず、相手端末からの音声のデータに基づいて相手ユーザの音声を出力することができる。
【0131】
なお、ビデオ通話モードが設定されているときであっても、相手端末において通話切替アイコン405aが操作されて映像なしの音声通話に切り替えられている場合、ステップS30では、予め定められた画面(例えば、
図4(c)で示した「AUDIO」といった文字列を含む画面、相手端末のユーザ名あるいはユーザが設定したキャラクタ画像等を表示する画面等)を画面中央領域108bに表示する。
【0132】
ステップS31においては、終了アイコン405bがタッチ操作されてP2P通信が終了したか否かが判定される。P2P通信が終了したと判定されたときには、ステップS21に移行して自端末の画像を表示するための処理が行われる。一方、P2P通信が終了したと判定されていないときには、ステップS32において閲覧を終了したか否かが判定される。ステップS32においては、例えば、WEBブラウザを終了させたときや、WEBサーバ200へのアクセスを終了したときなどに閲覧を終了したと判定される。
【0133】
閲覧を終了したと判定されていないときには、ステップS24に移行して表示モードの切替や表示モードに応じた画像を表示するための処理が行われる。一方、閲覧を終了したと判定されたときには、表示処理を終了する。
【0134】
<第1実施形態による効果の一例>
(1) 上記実施形態におけるユーザ端末100(例えば、ユーザ端末X)は、WEBサーバ200からのWEBページ応答に含まれるプログラムに基づいて、
図8のステップS14で示したように、当該WEBページのうち当該ユーザ端末Xのタッチスクリーン108に対するスクロール操作に応じて表示し得る領域(画像)を、他のユーザ端末100(例えば、P2P通信中のユーザ端末Y)において特定可能とするための特定用情報を出力するとともに、
図8のステップS15で示したように、ユーザ端末Yのタッチスクリーン108に対するスクロール操作に応じて表示し得る領域(画像)を特定可能とするための特定用情報を受信する。また、ユーザ端末Xは、WEBサーバ200からのWEBページ応答に含まれるプログラムに基づいて、
図9のステップS24~S30等で示したように、当該ユーザ端末Xのタッチスクリーン108(画面中央領域108b)に表示する画像を、タッチスクリーン108に対する切替操作に応じて、WEBページのうち当該ユーザ端末Xに対するスクロール操作に応じた画像と、ユーザ端末Yから受信した特定用情報から特定される画像とを含む複数種類の画像のうちのいずれかに切り替える。これにより、あるユーザ(例えば、ユーザX)は、WEBサーバ200にアクセスすることにより、WEBページのどの部分を閲覧しているのかを他のユーザ(例えば、ユーザY)と双方向で共有し合うことができ、なおかつユーザXの意思に応じてスワイプ操作等の簡便な操作によりWEBページのうち自端末(ユーザ端末X)において閲覧している画像(箇所)と、相手端末(ユーザ端末Y)において閲覧されている画像(箇所)とを切り替えて表示させることができる。その結果、ユーザXおよびユーザYは、各自のタイミングで他のユーザが閲覧している画像を認識可能となり、円滑なコミュニケーションを図ることができる。
【0135】
(2) 切替操作により切り替えられる複数種類の画像には、
図5等で示されるように、自端末と相手端末との間におけるビデオ通話画像が含まれる。これにより、相手端末において閲覧されている画像(箇所)に加えて、他のユーザの様子を把握でき、より円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、切替操作により切り替えられる複数種類の画像には、相手端末において通話切替アイコン405aが操作されて映像なしの音声通話に切り替えられている場合、
図4(c)に示されるように、ビデオ通話画像ではなく予め定められた画像が含まれる。これにより、ユーザの都合や好みに応じて、自分の映像を相手端末に表示させないようにすることが可能となる。
【0136】
(3) 自端末モードからビデオ通話モードを介することなく相手端末モードに切り替えることや、相手端末モードからビデオ通話モードを介することなく自端末モードに切り替えることは規制されている。これにより、自端末モードから直接相手端末モードに切り替えられることや、相手端末モードから直接自端末モードに切り替えられることがないため、自端末の画面を相手端末の画面であると誤認識してしまうことや、相手端末の画面を自端末の画面であると誤認識してしまうことを低減できる。
【0137】
(4) 設定されている表示モードの種類にかかわらず、表示モード各々に対応する複数種類の報知画像402~404が表示され、現在設定されている表示モードに対応する報知画像が反転表示(他の報知画像とは異なる態様で表示)される。このため、現在設定されている表示モードをユーザにわかりやすく報知でき、誤認識させてしまうことを防止できる。
【0138】
また、複数種類の表示モード各々に対応する報知画像402~404は、
図4(a)等に示されるように、水平方向に所定の順で配置表示されており、これと合せて、表示モードを切り替えるための切替操作も、水平方向に沿って移動させる操作、すなわち左右へのスワイプ操作に定められている。これにより、切替操作を感覚的にわかりやすいものとすることができる。
【0139】
(5) 自端末および他端末において送信する特定用情報は、WEBサーバ200にアクセスしたときに受信したWEBページの特定位置を基点とした場合の、自端末モード中におけるスクロール操作に応じて画面中央領域108bに表示される画像の所定位置の座標位置を特定する情報であって、スクロール操作に応じた表示領域を特定する領域情報である。これにより、特定用情報のデータ量および画像を特定するための処理負担を低減できる。
【0140】
[第2実施形態]
第1実施形態において、WebRTC(P2P通信を含む)などにより通信が成立しているユーザ端末は、当該ユーザ端末のすべて(全台)において、自端末の画像(スクロール操作に応じた画像)を他端末において特定可能とするための処理(例えば、特定用情報を他端末に送信)を行う例(プログラム、方法、および、情報処理装置)について説明した。しかし、例えば、所定画像について説明・紹介等をするユーザと、その説明・紹介等を受ける他のユーザとを想定すると、説明・紹介等をするユーザは、説明・紹介等に注力するために、他のユーザが利用するユーザ端末の画像を把握する必要性が低いことも有り得、この場合には、他のユーザが利用するユーザ端末の画像を他端末(例えば説明・紹介等をするユーザの端末)において特定可能とするための処理を無駄に行うこととなってしまう。このような使用状況下を考慮して、第2実施形態では、通信が成立しているユーザ端末のうち、少なくとも1以上のユーザ端末においては自端末の画像を他端末において特定可能とするための処理を行う一方で、他のユーザ端末においては自端末の画像を他端末において特定可能とするための処理を行わない(例えば、特定用情報を他端末に送信しない)プログラム、方法、および、情報処理装置を例示する。
【0141】
以下では、第1実施形態で説明したユーザXがユーザYに対して所定画像の一例としてのWEBページの内容について説明・紹介等するために、ユーザXがユーザ端末Xを用いてルームを作成して共有用リンクをユーザYのユーザ端末Yに送信することにより、ユーザ端末Xとユーザ端末Yとで通信が成立しているものとする。
【0142】
図10~
図12は、第2実施形態における描画処理、画像特定処理、および表示処理を説明するためのフローチャートである。以下においては、第1の実施形態と同じ構成に関する重複した説明は省略し、異なる構成について説明する。
図10~
図12では、第1実施形態における対応する処理と、点線で囲った構成が異なる。
【0143】
図10の描画処理では、ステップS04からステップS04aに移行して、当該描画処理を実行しているユーザ端末がルーム作成側のユーザ端末であるか否かを判定する。ユーザ端末においては、
図4(b)に示すようにルームを作成することにより、当該ルームを作成した旨を特定可能な情報をRAM102の所定領域に記憶するものとする。ルームを作成した旨を特定可能な情報は、他端末との通信が所定時間以内に成立しないときや、他端末との通信が終了したときなどにクリアされる。ステップS04aでは、ルームを作成した旨を特定可能な情報が記憶されているか否かを判定することにより、当該描画処理を実行しているユーザ端末がルーム作成側のユーザ端末であるか否かを判定する。
【0144】
ステップS04aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されたとき(例えば、ユーザ端末Xが処理を実行しているとき)には、他端末(例えば、ユーザ端末Y)の画像を表示しないため、描画処理を終了する。一方、ステップS04aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されなかったとき(例えば、ユーザ端末Yが処理を実行しているとき)には、他端末(例えば、ユーザ端末X)の画像を表示可能とするために、ステップS05において、RAM102の第3領域に所定画像であるWEBページ全体を描画して、描画処理を終了する。
【0145】
図11の画像特定処理では、ステップS13においてP2P通信中であって所定時間が経過したと判定されたときに、ステップS13aに移行して、当該画像特定処理を実行しているユーザ端末がルーム作成側のユーザ端末であるか否かを判定する。ステップS13aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されたときには、ステップS14aにおいてステップS12において特定されている領域(画像)であって、スクロール操作に応じた領域(画像)を特定可能とするための特定用情報を相手端末に送信して、画像特定処理を終了する。これにより、ルーム作成側のユーザ端末においては、通信開始とともに、共有するための操作等を要することなく自端末の画像を相手端末において特定可能とすることができる。
【0146】
一方、ステップS13aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されなかったときには、ステップS15aにおいて、自端末のRAM102の第3領域に描画されたWEBページのうち、相手端末からの特定用情報に応じて画面中央領域108bに表示する領域(画像)を特定して、画像特定処理を終了する。これにより、ルーム作成側ではないユーザ端末においては、通信開始とともに、共有許可を求めるための操作等を要することなく相手端末モード時において画面中央領域108bに表示する画像が特定可能となる。なお、ステップS13aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されなかったときには、ステップS14aに対応する処理が行われず、ステップS12において特定されている領域(画像)であってスクロール操作に応じた領域(画像)を特定可能とするための特定用情報がルーム作成側のユーザ端末に送信されない。これにより、無駄な処理が行われることを防止でき、処理負担を軽減できる。
【0147】
図12の表示処理では、ステップS24において切替操作が検出されたと判定されたときには、ステップS24aに移行して、当該表示処理を実行しているユーザ端末がルーム作成側のユーザ端末であるか否かを判定する。ステップS24aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されたときには、ステップS25aにおいて自端末モードおよびビデオ通話モードの2つの表示モードのうちから、当該切替操作に応じた表示モードを設定して、ステップS26へ移行する。このように、ルーム作成側のユーザ端末(説明等する側のユーザ端末)においては、自端末モードおよびビデオ通話モードのうちのいずれかに切り替えることができる。
【0148】
一方、ステップS24aにおいてルーム作成側のユーザ端末であると判定されなかったときには、ステップS25bにおいて自端末モード、相手端末モード、およびビデオ通話モードの3つの表示モードのうち、当該切替操作に応じた表示モードを設定して、ステップS26へ移行する。このように、ルーム作成側ではないユーザ端末(説明等を受ける側のユーザ端末)においては、自端末モード、相手端末モード、およびビデオ通話モードのうちのいずれかに切り替えることができる。
【0149】
図13は、P2P通信中におけるルーム作成側のユーザ端末Xにおけるタッチスクリーン108の表示画面例と、ルーム作成側ではないユーザ端末Yにおけるタッチスクリーン108の表示画面例とを示している。
【0150】
図13(a’)は、ユーザ端末Xの画面であって、WEBページのうちユーザXが説明している画面が例示されている。ユーザ端末Xにおいては、
図12のステップS25aで示したように、自端末モードと、ビデオ通話モードとに切り替えることができ、いずれのモードであるかにかかわらず
図11のステップS14aで示したように、特定用情報が送信される。また、ユーザ端末Xにおいては、いずれのモードであるかにかかわらず、
図11のステップS14aで示したように
図10のステップS07に示すようにビデオ通話画像が更新されるとともに、ユーザ端末Xのマイクロフォン106に入力された音声(音声のデータ)を送信し、相手端末であるユーザ端末Yからの音声のデータに基づく音声をスピーカ107から出力する。これにより、ユーザXからの音声をユーザYに伝えることができ、かつユーザYからの音声を聞くことができるため、ユーザXはユーザYと円滑なコミュニケーションを図ることができる。なお、
図13(a’)では、相手端末報知画像402が表示されているが、第2実施形態におけるユーザ端末X側においては相手端末モードに切り替えることができないため、相手端末報知画像402がグレー表示されているものであってもよく、非表示とするものであってもよい。
【0151】
一方、ユーザ端末Yにおいては、
図12のステップS25bで示したように、ユーザの意思およびタイミングで、自端末モードと、相手端末モードと、ビデオ通話モードとに切り替えることができる。また、ユーザ端末Yにおいては、いずれのモードであるかにかかわらず、ユーザ端末Yの画像を特定するための特定用情報については送信(出力)されない一方で、相手端末であるユーザ端末Xからの特定用情報を受信する。また、ユーザ端末Yにおいては、いずれのモードであるかにかかわらず、
図10のステップS07に示すようにビデオ通話画像が更新されるとともに、ユーザ端末Yのマイクロフォン106に入力された音声(音声のデータ)を送信し、相手端末であるユーザ端末Xからの音声のデータに基づく音声をスピーカ107から出力する。これにより、ユーザXからの音声を聞くことができ、かつユーザYからの音声をユーザXに伝えることができるため、ユーザYはユーザXと円滑なコミュニケーションを図ることができる。
【0152】
図13(a)は、ユーザ端末Yの表示画面例を示しており、
図13(a1)が相手端末モード時の表示画面例であり、
図13(a2)がビデオ通話モード時の表示画面例であり、
図13(a3)が自端末モード時の表示画面例である。ユーザYは、ユーザ端末Xへの共有操作等を要することなく、ユーザYの意思およびタイミングで、相手端末モードに切り替えることによりユーザXの説明している箇所を確認でき、自端末モードに切り替えることによりユーザXの説明している箇所とは異なる箇所でって、ユーザY自身が見たい箇所を確認でき、またさらに相手端末モードに切り替えることによりユーザXの説明している箇所を確認することができる。
【0153】
図13(b)および
図13(b’)は、ユーザXが説明している箇所が変化した場合の表示画面例を示している。
図13(b’)は、ユーザ端末Xにおいて、ユーザXがスクロール操作して、WEBページのうちの例えば「最近チェックした商品」の商品画像等を含む箇所をユーザ端末Xの画面中央領域108bに表示している表示画面例を示している。前述したように、ユーザ端末Xは、設定されている表示モードにかかわらず、自端末モード時において当該ユーザ端末Xの画面中央領域108bに表示され得る画像を特定するための特定用情報を所定時間毎に送信しており、当該特定用情報をユーザ端末Yは受信する。このため、ユーザYは、ユーザ端末Yの表示モードを相手端末モードに切り替えることにより、
図13(b1)に示すようにユーザ端末Yの画面中央領域108bにWEBページのうちの「最近チェックした商品」の商品画像等を含む箇所が表示されて、ユーザXの説明を聞きながらユーザXが閲覧している箇所をリアルタイムに把握することができる。また、例えば
図13(a’)におけるユーザXの説明に気になる点が後から出てきたときなどにおいて、ユーザYの意思およびタイミングで自端末モードに切り替えることにより
図13(a’)のタイミングでユーザXが説明していた箇所を再度確認することができる。このため、説明・紹介等を受ける側のユーザの利便性を向上させることができる。また、説明・紹介等を行う側のユーザにおいても説明・紹介に集中できる。
【0154】
<変形例>
以上説明した実施形態の変形例などを以下に列挙する。
【0155】
(1) 上記実施形態においては、切替対象となる複数種類の画像として、自端末の画像と、相手端末の画像と、ビデオ通話画像とを例示したが、自端末の画像と、相手端末の画像とを含むものであれば、ビデオ通話画像などの他の画像を含まないものであってもよく、また、他の画像を含む場合であっても当該他の画像はビデオ通話画像に限るものではない。切替対象となる複数種類の画像は、例えば、ビデオ通話画像に替えてあるいは加えて、複数のユーザ端末間においてチャットを可能とし、当該チャットにより送受信したメッセージ履歴を表示するチャット画像や、音声通話時における予め定められた画像(ビデオ通話画像が表示されることがない)などであってもよい。
【0156】
(2) 上記第1実施形態および上記変形例においては、P2P通信が成立すると、自端末の画像を特定可能とするための特定用情報を相手端末に送信する例について説明したが、これに限らず、特定用情報を相手端末に送信するか否かを自端末のユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、共有アイコンを配置して、当該共有アイコンへの操作が検出されることにより特定用情報を相手端末に送信する制御を行って相手端末に自端末の画像が表示されることを許容し、特定用情報を相手端末に送信する制御を行っている間において当該共有アイコンへの操作が検出されることにより特定用情報を相手端末に送信しないことにより相手端末に自端末の画像が表示されることを許容しないようにしてもよい。これにより、ユーザの都合や好みに応じて、自端末の画像を相手端末に共有するか否かを選択することが可能となり、利便性を向上させることができる。なお、P2P通信が開始されたときには、デフォルトとして、相手端末において自端末の画像が表示されることを許容した状態に設定されるものであってもよく、許容しない状態に設定されるものであってもよく、また、P2P通信が開始されたときに許容した状態か許容しない状態かを当該P2P通信を開始する前の段階から設定(例えば初期設定)できるようにしてもよい。
【0157】
また、上記の共有アイコンは、WEBページが表示されていない画面(例えばビデオ通話モード時の画面)においてのみ表示され、WEBページを表示する自端末モード時や相手端末モード時の画面においては非表示となるようにしてもよい。これにより、共有アイコンによりWEBページを表示する自端末モード時や相手端末モード時の画面が阻害されてしまうことを防止できる。これに限らず、上記の共有アイコンは、WEBページが表示されている画面のうち自端末モード時の画面において表示されるものであってもよい。これにより、自端末モード時の画面においてセキュリティー面などにおいて相手に見せたくない画面を表示する(あるいは表示している)場合の利便性を向上させることができる。
【0158】
(3) 上記実施形態および上記変形例においては、ユーザ端末100において送受信される特定用情報として、WEBページの特定位置を基点とした場合の自端末モード中におけるスクロール操作に応じて画面中央領域108bに表示される画像の所定位置の座標位置を特定する情報であって、スクロール操作に応じた表示領域を特定する領域情報である例について説明した。しかし、ユーザ端末100において送受信される特定用情報は、自端末モード中におけるスクロール操作に応じて画面中央領域108bに表示される画像を相手端末において特定可能となる情報であればこれに限るものではない。ユーザ端末100において送受信される特定用情報は、例えば、自端末モード中における画面中央領域108bに対するスワイプ操作の態様(方向・スクロール量等)や、タッチ操作、ピンチアウト操作・ピンチイン操作、スクロールバーに対する操作などスクロール操作の態様(操作内容)を特定可能な操作態様情報であってもよく、自端末モード中における画面中央領域108bに表示されている画像そのものを表示可能とする画像情報であってもよい。いずれの場合においても、
図8のステップS15においては、特定用情報に応じた領域(画像)を随時特定し、相手端末モード時には、
図9のステップS29において当該特定されている相手端末において表示している領域の画像を表示し、相手端末の画面を把握可能となる。
【0159】
(4) 上記実施形態および上記変形例においては、
図7~
図12に示す処理を行い
図4~
図6、
図13に例示する画面を表示するためのプログラムを、WEBサーバ200にアクセスして得られるWEBページに含まれる例について説明したが、これに限らず、所定のサーバから予めダウンロードしてインストールされるものであってもよく、この場合、当該プログラムがインストールされているユーザ端末間において各ユーザ端末の画像を各々共有できるものであってもよい。
【0160】
(5) 上記実施形態および上記変形例においては、ユーザ端末間において共有される所定画像として、WEBサーバ200にアクセスして得られるWEBページを例示したが、所定画像としては、これに限らず、少なくとも一のユーザ端末において保存あるいは表示可能にされている画像(例えば、WEBページ、資料、写真、ドキュメント、営業用の資料、説明書、賃貸物件の部屋の資料等)であってもよい。この場合、P2P通信中のユーザ端末のうち当該画像を保存するユーザ端末が他のユーザ端末に対して、当該画像を表示可能とするための画像データを送信するようにしてもよい。また、所定画像は、複数種類の画像(例えば、写真と、営業用の資料など)から構成される画像であってもよく、複数の階層からなる画像であってもよい。複数の階層からなる画像としては、例えば、第1階層の画像における第1のリンクを選択(クリック、タッチ操作等)することにより第2階層の画像が表示可能となり、第1階層の画像における第2のリンクを選択することにより第3階層の画像が表示可能となり、第2階層および第3階層の画像についても同様にリンクを選択することにより当該リンクに対応する階層の画像が表示されるものであってもよい。また、所定画像は、ユーザ端末にインストールされているアプリケーションを起動させることにより表示部に表示される画像(例えば、アプリの画像)や、電子文書のファイルデータを開くことにより表示部に表示される画像(例えば、写真と、営業用の資料など)などであってもよい。
【0161】
(6) 上記実施形態および上記変形例においては、2つのユーザ端末間において画像を共有する例について説明したが、画像を共有するユーザ端末の数は、これに限らず、3つ以上であってもよい。例えば3人のユーザで共有する場合、切替対象となる複数種類の画像としては、例えば、自端末の画像と、他の第1ユーザ所有の第1相手端末の画像と、他の第2ユーザ所有の第2相手端末の画像と、ビデオ通話画像などの他の画像とを含み、左から第1相手端末の画像、第2相手端末の画像の順で配置され、次に他の画像が配置され、最も右に自端末の画像が配置(つまり、相手端末の画像と、自端末の画像との間に他の画像を挟むように配置)されるようにしてもよい。これにより、最も左の画像を表示するように左から右にスワイプ操作することにより、第1相手端末の画像を表示し、その状態から右から左にスワイプ操作する毎に、第2相手端末の画像→他の画像→自端末の画像といったように、ユーザの意思に応じた画像を表示可能となる。また、この場合には、上記実施形態および上記変形例と同様に、最も左に配置されている第1相手端末の画像が表示されているときにさらに左から右にスワイプ操作しても自端末の画像に切り替えられることはなく、最も右に配置されている自端末の画像が表示されているときにさらに右から左にスワイプ操作しても第1相手端末の画像に切り替えられることはない(なお、最も右に配置されている自端末の画像が表示されているときにさらに右から左にスワイプ操作することによりメニュー画面や設定画面などに切り替わるものを除くものではない)。これにより、自端末の画像の配置位置がわかりやすくなり、自端末の画像への切り替え操作が分かり難くなることを防止できる。なお、自端末の画像が端側に配置されているものであれば、例えば、右から第2相手端末の画像、第1相手端末の画像の順で配置され、次に他の画像が配置され、最も左に自端末の画像が配置されるようにしてもよい。また、この場合においても、上記実施形態および上記変形例と同様に、最も左に配置されている自端末の画像が表示されているときにさらに左から右にスワイプ操作しても第2相手端末の画像に切り替えられることはなく(なお、最も左に配置されている自端末の画像が表示されているときにさらに左から右にスワイプ操作することによりメニュー画面や設定画面などに切り替わるものを除くものではない)、最も右に配置されている第2相手端末の画像が表示されているときにさらに右から左にスワイプ操作しても自端末の画像に切り替えられることはない。これにより、自端末の画像の配置位置がわかりやすくなり、自端末の画像への切り替え操作が分かり難くなることを防止できる。また、画像の配置順に対応するように、報知画像を、左から第1相手端末報知画像、第2相手端末報知画像、他の画像に対応する報知画像、自端末報知画像の順となるように表示するようにしてもよい。また、複数のユーザ端末間においては、P2P通信により接続する例について説明したが、通信形式はこれに限らず、例えば、所定のサーバを介して接続するものであってもよく、無線LANあるいは有線LANを介して接続するものや、近距離間データ通信が可能な無線通信技術により接続するものであってもよい。
【0162】
また、第2実施形態および上記変形例では、説明・紹介等を行う側のユーザ端末として1つのユーザ端末(ユーザ端末X)を例示し、説明・紹介等を受ける側のユーザ端末として1つのユーザ端末(ユーザ端末Y)を例示したが、通信可能なユーザ端末数はこれに限るものではない。例えば、説明・紹介等を行う側のユーザ端末としては、2以上のユーザ端末であってもよく、この場合には、2以上のユーザ端末のうちのいずれか1のユーザ端末の画像のみを説明・紹介等を受ける側のユーザ端末に共有するようにしてもよく、所定数のユーザ端末各々の画像を説明・紹介等を受ける側のユーザ端末に共有するようにしてもよく、2以上のユーザ端末すべての各々の画像を説明・紹介等を受ける側のユーザ端末に共有するようにしてもよい。また、1のユーザ端末の画像のみを共有する場合や、所定数のユーザ端末各々の画像を共有する場合には、当該共有するユーザ端末を、P2P通信を開始する際や、P2P通信中の任意のタイミングにおいて、説明・紹介等を行う側のユーザ端末への所定の操作により指定・変更等ができるようにしてもよい。また、1のユーザ端末の画像のみを共有するか、所定数のユーザ端末各々の画像を共有するか、2以上のユーザ端末すべての各々の画像を共有するかなどについては、P2P通信を開始する際や、P2P通信中の任意のタイミングにおいて、説明・紹介等を行う側のユーザ端末への所定の操作により指定・変更等ができるようにしてもよい。また、説明・紹介等を受ける側のユーザ端末としても、2以上のユーザ端末であってもよい。
【0163】
(7) 上記実施形態および上記変形例においては、切替操作としてタッチスクリーン108に対する例えば左右方向へのスワイプ操作を例示したが、タッチスクリーン108のうち画面中央領域108b内への左右方向へのスワイプ操作を切替操作として有効に受け付けるものであってもよい。
【0164】
また、切替操作は、画面中央領域108bの一部領域(例えば縦(垂直)方向の領域が報知画像を含む領域であって左端から右端までの領域などの所定画像(WEBページ)に重畳して画像が表示され得る領域)内へのスワイプ操作を有効に受け付けるものであってもよい。また、切替操作は、画面中央領域108b以外の特定の領域(例えば、画面上方領域108a、画面下方領域108c等)内へのスワイプ操作を有効に受け付けるものであってもよい。この場合には、画面中央領域108bのWEBページの任意の箇所を表示させるためのスクロール操作を受け付ける領域と、切替操作を受け付ける領域とを切り分けることができるため、操作性を向上させることができる。
【0165】
また、切替操作は、スワイプ操作に限らず、例えば、相手端末報知画像402、ビデオ通話報知画像403、および自端末報知画像404に対するタッチ操作であってもよく、この場合、タッチ操作された報知画像に対応する表示モードに切り替えられるようにしてもよい。また、切替操作は、ユーザ端末に搭載されている操作検出部109への操作であってもよく、また、ユーザ端末自体への動作を特定するためのセンサ(例えば、加速度センサ、角速度センサ等)を備えておりユーザ端末自体を左あるいは右へ振る操作などであってもよい。また、切替操作は、表示部に表示する箇所を特定するためのスクロールバー等を表示し、当該スクロールバーを移動させることによりその位置に応じた箇所の画像に切り替えるものであってもよい。
【0166】
(8) 上記実施形態および上記変形例においては、相手端末の画像を表示するために、ステップS05においてRAM102の第3領域に所定画像であるWEBページ全体を描画する例について説明した。しかし、共有する画像は同じ画像(例えば、同じWEBページの画像)であるため、ステップS05の処理は行わずに、例えば、相手端末における画像の特定においても、ステップS02において第1領域に描画されたWEBページを用いて、当該第1領域に描画されたWEBページのうち、相手端末から受信した特定用情報に応じた領域の画像を画面中央領域108bに表示可能となるようにしてもよい。なお、自端末の画像と他端末の画像とは、同じ所定画像内の画像である例について説明したが、これに限らず、異なる画像とし得るもの(例えば、自端末および他端末各々で表示する対象として異なる画像が選択・指定等がなされた場合など)であってもよく、異なる画像となるもの(例えば、自端末および他端末各々で表示する対象が根本的に異なる場合など)であってもよい。例えば、ユーザ端末Xの画像は、所定のWEBページの画像であるのに対し、ユーザ端末Yの画像は、所定の資料の画像であってもよい。また、ユーザ端末Xの画像は、所定のWEBページの画像と営業用の資料(例えば、電子文書のファイルデータを開くことにより表示される画像の一例)であるのに対し、ユーザ端末Yの画像は、所定のWEBページの画像と営業用の資料とに加えて、所定のドキュメントの画像が含まれるものであってもよい。また、ユーザ端末Xの画像は、所定のURLのWEBページの画像であるのに対し、ユーザ端末Yの画像は、所定のURLとは異なる特定のURLのWEBページの画像であってもよい。また、ユーザ端末Xの画像は、ユーザ端末XにおいてアプリケーションAを起動させることにより表示される画像であるのに対し、ユーザ端末Yの画像は、ユーザ端末YにおいてアプリケーションBを起動させることにより表示される画像であってもよい。また、ユーザ端末Xの画像は、所定のURLのWEBページの画像や、ユーザ端末XにおいてアプリケーションAを起動させることにより表示される画像などの複数種類の画像を含むのに対し、ユーザ端末Yの画像は、所定のURLとは異なる特定のURLのWEBページの画像や、ユーザ端末YにおいてアプリケーションBを起動させることにより表示される画像などの複数種類の画像を含むものであってもよい。これにより、共有できる画像のバリエーションが豊富になり、利便性を向上させることができる。
【0167】
(9) 上記実施形態および上記変形例においては、タッチスクリーン108の画面下方領域108cに複数のアイコン類を表示する例について説明したが、これに限らず、当該複数のアイコン類を表示せずに、当該画面下方領域108cにおいてもWEBページなどの所定画像を表示するようにしてもよい。これにより、所定画像を表示する画面領域が広くなり、視認性を向上させることができる。この場合、画面下方領域108cに表示されていた複数のアイコン類は、例えばアイコン401をタッチ操作することにより表示されるようにしてもよい。
【0168】
(10) 上記実施形態および上記変形例においては、自端末の画像と相手端末の画像とを含む複数種類の画像が左右方向(水平方向)に沿って切り替えられ、切替操作も左右方向(水平方向)に沿った操作に定められている例を示したが、切り替えられる方向は、これに限らず、例えば上下方向(垂直方向)に沿って切り替えられるものであってもよく、この場合の切替操作も上下方向(垂直方向)に沿った操作に定められているものであってもよい。
【0169】
(11) 上記実施形態および上記変形例においては、情報処理装置として携帯可能なスマートフォンなどを主に説明したが、例えば据え置き型のパーソナルコンピュータの場合においても、自端末の画像と相手端末の画像とを含む複数種類の画像のうち切替操作に応じたいずれかの画像を当該パーソナルコンピュータに接続されている表示装置に表示するが、これに加えて、自端末の画像と相手端末の画像とを含む複合画像を1画面に表示するか否かを設定できるようにし、当該設定に応じて切替操作により切り替えて表示するか1画面に表示するようにしてもよい。
【0170】
具体的には、情報処理装置の表示部を制御する制御パターンとして、自端末の画像と相手端末の画像とを含む複数種類の画像のうち切替操作に応じたいずれかの画像を表示する第1制御パターンと、自端末の画像と相手端末の画像とを含む複合画像を1画面に表示する第2制御パターンとを含む複数種類の制御パターンを設け、複数種類の制御パターンのうちのいずれかを設定し、当該設定されている制御パターンに基づいて情報処理装置の表示部を制御してもよい。これにより、情報処理装置の表示部を制御する制御パターンが複数種類の制御パターンのうちから設定されるため、利便性を向上させることができる。
【0171】
制御パターンを設定する処理としては、例えば、情報処理装置の表示部の表示サイズ(例えば、解像度、画素数、インチ数など)を特定し、当該表示サイズに応じて、所定サイズ未満であるときには第1制御パターンを自動設定し、所定サイズ以上であるときには第2制御パターンを自動設定するようにしてもよい。これにより、使用する情報処理装置の表示部の表示サイズに応じて制御パターンを自動でカスタマイズできる。
【0172】
また、制御パターンを設定する処理としては、例えば、ユーザの入力操作(設定用アイコンへの操作など)に応じて、ユーザが選択した制御パターンが設定されるようにしてもよい。これにより、ユーザの意思・好みに応じて制御パターンをカスタマイズできる。さらに、初期段階(共有・P2P通信を開始した際)においては、表示サイズに応じた制御パターンを自動設定し、事後的に、ユーザの入力操作に応じて制御パターンを変更設定できるようにしてもよい。これにより、利便性を向上できる。
【0173】
(12) 上記実施形態および上記変形例においては、自端末のマイクロフォン106に入力された音声のデータを他端末に送信し、他端末からの音声のデータに基づきスピーカ107から出力する例について説明した。しかし、他端末側において音声のデータの出力が許可されていないときには、自端末のマイクロフォン106に入力された音声を他端末において出力するための処理を実行せず(例えば、自端末のマイクロフォン106に音声が入力されたとしても当該音声のデータを他端末に送信せず)、他端末側において音声のデータの出力が許可されているときに自端末のマイクロフォン106に入力された音声を他端末において出力するための処理を実行する(例えば、自端末のマイクロフォン106に入力された音声のデータを他端末に送信して当該他端末から音声を出力させる)ようにしてもよい。一例として、第2実施形態における説明等する側のユーザ端末Xと、説明等を受ける側のユーザ端末Yとおいて、ユーザ端末Xにおいて他端末からの音声のデータの出力を許可するか否かが設定可能であり、音声のデータの出力が許可されていないときには、ユーザ端末Yのマイクロフォン106に音声が入力されたとしても当該音声のデータをユーザ端末Xに送信せず、ユーザ端末X側において音声のデータの出力が許可されているときにユーザ端末Yのマイクロフォン106に入力された音声のデータをユーザ端末Xに送信して当該ユーザ端末Xから音声を出力させるようにしてもよい。一方、ユーザ端末Y側においては、説明等を受ける側であるため、ユーザ端末Xからの音声のデータの出力を許可するか否かの設定ができないように構成されている。これにより、ユーザ端末Y側においては、ユーザXからの音声を確実に出力させることができる一方、ユーザ端末X側においては、ユーザYから音声が出力されることが望ましくない場合(説明が邪魔されるなど)には出力を許可しないことにより、ユーザYからの音声を遮断でき説明等に専念することができ、利便性を向上させることができる。
【0174】
特に、ユーザ端末Xの画像を共有するユーザ端末の数を2つ以上とした場合、つまり、説明等を行う側のユーザ端末Xの画像を複数のユーザ端末(説明等を受ける側のユーザ端末)において共有して説明する場合であって、ユーザ端末Xからの音声を複数のユーザ端末各々から出力可能であり、複数のユーザ端末のいずれかからの音声をユーザ端末Xおよびその他のユーザ端末各々から出力可能な場合には、複数のユーザ端末のいずれかからの音声が錯綜してユーザXの説明の邪魔になる虞や、複数のユーザ各々からの音声が入り乱れて混乱を招いてしまう虞がある。つまり、他の情報処理装置の表示部に表示し得る画像を特定可能とするための情報は、複数の情報処理装置において受信可能な情報とし、他の情報処理装置から受信する音声情報は、複数の情報処理装置における第2のステップにより出力される音声情報から特定される音声を含む場合には、複数の情報処理装置からの音声により上記のような種々の不具合が生じる虞がある。しかし、ユーザ端末X側において複数のユーザ端末(説明等を受ける側のユーザ端末)各々からの音声の出力を許可するか否かを設定可能とすることにより、ユーザXが許可したときにだけ複数のユーザ各々からの音声を各ユーザ端末から出力でき、許可していないときには出力されないため、利便性を向上させることができる。なお、ユーザ端末Xによる音声の出力を許可するか否かの設定に関して、複数のユーザ端末すべてを対象として全ユーザ一律に音声の出力を許可するか否かの設定を行うものや、これに替えてあるいは加えて、ユーザ端末毎(1ユーザ毎)に音声の出力を許可するか否かの設定を行うものであってもよい。これにより、利便性をより一層向上できる。
【0175】
(13) 上記第2実施形態および上記変形例では、第1の画像(例えば、ユーザ端末Y側の画像)を他の情報処理装置(例えば、ユーザ端末X)において特定可能とするための処理を実行しないこととして、
図11で説明したとおり、ユーザ端末Yにおけるスクロール操作に応じた領域(画像)を特定する特定用情報を出力しないさせるための処理を行わないことを例示したが、これに限らず、ユーザ端末Yから特定用情報を出力するもののユーザ端末X側で受信しないかあるいは特定用情報を用いた表示処理を実行しないものであってもよい。
【0176】
(14) 上記第2実施形態および上記変形例では、
図13で説明したように、ユーザ端末Xが説明・紹介等を行う側のユーザ端末となり、相手端末モードに切り替え可能であるが自端末の画像を特定するための特定用情報を出力しないユーザ端末Yが説明・紹介等を受ける側のユーザ端末となる関係として説明したが、これに限らず、ユーザ端末Xが説明・紹介等を受ける側のユーザ端末となり、相手端末モードに切り替え可能であるが自端末の画像を特定するための特定用情報を出力しないユーザ端末Yが説明・紹介等を行う側のユーザ端末となる関係となるものであってもよい。
【0177】
(15) 上記第2実施形態および上記変形例では、
図10のステップS04a、
図11のステップS13a、および
図12のステップS24a等で示したように、処理を実行しているユーザ端末が、ルーム作成側のユーザ端末か否かを判定したが、例えば、通信の開催者側のユーザ端末であることを特定するものであれば例えば共有用リンクを送信した側のユーザ端末か否かを判定してもよい。また、
図10のステップS04a、
図11のステップS13a、および
図12のステップS24aでは、通信の開催者側のユーザ端末であるか否かを判定しているが、これに限らず、特定のユーザ端末であるか否かを判定してもよい。特定のユーザ端末は、例えば、通信の開催者側ではないユーザ端末(
図13におけるユーザ端末Y)としてもよく、また通信の開催者か否かにかかわるものではなく、例えば、P2P通信を開始する際や、P2P通信中の任意のタイミングにおいて、当該通信中の全ユーザ端末あるいは当該通信中の全ユーザ端末のうち特定のユーザ端末(例えば、通信の開催者側のユーザ端末)において所定の設定操作が行われることにより、通信中のユーザ端末のうちで指定・変更等ができるものであってもよい。
【0178】
(16) 上記実施形態および上記変形例では、第1実施形態で示した例と、第2実施形態で示した例とを別個の技術的事項として説明したが、これに限らず、例えば、第1実施形態で説明した処理(双方画像共有するための処理を含む
図1~
図9で示した処理、以下、第1処理ともいう)と、第2実施形態で説明した第2処理(一方の画像のみ共有するための処理を含む
図10~
図13で示した処理、以下、第2処理ともいう)とのいずれをも実行可能とし、第1処理を実行するか第2処理を実行するかをユーザ端末への入力操作により選択して設定可能とするプログラム、方法、および情報処理装置であってもよい。より具体的には、P2P通信を開始する際に、例えば通信の開催者側のユーザ端末における入力操作に応じて、いまから開始する通信中において、第1処理を行うか、第2処理を行うかを選択できるものであってもよく、初期設定などにおいてユーザ端末における入力操作に応じて第1処理を行うか第2処理を行うかを予め選択でき、選択されている処理を実行するものであってもよい。これにより、相手方端末(例えば、通信の開催者側ではないユーザ端末)においては、通信開始とともに操作を要することなく、通信の開催者側のユーザ端末側において選択されている処理が実行される。また、P2P通信開始後においても通信中の任意のタイミングで、当該通信中の全ユーザ端末あるいは当該通信中の全ユーザ端末のうち特定のユーザ端末(例えば、通信の開催者側のユーザ端末)における入力操作に応じて、第1処理から第2処理へ切り替え可能であり、また、第2処理から第1処理へ切り替え可能であるものであってもよい。これにより、相手方端末(例えば、通信の開催者側ではないユーザ端末)においては、通信中においても操作を要することなく、通信の開催者側のユーザ端末側において選択された処理が実行される。また、利便性をより一層向上できる。
【0179】
(17) 上記実施形態および上記変形例では、相手端末報知画像402、ビデオ通話報知画像403、および自端末報知画像404を表示し、画面中央領域108bの表示モードを報知する例について説明した。しかし、これに替えてあるいは加えて、複数種類の表示モードのうち画面中央領域108bに表示されている画面がいずれの画面であるかを識別可能な識別画像を表示することにより、現在の表示モードをユーザが把握できるようにしてもよい。すなわち、複数種類の識別画像のうち、切替操作により切り替えられた表示モードに対応する識別画像に切り替えて表示するものであってもよい。相手端末モードを識別可能な識別画像としては、例えば、相手端末のユーザ名(ユーザXの画面など)や、相手端末の役割名(説明者の画面、主催者の画面など)、相手端末に対応するアイコン、マークなどのいずれかであってもよい。ビデオ通話モードを識別可能な識別画像としては、例えば、相手端末のユーザ名(ユーザXの様子など)や、相手端末の役割名(説明者の様子、主催者の様子など)、相手端末の様子に対応するアイコン、マークなどのいずれかであってもよい。自端末モードを識別可能な識別画像としては、例えば、自端末のユーザ名(ユーザYの画面、あなたの画面など)や、自端末の役割名(視聴者の画面、学生の画面など)、自端末に対応するアイコン、マークなどのいずれかであってもよく、自端末モードの識別画像としては何も表示しないことにより自端末モードであることを報知するものであってもよい。また、識別画像は、例えば、画面中央領域108bの所定領域(例えば、右下領域)に表示するものや、画面中央領域108b以外の予め定められた領域に表示するものであってもよい。また、識別画像は、常に表示されるものであってもよく、切替操作が行われて表示モードが切り替えられてから所定時間(例えば10秒)が経過するまで表示され、所定時間経過時に非表示となるものであってもよい。
【0180】
[第3実施形態]
第3実施形態では、前述した第1実施形態、第2実施形態、および変形例(以下では、まとめて前述の実施形態という)などで例示したプログラム、方法、および、情報処理装置が有するその他の機能(技術的事項)について説明する。前述の実施形態で例示したように複数の端末装置各々における画面を共有し合いかつ簡便な操作で切り替え可能とする場合、例えば、あるユーザのユーザ端末で自端末モードを設定してスクロール操作などに応じて表示可能となる画像(以下、自端末画像ともいう)を他のユーザのユーザ端末において表示させて自由に閲覧可能となる。
【0181】
その一方で、他のユーザに自端末画像を閲覧されているユーザ自身(上記のあるユーザ)は、当該自端末画像が他のユーザによって閲覧されていることや当該閲覧している他のユーザを把握することができない。このために、自端末画像が閲覧されている場合に適した対応(例えば、他のユーザに適した画像(説明・紹介等を行いたい画像など)を表示させることや、他のユーザに閲覧させたくない画像を表示させてしまうことなど)を行うことができないといった不具合が生じる虞がある。このような課題を解決するために、第3実施形態におけるプログラム、方法、および、情報処理装置では、自端末画像が他のユーザに閲覧されている際に当該他のユーザを特定可能となるように報知するための機能(以下、第1の機能ともいう)を有している例を示す。
【0182】
また、自端末画像を直ちに他のユーザに閲覧させて説明・紹介等を行いたいときなどであっても、他のユーザによる通常の切替操作を要することとなる。このために、他のユーザに対して効率的に閲覧・共有等させることができない虞がある。このような課題を解決するために、第3実施形態におけるプログラム、方法、および、情報処理装置では、他のユーザ端末に表示する画像を自端末画像に切り替えさせて当該他のユーザに閲覧させやすくする(閲覧を促す)ための機能(以下、第2の機能ともいう)を有している例を示す。
【0183】
さらに、複数のユーザ間において同じ画像(特定の部位を含む画像)を閲覧している場合であって、あるユーザが当該画像のうちの特定の部位(着目部位)について説明・紹介等を行うときであっても、当該特定の部位を他のユーザに対して迅速かつ的確に把握させることができない。このために、同じ画像を閲覧している他のユーザに対して効率的に説明・紹介等を行うことができない虞がある。このような課題を解決するために、第3実施形態におけるプログラム、方法、および、情報処理装置では、説明等を行う特定の部位を特定可能となるように報知するための機能(以下、第3の機能ともいう)を有している例を示す。以下において、
図14~
図20を用いて第1~第3の機能を具体的に説明する。
【0184】
図14は、第3実施形態における表示処理を説明するためのフローチャートである。以下においては、前述の実施形態のうちの例えば第1の実施形態と同じ部分について説明を繰り返さない。
図14では、第1実施形態における対応する処理と、点線で囲った構成が付加されている点で異なる。
【0185】
図14の表示処理では、ステップS24において切替操作が検出されてステップS25において切替操作に応じた表示モードが設定された後に、ステップS25cにおいてステップS25で設定された表示モード(相手端末モードの場合はその相手ユーザ)と、当該表示処理を実行している端末のユーザ(表示モードを切り替えたユーザ)とを特定可能とするための設定モード情報を相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信する。例えば、ユーザX、Y、Zの間で通信が成立している状況で、ユーザYのユーザ端末YにおいてユーザXの相手端末モードに切り替えたときには、切り替え後の表示モードに対応するユーザXと、切替操作を行ったユーザYとを特定可能とする設定モード情報がユーザXおよびユーザZの端末に対して送信される。これにより、ユーザXおよびユーザZの端末において、ユーザYがユーザXの相手端末モードに切り替えていることを特定可能となる。その結果、通信が成立している各端末において、通信が成立している相手端末毎に設定している表示モード(相手端末モードの場合はその相手ユーザ)を特定可能となる。
【0186】
また、表示モードがビデオ通話モード(ユーザに対応する表示モードとは異なる表示モード)に設定されているときなどには、相手ユーザを撮影した画像等を表示することについて説明したが、これに加えて、第3実施形態においては当該相手ユーザの画像等に対応させて当該相手ユーザの端末において設定している設定モードが報知される。具体的には、ステップS30においてビデオ通話画像を表示するとともに、ステップS30aにおいて受信している設定モード情報に基づき相手ユーザ毎に現在設定している表示モード(相手端末モードの場合はその相手ユーザ)を報知する処理が行われる。これにより、ビデオ通話モード(ユーザに対応する表示モードとは異なる表示モード)にすることにより、相手ユーザの端末において現在表示している表示モードを把握可能となる。
【0187】
また、
図14の表示処理では、ステップS30bにおいて第1の機能に対応するユーザアイコン制御処理が行われ、ステップS30cにおいて第2の機能に対応する閲覧要請関連処理が行われ、ステップS30dにおいて第3の機能に対応する操作部位共有処理が行われる。本実施形態では、第1~第3の機能のすべてを有するプログラム、方法、および、情報処理装置を示すが、これに限らず、第1~第3の機能のうちの任意の1つの機能、あるいは、任意の2つの機能を有するプログラム、方法、および、情報処理装置であってもよい。すなわち、
図14の表示処理では、ステップS30b、ステップS30c、および、ステップS30dを行う例を示すが、これに限らず、ステップS30b、ステップS30c、および、ステップS30dのうちの任意の1つのステップのみを行うものであってもよく、あるいは、任意の2つのステップを行うものであってもよい。
【0188】
(第1の機能について)
図15は、ユーザアイコン制御処理を説明するためのフローチャートである。以下では、ユーザXを含む複数のユーザ間で通信が成立している状況で、ユーザXのユーザ端末Xを主体として説明する。
【0189】
ステップS40では、自端末画像への切替を特定する設定モード情報を受信したか否かが判定される。例えば、ユーザ端末Xにて処理中の場合、他端末から送信(ステップS25c)される設定モード情報に基づき、切り替え後の表示モードとしてユーザXを特定する設定モード情報を受信したか否かが判定される。ステップS40において、自端末画像への切替を特定する設定モード情報を受信していると判定されなかったときには、ステップS42に移行する。
【0190】
一方、自端末画像への切替を特定する設定モード情報を受信していると判定されたときには、ステップS41において当該設定モード情報から特定される切替操作を行ったユーザを特定する画像として当該ユーザのユーザアイコンを表示するための表示処理が行われる。ユーザアイコンとは、切替操作を行ったユーザ(当該ユーザが操作するユーザ端末)に対応するアイコンであって、例えば、当該ユーザを特定するためのユーザ名や、ユーザが予め登録したユーザの顔画像あるいはイラスト画像や、写真・風景画像を含む画像などである。ユーザ端末Xにて処理中の場合であって、例えば設定モード情報からユーザYによりユーザXの自端末画像端末へ切り替えられたことが特定されたときには、ユーザ端末XにおいてユーザYのユーザアイコンが表示される。このように、他のユーザにより自端末画像に切り替えられたことや、当該他のユーザを把握可能となる。
【0191】
ステップS42では、受信する設定モード情報に基づいて、自端末画像に切り替えていた他のユーザ(自端末切替ユーザ)が他の表示モードへ切り替えた旨を特定したか否かが判定される。例えば、ユーザ端末Xにて処理中の場合、自端末画像に切り替えていたユーザYからの設定モード情報に基づき、他の表示モード(ユーザX以外)への切り替えを特定したか否かが判定される。ステップS42において、他の表示モードへ切り替えた旨を特定したと判定されなかったときにはユーザアイコン制御処理を終了する。
【0192】
一方、ステップS42において他の表示モードへ切り替えた旨を特定したと判定されたときには、ステップS43において、他の表示モードへ切り替えたユーザのユーザアイコンを非表示(表示終了)にするための非表示処理が行われる。例えば、ユーザ端末Xにて処理中の場合で、自端末画像に切り替えていたユーザYからの設定モード情報に基づき、他の表示モード(ユーザX以外)への切り替えを特定したときには、ユーザ端末Xにおいて表示されていたユーザYのユーザアイコンを非表示にしてユーザアイコンの表示を終了する。このように、自端末画像に切り替えていた他のユーザについて、自端末画像以外の他の表示モードに切り替えられたことを把握可能となる。
【0193】
図16は、ユーザアイコン制御処理による表示例を説明するための図である。
図16上段の(a)~(d)は、相手端末のうちのユーザ端末Yにおける表示画面例を示し、
図16下段の(A)~(F)は、自端末であるユーザ端末Xにおける表示画面例を示している。なお、上下に並べて図示するユーザ端末Yおよびユーザ端末X各々の表示画面は、同じタイミングにおける表示画面を示しており、例えば
図16(a)と
図16(A)とは同じタイミングにおける表示画面を示している。
【0194】
図16(a)および
図16(A)はともに自端末報知画像が反転表示されており自端末モードが設定されていることから、
図16(a)は、ユーザ端末YにおいてユーザYの自端末画像が表示され、
図16(A)は、ユーザ端末XにおいてユーザXの自端末画像が表示されている様子を示している。
【0195】
続いて、
図16(b)は、ユーザ端末Yにおいて表示モードの切替操作が行われて、相手端末モードのうちユーザXの表示モードに切り替えられた様子を示している。
図16(b)に示すように、相手端末報知画像が反転表示されるとともに、ユーザ端末Yにおいて相手端末のうちのユーザXの自端末画像(
図16(A)で示した画像と同じ画像)が表示される。このように表示モードが切り替えられたときには、
図14のステップS25cにおいて設定モード情報が送信される。具体的に、
図16(b)に示すようにユーザ端末Yにおいて相手端末のうちのユーザXに切り替えられたときには、ユーザYがユーザXの自端末画像に切り替えた旨を特定可能とするための設定モード情報が送信される。
【0196】
一方、ユーザ端末Xにおいては、ユーザ端末YからのユーザXに切り替えた旨を特定可能とするための設定モード情報を受信すると、
図15のステップS40でYESと判定し、ステップS41においてユーザYのユーザアイコンを表示するための処理が行われる。
図16(B)は、ユーザ名「X」の左方においてユーザYのユーザアイコンYが表示されている様子が示されている。これにより、ユーザXは、自端末画像をユーザYが閲覧していることを把握できる。その結果、ユーザXの自端末画像を閲覧している他のユーザ(ユーザY)に適した対応(例えば、他のユーザに適した画像を表示させることや、他のユーザに閲覧させたくない画像を表示させてしまうことなど)を行うことができ、利便性を向上させることができる。ユーザ端末YからのユーザXに切り替えた旨を特定可能とするための設定モード情報は、通信中のユーザに送信されるため、例えば、ユーザX、Y、Z間で通信しているときには、他のユーザであるユーザZのユーザ端末においても受信することとなるが、ユーザZの自端末画像への切り替えではないため、ユーザ端末ZにおいてユーザYのユーザアイコンYが表示されることはない。
【0197】
図16(c)は、ユーザ端末Yにおいて表示モードの切替操作が行われて、例えばユーザYの自端末モードに切り替えられた様子(切替前の
図16(a)で示した画像と同じ画像)を示している。このように表示モードが切り替えられたときには、
図14のステップS25cにおいて設定モード情報が送信される。
【0198】
ユーザ端末Xにおいては、ユーザXの自端末画像に切り替えていたユーザYからの他の表示モードへの切り替えを特定可能とするための設定モード情報を受信すると、
図15のステップS42でYESと判定し、ステップS43においてユーザYのユーザアイコンを非表示にするための非表示処理が行われる。
図16(C)は、ユーザ名「X」の左方において表示されていたユーザYのユーザアイコンYが非表示となった様子が示されている。
図16(C)では、ユーザアイコンYが表示されていた箇所を点線表示することにより非表示となった旨を図示しているものとする。これにより、ユーザXは、自端末画像を閲覧していたユーザYが他の表示モードに切り替えたことを把握できるとともに、他の表示モードに切り替えられた後においてもユーザYのユーザアイコンが表示され続けてしまうことを防止できる。
【0199】
ステップS41における表示処理では、表示対象とするユーザアイコンを所定位置に表示し、ステップS43における非表示処理では、非表示対象とするユーザアイコンを非表示にする例について説明したが、これに限らず、例えば、ステップS41における表示処理では、所定位置においてユーザアイコンが徐々に視認可能となるようにユーザアイコンの透過率を徐々に低下させるようにして表示し、ステップS43における非表示処理では、所定位置におけるユーザアイコンの視認性が徐々に低下するようにユーザアイコンの透過率を徐々に高めるようにして非表示にするものであってもよい。
【0200】
また、ステップS41における表示処理では、ユーザ端末の表示領域の縁部(例えば、左上の位置)から所定位置に向けてユーザアイコンを移動(
図16(B)の点線矢印は移動を表しているものとする)させて表示し、ステップS43における非表示処理では、ユーザアイコンをユーザ端末の表示領域の縁部(例えば、左上の位置)に向けて移動(
図16(C)の点線矢印は移動を表しているものとする)させて非表示にするものであってもよい。これによりユーザアイコンの移動態様から、ユーザアイコンの表示を開始することや表示を終了することを直感的に分かり易く把握させることができる。また、
図16(B)、(C)においてユーザアイコンの移動方向として示される点線矢印の方向は、表示モードを切り替えるための切替操作のスワイプ方向に沿った方向とである。このため、他の表示モードから当該ユーザの自端末画像を表示する表示モードに移動してきたといった面白味や、当該ユーザの自端末画像を表示する表示モードから他の表示モードに移動していったといった面白味をユーザアイコンの動きで表現できるため、興趣を向上させることができる。
【0201】
図16(D)は、ユーザ端末Xにおいて表示モードの切替操作が行われて、ビデオ通話モードに切り替えられた様子を示している。
図16(D)では、ユーザX、Y間において通信されているものとし、
図16(D)に対応するユーザ端末Yでは、
図16(d)に示すようにユーザYの自端末モードが設定されているものとする。このため、
図14のステップS30およびS30aにより、
図16(D)に示すようにビデオ通話画像が表示されるとともに、ユーザ端末Yの設定モードがユーザYの自端末モード(Y画面)である旨を報知する「Y:Y画面表示中」といったメッセージが表示される。
【0202】
図16(E)は、ユーザX、Y、Z間において通信されており、かつ、ユーザXの自端末画像をユーザYのみならずユーザZも閲覧している場合におけるユーザアイコンの表示例を示している。
図16(E)に示すように、ユーザ名「X」の左方においてユーザYのユーザアイコンYとユーザZのユーザアイコンZとが表示されている様子が示されている。これにより、ユーザXは、自端末画像をユーザYおよびユーザZが閲覧していることを把握できる。
【0203】
なお、自端末画像を多数のユーザが閲覧する場合を想定してユーザアイコンの表示領域を抑えるために、
図16(E)ではユーザアイコンZがユーザアイコンYの左端部に重畳して表示する例を示している。しかし、これに限らず、ステップS41における表示処理においては、ユーザアイコンを表示(例えば前述した縁部から所定位置に向けてユーザアイコンを移動など)してから所定時間(例えば5秒)経過後に、当該ユーザアイコンを一旦非表示とすることにより、当該他のユーザが閲覧中であってもユーザアイコンを非表示とし、ステップS43における非表示処理においては、他の表示モードに切り替えた他のユーザのユーザアイコンを再度表示してから当該ユーザアイコンを非表示(例えば前述した所定位置から縁部に向けてユーザアイコンを移動させて非表示とするなど)としてユーザアイコン表示を終了するものであってよい。つまり、他のユーザが閲覧を開始してから所定時間に亘って当該ユーザのユーザアイコンを表示した後に一旦非表示とし、当該他のユーザが他の表示モードに切り替えたときに再び当該ユーザのユーザアイコンを表示した後に当該ユーザアイコンの表示を終了するようにするものであってもよい。これによっても、自端末画像を他のユーザが閲覧しに来たことや他の表示モードに切り替えたことを把握できるとともに、同一タイミングにおいてユーザアイコンが多数表示されてしまうことを極力回避しつつ、ユーザアイコンの表示領域を抑えることができる。
【0204】
図16(F)は、
図16(E)に例示したようにユーザXの自端末画像をユーザYとユーザZが閲覧している場合に、ユーザ端末Xにおいて表示モードの切替操作が行われて、ビデオ通話モードに切り替えられた様子を示している。
図14のステップS30およびS30aにより、
図16(F)に示すように、ビデオ通話画像が表示されるとともに、ユーザYのビデオ画像(
図16(F)ではユーザYを撮像した画像を“Y”と簡略化して図示する)に対応させてユーザ端末Yの設定モードがユーザXの自端末モード(X画面)である旨を報知する「Y:X画面表示中」といったメッセージが表示され、ユーザZのビデオ画像(
図16(F)ではユーザZを撮像した画像を“Z”と簡略化して図示する)に対応させてユーザ端末Zの設定モードがユーザXの自端末モード(X画面)である旨を報知する「Z:X画面表示中」といったメッセージが表示される。これにより、ビデオ通話モードなどのユーザに対応する表示モードとは異なる表示モードに切り替えることにより、通信中の他のユーザの設定モードを一覧把握可能となり、利便性を向上させることができる。
【0205】
ユーザXのユーザ端末Xでは、
図16(F)に例示されるように、ユーザXの自端末モードを設定していないときであっても(すなわち、ユーザ端末Xの表示モードにかかわらず、あるいは、ユーザ端末Xに表示している画像の種類にかかわらず)、ユーザXの自端末画像を閲覧している他のユーザのユーザアイコンが表示される。換言すれば、
図15のステップS41は、自端末モードが設定されているときに限らず相手端末モードなどが設定されているときであっても、ステップS40においてYESと判定されたときに実行される。このため、例えば、ユーザ端末Xにおいて表示モードの切替操作が行われて、ユーザYの相手端末モードに切り替えられたときであっても、ユーザXの自端末画像を閲覧しているユーザのユーザアイコンが表示される。これにより、ユーザ端末において設定している表示モードにかかわらず、当該ユーザ端末における自端末画像に切り替えている他のユーザを把握できる。その結果、例えば、ユーザ端末において自端末画像を表示していないときでも、当該自端末画像に切り替えた他のユーザを把握することにより、当該ユーザ端末において自端末モードに切り替えるなどして当該ユーザ端末における自端末画像を閲覧している他のユーザに適した対応を行うことができる。
【0206】
なお、これに限らず、自端末画像を閲覧している他のユーザを報知するユーザアイコンは、ユーザ端末において自端末画像を表示するための自端末モードに設定されていないときには表示せず、自端末モードに設定されているときにのみ表示されるようにしてもよい。例えば、ユーザ端末Xにおいて、設定している表示モードにかかわらず受信する設定モード情報に基づきユーザXの自端末画像を閲覧している他のユーザを特定・管理する処理を行い、ユーザ端末Xの表示モードが自端末モードであるときに、当該特定している他のユーザ(ユーザXの自端末画像を閲覧しているユーザ)のユーザアイコンを表示するとともに、新たに閲覧しに来た他のユーザのユーザアイコンを表示するようにしてもよい。より具体的には、ユーザ端末Xにおいて自端末モードに切り替えたときに、そのタイミングで当該ユーザXの自端末画像を閲覧している他のユーザのユーザアイコンを表示し、当該自端末モード中において受信した設定モード情報に基づいて、新たにユーザXの自端末画像を閲覧しに来たユーザを特定したときには、当該ユーザのユーザアイコンを表示するための表示処理(ステップS41)を行う一方、閲覧していたユーザのうち他の表示モードに切り替えたユーザを特定したときには、当該ユーザのユーザアイコンを非表示にするための非表示処理(ステップS43)を行い、ユーザ端末Xにおいて自端末モードから他の表示モードに切り替えたときには他のユーザの閲覧状況にかかわらず(他のユーザが閲覧を継続しているときであっても)、すべてのユーザアイコンを非表示にするようにしてもよい。これにより、ユーザ端末において自端末画像を表示しているときにのみ(限って)、当該自端末画像を閲覧している他のユーザのユーザアイコンが表示されるため、当該自端末画像に切り替えている他のユーザを直感的に分かり易く把握できる。
【0207】
なお、
図15および
図16では、あるユーザの自端末画像を閲覧している他のユーザを特定可能とする情報を当該あるユーザのユーザ端末において報知する例について説明したが、これに替えてあるいは加えて、あるユーザの自端末画像を閲覧している他のユーザの人数(例えば、「現在3名閲覧中」などといったメッセージ画像表示など)を当該あるユーザのユーザ端末において報知するものであってもよく、あるユーザの自端末画像を閲覧している他のユーザの有無(例えば、閲覧中の他のユーザが存在する場合にのみ「閲覧中のユーザがいます」といったメッセージ画像表示など)を当該あるユーザのユーザ端末において報知するものであってもよい。
【0208】
また、
図15および
図16では、あるユーザの自端末画像を閲覧している他のユーザを特定可能とする情報を当該あるユーザのユーザ端末において報知する例について説明したが、これに替えてあるいは加えて、あるユーザのユーザ端末で表示しているユーザの画像(当該あるユーザのみに限らず、他のユーザの画像をも含む)を閲覧している他のユーザを特定可能とする情報(例えば、「この画像をユーザYが閲覧しています」などといったメッセージ画像表示など)を当該あるユーザのユーザ端末において報知するものであってもよく、あるユーザのユーザ端末で表示しているユーザの画像(当該あるユーザのみに限らず、他のユーザの画像をも含む)を閲覧している他のユーザの人数(例えば、「この画像を現在3名閲覧中」などといったメッセージ画像表示など)を当該あるユーザのユーザ端末において報知するものであってもよく、あるユーザのユーザ端末で表示しているユーザの画像(当該あるユーザのみに限らず、他のユーザの画像をも含む)を閲覧している他のユーザの有無(例えば、閲覧中の他のユーザが存在する場合にのみ「この画像を閲覧中のユーザがいます」といったメッセージ画像表示など)を当該あるユーザのユーザ端末において報知するものであってもよい。
【0209】
また、
図15および
図16では、あるユーザの自端末画像を閲覧している他のユーザを当該ユーザに対応するユーザアイコンなどの画像により報知する例について説明したが、これに替えてあるいは加えて、音声(例えば、「ユーザYによる閲覧が開始しました」や「ユーザYによる閲覧が終了しました」などといった音声出力など)により報知するものであってもよい。
【0210】
(第2の機能について)
図17は、閲覧要請関連処理を説明するためのフローチャートである。以下では、ユーザXを含む複数のユーザ間で通信が成立している状況で、ユーザXのユーザ端末Xを主体として説明する。
【0211】
ステップS50では、閲覧要請を行うための閲覧要請アイコンがタッチ操作されたか否かが判定される。閲覧要請アイコンは、例えばユーザ名の右方に配置されているアイコン401をタッチ操作することなどにより表示されるアイコンであるが、操作などを要することなく常時表示されるものであってもよい。本実施形態では、ユーザ端末に設定されている表示モードにかかわらず(自端末モードが設定されていないときであっても)、閲覧要請アイコンが表示されて当該閲覧要請アイコンへの操作を有効に受付可能である。これにより、いずれの表示モードが設定されているときであっても閲覧要請アイコンの操作が受付可能であるため、表示モードを切り替える切替操作などを要することなく、操作性および利便性を向上させることができる。
【0212】
ステップS50において、閲覧要請アイコンがタッチ操作されたと判定されなかったときには、ステップS52に移行する。一方、閲覧要請アイコンがタッチ操作されたと判定されたときには、ステップS51において閲覧要請情報を相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信する。例えば、ユーザX、Y、Zの間で通信が成立している状況で、ユーザXが閲覧要請アイコンをタッチ操作したときには、ユーザXから閲覧要請されている旨を特定するための閲覧要請情報がユーザYおよびユーザZの端末に対して送信される。なお、閲覧要請情報を送信したユーザ端末においては、閲覧要請中である旨が報知される。閲覧要請中である旨は、閲覧要請後において自端末画像が他のユーザにより閲覧されたときや、閲覧要請してから所定時間経過したときなどに非表示となる。
【0213】
ステップS52では、他のユーザからの閲覧要請情報を受信したか否かが判定される。ステップS52において閲覧要請情報を受信したと判定されなかったときには、ステップS55に移行する。一方、ステップS52において閲覧要請情報を受信したと判定されたときには、ステップS53において設定されている表示モードが、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードであるか否かが判定される。つまり、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像をすでに表示中であるか否かが判定される。ステップS53において設定されている表示モードが、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードであると判定されたときには、当該ユーザの自端末画像をすでに表示中であるため、閲覧アイコンを表示することなく、ステップS55に移行する。
【0214】
これに対して、ステップS53において設定されている表示モードが閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードであると判定されなかったときには、ステップS54において当該閲覧要請情報に基づく閲覧アイコンを表示する。このため閲覧要請情報は、他のユーザ端末において閲覧アイコンを表示させるための情報であるともいえる。閲覧アイコンは、閲覧要請情報送信元のユーザを特定可能とするとともに、当該ユーザの自端末画像に切り替えるための操作を受け付けるアイコンである。例えば、ユーザX、Y、Zの間で通信が成立している状況で、ユーザYからの閲覧要請情報を受信したときであってユーザYの自端末画像を表示していないときには、ユーザYからの閲覧要請に対応する閲覧アイコンをユーザ端末X(およびユーザ端末Z)において表示する処理が行われる。
【0215】
ステップS54では、閲覧アイコンを単に表示するものであるが、これに限らず、閲覧アイコンが表示されていることを強調するための制御を行うものであってもよい。強調するための制御としては、例えば当該閲覧アイコンを振動させるような強調態様で表示するものや、閲覧アイコンを表示するユーザ端末自体を振動(バイブレーション動作)させるものなどであってもよい。これにより、閲覧アイコンが表示されているものの、当該閲覧アイコンが表示されていることに気付かずに、切り替えるか否かの検討がなされることなく見逃されてしまうことを極力防止できる。
【0216】
ステップS55では、閲覧アイコンがタッチ操作されたか否かが判定される。ステップS55において、閲覧アイコンがタッチ操作されたと判定されなかったときには、ステップS59において閲覧アイコンを表示してから所定時間(例えば10秒)経過したか、あるいは表示モード切替操作により閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードに切り替えたか否かが判定される。ステップS59において所定時間経過したとも、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードに切り替えたとも判定されなかったときには、ステップS61に移行する。
【0217】
これに対し、ステップS59において所定時間経過したかあるいは閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードに切り替えたと判定されたときには、ステップS60において閲覧アイコンを非表示としてステップS61に移行する。これにより、閲覧アイコンは、タッチ操作されることなく所定時間経過したときや表示モード切替操作により閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードに切り替えたときなどに非表示となるため、いつまでも表示が継続されてしまい、表示部の表示領域を有効に活用できなくなることを回避できる。また、閲覧アイコンが表示された後に表示モード(閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードを除く)を切り替えたとしても、閲覧アイコンの表示が維持されるため、閲覧アイコンへの操作を促すことができる。なお、閲覧アイコンを非表示とする条件は、これらに限るものではない。
【0218】
一方、ステップS55において閲覧アイコンがタッチ操作されたと判定されたときには、ステップS56において閲覧アイコンを非表示とし、ステップS57に移行する。ステップS57においては、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像を表示するための相手端末モードに切り替えるための切替処理が行われる。例えば、ユーザX、Y、Zの間で通信が成立している状況で、ユーザYからの閲覧要請情報を受信したことに基づく閲覧アイコンがユーザXによりタッチ操作されたときには、ユーザYの自端末画像を表示するために、表示モードをユーザYの相手端末モードに切り替えるための切替処理が行われる。これにより、ユーザYの自端末画像を表示するための表示モード切替操作を要することなく、閲覧要請情報送信元のユーザの表示モードに切り替えることができる。
【0219】
ステップS57における切替処理では、ユーザ端末において現在設定中の表示モードから閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードに切り替えるための表示モード切替操作(例えば左から右へのスワイプ操作など)が所定時間(例えば、0.2秒)毎に行われた(受け付けた)ときと同じように所定時間毎に表示モードを切り替えて設定することにより、ユーザ端末に表示される画像(表示モードに対応する画像)が所定時間毎に順(段階的)に切り替えられる。これにより、表示モード切替操作を受け付けたときと同じ態様で画像が切り替えられるため、表示モード切替操作をしていないにもかかわらず切り替えられていることへの違和感を低減できるとともに、滑らかに画像を切り替えることができる。
【0220】
なお、これに限らず、切替処理では、表示モード切替操作を受け付けたときに切り替えられる態様と異なる態様で画像を切り替えるものであってもよい。切替処理では、例えば、表示モードとして閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードを設定して、他の表示モードに対応する画像などに切り替えることなく、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードの画像に即座に切り替えるものであってもよく、また、表示モードとして閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードを設定して、当該ユーザの相手端末モードに切り替える旨のメッセージを含む画像を表示させた後に、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードの画像に切り替えるものであってもよく、また、表示モードとして閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードを設定して当該ユーザの相手端末モードの画像に切り替えるとともに、当該ユーザの相手端末モードに切り替えた旨のメッセージを含む画像を所定期間(例えば3秒)に亘って表示するものであってもよい。これにより、表示モード切替操作を受け付けたときと異なる態様で画像が切り替えられるため、通常の切り替えとは異なることをユーザに分かり易く報知できる。
【0221】
また、ステップS57における切替処理では、切り替える前に設定されている表示モードをメモリ等に記憶するとともに、
図14のステップS25cと同様に切り替えて設定した表示モード(閲覧要請情報送信元のユーザ)と、当該切替処理を実行した端末のユーザ(要請に基づいて表示モードを切り替えたユーザ)とを特定可能とするための設定モード情報を相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信する。
【0222】
ステップS57における切替処理が行われた後においては、ステップS58において切替処理後の相手端末モードに対応する画像に重畳させて戻るアイコンを表示する。戻るアイコンとは、切り替える前に設定されていた表示モードに即座に戻すためのアイコンである。
【0223】
ステップS61では、戻るアイコンがタッチ操作されたか否かが判定される。ステップS61において、戻るアイコンがタッチ操作されたと判定されなかったときには、ステップS64において戻るアイコンを表示してから所定時間(ステップS59における所定時間と異なる時間であって、例えば、ステップS59における所定時間よりも長い時間、例えば5分)経過したか、あるいは表示モード切替操作により切替処理前の表示モードに切り替えたか否かが判定される。ステップS64において所定時間経過したとも、切替処理前の表示モードに切り替えたとも判定されなかったときには、閲覧要請関連処理を終了するが、所定時間経過したかあるいは切替処理前の表示モードに切り替えたと判定されたときには、ステップS65において戻るアイコンを非表示として閲覧要請関連処理を終了する。これにより、戻るアイコンは、タッチ操作されることなく所定時間経過したときや、表示モード切替操作によりステップS57の切替処理前の表示モードに切り替えたときなどに非表示となるため、いつまでも表示が継続されてしまうことを回避できる。
【0224】
一方、ステップS61において戻るアイコンがタッチ操作されたと判定されたときには、ステップS62において戻るアイコンを非表示とし、ステップS63に移行する。ステップS63においては、ステップS57の切替処理前に設定されていた表示モードに戻して復帰させるための復帰処理が行われる。例えば、ユーザX、Y、Zの間で通信が成立している状況で、ユーザYからの閲覧要請情報を受信したことに基づく閲覧アイコンがユーザXによりタッチ操作されたときには、ユーザYの自端末画像を表示するために、表示モードをユーザYの相手端末モードに切り替えるための切替処理が行われるが、その後に戻るアイコンがユーザXによりタッチ操作されたときには、切替処理が行われる際に記憶されていた切替処理前の表示モードに戻すための復帰処理が行われる。これにより、切替処理前に表示していた画像を表示するための表示モード切替操作を要することなく、切替処理前に設定していた表示モードに容易に切り替えることができ、ユーザの利便性を向上させるとともに、閲覧アイコンをタッチ操作することへの抵抗感を低減させることができる。また、戻るアイコンが表示された後においては、ステップS64においてYESと判定されるまでは表示モード(切替処理前の表示モードを除く)を切り替えたとしても、当該戻るアイコンの表示が維持されるため、利便性を維持できる。
【0225】
ステップS63における復帰処理では、閲覧要請情報送信元のユーザの相手端末モードから、切替処理前に設定されていた表示モードへ切り替えるための表示モード切替操作が所定時間(例えば、0.2秒)毎に行われた(受け付けた)ときと同じように所定時間毎に表示モードを切り替えて設定することにより、ユーザ端末に表示される画像が所定時間毎に順(段階的)に切り替えられる。なお、これに限らず、復帰処理では、表示モードとして切替処理前に設定されていた表示モードを設定して、他の表示モードに対応する画像などに切り替えることなく、切替処理前に設定されていた表示モードの画像に即座に切り替えるものであってもよく、また、表示モードとして切替処理前に設定されていた表示モードを設定して、切替処理前の表示モードに戻す旨のメッセージを含む画像を表示させた後に、切替処理前に設定されていた表示モードの画像に切り替えるものであってもよく、また、表示モードとして切替処理前に設定されていた表示モードを設定して切替処理前の表示モードの画像に切り替えるとともに、切替処理前の表示モードに戻した旨のメッセージを含む画像を所定期間(例えば3秒)に亘って表示するものであってもよい。また、ステップS63における復帰処理では、
図14のステップS25cと同様に戻した表示モードと、当該復帰処理を実行した端末のユーザ(元に戻したユーザ)とを特定可能とするための設定モード情報を相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信する。
【0226】
図18は、閲覧要請関連処理による表示例を説明するための図である。
図18上段の(a)~(d)は、相手端末のうちのユーザ端末Yにおける表示画面例を示し、
図18下段の(A)~(E)は、自端末であるユーザ端末Xにおける表示画面例を示している。なお、上下に並べて図示するユーザ端末Yおよびユーザ端末X各々の表示画面は、同じタイミングにおける表示画面を示しており、例えば
図18(a)と
図18(A)とは同じタイミングにおける表示画面を示している。
【0227】
図18(a)および
図18(A)はともに自端末報知画像が反転表示されており自端末モードが設定されていることから、
図18(a)は、ユーザ端末YにおいてユーザYの自端末画像が表示され、
図18(A)は、ユーザ端末XにおいてユーザXの自端末画像が表示されている様子を示している。また、
図18(A)では、ユーザXの自端末画像に重畳させて「見てもらう!」といったメッセージを含む閲覧要請アイコンR1が表示されている。
【0228】
続いて、
図18(B)は、ユーザ端末Xにおいて表示されていた閲覧要請アイコンR1がタッチ操作されたときの表示例を示している。閲覧要請アイコンR1がタッチ操作されることにより、
図17のステップS51においてユーザXから閲覧要請されている旨を特定するための閲覧要請情報が通信中の他のユーザの端末に対して送信されるとともに、閲覧要請中である旨を示す「要請中・・・」といったメッセージR2が表示される。
【0229】
一方、当該閲覧要請情報を受信した他のユーザのユーザ端末であって表示モードとしてユーザXの相手端末モードが設定されていないユーザ端末では、
図17のステップS54において当該閲覧要請情報に基づき、
図18(b)に例示するように、「X画面を見て!」といった閲覧要請したユーザ名と閲覧要請を受けている旨を示すメッセージとを含む閲覧アイコンB1が表示される。これにより、ユーザYを含む他のユーザは、ユーザXから閲覧要請されている旨を把握できる。
【0230】
図18(c)は、
図18(b)においてユーザYが閲覧アイコンB1をタッチ操作したときの表示例を示している。ユーザYが閲覧アイコンB1をタッチ操作すると、
図17のステップS57において閲覧要請情報送信元のユーザXの相手端末モードに切り替えるための切替処理が行われて、
図18(c)に示すように、相手端末報知画像が反転表示されるとともに、ユーザ端末Yにおいて相手端末のうちのユーザXの自端末画像(
図18(A)などで示した画像と同じ画像)に切り替えられる。また、
図17のステップS58により「戻る!」といったメッセージを含む戻るアイコンB2が表示される。
【0231】
以上のように、ユーザXは、閲覧要請アイコンR1をタッチ操作することにより、他のユーザの端末にユーザXの自端末画像に切り替えるための制御として閲覧アイコンB1を表示させることができ、他のユーザが当該閲覧アイコンB1をタッチ操作することによりユーザXの自端末画像に切り替えさせることができる。このため、ユーザの自端末画像を効率的に他のユーザのユーザ端末に表示させることができ、利便性を向上させることができる。
【0232】
また、閲覧アイコンB1が表示されることにより、他のユーザ(ユーザX)から閲覧要請があった旨を把握できる。また、閲覧要請情報を受信したときであっても、閲覧アイコンB1を操作しなければ、閲覧要請情報送信元のユーザ(ユーザX)の自端末画像に切り替えられることがない。このため、ユーザの意思に応じて閲覧要請情報送信元のユーザ(ユーザX)の自端末画像に切り替えることができる。さらに、切り替える場合には、通常の表示モード切替操作を要することなく、閲覧アイコンB1への操作により切り替えることができるため、利便性を向上させることができる。
【0233】
また、切替処理が行われた際には、閲覧要請情報送信元のユーザXと切り替えたユーザYとを特定可能な設定モード情報が相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信される。これにより、閲覧要請情報送信元のユーザ端末Xにおいては、
図18(C)に示すように、ユーザYのユーザアイコンYが表示される。なお、ユーザYの表示モードの切り替えは、閲覧アイコンB1への操作に基づくものであるため、閲覧要請に基づいて切り替えられた旨を報知(例えば、「Yが閲覧要請に応じてくれました!」といったメッセージ画像を一定時間に亘り表示など)するようにしてもよい。
【0234】
その後、通信中のユーザZもユーザ端末Zに表示される閲覧アイコンB1をタッチ操作した場合には、ユーザ端末Zにおいて切替処理が行われてユーザXの相手端末モードに切り替えられるとともに、閲覧要請情報送信元のユーザXと切り替えたユーザZとを特定可能な設定モード情報が相手端末に送信される。これにより、閲覧要請情報送信元のユーザ端末Xにおいては、
図18(D)に示すように、ユーザアイコンYとともに、ユーザZのユーザアイコンZが表示される。
【0235】
図18(d)は、
図18(c)における戻るアイコンB2をユーザYがタッチ操作したときの表示例を示している。ユーザYが戻るアイコンB2をタッチ操作すると、
図17のステップS63において、ステップS57の切替処理が行われる前の表示モードに対応する画像(
図18(b)で示した画像と同じ画像)に戻すための復帰処理が行われる。また、切替処理が行われる前の表示モードに戻す際には、当該表示モードと切り替えたユーザYとを特定可能な設定モード情報が相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信される。これにより、ユーザ端末Xにおいては、
図18(E)に示すように、ユーザYのユーザアイコンYが非表示となる。
【0236】
なお、
図17および
図18では、閲覧要請情報を受信したユーザ端末において閲覧アイコンを表示させて、当該閲覧アイコンへの操作により閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替える例を示したが、これに限るものではない。例えば、閲覧要請情報を受信したユーザ端末においては、当該ユーザ端末への切替操作などを要することなく強制的に閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えるようにしてもよい。
【0237】
また、閲覧要請情報を受信したユーザ端末においては、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に強制的に切り替えるまでに、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられる旨を報知(例えば、ユーザXの自端末画像に切り替えられる場合には、「閲覧要請に応じてユーザXの画面に切り替わります」といったメッセージ表示や音声出力など)するようにしてもよい。この場合、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられる旨を一定時間(例えば2秒)報知した後、自動的に閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられるものであってもよく、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられる旨を報知してから、当該報知を終了させるためのタッチ操作を受け付けたことにより閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられるものであってもよい。また、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に強制的に切り替えるとともに閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられた旨を報知(例えば、ユーザXの自端末画像に切り替えられた場合には、「閲覧要請に応じてユーザXの画面に切り替わりました」といったメッセージ表示や音声出力など)するようにしてもよい。このように、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられる旨の報知や、閲覧要請情報送信元のユーザの自端末画像に切り替えられた旨の報知を行うことにより、画像が強制的に切り替えられた理由・状況などを把握させることができる。
【0238】
以上の実施形態では、ユーザ端末に設定されている表示モードにかかわらず(自端末モードが設定されていないときであっても)、閲覧要請アイコンが表示されて当該閲覧要請アイコンへの操作を有効に受付可能である例を示したが、これに限らず、ユーザ端末に設定されている表示モードが自端末モードであるときにのみ、閲覧要請アイコンが表示可能となり当該閲覧要請アイコンへの操作を有効に受付可能となるように制御してもよい。これにより、他のユーザ端末に表示させたい自端末画像を表示させているときにのみ閲覧要請アイコンへの操作が受付可能となるため、意図しない画像を他のユーザ端末に表示させてしまうことを防止できる。なお、ユーザ端末に設定されている表示モードが自端末モードであるときにのみ閲覧要請アイコンが表示可能とした場合、閲覧要請アイコンを表示させた後に他の表示モードに切り替えたときには、当該閲覧要請アイコンを非表示とするようにしてもよい。
【0239】
なお、
図17および
図18では、基本的に閲覧要請情報を通信中のすべてのユーザ端末に送信する例について説明したが、これに替えてあるいは加えて、閲覧要請する際に通信中のユーザのうちから閲覧要請情報の送信先となるユーザを指定するための操作を受付可能とし、指定されたユーザのユーザ端末に対してのみ閲覧要請情報を送信するようにしてもよい。例えば、ユーザ名の右方に配置されているアイコン401をタッチ操作することにより、当該ユーザの自端末画像を閲覧していないユーザのユーザアイコンを表示可能とし、当該ユーザアイコンへのタッチ操作に応じてユーザを指定可能とし、タッチ操作されたユーザアイコンのユーザ端末に対して閲覧要請情報を送信するようにしてもよい。これにより、ピンポイントに指定したユーザ(1ユーザに限らず、複数のユーザを含む)に対して閲覧要請情報を送信可能となり、利便性を向上させることができる。
【0240】
また、
図17および
図18では、あるユーザの自端末画像について他のユーザに閲覧要請可能とする例について説明したが、これに替えてあるいは加えて、あるユーザのユーザ端末で表示しているユーザの画像(当該あるユーザのみに限らず、他のユーザの画像をも含む、設定されている表示モードに応じたユーザの画像)について他のユーザに閲覧要請可能とするものであってもよい。
【0241】
(第3の機能について)
図19は、操作部位共有処理を説明するためのフローチャートである。以下では、ユーザXを含む複数のユーザ間で通信が成立している状況で、ユーザXのユーザ端末Xを主体として説明する。
【0242】
ステップS70では、当該操作部位共有処理を実行しているユーザ端末の表示部に表示されている表示画像に対するタッチ操作(指定操作)を受け付けたか否かが判定される。ステップS70において表示画像に対するタッチ操作を受け付けたと判定されなかったときにはステップS72へ移行する。一方、ステップS70において表示画像に対するタッチ操作を受け付けたと判定されたときには、ステップS71において、当該ユーザ端末において設定されている表示モード(例えば、自端末モードや相手端末モードに限る)のユーザと、表示画像の操作部位とを特定するための操作部位情報を相手端末(通信が成立しているすべての端末)に送信する。例えば、ユーザX、Y、Zの間で通信が成立している状況で、例えば、ユーザXのユーザ端末Xにおいて自端末モードが設定されておりユーザXの自端末画像に対してタッチ操作が行われたときには、設定されている表示モードのユーザであるユーザXと、表示画像(ユーザXの自端末画像)のうちのタッチ操作された部位(例えば、座標位置)とを特定するための操作部位情報がユーザYおよびユーザZの端末に対して送信される。別の例として、例えば、ユーザXのユーザ端末XにおいてユーザYの相手端末モードが設定されておりユーザYの自端末画像に対してタッチ操作が行われたときには、設定されている表示モードのユーザであるユーザYと、表示画像(ユーザYの自端末画像)のうちのタッチ操作された部位(例えば、座標位置)とを特定するための操作部位情報がユーザYおよびユーザZの端末に対して送信される。操作部位情報は、設定されている表示モードが自端末モードであるか相手端末モードであるかにかかわらずタッチ操作に応じた送信される。
【0243】
続いて、ステップS72においては、他のユーザ端末からの操作部位情報を受信しているか否かが判定される。ステップS72において操作部位情報を受信していると判定されたときには、ステップS73において当該ユーザ端末において設定されている表示モードが当該操作部位情報から特定されるユーザの表示モードであるか否かが判定される。ステップS73における判定は、操作部位情報送信元のユーザ端末と同じユーザの自端末画像を表示しているか否かの判定、あるいは、操作部位情報送信元のユーザ端末におけるタッチ操作部位を含む画像を表示しているか否かの判定などともいえる。例えば、設定されている表示モードのユーザであるユーザXと、表示画像(ユーザXの自端末画像)のうちのタッチ操作された部位とを特定するための操作部位情報を受信した場合、ステップS73では、ユーザXの自端末画像を表示する表示モードが設定されているか否かが判定される。また、設定されている表示モードのユーザであるユーザYと、表示画像(ユーザYの自端末画像)のうちのタッチ操作された部位とを特定するための操作部位情報を受信した場合、ステップS73では、ユーザYの自端末画像を表示する表示モードが設定されているか否かが判定される。
【0244】
ステップS72において操作部位情報を受信していると判定されなかったとき、あるいは、ステップS73において操作部位情報から特定されるユーザの表示モードが設定されていると判定されなかったときには、操作部位共有処理を終了する。一方、ステップS73において操作部位情報から特定されるユーザの表示モードが設定されていると判定されたときには、操作部位情報送信元のユーザ端末におけるタッチ操作部位を含む画像が当該ユーザ端末において表示されている場合となるため、ステップS74において操作部位情報から特定されるタッチ操作された部位にエフェクト画像を重畳して表示し操作部位共有処理を終了する。例えば、ユーザ端末YにおいてユーザXの自端末画像のうちの部位Aにタッチ操作されることによる操作部位情報を受信したときであって、ユーザ端末Xにおいて自端末モードが設定されておりユーザXの自端末画像が表示されているとき(当該部位Aがユーザ端末Xの表示部に表示されているとき)には、ユーザ端末Xの表示部に表示されている部位Aにエフェクト画像が重畳して表示される。この場合において、例えばユーザ端末ZにおいてユーザXの相手端末モードが設定されておりユーザXの自端末画像が表示されているとき(当該部位Aがユーザ端末Zの表示部に表示されているとき)にも、ユーザ端末Zの表示部に表示されている部位Aにエフェクト画像が重畳して表示されることとなる。タッチ操作部位へのエフェクト画像は、当該ユーザ端末において設定されている表示モードが自端末モードであるか相手端末モードであるかにかかわらず表示される。
【0245】
図20は、操作部位共有処理による表示例を説明するための図である。
図20上段の(a)~(d)は、相手端末のうちのユーザ端末Yにおける表示画面例を示し、
図20下段の(A)~(D)は、自端末であるユーザ端末Xにおける表示画面例を示している。なお、上下に並べて図示するユーザ端末Yおよびユーザ端末X各々の表示画面は、同じタイミングにおける表示画面を示しており、例えば
図20(a)と
図20(A)とは同じタイミングにおける表示画面を示している。
【0246】
図20(A)は、自端末報知画像が反転表示されており自端末モードが設定されていることから、ユーザ端末XにおいてユーザXの自端末画像が表示されているのに対し、
図20(a)は、相手端末報知画像が反転表示されており相手端末モードのうちユーザXの表示モードが設定されているものとし、ユーザ端末Yにおいて相手端末のうちのユーザXの自端末画像(
図20(A)で示した画像と同じ画像)が表示されている様子を示している。このため、
図20(A)に示すように、ユーザ端末Xには、ユーザYのユーザアイコンYが表示されている。
【0247】
このように、ユーザ端末Xとユーザ端末Yとで同じ画像を表示させている状態において、
図20(B)は、ユーザ端末Xの表示部の表示画像に対してユーザXがタッチ操作を行った様子を示している。
図20では、タッチ操作が行われた位置を矢印により示している。
図20(B)では、表示画像のうち衝立の画像に対してタッチ操作が行われている様子を示している。タッチ操作されることにより、
図19のステップS71において、当該タッチ操作が行われたユーザ端末において設定されている表示モードのユーザと、表示画像に対してタッチ操作された操作部位とを特定するための操作部位情報がユーザYの端末を含む通信中の端末に対して送信される。一方、操作部位情報を受信したユーザ端末Yでは、操作部位情報から特定されるユーザXの表示モードが設定されていることから
図19のステップS74に移行して、
図20(b)に示すように操作部位情報から特定される部位(衝立の画像付近)にエフェクト画像E1が表示される。なお、ユーザ端末Yに限らず、同じ画像(同じユーザの画像)を表示させている他のユーザ端末においても
図20(b)と同様に特定される部位にエフェクト画像が表示されることになる。
【0248】
所定の部位へのタッチ操作が行われた際のエフェクト画像としては、例えば、当該タッチ操作された座標位置を中心とする所定の大きさの円の内側を特定色(例えば蛍光色など)で表示する画像であるが、これに限るものではない。なお、エフェクト画像は、タッチ操作が行われている間に亘り表示されるものとし、タッチ操作が行われていた間が所定時間(例えば2秒など)に満たない場合には当該タッチ操作が解除された後においても所定時間が経過するまで表示されるようにしてもよい。
【0249】
図20(C)は、ユーザ端末Xの表示部の表示画像に対してユーザXが別の部位に対してタッチ操作を行った様子を示している。
図20(C)では、点線矢印の位置に対して開始されたタッチ操作が実線矢印の位置まで移動(ドラッグ操作)させて解除されたものとし、表示画像のうち「3,500円OFF」といった文字をなぞるようにタッチ操作が行われた様子を示している。タッチ操作されている間に亘り、
図19のステップS71において、当該タッチ操作が行われたユーザ端末において設定されている表示モードのユーザと、表示画像に対してタッチ操作された操作部位とを特定するための操作部位情報がユーザYの端末を含む通信中の端末に対して随時送信される。一方、操作部位情報を受信したユーザ端末Yでは、
図19のステップS74により、
図20(c)に示すように操作部位情報から特定される部位(「3,500円OFF」)にエフェクト画像E2が表示される。
図20(c)においては、まず、
図20(C)で示した点線矢印の位置に対応する部位に
図20(b)と同様のエフェクト画像が表示された後、継続して送信される操作部位情報に基づいて、
図20(C)で示した実線矢印の位置まで前述のエフェクト画像が引き延ばされて、特定される部位(「3,500円OFF」)を囲むような略楕円形となるエフェクト画像E2が表示されている。なお、ユーザ端末Yに限らず、同じ画像を表示させている他のユーザ端末においても
図20(c)と同様に特定される部位にエフェクト画像が表示されることになる。このように、ユーザXは他のユーザに対して説明・紹介等を行いたい部位に対してタッチ操作を行うことにより、同じ部位を含む画像を閲覧している他のユーザの端末において当該部位にエフェクト画像を表示させることができ、その結果、ユーザXが説明・紹介等を行いたい部位を他のユーザに対してわかりやすく容易に伝えることができる。
【0250】
図20(d)は、ユーザ端末Yの表示部の表示画像に対してユーザYがタッチ操作を行った様子を示している。
図20(d)では、表示画像のうち略中央に表示された斜め前方を向いている衝立の画像に対してタッチ操作が行われている様子を示している。タッチ操作されることにより、
図19のステップS71において、当該タッチ操作が行われたユーザ端末において設定されている表示モードのユーザ(ユーザX)と、表示画像に対してタッチ操作された操作部位とを特定するための操作部位情報がユーザXの端末を含む通信中の端末に対して送信される。一方、操作部位情報を受信したユーザ端末Xでは、
図19のステップS74により、
図20(D)に示すように操作部位情報から特定される部位(略中央に表示された斜め向きの衝立の画像付近)にエフェクト画像E3が表示される。なお、ユーザ端末Xに限らず、同じ画像を表示させている他のユーザ端末においても
図20(D)と同様に特定される部位にエフェクト画像が表示されることになる。このように、ユーザXの自端末画像に対してユーザXのみならず他のユーザ(ユーザY)によっても、説明・紹介等を行いたい部位に対してタッチ操作を行うことにより、同じ部位を含む画像を閲覧している他のユーザの端末において当該部位にエフェクト画像を表示させることができ、その結果、ユーザX以外の他のユーザについても説明・紹介等を行いたい部位を他のユーザに対してわかりやすく容易に伝えることができる。
【0251】
以上のように、ユーザ端末に表示されている画像に対してタッチ操作を行うことにより、操作部位情報が通知中の他のユーザ端末に送信され、当該操作部位情報から特定される画像の部位を含む画像を表示している他のユーザ端末において当該部位に対してエフェクト画像を重畳させて表示する。これにより、他のユーザに対して説明・紹介等を行いたい部位を迅速かつ的確に把握させることができ、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0252】
また、ユーザ端末に表示されている画像が自端末画像であるか相手端末画像であるかにかかわらず、当該画像に対してタッチ操作を行うことにより操作部位情報が送信されて、他のユーザ端末において対応する部位にエフェクト画像を重畳させて表示する。これにより、例えば、表示されている画像の種類にかかわらず、双方向でタッチ操作し合って他のユーザに対して説明・紹介等を行うことができるため、利便性を向上させることができる。
【0253】
なお、
図19および
図20では、画像に対するタッチ操作により所定の大きさの円の内側を特定色で表示し、ドラッグ操作により略楕円形の内側を特定色で表示するように、画像に対する操作態様に応じたエフェクト画像を表示する例について説明したが、これに替えてあるいは加えて、画像に対する操作を行う際にエフェクト画像の種類・表示態様(例えば、色や大きさ、文字をなぞって反転表示させるものなど)を指定可能となるようにしてもよい。また、
図19および
図20では、画像に対するタッチ操作によるエフェクト画像が、同じ画像を表示させている他のユーザのユーザ端末においてのみ表示される例について説明したが、これに限らず、タッチ操作を受け付けた当該ユーザのユーザ端末においても表示されるようにしてもよい。
【0254】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0255】
1 通信システム、2 ネットワーク、100 ユーザ端末、200 WEBサーバ、300 シグナリングサーバ。