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特開2024-53819情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053819
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
G05B23/02 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160262
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅野 智司
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA05
3C223BA03
3C223EB02
3C223FF22
3C223FF26
3C223FF35
3C223GG01
3C223HH02
3C223HH22
(57)【要約】
【課題】学習モデルの運用時における学習モデルの信頼性を監視することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得する第1取得部と、前記所定の対象に設けられ、前記第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得する第2取得部と、前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定する第1判定部と、前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力する出力部と、を含む情報処理装置。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得する第1取得部と、
前記所定の対象に設けられ、前記第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得する第2取得部と、
前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定する第1判定部と、
前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力する出力部と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記学習モデルが生成された際に用いられた学習データのうち前記第2測定値に対応するデータと、前記第2測定値とに基づいて、前記データに異常があるか否かを判定する第2判定部を更に含む、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、
前記データに異常があると判定された場合、新たな前記学習データに基づく前記学習モデルの生成を促す第2情報を出力する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値が所定範囲に含まれるか否かに基づいて、前記予測値に異常があるか否かを判定する第3判定部を更に含む、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、
前記データに異常がないと判定され、かつ、前記予測値に異常があると判定された場合、前記学習モデルに異常があることを示す第3情報を出力する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一に記載の情報処理装置であって、
前記所定の対象は、所定の物を製造するための製造設備であり、
前記出力部は、
前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記物を製造するに際して設定された重要業績評価指標が悪化するおそれがあることを示す第4情報を出力する、
情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が、
所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得するステップと、
前記所定の対象に設けられ、前記第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得するステップと、
前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定するステップと、
前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得する第1取得部と、
前記所定の対象に設けられ、前記第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得する第2取得部と、
前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定する第1判定部と、
前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力する出力部と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
学習モデルを用いて、工場等の設備の異常診断を実行する技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、機械学習により生成された診断モデルと、診断対象の設備に備えられた振動センサからの振動データとを用いて、診断対象の設備の異常診断を実行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-279056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、学習モデルの運用の段階において設備に例えば経時劣化等が生じると、学習モデルの信頼性が低下する場合がある。
【0006】
例えば、学習モデルを生成した際の学習データとして用いたセンサの測定値の範囲に対し、学習モデルの運用の段階におけるセンサの測定値の範囲にずれが生じ始めると、このような問題が生じる場合がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、学習モデルの運用の段階における学習モデルの信頼性の低下については考慮されていない。
【0008】
本発明の目的は、学習モデルの運用時における学習モデルの信頼性を監視することが可能な情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための一の発明は、所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得する第1取得部と、前記所定の対象に設けられ、前記第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得する第2取得部と、前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定する第1判定部と、前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力する出力部と、を含む情報処理装置である。本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、学習モデルの運用時における学習モデルの信頼性を監視することが可能な情報処理装置を提供することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態の制御システム2を説明する図である。
図2】実施形態の支援装置5のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】実施形態の支援装置5の機能ブロックを説明する図である。
図4】実施形態の学習データの品質を評価する手法の一例を説明する図である。
図5】実施形態の支援装置5が実行する処理を説明するフローチャートである。
図6】実施形態の支援装置5が実行する処理を説明するフローチャートである。
図7】予測装置3による炉内の温度の予測値と、温度センサによる炉内の温度の測定値との推移の一例を示す図である。
図8】予測装置3による炉内の温度の予測値と、温度センサによる炉内の温度の測定値との推移の一例を示す図である。
図9】実施形態の表示画面60の一例である。
図10】予測装置3による炉内の温度の予測値と、温度センサによる炉内の温度の測定値との推移の一例を示す図である。
図11】実施形態の表示画面61の一例である。
図12】実施形態の表示画面62の一例である。
図13】実施形態の表示画面63の一例である。
図14】実施形態の表示画面64の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
==実施形態==
<<制御システム2>>
図1は、本実施形態の制御システム2を説明する図である。この例における制御システム2は、製鉄所における高炉1を制御するためのシステムである。
【0013】
なお、高炉1は、「所定の対象」の一例である。「所定の対象」は高炉に限られず、所定の物を製造するための製造設備とすることができる。「所定の物」とは、鉄等の材料に限られず、例えば機械等の部品又は完成品等であってもよい。
【0014】
本実施形態では、高炉1には、圧力センサ1aと、流量センサ1bと、温度センサ1cとが設けられている。圧力センサ1aによる測定値及び流量センサ1bによる測定値は、制御システム2の予測装置3(後述)に出力される。温度センサ1cによる測定値は、制御システム2の支援装置5(後述)に出力される。
【0015】
詳細は後述するが、本実施形態では、圧力センサ1aの測定周期と、流量センサ1bの測定周期とは等しい。しかし、温度センサ1cは圧力センサ1a及び流量センサ1bに比べて短い周期での測定が困難であることから、温度センサ1cの測定周期は圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定周期に比べて長い。
【0016】
制御システム2は、予測装置3と、制御装置4と、支援装置5(「情報処理装置」に相当)とを含む。以下、それぞれについて説明する。
【0017】
<予測装置3>
予測装置3は、所定の学習モデルを用いて、炉内の温度をリアルタイムで予測する装置である。本実施形態の予測装置3は、高炉1に設けられた圧力センサ1aの測定値と、流量センサ1bの測定値とを学習モデルに入力し、炉内の温度の予測値を出力として得る。
【0018】
ここで、予測装置3による温度の予測値は、温度センサ1cが設けられた炉内の位置における温度の予測値である。予測装置3による温度の予測値は、制御装置4及び支援装置5に出力される。
【0019】
<制御装置4>
制御装置4は、予測装置3による炉内の温度の予測値に基づいて、高炉1を制御する装置である。本実施形態では、制御装置4は、炉内の温度を一定に維持するよう高炉1を制御する。制御装置4は、例えば、熱風、燃料等を炉内に吹き込むための配管系統のバルブの開度等を制御する。
【0020】
なお、前述のように、温度センサ1cの測定周期は圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定周期に比べて長い。このことは、温度センサ1cが炉内にプローブを挿入する操作が必要であるため測定が困難であり、測定に比較的長時間を要するためである。
【0021】
従って、制御装置4は、予測装置3による温度の予測値を用いることにより、温度センサ1cによる温度の測定値を用いる場合に比べて短い周期で温度のデータを取得することができる。これによって、制御装置4は、炉内の温度を精度良く制御することができる。
【0022】
しかしながら、高炉1に例えば経時劣化等が進むと、予測装置3が用いる学習モデルの信頼性が低下する場合がある。
【0023】
例えば、学習モデルを生成した際の学習データとして用いたセンサの測定値の範囲に対し、学習モデルの運用の段階におけるセンサの測定値の範囲にずれが生じ始めると、学習モデルの信頼性が低下する場合がある。
【0024】
このような場合、予測装置3による温度の予測値と、温度センサ1cによる温度の測定値との間にずれが生じる場合がある。このような場合、制御装置4は、炉内の温度を一定に維持する制御をすることが困難になる。
【0025】
以下で説明する支援装置5は、このような問題が生じることを利用者が事前に又は早期に把握して適切な処置を講じることができるよう、予測装置3が用いる学習モデルの信頼性を監視することが可能な装置である。
【0026】
<支援装置5>
支援装置5は、予測装置3が用いる学習モデルの信頼性を監視する装置である。また、支援装置5は、学習モデルの信頼性が低下している場合、又はその可能性がある場合等に、利用者に対してその旨の情報を提供する装置である。
【0027】
以下、支援装置5のハードウェア構成、機能ブロックの順で説明する。なお、以下の説明において、予測装置3による炉内の温度の予測値を、単に「温度の予測値」と称する場合がある。また、温度センサ1cによる炉内の温度の測定値を、単に「温度の測定値」と称する場合がある。
【0028】
・ハードウェア構成
図2は、支援装置5のハードウェア構成の一例を示す図である。例示する支援装置5は、プロセッサ500、主記憶装置501、補助記憶装置502、入力装置503、表示装置504、及び通信装置505を備える。なお、例示する支援装置5は、その全部または一部が、例えば、クラウドシステムによって提供される仮想サーバのように、仮想化技術やプロセス空間分離技術等を用いて提供される仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであってもよい。また、支援装置5によって提供される機能の全部または一部は、例えば、クラウドシステムがAPI(Application Programming Interface)等を介して提供するサービスによって実現してもよい。
【0029】
プロセッサ500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成されている。
【0030】
主記憶装置501は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等である。
【0031】
補助記憶装置502は、例えば、ハードディスクドライブ、クラウドサーバの記憶領域等である。補助記憶装置502には、記録媒体の読取装置や通信装置505を介してプログラムやデータを読み込むことができる。補助記憶装置502に格納(記憶)されているプログラムやデータは主記憶装置501に随時読み込まれる。
【0032】
入力装置503は、外部からの入力を受け付けるインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
【0033】
表示装置504は、処理経過や処理結果等の各種情報を出力するインタフェースである。表示装置504は、上記の各種情報を可視化する液晶モニタ等の装置である。表示装置504には、更に、上記の各種情報を音声化する装置(音声出力装置(スピーカ等))、上記の各種情報を文字化する装置(印字装置等)が備えられてもよい。
【0034】
入力装置503及び表示装置504は、ユーザとの間で情報の受け付けや情報の提示を行うユーザインタフェースを構成する。
【0035】
通信装置505は、他の装置との間の通信を実現する装置である。通信装置505は、インターネット等の通信ネットワークNWを介して他の装置との間の通信を実現する、有線方式または無線方式の通信インタフェースである。
【0036】
支援装置5には、例えば、オペレーティングシステム、ファイルシステム等が導入されていてもよい。
【0037】
支援装置5が含む各機能は、支援装置5のプロセッサ500が、主記憶装置501に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、もしくは、支援装置5を構成するハードウェアによって実現される。支援装置5は、各種の情報(データ)を、例えば、データベースのテーブルやファイルシステムが管理するファイルとして記憶する。
【0038】
・機能ブロック
図3は、本実施形態の支援装置5の機能ブロックを説明する図である。支援装置5は、取得部510,511と、評価部512,515と、判定部513,514,516と、出力部517と、制御部518とを含む。
【0039】
[取得部510]
取得部510(「第1取得部」に相当)は、高炉1に設けられた温度センサ1cによる温度の測定値を取得する。
【0040】
なお、温度センサ1cは、「第1センサ」の一例である。「第1センサ」は、予測装置3が出力する予測値に対応する測定値を測定するためのセンサである。また、「第1センサ」の測定値は、「第1測定値」に相当する。
【0041】
[取得部511]
取得部511(「第2取得部」に相当)は、圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた温度センサ1cの予測値を取得する。
【0042】
ここで、「温度センサ1cの予測値」とは、前述の予測装置3による予測値である。また、「所定の学習モデル」とは、予測装置3が用いる学習モデルであって、予め生成されている。
【0043】
なお、圧力センサ1a及び流量センサ1bは、「第2センサ」の一例である。「第2センサ」は、「第1センサ」とは異なるセンサであり、予測装置3の入力となる測定値を測定するためのセンサである。また、「第2センサ」の測定値は、「第2測定値」に相当する。
【0044】
[評価部512]
評価部512は、温度の予測値の精度を評価する。ここで、「温度の予測値の精度」とは、取得部510が取得した温度の測定値に対する、取得部511が取得した温度の予測値の精度である。つまり、温度の予測値の精度は、温度の測定値と、温度の予測値との差の絶対値を、温度の測定値で除した値である。
【0045】
[判定部513]
判定部513(「第1判定部」に相当)は、温度の測定値に対する温度の予測値の精度が悪化したか否かを判定する。具体的には、判定部513は、温度の予測値の精度が所定値よりも大きい場合に、温度の予測値の精度が悪化したと判定する。
【0046】
[判定部514]
判定部514(「第3判定部」に相当)は、温度の予測値が所定範囲に含まれるか否かに基づいて、温度の予測値に異常があるか否かを判定する。
【0047】
つまり、判定部514は、温度の予測値の絶対値に基づいて、温度の予測値に異常があるか否かを判定する。ここでの「所定範囲」とは、温度の目標値を中心として所定値以内の範囲とする。
【0048】
なお、本実施形態では、判定部514は、判定部513によって温度の予測値の精度が悪化したと判定された場合に、上記の処理を実行する。
【0049】
[評価部515]
評価部515は、学習モデルが生成された際に用いられた学習データのうち入力データ(圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定値に対応するデータ)と、圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定値とに基づいて、学習データの品質を評価する。
【0050】
評価部515が学習データの品質を評価する手法は、幾つか考えられるが、それらの具体的な説明は後述する。
【0051】
[判定部516]
判定部516(「第2判定部」に相当)は、学習モデルが生成された際に用いられた学習データのうち入力データ(圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定値に対応するデータ)と、圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定値とに基づいて、入力データに異常があるか否かを判定する。
【0052】
なお、本実施形態では、判定部516は、判定部513によって温度の予測値の精度が悪化したと判定された場合に、上記の処理を実行する。
【0053】
[出力部517]
出力部517は、判定部513,514,516の判定結果に応じて、以下に示す各種の情報を表示装置504に出力する。以下では概要を説明することとし、詳細については後のフローチャートを用いた説明で述べる。
【0054】
出力部517は、判定部513によって温度の予測値の精度が悪化したと判定された場合に、温度の予測値の精度が悪化したことを示す情報(「第1情報」に相当)を出力する。
【0055】
出力部517は、更に、この場合に、重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicator)が悪化するおそれがあることを示す情報(「第4情報」に相当)を出力する。
【0056】
KPIとは、物を製造するに際して予め設定された指標である。本実施形態では、KPIは、高炉1を運用するための燃料コストとして予め定められている。
【0057】
出力部517は、判定部516によって入力データに異常があると判定された場合に、新たな学習データに基づく学習モデルの生成を促す情報(「第2情報」に相当)を出力する。
【0058】
出力部517は、判定部516によって入力データに異常がないと判定され、かつ、判定部514によって温度の予測値に異常があると判定された場合に、学習モデルに異常があることを示す情報(「第3情報」に相当)を出力する。
【0059】
[制御部518]
制御部518は、支援装置5の上述した各機能を統括制御する。
【0060】
<評価部515が学習データの品質を評価する手法>
前述の評価部515が、学習データの品質を評価する手法の幾つかの具体的例を説明する。
【0061】
なお、本実施形態の学習データは、圧力センサ1aの測定値と、流量センサ1bの測定値と、温度センサ1cの測定値とを含む。学習データのうち、圧力センサ1aによる測定値と、流量センサ1bによる測定値とを、「入力データ」と称する。
【0062】
また、学習モデルの運用時における圧力センサ1a及び流量センサ1bの測定値を「実測データ」と称する。
【0063】
以下、学習データの品質を評価する手法の例として方法1~4を示すが、本実施形態にいては、方法1を持ちることとする。
【0064】
[方法1]
方法1においては、入力データと、実測データとのそれぞれが分布する範囲に基づいて、学習データの品質を評価する。入力データと、実測データとのそれぞれが分布する範囲の重複が大きいほど学習データの品質は良く、重複が小さいほど学習データの品質は悪くなると考えられる。
【0065】
方法1における評価指標は、入力データと、実測データとのそれぞれが分布する範囲の重複が大きいほど品質は良く、重複が小さいほど品質は悪くなる指標とする。
【0066】
図4は、学習データの品質を評価する手法のうち方法1を説明する図である。この図において、横軸は圧力P、縦軸は流量Fのデータ空間が示されている。また、白丸で複数の入力データの散布図、黒丸で複数の測定データの散布図を示している。
【0067】
更に、複数の入力データの重心(CM1)及び複数の測定データの重心(CM2)がバツ印で示されている。
【0068】
本実施形態では、重心(CM1)と、複数の測定データの重心(CM2)との間の距離Lを評価指標とする。距離Lが長いほど、入力データと、実測データとのそれぞれが分布する範囲の重複が小さくなるため、学習データの品質は悪くなると考えられる。
【0069】
なお、距離Lに加えて、圧力及び流量を示すデータ空間における入力データの重心からの分散と、実測データの重心からの分散との比を更に評価指標としてもよい。
【0070】
[方法2]
方法2においては、圧力及び流量を示すデータ空間における一の測定データの位置から所定距離内に存在する入力データの数に基づいて、学習データの品質を評価する。データ空間において、それぞれの測定データの周辺において入力データの分布が疎であるほど、学習データの品質が悪くなると考えられる。
【0071】
方法2における評価指標は、データ空間において、それぞれの測定データの周辺において入力データの分布が疎であるほど、品質が悪くなる評価指標とする。
【0072】
一例として、複数の測定データのうち、データ空間における測定データの位置から所定距離内に存在する入力データの数が所定数以上である測定データの割合を評価指標とする。
【0073】
[方法3]
方法3においては、入力データの数に基づいて、学習データの品質を評価する。入力データの数が少ないほど、学習データの品質は悪くなると考えられる。
【0074】
方法3における評価指標は、入力データの数が少ないほど品質が悪くなる指標とする。具体的には、入力データの数そのものを評価指標としてもよい。
【0075】
[方法4]
方法4においては、入力データの均一性に基づいて、学習データの品質を評価する。入力データの均一性が低いほど、学習データの品質は悪くなると考えられる。
【0076】
方法4における評価指標は、データ空間の所定の領域内において、入力データが最も密な位置の密度と、入力データが最も疎な位置の密度の比を評価指標としてもよい。
【0077】
<支援装置5が実行する処理>
支援装置5が実行する処理について、図面を用いて説明する。図5及び図6は、支援装置5が実行する処理を説明するフローチャートである。この処理は、ステップS100~ステップS113を含んでいる。
【0078】
図7は、予測装置3による炉内の温度の予測値と、温度センサ1cによる炉内の温度の測定値との推移の一例を示す図であって、横軸は時間t、縦軸は温度Tである。この図において、白丸は温度の予測値、黒丸は温度の測定値を示している。
【0079】
この例では、予測装置3は、暦日の0:00から1時間おきに炉内の温度を予測する。つまり、予測装置3は、圧力センサ1a及び流量センサ1bから1時間おきに測定値を取得し、所定の学習モデルを用いて温度の予測値を出力する。また、温度センサ1cは、1暦日の0:00から4時間おきに炉内の温度を測定する。
【0080】
この例では、炉内の温度の目標値を2000℃とする。図7には、補助線として、縦軸の2000℃が破線で示されている。更に、補助線として、縦軸の2100℃及び1900℃が点線で示されている。
【0081】
図7は、暦日の14:00までの温度の予測値及び温度の測定値を示している。以下の説明では、支援装置5が14:00以降に実行する処理を例示しながら説明する。
【0082】
制御部518は、現在時刻を常時監視する。図5のステップS100において、予測装置3が温度を予測する時刻になるまで待機する(ステップS100:N)。
【0083】
ステップS100において、現在時刻が14:00になると、予測装置3が温度を予測する時刻であることから(図7)、ステップS101に進む(S100:Y)。
【0084】
次いで、ステップS101において、取得部511は、予測装置3から14:00における温度の予測値を取得する。
【0085】
次いで、ステップS102において、制御部518は、現在時刻は温度センサ1cが炉内温度を測定する時刻であるか否かを判定する。この例では、現在時刻である14:00は、温度センサ1cが炉内温度を測定する時刻ではないため(図7)、ステップS100に戻る(S102:N)。
【0086】
次いで、14:00後は、ステップS100から処理を再開する。そして、16:00になり、再度ステップS102からの処理を実行するとして説明する。
【0087】
図8は、図7と同様の予測値及び測定値の推移であり、16:00までの予測値及び測定値を示している。
【0088】
ステップS102において、現在時刻である16:00は、温度センサ1cが温度を測定する時刻であることから(図8)、ステップS103に進む(S102:Y)。
【0089】
次いで、ステップS103において、取得部510は、温度センサ1cから16:00における温度の測定値を取得する。
【0090】
次いで、ステップS104において、評価部512は、温度の予測値の精度を評価する。ここで、温度の予測値の精度とは、ステップS103で取得された温度の測定値に対する、ステップS101で取得された温度の予測値の精度である。
【0091】
前述のように、温度の予測値の精度は、温度の測定値と、温度の予測値との差の絶対値を、温度の測定値で除した値である。
【0092】
図8の例では、16:00において温度の予測値は2010℃であり、温度の測定値は1910℃である。この場合、評価部512は、16:00における温度の予測値の精度は5.23%であると評価する。
【0093】
次いで、ステップS105において、判定部513は、ステップS104で評価された温度の予測値の精度に基づいて、予測値の精度が悪化したか否かを判定する。
【0094】
具体的には、判定部513は、温度の予測値の精度が5%よりも大きい場合に、温度の予測値の精度が悪化したと判定する。
【0095】
ステップS105において、判定部513が予測値の精度が悪化していないと判定すると(S105:N)、ステップS100に戻る。また、判定部513が予測値の精度が悪化したと判定すると(S105:Y)、ステップS106に進む。
【0096】
図8の例では、16:00における予測値の精度は5.23%であるため、判定部513は、予測値の精度が悪化したと判定する(S105:Y)。
【0097】
次いで、ステップS106において、出力部517は、温度の予測値の精度が悪化したことを示す情報を表示装置504に出力し、これに応じて表示装置504は、その旨の情報を表示する。
【0098】
図9は、ステップS106で表示装置504に表示される画面60の一例である。画面60には、時刻情報60a、目標温度60b、予測温度60c(「温度の予測値」に対応する)及び測定温度60d(「温度の測定値」に対応する)が表示されている。
【0099】
画面60には更に、温度の予測値の精度が悪化したことを示す情報60eとして、「予測精度が悪化しています(誤差:5.23%)」といった警告のためのメッセージが表示されている。なお、画面60に更に表示されている情報60fについては後述する。
【0100】
次いで、ステップS107において、出力部517は、KPIが悪化するおそれがあることを示す情報を表示装置504に出力し、これに応じて表示装置504は、その旨の情報を表示する。
【0101】
図9の画面60には、KPIが悪化するおそれがあることを示す情報60fとして、「燃料コストが増加するおそれがあります」といった警告のためのメッセージが更に表示されている。
【0102】
次いで、ステップS108において、判定部514は、温度の予測値が所定範囲に含まれるか否かに基づいて、温度の予測値に異常があるか否かを判定する。
【0103】
ここでの「所定範囲」は、本実施形態では、温度の目標値である2000℃から5%以内の範囲とする。つまり、所定範囲は、1900℃以上2100℃以下の範囲である。判定部514は、温度の予測値がこの範囲に含まれる場合に予測値は正常と判定し、温度の予測値がこの範囲の外である場合に予測値は異常と判定する。
【0104】
図8の例では、現在時刻である16:00において予測値が1900℃以上2100℃以下(2010℃)であるため、評価部515は、温度の予測値は異常でないと評価し(S108:N)、ステップS100に戻る。
【0105】
次いで、16:00後は、ステップS100から処理を再開する。そして、20:00になり、再度ステップS105からの処理を実行するとして説明する。
【0106】
図10は、図7及び図8と同様の温度の予測値及び温度の測定値の推移であり、20:00までの温度の予測値及び温度の測定値を示している。
【0107】
20:00においても、ステップS105において予測精度が悪化したと判定されるため(S105:Y)、ステップS106及びステップS107において、図11に示す画面61が表示される。
【0108】
図11の画面61は、図9の画面60とほぼ同様であるが、時刻情報60a、目標温度60b、予測温度60c及び測定温度60dがそれぞれ示す値が異なっている。
【0109】
次いで、ステップS108において、判定部514は、温度の予測値が1900℃以上2100℃以下の範囲内に含まれる場合に予測値は正常と判定し、温度の予測値がこの範囲の外である場合に予測値は異常と判定する。
【0110】
図10の例では、20:00において予測値が2100℃より高い(2170℃)ため、判定部514は、温度の予測値は異常であると判定する(S108:Y)。
【0111】
次いで、ステップS109において、出力部517は、温度の予測値に異常があることを示す情報を表示装置504に出力し、これに応じて表示装置504は、予測値に異常があることを示す情報を表示する。
【0112】
図12は、ステップS109で表示装置504に表示される画面62の一例である。画面62には、時刻情報60a、目標温度60b、予測温度60c及び測定温度60dが表示されている。
【0113】
画面62には更に、予測値に異常があることを示す情報62aとして、「予測温度に異常があります」及び「詳細:予測温度が許容範囲を超えています」といった警告のためのメッセージが表示されている。
【0114】
次いで、ステップS110において、評価部515は、学習モデルが生成された際に用いられた学習データのうち温度の測定値に対応するデータと、ステップS102において取得された温度の測定値とに基づいて、学習データの品質を評価する。
【0115】
評価部515が学習データの品質を評価する方法として、上述の方法1を用いる。
【0116】
次いで、ステップS111において、判定部516は、ステップS110における評価部515の評価結果に基づいて、学習データの品質が異常であるか否かを判定する。
【0117】
ステップS111において、学習データの品質が異常であると判定されると(S111:Y)、ステップS112に進む。なお、このような判定がされた場合、学習データのうち入力データに異常があるために学習モデルの信頼性が低下しているおそれがある。
【0118】
ステップS112において、出力部517は、新たな学習データに基づく学習モデルの生成を促す情報を表示装置504に出力し、これに応じて表示装置504はその旨の情報を表示する。
【0119】
図13は、新たな学習データに基づく学習モデルの生成を促す情報を表示する画面63の一例である。画面63には、時刻情報60a、目標温度60b、予測温度60c及び測定温度60dが表示されている。
【0120】
画面63には更に、新たな学習データに基づく学習モデルの生成を促す情報63aとして、「学習データに異常があります」及び「新たな学習データを用いて再学習することを推奨します」といったメッセージが表示されている。
【0121】
一方、ステップS111において、学習データの品質は異常でないと判定されると(S111:N)、ステップS113に進む。なお、このような判定がされた場合、学習モデルに異常があるために学習モデルの信頼性が低下しているおそれがある。
【0122】
ステップS113において、出力部517は、学習モデルに異常があることを示す情報を表示装置504に出力し、これに応じて表示装置504はその旨の情報を表示する。
【0123】
図14は、学習モデルに異常があることを示す情報を表示する画面64の一例である。画面64には、時刻情報60a、目標温度60b、予測温度60c及び測定温度60dが表示されている。
【0124】
画面64には更に、新たな学習データに基づく学習モデルの生成を促す情報64aとして、「学習データに異常は見つかりません」及び「学習モデルに異常があるおそれがあります」といったメッセージが表示されている。
【0125】
ステップS112及びステップS113が終了すると、ステップS100に戻る。支援装置5は、以上説明した処理により、温度の予測値及び温度の測定値を常時監視する。以上説明した処理によれば、学習モデルの信頼性を監視することが可能となる。
【0126】
==まとめ==
以上、実施形態の支援装置5は、所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得する取得部510と、所定の対象に設けられ、第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた第1センサの予測値を取得する取得部511と、第1測定値に対する予測値の精度が悪化したか否かを判定する判定部513と、予測値の精度が悪化したと判定された場合、予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力する出力部517と、を含む。
【0127】
このような構成によれば、利用者は、学習モデルの運用時における学習データの品質を監視することが可能となる。
【0128】
実施形態の支援装置5は、予測値の精度が悪化したと判定された場合、学習モデルが生成された際に用いられた学習データのうち第2測定値に対応するデータと、第2測定値とに基づいて、データに異常があるか否かを判定する判定部516を更に含む。このような構成によれば、利用者は、予測値の精度が悪化した原因が、学習データのうち第2測定値に対応するデータに起因するものであるか否かを特定することができる。
【0129】
実施形態の支援装置5において、出力部517は、データに異常があると判定された場合、新たな学習データに基づく学習モデルの生成を促す第2情報を出力する。このような構成によれば、利用者は、予測値の制動が悪化した原因が、学習データのうち第2測定値に対応するデータに起因するものであることを特定することができる。更に、利用者は、新たな学習データに基づく学習モデルの再生成により、学習モデルの信頼性が向上することを理解できる。
【0130】
実施形態の支援装置5は、予測値の精度が悪化したと判定された場合、予測値が所定範囲に含まれるか否かに基づいて、予測値に異常があるか否かを判定する判定部514を更に含む。このような構成によれば、利用者は、予測値の精度が悪化した原因が、学習データのうち第2測定値に対応するデータに起因するものである、学習モデルに起因するものであるかのであると理解することができる。
【0131】
実施形態の支援装置5において、出力部517は、データに異常がないと判定され、かつ、予測値に異常があると判定された場合、学習モデルに異常があることを示す第3情報を出力する。このような構成によれば、利用者は、予測値の精度が悪化した原因が、学習モデルに起因するものであることを理解することができる。
【0132】
実施形態の支援装置5において、所定の対象は、所定の物を製造するための製造設備であり、出力部517は、予測値の精度が悪化したと判定された場合、物を製造するに際して設定された重要業績評価指標が悪化するおそれがあることを示す第4情報を出力する。このような構成によれば、利用者は、重要業績評価指標が悪化する前に対策を講じることができる。
【0133】
実施形態の情報処理方法は、情報処理装置が、所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得するステップと、所定の対象に設けられ、第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得するステップと、前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定するステップと、前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力するステップと、を含む。
【0134】
このような方法によれば、利用者は、学習モデルの運用時における学習データの品質を監視することが可能となる。
【0135】
実施形態の情報処理プログラムは、コンピュータに、所定の対象に設けられた第1センサの第1測定値を取得する取得部510と、前記所定の対象に設けられ、前記第1センサとは異なる第2センサの第2測定値と、所定の学習モデルと、を用いて得られた前記第1センサの予測値を取得する取得部511と、前記第1測定値に対する前記予測値の精度が悪化したか否かを判定する判定部513と、前記予測値の精度が悪化したと判定された場合、前記予測値の精度が悪化したことを示す第1情報を出力する出力部517と、を実現させる。
【0136】
このようなプログラムによれば、利用者は、学習モデルの運用時における学習データの品質を監視することが可能となる。
【0137】
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
【0138】
例えば、上記の実施形態では、高炉1を制御するための制御システム2における支援装置5を例示したが、高炉1等の物を製造するための製造設備に限られるものではない。
【0139】
他の例として、実施形態の支援装置5は、学習モデルを用いて電力等の需要予測、気象予測等を実行する装置の利用を支援する場合にも適用することができる。つまり、この場合、支援装置5は、需要予測や気象予測を実行するための学習モデルの信頼性を監視するための装置としても適用することができる。
【符号の説明】
【0140】
1 高炉
1a 圧力センサ
1b 流量センサ
1c 温度センサ
2 制御システム
3 予測装置
4 制御装置
5 支援装置
500 プロセッサ
501 主記憶装置
502 補助記憶装置
503 入力装置
504 表示装置
505 通信装置
510 取得部
511 取得部
512 評価部
513 判定部
514 判定部
515 評価部
516 判定部
517 出力部
518 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14