知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
▶ ココネット株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社エアロネクストの特許一覧
特開2024-5385情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005385
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20230101AFI20240110BHJP
【ＦＩ】
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022105544
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】512139135
【氏名又は名称】ココネット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100209956
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 周
(71)【出願人】
【識別番号】517331376
【氏名又は名称】株式会社エアロネクスト
(72)【発明者】
【氏名】河合 秀治
(72)【発明者】
【氏名】樋口 忠成
(72)【発明者】
【氏名】田路 圭輔
(72)【発明者】
【氏名】堀 拓也
【テーマコード（参考）】
5L049
【Ｆターム（参考）】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】受取者の代理である代理者が円滑に荷物を受け取ることを可能とする。
【解決手段】荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、を備える、情報処理システム。
【選択図】図１
【解決手段】荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、を備える、情報処理システム。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理システム。
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理システムは、前記代理者の候補が利用する情報処理端末から、前記荷物の代理受け取りが可能か否かの通知を受信する通信部をさらに備える、請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記通信部により、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末から、前記荷物の受け取りが可能との通知が受信されると、当該代理者の候補を前記代理者として承認する、請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記通信部は、前記受取者が利用する情報処理端末から、前記代理者の候補の指定である指定情報を受信する、請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記通信部は、前記受取者によって指定された前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記通信部は、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末に対して、前記荷物に関する情報を送信する、請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記情報処理システムは、前記受取者によって予め設定された一または複数の前記代理者の候補を記憶する記憶部をさらに備え、
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補に対して、前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、請求項５に記載の情報処理システム。
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補に対して、前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、請求項５に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補のうち、前記受取者によって選択された前記代理者の候補に対して、前記代理リクエストを送信する、請求項７に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記通信部は、前記受取者が利用する前記情報処理端末から代理支援要求を受信すると、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末に、代理者の募集の通知を送信する、請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記通信部は、前記代理者の候補に対して、報酬情報を含む前記代理者の募集の通知を送信する、請求項９に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記通信部は、前記代理者の候補の位置情報を受信し、前記位置情報に応じて前記代理者の候補に対して前記代理者の募集の通知を送信する、請求項９に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記通信部は、前記代理者が無人飛行体から前記荷物を受け取ることが指定されている場合には、所定の研修を受けた者に対して前記代理者の募集の通知を送信する、請求項９に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記制御部は、前記認証部によって前記荷物の受け取り認証の要求が前記承認された前記代理者からの要求であると判定されると、前記荷物が保持される保持装置から前記荷物を持出可能になるよう制御する、請求項１または２に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記保持装置は、無人移動体であり、
前記制御部は、前記認証部によって前記荷物の受け取り認証の要求が前記承認された前記代理者からの要求であると判定されると、前記無人移動体から前記荷物を持出可能になるよう制御する、
請求項１３に記載の情報処理システム。
前記制御部は、前記認証部によって前記荷物の受け取り認証の要求が前記承認された前記代理者からの要求であると判定されると、前記無人移動体から前記荷物を持出可能になるよう制御する、
請求項１３に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記保持装置は、無人移動体から解放された前記荷物を保持する、請求項１３に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記保持装置は、
前記認証部と、
前記代理者が利用する情報処理端末から、前記認証に関する情報を受信する認証通信部と、
を備える、請求項１３に記載の情報処理システム。
前記認証部と、
前記代理者が利用する情報処理端末から、前記認証に関する情報を受信する認証通信部と、
を備える、請求項１３に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記通信部は、前記代理者が利用する情報処理端末から送信された識別情報を受信し、
前記認証部は、前記識別情報に基づいて認証を行う、
請求項２または３に記載の情報処理システム。
前記認証部は、前記識別情報に基づいて認証を行う、
請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記認証部は、前記保持装置に関連する識別情報に基づく前記代理者が利用する情報処理端末からの認証要求に応答して前記代理者の認証を行う、
請求項１３に記載の情報処理システム。
請求項１３に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記通信部は、前記認証部によって前記荷物の受け取り認証の要求が前記承認された前記代理者からの要求であると判定されると、前記荷物を管理している者が利用する情報処理端末に認証完了の通知を送信する、請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記通信部は、前記認証部による前記認証が行われると、前記認証の結果を前記受取者に対して通知する、請求項２または３に記載の情報処理システム。
【請求項21】
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理装置。
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項22】
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認することと、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行うことと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行うことと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【請求項23】
コンピュータを、
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
として機能させるためのプログラム。
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、荷物の配送サービスにおいては、配送手段の多様化が進んでおり、多様な配送手段を扱うための技術開発が進められている。例えば、特許文献１には、物流網に関する情報を管理し、当該情報に基づいてエリア内を循環する循環便の運行計画を変更する、物流管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０２０－５２５２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような荷物の配送手段としては、ドローン（Ｄｒｏｎｅ）・無人航空機（ＵＡＶ：Ｕｎｍａｎｎｅｄ Ａｅｒｉａｌ Ｖｅｈｉｃｌｅ）などの無人飛行体および無人地上車両（ＵＧＶ：Ｕｎｍａｎｎｅｄ Ｇｒｏｕｎｄ Ｖｅｈｉｃｌｅ）などの走行体などの自律制御可能な無人移動体が利用され始めている。無人移動体に荷物が保持されている場合、荷物が受け取られるまで、無人移動体はその場から離れることができない。そのため、荷物の宛名に指定されている受取者は、無人移動体が到着位置に到着するタイミングで当該到着位置に待機していることが望ましい。
【0005】
しかし、受取者の急な予定の変更によって、無人移動体が到着するタイミングで受取者が到着地点に待機できない可能性があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、受取者の代理である代理者が円滑に荷物を受け取ることを可能とする、新規かつ改良された技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、を備える、情報処理システムが提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0009】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認することと、配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行うことと、を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法が提供される。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、コンピュータを、荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明によれば、受取者の代理である代理者による円滑な荷物の受け取りが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る情報処理システムの概要の説明図である。
【図2】本発明に係る代理者認証サーバ３０による代理者の承認および認証のイメージ図である。
【図3】受取者端末１０の内部構成を示す説明図である。
【図4】代理者端末２０の内部構成を示す説明図である。
【図5】代理者認証サーバ３０の内部構成を示す説明図である。
【図6】記憶部３２０に記憶されるデータベースの例を示す図である。
【図7】代理者端末２０に送信される代理者の募集の通知の例を示す図である。
【図8】保持装置４０の内部構成を示す説明図である。
【図9】本実施形態に係る代理者認証サーバ３０による代理者承認の動作処理の流れの一例を説明するための説明図である。
【図10】本実施形態に係る代理者認証サーバ３０による認証処理の動作処理の流れの一例を説明するための説明図である。
【図11】本実施形態に係る代理者認証サーバ３０のハードウェア構成の一例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による情報処理システム等は、以下のような構成を備える。
［項目１］
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理システム。
［項目２］
前記情報処理システムは、前記代理者の候補が利用する情報処理端末から、前記荷物の代理受け取りが可能か否かの通知を受信する通信部をさらに備える、項目１に記載の情報処理システム。
［項目３］
前記制御部は、前記通信部により、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末から、前記荷物の受け取りが可能との通知が受信されると、当該代理者の候補を前記代理者として承認する、項目２に記載の情報処理システム。
［項目４］
前記通信部は、前記受取者が利用する情報処理端末から、前記代理者の候補の指定である指定情報を受信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目５］
前記通信部は、前記受取者によって指定された前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目６］
前記通信部は、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末に対して、前記荷物に関する情報を送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目７］
前記情報処理システムは、前記受取者によって予め設定された一または複数の前記代理者の候補を記憶する記憶部をさらに備え、
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補に対して、前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、項目５に記載の情報処理システム。
［項目８］
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補のうち、前記受取者によって選択された前記代理者の候補に対して、前記代理リクエストを送信する、項目７に記載の情報処理システム。
［項目９］
前記通信部は、前記受取者が利用する前記情報処理端末から代理支援要求を受信すると、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末に、代理者の募集の通知を送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目１０］
前記通信部は、前記代理者の候補に対して、報酬情報を含む前記代理者の募集の通知を送信する、項目９に記載の情報処理システム。
［項目１１］
前記通信部は、前記代理者の候補の位置情報を受信し、前記位置情報に応じて前記代理者の候補に対して前記代理者の募集の通知を送信する、項目９に記載の情報処理システム。
［項目１２］
前記通信部は、前記代理者が無人飛行体から前記荷物を受け取ることが必要な場合には、所定の研修を受けた者に対して前記代理者の募集の通知を送信する、項目９に記載の情報処理システム。
［項目１３］
前記制御部は、前記認証部による認証が成功と判定されると、前記荷物が保持される保持装置から前記荷物を持出可能になるよう制御する、項目１または２に記載の情報処理システム。
［項目１４］
前記保持装置は、無人移動体であり、
前記制御部は、前記認証部による認証が成功と判定されると、前記無人移動体から前記荷物を持出可能になるよう制御する、
項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１５］
前記保持装置は、無人移動体から解放された前記荷物を保持する、項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１６］
認証部は、前記保持装置に備えられ、
前記保持装置は、認証通信部をさらに備え、
前記認証通信部は、前記代理者が利用する情報処理端末から、前記認証に関する情報を受信する、
項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１７］
前記通信部は、前記代理者が利用する情報処理端末から送信された識別情報を受信し、
前記認証部は、前記識別情報に基づいて認証を行う、
項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目１８］
前記認証部は、前記保持装置に関連する識別情報に基づく前記代理者が利用する情報処理端末からの認証要求に応答して前記代理者の認証を行う、
項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１９］
前記通信部は、前記認証部による前記認証が成功と判定されると、前記荷物を管理している者が利用する情報処理端末に認証完了の通知を送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目２０］
前記通信部は、前記認証部による前記認証が行われると、前記認証の結果を前記受取者に対して通知する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目２１］
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理装置。
［項目２２］
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認することと、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行うことと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
［項目２３］
コンピュータを、
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
として機能させるためのプログラム。
［項目１］
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理システム。
［項目２］
前記情報処理システムは、前記代理者の候補が利用する情報処理端末から、前記荷物の代理受け取りが可能か否かの通知を受信する通信部をさらに備える、項目１に記載の情報処理システム。
［項目３］
前記制御部は、前記通信部により、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末から、前記荷物の受け取りが可能との通知が受信されると、当該代理者の候補を前記代理者として承認する、項目２に記載の情報処理システム。
［項目４］
前記通信部は、前記受取者が利用する情報処理端末から、前記代理者の候補の指定である指定情報を受信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目５］
前記通信部は、前記受取者によって指定された前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目６］
前記通信部は、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末に対して、前記荷物に関する情報を送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目７］
前記情報処理システムは、前記受取者によって予め設定された一または複数の前記代理者の候補を記憶する記憶部をさらに備え、
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補に対して、前記荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信する、項目５に記載の情報処理システム。
［項目８］
前記通信部は、前記記憶部に記憶された前記代理者の候補のうち、前記受取者によって選択された前記代理者の候補に対して、前記代理リクエストを送信する、項目７に記載の情報処理システム。
［項目９］
前記通信部は、前記受取者が利用する前記情報処理端末から代理支援要求を受信すると、前記代理者の候補が利用する前記情報処理端末に、代理者の募集の通知を送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目１０］
前記通信部は、前記代理者の候補に対して、報酬情報を含む前記代理者の募集の通知を送信する、項目９に記載の情報処理システム。
［項目１１］
前記通信部は、前記代理者の候補の位置情報を受信し、前記位置情報に応じて前記代理者の候補に対して前記代理者の募集の通知を送信する、項目９に記載の情報処理システム。
［項目１２］
前記通信部は、前記代理者が無人飛行体から前記荷物を受け取ることが必要な場合には、所定の研修を受けた者に対して前記代理者の募集の通知を送信する、項目９に記載の情報処理システム。
［項目１３］
前記制御部は、前記認証部による認証が成功と判定されると、前記荷物が保持される保持装置から前記荷物を持出可能になるよう制御する、項目１または２に記載の情報処理システム。
［項目１４］
前記保持装置は、無人移動体であり、
前記制御部は、前記認証部による認証が成功と判定されると、前記無人移動体から前記荷物を持出可能になるよう制御する、
項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１５］
前記保持装置は、無人移動体から解放された前記荷物を保持する、項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１６］
認証部は、前記保持装置に備えられ、
前記保持装置は、認証通信部をさらに備え、
前記認証通信部は、前記代理者が利用する情報処理端末から、前記認証に関する情報を受信する、
項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１７］
前記通信部は、前記代理者が利用する情報処理端末から送信された識別情報を受信し、
前記認証部は、前記識別情報に基づいて認証を行う、
項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目１８］
前記認証部は、前記保持装置に関連する識別情報に基づく前記代理者が利用する情報処理端末からの認証要求に応答して前記代理者の認証を行う、
項目１３に記載の情報処理システム。
［項目１９］
前記通信部は、前記認証部による前記認証が成功と判定されると、前記荷物を管理している者が利用する情報処理端末に認証完了の通知を送信する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目２０］
前記通信部は、前記認証部による前記認証が行われると、前記認証の結果を前記受取者に対して通知する、項目２または３に記載の情報処理システム。
［項目２１］
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
を備える、情報処理装置。
［項目２２］
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認することと、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行うことと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
［項目２３］
コンピュータを、
荷物の宛名に指定されている受取者の代理で前記荷物を受け取ることが可能な代理者の候補を前記代理者として承認する制御部と、
配送された前記荷物の受け取り認証の要求が、前記制御部によって承認された前記代理者からの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部と、
として機能させるためのプログラム。
【0014】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0015】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。
【0016】
＜＜１．本発明の一実施形態による情報処理システムの概要＞＞
まず、本発明の実施形態における、受取者の代理である代理者が円滑に荷物を受け取ることが可能な、情報処理システムの概要を説明する。
まず、本発明の実施形態における、受取者の代理である代理者が円滑に荷物を受け取ることが可能な、情報処理システムの概要を説明する。
【0017】
図１は、本発明に係る情報処理システムの概要の説明図である。本発明に係る情報処理システムは、図１に示すように、受取者端末１０と、代理者端末２０と、代理者認証サーバ３０と、保持装置４０と、ネットワーク網５０と、を備える。図１に示したように、受取者端末１０と、代理者端末２０と、代理者認証サーバ３０と、保持装置４０とは、ネットワーク網５０を介して通信可能に構成されている。
【0018】
受取者端末１０は、荷物の宛名に指定されている受取者が利用する情報処理端末である。受取者端末１０は、受取者の代理で荷物を受け取ることが可能な代理者の候補の指定である指定情報を、代理者認証サーバ３０に送信する。
【0019】
受取者は、例えば代理者の候補として特定の人物を指定する。これにより、受取者は、指定した特定の人物に荷物の受け取りの代理を依頼することが可能である。なお、特定の人物は、例えば、家族、友人、荷物を配送する移動体の離発着所の管理者、または町内会の取りまとめ者等の受取者の代理で荷物を受け取る者として適切な人物であることが望ましい。指定情報は、これらの代理者候補のいずれの種別であるかを指定するような情報であってもよいし、特定の代理候補者の識別情報を示す情報であってもよい。
【0020】
また、受取者端末１０は、指定情報に示される者に荷物の受け取りの代理を支援してもらうことを要求する代理支援要求を代理者認証サーバ３０に送信する。受取者端末１０は、代理支援要求を送信することにより、代理者の募集を代理者認証サーバ３０に行わせることが可能である。代理支援要求は、指定情報を参照し、指定情報に示される者に一斉に送信されてもよいし、さらに受取者により事前に設定される、指定情報に関連する優先順位情報を参照し、優先順位情報が示す順番にて代理候補種別ごとに送信されてもよい。代理候補種別ごとに順番に送信される場合には、所定の締め切り期間が経過ごとに順次送信されてもよい。締め切り期間情報は、代理候補種別ごとに個別に設定されてもよいし、共通に設定されていてもよい。
【0021】
代理者端末２０は、代理者の候補または代理者（厳密には代理者として確定するまでは代理者の候補であり得るが、総称して代理者と称することもある。）が利用する情報処理端末である。代理者端末２０は、荷物の受け取りの代理を依頼する代理リクエスト、および代理者の募集の通知を、代理者認証サーバ３０から受信する。また、代理者端末２０は、アプリケーション上での承認操作等により荷物の代理受け取りが可能か否かの通知を、代理者認証サーバ３０に送信する。
【0022】
また、代理者端末２０は、代理者認証サーバ３０に、配送された荷物の受け取り認証の要求である認証要求を送信する。
【0023】
受取者端末１０および代理者端末２０は、例えば、パーソナルコンピュータおよびタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、ＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ－ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）等の情報処理端末である。図１に示した例では、受取者端末１０はパーソナルコンピュータであり、代理者端末２０Ａはタブレット端末であり、代理者端末２０Ｂは、スマートフォンである。
【0024】
代理者認証サーバ３０は、情報処理装置の一例であり、配送された荷物の受け取り認証の要求が、承認された代理者による認証であるか否かを判定する認証処理を行うサーバである。例えば、代理者認証サーバ３０は、ワークステーションまたはＰＣのような汎用コンピュータであってもよいし、クラウドサーバであってもよい。
【0025】
また、代理者認証サーバ３０は、受取者端末１０から代理者の候補の指定である指定情報を受信すると（または、事前に受信した指定情報を参照して）、当該代理者の候補が利用する代理者端末２０に、代理リクエストを送信する。また、代理者認証サーバ３０は、受取者端末１０から代理支援要求を受信すると、代理者の候補を選定する。続いて、代理者認証サーバ３０は、選定した代理者の候補が利用する代理者端末２０に、代理者の募集の通知を送信する。そして、代理者認証サーバ３０は、代理者端末２０から荷物の代理受け取りが可能との通知を受信すると、当該代理者端末２０を利用する代理者の候補を代理者として承認する。
【0026】
また、代理者認証サーバ３０は、代理者端末２０から認証要求を受信すると、配送された荷物の受け取り認証の要求が、承認された代理者による認証であるか否かを判定する認証処理を行う。代理者認証サーバ３０は、代理者からの要求である、つまり認証を成功と判定すると、保持装置４０から荷物を持出可能になるよう、保持装置４０を制御する。これにより、承認された代理者以外の人物は受取者の荷物を持ち出せなくなるため、荷物が盗難されるリスクが低減され得る。なお、認証要求は、代理者端末２０からの受信に限らず、代理者端末２０から保持装置４０へ認証コード等の認証のための識別情報（例えば、荷物識別情報、配送識別情報、ユーザ識別情報、代理者識別情報など）を送信し、保持装置４０から代理者認証サーバ３０へ送信されてもよい。また、保持装置４０からの認証要求を受信して、または、受取者端末１０からの代理依頼を受信して、保持装置４０が予め認証情報を取得しておき、保持装置４０にて認証処理を実行してもよい。いずれも例示であって、これらに限定されるものでもない。
【0027】
保持装置４０は、荷物を保持可能な装置である。保持装置４０は、荷物を保持可能であれば、特に限定されない。保持装置４０は、例えば、荷物を配送する、始点（例えば、荷物Ｌの配送開始位置や無人移動体１０Ｂの移動開始位置）および終点（例えば、荷物Ｌの受け取り位置）のような２地点の位置、あるいは、さらに中継地点（例えば、荷物Ｌの集荷を伴う配送の場合に、荷物Ｌの集荷位置）や帰還地点（例えば、無人移動体１０の移動開始位置と同じ位置、または、異なる待機位置など）も含めた３地点以上の位置等に関する入力情報を用いて自律制御により移動する無人移動体であってもよい。また、保持装置４０は、無人移動体を管理する管理者により遠隔で操作入力された操作情報を用いて、遠隔操作により移動する無人移動体であってもよい。
【0028】
無人移動体は、例えば、自律制御により移動するドローン（Ｄｒｏｎｅ）、管理者による遠隔操作により移動する無人航空機（ＵＡＶ）、無人地上車両（ＵＧＶ）等の陸路を移動する車両、または海路または川路等の水上を移動する船舶であってもよい。また、無人移動体は、陸路、水路および空路の少なくとも２以上の経路を移動可能な移動体であってもよい。
【0029】
また、無人移動体は、陸路、水路および空路の少なくとも２以上の経路を移動可能な移動体であってもよい。
【0030】
また、保持装置４０は、屋外に設置される、配送された荷物を収納可能な宅配ボックスであってもよい。なお、宅配ボックスは、無人移動体から解放された荷物を保持してもよく、特に無人移動体１０Ｂに対しては自動で宅配ボックス内に荷物を取り込む機構が備わっているものであることが好ましい。また、保持装置４０は、荷物と同時に配送され、無人移動体から切り離された格納部や、荷物が収納された電子錠付格納装置であってもよい。保持装置４０は、代理者認証サーバ３０によって認証が成功と判定されると、代理者認証サーバ３０による制御に基づいて、保持している荷物を持出可能にする。宅配ボックスに電子錠機能がある場合には、代理者認証サーバ３０から代理者端末２０に送信された解錠に関する情報に基づき荷物が収納された格納部を解錠してもよい。解錠に関する情報は、解錠コードであってもよく、代理者が直接収納ボックスを操作して解錠コードを入力してもよいし、代理者端末２０が通信して解錠コードを入力してもよい。
【0031】
ネットワーク網５０は、ネットワーク網５０に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク網５０は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）を含む各種のＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、またはＷＡＮ（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）などを含んでもよい。また、ネットワーク網５０は、ＩＰ－ＶＰＮ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ－Ｖｉｒｔｕａｌ Ｐｒｉｖａｔｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ）などの専用回線網を含んでもよい。
【0032】
図２は、本発明に係る代理者認証サーバ３０による代理者の承認および認証のイメージ図である。受取者Ｒは、代理者Ｐの候補である代理者の候補の指定または代理支援要求を、受取者端末１０を利用して送信する。代理者認証サーバ３０に荷物Ｌの受け取りが可能との通知を送信した代理者の候補は、代理者Ｐとして、代理者認証サーバ３０によって承認される。承認された代理者Ｐは、代理者認証サーバ３０による認証を行った後に、保持装置４０から荷物Ｌを受け取る。
【0033】
なお、荷物Ｌの配送手段は、特に限定されない。例えば、荷物Ｌの配送手段は、陸路を移動する車両、空路を飛行する飛行体、海路または川路等の水上を移動する船舶等の有人移動体であってもよい。また、荷物Ｌの配送手段は、上述したような無人移動体であってもよい。
【0034】
なお、荷物Ｌの配送手段および保持装置４０は、同一の無人移動体であってもよいし、異なる無人移動体であってもよい。
【0035】
＜＜２．本実施形態による機能構成例＞＞
＜２－１．受取者端末１０の機能構成例＞
以上、本発明の実施形態による情報処理システムの概要を説明した。続いて、受取者端末１０の機能構成例を説明する。
＜２－１．受取者端末１０の機能構成例＞
以上、本発明の実施形態による情報処理システムの概要を説明した。続いて、受取者端末１０の機能構成例を説明する。
【0036】
【0037】
（通信部）
通信部１１０は、ネットワーク網５０を介して代理者認証サーバ３０と通信接続し、データの送受信を行う。例えば、通信部１１０は、代理者認証サーバ３０に代理者の候補の指定および代理支援要求を送信する。
通信部１１０は、ネットワーク網５０を介して代理者認証サーバ３０と通信接続し、データの送受信を行う。例えば、通信部１１０は、代理者認証サーバ３０に代理者の候補の指定および代理支援要求を送信する。
【0038】
また、通信部１１０は、代理者認証サーバ３０から、宛名に受取者Ｒが指定されている荷物Ｌに関する代理者Ｐの承認状況および代理者認証サーバ３０による認証の結果等の、荷物Ｌに関する代理者Ｐの情報を受信する。
【0039】
（操作表示部）
操作表示部１２０は、受取者Ｒが受取者端末１０に指示または情報を入力するために操作する構成である操作部としての機能、および制御部１３０による制御に従って各種情報の表示を行う表示部としての機能を包含する。例えば、受取者Ｒは、操作表示部１２０を操作することにより、指定情報または代理支援要求を、通信部１１０によって代理者認証サーバ３０に送信させる。
操作表示部１２０は、受取者Ｒが受取者端末１０に指示または情報を入力するために操作する構成である操作部としての機能、および制御部１３０による制御に従って各種情報の表示を行う表示部としての機能を包含する。例えば、受取者Ｒは、操作表示部１２０を操作することにより、指定情報または代理支援要求を、通信部１１０によって代理者認証サーバ３０に送信させる。
【0040】
受取者Ｒは、操作表示部１２０を操作することにより、荷物Ｌ毎に、当該荷物Ｌに関する代理者の候補を指定してもよい。また、受取者Ｒは、操作表示部１２０を操作することにより、予め一または複数の代理者の候補を設定してもよい。その場合、受取者Ｒは、操作表示部１２０を操作することにより、予め設定した一または複数の代理者の候補を、荷物Ｌに関する代理者の候補として指定する通知を、通信部１１０によって代理者認証サーバ３０に送信させてもよい。これにより、荷物Ｌ毎に代理者の候補を指定する受取者Ｒの煩雑さが解消できる。また、受取者Ｒは、操作表示部１２０を操作することにより、予め設定した複数の代理者の候補のうち、一部の代理者の候補を選択することで、荷物Ｌに関する代理者の候補を指定してもよい。
【0041】
また、操作表示部１２０は、代理者認証サーバ３０から通信部１１０に送信された、代理者Ｐの承認状況および代理者認証サーバ３０による認証の結果等の情報を表示する。
【0042】
（制御部）
制御部１３０は、受取者端末１０における動作全般を制御する。例えば、制御部１３０は、操作表示部１２０によって取得された、指定情報または代理支援要求等の情報を通信部１１０に送信させる。また、制御部１３０は、通信部１１０によって代理者認証サーバ３０から受信された代理者Ｐの承認状況および代理者認証サーバ３０による認証の結果等の情報を操作表示部１２０に表示させる。
制御部１３０は、受取者端末１０における動作全般を制御する。例えば、制御部１３０は、操作表示部１２０によって取得された、指定情報または代理支援要求等の情報を通信部１１０に送信させる。また、制御部１３０は、通信部１１０によって代理者認証サーバ３０から受信された代理者Ｐの承認状況および代理者認証サーバ３０による認証の結果等の情報を操作表示部１２０に表示させる。
【0043】
＜２－２．代理者端末２０の機能構成例＞
以上、本発明の実施形態による受取者端末１０の機能構成例を説明した。続いて、代理者端末２０の機能構成例を説明する。
以上、本発明の実施形態による受取者端末１０の機能構成例を説明した。続いて、代理者端末２０の機能構成例を説明する。
【0044】
【0045】
（センサ部）
センサ部２１０は、代理者端末２０の現在位置を検出するセンサである。センサ部２１０は、例えばＧＮＳＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｎａｇａｔｉｏｎ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）を利用して代理者端末２０の現在位置を検出してもよい。
センサ部２１０は、代理者端末２０の現在位置を検出するセンサである。センサ部２１０は、例えばＧＮＳＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｎａｇａｔｉｏｎ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）を利用して代理者端末２０の現在位置を検出してもよい。
【0046】
（通信部）
通信部２２０は、ネットワーク網５０を介して代理者認証サーバ３０と通信接続し、データの送受信を行う。通信部２２０は、荷物Ｌの受け取りの代理を依頼する代理リクエスト、および代理者の募集の通知を代理者認証サーバ３０から受信する。また、通信部２２０は、操作表示部２４０に入力された荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かを、代理者認証サーバ３０に通知する。また、通信部２２０は、センサ部２１０によって取得した代理者端末２０の位置情報を代理者認証サーバ３０に送信する。また、通信部２２０は、代理者認証サーバ３０に、認証要求を送信する。認証要求は、読取部２３０によって読み取られた荷物Ｌまたは保持装置４０に関連する識別情報を含む。
通信部２２０は、ネットワーク網５０を介して代理者認証サーバ３０と通信接続し、データの送受信を行う。通信部２２０は、荷物Ｌの受け取りの代理を依頼する代理リクエスト、および代理者の募集の通知を代理者認証サーバ３０から受信する。また、通信部２２０は、操作表示部２４０に入力された荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かを、代理者認証サーバ３０に通知する。また、通信部２２０は、センサ部２１０によって取得した代理者端末２０の位置情報を代理者認証サーバ３０に送信する。また、通信部２２０は、代理者認証サーバ３０に、認証要求を送信する。認証要求は、読取部２３０によって読み取られた荷物Ｌまたは保持装置４０に関連する識別情報を含む。
【0047】
（読取部）
読取部２３０は、荷物Ｌまたは保持装置４０に関連する識別情報の読み取りを行う。読取部２３０は、例えば、カメラ等によって荷物Ｌまたは保持装置４０に印字または画面表示されたバーコードまたは二次元コード等の各種情報コードから識別情報を読み取る。なお、読取部２３０は、荷物Ｌまたは保持装置４０に貼られた各種情報コードを読み取ってもよい。読取部２３０はカメラに限定されず、例えば、非接触型または接触型のＩＣカードリーダ等により、荷物Ｌまたは保持装置４０の識別情報を読み取ってもよい。また、読取部２３０はキーボード等の入力装置であってもよい。その場合には、代理者Ｐは、荷物Ｌまたは保持装置４０に画面表示または印字された文字列を識別情報として入力装置に入力する。また、読取部２３０は、荷物Ｌまたは保持装置４０の外形を読み取ってもよい。その場合には、読み取られた外形が画像として通信部２２０によって代理者認証サーバ３０に送信され、代理者認証サーバ３０は、画像認識によって画像を識別情報に変換する。
読取部２３０は、荷物Ｌまたは保持装置４０に関連する識別情報の読み取りを行う。読取部２３０は、例えば、カメラ等によって荷物Ｌまたは保持装置４０に印字または画面表示されたバーコードまたは二次元コード等の各種情報コードから識別情報を読み取る。なお、読取部２３０は、荷物Ｌまたは保持装置４０に貼られた各種情報コードを読み取ってもよい。読取部２３０はカメラに限定されず、例えば、非接触型または接触型のＩＣカードリーダ等により、荷物Ｌまたは保持装置４０の識別情報を読み取ってもよい。また、読取部２３０はキーボード等の入力装置であってもよい。その場合には、代理者Ｐは、荷物Ｌまたは保持装置４０に画面表示または印字された文字列を識別情報として入力装置に入力する。また、読取部２３０は、荷物Ｌまたは保持装置４０の外形を読み取ってもよい。その場合には、読み取られた外形が画像として通信部２２０によって代理者認証サーバ３０に送信され、代理者認証サーバ３０は、画像認識によって画像を識別情報に変換する。
【0048】
（操作表示部）
操作表示部２４０は、代理者Ｐまたは代理者の候補が代理者端末２０に指示または情報を入力するために操作する操作部としての機能、および制御部２５０による制御に従って各種情報の表示を行う表示部としての機能を包含する。例えば、操作表示部２４０は、代理者認証サーバ３０から通信部２２０に送信された、受取者Ｒによる代理リクエストおよび代理者の募集の通知を表示する。また、代理者の候補は、操作表示部２４０を操作することにより、荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かを入力する。
操作表示部２４０は、代理者Ｐまたは代理者の候補が代理者端末２０に指示または情報を入力するために操作する操作部としての機能、および制御部２５０による制御に従って各種情報の表示を行う表示部としての機能を包含する。例えば、操作表示部２４０は、代理者認証サーバ３０から通信部２２０に送信された、受取者Ｒによる代理リクエストおよび代理者の募集の通知を表示する。また、代理者の候補は、操作表示部２４０を操作することにより、荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かを入力する。
【0049】
（制御部）
制御部２５０は、代理者端末２０における動作全般を制御する。例えば、制御部２５０は、操作表示部２４０によって取得された、荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かの通知を通信部２２０に送信させる。また、制御部２５０は、通信部２２０によって代理者認証サーバ３０から受信された代理リクエストおよび代理者の募集の通知等の情報を操作表示部２４０に表示させる。
制御部２５０は、代理者端末２０における動作全般を制御する。例えば、制御部２５０は、操作表示部２４０によって取得された、荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かの通知を通信部２２０に送信させる。また、制御部２５０は、通信部２２０によって代理者認証サーバ３０から受信された代理リクエストおよび代理者の募集の通知等の情報を操作表示部２４０に表示させる。
【0050】
＜２－３．代理者認証サーバ３０の機能構成例＞
以上、本発明の実施形態による代理者端末２０の機能構成例を説明した。続いて、代理者認証サーバ３０の機能構成例を説明する。
以上、本発明の実施形態による代理者端末２０の機能構成例を説明した。続いて、代理者認証サーバ３０の機能構成例を説明する。
【0051】
【0052】
（通信部）
通信部３１０は、ネットワーク網５０を介して、受取者端末１０および代理者端末２０と通信する。例えば、通信部３１０は、受取者端末１０から指定情報および代理リクエストを受信する。また、通信部３１０は、受取者端末１０に、宛名に受取者Ｒが指定されている荷物Ｌに関する代理者Ｐの承認状況および荷物Ｌの受け取り認証の結果等を送信する。例えば、通信部３１０は、代理者端末２０から代理受け取りが不可との通知を受信すると（または代理者端末２０から所定の募集期間経過を判定した際や所定の募集期限時間への到達を判定した際など）、受取者端末１０に、代理者の候補による代理が不可との通知を送信する。
通信部３１０は、ネットワーク網５０を介して、受取者端末１０および代理者端末２０と通信する。例えば、通信部３１０は、受取者端末１０から指定情報および代理リクエストを受信する。また、通信部３１０は、受取者端末１０に、宛名に受取者Ｒが指定されている荷物Ｌに関する代理者Ｐの承認状況および荷物Ｌの受け取り認証の結果等を送信する。例えば、通信部３１０は、代理者端末２０から代理受け取りが不可との通知を受信すると（または代理者端末２０から所定の募集期間経過を判定した際や所定の募集期限時間への到達を判定した際など）、受取者端末１０に、代理者の候補による代理が不可との通知を送信する。
【0053】
また、通信部３１０は、代理者の候補が利用する代理者端末２０に、記憶部３２０に記憶された、受取者Ｒの代理で受け取ることが可能な荷物Ｌに関する情報を送信する。また、通信部３１０は、代理者端末２０に代理リクエストおよび代理者の募集の通知を送信する。また、通信部３１０は、代理者端末２０から、荷物Ｌの代理受け取りが可能か否かの通知を受信する。また、通信部３１０は、代理者端末２０から、認証要求を受信する。
【0054】
（記憶部）
記憶部３２０は、制御部３３０を動作させるためのプログラムおよび各種データを記憶する。例えば、記憶部３２０は、受取者Ｒの情報である受取者情報を記憶する。受取者情報とは、例えば、受取者の氏名、サービス内における受取者名、メールアドレス、住所または電話番号等の各種基本情報、外部アプリケーションのアカウント情報、および支払情報（クレジットカード情報等）等の情報である。また、記憶部３２０は、受取者Ｒによって予め設定された一または複数の代理者の候補を記憶する。また、受取者情報として、上述の指定情報を含めてもよい。ただし、受取者情報はこれらに限定されない。
記憶部３２０は、制御部３３０を動作させるためのプログラムおよび各種データを記憶する。例えば、記憶部３２０は、受取者Ｒの情報である受取者情報を記憶する。受取者情報とは、例えば、受取者の氏名、サービス内における受取者名、メールアドレス、住所または電話番号等の各種基本情報、外部アプリケーションのアカウント情報、および支払情報（クレジットカード情報等）等の情報である。また、記憶部３２０は、受取者Ｒによって予め設定された一または複数の代理者の候補を記憶する。また、受取者情報として、上述の指定情報を含めてもよい。ただし、受取者情報はこれらに限定されない。
【0055】
また、記憶部３２０は、代理者の候補の情報を記憶する。代理者の候補の情報とは、例えば、代理者の候補の氏名、サービス内における代理者の候補の名称、メールアドレス、電話番号、性別、年齢および外部アプリケーションアカウント情報等の情報である。また、記憶部３２０は、代理者の候補の荷物Ｌの受け取りに関する情報を記憶してもよい。荷物Ｌの受け取りに関する情報とは、例えば、荷物Ｌの受け取り手段に関する所定の研修の受講状況の情報、希望受取エリア、身分証明書情報（免許証情報含む）、振込口座情報、代理受取履歴情報等の情報である。荷物Ｌの受け取り手段に関する所定の研修とは、例えば、無人飛行体から荷物Ｌを受け取るための研修であってもよい。ただし、代理者の候補の情報はこれらに限定されない。
【0056】
記憶部３２０は、受取者端末１０を利用する受取者Ｒおよび代理者端末２０を利用する代理者の候補を一意に識別するための識別情報である、受取者ＩＤおよび代理者ＩＤを記憶する。
【0057】
また、記憶部３２０は、受取者端末１０を利用する宛名に受取者Ｒが指定されている荷物Ｌに関する情報を記憶する。荷物Ｌに関する情報は、例えば、荷物Ｌの識別情報、荷物Ｌの到着予定時刻、荷物Ｌが冷凍品であるか否か、荷物Ｌが天地無用、上積み厳禁、なまもの、割れ物、等の、取扱いに注意が必要な取扱注意品であるか、および荷物Ｌの配送手段等を含む。また、荷物Ｌに関する情報には、代理者Ｐが無人飛行体から荷物Ｌを受け取ることが必要か否かの情報が含まれていてもよい。また、荷物Ｌに関する情報として、上述の指定情報を含めて、荷物単位で代理者候補の設定を行えるようにしてもよい。
【0058】
また、記憶部３２０は、荷物Ｌの識別情報と、当該荷物Ｌの宛名に指定されている受取者Ｒと、当該荷物Ｌを受け取り可能である、承認された代理者Ｐに関する情報のデータベースを記憶する。図６は、記憶部３２０に記憶されるデータベースの例を示す図である。図６に示すように、記憶部３２０は、荷物Ｌの識別情報である荷物ＩＤに紐づく受取者ＩＤおよび代理者ＩＤを含むデータベースを記憶する。後に詳細に説明する認証部３３２は、図６に示すデータベースに基づいて荷物Ｌの受け取り認証を行う。
【0059】
（制御部）
制御部３３０は、代理者認証サーバ３０における動作全般を制御する。例えば、制御部３３０は、通信部３１０によって受取者端末１０および代理者端末２０から受信された情報を記憶部３２０に記憶させるよう制御する。本実施形態においては、制御部３３０は、代理者承認部３３１および認証部３３２としての機能を有する。
制御部３３０は、代理者認証サーバ３０における動作全般を制御する。例えば、制御部３３０は、通信部３１０によって受取者端末１０および代理者端末２０から受信された情報を記憶部３２０に記憶させるよう制御する。本実施形態においては、制御部３３０は、代理者承認部３３１および認証部３３２としての機能を有する。
【0060】
（代理者承認部）
代理者承認部３３１は、受取者端末１０から受信された情報に応じて、代理者端末２０に情報を送信するよう通信部３１０を制御する。また、代理者承認部３３１は、通信部３１０によって代理者端末２０から受信された情報に応じて、代理者Ｐの承認を行う。
代理者承認部３３１は、受取者端末１０から受信された情報に応じて、代理者端末２０に情報を送信するよう通信部３１０を制御する。また、代理者承認部３３１は、通信部３１０によって代理者端末２０から受信された情報に応じて、代理者Ｐの承認を行う。
【0061】
例えば、代理者承認部３３１は、通信部３１０によって、受取者端末１０から、荷物Ｌに関する指定情報が受信されると、当該代理者の候補が利用する代理者端末２０に当該荷物Ｌの受け取りの代理を依頼する代理リクエストを送信するよう、通信部３１０を制御する。
【0062】
また、代理者承認部３３１は、通信部３１０によって、受取者端末１０から、予め設定した代理者の候補を、荷物Ｌに関する代理者の候補として指定する通知が受信されると、当該代理者の候補が利用する代理者端末２０に代理リクエストを送信するよう、通信部３１０を制御する。また、通信部３１０によって、代理リクエストが送信された代理者端末２０から当該荷物Ｌの受け取りが可能との通知が受信されると、代理者承認部３３１は、当該代理者端末２０を利用する代理者の候補を代理者Ｐとして承認する。これにより、受取者Ｒは、特定の人物に、荷物Ｌを代理で受け取ってもらうことが可能になる。
【0063】
また、代理者承認部３３１は、通信部３１０によって、受取者端末１０から、荷物Ｌに関する代理支援要求が受信されると、代理者の候補の選定を行う。代理者承認部３３１は、上述の指定情報による代理者の候補の種別の設定に代えて、または、加えて、通信部３１０によって、代理者端末２０から受信された、代理者の候補の位置情報に応じて、当該荷物Ｌを代理で受け取る代理者の候補を選定してもよい。すなわち、代理者承認部３３１は、代理者の候補の位置情報が、受取位置に関する情報が示す受け取り位置から所定の範囲内である代理者の候補を選定し、代理リクエストを送信するようにしてもよい。
【0064】
代理者承認部３３１は、記憶部３２０に記憶された荷物Ｌに関する情報および代理者の候補の情報を参照して荷物Ｌを代理で受け取る代理者の候補を選定してもよい。例えば、記憶部３２０に代理者Ｐが無人飛行体から荷物Ｌを受け取ることを受け取り手段として指定する情報が記憶されている場合には、代理者承認部３３１は、荷物Ｌの受け取り手段に関する所定の研修を受けた者として記憶部３２０に記憶されている代理者の候補を、当該荷物Ｌに関する代理者の候補として選定してもよい。
【0065】
代理者承認部３３１は、選定された代理者の候補が利用する代理者端末２０に、代理者の募集の通知を送信するよう、通信部３１０を制御する。代理者の募集の通知には、荷物Ｌに関する情報が含まれてもよい。代理者の候補は、荷物Ｌに関する情報を確認することで、当該荷物Ｌの代理受け取りの可否を判断できる。
【0066】
また、代理者の募集の通知には、報酬情報が含まれてもよい。報酬情報とは、代理者の候補が代理者Ｐとして、荷物Ｌを受取者Ｒの代理で受け取ることにより受領可能な報酬に関する情報である。報酬は金銭であってもよいし、サービスまたは金銭的価値のあるポイント等であってもよい。報酬の内容は、代理支援要求を送信した受取者端末１０を利用する受取者Ｒによって決定されてもよいし、所定の内容（例えば、代理者において共通の報酬内容であったり、または、代理者の過去の代行の結果に応じた報酬内容、荷物の重さ等の荷物に関連する情報に応じた報酬内容など）であってもよい。
【0067】
図７は、代理者端末２０に送信される代理者の募集の通知の例を示す図である。図７に示すように、代理者の募集の通知には、荷物Ｌの受取場所、受取予定時刻、備考（例えば、図７に示すような受取後の動作等）および報酬等の情報が含まれる。また、代理者の候補は、代理者端末２０に表示された承認ボタンを選択するなどの承認操作を実行することで、代理者認証サーバ３０に荷物Ｌの受け取りが可能との通知を送信することが可能である。これにより、受取者Ｒは、荷物Ｌの受け取りの代理を依頼できる特定の人物がいない場合でも、自身が受け取れない荷物Ｌを代理で受け取ってもらうことが可能になる。
【0068】
また、代理者の候補は、代理者端末２０に表示された情報を確認し、代理者の候補の希望に沿わない場合、ホームに戻るボタンを選択したり、非承認を示すボタンを選択したりなどの非承認操作を実行することで、当該代理者の募集を引き受けなくてもよい。
【0069】
代理者承認部３３１は、通信部３１０によって、代理者の募集の通知が送信された代理者端末２０から、荷物Ｌの受け取りが可能との通知が受信されると、当該代理者端末２０を利用する代理者の候補を代理者Ｐとして承認する。なお、承認前に、受取者に確認通知を送り、確認通知に対して受取者が承認操作を実行した場合に、これを受けて代理承認部３３１が承認するようにしてもよいし、このような受取者の承認操作を経ずに代理者承認部３３１が承認するようにしてもよい。
【0070】
また、通信部３１０は、複数の代理者の候補に代理者の募集の通知を送信してもよい。この場合、代理者承認部３３１は、複数の代理者の候補から一の代理者を選定してもよい。例えば、代理者承認部３３１は、最初に代理者の募集の通知または荷物Ｌの受取が可能との通知が送信された代理者端末２０を利用する代理者の候補を代理者Ｐとして承認してもよい。
【0071】
（認証部）
認証部３３２は、配送された荷物Ｌの受け取り認証の要求が、代理者承認部３３１によって承認された代理者Ｐからの要求であるか否かを判定する認証処理を行う。認証部３３２は、例えば通信部３１０が代理者端末２０から認証要求を受信すると、認証処理を行う。認証部３３２は、記憶部３２０に記憶されているデータベースを参照して、荷物ＩＤと代理者ＩＤを照合することで認証処理を行う。認証要求に含まれる荷物ＩＤと、当該代理者端末２０を利用する代理者Ｐの代理者ＩＤが紐づいていると照合された場合には、認証部３３２は、荷物Ｌの受け取り認証の要求が、承認された代理者Ｐからの要求であると判定する。また、この場合、認証部３３２は、認証を成功と判定する。一方、荷物ＩＤと、代理者Ｐの代理者ＩＤが紐づいていないと照合された場合には、認証部３３２は、荷物Ｌの受け取り認証の要求が、承認された代理者Ｐによる認証ではないと判定する。また、この場合、認証部３３２は、認証を失敗と判定する。
認証部３３２は、配送された荷物Ｌの受け取り認証の要求が、代理者承認部３３１によって承認された代理者Ｐからの要求であるか否かを判定する認証処理を行う。認証部３３２は、例えば通信部３１０が代理者端末２０から認証要求を受信すると、認証処理を行う。認証部３３２は、記憶部３２０に記憶されているデータベースを参照して、荷物ＩＤと代理者ＩＤを照合することで認証処理を行う。認証要求に含まれる荷物ＩＤと、当該代理者端末２０を利用する代理者Ｐの代理者ＩＤが紐づいていると照合された場合には、認証部３３２は、荷物Ｌの受け取り認証の要求が、承認された代理者Ｐからの要求であると判定する。また、この場合、認証部３３２は、認証を成功と判定する。一方、荷物ＩＤと、代理者Ｐの代理者ＩＤが紐づいていないと照合された場合には、認証部３３２は、荷物Ｌの受け取り認証の要求が、承認された代理者Ｐによる認証ではないと判定する。また、この場合、認証部３３２は、認証を失敗と判定する。
【0072】
また、認証部３３２は、保持装置４０に関連する識別情報に基づく代理者端末２０からの認証要求に応答して代理者Ｐの認証を行ってもよい。その場合、受信された保持装置４０に関連する識別情報と、当該保持装置４０が保持する荷物Ｌの荷物ＩＤが紐づけられている必要がある。そのため、認証部３３２が保持装置４０に関連する識別情報に基づいて認証を行う場合には、荷物Ｌが保持装置４０に保持される際に、保持装置４０に関連する識別情報と荷物Ｌの荷物ＩＤが紐づけられ、記憶部３２０に記憶されるデータベースに記憶される。認証部３３２は、認証要求に含まれる保持装置４０に関連する識別情報が紐づく荷物Ｌの荷物ＩＤと、当該代理者端末２０を利用する代理者Ｐの代理者ＩＤが紐づいていると照合された場合に、認証を成功と判定する。
【0073】
また、認証部３３２は、配送された荷物Ｌの受け取り認証を成功と判定すると、通信部３１０を介して、荷物Ｌが保持される保持装置４０から荷物Ｌを持出可能になるよう、保持装置４０を制御する。かかる構成によれば、代理者Ｐによる円滑な荷物Ｌの受け取りが実現可能である。なお、保持装置４０を介さずに、荷物Ｌを荷物管理者が管理している場合には、代理者端末２０から荷物管理者端末（不図示）へ認証要求を送信して荷物管理者端末を介して代理者認証サーバ３０にて認証処理を開始するようにしてもよいし、または、代理者端末２０または荷物管理者端末のいずれか一方が代理者認証サーバ３０から取得した認証要求のための識別情報（例えばバーコードまたは二次元コード等の各種情報コード）を他方がカメラ等により読み取ることで認証部３３２による認証処理を開始するようにしてもよいし、もしくは、代理者端末２０の読取部により荷物Ｌに貼付または印字された各種情報コードを読み取ることで認証部３３２による認証処理を開始するようにしてもよい。
【0074】
＜２－４．保持装置４０の機能構成例＞
以上、本発明の実施形態による代理者認証サーバ３０の機能構成例を説明した。続いて、保持装置４０の機能構成例を説明する。
以上、本発明の実施形態による代理者認証サーバ３０の機能構成例を説明した。続いて、保持装置４０の機能構成例を説明する。
【0075】
【0076】
（通信部）
通信部４１０は、ネットワーク網５０を介して代理者認証サーバ３０と通信する。例えば、通信部４１０は、代理者認証サーバ３０から保持部４２０の制御の指示を受信する。
通信部４１０は、ネットワーク網５０を介して代理者認証サーバ３０と通信する。例えば、通信部４１０は、代理者認証サーバ３０から保持部４２０の制御の指示を受信する。
【0077】
（保持部）
保持部４２０は、宛名に受取者Ｒが指定されている荷物Ｌを保持する。保持部４２０は、通信部４１０によって代理者認証サーバ３０から受信された制御の指示に基づいて、荷物Ｌを代理者Ｐによって持出可能にする。例えば、保持部４２０は、荷物Ｌを収納可能な箱状で、開閉可能な蓋を有してもよい。この場合には、保持部４２０は、当該蓋の開放を許可することで、荷物Ｌを代理者Ｐによって持出可能にしてもよい。また、保持部４２０は、ベルトまたはフレーム等の固定物によって荷物Ｌが固定されるように荷物Ｌを保持してもよい。その場合には、保持部４２０は、当該固定物の一部が外れるようにすることで、荷物Ｌを代理者Ｐによって持出可能にしてもよい。保持部４２０の構成はこれらの例に限定されず、荷物Ｌが保持されればよい。
保持部４２０は、宛名に受取者Ｒが指定されている荷物Ｌを保持する。保持部４２０は、通信部４１０によって代理者認証サーバ３０から受信された制御の指示に基づいて、荷物Ｌを代理者Ｐによって持出可能にする。例えば、保持部４２０は、荷物Ｌを収納可能な箱状で、開閉可能な蓋を有してもよい。この場合には、保持部４２０は、当該蓋の開放を許可することで、荷物Ｌを代理者Ｐによって持出可能にしてもよい。また、保持部４２０は、ベルトまたはフレーム等の固定物によって荷物Ｌが固定されるように荷物Ｌを保持してもよい。その場合には、保持部４２０は、当該固定物の一部が外れるようにすることで、荷物Ｌを代理者Ｐによって持出可能にしてもよい。保持部４２０の構成はこれらの例に限定されず、荷物Ｌが保持されればよい。
【0078】
（制御部）
制御部４３０は、保持装置４０における動作全般を制御する。例えば、制御部４３０は、通信部４１０によって代理者認証サーバ３０から受信された保持部４２０の制御の指示に応じて、保持部４２０から荷物Ｌを持ち出し可能になるよう保持部４２０を制御する。
制御部４３０は、保持装置４０における動作全般を制御する。例えば、制御部４３０は、通信部４１０によって代理者認証サーバ３０から受信された保持部４２０の制御の指示に応じて、保持部４２０から荷物Ｌを持ち出し可能になるよう保持部４２０を制御する。
【0079】
＜＜３．本実施形態による動作処理例＞＞
以上、本発明の実施形態による本実施形態による機能構成例を説明した。続いて本実施形態による動作処理例を説明する。
以上、本発明の実施形態による本実施形態による機能構成例を説明した。続いて本実施形態による動作処理例を説明する。
【0080】
ここで、本情報処理システムにより提供される、受取者Ｒ、代理者の候補および代理者Ｐは、アプリケーション（ウェブブラウザを含む）等を利用して代理者認証サーバ３０にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、利用登録処理を行ってログインしてもよい。既にアカウントを取得済の場合は、例えば利用者ＩＤまたは受取者ＩＤとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能としてもよい。なお、アカウントに代えて、受取者端末１０または代理者端末２０にダウンロードされたアプリケーションに関連する固有のアプリケーションＩＤを利用者ＩＤまたは受取者ＩＤとして当該サービスが利用可能としてもよい。このログイン認証後、アプリケーション（ウェブブラウザ含む）等を介してサービス利用が開始される。
【0081】
（代理者承認の流れ）
まず、代理者認証サーバ３０による代理者承認の流れについて説明する。図９は、本実施形態に係る代理者認証サーバ３０による代理者承認の動作処理の流れの一例を説明するための説明図である。まず、通信部３１０は、受取者端末１０から、代理者の候補の指定である指定情報を受信すると（Ｓ１０４／Ｙｅｓ）、当該指定された代理者の候補が利用する代理者端末２０に代理リクエストを送信する（Ｓ１０８）。
まず、代理者認証サーバ３０による代理者承認の流れについて説明する。図９は、本実施形態に係る代理者認証サーバ３０による代理者承認の動作処理の流れの一例を説明するための説明図である。まず、通信部３１０は、受取者端末１０から、代理者の候補の指定である指定情報を受信すると（Ｓ１０４／Ｙｅｓ）、当該指定された代理者の候補が利用する代理者端末２０に代理リクエストを送信する（Ｓ１０８）。
【0082】
一方、受取者端末１０から、指定情報を受信しない場合には（Ｓ１０４／Ｎｏ）、代理者承認部３３１は、通信部３１０が受取者端末１０から代理支援要求を受信したか否かを判断する（Ｓ１１２）。通信部３１０が受取者端末１０から代理支援要求を受信した場合には（Ｓ１１２／Ｙｅｓ）、代理者承認部３３１は、代理者の候補の選定を行う（Ｓ１１６）。続いて、通信部３１０は、選定された代理者の候補が利用する代理者端末２０に、代理者の募集の通知を送信する（Ｓ１２０）。
【0083】
一方、通信部３１０が受取者端末１０から代理支援要求を受信しなかった場合には（Ｓ１１２／Ｎｏ）、代理者認証サーバ３０は処理を終了する。通信部３１０によって代理リクエストが送信され（Ｓ１０８）または、通信部３１０によって代理者の募集の通知が送信されると（Ｓ１２０）、代理者承認部３３１は、通信部３１０によって代理者端末２０から代理受け取りが可能との通知が受信されたか否かの判断を行う（Ｓ１２４）。通信部３１０によって代理者端末２０から代理受け取りが可能との通知を受信した場合（Ｓ１２４／Ｙｅｓ）、代理者承認部３３１は、当該代理者の候補を代理者Ｐとして承認し（Ｓ１２８）、代理者認証サーバ３０は処理を終了する。通信部３１０は、代理者端末２０から代理受け取りが不可との通知を受信すると（Ｓ１２４／Ｎｏ）、受取者Ｒが利用する受取者端末１０に、代理者の候補による代理が不可との通知を送信し（Ｓ１３２）、代理者認証サーバ３０は処理を終了する。
【0084】
（認証処理の流れ）
続いて、代理者認証サーバ３０による代理者の認証の流れについて説明する。図１０は、本実施形態に係る代理者認証サーバ３０による認証処理の動作処理の流れの一例を説明するための説明図である。ここでは、荷物Ｌが、保持装置４０から持出できないよう保持されているとする。
続いて、代理者認証サーバ３０による代理者の認証の流れについて説明する。図１０は、本実施形態に係る代理者認証サーバ３０による認証処理の動作処理の流れの一例を説明するための説明図である。ここでは、荷物Ｌが、保持装置４０から持出できないよう保持されているとする。
【0085】
まず、認証部３３２は、通信部３１０によって、代理者端末２０から認証要求を受信したか否かの判断を行う（Ｓ２０４）。通信部３１０が代理者端末２０から認証要求を受信しない場合（Ｓ２０４／Ｎｏ）、認証部３３２は、荷物Ｌが保持装置４０から持出できないように保持し続けるよう、保持装置４０を制御する。
【0086】
一方、通信部３１０が代理者端末２０から認証要求を受信した場合（Ｓ２０４／Ｙｅｓ）、認証部３３２は、通信部３１０が認証要求に含まれる荷物ＩＤと、当該代理者端末２０を利用する代理者Ｐの代理者ＩＤを照合する（Ｓ２０８）。認証部３３２は、照合結果に基づき、認証が成功したか否かを判定する（Ｓ２１２）。認証部３３２は、荷物ＩＤと代理者ＩＤが照合できた場合、認証を成功と判定し（Ｓ２１２／Ｙｅｓ）、保持装置４０を、保持装置４０から荷物Ｌを持出可能に制御する（Ｓ２１６）。一方、認証部３３２は、荷物ＩＤと代理者ＩＤが照合できなかった場合、認証を失敗と判定し（Ｓ２１２／Ｎｏ）、荷物Ｌが、保持装置４０から持出できないように保持し続けるよう、保持装置４０を制御する（Ｓ２２０）。認証部３３２による保持装置４０の制御後、通信部３１０は、認証の結果を受取者Ｒが利用する受取者端末１０に送信し（Ｓ２２４）、代理者認証サーバ３０は処理を終了する。
【0087】
＜＜４．本実施形態による変形例＞＞
以上、本実施形態による代理者認証サーバ３０の動作例を説明した。本開示にかかる技術は、以上説明した実施形態に限定されない。まず、本変形例にかかる保持装置４０の構成要素のうち、通信部および制御部の追加の機能を説明する。
以上、本実施形態による代理者認証サーバ３０の動作例を説明した。本開示にかかる技術は、以上説明した実施形態に限定されない。まず、本変形例にかかる保持装置４０の構成要素のうち、通信部および制御部の追加の機能を説明する。
【0088】
本変形例にかかる通信部４１０は、代理者端末２０と直接通信可能な認証通信部としての機能をさらに備える。代理者端末２０との通信に用いられる通信方式は特に限定されず、例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、無線ＬＡＮ、およびＷｉ－Ｆｉ等の近距離無線通信である。通信部４１０は、代理者端末２０から、当該代理者端末２０を利用する代理者Ｐの代理者ＩＤを含む認証要求を受信する。
【0089】
本変形例にかかる制御部４３０は、配送された荷物Ｌの受け取り認証の要求が、代理者認証サーバ３０によって承認された代理者Ｐからの要求であるか否かを判定する認証処理を行う認証部としての機能をさらに備える。制御部４３０は、保持装置４０に保持される荷物Ｌを代理で受け取ることが可能な、承認された代理者Ｐの代理者ＩＤを記憶する。代理者ＩＤは、代理者認証サーバ３０から通信部４１０に事前に送信されてもよいし、荷物Ｌを保持装置４０に保持させる際に記憶させてもよい。
【0090】
制御部４３０は、記憶された代理者ＩＤと通信部４１０によって代理者端末２０から受信された代理者ＩＤが一致する場合に、保持部４２０から荷物Ｌを持ち出し可能になるよう保持部４２０を制御する。
【0091】
本変形例にかかる情報処理システムによれば、代理者Ｐの認証の際に、代理者認証サーバ３０との通信を行うことなく、保持装置４０から荷物Ｌが持ち出し可能に制御される。そのため、保持装置４０が無人移動体である場合に、代理者認証サーバ３０との通信が行えない場所に停まった際にも、代理者Ｐは認証を行い、荷物Ｌを受け取ることが可能である。
【0092】
＜＜５．ハードウェア構成＞＞
以上説明した情報処理は、ソフトウェアと以下に説明する代理者認証サーバ３０のハードウェアとの協働により実現される。なお、以下に説明するハードウェア構成は受取者端末１０、代理者端末２０、および保持装置４０にも適用可能である。
以上説明した情報処理は、ソフトウェアと以下に説明する代理者認証サーバ３０のハードウェアとの協働により実現される。なお、以下に説明するハードウェア構成は受取者端末１０、代理者端末２０、および保持装置４０にも適用可能である。
【0093】
図１１は、本実施形態に係る代理者認証サーバ３０のハードウェア構成の一例を説明するための説明図である。代理者認証サーバ３０は、例えば図１１に示すように、制御部３３０、メモリ３１、ストレージ３２、送受信部３３、入出力部３４等を備え、これらはバス３５を通じて相互に電気的に接続される。
【0094】
制御部３３０は、代理者認証サーバ３０の全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部３３０はＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および／またはＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）であり、ストレージ３２に格納されメモリ３１に展開された本システムのためのプログラム等を実行して上述したような各種情報処理を実施する。
【0095】
メモリ３１は、ＤＲＡＭ（Ｄｙｎａｍｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ３１は、制御部３３０のワークエリア等として使用され、また、代理者認証サーバ３０の起動時に実行されるＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ ／ Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）、及び各種設定情報等を格納する。
【0096】
ストレージ３２は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ３２に構築されていてもよい。
【0097】
送受信部３３は、代理者認証サーバ３０をネットワークおよび／またはブロックチェーンネットワークに接続する。なお、送受信部３３は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）及びＢＬＥ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ）の近距離通信インターフェースを備えていてもよい。
【0098】
入出力部３４は、キーボード、マイクおよびマウス類等の情報入力機器、及びディスプレイおよびスピーカ等の出力機器である。
【0099】
バス３５は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0100】
＜＜６．補足＞＞
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0101】
例えば、上記実施形態では、保持装置４０に荷物Ｌが保持される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、荷物Ｌは、当該荷物Ｌを配送したトラックまたは無人移動体等の移動体の離発着所等の所定の場所に置かれてもよい。この場合、通信部３１０は、認証部３３２による認証の後、受取者端末１０に対して認証の結果を送信する。かかる構成によれば、より簡易的に代理者による円滑な荷物Ｌの受け取りが実現可能である。
【0102】
なお、この場合には、代理者端末２０は、移動体の離発着所に画面表示または印字された情報コードから識別情報を読み取ってもよい。代理者端末２０によって読み取られる識別情報は、当該所定の場所に関連する識別情報であってもよい。荷物Ｌが当該所定の場所に置かれることが決定された際に、当該識別情報と荷物ＩＤが紐づけられ、記憶部３２０のデータベースに記憶されることで、認証部３３２による認証が可能になる。
【0103】
また、荷物Ｌは、荷物Ｌを管理する荷物管理者に預けられていてもよい。その場合、通信部４１０は、認証が成功すると、当該荷物Ｌを管理している荷物管理者が利用する情報処理端末に、認証完了の通知を送信する。荷物管理者とは、例えば、コンビニの従業員、移動体の離発着所の管理者、または町内会の取りまとめ者等の人物である。荷物管理者は、当該認証完了の通知を確認することで、荷物Ｌを受け取ろうとする者が承認された代理者Ｐであることを認識できる。代理者Ｐは、当該管理者から荷物Ｌを受け取り可能である。かかる構成によれば、荷物Ｌの持出の制御を必要としないため、より簡易的に代理者による円滑な荷物Ｌの受け取りが実現可能である。また、上記で説明した、荷物Ｌが所定の場所に置かれる構成と比較して、荷物Ｌの持ち去り等の恐れをなくすことが可能である。
【0104】
また、受取者端末１０、代理者端末２０、代理者認証サーバ３０、および保持装置４０に内蔵されるＣＰＵ、ＲＯＭおよびＲＡＭなどのハードウェアに、上述した受取者端末１０、代理者端末２０、代理者認証サーバ３０、および保持装置４０の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
【符号の説明】
【0105】
１０ 受取者端末
２０ 代理者端末
３０ 代理者認証サーバ
４０ 保持装置
５０ ネットワーク網
１１０ 通信部
１２０ 操作表示部
１３０ 制御部
２１０ センサ部
２２０ 読取部
２３０ 操作表示部
２４０ 制御部
３１０ 通信部
３２０ 記憶部
３３０ 制御部
３３１ 代理者承認部
３３２ 認証部
４１０ 通信部
４２０ 保持部
４３０ 制御部
２０ 代理者端末
３０ 代理者認証サーバ
４０ 保持装置
５０ ネットワーク網
１１０ 通信部
１２０ 操作表示部
１３０ 制御部
２１０ センサ部
２２０ 読取部
２３０ 操作表示部
２４０ 制御部
３１０ 通信部
３２０ 記憶部
３３０ 制御部
３３１ 代理者承認部
３３２ 認証部
４１０ 通信部
４２０ 保持部
４３０ 制御部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】