(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053904
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】着脱コンテナ、着脱コンテナ付き荷役自動車、並びに、廃棄物の保管、及び、収集方法
(51)【国際特許分類】
B60P 1/48 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
B60P1/48 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160409
(22)【出願日】2022-10-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】522390869
【氏名又は名称】安田 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】110003535
【氏名又は名称】スプリング弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】安田 忠彦
(57)【要約】
【課題】 荷役自動車への積み込みの際に荷崩れが起こりにくい着脱コンテナの提供
【解決手段】 荷役自動車により積み降ろし自在に構成された着脱コンテナであって、本体部と、上記本体部の上に係着されるボックス部とを有し、上記本体部は、第1床部と、上記第1床部に接続されに荷役自動車により吊り上げ可能な吊具を有する前壁部と、上記第1床部の長手方向に上記ボックス部を摺動させる案内部と、を有し、上記ボックス部は、第2床部と、上記第2床部上に配置され、内部に荷物を収容可能な収容部と、上記第2床部に配置され、上記案内部と係合する係合部と、を有する、着脱コンテナ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷役自動車により積み降ろし自在に構成された着脱コンテナであって、
本体部と、前記本体部の上に係着されるボックス部とを有し、
前記本体部は、第1床部と、前記第1床部に接続され、荷役自動車により吊り上げ可能な吊具を有する前壁部と、前記第1床部の長手方向に前記ボックス部を摺動させる案内部と、を有し、
前記ボックス部は、第2床部と、前記第2床部上に配置され、内部に荷物を収容可能な収容部と、前記第2床部に配置され、前記案内部と係合する係合部と、を有する、着脱コンテナ。
【請求項2】
前記荷役自動車により吊り上げられる際の前記第2床部の最大傾斜角度θ2は、常に、前記第1床部の傾斜角度θ1以下である、請求項1に記載の着脱コンテナ。
【請求項3】
前記荷役自動車により吊り上げられる際、
前記ボックス部は、前記第1床部の長手方向に前記案内部に沿って、前記案内部の前端から後端へと摺動し、前記本体部が前記荷役自動車の荷台に対して略平行に掛止された後に、前記案内部に沿って、前記案内部の後端から前端へと摺動される、請求項1に記載の着脱コンテナ。
【請求項4】
前記本体部上に前記ボックス部を固定するためのロック機構を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の着脱コンテナ。
【請求項5】
前記案内部、及び、前記係合部の一方は、長径、又は、長辺が、前記長手方向と一致するように配置された長円形状、又は、長方形状のリングを含み、他方は、突起を含み、前記突起は、前記リングに嵌め挿し込まれる、請求項1~3のいずれか1項に記載の着脱コンテナ。
【請求項6】
前記第1床部の前記長手方向の長さは、前記第2床部の長さより短く、
前記本体部上に前記ボックス部が固定された状態において、前記第1床部から延出した前記第2床部に、下向きに台座部が配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の着脱コンテナ。
【請求項7】
ボックス部が、前記収容部内の温度を調整可能な温度調整部を有する請求項1~3のいずれか1項に記載の着脱コンテナ。
【請求項8】
医療廃棄物の保管、及び、収集用である、請求項7に記載の着脱コンテナ。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の着脱コンテナと、前記着脱コンテナを積み降ろし可能な吊り上げ装置を有する荷役自動車と、を含む、着脱コンテナ付き荷役自動車。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか1項に記載の着脱コンテナを廃棄物の発生場所に設置することと、
前記収容部に前記廃棄物を収容することと、
前記荷役自動車によって、前記廃棄物の収容済みの前記着脱コンテナを吊り上げて積み込み、収集することと、を含む、廃棄物の保管、及び、収集方法。
【請求項11】
前記ボックス部が、前記収容部内の温度を調整可能な温度調整部を有し、前記廃棄物が医療廃棄物である、請求項10に記載の廃棄物の保管、及び、収集方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱コンテナ、着脱コンテナ付き荷役自動車、並びに、廃棄物の保管、及び、収集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
荷役自動車に積み降ろし自在に構成された着脱コンテナが知られている。このような着脱コンテナは、従来より、廃棄物の発生場所に行って期間設置され、着脱コンテナ内に廃棄物が収容された後に、荷役自動車の吊り上げ装置を用いて、荷役自動車に積み込み収集することが行われてきた。
【0003】
上記着脱コンテナは従来、吊具と、廃棄物の収容部とが一体化した箱型の物が用いられてきた。一方で、特許文献1には、廃棄物の分別収集を可能とする「下部に第1着脱部を備えた複数のボックスと、床部と、該床部と接続され、荷役自動車のフック等で吊り上げ可能な吊具を有する前壁部と、を設けたコンテナ本体とを備え、前記床部は、前記複数のボックスの第1着脱部と着脱自在な複数の第2着脱部と、底面の前部及び後部に配設された車輪と支持脚と、前後方向にガイド 部材とを備えたことを特徴とするコンテナ。」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のコンテナは、本体に対して、複数のボックスが着脱可能とされ、本体に対して、上記ボックスを固定し、この本体を荷役自動車で吊り上げて積み込むことにより、廃棄物等の分別収集が可能とされている。
しかし、従来の一体化した箱型のコンテナを用いる場合と同様に、荷役自動車への積み込みに際して、ボックスが大きく後方へ傾き、ボックス内の収容物(荷物)の量が多いと、収容物が外にこぼれ落ちてしまうことがあった。また、逆に、収容物の量が少ないと、上記傾きによって収容物がボックス内を大きく移動し、荷崩れを起こしやすいという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、荷役自動車への積み込みの際に荷崩れが起こりにくい着脱コンテナを提供することを課題とする。また、本発明は、着脱コンテナ付き荷役自動車、並びに、廃棄物の保管、及び、収集方法を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決することができることを見出した。
【0008】
[1] 荷役自動車により積み降ろし自在に構成された着脱コンテナであって、本体部と、上記本体部の上に係着されるボックス部とを有し、上記本体部は、第1床部と、上記第1床部に接続され、荷役自動車により吊り上げ可能な吊具を有する前壁部と、上記第1床部の長手方向に上記ボックス部を摺動させる案内部と、を有し、上記ボックス部は、第2床部と、上記第2床部上に配置され、内部に荷物を収容可能な収容部と、上記第2床部に配置され、上記案内部と係合する係合部と、を有する、着脱コンテナ。
[2] 上記荷役自動車により吊り上げられる際の上記第2床部の最大傾斜角度θ2は、常に、上記第1床部の傾斜角度θ1以下である、[1]に記載の着脱コンテナ。
[3] 上記荷役自動車により吊り上げられる際、上記ボックス部は、上記第1床部の長手方向に上記案内部に沿って、上記案内部の前端から後端へと摺動し、上記本体部が上記荷役自動車の荷台に対して略平行に掛止された後に、上記案内部に沿って、上記案内部の後端から前端へと摺動される、[1]に記載の着脱コンテナ。
[4] 上記本体部上に上記ボックス部を固定するためのロック機構を有する、[1]~[3]のいずれかに記載の着脱コンテナ。
[5] 上記案内部、及び、上記係合部の一方は、長径、又は、長辺が、上記長手方向と一致するように配置された長円形状、又は、長方形状のリングを含み、他方は、突起を含み、上記突起は、上記リングに嵌め挿し込まれる、[1]~[3]のいずれかに記載の着脱コンテナ。
[6] 上記第1床部の上記長手方向の長さは、上記第2床部の長さより短く、上記本体部上に上記ボックス部が固定された状態において、上記第1床部から延出した上記第2床部に、下向きに台座部が配置されている、[1]~[3]のいずれかに記載の着脱コンテナ。
[7] ボックス部が、上記収容部内の温度を調整可能な温度調整部を有する[1]~[3]のいずれかに記載の着脱コンテナ。
[8] 医療廃棄物の保管、及び、収集用である、[7]に記載の着脱コンテナ。
[9] [1]~[3]のいずれかに記載の着脱コンテナと、上記着脱コンテナを積み降ろし可能な吊り上げ装置を有する荷役自動車と、を含む、着脱コンテナ付き荷役自動車。
[10] [1]~[3]のいずれかに記載の着脱コンテナを廃棄物の発生場所に設置することと、上記収容部に上記廃棄物を収容することと、上記荷役自動車によって、上記廃棄物の収容済みの上記着脱コンテナを吊り上げて積み込み、収集することと、を含む、廃棄物の保管、及び、収集方法。
[11] 上記ボックス部が、上記収容部内の温度を調整可能な温度調整部を有し、上記廃棄物が医療廃棄物である、[10]に記載の廃棄物の保管、及び、収集方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、荷役自動車への積み込みの際に荷崩れが起こりにくい着脱コンテナが提供できる。また、本発明によれば、着脱コンテナ付き荷役自動車、並びに、廃棄物の保管、及び、収集方法も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の着脱コンテナが積み込まれた状態の着脱コンテナ付き荷役自動車の側面視の模式図である。
【
図2】
図2(a)は着脱コンテナの本体部の平面図である。
図2(b)は本体部の側面図である。
図2(c)は、着脱コンテナ(本体部上にボックス部が係着された状態)の平面図である。
【
図3】
図3(a)は、着脱コンテナのボックス部の平面図である。
図3(b)は、ボックス部の側面図である。
図3(c)は、ボックス部の底面図である。
【
図4】
図4(a)は、ボックス部の正面図である。
図4(b)は、ボックス部の背面図である。
【
図5】地面に設置された着脱コンテナを荷役自動車に積み込む手順を示す図である。
【
図6】地面に設置された着脱コンテナ10を荷役自動車101に積み込む手順を示す図である(
図5の続き)。
【
図7】従来の着脱コンテナの荷役自動車への積み込み手順を表す図である。
【
図8】従来の着脱コンテナの荷役自動車への積み込み手順を表す図である(
図7の続き)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施形態に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に制限されるものではない。
なお、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
【0012】
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化した一例であって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、及び、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なる場合があり、また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なることがある。
【0013】
[着脱コンテナ付き荷役自動車]
図1は、本発明の着脱コンテナが積み込まれた状態(掛止された状態、以下「掛止状態」ともいう)の着脱コンテナ付き荷役自動車100の側面視の模式図(側面模式図)である。着脱コンテナ付き荷役自動車100は、荷役自動車101と、荷役自動車101の荷台102上に掛止された本発明の着脱コンテナ10と、を有する。
【0014】
荷役自動車101は、その前方に、運転席を含むキャビン103を備え、キャビン103の後方からは、荷台102が延び、荷台102上に着脱コンテナ10を掛止できるよう構成される。
【0015】
荷台102上には、ダンプアーム104と、ダンプアーム104に対して回動可能に接続されたリフトアーム105と、リフトアーム105の先端に固定されたフック106を含む、吊り上げ装置が配置される。ダンプアーム104、及び、リフトアーム105は、後述するシリンダ70により回動される。
【0016】
フック106は、着脱コンテナ10の吊具11に取り付けられ、
図1の掛止状態では、吊具11に掛けられたフック106、及び、図示しないロック部材等により、着脱コンテナ10は荷台102に固定される。この状態で、着脱コンテナ10は荷役自動車101により運搬され得る。
荷台102の後方には第1ローラ108が配置されて、着脱コンテナ10の本体部12を下側から支持する。なお、第1ローラ108は、着脱コンテナ10の吊り上げ(吊り降ろし)時には、着脱コンテナ10の移動をガイドする。
【0017】
(着脱コンテナ)
次に、
図1に加えて、
図2~4に従い、着脱コンテナ10について説明する。
まず、各図について説明する。
図2(a)は着脱コンテナ10の本体部12の平面図である。
図2(b)は本体部12の側面図である。
図2(c)は、着脱コンテナ10(本体部12上にボックス部50が係着された状態)の平面図である。
また、
図3(a)は、着脱コンテナ10のボックス部50の平面図である。
図3(b)は、ボックス部50の側面図である。
図3(c)は、ボックス部50の底面図である。
また、
図4(a)は、ボックス部50の正面図である。
図4(b)は、ボックス部50の背面図である。
【0018】
着脱コンテナ10は、本体部12と、本体部12の上側に係着されるボックス部50とを有している。
図1の掛止状態では、通常、本体部12、及び、ボックス部50とは、ロック機構13により互いに固定されており、かつ、上述のとおり、着脱コンテナ10自体は、荷役自動車101の荷台102に固定されるため、着脱コンテナ10は、荷役自動車101により運搬され得る。
【0019】
着脱コンテナ10における本体部12は、第1床部14と、前壁部15とを有する。第1床部14は、荷役自動車101の荷台102の延びる方向に沿って前方から後方へと延びる。前壁部15は、第1床部14の前方部分に立ち上がるように接続され、吊具11を有する。
なお、本明細書では、荷役自動車101の進行方向を基準に、これを前方、その反対側を後方とし、荷役自動車101のシャシーから荷台102へと向かう鉛直上方向を上方向、及び、上側等といい、逆方向を下方向、及び、下側等という。
前壁部15の吊具11を隔てて反対側(後方側)には、前壁部15の幅方向にわたって梁部16が設けられ、吊り上げ(吊り降ろし)の際の応力を支える補強とされる。
【0020】
更に、第1床部14の上側には、長手方向(荷台102の前、後方法)にボックス部50を摺動させるための一対のリング20が幅方向(左右、車幅方向)に対称配置される。リング20は、帯状の金属素材によって長円形状に構成される。
図3、
図4に示されるように、ボックス部50は、第2床部54から前方へと延出するようにベース部52を有し、このベース部52から幅方向へと突出する突起51を有する。このベース部52、及び、突起51を含む係合部53が、上記リング20の貫通孔に所定の遊間をもって嵌め挿し込まれることで係合し、本体部12上に、ボックス部50が係着される(
図1、及び、
図2(c)を参照)。
【0021】
第1床部14の幅方向の中心部から外側へと延びる突起51が、リング20の内側から外側へと嵌め挿し込まれるため、ボックス部50は、リング20から外れることなく、第1床部14の前後方向(長手方向)に摺動(以下、「スライド移動ともいう)可能とされる。リング20は、ボックス部50を摺動させるための案内部として機能する。
なお、着脱コンテナ10において、リング20は、側面視で長円形状に構成されているが、長方形状に構成されていてもよい。
【0022】
リング20の大きさは特に限定されず、貫通孔に突起51を嵌め合わせることができればよい。ボックス部50がスライド移動できる距離は、リング20の長径(リング20が長方形であれば、長辺)に比例して長くなる。機序は後述する(
図5(c))が、この長径がより長いほど、着脱コンテナ10を荷役自動車101の荷台102上に吊り上げる際の、ボックス部50の傾きがより小さくなりやすい。すなわち、吊り上げ時による荷崩れをより起こしにくい。
一方で、リング20の長径が長くなると、吊り上げに必要なトルクがより大きくなりやすい。上記を考慮すると、一形態として、リング20の長径は、第1床部14の長手方向の長さの20~60%が好ましく、30~50%がより好ましい。上記リング20の長径は、すなわち、ボックス部50がスライド移動可能な距離と言い換えることもできる。
【0023】
また、着脱コンテナ10において、第1床部14上にリング20が配置され、後述するボックス部50には、上記リング20と係合するための突起51が配置されているが、本発明の着脱コンテナは上記に限定されず、第1床部14に突起が配置され、ボックス部50の側に(下部に)リングが配置されていてもよい。その場合、第1床部14に配置される突起は、案内部として機能する。
上記の場合、掛止状態では、突起は、リングの後端となる位置に配置される。
また、着脱コンテナ10において、リング20は、貫通孔を車幅方向に向けて配置される。しかし、リング20の配置は上記に限定されず、例えば、第1床部14に向かう方向に貫通孔を向けて配置されてもよい。この場合、突起51は、第2床部54から下側に向けて突出される。
【0024】
図1のように、案内部が、一対のリング20を含み、係合部53がこれに嵌め挿し込まれる一対の突起51である場合、ボックス部50をより簡単に換装できる点で好ましい。一般に、ボックス部50は、収容(予定)物に対して使い分けられることが多い。例えば、ボックス部50に医療廃棄物を収容する場合、冷蔵機能(温度調整部を有する)ボックス部50が使用されることが多い。
【0025】
ボックス部50を使い分けることを前提とした場合、本体部12に対して、種々のボックス部50を係着できることが好ましい。
図2(c)に示されるとおり、本実施例においては、ボックス部50の横幅(短手方向の長さ)は、第1床部14の横幅より大きい。しかし、用途によっては、横幅が更に大きいものや、第1床部14より狭い横幅のボックス部を使用したい場合がある。
上記実施例とは横幅の異なるボックス部50を、本体部12に載置する場合でも、一対のリング20を本体部12側に固定とすれば、ボックス部50に設ける突起51の位置・長さを調整すれば、簡単にボックス部50を換装できる。
一般に、リング20よりも係合部53の方がコストが低く、上記のようにすることで、換装コストもより低減できる。
【0026】
なお、着脱コンテナ10は、案内部として一対のリング20を有し、そのそれの貫通孔に対して、一対の係合部53の突起のそれぞれが挿装されるが、案内部、及び、係合部53を構成するそれぞれの部材の個数は上記に限定されない。例えば、リング20を3個以上有していてもよい。
また、一対のリング20に対して、1個の係合部が有する突起51を挿嵌する形態であってもよい。
【0027】
一対のリング20は、側面視(
図2(b))では略同位置となるように、平面視(
図2(a))では、いずれも梁部16の下に潜り込むように配置される。リング20がこのように配置され、ベース部52、突起51からなる係合部53が、第2床部54の前方へと延出するように配置されることで、梁部16の下のデッドスペースを有効活用できる(
図1を参照)。
この際、リング20の前方端、及び、係合部53の前方への延出量は、梁部16と収容部60の前面(正面側の外壁)とが接触しない程度に調整される。
一般に、梁部16は、本体部12の強度を維持・向上し、吊具11に係る応力を支持するために金属により形成され得る。一方で、収容部60は樹脂(例えば、繊維強化プラスチック等)で形成されることがあり、両者の接触によって、収容部60が傷むことがある。
【0028】
梁部16と、収容部60とが接触しないように、一対のリング20の配置(特に前方端の位置)及び、係合部53の第2床部54からの前方への延出量を調整することにより、収容部60が梁部16に衝突しにくくなり、より劣化しにくくなるという利点がある。
【0029】
収容部60は、背面側(
図4(b))に観音開きの扉62を有する。この扉62を開けて、内部の収容スペースに荷物等を収容できる。なお、扉の形態は上記に限定されず、片開きであってもよいし、その位置も側面側であってもよい。
【0030】
第1床部14の後方上側には、第2ローラ21が配置されている。第2ローラ21は、
図1の掛止状態では、ボックス部50の第2床部54を下側から支持する。また、着脱コンテナ10を荷役自動車101で吊り上げる際には、第2ローラ21は、ボックス部50を支持するとともに、この前後方向の摺動をガイドする。
【0031】
第1床部14の下側には、前方に支持脚22、及び、後方に第3ローラ23が配置される。本体部12は、支持脚22、及び、荷役自動車101が有する第1ローラ108によって、荷台102上に支持される。また、着脱コンテナ10を地面等、荷物の発生場所(又は、荷物の保管場所)に配置する際には、支持脚22、及び、第3ローラ23によって、着脱コンテナ10が支持される。
支持脚22は、着脱コンテナ10を上記場所に設置する際に、第3ローラ23により着脱コンテナ10が意図せず移動することを抑制する。
第1ローラ108は、着脱コンテナ10を荷役自動車101の荷台102に吊り上げる際、本体部12の後端を支持するとともに、本体部12の移動を補助し、より円滑に吊り上げ動作を行えるようにする。
【0032】
第1床部14の前方の角部、前壁部15の立上り部分には、補強部材24が配置される。補強部材24は、
図2(c)に示されるように、第1床部14の横幅よりも、ボックス部50の横幅が大きい場合であっても、ボックス部50と干渉しないよう、長手方向は、係合部53の延出部分に対応する長さ以下とされる。着脱コンテナ10を荷役自動車101に吊り上げる際、第1床部14、及び、前壁部15の接合部分(立ち上り部分)には大きな負荷が生ずるので、補強部材24を設けることが好ましい。
【0033】
第1床部14の後方には、ロック機構13が配置される。ロック機構13は、第1床部14の幅方向に延出するように配置されるポール受け30(
図2(a))と、第2床部54から下方向に突き出したロックポール55(
図3(b))を含んで構成される。
ポール受け30は、ロックポール55を、後方から受け入れ可能な切り欠き部を有する2枚のコの字状部材を含むハウジング31と、コの字状部材と略同形状であって、後方からロックポールを受け入れ可能な切り欠き部を有し、コの字状部材の間に挟まれて回動可能なプレート32と、このプレート32に接続されたレバー33とを有する。
ロックポール55を後方から上記切り欠き部に受け入れ、レバー33を動かしてプレート32をロックポール55を中心に回動させ、切り欠き部の方向を変化させることで、ロックポール55がロックされ、本体部12上に、ボックス部50が固定される。
【0034】
ボックス部50は、第2床部54と、第2床部54上に配置され、内部に荷物を収容可能な収容部60とを有する。
図3において、第2床部54と収容部60とは一体として構成されているが、上記に限定されず、第2床部54と収容部60とは別体として構成されていてもよい。すなわち、第2床部の上側に、有底の収容部が固底される形態等であってもよい。
【0035】
第2床部54の前方には、係合部53が、前方に延出するように幅方向に2つ並んで配置される。係合部53は、ベース部52と、ベース部52から幅方向に突出する突起51とにより構成され、突起51が、一対のリング20にそれぞれ嵌め挿し込まれて係合し、リング20を案内手段としてボックス部50を前後に摺動させる。
ベース部52は、第1床部14と接触する長さとされる。すなわち、荷役自動車101の荷台102に着脱コンテナ10が掛止される際、及び、荷物の発生(保管)場所に、着脱コンテナ10が設置される際には、ベース部52と、第2ローラ21によって、ボックス部50が支持される。
なお、第2床部54の底部には、第2ローラ21の車輪受け56が配置される。
【0036】
第2床部54の後方部分には、下方向に突出してロックポール55が配置される。ロックポール55と、ポール受け30とによりロック機構13が構成される。ボックス部50は、本体部12上を前後に摺動可能であるが、ロック機構13により固定され得る。ボックス部50は、例えば、荷役自動車101による運搬の際、及び、荷物の発生(保管)場所に設置される際には固定され、一方で、吊り上げ時には解放される(摺動可能にされる)。
【0037】
なお、ロックポール55を第2床部54の下方向に突出させたことにより、ボックス部50の換装がより容易となっている。
横幅の異なるボックス部50を、本体部12上に載置し、固定する場合であっても、より複雑な機構であるポール受け30の位置を変更しなくても、第2床部54におけるロックポール55の位置を適宜調整するだけで、ロック機構13を構成できる。このため、ボックス部50の幅によらず、一対のロックポール55間の距離を一定に保つことで、ボックス部50を換装しても、ポール受け30の位置を変更する必要がない。
【0038】
第2床部54の後端には、下向きに台座部61が配置されている。この台座部61は、地面に対する静止摩擦係数が、第2床部54(の外側、接地面)よりも高い材質が選択されることが好ましい。例えば、第2床部54が金属、又は、樹脂(FRP等)である場合、台座部61は、エラストマー(天然ゴム、及び、合成ゴム等)により形成されることが好ましい。台座部61は、着脱コンテナ10が荷役自動車101により吊り上げられる際に、徐々に傾斜していくボックス部50の後端を支持するとともに、その状態でボックス部50が荷役自動車101側に引かれてスライド移動することを抑制し(後述の
図5(c)参照)、結果として、第2床部54の傾斜角度をより小さく維持しやすいという効果を奏する。
【0039】
また、着脱コンテナ10においては、第1床部14の長手方向の長さが、第2床部54の(長手方向の)長さよりも短く構成されている。そのため、積み込み状態、及び、地面等に着脱コンテナ10を設置した際には、第2床部54が後ろに突出する形態になる。このように構成されることによって、台座部61と第1床部14とが干渉しにくいために、台座部61をより大きく(高く)することができる。
台座部61を高くすることにより、吊り上げの際に、第2床部54の傾きをより小さくできる点で好ましい。このように構成された着脱コンテナ10は、より荷崩れが起きにくい。
【0040】
次に、着脱コンテナ10を荷役自動車100に積み込む手順について説明する。
図5、及び、
図6は、地面に設置された着脱コンテナ10を荷役自動車101に積み込む手順を示す図である。
まず、
図5(a)は、荷役自動車101と、地面に設置された着脱コンテナ10を示す図である。着脱コンテナ10は、例えば廃棄物等の荷物(収容物)の発生(保管)場所において、収容部60に荷物が一定程度収容されるまで設置される。着脱コンテナ10は、これらの荷物の一時保管場所としても利用できる。
【0041】
特に着脱コンテナ10が温度調節部(図示せず)を有する場合、特殊な荷物を保管できる点で好ましい。温度調節部としては特に限定されないが、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器、及び、これらのコントローラーを含む冷蔵機、又は、冷凍機、並びに、ヒーター、及び、そのコントローラーを含む保温機等が挙げられる。
なかでも、荷物が医療廃棄物を含む場合、着脱コンテナは冷蔵機、又は、冷凍機である温度調節部を有することが好ましい。
【0042】
なお、
図5(a)のように着脱コンテナ10が地面に設置されている場合、ロック機構13によってボックス部50は本体部12に固定されている。
なお、
図5(a)の挿入図「ENL1」は、ロック機構13周辺の拡大平面図であり、上記固定された状態を示すものである。このようにすることで、使用者は安全に収容部60に荷物を収容し、保管することができる。
【0043】
図5(b)は、荷役自動車101のシリンダ70を稼働させ、ピストンロッド71によりダンプアーム104、及び、リフトアーム105を回動し、フック106を吊具11にかけた状態を表す図である。この後、リフトアーム105等によって着脱コンテナ10が吊り上げられるが、着脱コンテナ10の吊り上げ手順において重要な点は、この時点で、ロック機構13によるロックが解除され、ボックス部50が、本体部12に対して相対的に移動可能(摺動可能)とされることである。
図5(b)の挿入図「ENL2」は、ロック機構13周辺の拡大平面図であり、上記固定が解除された状態を示すものである。
【0044】
次に、
図5(c)は、シリンダ70を回動させつつ、ピストンロッド71を引き込んで縮ませ、ダンプアーム104、及び、リフトアーム105を前方に回動させることで、吊具11を引きあげて本体部12を傾斜させた状態を表す図である。このとき、ロック機構13によるロックが解除されているため、ボックス部50は、本体部12の動きに完全には追従しない。そのため、リング20の前方端にあった係合部53は、本体部12の移動に従って、リング20に沿って、その前端側から後端側へと、典型的には、地面に設置されている際には、リングの最前端にあった突起51が、吊り上げられる際に、リング20の最後端(後方端)に、相対的にスライド移動する。
【0045】
ここで、ボックス部50の最後端は、静止摩擦係数の高い材質により形成された台座部61であり、本体部12に追従してボックス部50が移動することをより抑制し、言い換えれば、ボックス部50が、本体部12に対して、相対的に後方にスライド移動することをより促進する。
【0046】
図5(c)のような状態では、第2床部54の地面からの傾き角ANG2(θ2)は、第1床部14の地面からの傾き角ANG1(θ1)と比較すると、より小さくなる。着脱コンテナ10においては、吊り上げ時には、ボックス部50が本体部12に対して固定されておらず、更に、リング20、及び、係合部53によって、相対的に後方に摺動可能であるため、常に、θ2≦θ1の関係が成立する。そのため、荷役自動車への積み込みの際(吊り上げの際)に荷崩れが起こりにくい。
【0047】
図6(a)は、ダンプアーム104、及び、リフトアーム105が更に前方に回動し、第1床部14の傾きが小さくなることで、第2ローラ21がボックス部50の第2床部54に接触して、これによりボックス部50が上方向に押し上げられる状態を表す図である。
このとき、ボックス部50の第2床部54から延出するように設けられた突起51は、リング20の後方端に位置している。これにより、ボックス部50は本体部12の動きに追従するようになる。
【0048】
図6(b)は、ダンプアーム104、及び、リフトアーム105が、初期位置に戻り、本体部12が荷台102上に略水平に掛止された状態を表す図である。
ボックス部50も、本体部12の動きに追従する状態のため、荷台102上に略水平となる。
この状態から、
図6(c)に示されるように、リング20の後端から、前端へと、リング20に沿って案内されてボックス部50が、本体部12上を掛止位置(ロック機構13でロック可能な位置)まで、前方にスライド移動される。
【0049】
ボックス部50が掛止位置まで前進すると、ロックポール55がポール受け30に嵌め込まれた状態となるので、ロック機構13によりロックされて、運搬が可能な状態となる(
図6(d))。
上記のように、着脱コンテナ10において、ボックス部50は、リング20により荷台102の長手方向に沿ってスライド移動可能であるため、吊り上げの際の傾きを、より小さいまま維持できる。その結果として、吊り上げの際の荷崩れが抑制される。
【0050】
例えば、収容物が、医療廃棄部物等である場合、二次感染等の問題があり、荷崩れを起こしても、その積み直し等が容易でないことが多い。しかし、着脱コンテナ10によれば、吊り上げ時の傾きがより小さく抑えられるために、収容部に荷物が密に充填されていなくても(収容物が動きやすい状態であっても)、そもそも荷崩れを起こしにくいため、このような収容物の保管・収集に適している。
【0051】
本発明の効果を、従来の着脱コンテナの吊り上げ時と比較して説明する。
図7及び
図8は、従来の着脱コンテナ200の荷役自動車101への積み込み手順を表す図である。なお、
図7、及び、
図8において、これまでに説明した各図における部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付しており、個別の説明を省略する。
また、
図7及び8における従来型の着脱コンテナは、本発明の着脱コンテナ10と大きさは略同一であり、特に、長手方向の長さ、及び、荷役自動車101は
図1~6の各図の対応部分と同様とする。
【0052】
上記と同様に、従来の着脱コンテナ200は、
図7(a)のように、第1床部14と、第1床部14の前方から立ち上がる前壁部15とを有し、前壁部15には吊具11が配置され、第1床部14上には、これと一体化されただ収容部60が配置されている。
着脱コンテナ200は、地面に設置されている時には、支持脚22と、第1床部14の底面に配置された第3ローラ23により支持される。
【0053】
上記と同様にダンプアーム104、及び、リフトアーム105を回動させて、フック106を吊具11にかけ、着脱コンテナ200が吊り上げられる(
図7(b)(c))このとき、収容部60は、第1床部14と一体であるため、これに追従して、同様に大きく傾く。このときの傾斜角度ANG3(θ3)は、着脱コンテナ10の吊り上げの際の、第1床部14の傾斜角度ANG2(θ2)とほぼ同一である。
上記から理解されるとおり、着脱コンテナ10によれば、第2床部54の傾斜角度ANG2(θ2)は、常に、ANG1、及び、ANG3以下に調整されるため、荷崩れが起こりにくい。
なお、従来型の着脱コンテナ200は、
図8(a)、
図8(b)の順に吊り上げられ、荷台102上に固定される。
【0054】
以上、着脱コンテナ10により、本発明の着脱コンテナについて説明した。なお、着脱コンテナ10においては、収容部60は後方に扉を有する密閉型であるが、本発明の着脱コンテナにおける収容部は上記のように後方に扉を有するものに限定されず、扉を有さず、上部に開口を有する(屋根のない)形状のものであってもよい。このような場合でも、吊り上げ時における傾斜角度が小さいことから荷崩れは当然に抑制される。
【0055】
また、
図2(a)、(b)、(c)に示されるように、着脱コンテナ10においては、本体部12の横幅に比べて、ボックス部50の横幅の方が長い。そのため、ロック機構13を構成するロックポール55(
図3(b)を参照)は、第2床部54から下方向に突出するように配置し、ポール受け30は、第1床部14から車幅方向に(第1床部の側縁から、その面に沿う方向に)張り出して配置されている。
【0056】
しかし、上述のとおり、本発明の着脱コンテナにおいては、本体部12と、ボックス部50の幅の関係は特に限定されるものではなく、本体部12の幅より、ボックス部50の幅の方が狭くてもよい。この場合、一形態として、ロックポールを第2床部54の側面から、車幅方向に(第1床部の側面に向く方向に)張り出して配置し、ポール受け30は第1床部14の上側の面に、その面に向く方向に張り出して配置してもよい。
【符号の説明】
【0057】
10 着脱コンテナ
11 吊具
12 本体部
13 ロック機構
14 第1床部
15 前壁部
16 梁部
20 リング
21 第2ローラ
22 支持脚
23 第3ローラ
24 補強部材
30 ポール受け
31 ハウジング
32 プレート
33 レバー
50 冷蔵機能(温度調整部を有する)ボックス部
50 ボックス部
51 突起
52 ベース部
53 係合部
54 第2床部
55 ロックポール
60 収容部
61 台座部
62 扉
70 シリンダ
71 ピストンロッド
100 荷役自動車
101 荷役自動車
102 荷台
103 キャビン
104 ダンプアーム
105 リフトアーム
106 フック
108 第1ローラ
200 着脱コンテナ
【手続補正書】
【提出日】2022-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷役自動車により積み降ろし自在に構成された着脱コンテナであって、
本体部と、前記本体部の上に係着されるボックス部とを有し、
前記本体部は、第1床部と、前記第1床部に接続され、荷役自動車により吊り上げ可能な吊具を有する前壁部と、前記第1床部に配置され、前記第1床部の長手方向に延びる案内部と、を有し、
前記ボックス部は、第2床部と、前記第2床部上に配置され、内部に荷物を収容可能な収容部と、前記第2床部に配置され、前記長手方向に摺動可能に前記案内部と係合する係合部と、を有し、
前記ボックス部は、前記係合された状態では、側面視において前記係合部を中心軸として傾動自在とされ、
前記荷役自動車により吊り上げられる際には、前記吊具が上方に吊り上げられ、前記第1床部が傾斜することによって、前記第2床部の最大傾斜角度θ2が、前記第1床部の傾斜角度θ1より小さくなるよう、前記係合部が、前記案内部に沿って前記第1床部に対して相対的に前記長手方向の後方に摺動して、前記第2床部の後端が接地するように構成された着脱コンテナ。
【請求項2】
前記本体部上に前記ボックス部を固定するためのロック機構を有する、請求項1に記載の着脱コンテナ。
【請求項3】
前記案内部は、長径、又は、長辺が、前記長手方向と一致するように配置された長円形状、又は、長方形状のリングを含み、前記係合部は、突起を含み、前記突起は、前記リングに嵌め挿し込まれる、請求項1に記載の着脱コンテナ。
【請求項4】
前記第1床部の前記長手方向の長さは、前記第2床部の長さより短く、
前記本体部上に前記ボックス部が固定された状態において、前記第1床部から延出した前記第2床部に、下向きに台座部が配置されている、請求項1に記載の着脱コンテナ。
【請求項5】
ボックス部が、前記収容部内の温度を調整可能な温度調整部を有する請求項1に記載の着脱コンテナ。
【請求項6】
医療廃棄物の保管、及び、収集用である、請求項5に記載の着脱コンテナ。
【請求項7】
請求項1に記載の着脱コンテナと、前記着脱コンテナを積み降ろし可能な吊り上げ装置を有する荷役自動車と、を含む、着脱コンテナ付き荷役自動車。
【請求項8】
請求項1に記載の着脱コンテナを廃棄物の発生場所に設置することと、
前記収容部に前記廃棄物を収容することと、
前記荷役自動車によって、前記廃棄物の収容済みの前記着脱コンテナを吊り上げて積み込み、収集することと、を含む、廃棄物の保管、及び、収集方法。
【請求項9】
前記ボックス部が、前記収容部内の温度を調整可能な温度調整部を有し、前記廃棄物が医療廃棄物である、請求項8に記載の廃棄物の保管、及び、収集方法。