(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053911
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】電気コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20240409BHJP
H01R 12/71 20110101ALI20240409BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160425
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】390005049
【氏名又は名称】ヒロセ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100150304
【弁理士】
【氏名又は名称】溝口 勉
(72)【発明者】
【氏名】緑川 和弥
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA11
5E021FB02
5E021FC09
5E021HA01
5E021HA07
5E021HC11
5E021HC14
5E223AB28
5E223BA01
5E223BB12
5E223CB22
5E223CB38
5E223CD01
5E223CD02
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223DB25
5E223EA31
5E223EC18
5E223EC45
(57)【要約】
【課題】補強金具に形成されたバネ片を安定的に保持することができる。
【解決手段】電気コネクタ(50)には、相手コネクタと嵌合される平面視長方形状のハウジング(51)と、相手コネクタとの嵌合状態をロックするロックバー(71)と、ハウジングの長手方向の両端側を補強する一対の補強金具(80、79)と、が設けられている。ハウジングにはロックバーが収容され、ロックバーの両端部(73、74)がハウジングから長手方向に突き出している。ロックバーは、相手コネクタを掛け止めするロック位置と相手コネクタの掛け止めを解除する解除位置の間で移動可能である。一対の補強金具のうちの一方の補強金具(80)が、ロックバーの一端部を介してロックバーをロック位置に保持するバネ片(92、93)を有している。ハウジングからバネ片が突き出された状態で、一方の補強金具がハウジングにインサート成形されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手コネクタと嵌合される平面視長方形状のハウジングと、前記相手コネクタとの嵌合状態をロックするロックバーと、前記ハウジングの長手方向の両端側を補強する一対の補強金具と、を備えた電気コネクタであって、
前記ハウジングには前記ロックバーが収容され、前記ロックバーの両端部が前記ハウジングから長手方向に突き出しており、
前記ロックバーは、前記相手コネクタを掛け止めするロック位置と前記相手コネクタの掛け止めを解除する解除位置の間で移動可能であり、
前記一対の補強金具のうちの一方の補強金具が、前記ロックバーの一端部を介して前記ロックバーをロック位置に保持するバネ片を有し、
前記ハウジングから前記バネ片が突き出された状態で、前記一方の補強金具が前記ハウジングにインサート成形されていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項2】
前記バネ片は一対のバネ片であり、
前記ハウジングの短手方向において、前記一対のバネ片が前記ロックバーの一端部を挟んだ両側から当該一端部に向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記一対のバネ片の先端側が上下方向で重なっていることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記ハウジングは、平面視長方形状の底壁と、前記底壁の長手方向の両端に立設した一対の短壁と、前記底壁の短手方向の両端に立設した一対の長壁と、前記一対の短壁と前記一対の長壁によって囲まれる島状の突壁と、を有し、
前記各補強金具は、前記短壁の上面を覆う上板部と、前記短壁の外側面に沿った外板部と、を有し、
前記一対の短壁のうちの一方の短壁から前記バネ片が突き出された状態で、前記一方の補強金具が前記一方の短壁にインサート成形されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記各補強金具は、前記短壁の短手方向の両端で対向する一対の側板部を有し、
前記外板部には実装面に固定される一対の外板実装部が形成され、前記一対の側板部には実装面に固定される一対の側板実装部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記外板部の上端と前記一対の外板実装部の間の部分が前記短壁の内部に埋設され、前記一対の側板部の上端と前記一対の側板実装部の間の部分が前記短壁の内部に埋設されていることを特徴とする請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記一対の側板部の上端には、前記相手コネクタの実装部をガイドするガイド面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記各補強金具は、前記短壁の内側面を覆う内板部と、前記突壁の上面を覆う突壁保護部と、前記内板部及び前記突壁保護部を連ねる連結板部と、を有していることを特徴とする請求項4に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記連結板部は一対の連結板部であり、
前記一対の連結板部は前記ロックバーの両側縁に沿って延びていることを特徴とする請求項8に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記突壁保護部には前記突壁の内部に埋設される逆U字状の保持部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
回路基板等に実装される電気コネクタとして、相手コネクタとの嵌合状態をロックするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電気コネクタのハウジングは、平面視長方形の底壁と、底壁の四辺から立ち上がる一対の短壁及び一対の長壁と、一対の短壁及び一対の長壁の内側に設けられた島状の突壁と、を有している。ハウジングの下面には、長手方向に沿って底壁を二等分するように収容溝が形成されている。収容溝には長尺のロックバーが収容されており、ロックバーの両端部が一対の短壁から外側に突き出している。
【0003】
ロックバーの両端部は一対の短壁の外側で上方に屈曲しており、ロックバーの両端部と一対の短壁が隙間を空けて対向している。ハウジングには補強金具(シェル)が上方から取り付けられており、補強金具にはロックバーの一端部に内側から接するバネ片が形成されている。バネ片によってロックバーがロック位置に保持されており、ロックバーによってコネクタ同士の嵌合状態がロックされている。バネ片のバネ力に抗してロック位置からロックバーが動かされると、ロックが解除されて電気コネクタから相手コネクタが抜出可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の電気コネクタでは、ハウジングの外面に補強金具が取り付けられるため、補強金具に形成されたバネ片を安定して保持することができない。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、補強金具に形成されたバネ片を安定的に保持することができる電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の電気コネクタは、相手コネクタと嵌合される平面視長方形状のハウジングと、前記相手コネクタとの嵌合状態をロックするロックバーと、前記ハウジングの長手方向の両端側を補強する一対の補強金具と、を備えた電気コネクタであって、前記ハウジングには前記ロックバーが収容され、前記ロックバーの両端部が前記ハウジングから長手方向に突き出しており、前記ロックバーは、前記相手コネクタを掛け止めするロック位置と前記相手コネクタの掛け止めを解除する解除位置の間で移動可能であり、前記一対の補強金具のうちの一方の補強金具が、前記ロックバーの一端部を介して前記ロックバーをロック位置に保持するバネ片を有し、前記ハウジングから前記バネ片が突き出された状態で、前記一方の補強金具が前記ハウジングにインサート成形されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様の電気コネクタにおいて、一方の補強金具のバネ片によってロックバーがロック位置に保持されることで、電気コネクタと相手コネクタの嵌合状態がロックされる。バネ片のバネ力に抗してロックバーが解除位置まで動かされることで、電気コネクタと相手コネクタの嵌合状態のロックが解除される。このとき、ハウジングからバネ片が突き出した状態で、一方の補強金具がハウジングにインサート成形されているため、この補強金具に形成されたバネ片をハウジングによって安定的に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図2】本実施形態のレセプタクルコネクタの斜視図である。
【
図4】本実施形態のレセプタクルコネクタの一端側の斜視図である。
【
図5】本実施形態の一方の補強金具の斜視図である。
【
図6】本実施形態のコネクタの挿し込み動作の説明図である。
【
図7】本実施形態のコネクタの抜き取り動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態のレセプタクルコネクタについて説明する。
図1は、本実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
図2は、本実施形態のレセプタクルコネクタの斜視図である。なお、以下の説明では、プラグコネクタ及びレセプタクルコネクタの回路基板側を下方、その逆側を上方として説明する。
【0011】
図1及び
図2に示すように、プラグコネクタ(相手コネクタ)20及びレセプタクルコネクタ(電気コネクタ)50は、回路基板11、12同士を電気的に接続する、いわゆるBtoB(Board to Board)コネクタである。一方の回路基板11の表面にはプラグコネクタ20が固定されており、他方の回路基板12の表面(実装面)にはレセプタクルコネクタ50が固定されている。プラグコネクタ20及びレセプタクルコネクタ50によって回路基板11、12に垂直な方向を挿抜方向Zとするコネクタ組立体が形成されている。なお、回路基板11、12は、プリント基板やフレキシブル基板等で構成されている。
【0012】
プラグコネクタ20の樹脂製のハウジング21には矩形環状の嵌合部25が形成されており、レセプタクルコネクタ50の樹脂製のハウジング51にはプラグコネクタ20の嵌合部25を受け入れる矩形環状の受容空間56が形成されている。プラグコネクタ20の嵌合部25がレセプタクルコネクタ50の受容空間56に入り込み、嵌合部25の外面に露出したプラグコネクタ20の各プラグ端子31が受容空間56内のレセプタクルコネクタ50の各レセプタクル端子65に接触する。これにより、プラグコネクタ20及びレセプタクルコネクタ50を介して回路基板11、12同士が電気的に接続される。
【0013】
このようなコネクタ組立体には、プラグコネクタ20とレセプタクルコネクタ50の嵌合状態をロックするためのロック機構が設けられている。プラグコネクタ20とレセプタクルコネクタ50が嵌合すると、上下の回路基板11、12の間にプラグコネクタ20とレセプタクルコネクタ50が位置付けられる。このため、回路基板11、12の間に収まるように、レセプタクルコネクタ50にはハウジング51を長手方向Xに貫くロックバー71が設けられている。そして、ロックバー71のいずれかの端部を回路基板11、12から露出させることで、ロックバー71がロックの解除操作を受け付けている。
【0014】
レセプタクルコネクタ50にはハウジング51の長手方向Xの両側に一対の補強金具80、79が設けられ、一対の補強金具80、79のうち一方の補強金具80に一対のバネ片92、93が形成されている。一対のバネ片92、93によってロックバー71がロック位置に保持された状態ではコネクタ同士の嵌合状態がロックされ、一対のバネ片92、93のバネ力に抗してロックバー71がロック位置から動かされることで嵌合状態のロックが解除される。一対のバネ片92、93はハウジング51に安定的に保持されることが望ましい。そこで、本実施形態では、一対のバネ片92、93を突き出した状態で一方の補強金具80がハウジング51にインサート成形されている。
【0015】
図1から
図5を参照して、プラグコネクタ及びレセプタクルコネクタの詳細について説明する。
図3は、本実施形態のロックバーの斜視図である。
図4は、本実施形態のレセプタクルコネクタの一端側の斜視図である。
図5は、本実施形態の一方の補強金具の斜視図である。なお、
図4(A)はレセプタクルコネクタの一端側を上方から見た図、
図4(A)はレセプタクルコネクタの一端側を下方から見た図である。
図5(A)は一方の補強金具を上方から見た図、
図5(B)は一方の補強金具を下方から見た図である。
【0016】
図1に示すように、プラグコネクタ20は、インサート成形によって複数のプラグ端子31と複数(本実施形態では4つ)のプラグ金具41が樹脂製のハウジング21に埋設されている。ハウジング21は、平面視長方形状の底壁22と、底壁22の長手方向Xの両端に立設した一対の短壁23と、底壁22の短手方向Yの両端に立設した一対の長壁24と、を有している。一対の短壁23と一対の長壁24によってレセプタクルコネクタ50の受容空間56(
図2参照)に入り込む矩形環状の嵌合部25が形成されている。嵌合部25の内側には、レセプタクルコネクタ50の突壁55(
図2参照)を受け入れる直線状の受容空間28が形成されている。
【0017】
嵌合部25の一対の長壁24には複数のプラグ端子31が配列されている。複数のプラグ端子31はレセプタクルコネクタ50のレセプタクル端子65(
図2参照)に対応するように配置されている。プラグ端子31は、金属片を折り曲げることで形成されている。プラグ端子31は、長壁24の外面から露出した逆U字板状の端子湾曲部32と、端子湾曲部32の一方の脚部から長壁24のスカート27の外側に突き出した端子実装部34と、を有している。端子湾曲部32の一方の脚部が長壁24の外側面から露出しており、この一方の脚部には簡易ロック用の段差33が形成されている。
【0018】
端子実装部34は先端側を除いて樹脂製のスカート27の内部に埋設されている。このため、プラグコネクタ20の端子実装部34の半田付け時には、端子実装部34の表面に沿った溶融半田の進行がスカート27によって阻止される。すなわち、濡れ性の小さな絶縁性の樹脂によって溶融半田が堰き止められて、端子実装部34の表面を伝って半田が上昇する、いわゆる半田上がりが防止されている。各プラグ端子31の端子実装部34が回路基板11の実装パッド(不図示)に半田付けされることで、回路基板11の信号処理回路にプラグコネクタ20が電気的に接続される。
【0019】
嵌合部25の一対の短壁23の短手方向Yの中央箇所には、レセプタクルコネクタ50のロックバー71(
図2参照)を受け入れる受容溝26が形成されている。各短壁23が受容溝26によって2つに分断されており、各短壁23の分断された両側部分にそれぞれプラグ金具41が埋設されている。これらプラグ金具41は受容溝26を挟んで互いに対称的に形成されている。プラグ金具41は、短壁23の分断箇所から露出したロック部42と、短壁23の短手方向Yの両端から露出した側板部46と、短壁23の下部から外側に突き出した金具実装部48と、を有している。
【0020】
ロック部42から受容溝26内に掛止突起43が突き出しており、短壁23から受容溝26内に柱状部44が突き出している。掛止突起43は長手方向Xに延びており、柱状部44は挿抜方向Zに延びており、掛止突起43と柱状部44によって受容溝26内にT字状の掛止構造が形成されている。ロック部42から長手方向Xの外側に簡易ロック用の膨出部45が僅かに突き出し、側板部46から短手方向Yの外側に簡易ロック用の凸部47が僅かに突き出している。金具実装部48の上方は樹脂製の短壁23が位置しており、短壁23によって金具実装部48における半田上がりが防止されている。
【0021】
図2に示すように、レセプタクルコネクタ50は、インサート成形によって複数のレセプタクル端子65と一対の補強金具80、79が樹脂製のハウジング51に埋設されている。ハウジング51は、平面視長方形状の底壁52と、底壁52の長手方向Xの両端に立設した一対の短壁53と、底壁52の短手方向Yの両端に立設した一対の長壁54と、一対の短壁53と一対の長壁54によって囲まれる島状の突壁55と、を有している。ハウジング51には、一対の短壁53、一対の長壁54、島状の突壁55によってプラグコネクタ20の矩形環状の嵌合部25(
図1参照)を受け入れる矩形環状の受容空間56が形成されている。
【0022】
ハウジング51の一対の長壁54には複数のレセプタクル端子65が配列されている。複数のレセプタクル端子65は、金属片を折り曲げることで形成されている。レセプタクル端子65は、長壁54の外面から露出した逆U字板状の端子湾曲部66と、端子湾曲部66の一方の脚部から長壁54の外側に突き出した端子実装部67と、端子湾曲部66の他方の脚部から突壁55に向けて延出した接点バネ68と、を有している。端子湾曲部66の他方の脚部は受容空間56内に僅かに膨出しており、このレセプタクル端子65の膨出部分がプラグ端子31の段差33に当たることでレセプタクルコネクタ50にプラグコネクタ20が簡易ロックされる。
【0023】
接点バネ68は突壁55の外面を切り欠いた凹状溝57に起立した状態で収容されており、凹状溝57の内側の空間によって接点バネ68の短手方向Yの撓みが許容されている。レセプタクル端子65の接点バネ68がプラグ端子31の端子湾曲部32に弾性接触して端子同士が電気的に接続される。端子実装部67と端子湾曲部66の上端の間の部分が樹脂製の長壁54の内部に埋設されており、長壁54によって端子実装部67における半田上がりが防止されている。レセプタクル端子65の各端子実装部67が回路基板12の実装パッド(不図示)に半田付けされることで、回路基板12の信号処理回路にレセプタクルコネクタ50が電気的に接続される。
【0024】
レセプタクルコネクタ50には、プラグコネクタ20との嵌合状態をロックするロックバー71が設けられている。ハウジング51の下面には、長手方向Xに沿って底壁52を二等分するように収容溝58(
図4(B)参照)が形成されている。収容溝58は底壁52の下面から突壁55及び一対の短壁53まで達しており、一対の短壁53と突壁55の間で収容溝58と受容空間56が連通している。収容溝58にはロックバー71が収容されており、一対の短壁53と突壁55の間の受容空間56をロックバー71が横断している。突壁55の長手方向Xの両端側には、ロックバー71を抜け止めする一対の抜止穴61が形成されている。
【0025】
図2及び
図3に示すように、ロックバー71は、ハウジング51内にて長手方向Xに沿って延びるバー本体72と、一対の短壁53から突き出した一対のバー端部73、74と、を有している。バー本体72の上部には、中央部分を挟んで逆L字状の一対の抜止フック75が形成されている。一対の抜止フック75の先端が長手方向Xの一方側に向けられており、一対の抜止フック75が突壁55の一対の抜止穴61に入り込んでいる。各抜止穴61の一側縁には各抜止フック75の先端の下側に入り込む段部64(
図6(B)参照)が形成されている。一対の抜止穴61の段部64に一対の抜止フック75が引っ掛けられることでロックバー71がハウジング51に抜け止めされる。
【0026】
また、バー本体72の上部には、一対の抜止フック75よりも長手方向Xの外側に一対の掛止フック76が形成されている。一対の掛止フック76の先端が長手方向Xの一方側に向けられており、各掛止フック76の上面が先端に向かって低くなるように傾斜している。各掛止フック76は一対の短壁53と突壁55の間の受容空間56で露出している。一対の掛止フック76はプラグコネクタ20の一対の掛止突起43(
図1参照)に対応している。一対の掛止フック76にプラグコネクタ20の一対の掛止突起43が引っ掛けられることで、レセプタクルコネクタ50とプラグコネクタ20の嵌合状態がロックされる。
【0027】
ロックバー71は、長手方向Xの一方側のロック位置と他方側の解除位置の間で移動可能になっている。この場合、各抜止フック75が各抜止穴61の長手方向Xの一方側の側縁62に突き当たることでロックバー71がロック位置に位置付けられ、各抜止フック75が各抜止穴61の長手方向Xの他方側の側縁63に突き当たることでロックバー71が解除位置に位置付けられる。ロック位置では各掛止フック76に各掛止突起43が引っ掛けられてロックバー71にプラグコネクタ20が掛け止めされ、解除位置では各掛止フック76から各掛止突起43が外れてロックバー71によるプラグコネクタ20の掛け止めが解除される。
【0028】
バー端部73はバー本体72の一方側の端部から上方に延びており、バー端部74はバー本体72の他方側の端部から上方に延びている。一方のバー端部73の内面には後述するバネ片92、93が接しており、バネ片92、93によってバー端部73を介してロックバー71がロック位置(長手方向Xの一方側)に保持されている。バー端部73、74はロックの解除操作を受け付けており、ロックバー71を長手方向Xの他方側に動かす外力がバー端部73、74に加わることで、一対のバネ片92、93のバネ力に抗してロックバー71が解除位置まで動かされる。
【0029】
ハウジング51の長手方向Xの両端側には一対の補強金具80、79が設けられている。一対の補強金具80、79は、金属板を折り曲げることによって形成されている。一対の補強金具80、79によって一対の短壁53及び島状の突壁55の両端部が補強されている。一方の補強金具80が一対のバネ片92、93を有しているが、他方の補強金具79は一対のバネ片92、93を有していない。他方の補強金具79は、一対のバネ片92、93を有さない点を除いては一方の補強金具80と同一形状である。このため、ここでは一方の補強金具80のみ説明して他方の補強金具79の説明は省略する。
【0030】
図4及び
図5に示すように、補強金具80のベースとなる上板部81が、ハウジング51の短壁53の上面で短手方向Yに広がっている。上板部81に短壁53の上面が覆られており、上板部81によってプラグコネクタ20との干渉から短壁53が保護される。上板部81から短壁53の外側面に沿って外板部82が延びている。外板部82の下半部はロックバー71を跨ぐように二股に分かれ、外板部82の二股の各脚部の下部には外板実装部83が形成されている。短壁53の短手方向Yの両端で対向するように、上板部81から一対の側板部84が延びており、各側板部84の下部には側板実装部85が形成されている。
【0031】
外板部82の一対の外板実装部83及び一対の側板部84の一対の側板実装部85が回路基板12(
図1参照)の表面に半田付けされている。一対の外板実装部83及び一対の側板実装部85が回路基板12の表面に固定されるため、長手方向X及び短手方向Yからの外力に対する短壁53の耐久性が向上される。外板部82の上端と一対の外板実装部83の間の部分が短壁53の内部に埋設され、一対の側板部84の上端と一対の側板実装部85の間の部分が短壁53の内部に埋設されている。短壁53によって一対の外板実装部83及び一対の側板実装部85における半田上がりが防止され、半田上がりによって一対のバネ片92、93の機能が阻害されることがない。
【0032】
一対の側板部84の上端は短壁53の上面から露出しており、各側板部84の上端が面取りされてガイド面86が形成されている。一対の側板部84のガイド面86はプラグコネクタ20の四隅の金具実装部48に対応しており、ガイド面86によって金具実装部48がガイドされることでレセプタクルコネクタ50とプラグコネクタ20が嵌合し易くなっている。上板部81から短壁53の内側面を覆うように内板部87が延びている。内板部87は受容空間56内に僅かに膨出しており、この内板部87の膨出部分がプラグ金具41(
図1参照)の膨出部45に当たることでレセプタクルコネクタ50にプラグコネクタ20が簡易ロックされる。
【0033】
内板部87の下半部はロックバー71を跨ぐように二股に分かれ、内板部87の二股の各脚部の下部から突壁55に向かって一対の連結板部88が延びている。一対の連結板部88はロックバー71の両側縁に沿って延びており、ロックバー71と一対の連結板部88の干渉が抑えられている。一対の連結板部88には突壁保護部89の一対の脚部が連なっている。突壁保護部89に突壁55の上面が覆われており、突壁保護部89によってプラグコネクタ20との干渉から突壁55の端部が保護される。このように、補強金具80によって短壁53だけでなく突壁55も保護されている。
【0034】
突壁保護部89には突壁55の内部に埋設される逆U字状の保持部91が形成されている。保持部91の一対の脚部が突壁55に入り込むことによって突壁保護部89が突壁55に強く保持される。短壁53だけでなく突壁55においても補強金具80が保持されて、レセプタクルコネクタ50が衝撃等を受けたときに補強金具80の跳ね上がりや変形が抑えられる。また、保持部91のU字状の端面が抜止穴61側に向けられて抜止穴61の側縁が補強されている。ロックバー71の抜止フック75が抜止穴61の側縁に突き当たっても、抜止穴61の側縁の樹脂潰れが抑えられている。
【0035】
外板部82の短手方向Yの両端から中央に向けて一対のバネ片92、93が折り返されている。一対のバネ片92、93はロックバー71のバー端部73を挟んだ両側からバー端部73に向かって(短手方向Yの中央に向かって)延びている。ロックバー71がロック位置に位置付けられた状態では、一対のバネ片92、93は自然状態でバー端部73に接している。一対のバネ片92、93の先端側が上下方向(挿抜方向Z)で重なるように、一方のバネ片92の上側と他方のバネ片93の下側が段状に切り欠かれている。これにより、一対のバネ片92、93の先端側が長くなって、一対のバネ片92、93の撓み代が大きく確保されている。
【0036】
また、ロックバー71が短壁53の下部から長手方向Xの外側に突き出している。このため、一対のバネ片92、93はバー本体72の上方を横切るように延びて、バー端部73の内側面(長手方向Xの内側の側面)に内側から接している。この場合、一方のバネ片92の上側の切欠き100に他方のバネ片93の先端側が入り込み、他方のバネ片93の下側の切欠き101に一方のバネ片92の先端側が入り込んでいる。これにより、一対のバネ片92、93の上下の寸法が小さくなって、ロックバー71及び一対のバネ片92、93がレセプタクルコネクタ50の高さ寸法内に収められている。
【0037】
一対のバネ片92、93が短壁53から突き出された状態で、補強金具80がハウジング51にインサート成形されている。一対のバネ片92、93の湾曲した基端側102、103が短壁53に埋設されており、短壁53によって一対のバネ片92、93が安定的に保持されている。このとき、一対のバネ片92、93の基端側がU字状に折り返されているが、折り返し部分94、95の前半の曲げ部分104、105が短壁53の内部に埋設され、折り返し部分94、95の後半の曲げ部分106、107が短壁53から外部に露出している。負荷が集中する一対のバネ片92、93の根本部分が短壁53に保持されることで、バネ性を低下させることなく一対のバネ片92、93の耐久性が向上されている。
【0038】
ハウジング51の長手方向Xの両端側には一対の補強金具80以外にも複数(本実施形態では4つ)の補強片97が埋設されている。補強片97は、金属片を折り曲げることで形成されている。補強片97の上面部分に長壁54の上面が覆われており、補強片97の上面部分によってプラグコネクタ20との干渉から長壁54が保護される。補強片97の内面部分に長壁54の内側面が覆われており、補強片97の内面部分には浅溝98が形成されている。この補強片97の浅溝98にプラグ金具41の凸部47が入り込むことで、レセプタクルコネクタ50にプラグコネクタ20が簡易ロックされる。補強片97の下部から長壁54の外側に補強片実装部99が突き出している。補強片実装部99の上方は樹脂製の長壁54が位置しており、長壁54によって補強片実装部99における半田上がりが防止されている。
【0039】
図6及び
図7を参照して、コネクタの挿抜動作について説明する。
図6は、本実施形態のコネクタの挿し込み動作の説明図である。
図7は、本実施形態のコネクタの抜き取り動作の説明図である。なお、
図6(A)及び
図7(A)はレセプタクルコネクタの上面図、
図6(B)は
図6(A)のレセプタクルコネクタをA-A線に沿って切断した断面図、
図7(B)は
図7(A)のレセプタクルコネクタをB-B線に沿って切断した断面図である。ここでは、説明の便宜上、
図6(B)及び
図7(B)のプラグコネクタを二点鎖線で示している。
【0040】
図6(A)及び
図6(B)に示すように、レセプタクルコネクタ50にはロックバー71が収容されており、ロックバー71のバー端部73が短壁53よりも長手方向Xの一方側に位置付けられている。このとき、ロックバー71の抜止フック75が突壁55の抜止穴61の側縁62に突き当たることでロックバー71がロック位置P1に規制されている。レセプタクルコネクタ50の短壁53から一対のバネ片92、93が突き出しており、一対のバネ片92、93によってバー端部73を介してロックバー71がロック位置P1に保持されている。ロック位置P1ではロックバー71の掛止フック76が受容空間56に大きく突き出している。
【0041】
この状態で、レセプタクルコネクタ50にプラグコネクタ20が挿抜方向Zから近づけられると、プラグコネクタ20の受容溝26(
図1参照)にロックバー71が入り込む。プラグコネクタ20の掛止突起43がロックバー71の掛止フック76の斜面に上方から突き当たり、掛止フック76が上方からの押圧力を受けることでロックバー71が長手方向Xの他方側にわずかに押し込まれる。このとき、ロックバー71のバー端部73によって一対のバネ片92、93が弾性変形することで、ロックバー71の長手方向Xの他方側への移動が許容されてプラグコネクタ20が挿し込み可能になる。
【0042】
レセプタクルコネクタ50の受容空間56にプラグコネクタ20の嵌合部25が入り込み、嵌合部25の内側にレセプタクルコネクタ50の島状の突壁55が入り込む。プラグコネクタ20の掛止突起43がロックバー71の掛止フック76よりも下方に達すると、掛止フック76に対する押圧力が無くなって一対のバネ片92、93によってロックバー71がロック位置P1に押し戻される。これにより、ロックバー71の掛止フック76にプラグコネクタ20の掛止突起43が掛け止めされて、レセプタクルコネクタ50とプラグコネクタ20の嵌合状態がロックバー71によってロックされる。
【0043】
図7(A)及び
図7(B)に示すように、ロックバー71に対して長手方向Xの他方側に外力が加わると、一対のバネ片92、93のバネ力に抗してロックバー71が長手方向Xの他方側に押し込まれる。このとき、ロックバー71の抜止フック75が突壁55の抜止穴61の側縁63(
図2参照)に突き当たることでロックバー71が解除位置P2に規制される。解除位置P2ではロックバー71の掛止フック76が受容空間56から引っ込み、プラグコネクタ20の掛止突起43からロックバー71の掛止フック76が外される。これにより、コネクタ同士の嵌合状態のロックが解除されてレセプタクルコネクタ50からプラグコネクタ20が抜き取られる。
【0044】
以上のように、本実施形態によれば、補強金具80のバネ片92、93によってロックバー71がロック位置に保持されることで、レセプタクルコネクタ50とプラグコネクタ20の嵌合状態がロックされる。バネ片92、93のバネ力に抗してロックバー71が解除位置まで動かされることで、レセプタクルコネクタ50とプラグコネクタ20の嵌合状態のロックが解除される。このとき、レセプタクルコネクタ50のハウジング51からバネ片92、93が突き出した状態で、補強金具80がハウジング51にインサート成形されているため、この補強金具80に形成されたバネ片92、93をハウジング51によって安定的に保持することができる。
【0045】
なお、本実施形態では、一方の補強金具に一対のバネ片が形成されているが、一方の補強金具には単一のバネ片が形成されていてもよい。
【0046】
また、本実施形態では、バネ片によってロックバーの一端部を介してロックバーがロック位置に保持されているが、バネ片によってロックバーの他端部を介してロックバーがロック位置に保持されていてもよい。すなわち、一対の補強金具のうちの他方の補強金具にバネ片が形成されていてもよい。
【0047】
また、本実施形態では、補強金具に突壁保護部が形成されているが、突壁が十分な強度を有している場合等には、補強金具に突壁保護部が形成されていなくてもよい。
【0048】
また、本実施形態では、外板部が短壁の外側面に沿っているが、外板部は短壁の内部で厚み方向の任意の位置で短壁の外側面に沿っていればよい。
【0049】
以上の通り、第1態様は、相手コネクタ(プラグコネクタ20)と嵌合される平面視長方形状のハウジング(51)と、相手コネクタとの嵌合状態をロックするロックバー(71)と、ハウジングの長手方向(X)の両端側を補強する一対の補強金具(80、79)と、を備えた電気コネクタ(レセプタクルコネクタ50)であって、ハウジングにはロックバーが収容され、ロックバーの両端部(バー端部73、74)がハウジングから長手方向に突き出しており、ロックバーは、相手コネクタを掛け止めするロック位置と相手コネクタの掛け止めを解除する解除位置の間で移動可能であり、一対の補強金具のうちの一方の補強金具(80)が、ロックバーの一端部(バー端部73)を介してロックバーをロック位置に保持するバネ片(92、93)を有し、ハウジングからバネ片が突き出された状態で、一方の補強金具がハウジングにインサート成形されている。この構成によれば、一方の補強金具のバネ片によってロックバーがロック位置に保持されることで、電気コネクタと相手コネクタの嵌合状態がロックされる。バネ片のバネ力に抗してロックバーが解除位置まで動かされることで、電気コネクタと相手コネクタの嵌合状態のロックが解除される。このとき、ハウジングからバネ片が突き出した状態で、一方の補強金具がハウジングにインサート成形されているため、この補強金具に形成されたバネ片をハウジングによって安定的に保持することができる。
【0050】
第2態様は、第1態様において、バネ片は一対のバネ片であり、前記ハウジングの短手方向において、一対のバネ片がロックバーの一端部を挟んだ両側から当該一端部に向かって延びている。この構成によれば、一対のバネ片によってロックバーがロック位置に安定的に保持される。
【0051】
第3態様は、第2態様において、一対のバネ片の先端側が上下方向で重なっている。この構成によれば、一対のバネ片の先端側を長くして、一対のバネ片の撓み代が大きく確保されている。
【0052】
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1態様において、ハウジングは、平面視長方形状の底壁(52)と、底壁の長手方向の両端に立設した一対の短壁(53)と、底壁の短手方向(Y)の両端に立設した一対の長壁(54)と、一対の短壁と一対の長壁によって囲まれる島状の突壁(55)と、を有し、各補強金具は、短壁の上面を覆う上板部(81)と、短壁の外側面に沿った外板部(82)と、を有し、一対の短壁のうちの一方の短壁からバネ片が突き出された状態で、一方の補強金具が一方の短壁にインサート成形されている。この構成によれば、一方の補強金具に形成されたバネ片を短壁によって安定的に保持することができる。
【0053】
第5態様は、第4態様において、各補強金具は、短壁の短手方向の両端で対向する一対の側板部(84)を有し、外板部には実装面に固定される一対の外板実装部(83)が形成され、一対の側板部には実装面に固定される一対の側板実装部(85)が形成されている。この構成によれば、一対の外板実装部及び一対の側板実装部でも実装面に固定されることで、長手方向及び短手方向からの外力に対する短壁の耐久性が向上される。
【0054】
第6態様は、第5態様において、外板部の上端と一対の外板実装部の間の部分が短壁の内部に埋設され、一対の側板部の上端と一対の側板実装部の間の部分が短壁の内部に埋設されている。この構成によれば、一対の外板実装部及び一対の側板実装部を実装面に半田で固定する際に、各実装部の表面を伝って半田が上昇する、いわゆる半田上がりが短壁によって防止される。一方の補強金具においては、半田上がりによってバネ片の機能が阻害されることがない。
【0055】
第7態様は、第5態様又は第6態様において、一対の側板部の上端には、相手コネクタの実装部をガイドするガイド面(86)が形成されている。この構成によれば、電気コネクタに相手コネクタをスムーズに嵌合させることができる。
【0056】
第8態様は、第4態様から第7態様のいずれか1態様において、各補強金具は、短壁の内側面を覆う内板部(87)と、突壁の上面を覆う突壁保護部(89)と、内板部及び突壁保護部を連ねる連結板部(88)と、を有している。この構成によれば、内板部に連結板部を介して連なる突壁保護部によってハウジングの突壁を保護することができる。
【0057】
第9態様は、第8態様において、連結板部は一対の連結板部であり、一対の連結板部はロックバーの両側縁に沿って延びている。この構成によれば、ロックバーと一対の連結板部の干渉を抑えることができる。
【0058】
第10態様は、第8態様又は第9態様において、突壁保護部には突壁の内部に埋設される逆U字状の保持部(91)が形成されている。この構成によれば、短壁だけでなく突壁においても補強金具が保持されて、電気コネクタが衝撃等を受けたときに補強金具の跳ね上がりや変形を抑えることができる。
【0059】
なお、本実施形態を説明したが、他の実施形態として、上記実施形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
【0060】
また、本発明の技術は上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
【符号の説明】
【0061】
20 :プラグコネクタ(相手コネクタ)
50 :レセプタクルコネクタ(電気コネクタ)
51 :ハウジング
52 :底壁
53 :短壁
54 :長壁
55 :突壁
71 :ロックバー
73 :バー端部(ロックバーの一端部)
80 :補強金具
81 :上板部
82 :外板部
83 :外板実装部
84 :側板部
85 :側板実装部
86 :ガイド面
87 :内板部
88 :連結板部
89 :突壁保護部
91 :保持部
92 :バネ片
93 :バネ片