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  • 特開-飲料ディスペンサ洗浄器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024053968
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】飲料ディスペンサ洗浄器
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/07 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
B67D1/07
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160517
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】502444733
【氏名又は名称】日軽金アクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 正人
(72)【発明者】
【氏名】高島 信幸
(72)【発明者】
【氏名】前田 勉
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 徹
【テーマコード(参考)】
3E082
【Fターム(参考)】
3E082AA04
3E082BB10
3E082DD20
3E082FF01
(57)【要約】
【課題】飲料ディスペンサ洗浄器において洗浄時の安全性の低下を抑制すること。
【解決手段】飲料ディスペンサ洗浄器は、開口部を有し、洗浄液を貯留する容器と、開口部に取り付けられる蓋部と、を備え、容器の底部は、容器の底面から見た平面視で環状の凸部を有し、凸部の頂部は、複数の凹部を有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、洗浄液を貯留する容器と、
前記開口部に取り付けられる蓋部と、を備え、
前記容器の底部は、前記容器の底面から見た平面視で環状の凸部を有し、
前記凸部の頂部は、複数の凹部を有している、
飲料ディスペンサ洗浄器。
【請求項2】
前記凹部の個数は、3個以上である、
請求項1に記載の飲料ディスペンサ洗浄器。
【請求項3】
前記凸部は、前記平面視で円状であり、
前記凹部は、前記平面視において前記凸部の周方向で等間隔に配置されている、
請求項1に記載の飲料ディスペンサ洗浄器。
【請求項4】
前記凸部の頂点を結ぶ仮想線は、前記平面視で円状であり、同一平面上に位置する、
請求項1に記載の飲料ディスペンサ洗浄器。
【請求項5】
前記凹部の深さは、前記容器の肉厚より大きい、
請求項1に記載の飲料ディスペンサ洗浄器。
【請求項6】
前記開口部は、第1ネジ部を有し、前記容器の天部に配置され、
前記蓋部は、前記第1ネジ部に嵌まる第2ネジ部を有し、
前記第1ネジ部に前記第2ネジ部が嵌まるときの前記容器に対する前記蓋部の回転方向は、前記平面視において前記凸部の周方向に沿っている、
請求項1に記載の飲料ディスペンサ洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料ディスペンサ洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、飲料サーバ(飲料ディスペンサ)の飲料供給管の洗浄に用いられる洗浄器である飲料ディスペンサ洗浄器が開示されている。特許文献1の飲料ディスペンサ洗浄器は、洗浄液を貯留する洗浄液容器本体、および、洗浄液容器本体に取り付けられ、飲料供給管と接続している接続管が接続されている接続部材を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-20678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
飲料ディスペンサの飲料供給管の洗浄は、飲料ディスペンサ洗浄器が例えば床面に置かれた状態で例えば1日に1回の頻度で行われる。特許文献1の飲料ディスペンサ洗浄器の洗浄液容器本体(容器)は、底面から見た平面視で環状の凸部を底部に有する。
【0005】
特許文献1の飲料ディスペンサ洗浄器の容器に接続部材(蓋部)を取り付けるとき、蓋部の取り付け方によっては容器が置かれた面で凸部の頂点が擦られる。これにより、飲料ディスペンサ洗浄器が使用される度に凸部の全体に亘って凸部の頂部が摩耗し、凸部の頂部の肉厚が比較的薄くなることがある。
【0006】
凸部の頂部の肉厚が比較的薄くなった状態で飲料供給管の洗浄が行われるときに容器から洗浄液を噴出させるために容器内が加圧されると、凸部の全体に亘って凸部の頂部が開裂し、底部の全体が抜け落ち、容器が飛び上がる可能性がある。この場合、容器が使用者などにあたり、洗浄時の安全性が低下する。
【0007】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、飲料ディスペンサ洗浄器において洗浄時の安全性の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る飲料ディスペンサ洗浄器は、開口部を有し、洗浄液を貯留する容器と、前記開口部に取り付けられる蓋部と、を備え、前記容器の底部は、前記容器の底面から見た平面視で環状の凸部を有し、前記凸部の頂部は、複数の凹部を有している。
【発明の効果】
【0009】
本開示の飲料ディスペンサ洗浄器によれば、洗浄時の安全性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示の実施形態に係る飲料ディスペンサ洗浄器の概要図である。
図2図2は、飲料ディスペンサ洗浄器の断面図である。
図3図3は、底面から見た容器の平面図である。
図4図4は、図3に示すA-A線に沿った容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本開示の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0012】
また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0013】
図1は、本開示の実施形態に係る飲料ディスペンサ洗浄器1の概要図である。図2は、飲料ディスペンサ洗浄器1の断面図である。飲料ディスペンサ洗浄器1は、飲料ディスペンサ2の洗浄に用いられる洗浄器である。飲料ディスペンサ2の洗浄の際に飲料ディスペンサ洗浄器1は、飲料ディスペンサ2およびガス供給源3にディスペンスヘッド4を介して接続される。ディスペンスヘッド4には、飲料ディスペンサ2と接続している第1接続管5およびガス供給源3と接続している第2接続管6が接続されている。
【0014】
飲料ディスペンサ2は、注口部2aおよび注口部2aに飲料を供給する飲料供給管2bを備える。飲料供給管2bには、第1接続管5が接続されている。ガス供給源3は、例えば炭酸ガスボンベである。ガス供給源3には第2接続管6が接続されている。
【0015】
飲料ディスペンサ洗浄器1には洗浄液A(例えば水)が貯留されており、ガス供給源3のガスが飲料ディスペンサ洗浄器1に供給されることで洗浄液Aが飲料供給管2bに導出され、飲料供給管2bが洗浄される。飲料ディスペンサ2が洗浄される際、飲料ディスペンサ洗浄器1は例えば床面などの載置面F(図2)に置かれる。
【0016】
図2に示すように、飲料ディスペンサ洗浄器1は、容器10および蓋部20を備える。容器10は、洗浄液Aを貯留する。容器10は、天部に開口部11を有する円筒状である。容器10の周側面の直径はおよそ130mmであり、容量はおよそ2Lである。容器10の肉厚はおよそ0.8mmである。また、容器10はアルミ合金製であり、プレス加工などによって成形される。なお、容器10はステンレス合金製でもよい。
【0017】
また、開口部11には、第1ネジ部11aを有する。第1ネジ部11aは、開口部11の外周にあり、雄ネジを構成している。
【0018】
図3は、底面から見た容器10の平面図である。図4は、図3に示すA-A線に沿った容器10の断面図である。図2および図3に示すように、容器10の底面は、ドーム部12および凸部13を有している。ドーム部12は、容器10を底面から見た平面視(以下、底面視と記載する)で底面の中央部にあり、容器10の内側に向けて窪む断面弧状である。ドーム部12の周縁は底面視で円状である。なお、図3に示す破線は、ドーム部12の周縁を示している。
【0019】
凸部13は、底面視でドーム部12の周縁の全周に亘って、ドーム部12から連続しており、容器10の外側に向けて突出している。凸部13の頂点は、容器10の最も底側に位置する。凸部13は底面視で環状である。具体的には、凸部13は底面視で円状である。
【0020】
容器10が載置面Fに置かれた場合、凸部13の頂点が載置面Fに接触する。図3に示すように、凸部13の頂点を結ぶ仮想線Lは、底面視で円状であり、図4に示す平面S上に位置する。つまり、容器10が載置面Fに置かれた場合、凸部13の頂点の全部が載置面Fに接触する。なお、仮想線Lの直径はおよそ90mmである。
【0021】
凸部13の頂部は、複数の凹部14を有している。凹部14は、凸部13の頂部において容器10の内側に向けて窪んでいる部位である。凹部14の個数は、3個以上である。本実施形態では、凹部14の個数は、4個である。また、凹部14は、底面視において凸部13の周方向C(すなわちドーム部12周縁の周方向)において等間隔で配置されている。
【0022】
複数の凹部14の幅Wの合計は、仮想線Lの全周長さより小さい。具体的には、複数の凹部14の幅Wの合計は、仮想線Lの全周長さの1/4以下である。本実施形態では1つの凹部14の幅Wは、およそ15mmであり、複数の凹部14の幅Wの合計(4×15mm)は、仮想線Lの全周長さ(およそ290mm)のおよそ1/5である。
【0023】
図4に示すように、凹部14の深さDは、容器10の肉厚より大きい。本実施形態では凹部14の深さDは、およそ1.3mmであり、容器10の肉厚(およそ0.8mm)のおよそ1.6倍である。なお、凹部14の深さDは、容器10の肉厚の2倍以下が望ましい。
【0024】
図2に示すように、蓋部20は、容器10の開口部11に取り付けられる。蓋部20は、ディスペンスヘッド4が取り付けられるヘッド取付部21、第1バルブ22、第2バルブ23、および、第2ネジ部24を有する。
【0025】
第1バルブ22は、予め定められている所定の圧力値より容器10内の圧力値が低い場合に容器10を閉鎖する閉状態であり、所定の圧力値以上である場合に容器10の内部が大気に開放される開状態となる安全弁である。所定の圧力値は、容器10の破壊圧力値より低い圧力値である。第2バルブ23は、使用者が弁体23aを操作することで、容器10を閉鎖する閉状態と容器10の内部が大気に開放される開状態とが切り替えられる手動式バルブである。
【0026】
第2ネジ部24は、容器10の第1ネジ部11aに嵌まる。第2ネジ部24は雌ネジを構成している。第2ネジ部24が第1ネジ部11aに嵌まることで、蓋部20が容器10に取り付けられる。第2ネジ部24が第1ネジ部11aに嵌まるときの容器10に対する蓋部20の回転方向は、底面視において凸部13の周方向Cに沿っている。
【0027】
具体的には、図3に示す凸部13の周方向Cの第1側C1に容器10に対して蓋部20が回転することで、蓋部20が容器10に取り付けられる。一方、凸部13の周方向Cの第2側C2に容器10に対して蓋部20が回転することで、蓋部20が容器10から取り外される。
【0028】
次に、洗浄が行われる際の飲料ディスペンサ洗浄器1の準備の手順について、容器10、蓋部20、および、ディスペンスヘッド4が互いに取り付けられていない状態から説明する。
【0029】
まず、容器10に洗浄液Aが注入される。次に、容器10に蓋部20が取り付けられる。このとき、容器10が固定された状態で蓋部20が回されて、第2ネジ部24が第1ネジ部11aに嵌まる。
【0030】
さらに、第1接続管5および第2接続管6がディスペンスヘッド4に接続され、ディスペンスヘッド4が蓋部20に取り付けられる。これにより、飲料ディスペンサ2およびガス供給源3と飲料ディスペンサ洗浄器1とが接続され、飲料ディスペンサ洗浄器1の準備が完了する。なお、ディスペンスヘッド4が蓋部20に取り付けられた後に、第1接続管5および第2接続管6がディスペンスヘッド4に接続されてもよい。
【0031】
しかしながら、飲料ディスペンサ洗浄器1の準備において容器10に蓋部20が取り付けられる際に、容器10が載置面Fに置かれ、蓋部20が固定された状態で、蓋部20に対して容器10が回されることがある。この場合、載置面Fと接触している凸部13の頂点が擦れて、凸部13の頂部が摩耗する。
【0032】
上記のように、凸部13の頂点の全部が載置面Fと接触しており、仮に、凸部13が凹部14を備えずに凸部13の全周に亘って凸部13の頂点が連続して形成されている場合、凸部13の全周に亘って凸部13の頂部が摩耗する。このように、飲料ディスペンサ洗浄器1の準備の度に蓋部20に対して容器10が回されると、凸部13の頂部の摩耗が進行し、凸部13の頂部の肉厚が凸部13の全周に亘って比較的薄くなる。
【0033】
凸部13の頂部の肉厚が比較的薄くなった状態でガスが容器10に供給されて容器10の内圧が高くなると、凸部13の全周に亘って凸部13の頂部が開裂し、ドーム部12が抜け落ちる。このとき、容器10の内圧により洗浄液Aが容器10から一気に噴出することで、容器10が飛び上がり、使用者などに当たる可能性がある。
【0034】
一方、本実施形態の容器10は、凸部13に複数の凹部14を有しており、凸部13の頂部の摩耗が進んでも、凹部14の底部は載置面Fと接触せず摩耗しない。よって、凸部13の頂部が開裂しても、凹部14の底部は開裂せず、ドーム部12が抜け落ちない。したがって、洗浄液Aが容器10から一気に噴出せず、容器10が飛び上がることが抑制され、容器10が使用者などに当たることが抑制される。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る飲料ディスペンサ洗浄器1は、開口部11を有し、洗浄液Aを貯留する容器10と、開口部11に取り付けられる蓋部20と、を備えている。容器10の底部は、容器10の底面から見た平面視(底面視)で環状の凸部13を有している。凸部13の頂部は、複数の凹部14を有している。
これによれば、載置面Fと凸部13とが接触した状態で容器10が回されても、載置面Fと凹部14の底部とが接触せず、凸部13の頂部が摩耗しても凹部14の底部は摩耗しない。これにより、容器10の内圧によって凸部13の頂部が開裂しても、凹部14の底部は開裂せず、底部の全体が抜け落ちない。よって、洗浄液Aが容器10から一気に噴出せず、容器10が飛び上がることが抑制される。したがって、飲料ディスペンサ洗浄器1において洗浄時の安全性の低下を抑制することができる。
【0036】
また、凹部14の個数は、3個以上である。
これによれば、容器10の内圧によって凹部14に作用する力が分散することで、凹部14が開裂することをより防止することができる。また、凹部14の個数が2個以下である場合、互いに隣接する2つの凹部14の間における仮想線Lの周方向長さは、凹部14の個数が3個以上である場合より長くなる。よって、凹部14の個数が2個以下である場合で凸部13の頂部が開裂した際に、ドーム部12が折れ曲がって底部が開口したときの開口面積は、凹部14の個数が3個以上である場合より大きくなる。したがって、凹部14の個数が3個以上である場合、凹部14の個数が2個以下である場合と比べて、容器10から噴出する洗浄液Aの単位時間当たりの流量が小さくなり、容器10が飛び上がることが抑制される。
【0037】
また、凸部13は、底面視で円状である。凹部14は、底面視において凸部13の周方向Cで等間隔に配置されている。
これによれば、プレス加工によってドーム部12および凸部13が成形される際、容器10の底部における材料の流れは底面視で底面の中心を対称点とする点対称となる。よって、容器10の肉厚の均一化を図ることができる。したがって、容器10が部分的に薄肉となり開裂するなどの容器10の成形時に生じる不具合を抑制することができる。
【0038】
また、凸部13の頂点を結ぶ仮想線Lは、底面視で円状であり、同一平面(平面S)上に位置する。
これによれば、凸部13の頂部の一部が摩耗し、凸部13の頂部が早期に開裂することを抑制することができる。
【0039】
また、凹部14の深さDは、容器10の肉厚より大きい。
これによれば、凸部13の頂部が摩耗しても、載置面Fと凹部14とが接触せず、凹部14が摩耗することを確実に抑制することができる。なお、凹部14の深さDが容器10の肉厚の2倍以下である場合、プレス加工によってドーム部12および凸部13が成形される際に、容器10の底部において材料の流れを妨げることを抑制することができる。
【0040】
また、開口部11は、第1ネジ部11aを有し、容器10の天部に配置されている。蓋部20は、第1ネジ部11aに嵌まる第2ネジ部24を有している。第1ネジ部11aに第2ネジ部24が嵌まるときの容器10に対する蓋部20の回転方向は、底面視において凸部13の周方向Cに沿っている。
蓋部20が容器10に取り付けられる際に、載置面Fに対して凸部13の頂点が蓋部20の回転方向に回ることで、凸部13の周方向Cに沿って凸部13の頂部が載置面Fで擦れる場合がある。この場合、凸部13の摩耗量が比較的多くなる。しかしながら、この場合においても凹部14の底部は摩耗せず、ドーム部12が抜け落ちて容器10が飛び上がることが抑制される。よって、飲料ディスペンサ洗浄器1において洗浄時の安全性の低下を抑制することができる。
【0041】
また、複数の凹部14の幅Wの合計は、仮想線Lの全周長さの1/4以下である。
これによれば、複数の凹部14の幅Wの合計が仮想線Lの全周長さの1/4より大きい場合と比べて、凸部13の頂点の周方向Cに沿う長さが長く、凸部13が早期に摩耗することを抑制することができる。また、複数の凹部14の幅Wの合計が仮想線Lの全周長さの1/4より大きい場合と比べて、プレス加工によってドーム部12および凸部13が成形される際に、容器10の底部において材料の流れを妨げることを抑制することができる。
【0042】
以上、本開示の好適な実施の形態を説明したが、本開示はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本開示の技術的範囲に属する。
【0043】
例えば、第1ネジ部11aが開口部11の内周面にあり雌ネジを構成してもよい。この場合、第2ネジ部24は雄ネジを構成する。
【符号の説明】
【0044】
1 飲料ディスペンサ洗浄器
10 容器
11 開口部
11a 第1ネジ部
13 凸部
14 凹部
20 蓋部
24 第2ネジ部
A 洗浄液
C 凸部の周方向
D 凹部の深さ
L 仮想線
S 平面
図1
図2
図3
図4