(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054007
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】ロック機構付き布団干しバサミ
(51)【国際特許分類】
D06F 55/00 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
D06F55/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160568
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】519337868
【氏名又は名称】佛山有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】山口明彦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】挟持力を上げるだけでなく、布団の挟持脱着をスムーズに片手で行うことが可能な布団干しバサミを提供する。
【解決手段】バネ付きヒンジを介して回転端部が回動自在に接続され、挟持部が閉じる方向に付勢された第一挟持アーム部と第二挟持アーム部と、前記第一挟持アーム部の中間部に回転自在に接続された第一ロックアーム部と、前記第二挟持アーム部の中間部に回転自在に接続された第二ロックアーム部を設ける特徴とするロック機構付き布団挟みによって、装着する際には第1ゲートフレームが回動し、スムーズな装着ができ、離脱させる場合には下部の第2ゲートフレームが回動することによって容易に離脱できる上に、単純な構造であり、挟持しやすく、外しやすい布団ばさみの提供が可能となる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バネ付きヒンジを介して回転端部が回動自在に接続され、挟持部が閉じる方向に付勢された第一挟持アーム部と第二挟持アーム部と、
前記第一挟持アーム部の中間部に回転自在に接続された第一ロックアーム部と、
前記第二挟持アーム部の中間部に回転自在に接続された第二ロックアーム部と、
回動の角度によって回動がロックするロック部と、
を備え、
前記第一ロックアーム部と前記第二ロックアーム部は、前記ロック端部にロック部を介して接続する
ことを特徴とするロック機構付き布団挟み。
【請求項2】
前記ロック部のロックを行う前記第一ロックアーム部と前記第二ロックアーム部は、
対称のアーチ曲線状であって、
第一ロックアーム部端部と前記第二ロックアーム部端部の上部にそれぞれ直線で重なり合うロックストッパー部を備え、
ロック機構付き布団干しバサミ1が開いた際に、前記ロックストッパー部同士が接触すると、ロック機構付き布団干しバサミ1が閉じる方向への付勢をストップし、
第一ロックアーム部端部と前記第二ロックアーム部端部上部方向へ加力した際に、前記ロックストッパー部が離れ、ロック機構付き布団干しバサミ1を閉じる方向への付勢させる、
ことを特徴とする請求項1のロック機構付き布団挟み。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、布団を干す際に布団を固定するために使用するロック機構付き布団干しバサミに関する。
【0002】
従来より物布団を干す際に布団を固定するために使用する布団干しバサミは、多数の発明がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6-31688号公報
【特許文献2】特開2006-95325公報
【特許文献3】特開2006-94920公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1は、回動するバネ部にロック機構を設け、布団の挟持力を増加させている。
【0005】
しかし、当該発明は回動部自体にロックを埋め込むこととなり、従来の布団ばさみを大きく改造する必要があり、かつ挟持しづらく外しづらい構造となっていた。
【0006】
また、特許文献2では一方の挟持部をスリットに沿って摺動することによって挟持力を上げている。
【0007】
しかし、当該発明はスリットや摺動する挟持部を設ける必要がある上に、前記と同じく挟持しづらく外しづらい構造となっていた。
【0008】
さらに、特許文献3では挟持するアーム部を2カ所設け、挟持力を上げている。
【0009】
しかし、当該発明挟持力は上がるものの、前記と同じく挟持しづらく外しづらい構造となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、バネ付きヒンジを介して回転端部が回動自在に接続され、先端部が閉じる方向に付勢された第一挟持アーム部と第二挟持アーム部と、前記第一挟持アーム部の中間部に回転自在に接続された第一ロックアーム部と、前記第二挟持アーム部の中間部に回転自在に接続された第二ロックアーム部と、回動の角度によって回動がロックするロック部と、を備え、前記第一ロックアーム部と前記第二ロックアーム部は、前記ロック端部にロック部を介して接続する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、従来品の布団ばさみにロックアーム部とロック機構を備えるのみで、挟持力を上げるだけでなく、布団の挟持脱着をスムーズに片手で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1が閉じた状態の正面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1が開きロックされた状態の正面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1の分解図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1が閉じた状態での内部構造を示す正面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1を用いて布団Fを挟持するステップを示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1を用いて布団Fを挟持したステップを示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1を用いて挟持するした布団Fを解放するステップを示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
<実施形態>
図1乃至
図4を用いて、本発明の実施形態1に係るロック機構付き布団干しバサミ1を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1が閉じた状態の正面図、
図2は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1が開きロックされた状態の正面図、
図3は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1の分解図、及び
図4は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1が閉じた状態の正面図である。
【0015】
図1乃至
図4に示す通り、ロック機構付き布団干しバサミ1の主な構造として、第一挟持アーム部11と第二挟持アーム部12から形成される。
【0016】
第一挟持アーム部11及び第二挟持アーム部12は、バネ部15付きヒンジ17を介して、回転端部11a及び回転端部12aが回動自在に接続され、先端部11bに付される挟持部11d及び先端部12bに付される挟持部12dが閉じる方向に付勢する。
【0017】
第一挟持アーム部11と第二挟持アーム部12は、対象形状及び対象構造である。
【0018】
第一ロックアーム部13は、第一挟持アーム部11の中間部11cに回転自在に接続される。
【0019】
同様に、第二ロックアーム部14は、第二挟持アーム部11の中間部12cに回転自在に接続される。
【0020】
ロック部18は、回動の角度によって回動がロックする機構を持つが、詳細は後述する。
【0021】
第一ロックアーム部13と第二ロックアーム部14は、ロック端部13a及びロック端部14aにロック部18を介して接続される。
【0022】
<ロック機構の構造>
次に
図2及び
図3を用いて、本発明の実施形態に係るロック部18の構造であるロック機構ついて説明する。
【0023】
図3に示すように、ロック機構16は、第一ロックアーム部13と第ニロックアーム部14の形状からロックを行うことが可能となる。
【0024】
図示の通り、第一ロックアーム部13と第ニロックアーム部14は対称の形状であり、アーチ曲線状であって、ロック端部13a及びロック端部14aの上部にそれぞれ直線で重なり合うロックストッパー部16aと16bを有する。
【0025】
アーチ曲線状の第一ロックアーム部13と第ニロックアーム部14は、ロック機構付き布団干しバサミ1が開いた際に、
図2に示すように、ロックストッパー部16aと16bが接触し、
図2に示すL1方向とL2方向の力が打ち消され、バランスをと取り合うことで、ロック機構付き布団干しバサミ1が閉じる方向への付勢をストップする。
【0026】
ロック機構を解除する場合は、
図2に示すL3方向に力を加えると、L1方向とL2方向のバランスが崩れ、ロックが解除される。
【0027】
<実施及び使用方法>
図5乃至
図7を用いて、本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1の実施及び使用方法について説明する。
図5は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1を用いて布団Fを挟持するステップを示す図、
図6は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1を用いて布団Fを挟持したステップを示す図、及び
図7は本発明の実施形態に係るロック機構付き布団干しバサミ1を用いて挟持するした布団Fを解放するステップを示す図について示した図である。
【0028】
(ステップS1)
まず
図5に示すように、ロックされ開いた状態のロック機構付き布団干しバサミ1のロック部18を布団Fに押し付ける。
【0029】
(ステップS2)
ステップS1で押し付けたことによりロック機構16がロックを解除され、バネ部15が付勢し、
図6に示すように挟持部11d及び12dが布団Fを挟持する。
【0030】
(ステップS3)
次に
図7に示すように、布団Fからロック機構付き布団干しバサミ1を外すには、第一挟持アーム部11又は第二挟持アーム部12をロック機構16がロックをするまで引き上げる。ロック機構16がロックすることによって、容易に布団Fからロック機構付き布団干しバサミ1を外すことが可能となる。
【符号の説明】
【0031】
1 ロック機構付き布団干しバサミ
11 第一挟持アーム部
11a 回転端部
11b 先端部
11c 中間部
11d 挟持部
12 第二挟持アーム部
12a 回転端部
12b 先端部
12c 中間部
12d 挟持部
13 第一ロックアーム部
13a ロック端部
13b ロック接続部
14 第二ロックアーム部
14a ロック端部
14b ロック接続部
15 バネ部
16 ロック機構
16a ロックストッパー部
16b ロックストッパー部
17 ヒンジ
18 ロック部