(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054009
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】棒状繰り出し収納容器
(51)【国際特許分類】
A45D 40/00 20060101AFI20240409BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
A45D40/00 M
B65D83/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160570
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】522392128
【氏名又は名称】山下 陽菜
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】山下 陽菜
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014AA07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】最後まで内容物を簡単に使い切ることができ収納容器を使い回せる。ゴミも持ち物も減らせ、手も汚さずレフィル交換出来る棒状繰り出し収納容器を提供する。
【解決手段】繰り出し収納容器の皿部を独立させ、元上下する皿部があった箇所に係止具をつけ昇降台とし、独立した皿部を連結し、外筒を内部の皿を上限まで引き上げた時の係止具の境より少し下めの箇所でキャップ式にて取り払い、露出した皿部も形状に応じて段階を分け回転式のキャップで切り離して取り外し、皿部を離脱させ新しいレフィルに交換し、レフィルの底にはもちろん皿部と係止具をつけ、ケースに入ったまま下の係止具を露出させ連結させることによって、最後まで内容物を簡単に使い切ることができ、収納容器の殆どを使い回せ、ゴミも持ち物も減らせ、手も汚さずレフィル交換出来るので色んな色のレフィルを楽しめることが可能となった。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰り出し収納容器の皿部を独立させ、元上下する皿部があった箇所に係止具をつけ昇降台にとし、独立した皿部を連結し、外筒を内部の皿を上限まで引き上げた時の係止具の境より少し下めの箇所でキャップ式にて取り払い、露出した皿部も形状に応じて段階を分け回転式のキャップで切り離して取り外し、皿部を離脱させ新しいレフィルに交換し、レフィルの底にはもちろん皿部と係止具をつけ、ケースに入ったまま下の係止具を露出させ連結させること、を特徴とする棒状繰り出し収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口紅、アイシャドウ、コンシーラー、ファンデーション、チーク及びリップクリーム等の化粧品類や、文具の糊等に使用されている、棒状の収納容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスティックタイプの収納容器は、外筒や内皿の壁が障害となり内容物が筒の中に残り、途中から筆や綿棒、スパチュラ等のヘラを使って掻き出さなければ最後まで残りなく使うことができなかった。また、限定品や可愛いデザインのものを買った場合も、中身の交換ができないため基本使い捨ての容器となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の容器は、外筒が内側の皿部の一番上に上がった状態よりも高く、更に皿部も深いため、最悪の場合、半分近く筒から出てこない状態となり、最後までスティックタイプとしての役割を果たしていなかった。さらに、筒から出てこない分は筆や綿棒、スパチュラ等で内容物を掻き出して使用していたが、その過程で手やポーチなどが汚れたり、内容物が潰れ、美観が損なわれたり、ゴミや持ち歩く荷物が増えたり、衛生的にも悪いという欠点があり、更に内容物を使い終わっても交換ができないので好みのデザインのものなどを購入しても基本使い捨てになってしまうという欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、繰り出し収納容器の皿部を独立させ、元上下する皿部があった箇所に係止具をつけ昇降台にとし、独立した皿部を連結し、外筒を内部の皿を上限まで引き上げた時の係止具の境より少し下めの箇所でキャップ式にて取り払い、露出した皿部も形状に応じて段階を分け回転式のキャップで切り離して取り外し、皿部を離脱させ新しいレフィルに交換し、レフィルの底にはもちろん皿部と係止具をつけ、ケースに入ったまま下の係止具を露出させ連結させること、を特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、最後まで内容物を簡単に使い切ることができ収納容器の殆どを使い回せる。ゴミも持ち物も減らせ、手も汚さずレフィル交換出来るので色んな色のレフィルを楽しめることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態に係る棒状繰り出し収納容器の外部構造を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る棒状繰り出し収納容器の内部構造とレフィルの様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
<実施形態>
まず、本発明に係る棒状繰り出し収納容器の形状、構造等を
図1及び
図2を用いて説明する。
【0010】
図1及び
図2に示す通り、従来の繰り出し収納容器の皿部を独立させて元上下する皿部があったところに係止具をつけ昇降台にして独立した皿部を連結させる。そして、外筒を内部の皿を上限まで引き上げた時の係止具の境より少し下めの箇所でキャップ式で取り払い、露出した皿部も形状に応じて段階を分け回転式のキャップで切り離して取り外していく。最後に皿部を離脱させ新しいレフィルに交換する。レフィルの底にはもちろん皿部と係止具がついていて、ケースに入ったまま下の係止具を露出させ連結させるようになっている。
【0011】
口紅等の内容物が筒から出ないラインになったら、まず外筒「い」のキャップを外して内側の皿部「お」を露出させる。皿部の上方の「か1」のキャップから外して内容物を使用していく、「か2」のキャップを外して内容物を全て使い終わったら「か3」の皿底についた係止具を外して「く」のレフィルを取り付ける。レフィルの下方は皿部「お」になっており、「き」と連結できるようになっている。レフィルにはカバーがかかっており、手を汚さずに交換することが出来る。
【符号の説明】
【0012】
あ・・・一般的な切れ目のない外筒
い・・・本発明の外筒のキャップ
う・・・本発明の外筒の下部
え・・・一般的なねじ式に一体化された皿部
お・・・本発明の独立した皿部
か1、2、・・・皿部(キャップ式で分割できる皿部)
か3・・・係止具つきの皿部の底面
き・・・か3を受け止める係止具の台(昇降台)
く・・・レフィル