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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054040
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】封筒
(51)【国際特許分類】
   B65D 27/06 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
B65D27/06 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160611
(22)【出願日】2022-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】521289191
【氏名又は名称】有限会社芳美商事
(74)【代理人】
【識別番号】100139996
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 洋子
(72)【発明者】
【氏名】熊木 裕高
(57)【要約】
【課題】 一枚で繰り返し利用可能な封筒を提供すること。
【解決手段】
郵便番号記入欄140が印刷された表面部110側が宛名書き用として機能する平面視四角形状を呈する本体100と、本体100と同じ横幅Wを有し、郵便番号記入欄220が印刷され、宛名書き用として機能する平面視四角形状を呈する表面用紙200と、表面用紙200を本体100の表面部110側に剥離可能に設けた剥離部300を具備することを特徴とする。
【選択図】 図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面部側が宛名書き用として機能する本体と、
この本体の表面部側の少なくとも一部を覆い、上記本体の表面部側と対向しない面側が宛名書き用として機能する表面用紙と、
上記表面用紙を上記本体に剥離可能に設ける剥離部と、
上記表面用紙の表面部側の少なくとも一部を覆い、上記表面用紙の表面部側と対向しない面側が宛名書き用として機能する他の表面用紙とを有し、
上記他の表面用紙は、裏面部の少なくとも一部に第1の接着層を有し、この第1の接着層を介して上記表面用紙と剥離可能となるように設けられていることを特徴とする封筒。
【請求項2】
上記剥離部は、ミシン目状の切り取り線を有し、当該切り取り線を介して上記表面用紙と上記本体とを剥離可能とすることを特徴とする、請求項1記載の封筒。
【請求項3】
上記本体の裏面部側に設けられる差出人情報記入領域と、
この本体の差出人情報記入領域の表面部側の少なくとも一部を覆う差出人情報記入用紙と、
上記差出人情報記入用紙の表面部側の少なくとも一部を覆う他の差出人情報記入用紙とを更に有し、
上記他の差出人情報記入用紙は、裏面部の少なくとも一部に第2の接着層を有し、この第2の接着層を介して上記差出人情報記入用紙と剥離可能となるように設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の封筒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は再利用が可能な封筒、特に往復封筒に限らず繰り返し利用が可能な封筒に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、郵便用封筒は、一度のみの利用(郵送)を想定したものが殆どであり、再利用を可能とするものではなかった。このため、郵送先からの返信を希望する場合、例えば返信用封筒を同封して返信してもらうか、または、郵送先にてあらたに封筒を手配してもらうというケースが多々あった。
【0003】
特許文献1には、宛名を書くラベル部分と、一度開封した封筒を再び閉じるための糊しろを合体させ用紙を再利用する封筒再利用用紙が開示されている。このものにあっては、中央上部に郵便番号記入枠を印刷し、折り曲げて一度開封した封筒に糊貼りして使用することにより、使用済みの封筒を再利用可能としたものである。
【0004】
特許文献2には、従来は使い捨てであったものを再利用可能とする封筒が開示されている。このものにあっては、表面の宛名が書いてある部分を二重に作成し、使用済み(受信した封筒)の表面の一枚を切り落し、新品封筒と同じ様に使用可能としたものである。
【0005】
特許文献3には、一つの封筒体にて往信封筒並びに復信封筒として使用し得るように構造化してなる往復通信用封筒が開示されている。このものにあっては、第1及び第2の封筒体形成紙により、一辺に封筒体開口部、開口部から外方に向けて延びる封筒体封閉用フラップとを備え、封筒体封閉用フラップは、その内側面にフラップ外縁に沿って設けた第1の接着帯域と、その内側に沿って設けた切離手段と、切離手段の内側に沿って設けた第2の接着帯域とを備え、第1或いは第2の封筒体形成紙の何れか一方の外側面を往信用の宛先宛名表示面とし、他方の外側面を復信用の宛先宛名表示面としてなる往復通信用封筒を構成したものである。
【0006】
特許文献4には、開封時にミシン目で切断し易い往復封筒が開示されている。このものにあっては、封筒本体と封筒本体に連続して設けられたフラップとを有する往復封筒にあって、フラップは返信用部分と往信用部分とから成り、返信用部分は封筒本体の開口部に連続し、往信用部分は返信用部分に開口部側の反対側で連続し返信用部分と切断用のミシン目で区切られており、返信用部分及び往信用部分の一方または両方の縁部にミシン目の一端または両端の位置を谷部とする凹部を有するようにしたことを特徴としている。
【0007】
非特許文献1には、1枚の封筒で往復に利用できるダブルフラップ式往復封筒が開示されている。このものにあっては、送り主側にて返信用の宛名を記入してフラップを閉じ往診用の宛名を記入し、受取人側にて開封すると返信用の宛名と封かん用フラップが現れるので、宛先フラップを切り取り、封函フラップを折返して閉じるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開平5-92153号公報
【特許文献2】実開平6-27576号公報
【特許文献3】特開平8-324578号公報
【特許文献4】特開2008-302970号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】http://www.futaba-insatsu.co.jp/round-trip-envelope/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したように封筒を再利用できるよう種々の改良された封筒が提案されている。しかし、特許文献1乃至特許文献4並びに非特許文献1に開示されたものは、往復封筒としての機能に着目しているのみで、特定の者同士が一つの封筒で二回利用できるものに過ぎない。
【0011】
近時、環境への負荷が少なく、SDGs(Sustainnable Development Goals)の持続可能な生産消費形態の確保が求められているが、往復封筒を超越するような創意・工夫は見当たらないのが実情である。
【0012】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、一枚で繰り返し利用可能な封筒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上記目的を達成するために以下の通りの構成とすることを特徴とする。
【0014】
(1)表面部側が宛名書き用として機能する本体と、この本体の表面部側の少なくとも一部を覆い、上記本体の表面部側と対向しない面側が宛名書き用として機能する表面用紙と、上記表面用紙を上記本体に剥離可能に設ける剥離部と、上記表面用紙の表面部側の少なくとも一部を覆い、上記表面用紙の表面部側と対向しない面側が宛名書き用として機能する他の表面用紙とを有する封筒であり、上記他の表面用紙は、裏面部の少なくとも一部に第1の接着層を有し、この第1の接着層を介して上記表面用紙と剥離可能となるように設けられていることをその特徴とする。
【0015】
(2)上記(1)の構成にあって、上記剥離部は、ミシン目状の切り取り線を有し、当該切り取り線を介して上記表面用紙と上記本体とを剥離可能とすることをその特徴とする。
【0016】
(3)上記(1)または(2)の構成にあって、上記本体の裏面部側に設けられる差出人情報記入領域と、この本体の差出人情報記入領域の表面部側の少なくとも一部を覆う差出人情報記入用紙と、上記差出人情報記入用紙の表面部側の少なくとも一部を覆う他の差出人情報記入用紙とを更に有し、上記他の差出人情報記入用紙は、裏面部の少なくとも一部に第2の接着層を有し、この第2の接着層を介して上記差出人情報記入用紙と剥離可能となるように設けられていることをその特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、一枚の封筒を繰り返し利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係わる封筒の外観を示す正面図である。
図2】同実施形態に係わり、封筒の外観を示す背面図である。
図3】同実施形態に係わり、封筒の本体のみを示す正面図である。
図4】同実施形態に係わり、表面用紙のみを示す正面図である。
図5】同実施形態に係わり、表面用紙を剥離部から剥離する様子を模式的に示す図である。
図6】同実施形態の変形例に係わり、封筒の裏面部側の差出人情報記入領域の作用を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態につき、図を参照して説明する。
本実施形態に係わる封筒10は、縦の長さがL(図1中、Y方向)で横幅がW(図1中、X方向)の平面視長方形状を呈する表面部110及び同寸法の裏面部120から成るクラフト紙製の本体100と、縦の長さがM(M<L)で本体100と同じ横幅(W)を有し平面視長方形状を呈するクラフト紙製の表面用紙200と、表面用紙200を本体100の表面部110側に剥離可能に設けた剥離部300を具備する。
【0020】
本体100の表面部110側の上端部110aには、フラップ130が一体的に設けられている。また、表面部110は宛名書き用として機能すべく、郵便番号記入欄140が上端部110aの下方近傍に印刷されている。さらに、表面部110の上端部110aの下方近傍には、郵便切手貼付領域150が設けられている。
【0021】
また、本体100の裏面部120側の上端縁部120aの近傍には、フラップ130の下端部に折り筋130aが形成されている。そして、本体100の裏面部120側の下端部120bには、ボトムフラップ160が設けられている。さらに、裏面部120側には差出人情報を記載するための差出人情報記入領域170が下端部120bの上方近傍に設けられている。
【0022】
而して、本体100の裏面部120側の上端縁部120aの付近には、フラップ130を開閉可能に接着する封緘部180が設けられている。封緘部180は、糊加工が施され接着剤機能を有し、当該接着剤機能を有する部位の上面部には、剥離紙190が夫々剥離可能に三枚設けられている。ここで、接着剤としては、水溶性のタイプまたは樹脂系で強力なタイプが想定されるが、何方でも構わない。
【0023】
表面用紙200の表面用紙表面部210には、宛名書き用として機能すべく、郵便番号記入欄220がその上端部210aの下方近傍に印刷されている。さらに、表面用紙表面部210の上端部210aの下方近傍には、郵便切手貼付領域230が設けられている。
【0024】
また、表面用紙200は、複数枚が重ね合わされて、例えば本実施形態では2枚が重ね合わされて、その夫々の下端部210bが剥離部300と切り離し可能に設けられている。そして、表面用紙200の裏面部の少なくとも一部は、弱粘着剤からなる第1の接着層にて表面部110側に剥離可能に設けられている。即ち、未使用状態の封筒10の場合、最上面に存する表面用紙200は、この下に存する表面用紙200の表面用紙表面部210に、接着機能により剥離可能に設けられる。この下に存する表面用紙200は、同様に、接着剤機能により本体100の表面部110に剥離可能に設けられる。
【0025】
剥離部300は、ミシン目状の切り取り線320(図1中、点線にて示す)を有している。そして、剥離部300は、このミシン目状の切り取り線320を介して表面用紙表面部210の下端部210bを本体の表面部110に剥離可能に設けており、本実施形態では、表面用紙200の下端部210bと剥離部300とが、切り取り可能に一体的に設けられている。
【0026】
上記構成につき、その作用を説明する。
【0027】
未使用状態の封筒10を初めて郵便用に使用する場合、表面用紙200に宛先を記入し、即ち郵便番号記入欄220に郵便番号を記入し、表面用紙表面部210に住所並びに氏名または名称を記入する。また、本体100の裏面部120の差出人情報記入領域170に例えば差出人の郵便番号及び住所並びに氏名または名称を記入する。
【0028】
そして、本体100内に郵送物を収納し封緘部180から剥離紙190を一枚剥がして、フラップ130を折り筋130aを介して折り曲げて封緘部180に接着すれば、封筒を封緘できる。而して、これを投函すればよい。
【0029】
一度使用した封筒10(フラップ130を本体100の裏面部から剥離した状態のもの)を再び利用する場合、初回に利用され宛先情報が記載された表面用紙200を剥離部300の切り取り線320を介して本体100から切り離し剥離する。すると、未使用状態の表面用紙200が出現するので、この表面用紙200に宛先を記入し、即ち郵便番号記入欄220に郵便番号を記入し、表面用紙表面部210に住所並びに氏名または名称を記入する。また、本体100の裏面部120の差出人情報記入領域170に例えば無地の修正を施して、差出人の郵便番号及び住所並びに氏名または名称を記入する。
【0030】
そして、本体100内に郵送物を収納し封緘部180から残り二枚の剥離紙190の内の一枚を剥がして、フラップ130を折り筋130aを介して折り曲げて封緘部180に接着すれば、封筒を封緘できる。而して、これを投函すればよい。
【0031】
二度使用した封筒10(フラップ130を本体100の裏面部から剥離した状態のもの)を再々利用する場合、二回目に利用され宛先情報が記載された表面用紙200を剥離部300の切り取り線320を介して本体100から切り離し剥離する。すると、未使用状態の本体100の表面部110が出現するので、この表面部110に宛先を記入し、即ち郵便番号記入欄140に郵便番号を記入し、表面部110に住所並びに氏名または名称を記入する。また、本体100の裏面部120の差出人情報記入領域170に、例えば無地の修正を施して、差出人の郵便番号及び住所並びに氏名または名称を記入する。
【0032】
そして、本体100内に郵送物を収納し封緘部180から残り一枚となった剥離紙190を剥がして、フラップ130を折り筋130aを介して折り曲げて封緘部180に接着すれば、封筒を封緘できる。而して、これを投函すればよい。
【0033】
上記実施形態によれば、一枚の封筒10を繰り返し利用できるため、便利且つ効率的で実用性及び有用性の高い効果を奏することができる。
【0034】
また、上記実施形態によれば、シンプルでコンパクトな構造で上記封筒の提供が実現できるので、生産性及び経済性の面に於いても優れた効果を期待できるものである。
【0035】
さらに、上記実施形態によれば、従来に比べて環境負荷も軽減でき、SDGsの持続可能な生産消費形態の確保に貢献できるものである。
【0036】
なお、上記実施形態にあっては、表面用紙200を2枚としたが、これに限らず他の枚数でよいことは勿論である。この場合、封緘部180の剥離紙190の数は、表面用紙200の数と本体100の数を足したものと同じにすることが好ましい。
【0037】
なお、上記実施形態では、本体100の表面部110及び裏面部120の形状を平面視長方形状としたが、封筒として機能し得るものであれば、その形状は限定されない。
【0038】
また、表面用紙200の横幅は、表面用紙200が本体100の表面部110の一部を覆い、且つ、表面用紙表面部210が宛名書き用として機能し得るのであれば、Wに限定されない。即ち、表面用紙200の横幅は、本体100の表面部110及び裏面部120の横幅よりも大きくてもよく、また、小さくてもよい。
【0039】
なお、表面用紙200の横幅が、本体部100の表面部110及び裏面部120よりも大きい場合、本体100の裏面部120の右端部(裏から見て)近傍に剥離部300を設けると共に、表面用紙200を裏面部120の右端部と表面部110とを覆うように設けることで、平面視上の表面用紙200の横幅を調整することができる。なお、この場合、剥離部300は、本体100の裏面部120の左端部(裏から見て)に設けてもよく、右端部及び左端部の両方に設けてもよい。
【0040】
また、表面用紙200の縦の長さも、表面用紙200が本体100の表面部110の一部を覆い、且つ、表面用紙表面部210が宛名書き用として機能し得るのであれば、Mに限定されない。即ち、表面用紙200の縦の長さは、Lよりも大きくてもよい。
この場合、本体100の裏面部120の下端部120b近傍に剥離部300を設けると共に、表面用紙200を裏面部120の下端部120bと表面部110とを覆うように設けることで、平面視上の表面用紙200の縦の高さを調整することができる。
【0041】
また、上記実施形態において、剥離部300を本体100の表面部110側の上端部110a及び下端部110bの両方に設けてもよい。
【0042】
このように、剥離部300の位置及び数は、上記実施形態に限定されず、適宜変更することができる。また、剥離部300は、表面用紙200を本体100に剥離可能に設けることができるものであれば、いずれの態様であってもよく、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、剥離部300は、例えば、弱接着剤からなる接着層であってもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、複数の表面用紙200について、各々の下端部210bが、剥離部300に切り離し可能に設けられているが、例えば、最も本体100側に存する表面表紙200(表面表紙200A)の下端部210bのみを剥離部300と切り離し可能とし、他の表面表紙200(表面表紙200B)については、その裏面部に形成される接着層を介して、表面表紙200Aと重ね合わされるようにしてもよい。このような態様とすることで、剥離部300の厚みを薄くすることができる。
【0044】
また、例えば、表面表紙200の各々の表面表紙表面部210の上端部210a側にフラップ(図示せず。以下、フラップAという。)を設け、これに封緘部180及び剥離紙190を設けてもよい。この場合、フラップAは、表面表紙200と共に本体100から剥離されてもよく、若しくは、上端部210aとフラップAとの間にミシン目状の切れ目を設け、表面表紙200の剥離時に、上端部210aとフラップAとを切り離せるような構造としてもよい。この場合、表面表紙200が切り離されたフラップAは、本体100の裏面部120に接着したままとなる。
また、この場合、最上面に存する表面表紙200のフラップA(フラップA1)の面積を最も大きくし、その下に存する表面表紙200のフラップA(フラップA2)の大きさ及び形状を、フラップA1の封緘部180と重ならないようにする。そして、更にその下に存する表面表紙200のフラップA(フラップA3)の大きさ及び形状を、フラップA1及びフラップA3の封緘部180と重ならないようにする。
このように、本体100側に近い表面表紙200のフラップAほど、その大きさ及び形状が小さくなるように構成することで、最上面側から順次、フラップAを使用することができる。なお、本体100のフラップ130は、全てのフラップAよりもその大きさ及び形状が小さくなるように構成される。
【0045】
さて、図6は、上記実施形態の変形例である。上記実施形態と同一部分、同一機能については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0046】
本変形例の封筒10には、その裏面部120側に設けられた差出人情報記入領域170に、複数枚の差出人情報記入用紙400を剥離可能に設けたものである。差出人情報記入用紙400は、上記実施形態に於ける表面用紙200と同様に弱粘着剤にて差出人情報記入領域170に剥離可能に設けられている。即ち、未使用状態の封筒10の場合、最上面に存する差出人情報記入用紙400は、この下に存する差出人情報記入用紙400の表面部側に剥離可能に設けられる。この下に存する差出人情報記入用紙400は、本体100裏面部120に即ち差出人情報記入領域170に剥離可能に設けられる。
【0047】
なお、差出人情報記入用紙400は、表面用紙200と同数とすることが好ましい。
【0048】
斯様な構成であれば、封筒10の再利用時及び再々利用時に、差出人情報記入領域170に無地の修正を施すことなく、未使用状態の差出人情報記入用紙400または本体100の差出人情報記入領域170をそのまま利用できるので、より便利で使い勝手の向上を図れるものとなる。
【0049】
本発明は上記実施形態に限定されることなく、要旨を逸脱しない限り種々の変形が可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0050】
10 …封筒
100 …本体
110 …表面部
140 …郵便番号記入欄
170 …差出人情報記入領域
180 …封緘部
200 …表面用紙
220 …郵便番号記入欄
300 …剥離部
400 …差出人情報記入用紙

図1
図2
図3
図4
図5
図6