(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054078
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】発光素子の転写装置
(51)【国際特許分類】
H01L 33/00 20100101AFI20240409BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240409BHJP
H01L 21/60 20060101ALN20240409BHJP
【FI】
H01L33/00 H
G09F9/00 338
H01L21/60 311T
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023156241
(22)【出願日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】10-2022-0126152
(32)【優先日】2022-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ジョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】オ,ウォンヒ
【テーマコード(参考)】
5F044
5F142
5G435
【Fターム(参考)】
5F044KK05
5F044LL05
5F044PP16
5F044PP19
5F044QQ03
5F044RR01
5F044RR12
5F142AA58
5F142AA81
5F142BA02
5F142BA32
5F142CA11
5F142CB03
5F142CB23
5F142CD02
5F142FA32
5F142FA38
5F142GA02
5G435AA17
5G435BB04
5G435KK10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】発光素子の転写装置およびそれを用いた転写方法を提供する。
【解決手段】発光素子の転写装置は、粘着性または接着性を有するスタンプ層および前記スタンプ層の一面に配置されるベース層を含む転写部材と、前記スタンプ層の他面に配置される保護フィルムと、前記転写部材を支持するステージと、前記ベース層に吸着するチャックを有し、前記転写部材の上下左右への移動を可能にする移送ヘッドと、を含み、前記保護フィルムは転写領域と折曲領域を定義する切開溝を含み、前記転写部材は前記切開溝を境界として中心側に配置される転写部およびエッジ側に配置される折曲部を含み得る。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着性または接着性を有するスタンプ層および前記スタンプ層の一面に配置されるベース層を含む転写部材と、
前記スタンプ層の他面に配置される保護フィルムと、
前記転写部材を支持する反転部材と、
前記ベース層に吸着するチャックを有し、前記転写部材の上下左右への移動を可能にする移送ヘッドと、
を含み、
前記転写部材は転写部、折曲部および前記転写部と折曲部の境界に配置される切開溝を含み、
前記保護フィルムは、転写領域と折曲領域を定義する切開溝を含み、
前記転写部材は、前記切開溝を境界として中心側に配置される転写部およびエッジ側に配置される折曲部を含む、発光素子の転写装置。
【請求項2】
前記反転部材は、
前記転写部と重なる前記保護フィルムに吸着する支持チャックと、
前記支持チャックに隣り合って配置され、上下移動が可能な上下移動部と、
を含む、請求項1に記載の発光素子の転写装置。
【請求項3】
前記転写部は、前記支持チャックに重なるように配置され、
前記折曲部は、前記上下移動部に重なるように配置される、請求項2に記載の発光素子の転写装置。
【請求項4】
前記折曲部は、前記上下移動部の上昇駆動により前記切開溝を軸として折り曲げられる、請求項3に記載の発光素子の転写装置。
【請求項5】
前記移送ヘッドは、
ボディ部と、
前記ボディ部の中央に位置し、前記転写部材の前記転写部に吸着するヘッドチャックと、
前記ボディ部のエッジと前記ヘッドチャックとの間で移動可能であり、前記折り曲げられた前記折曲部を固定するクランプと、を含む、請求項4に記載の発光素子の転写装置。
【請求項6】
前記折り曲げられた前記転写部材は、前記ヘッドチャックの少なくとも3面を囲むように形成される、請求項5に記載の発光素子の転写装置。
【請求項7】
粘着性または接着性を有するスタンプ層および前記スタンプ層の一面に配置されるベース層を含む転写部材と、
前記スタンプ層の他面に配置される保護フィルムと、
前記ベース層に吸着するチャックを有し、前記転写部材の上下左右への移動を可能にする移送ヘッドと、
脱着が可能なクランプを含む折曲部材と、
を含み、
前記保護フィルムは、転写領域と折曲領域とを定義する切開溝を含み、
前記転写部材は、前記切開溝を境界として中心側に配置される転写部およびエッジ側に配置される折曲部を含み、
前記クランプは、前記転写部材の前記折曲部を固定して折曲状態を維持させる、発光素子の転写装置。
【請求項8】
前記折曲部材は、
前記転写部材の前記転写部が配置される中央溝を含むクランプ支持部と、
前記中央溝の周囲に配置されるクランプ固定部と、
前記クランプ固定部に着脱可能に配置されるクランプと、
前記転写部材の大きさに応じて前記クランプを中央溝から外側に移動可能な移動支持部を含む、請求項7に記載の発光素子の転写装置。
【請求項9】
前記クランプは、
前記クランプ固定部に装着されて前記転写部材を前記中央溝にガイドし、
前記転写部材が前記中央溝に配置されるとき、前記折曲部が折り曲げられるように下方がより狭くなる構造で形成される、請求項8に記載の発光素子の転写装置。
【請求項10】
前記移送ヘッドは、
ボディ部と、
前記ボディ部の中央に位置し、前記転写部材の前記転写部に吸着するヘッドチャックと、
前記ボディ部のエッジと前記ヘッドチャックとの間で移動可能であり、前記折り曲げられた前記折曲部を固定する移動固定部と、を含む、請求項8に記載の発光素子の転写装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光素子の転写装置およびそれを用いた転写方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、マルチメディアの発達に伴いその重要性が増大している。それに応えて有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display,OLED)、液晶表示装置(Liquid Crystal Display,LCD)などのような多様な種類の表示装置が使用されている。
【0003】
表示装置の画像を表示する装置であって、発光表示パネルや液晶表示パネルなどのような表示パネルを含む。そのうち、発光表示パネルは発光ダイオード(Light Emitting Diode,LED)を含み得るが、発光ダイオードとしては有機物を蛍光物質として用いる有機発光ダイオード、または無機物を蛍光物質として用いる無機発光ダイオードなどを含む。
【0004】
無機発光ダイオードを発光ダイオードとして用いる表示パネルの製造する際にはマイクロLED(Micro LED)を表示パネルの基板上に配置させるための製造装置および方法が開発されなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、一回性の転写部材を用いてドナー基板上の発光素子を回路基板に転写することによって転写部材上の汚染を考慮しないようにする発光素子の転写装置を提供することにある。
【0006】
また、転写部材は折曲部を含むことによって転写過程で移送ヘッドのヘッドチャックが汚染されることを防止することにある。
【0007】
また、転写部材を用いて発光素子を転写する過程で移送ヘッドと転写部材の間の固定力が発光素子と基板の間の固定力より大きな力を有するようにする発光素子の転写装置を提供することにある。
【0008】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための一実施形態による発光素子の転写装置は、粘着性または接着性を有するスタンプ層および前記スタンプ層の一面に配置されるベース層を含む転写部材と、前記スタンプ層の他面に配置される保護フィルムと、前記転写部材を支持する反転部材と、前記ベース層に吸着するチャックを有し、前記転写部材の上下左右への移動を可能にする移送ヘッドと、を含み、前記保護フィルムは、転写領域と折曲領域を定義する切開溝を含み、前記転写部材は、前記切開溝を境界として中心側に配置される転写部およびエッジ側に配置される折曲部を含み得る。
【0010】
前記反転部材は、前記転写部と重なる前記保護フィルムに吸着する支持チャックと、前記支持チャックに隣り合って配置され、上下移動が可能な上下移動部と、を含み得る。
【0011】
前記転写部は、前記支持チャックに重なるように配置され、前記折曲部は、前記上下移動部に重なるように配置される。
【0012】
前記折曲部は、前記上下移動部の上昇駆動により前記切開溝を軸として折り曲げられ得る。
【0013】
前記移送ヘッドは、ボディ部と、前記ボディ部の中央に位置し、前記転写部材の前記転写部に吸着するヘッドチャックと、前記ボディ部のエッジと前記ヘッドチャックとの間で移動可能であり、前記折り曲げられた前記折曲部を固定するクランプと、を含み得る。
【0014】
前記折り曲げられた前記転写部材は、前記ヘッドチャックの少なくとも3面を囲むように形成され得る。
【0015】
前記課題を解決するための一実施形態による発光素子の転写装置は、粘着性または接着性を有するスタンプ層および前記スタンプ層の一面に配置されるベース層を含む転写部材と、前記スタンプ層の他面に配置される保護フィルムと、前記ベース層に吸着するチャックを有し、前記転写部材の上下左右への移動を可能にする移送ヘッドと、脱着が可能なクランプと、を含む折曲部材を含み得る。
【0016】
前記保護フィルムは、転写領域と折曲領域とを定義する切開溝を含み、前記転写部材は、前記切開溝を境界として中心側に配置される転写部およびエッジ側に配置される折曲部を含み得る。
【0017】
前記クランプは、前記転写部材の前記折曲部を固定して折曲状態を維持させ得る。
【0018】
前記折曲部材は、前記転写部材の前記転写部が配置される中央溝を含むクランプ支持部と、前記中央溝の周囲に配置されるクランプ固定部と、前記クランプ固定部に着脱可能に配置されるクランプと、前記転写部材の大きさに応じて前記クランプを中央溝から外側に移動可能な移動支持部を含み得る。
【0019】
前記クランプは、前記クランプ固定部に装着されて前記転写部材を前記中央溝にガイドし、前記転写部材が前記中央溝に配置されるとき、前記折曲部が折り曲げられるように下方がより狭くなる構造で形成され得る。
【0020】
前記移送ヘッドは、ボディ部と、前記ボディ部の中央に位置し、前記転写部材の前記転写部に吸着するヘッドチャックと、前記ボディ部のエッジと前記ヘッドチャックとの間で移動可能であり、前記折り曲げられた前記折曲部を固定する移動固定部と、を含み得る。
【発明の効果】
【0021】
一実施形態によれば、保護フィルムを上に向くように逆方向に配置してカットすることによって、汚染物がベース層の上部に残る転写工程不良の問題を解決することができる。
【0022】
また、転写部材を移送ヘッドのヘッドチャック側に折って使用することによって、ヘッドチャックがフラックスなどにより汚染することを防止することができる。
【0023】
クランプを用いて転写部材を固定することによって発光素子をピックアップするとき転写部材とチャックの間の脱離を防止できるようにする。究極的には転写工程進行中に発生する転写工程不良の問題を最小化して生産収率が向上することができる。
【0024】
実施形態による効果は以上で例示した内容により制限されず、より多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】一実施形態による表示装置を示すレイアウト図である。
【
図3】
図1の画素のまた他の例を示す例示図である。
【
図4】
図2のA-A’に沿って切断した表示パネルの一例を示す断面図である。
【
図5】前述した発光素子の転写装置を用いて行われる発光素子の転写方法を示すフローチャートである。
【
図6】転写部材マザーガラスをロールトゥロール方式で提供する方法を説明するための斜視図である。
【
図7】転写部材のマザーガラスをシート型方式で提供する方法を説明するための斜視図である。
【
図8】支持部材上に逆順に配置された転写部材の断面図である。
【
図9】転写単位の大きさに転写部材のマザーガラスを切断する過程を示す概略図である。
【
図10】反転部材により順序が反転する転写部材を説明する概略図である。
【
図11】反転部材により順序が反転する転写部材を説明する概略図である。
【
図12】発光素子の転写装置を説明する概略図である。
【
図13】発光素子の転写装置を説明する概略図である。
【
図14】発光素子の転写装置を説明する概略図である。
【
図15】発光素子の転写装置を説明する概略図である。
【
図16】発光素子の転写装置を説明する概略図である。
【
図17】発光素子の転写装置を説明する概略図である。
【
図18】発光素子のボンディングを説明する概略図である。
【
図20】発光素子が配置された回路基板を説明する概略図である。
【
図22】ロボットにより順序が反転する転写部材を説明する概略図である。
【
図23】ロボットにより順序が反転する転写部材を説明する概略図である。
【
図25a】転写部材の切開溝の多様な変形例を示す図である。
【
図25b】転写部材の切開溝の多様な変形例を示す図である。
【
図25c】転写部材の切開溝の多様な変形例を示す図である。
【
図25d】転写部材の切開溝の多様な変形例を示す図である。
【
図26a】転写部材の多様な変形例を示す平面図である。
【
図26b】転写部材の多様な変形例を示す平面図である。
【
図26c】転写部材の多様な変形例を示す平面図である
【
図27】発光素子の転写装置を用いて行われる発光素子の転写方法を示すフローチャートである。
【
図29】発光素子の転写装置の移送ヘッドの上昇または下降を概略的に示す図である。
【
図30】発光素子の転写装置の移送ヘッドの上昇または下降を概略的に示す図である。
【
図31】発光素子の転写装置の移送ヘッドの上昇または下降を概略的に示す図である。
【
図32】転写部材の保護フィルムの剥離を説明する概略図である。
【
図33】発光素子のピックアップを説明する図である。
【
図34】クランプの分離過程を説明するための図である。
【
図35】クランプの分離過程を説明するための図である。
【
図36a】一実施形態によるクランプの平面図である。
【
図36b】一実施形態によるクランプの平面図である。
【
図36c】一実施形態によるクランプの平面図である。
【
図36d】一実施形態によるクランプの平面図である。
【
図37a】他の実施形態によるクランプの平面図である。
【
図37b】他の実施形態によるクランプの平面図である。
【
図38a】他の実施形態によるクランプの断面図である。
【
図38b】他の実施形態によるクランプの断面図である。
【
図38c】他の実施形態によるクランプの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現することができ、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範囲によってのみ定義される。
【0027】
素子(element)または層が他の素子または層の「上(on)」と称される場合は他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子が介在する場合をすべて含む。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。実施形態を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるから本発明が図示された事項に限定されるものではない。
【0028】
以下、添付する図面を参照して具体的な実施形態について説明する。
【0029】
図1は一実施形態による表示装置を示すレイアウト図である。
図2は
図1の画素の一例を示す例示図である。
図3は
図1の画素のまた他の例を示す例示図である。
【0030】
図1ないし
図3を参照すると、表示装置は動画や静止映像を表示する装置であって、モバイルフォン(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC(tablet personal computer)、およびスマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、移動通信端末機、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、UMPC(Ultra Mobile PC)などのような携帯用電子機器だけでなく、テレビ、ノートパソコン、モニタ、広告板、モノのインターネット(internet of things,IOT)などの多様な製品の表示画面として使用することができる。
【0031】
表示パネル100は第1方向DR1の長辺と第1方向DR1と交差する第2方向DR2の短辺を有する長方形形状の平面で形成される。第1方向DR1の長辺と第2方向DR2の短辺が出会うコーナー(corner)は所定の曲率を有するように丸く形成されるか直角に形成される。表示パネル100の平面形状は四角形に限定されず、他の多角形、円形または楕円形に形成することができる。表示パネル100は平坦に形成されているが、これに限られない。例えば、表示パネル100は左右側の端に形成され、一定の曲率を有するか変化する曲率を有する曲面部を含み得る。その他に、表示パネル100は曲がったり、反ったり、ベンディングされたり、折り畳まれたり、丸められるように柔軟に形成されることができる。
【0032】
表示パネル100は画像を表示するために画素PX、第1方向DR1に延びるスキャン配線、第2方向DR2に延びるデータ配線をさらに含み得る。画素PXは第1方向DR1と第2方向DR2でマトリックス状に配列される。
【0033】
画素PXそれぞれは
図2および
図3のように複数のサブ画素RP、GP、BPを含み得る。
図2と
図3では画素PXそれぞれが3個のサブ画素RP、GP、BP、すなわち第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPを含む場合を例示したが、本明細書の実施形態はこれに限られない。
【0034】
第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPはデータ配線のうちいずれか一つのデータ配線、およびスキャン配線のうち少なくとも一つのスキャン配線に接続され得る。
【0035】
第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPのそれぞれは長方形、正方形または菱形の平面形状を有することができる。例えば、第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPのそれぞれは
図2のように第1方向DR1の短辺と第2方向DR2の長辺を有する長方形の平面形状を有することができる。または、第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPのそれぞれは
図3のように第1方向DR1と第2方向DR2で同じ長さを有する辺を含む正方形または菱形の平面形状を有することができる。
【0036】
図2のように、第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPは第1方向DR1に配列され得る。または、第2サブ画素GPと第3サブ画素BPのうちいずれか一つと第1サブ画素RPは第1方向DR1に配列され、残りの一つと第1サブ画素RPは第2方向DR2に配列され得る。例えば、
図3のように、第1サブ画素RPと第2サブ画素GPは第1方向DR1に配列され、第1サブ画素RPと第3サブ画素BPは第2方向DR2に配列され得る。
【0037】
または、第1サブ画素RPと第3サブ画素BPのうちいずれか一つと第2サブ画素GPは第1方向DR1に配列され、残りの一つと第2サブ画素GPは第2方向DR2に配列され得る。または、第1サブ画素RPと第2サブ画素GPのうちいずれか一つと第3サブ画素BPは第1方向DR1に配列され、残りの一つと第3サブ画素BPは第2方向DR2に配列され得る。
【0038】
第1サブ画素RPは第1光を発光する第1発光素子を含み、第2サブ画素GPは第2光を発光する第2発光素子を含み、第3サブ画素BPは第3光を発光する第3発光素子を含み得る。ここで、第1光は赤色波長帯域の光であり、第2光は緑色波長帯域の光であり、第3光は青色波長帯域の光であり得る。赤色波長帯域は概ね600nm~750nmの波長帯域であり、緑色波長帯域は概ね480nm~560nmの波長帯域であり、青色波長帯域は概ね370nm~460nmの波長帯域であり得るが、本明細書の実施形態はこれに限られない。
【0039】
第1サブ画素RP、第2サブ画素GP、および第3サブ画素BPのそれぞれは光を発光する発光素子として無機半導体を有する無機発光素子を含み得る。例えば、無機発光素子はフリップチップ(flip chip)タイプのマイクロLED(Light Emitting Diode)であり得るが、本明細書の実施形態はこれに限られない。
【0040】
図2および
図3のように第1サブ画素RPの面積、第2サブ画素GPの面積、および第3サブ画素BPの面積は実質的に同一であり得るが、本明細書の実施形態はこれに限られない。第1サブ画素RPの面積、第2サブ画素GPの面積、および第3サブ画素BPの面積のうち少なくともいずれか一つはまた他の一つと異なってもよい。または、第1サブ画素RPの面積、第2サブ画素GPの面積、および第3サブ画素BPの面積のうち二つは実質的に同一であり、残りの一つは前記二つと異なってもよい。または、第1サブ画素RPの面積、第2サブ画素GPの面積、および第3サブ画素BPの面積は互いに異なってもよい。
【0041】
図4は
図2のA-A’に沿って切断した表示パネルの一例を示す断面図である。
【0042】
図4を参照すると、表示パネル100は基板SUB上に配置される薄膜トランジスタ層TFTLと発光素子LEとを含み得る。薄膜トランジスタ層TFTLは薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor,TFT)が形成される層であり得る。
【0043】
薄膜トランジスタ層TFTLはアクティブ層ACT、第1ゲート層GTL1、第2ゲート層GTL2、第1データ金属層DTL1、第2データ金属層DTL2、第3データ金属層DTL3、および第4データ金属層DTL4を含む。また、薄膜トランジスタ層TFTLはバッファ膜BF、ゲート絶縁膜130、第1層間絶縁膜141、第2層間絶縁膜142、第1平坦化膜160、第1絶縁膜161、第2平坦化膜180、および第2絶縁膜181を含む。
【0044】
基板SUBは表示装置を支持するためのベース基板またはベース部材であり得る。基板SUBはガラス材質のリジッド(rigid)基板であり得るが、本明細書の実施形態はこれに限られない。基板SUBはベンディング(Bending)、フォールディング(Folding)、ローリング(Rolling)などが可能なフレキシブル(Flexible)基板であり得る。この場合、基板SUBはポリイミド(PI)のような高分子樹脂などの絶縁物質を含むことができる。
【0045】
基板SUBの一面上にはバッファ膜BFが配置される。バッファ膜BFは空気または水分の浸透を防止するための膜であり得る。バッファ膜BFは交互に積層された複数の無機膜からなる。例えば、バッファ膜BFはシリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層、シリコンオキサイド層、チタンオキサイド層、およびアルミニウムオキサイド層のうち一つ以上の無機膜が交互に積層された多重膜で形成されることができる。バッファ膜BFは省略できる。
【0046】
バッファ膜BF上にはアクティブ層ACTが配置される。アクティブ層ACTは多結晶シリコン、単結晶シリコン、低温多結晶シリコン、および非晶質シリコンのようなシリコン半導体を含むか、酸化物半導体を含み得る。
【0047】
アクティブ層ACTは薄膜トランジスタTFTのチャネルTCH、第1電極TS、および第2電極TDを含み得る。薄膜トランジスタTFTのチャネルTCHは基板SUBの厚さ方向である第3方向DR3で薄膜トランジスタTFTのゲート電極TGと重なる領域であり得る。薄膜トランジスタTFTの第1電極TSはチャネルTCHの一側に配置され、第2電極TDはチャネルTCHの他側に配置される。薄膜トランジスタTFTの第1電極TSと第2電極TDは第3方向DR3でゲート電極TGと重ならない領域であり得る。薄膜トランジスタTFTの第1電極TSと第2電極TDはシリコン半導体または酸化物半導体にイオンがドープされて導電性を有する領域であり得る。
【0048】
アクティブ層ACT上にはゲート絶縁膜130が配置される。ゲート絶縁膜130は無機膜、例えばシリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層、シリコンオキサイド層、チタンオキサイド層、またはアルミニウムオキサイド層で形成されることができる。
【0049】
ゲート絶縁膜130上には第1ゲート層GTL1が配置される。第1ゲート層GTL1は薄膜トランジスタTFTのゲート電極TGと第1キャパシタ電極CAE1を含み得る。第1ゲート層GTL1は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成されることができる。
【0050】
第1ゲート層GTL1上には第1層間絶縁膜141が配置される。第1層間絶縁膜141は無機膜、例えばシリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層、シリコンオキサイド層、チタンオキサイド層、またはアルミニウムオキサイド層で形成されることができる。
【0051】
第1層間絶縁膜141上には第2ゲート層GTL2が配置される。第2ゲート層GTL2は第2キャパシタ電極CAE2を含み得る。第2ゲート層GTL2はモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成されることができる。
【0052】
第2ゲート層GTL2上には第2層間絶縁膜142が配置される。第2層間絶縁膜142は無機膜、例えばシリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層、シリコンオキサイド層、チタンオキサイド層、またはアルミニウムオキサイド層で形成されることができる。
【0053】
第2層間絶縁膜142上には第1接続電極CE1、第1サブパッドSPD1、およびデータ配線DLを含む第1データ金属層DTL1が配置される。データ配線DLは第1サブパッドSPD1と一体に形成されるが、本明細書の実施形態はこれに限られない。第1データ金属層DTL1はモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成されることができる。
【0054】
第1接続電極CE1は第1層間絶縁膜141と第2層間絶縁膜142とを貫通する第1コンタクトホールCT1を介して薄膜トランジスタTFTの第1電極TSまたは第2電極TDに接続される。
【0055】
第1データ金属層DTL1上にはアクティブ層ACT、第1ゲート層GTL1、第2ゲート層GTL2、および第1データ金属層DTL1による段差を平坦にするための第1平坦化膜160が配置される。第1平坦化膜160はアクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成されることができる。
【0056】
第1平坦化膜160上には第2データ金属層DTL2が配置される。第2データ金属層DTL2は第2接続電極CE2と第2サブパッドSPD2を含み得る。第2接続電極CE2は第1絶縁膜161と第1平坦化膜160を貫通する第2コンタクトホールCT2を介して第1接続電極CE1に接続される。第2データ金属層DTL2はモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成されることができる。
【0057】
第2データ金属層DTL2上には第2平坦化膜180が配置される。第2平坦化膜180はアクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成されることができる。
【0058】
第2平坦化膜180上には第3データ金属層DTL3が配置される。第3データ金属層DTL3は第3接続電極CE3と第3サブパッドSPD3を含み得る。第3接続電極CE3は第2絶縁膜181と第2平坦化膜180を貫通する第3コンタクトホールCT3を介して第2接続電極CE2に接続され得る。第3データ金属層DTL3は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成されることができる。
【0059】
第3データ金属層DTL3上には第3平坦化膜190が配置される。第3平坦化膜190はアクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成されることができる。
【0060】
第3平坦化膜190上には第4データ金属層DTL4が配置される。第4データ金属層DTL4はアノードパッド電極APD、カソードパッド電極CPD、および第4サブパッドSPD4を含み得る。アノードパッド電極APDは第3絶縁膜191と第3平坦化膜190を貫通する第4コンタクトホールCT4を介して第3接続電極CE3に接続され得る。カソードパッド電極CPDは低電位電圧である第1電源電圧の供給を受ける。第4データ金属層DTL4はモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成されることができる。
【0061】
アノードパッド電極APDとカソードパッド電極CPDのそれぞれ上には発光素子LEの第1コンタクト電極CTE1および第2コンタクト電極CTE2と接着力を高めるための透明導電層TCOが配置される。透明導電層TCOと第5サブパッドSPD5は、ITO(Indium Tin Oxide)およびIZO(Indium Zinc Oxide)のような透明な導電酸化物(transparent conductive oxide)で形成されることができる。
【0062】
アノードパッド電極APD、カソードパッド電極CPD、および第1パッドPD1上には保護膜PVXが配置される。保護膜PVXはアノードパッド電極APD、カソードパッド電極CPD、および第1パッドPD1の縁を覆うように配置される。保護膜PVXは無機膜、例えばシリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層、シリコンオキサイド層、チタンオキサイド層、またはアルミニウムオキサイド層で形成されることができる。他の実施形態で保護膜PVXは省略できる。
【0063】
発光素子LEは第1コンタクト電極CTE1と第2コンタクト電極CTE2がアノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDと対向するように配置されるフリップチップタイプのマイクロLEDであることを例示したが、これに限定するものではない。発光素子LEはGaNのような無機物質からなる無機発光素子であり得る。発光素子LEは第1方向DR1の長さ、第2方向DR2の長さ、および第3方向DR3の長さがそれぞれ数μmないし数百μmであり得る。例えば、発光素子LEは第1方向DR1の長さ、第2方向DR2の長さ、および第3方向DR3の長さがそれぞれ概ね100μm以下であり得る。
【0064】
発光素子LEはシリコンウエハのような半導体基板で成長して形成される。発光素子LEのそれぞれはシリコンウエハから基板SUBのアノードパッド電極APDとカソードパッド電極CPD上に移され得る。この場合、第1コンタクト電極CTE1とアノードパッド電極APDは接合工程により互いに接着される。また、第2コンタクト電極CTE2とカソードパッド電極CPDは接合工程により互いに接着される。第1コンタクト電極CTE1とアノードパッド電極APDは接合電極23を介して互いに電気的に接続され得る。また、第2コンタクト電極CTE2とカソードパッド電極CPDは接合電極23を介して互いに電気的に接続され得る。
【0065】
一例として発光素子LEの一面には接合電極23が配置される。接合電極23はレーザを用いた加圧溶融接合の接合物であり得る。ここで、加圧溶融接合は接合電極23が熱を受けて溶融して発光素子LEとアノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDとが溶融混合され、レーザ供給が終了することにより冷却されて固化した状態をいう。溶融混合された状態で冷却されて固化しながらも発光素子LEとアノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDによる導電性は維持されるので、アノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDと発光素子LEそれぞれを電気的に接続して物理的に接続することができる。したがって、接合電極23は発光素子LEの第1コンタクト電極CTE1と第2コンタクト電極CTE2上に配置されることができる。
【0066】
接合電極23は例えば、Au、AuSn、PdIn、InSn、NiSn、AgIn、AgSn、Al、Agまたは炭素ナノチューブ(CNT)などを含み得る。これらはそれぞれ単独でまたは2以上を組合わせて用いることができる。接合電極23の種類によって接合電極23はパッド電極上に蒸着して形成されるかスクリーンプリントなどの多様な方法によりパッド電極上に形成される。
【0067】
または、発光素子LEのそれぞれは転写部材を用いて基板SUBのアノードパッド電極APDとカソードパッド電極CPD上に移され得る。これについては
図5ないし
図38を参照して後述する。
【0068】
発光素子LEのそれぞれはベース基板SUB、n型半導体NSEM、活性層MQW、p型半導体PSEM、第1コンタクト電極CTE1、第2コンタクト電極CTE2を含む発光構造物であり得る。
【0069】
ベース基板SUBはサファイア基板であり得るが、本明細書の実施形態はこれに限られない。
【0070】
n型半導体NSEMはベース基板SUBの一面上に配置される。例えば、n型半導体NSEMはベース基板SUBの下面上に配置される。n型半導体NSEMはSi、Ge、Snなどのようなn型導電型ドーパントがドープされたGaNからなる。
【0071】
活性層MQWはn型半導体NSEMの一面の一部上に配置される。活性層MQWは単一または多重量子井戸構造の物質を含み得る。活性層MQWが多重量子井戸構造の物質を含む場合、複数の井戸層(well layer)とバリア層(barrier layer)が互いに交互に積層された構造であり得る。このとき、井戸層はInGaNで形成され、バリア層はGaNまたはAlGaNで形成されるが、これに限られない。または、活性層MQWはバンドギャップ(Band gap)エネルギが大きい種類の半導体物質とバンドギャップエネルギが小さい半導体物質が互いに交互に積層された構造であり得、発光する光の波長帯によって異なる3族ないし5族半導体物質を含むこともできる。
【0072】
以下、
図5ないし
図26を参照して一実施形態による発光素子の転写装置および方法について説明する。
【0073】
図5は前述した発光素子の転写装置を用いて行われる発光素子の転写方法を示すフローチャートである。
図6は転写部材マザーガラスをロールトゥロール方式で提供する方法を説明するための斜視図であり、
図7は転写部材のマザーガラスをシート型方式で提供する方法を説明するための斜視図である。
図8は支持部材上に逆順に配置された転写部材の概略図である。
図9は転写単位の大きさに転写部材のマザーガラスを切断する過程を示す概略図である。
図10および
図11は反転部材により順序が反転する転写部材を説明する概略図である。
図12ないし
図17は発光素子の転写装置を説明する概略図であり、
図18は発光素子のボンディングを説明する概略図であり、
図19は転写部材の除去を説明する概略図であり、
図20は発光素子が配置された回路基板を説明する概略図である。
図21は
図20のA領域の拡大図である。
図22および
図23はロボットにより順序が反転する転写部材を説明する概略図である。
図24は
図23のB領域の拡大図である。
【0074】
発光素子の転写方法の説明に先立ち、一実施形態による発光素子の転写装置について簡単に説明する。
【0075】
図9、
図12および
図13を参照すると、一実施形態による発光素子の転写装置は、転写部材20、保護フィルム30、反転部材90、移送ヘッド40を含み得る。
【0076】
転写部材20は粘着性または接着性を有するスタンプ層220、前記スタンプ層の一面に配置されるベース層210を含む。
【0077】
転写部材20は平面上で後述する転写領域ADに配置される転写部20-1と折曲領域NADに配置される折曲部20-2を含み得る。
【0078】
保護フィルム30は転写部材20のスタンプ層220の他面に配置されてスタンプ層220の汚染を防止する。
【0079】
保護フィルム30は平面上で転写領域ADと折曲領域NADを定義する切開溝20hを含み得る。
【0080】
転写領域ADは前記切開溝20hを境界として中心側に形成され、折曲領域NADは前記切開溝20hを境界としてエッジ側に形成される。
【0081】
反転部材90は転写部材20の上下左右を反転させる。
【0082】
移送ヘッド40は転写部材20のベース層210に吸着するヘッドチャック43を有して転写部材20の上下左右への移動を可能にする。
【0083】
それぞれの構成要素については、それを用いた転写方法に係る説明と共に以下の図面を参照して詳細に説明する。
【0084】
図5を参照すると、支持部材上に保護フィルムを有する転写部材のマザーガラスを配置する(
図5の段階S110)。
【0085】
ここで、支持部材Staは複数の転写部材20を支持する役割をする。支持部材Sta上に複数の転写部材20を整列して配置し得る。
【0086】
図6のように、転写部材のマザーガラス21-Bはロール状に巻かれたリールツーリール(reel to reel)タイプであり得る。転写部材のマザーガラス21-Bがリールツーリール方式で提供される場合、転写部材のマザーガラス21-Bを所望する幅だけに切断して使用することができる。転写部材のマザーガラス21-Bはベース層210およびベース層210の一面に配置されるスタンプ層220を含み、スタンプ層220の一面に配置される保護フィルム30-Bをさらに含み得る。
【0087】
ベース層210は、例えば、ガラスやプラスチックを含んでなる。保護フィルム30が、厚さが薄いガラスを含む場合、ガラスは超薄型強化ガラス(Ultra-thin glass)であり得る。または、ベース層210はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリウレタン(PU)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスルホン(PSF)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)などからなる。
【0088】
スタンプ層220はベース層210の一面に配置される。スタンプ層220は発光素子LEと粘着または接着され得る。スタンプ層220は接着性または粘着性を有する物質からなり、接着性を有する物質は、例えば、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などがあり、粘着性を有する物質は、例えば、アクリル系、ウレタン系、シリコン系粘着物質を含んでなる。スタンプ層220はベース層210の厚さより薄い厚さで形成されることができる。
【0089】
転写部材20の一面に保護フィルム30-Bが付着し、転写部材20の他面に移送ヘッド40が吸着する。転写部材20のスタンプ層220の一面に保護フィルム30-Bが付着し、スタンプ層220に汚染物が付着することを防止することができる。
【0090】
保護フィルム30-Bは例えば、ガラスやプラスチックを含んでなる。保護フィルム30-Bが、厚さが薄いガラスを含む場合、ガラスは超薄型強化ガラス(Ultra-thin glass)であり得る。また、
図7のように、転写部材のマザーガラス21-Bはシートタイプであり得る。
【0091】
図7および
図8を参照すると、保護フィルム30-Bを含む転写部材のマザーガラス21-Bは支持部材Staからベース層210、スタンプ層220および保護フィルム30-Bが順次積層されて配置される。ベース層210は一面が支持部材Staと対向し、他面がスタンプ層220と対向し、スタンプ層220は一面がベース層210と対向し、他面が保護フィルム30-Bと対向するように配置される。
【0092】
次の
図9を参照すると、前記保護フィルム30-Bを含む転写部材のマザーガラス21-Bを、前記支持部材上で転写単位の大きさに切断し、それぞれの転写単位の転写部材20上に切開溝20hを形成する(
図5の段階S120)。転写部材20は転写部20-1と折曲部20-2を含み得る。転写部20-1は切開溝20hを境界として発光素子を転写する転写領域ADを定義し、折曲部20-2は転写領域ADの周辺に配置された非転写領域NADを定義する。非転写領域NADは転写領域ADの第1方向(X軸方向)に隣接して配置される。非転写領域NADは切開溝20hを軸として折れ曲がる。切開溝20hは少なくとも転写部材20上の保護フィルム30の厚さと同一であるかさらに深い深さを有する。切開溝20hの位置、パターン、深さについては後述する
図25aないし
図25dを参照して説明する。
【0093】
このとき、切断および切開は機械的方式またはレーザ方式のような従来に知られている切断方法を用いることができる。転写単位の大きさは回路基板に1回に転写する大きさを意味する。
【0094】
次に、反転部材90を用いて前記複数個の転写部材20をピックアップして上下左右を反転させる(
図5の段階S130)。
【0095】
一例として
図10を参照すると、反転部材90が支持部材Staに整列配置された複数の転写部材20に付着した保護フィルム30の一面を吸着させる。
【0096】
反転部材90はステージ91、回転軸92およびステージ91と回転軸92を接続する接続部93を含み得る。回転軸92を中心にステージ91を180度回転させ得る。ステージ91は複数個のチャックを含み得る。複数個のチャックは静電チャック、粘着チャック、真空チャック、多孔性真空チャックのうちいずれか一つであり得る。ステージ91は複数個のチャックを用いて保護フィルム30の一面を吸着させ得る。
【0097】
図11および12を参照すると、反転部材90が保護フィルム30の一面を吸着した状態で180度回転して保護フィルム30が付着した転写部材20を上下左右反転させ得る。これにより、転写部材20は反転部材90から保護フィルム30、スタンプ層220、ベース層230が順に配置される。
【0098】
次の段階の説明に先立ち
図12および
図13を参照して、発光素子の転写装置である反転部材90と移送ヘッド40について説明する。
【0099】
図12および
図13を参照すると、反転部材90はステージ91、支持チャック95および上下移動部96をさらに含み得る。ステージ91は転写部材20を支持し、ステージ91は複数個の溝91-h1、91-h2を有し得、複数個の溝91-h1、91-h2内に支持チャック95と上下移動部96が埋め込まれて配置される。ステージ91の中央部に形成された第1溝91-h1に支持チャック95が配置され、第1溝91-h1に隣り合って配置された第2溝91-h2に上下移動部96が配置される。
【0100】
上下移動部96は第2溝91-h2内に配置されて上下方向に移動する。一例として、上下移動部96を上下移動させるための上下駆動部(図示せず)をさらに含み得る。上下駆動部はステージ91の一領域に設けられ、油圧シリンダとリンク部を含み得る。油圧シリンダは上下移動部96の駆動力を提供する。油圧シリンダには油圧ポンプが接続され得る。油圧ポンプは油圧ポンプを調節するための油圧ハンドルをさらに含み得る。油圧シリンダと油圧ポンプの位置に応じて駆動力の方向を転換させるための追加部材をさらに含み得る。上下移動部96を上下に移動させるための構成は単なる一例であり、これに限定されるものではなく、従来の知られている他の方法を採択しても構わない。
【0101】
上下移動部96が第2溝91-h2内に配置される場合、ステージ91の一平面は平坦に維持される。
【0102】
転写部材20が反転部材90上に配置される場合、転写部20-1は支持チャック95と重なり、上下移動部96とは重ならない。転写部20-1の保護フィルム30が支持チャック95により吸着し得る。折曲部20-2は上下移動部96と重なるように配置される。
【0103】
移送ヘッド40はボディ部41、クランプ42、およびヘッドチャック43を含み得る。
【0104】
ヘッドチャック43はボディ部41の一面の中央部に配置される。ヘッドチャック43は静電チャック、粘着チャック、真空チャック、多孔性真空チャックのうちいずれか一つのチャックを含み得る。ヘッドチャック43の吸着機能を有する面積は転写部材20の転写領域ADの面積と同じであるか小さい。
【0105】
クランプ42はボディ部41の一面にヘッドチャック43と隣接して配置され、水平方向に移動可能に配置される。クランプ42は水平方向でヘッドチャック43と近くなるか遠くなるように移動し得る。クランプ42はヘッドチャック43の外周面の少なくとも一部を囲むように配置されて左右対称に配置される。クランプ42の移動のために移送ヘッド40は、例えば、クランプ42を水平方向に移動を案内するガイドレールを備えるが、これに限定するものではない。
【0106】
前述した移送ヘッド40と反転部材90を用いて転写部材20の非転写領域NADの折曲部20-2を切開溝20hに沿って折った後転写部材20を持ち上げる(
図5の段階S135)。
【0107】
ヘッドチャック43は転写部材20の転写領域ADに重なり、非転写領域NADには重ならないように配置される。ヘッドチャック43はチャックの吸着機能を用いて転写部材20のベース層210の一面を吸着する。次に、上下移動部96が第3方向(z方向)に上昇し、切開溝20hを軸として、転写部材20の折曲部20-2を折って上げる。これは転写部材20の非転写領域NADは上下移動部96上に重なって配置されるので、上下移動部96が上昇する場合、非転写領域NADは上昇方向に力を受ける。反面、非転写領域NADと隣接して配置された転写領域DAは支持チャック95の吸着力によって固定される力を受ける。したがって、転写部材20の折曲部20-2は切開溝20hを軸として折れ上がって、非転写領域NADのベース層210はヘッドチャック43の側面に接する。これにより、転写部材20がヘッドチャック43の少なくとも3面を囲むようになる。次に、移送ヘッド40のクランプ42が水平方向でヘッドチャック43に近づくように移動して転写部材20の折曲部20-2を固定する。次に、反転部材90の支持チャック95は吸着を解除することによって反転部材90から転写部材20を脱着させる。
【0108】
移送ヘッド40はクランプ42が転写部材20を固定した状態で上昇して転写部材20を持ち上げる。クランプ42が転写部材20を固定するので、転写部材20が移送ヘッド40に強く付着する。
【0109】
次に、
図14のように、転写部材20の転写部20-1の保護フィルム30を剥離する(
図5の段階S140)。
【0110】
転写部材20と保護フィルム30との間の接着力または接着力より移送ヘッド40のヘッドチャック43と転写部材20の間の吸着力がより優れるので、保護フィルム30を容易に除去できる。
【0111】
図15を参照すると、移送ヘッド40がピックアップされた転写部材20を用いてドナー基板Dsから発光素子LEをピックアップする(
図5の段階S150)。
【0112】
発光素子LEは
図4で説明したように、ベース基板SUB、n型半導体NSEM、活性層MQW、p型半導体PSEM、第1コンタクト電極CTE1、第2コンタクト電極CTE2を含み得る。また、発光素子LEは接合電極23をさらに含み得る。接合電極23の接合については
図18で詳細に説明する。
【0113】
先に複数の発光素子LEが整列配置されたドナー基板Dsを準備する。ドナー基板Dsには粘着性のある物質が塗布される。粘着性を有する物質によりドナー基板Dsと複数の発光素子LEは互いに粘着し得る。
【0114】
移送ヘッド40がピックアップされた転写部材20をドナー基板Dsに移送して転写部材20の一面に発光素子LEを接着させる。転写部材20の転写領域ADのスタンプ層220に発光素子LEが接着される。
【0115】
その後、移送ヘッド40を第3方向(Z方向)に昇降させて、ドナー基板Dsから発光素子LEを分離させる。
【0116】
移送ヘッド40が第3方向(Z方向)にドナー基板Dsと発光素子LEとの間の粘着力(または接着力)よりも大きい引張力で引っ張らなければならない。このとき、移送ヘッド40が転写部材20を介してドナー基板Dsから発光素子LEを脱着するためには、移送ヘッド40と転写部材20との間の吸着力が、ドナー基板Dsと発光素子LEとの間の粘着力より大きくなければならない。一実施形態による、移送ヘッド40はクランプ42を用いてヘッドチャック43と転写部材20を共に固定する。したがって、移送ヘッド40が第3方向(Z方向)にドナー基板Dsと発光素子LEの間の粘着力(または接着力)よりも大きい引張力を加えても、ヘッドチャック43と転写部材20は強く固定されることができる。
【0117】
図16および
図17を参照すると、移送ヘッド40が、発光素子LEが付着した転写部材20を回路基板10上に整列させて、移送ヘッド40と転写部材20を脱着させる(
図5段階S160)。
【0118】
回路基板10は
図4の薄膜トランジスタ層TFTLを含む基板SUBであり得る。
【0119】
回路基板10には所定の厚さのフラックス24が塗布される。フラックス24はレーザを用いた加圧溶融工程で回路基板10と接合電極23の結合を容易する物質であり得る。フラックス24は脂溶性または水溶性であり、天然樹脂または合成樹脂を含み得る。フラックス24は液状またはゲル状であり得る。加圧溶融工程が完了した後にフラックス24は除去される。
【0120】
フラックス24は好ましくは発光素子LEより低い厚さで塗布されるが、発光素子LEなどの配置などにより一部の領域でフラックス24の厚さが発光素子LEの高さと同一であるかさらに厚くなる。
【0121】
移送ヘッド40は発光素子LEが付着した転写部材20を所望する位置まで移送した後、ヘッドチャック43の吸着を解除することによって転写部材20を移送ヘッド40から脱着させる。
【0122】
再び
図18を参照すると、転写部材20に付着した発光素子LEを回路基板10上にボンディングする(
図5の段階S170)。
【0123】
回路基板10上にボンディング対象になる発光素子LEが配置され、回路基板10に接する発光素子LEの一面には接合電極23が配置される。発光素子LEの他面には転写部材20が配置され、回路基板10、発光素子LEおよび転写部材20が互いに重なる。転写部材20上にレーザ透過部材8が配置される。
【0124】
レーザ透過部材8はレーザを透過させる材質で実現することができる。レーザ透過部材8はすべてのビーム透過性材質で実現可能である。
【0125】
レーザ透過部材8は、例えばクォーツ(Quartz)、サファイア(sapphire)、溶融シリカガラス(Fused Silica Glass)またはダイヤモンドのうちいずれか一つで実現することができる。しかし、クォーツ(Quarts)材質で実現されたレーザ透過部材8の物理的特性はサファイア(sapphire)で実現されたレーザ透過部材8の物理的特性と異なる。例えば、980nm Laserを照射する場合、クォーツ(Quarts)材質で実現されたレーザ透過部材8の透過率は85%~99%であり、サファイア(sapphire)で実現されたレーザ透過部材8の透過率は80%~90%であり得る。クォーツ(quartz)材質で実現されるレーザ透過部材8の損傷を防いで耐久性向上のために、クォーツ(quartz)材質で実現されるレーザ透過部材8の底面に薄膜コート層を形成することができる。レーザ透過部材8の底面に形成される薄膜コート層は通常の光学コーティングである誘電体コーティングまたはSiCコーティングまたは金属物質コーティングで実現することができる。
【0126】
上部加圧部材5はレーザ透過部材8と接続され得る。上部加圧部材5は一方向に加圧する。例えば、上部加圧部材5は第3方向Zの一方向に圧力を加える。そのため、上部加圧部材5と接続されたレーザ透過部材8が転写部材20を第3方向Zの一方向に加圧することができる。
【0127】
レーザ透過部材8で転写部材20を加圧する状態で接合電極23にレーザを照射することにより、レーザLSはレーザ透過部材8および転写部材20を透過して接合電極23に照射される。そのため、レーザLSが接合電極23の溶融温度まで接合電極23に熱を加え、回路基板10と接合電極23を加圧溶融接合し得る。ここで、加圧溶融接合はレーザLSの照射によって接合電極23が熱を受けて溶融して発光素子LEとアノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDが溶融混合され、レーザ供給が終了することにより冷却されて固化した状態をいう。溶融混合された状態で冷却されて固化しながらも発光素子LEとアノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDによる導電性は維持されるので、アノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDと発光素子LEそれぞれを電気的に接続して物理的に接続し得る。
【0128】
上部加圧部材5およびレーザ透過部材8は図示していない制御部により動作を制御する。例えば、制御部は圧力感知センサ(図示せず)と高さセンサ(図示せず)から入力されるデータを用いてレーザ透過部材8の動作を制御し得る。制御部は圧力感知センサからデータの入力を受けて圧力が目標値に到達するように上部加圧部材5を制御し、また、高さセンサからデータの入力を受けて高さの目標値に到達するように上部加圧部材5およびレーザ透過部材8を制御し得る。
【0129】
一実施形態で発光素子LEの一端に配置された接合電極23にレーザを照射して回路基板10に溶融接合する共晶ボンディングを説明したが、これに限定するものではなく、発光素子LEと回路基板10の間にソルダーボールを溶融させて接合するソルダボンディング、発光素子LEと回路基板10の間に異方性導電フィルムを加熱して接合するACF(anisotropic conductive film bonding)ボンディングのように従来に知られているボンディング方法のうちいずれか一つを採択してもよい。
【0130】
図19を参照すると、移送ヘッド40が転写部材20を回路基板10から除去することができる(
図5の段階S180)。
【0131】
図19を参照して、発光素子LEがボンディングされた回路基板10上に配置された転写部材20を移送ヘッド40に合着し、発光素子LEと転写部材20上の接着力より大きな引力で移送ヘッド40から転写部材20を第3方向(Z軸方向)に引っ張る。これにより、発光素子LEがボンディングされた回路基板10から転写部材20を脱着する。このとき、発光素子LEと回路基板10上の接着力が最も高く、転写部材20と移送ヘッド40の合着力がその次に高く、発光素子LEと転写部材20の付着力が最も低い。したがって、回路基板10、発光素子LE、転写部材20および移送ヘッド40が第3方向(Z方向)に重なっている状態で第3方向(Z方向)に力を加える場合、付着力が最も低い発光素子LEと転写部材20が互いに脱着される。
【0132】
次に、
図20を参照して、発光素子LEがボンディングされた回路基板10上のフラックス24を、フラックス洗浄剤を用いて除去する。フラックス洗浄剤は公知のフラックス洗浄剤(好ましくは、水系のフラックス洗浄剤)を使用することができる。例えば、フラックス洗浄剤は、Kao Corporation製のCLEANTHROUGH 750HS、CLEANTHROUGH 750K、Arakawa Chemical Industries,Ltd.製のPINE ALPHA ST-100Sなどが使用できるが、これに限定されるものではない。
【0133】
回路基板10を洗浄する際の洗浄条件は特に限られない。例えば、洗浄剤温度30~50℃で1~5分間(好ましくは40℃で2~4分間)の回路基板10を洗浄すればよい。
【0134】
図21を参照すると、発光素子LEは接合電極23を介して回路基板10のアノードパッド電極APDおよびカソードパッド電極CPDに接触し得る。
図4を参照して説明したように、発光素子LEの第1コンタクト電極CTE1は回路基板10のアノードパッド電極APDと接触し、発光素子LEの第2コンタクト電極CTE2はカソードパッド電極CPDに接触し得る。
【0135】
一実施形態ではフリップチップ発光素子を例示したが、これに限定するものではなく、垂直型発光素子を使用することもできる。
【0136】
一実施形態で説明したように、移送ヘッドから脱着可能であり、ヘッドチャック43より広い面積の一回性に使用可能な転写部材を用いることによって転写部材に汚染物、例えばフラックスなどの付着を考慮する必要がない。
【0137】
また、転写部材はボンディング過程の後に除去されるので、回路基板に塗布されたフラックスがレーザ透過部材に直接接触することを防止してレーザ透過部材の汚染を防止することができる。
【0138】
図22および
図23は他の実施形態による転写部材の反転方法を説明するための概略図であり、
図24は
図23のB領域の拡大図である。
【0139】
先立って、
図10ないし
図13を参照して支持部材Sta上に順次積層されたベース層210、スタンプ層220および保護フィルム30を反転部材90により積層順序を反転させる方法について説明した。
【0140】
図22ないし
図24を参照すると、反転部材90の代わりに複数個の関節を有する多関節ロボット(Robot)が支持部材Sta上に順次積層されたベース層210、スタンプ層220および保護フィルム30の積層順序を逆順に反転させる。
【0141】
より具体的には多関節ロボット(Robot)は多関節を有する本体R-10と本体R-10の先端に構成されて支持部材Staに収容された転写部材20を持ち上げるための吸着部R-90を含み得る。吸着部R-90は転写部材20を合着する合着用チャックR-95と、折曲部20-2を折って上げる上下移動部R-96を含む。多関節ロボットの本体R-10は公知の技術を適用できるので、詳細な説明は省略する。合着用チャックR-95と上下移動部R-96を含む吸着部材R-90は
図13を参照して説明した反転部材90と類似するので、詳細な説明は省略する。
【0142】
多関節ロボット(Robot)は合着用チャックR-95を用いて保護フィルム30の一面を吸着した状態で180度回転させて保護フィルム30が付着した転写部材20を上下左右反転させ得る。これにより、保護フィルム30が付着した転写部材20は保護フィルム30が下部に位置し、保護フィルム30上に転写部材20、すなわち、スタンプ層220とベース層230が順に位置する。
【0143】
多関節ロボット(Robot)はドナー基板Dsの位置まで反転して保護フィルム30が付着した転写部材20を移送する。他の変形例で、支持部材Staが多関節ロボット(Robot)に移動して保護フィルム30が付着した転写部材20を吸着させ得る。その後、
図14ないし
図21と同じ過程が行われる。
【0144】
図25aないし
図25dは転写部材の切開溝の多様な変形例を示す図である。
【0145】
図25aないし
図25dで保護フィルム30が付着した転写部材20は切開溝20hを含む。
【0146】
図25aないし
図25dで転写部材20はベース層210、スタンプ層220および保護フィルム30が順次積層されて形成される。切開溝20hは保護フィルム30でベース層210方向に形成される。
【0147】
図25aに示すように、切開溝20hは保護フィルム30とスタンプ層220を貫通するように形成されることができる。ベース層210には切開溝20hが形成されなくてもよい。
【0148】
図25bに示すように、切開溝20hは保護フィルム30を貫通するように形成されることができる。スタンプ層220およびベース層210には切開溝20hが形成されなくてもよい。
【0149】
図25cに示すように、切開溝20hは保護フィルム30を貫通してスタンプ層220の一部に形成されることができる。ベース層210には切開溝20hが形成されなくてもよい。
【0150】
図25dに示すように、切開溝20hは保護フィルム30とスタンプ層220を貫通してベース層210の一部に形成されることができる。
【0151】
図25aないし
図25dからわかるように、切開溝20hは少なくとも保護フィルム30を貫通するように形成され、転写部材20の一部に形成されるが、転写部材20全体を貫通するように形成されない。
【0152】
図26aないし
図26cは転写部材の多様な変形例を示す平面図である。
【0153】
図26aないし
図26cの転写部材20は転写部20-1と折曲部20-2とを含む。
図26aないし
図26cで実線はフールカットされた状態であり、点線はハーフカットされた状態である。
【0154】
図26aに示すように転写部材20-2は四角形の転写部20-1を囲む折曲部20-2を含み得る。転写部20-1と折曲部20-2との境界領域はハーフカットされ、
図25のaないしdを参照して説明したように切開溝20hが形成される。
【0155】
図26bに示すように転写部材20-2は四角形の転写部20-1の両端に配置される折曲部20-2を含み得る。転写部20-1と折曲部20-2との境界領域はハーフカットされて
図25のaないしdを参照して説明したように切開溝20hが形成される。
【0156】
図26cに示すように転写部材20-2は円形の転写部20-1を囲む折曲部20-2を含み得る。円形の折曲部20-2のフォールディングが容易になるように転写部20-1の円周に沿って複数個のノッチ20-FCが形成される。複数個のノッチ20-FCは一定間隔で離隔して形成される。
【0157】
転写部20-1と折曲部20-2との境界領域はハーフカットされ、
図25aないし
図25dを参照して説明したように切開溝20hが形成される。
【0158】
以下、
図27ないし
図38を参照して他の実施形態による発光素子の転写装置および方法について説明する。
【0159】
図27は発光素子の転写装置を用いて行われる発光素子の転写方法を示すフローチャートである。
【0160】
図28は折曲部材の構成を概略的に示す図であり、
図29ないし
図31は発光素子の転写装置の移送ヘッドの上昇または下降を概略的に示す図であり、
図32は転写部材の保護フィルムの剥離を説明する概略図であり、
図33は発光素子のピックアップを説明する図であり、
図34および
図35はクランプの分離過程を説明するための図である。
【0161】
他の実施形態に用いる反転部材は、
図5ないし
図26を参照して説明した発光素子の転写装置に採択された反転部材の上下移動部96および支持チャック95を含まず、転写部材20を支持する一面が平坦に形成される点で差がある。
【0162】
また、
図25ないし
図26を参照して説明する発光素子の転写装置に含まれない別途の折曲部材を用いて転写部材の折曲部を折り曲げて固定させる点で差がある。
【0163】
発光素子の転写方法の説明に先立ち、一実施形態による
図28ないし
図30を参照して発光素子の転写装置を説明する。
【0164】
図28ないし
図30を参照すると、一実施形態による発光素子の転写装置は、転写部材20、保護フィルム30、移送ヘッド140および折曲部材60を含み得る。
【0165】
転写部材20は粘着性または接着性を有するスタンプ層220、前記スタンプ層の一面に配置されるベース層210を含む。
【0166】
転写部材20は平面上で後述する転写領域に配置される転写部20-1と折曲領域に配置される折曲部20-2とを含み得る。
【0167】
保護フィルム30は転写部材20のスタンプ層220の他面に配置されてスタンプ層220の汚染を防止する。
【0168】
保護フィルム30は平面上で転写領域ADと折曲領域NADとを定義する切開溝20hを含み得る。転写領域ADは前記切開溝20hを境界として中心側に形成され、折曲領域NADは前記切開溝20hを境界としてエッジ側に形成される。
【0169】
移送ヘッド140はボディ部41、移動固定部142、およびヘッドチャック43を含み、前記転写部材20の上下左右への移動を可能にする。
【0170】
移動固定部142は後述するクランプ62の固定時に当接する面が傾斜を有するように形成される。移動固定部142が傾斜面を有することによって、折曲部20-2を固定するクランプ62が上下に移動するときに支持する効果を有する。また、移動固定部142と後述するクランプ62との固定時に当接する面が広くなってクランプ62を安定的に固定できる。このためにクランプ62の外部面も移動固定部142と同じ傾斜を有するように形成されることができる。
【0171】
ヘッドチャック43はボディ部41の一面の中央部に配置される。ヘッドチャック43は静電チャック、粘着チャック、真空チャック、多孔性真空チャックのうちいずれか一つのチャックを含み得る。ヘッドチャック43の面積は転写部材20の転写領域ADの面積と同じであるか小さくてもよい。
【0172】
移動固定部142はボディ部41の一面にヘッドチャック43と隣接配置され、水平方向に移動可能に配置される。移動固定部142は水平方向でヘッドチャック43と近くなるか遠くなるように移動し得る。移動固定部142はヘッドチャック43の外周面の少なくとも一部を囲むように配置され、左右対称に配置される。
【0173】
移動固定部142はボディ部41のエッジとヘッドチャック43との間で移動可能であり、折り曲げられた折曲部20-2を固定する。
【0174】
折曲部材60は脱着が可能なクランプ62を含む。
【0175】
折曲部材60はクランプ支持部61、クランプ固定部63およびクランプ固定部63に脱着可能なクランプ62を含み得る。
【0176】
クランプ支持部61は中央に第1溝61-h、第1溝61-hに隣接した領域に第2溝63-hを含み得る。第2溝63-h上にクランプ固定部63が配置される。クランプ固定部63上にクランプ62が配置される。クランプ62はクランプ固定部63に脱着可能に形成される。例えば、クランプ固定部63が一面にチャックを有し得る。チャックは静電チャック、粘着チャック、真空チャック、多孔性真空チャックのうちいずれか一つであり得る。他の例でクランプ固定部63とクランプ62は磁石を含み得る。
【0177】
クランプ62はクランプ固定部63に付着して転写部材20を前記中央溝61-hにガイドし得る。クランプ62は転写部材20が中央溝61hに配置されるとき折曲部20-2が折り曲げられるように下方がより狭くなる構造で形成される。クランプ62は下端に行くほど中央に近く傾くように形成される。すなわち、クランプ62は上端の開口幅が下段の開口幅より広い。クランプ62は転写部材20の折曲部20-2を固定して折曲状態を維持させる。
【0178】
それぞれの構成要素についてはそれを用いた転写方法に係る説明と共に以下の図面を参照して詳細に説明する。
【0179】
支持部材上に保護フィルムを有する転写部材のマザーガラスを配置する(
図27のS110)。
【0180】
前記保護フィルム30-Bを含む転写部材のマザーガラス21-Bは、前記支持部材上で転写単位の大きさに切断し、それぞれの転写単位の転写部材20上に切開溝20hを形成する(
図27のS120)。
【0181】
前述した
図27のS110およびS120は
図5の段階S110ないし段階S130と類似するので、重複する説明は省略する。
【0182】
次に、反転部材90を用いて前記複数個の転写部材20をピックアップして上下左右を反転させる(
図27のS130)。
【0183】
図10を参照して説明したように、反転部材90が支持部材Staに整列配置された複数の転写部材20に付着した保護フィルム30の一面を吸着させることができる。反転部材90はステージ91、回転軸92およびステージ91と回転軸92を接続する接続部93を含み得る。回転軸92を中心にステージ91を180度回転させ得る。ステージ91は複数個のチャックを含み得る。複数個のチャックは静電チャック、粘着チャック、真空チャック、多孔性真空チャックのうちいずれか一つであり得る。
【0184】
図11を参照すると、反転部材90が保護フィルム30の一面を吸着した状態で180度回転して保護フィルム30が付着した転写部材20を上下左右反転させ得る。これにより、転写部材20は反転部材90から保護フィルム30、スタンプ層220、ベース層230が順に配置される。
【0185】
次に、移送ヘッド140が転写部材20を吸着して折曲部材60上に位置させる。折曲部材60は転写部材20の折曲部20-2を折り曲げ、折り曲げられた折曲部20-2をクランプ62で固定する(
図27のS136)。
【0186】
図29および
図30を参照すると、移送ヘッド140のヘッドチャック43は転写部材20の転写部20-1に重なり、折曲部20-2には重ならないように配置する。ヘッドチャック43はチャックの吸着機能を用いて転写部材20のベース層210の一面を吸着する。その後、移送ヘッド140が上下左右に移動して折曲部材60上に転写部材20を位置させる。移送ヘッド140が上下左右に移動して折曲部材60の第1溝である中央溝61-h上に転写部材20の転写部20-2が重なるように位置させる。
【0187】
その後、移送ヘッド140を下方に移動して中央溝61-hに転写部材20の転写部20-2が配置されるようにする。中央溝61-hの開口幅は転写部材20の全体幅より小さい。したがって、転写部材20の転写部20-2が中央溝61-hに配置されると、折曲部20-2はクランプ62により切開溝20hを軸として折り曲げられる。これにより、転写部材20がヘッドチャック43の少なくとも3面を囲むことになる。
【0188】
移動固定部142がクランプ62側に移動してクランプ62の外側を圧迫してクランプ62がヘッドチャック43に堅固に固定される。
【0189】
その後、クランプ固定部63がクランプ62を脱着させて、移送ヘッド140はクランプ62を固定したまま上昇移動する。
【0190】
図32のように、転写部材20の転写部20-1の保護フィルム30を剥離する(
図27のS141)。
【0191】
転写部材20と保護フィルム30の間の接着力または接着力より移送ヘッド140のヘッドチャック43と転写部材20の間の吸着力がより優れるので、保護フィルム30を容易に除去することができる。
【0192】
図33のように、移送ヘッド140がピックアップされた転写部材20を用いてドナー基板Dsから発光素子LEをピックアップする(
図27のS151)。
【0193】
発光素子LEは
図4で説明したように、ベース基板SUB、n型半導体NSEM、活性層MQW、p型半導体PSEM、第1コンタクト電極CTE1、第2コンタクト電極CTE2を含み得る。また、発光素子LEは接合電極23をさらに含み得る。
【0194】
先に複数の発光素子LEが整列配置されたドナー基板Dsを準備する。ドナー基板Dsには粘着性を有する物質が塗布される。粘着性を有する物質によりドナー基板Dsと複数の発光素子LEは互いに粘着し得る。
【0195】
移送ヘッド140がピックアップされた転写部材20をドナー基板Dsに移送して転写部材20の一面に発光素子LEを接着させる。転写部材20の転写部20-1のスタンプ層220に発光素子LEが接着される。
【0196】
その後、移送ヘッド140を第3方向(Z方向)に昇降させて、ドナー基板Dsから発光素子LEを分離させる。
【0197】
移送ヘッド140が第3方向(Z方向)にドナー基板Dsと発光素子LEの間の粘着力(または接着力)よりも大きい引張力で引っ張らなければならない。このとき、移送ヘッド140が転写部材20を介してドナー基板Dsから発光素子LEを脱着するためには移送ヘッド140と転写部材20の間の吸着力がドナー基板Dsと発光素子LEの間の粘着力より大きくなければならない。一実施形態による、移送ヘッド140はクランプ42を用いてヘッドチャック43と転写部材20を共に固定する。したがって、移送ヘッド40が第3方向(Z方向)にドナー基板Dsと発光素子LEの間の粘着力(または接着力)よりも大きい引張力を加えても、ヘッドチャック43と転写部材20は強く固定される。
【0198】
図34および
図35のように、移送ヘッド40は折曲部材60上に移動して折曲部20-2を固定したクランプ42を脱着させる(
図27のS155)
【0199】
クランプ42はクランプ固定部63上に配置され、クランプ固定部63がクランプ42を付着させる。その後、移動固定部142がボディ部41のエッジ側に移動してクランプ42と分離される。次の移送ヘッド140が第3方向(Z方向)に昇降する。
【0200】
その後、移送ヘッド140が転写部材20を回路基板10上に整列させて、移送ヘッド140と転写部材20とを脱着させる(
図27のS160)。
【0201】
次に、転写部材20に付着した発光素子LEを回路基板10上にボンディングする(
図27のS170)。
【0202】
移送ヘッド140が転写部材20を回路基板10から除去する(
図27のS180)。
【0203】
【0204】
図36aないし
図36dは一実施形態によるクランプの平面図である。
【0205】
クランプ62は転写部材20の折曲部20-2に大きさと形状が対応するように形成される。クランプ62は複数個に分けられたユニットで形成される。複数個のユニットはそれぞれ平面上で移動可能に形成される。
【0206】
図26aと
図36aとを参照すると、転写部20-1が四角形に形成され、折曲部20-2が転写部20-1の周囲に配置される複数個の長方形ユニットで形成される。このような場合、クランプ62も互いに分離された複数個の長方形ユニットで形成されることができる。
【0207】
図26bと
図36bとを参照すると、転写部20-1が四角形に形成され、折曲部20-2が転写部20-1の両端に配置される2個の長方形ユニットで形成される。このような場合、クランプ62も互いに離隔して配置される2個の長方形ユニットで形成されることができる。
【0208】
図26c、
図36c、36dを参照すると、転写部20-1が円形に形成され、折曲部20-2が転写部20-1を囲むドーナツ状に形成されることができる。このような場合、クランプ62もドーナツ状に形成され、互いに分離された複数個のユニットで形成されることができる。
【0209】
図37aないし
図37dは他の実施形態によるクランプの平面図である。
【0210】
クランプ62は転写部材20の折曲部20-2に大きさと形状が対応するように形成される。クランプ62は複数個に分けられたユニットで形成される。クランプ62は移動ガイドGをさらに含み得る。複数個のユニットはそれぞれ移動ガイドG内で移動可能に形成される。移動ガイドG内には、例えば、ガイドレール(図示せず)が嵌められてクランプ62がスライド移動することができる。
【0211】
図26aと
図37aとを参照すると、転写部20-1が四角形に形成され、折曲部20-2が転写部20-1の周囲に配置される複数個の長方形ユニットで形成される。このような場合、クランプ62も互いに分離された複数個の長方形ユニットで形成されることができる。それぞれの分離した長方形ユニットは移動ガイドGに嵌められる。このような場合、分離した長方形ユニットは移動ガイドG内で移動可能である。
【0212】
図26bと
図37bとを参照すると、転写部20-1が四角形に形成され、折曲部20-2が転写部20-1の両端に配置される2個の長方形ユニットで形成される。このような場合、クランプ62も互いに離隔して配置される2個の長方形ユニットで形成されることができる。それぞれの分離した長方形ユニットは移動ガイドGに嵌められる。このような場合、分離した長方形ユニットは移動ガイドG内で移動可能である。
【0213】
一実施形態に示すようにクランプ62が複数個のユニットで形成され、それぞれの複数個のユニットが平面上で移動可能に形成される場合、多様な転写部材20に適用することができる。
【0214】
図38aないし
図38cは他の実施形態によるクランプの断面図である。
【0215】
図38aを参照すると、クランプ62は転写部材20の折曲部20-2に大きさと形状が対応するように形成される。クランプ62は移動ガイド68とフレーム69とをさらに含み得る。複数個のユニットはそれぞれ移動ガイド68内で移動可能に形成される。移動ガイド68内には、例えばガイドレール(図示せず)が嵌められてクランプ62がスライド移動し得る。フレーム69は移動ガイド68を支持する。
【0216】
図38bと
図38cとを参照すると、フレーム69は四角形や円形に形成される。フレーム69は転写部材20の折曲部20-2に大きさと形状が対応するように形成される。
【0217】
前述した実施形態で説明したように、保護フィルムを上に向くように逆方向に配置してカットすることによって、汚染物がベース層の上部に残る転写工程不良の問題を解決することができる。
【0218】
また、転写部材を移送ヘッドのヘッドチャック側に折って使用することによって、ヘッドチャックがフラックスなどにより汚染されることを防止することができる。
【0219】
クランプを用いて転写部材を固定することによって、発光素子をピックアップするときに転写部材とチャックの間の脱着を防止することができる。究極的には転写工程進行中に発生する転写工程不良の問題を最小化して生産収率が向上することができる。
【0220】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造することができ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0221】
100 表示パネル
10 回路基板
20 転写部材
20-1 転写部
20-2 折曲部
20h 切開溝
30 保護フィルム
23 接合電極
24 フラックス
LE 発光素子
40 移送ヘッド
90 反転部材