(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054098
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリ用支持装置
(51)【国際特許分類】
H04M 1/12 20060101AFI20240409BHJP
A47G 29/00 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
H04M1/12 Z
A47G29/00 A
A47G29/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023172493
(22)【出願日】2023-10-04
(31)【優先権主張番号】102022000020328
(32)【優先日】2022-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】523378815
【氏名又は名称】フェラリス グループ エスエージーエル
【氏名又は名称原語表記】FERRARIS GROUP SAGL
【住所又は居所原語表記】Corso San Gottardo 99 6830 CHIASSO (Switzerland)
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】フェラリス カルロ エドアルド
(72)【発明者】
【氏名】フェラリス ロレンゾ フィリベルト
【テーマコード(参考)】
3K100
5K023
【Fターム(参考)】
3K100AA14
3K100AC01
3K100AD01
3K100AE20
3K100AF03
3K100AG01
3K100AH30
3K100AJ02
5K023AA07
5K023KK01
5K023KK10
5K023PP05
5K023PP12
5K023PP16
(57)【要約】 (修正有)
【課題】装置の使用、操作を容易にでき、異なるタイプの携帯型処理、通信機器、若しくは、アクセサリへ適応できる磁気結合手段を提供する。
【解決手段】支持構造によって支持されるように適用される第1の部分(12)、及び携帯型処理及び/又は通信機器若しくはアクセサリを固定するための磁気手段を有する第2の部分(14)を有する支持装置(10)であって、第1及び第2の部分は一方を他方に関して回転できるようにするヒンジ手段(16)を介してピボット可能な方法で一体に結合され、支持装置は第2の部分が第1の部分に重ねられる最小サイズの第1の構成、及び第2の部分が第1の部分に関して選択された角度で回転される、少なくとも使用に関する第2の構成を採るように適合されるものであり、第1及び第2の部分は支持装置が最小サイズの構成から前記使用に関する選択された構成に、本が開くように構成されるようにヒンジ付けされる。
【選択図】
図3a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造(L)によって支持されるように適用される第1の部分(12)、及び、携帯型処理、及び/又は、通信機器(P、T)、若しくは、アクセサリを固定するための磁気手段(M1,M2,M3)を有する第2の部分(14)を有する携帯型処理、及び/又は、通信機器(P、T)、若しくは、アクセサリ用支持装置(10)であって、
前記第1、及び、第2の部分(12、14)は、ヒンジ軸(X)の周りに一方を他方に関して回転できるようにするヒンジ手段(16)を介して、ピボット可能な方法で一体に結合され、
前記支持装置(10)は、前記第2の部分(14)が、前記第1の部分(12)に重ねられる最小サイズの第1の構成、及び、前記第2の部分(14)が第1の部分(12)に関して選択された角度で回転される、少なくとも、使用に関する第2の構成を採るように適合されるものであり、
前記第1の部分(12)、及び、前記第2の部分(14)は、互いに平行であり、及び、ヒンジ軸(X)に平行である関連する端部(12‘、14’)に沿って、ヒンジ付けされ、その結果、前記支持装置は、最小サイズの構成から前記使用に関する選択された構成に、本のように、開くように構成されること、
を特徴とする携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリ用支持装置。
【請求項2】
前記第1、及び、第2の部分(12,14)は、
前記ヒンジ軸(X)に関して、対称に配置される第1、及び、第2の同数の複数の磁気要素(M1、M2、M3)を有し、その結果、前記第1、及び、第2の部分(12、14)の対称に対応する磁気要素(M1、M2、M3)は、前記装置の最小サイズの構成において互いに対向するように配置される、
請求項1に係る支持装置(10)。
【請求項3】
前記第1の部分(12)は、同じ第1の極性を有する第1の磁気要素(M1)に関する配置を有し、及び、前記第2の部分(14)は、前記第1の部分(12)の第1の磁気要素(M1)に関する前記配置の前記第1の極性とは反対の同じ第2の極性を有する第1の磁気要素(M1)に関する対称配置を有し、
前記第1の部分(12)は、それぞれが関連する極性を有する第2の磁気要素(M2、M3)に関する配置を有し、及び、前記第2の部分(14)は、それぞれが第1の部分(12)の第2の磁気要素(M2、M3)に関する前記配置の前記対称的に対応する磁気要素(M2、M3)に前記極性に一致する関連する極性を有する第2の磁気要素(M2、M3)に関する配置を有する、
請求項2に係る支持装置(10)。
【請求項4】
前記支持装置の前記第1、及び、第2の部分(12、14)の第1の磁気要素に関する前記配置の前記磁気要素(M1)は、周状に配置される、
請求項3に係る支持装置(10)。
【請求項5】
前記支持装置の前記第1、及び、第2の部分(12、14)の第2の磁気要素に関する前記配置の前記磁気要素(M2、M3)は、碁盤目、又は、五の目パターンで配置される、
請求項3に係る支持装置(10)。
【請求項6】
前記第1の部分(12)は、少なくとも、第1の極性を有する第3の磁気要素(M3)を有し、及び、前記第2の部分(14)は、少なくとも、前記第1の部分(12)の前記第3の磁気要素(M3)に対称に配置され、前記第1の部分(12)の前記第3の磁気要素(M3)の前記第1の極性と反対の第2の極性を有する第3の磁気要素(M3)を有する、
請求項2に係る支持装置(10)。
【請求項7】
前記第1、及び、第2の部分(12、14)は、同一形状を有し、及び、ヒンジ(16)に反対側の関連する端部(12“、14”)は、前記装置の最小サイズの構成において、使用者の指(F)の係合を容易にするように適合される凹部(18)を形成するように、互いに対向して面するように意図される対応するノッチ(12A、14A)を有する、
前記請求項のいずれか1つに係る支持装置(10)。
【請求項8】
前記装置を固定するためのプレート(30)を有し、
前記第1、及び、第2の部分(12、14)に磁気的に接続できるように適合される固定プレートは、前記支持構造(L)に安定して接着するようにデザインされる接着材料を有する第1の面(30a)、及び、少なくとも1つの凸状配置形態(32)を有する第2の、反対側の面(30b)を有する平面状の金属製の本体を有する、
前記請求項のいずれか1つに係る支持装置(10)。
【請求項9】
前記第1の部分(12)は、前記装置の前記第1の部分(12)の前記固定プレート(30)との磁気的接続構成で、前記固定プレート(30)の前記前記凸状配置形態(32)を受容するように適合される配置孔(34)を有する、
請求項8に係る支持装置(10)。
【請求項10】
前記第1の部分(12)、及び、前記第2の部分(14)は、板状要素として形成され、それぞれは、各磁気要素(M1、M2、M3)を受容するように適合される複数の台座(H1、H2、H3)を有する堅い本体(20)、及び、磁気要素(M1、M2、M3)で前記本体(20)の反対側の面に適用され、前記磁気要素(M1、M2、M3)によって生成される磁場に干渉しない一対の被覆要素(22)を有する、
前記請求項のいずれか1つに係る支持装置(10)。
【請求項11】
各被覆要素(22)は、前記関連する板状要素の本体(20)に安定して接着するように適合される堅い金属の第1の層、及び、前記携帯型処理、及び/又は、通信機器(P、T)、若しくは、アクセサリに接触して受容するように適合される柔らかい金属の第2の層を有する、
請求項10に係る支持装置(10)。
【請求項12】
少なくとも前記第2の部分(14)の本体(20)は、前記ヒンジ軸(X)に近接して、最小サイズの構成において、前記第1の部分(12)から反対に面する、少なくとも前記第2の部分(14)の表面に凹部を定義する薄い厚さの領域(R)を有する、
請求項10、又は、請求項11に係る支持装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンドに関し、特に、携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリ用の支持装置に関するが、好ましくは、携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリを支持構造に結合するために、限定されない。
より具体的には、本発明は、請求項1の前文に係る支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような支持装置は、例えば、スマートフォンやタブレット等の携帯型処理、及び/又は、通信機器を、モニタやラップトップ画面等のコンピュータの表示画面と並べて配置するために用いられる。有利には、携帯電話の充電器やライト等のアクセサリを、コンピュータの表示画面と並べて配置するためにも用いられる。その構造を変更することなく、また、上記の定義の一般的な考え方の範囲内で、そのような支持装置を、スマートフォン、又は、タブレットに関連付けて、別のスマートフォン(又は、タブレット)、又は、アクセサリとペアリングすることもできる。
【0003】
図1に、Rolling Square社によりEdgeという名称で販売されている従来技術に係る支持装置を示す。これは、平行面内で一方の部分が他方の部分に対して回転できるようにするピンによって、ピボット可能に結合される第1、及び、第2の平坦部分A、Bを有している。2つの部分のうちの1つ(図の部分A)は、コンピュータの表示画面等の支持構造に、又は、むしろ、その画面を支持するシェルに、それらの後部で、接着によって、安定して結合されるように配置される一方、他の部分(図の部分B)は、金属製のシェル、その一部、インサート、又は、接着要素を有するスマートフォン等の携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリを保持するための磁気手段を有している。
【0004】
図1aに、2つの部分が対向状態で重ね合わされている支持装置の最小サイズの構成を示し、また、
図1bに、磁気保持手段を有する部分が、支持構造に安定して結合されるように意図される部分に対して、選択され得る角度で回転される使用形態を示す。この構成では、
図2に示すように、支持装置の部分Aを、ラップトップLの表示画面(ただし、モニタのようなものでもよい)の背面で、ほぼ端に、結合し、また、部分Bを、スマートフォンPを画面と並ぶ位置に支持するために、表示画面の輪郭の外側に十分に突き出る角度だけ回転させる。当然のことながら、図ではスマートフォンが画面の横に接続される状態を示しているが、支持装置を適切に配置することによって、スマートフォンを画面の上部に接続することも可能である。
【0005】
不利なことに、従来技術に係るこのような支持装置は、携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリの向きを、それが関連付けられている表示画面に関して、広範囲に調整することを許容しないが、むしろ、画面が広がっている表面に関して、画面の背面の傾斜に拘束される。
【0006】
さらに、表示画面以外の支持構造の場合には、まったく効果がないわけではないにしても、不適切であることが判明している。
【0007】
本発明の目的は、従来技術の欠点を回避して、上述の問題に対する満足のいく解決策を提供することである。
【0008】
特に、本発明の目的は、ユーザにとって機器の最適な視認性を許容する、すなわち、携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリをコンピュータ(例えば、ラップトップやタブレット)の表示画面に対して、より一般的には、環境に対して、最適な位置に調整することを許容し、また、さまざまな支持構造に適応できる携帯型処理、及び/又は、通信機器用の支持装置を提供することである。
【0009】
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載の特徴を有する支持装置によって達成される。
【0010】
特定の実施形態は、従属請求項の主題を形成し、その内容は、本説明の不可欠な部分として理解されるべきである。
【0011】
要約すると、本発明は、支持される機器、又は、アクセサリの配置を調整できる、例えば、装置が結合される支持構造体に対する傾斜を調整できる構造を有する支持装置を構築する原理に基づいている。本発明は、また、装置の使用、及び、操作を容易にでき、同様に、異なるタイプの携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリへ適応できる磁気結合手段の提供に関する。
【0012】
装置に適用できる携帯型処理、及び/又は、通信機器は、スマートフォン、及び、タブレットを含む。装置に適用できるアクセサリは、電子デバイス用のランプ、又は、ワイヤレス充電ベースを含む。
【0013】
有利なことに、本発明に従って製造される装置は、異なるタイプの支持構造に容易に適合でき、また、一時的にであっても、それらに結合できる。また、この装置は、他の同様の(同一の)支持装置と組み合わせて、複雑な支持構造を生成できる。さらに、この装置の構造は、一対の支持装置を一緒に用いて、常に接続の安定性を確保しながら、携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリの範囲を拡張する。装置が適用される(又は、それによって支持されるように配置される)支持構造は、いくつかの非限定的な例を挙げると、ラップトップ画面、モニタ、タブレット、スマートフォン、壁、家具要素、又は、その他の同様の支持装置を含む。
【0014】
さらに有利なことに、装置の構造は、装置の両面で、同時に装置の両方のヒンジ部分で、機器、又は、アクセサリを装置に対して複数の方向で支持できるようにする。
【0015】
本発明のさらなる特徴、及び、利点は、添付の図面を参照しながら、非限定的な例として与えられる、実施形態の以下の詳細な説明において、より詳細に、示される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1a、1b、及び、2は、上述した、従来技術による支持装置、及び、コンピュータの表示画面と関連するその使用の図である。
図3a、及び、3bは、それぞれ、使用形態における本発明の主題である支持装置の斜視図、及び、側面図である。
図4a~4cは、本発明の主題である装置の最小サイズ、又は、閉じた形状の異なる角度からの図であり、また、
図4dは、装置を使用形状にするための使用者の介入を示す。
図5は、本発明の主題である支持装置の主要構成要素を示す分解斜視図である。
図6は、本発明の主題である支持装置の正面断面図であり、磁気要素の配置を示す。
図7は、支持構造への取り付けを意図した本発明の主題である装置の要素の斜視図である。
図8a~
図8dは、本発明の主題である装置のコンピュータ表示画面への適用と、そこへの携帯型通信機器の接続を順に示す。
図9a~9dは、本発明の主題である装置のさらなる使用方法を示す図である。
図10、及び、11は、本発明の主題である装置の特徴を示す。
【0017】
図において、同一、又は、機能的に同等の要素、又は、構成部分には、同じ参照番号を付している。
【0018】
携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリ用の本発明による支持装置が、その一般的な特徴とともに、
図3a、及び、3bに示されており、また、全体として、10で示されている。
【0019】
装置は、支持構造によって支持されるように適合された、例えば、支持構造(ここでは図示せず)に結合されるように適合された、第1の部分12、及び、機器、又は、アクセサリ(ここでは図示せず)を保持するように適合された第2の部分14を備える。第1、及び、第2の部分12、14は、プレート要素として生成され、また、ヒンジ軸Xの周りで一方の部分を他方の部分に対して回転できるようにするヒンジ手段16を介して、ピボット可能な方法で、互いに結合される。特に、部分12、14の部分は、互いに平行であり、また、ヒンジ軸に平行である関連する縁部12’、14’の部分に沿って、ヒンジ止めされており、その結果、装置は、部分12、及び、14が重ね合わされ、また、互いに面する最小サイズの構成から(
図4a~4dに示される)、選択される使用構成、例えば
図3a、3bに示される構成に、本のように開くように、構成され、部分14は、部分12に関して、選択可能な角度αだけ回転され、2つの部分の間に内角βを形成する。操作上、部分12に関する部分14の回転は、180°より小さい、と同等の、又は、より大きい角度であってもよい。
【0020】
有利には、第1の部分12、及び、第2の部分14は、装置が最小サイズの構成に閉じられたとき、どちらの部分も他方の部分の外形から突出することがないように、適合する形状を有している。第1の部分、及び、第2の部分は、装置の一実施形態では、交換可能であってもよい。
【0021】
図4a~
図4dを参照すると、ヒンジの反対側に配置される両部分12、14の縁部12''、14''のセグメントは、装置の最小サイズで互いに対向するように意図される対応するノッチ12a、14aを有し、装置の一方の側面に凹部18を形成する。この凹部は、
図4dに概略的に示すように、使用者の指Fの係合を容易にし、使用形態において、部分12、14を分離し、また、装置10を開けることができるように、適している。
【0022】
支持装置を構成する主たる構成要素を、
図5、及び、
図6に示し、これらの図を参照して、以下で説明する。
【0023】
第1の部分12、及び、第2の部分14は、それぞれ、好ましくは、貫通孔(図中、H1、H2、及び、H3として示され、この区別の重要性は以下の説明で明らかになる)が、それぞれの磁気要素(図中、M1、M2、及び、M3として示され、この区別の重要性は以下の説明で明らかになる)、例えば、磁化N52を有する磁石、を受け入れるように適合される形態で、複数のハウジングを支持する剛性の本体20、例えば、フライス加工されたアルミニウム金属本体を有している。ヒンジ手段は、例えば、鋼で構成できる。第1の部分12、及び、第2の部分14は、さらに、磁気要素における本体20の対向面に、すなわち、機器、又は、アクセサリを接触で取得し、及び、磁気的に保持するように配置される領域に、適用される一対のカバー要素22を有しており、カバー要素は、磁気要素と係合するハウジングの両面を覆うように適合されており、また、磁気要素によって生成される磁界に干渉しない。各カバー要素22は、関連するプレート要素の本体20に向かって面し、また、そこに、しっかりと接着するように適合される硬質材料の第1の層、及び、部分14が携帯型処理、及び/又は、通信機器、若しくは、アクセサリを接触で取得し、また、その滑りを制限するように適合される場合に、本体20の外側に面する軟質材料の第2の層を有している。
【0024】
有利には、本装置の第1、及び、第2の部分12、14は、それぞれ、ヒンジ軸Xに関して、対象に配置され、その結果、第1、及び、第2の部分の対応する磁気手段は、装置の最小サイズ構成において、互いに対向しながら、対象に、配置される、同符号の第1、及び、第2の複数の磁気手段を有している。
【0025】
特に、装置の各部分12、14は、周状に配置される磁気要素M1の第1のセット、及び、磁気要素M1の第1のセットの周状配置によって定義される領域内で、碁盤目、又は、五の目パターンで配置される磁気要素の第2のセットを有している。磁気要素の第1のセットは、アップル社のMagsafe技術に互換性のある配置で、配置される。有利には、支持される機器、又は、アクセサリ、例えば、金属パーツを有さない機器、又は、アクセサリ、のシェルに付着するように適合するアクセサリの金属製リングに、支持装置を提供できる。磁気要素の第2のセットは、アップル社のMagsafe技術に互換性がない機器、又は、アクセサリを支持するための(例えば、サブセット内の反対の極性の一対の磁気要素の間に延びる磁力線を閉じる金属製シェル、又は、インサートを有する機器、及び、アクセサリを保持するための)磁気要素M2の第1のサブセット、及び、装置を簡単に開けるための磁気要素M3の第2のサブセットを有している。
【0026】
図6に示すように、装置の第1の部分12は、同じ第1の磁性(図中、+で示される)を有する磁気要素M1の第1の配置を有し、また、装置の第2の部分14は、第1の部分の磁気要素M1の配置のその第1の磁性とは反対である、同じ第2の磁性(図中、-で示される)を有する磁気要素M1の第1の対称配置を有している。
【0027】
さらに、装置の部分12は、(磁気要素M2、及び、磁気要素M3の一部を有する)磁気要素の第2の配置を有しており、また、装置の第2の部分14は、それぞれが、部分12の磁気要素の第2の配置に関し対称的に対応する磁気要素の極性と一致する関連する極性を有している(磁気要素M2、及び、磁気要素M3の一部を有する)磁気要素の第2の対称配置を有している。
【0028】
最後に、部分12は、少なくとも、第1の極性を有する(磁気要素M3のサブセットに属する)第3の磁気要素を有しており、また、第2の部分14は、少なくとも、第1の部分の第3の磁気要素に対称的に配置され、第1の部分の第3の磁気要素の第1の極性とは反対の第2の極性を有する(磁気要素M3のサブセットに属する)第3の磁気要素を有している。
【0029】
図示の実施形態では、最小サイズの構成において、第1の部分12の磁気要素M1は、第2の部分14の磁気要素M1を引きつけるように合わせられ、第1の部分12の磁気要素M2は、第2の部分14の磁気要素M2に向かって、全て反発し、また、第1の部分12の磁気要素M3は、1つを除き第2の部分14の磁気要素M3に向かって、全て反発する。磁気要素のこの組み合わせは、装置が磁気的に閉じたままであるが、同時に、
図4に示すように、2つの部分を離す操作において、過度な力を適用することを要せずに、使用者によって、開けられるように、デザインされている。吸引力、及び、反発力を生成するためにそれぞれに捧げられるサブセットM3の磁気要素の数は、ヒンジによって支持される重量によって、変更でき、例えば、550g+/-50gの重量を支持することができるヒンジに関しては、1つの吸引磁石のみが、サブセットM3に提供される。
【0030】
当業者は、磁気要素M2の、及び、磁気要素M3の機能を、本発明の原理を外れることなく、入れ替えることができることを理解するだろう。
【0031】
本発明の有利な実施形態では、支持装置は、支持構造の領域に、磁気的に、支持装置を
固定する金属製固定プレート30を有している。固定プレートは、磁気的に、第1の部分12、又は、第2の部分14のいずれかに、連結され、また、支持構造にしっかりと接着するようにデザインされた接着物質を支持する第1の面30a及び、例えば、円筒形のピンのような、少なくとも1つの凸状位置合わせ形態を有する反対側の第2の面30bを有する平板状の金属製本体を有している。
【0032】
固定プレートによって、装置を、あらゆる支持構造のあらゆるタイプの表面、及び、材質に適用できるが、装置の第1の部分12を、取り外し可能な態様で、あらゆる金属面に、独立して、磁気的に、適用してもよい。異なる(非金属製の)支持構造に結合される複数の固定プレートによって、支持装置を、それらのそれぞれに適用でき、また、支持装置を、それらの間で、スムースに、また、素早く、移動できる。
【0033】
装置の第1の部分12は、装置が、第1の部分12を介して、固定プレートに時期的に接続される際に、固定プレート30の凸状位置合わせ形態32を受容するように適合される、貫通、又は、ブラインドのいずれかの、位置合わせ孔34を有している。これによって、装置を適切に配置でき、また、偶然による、又は、支持される機器、又は、アクセサリの重量による回転を防止できる。図示しないが、第2の部分も、同様の位置合わせ孔を有してもよい。有利には、位置合わせ孔34は、装置の配置に関して、調整の追加の自由を可能にするために、例えば、(
図8a~
図8dによりよく示されるように、)コンピュータ画面の端に関して、支持される機器のサイズを収容するために、2次元の1つに沿って、及び、ヒンジ軸Xに直交する装置の縦方向対称軸に正確に沿って、凸状形態32に関して、より大きく拡張している。有利には、位置合わせ貫通孔を、装置を固定プレートに結合する際に、本装置によって支持される機器、又は、アクセサリの有線パワーサプライのための供給用貫通孔としても用いてもよい。
【0034】
図8a~
図8dは、本発明の主題である支持装置に関する一連の使用を示している。
【0035】
図8aでは、固定プレート30は、ラップトップLの表示画面の背面に、その縁の近くに、接着手段によって、安定して、接続される。
図8bの支持装置の第1の部分12は、そこに、磁気的に、接続され、その装置に、スマートフォンPが、再び、磁気的接続によって(
図8c)、一時的に、保持される。スマートフォンPを、ラップトップLの画面に合わせ、特に、ヒンジ手段16を動かすことによって、第1の部分12に関して装置の第2の部分14を回転させることによって、スマートフォンを、ラップトップの画面の平面に関して、傾けることができる(
図8d)。本実施形態では、装置を水平方向に配置することによって、垂直方向に、スマートフォンを、ラップトップ画面と、側方で、組み合わすことができる。
【0036】
最小サイズの構成において、支持装置を、固定プレートに、また、一般的には、支持構造に、適用でき、支持装置は、支持構造の外殻から突出しないだろうし、また、支持構造の後ろのハーフスペースで、例示の場合のように、例えば、180°以上の角度で、第2の部分14を、必要に応じて、回転させることによって、使用構成に開かれる。
【0037】
図9a~
図9dは、本発明の主題である支持装置の他の可能な使用を示している。
【0038】
特に、
図9aに示すように、固定プレートの使用を介して、装置を、例えば、
図8bの例に関して、90°だけ回転される方向に沿って、その第1の部分12を、固定プレート30に、シンプルに、接続し、1つの支持装置を用いて、垂直(縦置き)から水平(横置き)モードに携帯型装置の配置を切り替え、また、固定プレート30の装置の部分12を回転することによって、ラップトップ画面に関して、垂直に配置できる。これにより、スマートフォンPを、ラップトップの画面の上端に接続し、横方向に支持できるようにする。
【0039】
装置の構造、また、特に、磁気要素の配置によっては、吸引力が、装置の両側に働き、装置によって、反対側で、スマートフォンPを、支持でき、その結果、リアカメラは、
図9bに示す構成において、ラップトップの使用者に面する。固定プレート30に装置の第2の部分14を適用し、また、第1の部分12によってスマートフォンPを支持することによって、この構成を達成できる。
【0040】
図9cは、タブレットT、又は、スマートフォンより重い同様の機器を、その他の点では安定し状態で、支持する装置、また、特に、一対の装置の他の使用例を示している。
【0041】
図9dは、所望の可変な角度での水平の仕事面S上への、この場合では、その面へ接着的に、又は、磁気的に結合する必要がない、支持載置のような、本発明の主題である装置の代わりの使用を示している。
【0042】
本発明の装置の図示しない適用の他の例は、できれば、装置の第1、又は、第2の部分12、14の磁気的配置と互換性のある、金属的、又は、磁気的表面を提供するアクセサリを相互接続することによって、壁のようなあらゆる種類の垂直方向支持構造へ、若しくは、三脚のような他の同様の、又は、異なる装置へ機器、又は、アクセサリを接続するものである。
【0043】
有利には、関連付けられる支持構造に関する、装置、又は、アクセサリの最適な傾斜角度を確実に達成するために、第2の部分14の本体30は、最小サイズの構成において、第1の部分から外側に向かう第2の部分の表面に凹部を定義する厚さが薄い領域Rを、ヒンジ軸Xの近くに、有している。この凹部は、部分14の横方向の全体に沿って、つまり、ヒンジ16の全体に沿って、延びている。第2の部分14を、最小サイズの構成から、第1の部分に関して180°以上の角度に回転する構成においては、この特徴によって、第2の部分は、装置10を適用する支持構造に関してより、装置の第2の部分とその構造との間で干渉が発生する前に、より大きい傾斜角度に到達できるようになる。例えば、コンピュータ画面の横に携帯型処理、又は、通信機器を配置するために、装置を用いる場合、この特徴によって、確実に、装置の第2の部分を、第1の部分に関して、最大280度まで、自由に、回転できる。当業者は、この特徴を、第1の部分12の本体30も適用できることを理解するだろう。
【0044】
これまでの説明における本発明の提示の実施例は、単なる例示として提供されており、また、本発明を限定するものではないことに注意すべきである。当業者は、容易に、本発明を異なる、しかしながら、ここで概説される原理から逸脱することがない、実施例に実行できるだろう。このことは、特に、本発明の支持装置をこの議論で言及されない、この議論で言及されない他の機器、又は、アクセサリを支持するための、他の支持構造に適用する可能性に適用する。さらに、モジュールシステムを構築し、及び、例えば、場合によっては、1つ以上の機器に関するワイヤレス充電機能を有する、複雑な充電ステーション(例えば、スマートフォン、1組のヘッドフォン、又は、スマートウォッチを規律ある方法で充電するためのもの)、又は、卓上ランプを生成するために、本発明の支持装置を、他の同様の支持装置に、個別に、又は、組み合わせても、使用できる。実際に、装置の第2の部分を、第2の、同様の装置の第1の部との磁気的接合に適用し、例えば、複数の軸の関節でつながれ、又は、機器、又は、より多くの、アクセサリに利用できる磁気的支持領域を有する2つ以上の装置の複雑な構成を達成する。
【0045】
本発明の原理を損なうことなく、実施例、及び、実行の詳細は、純粋に限定されない例示として、記述され、及び、図示されてきたことに関して、それによって、添付の請求項によって定義される発明の保護範囲から外れることなく、広く、変更できる。
【外国語明細書】