(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054185
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】極薄眼鏡
(51)【国際特許分類】
G02C 1/00 20060101AFI20240409BHJP
G02C 7/02 20060101ALI20240409BHJP
G02C 5/00 20060101ALI20240409BHJP
G02C 5/14 20060101ALI20240409BHJP
G02C 5/22 20060101ALI20240409BHJP
A45C 11/04 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
G02C1/00
G02C7/02
G02C5/00
G02C5/14
G02C5/22
A45C11/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】32
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024014767
(22)【出願日】2024-02-02
(62)【分割の表示】P 2019559298の分割
【原出願日】2018-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】519382857
【氏名又は名称】シンオプティクス,インク.
【氏名又は名称原語表記】THINOPTICS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ポンテ,ガディ
(72)【発明者】
【氏名】シャロン,タドモル
(57)【要約】 (修正有)
【課題】一時的に使用されるアイウェア、そして特に眼鏡(例えば、サングラス、老眼鏡、保護眼鏡等)は、持ち運びに便利なように、薄いデザインであることが有利である。本出願は、眼鏡フレームの厚さとそんなに違わない大きさのキャリングケースに折り畳まれて挿入されることが可能な極薄眼鏡を作成する便利な方法を提供する。
【解決手段】眼鏡の実施形態を示す。眼鏡はフレームを含み、フレームは、ブリッジでつながれた第1及び第2のレンズを含む。フレームの各側部からテンプルピースが延びる。テンプルピースとフレームとの間のヒンジ又はヒンジポイントが眼鏡の面内にあることが可能であり、これによって、テンプルピースは、折り畳むとフレームにぴったり又はほぼぴったり付くことが可能である。眼鏡の厚さは、折り畳まれた形態では約3.5mm未満(例えば、2.6mm)であることが可能である。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡であって、
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームと、
前記フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につないでいる第1のヒンジと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につないでいる第2のヒンジと、
を含み、
前記眼鏡の厚さが、前記折り畳まれた形態では、わずか3.5mmである、
眼鏡。
【請求項2】
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項3】
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項4】
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項5】
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項6】
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項7】
前記非球面レンズを前記フレームまで延ばす為に、前記レンズのエッジに付加レンズ材料が追加されている、請求項6に記載の眼鏡。
【請求項8】
前記フレームは剛体材料を含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項9】
請求項1に記載の眼鏡と、厚さが約4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステム。
【請求項10】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項11】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、正弦波形状のインサートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項12】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記対応するヒンジにつながる為の、オーバモールドされた、ジグザグ形状のインサートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項13】
前記オーバモールドされたインサートはプラスチックオーバモールドを含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項14】
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約3.2mmである、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項15】
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約2.6mmである、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項16】
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックスの非球面レンズを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項17】
前記フレームはポリカーボネートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項18】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項19】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一部が前記フレームと一体成形されている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項20】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一部が、前記フレームとは別個に成形されて、前記フレームに取り付けられている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項21】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が金属を含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項22】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項23】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が、前記フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項24】
前記フレームは色又はデザインを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項25】
前記ヒンジは、前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、前記フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、前記ループは前記ポケットに挿入されるように構成されている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項26】
前記ポケット及び前記ループの貫通穴に挿入されたピンを更に含み、前記ループは前記ピンを中心に回転するように構成されている、請求項25に記載の眼鏡。
【請求項27】
前記ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、請求項25に記載の眼鏡。
【請求項28】
眼鏡の製造方法であって、
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームを用意するステップと、
前記フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースを用意するステップと、
前記フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースを用意するステップと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につなぐ第1のヒンジを用意するステップと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につなぐ第2のヒンジを用意するステップと、
を含み、
前記眼鏡の厚さが、前記折り畳まれた形態では、わずか3.5mmである、
方法。
【請求項29】
前記フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記レンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記フレームを用意する前記ステップは、前記非球面レンズを、前記フレームに届くように延ばす為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記フレームを用意する前記ステップは、前記非球面レンズの前記エッジを厚くする為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームであって、前記2つのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズであり、前記非球面レンズのエッジが、前記非球面レンズの前記エッジを厚くする為の付加材料を含む、前記フレームと、
前記フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につないでいる第1のヒンジと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につないでいる第2のヒンジと、
を含む眼鏡。
【請求項36】
前記非球面レンズのインデックスは約1.5~1.75である、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項37】
前記眼鏡の厚さが、折り畳まれた形態では約3.5mm未満である、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項38】
前記フレームの厚さが約2mmである、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項39】
前記フレームはポリマーを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項40】
前記フレームはポリカーボネートを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項41】
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項42】
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項43】
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項44】
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項45】
請求項35に記載の眼鏡と、厚さが約4.35~4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステム。
【請求項46】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項47】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、正弦波形状のインサートを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項48】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、ジグザグ形状のインサートを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項49】
前記オーバモールドされたインサートはプラスチックフィレットを含む、請求項46~48のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項50】
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約3.2mmである、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項51】
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約2.6mmである、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項52】
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの両方が高インデックスの非球面レンズを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項53】
前記フレームはポリカーボネートを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項54】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項55】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジが前記フレームと一体成形されている、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項56】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジが、前記フレームとは別個に成形されて、前記フレームに取り付けられている、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項57】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項58】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が、前記フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されている、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項59】
前記フレームは色又はデザインを含む、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項60】
前記ヒンジは、前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、前記フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、前記ループは前記ポケットに挿入されるように構成されている、請求項35に記載の眼鏡。
【請求項61】
前記ポケット及び前記ループの貫通穴に挿入されたピンを更に含み、前記ループは前記ピンを中心に回転するように構成されている、請求項60に記載の眼鏡。
【請求項62】
前記ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、請求項60に記載の眼鏡。
【請求項63】
眼鏡の製造方法であって、
鼻ブリッジでつながれた2つのレンズ開口部を含むフレームを用意するステップと、
前記レンズ開口部に配置される2つのレンズであって、前記2つのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、前記2つのレンズを用意するステップと、
前記レンズの前記エッジを厚くして、前記レンズと前記レンズ開口部とのつながりを強化する為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップと、
前記フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースを用意するステップと、
前記フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースを用意するステップと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につなぐ第1のヒンジを用意するステップと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につなぐ第2のヒンジを用意するステップと、
を含む方法。
【請求項64】
前記フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを更に含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを更に含む、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを更に含む、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加する前記ステップによって、前記レンズが前記レンズ開口部のエッジまで延びる、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームであって、前記フレームの第1の端部に形成された第1のポケットと、前記フレームの第2の端部に形成された第2のポケットと、を含む前記フレームと、
前記フレームの前記第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、前記第1のテンプルピースは、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成されており、前記第1のテンプルピースは、前記テンプルピースの端部に形成された第1のループを含み、前記第1のループは、前記フレームの前記第1のポケットに挿入されるように構成されている、前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの前記第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、前記第2のテンプルピースは、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成されており、前記第2のテンプルピースは、前記テンプルピースの端部に形成された第2のループを含み、前記第2のループは、前記フレームの前記第2のポケットに挿入されるように構成されている、前記第2のテンプルピースと、
を含む眼鏡。
【請求項69】
前記第1及び第2のループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、請求項67に記載の眼鏡。
【請求項70】
前記第1のポケット及び前記第1のループの貫通穴に挿入されるように構成された第1のピンと、前記第2のポケット及び前記第2のループの貫通穴に挿入されるように構成された第2のピンと、を更に含む、請求項67に記載の眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照によって全開示内容が本明細書に組み込まれている、2017年9月15日に出願された米国特許仮出願第62/559,419号に関連するものと考えられてよい。
【0002】
文献の引用
本明細書中において言及される全ての公表文献及び特許出願は、それぞれ個々の公表文献又は特許出願が参照により具体的且つ個別に示されて組み込まれるのと同程度に、参照により完全な形で本明細書に組み込まれる。
【0003】
本出願は、アイウェアの分野に関する。
【背景技術】
【0004】
一時的に使用されるアイウェア、そして特に眼鏡(例えば、サングラス、老眼鏡、保護眼鏡等)は、持ち運びに便利なように、薄いデザインであることが有利である。そのような眼鏡は、キーホルダ、スマートフォン、衣服等に取り付けられた、コンパクトで使いやすいキャリングケースとともに使用されることも可能であり、或いは、ポケットや財布に入れられることも可能である。本出願は、眼鏡フレームの厚さとそんなに違わない大きさのキャリングケースに折り畳まれて挿入されることが可能な極薄眼鏡を作成する便利な方法を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様では、眼鏡の実施形態が提供される。眼鏡は、鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームと、フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第1のテンプルピースと、フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第2のテンプルピースと、第1のテンプルピースをフレームの第1の端部につないでいる第1のヒンジと、第2のテンプルピースをフレームの第2の端部につないでいる第2のヒンジと、を含み、眼鏡の厚さが、折り畳まれた形態では、わずか3.5mmである。
【0007】
幾つかの実施形態では、第1のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む。第2のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれている。第2のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれてよい。幾つかの実施形態では、第1のレンズ及び第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである。非球面レンズをフレームまで延ばす為に、レンズのエッジに付加レンズ材料が追加されてよい。幾つかの実施形態では、レンズのインデックスは約1.5~1.75である。他のインデックスも可能である。幾つかの実施形態では、眼鏡と、厚さが約4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステムが提供される。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方が、フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む。第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方が、フレームにつながる為の、オーバモールドされた、正弦波形状のインサートを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方が、対応するヒンジにつながる為の、オーバモールドされた、ジグザグ形状のインサートを含む。オーバモールドされたインサートはプラスチックオーバモールドを含んでよい。幾つかの実施形態では、眼鏡の厚さは、折り畳まれた形態では約3.2mmである。幾つかの実施形態では、眼鏡の厚さは、折り畳まれた形態では約2.6mmである。第1のレンズ及び第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックスの非球面レンズを含んでよい。フレームはポリカーボネートを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む。第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一部がフレームと一体成形されてよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一部が、フレームとは別個に成形されて、フレームに取り付けられている。第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方が金属を含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含む。第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方が、フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されてよい。フレームは、色又はデザインを含んでよい。幾つかの実施形態では、ヒンジは、第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、ループはポケットに挿入されるように構成されている。眼鏡は、ポケット及びループの貫通穴に挿入されたピンを含んでよく、ループはピンを中心に回転するように構成されている。幾つかの実施形態では、眼鏡は、ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを含む。
【0008】
別の態様では、眼鏡の製造方法が提供される。本方法は、鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームを用意するステップと、フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第1のテンプルピースを用意するステップと、フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第2のテンプルピースを用意するステップと、第1のテンプルピースをフレームの第1の端部につなぐ第1のヒンジを用意するステップと、第2のテンプルピースをフレームの第2の端部につなぐ第2のヒンジを用意するステップと、を含み、眼鏡の厚さが、折り畳まれた形態では、わずか3.5mmである。
【0009】
幾つかの実施形態では、本方法は、フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを含む。本方法は、第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを含んでよい。幾つかの実施形態では、本方法は、第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを含む。それらのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズであってよい。レンズのインデックスは約1.5~1.75であってよい。他のインデックスも可能である。幾つかの実施形態では、フレームを用意するステップは、非球面レンズを、フレームに届くように延ばす為に、非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む。フレームを用意するステップは、非球面レンズのエッジを厚くする為に、非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含んでよい。
【0010】
別の態様では、眼鏡の実施形態が提供される。眼鏡は、鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームであって、この2つのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズであり、非球面レンズのエッジが、非球面レンズがレンズ開口部のエッジに届くように非球面レンズを延ばす為の付加材料を含む、フレームと、フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第1のテンプルピースと、フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第2のテンプルピースと、第1のテンプルピースをフレームの第1の端部につないでいる第1のヒンジと、第2のテンプルピースをフレームの第2の端部につないでいる第2のヒンジと、を含む。
【0011】
幾つかの実施形態では、非球面レンズのインデックスは約1.5~1.75である。他のインデックスも可能である。眼鏡の厚さは、折り畳まれた形態では、わずか約3.5mm未満であってよい。フレームの厚さは、約2mmであってよい。フレームは、ポリマーを含んでよい。フレームは、剛体であってよい。フレームは、ポリカーボネートを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む。第2のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれている。第2のヒンジは、フレーム及びレンズの面内に含まれてよい。幾つかの実施形態では、眼鏡と、厚さが約4.35~4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステムが提供される。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方が、フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む。第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方が、フレームにつながる為の、オーバモールドされた、正弦波形状のインサートを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方が、フレームにつながる為の、オーバモールドされた、ジグザグ形状のインサートを含む。オーバモールドされたインサートは、プラスチックフィレットを含んでよい。幾つかの実施形態では、眼鏡の厚さは、折り畳まれた形態では約3.2mmである。眼鏡の厚さは、折り畳まれた形態では約2.6mmであってよい。幾つかの実施形態では、第1のレンズ及び第2のレンズの両方が高インデックスの非球面レンズを含む。フレームは、ポリカーボネートを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む。第1のヒンジ及び第2のヒンジがフレームと一体成形されてよい。幾つかの実施形態では、第1のヒンジ及び第2のヒンジが、フレームとは別個に成形されて、フレームに取り付けられている。第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含んでよい。幾つかの実施形態では、第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方が、フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されている。フレームは、色又はデザインを含んでよい。幾つかの実施形態では、ヒンジは、第1のテンプルピース及び第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、ループはポケットに挿入されるように構成されている。眼鏡及びヒンジは、ポケット及びループの貫通穴に挿入されたピンを含んでよく、ループはピンを中心に回転するように構成されている。眼鏡及びヒンジは、ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを含んでよい。
【0012】
更に別の態様では、眼鏡の製造方法が提供される。本方法は、鼻ブリッジでつながれた2つのレンズ開口部を含むフレームを用意するステップと、レンズ開口部に配置される2つのレンズであって、その2つのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、2つのレンズを用意するステップと、レンズのエッジを厚くして、レンズとレンズ開口部とのつながりを強化する為に、非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップと、フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第1のテンプルピースを用意するステップと、フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成された第2のテンプルピースを用意するステップと、第1のテンプルピースをフレームの第1の端部につなぐ第1のヒンジを用意するステップと、第2のテンプルピースをフレームの第2の端部につなぐ第2のヒンジを用意するステップと、を含む。
【0013】
幾つかの実施形態では、本方法は、フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを含む。本方法は、第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを含んでよい。幾つかの実施形態では、本方法は、第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを含む。非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップによって、レンズを、レンズ開口部のエッジに届くように延ばすことが可能である。
【0014】
別の態様では、眼鏡の実施形態が提供される。眼鏡は、鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームであって、フレームの第1の端部に形成された第1のポケットと、フレームの第2の端部に形成された第2のポケットと、を含むフレームと、フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、第1のテンプルピースは、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成されており、第1のテンプルピースは、このテンプルピースの端部に形成された第1のループを含み、第1のループは、フレームの第1のポケットに挿入されるように構成されている、第1のテンプルピースと、フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、第2のテンプルピースは、折り畳まれた形態では折り畳まれてフレームに付くように構成されており、第2のテンプルピースは、このテンプルピースの端部に形成された第2のループを含み、第2のループは、フレームの第2のポケットに挿入されるように構成されている、第2のテンプルピースと、を含む。眼鏡は、第1及び第2のループ内に挿入されるように構成されたベアリングを含んでよい。眼鏡は、第1のポケット及び第1のループの貫通穴に挿入されるように構成された第1のピンと、第2のポケット及び第2のループの貫通穴に挿入されるように構成された第2のピンと、を含んでよい。
【0015】
後述の特許請求の範囲において、本発明の新規な特徴を具体的に説明する。本発明の原理が利用される例示的実施形態を説明する後述の詳細説明と、以下の添付図面とを参照することにより、本発明の特徴及び利点がよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3B】ヒンジにつながるテンプルピースインサートの一実施形態を示す図である。
【
図4D】本明細書に開示の眼鏡の為のケースの一実施形態を示す図である。
【
図5B】ケース及びケース内に配置された眼鏡の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書では極薄眼鏡の実施形態を示す。眼鏡は薄いフレームを含み、フレームは、鼻ブリッジでつながった2つのレンズを含む。フレームの各端部からテンプルピースが延びる。テンプルピースは、折り畳むとフレーム及びレンズにぴったり又はほぼぴったり付くように構成されることが可能であり、折り畳んだ形態ではテンプルピースとフレームとの間に隙間がほとんど又は全くない。フレームは、プラスチック材料又はポリマー材料を含んでよく、そのような材料から全体が成形されてよい。このようなデザインは、フレームを非常に薄型にして(例えば、3.5mm未満の薄さにして)、ユーザが眼鏡を電話と重ねたり、財布に入れたり、ポケットに入れたりするなどして持ち運ぶことが容易に可能になることを考慮に入れたものであってよい。
【0018】
現時点で入手可能な薄型眼鏡は一般に、折り畳むとフレームにぴったり又はほぼぴったり付くように構成された伝統的なテンプルピースを含まない。そのようなテンプルピースは、ユーザに安定性をもたらすことが可能であるとともに、所望の美観作用をもたらすことが可能である。安定性を強化することにより、読書に限らず、様々な活動の実施中に眼鏡を装着することが可能になる。所望の美観作用は、テンプルピースを伝統的なスタイリッシュなテンプルピースデザインに似せることによって可能である。澤田雅広氏が製造するペーパーグラスは、折り畳むと、レンズに付くのではなく、レンズの上方に来るように構成された、湾曲したテンプルピースを利用する。これによって薄い眼鏡が製造されるが、この眼鏡は伝統的なデザインではない為に、多くのユーザに訴求するものにはならない可能性がある。
【0019】
図1A~Dは、眼鏡の一実施形態100の様々な図を示す。
図1Aの上面斜視図、及び
図1Bの正面図に示されるように、眼鏡100はフレーム102を含む。フレーム102は、第1のレンズ104及び第2のレンズ106を含む。レンズ104、106は、鼻ブリッジ108でつながっている。第1のレンズ104に隣接する、フレーム102の第1の側部から第1のテンプルピース110が延びる。第2のレンズ106に隣接する、フレーム102の第2の側部から第2のテンプルピース112が延びる。第1のテンプルピース110は、ヒンジ114でフレーム102につながっている。第2のテンプルピース112は、ヒンジ116でフレーム102につながっている。一方又は両方のテンプルピースがテンプルチップ部分118、120を含んでよい。
【0020】
幾つかの実施形態では、フレームはポリマーを含み、例えば、ポリカーボネートを含む。他の材料も可能である(例えば、アセテート、TR90、ULTEM等)。そのような材料は、非常に薄型でありながら、より伝統的な材料から作られる眼鏡に似せたスタイリッシュなデザインを生み出す為に使用されることが可能であることから、美観上有利である。そのような材料は更に、色や模様を付けることによって様々なスタイルにすることが可能な点も有利である。色や模様はUV印刷で付けることができ、UV印刷は、様々なスタイルを低コストで生成できることが有利でありうる。幾つかの実施形態では、レンズを傷つきにくくする為にハードコーティング処理が行われる。他のコーティングも可能である。例えば、反射防止コーティングや指紋防止コーティングも適用可能である。フレームは剛体材料を含んでよい(例えば、フレームは曲がらない)。
【0021】
レンズはポリカーボネートを含んでよい。幾つかの実施形態では、レンズ104、106は、フレーム102と一体成形されてよい。例えば、レンズとフレームは、1つの固体片(例えば、1つのポリカーボネート固体片)として成形されてよい。幾つかの実施形態では、レンズ104、106は、フレーム102とは別個に成形されて、後でフレームに取り付けられてよい。
【0022】
幾つかの実施形態では、鼻ブリッジ108は、フレームのそれ以外の部分と同じ材料(例えば、ポリカーボネート)を含む。幾つかの実施形態では、ブリッジ108は別の材料(例えば、ニチノール)を含んでよい。ブリッジ108とフレームの一部122とを組み合わせて、鼻パッドを全く使用せずに鼻に対する快適なフィット性を実現することが可能である。幾つかの実施形態では、別個の鼻パッドを使用して、フレームの、鼻と接触するエッジの、鼻との摩擦を高めることが可能である。眼鏡と鼻の間の摩擦を高める為に、低硬度エラストマ、グリットエンベデッドストリップ、マイクロテクスチャ等の材料がフレーム上で使用されてよい。幾つかの実施形態では、小さいギザギザをフレームに直接成形することによって、マイクロテクスチャが追加される。
【0023】
ヒンジ114、116は、フレーム102の面内にヒンジポイントを含んでよい。このように配置することによって、折り畳まれた形態では、テンプルピース110、112がフレーム102にぴったりと付いて水平に置かれることが可能になりうる。幾つかの実施形態では、フレーム102はヒンジ114、112を含む。他の構成も可能である。幾つかの実施形態では、ヒンジ114、116の全体が(例えば、
図6A~6Dに示されるように)フレーム102の面内にある。幾つかの実施形態では、ヒンジ114、116の一部がフレーム102と一体成形されている。幾つかの実施形態では、ヒンジ114、116の一部が別個に成形されて、フレーム102に取り付けられてよい。
【0024】
幾つかの実施形態では、テンプルピースは金属(例えば、ニチノール)を含む。テンプルピースは、折り畳むとフレームにぴったり付くように構成されてよい。幾つかの実施形態では、テンプルピースは、折り畳むとフレームにほぼぴったり付くように構成される。
【0025】
フレーム102とヒンジ114、116との間のつながりの強度を高める為に、ヒンジ114、116は、オーバモールドされた湾曲インサートを含んでよい。
図3A~3Cは、フレーム304とヒンジ306とをつなぐこと、又はフレームとヒンジのつながりを強化することのために使用されるインサート302の一実施形態を示す。
図3Aはインサート302の拡大図であり、
図3Bは、眼鏡100に配置されたインサートを示す図である。インサートは、幾つかの実施形態では、金属(例えば、ステンレス綱)を含んでよい。ヒンジの、オーバモールドされた金属インサートピースのデザインは、成形材料(例えば、ポリカーボネート)の耐久性について妥協することなく、引き抜き力が非常に大きいようになっている。波状デザイン及び丸み付きコーナーは全て、オーバモールドされたプラスチック材料の応力亀裂につながりかねない応力集中を低減するように働く。インサートの湾曲部分は、起伏のある形状を含んでよい。幾つかの実施形態では、インサートは、正弦波形状又はジグザグ形状を含む。
図3Aの拡大図に示されるように、インサート302はフィレット308を含んでよい。インサートの長さは、約3.5mm(又は約3mm、約4mm、約3~3.5mm、約3~4mm、約2~4mm、約3~5mm等)であってよい。インサートの幅は、約1.5mm(又は約1mm、約2mm、約1~2mm等)であってよい。上述のように、ヒンジとフレームのつながりが強いことにより、大きな引き抜き力を得ることが可能であり、そして、テンプルピースが、眼鏡100の極薄型の維持を可能にしながらも、眼鏡100をユーザの顔に適正配置するのに十分な圧力をかけることが可能になりうる。幾つかの実施形態では、テンプルピースからかかる力は、眼鏡をユーザの顔の安定位置に保持するのに十分でありうる。他の実施形態も可能である。例えば、ヒンジは、別の形状のヒンジ(例えば、直線的なヒンジ)を含んでよく、或いは別の方式でフレームにつながってよい。
【0026】
図3Cの拡大図に示されるように、テンプルピースはヒンジに、ねじ310で取り付けられてよい。他の構成も可能である(例えば、圧入ピン)。
【0027】
幾つかの実施形態では、テンプルピース114、116は、
図1A、及び
図1Dの側面図に示されるように、テンプルチップ118、120を含んでよい。
図1Dに示されるように、テンプルチップ118、120は、テンプルピースの他の部分より表面積が大きくてよい。このように表面積が大きいことは、テンプルピースからユーザの頭部にかかる圧力の一部を分散することに役立ちうる。テンプルチップ118、120は、テンプルピース114、116と同じ材料を含んでよい。幾つかの実施形態では、テンプルチップ118、120は、テンプルピース114、116と異なる材料を含む。例えば、テンプルチップは、低硬度エラストマ又はサーモスプラスチックを含んでよい。テンプルチップと頭部との間の摩擦を増やすこと、並びにテンプルチップ118、120の色をテンプルピース114、116の色と調和させることの為に、シリコーンやソフトタッチペイントのような材料が使用されてよい。
【0028】
図2A~2Dは、眼鏡の別の実施形態200の様々な図を示す。別段の記載がない限り、眼鏡200の特徴は、
図2A~2Dに示された眼鏡200の特徴と同じであってよい。
図2Aの上面斜視図、及び
図2Bの正面図に示されるように、眼鏡200はフレーム202を含む。フレーム202は、第1のレンズ204及び第2のレンズ206を含む。レンズ204、206は、鼻ブリッジ208でつながっている。第1のレンズ204に隣接する、フレーム202の第1の側部から第1のテンプルピース210が延びる。第2のレンズ206に隣接する、フレーム202の第2の側部から第2のテンプルピース212が延びる。第1のテンプルピース210は、ヒンジ214でフレーム202につながっている。第2のテンプルピース212は、ヒンジ216でフレーム202につながっている。
図2Dの側面図に最もよく示されているように、一方又は両方のテンプルピースがテンプルチップ部分218、220を含んでよい。
【0029】
図2E及び2Fは、折り畳んだ形態の眼鏡200を示す。
図2Eの正面図に示される眼鏡200は、フレーム202、レンズ204、206、及びブリッジ208を含む。テンプルピース210、212は、折り畳むと、フレーム202及びレンズ204、206に付く。ヒンジ214、216は、テンプルピース210、213をフレーム202につなぐ。テンプルチップ218、220が見えており、これらはテンプルピースに対して下方に角度付けされている。
図2Fは、折り畳んだ形態の眼鏡200の上面図を示しており、眼鏡が薄型であることがハイライトされている。
【0030】
図1C、2C、及び2Fの上面図に示されるように、眼鏡100の構成要素は極薄型を含んでよい。フレームの厚さは約2mmであってよい。他の厚さも可能である(例えば、約1.5~3.5mm、約1.75~2.25mm、約1.8~2.2mm、約1.9~2.1mm、約1~3mm、約2~4mm等)。テンプルピースの厚さは約0.6mmであってよい。他の厚さも可能である(例えば、約0.5~0.7mm、約0.4~0.8mm、約0.3~0.9mm、約0.5~1.0mm等)。幾つかの実施形態では、テンプルピースがレンズの上に折り畳まれた折り畳み形態での眼鏡の厚さは、約3.2mmである。他の厚さも可能である(例えば、約3.5mm未満、約3~3.5mm、約3~4mm、約3.25~3.75mm、約3~3.4mm等)。
【0031】
幾つかの実施形態では、折り畳まれた形態での眼鏡の厚さは、約2.6mmである。例えば、フレームの厚さは約2mmであってよい。テンプルピースの厚さは、それぞれ約0.6mmであってよい。折り畳まれた形態においてテンプルピース同士が重ならない実施形態では、眼鏡全体の厚さは約2.6mmである。これと同じ寸法の構成要素を有していて、折り畳まれた形態においてテンプルピース同士が重なり合う実施形態では、眼鏡の厚さは約3.2mmである。
【0032】
幾つかの実施形態では、折り畳まれた形態での眼鏡(例えば、眼鏡100)の体積は、わずか約5cm3(例えば、約4.9cm3)である。他の体積も可能である(例えば、約4.9cm3、約4~5cm3、約4~6cm3、約4cm3、約6cm3等)。幾つかの実施形態では、眼鏡(例えば、眼鏡100)の表面積は、約95.5cm2(例えば、約94.45cm2)である。他の表面積も可能である(例えば、約90~100cm2、約80~100cm2、約90~110cm2等)。幾つかの実施形態では、眼鏡(例えば、眼鏡100)の質量が約7.9g(例えば、約7.87g)である。他の質量も可能である(例えば、約7g、約8g、約7~8g、約7~9g、約7~10g等)。幾つかの実施形態では、眼鏡の体積は、折り畳まれた形態では、わずか約6cm3(例えば、約5.75cm3)である。他の体積も可能である(例えば、約5.5cm3、約6cm3、約5~6cm3、約5~7cm3、約4~7cm3、約5~8cm3、約4~6cm3、約3~5cm3、7cm3超等)。幾つかの実施形態では、眼鏡(例えば、眼鏡200)の表面積は、約109cm2(例えば、約108.65cm2)である。他の表面積も可能である(例えば、約110cm2、約100~110cm2、約100~120cm2、約90~110cm2、約90~120cm2、約80~120cm2、120cm2超、約70~100cm2等)。幾つかの実施形態では、眼鏡(例えば、眼鏡200)の質量は、約8.9g(例えば、約8.895g)である。他の質量も可能である(例えば、約8g、約9g、約8~10g、約7~10g、約8-11g等)。
【0033】
幾つかの実施形態では、眼鏡の重量は、約10g未満である。例えば、幾つかの実施形態では、眼鏡の重量は、約9.8gである。他の重量も可能である(例えば、8~10g、7~10g、約7g、約8g、約9g、約10g、10g超等)。そのように軽量であることにより、眼鏡は非常に持ち運びしやすくなることが可能であり、例えば、スマートフォンに乗せたり、財布に入れたり、ポケットに引っかけたりしての持ち運びが非常にしやすくなることが可能である。更に、軽量であることで、ユーザにとっての眼鏡のかけ心地が非常によくなることが可能である。
【0034】
幾つかの実施形態では、本明細書に開示の眼鏡は、一方又は両方のレンズが非球面であってよい。高インデックス材料の非球面レンズは、薄型を維持しながら十分な視力矯正を有利に行いうる。幾つかの実施形態では、高インデックス材料の屈折率は約1.5~1.75(例えば、約1.53~1.74、約1.5~1.8、約1.4~1.8、約1.4~1.75等)である。幾つかの実施形態では、非球面レンズは複数の倍率を含み、各倍率は、例えば、下部が近距離の読書用、その近距離読書ゾーンの上方のセクションが中間距離(コンピュータ画面など)の読み取り用、そして、遠くの前方をまっすぐ見る為の非屈折の遠距離ゾーン用である。非球面レンズは、レンズの中央部分に厚いセクションがあって、レンズのエッジに向かって薄くなってよい。この薄くなることは、問題を提起する可能性がある。レンズがエッジに向かって薄くなりすぎて、眼鏡のフレームとの良好なつながりが得られなくなる可能性がある為である。本願発明者等が発見したところによれば、フレームのエッジに付加材料を追加することで、眼鏡のユーザにとって望ましい光学環境を維持しながら、レンズとフレームとのつながりを有利に強化することが可能である。この材料は、高インデックスの非球面レンズを形成する材料とは別個であり、視力矯正を行うものではない。この材料は、レンズ及びフレームを安定させる為に追加される透明な材料を含んでよい。
【0035】
眼鏡が薄型であることで、非常に薄くて持ち運びが容易なケースに眼鏡を入れることが可能になりうる。その一実施形態を
図4A~4Eに示す。
図4Aは、ケース400の上面斜視図を示す。ケース400は、上部部分402と、
図4Eの底面斜視図に示されている下部部分404とを含む。上部部分402と下部部分404はヒンジでつながっており、
図5A及び5Bに示されるように開く。ラッチ406を使用して、ケースを閉じた状態に保つことが可能である。
【0036】
ケース400は、
図4Bの正面図、及び
図4Dの側面図に示されるように、非常に薄型である。幾つかの実施形態では、ケースの厚さは約4.5mmである。他の厚さも可能である(例えば、4.35~4.5mm、4.25~4.75mm、4.2~4.7mm、4~4.5mm、3~5mm、3~6mm、2~5mm、3mm、3.2mm、3.5mm等)。
【0037】
上部部分及び下部部分は、
図4A~4Eに示されるように卵形であってよい。他の形状も可能である(例えば、矩形)。幾つかの実施形態では、ケースは、スマートフォンの背面に(例えば、両面テープ、マジックテープ(登録商標)、摺動溝、スナップ等で)取り付けられるように構成されてよい。ケースが薄型であることにより、有利なことに、スマートフォンに追加される厚さを最小限に抑えることが可能であり、ユーザは、眼鏡ケースを容易に他の日常アイテムとともに持ち運べるようになる。ケースは、アルマイト処理された艶消しアルミニウム、又は適切なコーティングが施されたステンレス綱と、ポリカーボネート/ABSコアとを含んでよい。
【0038】
図5Aはケースの一実施形態500を示しており、この図は、上部部分502と下部部分504が分離されている、開いた形態を示している。図に示されるように、上部部分502及び下部部分504の内側に、本明細書に開示のような、折り畳まれた形態の眼鏡512(
図5B)を受ける形状の凹部508、510がある。眼鏡に適合する形状にされたこれらの凹部は、眼鏡がケース内で押されないように眼鏡を保護することが可能である。眼鏡が薄型なので、ケースは、(例えば、約4.5mmの)極薄でありながら、この保護を実現することが可能である。
図5Bに示されるように、眼鏡512の周囲の凹部には余裕がある。凹部のこのような形状により、ケースは多様なスタイルの眼鏡を保持することが可能であり、これによって、1種類のケースを製造するだけで様々なスタイルの眼鏡に対応することが可能である。幾つかの実施形態では、凹部を形成する材料は、ポリカーボネート/ABSを含む。
【0039】
図6A~6Dは、本明細書に開示の眼鏡に使用可能なヒンジの実施形態を示す。
図6Aに示されるように、ヒンジ600は、テンプルピース602の端部において、テンプルピース602から形成される。テンプルピースの端部は、ループ604に成形される。このループには、ベアリング(例えば、デルリンなどの低摩擦プラスチックベアリング)が挿入されてよい(図示せず)。ヒンジアセンブリ600は、フレーム622内に成形されたポケット620(
図6B)に挿入される。テンプルピース及びベアリングを捕捉する為に、フレーム及びベアリング材料に貫通穴が開けられ、ピンが挿入される。テンプルピース及びヒンジアセンブリは、薄くても堅牢な材料(例えば、ステンレス綱)を含んでよい。このヒンジ構成により、ヒンジの全体又は大部分が眼鏡のフレーム及びレンズの面内にあることが可能であり、これによって眼鏡の全体厚さが最小限に抑えられる。この構成では、厚さ2mmのフレームと厚さ0.6mmのテンプルピースとを有する眼鏡の全体厚さは、テンプルピース同士が交差する場所以外の、アセンブリのほぼ全体を通して2.6mmになる。幾つかの実施形態では、折り畳まれた形態においてテンプルピース同士が重ならないように構成されることが可能であり、厚さは、眼鏡全体を通して2.6mmである。
【0040】
図6Cは、
図6A及び6Bのヒンジアセンブリ600を使用する眼鏡630の一実施形態の正面図を示す。一方のテンプルピース602だけがフレーム632につながっているように示されている。ポケット620は、フレーム632のもう一方の側に示されている。
図6Dは眼鏡630の上面図を示しており、折り畳まれたテンプルピースがいかにぴったりとフレームに付いているかを示している。
【0041】
本明細書において、ある特徴又は要素が別の特徴又は要素の「上に(on)」あると言及された場合、その特徴又は要素は、直接その別の特徴又は要素に接していてよく、或いは、介在する特徴及び/又は要素が存在してもよい。これに対し、ある特徴又は要素が別の特徴又は要素の「直接上に(directly on)」あると言及された場合、介在する特徴及び/又は要素は存在しない。又、当然のことながら、ある特徴又は要素が別の特徴又は要素に「接続されている(connected)」、「取り付けられている(attached)」、又は「結合されている(coupled)」と言及された場合、その特徴又は要素は、直接その別の特徴又は要素に接続されているか、取り付けられているか、結合されていてよく、或いは、介在する特徴又は要素が存在してもよい。これに対し、ある特徴又は要素が別の特徴又は要素に、「直接接続されている(directly connected)」、「直接取り付けられている(directly attached)」、又は「直接結合されている(directly coupled)」と言及された場合、介在する特徴又は要素は存在しない。そのように記載又は図示された特徴及び要素は、1つの実施形態に関して記載又は図示されているが、他の実施形態にも当てはまってよい。又、当業者であれば理解されるように、ある構造又は特徴が別の特徴に「隣接して(adjacent)」配置されていて、その構造又は特徴が言及された場合、その言及は、隣接する特徴と部分的に重なり合うか、隣接する特徴の下層となる部分を有してよい。
【0042】
本明細書において使用された術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示の限定を意図したものではない。例えば、本明細書において使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかに矛盾する場合を除き、複数形も同様に包含するものとする。更に、当然のことながら、「comprises(含む)」及び/又は「comprising(含む)」という語は、本明細書で使用された際には、述べられた特徴、手順、操作、要素、及び/又は構成要素の存在を明記するものであり、1つ以上の他の特徴、手順、操作、要素、構成要素、及び/又はこれらの集まりの存在又は追加を排除するものではない。本明細書では、「及び/又は(and/or)」という用語は、関連付けられて列挙されたアイテムのうちの1つ以上のアイテムのあらゆる組み合わせを包含するものであり、「/」と略記されてよい。
【0043】
「下に(under)」、「下方に(below)」、「下方の(lower)」、「上方の(over)」、「上方の(upper)」などのような空間的に相対的な語句は、本明細書では、図面に示されるような、1つの要素又は特徴と別の要素又は特徴との関係を説明する場合に説明を簡単にする為に使用されてよい。当然のことながら、この空間的に相対的な語句は、使用時又は操作時の器具の、図面で描かれる向きに加えて、それ以外の向きも包含するものとする。例えば、図面内の器具が反転された場合、別の要素又は特徴の「下に(under)」又は「真下に(beneath)」あると記載された要素は、その別の要素又は特徴の「上に(over)」方向づけられることになる。従って、例えば、「下に(under)」という語句は、「上に(over)」及び「下に(under)」の両方の向きを包含しうる。本装置は、他の方向づけ(90度回転又は他の方向づけ)が行われてよく、それに応じて、本明細書で使用された空間的に相対的な記述子が解釈されてよい。同様に、「上方に(upwardly)」、「下方に(downwardly)」、「垂直方向の(vertical)」、「水平方向の(horizontal)」などの用語は、本明細書では、特に断らない限り、説明のみを目的として使用される。
【0044】
「第1の」及び「第2の」という語句は、本明細書では様々な特徴/要素(手順を含む)を説明する為に使用されてよいが、これらの特徴/要素は、文脈上矛盾する場合を除き、これらの語句によって限定されるべきではない。これらの語句は、ある特徴/要素を別の特徴/要素と区別する為に使用されてよい。従って、本発明の教示から逸脱しない限り、第1の特徴/要素が後述時に第2の特徴/要素と称されてもよく、同様に、第2の特徴/要素が後述時に第1の特徴/要素と称されてもよい
【0045】
本明細書及び後続の特許請求の範囲の全体を通して、別段に記述しない限りは、「含む(comprise)」という後、及びその変形である「含む(comprises)」、「含む(comprising)」などは、方法及び物品(例えば、装置(device)及び方法を含む構成及び装置(apparatus))において様々な構成要素が相互連帯して使用されてよいことを意味する。例えば、「含む(comprising)」という語は、述べられた全ての要素又はステップの包含を意味するものであって、他のあらゆる要素又はステップの排除を意味するものではないことを理解されたい。
【0046】
実施例において使用される場合も含め、本明細書及び特許請求の範囲において使用されているように、且つ、特に断らない限り、あらゆる数値は、「約(about)」又は「およそ(approximately)」という語句が前置されているものとして読まれてよく、たとえ、その語句が明示的に現れていなくても、そのように読まれてよい。「約(about)」又は「およそ(approximately)」という語句は、大きさ及び/又は位置を示す場合に、記載された値及び/又は位置が、妥当な予想範囲の値及び/又は位置に収まっていることを示す為に使用されてよい。例えば、数値は、述べられた値(又は値の範囲)の±0.1%の値であってよく、述べられた値(又は値の範囲)の±1%の値であってよく、述べられた値(又は値の範囲)の±2%の値であってよく、述べられた値(又は値の範囲)の±5%の値であってよく、述べられた値(又は値の範囲)の±10%の値であってよく、他のそのような値であってよい。本明細書で与えられるいかなる数値も、文脈上矛盾する場合を除き、その値の前後のおおよその値も包含するものと理解されたい。例えば、値「10」が開示されている場合は、「約10」も開示されている。本明細書に記載のいかなる数値範囲も、そこに包含される全ての副範囲を包含するものとする。又、当然のことながら、当業者であれば適正に理解されるように、ある値が開示されていれば、その値「以下の」値、その値「以上の」値、及びそれらの値の間の可能な範囲も開示されている。例えば、値「X」が開示されていれば、「X以下の」値、及び「X以上の」値(例えば、Xが数値の場合)も開示されている。又、本出願全体を通して、データが幾つかの異なるフォーマットで与えられていること、並びにこのデータが終点及び始点を表していて、これらのデータ点の任意の組み合わせにわたる範囲を有することも理解されたい。例えば、特定のデータ点「10」及び特定のデータ点「15」が開示されていれば、10と15の間の値だけでなく、10及び15より大きい値、10及び15以上の値、10及び15より小さい値、10及び15以下の値、及び10及び15に等しい値も開示されていると見なされる。2つの特定の単数の間の各単数も開示されていることも理解されたい。例えば、10及び15が開示されていれば、11、12、13、及び14も開示されている。
【0047】
ここまで様々な例示的実施形態を説明してきたが、特許請求の範囲によって示される本発明の範囲から逸脱しない限り、様々な実施形態に対して、幾つかある変更のいずれが行われてもよい。例えば、記載された各種方法ステップが実施される順序は、代替実施形態では変更されてよい場合が多く、代替実施形態によっては、1つ以上の方法ステップがまとめてスキップされてもよい。装置及びシステムの様々な実施形態の任意選択の特徴が、実施形態によっては含まれてよく、実施形態によっては含まれなくてよい。従って、上述の説明は、主に例示を目的としたものであり、特許請求の範囲に明記されている本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【0048】
本明細書に含まれる実施例及び具体例は、本発明対象が実施されうる具体的な実施形態を、限定ではなく例示として示す。言及されたように、他の実施形態が利用されたり派生したりしてよく、本開示の範囲から逸脱しない限り、構造的な、或いは論理的な置換又は変更が行われてよい。本発明対象のそのような実施形態は、本明細書においては、個別に参照されてよく、或いは、「本発明」という言い方でまとめて参照されてよく、「本発明」という言い方で参照することは、あくまで便宜上であって、本出願の範囲を、実際には2つ以上が開示されていても、いずれか1つの発明又は発明概念に自発的に限定することを意図するものではない。従って、本明細書では特定の実施形態を図示及び説明してきたが、この、示された特定の実施形態を、同じ目的を達成するように作られた任意の構成で置き換えてよい。本開示は、様々な実施形態のあらゆる翻案又は変形を包含するものである。当業者であれば、上述の説明を精査することにより、上述の複数の実施形態の組み合わせ、及び本明細書に具体的な記載がない他の実施形態が明らかになるであろう。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡であって、
固定された鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームと、
前記フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につないでいる第1のヒンジであって、ねじ又はピンによって前記第1のテンプルピースにつながれている前記第1のヒンジと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につないでいる第2のヒンジであって、ねじ又はピンによって前記第2のテンプルピースにつながれている前記第2のヒンジと、
を含み、
前記眼鏡の厚さが、前記折り畳まれた形態では、前記フレームの厚さと、第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方の厚さとを含み、3.5mm以下である、
眼鏡。
【請求項2】
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項3】
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項4】
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項5】
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項6】
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項7】
前記非球面レンズを前記フレームまで延ばす為に、前記レンズのエッジに付加レンズ材料が追加されている、請求項6に記載の眼鏡。
【請求項8】
前記フレームは剛体材料を含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項9】
請求項1に記載の眼鏡と、厚さが約4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステム。
【請求項10】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項11】
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約3.2mmである、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項12】
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約2.6mmである、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項13】
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックスの非球面レンズを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項14】
前記フレームはポリカーボネートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項15】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項16】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一部が前記フレームと一体成形されている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項17】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一部が、前記フレームとは別個に成形されて、前記フレームに取り付けられている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項18】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が金属を含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項19】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項20】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が、前記フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項21】
前記フレームは色又はデザインを含む、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項22】
前記ヒンジは、前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、前記フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、前記ループは前記ポケットに挿入されるように構成されている、請求項1に記載の眼鏡。
【請求項23】
前記ポケット及び前記ループに挿入されたピンを更に含み、前記ループは前記ピンを中心に回転するように構成されている、請求項22に記載の眼鏡。
【請求項24】
前記ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、請求項22に記載の眼鏡。
【請求項25】
眼鏡の製造方法であって、
固定された鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームを用意するステップと、
前記フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースを用意するステップと、
前記フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースを用意するステップと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につなぐ第1のヒンジであって、ねじ又はピンによって前記第1のテンプルピースにつながれている前記第1のヒンジを用意するステップと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につなぐ第2のヒンジであって、ねじ又はピンによって前記第2のテンプルピースにつながれている前記第2のヒンジを用意するステップと、
を含み、
前記眼鏡の厚さが、前記折り畳まれた形態では、前記フレームの厚さと、第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方の厚さとを含み、3.5mm以下である、
方法。
【請求項26】
前記フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記レンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記フレームを用意する前記ステップは、前記非球面レンズを、前記フレームに届くように延ばす為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記フレームを用意する前記ステップは、前記非球面レンズの前記エッジを厚くする為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースは、金属を含む、請求項1に記載の眼鏡。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
本明細書に含まれる実施例及び具体例は、本発明対象が実施されうる具体的な実施形態を、限定ではなく例示として示す。言及されたように、他の実施形態が利用されたり派生したりしてよく、本開示の範囲から逸脱しない限り、構造的な、或いは論理的な置換又は変更が行われてよい。本発明対象のそのような実施形態は、本明細書においては、個別に参照されてよく、或いは、「本発明」という言い方でまとめて参照されてよく、「本発明」という言い方で参照することは、あくまで便宜上であって、本出願の範囲を、実際には2つ以上が開示されていても、いずれか1つの発明又は発明概念に自発的に限定することを意図するものではない。従って、本明細書では特定の実施形態を図示及び説明してきたが、この、示された特定の実施形態を、同じ目的を達成するように作られた任意の構成で置き換えてよい。本開示は、様々な実施形態のあらゆる翻案又は変形を包含するものである。当業者であれば、上述の説明を精査することにより、上述の複数の実施形態の組み合わせ、及び本明細書に具体的な記載がない他の実施形態が明らかになるであろう。
〔付記1〕
眼鏡であって、
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームと、
前記フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につないでいる第1のヒンジと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につないでいる第2のヒンジと、
を含み、
前記眼鏡の厚さが、前記折り畳まれた形態では、わずか3.5mmである、
眼鏡。
〔付記2〕
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記3〕
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記4〕
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、付記1に記載の眼鏡。
〔付記5〕
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、付記1に記載の眼鏡。
〔付記6〕
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、付記1に記載の眼鏡。
〔付記7〕
前記非球面レンズを前記フレームまで延ばす為に、前記レンズのエッジに付加レンズ材料が追加されている、付記6に記載の眼鏡。
〔付記8〕
前記フレームは剛体材料を含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記9〕
付記1に記載の眼鏡と、厚さが約4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステム。
〔付記10〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記11〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、正弦波形状のインサートを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記12〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記対応するヒンジにつながる為の、オーバモールドされた、ジグザグ形状のインサートを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記13〕
前記オーバモールドされたインサートはプラスチックオーバモールドを含む、付記10~12のいずれか一項に記載の眼鏡。
〔付記14〕
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約3.2mmである、付記1に記載の眼鏡。
〔付記15〕
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約2.6mmである、付記1に記載の眼鏡。
〔付記16〕
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方が、高インデックスの非球面レンズを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記17〕
前記フレームはポリカーボネートを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記18〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記19〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一部が前記フレームと一体成形されている、付記1に記載の眼鏡。
〔付記20〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一部が、前記フレームとは別個に成形されて、前記フレームに取り付けられている、付記1に記載の眼鏡。
〔付記21〕
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が金属を含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記22〕
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記23〕
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が、前記フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されている、付記1に記載の眼鏡。
〔付記24〕
前記フレームは色又はデザインを含む、付記1に記載の眼鏡。
〔付記25〕
前記ヒンジは、前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、前記フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、前記ループは前記ポケットに挿入されるように構成されている、付記1に記載の眼鏡。
〔付記26〕
前記ポケット及び前記ループの貫通穴に挿入されたピンを更に含み、前記ループは前記ピンを中心に回転するように構成されている、付記25に記載の眼鏡。
〔付記27〕
前記ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、付記25に記載の眼鏡。
〔付記28〕
眼鏡の製造方法であって、
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームを用意するステップと、
前記フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースを用意するステップと、
前記フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースを用意するステップと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につなぐ第1のヒンジを用意するステップと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につなぐ第2のヒンジを用意するステップと、
を含み、
前記眼鏡の厚さが、前記折り畳まれた形態では、わずか3.5mmである、
方法。
〔付記29〕
前記フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを更に含む、付記28に記載の方法。
〔付記30〕
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを更に含む、付記28に記載の方法。
〔付記31〕
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを更に含む、付記28に記載の方法。
〔付記32〕
前記レンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、付記28に記載の方法。
〔付記33〕
前記フレームを用意する前記ステップは、前記非球面レンズを、前記フレームに届くように延ばす為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む、付記32に記載の方法。
〔付記34〕
前記フレームを用意する前記ステップは、前記非球面レンズの前記エッジを厚くする為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップを含む、付記32に記載の方法。
〔付記35〕
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームであって、前記2つのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズであり、前記非球面レンズのエッジが、前記非球面レンズの前記エッジを厚くする為の付加材料を含む、前記フレームと、
前記フレームの第1の端部から延びていて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの第2の端部から延びている第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につないでいる第1のヒンジと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につないでいる第2のヒンジと、
を含む眼鏡。
〔付記36〕
前記非球面レンズのインデックスは約1.5~1.75である、付記35に記載の眼鏡。
〔付記37〕
前記眼鏡の厚さが、折り畳まれた形態では約3.5mm未満である、付記35に記載の眼鏡。
〔付記38〕
前記フレームの厚さが約2mmである、付記35に記載の眼鏡。
〔付記39〕
前記フレームはポリマーを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記40〕
前記フレームはポリカーボネートを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記41〕
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記42〕
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれたヒンジポイントを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記43〕
前記第1のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、付記35に記載の眼鏡。
〔付記44〕
前記第2のヒンジは、前記フレーム及びレンズの面内に含まれている、付記35に記載の眼鏡。
〔付記45〕
付記35に記載の眼鏡と、厚さが約4.35~4.5mmであるケースと、を含むアイウェアシステム。
〔付記46〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、起伏のあるインサートを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記47〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、正弦波形状のインサートを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記48〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方が、前記フレームにつながる為の、オーバモールドされた、ジグザグ形状のインサートを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記49〕
前記オーバモールドされたインサートはプラスチックフィレットを含む、付記46~48のいずれか一項に記載の眼鏡。
〔付記50〕
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約3.2mmである、付記35に記載の眼鏡。
〔付記51〕
前記眼鏡の厚さは、前記折り畳まれた形態では約2.6mmである、付記35に記載の眼鏡。
〔付記52〕
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの両方が高インデックスの非球面レンズを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記53〕
前記フレームはポリカーボネートを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記54〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの少なくとも一方がポリカーボネートを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記55〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジが前記フレームと一体成形されている、付記35に記載の眼鏡。
〔付記56〕
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジが、前記フレームとは別個に成形されて、前記フレームに取り付けられている、付記35に記載の眼鏡。
〔付記57〕
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方がニチノールを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記58〕
前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方が、前記フレームの色又はデザインと調和するようにめっき又はペイントが施されている、付記35に記載の眼鏡。
〔付記59〕
前記フレームは色又はデザインを含む、付記35に記載の眼鏡。
〔付記60〕
前記ヒンジは、前記第1のテンプルピース及び前記第2のテンプルピースの少なくとも一方のテンプルピースの端部に形成されたループと、前記フレームのエッジに形成されたポケットと、を含み、前記ループは前記ポケットに挿入されるように構成されている、付記35に記載の眼鏡。
〔付記61〕
前記ポケット及び前記ループの貫通穴に挿入されたピンを更に含み、前記ループは前記ピンを中心に回転するように構成されている、付記60に記載の眼鏡。
〔付記62〕
前記ループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、付記60に記載の眼鏡。
〔付記63〕
眼鏡の製造方法であって、
鼻ブリッジでつながれた2つのレンズ開口部を含むフレームを用意するステップと、
前記レンズ開口部に配置される2つのレンズであって、前記2つのレンズの少なくとも一方が、高インデックス材料を含む非球面レンズである、前記2つのレンズを用意するステップと、
前記レンズの前記エッジを厚くして、前記レンズと前記レンズ開口部とのつながりを強化する為に、前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加するステップと、
前記フレームの第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第1のテンプルピースを用意するステップと、
前記フレームの第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成された前記第2のテンプルピースを用意するステップと、
前記第1のテンプルピースを前記フレームの前記第1の端部につなぐ第1のヒンジを用意するステップと、
前記第2のテンプルピースを前記フレームの前記第2の端部につなぐ第2のヒンジを用意するステップと、
を含む方法。
〔付記64〕
前記フレームへのUV印刷により、色又は模様を付けるステップを更に含む、付記63に記載の方法。
〔付記65〕
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にめっきを行うことによって色又はデザインを施すステップを更に含む、付記63に記載の方法。
〔付記66〕
前記第1及び第2のテンプルピースの少なくとも一方にソフトタッチペイントを適用して色又はデザインを施すステップを更に含む、付記63に記載の方法。
〔付記67〕
前記非球面レンズのエッジに付加材料を追加する前記ステップによって、前記レンズが前記レンズ開口部のエッジまで延びる、付記63に記載の方法。
〔付記68〕
鼻ブリッジでつながれた第1のレンズ及び第2のレンズを含むフレームであって、前記フレームの第1の端部に形成された第1のポケットと、前記フレームの第2の端部に形成された第2のポケットと、を含む前記フレームと、
前記フレームの前記第1の端部から延びて、折り畳まれるように構成された第1のテンプルピースであって、前記第1のテンプルピースは、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成されており、前記第1のテンプルピースは、前記テンプルピースの端部に形成された第1のループを含み、前記第1のループは、前記フレームの前記第1のポケットに挿入されるように構成されている、前記第1のテンプルピースと、
前記フレームの前記第2の端部から延びる第2のテンプルピースであって、前記第2のテンプルピースは、折り畳まれた形態では折り畳まれて前記フレームに付くように構成されており、前記第2のテンプルピースは、前記テンプルピースの端部に形成された第2のループを含み、前記第2のループは、前記フレームの前記第2のポケットに挿入されるように構成されている、前記第2のテンプルピースと、
を含む眼鏡。
〔付記69〕
前記第1及び第2のループ内に挿入されるように構成されたベアリングを更に含む、付記67に記載の眼鏡。
〔付記70〕
前記第1のポケット及び前記第1のループの貫通穴に挿入されるように構成された第1のピンと、前記第2のポケット及び前記第2のループの貫通穴に挿入されるように構成された第2のピンと、を更に含む、付記67に記載の眼鏡。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
【
図3C】ヒンジにつながるテンプルピースインサートの一実施形態を示す図である。
【
図4D】本明細書に開示の眼鏡の為のケースの一実施形態を示す図である。
【
図5B】ケース及びケース内に配置された眼鏡の一実施形態を示す図である。
【外国語明細書】