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特開2024-54193中枢神経系障害の治療のためのセロトニン作動性幻覚薬としてのシロシン誘導体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054193
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】中枢神経系障害の治療のためのセロトニン作動性幻覚薬としてのシロシン誘導体
(51)【国際特許分類】
C07D 209/16 20060101AFI20240409BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/24 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/30 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/16 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/08 20060101ALI20240409BHJP
A61P 9/00 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/06 20060101ALI20240409BHJP
A61P 25/14 20060101ALI20240409BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240409BHJP
A61K 31/4045 20060101ALI20240409BHJP
A61K 31/675 20060101ALI20240409BHJP
C07D 401/12 20060101ALI20240409BHJP
A61K 31/4545 20060101ALI20240409BHJP
【ＦＩ】
C07D209/16 CSP
A61P43/00 105
A61P25/00
A61P25/24
A61P25/30
A61P25/28
A61P25/16
A61P25/08
A61P9/00
A61P25/06
A61P25/14
A61P43/00 121
A61K45/00
A61K31/4045
A61K31/675
C07D401/12
A61K31/4545
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】ＯＬ
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024015076
(22)【出願日】2024-02-02
(62)【分割の表示】P 2022548057の分割
【原出願日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】62/969,934
(32)【優先日】2020-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522312573
【氏名又は名称】マインドセット ファーマ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スラッシ、アブデルマリク
(72)【発明者】
【氏名】アラウホ、ジョーセフ
(57)【要約】 （修正有）
【課題】セロトニン受容体の活性化により治療される状態、例えば、精神疾患及びその他の神経性の疾患、障害、及び状態を治療するための化合物を提供する。
【解決手段】式（Ｉ－Ｇ）のシロシン誘導体は、細胞内におけるセロトニン受容体の活性化、また、細胞内におけるセロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は症状の治療における使用に用いることができる。
【選択図】なし
【解決手段】式（Ｉ－Ｇ）のシロシン誘導体は、細胞内におけるセロトニン受容体の活性化、また、細胞内におけるセロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は症状の治療における使用に用いることができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ:
式中、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で任意に(optionally)置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
Ｘは、Ｏ、ＮＲ１３、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択され；
Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール及び置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；さらに
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１がＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３及びＲ１４、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、及びＡが式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは、
ＹがＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、そして、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３及びＲ１４、Ｑ’、及びＸは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
【化1】
式中、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で任意に(optionally)置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
Ｘは、Ｏ、ＮＲ１３、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択され；
Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール及び置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；さらに
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１がＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３及びＲ１４、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、及びＡが式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは、
ＹがＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、そして、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３及びＲ１４、Ｑ’、及びＸは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
【請求項2】
Ｒ１が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１に記載の化合物。
【請求項3】
Ｒ１がＳ（Ｏ）Ｒ１２及びＳＯ２Ｒ１２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項２に記載の化合物。
【請求項4】
Ｒ１が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、及びＣ（Ｏ）Ｎ（Ｒ９）２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項２に記載の化合物。
【請求項5】
Ｒ１が水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４に記載の化合物。
【請求項6】
Ｒ１がＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択される、請求項５に記載の化合物。
【請求項7】
Ｒ１が水素、重水素、ＣＨ３、ＣＦ３、及びＣＤ３から選択される、請求項５に記載の化合物。
【請求項8】
Ｒ２が水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～７のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項9】
Ｒ２が水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、及びＣ（ＣＨ３）３から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項８に記載の化合物。
【請求項10】
Ｒ２が水素及び重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、並びにＣ（ＣＨ３）３から選択される、請求項９に記載の化合物。
【請求項11】
Ｒ２が水素及び重水素から選択される、請求項１０に記載の化合物。
【請求項12】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～１１のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項13】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、及びＣ（ＣＨ３）３から独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１２に記載の化合物。
【請求項14】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素及び重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、及びＣ（ＣＨ３）３から独立に選択される、請求項１３に記載の化合物。
【請求項15】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、及びＣＤ３から独立に選択される、請求項１４に記載の化合物。
【請求項16】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つが重水素であるか、又は、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つが重水素を含む、請求項１～１５のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項17】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て水素であるか、又は、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て重水素である、請求項１～１５のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項18】
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～１７のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項19】
Ｒ７及びＲ８は、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１８に記載の化合物。
【請求項20】
Ｒ７及びＲ８は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１９に記載の化合物。
【請求項21】
Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される、請求項２０に記載の化合物。
【請求項22】
Ｒ７及びＲ８はどちらも、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、又はＣＤ２ＣＤ３である、請求項２０に記載の化合物。
【請求項23】
Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に４員～７員のヘテロ環を形成し、該ヘテロ環は任意に（ｏｐｔｉｏｎａｌｌｙ）、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を含み、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～１７のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項24】
Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項２３に記載の化合物。
【請求項25】
Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、請求項２３に記載の化合物。
【請求項26】
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニルから独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニル基は、任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～２５のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項27】
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、及びＣ２～Ｃ６アルキニル基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は２つの置換基で置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項２６に記載の化合物。
【請求項28】
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項２７に記載の化合物。
【請求項29】
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される、請求項２８に記載の化合物。
【請求項30】
Ｒ１０が水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１が水素及び重水素から選択される、請求項２９に記載の化合物。
【請求項31】
Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１はどちらも水素である、請求項３０に記載の化合物。
【請求項32】
各Ｒ１２は水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～３０のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項33】
各Ｒ１２は水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される、請求項３３に記載の化合物。
【請求項34】
Ｙがハロゲンであり、Ｙにおける前記ハロゲンがＦ、Ｃｌ、及びＢｒから選択される、請求項１～３３のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項35】
ＹがＸ－Ａである、請求項１～３３のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項36】
ＸがＳ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択される、請求項３５に記載の化合物。
【請求項37】
ＸがＯ、ＮＲ１３、及びＳから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項３５に記載の化合物。
【請求項38】
ＸがＯである、請求項３５に記載の化合物。
【請求項39】
Aが水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１１）２、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１１）２、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ２Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～３８のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項40】
Ａが水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ２ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ２Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項３９に記載の化合物。
【請求項41】
Ａが水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１１）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１１）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１１）２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、及びＣ（Ｏ）Ｑから選択される、請求項４０に記載の化合物。
【請求項42】
ＡがＣ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４１に記載の化合物。
【請求項43】
ＡがＣ（Ｏ）Ｑ′であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４２に記載の化合物。
【請求項44】
Ｒ１１は水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４１に記載の化合物。
【請求項45】
Ａは水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項３９に記載の化合物。
【請求項46】
ＡはＣＨ２Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ２Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ＣＨ２ヘテロシクロアルキル、ＣＨ２アリール、及びＣＨ２ヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項３９に記載の化合物。
【請求項47】
ＡはＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項３９に記載の化合物。
【請求項48】
Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル基、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニル基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のぞれぞれはさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～４３のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項49】
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２及びＣＯ２Ｒ１３から独立に選択される１つ又は２つの置換基で任意に（optionally）置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で任意に（optionally）二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４８に記載の化合物。
【請求項50】
Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４４に記載の化合物。
【請求項51】
Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、請求項４９に記載の化合物。
【請求項52】
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４９に記載の化合物。
【請求項53】
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換され、かつＣ５～Ｃ６シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、そして全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、請求項５２に記載の化合物。
【請求項54】
Ｑ′は、任意に(optionally)ＣＯ２Ｒ１３で置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４９に記載の化合物。
【請求項55】
Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、請求項５４に記載の化合物。
【請求項56】
Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項４９に記載の化合物。
【請求項57】
Ｑ′はＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項５６に記載の化合物。
【請求項58】
Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択された１～３個の置換基で置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され;ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～４８のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項59】
Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ１３から選択される１つの環ヘテロ部分を含む５員～６員のヘテロ環から選択され、ここで、前記５員～６員のヘテロ環基は任意に（optionally）５員～６員のヘテロ環により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項５８に記載の化合物。
【請求項60】
Ｑ′は以下に列挙した基から選択される、請求項１～４８のうちいずれか１項に記載の化合物:
式中
は、共有結合点を示す。
【化2】
【化3】
式中
【化4】
は、共有結合点を示す。
【請求項61】
前記式（Ｉ）の化合物が以下に列挙した化合物、又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ、から選択される、請求項１に記載の化合物:
。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【請求項62】
請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物、及びキャリアを含む、組成物。
【請求項63】
請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物、及び医薬的に許容可能なキャリアを含む、医薬組成物。
【請求項64】
生物学的サンプル内における、あるいは患者内における細胞内のセロトニン受容体を活性化する方法であって、有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
【請求項65】
治療有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法。
【請求項66】
生物学的サンプル内における、又は患者内における細胞内の５－ＨＴ２Ａを活性化する方法であって、有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
【請求項67】
治療有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神疾患を治療する方法。
【請求項68】
前記精神疾患が、幻覚及び妄想並びにこれらの組み合わせから選択される、請求項６７に記載の方法。
【請求項69】
前記精神疾患が、不安障害；抑うつ；気分障害；精神障害；衝動制御及び嗜癖障害；薬物嗜癖；強迫性障害（ＯＣＤ）；外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）；ストレス応答症候群；解離症；離人症；作為症；性障害及び性別障害；身体症状症；及びこれらの組み合わせ、から選択される、請求項６７に記載の方法。
【請求項70】
治療有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神病又は精神病症状を治療する方法。
【請求項71】
治療有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、中枢神経系（ＣＮＳ）の疾患、障害、若しくは状態及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態を治療する方法。
【請求項72】
前記ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態が、神経発達障害及び神経変性疾患を含む神経疾患、例として、アルツハイマー病；初老期認知症；老人性認知症；血管性認知症；レビ－小体型認知症；認知障害、パーキンソン病、及びパーキンソン病関連障害、例えばパーキンソン認知症、皮質基底核変性症、及び核上性麻痺；てんかん；ＣＮＳ外傷；ＣＮＳ感染；ＣＮＳ炎症；脳卒中；多発性硬化症；ハンチントン病；ミトコンドリア障害；脆弱Ｘ症候群；アンジェルマン症候群；遺伝性運動失調症；神経耳科学的障害及び眼球運動障害；網膜の神経変性疾患 筋萎縮性側索硬化症；遅発性ジスキネジア；多動障害；注意欠陥多動性障害及び注意欠陥障害；下肢静止不能症候群；トゥレット症候群；統合失調症；自閉症スペクトラム障害; 結節性硬化症；レット症候群；脳性麻痺；神経性食欲不振症（ＡＮ）及び神経性過食症等（ＢＮ）の摂食障害等の、報酬系の障害；及び過食性障害（ＢＥＤ）、抜毛癖、自傷性皮膚症、爪噛み；片頭痛；繊維筋痛症；並びに、任意の病因の末梢神経障害、並びにこれらの組み合わせ、から選択される、請求項７１に記載の方法。
【請求項73】
治療有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする非ヒト対象に投与することを含む、行動上の問題を治療する方法。
【請求項74】
前記非ヒト対象が、神経疾患、行動上の問題、調教可能性の問題、及び／又はそれらの組み合わせを患っているイヌ又はネコである、請求項７３に記載の方法。
【請求項75】
前記神経疾患、行動上の問題、調教可能性の問題が、不安、恐れ及びストレス、睡眠障害、認知障害、攻撃性、及び／又はこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、請求項７４に記載の方法。
【請求項76】
セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のために有用な他の既知の剤と組み合わせて、治療有効量の請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法。
【請求項77】
請求項１～６１のうちいずれか１項に記載の化合物及び追加的な治療剤を含む、医薬組成物。
【請求項78】
前記追加的な治療剤が精神賦活薬である、請求項７７に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、精神医学、神経生物学、及び薬物療法の分野において、セロトニン受容体の活性化により治療される種々の状態、例えば精神疾患及びその他の神経性の疾患、障害、及び状態、の治療のための式（Ｉ）の新規のシロシン誘導体に関する。本願はさらに式（Ｉ）の化合物及び対応する中間体を作製する方法をさらに含む。
【背景技術】
【0002】
本願は、２０２０年２月４日に出願された共係属する米国仮特許出願６２／９６９，９３４からの優先権の利益を主張する。この米国仮特許出願の内容はその全体が参照により本開示に取り込まれる。
【0003】
メンタルヘルス異常、あるいは精神疾患、は、抑うつ障害、不安及びパニック障害、統合失調症、摂食障害、薬物誤用障害（substance misuse disorders）、外傷後ストレス障害、注意欠陥／多動性障害、並びに強迫性障害を含むがこれらに限定されない広範囲の障害を指す。症状の重篤度は、ある個体は正常な社会的機能を不可能とする衰弱性疾患を経験するのに対し、他の個体は間欠的な繰り返されるエピソードに自らの寿命を通して悩まされる、というようにばらつく。種々の精神疾患状態の間では症状及び診断基準は部分的には別個であるが、それらの疾患の間で共通する注目すべき中間形質が存在し、しばしば併存症が存在する。具体的には、気分、認知、及び行動における変化と関連した表現型の中間形質が存在する。興味深いことに、これらの中間形質のうちの多くは神経性状態まで伸びている。例えば、注意欠陥は、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害、摂食障害、薬物誤用障害、統合失調症、抑うつ、強迫性障害、外傷性脳損傷、脆弱Ｘ、アルツハイマー病、パーキンソン病、及び前頭側頭型認知症を有する患者において報告されている。
【0004】
多くのメンタルヘルス異常並びに神経性障害は、脳のセロトニン作動系の変化、機能障害、変性、及び／又は損傷によって影響され、このことは、種々の精神神経疾患及び神経性疾患の間での共通の中間形質及び併存症を部分的に説明しうる。セロトニン作動性機能を調節する多くの治療剤が市販されており、これらには、セロトニン再取り込み阻害剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、抗うつ剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤が含まれる。これらの治療剤は主として抑うつ障害のために開発されたものであるが、これらの治療剤のうちの多くは、アルツハイマー病及びその他の神経変性疾患における抑うつ、慢性痛、実存的苦悩（existential pain）、双極性障害、強迫性障害、不安障害、及び禁煙を含むがこれらに限定されない多くの医療適用を通じて用いられている。しかしながら、多くの場合には、市販薬はプラセボに対して限られた利益しか示さず、患者によっては労働するまで６週間を要し、また、睡眠障害、眠気、疲労、脱力感、血圧の変化、記憶障害、消化障害、体重増、及び性的問題を含むいくつかの副作用が付随する。
【0005】
幻覚剤神経科学の分野は、その法的地位のために限られた研究の年代の後に、近年のルネッサンスを迎えた。幻覚剤は人類に知られた最も古いクラスの精神薬理学的剤であり、人類学、民族薬理学、精神医学、心理学、社会学、その他を含む種々の研究分野を参照すること無しには完全に理解することはできない。幻覚剤（セロトニン作動性幻覚薬）は、知覚及び気分を変化させ、多くの認知プロセスに影響を与える強力な精神賦活性物質である。幻覚剤は一般に生理学的に安全で、依存又は嗜癖にはつながらないと考えられている。幻覚剤の起源は文書化された歴史よりも古いものであって、多くの社会文化的及び儀式的な文脈において初期文化で用いられた。実質的に同時期に起こった（５Ｒ，８Ｒ）－（＋）－リセルグ酸－Ｎ，Ｎ－ジエチルアミド（ＬＳＤ）の発見と脳内におけるセロトニン
の同定の後、初期の研究は、ＬＳＤ及びその他の幻覚剤がその働きについてセロトニン作動性の基礎を有する可能性について強く重点を置いた。今日では、幻覚剤は脳セロトニン５－ヒドロキシトリプタミン２Ａ（５－ＨＴ２Ａ）受容体における、特に重要なのは第Ｖ層における新皮質錐体細胞の尖端樹状突起状に発現した当該受容体における、アゴニスト又は部分的アゴニストであるものの、シグマ－１受容体等の他の受容体にもより低い親和性で結合する、というのがコンセンサスである。いくつかの有用な齧歯類モデルが長年にわたって開発されてきて、脳内におけるセロトニン５－ＨＴ２Ａ受容体の活性化の神経化学的相関を解明する助けとなっており、また、幻覚剤によって直接影響されるキーとなる脳領域を同定するために種々のイメージング技術が用いられてきた。
の同定の後、初期の研究は、ＬＳＤ及びその他の幻覚剤がその働きについてセロトニン作動性の基礎を有する可能性について強く重点を置いた。今日では、幻覚剤は脳セロトニン５－ヒドロキシトリプタミン２Ａ（５－ＨＴ２Ａ）受容体における、特に重要なのは第Ｖ層における新皮質錐体細胞の尖端樹状突起状に発現した当該受容体における、アゴニスト又は部分的アゴニストであるものの、シグマ－１受容体等の他の受容体にもより低い親和性で結合する、というのがコンセンサスである。いくつかの有用な齧歯類モデルが長年にわたって開発されてきて、脳内におけるセロトニン５－ＨＴ２Ａ受容体の活性化の神経化学的相関を解明する助けとなっており、また、幻覚剤によって直接影響されるキーとなる脳領域を同定するために種々のイメージング技術が用いられてきた。
【0006】
幻覚剤は迅速な作用発現と、その急性の影響の後のずっと後の持続性効果の両方を有し、これには気分及び脳機能の変化が含まれる。長く続く効果は幻覚剤の有する特有の受容体親和性に起因し得、このことは、脳の活性を調節するのに働く神経調節系を通じての神経伝達、つまり神経可塑性、に影響を与え、そして、細胞生存を促し、神経保護的であり、脳神経免疫系を調節する。これらの長期的な神経調節的変化につながるメカニズムは、エピジェネティック修飾、遺伝子発現変化、並びにシナプス前及びシナプス後の受容体密度の調節にリンクしている。これらの、以前には研究が十分になされていなかった、幻覚剤は、新世代の神経治療学を提供しうる可能性を有しており、そこでは、治療に抵抗性の精神疾患及び神経性疾患、例えば抑うつ、外傷後ストレス障害、認知症、及び嗜癖、が減弱された薬理学的リスクプロファイルで治療可能となりうる。
【0007】
幻覚剤は危険だという一般的認識が存在するが、生理的安全性の観点からは、それらは中枢神経系（ＣＮＳ）薬の最も安全な既知のクラスのうちの一つである。幻覚剤は嗜癖を引き起こさず、ＬＳＤ、シロシビン、又はメスカリン等（スキーム１）の古典的な幻覚剤の典型的な用量の摂取の後に過剰摂取による死は起きない。予備的なデータでは、ヒトにおける幻覚剤の投与は、効果と、安全性を最大化するために適切に対処する必要がある潜在的な有害反応との独特なプロファイルを生じた。安全性の主たる懸念は、その性質が、生理学的なものではなく主に心理学的なものである。身体的な影響はばらつくものの、比較的低度（relatively insignificant）なものであり、これは強力な心理的効果を引き起こす用量においてすらそうである。シロシビンは、制御されたセッティングで投与された場合、一過性で遅延した頭痛を引き起こし、発生、継続時間、及び重篤度は用量に関連して増加することがしばしば報告されてきた[Johnson et al., Drug Alcohol Depend, 2012, 123(1-3):132-140]。幻覚剤を繰り返し投与すると、タキフィラキシーとして知られる
非常に急速な耐性の発達が起こることが見出されており、これは、部分的には５－ＨＴ２Ａ受容体によって媒介されると考えられている現象である。実際、いくつかの研究では、幻覚剤に対する急速な耐性は５－ＨＴ２Ａ受容体の下方制御に相関していることが示されている。例えば、ＬＳＤの毎日投与はラット脳において５－ＨＴ２Ａ受容体密度を選択的に減少させた[Buckholtz et al., Eur. J. Pharmacol., 1990, 109:421-425. 1985; Buckholtz et al., Life Sci. 1985, 42:2439-2445]。
スキーム１：メスカリン（ｉ）、ＬＳＤ（ｉｉ）、シロシビン（ｉｉｉ）、及びシロシン（ｉｖ）の化学構造
非常に急速な耐性の発達が起こることが見出されており、これは、部分的には５－ＨＴ２Ａ受容体によって媒介されると考えられている現象である。実際、いくつかの研究では、幻覚剤に対する急速な耐性は５－ＨＴ２Ａ受容体の下方制御に相関していることが示されている。例えば、ＬＳＤの毎日投与はラット脳において５－ＨＴ２Ａ受容体密度を選択的に減少させた[Buckholtz et al., Eur. J. Pharmacol., 1990, 109:421-425. 1985; Buckholtz et al., Life Sci. 1985, 42:2439-2445]。
【化1】
スキーム１：メスカリン（ｉ）、ＬＳＤ（ｉｉ）、シロシビン（ｉｉｉ）、及びシロシン（ｉｖ）の化学構造
【0008】
古典的幻覚剤及び解離性幻覚剤は、現在利用可能ないかなる治療とも異なり、急速に開始する抗うつ効果及び抗嗜癖効果を有することが知られている。無作為化された臨床対照研究により、古典的幻覚剤が有するヒトにおける抗うつ効果及び抗不安効果が確認された。ケタミンも、ヒトにおけるよく確立された抗うつ効果及び抗嗜癖効果を有しており、これは主にケタミンが有するＮＭＤＡアンタゴニストとしての働きを通じてのものである。イボガインは臨床前研究において強力な抗嗜癖能力を示しており、ロバストなヒト試験における効能を決定するため、治験の初期ステージにある[Barsuglia et al., Prog Brain Res, 2018, 242:121-158; Corkery, Prog Brain Res, 2018, 242:217-257]。
【0009】
シロシビン（４－ホスホリルオキシ－Ｎ，Ｎ－ジメチルトリプタミン（ｉｉｉ、スキーム１））は、Ｃ１２Ｈ１７Ｎ２Ｏ４Ｐの化学式を有する。これはトリプタミンであって、シビレタケ種のマッシュルームにおける主要な精神賦活性成分のうちの１つである。シロシビンは１９５７年にＨｏｆｍａｎｎによってシビレタケマッシュルームから最初に単離され、その後１９５８年にＨｏｆｍａｎｎによって合成され[Passie et al. Addict Biol., 2002, 7(4):357-364]、１９６０年代初頭～中頃から、米国において１９７０年、ドイツにおいて１９８０年代に規制医薬品スケジュール掲載されるまでの期間、精神科及び心理学的研究において及び心理療法に用いられた[Passie 2005; Passie et al., Addict Biol., 2002, 7(4):357-364]。シロシビンの効果を探求する研究は１９９０年代中頃に再開され、シロシビンは現在、セロトニン作動性幻覚薬の効果の研究における使用のための好ましい化合物である[Carter et al. J. Cogn. Neurosci., 2005 17(10):1497-1508; Gouzoulis-Mayfrank et al. Neuropsychopharmacology 1999, 20(6):565-581; Hasler et al, Psychopharmacology (Berl) 2004, 172(2):145-156]。このことはおそらく、シロシビ
ンが作用持続時間が短く、ＬＳＤよりも悪評高くないからである。このクラスの他の構成員と同様に、シロシビンは、感情不安定性等の、知覚、認知、及び感情におけるときどきは重度である変化を誘導する。
ンが作用持続時間が短く、ＬＳＤよりも悪評高くないからである。このクラスの他の構成員と同様に、シロシビンは、感情不安定性等の、知覚、認知、及び感情におけるときどきは重度である変化を誘導する。
【0010】
ヒト及びその他の哺乳類において、シロシビンは活性代謝物であるシロシンあるいは４－ヒドロキシ－Ｎ，Ｎ－ジメチルトリプタミン（ｉｖ、スキーム１）へと変換される。シロシンはおそらく、ヒト及び非ヒト動物におけるシロシビンの主観的影響及び心理学的影響のうちのほとんどを、部分的又は完全に生み出す。最近、ヒトでのシロシビン研究により、シロシビン及びシロシンの５－ＨＴ２Ａ活性が確認され、このことは５ＨＴ２Ａ活性を通じてのドーパミンに対する間接的効果及び他のセロトニン受容体における可能な活性についてのいくらかのサポートを与える。実際、幻覚剤の作用における他の受容体の関与についての最も一貫性のある発見は５－ＨＴ１Ａ受容体である。このことは、この受容体において顕著な親和性及び機能的効力を一般に有するトリプタミン及びＬＳＤの場合に特に当てはまる。５－ＨＴ１Ａ受容体が皮質錐体細胞上で５－ＨＴ２Ａ受容体と共局在することが知られている[Martin-Ruiz et al. J Neurosci. 2001, 21(24):9856-986]。そこでは、これら２つの受容体のタイプは逆の機能的効果を有する[Araneda et al. Neuroscience, 1991, 40(2):399-412]。
【0011】
５－ＨＴ２Ａ受容体及び他の５－ＨＴ２受容体ファミリー構成員の正確な役割は扁桃体についてはよく分かっていないものの、５－ＨＴ２Ａ受容体が感情反応において重要な役割を果たし、５－ＨＴ２Ａアゴニスト幻覚剤の作用において検討すべき重要なターゲットであることは明らかである。実際、既知の５ＨＴ２Ａアゴニストの大半はヒトで幻覚作用を生み出し、シロシビン－ＬＳＤ間のように、齧歯類は１つの５ＨＴ２Ａアゴニストから他の５ＨＴ２Ａアゴニストへと一般化する[Aghajanian et al., Eur J Pharmacol., 1999, 367(2-3):197-206; Nichols at al., J Neurochem., 2004, 90(3):576-584]。シロシビンはラットの受容体に対するよりもヒトの５ＨＴ２Ａ受容体に対してより強い親和性を有し、５ＨＴ２Ａ受容体と５ＨＴ２Ｃ受容体の両方についてＬＳＤよりも低いＫ（ｉ）を有する。さらに、ラットにおける一連の薬物識別試験からの結果は、５ＨＴ１Ａアンタゴニストではなく５ＨＴ２Ａアンタゴニストが、ラットがシロシビンを認識するのを防止した[Winter et al., Pharmacol Biochem Behav., 2007, 87(4):472-480]。ＬＳＤ及びシロシビンの毎日投与はラット脳における５ＨＴ２受容体密度を減少させる。
【0012】
１９６０年代及び１９７０年代における臨床研究は、シロシビンが「知覚、気分、及び思考における顕著な変化、時間、空間、及び自身の経験における変化」等の主観的症状を有する変化した意識状態を生み出すことを示した。シロシビンは選択的心理障害の疾病原因の理解のための実験研究において用いられ、心理療法的能力を示した [Rucker et al.,
Psychopharmacol., 2016, 30(12):1220-1229]。シロシビンは幻覚を生み出す娯楽的薬物として次第に人気になり、結局１９７０年にスケジュール１の規制薬物に分類された。幻覚剤の乱用に対する恐れはこの領域で行われる研究の大きな減少につながり、これは１９９０年代までそうだった。１９９０年代には、安全な投与のための条件が確立され、シロシビンのヒトでの研究が復活した[Johnson et al., Psychopharmacol., 2008, 22(6):603-620]。今日では、シロシビンは、その相対的な安全性、ほどほどに長い活性持続時間、
及び対象における良好な吸収のため、ヒトでの研究における最も広く用いられている幻覚剤の１つである。最近の研究は、神経症性障害、アルコール依存、病状末期のがん患者における抑うつ、強迫性障害、嗜癖、不安、外傷後ストレス障害、及びさらには群発頭痛においてさえ、様々な低度の成功を示してきたため、シロシビンについての強い研究及び治療可能性が依然として存在する。シロシビンは、精神障害の新たな治療の開発のための精神病モデルとしても有用である[Dubovyk and Monahan-Vaughn, ACS Chem. Neurosci., 2018, 9(9):2241-2251]。
Psychopharmacol., 2016, 30(12):1220-1229]。シロシビンは幻覚を生み出す娯楽的薬物として次第に人気になり、結局１９７０年にスケジュール１の規制薬物に分類された。幻覚剤の乱用に対する恐れはこの領域で行われる研究の大きな減少につながり、これは１９９０年代までそうだった。１９９０年代には、安全な投与のための条件が確立され、シロシビンのヒトでの研究が復活した[Johnson et al., Psychopharmacol., 2008, 22(6):603-620]。今日では、シロシビンは、その相対的な安全性、ほどほどに長い活性持続時間、
及び対象における良好な吸収のため、ヒトでの研究における最も広く用いられている幻覚剤の１つである。最近の研究は、神経症性障害、アルコール依存、病状末期のがん患者における抑うつ、強迫性障害、嗜癖、不安、外傷後ストレス障害、及びさらには群発頭痛においてさえ、様々な低度の成功を示してきたため、シロシビンについての強い研究及び治療可能性が依然として存在する。シロシビンは、精神障害の新たな治療の開発のための精神病モデルとしても有用である[Dubovyk and Monahan-Vaughn, ACS Chem. Neurosci., 2018, 9(9):2241-2251]。
【0013】
この分野での最近の発展は臨床研究の分野で起こり、そこでは、治療抵抗性の大うつ病性障害及びがん関連心理社会的苦悩を有する患者におけるシロシビン補助心理療法の、いくつかの二重盲検プラセボ対照第２相試験が不安及び抑うつに対して先例の無いポジティ
ブな軽減を示した。シロシビン補助心理療法の２つの最近の小規模パイロット試験でも、アルコール嗜癖及びニコチン嗜癖の両方を治療する上でのポジティブな利益が示された。最近では、幻覚剤の投与後のヒトにおけるインビボ脳イメージングのために血中酸素レベル依存磁気共鳴機能画像法及び脳磁気造影法が用いられてきており、結果は、静脈内投与されたシロシビン及びＬＳＤが脳のデフォールトモードネットワークの領域における振動パワーの減少を生み出したことを示している[Nichols DE. Pharmacol Rev., 2016 68(2):264-355]。
ブな軽減を示した。シロシビン補助心理療法の２つの最近の小規模パイロット試験でも、アルコール嗜癖及びニコチン嗜癖の両方を治療する上でのポジティブな利益が示された。最近では、幻覚剤の投与後のヒトにおけるインビボ脳イメージングのために血中酸素レベル依存磁気共鳴機能画像法及び脳磁気造影法が用いられてきており、結果は、静脈内投与されたシロシビン及びＬＳＤが脳のデフォールトモードネットワークの領域における振動パワーの減少を生み出したことを示している[Nichols DE. Pharmacol Rev., 2016 68(2):264-355]。
【0014】
陽電子放出断層撮影（ＰＥＴ）を用いた予備的な試験は、健康な参加者においてシロシビン摂取（経口で１５又は２０ｍｇ）が前頭におけるグルコースの絶対代謝速度を増加させ、他の皮質領域において並びに線条体及び辺縁系皮質下構造においてはより少ない程度に増加したことを示し、このことは、シロシビンの鍵となる行動上の効果のいくつかは前頭皮質が関わることを示唆している[Gouzoulis-Mayfrank et al., Neuropsychopharmacology, 1999, 20(6):565-581; Vollenweider et al., Brain Res. Bull. 2001, 56(5):495-507]。５ＨＴ２Ａアゴニズムは古典的な幻覚剤の主たる作用であると広く認識されているが、シロシビンは広範囲の他の前シナプス及び後シナプスセロトニン及びドーパミン受容体への、並びにセロトニン再取り込み輸送体への、より弱い親和性を有している[Tyls et
al., Eur. Neuropsychopharmacol. 2014, 24(3):342-356]。シロシビンは５ＨＴ１Ａ受
容体を活性化し、このことは抗うつ／抗不安効果に寄与しうる。
al., Eur. Neuropsychopharmacol. 2014, 24(3):342-356]。シロシビンは５ＨＴ１Ａ受
容体を活性化し、このことは抗うつ／抗不安効果に寄与しうる。
【0015】
抑うつ及び不安は、世界中における最も一般的な精神障害のうちの２つである。抑うつは、気分障害並びにその他の症状、例えば無快感症、精神運動性愁訴、罪の感覚、注意欠如、及び自殺傾向、のエピソードによって特徴付けられる多面的状態であり、これらの症状は全て、重篤性に幅がある。世界保健機関によると、主流の抗うつ剤の発見は抑うつの管理に大きな革命を起こしたが、依然、約６０％までの患者は不十分に治療されているままである。これはしばしば、薬の遅延治療効果（一般的に治療開始から６週）、服薬非遵守につながる副作用、又は元々そうした薬に非応答性であるためである。同様に、不安障害は強烈な心理社会的苦悩及びサブタイプに依存するその他の症状により特徴付けられる病因学的に複雑な障害の集合である。生命を脅かす疾患に関連する不安は、幻覚剤補助療法の点で研究された唯一の不安サブタイプである。この形の不安は、がんなどの生命を脅かす疾患と診断された個人のうち４０％までに影響する。これは、不快な感覚又は緊張という身体的症状を伴う、将来の危険又は不運に関する心配として現れ、しばしば抑うつと共在する。これには、低下した生活の質、減少した治療アドヒアランス、延長した入院、増加した能力障害、及び無希望が付随し、これらは総体として減少した生存率に寄与する。薬理学的及び心理社会的介入はこのタイプの不安に対処するために一般的に用いられているが、それらはしばしば満足のいく感情上の救済を与えるのに失敗するというように、その効能は混合性で限られたものである。幻覚剤補助療法の使用についての最近の関心は、従来の方法では非効率的に対処されている抑うつ及び不安を有する患者に対する有望な代替策を表しうる。
【0016】
一般に、幻覚剤治療モデルは、経口で有効な薬剤を投与して幻覚剤の種類により４～９時間続く神秘的経験を誘導することからなる[Halberstadt, Behav Brain Res., 2015, 277:99-120; Nichols, Pharmacol Rev., 2016, 68(2): 264-355]。このことは、参加者が困難な感情及び状況を克服及び統合することを可能とし、永続的な抗うつ効果及び抗不安効果につながる。シロシビン及びＬＳＤなどの古典的幻覚剤は有力な候補として現在研究されている。古典的幻覚剤を用いた、生命を脅かす疾患に付随する抑うつ及び不安の治療のための１つの試験では、支持的セッティングにおいて、シロシビン及びＬＳＤが顕著で持続性の抗うつ効果及び抗不安効果を一貫して生み出したことが見られた。
【0017】
幻覚剤治療は一般によく耐容され、持続する悪影響が無い。その作用メカニズムについ
ては、それはセロトニン受容体アゴニズムを通して生化学的に、また、心理的柔軟性に寄与する有意義なサイコスピリチュアルな経験を生み出すことによって心理学的に、自らの主要な治療効果を媒介する。不安及び気分障害のための現在の治療の成功率が限られていること、並びにこれらの状態に付随する高い罹患率を考慮すると、従来の方法では不十分にしか対処されなかった患者において幻覚剤が症状軽減を与える可能性が存在する。
ては、それはセロトニン受容体アゴニズムを通して生化学的に、また、心理的柔軟性に寄与する有意義なサイコスピリチュアルな経験を生み出すことによって心理学的に、自らの主要な治療効果を媒介する。不安及び気分障害のための現在の治療の成功率が限られていること、並びにこれらの状態に付随する高い罹患率を考慮すると、従来の方法では不十分にしか対処されなかった患者において幻覚剤が症状軽減を与える可能性が存在する。
【0018】
さらなる新たに生じた臨床研究及びエビデンスは、幻覚剤補助療法は難治性薬物使用障害及びメンタルヘルス状態についての代替的な治療としての可能性を示し、既存の手法が限られた成功しか産まなかったクライシスにおける重要なツールとなりうる。過去２５年間に発行された治験についての最近の体系的レビューは古典的幻覚剤の抗うつ、抗不安、及び抗嗜癖効果のいくつかについて概説している。それらのなかで、ＬＳＤ療法の無作為化比較対照試験のメタ分析及びアルコール使用障害を治療するためのシロシビン補助療法の最近のパイロット試験からの知見は勇気づけられるものであった[dos Santos et al., Ther Adv Psychopharmacol., 2016, 6(3):193-213]。同様に勇気づけられることとして、タバコ使用障害に対するシロシビン補助療法についての最近のパイロット試験からの知見があり、当該試験は６ヶ月の追跡では８０％の禁煙率、１２ヶ月の追跡では６７％の禁煙率を示し[Johnson et al., J Drug Alcohol Abuse, 2017, 43(1):55-60; Johnson et al., Psychopharmacol. 2014, 28(11):983-992]、そのような割合はタバコ禁煙文献に記載されたいずれよりも顕著に高いものである。特筆すべきこととして、シロシビンセッションから生み出される神秘的種類の体験は、ポジティブな治療成績と顕著に相関していた。これらの結果は、治療抵抗性抑うつ及び終末期不安に対するシロシビン補助療法の有効性についての支持を与える最近の治験からの急増するエビデンスとも合致する[Carhart-Harris et al. Neuropsychopharmacology, 2017, 42(11):2105-2113]。オピオイド使用障害（
ＯＵＤ）に対する幻覚剤補助療法の潜在的な利益についての研究が現れ始めており、累積しつつあるエビデンスはこの線での調査を進める必要を支持している。先の無作為化治験から利用可能なエビデンスはＯＵＤの治療についての有望な役割を示唆している：ヘロイン嗜癖に対して高用量のＬＳＤ補助療法を受けている参加者及び高用量のケタミン補助療法を受けている参加者においては、対照と比較してより高い割合での禁断が長期追跡において観察された。最近では、４万４千人による米国での大規模な集団試験では、幻覚剤の使用は、次の年において、ＤＳＭ－ＩＶ評価基準での定義によれば４０％低下したオピオイド乱用リスク及び２７％低下したオピオイド依存性リスクを伴ったことが見られた[Pisano et al., J Psychopharmacol., 2017, 31(5):606-613]。同様に、幻覚剤使用の保護的な緩和効果が、社会的に取り残された女性の間での処方オピオイド使用と自殺リスクとの間の関係において見られた[Argento et al.,
1664871789754_1
, 2018, 32(12):1385-1391]。古典的な幻覚剤を用いた場合のこれらの予備的な知見の見
込みにもかかわらず、幻覚剤の毒性の可能性を考えると、それがオピオイドクライシス反応に対していかなる貢献をし得るのか決定するためにさらなる研究が保証される。一方、心理障害及び薬物使用障害の治療についてのシロシビンの安全性及び効能についての成長を続けるエビデンスは、ＯＵＤに対する新規の介入としてのシロシビンの使用についてのさらなる臨床的検討の動機を与えることを助けるものとなろう。
ＯＵＤ）に対する幻覚剤補助療法の潜在的な利益についての研究が現れ始めており、累積しつつあるエビデンスはこの線での調査を進める必要を支持している。先の無作為化治験から利用可能なエビデンスはＯＵＤの治療についての有望な役割を示唆している：ヘロイン嗜癖に対して高用量のＬＳＤ補助療法を受けている参加者及び高用量のケタミン補助療法を受けている参加者においては、対照と比較してより高い割合での禁断が長期追跡において観察された。最近では、４万４千人による米国での大規模な集団試験では、幻覚剤の使用は、次の年において、ＤＳＭ－ＩＶ評価基準での定義によれば４０％低下したオピオイド乱用リスク及び２７％低下したオピオイド依存性リスクを伴ったことが見られた[Pisano et al., J Psychopharmacol., 2017, 31(5):606-613]。同様に、幻覚剤使用の保護的な緩和効果が、社会的に取り残された女性の間での処方オピオイド使用と自殺リスクとの間の関係において見られた[Argento et al.,
1664871789754_1
, 2018, 32(12):1385-1391]。古典的な幻覚剤を用いた場合のこれらの予備的な知見の見
込みにもかかわらず、幻覚剤の毒性の可能性を考えると、それがオピオイドクライシス反応に対していかなる貢献をし得るのか決定するためにさらなる研究が保証される。一方、心理障害及び薬物使用障害の治療についてのシロシビンの安全性及び効能についての成長を続けるエビデンスは、ＯＵＤに対する新規の介入としてのシロシビンの使用についてのさらなる臨床的検討の動機を与えることを助けるものとなろう。
【0019】
幻覚剤の通常用量は睡眠障害をも改善する。睡眠障害は抑うつ患者において高度に広がっており、抑うつ患者のうち８０％超が睡眠の質が良くないことの愁訴を有している。睡眠症状はしばしば第一選択治療では解決できず、再燃及び再発のより大きなリスクを伴う。興味深いことに、睡眠問題はしばしば他の抑うつ症状の前に現れ、再発抑うつにおけるエピソードの発生より前に主観的な睡眠の質が悪化する。悪い睡眠スコア及びより高いうつ症状スコアに対する増加した機能的結合性を有する脳領域は、感情のプロセシングに関与する領域である前頭前野及び辺縁系領域を含む。健康な参加者における睡眠の妨害は、気分、感情評価プロセス、及び感情的刺激に対する脳の反応性に睡眠が実際に関与してい
ることを示した。マイナスの気分の増加、及び、気分とは独立して起こる、中性の刺激を誤ってマイナスのものとラベルしてしまうことは、例えば１つの試験において示され、他の試験ではマイナスの刺激及びプラスの刺激の療法に対する辺縁系脳領域における増幅された反応性が示された。睡眠の間の脳波記録（ＥＥＧ）上の脳活動を評価した２つの他の試験では、ＬＳＤ等の幻覚剤が睡眠パターンに良い影響を与えることが示された。加えて、一晩を部分的に、あるいは完全に一晩睡眠を剥奪することは、クロック遺伝子の発現の改変を通じて概日リズムをリセットすることにより示唆される抑うつの症状を緩和することが示されている。幻覚剤の一回投与は睡眠／覚醒サイクルの基底となる生物学的時計のリセットを生じ、それにより抑うつの人々における認識－感情プロセスを増強し、しかも幸福感を改善し、健康な個人において気分を向上することがさらに示唆されている[Kuypers, Medical Hypotheses, 2019, 125:21-24]。
ることを示した。マイナスの気分の増加、及び、気分とは独立して起こる、中性の刺激を誤ってマイナスのものとラベルしてしまうことは、例えば１つの試験において示され、他の試験ではマイナスの刺激及びプラスの刺激の療法に対する辺縁系脳領域における増幅された反応性が示された。睡眠の間の脳波記録（ＥＥＧ）上の脳活動を評価した２つの他の試験では、ＬＳＤ等の幻覚剤が睡眠パターンに良い影響を与えることが示された。加えて、一晩を部分的に、あるいは完全に一晩睡眠を剥奪することは、クロック遺伝子の発現の改変を通じて概日リズムをリセットすることにより示唆される抑うつの症状を緩和することが示されている。幻覚剤の一回投与は睡眠／覚醒サイクルの基底となる生物学的時計のリセットを生じ、それにより抑うつの人々における認識－感情プロセスを増強し、しかも幸福感を改善し、健康な個人において気分を向上することがさらに示唆されている[Kuypers, Medical Hypotheses, 2019, 125:21-24]。
【0020】
重篤又は末期の病気及び関連する精神的病を有する患者における幻覚剤処置の治療的使用を研究した１９６０年～２０１８年の治験の体系的メタ解析では、幻覚剤による治療（ほとんどのものはＬＳＤによる）はがんに関係した抑うつ、不安、及び死への恐怖を改善し得ることが見出された。２０１１年～２０１６年には４つの無作為化比較対照治験が発行され、これらはほとんどがシロシビン治療を用いたものであり、そこでは、幻覚剤補助療法は、がんに関係した心理的及び実存的苦悩における迅速で強靱な持続性の改善を生み出すことができることが示された[Ross S, Int Rev Psychiatry, 2018, 30(4):317-330]
。したがって、腫瘍学及び緩和ケアの分野における幻覚剤の使用はいくつかの理由で興味をそそる。第１に、がん又はその他の生命を脅かす病気に直面した多くの患者は、人生における意義あるいは目的の喪失に関係した重大な実存的苦悩を経験し、この苦悩には、絶望感、堕落、無力感、知覚される重荷感（burdensomeness）、及び早まった死への希求が伴いうる。これらの特徴は、しばしば、臨床的に有意な不安及び抑うつの核に位置するものでもあり、この患者集団における生活の質を大きく減じうる。それらの形態の苦痛を軽減することは、緩和ケアの中心的目標に含まれるべきである。したがって、がんに関係した実存的苦悩に対するいくつかのマニュアル化された心理療法が近年開発され、尊厳及び意義の形成に重きを置いている。しかし、現在のところ実存的苦悩それ自体に対する薬理学的介入は存在せず、がんを有する患者においてうつ症状に対する利用可能な薬理学的治療はプラセボに対する優位性を示していない。これらの状態に対するさらなる効果的な治療への必要性が依然として存在する[Rosenbaum et al., Curr. Oncol., 2019, 26(4): 225-226]。
。したがって、腫瘍学及び緩和ケアの分野における幻覚剤の使用はいくつかの理由で興味をそそる。第１に、がん又はその他の生命を脅かす病気に直面した多くの患者は、人生における意義あるいは目的の喪失に関係した重大な実存的苦悩を経験し、この苦悩には、絶望感、堕落、無力感、知覚される重荷感（burdensomeness）、及び早まった死への希求が伴いうる。これらの特徴は、しばしば、臨床的に有意な不安及び抑うつの核に位置するものでもあり、この患者集団における生活の質を大きく減じうる。それらの形態の苦痛を軽減することは、緩和ケアの中心的目標に含まれるべきである。したがって、がんに関係した実存的苦悩に対するいくつかのマニュアル化された心理療法が近年開発され、尊厳及び意義の形成に重きを置いている。しかし、現在のところ実存的苦悩それ自体に対する薬理学的介入は存在せず、がんを有する患者においてうつ症状に対する利用可能な薬理学的治療はプラセボに対する優位性を示していない。これらの状態に対するさらなる効果的な治療への必要性が依然として存在する[Rosenbaum et al., Curr. Oncol., 2019, 26(4): 225-226]。
【0021】
口語ではマイクロドージングと称される、シロシビン及びＬＳＤ等の幻覚剤についての新たな投薬パラダイムに対する大きくなり続ける関心が近年、存在してきた。このパラダイムでは、認識用量未満（sub-perceptive）の用量のセロトニン作動性幻覚剤－これは完全な用量のおよそ１０％以下である－が、毎日１回、２日毎、又は３日毎等というより一貫した基礎で服用される。この投薬パラタイムは薬理学的ケアにおける現在の標準とより一貫性があるだけでなく、アルツハイマー病及びその他の神経変性疾患、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害等の特定の状態について、並びに、高齢者、若齢者、及び幻覚剤補助療法を恐れている又はこれに反対している患者等の特定の患者集団について、特に利益をもたらしうる。さらに、この手法は、認知障害を管理し、神経変性を防止するのに特によく適している可能性がある。例えば、幻覚発現用量と関連した古典的な震え（wet dog shake）行動反応を誘発する閾値未満のシロシビン投薬の後に、注意力が低く、やる気も低
いラットの亜集団は５選択反応時間（5 choice serial reaction time）及びプログレッ
シブ比課題（progressive ratio tasks）のそれぞれについて改善した成績を示した(Blumstock et al., WO 2020/157569 A1)。同様に、５ＨＴ２Ａアゴニストの幻覚発現用量での患者の治療は、増加した脳由来神経栄養因子（ＢＤＮＦ）及びｍＴＯＲ経路の活性化を伴い、これらは、神経可塑性を促進すると考えられ、また、認知症及びその他の神経変性障害の治療のための分子標的として働くとの仮説が作られている（(Ly et al. Cell Rep.,
2018, 23(11):3170-3182)）。さらに、いくつかのグループは、低い、幻覚を発現せず、
また精神異常を発現しない用量の５ＨＴ２Ａアゴニストも類似の神経保護効果及び増加した神経可塑効果（神経可塑性産生剤（neuroplastogens））並びに減少した神経炎症を示
すことを示したが、このことは、神経変性疾患及び神経発達疾患の両方及び慢性障害において利益となりうる（(Manfredi et al., WO 2020/181194, Flanagan et al., Int. Rev.
Psychiatry, 2018, 13:1-13; Nichols et al., 2016, Psychedelics as medicines; an emerging new paradigm)）。この、繰り返しの、より低い用量のパラダイムは、これらの化合物の有用性をさらなる適応症に拡張し得、ウェルネス用途にも有用であることを示しうる。
いラットの亜集団は５選択反応時間（5 choice serial reaction time）及びプログレッ
シブ比課題（progressive ratio tasks）のそれぞれについて改善した成績を示した(Blumstock et al., WO 2020/157569 A1)。同様に、５ＨＴ２Ａアゴニストの幻覚発現用量での患者の治療は、増加した脳由来神経栄養因子（ＢＤＮＦ）及びｍＴＯＲ経路の活性化を伴い、これらは、神経可塑性を促進すると考えられ、また、認知症及びその他の神経変性障害の治療のための分子標的として働くとの仮説が作られている（(Ly et al. Cell Rep.,
2018, 23(11):3170-3182)）。さらに、いくつかのグループは、低い、幻覚を発現せず、
また精神異常を発現しない用量の５ＨＴ２Ａアゴニストも類似の神経保護効果及び増加した神経可塑効果（神経可塑性産生剤（neuroplastogens））並びに減少した神経炎症を示
すことを示したが、このことは、神経変性疾患及び神経発達疾患の両方及び慢性障害において利益となりうる（(Manfredi et al., WO 2020/181194, Flanagan et al., Int. Rev.
Psychiatry, 2018, 13:1-13; Nichols et al., 2016, Psychedelics as medicines; an emerging new paradigm)）。この、繰り返しの、より低い用量のパラダイムは、これらの化合物の有用性をさらなる適応症に拡張し得、ウェルネス用途にも有用であることを示しうる。
【0022】
精神病は、しばしば、幻覚様経験、妄想的思考、及び支離滅裂な思考により特徴付けられる心の異常な状態と称される。さらに、この状態は社会的認知における障害、不適切な感情表出、及び奇異な行動を伴う。ほとんどの場合、精神病は精神障害の一部として発生し、中でも、精神病は統合失調症の不可分の部分を表している。精神病は、病気の最もfloridな相に相当する。患者における精神病の最も初めの現れは、初期発症（first-episode）精神病と称される。これは、当該疾患の慢性的確立に向けての重要な移行段階を反映
するもので、おそらくは、診断された患者に見られる進行性の構造的及び機能的異常により媒介される[ACS Chem. Neurosci. 2018, 9, 2241-2251]。定期的に投与される、幻覚剤の低く、幻覚発現性でない用量（マイクロドージング）は統合失調症及び精神病の症状を減少させることができることを、事例エビデンスは示唆している。
するもので、おそらくは、診断された患者に見られる進行性の構造的及び機能的異常により媒介される[ACS Chem. Neurosci. 2018, 9, 2241-2251]。定期的に投与される、幻覚剤の低く、幻覚発現性でない用量（マイクロドージング）は統合失調症及び精神病の症状を減少させることができることを、事例エビデンスは示唆している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0023】
本願は、一般構造式（Ｉ）を有する化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを含む。
ここで、Ｒ１は水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２
～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、又は、
Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環は、それぞれ、さらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基で置換され；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれ、さらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基で置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
ＸはＯ、ＮＲ１３、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択され；
Ａは水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、及び／又はＣ１～Ｃ６アルキルによって又はＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンによって同じ炭素原子上で二置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のそれぞれは、各々、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基でさらに任意に(optionally)置換されており；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基はＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基により任意に(optionally)置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環は、それぞれ、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基でさらに任意に(optionally)置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；そして、
ここで、全ての利用可能な水素原子は、任意に(optionally)、ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は、任意に(optionally)、その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、かつ、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、並びにＡは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは
ＹはＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、かつ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’並びにＸは式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
【化2】
ここで、Ｒ１は水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２
～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、又は、
Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環は、それぞれ、さらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基で置換され；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれ、さらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基で置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
ＸはＯ、ＮＲ１３、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択され；
Ａは水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、及び／又はＣ１～Ｃ６アルキルによって又はＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンによって同じ炭素原子上で二置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のそれぞれは、各々、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基でさらに任意に(optionally)置換されており；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基はＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基により任意に(optionally)置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環は、それぞれ、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基でさらに任意に(optionally)置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；そして、
ここで、全ての利用可能な水素原子は、任意に(optionally)、ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は、任意に(optionally)、その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、かつ、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、並びにＡは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは
ＹはＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、かつ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’並びにＸは式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
【0024】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ）の化合物並びにその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物及び／又はプロドラッグは、重水素で同位体濃縮されている。いくつかの実施形態では、Ａ、Ｘ、Ｑ’、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４のうちの１つ又は複数は、１つ又は複数の重水素を含むか、あるいはＡ、Ｘ、Ｑ’、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４のうちの１つ又は複数は重水素である。
【0025】
あるさらなる実施形態では、本願化合物は医薬として用いられる。したがって、本願は、医薬としての使用のための本願化合物をも含む。
【0026】
本願は、生物学的サンプルにおけるあるいは患者における細胞内のセロトニン受容体を活性化する方法であって、有効量の１種又は複数種の本願化合物を前記細胞に投与することを含む方法、を含む。
【0027】
本願は、精神疾患の治療を必要とする対象に、治療有効量の１種又は複数種の本願化合物を投与することを含む、精神疾患を治療する方法も含む。
【0028】
本願は、精神疾患の治療を必要とする対象に、治療有効量の１種又は複数種の本願化合物を投与することを含む、精神疾患を治療する方法も含む。
【0029】
本願は、中枢神経系疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態を治療する方法であって、前記治療を必要とする対象に治療有効量の１種又は複数種の本願化合物を投与することを含む、前記方法をも含む。
【0030】
本願はさらに、本願化合物を調製する方法も提供する。一般的プロセス及び具体的プロセスは、以下でより詳細に説明され、また、後述の実施例で記載される。
【0031】
本願のその他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明及び具体例は、本願の実施形態を示すものではあるものの、例示として与えられるのみであって、特許請求の範囲はこれらの実施形態により制限されず、開示全体と整合する最も広い解釈が与えられるべきことは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本願の実施形態は添付の図面を参照して以降でより詳細に記載される。ここで、
【0033】
【0034】
【発明を実施するための形態】
【0035】
Ｉ． 定義
他に断りが無い限り、このセクション及び他のセクションに記載された定義及び実施形態は、それらが適している本開示に記載の本願の全ての実施形態及び態様に適用可能であ
ることが意図される。このことは当業者が理解するであろう。
他に断りが無い限り、このセクション及び他のセクションに記載された定義及び実施形態は、それらが適している本開示に記載の本願の全ての実施形態及び態様に適用可能であ
ることが意図される。このことは当業者が理解するであろう。
【0036】
本開示に記載される「本願の化合物」（単数若しくは複数）又は「本出願の化合物」（単数又は複数）等々は、式（Ｉ）の化合物及び式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｉ）の化合物、並びにそれらの医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又はプロドラッグを指す。
【0037】
本開示に記載される「本願の組成物」（単数若しくは複数）又は「本出願の組成物」（単数又は複数）等々は、本願の化合物の１種又は複数種を含む組成物、例えば医薬組成物、を指す。
【0038】
本開示において用いられる用語「及び／又は」は、列挙されたものが個別に又は組み合わせで、存在する又は用いられることを意味する。実質的に、この用語は、列挙されたもののうちの「少なくとも１つ」あるいは「１つ又は複数」が用いられる又は存在することを意味する。医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又は（若しくは）プロドラッグについての、この用語「及び／又は（若しくは）」は、本願の化合物が個別の塩、溶媒和物、及びプロドラッグとして存在すること、並びに、本願の化合物の例えば溶媒和物の塩という組み合わせとして存在すること、を意味する。
【0039】
本願で用いられる場合、単数形「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、そうではないことを文脈が明らかに指示している場合以外は、複数の対象物も含む。例えば、「ａ 化合物」を含む実施形態は、１種類の化合物を有するある態様、あるいは２種以上の追加的化合物を有するある態様を提示するものと理解すべきである。
【0040】
本願及び請求項において用いられる場合、「含む」（comprising）（及び、含む（comprising）の任意の語形、例えば「含む」（三人称単数に付随するｓ有り又は無し））、「有する」（having）（及び、有する（having）の任意の語形、例えば「有する」（三人称単数に付随するｓ有り又は無し））、「含む」（including）（及び、含む（including）の任意の語形、例えば「含む」（三人称単数に付随するｓ有り又は無し））、並びに「含む」（containing）（及び、含む（containing）の任意の語形、例えば「含む」（三人称単数に付随するｓ有り又は無し））の語は、包含的で開放しており、追加の、記載されていない要素若しくはプロセスステップを排除しない。
【0041】
本開示で用いられる用語「からなる」及びその派生形は、記載された特徴、要素、成分、群、整数、及び／又はステップの存在を特定し、また、他の、記載されていない特徴、要素、成分、群、整数、及び／又はステップの存在を排除する閉じた用語であることが意図されている。
【0042】
本開示で用いられる用語「～本質的になる」は、記載された特徴、要素、成分、群、整数、及び／又はステップ、並びに、これらの特徴、要素、成分、群、整数、及び／又はステップの基本的かつ新規の特性（単数又は複数）に実質的に影響しないもの、の存在を特定することを意図している。
【0043】
「追加的」又は「第２の」成分、例えば追加的若しくは第２の化合物、を含む実施形態においては、本開示でいう第２の成分とは、それ以外の成分あるいは第１の成分とは化学的に異なる。「第３の」成分は、それ以外の第１及び第２の成分とは異なり、さらなる列挙された若しくは「追加的な」成分は同様に異なる。
【0044】
本開示で用いられる用語「適した」（「好適」）は、特定の化合物又は条件の選択が、行うべき特定の合成操作、変換される分子（単数又は複数）が何であるか、及び／又は前記化合物のための特定の用途に依存するが、その選択は、当業者のスキルの十分に範囲内
であることを意味している。本開示に記載の全てのプロセス／方法ステップは、示された製品を提供するのに十分な条件の下で行われるものとする。例えば反応溶媒、反応時間、反応温度、反応圧力、反応物比、反応が無水若しくは不活性雰囲気で行われるべきであるかどうか等、全ての反応条件は、所望の生成物の収率を最大化するために変化させることができることを、当業者は理解するであろうし、またそれを行うことは当業者のスキルの範囲内である。
であることを意味している。本開示に記載の全てのプロセス／方法ステップは、示された製品を提供するのに十分な条件の下で行われるものとする。例えば反応溶媒、反応時間、反応温度、反応圧力、反応物比、反応が無水若しくは不活性雰囲気で行われるべきであるかどうか等、全ての反応条件は、所望の生成物の収率を最大化するために変化させることができることを、当業者は理解するであろうし、またそれを行うことは当業者のスキルの範囲内である。
【0045】
本開示で用いられる用語「約」、「実質的に」、及び「おおよそ」は、最終結果が有意には変わらないような被修飾語のずれの合理的な量を意味する。これらの程度に関する用語は、ずれが、該用語が修飾する対象の語の意味を否定しないのであれば、あるいはそうではないことを文脈が当業者に示唆するものでない限りは、修飾対象の語から少なくとも±５％のずれを含むものと解釈されるべきである。
【0046】
本明細書は、当業者によって用いられる多くの化学的用語及び略語を記載する。しかしながら、選択された用語の定義が、明確性及び一貫性のために与えられる。
【0047】
本開示で用いられる用語「溶媒和物」は、適切な溶媒の分子が結晶格子に取り込まれた、化合物又は化合物の塩若しくはプロドラッグを意味する。適切な溶媒は、投与された投薬量では生理学的に許容可能である。
【0048】
本開示で用いられる用語「プロドラッグ」は、投与後に活性な薬剤に変換される、化合物又は化合物の塩を意味する。
【0049】
本開示で用いられる用語「アルキル」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、直鎖又は分岐鎖の飽和アルキル基を意味する。着目するアルキル基において可能な炭素原子の数は、接頭語「Ｃｎ１～Ｃｎ２」によって表される。したがって、例えば、用語「Ｃ１～６アルキル」(あるいは「Ｃ１～Ｃ６アルキ
ル」)は、１個、２個、３個、４個、５個、又はｃ個の炭素原子を有するアルキル基を意
味し、例えば、ヘキシルアルキル及びペンチルアルキルの同位体のうち任意のもの、また、ｎ－、ｉｓｏ－、ｓｅｃ－、及びｔｅｒ－ブチル、ｎ－及びｉｓｏ－プロピル、エチル、並びにメチルを含む。他の例としては、「Ｃ４アルキル」とは、ｎ－、ｉｓｏ－、ｓｅｃ－、及びｔｅｒｔ－ブチル、ｎ－及びイソプロピル、エチル、並びにメチルを指す。
ル」)は、１個、２個、３個、４個、５個、又はｃ個の炭素原子を有するアルキル基を意
味し、例えば、ヘキシルアルキル及びペンチルアルキルの同位体のうち任意のもの、また、ｎ－、ｉｓｏ－、ｓｅｃ－、及びｔｅｒ－ブチル、ｎ－及びｉｓｏ－プロピル、エチル、並びにメチルを含む。他の例としては、「Ｃ４アルキル」とは、ｎ－、ｉｓｏ－、ｓｅｃ－、及びｔｅｒｔ－ブチル、ｎ－及びイソプロピル、エチル、並びにメチルを指す。
【0050】
用語「アルケニル」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、直鎖又は分岐鎖の飽和アルキレン基、つまり、その末端のうち２つの上に置換基を含む飽和炭素鎖を意味する。着目するアルキレン基において可能な炭素原子の数は、接頭語「Ｃｎ１～ｎ２」によって表される。したがって、例えば、用語「Ｃ２～６アルキレン」とは、２個、３個、４個、５個、又は６個の炭素原子を有するアルキレン基を意味する。
【0051】
本開示で用いられる用語「アルキニル」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、少なくとも１つの三重結合を含む直鎖又は分岐鎖の不飽和のアルキニル基を意味する。着目するアルキル基において可能な炭素原子の数は、接頭語「Ｃｎ１～ｎ２」によって表される。例えば、用語Ｃ２～６アルキニルは、２個、３個、４個、５個、又は６個の炭素原子を有するアルキニル基を意味する。
【0052】
本開示で用いられる用語「シクロアルキル」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、３～２０個の炭素原子及び１つ又は複数の環を含む飽和炭素環基を意味する。着目するシクロアルキル基において可能な炭素原子の数は、接頭語「Ｃｎ１～ｎ２」によって表される。例えば、用語Ｃ３～１０シクロアルキ
ルは、３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、又は１０個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
ルは、３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、又は１０個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
【0053】
本開示で用いられる用語「アリール」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、少なくとも１つの芳香族環を含む炭素環基を指し、６～２０個の炭素原子を含む。
【0054】
「利用可能な水素原子」又は「利用可能な原子」における用語「利用可能な」とは、置換基によって置き換えることが可能なことが当業者に知られているであろう原子を指す。
【0055】
本開示で用いられる用語「ヘテロシクロアルキル」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、３～２０個の原子を含む非芳香族環であって、該原子のうちの１つ又は複数がＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮから選択されるヘテロ部分であり、残りの原子がＣである非芳香族環を少なくとも１つ含む環状基を指す。ヘテロシクロアルキル基は、飽和でも不飽和(つまり、１つ又は複数の二重結合を
含む)でもよい。ヘテロシクロアルキル基が接頭語Ｃｎ１～ｎ２又は「ｎ１～ｎ２」を含
むときには、この接頭語は、対応する炭素環基中における炭素原子の数を表し、ここで、環原子のうち１つ又は複数、好適には１～５個が、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮから選択されるヘテロ部分によって置き換えられ、残りの原子がＣである。ヘテロシクロアルキル基は、任意に(optionally)、ベンゾ縮環している。
含む)でもよい。ヘテロシクロアルキル基が接頭語Ｃｎ１～ｎ２又は「ｎ１～ｎ２」を含
むときには、この接頭語は、対応する炭素環基中における炭素原子の数を表し、ここで、環原子のうち１つ又は複数、好適には１～５個が、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮから選択されるヘテロ部分によって置き換えられ、残りの原子がＣである。ヘテロシクロアルキル基は、任意に(optionally)、ベンゾ縮環している。
【0056】
本開示で用いられる用語「ヘテロアリール」は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、５～２０個の原子を含むヘテロ芳香族環であって、該原子のうちの１つ又は複数がＯ、Ｓ、及びＮから選択されるヘテロ原子であり、残りの原子がＣであるヘテロ芳香族環を少なくとも１つ含む環状基を指す。ヘテロアリール基が接頭語が接頭語Ｃｎ１～ｎ２を含むときには、この接頭語は、対応する炭素環基中における炭素原子の数を表し、ここで、環原子のうち１つ又は複数、好適には１～５個が、上記で規定されたヘテロ原子によって置き換えられている。ヘテロアリール基は、任意に(optionally)、ベンゾ縮環している。
【0057】
アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、及びシクロアルキル基を含め、全ての環状基は、１つ又は複数の環（つまり多環式）を含む。環状基が複数の環を含む場合、それら複数の環は縮環していても、橋架けしていても、スピロ縮環していても、結合によって連結していてもよい。
【0058】
本開示で用いられる用語「ベンゾ縮環」とは、ベンゼン環が他の環と縮環している多環式基を指す。
【0059】
第１の環が第２の環と「縮環」しているとは、第１の環と第２の環とが互いの間で２つの隣接する原子を共有していることを意味する。
【0060】
第１の環が第２の環と「橋架け」しているとは、第１の環と第２の環とが互いの間で２つの隣接していない原子を共有していることを意味する。
【0061】
第１の環が第２の環と「スピロ縮環」しているとは、第１の環と第２の環とが互いの間で１つの原子を共有していることを意味する。
【0062】
用語「ハロゲン」（あるいは「ハロ」）は、単独で用いられる場合であっても、他の基の一部として用いられる場合であっても、ハロゲン原子を指し、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを含む。
【0063】
本開示で用いられる用語「ハロアルキル」とは、上記で規定されたアルキル基であって、利用可能な水素原子のうちの１つ又は複数がハロゲンによって置き換えられたアルキル基を指す。したがって、例えば、「Ｃ１～６ハロアルキル」(あるいは「Ｃ１～Ｃ６ハロ
アルキル」)とは、Ｃ１～Ｃ６の直鎖又は分岐の上記で規定されたアルキル基であって、
１つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルキル基を指す。
アルキル」)とは、Ｃ１～Ｃ６の直鎖又は分岐の上記で規定されたアルキル基であって、
１つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルキル基を指す。
【0064】
本開示で用いられる用語「ハロアルケニル」とは、上記で規定されたアルケニル基であって、利用可能な水素原子のうち１つ又は複数がハロゲンによって置き換えられているアルケニル基を指す。したがって、例えば、「Ｃ１～６ハロアルケニル」(あるいは「Ｃ１
～Ｃ６ハロアルケニル」)とは、Ｃ１～Ｃ６の直鎖又は分岐の上記で規定されたアルケニ
ル基であって、１つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルケニル基を指す。
～Ｃ６ハロアルケニル」)とは、Ｃ１～Ｃ６の直鎖又は分岐の上記で規定されたアルケニ
ル基であって、１つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルケニル基を指す。
【0065】
本開示で用いられる用語「ハロアルキニル」とは、上記で規定されたアルキニル基であって、利用可能な水素原子のうち１つ又は複数がハロゲンによって置き換えられているアルキニル基を指す。したがって、例えば、「Ｃ１～Ｃ６ハロアルキニル」(あるいは「Ｃ
１～Ｃ６ハロアルキニル」)とは、Ｃ１～Ｃ６の直鎖又は分岐の上記で規定されたアルキ
ニル基であって、１つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルキニル基を指す。
１～Ｃ６ハロアルキニル」)とは、Ｃ１～Ｃ６の直鎖又は分岐の上記で規定されたアルキ
ニル基であって、１つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルキニル基を指す。
【0066】
本開示で用いられる用語「アルコキシ」とは、単独でも組み合わせにおいても、酸素連結原子に連結したアルキル基を含む。
【0067】
本開示で用いられる用語「１つ又は複数の」ものは、リストから選択された単一のもの、並びに、リストから選択された２つ以上のものの混合物、を包含する。
【0068】
本開示で用いられる用語「置換された」は、他に断りが無ければ、着目する基が、ハロゲン、ＣＯ２Ｈ、ＣＯ２ＣＨ３、Ｃ（Ｏ）ＮＨ２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（ＣＨ３）２、Ｃ（Ｏ）ＮＨＣＨ３、ＳＯ２ＣＨ３、ＳＯＣＨ３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、ＮＨ、及びＮＣＨ３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環、から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換されていることを意味する。
【0069】
本開示で用いられる用語「その代替的同位体」とは、自然界で最も存在度が高い同位体以外の元素の同位体を指す。
【0070】
一般式（Ｉ）の化合物並びにその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又はプロドラッグにおいては、原子は自らの天然の同位体存在度を示してもよく、あるいは、原子のうち１つ又は複数が同じ原子番号を有しながらも自然界で主に見られる原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する特定の同位体について人為的に濃縮されていてもよい。本開示は、一般式（Ｉ）の化合物並びにその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又はプロドラッグの全ての適切な同位体バリエーションを包含するように意図されている。例えば、水素（Ｈ）の異なる同位体型は、プロチウム（１Ｈ）、重水素（２Ｈ）、及びトリチウム（３Ｈ）を含む。プロチウムは、自然界に見られる主たる水素同位体である。
【0071】
本開示で用いられる用語「全ての利用可能な原子は任意に(optionally)代替的同位体によって置き換えられる」とは、利用可能な原子が、その原子と同じ原子番号を有し、自然界に主に見られる原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する、前記原子の同位体によって任意に(optionally)置換されていることを意味する。
【0072】
用語「化合物」とは、当該化合物、並びに、ある実施形態においては、任意の水和物又は溶媒和物を、それらが安定であるという限りにおいて、指す。水和物とは、水と複合化した化合物であり、溶媒和物とは、溶媒と複合化した化合物であり、この溶媒は有機溶媒又は無機溶媒であってもよい。「安定な」化合物とは、調製及び単離が可能であって、本開示に記載の目的（例えば、対象に対する治療的投与）のために化合物を使用することを可能にするのに十分な期間にわたり、その構造及び性質が本質的に変化しないままであるか、本質的に変化しないようにさせることができる化合物である。本願化合物は、一般式（Ｉ）に包含される安定な化合物、又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグに限定される。
【0073】
用語「医薬的に許容可能な」とは、対象を処置するのに適合することを意味する。
【0074】
用語「医薬的に許容可能なキャリア」とは、医薬組成物、つまり、対象への投与が可能な投薬形態、の形成を可能とするために活性成分と混合される、非毒性の溶媒、分散剤、製剤添加剤（excipient）、アジュバント、又はその他の材料を意味する。
【0075】
用語「医薬的に許容可能な塩」とは、対象を処置するのに適した、又は適合する、酸付加塩又は塩基付加塩を意味する。
【0076】
対象を処置するのに適した、又は適合する、酸付加塩は、任意の塩基性化合物の任意の非毒性有機又は無機酸付加塩である。
【0077】
対象を処置するのに適した、又は適合する、塩基付加塩は、任意の酸性化合物の任意の非毒性有機又は無機塩基付加塩である。本開示で用いられる用語「保護基」又は「ＰＧ」等は、分子の反応性部分を保護又はマスクして、前記分子の異なる部分を操作又は反応させている際に前記分子のそれら反応性部分における副反応を防止する化学的部分を指す。操作又は反応か完了した後に、前記分子の残りの部分を破壊あるいは分解しない条件下で保護基は除去される。適切な保護基の選択は、当業者がなすことができる。多くの従来の保護基が当技術分野で知られており、例えば、"Protective Groups in Organic Chemistry" McOmie, J.F.W. Ed., Plenum Press, 1973, in Greene, T.W. and Wuts, P.G.M., "Protective Groups in Organic Synthesis", John Wiley & Sons, 3rdEdition, 1999 and in Kocienski, P. Protecting Groups, 3rd Edition, 2003, Georg Thieme Verlag (The Americas)に記載されている。
【0078】
本開示で用いられる用語「対象」は、哺乳類を含め動物界の全ての構成員を含み、好適にはヒトを指す。したがって、本願の方法は、ヒトの治療及び獣医学的用途の両方に適用可能である。
【0079】
本開示において及び当技術分野でよく知られているように、用語「治療する」又は「治療」とは、臨床結果等の有益な又は所望の結果を得るための手法を意味する。有益又は所望の臨床結果は、１つ又は複数の症状又は状態の軽減又は改善、疾患の程度の低下、疾患の安定化された（つまり、悪化していない）状態、疾患の広がりの防止、疾患の進行の遅延又は速度低下、疾患状態の改善又は緩和、疾患の再発の減少及び寛解（部分的であっても完全なものであっても）を含むがこれらに限定されず、また、これらは検出可能なものであっても、検出できないものであってもよい。「治療する」及び「治療」は、治療を受けない場合の期待生存時間と比しての延長された生存時間を意味してもよい。本開示においては、「治療する」及び「治療」は、予防的な処置をも包含する。例えば、初期がんを有する対象は進行を防ぐために処置されてもよく、あるいは、寛解期の対象を再発を防止するために本願の化合物又は組成物で処置してもよい。治療方法は、本願の化合物の１種
または複数種の治療有効量を対象に投与することを含み、これは任意に(optionally)、単回の投与からなるものであるか、あるいは一連の複数回投与を含む。
または複数種の治療有効量を対象に投与することを含み、これは任意に(optionally)、単回の投与からなるものであるか、あるいは一連の複数回投与を含む。
【0080】
本開示で用いられる用語「有効量」又は「治療有効量」は、所望の結果を達成するために必要な投薬量及び期間にある、有効な１種又は複数種の本願の化合物の量を意味する。例えば、セロトニン作動性受容体及び下流のセカンドメッセンジャーのアゴニズム又は活性化により媒介されるあるいは処置される疾患、障害、又は状態を治療する文脈においては、有効量とは、例えば、前記１種又は複数種の化合物の投与無しでの活性化と比べて前記活性化を増加させる量である。
【0081】
疾患、障害、又は状態を「軽減する」とは、障害を治療しない場合と比べて、疾患、障害、又は状態の程度及び／又は望ましくない臨床所見が減じられる、及び／又は進行の経時変化（time course）が遅くされる又は長くされることを意味する。
【0082】
本開示で用いられる用語「投与された」とは、１種又は複数種の本願の化合物又は組成物の治療有効量を、細胞、組織、器官、又は対象に投与することを意味する。
【0083】
本開示で用いられる用語「防止」若しくは「予防」、又はその同義語は、患者が疾患、障害、若しくは状態で苦しめられる危険性若しくは確率、あるいは疾患、障害、若しくは状態に関連した症状を呈するリスク若しくは確率の減少を指す。
【0084】
本開示においては、「疾患、障害、又は状態」とは、セロトニン受容体、例えば５－ＨＴ２Ａ、の活性化により治療される又は治療可能な、特には本開示に記載の本願化合物の１種又は複数種等のセロトニン受容体アゴニストを用いて治療される又は治療可能な、疾患、障害、又は状態を指す。
【0085】
本開示で用いられる用語「セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する」とは、治療対象の疾患、障害、又は状態が、セロトニン作動活性、特にはセロトニン作動活性の増加、により影響される、調節される、及び／又は直接であれ間接であれセロトニン作動活性、特にはセロトニン作動活性の増加、を含む何らかの生物学的基礎を有する、ことを意味する。これらの疾患は、本願の化合物又は組成物の１種又は複数種により、疾患、障害、又は状態に関連したセロトニン作動活性が刺激されたときに良い方向に反応する。
【0086】
本開示で用いられる用語「活性化」は、セロトニン受容体のアゴニズム、部分的アゴニスト、及び正のアロステリック調節を包含する。
【0087】
本開示で用いられる用語「５－ＨＴ２Ａ」とは、５－ＨＴ２セロトニン受容体のうちの５－ＨＴ２Ａ受容体サブタイプを意味する。
【0088】
本開示で用いられる用語「治療剤」とは、対象に投与されたときに薬理学的効果を有する任意の薬又は活性剤を指す。
【0089】
ＩＩ．化合物
本願は、式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを含む：
式中、Ｒ１は水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ構造を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれ、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基によってさらに任意に(optionally)置換されていてもよく；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ構造を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基によって置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環は、それぞれ、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ
環、から選択される置換基によってさらに任意に(optionally)置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
ＸはＯ、ＮＲ１３、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択され；
Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基によって置換されており、及び／又は、同じ炭素原子上でＣ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより二置換されており、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々は、それぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基によって置換され；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基によって置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれ、さらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基によって置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロ
アルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；そして、
全ての利用可能な水素原子は、任意に(optionally)、ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は、任意に(optionally)、その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、並びにＡは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは、
ＹはＸ－Ａであり、Ａは、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、かつ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’、並びにＸは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
本願は、式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを含む：
【化3】
式中、Ｒ１は水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ構造を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれ、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基によってさらに任意に(optionally)置換されていてもよく；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ構造を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基によって置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環は、それぞれ、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ
環、から選択される置換基によってさらに任意に(optionally)置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
ＸはＯ、ＮＲ１３、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択され；
Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基によって置換されており、及び／又は、同じ炭素原子上でＣ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより二置換されており、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々は、それぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基によって置換され；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基によって置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれ、さらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選ばれる１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基によって置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロ
アルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；そして、
全ての利用可能な水素原子は、任意に(optionally)、ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は、任意に(optionally)、その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、並びにＡは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは、
ＹはＸ－Ａであり、Ａは、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、かつ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４、Ｑ’、並びにＸは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
【0090】
本願は、式（Ｉ）の化合物、又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを含む：
式中：
Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、－（ＣＨ２）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）； ＣＯ（Ｒ１２）、ＣＯＯ（Ｒ１２）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、ＳＯ（Ｒ１２）、及びＳＯ２（Ｒ１２）からなる群から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は、水素及び低級アルキルからなる群から独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のアルキル、置換又は無置換のアルケニル、置換又は無置換のアルキニル、置換又は無置換のハロアルキル、置換又は無置換のシクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、Ｒ７及びＲ８は、それらが結合する原子と一緒に、Ｏ、Ｓ、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～７員のヘテロ環を形成し、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキル、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ６、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキ
ニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６員のヘテロ環からなる群の構成員により置換され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、ＯＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、ＳＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｎ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６７員のヘテロ環からなる群から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３からなる群から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキル、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６員のヘテロ環からなる群の構成員により置換され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル；
Ｘは、Ｏ、ＮＲ１３、Ｓ、ＳＯ、及びＳＯ２から選択され；
ここで、Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のアルキル、置換又は無置換のアルケニル、置換又は無置換のアルキニル、置換又は無置換のハロアルキル、置換又は無置換のシクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；
Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＯＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、ＳＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｎ（ＨＲ１３） Ｎ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、ＣＯＯＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～７員のヘテロ環からなる群から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３からなる群から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキル、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６員のヘテロ環からなる群の構成員により置換され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６ア
ルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル；そして
Ａは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロシクロアルキニルアリール、ヘテロアリール、Ｃ０～Ｃ１Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＯ（Ｑ’）、ＣＯＯ（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）から選択され、ここで、Ｑ’は、水素、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３からなる群から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルからなる群の構成員により置換され；そして
Ｒ１２及びＲ１３は、独立に、上記のとおり定義される。
【化4】
式中：
Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、－（ＣＨ２）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）； ＣＯ（Ｒ１２）、ＣＯＯ（Ｒ１２）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、ＳＯ（Ｒ１２）、及びＳＯ２（Ｒ１２）からなる群から選択され；
Ｒ２～Ｒ６は、水素及び低級アルキルからなる群から独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のアルキル、置換又は無置換のアルケニル、置換又は無置換のアルキニル、置換又は無置換のハロアルキル、置換又は無置換のシクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、Ｒ７及びＲ８は、それらが結合する原子と一緒に、Ｏ、Ｓ、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～７員のヘテロ環を形成し、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキル、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ６、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキ
ニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６員のヘテロ環からなる群の構成員により置換され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、ＯＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、ＳＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｎ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６７員のヘテロ環からなる群から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３からなる群から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキル、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６員のヘテロ環からなる群の構成員により置換され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル；
Ｘは、Ｏ、ＮＲ１３、Ｓ、ＳＯ、及びＳＯ２から選択され；
ここで、Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のアルキル、置換又は無置換のアルケニル、置換又は無置換のアルキニル、置換又は無置換のハロアルキル、置換又は無置換のシクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；
Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＯＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、ＳＲ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｎ（ＨＲ１３） Ｎ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、ＣＯＯＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～７員のヘテロ環からなる群から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３からなる群から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキル、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯＯＲ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～６員のヘテロ環からなる群の構成員により置換され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６ア
ルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル；そして
Ａは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロシクロアルキニルアリール、ヘテロアリール、Ｃ０～Ｃ１Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＯ（Ｑ’）、ＣＯＯ（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）から選択され、ここで、Ｑ’は、水素、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、及びＮ（Ｒ１３）からなる群から選択される１～２個の環員を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３からなる群から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルからなる群の構成員により置換され；そして
Ｒ１２及びＲ１３は、独立に、上記のとおり定義される。
【0091】
いくつかの実施形態では、式Ｉの化合物において基の中の全ての利用可能な水素原子が任意に(optionally)ハロゲン原子に置き換えられている場合、前記ハロゲン原子はＦ、Ｃｌ、又はＢｒである。いくつかの実施形態では、基の中の全ての利用可能な水素原子が任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられている場合、前記ハロゲン原子はＦ又はＢｒである。いくつかの実施形態では、基の中の全ての利用可能な水素原子が任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられている場合、前記ハロゲン原子はＦである。
【0092】
したがって、いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子が任意に(optionally)フッ素原子、塩素原子、又は臭素原子によって置き換えられている場合、及び／又は全ての利用可能な原子が任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている場合、いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子又は臭素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子又は塩素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、全ての利用可能な原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられる。
【0093】
いくつかの実施形態では、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、水素の代替的同位体は重水素である。したがって、いくつかの実施形態では、本願の化合物は、重水素により同位体的に濃縮されている。いくつかの実施形態では、Ａ、Ｘ、Ｑ’、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４のうちの
１つ又は複数は、１つ又は複数の重水素を含み、あるいは、Ａ、Ｘ、Ｑ’、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４のうちの１つ又は複数は重水素である。
１つ又は複数は、１つ又は複数の重水素を含み、あるいは、Ａ、Ｘ、Ｑ’、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｒ１２、Ｒ１３、及びＲ１４のうちの１つ又は複数は重水素である。
【0094】
いくつかの実施形態では、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ２ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、及びＣ（Ｏ）Ｎ（Ｒ９）２から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ２ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、及びＣＯ２Ｒ１２から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、及びＣ（ＣＨ３）２から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＦ３、及びＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１は水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１はＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２である。いくつかの実施形態では、Ｒ１は、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２である。
【0095】
いくつかの実施形態では、Ｒ２～Ｒ６は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ２は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、及びＣ（ＣＨ３）３から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ２は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、及びＣ（ＣＨ３）３から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フ
ッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ２は、水素及び重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、並びにＣ（ＣＨ３）３から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ２は、水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ２は水素である。
ッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ２は、水素及び重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、並びにＣ（ＣＨ３）３から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ２は、水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ２は水素である。
【0096】
いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、及びＣ（ＣＨ３）３から独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、及びＣ（ＣＨ３）３から独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つは重水素であるか、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つは重水素を含む。いくつかの実施形態では、Ｒ３及びＲ４のうち少なくとも１つ又はＲ５及びＲ６のうち少なくとも１つは重水素であり、あるいは、Ｒ３及びＲ４のうち少なくとも１つ又はＲ５及びＲ６のうち少なくとも１つは重水素を含む。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ２Ｄ、ＣＨ２ＣＤ２Ｈ、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６並びにＲ４は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、及びＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、及びＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、及びＦから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つはＦである。いくつかの実施形態では、Ｒ３及びＲ４のうち少なくとも１つ、又はＲ５及びＲ６のうち少なくとも１つは、重水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つは重水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て重水素である。
【0097】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0098】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８における前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0099】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８における前記ヘテロシクロアルキルは、独立に、置換または無置換のヘテロ環である。いくつかの実施形態においては、Ｒ７及びＲ８におけるヘテロシクロアルキルは、独立に、置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環であ
る。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
る。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0100】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８における前記ヘテロシクロアルキルは、独立に、置換または無置換のヘテロ環である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８におけるヘテロシクロアルキルは、独立に、置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環である。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、独立に、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0101】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８における前記ヘテロシクロアルキルは、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、オキサキシリジニル（ｏｘａｘｉｒｉｄｉｎｙｌ）、ジオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、テイタニル（ｔｈｅｉｔａｎｙｌ）、ジアゼチジニル、ジオキセタニル、ジチエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチオリジニル（ｉｓｏｘｔｈｉｏｌｉｄｉｎｙｌ）、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、ピペリジニル、トリアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジオキサゾリル、ジチアゾリル、テトラゾリル、オキサテトラゾリル、テトラヒドロピラニル、ジアジナニル（例えば、ピペラジニル）、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、及びジアゼパニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0102】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８における前記ヘテロアリールは、アゼピニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル スルホン、１，３－ジオキソラニル、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、２－オキソアゼピニル、オキサゾリル、２－オキソピペラジニル、２－オキソピペリジニル、２－オキソピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、ピリジル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニル スルホキシド、チアゾリル、チアゾリニル、チエノフリル、チエノチエニル、トリアゾリル、及びチエニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。
【0103】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ
６アルケニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、又はＣＤ２ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらもＣＨ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＨ２ＣＨ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＤ２ＣＤ３である。
６アルケニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、又はＣＤ２ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらもＣＨ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＨ２ＣＨ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、どちらも、ＣＤ２ＣＤ３である。
【0104】
いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に３員～７員のヘテロ環を形成し、該ヘテロ環は、任意に(optionally)、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を含み、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に４員～７員のヘテロ環を形成し、該へテロ環は、任意に(optionally)、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を含み、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共にアゼチジニル環、ジアゼチジニル環、ピロリジニル環、イミダゾリジニル環、ピラゾリジニル環、チアゾリジニル環、イソチオゾリジニル環、ピペリジニル環、ジアジナニル環（例えば、ピペラジニル）、モルホリニル環、又はアゼパニル環を形成し、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで、全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
【0105】
Ｒ７及びＲ８が置換されている場合、いくつかの実施形態では、前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＯ２Ｈ、ＣＯ２ＣＨ３、Ｃ（Ｏ）ＮＨ２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（ＣＨ３）２、Ｃ（Ｏ）ＮＨＣＨ３、ＳＯ２ＣＨ３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、ＮＨ、及びＮＣＨ３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環のうちの１つ又は複数から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６フルオロアルキニルのうちの１つ～３つから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ７及びＲ８上の前記置換基はＢｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＨ３、及びＣＦ３のうちの１つ又は２つから独立に選択される。
【0106】
いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換されており、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基で置換されており、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0107】
いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニルから独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニル基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニルから独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニル基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１
３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換されており、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、及びＣ２～Ｃ６アルキニル基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１個又は２個の置換基により置換されており、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素及び重水素から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て重水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、重水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１はどちらも水素である。
３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換されており、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、及びＣ２～Ｃ６アルキニル基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１個又は２個の置換基により置換されており、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素及び重水素から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て重水素である。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、重水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ９及びＲ１１はどちらも水素である。
【0108】
いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１における前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0109】
いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１における前記３員～７員のヘテロ環は、独立に、置換または無置換のヘテロ環である。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１における前記３員～７員のヘテロ環は、独立に、置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環である。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0110】
いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１における前記３員～７員のヘテロ環は、独立に、置換または無置換のヘテロ環である。いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１における前記３員～７員のヘテロ環は、独立に、置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環である。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、独立に、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0111】
いくつかの実施形態では、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１における前記３員～７員のヘテロ環は、独立に、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、オキサキシリジニル（ｏｘａｘｉｒｉｄｉｎｙｌ）、ジオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、テイタニル（ｔｈｅｉｔａｎｙｌ）、ジアゼチジニル、ジオキセタニル、ジチエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチオリジニル（ｉｓｏｘｔｈｉｏｌｉｄｉｎｙｌ）、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、ピペリジニル、トリアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジオキサゾリル、ジチアゾリル、テトラゾリル、オキサテトラゾリル、テトラヒドロピラニル、ジアジナニル（例えば、ピペラジニル）、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、及びジアゼパニルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0112】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンヘテロアリールから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0113】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２の前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0114】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２の前記ヘテロシクロアルキルは、独立に、置換または無置換のヘテロ環である。いくつかの実施形態においては、Ｒ１２におけるヘテロシクロアルキルは、置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環である。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0115】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２の前記ヘテロシクロアルキルは、独立に、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、オキサキシリジニル（ｏｘａｘｉｒｉｄｉｎｙｌ）、ジオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、テイタニル（ｔｈｅｉｔａｎｙｌ）、ジアゼチジニル、ジオキセタニル、ジチエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチオリジニル（ｉｓｏｘｔｈｉｏｌｉｄｉｎｙｌ）、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、ピペリジニル、トリアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジオキサゾリル、ジチアゾリル、テトラゾリル、オキサテトラゾリル、テトラヒドロピラニル、ジアジナニル（例えば、ピペラジニル）、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、及びジアゼパニルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0116】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２の前記ヘテロアリールは、独立に、アゼピニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル スルホン、１，３－ジオキソラニル、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、２－オキソアゼピニル、オキサゾリル、２－オキソピペラジニル、２－オキソピペリジニル、２－オキソピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、ピリジル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニル スルホキシド、チアゾリル、チアゾリニル、チエノフリル、チエノチエニル、トリアゾリル、及びチエニルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0117】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態においては、各Ｒ１２は、水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択され。いくつかの実施形態では、Ｒ１２はＣＨ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ１２はＣＤ３である。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、独立に、ＣＨ２ＣＨ３である。いくつかの実施形態では、Ｒ１２はＣ
Ｄ２ＣＤ３である。
Ｄ２ＣＤ３である。
【0118】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンヘテロアリールから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンアリール及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンヘテロアリールから独立に選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、独立に、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキレンアリールであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、独立に、置換又は無置換のＣＨ２アリールであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１２は、独立に、置換又は無置換のＣＨ２フェニルである。
【0119】
Ｒ１２が置換されている場合、いくつかの実施形態では、前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＯ２Ｈ、ＣＯ２ＣＨ３、Ｃ（Ｏ）ＮＨ２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（ＣＨ３）２、Ｃ（Ｏ）ＮＨＣＨ３、ＳＯ２ＣＨ３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、ＮＨ、及びＮＣＨ３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環のうちの１つ又は複数から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１２上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６フルオロアルキニルのうち１つ～３つから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１２上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＨ３、及びＣＦ３のうちの１つ又は２つから独立に選択される。
【0120】
いくつかの実施形態では、Ｙはハロゲンである。いくつかの実施形態では、Ｙにおける前記ハロゲンは、Ｆ、Ｃｌ、及びＢｒから選択される。いくつかの実施形態では、Ｙにおける前記ハロゲンは、Ｆ及びＣｌから選択される。いくつかの実施形態では、Ｙにおける前記ハロゲンはＦである。
【0121】
いくつかの実施形態では、ＹはＸ－Ａである。
【0122】
いくつかの実施形態では、Ｘは、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ２から選択される。いくつかの実施形態では、Ｘは、Ｏ、ＮＲ１３、及びＳから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＸはＮＲ１３及びＯから選択される。いくつかの実施形態では、ＸはＯである。
【0123】
いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテ
ロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ２Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
ロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ２Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0124】
いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0125】
いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及びヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ４アルケニルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、及びＣ（ＣＨ３）３から選択される。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、及びＣ（ＣＨ３）３から選択される。
【0126】
いくつかの実施形態では、Ａは、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、及びＣ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位
体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、ＣＨ２Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ２Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ＣＨ２ヘテロシクロアルキル、ＣＨ２アリール、及びＣＨ２ヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、ＣＨ２Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ２アリール、及びＣＨ２ヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡはＣＨ２アリールであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡはＣＨ２フェニルである。
体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、ＣＨ２Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ２Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ＣＨ２ヘテロシクロアルキル、ＣＨ２アリール、及びＣＨ２ヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、ＣＨ２Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ２アリール、及びＣＨ２ヘテロアリールから選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡはＣＨ２アリールであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡはＣＨ２フェニルである。
【0127】
いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ２ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ２Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、Ｓ（Ｏ）Ｑ′及びＳＯ２Ｑ’から選択され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２、及びＣ（Ｏ）Ｑ′から選択される。いくつかの実施形態では、Ａは、水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、及びＣ（Ｏ）Ｑ′から選択される。いくつかの実施形態では、Ａは水素である。いくつかの実施形態では、ＡはＣ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′）２であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡはＰ（Ｏ）（ＯＲ１１）２であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡはＣ（Ｏ）Ｑ′であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。
【0128】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル基、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニル基は、任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１
～３個の置換基により置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のそれぞれはさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルは、任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、及びＳＲ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のそれぞれはさらに、任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。
～３個の置換基により置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のそれぞれはさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルは、任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、及びＳＲ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のそれぞれはさらに、任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。
【0129】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルは、任意に（optionally）、Ｎ（Ｒ１３）２及びＣＯ２Ｒ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、及び／又はＣ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキルはさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２及びＣＯ２Ｒ１３から独立に選択される１つ又は２つの置換基により任意に（optionally）置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で任意に（optionally）二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている。
【0130】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換され、及び／又は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0131】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(o
ptionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
ptionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
【0132】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであって、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１３）２で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであって、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換され、かつＣ５～Ｃ６シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであって、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＮ（Ｒ１３）２で置換され、かつスピロシクロヘキサニル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであって、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
【0133】
いくつかの実施形態では、Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであって、任意に(optionally)ＣＯ２Ｒ１３で置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＣＯ２Ｒ１３で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであって、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素に
よって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１３で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキル又はＣ２～Ｃ１０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
よって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１３で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキル又はＣ２～Ｃ１０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１３で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
【0134】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′がＣ１～Ｃ２０アルキルである場合、Ｑ′は飽和脂肪酸誘導体であり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′がＣ２～Ｃ２０アルケニルである場合、Ｑ′は不飽和脂肪酸誘導体であり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
【0135】
いくつかの実施形態では、Ｑ′はＣ１～Ｃ１０アルキル又はＣ２～Ｃ１０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＣ１～Ｃ４アルキル又はＣ２～Ｃ４アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′はＣ１～Ｃ４アルキルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。ある実施形態では、Ｑ′は、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。
【0136】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての
利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0137】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)Ｎ（Ｒ１３）２及びＣＯ２Ｒ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0138】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＮ及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々は、それぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環であり、ここで前記３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＣＯ２Ｒ１３、ＳＲ１３、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、また前記３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環であり、ここで前記３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)３員～７員のヘテロ環によって置換され、また、前記３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ１３から選択される１つの環ヘテロ構造を含む５員～６員のヘテロ環であり、ここで前記５員～６員のヘテロ環基は任意に(optionally)５員～６員のヘテロ環によって置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、ピペリジニル又はピロリジニルによって置換されたピペリジニル又はピロリジニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、ピペリジニルで置換されたピペリジニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0139】
いくつかの実施形態では、Ｑ′における前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0140】
いくつかの実施形態では、Ｑ′における前記Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニルは、シクロブテニル、シクロペンテニル、及びシクロヘキセニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0141】
いくつかの実施形態では、Ｑ′における前記３員～７員のヘテロ環は、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、オキサキシリジニル（ｏｘａｘｉｒｉｄｉｎｙｌ）、ジオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、テイタニル（ｔｈｅｉｔａｎｙｌ）、ジアゼチジニル、ジオキセタニル、ジチエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチオリジニル（ｉｓｏｘｔｈｉｏｌｉｄｉｎｙｌ）、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、ピペリジニル、トリアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジオキサゾリル、ジチアゾリル、テトラゾリル、オキサテトラゾリル、テトラヒドロピラニル、ジアジナニル（例えば、ピペラジニル）、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、及びジアゼパニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0142】
いくつかの実施形態では、Ｑ′における前記３員～７員のヘテロ環は、置換または無置換のヘテロ環である。いくつかの実施形態では、Ｑ′における前記３員～７員のヘテロ環は、置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環である。いくつかの実施形態では、前記置換または無置換の橋架け二環式ヘテロ環は、アザビシクロヘキサニル、ジアザビシクロヘプタニル、オキソビシクロヘキサニル、オキソビシクロヘプタニル、及びオキソビシクロヘプタネニル（ｈｅｐｔａｎｅｎｙｌ）から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0143】
いくつかの実施形態では、Ｑ′における前記ヘテロアリールは、アゼピニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル スルホン、１，３－ジオキソラニル、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、２－オキソアゼピニル、オキサゾリル、２－オキソピペラジニル、２－オキソピペリジニル、２－オキソピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、ピリジル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニル スルホキシド、チアゾリル、チアゾリニル、チエノフリル、チエノチエニル、トリアゾリル、及びチエニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えら
れている。
れている。
【0144】
いくつかの実施形態では、Ｑ′は以下に列挙した基から選択される:
ここで:
は、共有結合点を示す。
【化5】
ここで:
【化6】
は、共有結合点を示す。
【0145】
いくつかの実施形態では、ＡはＣ（Ｏ）Ｑ′であり、Ｑ′は上記に列挙した基から選択される。
【0146】
ある実施形態では、ＡはＣ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２であり、各Ｑ′はＣ１～Ｃ４アルキル又はＣ２～Ｃ４アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｑ′はＣ１～Ｃ４アルキルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。ある実施形態では、Ｑ′は、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。ある実施形態では、ＡはＣ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２であり、各Ｑ’はＣＨ３又はＣＤ３である。
【0147】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮ（Ｒ１４）から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基により置換され、また、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0148】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮ（Ｒ１４）から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0149】
いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、Ｓ
Ｏ２、Ｎ、及びＮ（Ｒ１４）から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。ある実施形態では、各Ｒ１３は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。ある実施形態では、各Ｒ１３は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。ある実施形態では、各Ｒ１３は水素である。ある実施形態では、各Ｒ１３は独立にＣＨ３又はＣＤ３である。
Ｏ２、Ｎ、及びＮ（Ｒ１４）から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、各Ｒ１３は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。ある実施形態では、各Ｒ１３は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。ある実施形態では、各Ｒ１３は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。ある実施形態では、各Ｒ１３は水素である。ある実施形態では、各Ｒ１３は独立にＣＨ３又はＣＤ３である。
【0150】
いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0151】
いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４は、水素、重水素、ＣＨ３、及びＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４は水素である。
【0152】
Ｒ１４が置換されている場合、いくつかの実施形態では、当該置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＯ２Ｈ、ＣＯ２ＣＨ３、Ｃ（Ｏ）ＮＨ２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（ＣＨ３）２、Ｃ（Ｏ）ＮＨＣＨ３、ＳＯ２ＣＨ３、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、ＮＨ
、及びＮＣＨ３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環のうちの１つ又は複数から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６フルオロアルキニルのうちの１つ～３つから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＨ３、及びＣＦ３のうちの１つ又は２つから独立に選択される。
、及びＮＣＨ３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環のうちの１つ又は複数から独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４フルオロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６フルオロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６フルオロアルキニルのうちの１つ～３つから独立に選択される。いくつかの実施形態では、Ｒ１４上の前記置換基は、Ｂｒ、Ｃｌ、Ｆ、ＣＨ３、及びＣＦ３のうちの１つ又は２つから独立に選択される。
【0153】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－ＡでありかつＸがＯである場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ａ）の化合物である。したがって、本願は、式（Ｉ－Ａ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する
ここで、
Ａ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして、
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２でありかつＲ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１及びＲ１２並びにＡは式（Ｉ）で定義されたとおりであるか；あるいは、ＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択されかつＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２並びにＱ’は式（Ｉ）で定義されたとおりである。
【化7】
ここで、
Ａ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして、
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２でありかつＲ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１及びＲ１２並びにＡは式（Ｉ）で定義されたとおりであるか；あるいは、ＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択されかつＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２並びにＱ’は式（Ｉ）で定義されたとおりである。
【0154】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－Ａであり、ＸがＯであり、ＡがＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であり、Ｒ９及びＲ１１がどちらもＨである場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｂ）の化合物である。したがって、本願は、式（Ｉ－Ｂ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する：
式中：
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ１０、及びＲ１２は、式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられており、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２である。
【化8】
式中：
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ１０、及びＲ１２は、式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられており、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２である。
【0155】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－Ａであり、ＸがＯであり、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ′であり、かつＲ９及びＲ１１がどちらもＨである場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｃ）の化合物である。したがって、ある実施形態では、本願は式（Ｉ－Ｃ）又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する：
式中
Ｑ′、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【化9】
式中
Ｑ′、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0156】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－Ａであり、ＸがＯであり、ＡがＣＨ２Ｐ（Ｏ）（Ｏ
Ｒ１２）２であり、Ｒ２が水素であり、Ｒ９及びＲ１１がどちらも水素であり、かつＲ１が水素である場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｅ）の化合物である。したがって、本願は、式（Ｉ－Ｅ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する：
式中:
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
Ｒ１２）２であり、Ｒ２が水素であり、Ｒ９及びＲ１１がどちらも水素であり、かつＲ１が水素である場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｅ）の化合物である。したがって、本願は、式（Ｉ－Ｅ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する：
【化10】
式中:
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0157】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－Ａであり、ＸがＯであり、Ａが水素であり、Ｒ９及びＲ１１がどちらも水素であり、かつＲ１がＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＨ）２である場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｆ）の化合物である。したがって、本願は、（Ｉ－Ｆ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する：
式中：
Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【化11】
式中：
Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0158】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－Ａであり、ＸがＯであり、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ′であり、Ｒ９及びＲ１１がどちらもＨであり、かつＲ１がＨである場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｇ）の化合物である。したがって、本願は、式（Ｉ－Ｇ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグも包含する：
式中：
Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【化12】
式中：
Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、及びＲ１０は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0159】
いくつかの実施形態では、ＹがＸ－Ａである場合、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｈ）の化合物である。したがって、いくつかの実施形態では、本願は、式（Ｉ－Ｈ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを包含する：
式中：
Ａ、Ｘ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１
１は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であってかつＲ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２、Ｘ、並びにＡは式（Ｉ）で定義されたとおりであるか；あるいは
ＹはＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、かつＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２、Ｑ’、並びにＸは式（Ｉ）で定義されたとおりである。
【化13】
式中：
Ａ、Ｘ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１
１は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２であってかつＲ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２、Ｘ、並びにＡは式（Ｉ）で定義されたとおりであるか；あるいは
ＹはＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ２Ｑ’から選択され、かつＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２、Ｑ’、並びにＸは式（Ｉ）で定義されたとおりである。
【0160】
いくつかの実施形態では、Ｙはハロゲンであり、前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｉ）の化合物である。したがって、いくつかの実施形態では、本願は、式（Ｉ－Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを包含する：
式中：
Ｙはハロゲンであり；そして
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２でありかつＲ１２は式（Ｉ）で定義されたとおりである。
【化14】
式中：
Ｙはハロゲンであり；そして
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ１はＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２でありかつＲ１２は式（Ｉ）で定義されたとおりである。
【0161】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｉ）の化合物において、ＹはＦ、Ｃｌ、及びＢｒから選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｉ）の化合物において、ＹはＦ及びＢｒから選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｉ）の化合物において、ＹはＦである。
【0162】
いくつかの実施形態では、ＹはＸ－Ａであり、かつＡはＣ１～Ｃ６アルキルであり、か
つ前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｊ）の化合物である。したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、式（Ｉ－Ｈ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを包含する：
式中：
ＡはＣ１～Ｃ６アルキルであり；
Ｒ１はＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）であり、そして
Ｘ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
つ前記式（Ｉ）の化合物は式（Ｉ－Ｊ）の化合物である。したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、式（Ｉ－Ｈ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグを包含する：
【化15】
式中：
ＡはＣ１～Ｃ６アルキルであり；
Ｒ１はＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）であり、そして
Ｘ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｒ１０、Ｒ１１、及びＲ１２は式（Ｉ）で定義されたとおりであり、そして
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0163】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＡは、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ２Ｄ、ＣＨ２ＣＤ２Ｈ、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＡは、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＡは、ＣＨ３及びＣＤ３から選択される。
【0164】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２ＯＲ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ２ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、ＣＨ（ＣＨ２ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、及びＣＯ２Ｒ１２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＨ（ＣＨ３）２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、
及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、及びＣ（ＣＨ３）２から選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＦ３、及びＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は水素である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）の化合物におけるＲ１はＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）である。
及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＤ２ＣＤ３、ＣＦ２ＣＦ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＤ（ＣＤ３）２、ＣＦ（ＣＦ３）２、Ｃ（ＣＤ３）３、Ｃ（ＣＦ３）３、及びＣ（ＣＨ３）２から選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＦ３、及びＣＤ３から選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は水素である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物におけるＲ１は、ＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｈ）の化合物におけるＲ１はＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）である。
【0165】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ２～Ｒ６は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうちの少なくとも１つは重水素であるか、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうちの少なくとも１つは重水素を含む。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３及びＲ４のうちの少なくとも１つ若しくはＲ５及びＲ６のうちの少なくとも１つは重水素であるか、又はＲ３及びＲ４のうちの少なくとも１つ若しくはＲ５及びＲ６のうちの少なくとも１つは重水素を含む。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ２Ｄ、ＣＨ２ＣＤ２Ｈ、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６並びにＲ４は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、及びＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、Ｆ、ＣＨ３、及びＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、及びＦから独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうちの少なくとも１つはＦである。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３及びＲ４のうちの少なくとも１つ又はＲ５及びＲ６のうちの少なくとも１つが重水素である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全てが水素である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全てが重水素である。
【0166】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、
ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらも、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、又はＣＤ２ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらも水素である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＨ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＤ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＨ２ＣＨ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＤ２ＣＤ３である。
ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８は、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらも、水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、又はＣＤ２ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらも水素である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＨ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＤ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＨ２ＣＨ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＤ２ＣＤ３である。
【0167】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうちの少なくとも１つが重水素であるか、または、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうちの少なくとも１つが重水素を含み、そしてＲ７及びＲ８は水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、及びＣＤ２ＣＤ３から独立に選択される。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３及びＲ４のうちの少なくとも１つ若しくはＲ５及びＲ６のうちの少なくとも１つが重水素でありかつＲ７及びＲ８がどちらも水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、若しくはＣＤ２ＣＤ３である。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て水素であるか、またはＲ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て重水素であり、そしてＲ７及びＲ８はどちらも水素、重水素、ＣＨ３、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、又はＣＤ２ＣＤ３である。
【0168】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、式（Ｉ－Ａ）～（Ｉ－Ｃ）及び（Ｉ－Ｅ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て水素であるか、またはＲ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は全て重水素であり、そしてＲ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。
【0169】
いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択され、ここで全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。い
くつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素及び重水素から独立に選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て水素である。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て重水素である。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１は、水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、重水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１はどちらも水素である。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択される。
くつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素及び重水素から独立に選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て水素である。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は全て重水素である。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１は、水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、重水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１は水素及び重水素から選択される。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、そしてＲ９及びＲ１１はどちらも水素である。いくつかの実施形態では、前記式（Ｉ－Ａ）、（Ｉ－Ｈ）～（Ｉ－Ｊ）の化合物において、Ｒ１０は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択される。
【0170】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物において、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、水素、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及び３員～７員のヘテロ環基から選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル及びＣ２～Ｃ６アルケニルは、任意に(optionally)、Ｎ（Ｒ１３）２及びＣＯ２Ｒ１３から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、そして、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。
【0171】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物において、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１０で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキル又はＣ２～Ｃ１０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物において、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、ＣＯ２Ｒ１０で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物において、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
から選択され、ここで、
は共有結合点を示す。
【化16】
から選択され、ここで、
【化17】
は共有結合点を示す。
【0172】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物において、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２及びＮＲ１０から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環基は、任意に(optionally)、Ｎ（Ｒ１０）２及びＣＯ２Ｒ１０から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され；ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
であり、ここで、：
は共有結合点を示す。
【化18】
であり、ここで、：
【化19】
は共有結合点を示す。
【0173】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ４アルキル又はＣ２～Ｃ４アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ４アルキルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、ＣＨ３、ＣＦ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＦ２ＣＦ３、及びＣＤ２ＣＤ３から選択される。
【0174】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
から選択され、ここで、
は共有結合点を示す。いくつかの実施形態では、Ｑ’は
であり、ここで、
は共有結合点を示す。
【化20】
から選択され、ここで、
【化21】
は共有結合点を示す。いくつかの実施形態では、Ｑ’は
【化22】
であり、ここで、
【化23】
は共有結合点を示す。
【0175】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１０）２で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１０）２で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ
）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
から選択され、ここで、
は共有結合点を示す。
）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
【化24】
から選択され、ここで、
【化25】
は共有結合点を示す。
【0176】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１０）２で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｎ（Ｒ１０）２で置換され、かつスピロシクロヘキサニル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)重水素によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
であり、ここで、
は共有結合点を示す。
【化26】
であり、ここで、
【化27】
は共有結合点を示す。
【0177】
いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ１０から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環であり、ここで、前記３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１０、Ｎ（Ｒ１０）２、ＣＯ２Ｒ１０、ＳＲ１０、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基により置換され、そして、前記３員～７員のヘテロ環のそれぞれはそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され；ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられており、利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ１０から選択される１つの環ヘテロ部分を含む５員～６員のヘテロ環であり、ここで、前記５員～６員のヘテロ環基は任意に(optionally)５員～６員のヘテロ環により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、ピペリジニルで置換されたピペリジニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、ＡがＣ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ２（Ｑ’）、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’）２、ＳＯ（Ｑ’）、ＳＯ２（Ｑ’）である場合の式（Ｉ－Ａ）及び式（Ｉ－Ｈ）の化合物、及び式（Ｉ－Ｃ）及び式（Ｉ－Ｇ）の化合物において、Ｑ′は、
であり、ここで、
は、共有結合点を示す。
【化28】
であり、ここで、
【化29】
は、共有結合点を示す。
【0178】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ）の化合物は、：
（（３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－４－（ホスホノオキシ）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
（（３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－４－ヒドロキシ－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－４－（ホスホノオキシ）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
（１－（（３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）エチル）ホスホン酸；
（１－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）エチル）ホスホン酸；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル グリシネート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル Ｄ－アラニネート；
（Ｚ）－４－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）－４－オキソブタ－２－エン酸；
（Ｅ）－４－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）－４－オキソブタ－２－エン酸；
４－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）－４－オキソブタン酸；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル アセテート；
３ ３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル アセテート；
（（４－アセトキシ－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸
（（４－アセトキシ－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ｄ６－ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ６）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－
インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ｄ１０－ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル
（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ｄ１０－ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル
（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ピロリジン－１－イル）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ピロリジン－１－イル）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （Ｓ）－３－（アミノメチル）－５－メチルヘキサノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （Ｓ）－３－（アミノメチル）－５－メチルヘキサノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （Ｓ）－３－（アミノメチル）－５－メチルヘキサノエート；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ２－（１－（アミノメチル）シクロヘキシル）アセテート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ２－（１－（アミノメチル）シクロヘキシル）アセテート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ［１，４’－ビピペリジン］－１’ーカルボキシレート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ジメチルカルバメート；
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン－１，１，２，２－ｄ４；
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン；及び
ジベンジル （（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネート，
又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグから選択される。
（（３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－４－（ホスホノオキシ）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
（（３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－４－ヒドロキシ－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－４－（ホスホノオキシ）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
（１－（（３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）エチル）ホスホン酸；
（１－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）エチル）ホスホン酸；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル グリシネート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル Ｄ－アラニネート；
（Ｚ）－４－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）－４－オキソブタ－２－エン酸；
（Ｅ）－４－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）－４－オキソブタ－２－エン酸；
４－（（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）－４－オキソブタン酸；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル アセテート；
３ ３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル アセテート；
（（４－アセトキシ－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸
（（４－アセトキシ－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ｄ６－ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ６）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－
インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ｄ１０－ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル
（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ｄ１０－ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル
（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ジエチルアミノ）エチル－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ピロリジン－１－イル）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート；
３－（２－（ピロリジン－１－イル）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート－１１，１１－ｄ２；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （Ｓ）－３－（アミノメチル）－５－メチルヘキサノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル （Ｓ）－３－（アミノメチル）－５－メチルヘキサノエート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （Ｓ）－３－（アミノメチル）－５－メチルヘキサノエート；
３－（２－（ジメチルアミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ２－（１－（アミノメチル）シクロヘキシル）アセテート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ２－（１－（アミノメチル）シクロヘキシル）アセテート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ［１，４’－ビピペリジン］－１’ーカルボキシレート；
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル ジメチルカルバメート；
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン－１，１，２，２－ｄ４；
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン；及び
ジベンジル （（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネート，
又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグから選択される。
【0179】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ）の化合物は、以下に列挙した化合物から選択される：
又は、その医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
又は、その医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ。
【0180】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、ケト－エノール互変異性体等の互変異性体形態を含むこともできる。互変異性体形態は、平衡にあってもよいし、あるいは適切な置換により１つの形態に立体的にロックされていてもよい。当該化合物が形成するいかなる互変異性体形態も、またそれらの混合物も、本願の範囲に含まれることが意図されている。
【0181】
本願の化合物はさらに、種々の多形相で存在することができ、いかなる多形、又はそれらの混合物も、本願の範囲に入るものとする。
【0182】
本願の化合物はさらに、放射性標識されていてもよく、したがって、本願の化合物の全ての放射性標識体が本願の範囲に含まれる。本願の化合物は、１つ又は複数の放射性原子がその構造中に導入されている化合物も含む。
【0183】
ＩＩＩ．組成物
本願の化合物は、１種又は複数種のキャリアを用いて従来のやり方で適切に組成物へと調合される。したがって、本願は、１種又は複数種の本願の化合物及びキャリアを含む組成物も包含する。本願の化合物は、インビボでの投与に適した生物学的に適合性の形態の、対象への投与用の医薬組成物へと適切に調合される。したがって、本願はさらに、１種又は複数種の本願の化合物及び医薬的に許容可能なキャリアを含む医薬組成物も包含する。本願のある実施形態では、前記医薬組成物は、本開示に記載の疾患、障害、又は状態のうちの任意のものの治療に用いられる。
本願の化合物は、１種又は複数種のキャリアを用いて従来のやり方で適切に組成物へと調合される。したがって、本願は、１種又は複数種の本願の化合物及びキャリアを含む組成物も包含する。本願の化合物は、インビボでの投与に適した生物学的に適合性の形態の、対象への投与用の医薬組成物へと適切に調合される。したがって、本願はさらに、１種又は複数種の本願の化合物及び医薬的に許容可能なキャリアを含む医薬組成物も包含する。本願のある実施形態では、前記医薬組成物は、本開示に記載の疾患、障害、又は状態のうちの任意のものの治療に用いられる。
【0184】
本願の化合物は、当業者に理解されるとおりの、選択された投与ルートに応じた種々の形態で対象に投与される。例えば、本願の化合物は、経口、吸入、非経口、頬側、舌下、送気（insufflation）、硬膜外、鼻腔、直腸、膣内、パッチ、ポンプ、ミニポンプ、局所、又は経皮での投与により投与され、医薬組成物はそれに応じて製剤化される。いくつかの実施形態では、周期的又は連続的な送達のためにポンプにより投与が行われる。適切な組成物を選択及び調製するための従来の手順及び原料は、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences (2000 - 20th edition)及び１９９９年に発行されたThe United States
Pharmacopeia: The National Formulary (USP 24 NF19)に記載されている。
Pharmacopeia: The National Formulary (USP 24 NF19)に記載されている。
【0185】
非経口投与は、胃腸（ＧＩ）管以外の全身送達ルートを含み、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、鼻腔、肺（例えば、エアロゾルの使用による）、髄腔内、直腸、及び局所（パッチ又はその他の経皮送達デバイスの使用が挙げられる）の投与
モードが挙げられる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続的な輸液によるものであってもよい。
モードが挙げられる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続的な輸液によるものであってもよい。
【0186】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は経口投与され、これは、例えば、不活性の希釈剤又は同化可能な可食キャリアと共に行われ、あるいはこれは硬質又は軟質のシェルゼラチンカプセルに封入され、あるいはこれは錠剤へと圧縮され、あるいは、食餌の食物と共に直接取り込まれる。いくつかの実施形態では、前記化合物は製剤添加剤（excipient
）と共に取り込まれ、経口摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、カプレット、ペレット、顆粒、ロゼンジ、チューイングガム、パウダー、シロップ、エリキシル、ウェハ、水溶液、水性懸濁液、等々の形態で用いられる。錠剤の場合、用いられるキャリアとしては、ラクトース、コーンスターチ、クエン酸ナトリウム、及びリン酸の塩が挙げられる。医薬的に許容可能な製剤添加剤としては、結合剤（例えば、予備ゼラチン化したトウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース）；フィラー（例えば、ラクトース、マイクロクリスタリンセルロース、若しくはリン酸カルシウム）；滑沢剤（例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、若しくはシリカ）；崩壊剤（例えば、ジャガイモデンプン若しくはデンプングリコール酸ナトリウム）；又は湿潤剤（例えば、ラウリル硫酸ナトリウム）、又は溶媒（例えば、中鎖トリグリセリド、エタノール、水）が挙げられる。ある実施形態では、錠剤は、当技術分野で周知の方法でコーティングされる。経口投与用の錠剤、カプセル、カプレット、ペレット、又は顆粒の場合、活性成分の放出を制御するように設計されたEudragits（登録商標）等の
ｐＨ感受性腸溶性コーティングが任意に(optionally)用いられる。経口投薬形態としては、改変放出（modified release）製剤、例えば速放性製剤及び時限放出性剤、も挙げられる。改変放出製剤の例には、持続放出（ＳＲ）、長期放出（extended-relase）（ＥＲ、
ＸＲ、若しくはＸＬ）、時間放出（time-release）若しくは時限放出（timed-release）
、放出制御（ＣＲ）、又は連続放出（continuous-release）（ＣＲ若しくはＣｏｎｔｉｎ）が含まれ、例えば、コーティングされた錠剤、浸透圧送達デバイス、コーティングされたカプセル、マイクロカプセル化されたマイクロスフェア、凝集粒子（例えば、分子篩型粒子の凝集粒子）、又は微細な中空の浸透性繊維束、あるいは、線維性のパケットへと集積若しくは保持されている刻まれた（chopped）中空の浸透性繊維群の形態で用いられる
。時限放出組成物は、例えば、リポソームとして、あるいは活性化合物が（マイクロカプセル化、多層コーティング等により）差示的に分解可能なコーティングにより保護された製剤として、製剤化される。リポソーム送達系としては、例えば、微小な（small）単層
膜ベシクル、大きな（large）単層膜ベシクル、及び多層膜ベシクルが挙げられる。いく
つかの実施形態では、リポソームは、種々のリン脂質、例えばコレステロール、ステアリルアミン、若しくはホスファチジルコリン、から形成される。カプセル形態での経口投与のためには、有用なキャリア、溶媒、又は希釈剤として、ラクトース、中鎖トリグリセリド、エタノール、及び乾燥コーンスターチが挙げられる。
）と共に取り込まれ、経口摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、カプレット、ペレット、顆粒、ロゼンジ、チューイングガム、パウダー、シロップ、エリキシル、ウェハ、水溶液、水性懸濁液、等々の形態で用いられる。錠剤の場合、用いられるキャリアとしては、ラクトース、コーンスターチ、クエン酸ナトリウム、及びリン酸の塩が挙げられる。医薬的に許容可能な製剤添加剤としては、結合剤（例えば、予備ゼラチン化したトウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース）；フィラー（例えば、ラクトース、マイクロクリスタリンセルロース、若しくはリン酸カルシウム）；滑沢剤（例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、若しくはシリカ）；崩壊剤（例えば、ジャガイモデンプン若しくはデンプングリコール酸ナトリウム）；又は湿潤剤（例えば、ラウリル硫酸ナトリウム）、又は溶媒（例えば、中鎖トリグリセリド、エタノール、水）が挙げられる。ある実施形態では、錠剤は、当技術分野で周知の方法でコーティングされる。経口投与用の錠剤、カプセル、カプレット、ペレット、又は顆粒の場合、活性成分の放出を制御するように設計されたEudragits（登録商標）等の
ｐＨ感受性腸溶性コーティングが任意に(optionally)用いられる。経口投薬形態としては、改変放出（modified release）製剤、例えば速放性製剤及び時限放出性剤、も挙げられる。改変放出製剤の例には、持続放出（ＳＲ）、長期放出（extended-relase）（ＥＲ、
ＸＲ、若しくはＸＬ）、時間放出（time-release）若しくは時限放出（timed-release）
、放出制御（ＣＲ）、又は連続放出（continuous-release）（ＣＲ若しくはＣｏｎｔｉｎ）が含まれ、例えば、コーティングされた錠剤、浸透圧送達デバイス、コーティングされたカプセル、マイクロカプセル化されたマイクロスフェア、凝集粒子（例えば、分子篩型粒子の凝集粒子）、又は微細な中空の浸透性繊維束、あるいは、線維性のパケットへと集積若しくは保持されている刻まれた（chopped）中空の浸透性繊維群の形態で用いられる
。時限放出組成物は、例えば、リポソームとして、あるいは活性化合物が（マイクロカプセル化、多層コーティング等により）差示的に分解可能なコーティングにより保護された製剤として、製剤化される。リポソーム送達系としては、例えば、微小な（small）単層
膜ベシクル、大きな（large）単層膜ベシクル、及び多層膜ベシクルが挙げられる。いく
つかの実施形態では、リポソームは、種々のリン脂質、例えばコレステロール、ステアリルアミン、若しくはホスファチジルコリン、から形成される。カプセル形態での経口投与のためには、有用なキャリア、溶媒、又は希釈剤として、ラクトース、中鎖トリグリセリド、エタノール、及び乾燥コーンスターチが挙げられる。
【0187】
いくつかの実施形態では、経口投与用の液体調製物は、例えば、溶液、シロップ、又は懸濁液の形態を取るか、あるいは、使用前に水若しくはその他の適切な溶媒（vehicle)を用いて構成するための乾燥製品として適切に提示される。水性の懸濁液及び／又は乳化液を経口投与する場合には、本願の化合物は、乳化剤及び／又は懸濁剤と組み合わせられた油相中に好適に懸濁又は溶解される。所望によっては、特定の甘味料及び／又は矯味剤及び／又は着色料を添加する。このような経口投与用の液体調製物は、医薬的に許容可能な添加剤を用いて従来の手法で調製される。医薬的に許容可能な添加剤には、例えば、懸濁剤（例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、若しくは可食硬化脂肪）；乳化剤（例えば、レシチン若しくはアカシア）；非水性溶媒（vehicle)(例えば、中鎖トリグ
リセリド、アーモンドオイル、油性エステル、若しくはエチルアルコール)；及び保存料
（例えば、ｐ－ヒドロキシ安息香酸メチル、ｐ－ヒドロキシ安息香酸プロピル、又はソルビン酸）がある。有用な希釈剤としては、ラクトース及び高分子量ポリエチレングリコー
ルが挙げられる。
リセリド、アーモンドオイル、油性エステル、若しくはエチルアルコール)；及び保存料
（例えば、ｐ－ヒドロキシ安息香酸メチル、ｐ－ヒドロキシ安息香酸プロピル、又はソルビン酸）がある。有用な希釈剤としては、ラクトース及び高分子量ポリエチレングリコー
ルが挙げられる。
【0188】
例えば注入用製品の調製のために、本願の化合物を凍結乾燥して、得られた凍結乾燥物を用いることも可能である。
【0189】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は非経口で投与される。例えば、ヒドロキシプロピルセルロース等の界面活性剤と適切に混合された水中における本願の化合物の溶液が調製される。いくつかの実施形態では、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、ＤＭＳＯ、及びこれらの混合物中（アルコールと共に若しくはアルコールを用いずに）における、及びオイル中における、分散液が調製される。通常の保存及び使用条件の下では、これらの調製物は微生物の増殖を防止するための保存料を含む。当技術分野における当業者は、適切な製剤をどのようにして調製するかを知っている。非経口投与のためには、普通、本願の化合物の無菌溶液を調製し、該溶液のｐＨを適切に調整して緩衝化する。静脈内使用のためには、調製物が等張となるように溶質の総濃度を制御すべきである。眼への投与（ocular administration）のためには、軟膏又は点眼可能な液体を、例えば、アプ
リケーター又はスポイト等の当技術分野で知られた眼への送達システムにより送達する。いくつかの実施形態では、このような組成物は、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはポリビニルアルコール等の粘膜擬寿物質、ソルビン酸、ＥＤＴＡ、若しくは塩化ベンザルコニウム（benzyl chromium chloride）等の保存料、並びに通常量の希釈剤若しくはキャリアを含む。肺投与のためには、エアロゾルの形成を可能にするのに適するよう、希釈剤又はキャリアが選択されよう。
リケーター又はスポイト等の当技術分野で知られた眼への送達システムにより送達する。いくつかの実施形態では、このような組成物は、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはポリビニルアルコール等の粘膜擬寿物質、ソルビン酸、ＥＤＴＡ、若しくは塩化ベンザルコニウム（benzyl chromium chloride）等の保存料、並びに通常量の希釈剤若しくはキャリアを含む。肺投与のためには、エアロゾルの形成を可能にするのに適するよう、希釈剤又はキャリアが選択されよう。
【0190】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、注入による非経口投与のために製剤化され、これには、従来のカテーテル挿入技術又は輸液も含まれる。注入用の製剤は、例えば、添加された保存料と共に単位投薬形態で、例えばアンプル内に又は複数回投与用容器内に、与えられる。いくつかの実施形態では、組成物は、油性又は水性の溶媒（vehicle)における無菌の懸濁液、溶液、又は乳化液等の形態を取り、懸濁剤、安定剤、及び／又は分散剤等の製剤化剤を含む。全ての場合に、当該形態は無菌でなければならず、また、容易に注射が可能である程度に流動性でなければならない。あるいは、本願の化合物は、好適には、例えば発熱物質を含まない無菌水といった適切な溶媒（vehicle)を用いて使用前に再構成するための無菌パウダー形態である。
【0191】
いくつかの実施形態では、鼻腔投与のための組成物は、便利なように、エアロゾル、ドロップ、ゲル、及びパウダーとして製剤化される。例えば、鼻腔内投与又は吸入による投与のためには、患者によって絞られ若しくはポンプされるポンプスプレー容器から溶液、乾燥パウダー製剤、若しくは懸濁液の形態で、あるいは加圧された容器又はネブライザーからのエアロゾルスプレーとしての形態で、本願の化合物は便利に送達される。エアロゾル製剤は、典型的には、生理的に許容可能な水性又は非水性の溶媒中における活性物質の溶液又は微懸濁液を含み、普通は、封がされた容器中における無菌形態の単回用量又は多数回用量として与えられる。該容器は、例えば、噴霧装置と共に用いるためのカートリッジ又は詰め替えの形態を取る。あるいは、前記の封がされた容器は、単位分配装置、例えば単回用量鼻腔吸入器若しくは使用後に廃棄されることが意図された計量バルブが装着されたエアロゾル分配器である。投薬形態がエアロゾルディスペンサーを含む場合、それは噴射剤も含むこととなる。噴射剤は、例えば、圧縮空気、又はフルオロクロロ炭化水素等の有機噴射剤等の、圧縮ガスである。好適な噴射剤としては、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、ヘプタフルオロアルカン、二酸化炭素、又はその他の適切なガスが挙げられるが、これらに限定されない。加圧されたエアロゾルの場合、投薬量単位は、計量された量を分配するバルブを設けることにより、適切に決定される。いくつかの実施形態では、加圧された容器又はネブライザーは、活性化合物の溶液又は懸濁液を含む。吸入器又は送気器に用いるためのカプセル及びカー
トリッジ（例えばゼラチンからなる）は、例えば、本願の化合物と、ラクトース若しくはデンプン等の適切なパウダーベースとのパウダー混合物を含んで調合される。エアロゾル投薬形態は、ポンプアトマイザーの形態を取ってもよい。
トリッジ（例えばゼラチンからなる）は、例えば、本願の化合物と、ラクトース若しくはデンプン等の適切なパウダーベースとのパウダー混合物を含んで調合される。エアロゾル投薬形態は、ポンプアトマイザーの形態を取ってもよい。
【0192】
頬側又は舌下投与に適した組成物としては、錠剤、ロゼンジ、及びトローチが挙げられ、ここで、本願の化合物は、糖、アカシア、トラガント、又はゼラチン及びグリセリン等のキャリアと共に製剤化される。直腸投与のための組成物は、便利には、ココアバター等の従来の坐薬ベースを含む坐薬の形態である。
【0193】
坐薬形態の本願の化合物は、膣、尿道、及び直腸投与に適している。そのような坐薬は、一般的に、室温では個体であるが体温で溶解する物質混合物で構成されている。そのような溶媒（vehicle)を作るのに一般的に用いられる物質としては、カカオ脂（カカオバターとしても知られる）、グリセリン化ゼラチン、その他のグリセリド、植物硬化油、種々の分子量のポリエチレングリコールの混合物、及びポリエチレングリコールの脂肪酸エステルが挙げられるが、これらに限定されない。坐薬投薬形態のさらなる説明については、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 16th Ed., Mack Publishing, Easton, PA, 1980, pp. 1530-1533を参照のこと。
【0194】
いくつかの実施形態においては、本願の化合物は、標的化可能なドラッグキャリアとしての可溶性ポリマーと結合している。そのようなポリマーとしては、例えば、ポリビニルピロリドン、ピラン共重合体、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド－フェノール、ポリヒドロキシ－エチルアスパルトアミド－フェノール、又はパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド－ポリリシンが挙げられる。さらに、いくつかの実施形態では、本願の化合物は、薬の制御放出を達成するのに有用なクラスの生分解性ポリマーに結合しており、そのような生分解性ポリマーとしては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸との共重合体、ポリε－カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロキシピラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロック共重合体がある。
【0195】
本願の化合物は、その医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又はプロドラッグを含め、単独で適切に用いることができるが、一般的には、１種又は複数種の本願の化合物 (活性成分)が医薬的に許容可能なキャリアを伴った医薬組成物の形態で投与される。投与
態様に応じて、医薬組成物は、約０．０５重量％～約９９重量％又は約０．１０重量％～約７０重量％の活性成分、及び、約１重量％～約９９．９５重量％又は約３０重量％～約９９．９０重量％の医薬的に許容可能なキャリアを含み、ここで、全ての重量パーセント値は、全組成物を基準としている。
態様に応じて、医薬組成物は、約０．０５重量％～約９９重量％又は約０．１０重量％～約７０重量％の活性成分、及び、約１重量％～約９９．９５重量％又は約３０重量％～約９９．９０重量％の医薬的に許容可能なキャリアを含み、ここで、全ての重量パーセント値は、全組成物を基準としている。
【0196】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、その医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又はプロドラッグを含め、追加の治療剤を含む組成物中で用いられ、投与される。したがって、本願は、１種又は複数種の本願の化合物、又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ、並びに追加の治療剤、並びに任意に(optionally)１種又は複数種の医薬的に許容可能な製剤添加剤を含む医薬組成物も包含する。いくつかの実施形態では、前記追加の治療剤は、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤であり、それは例えば、後述の「方法及び用途」の項に列挙された剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、前記追加の治療剤は、精神賦活薬である。
【0197】
上記において、用語「化合物」は、１種又は複数種の化合物を指す実施形態も包含する。
【0198】
ＩＶ．本願の方法及び用途
本願の化合物は、セロトニン受容体においてアゴニスト又は部分的アゴニストとして働くセロトニン作動性結合剤である。
本願の化合物は、セロトニン受容体においてアゴニスト又は部分的アゴニストとして働くセロトニン作動性結合剤である。
【0199】
したがって、本願は、生物学的サンプル内であれ患者内であれ、細胞内のセロトニン受容体を活性化する方法であって、有効量の１種又は複数種の本願の化合物を前記細胞に投与する方法を包含する。本願は、細胞内のセロトニン受容体を活性化するための、１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに、細胞内のセロトニン受容体を活性化するための医薬の調製のための、１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願はさらに、細胞内のセロトニン受容体の活性化における使用のための１種又は複数種の本願の化合物もさらに包含する。
【0200】
本願の化合物はセロトニン受容体を活性化可能であるため、本願の化合物は、セロトニン受容体を活性化することで疾患、障害、又は状態を治療するのに有用である。したがって、本願の化合物は医薬として有用である。したがって、本願は、医薬としての使用のための本願の化合物も包含する。
【0201】
本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法をも包含する。
【0202】
本願は、セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びにセロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願は、セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物もさらに包含する。
【0203】
いくつかの実施形態では、前記セロトニン受容体は５－ＨＴ２Ａである。したがって、本願は、生物学的サンプル内であれ患者内であれ、細胞内の５－ＨＴ２Ａを活性化する方法であって、有効量の１種又は複数種の本願の化合物を前記細胞に投与することを含む方法を包含する。本願は、細胞内の５－ＨＴ２Ａを活性化するための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに細胞内の５－ＨＴ２Ａを活性化するための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願は、細胞内の５－ＨＴ２Ａの活性化における使用のための１種又は複数種の本願の化合物をさらに含む。
【0204】
本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、５－ＨＴ２Ａの活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法をも包含する。本願は、５－ＨＴ２Ａの活性化による疾患、障害、又は状態の治療のための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに５－ＨＴ２Ａの活性化による疾患、障害、又は状態の治療のための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願はさらに、５－ＨＴ２Ａの活性化による疾患、障害、又は状態の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物を包含する。
【0205】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、対象における精神疾患障害及び／又は状態を予防する、治療する、及び／又はその重篤性を減少させるのに有用である。したがって、いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化によって治療される疾患、障害、又は状態は精神疾患である。したがって、本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む精神疾患を治療する方法をも包含する。本願は、精神疾患の治療のための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに精神疾患の治療のための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含す
る。本願はさらに、精神疾患の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物を包含する。
る。本願はさらに、精神疾患の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物を包含する。
【0206】
いくつかの実施形態では、前記精神疾患は、全般不安障害、パニック障害、社会不安障害、及び限局性恐怖症等の不安障害；無希望、快楽の喪失、疲労、及び自殺思考などの抑うつ；抑うつ、双極性障害、がん関連抑うつ、不安、及び気分循環性障害等の気分障害；幻覚、妄想、統合失調症等の精神障害；放火癖（着火）、窃盗癖（盗み）、及び強迫性賭博等の衝動制御及び嗜癖障害；アルコール嗜癖；オピオイド嗜癖等の薬物嗜癖；反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、及び妄想性パーソナリティ障害等のパーソナリティ障害；対象に特定の儀式若しくはルーティンを行わせる思考又は恐怖等の強迫性障害（ＯＣＤ）；外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）；ストレス応答症候群（以前は適応障害と呼ばれていた）；解離症、これは以前は多重人格障害、あるいは「多重人格」と呼ばれていた、及び離人症；作為症；性機能障害、性同一性障害、及び性的倒錯等の性障害及び性別障害；身体症状症、これは以前は心身症若しくは身体表現性障害として知られていた；及びこれらの組み合わせ、から選択される。
【0207】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化によって治療される疾患、障害、又は状態は神経変性である。いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化によって治療される疾患、障害、又は状態は、ラパマイシン（ｍＴＯＲ）活性化の哺乳類における標的である脳由来神経栄養因子（ＢＤＮＦ）の減少、及び／又は炎症である。
【0208】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化によって治療される疾患、障害、又は状態は、認知障害；脳卒中を含め虚血；神経変性；難治性薬物使用障害；睡眠障害；、社会的苦痛、急性痛、がん性疼痛、慢性痛、突出痛、骨痛、軟組織の痛み、神経痛、関連痛、幻痛、神経傷害性疼痛、群発頭痛、及び片頭痛等の苦痛；肥満及び摂食障害；てんかん及び発作性疾患；神経細胞死；興奮毒性細胞死；又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、精神疾患は、幻覚及び妄想並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0209】
いくつかの実施形態では、幻覚は、幻視、幻聴、幻嗅、幻味、幻触、固有感覚での幻覚、平衡感覚における幻覚、侵害受容での幻覚、熱感覚での幻覚、及び時間感覚での幻覚、並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0210】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化によって治療される疾患、障害、又は状態は、精神病又は精神病症状である。したがって、本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神病又は精神病症状を治療する方法も包含する。
【0211】
本願は、精神病又は精神病症状の治療のための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに精神病又は精神病症状の治療のための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願はさらに、精神病又は精神病症状の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物を包含する。
【0212】
いくつかの実施形態では、治療を必要とする前記対象への治療有効量の本願の化合物の投与は、幻覚及び妄想を例とするがこれらに限定されない精神病又は精神病症状の悪化を生じない。いくつかの実施形態では、治療を必要とする前記対象への治療有効量の本願の化合物の投与は、幻覚及び妄想を例とするがこれらに限定されない精神病又は精神病症状の改善を生じる。いくつかの実施形態では、治療を必要とする前記対象への治療有効量の本願の化合物の投与は、精神病又は精神病症状の改善を生じる。
【0213】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、治療を必要とする対象における中枢神経系（ＣＮＳ）疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態を治療するのに有用であり、これは、治療有効量の一般式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩を前記対象に投与することを含む。
【0214】
したがって、いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化で治療される疾患、障害、又は状態は、中枢神経系（ＣＮＳ）の疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態である。したがって、本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態を治療する方法をも包含する。本願は、ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態の治療のための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに、ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態の治療のための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願はさらに、ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物をも包含する。
【0215】
いくつかの実施形態においては、前記ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態は、神経発達障害及び神経変性疾患を含む神経疾患から選択され、その例としては、アルツハイマー病；初老期認知症；老人性認知症；血管性認知症；レビ－小体型認知症；認知障害、パーキンソン病、及びパーキンソン病関連障害、例えばパーキンソン認知症、皮質基底核変性症、及び核上性麻痺；てんかん；ＣＮＳ外傷；ＣＮＳ感染；ＣＮＳ炎症；脳卒中；多発性硬化症；ハンチントン病；ミトコンドリア障害；脆弱Ｘ症候群；アンジェルマン症候群；遺伝性運動失調症；神経耳科学的障害及び眼球運動障害；網膜の神経変性疾患 筋萎縮性側索硬化症；遅発性ジスキネジア；多動障害；注意欠陥多動性障害、及び注意欠陥障害；下肢静止不能症候群；トゥレット症候群；統合失調症；自閉症スペクトラム障害; 結節性硬化症；レット症候群；脳性麻痺；神経性食欲不振症（ＡＮ）及び神経性過食症等（ＢＮ）の摂食障害等の、報酬系の障害；及び過食性障害（ＢＥＤ）、抜毛癖、自傷性皮膚症、爪噛み；片頭痛；繊維筋痛症；並びに、任意の病因の末梢神経障害、並びにこれらの組み合わせ、が挙げられる。
【0216】
いくつかの実施形態では、前記対象は哺乳類である。別の実施形態では、前記対象はヒトである。いくつかの実施形態では、前記対象はヒトではない動物である。いくつかの実施形態では、前記対象はイヌである。いくつかの実施形態では、前記対象はネコである。したがって、本願の化合物、方法、及び使用は、ヒト及び獣医学の両方の疾患、障害、及び状態を扱うものである。
【0217】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、ネコ又はイヌである対象における行動上の問題を治療するのに有用である。
【0218】
したがって、いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は、ネコ又はイヌである対象における行動上の問題である。したがって、本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を治療を必要とする非ヒト対象に投与することを含む、行動上の問題を治療する方法をも包含する。本願は、非ヒト対象における行動上の問題を治療するための１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びに非ヒト対象における行動上の問題を治療するための医薬の調製のための１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願はさらに、非ヒト対象における行動上の問題の治療における使用のための１種又は複数種の本願の化合物を包含する。
【0219】
いくつかの実施形態では、前記行動上の問題は、不安、恐れ、ストレス、睡眠障害、認
知障害、攻撃性、過剰な騒ぎ立て（excessive noise making）、引っ掻き行動、かみつき、及びこれらの組み合わせから選択されるがこれらに限定されない。
知障害、攻撃性、過剰な騒ぎ立て（excessive noise making）、引っ掻き行動、かみつき、及びこれらの組み合わせから選択されるがこれらに限定されない。
【0220】
いくつかの実施形態では、前記非ヒト対象はイヌである。いくつかの実施形態では、前記非ヒト対象はネコである。
【0221】
本願は、治療有効量の１種又は複数種の本願の化合物を、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤と共に、治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法も包含する。本願は、セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のための、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤と組み合わせての１種又は複数種の本願の化合物の使用、並びにセロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のための医薬の調製のための、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤と組み合わせての１種又は複数種の本願の化合物の使用をも包含する。本願はさらに、セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療における使用のための、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤と組み合わせての１種又は複数種の本願の化合物を包含する。
【0222】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は、精神疾患である。いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は中枢神経系（ＣＮＳ）の疾患、障害、若しくは状態、及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態である。いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は精神病又は精神病症状である。いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は非ヒト対象における行動上の問題である。
【0223】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は精神疾患であり、１種又は複数種の本願の化合物が精神疾患のための１つ又は複数の追加的治療と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、精神疾患のための前記追加的治療は、定型抗精神病薬及び非定型抗精神病薬を含め、抗精神病薬；選択的セロトニン再取り込み阻害剤（ＳＳＲＩ）及び選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤（ＳＮＲＩ）、三環系抗うつ剤、及びモノアミン酸化酵素阻害剤（ＭＡＯＩ）(例えば、ブ
プロピオン)を含め、抗うつ剤；アルプラゾラム等のベンゾジアゼピンを含め、抗不安薬
（anti-anxiety medication）；リチウム等の気分安定剤、並びにカルバマゼピン、ジバ
ルプロエクス（バルプロ酸）、ラモトリギン、ガバペンチン、及びトピラマート等の抗痙攣薬、から選択される。
プロピオン)を含め、抗うつ剤；アルプラゾラム等のベンゾジアゼピンを含め、抗不安薬
（anti-anxiety medication）；リチウム等の気分安定剤、並びにカルバマゼピン、ジバ
ルプロエクス（バルプロ酸）、ラモトリギン、ガバペンチン、及びトピラマート等の抗痙攣薬、から選択される。
【0224】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は、注意欠陥多動性障害及び注意欠陥障害並びにこれらの組み合わせから選択される。いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は、注意欠陥多動性障害及び／又は注意欠陥障害並びにこれらの組み合わせであり、１種又は複数種の本願の化合物が、注意欠陥多動性障害及び／又は注意欠陥障害並びにこれらの組み合わせのための１つ又は複数の追加的治療と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、注意欠陥多動性障害及び／又は注意欠陥障害並びにこれらの組み合わせのための前記追加的治療は、メチルフェニデート、アトモキセチン、及びアンフェタミン、並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0225】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は認知症又はアルツハイマー病であり、１種又は複数種の本願の化合物が、認知症
又はアルツハイマー病の治療のための１つ又は複数の追加的治療と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、認知症又はアルツハイマー病のための前記追加的治療は、選択されたアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ＮＭＤＡアンタゴニスト、及びニコチンアゴニストから選択される。
又はアルツハイマー病の治療のための１つ又は複数の追加的治療と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、認知症又はアルツハイマー病のための前記追加的治療は、選択されたアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ＮＭＤＡアンタゴニスト、及びニコチンアゴニストから選択される。
【0226】
いくつかの実施形態では、前記アセチルコリンエステラーゼ阻害剤は、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、及びフェンセリン、並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0227】
いくつかの実施形態では、前記ＮＭＤＡアンタゴニストは、ＭＫ－８０１、ケタミン、フェンシクリジン、及びメマンチン、並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0228】
いくつかの実施形態では、前記ニコチンアゴニストは、ニコチン、ニコチン酸、ニコチン性α７アゴニスト、若しくはニコチン性α２β４アゴニスト、又はこれらの組み合わせである。
【0229】
いくつかの実施形態では、ムスカリンアゴニストは、ムスカリンＭ１アゴニスト、又はムスカリンＭ４アゴニスト、又はこれらの組み合わせである。
【0230】
いくつかの実施形態では、前記ムスカリンアンタゴニストは、ムスカリンＭ２アンタゴニストである。
【0231】
いくつかの実施形態では、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態は、精神病又は精神病症状であり、１種又は複数種の本願の化合物が、精神病又は精神病症状のための１つ又は複数の追加的治療と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、精神病又は精神病症状のための前記追加的治療は、定型抗精神病薬及び非定型抗精神病薬から選択される。
【0232】
いくつかの実施形態では、前記定型抗精神病薬は、アセプロマジン、アセトフェナジン、ベンペリドール、ブロムペリドール、ブタペラジン、カルファナジン（carfenazine）
、クロルプロエタジン、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロペンチキソール、シアメマジン、ジキシラジン、ドロペリドール、フルアニソン、フルペンチキソール、フルフェナジン、フルスピリレン、ハロペリドール、レボメプロマジン、レンペロン（lenperone）、ロキサピン、メソリダジン、メチテピン、モリンドン、モペロン、オキシペル
チン、オキシプロテピン（oxyprotepine）、ペンフルリドール、ペラジン、ペリシアジン、ペルフェナジン、ピモジド、ピパンペロン、ピペラセタジン、ピポチアジン、プロクロルペラジン、プロマジン、プロチペンジル、スピペロン、スルホリダジン（sulforidazine）、チオプロパザート、チオプロペラジン、チオリダジン、チオチキセン、チミペロン
、トリフルオペラジン、トリフルペリドール、トリフルプロマジン、及びズクロペンチキソール、並びにこれらの組み合わせから選択される。
、クロルプロエタジン、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロペンチキソール、シアメマジン、ジキシラジン、ドロペリドール、フルアニソン、フルペンチキソール、フルフェナジン、フルスピリレン、ハロペリドール、レボメプロマジン、レンペロン（lenperone）、ロキサピン、メソリダジン、メチテピン、モリンドン、モペロン、オキシペル
チン、オキシプロテピン（oxyprotepine）、ペンフルリドール、ペラジン、ペリシアジン、ペルフェナジン、ピモジド、ピパンペロン、ピペラセタジン、ピポチアジン、プロクロルペラジン、プロマジン、プロチペンジル、スピペロン、スルホリダジン（sulforidazine）、チオプロパザート、チオプロペラジン、チオリダジン、チオチキセン、チミペロン
、トリフルオペラジン、トリフルペリドール、トリフルプロマジン、及びズクロペンチキソール、並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0233】
いくつかの実施形態では、前記非定型抗精神病薬は、アモキサピン、アミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ブロナンセリン、ブレクスピプラゾール、カリプラジン、カルピプラミン、クロカプラミン、クロロテピン（clorotepine）、クロチアピン、ク
ロザピン、イロペリドン、レボスルピリド、ルラシドン、メルペロン、モサプラミン、ネモナプリド、オランザピン、パリペリドン、ペロスピロン、クエチアピン、レモキシプリド、レセルピン、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、スルトプリド、チアプリド、ベラリプリド、ジプラシドン、及びゾテピン、並びにこれらの組み合わせから選択される。
ロザピン、イロペリドン、レボスルピリド、ルラシドン、メルペロン、モサプラミン、ネモナプリド、オランザピン、パリペリドン、ペロスピロン、クエチアピン、レモキシプリド、レセルピン、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、スルトプリド、チアプリド、ベラリプリド、ジプラシドン、及びゾテピン、並びにこれらの組み合わせから選択される。
【0234】
いくつかの実施形態では、有効量は、対象の疾患状態、年齢、性別、及び／又は体重、又は種、等の因子に応じて変動する。いくつかの実施形態では、有効量に相当することになる所与の１つ又は複数の化合物の量は、例えば所与の１つ又は複数の薬物若しくは化合物、医薬調合、投与ルート、状態、疾患、若しくは障害の種類、治療される対象のアイデンティティ、等の因子に応じて変動することになるが、とはいえ当業者によって日常的手法で決定することができる。
【0235】
ある実施形態では、本願の化合物は１年に１回、２回、３回、又は４回投与される。いくつかの実施形態では、本願の化合物は、週に一度以上投与される。しかし、別の実施形態では、前記化合物は、２週間に約１回、３週間に約１回、又は１ヶ月に約１回から対象に投与される。別の実施形態では、前記化合物は、週に約１回～１日に約１回投与される。別の実施形態では、前記化合物は、１日に１回、２回、３回、４回、５回、又は６回投与される。治療期間の長さは様々な因子に依存し、例えば、疾患、障害、若しくは状態の重篤度、対象の年齢、本願の化合物の濃度及び／若しくは活性、並びに／又はこれらの組み合わせである。治療に用いられる化合物の有効投薬量は、特定の治療レジメンの間に増加又は減少してもよいことも理解されよう。投薬量の変更は、当技術分野で既知の標準的な診断アッセイにより生じ、また、明らかなものとなる。いくつかの場合には、慢性投与が必要である。例えば、対象を治療するのに十分な量及び期間、前記化合物は対象に投与される。
【0236】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、幻覚発現性で精神異常発現性の用量で投与され、心理療法又は治療と共に服用され、１年に１回、２回、３回、又は４回投与が行われてもよい。しかし、いくつかの実施形態では、前記化合物は、１日に１回、２日に１回、３日に１回、１週間に１回、２週間に１回、１ヶ月に１回、２ヶ月に１回、又は３ヶ月に１回、幻覚発現性又は精神異常発現性ではない用量で対象に投与される。
【0237】
本願の（ある）化合物は、単独で使用されても、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤（例えば本願の化合物）と組み合わせて用いられてもよい。セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療するのに有用な他の既知の剤と組み合わせて用いられる場合、本願の化合物がそれらの剤と同時期に投与されることは１つの実施形態である。本開示においては、対象に対する２つの物質の「同時期の投与」とは、それら２つの物質が個体において同時に活性であるようにそれら２つの物質のそれぞれを与えることを意味する。投与の正確な詳細は互いの存在下におけるそれら２つの物質の薬物動態に依存するが、薬物動態が適していれば、２つの物質を互いに数時間以内に投与すること、あるいは一方の物質を他方の物質の投与の２４時間以内に投与することさえ、含みうる。適切な投薬レジメンを設計することは、当技術分野における当業者にとって日常手法的である。ある特定の実施形態では、２つの物質は実質的に同時に、つまり、互いに数分以内に、あるいは両方の物質を含む単一の組成物中で、投与される。剤の組み合わせが非同時期的に投与されることは、本発明のさらなる実施形態である。いくつかの実施形態では、本願の化合物は、他の治療剤と、別々の単位投薬形態で同時に又は順々に、あるいは単一の単位投薬形態で一緒に、投与される。したがって、本願は、１種又は複数種の本願の化合物、追加的治療剤、及び医薬的に許容可能なキャリアを含む単位投薬形態を提供する。
【0238】
本願の化合物の投薬量は多くの因子に依存して変動し、それらとしては例えば、化合物の薬物動態特性、投与態様、服用者（recipient）の年齢、健康、及び体重、症状の性質
及び程度、治療の頻度、並びに（もしあるなら）同時期の治療の種類、並びに治療を受ける対象内における化合物のクリアランス速度が挙げられる。当業者は、上記の因子に基づいて適切な投薬量を決定することができる。いくつかの実施形態では、１種又は複数種の本願の化合物は適切な投薬量で最初に投与され、投薬量は臨床反応に応じて必要に応じ調
整される。投薬量は、一般に、１種又は複数種の本願の化合物の血清レベルを約０．０１μｇ／ｃｃ～約１０００μｇ／ｃｃ又は約０．１μｇ／ｃｃ～約１００μｇ／ｃｃに維持するように選択される。代表的な例としては、１種又は複数種の本願の化合物の経口投薬量は成人の場合１日あたり約１０μｇ～１日あたり約１０００ｍｇ、好適には、１日あたり約１０μｇ～１日あたり約５００ｍｇ、より好適には、１日あたり約１０μｇ～１日あたり約２００ｍｇである。非経口投与の場合、代表的な量は、約０．０００１ｍｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ、約０．０００１ｍｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇ、約０．０１ｍｇ／ｋｇ～約０．１ｍｇ／ｋｇ、又は約０．０００１ｍｇ／ｋｇ～約０．０１ｍｇ／ｋｇが投与される。経口投与の場合、代表的な量は、約０．００１μｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ、約０．１μｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ、約０．０１μｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇ、又は約０．１μｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇである。坐薬形態での投与の場合、代表的な量は、約０．１ｍｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ又は約０．１ｍｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇである。本願のいくつかの実施形態においては、組成物は経口投与用に製剤化され、前記１つ又は複数の化合物は、好適には、一錠あたり０．１、０．２５、０．５、０．７５、１．０、５．０、１０．０、２０．０、２５．０、３０．０、４０．０、５０．０、６０．０、７０．０、７５．０、８０．０、９０．０、１００．０、１５０、２００、２５０、３００、３５０、４００、４５０、５００、５５０、６００、６５０、７００、７５０、８００、８５０、９００、９５０、又は１０００ｍｇの活性成分(１種又は複数種の本願の化
合物)を含む錠剤形態である。本願のいくつかの実施形態においては、１種又は複数種の
本願の化合物は、１日１回投与、１週１回投与、又は１月１回の用量で投与されるか、あるいは、１日の全用量が１日２回、１日３回、又は１日４回の用量に分割される。
及び程度、治療の頻度、並びに（もしあるなら）同時期の治療の種類、並びに治療を受ける対象内における化合物のクリアランス速度が挙げられる。当業者は、上記の因子に基づいて適切な投薬量を決定することができる。いくつかの実施形態では、１種又は複数種の本願の化合物は適切な投薬量で最初に投与され、投薬量は臨床反応に応じて必要に応じ調
整される。投薬量は、一般に、１種又は複数種の本願の化合物の血清レベルを約０．０１μｇ／ｃｃ～約１０００μｇ／ｃｃ又は約０．１μｇ／ｃｃ～約１００μｇ／ｃｃに維持するように選択される。代表的な例としては、１種又は複数種の本願の化合物の経口投薬量は成人の場合１日あたり約１０μｇ～１日あたり約１０００ｍｇ、好適には、１日あたり約１０μｇ～１日あたり約５００ｍｇ、より好適には、１日あたり約１０μｇ～１日あたり約２００ｍｇである。非経口投与の場合、代表的な量は、約０．０００１ｍｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ、約０．０００１ｍｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇ、約０．０１ｍｇ／ｋｇ～約０．１ｍｇ／ｋｇ、又は約０．０００１ｍｇ／ｋｇ～約０．０１ｍｇ／ｋｇが投与される。経口投与の場合、代表的な量は、約０．００１μｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ、約０．１μｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ、約０．０１μｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇ、又は約０．１μｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇである。坐薬形態での投与の場合、代表的な量は、約０．１ｍｇ／ｋｇ～約１０ｍｇ／ｋｇ又は約０．１ｍｇ／ｋｇ～約１ｍｇ／ｋｇである。本願のいくつかの実施形態においては、組成物は経口投与用に製剤化され、前記１つ又は複数の化合物は、好適には、一錠あたり０．１、０．２５、０．５、０．７５、１．０、５．０、１０．０、２０．０、２５．０、３０．０、４０．０、５０．０、６０．０、７０．０、７５．０、８０．０、９０．０、１００．０、１５０、２００、２５０、３００、３５０、４００、４５０、５００、５５０、６００、６５０、７００、７５０、８００、８５０、９００、９５０、又は１０００ｍｇの活性成分(１種又は複数種の本願の化
合物)を含む錠剤形態である。本願のいくつかの実施形態においては、１種又は複数種の
本願の化合物は、１日１回投与、１週１回投与、又は１月１回の用量で投与されるか、あるいは、１日の全用量が１日２回、１日３回、又は１日４回の用量に分割される。
【0239】
いくつかの実施形態では、本願の化合物は、臨床的に意味のある幻覚惹起性／精神異常発現性作用を欠く用量又は投薬量レジメンの投与を含む有効量で使用又は投与される。いくつかの実施形態では、本願の化合物は、４ｎｇ／ｍＬ以下のヒト血漿シロシンＣｍａｘ及び／又は４０％以下のヒト５－ＨＴ２ＡヒトＣＮＳ受容体占有度により発現される臨床的効果、あるいは１ｎｇ／ｍＬ以下のヒト血漿シロシンＣｍａｘ及び／又は３０％以下のヒト５－ＨＴ２ＡヒトＣＮＳ受容体占有率により発現される臨床的効果に類似する臨床的効果を与える用量又は投薬量レジメンの投与を含む有効量で使用又は投与される。いくつかの実施形態では、本願の化合物は、６０分を超える、１２０分を超える、若しくは１８０分を超える、ヒト血漿シロシンＴｍａｘにより発現される臨床的効果に類似する臨床的効果を与える用量又は投薬量レジメンの投与を含む有効量で使用又は投与される。
【0240】
Ｖ．化合物の調製
本願の化合物は、種々の合成プロセスにより調製できる。特定の構造的特徴及び／又は置換基の選択は、別のプロセスではなく一つのプロセスを選択することに影響し得る。所与の本願の化合物を調製する特定のプロセスを選択することは、当業者の作業範囲の範囲内にある。本願の化合物を調製するためのいくつかの出発物質は、商用の化学品供給元から入手可能であるし、あるいは、細胞、植物、動物、又は真菌から抽出し得る。例えば以下に記載するもの等の他の出発物質は、当業者に周知の単純な変換を用いて、入手可能な前駆体から容易に調製される。本願の化合物の調製方法のいくつかの実施形態を示す以下のスキームでは、全ての記号（variables）は、断りの無い限り式（Ｉ）で定義したとお
りである。
本願の化合物は、種々の合成プロセスにより調製できる。特定の構造的特徴及び／又は置換基の選択は、別のプロセスではなく一つのプロセスを選択することに影響し得る。所与の本願の化合物を調製する特定のプロセスを選択することは、当業者の作業範囲の範囲内にある。本願の化合物を調製するためのいくつかの出発物質は、商用の化学品供給元から入手可能であるし、あるいは、細胞、植物、動物、又は真菌から抽出し得る。例えば以下に記載するもの等の他の出発物質は、当業者に周知の単純な変換を用いて、入手可能な前駆体から容易に調製される。本願の化合物の調製方法のいくつかの実施形態を示す以下のスキームでは、全ての記号（variables）は、断りの無い限り式（Ｉ）で定義したとお
りである。
【0241】
本願のいくつかの実施形態においては、本願の化合物は一般的にスキームＩＩ～ＩＶに例示するプロセスに従って調製される。
【0242】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ）の化合物は、スキームＩＩに示すように調製される。したがって、公知の方法、例えば、Chem. Eur. J. 2019, 25, 897 - 903に見られるＰ
ｄ触媒手法を用いて、Ｐｄ触媒等の触媒の存在下で、式（Ａ）のオルト－ヨードアニリン
化合物を、式（Ｂ）の二置換アルキン化合物等の適切な不飽和前駆体とカップリングさせて、式（Ｉ）の化合物を与える。
ｄ触媒手法を用いて、Ｐｄ触媒等の触媒の存在下で、式（Ａ）のオルト－ヨードアニリン
化合物を、式（Ｂ）の二置換アルキン化合物等の適切な不飽和前駆体とカップリングさせて、式（Ｉ）の化合物を与える。
【化30】
【0243】
いくつかの実施形態では、式（Ｉ）の化合物はスキームＩＩＩに従って合成される。したがって、式（Ｃ）の置換インドール化合物を、塩化オキサリル等の適切なカップリング試薬の存在下で式（Ｅ）の好適なアミノ化合物とカップリングして、式（Ｄ）の化合物を与える。式（Ｄ）の化合物を、Ａｌ系還元剤等の適切な還元剤で還元し、一般式（Ｉ）の化合物を与える。
【化31】
【0244】
当業者は、上記のスキームにおいて中間体及び最終化合物に対して、既知の化学手法を用いた置換基のさらなる操作を行って、代替的な本願の化合物を与えることができることを理解するであろう。
【0245】
本願の化合物の塩を当業者に既知の方法により形成してもよく、これは例えば、前記塩が沈殿する媒体等の媒体中で又は水性媒体中で、当量等の、ある量の酸又は塩基と本願の化合物とを反応させ、その後凍結乾燥することで行われる。
【0246】
溶媒和物の形成は、化合物及び溶媒和物に応じて変動することになる。一般に、溶媒和物は、化合物を適切な溶媒中に溶解させ、そして冷却により又は逆溶剤を用いて溶媒和物を単離することにより形成される。溶媒和物は典型的には周囲環境（ambient）条件で乾
燥又は共沸（azeotrope）される。特定の溶媒和物を形成するための適切な条件の選択は
、当業者がなすことができる。好適な溶媒の例は、エタノール、水、等々である。水が溶媒の場合、分子は「水和物」と称される。本願の化合物の溶媒和物の形成は、化合物及び溶媒和物に応じて変動することになる。一般に、溶媒和物は、化合物を適切な溶媒中に溶解させ、冷却により又は逆溶剤を用いて溶媒和物を単離することにより形成される。溶媒和物は典型的には周囲環境条件で乾燥又は共沸（azeotrope）される。特定の溶媒和物を
形成するための適切な条件の選択は、当業者がなすことができる。
燥又は共沸（azeotrope）される。特定の溶媒和物を形成するための適切な条件の選択は
、当業者がなすことができる。好適な溶媒の例は、エタノール、水、等々である。水が溶媒の場合、分子は「水和物」と称される。本願の化合物の溶媒和物の形成は、化合物及び溶媒和物に応じて変動することになる。一般に、溶媒和物は、化合物を適切な溶媒中に溶解させ、冷却により又は逆溶剤を用いて溶媒和物を単離することにより形成される。溶媒和物は典型的には周囲環境条件で乾燥又は共沸（azeotrope）される。特定の溶媒和物を
形成するための適切な条件の選択は、当業者がなすことができる。
【0247】
同位体濃縮された本願の化合物及び並びに医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／又
はプロドラッグは、適切な同位体濃縮された試薬及び／又は中間体を用いて、当業者に周知の従来の技術により、又は本開示におけるスキーム及び実施例に記載されたプロセスと類似（analogous）のプロセスにより、過度の実験無しに調製することができる。
はプロドラッグは、適切な同位体濃縮された試薬及び／又は中間体を用いて、当業者に周知の従来の技術により、又は本開示におけるスキーム及び実施例に記載されたプロセスと類似（analogous）のプロセスにより、過度の実験無しに調製することができる。
【0248】
本開示に記載のプロセス全体にわたって、適切な場合には、当業者が容易に理解するであろうやり方で、適切な保護基が種々の反応物及び中間体に付加されまた後にそこから除去されることを理解すべきである。そのような保護基を用いるための従来の手法、及び適切な保護基の例は、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis”, T.W. Green, P.G.M. Wuts, Wiley-Interscience, New York(1999)に記載されている。また、最終産
物に向かう合成経路上の中間体又は最終産物に対して、基又は置換基を化学的操作により別の基又は置換基に変換することを行うことができること、その変換において変換の可能な種類はそのステージの分子がまとっている他の官能性が本質的に、変換で用いられる条件又は試薬に対して不適合であることによってのみ制限されること、も理解されるべきである。そのような、本質的な不適合性、及び適切な変換及び合成ステップを適切な順番で行うことでこれを回避するやり方は、当業者にとって容易に理解されるであろう。変換の例は本開示中で与えられ、そして、記載された変換は、変換が例示された一般的（generic）な基又は置換基のみに限定されないことも理解されるべきである。他の好適な変換の
参照及び記載は、“Comprehensive Organic Transformations - A Guide to Functional Group Preparations” R.C. Larock, VHC Publishers, Inc. (1989)に与えられている。
他の好適な反応の参照及び記載は有機化学の教科書に記載されており、例えば、“Advanced Organic Chemistry”, March, 4th ed. McGraw Hill (1992)又は“Organic Synthesis”, Smith, McGraw Hill, (1994)に記載されている。中間体及び最終産物の精製のための技術はとしては、例えば、カラム又は回転プレート上での順相クロマトグラフィー及び逆相クロマトグラフィー、再結晶化、蒸留、及び液体－液体若しくは固体－液体抽出が挙げられ、これらは、当業者が容易に理解できるであろう。
物に向かう合成経路上の中間体又は最終産物に対して、基又は置換基を化学的操作により別の基又は置換基に変換することを行うことができること、その変換において変換の可能な種類はそのステージの分子がまとっている他の官能性が本質的に、変換で用いられる条件又は試薬に対して不適合であることによってのみ制限されること、も理解されるべきである。そのような、本質的な不適合性、及び適切な変換及び合成ステップを適切な順番で行うことでこれを回避するやり方は、当業者にとって容易に理解されるであろう。変換の例は本開示中で与えられ、そして、記載された変換は、変換が例示された一般的（generic）な基又は置換基のみに限定されないことも理解されるべきである。他の好適な変換の
参照及び記載は、“Comprehensive Organic Transformations - A Guide to Functional Group Preparations” R.C. Larock, VHC Publishers, Inc. (1989)に与えられている。
他の好適な反応の参照及び記載は有機化学の教科書に記載されており、例えば、“Advanced Organic Chemistry”, March, 4th ed. McGraw Hill (1992)又は“Organic Synthesis”, Smith, McGraw Hill, (1994)に記載されている。中間体及び最終産物の精製のための技術はとしては、例えば、カラム又は回転プレート上での順相クロマトグラフィー及び逆相クロマトグラフィー、再結晶化、蒸留、及び液体－液体若しくは固体－液体抽出が挙げられ、これらは、当業者が容易に理解できるであろう。
【0249】
実施例
以下の、非限定的な例は本願を例示するものである。
Ａ：例示的な本願化合物の合成
一般的方法
以下の、非限定的な例は本願を例示するものである。
Ａ：例示的な本願化合物の合成
一般的方法
【0250】
ここで用いられる全ての出発材料は、市販されたものであるか、文献に先に記載されている。１Ｈ及び１３Ｃ ＮＭＲスペクトルは、断りの無い限り、溶媒としての重水素化クロロホルム中で、ＴＭＳ又は残留溶媒シグナルを内部参照として用いて、１Ｈ ＮＭＲについてそれぞれ３００ＭＨｚ、４００ＭＨｚ、及び４００ＭＨｚで作動するＢｒｕｋｅｒ３００、ＢｒｕｋｅｒＤＰＸ４００、又はＶａｒｉａｎ＋４００スペクトロメーターで記録した。全ての報告された化学シフトはデルタスケール上のｐｐｍで表され、記録中に現れたシグナルの微細分裂は一般には、例えば、ｓ：一重項、ｂｒ ｓ：ブロード一重項、ｄ：二重項、ｔ：三重項、ｑ：四重項、ｍ：多重項、として表される。特に断りが無ければ、以下の表では、１Ｈ ＮＭＲデータは、溶媒としてＣＤＣｌ３を用いて４００ＭＨｚで得た。
【0251】
生成物の精製は、Ｃｈｅｍ Ｅｌｕｔ Ｅｘｔｒａｃｔｉｏｎカラム（Ｖａｒｉａｎ，
ｃａｔ番号１２１９－８００２）、Ｍｅｇａ ＢＥ－ＳＩ （Ｂｏｎｄ Ｅｌｕｔ Ｓｉｌｉｃａ）ＳＰＥカラム（Ｖａｒｉａｎ， ｃａｔ番号１２２５６０１８； １２２５６０２６； １２２５６０３４）、又はシリカ充填ガラスカラム中でのフラッシュクロマトグラフィーを用いて行った。
ｃａｔ番号１２１９－８００２）、Ｍｅｇａ ＢＥ－ＳＩ （Ｂｏｎｄ Ｅｌｕｔ Ｓｉｌｉｃａ）ＳＰＥカラム（Ｖａｒｉａｎ， ｃａｔ番号１２２５６０１８； １２２５６０２６； １２２５６０３４）、又はシリカ充填ガラスカラム中でのフラッシュクロマトグラフィーを用いて行った。
【0252】
以下の化合物を、スキームＩＩ～ＩＶ．Ａに概要を示した合成方法のうちの１つ又は複数を用いて調製した。
Ａ．例示的な本願化合物の合成
実施例１：３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート（Ｉ－２８）：
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）－２－オキソアセトアミド（４１）の合成：
Ａ．例示的な本願化合物の合成
実施例１：３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル（９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート（Ｉ－２８）：
【化32】
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）－２－オキソアセトアミド（４１）の合成：
【0253】
無水（dry）エーテル（５０ｍＬ）中における４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インド
ール（２．２７ｇ、１０．１６ｍｍｏｌ）の溶液を、０℃で滴下により塩化オキサリル（０．８６ｍＬ、１０．１６ｍｍｏｌ）で処理した。反応産物を室温とし、一晩（１８時間）撹拌した。反応産物を０℃に冷却し、５分間の期間、塩酸ビス（メチル－ｄ３）アミン（２．２２ｇ、２５．４１ｍｍｏｌ、ＴＨＦ中のＫ２ＣＯ３で遊離塩基化）で処理した。反応産物を室温とし、４時間撹拌した。反応を水（１００ｍＬ）で停止し、生成物を酢酸エチル（２×１００ｍＬ）に抽出した。合わせられた酢酸エチル層を塩水（５０ｍＬ）で洗い、そして乾燥した（Ｎａ２ＳＯ４）。溶媒を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５）で精製して、見出しに記載した化合物（２．１３ｇ、６３．７％）を薄茶色の泡として得た。1H NMR (CDCl3): δ 10.20 (s, 1H), 7.56-7.53 (m, 3H), 7.42-7.30 (m, 3H), 7.05 (t, 1H, J =
6.0 Hz), 6.90 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 6.65 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 5.26 (s, 2H); ESI-MS (m/z, %): 351 (M+Na, 100), 329 (MH+)
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン－１，１，２，２－ｄ４（Ｉ－４６）の合成：
ール（２．２７ｇ、１０．１６ｍｍｏｌ）の溶液を、０℃で滴下により塩化オキサリル（０．８６ｍＬ、１０．１６ｍｍｏｌ）で処理した。反応産物を室温とし、一晩（１８時間）撹拌した。反応産物を０℃に冷却し、５分間の期間、塩酸ビス（メチル－ｄ３）アミン（２．２２ｇ、２５．４１ｍｍｏｌ、ＴＨＦ中のＫ２ＣＯ３で遊離塩基化）で処理した。反応産物を室温とし、４時間撹拌した。反応を水（１００ｍＬ）で停止し、生成物を酢酸エチル（２×１００ｍＬ）に抽出した。合わせられた酢酸エチル層を塩水（５０ｍＬ）で洗い、そして乾燥した（Ｎａ２ＳＯ４）。溶媒を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５）で精製して、見出しに記載した化合物（２．１３ｇ、６３．７％）を薄茶色の泡として得た。1H NMR (CDCl3): δ 10.20 (s, 1H), 7.56-7.53 (m, 3H), 7.42-7.30 (m, 3H), 7.05 (t, 1H, J =
6.0 Hz), 6.90 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 6.65 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 5.26 (s, 2H); ESI-MS (m/z, %): 351 (M+Na, 100), 329 (MH+)
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン－１，１，２，２－ｄ４（Ｉ－４６）の合成：
【0254】
無水（dry）ＴＨＦ（２０ｍＬ）中における重水素化リチウムアルミニウム（１．９４
ｇ、４６．２８ｍｍｏｌ）の懸濁液を、無水（dry）ＴＨＦ（４０ｍＬ）中の２－（４－
（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）－２－オキソアセトアミド（１．９ｇ、５．７８ｍｍｏｌ）で０℃で１０分間の期間、処理した。反応産物を室温とし、それから、さらに１６時間還流した。反応産物を０℃に冷却し、水（１．９４ｍＬ）、２Ｎ ＮａＯＨ溶液（１．９４ｍＬ）、及び水（１．９４ｍＬ）を順々に添加して反応停止させた。反応産物を室温とし、３０分撹拌した。固体を濾過
し、ＴＨＦ（２×５０ｍＬ）で洗った。合わせられたＴＨＦ層を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５中の２Ｍ ＮＨ３）で精製し、見出しに記載した化合物（０．９１ｇ、５１．７％）を黄褐色（ｔａｎ）固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.16 (s, 1H), 7.54-7.52 (m, 2H), 7.43-7.33 (m, 2H), 7.08 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 6.98 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 6.90 (d, 1H, J = 3.0 Hz), 6.57 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 5.24-5.20 (m, 2H); ESI-MS (m/z, %): 305 (MH+,
100)
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４ーオール（Ｉ－４５）の合成：
ｇ、４６．２８ｍｍｏｌ）の懸濁液を、無水（dry）ＴＨＦ（４０ｍＬ）中の２－（４－
（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）－２－オキソアセトアミド（１．９ｇ、５．７８ｍｍｏｌ）で０℃で１０分間の期間、処理した。反応産物を室温とし、それから、さらに１６時間還流した。反応産物を０℃に冷却し、水（１．９４ｍＬ）、２Ｎ ＮａＯＨ溶液（１．９４ｍＬ）、及び水（１．９４ｍＬ）を順々に添加して反応停止させた。反応産物を室温とし、３０分撹拌した。固体を濾過
し、ＴＨＦ（２×５０ｍＬ）で洗った。合わせられたＴＨＦ層を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５中の２Ｍ ＮＨ３）で精製し、見出しに記載した化合物（０．９１ｇ、５１．７％）を黄褐色（ｔａｎ）固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.16 (s, 1H), 7.54-7.52 (m, 2H), 7.43-7.33 (m, 2H), 7.08 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 6.98 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 6.90 (d, 1H, J = 3.0 Hz), 6.57 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 5.24-5.20 (m, 2H); ESI-MS (m/z, %): 305 (MH+,
100)
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４ーオール（Ｉ－４５）の合成：
【0255】
メタノール（２５ｍＬ）中における２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１－アミン－１，１，２，２－ｄ４（０．８８ｇ、２．８９ｍｍｏｌ）の溶液をＰｄ－Ｃ（０．２ｇ）で処理し、水素雰囲気下で２時間水素化した。反応産物をセライトのパッドを通して濾過し、メタノール（２×２５ｍＬ）で洗った。合わせられたメタノール層を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５中の２Ｍ ＮＨ３）で精製して、見出しに記載の化合物（０．５３ｇ、８５．６％）をオフホワイトの固体として得た。ＴＦＡ塩の1H NMR (DMSO-d6): δ 10.81 (s, 1H), 9.55 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 7.06 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 6.88-6.80 (m, 2H), 6.38-6.36 (m, 1H); ESI-MS (m/z, %): 215 (MH+, 100)
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート（Ｉ－２８）の合成：
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル （９Ｚ，１２Ｚ）－オクタデカ－９，１２－ジエノエート（Ｉ－２８）の合成：
【0256】
無水（dry）ＣＨ２Ｃｌ２（１０ｍＬ）中におけるリノール酸（０．２３ｇ、０．８４
ｍｍｏｌ）の溶液を、塩化オキサリル（０．１ｍＬ、１．１２ｍｍｏｌ）で処理し、続いて、室温で１滴の無水（dry）ＤＭＦで処理して、さらに２時間撹拌した。溶媒を蒸発さ
せ、粗産物を高真空で乾燥させて、対応する酸塩化物を得た。無水（dry）ＣＨ２Ｃｌ２
（１０ｍＬ）及びトリエチルアミン（０．２３ｍＬ、１．６８ｍｍｏｌ）中の３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４ーオール（０．１２ｇ、０．５５ｍｍｏｌ）の溶液を、無水（dry）ＣＨ２Ｃｌ２（１
０ｍＬ）中の粗酸塩化物で０℃で処理した。反応産物を室温とし、さらに２時間撹拌した。反応を水（５０ｍＬ）で停止し、生成物をＣＨ２Ｃｌ２（２×５０ｍＬ）に抽出した。合わせられたＣＨ２Ｃｌ２層を塩水（２５ｍＬ）で洗って、乾燥（Ｎａ２ＳＯ４）させた。溶媒を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５中の２Ｍ ＮＨ３）で精製して、見出しに記載の化合物（０．２２ｇ、８２．７％）を淡黄色のオイルとして得た。ＴＦＡ塩の1H NMR (DMSO-d6): δ 11.28
(s, 1H), 9.58 (brs, 1H), 7.30-7.28 (m, 2H), 7.11-7.06 (m, 1H), 6.72 (d, 1H, J =
6.0 Hz), 5.41-5.29 (m, 4H), 2.78-2.70 (m, 4H), 2.08-2.01 (m, 4H), 1.73-1.66 (m,
2H), 1.43-1.24 (m, 14H), 0.87 (t, 3H, J = 6.0 Hz); ESI-MS (m/z, %): 477 (MH+, 100)
実施例２：２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１ーアミン（Ｉ－４７）：
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１ーアミン（Ｉ－４７）の合成
ｍｍｏｌ）の溶液を、塩化オキサリル（０．１ｍＬ、１．１２ｍｍｏｌ）で処理し、続いて、室温で１滴の無水（dry）ＤＭＦで処理して、さらに２時間撹拌した。溶媒を蒸発さ
せ、粗産物を高真空で乾燥させて、対応する酸塩化物を得た。無水（dry）ＣＨ２Ｃｌ２
（１０ｍＬ）及びトリエチルアミン（０．２３ｍＬ、１．６８ｍｍｏｌ）中の３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４ーオール（０．１２ｇ、０．５５ｍｍｏｌ）の溶液を、無水（dry）ＣＨ２Ｃｌ２（１
０ｍＬ）中の粗酸塩化物で０℃で処理した。反応産物を室温とし、さらに２時間撹拌した。反応を水（５０ｍＬ）で停止し、生成物をＣＨ２Ｃｌ２（２×５０ｍＬ）に抽出した。合わせられたＣＨ２Ｃｌ２層を塩水（２５ｍＬ）で洗って、乾燥（Ｎａ２ＳＯ４）させた。溶媒を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー（ＭｅＯＨ：ＣＨ２Ｃｌ２＝５：９５中の２Ｍ ＮＨ３）で精製して、見出しに記載の化合物（０．２２ｇ、８２．７％）を淡黄色のオイルとして得た。ＴＦＡ塩の1H NMR (DMSO-d6): δ 11.28
(s, 1H), 9.58 (brs, 1H), 7.30-7.28 (m, 2H), 7.11-7.06 (m, 1H), 6.72 (d, 1H, J =
6.0 Hz), 5.41-5.29 (m, 4H), 2.78-2.70 (m, 4H), 2.08-2.01 (m, 4H), 1.73-1.66 (m,
2H), 1.43-1.24 (m, 14H), 0.87 (t, 3H, J = 6.0 Hz); ESI-MS (m/z, %): 477 (MH+, 100)
実施例２：２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１ーアミン（Ｉ－４７）：
【化33】
２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）エタン－１ーアミン（Ｉ－４７）の合成
【0257】
化合物Ｉ－４６について記載したのと同様に、２－（４－（ベンジルオキシ）－１Ｈ－インドール－３－イル）－Ｎ，Ｎ－ビス（メチル－ｄ３）－２－オキソアセトアミド（０．５ｇ、１．５２ ｍｍｏｌ）からＬｉＡｌＨ４を用いて調製し、見出しに記載の化合物Ｉ－４７（０．２４ｇ、５３％）を淡黄色半固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.10 (s, 1H), 7.54-7.52 (m, 2H), 7.43-7.29 (m, 2H), 7.11-7.03 (m, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.57 (d, 1H, J = 6.0 Hz), 5.19 (s, 2H), 3.10-3.06 (m, 2H), 2.64-2.60 (m, 2H); ESI-MS (m/z, %): 301 (MH+, 100)
実施例３及び実施例４
実施例３ （Ｉ－４８） ジベンジル（（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネート
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル二水素ホスフェート（５４）の合成:
実施例３及び実施例４
【化34】
実施例３ （Ｉ－４８） ジベンジル（（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネート
３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル二水素ホスフェート（５４）の合成:
【0258】
無水（dry）ＴＨＦ（１０ｍＬ）中における３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ
）エチル－１Ｈ－インドール－４－オール（０．３１ｇ、１．４７ｍｍｏｌ）の溶液を、－７８℃でｎ－ブチルリチウム（２．３６ｍＬ、５．９０ｍｍｏｌ）で処理した。同温度で１０分間撹拌した後、反応産物を、無水（dry）ＴＨＦ（８ｍＬ）中のテトラベンジル
ピロホスフェート（１．０３ｇ、１．９ｍｍｏｌ）で処理した。反応産物を１時間の期間かけて０℃とし、同温度でさらに１時間撹拌した。反応産物をアミノプロピルシリカゲル（１．３ｇ）で処理し、酢酸エチル（５０ｍＬ）で希釈した。反応産物をセライトパッドを通して濾過し、酢酸エチル（２×２０ｍＬ）で洗った。合わせられた有機層を蒸発させ、真空乾燥して粗ジベンジル（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル）ホスフェートを薄茶色の半固体として得た。
ジベンジル（（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネート（Ｉ－４８）の合成
）エチル－１Ｈ－インドール－４－オール（０．３１ｇ、１．４７ｍｍｏｌ）の溶液を、－７８℃でｎ－ブチルリチウム（２．３６ｍＬ、５．９０ｍｍｏｌ）で処理した。同温度で１０分間撹拌した後、反応産物を、無水（dry）ＴＨＦ（８ｍＬ）中のテトラベンジル
ピロホスフェート（１．０３ｇ、１．９ｍｍｏｌ）で処理した。反応産物を１時間の期間かけて０℃とし、同温度でさらに１時間撹拌した。反応産物をアミノプロピルシリカゲル（１．３ｇ）で処理し、酢酸エチル（５０ｍＬ）で希釈した。反応産物をセライトパッドを通して濾過し、酢酸エチル（２×２０ｍＬ）で洗った。合わせられた有機層を蒸発させ、真空乾燥して粗ジベンジル（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル）ホスフェートを薄茶色の半固体として得た。
ジベンジル（（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネート（Ｉ－４８）の合成
【0259】
アセトニトリル中におけるジベンジル（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル－１，１，２，２－ｄ４）－１Ｈ－インドール－４－イル）ホスフェートの溶液に、２当量の炭酸カリウム及び１．１当量のジベンジル（クロロメチル）ホスホネートを滴下した。反応混合物を１００℃で２時間加熱した。ワークアップ及び溶媒の蒸発並びにその後の結晶化後に、目的とする化合物Ｉ－４８を薄茶色の固体として得た。
実施例４ （（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－４－（ホスホノオキシ）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸（Ｉ－１３）
実施例４ （（３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－４－（ホスホノオキシ）－１Ｈ－インドール－１－イル）メチル）ホスホン酸（Ｉ－１３）
【0260】
無水（dry）メタノール中におけるジベンジル（（（１－（（ビス（ベンジルオキシ）
ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネートの溶液を、ＰｄＣで処理し、水素雰囲気下で水素化させた。反応産物をセライトのパッドを通して濾過し、メタノールで洗った。合わせられたメタノール層を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、見出しに記載した化合物Ｉ－１３を得た。
Ｂ．生物学的試験
実施例５：ＦＬＩＰＲアッセイ：ヒト５－ＨＴ２Ａ
Ｉ．アゴニストモードでヒト５－ＨＴ２Ａ（ｈ５－ＨＴ２Ａ）受容体を標的とする式Ｉの例示化合物の活性化された効果の評価：
化合物調製及びアッセイ用の対照
Ｉ．ｃ．実験方法及び手順：
ホスホリル）メチル）－３－（２－（ビス（メチル－ｄ３）アミノ）エチル）－１Ｈ－インドール－４－イル）オキシ）メチル）ホスホネートの溶液を、ＰｄＣで処理し、水素雰囲気下で水素化させた。反応産物をセライトのパッドを通して濾過し、メタノールで洗った。合わせられたメタノール層を蒸発させ、粗産物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、見出しに記載した化合物Ｉ－１３を得た。
Ｂ．生物学的試験
実施例５：ＦＬＩＰＲアッセイ：ヒト５－ＨＴ２Ａ
Ｉ．アゴニストモードでヒト５－ＨＴ２Ａ（ｈ５－ＨＴ２Ａ）受容体を標的とする式Ｉの例示化合物の活性化された効果の評価：
化合物調製及びアッセイ用の対照
【表10】
【表11】
Ｉ．ｃ．実験方法及び手順：
【0261】
１．細胞培養培地(１０％ＦＢＳ、１×ペニシリン－ストレプトマイシン、３００μｇ
／ｍｌのＧ４１８、及び１００μｇ／ｍｌのハイグロマイシンＢを含むＤＭＥＭ)におい
て３７℃、５％（ｖ／ｖ）CO2で細胞を培養する。
／ｍｌのＧ４１８、及び１００μｇ／ｍｌのハイグロマイシンＢを含むＤＭＥＭ)におい
て３７℃、５％（ｖ／ｖ）CO2で細胞を培養する。
【0262】
２．アッセイの１日前に、TrypLE（商標）Expressを用いて細胞を剥がし、セルカウン
ターを用いて細胞をカウントする。８５％超の生存率を有する細胞のみをアッセイに用いる。
ターを用いて細胞をカウントする。８５％超の生存率を有する細胞のみをアッセイに用いる。
【0263】
３．３０μｌ／ウェルの培養培地中の２００００細胞／ウェルを３８４－ウェルセルプレートに播種して、細胞を３７℃、５％（ｖ／ｖ）ＣＯ２で一晩インキュベートする。
【0264】
４．アッセイの当日、FLIPR（登録商標）カルシウム6アッセイキットのマニュアルに従って２×色素溶液を調製する:ｉ．色素をアッセイバッファー（１×ＨＢＳＳ中の２０ｍ
Ｍ ＨＥＰＥＳ、ＰＨ７．４）で希釈する;ｉｉ．プロベネシドを終濃度５ｍＭとなるよ
うに添加する；ｉｉｉ．１～２分間、激しくボルテックスルする。
Ｍ ＨＥＰＥＳ、ＰＨ７．４）で希釈する;ｉｉ．プロベネシドを終濃度５ｍＭとなるよ
うに添加する；ｉｉｉ．１～２分間、激しくボルテックスルする。
【0265】
５．細胞プレートをタオルペーパー上で軽く叩くことにより、細胞プレートから培地を離す。
【0266】
６．１０μｌのアッセイバッファー及び１０μｌの２×色素溶液を細胞プレートの各ウェルに加える。
【0267】
７．細胞プレートをプレートシェーカー上に置き、前記プレートを６００ｒｐｍで２分間撹拌する。前記プレートを３７℃で２時間インキュベートし、続いて、２５℃でさらに１５分間インキュベートする。
【0268】
８．アッセイバッファー中における３×化合物を調製する：ａ．参照化合物をＤＭＳＯで必要な濃度に希釈する。化合物を３８４－ウェル化合物プレートに加える；ｂ．段階希釈を行う；ｃ．１０ｍＭの試験化合物を前記化合物プレートに加え、３倍段階希釈を行う。ｄ．６０ｎｌ／ウェルの化合物をソースプレートから３８４－ウェル化合物プレート（Ｃｏｒｎｉｎｇ、３６５７）にエコーを用いて移す；ｅ．２０μｌ／ウェルのアッセイバッファーを前記化合物プレートに加える；ｆ．プレートシェーカー上で前記プレートを２分間混合する；
【0269】
９．前記細胞プレート、化合物プレート、及びチップをＦＬＩＰＲに入れ、ＦＬＩＰＲでウェルあたり１０μｌの３×化合物を前記細胞プレートに移す。
Ｉ．ｄ データ分析
Ｉ．ｄ データ分析
【0270】
ｉ．正規化された蛍光読み値（ＲＦＵ）を以下に示すように計算する。ここで、Ｆｍａｘ及びＦｍｉｎは規定された時間ウィンドウの間での最大のカルシウムシグナル及び最小のカルシウムシグナルを表す：ＲＦＵ＝Ｆｍａｘ－Ｆｍｉｎ
【0271】
ｉｉ． 以下の式を用いて活性化パーセントを計算する：
【0272】
【数1】
【0273】
ｉｉｉ．ＸＬｆｉｔを用いて、化合物濃度のｌｏｇ値に対する％活性化をＨｉｌｌ式に当てはめることによりＥＣ５０を計算する。
【0274】
例示的な本願化合物は５－ＨＴ２Ａアゴニストであることが見出された。代表的な化合物の結果は、表１中のＥＣ５０として示されている。
ＩＩ． 結果及び考察
【表12】
ＩＩ． 結果及び考察
【0275】
式Ｉの例示化合物であるＩ－４６、Ｉ－２８、及びＩ－２８の代謝物（Ｉ－４５）を、ｈ５－ＨＴ２Ａ受容体に対するアゴニストモードでのそれらの効果についてＦＬＩＰＲアッセイを用いて機能的に評価した。ＥＣ５０（ｎＭ）濃度を表１に示す。このアッセイは、本願の化合物及び／又はその主要な代謝物は、いずれも、標的とするヒト５－ＨＴ２Ａ受容体の有効なアゴニストであることを確認している。特に、この実施例では、Ｉ－２８プロドラッグの代謝物は標的とするヒト５－ＨＴ２Ａ受容体の活性なアゴニストである。
実施例６：ヒト５－ＨＴ２Ａ：放射性リガンド結合アッセイ:
ＩＩ．３ 実験手順：
実施例６：ヒト５－ＨＴ２Ａ：放射性リガンド結合アッセイ:
【表13】
【表14】
ＩＩ．３ 実験手順：
【0276】
ｉ．以下の表に従ってアッセイバッファーを調製する；
【表15】
【0277】
ｉｉ．１００％での５倍段階希釈で要求される１０ｍＭ原液から始まる参照化合物及び試験化合物の８つの用量の調製；
【0278】
ｉｉｉ．（ｖ／ｖ）ＤＭＳＯの調製：ａ．５０μｌ／ウェルの０．５％（ｖ／ｖ）ＰＥＩをＵｎｉＦｉｌｔｅｒ－９６ ＧＦ／Ｂプレートに加える。前記プレートを封し、４℃で３時間インキュベートする；ｂ．インキュベーション後に、前記プレートを氷冷水緩衝液（５０ｍＭ Ｔｒｉｓ、ｐＨ７．４）で３回洗う；
【0279】
ｉｖ．アッセイプレートの準備：ａ．細胞膜をアッセイバッファーで希釈し、３３０μｌ／ウェルを９６丸深底ウェルプレートに加えて２０μｇ／ウェルの濃度に到達する；ｂ．８つの濃度の参照化合物及び試験化合物を準備し、１１０μｌ／ウェルを９６丸深底ウェルプレートに加える；ｃ．［３Ｈ］－ケタンセリンをアッセイバッファーで５ｎＭ（５×終濃度）となるように希釈し、そして、１１０μｌ／ウェルを９６丸深底プレートに加え
る。
る。
【0280】
ｖ．前記プレートを１０００ｒｐｍで３０秒間遠心し、それから室温で５分間、６００ｒｐｍで撹拌する。
【0281】
ｖｉ．前記プレートを２７℃で９０分間インキュベートする。
【0282】
ｖｉｉ．ＧＦ／Ｂフィルタープレート上へと真空濾過することによりインキュベーションを停止し、その後、氷冷水緩衝液（５０ｍＭ Ｔｒｉｓ、ｐＨ７．４）で４回洗う。
【0283】
ｖｉｉｉ．前記プレートを３７℃で４５分間乾燥させる
【0284】
ｉｘ．フィルタープレートに封をし、４０μｌ／ウェルのシンチレーションカクテルを加える。
【0285】
Ｘ．Ｍｉｃｒｏｂｅｔａ２マイクロプレートカウンターを用いて、前記プレートを読む。データ分析：
【0286】
参照化合物及び例示的な試験本願化合物について、結果を正規化式：
Ｎ＝１００－１００×（Ｕ－Ｃ２）／（Ｃ１－Ｃ２）
を用いて％阻害で表した；ここで、Ｕは未知の値であり、Ｃ１は高対照の平均であり、そして、Ｃ２は低対照の平均である。ＩＣ５０は、化合物濃度の関数としての阻害のパーセントを、ＸＬｆｉｔを用いてＨｉｌｌ式に当てはめることで決定した。
結果及び考察
Ｎ＝１００－１００×（Ｕ－Ｃ２）／（Ｃ１－Ｃ２）
を用いて％阻害で表した；ここで、Ｕは未知の値であり、Ｃ１は高対照の平均であり、そして、Ｃ２は低対照の平均である。ＩＣ５０は、化合物濃度の関数としての阻害のパーセントを、ＸＬｆｉｔを用いてＨｉｌｌ式に当てはめることで決定した。
結果及び考察
【0287】
ヒト５－ヒドロキシトリプタミン受容体２Ａ（５－ＨＴ２Ａ）を標的とする、本願の例示プロドラッグ化合物（Ｉ－２８）及びその代謝物である（Ｉ－４５）の潜在的な競合結合特性の結果を表２にまとめる。例示的な本願化合物の結果は、表２に記載のＩＣ５０として示される。
【表16】
【0288】
式Ｉの例示化合物を、ヒト５－ＨＴ２Ａ受容体上での放射性リガンド結合アッセイを用いて評価した。ＥＣ５０（ｎＭ）濃度を表２に示す。このアッセイは、本願の化合物又は代謝物が標的とするヒト５－ＨＴ２Ａ受容体の有効なリガンドであることを確認している。特に、例示化合物（Ｉ－２８）の代謝物は、標的の受容体においてより大きい結合親和性を実証している。
実施例７：ヒト、ラット、及びマウスの肝マイクロソーム安定性
目的
実施例７：ヒト、ラット、及びマウスの肝マイクロソーム安定性
目的
【0289】
この研究の目的は、プールされたヒト、雄ラット、及び雄マウスの肝マイクロソーム中におけるＩ－１２のインビトロ代謝安定性を見積もることであった。反応系における親化合物の濃度を、プールされたヒト、雄ラット、及び雄マウスの肝マイクロソーム中における安定性を見積もるために、ＬＣ－ＭＳ／ＭＳで評価した。試験化合物のインビトロ固有クリアランスも同様に決定した。
プロトコール
プロトコール
【0290】
リン酸バッファー、超純粋Ｈ２Ｏ、ＭｇＣｌ２溶液、及び肝マイクロソームを含む「インキュベーションプレート」中のマスター溶液を表３に従って作製した。この混合液を３７℃の水浴で５分間予備加温した。
【表17】
【0291】
４０μＬの１０ｍＭ ＮＡＤＰＨ溶液を各ウェルに加えた。ＮＡＤＰＨの終濃度は１ｍＭであった。陰性対照サンプルを、ＮＡＤＰＨを４０μＬの超純粋Ｈ２Ｏによって置き換えることで調製した。サンプルは２連で調製した。陰性対照は１連で調製した。
【0292】
反応は、２００μＭの例示的試験本願化合物又は対照化合物を４μＬ、終濃度が２μＭとなるように各マスター溶液に添加することで開始させた。この試験は２連で行った。
【0293】
０分、１５分、３０分、４５分、及び６０分に、反応溶液から５０μＬのアリコートを採取した。反応溶液を、内部標準（１００ｎＭのアルプラゾラム、２００ｎＭのイミプラミン、２００ｎＭのラベタロール、及び２μＭのケトプロフェン）を含む４体積の冷メタノールを加えることで停止させた。サンプルを３，２２０ｇで４０分間遠心した。９０μＬの上清のアリコートを９０μＬの超純粋Ｈ２Ｏと混合し、それからＬＣ－ＭＳ／ＭＳ分析に用いた。
【0294】
この試験での全てのサンプルについて、脱ガス装置ＤＧＵ－２０Ａ５Ｒ；溶媒輸送ユニットＬＣ－３０ＡＤ；システムコントローラーＳＩＬ－３０ＡＣ；カラムオーブンＣＴＯ－３０Ａ；ＣＴＣ分析装置ＨＴＣ ＰＡＬシステムを備えた島津液体クロマトグラフ分離システムを用いてＬＣ／ＭＳ分析を行った。質量スペクトル測定分析を、Triple QuadTM 5500装置を用いて行った。
【0295】
全ての計算は、マイクロソフトエクセルを用いて行った。内部標準（後述の表に記載）に対する試験化合物のピーク面積比を、抽出されたイオンクロマトグラムから決定した。
【0296】
全ての計算は、マイクロソフトエクセルを用いて行った。ピーク面積は、抽出されたイオンクロマトグラムから決定した。傾き値「ｋ」を、親薬物の残存パーセントの自然対数値 対 インキュベーション時間、の曲線の直線回帰により決定した。
【0297】
インビトロ半減時間(インビトロｔ１／２)を傾き値から決定した：
インビトロｔ１／２＝－（０．６９３／ｋ）
インビトロｔ１／２＝－（０．６９３／ｋ）
【0298】
インビトロｔ１／２（分）のインビトロ固有クリアランス（インビトロＣＬｉｎｔ、単位はμＬ／分／ｍｇタンパク質）への変換は、以下の式を用いて行った（２連の測定の平均値）：
初期の急速な消失そしてその後のゆっくりとした消失を示した例示的本願化合物又は対照化合物について、初期速度の範囲内の時点を計算に含めた。
結果及び考察
【数2】
初期の急速な消失そしてその後のゆっくりとした消失を示した例示的本願化合物又は対照化合物について、初期速度の範囲内の時点を計算に含めた。
結果及び考察
【0299】
ヒト、ラット、及びマウスの肝マイクロソームは多様な薬剤代謝酵素を含んでおり、インビトロでのＡＤＭＥ（吸収、分布、代謝、及び排泄）試験を支持するために一般的に用いられている。これらのマイクロソームは、経口投与された薬の可能な初回通過代謝副産物を調べるために用いられている。例示的な本願化合物を、ヒト、ラット、及びマウスの肝マイクロソームにおけるそれらの安定性について評価した。ヒト、ラット、及びマウスという３つの種の肝マイクロソームにおいて、例示的な本願化合物はその大部分が６０分の期間内においては回収された。このことは、それらの化合物が急速には除去されないことを示している（例示的な式Ｉの化合物について表４を参照）。
結果：この結果は、例示化合物(I-46及びI-28)は急速に代謝され、I-28の代謝物は参照としてのシロシンと比肩するものであることを実証している。
実施例８：例示化合物Ｉ－２８及びその代謝物Ｉ－４５のマウスにおける薬物動態のインビトロ評価
１．製剤調製物及び保存
２．サンプル採取
３．試験の詳細
動物：
【表18】
結果：この結果は、例示化合物(I-46及びI-28)は急速に代謝され、I-28の代謝物は参照としてのシロシンと比肩するものであることを実証している。
実施例８：例示化合物Ｉ－２８及びその代謝物Ｉ－４５のマウスにおける薬物動態のインビトロ評価
１．製剤調製物及び保存
【表19】
２．サンプル採取
【表20】
３．試験の詳細
動物：
【0300】
Charles River研究室から入手した雄のＣ５７ＢＬ／６マウス（２５～３０ｇ）を投薬
の前に最低５日間順化した。投薬当日に体重を記録した。
食物制限：
の前に最低５日間順化した。投薬当日に体重を記録した。
食物制限：
【0301】
経口投与される動物は一晩食物を絶っており、投薬の約２時間後に給餌した。
臨床所見：
臨床所見：
【0302】
投薬の時点で及び各サンプル採取の時点で動物を観察した。何らかの異常があれば記録した。
投薬
投薬
【0303】
製剤は、尾静脈を通して静脈内（ｉ．ｖ．）投与したか、あるいは使い捨て給餌針を通しての胃管栄養により経口（ｐ．ｏ．）投与した。
サンプル採取：
サンプル採取：
【0304】
逐次の血液サンプルは尾スニップで採取した。最終の血液サンプルは、イソフラボン麻酔下で心穿刺により採取した。
サンプル処理／保管：
サンプル処理／保管：
【0305】
全ての血液サンプルをウエットアイス上のＫ２ＥＤＴＡチューブに移し、５分の期間内（４℃で３２００×ｇを５分間）遠心して血漿を得た。血漿は分析まで－８０℃で保管した。
サンプル保持：
４．生物分析方法の改良及びサンプル分析
サンプル保持：
４．生物分析方法の改良及びサンプル分析
【0306】
マトリクス：マウス血漿
【0307】
機材：バイナリポンプ、溶媒の脱ガス装置、サーモスタット付きカラムコンパートメント、及びマルチプレート自動サンプラーを有する液体クロマトグラフィーシステムを備えたＡＢ Ｓｃｉｅｘ ＱＴＲＡＰ４０００又は６５００ ＭＳ／ＭＳシステム
５．方法の改良：
５．方法の改良：
【0308】
ｉ．試験化合物についてのイオン遷移の選択(つまり、親イオン及び生成物イオンの同
定)
定)
【0309】
ｉｉ．質量分析操作パラメータの最適化
【0310】
ｉｉｉ．クロマトグラフィー条件の確立
【0311】
ｉｖ．（１つ又は複数の）適切な内部標準（ＩＳ）
【0312】
Ｖ．タンパク質沈殿を用いたサンプル清浄化方法
６．方法の適格性判断：
６．方法の適格性判断：
【0313】
ｉ．（複数の）非ゼロ校正標準を（ＳＴＤ）を１連で用いての、適格性ダイナミックレンジの決定。前記（複数の）ＳＴＤはブランクマトリクスサンプル（内部標準無し）、ゼロサンプル（内部標準あり）、及び、予測される範囲をカバーし、定量下限（ＬＬＯＱ）を含む６つ以上の非ゼロＳＴＤからなる。
【0314】
ｉｉ．バッチの前後での、システム適性サンプル（分析対象物及び内部標準を含む溶剤無添加溶液）の３つの注入
７．方法受容基準：
７．方法受容基準：
【0315】
ｉ．非ゼロＳＴＤの７５％以上が較正曲線に含まれ、戻し計算された濃度は全て、名目上の濃度からのずれが±２０％以内である（定量下限（ＬＬＯＱ）については±２５％以内）。
【0316】
Ｉｉ．較正曲線の相関係数（ｒ）は０．９９以上でなければならない。
【0317】
Ｉｉｉ．ランの前及びランの後でのシステム適性サンプルの注入の面積比の変動が±２５％以内である。
８．サンプル分析バッチ：
８．サンプル分析バッチ：
【0318】
ｉ．バッチの前後でのシステム適性サンプルの３つの注入
【0319】
ｉｉ．昇順の（複数の）ＳＴＤ
【0320】
ｉｉｉ．試験サンプル及び投薬組成物は、ブランクマトリクス（血漿）中に３つの独立した希釈物として希釈される。
【0321】
ｉｖ．バッチ中の４０超の試験サンプルがある場合については、サンプル群の前後でのＳＴＤを２セット用いた。
【0322】
ｖ．最も高い校正標準より２５％大きいサンプルは希釈し、対応する希釈品質管理標準と共に再度アッセイした。希釈標準は、目標の濃度からのずれが２５％以内である正確性であるなら許容可能である。
９．ＰＫ分析
９．ＰＫ分析
【0323】
ｉ．分析ソフトウェア：Phoenix（登録商標） WinNonlin（登録商標） 8.2 (Pharsight, Certara, Mountainview, CA)
【0324】
ｉｉ．分析方法：ノンコンパートメント解析、linear up/log down台形法
【0325】
ｉｉｉ．ＰＫパラメータ：適宜、Ｃ０、ｔ１／２、ＡＵＣ０－ｔｌａｓｔ． ＡＵＣ０－∞、ＣＬ、Ｖｓｓ、ＭＲＴ、ｔｍａｘ（ｐｏ）、Ｃｍａｘ（ｐｏ）、Ｆ
１０．結果及び考察
(a) 用量は、代謝物1mg/kgと等モル
(b) 例示プロドラッグＩ－２８の投与後の代謝物の特性
(a) 用量は、１０ｍｇ／ｋｇの代謝物に等モル
(b) ncは、終末相が定義されなかったために計算できないことを表す。
(c) 例示的プロドラッグＩ－２８の投与後の代謝物の特性
(d) 実施例１（Ｉ－２８）の投与後のＡＵＣの、代謝物に対する比
(a) Ｉ－２８製剤は分析のために血漿中に希釈された。Ｉ－２８製剤中における代謝物（実施例番号１、Ｉ－４５）濃度は、溶媒無添加（neat）溶液（ＤＭＳＯ）中で溶媒無添加（neat）代謝物曲線に対して分析した。
実施例７：：式Ｉの例示化合物の幻覚惹起様効果
１０．結果及び考察
【表21】
(a) 用量は、代謝物1mg/kgと等モル
(b) 例示プロドラッグＩ－２８の投与後の代謝物の特性
【表22】
(a) 用量は、１０ｍｇ／ｋｇの代謝物に等モル
(b) ncは、終末相が定義されなかったために計算できないことを表す。
(c) 例示的プロドラッグＩ－２８の投与後の代謝物の特性
(d) 実施例１（Ｉ－２８）の投与後のＡＵＣの、代謝物に対する比
【表23】
(a) Ｉ－２８製剤は分析のために血漿中に希釈された。Ｉ－２８製剤中における代謝物（実施例番号１、Ｉ－４５）濃度は、溶媒無添加（neat）溶液（ＤＭＳＯ）中で溶媒無添加（neat）代謝物曲線に対して分析した。
【表24】
実施例７：：式Ｉの例示化合物の幻覚惹起様効果
【0326】
様々な用量の式Ｉの例示化合物Ｉ－２８及びその活性代謝物の効果を、幻覚惹起活性の行動ベースのモデルとしての頭部痙攣反応（ＨＴＲ）に基づいて評価した。
１．プロトコール
マウス頭部痙攣
１．プロトコール
マウス頭部痙攣
【0327】
雄のＣ５７ＢＬ／６Ｊマウス（体重範囲２０～３０ｇ）に適切な用量の試験対象物を投薬し、１分間の処置前時間の後に、個別の観察チャンバーの中に入れた。１時間の期間、頭部痙攣事象について連続的に動物を視覚的に評価した。頭部痙攣とは、外部からの触覚刺激により引き起こされるものではない、頭部の急速なひきつけとして定義された(Corne
and Pickering, Psychopharmacologia, 1967, 11(1): 65-78)。各頭部痙攣は個別に、訓練された観察者によってカウントされ、データは１群あたり６～１０匹のマウスの平均±平均の標準誤差（ＳＥＭ）で表された。マウスは、単一の実験のみで用いられた。
ラット行動テスト
and Pickering, Psychopharmacologia, 1967, 11(1): 65-78)。各頭部痙攣は個別に、訓練された観察者によってカウントされ、データは１群あたり６～１０匹のマウスの平均±平均の標準誤差（ＳＥＭ）で表された。マウスは、単一の実験のみで用いられた。
ラット行動テスト
【0328】
雄のSprague-Dawleyラット（体重範囲２５０～４００ｇ）に適切な用量の試験対象物を投薬し、１分間の処置前時間の後に、前記ラットを自発運動活性ボックス（寸法：幅１７インチ×長さ１７インチ×高さ１２インチ）に入れ、１時間の期間連続的にモニターし、データは１０分間ずつのビンに収集した。動物は、顕性の行動上の徴候について視覚的に評価され、これには、５－ＨＴ２Ａ受容体活性化（激しい震え（ｗｅｔ ｄｏｇ ｓｈａｋｅｓ）、背筋収縮）、５－ＨＴ２Ａ受容体活性化（あくび、ペニスのグルーミング）、及び５－ＨＴ１Ａ行動（前足足踏み、後肢外転）の行動特性が含まれる(Halberzettl et al, Behav Brain Res. 256: 328-345, 2013)。５－ＨＴ症候群に特徴的な追加的な行動上及び身体上の徴候（例えば、震え、唾液分泌、うつぶせフラット姿勢、深部体温変化）も測定した。同時に、ラットの自発的な行動を、自動化されたトラッキングシステムを用いて測定した(Med Associates, VT, USA)。収集された活動データには、走行総距離、立ち
上がりカウント、及び歩行（ambulatory）エピソードが含まれた。全てのデータは、一群あたり６～１０匹のラットの平均±平均の標準誤差（ＳＥＭ）として表された。
ラットにおける薬物識別
上がりカウント、及び歩行（ambulatory）エピソードが含まれた。全てのデータは、一群あたり６～１０匹のラットの平均±平均の標準誤差（ＳＥＭ）として表された。
ラットにおける薬物識別
【0329】
雄のSprague-Dawleyラットを最初に、一日の終わりに１８～２０ｇの食物を提示することで食物制限した（単独居住(single housing)）。食物制限操作に７日間順応させた後に
、これらのラットを、Ｍｅｄ－ＰＣソフトウェアで制御された標準の２レバーオペラント条件付けチャンバー内で１週間にわたり、食物（４５ｍｇのBioserveペレット）のためにレバー押しするよう毎日訓練した(Med. Associates Ins., St. Albans, VT)。これらのラットをＦＲ１０値まで食物のためにレバーを押すように（つまり、１回の食物報酬のために１０回のレバー押し）訓練した。両方の反応レバーについて安定な食物反応が獲得されたら、識別訓練を開始した。２０～５０回の訓練セッションの期間にわたり、ラットは、１つのレバーを１ｍｇ／ｋｇ皮下注射のシロシビン訓練用量に関連づけ、第２のレバーを中性刺激(食塩水、皮下注射)に関連づけるように訓練された(Winter et al, Pharmacol Biochem Behav. 87(4): 472-480, 2007)。訓練セッションは３０分間、又は５０ペレット
が配られるまで続き、動物が適切な刺激制御(これは、第１の報酬の配分の前に動物が行
うレバー押しが１６回以下であるセッションが６回連続する、及び総反応のうちの９５％以上が適切な方のレバーに対してであることとして定義される)を達成するまで続けられ
た。ラットは１日の終わりに自らのホームケージ内においてその日の食物配分を受け取ることが続けられた。
ひとたび訓練されると、置換のテストを行った。テストの日に、両方のレバーが作動性とされた、つまり、どちらのレバーでも１０回目の反応で食物ペレットの配給となる。テストセッションは、５０ペレットが得られるまで、あるいは、３０分が経過するまで続けられた。これらのセッション中、反応レートも測定された。
結果及び考察
、これらのラットを、Ｍｅｄ－ＰＣソフトウェアで制御された標準の２レバーオペラント条件付けチャンバー内で１週間にわたり、食物（４５ｍｇのBioserveペレット）のためにレバー押しするよう毎日訓練した(Med. Associates Ins., St. Albans, VT)。これらのラットをＦＲ１０値まで食物のためにレバーを押すように（つまり、１回の食物報酬のために１０回のレバー押し）訓練した。両方の反応レバーについて安定な食物反応が獲得されたら、識別訓練を開始した。２０～５０回の訓練セッションの期間にわたり、ラットは、１つのレバーを１ｍｇ／ｋｇ皮下注射のシロシビン訓練用量に関連づけ、第２のレバーを中性刺激(食塩水、皮下注射)に関連づけるように訓練された(Winter et al, Pharmacol Biochem Behav. 87(4): 472-480, 2007)。訓練セッションは３０分間、又は５０ペレット
が配られるまで続き、動物が適切な刺激制御(これは、第１の報酬の配分の前に動物が行
うレバー押しが１６回以下であるセッションが６回連続する、及び総反応のうちの９５％以上が適切な方のレバーに対してであることとして定義される)を達成するまで続けられ
た。ラットは１日の終わりに自らのホームケージ内においてその日の食物配分を受け取ることが続けられた。
ひとたび訓練されると、置換のテストを行った。テストの日に、両方のレバーが作動性とされた、つまり、どちらのレバーでも１０回目の反応で食物ペレットの配給となる。テストセッションは、５０ペレットが得られるまで、あるいは、３０分が経過するまで続けられた。これらのセッション中、反応レートも測定された。
結果及び考察
【0330】
図１は、式Ｉの例示化合物であるＩ－２８の種々の用量が、雄のＣ５７ＢＬ６マウスの頭部痙攣反応（ＨＴＲ）に対して有する効果を示すグラフである。前記マウスは皮下注射ルートで化合物Ｉ－２８で処置され(一用量あたりＮ＝６匹のマウス)、頭部痙攣の総数を１時間の期間にわたり記録した。データは、平均±平均の標準誤差（ＳＥＭ）で表す。5-HT2A受容体アゴニストにより惹起される頭部痙攣の誘導は、それら５－ＨＴ２Ａ受容体アゴニストの幻覚惹起効果の行動上の代理（proxy）を表すと考えられる。また、自発運動
活性及びその他の５－ＨＴ受容体徴候も測定された（図１）。Ｉ－２８の代謝物（Ｉ－４５）は、例示プロドラッグＩ－２８よりも高い、頭部痙攣の誘導効率を示した（図２）。
活性及びその他の５－ＨＴ受容体徴候も測定された（図１）。Ｉ－２８の代謝物（Ｉ－４５）は、例示プロドラッグＩ－２８よりも高い、頭部痙攣の誘導効率を示した（図２）。
【0331】
本願を実施例を参照して説明してきたが、特許請求の範囲は実施例に記載の実施形態によって限定されるものではなく、本開示全体と整合する最も広い解釈が与えられるべきであることを理解されたい。
【0332】
本開示で引用した全ての特許、特許出願、及び刊行物はその全体が参照により本開示に取り込まれる。これらの刊行物の開示はその全体が、本開示に記載されかつ特許請求された出願の出願日における当業者に知られた技術水準をより完全に記載するために、参照により本願に取り込まれる。
【図1】
【図2】
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０３３２
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0332】
本開示で引用した全ての特許、特許出願、及び刊行物はその全体が参照により本開示に取り込まれる。これらの刊行物の開示はその全体が、本開示に記載されかつ特許請求された出願の出願日における当業者に知られた技術水準をより完全に記載するために、参照により本願に取り込まれる。
本開示に係る態様には以下の態様も含まれる。
＜１＞
式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ:
式中、Ｒ １ は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｒ １２ 、ＣＯ ２ Ｒ １２ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １２ ） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １２ 、及びＳＯ ２ Ｒ １２ から選択され；
Ｒ ２ ～Ｒ ６ は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ ７ 及びＲ ８ は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＯＲ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、及びＳＲ １３ から独立に選択される１つ又は複数の置換基で任意に(optionally)置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
Ｘは、Ｏ、ＮＲ １３ 、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ ２ から選択され；
Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ ２ Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、ＳＲ １３ 、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され；
各Ｒ １２ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール及び置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ １３ は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １４ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ １４ 、Ｎ（Ｒ １４ ） ２ 、及びＳＲ １４ から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ ２ Ｒ １４ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １４ ） ２ 、ＳＯ ２ Ｒ １４ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １４ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され、
Ｒ １４ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；さらに
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ １ がＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ であり、Ｒ ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、Ｒ ６ 、Ｒ ７ 、Ｒ ８ 、Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、Ｒ １１ 、Ｒ １２ 、Ｒ １３ 及びＲ １４ 、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、及びＡが式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは、
ＹがＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ ２ Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、そして、Ｒ １ 、Ｒ ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、Ｒ ６ 、Ｒ ７ 、Ｒ ８ 、Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、Ｒ １１ 、Ｒ １２ 、Ｒ １３ 及びＲ １４ 、Ｑ’、及びＸは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
＜２＞
Ｒ １ が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｒ １２ 、ＣＯ ２ Ｒ １２ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １２ ） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １２ 、及びＳＯ ２ Ｒ １２ から選択され；ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞に記載の化合物。
＜３＞
Ｒ １ がＳ（Ｏ）Ｒ １２ 及びＳＯ ２ Ｒ １２ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜２＞に記載の化合物。
＜４＞
Ｒ １ が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｒ １２ 、ＣＯ ２ Ｒ １２ 、及びＣ（Ｏ）Ｎ（Ｒ ９ ） ２ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜２＞に記載の化合物。
＜５＞
Ｒ １ が水素、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、及びＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜４＞に記載の化合物。
＜６＞
Ｒ １ がＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 及びＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ から選択される、＜５＞に記載の化合物。
＜７＞
Ｒ １ が水素、重水素、ＣＨ ３ 、ＣＦ ３ 、及びＣＤ ３ から選択される、＜５＞に記載の化合物。
＜８＞
Ｒ ２ が水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜７＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜９＞
Ｒ ２ が水素、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、及びＣ（ＣＨ ３ ） ３ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜８＞に記載の化合物。
＜１０＞
Ｒ ２ が水素及び重水素、Ｆ、ＣＨ ３ 、ＣＦ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ ＣＤ ３ 、ＣＦ ２ ＣＦ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、ＣＤ（ＣＤ ３ ） ２ 、ＣＦ（ＣＦ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＤ ３ ） ３ 、Ｃ（ＣＦ ３ ） ３ 、並びにＣ（ＣＨ ３ ） ３ から選択される、＜９＞に記載の化合物。
＜１１＞
Ｒ ２ が水素及び重水素から選択される、＜１０＞に記載の化合物。
＜１２＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜１１＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１３＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は、水素、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、及びＣ（ＣＨ ３ ） ３ から独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１２＞に記載の化合物。
＜１４＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は、水素及び重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ ３ 、ＣＦ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ ＣＤ ３ 、ＣＦ ２ ＣＦ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、ＣＤ（ＣＤ ３ ） ２ 、ＣＦ（ＣＦ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＤ ３ ） ３ 、Ｃ（ＣＦ ３ ） ３ 、及びＣ（ＣＨ ３ ） ３ から独立に選択される、＜１３＞に記載の化合物。
＜１５＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ Ｈ、ＣＤＨ ２ 、及びＣＤ ３ から独立に選択される、＜１４＞に記載の化合物。
＜１６＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ のうち少なくとも１つが重水素であるか、又は、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ のうち少なくとも１つが重水素を含む、＜１＞～＜１５＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１７＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は全て水素であるか、又は、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は全て重水素である、＜１＞～＜１５＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１８＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜１７＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１９＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１８＞に記載の化合物。
＜２０＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１９＞に記載の化合物。
＜２１＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、重水素、ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ Ｈ、ＣＤＨ ２ 、ＣＤ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、及びＣＤ ２ ＣＤ ３ から独立に選択される、＜２０＞に記載の化合物。
＜２２＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ はどちらも、ＣＨ ３ 、ＣＤ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、又はＣＤ ２ ＣＤ ３ である、＜２０＞に記載の化合物。
＜２３＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、互いの間に存在する窒素原子と共に４員～７員のヘテロ環を形成し、該ヘテロ環は任意に（ｏｐｔｉｏｎａｌｌｙ）、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を含み、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜１７＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜２４＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜２３＞に記載の化合物。
＜２５＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜２３＞に記載の化合物。
＜２６＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニルから独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニル基は、任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、及びＳＲ １３ から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜２５＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜２７＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＨ ３ ） ３ 、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、及びＣ２～Ｃ６アルキニル基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、及びＳＲ １３ から独立に選択される１つ又は２つの置換基で置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜２６＞に記載の化合物。
＜２８＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＨ ３ ） ３ 、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜２７＞に記載の化合物。
＜２９＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される、＜２８＞に記載の化合物。
＜３０＞
Ｒ １０ が水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、Ｒ ９ 及びＲ １１ が水素及び重水素から選択される、＜２９＞に記載の化合物。
＜３１＞
Ｒ １０ は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ ９ 及びＲ １１ はどちらも水素である、＜３０＞に記載の化合物。
＜３２＞
各Ｒ １２ は水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜３０＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜３３＞
各Ｒ １２ は水素、重水素、ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ Ｈ、ＣＤＨ ２ 、ＣＤ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、及びＣＤ ２ ＣＤ ３ から独立に選択される、＜３３＞に記載の化合物。
＜３４＞
Ｙがハロゲンであり、Ｙにおける前記ハロゲンがＦ、Ｃｌ、及びＢｒから選択される、＜１＞～＜３３＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜３５＞
ＹがＸ－Ａである、＜１＞～＜３３＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜３６＞
ＸがＳ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ ２ から選択される、＜３５＞に記載の化合物。
＜３７＞
ＸがＯ、ＮＲ １３ 、及びＳから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３５＞に記載の化合物。
＜３８＞
ＸがＯである、＜３５＞に記載の化合物。
＜３９＞
Aが水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ ２ Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜３８＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜４０＞
Ａが水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ ２ ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ ２ ＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ）ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ２ ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ ２ Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４１＞
Ａが水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ 、及びＣ（Ｏ）Ｑから選択される、＜４０＞に記載の化合物。
＜４２＞
ＡがＣ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４１＞に記載の化合物。
＜４３＞
ＡがＣ（Ｏ）Ｑ′であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４２＞に記載の化合物。
＜４４＞
Ｒ １１ は水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４１＞に記載の化合物。
＜４５＞
Ａは水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４６＞
ＡはＣＨ ２ Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ ２ Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ＣＨ ２ ヘテロシクロアルキル、ＣＨ ２ アリール、及びＣＨ ２ ヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４７＞
ＡはＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４８＞
Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル基、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニル基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、ＳＲ １３ 、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のぞれぞれはさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜４３＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜４９＞
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 及びＣＯ ２ Ｒ １３ から独立に選択される１つ又は２つの置換基で任意に（optionally）置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で任意に（optionally）二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４８＞に記載の化合物。
＜５０＞
Ｑ′はＮ（Ｒ １３ ） ２ で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４４＞に記載の化合物。
＜５１＞
Ｑ′はＮ（Ｒ １３ ） ２ で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５２＞
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５３＞
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ で置換され、かつＣ５～Ｃ６シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、そして全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜５２＞に記載の化合物。
＜５４＞
Ｑ′は、任意に(optionally)ＣＯ ２ Ｒ １３ で置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５５＞
Ｑ′は、ＣＯ ２ Ｒ １３ で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜５４＞に記載の化合物。
＜５６＞
Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５７＞
Ｑ′はＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜５６＞に記載の化合物。
＜５８＞
Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、ＳＲ １３ 、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択された１～３個の置換基で置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され;ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜４８＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜５９＞
Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ １３ から選択される１つの環ヘテロ部分を含む５員～６員のヘテロ環から選択され、ここで、前記５員～６員のヘテロ環基は任意に（optionally）５員～６員のヘテロ環により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜５８＞に記載の化合物。
＜６０＞
Ｑ′は以下に列挙した基から選択される、＜１＞～＜４８＞のうちいずれか１つに記載の化合物:
式中
は、共有結合点を示す。
＜６１＞
前記式（Ｉ）の化合物が以下に列挙した化合物、又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ、から選択される、＜１＞に記載の化合物:
。
＜６２＞
＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物、及びキャリアを含む、組成物。
＜６３＞
＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物、及び医薬的に許容可能なキャリアを含む、医薬組成物。
＜６４＞
生物学的サンプル内における、あるいは患者内における細胞内のセロトニン受容体を活性化する方法であって、有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
＜６５＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法。
＜６６＞
生物学的サンプル内における、又は患者内における細胞内の５－ＨＴ ２Ａ を活性化する方法であって、有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
＜６７＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神疾患を治療する方法。
＜６８＞
前記精神疾患が、幻覚及び妄想並びにこれらの組み合わせから選択される、＜６７＞に記載の方法。
＜６９＞
前記精神疾患が、不安障害；抑うつ；気分障害；精神障害；衝動制御及び嗜癖障害；薬物嗜癖；強迫性障害（ＯＣＤ）；外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）；ストレス応答症候群；解離症；離人症；作為症；性障害及び性別障害；身体症状症；及びこれらの組み合わせ、から選択される、＜６７＞に記載の方法。
＜７０＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神病又は精神病症状を治療する方法。
＜７１＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、中枢神経系（ＣＮＳ）の疾患、障害、若しくは状態及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態を治療する方法。
＜７２＞
前記ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態が、神経発達障害及び神経変性疾患を含む神経疾患、例として、アルツハイマー病；初老期認知症；老人性認知症；血管性認知症；レビ－小体型認知症；認知障害、パーキンソン病、及びパーキンソン病関連障害、例えばパーキンソン認知症、皮質基底核変性症、及び核上性麻痺；てんかん；ＣＮＳ外傷；ＣＮＳ感染；ＣＮＳ炎症；脳卒中；多発性硬化症；ハンチントン病；ミトコンドリア障害；脆弱Ｘ症候群；アンジェルマン症候群；遺伝性運動失調症；神経耳科学的障害及び眼球運動障害；網膜の神経変性疾患 筋萎縮性側索硬化症；遅発性ジスキネジア；多動障害；注意欠陥多動性障害及び注意欠陥障害；下肢静止不能症候群；トゥレット症候群；統合失調症；自閉症スペクトラム障害; 結節性硬化症；レット症候群；脳性麻痺；神経性食欲不振症（ＡＮ）及び神経性過食症等（ＢＮ）の摂食障害等の、報酬系の障害；及び過食性障害（ＢＥＤ）、抜毛癖、自傷性皮膚症、爪噛み；片頭痛；繊維筋痛症；並びに、任意の病因の末梢神経障害、並びにこれらの組み合わせ、から選択される、＜７１＞に記載の方法。
＜７３＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする非ヒト対象に投与することを含む、行動上の問題を治療する方法。
＜７４＞
前記非ヒト対象が、神経疾患、行動上の問題、調教可能性の問題、及び／又はそれらの組み合わせを患っているイヌ又はネコである、＜７３＞に記載の方法。
＜７５＞
前記神経疾患、行動上の問題、調教可能性の問題が、不安、恐れ及びストレス、睡眠障害、認知障害、攻撃性、及び／又はこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、＜７４＞に記載の方法。
＜７６＞
セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のために有用な他の既知の剤と組み合わせて、治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法。
＜７７＞
＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の化合物及び追加的な治療剤を含む、医薬組成物。
＜７８＞
前記追加的な治療剤が精神賦活薬である、＜７７＞に記載の組成物。
本開示に係る態様には以下の態様も含まれる。
＜１＞
式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ:
【化35】
式中、Ｒ １ は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｒ １２ 、ＣＯ ２ Ｒ １２ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １２ ） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １２ 、及びＳＯ ２ Ｒ １２ から選択され；
Ｒ ２ ～Ｒ ６ は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ ７ 及びＲ ８ は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＯＲ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、及びＳＲ １３ から独立に選択される１つ又は複数の置換基で任意に(optionally)置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｙはハロゲン及びＸ－Ａから選択され；
Ｘは、Ｏ、ＮＲ １３ 、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ ２ から選択され；
Ａは、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ ２ Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、
ここで、Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、ＳＲ １３ 、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に(optionally)、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され；
各Ｒ １２ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール及び置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ １３ は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １４ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ １４ 、Ｎ（Ｒ １４ ） ２ 、及びＳＲ １４ から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ ２ Ｒ １４ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １４ ） ２ 、ＳＯ ２ Ｒ １４ 、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １４ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され、
Ｒ １４ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；さらに
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、Ｒ １ がＣ１～Ｃ６Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ であり、Ｒ ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、Ｒ ６ 、Ｒ ７ 、Ｒ ８ 、Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、Ｒ １１ 、Ｒ １２ 、Ｒ １３ 及びＲ １４ 、Ｑ’、Ｘ、Ｙ、及びＡが式（Ｉ）について上記で定義されたとおりであるか；あるいは、
ＹがＸ－Ａであり、ここでＡはＣ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ’、ＣＯ ２ Ｑ’、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ’） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ’、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、そして、Ｒ １ 、Ｒ ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、Ｒ ６ 、Ｒ ７ 、Ｒ ８ 、Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、Ｒ １１ 、Ｒ １２ 、Ｒ １３ 及びＲ １４ 、Ｑ’、及びＸは、式（Ｉ）について上記で定義されたとおりである。
＜２＞
Ｒ １ が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｒ １２ 、ＣＯ ２ Ｒ １２ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １２ ） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １２ 、及びＳＯ ２ Ｒ １２ から選択され；ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞に記載の化合物。
＜３＞
Ｒ １ がＳ（Ｏ）Ｒ １２ 及びＳＯ ２ Ｒ １２ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜２＞に記載の化合物。
＜４＞
Ｒ １ が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｒ １２ 、ＣＯ ２ Ｒ １２ 、及びＣ（Ｏ）Ｎ（Ｒ ９ ） ２ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜２＞に記載の化合物。
＜５＞
Ｒ １ が水素、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、及びＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜４＞に記載の化合物。
＜６＞
Ｒ １ がＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 及びＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ から選択される、＜５＞に記載の化合物。
＜７＞
Ｒ １ が水素、重水素、ＣＨ ３ 、ＣＦ ３ 、及びＣＤ ３ から選択される、＜５＞に記載の化合物。
＜８＞
Ｒ ２ が水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜７＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜９＞
Ｒ ２ が水素、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、及びＣ（ＣＨ ３ ） ３ から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜８＞に記載の化合物。
＜１０＞
Ｒ ２ が水素及び重水素、Ｆ、ＣＨ ３ 、ＣＦ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ ＣＤ ３ 、ＣＦ ２ ＣＦ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、ＣＤ（ＣＤ ３ ） ２ 、ＣＦ（ＣＦ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＤ ３ ） ３ 、Ｃ（ＣＦ ３ ） ３ 、並びにＣ（ＣＨ ３ ） ３ から選択される、＜９＞に記載の化合物。
＜１１＞
Ｒ ２ が水素及び重水素から選択される、＜１０＞に記載の化合物。
＜１２＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜１１＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１３＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は、水素、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、及びＣ（ＣＨ ３ ） ３ から独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１２＞に記載の化合物。
＜１４＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は、水素及び重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ ３ 、ＣＦ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ ＣＤ ３ 、ＣＦ ２ ＣＦ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、ＣＤ（ＣＤ ３ ） ２ 、ＣＦ（ＣＦ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＤ ３ ） ３ 、Ｃ（ＣＦ ３ ） ３ 、及びＣ（ＣＨ ３ ） ３ から独立に選択される、＜１３＞に記載の化合物。
＜１５＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ Ｈ、ＣＤＨ ２ 、及びＣＤ ３ から独立に選択される、＜１４＞に記載の化合物。
＜１６＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ のうち少なくとも１つが重水素であるか、又は、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ のうち少なくとも１つが重水素を含む、＜１＞～＜１５＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１７＞
Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は全て水素であるか、又は、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ は全て重水素である、＜１＞～＜１５＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１８＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜１７＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜１９＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１８＞に記載の化合物。
＜２０＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１９＞に記載の化合物。
＜２１＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素、重水素、ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ Ｈ、ＣＤＨ ２ 、ＣＤ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、及びＣＤ ２ ＣＤ ３ から独立に選択される、＜２０＞に記載の化合物。
＜２２＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ はどちらも、ＣＨ ３ 、ＣＤ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、又はＣＤ ２ ＣＤ ３ である、＜２０＞に記載の化合物。
＜２３＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、互いの間に存在する窒素原子と共に４員～７員のヘテロ環を形成し、該ヘテロ環は任意に（ｏｐｔｉｏｎａｌｌｙ）、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を含み、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜１７＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜２４＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜２３＞に記載の化合物。
＜２５＞
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、互いの間に存在する窒素原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、又はジアジナニルを形成し、ここで全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜２３＞に記載の化合物。
＜２６＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、Ｃ１～Ｃ４アルキル、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニルから独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、及びＣ２～Ｃ６ハロアルキニル基は、任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、及びＳＲ １３ から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜２５＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜２７＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＨ ３ ） ３ 、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、及びＣ２～Ｃ６アルキニルから独立に選択され、ここで前記Ｃ１～Ｃ４アルキル基、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、及びＣ２～Ｃ６アルキニル基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、及びＳＲ １３ から独立に選択される１つ又は２つの置換基で置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜２６＞に記載の化合物。
＜２８＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＳＲ １３ 、ＣＨ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ） ２ 、Ｃ（ＣＨ ３ ） ３ 、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、Ｓ（Ｏ）Ｒ １３ 、ＳＯ ２ Ｒ １３ 、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜２７＞に記載の化合物。
＜２９＞
Ｒ ９ 、Ｒ １０ 、及びＲ １１ は、水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから独立に選択される、＜２８＞に記載の化合物。
＜３０＞
Ｒ １０ が水素、重水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、及びＣＮから選択され、Ｒ ９ 及びＲ １１ が水素及び重水素から選択される、＜２９＞に記載の化合物。
＜３１＞
Ｒ １０ は水素、Ｆ、及びＣＮから選択され、Ｒ ９ 及びＲ １１ はどちらも水素である、＜３０＞に記載の化合物。
＜３２＞
各Ｒ １２ は水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜３０＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜３３＞
各Ｒ １２ は水素、重水素、ＣＨ ３ 、ＣＤ ２ Ｈ、ＣＤＨ ２ 、ＣＤ ３ 、ＣＨ ２ ＣＨ ３ 、及びＣＤ ２ ＣＤ ３ から独立に選択される、＜３３＞に記載の化合物。
＜３４＞
Ｙがハロゲンであり、Ｙにおける前記ハロゲンがＦ、Ｃｌ、及びＢｒから選択される、＜１＞～＜３３＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜３５＞
ＹがＸ－Ａである、＜１＞～＜３３＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜３６＞
ＸがＳ、Ｓ（Ｏ）、及びＳＯ ２ から選択される、＜３５＞に記載の化合物。
＜３７＞
ＸがＯ、ＮＲ １３ 、及びＳから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３５＞に記載の化合物。
＜３８＞
ＸがＯである、＜３５＞に記載の化合物。
＜３９＞
Aが水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＣ４～Ｃ６シクロアルケニル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロシクロアルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンアリール、Ｃ１～Ｃ３アルキレンヘテロアリール、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ ２ Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜３８＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜４０＞
Ａが水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ ２ ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ ２ ＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ）ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ２ ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １２ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｑ′、ＣＯ ２ Ｑ′、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ 、Ｓ（Ｏ）Ｑ′、及びＳＯ ２ Ｑ’から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４１＞
Ａが水素、Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、ＣＨ ２ Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、ＣＨ（ＣＨ ３ ）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ １１ ） ２ 、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ 、及びＣ（Ｏ）Ｑから選択される、＜４０＞に記載の化合物。
＜４２＞
ＡがＣ（Ｏ）Ｎ（Ｑ′） ２ であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４１＞に記載の化合物。
＜４３＞
ＡがＣ（Ｏ）Ｑ′であり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４２＞に記載の化合物。
＜４４＞
Ｒ １１ は水素、Ｃ１～Ｃ４アルキル、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４１＞に記載の化合物。
＜４５＞
Ａは水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４６＞
ＡはＣＨ ２ Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、ＣＨ ２ Ｃ４～Ｃ６シクロアルケニル、ＣＨ ２ ヘテロシクロアルキル、ＣＨ ２ アリール、及びＣＨ ２ ヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４７＞
ＡはＣ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜３９＞に記載の化合物。
＜４８＞
Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ１～Ｃ２０ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニルから選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ２０アルキル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ２０アルキニル基、及びＣ２～Ｃ２０ハロアルキニル基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、ＳＲ １３ 、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択される１～３個の置換基で置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で二置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環のぞれぞれはさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜４３＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜４９＞
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 及びＣＯ ２ Ｒ １３ から独立に選択される１つ又は２つの置換基で任意に（optionally）置換され、及び／又は、Ｃ１～Ｃ６アルキルにより、若しくはＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより、同じ炭素原子上で任意に（optionally）二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル、Ｃ２～Ｃ２０アルケニル、及びＣ２～Ｃ２０アルキニルから選択され、ここで前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４８＞に記載の化合物。
＜５０＞
Ｑ′はＮ（Ｒ １３ ） ２ で置換されたＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４４＞に記載の化合物。
＜５１＞
Ｑ′はＮ（Ｒ １３ ） ２ で置換されたＣ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５２＞
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ で置換され、かつＣ３～Ｃ７シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキル及びＣ１～Ｃ３ハロアルキルから選択される置換基により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５３＞
Ｑ′は、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ で置換され、かつＣ５～Ｃ６シクロアルキル環を形成するようにＣ２～Ｃ６アルキレンにより同じ炭素原子上で二置換された、Ｃ１～Ｃ１０アルキルであり、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル環はさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され、そして全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜５２＞に記載の化合物。
＜５４＞
Ｑ′は、任意に(optionally)ＣＯ ２ Ｒ １３ で置換された、Ｃ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５５＞
Ｑ′は、ＣＯ ２ Ｒ １３ で置換されたＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素によって置き換えられている、＜５４＞に記載の化合物。
＜５６＞
Ｑ′はＣ１～Ｃ２０アルキル又はＣ２～Ｃ２０アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜４９＞に記載の化合物。
＜５７＞
Ｑ′はＣ１～Ｃ６アルキル又はＣ２～Ｃ６アルケニルであり、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜５６＞に記載の化合物。
＜５８＞
Ｑ′は、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ ２ 、Ｎ、及びＮＲ １３ から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から選択され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に（optionally）、ＣＮ、ＯＲ １３ 、Ｎ（Ｒ １３ ） ２ 、ＣＯ ２ Ｒ １３ 、ＳＲ １３ 、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル、及び３員～７員のヘテロ環から独立に選択された１～３個の置換基で置換され、ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、Ｃ４～Ｃ７シクロアルケニル基、及び３員～７員のヘテロ環の各々はそれぞれさらに任意に（optionally）、Ｃ１～Ｃ３アルキルから選択される置換基により置換され;ここで、全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜１＞～＜４８＞のうちいずれか１つに記載の化合物。
＜５９＞
Ｑ′は、Ｎ及びＮＲ １３ から選択される１つの環ヘテロ部分を含む５員～６員のヘテロ環から選択され、ここで、前記５員～６員のヘテロ環基は任意に（optionally）５員～６員のヘテロ環により置換され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、＜５８＞に記載の化合物。
＜６０＞
Ｑ′は以下に列挙した基から選択される、＜１＞～＜４８＞のうちいずれか１つに記載の化合物:
【化36】
【化37】
式中
【化38】
は、共有結合点を示す。
＜６１＞
前記式（Ｉ）の化合物が以下に列挙した化合物、又はその医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び／若しくはプロドラッグ、から選択される、＜１＞に記載の化合物:
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
＜６２＞
＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物、及びキャリアを含む、組成物。
＜６３＞
＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物、及び医薬的に許容可能なキャリアを含む、医薬組成物。
＜６４＞
生物学的サンプル内における、あるいは患者内における細胞内のセロトニン受容体を活性化する方法であって、有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
＜６５＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法。
＜６６＞
生物学的サンプル内における、又は患者内における細胞内の５－ＨＴ ２Ａ を活性化する方法であって、有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を前記細胞に投与することを含む方法。
＜６７＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神疾患を治療する方法。
＜６８＞
前記精神疾患が、幻覚及び妄想並びにこれらの組み合わせから選択される、＜６７＞に記載の方法。
＜６９＞
前記精神疾患が、不安障害；抑うつ；気分障害；精神障害；衝動制御及び嗜癖障害；薬物嗜癖；強迫性障害（ＯＣＤ）；外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）；ストレス応答症候群；解離症；離人症；作為症；性障害及び性別障害；身体症状症；及びこれらの組み合わせ、から選択される、＜６７＞に記載の方法。
＜７０＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、精神病又は精神病症状を治療する方法。
＜７１＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、中枢神経系（ＣＮＳ）の疾患、障害、若しくは状態及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態を治療する方法。
＜７２＞
前記ＣＮＳの疾患、障害、若しくは状態及び／又は神経性の疾患、障害、若しくは状態が、神経発達障害及び神経変性疾患を含む神経疾患、例として、アルツハイマー病；初老期認知症；老人性認知症；血管性認知症；レビ－小体型認知症；認知障害、パーキンソン病、及びパーキンソン病関連障害、例えばパーキンソン認知症、皮質基底核変性症、及び核上性麻痺；てんかん；ＣＮＳ外傷；ＣＮＳ感染；ＣＮＳ炎症；脳卒中；多発性硬化症；ハンチントン病；ミトコンドリア障害；脆弱Ｘ症候群；アンジェルマン症候群；遺伝性運動失調症；神経耳科学的障害及び眼球運動障害；網膜の神経変性疾患 筋萎縮性側索硬化症；遅発性ジスキネジア；多動障害；注意欠陥多動性障害及び注意欠陥障害；下肢静止不能症候群；トゥレット症候群；統合失調症；自閉症スペクトラム障害; 結節性硬化症；レット症候群；脳性麻痺；神経性食欲不振症（ＡＮ）及び神経性過食症等（ＢＮ）の摂食障害等の、報酬系の障害；及び過食性障害（ＢＥＤ）、抜毛癖、自傷性皮膚症、爪噛み；片頭痛；繊維筋痛症；並びに、任意の病因の末梢神経障害、並びにこれらの組み合わせ、から選択される、＜７１＞に記載の方法。
＜７３＞
治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする非ヒト対象に投与することを含む、行動上の問題を治療する方法。
＜７４＞
前記非ヒト対象が、神経疾患、行動上の問題、調教可能性の問題、及び／又はそれらの組み合わせを患っているイヌ又はネコである、＜７３＞に記載の方法。
＜７５＞
前記神経疾患、行動上の問題、調教可能性の問題が、不安、恐れ及びストレス、睡眠障害、認知障害、攻撃性、及び／又はこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、＜７４＞に記載の方法。
＜７６＞
セロトニン受容体の活性化による疾患、障害、又は状態の治療のために有用な他の既知の剤と組み合わせて、治療有効量の＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の１種又は複数種の化合物を治療を必要とする対象に投与することを含む、セロトニン受容体の活性化により疾患、障害、又は状態を治療する方法。
＜７７＞
＜１＞～＜６１＞のうちいずれか１つに記載の化合物及び追加的な治療剤を含む、医薬組成物。
＜７８＞
前記追加的な治療剤が精神賦活薬である、＜７７＞に記載の組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式（Ｉ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは溶媒和物:
式中、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で任意に(optionally)置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
ＹはＸ－Ａであり；
ＸはＯであり；
Ａは、Ｃ（Ｏ）Ｑ’であり、
Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ４アルキルであり；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；また、
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、式Ｉの化合物は少なくとも１つの重水素原子を含み、そしてＲ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ が重水素である場合、Ｒ ７ 及びＲ ８ はどちらもＣＤ ３ 又はＣＤ ２ ＣＤ ３ である。
【化1】
式中、Ｒ１は、水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ６アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；
Ｒ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され；
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、あるいは
Ｒ７及びＲ８は互いの間に存在する窒素原子と共に、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を任意に(optionally)含む３員～７員のヘテロ環を形成し、
ここで、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｎ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、ハロゲン、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯＲ１３、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、そして、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、及びＳＲ１３から独立に選択される１つ又は複数の置換基で任意に(optionally)置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１３、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＯ２Ｒ１３、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され；
ＹはＸ－Ａであり；
ＸはＯであり；
Ａは、Ｃ（Ｏ）Ｑ’であり、
Ｑ’は、Ｃ１～Ｃ４アルキルであり；
各Ｒ１２は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、置換又は無置換のヘテロアリール、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンアリール、及び置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキレンヘテロアリールから独立に選択され；
各Ｒ１３は、水素、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～７員のヘテロ環から独立に選択され、ここで、前記Ｃ１～Ｃ６アルキル基、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル基、Ｃ２～Ｃ６アルケニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル基、Ｃ２～Ｃ６アルキニル基、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル基、Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル基、及び３員～７員のヘテロ環基は任意に(optionally)、ＣＮ、ＯＲ１４、Ｎ（Ｒ１４）２、及びＳＲ１４から独立に選択される１つ又は複数の置換基で置換され、そして、前記Ｃ３～Ｃ７シクロアルキル及び３員～７員のヘテロ環はそれぞれさらに任意に(optionally)、ハロゲン、ＣＯ２Ｒ１４、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１４）２、ＳＯ２Ｒ１４、Ｃ１～Ｃ６アルキル、Ｃ１～Ｃ６ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６アルケニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、Ｃ２～Ｃ６アルキニル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルキニル、Ｃ３～Ｃ６シクロアルキル、並びにＯ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１４から選択される１～２個の環ヘテロ部分を含む３員～６員のヘテロ環から選択される置換基により置換され、
Ｒ１４は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ６ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７シクロアルキル、置換又は無置換のヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから選択され；また、
全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられ、
ただし、式Ｉの化合物は少なくとも１つの重水素原子を含み、そしてＲ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、及びＲ ６ が重水素である場合、Ｒ ７ 及びＲ ８ はどちらもＣＤ ３ 又はＣＤ ２ ＣＤ ３ である。
【請求項2】
Ｒ１が水素、Ｃ１～Ｃ３アルキル、Ｃ１～Ｃ３アルキレンＰ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、Ｃ（Ｏ）Ｒ１２、ＣＯ２Ｒ１２、Ｃ（Ｏ）Ｎ（Ｒ１２）２、Ｓ（Ｏ）Ｒ１２、及びＳＯ２Ｒ１２から選択され；ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)ハロゲン原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１に記載の化合物。
【請求項3】
Ｒ１が水素、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、ＣＨ２Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２、及びＣＨ（ＣＨ３）Ｐ（Ｏ）（ＯＲ１２）２から選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１に記載の化合物。
【請求項4】
Ｒ１が水素である、請求項１に記載の化合物。
【請求項5】
Ｒ２が水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項6】
Ｒ２が水素及び重水素から選択される、請求項５に記載の化合物。
【請求項7】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～６のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項8】
Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６は、水素、重水素、Ｂｒ、Ｆ、ＣＨ３、ＣＤ２Ｈ、ＣＤＨ２、及びＣＤ３から独立に選択される、請求項７に記載の化合物。
【請求項9】
Ｒ
３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６のうち少なくとも１つが重水素を含むか、Ｒ
３
、Ｒ
４
、Ｒ
５
、及びＲ
６
は全て水素であるか、Ｒ
３
、Ｒ
４
、Ｒ
５
、及びＲ
６
は全て重水素である、請求項７に記載の化合物。
【請求項10】
Ｒ
２
、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＲ６
は水素である、請求項９に記載の化合物。
【請求項11】
Ｒ７及びＲ８は、水素、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４アルキル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルケニル、置換又は無置換のＣ２～Ｃ６アルキニル、置換又は無置換のＣ１～Ｃ４ハロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ６シクロアルキル、置換又は無置換のＣ３～Ｃ７ヘテロシクロアルキル、置換又は無置換のアリール、及び置換又は無置換のヘテロアリールから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に(optionally)フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に(optionally)その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～１０のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項12】
Ｒ７及びＲ８は、水素及びＣ１～Ｃ４アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１１に記載の化合物。
【請求項13】
Ｒ７及びＲ８は、水素、ＣＨ３
、ＣＤ３、ＣＨ２ＣＨ３
、ＣＤ２ＣＤ３
、ＣＨ（ＣＨ
３
）
２
、及びＣＤ（ＣＤ
３
）
２
から独立に選択される、請求項１２に記載の化合物。
【請求項14】
Ｒ７及びＲ８はどちらもＣＤ
３
である、請求項１３に記載の化合物。
【請求項15】
Ｒ７及びＲ８は、互いの間に存在する窒素原子と共に４員～７員のヘテロ環を形成し、該ヘテロ環は任意に（ｏｐｔｉｏｎａｌｌｙ）、Ｏ、Ｓ、Ｓ（Ｏ）、ＳＯ２、Ｎ、及びＮＲ１３から選択される１～２個の追加的環ヘテロ部分を含み、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～１１のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項16】
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素、Ｆ、Ｃｌ、Ｂｒ、ＣＮ、ＯＲ１３、Ｎ（Ｒ１３）２、ＳＲ１３、ＣＨ３、ＣＨ２ＣＨ３、ＣＨ（ＣＨ３）２、Ｃ（ＣＨ３）３、Ｃ１～Ｃ４ハロアルキル、Ｃ２～Ｃ６ハロアルケニル、ＣＯ２Ｒ１３、Ｓ（Ｏ）Ｒ１３、ＳＯ２Ｒ１３、及びＣ２～Ｃ６アルケニルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）フッ素原子によって置き換えられ、及び／又は全ての利用可能な原子は任意に（optionally）その代替的同位体によって置き換えられている、請求項１～１５のうちいずれか１項に記載の化合物。
【請求項17】
Ｒ９、Ｒ１０、及びＲ１１は、水素及び重水素から独立に選択される、請求項１６に記載の化合物。
【請求項18】
式（Ｉ－Ｇ）の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは溶媒和物から選択される、請求項１に記載の化合物：
式中、Ｒ ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、Ｒ ６ 、及びＲ １０ は、独立に、水素及び重水素であり；
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素原子によって置き換えられており；
Ｑ′はＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素原子によって置き換えられており；そして
式（Ｉ－Ｇ）の化合物は少なくとも１つの重水素原子を含む。
【化2】
式中、Ｒ ２ 、Ｒ ３ 、Ｒ ４ 、Ｒ ５ 、Ｒ ６ 、及びＲ １０ は、独立に、水素及び重水素であり；
Ｒ ７ 及びＲ ８ は、水素及びＣ１～Ｃ６アルキルから独立に選択され、ここで全ての利用可能な水素は任意に（optionally）重水素原子によって置き換えられており；
Ｑ′はＣ１～Ｃ４アルキルから選択され、ここで全ての利用可能な水素原子は任意に（optionally）重水素原子によって置き換えられており；そして
式（Ｉ－Ｇ）の化合物は少なくとも１つの重水素原子を含む。
【請求項19】
以下に列挙した化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは溶媒和物から選択される、請求項１に記載の化合物。
【表1】
【請求項20】
請求項１～１９のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは溶媒和物、及びキャリアを含む、組成物。
【請求項21】
請求項１～１９のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは溶媒和物、及び医薬的に許容可能なキャリアを含む、医薬組成物。
【請求項22】
請求項１～１９のうちいずれか１項に記載の１種又は複数種の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは溶媒和物を含む、セロトニン受容体の活性化により治療される疾患、障害、又は状態を治療するための医薬。
【請求項23】
前記疾患、障害、又は状態が、精神疾患、精神病、又は精神病症状である、請求項２２に記載の医薬。
【請求項24】
前記疾患、障害、又は状態が、抑うつ、気分障害、外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）、大うつ病性障害、不安障害、精神障害、衝動制御障害、薬物嗜癖障害、嗜癖障害、強迫性障害（ＯＣＤ）、パニック障害、摂食障害、精神神経疾患、精神病症状、ストレス応答症候群、解離症、病状末期のがん患者における抑うつ、生命を脅かす疾患に付随する抑うつ、生命を脅かす疾患に関連する不安、終末期不安、全般不安障害、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病における抑うつ、及びこれらの組み合わせ、から選択される、請求項２２に記載の医薬。
【外国語明細書】