(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000543
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】装置およびそれを含む運送装置
(51)【国際特許分類】
H04R 17/00 20060101AFI20231225BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20231225BHJP
H04R 7/12 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
H04R17/00
H04R1/02 102B
H04R7/12
【審査請求】有
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023100654
(22)【出願日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0074801
(32)【優先日】2022-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】金 光 浩
(72)【発明者】
【氏名】朴 ▲クヮン▼ 鎬
(72)【発明者】
【氏名】崔 榮 洛
(72)【発明者】
【氏名】金 大 護
【テーマコード(参考)】
5D004
5D016
5D017
【Fターム(参考)】
5D004AA07
5D004CD01
5D004DD01
5D004FF01
5D016AA07
5D017AE12
5D017AE13
5D017AE14
5D017AE15
5D017AE16
5D017AE17
5D017AE18
(57)【要約】
【課題】 振動素子を付着する取り付ける際に衝撃による振動素子の破損を低減するとともに、音質、音響特性を向上させる。
【解決手段】 本明細書の実施例による装置は、振動部材にある振動器、よび振動器を収容し、振動部材と振動器の間にある連結器とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動部材にある振動器と、
前記振動器を収容し、前記振動部材と前記振動器の間にある連結器とを含む、装置。
【請求項2】
前記振動器は、
支持部材と、
前記支持部材にある振動素子と、
前記支持部材と前記振動素子の間にある連結部材とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記振動器は、前記振動素子にある第1保護部をさらに含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1保護部と前記振動素子との間には空間がある、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1保護部は、少なくとも1つ以上のホールを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つ以上のホールは、前記振動素子と重畳するか、または前記振動素子の縁に向かって配置された、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記振動素子は、
振動部、
前記振動部の第1面にある第1電極層と、
前記振動部の前記第1面とは異なる第2面にある第2電極層とを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記振動素子は、
前記第1電極層にある第1カバー部材と、
前記第2電極層にある第2カバー部材とをさらに含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記振動部は、圧電型振動部を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記振動部は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と、
前記複数の無機物質部の間にある有機物質部とを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記連結器は、少なくとも1つ以上のホームをさらに含み、
前記少なくとも1つ以上のホームは、前記振動器に連結された、請求項7記載の装置。
【請求項12】
前記第1電極層と前記第2電極層にそれぞれ連結される電源供給ラインをさらに含み、
前記電源供給ラインは、前記少なくとも1つ以上のホームを通過する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記連結器は、縁部分にある少なくとも1つ以上の結合部を含み、
前記少なくとも1つ以上の結合部分は、前記振動器に連結された、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記連結器は、前記振動器が収容される収容部を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記連結器は、少なくとも1つ以上の突出部を含み、
前記少なくとも1つ以上の突出部は、前記振動部材に連結された、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つ以上の突出部は、前記振動部材に収容された、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1保護部にある第2保護部をさらに含む、請求項3に記載の装置。
【請求項18】
前記第2保護部の大きさは、前記第1保護部の大きさと同じまたは小さい、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記振動素子は、
振動層、前記振動層の第1面にある第1電極層、および前記振動層の前記第1面とは異なる第2面にある第2電極層をそれぞれ含む互いに離隔した少なくとも2つ以上の振動部と、
前記少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれの前記第1電極層にある第1カバー部材と、
前記少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれの前記第2電極層にある第2カバー部材とを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれは、前記第1電極層および前記第2電極層のそれぞれに連結された電源供給ラインをさらに含み、
前記第1電極層と前記第2電極層のそれぞれに連結された電源供給ラインは、互いに重畳しない、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記振動器は、少なくとも2つ以上の振動発生部を含み、
前記少なくとも2つ以上の振動発生部は、互いに同じ方向に振動する、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記振動部材は、少なくとも1つ以上の曲面部をさらに含み、
前記連結器は、前記振動部材の少なくとも1つ以上の曲面部に対応して構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
前記振動部材は、少なくとも1つ以上のホームを含み、
前記連結器は、前記少なくとも1つ以上のホームに挿入された少なくとも1つ以上の突出部を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記振動部材は、映像を表示するように構成された複数の画素を有する表示パネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、および無機発光照明パネルのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
前記振動部材は、映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、運送手段の座席内装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、皮革、カーボン、および鏡のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項26】
前記振動部材は、運送手段のガーニッシュ部材、Aピラー、ドアフレーム、およびループパネルのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項27】
外装材と、
前記外装材を覆う内装材と、
前記外装材、前記内装材、および前記外装材と前記内装材との間の領域のうちの少なくとも1つ以上にある1つ以上の振動発生装置とを含み、
前記1つ以上の振動発生装置は、請求項1~26のいずれか一項に記載の装置を含み、
前記内装材および前記外装材のうちの1つ以上は、前記1つ以上の振動発生装置の振動によって音響を出力する、運送装置。
【請求項28】
前記内装材は、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、鏡、カーボン、および皮革のうちの1つ以上の材質を含む、請求項27に記載の運送装置。
【請求項29】
前記内装材は、ダッシュボード、ピラー内装材、フロア内装材、ルーフ内装材、ドア内装材、ハンドル内装材、座席内装材、リアパッケージ内装材、フードパネル、フロントフェンダーパネル、トランクパネル、オーバーヘッドコンソール、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザのうちの少なくとも1つ以上を含み、
前記1つ以上の振動発生装置は、前記ダッシュボード、前記ピラー内装材、前記フロア内装材、前記ルーフ内装材、前記ドア内装材、前記ハンドル内装材、前記座席内装材、前記リアパッケージ内装材、前記フードパネル、前記フロントフェンダーパネル、前記トランクパネル、前記オーバーヘッドコンソール、前記リアビューミラー、前記グローブボックス、および前記サンバイザのうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された、請求項27に記載の運送装置。
【請求項30】
ガラス窓と、
前記ガラス窓に配置された透明振動発生装置とをさらに含む、請求項27に記載の運送装置。
【請求項31】
前記ガラス窓は、前方ガラス窓、側面ガラス窓、後方ガラス窓、およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上を含み、
前記透明振動発生装置は、前記前方ガラス窓、前記側面ガラス窓、前記後方ガラス窓、および前記ルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された、請求項30に記載の運送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、装置に関し、特に限定されないが、例えば、装置及びそれを含む運送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置は、音響を提供するために別途のスピーカーまたは音響装置を含む。装置にスピーカーを配置する場合、スピーカーは、装置の空間を占有する。したがって、装置のデザインおよび空間配置に制約が伴うという問題が発生じる。
【0003】
装置に適用されるスピーカーは、例えば、マグネットとコイルを含むアクチュエータであり得る。しかしながら、アクチュエータを装置に適用した場合、装置の厚さが厚いという欠点がある。そのため、薄い厚さを実現することができる圧電素子が注目されている。
【0004】
圧電素子は、脆性特性のために、外部からの衝撃によって破損が発生しやすく、これにより音響再生の信頼性が低いという問題点がある。そして、フレキシブル装置に圧電素子などのスピーカーを適用した場合、脆性特性により破損が発生するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書の発明者らは、上記の問題点を認識し、装置などに振動素子を取り付ける際に衝撃による圧電素子の破損を防止することができ、音質および/または音響特性を向上させることができる様々な研究と実験を行った。様々な実験を通じて、装置などに振動素子を取り付ける際に衝撃による圧電素子の破損を低減でき、音質および/または音響特性を向上させることができる新しい振動装置を含む装置および運送装置を発明した。
【0006】
本明細書の1つ以上の実施例に係る解決課題は、装置などに振動素子を取り付ける際に衝撃による振動素子の破損を低減することができ、音質および/または音響特性を向上させることができる装置およびこれを含む運送装置を提供することである。
【0007】
本明細書の1つ以上の実施例に係る解決課題は、上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の追加的な特徴、利点、および実施例は、以下の説明で部分的に説明され、部分的には本明細書から明確になり、それから提供される発明の概念の実施例によって理解されよう。発明の概念の他の特徴、利点、および実施例は、本明細書に提供されるか、それから導出され得る説明、請求範囲だけでなく、添付された図面によって実現され達成され、達成され得る。
【0009】
本明細書の1つ以上の実施例に係る装置は、振動部材にある振動器、および振動器を収容し、振動部材と振動器との間にある連結器を含む。
【0010】
本明細書の1つ以上の実施例に係る運送装置は、外装材、外装材を覆う内装材、および外装材、内装材、および外装材と前記内装材との間の領域のうちの少なくとも1つ以上の振動発生装置を含み、内装材および外装材のうちの1つ以上は、1つ以上の振動発生装置の振動によって音響を出力する。1つ以上の振動発生装置は、振動部材にある振動器、および振動器を収容し、振動部材と振動器との間にある連結器を含む。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の1つ以上の実施例による装置は、振動器に連結された連結器を構成することで、振動部材に振動器を取り付ける工程を簡略化することができ、自動車の外装材および/または内装材の部品の変更による連結器の設計を容易に変更することができるので、生産性および信頼性が向上された装置または振動装置を提供することができる。
【0012】
本明細書の1つ以上の実施例による装置は、連結器に連結された振動器で構成されるため、曲面部を含む振動部材に容易に振動器を取り付けることができ、生産性及び信頼性が向上された装置または振動装置を提供することができる。
【0013】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【0014】
上で言及した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【0015】
本発明の追加理解を提供するために含まれ、本出願に統合され、その一部を構成する添付図面は、本発明の態様および実施態様を例示し、説明と共に本発明の原理を説明する役割をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本明細書の実施例による装置を示す斜視図である。
【
図2】本明細書の実施例による装置を示す図である。
【
図3】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図4】本明細書の実施例による連結器を示す図である。
【
図5】本明細書の他の実施例による連結器と第1保護部を示す図である。
【
図6】本明細書の実施例による連結器を示す図である。
【
図7】本明細書の他の実施例による連結器を示す図である。
【
図8】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図9】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図10A】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図10B】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図11】本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
【
図13】本明細書の実施例による
図12に示す振動部を示す図である。
【
図14】本明細書の他の実施例による
図13に示す振動部を示す図である。
【
図15】本明細書の他の実施例による
図13に示す振動部を示す図である。
【
図16】本明細書の他の実施例による
図13に示す振動部を示す図である。
【
図17】本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
【
図18】本明細書の他の実施例による
図17に示す線B-B’についての断面図である。
【
図19】本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
【
図20】本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
【
図21】本明細書の他の実施例による
図20に示す線C-C’についての断面図である。
【
図23】本明細書の実施例による運送装置を示す図である。
【
図24】本明細書の実施例による運送装置を示す図である。
【
図25】本明細書の実施例による運送装置の運転席と前方同乗席の周辺に配置された音響発生装置を示す図である。
【
図26】本明細書の実施例による運送装置のドアおよびガラス窓に配置された音響発生装置を示す図である。
【
図27】本明細書の他の実施例による運送装置のルーフパネルに配置された音響発生装置を示す図である。
【
図28】本明細書の他の実施例による運送装置のルーフパネルとガラス窓および座席に配置された音響発生装置を示す図である。
【0017】
図面および詳細な説明全体にわたって特別な説明がない限り、同一の図面符号は同一の構成要素、特徴および構造について指すものと理解されなければならない。これらの要素の相対的なサイズと描写は、明確性、説明、および利便性のために誇張され得る。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の実施例を詳細に参照し、その例は添付図面に例示できる。以下の説明で、よく知られた機能または構成の具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曇せる場合、その具体的な説明は、簡潔さのために省略することができる。説明された段階および/または動作の進行は、一例示的なものだが、段階および/または動作の順序は、本明細書に記載されたものに限定されず、特定の順序で必ず発生する段階および/または動作を除いて変更され得る。特に明記しない限り、同一の参照符号は、これらが異なる図面に図示されていても、全体的に類似の構成要素を指すことができる。1つ以上の実施例で、異なる図面で同一の構成要素(または同一の名前を有する構成要素)は、特に明記しない限り、同一または実質的に同一の機能および特性を有することができる。以下の説明で使用される構成要素のそれぞれの名称は、便宜上選択されたもので、実際の製品とは異なり得る。
【0019】
本明細書の利点および特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に実現可能であり、本明細書の実施例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供され得る。
【0020】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示した形状、サイズ、面積、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。
【0021】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」、「構成する」、「形成される」などが使用されている場合、「だけ」または「のみ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用され、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語は、例示的な実施例を説明するために使用されるだけで、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。構成要素を単数で表現した用語は、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。「実施例」は、例示的な例であり得る。本明細書に記載された「実施例」または「一例」で説明された任意の実装は、必ずしも他の実装に比べて好まれたり、有利なものと解釈される必要はない。
【0022】
1つ以上の実施例において、構成要素、特徴または対応する情報(例えば、レベル、範囲、寸法、サイズなど)は、これらの誤差または公差範囲について明示的な説明が提供されない場合でも、誤差または公差範囲を含むものと解釈され得る。誤差または公差範囲は、様々な要因(例:工程要因、内部または外部衝撃、騒音など)によって発生され得る。
【0023】
位置関係についての説明の場合、位置関係についての説明である場合、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」、などを使用して2つの部分の間に位置関係が説明されている場合、「すぐに(just)」、「即時(に)(immediate(ly))」、「密接(に)(close(ly))」、または「直接(に)(direct(ly))」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置される場合を含むものと解釈されなければならない。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置または介在される場合を含むものと解釈されなければならない。また、「前」、「後」、「背」、「左」、「右」、「上」、「底」、「下向」、「上向」、「上部」、「下部」、「列」、「行」、「垂直」、「水平」などは、任意の参照フレームを参照する。
【0024】
時間関係についての説明の場合、「後に(after)」、「に続いて(subsequent)」、「次に(next)」、「前に(before or preceding or prior to)」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに(just)」,)」、「即時(に)(immediate(ly))」、または「直接(に)direct(ly))」が使用されていない以上、連続的または連続的でない場合も含むことができる。
【0025】
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。さらに、第1要素、第2要素などは、本明細書の範囲から逸脱することなく、当業者の便宜に応じて任意に命名され得る。「第1」、「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用され得るが、構成要素の機能または構造は、構成要素の前の序数または構成要素の名称によって限定されない。
【0026】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用され得る。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その構成要素の本質、基礎、順番または個数な定義するために使用されない。
【0027】
ある構成要素または層が他の構成要素に「連結」、「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interpoded)」されることもあると理解されなければならない。
【0028】
ある構成要素または層が他の構成要素また他の層に「接触」または「重畳」などと記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素また他の層に直接に接触するか、または重畳されることができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に接触するか、または重畳されることができる各構成要素また他の層の間に、1つ以上の他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interpoded)」されることもあると理解されなければならない。例えば、本明細書について、「重複するまたは重複し(overlap)」、「重なり合い(overlapping)」などの用語は、例えば、面と面との連結による「重複する、電気的および/または物理的に連結する」、例えば、面と面との連結による「重なり合い、電気的および/または物理的に連結する」と理解されなければならない。
【0029】
「ライン」または「方向」などの用語は、それぞれのラインまたは方向が互いに並んでいるか垂直である幾何学的関係だけで解釈されてはならず、本明細書の構成要素が機能的に動作することができる範囲内でより広い方向性を有するラインまたは方向を意味することができる。
【0030】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のうちの2つ以上から提示された項目の組み合わせだけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のいずれかの組み合わせのみを含むとすることができる。
【0031】
第1構成要素、第2構成要素「および/または」第3構成要素の表現は、第1、第2および第3の構成要素のうちの1つまたは第1、第2および第3の構成要素の任意の組み合わせまたはすべての組み合わせと理解されなければならない。例えば、A、Bおよび/またはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A、BおよびCの任意または何らかの組み合わせ、またはA、BおよびCのすべてと見なすことができる。さらに、「構成要素A/構成要素B」の表現は、構成要素Aおよび/または構成要素Bと理解されなければならない。
【0032】
1つ以上の実施例で、「の間」および「の中」の用語は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「複数の構成要素の間」の表現は、「複数の構成要素の中」と理解することもできる。他の実施例で、「複数の構成要素の中」の表現は、「複数の構成要素の間」と理解することもできる。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2であり得る。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2よりも多いことがあり得る。
【0033】
1つ以上の実施例で、「互いに異なる」の表現は、任意の構成要素が他の構成要素と異なるものと理解することができる。
【0034】
1つ以上の実施例で、「の1つ以上」および「のうちの1つ以上」の表現は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「の1つ以上」の表現は、「のうちの1つ以上」と理解することもできる。例えば、「のうちの1つ以上」の表現は、「の1つ以上」と理解することもできる。
【0035】
本明細書で「装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶表示装置(LCD)、有機発光表示装置(OLED)のような表示装置を含むことができる。そして、本明細書で「装置」は、LCDまたはOLEDなどを含む完成品(Complete productまたはfinal product)であるノートパソコン、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus) または車両(vehicle)の他の形状などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)のようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0036】
したがって、本明細書での装置は、LCDまたはOLEDなどのような表示装置自体、およびLCDまたはOLEDなどを含む応用製品またはエンド使用者用装置であるセット装置までを含むことができる。
【0037】
本明細書の1つ以上の実施例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCDまたはOLEDを「表示装置」と表現し、LCDまたはOLEDを含む完成品としての電子装置を「セット装置」として区別して表現することもできる。例えば、表示装置は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルの表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースプリント回路基板(PCB)を含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結されてセット装置の全体を駆動するセット制御部であるセットPCB(またはコントロールPCB)をさらに含むことができる。
【0038】
本明細書の1つ以上の実施例に使用される表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形状の表示パネルが使用され得、本明細書の実施例がこれに限定されない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例に係る振動装置によって振動されることで、音響を発生することができる表示パネルであり得る。本明細書の実施例に係る装置または表示装置に適用される表示パネルは、表示パネルの形状または大きさに限定されない。
【0039】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示パネルが液晶表示パネルである場合には、表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域のそれぞれに形成される複数の画素(pixel)を含むことができる。そして、表示パネルは、各画素の光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、カラーフィルタおよび/またはブラックマトリックスなどを備えた上部基板と、アレイ基板および上部基板との間に形成される液晶層を含んで構成され得る。
【0040】
表示パネルが有機発光表示パネルである場合には、表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域のそれぞれに形成される複数の画素(pixel)を含むことができる。そして、表示パネルは、各画素に選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板、アレイ基板上の有機発光素子(OLED)層、および有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止基板またはエンキャプスレーション(Encapsulation)基板などを含んで構成され得る。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される層は、無機発光層(inorganic light emitting layer)、例えば、ナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、および量子ドット(quantum dot)発光層などを含むことができる。本明細書の他の実施例としては、アレイ基板上に形成される層は,マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0041】
表示パネルは、表示パネルに付着される金属板(metal plate)のような背面(backing)をさらに含むことができる。表示パネルは、他の構造、例えば、他の物質からなる他の構造を含まれることもある。
【0042】
本明細書の1つ以上の実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能であり得、連関の関係で一緒に実施することもできる。本明細書の1つ以上の実施例で、本明細書の多様な実施例による各装置の構成要素は、動作可能に結合されるか、または構成され得る。
【0043】
本明細書で使用される用語(技術的および科学的用語を含む)は、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者によって理解されるものと同一の意味を有することができる。さらに、一般的に使用される辞書で定義された用語のような用語は、例えば、関連技術の文脈でその意味と一致する意味を有することして解釈されるべきであり、特に明記しない限り、理想化されるか、または過度に形式的な意味と解釈されてはならない。
【0044】
以下、添付の図を参照して本明細書の様々な実施例に係る振動装置、振動装置およびそれらを含む車両について詳細に説明する。各図面の構成要素に対する参照番号は、他の図面に同じ構成要素が図示されていることがあるが、特に明記しない限り、同じ参照番号は、類似の構成要素を指すことができる。さらに、説明の便宜上、図に示した構成要素のスケール、寸法、大きさおよび厚さは、実際と異なるスケール、寸法、大きさおよび厚さを有し得るので、図に示したスケール、寸法、大きさおよび厚さに限定されない。
【0045】
図1は、本明細書の実施例による装置を示す斜視図である。
図2は、本明細書の実施例による装置を示す図である。
【0046】
図1を参照すると、本明細書の実施例による装置10は、振動素子200を含むことができる。
【0047】
振動素子200は、印加する駆動信号(または電気信号またはボイス信号)によって振動(または変位または駆動)し、振動部材を振動(または変位)させるように構成されるか、または表示パネルの背面から表示パネルを振動させ、表示パネルの振動によって使用者に音響および/またはハプティックフィードバックを提供するように構成され得る。例えば、振動素子200は、能動振動部材、振動発生器、振動構造物、振動器、振動発生素子、音響発生器、音響素子、音響発生構造物、または音響発生素子であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0048】
本明細書の実施例による振動素子200は、圧電特性を有する圧電物質(または電気活性物質または圧電セラミック)を含むことができる。振動素子200は、圧電物質に印加される駆動信号による圧電物質の振動(または変位)によって自ら振動(または変位)し、または振動部材などを振動(または変位)させることができる。例えば、振動素子200は、圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって収縮および/または膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。例えば、振動素子200は、圧電構造物の逆圧電効果によって収縮および/または膨張を交互に繰り返すことによって垂直方向(または厚み方向)(Z)に振動(または変位)することができる。したがって、振動素子200の変位量(または曲げ力またはたわみ力)または振幅変位が、増加されるか、または最大化され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、本明細書の実施例による振動素子200は、ペロブスカイト系列の結晶構造を有する圧電セラミックを含むことにより、外部から印加される電気信号に応答して振動(または機械的に変位)することができる。
【0049】
本明細書の実施例による振動素子200は、コイル状の音響装置と比較して薄い厚さを有する利点があるが、脆性特性から衝撃によって容易に割れることがある。これを解決するために、組立工程での取り扱いが容易であり、振動素子200の破損を防止できるように振動器1で構成され得る。
【0050】
本明細書の実施例による振動器1は、支持部材100および振動素子200を含むことができる。支持部材100に振動素子200を配置され得る。例えば、支持部材100は、振動素子200の背面に配置され得る。例えば、支持部材100は、振動素子200を支持または保護することができる。これにより、振動素子200の破損を防止または最小化することができる。
【0051】
本明細書の実施例による振動器1は、支持部材100と振動素子200との間に第1連結部材120をさらに含むことができる。本明細書の実施例による振動器1は、支持部材100、振動素子200、および第1連結部材120を含むことができる。
【0052】
第1連結部材120は、振動素子200の第1面、および第1面とは異なる(または反対側の)第2面のうちのいずれか一面に連結または結合され得る。例えば、振動素子200において、第1面は、上面、前面、上部面、または前の面であり得る。振動素子200において、第2面は、下面、背面、後面、下部面、または裏面であり得る。例えば、第1連結部材120は、振動素子200に対して密着または接着性に優れた接着層を含む物質を少なくとも含むことができる連結部材、結合部材、接着部材、または第1接着部材であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0053】
本明細書の実施例によると、第1連結部材120は、支持部材100の後面(または背面)と振動素子200との間に配置され、振動素子200を支持部材100の背面に連結または結合させることができる。例えば、振動素子200は、第1連結部材120を介して支持部材100の背面に連結されるか、または結合されることで、支持部材100の背面に支持されるか、または配置され得る。
【0054】
本明細書の実施例による第1連結部材120は、密着力または接着力に優れた接着層(または粘着層)を含むことができる。例えば、第1連結部材120は、支持部材100の背面と振動素子200のそれぞれに対して、密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、第1連結部材120は、フォームパッド、両面テープ、両面フォームパッド、両面フォームテープ、接着剤、両面接着テープ、両面接着フォームパッド、または粘着シートなどを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1連結部材120が粘着シート(または粘着層)を含む場合、第1連結部材120は、プラスチック材質などのベース部材なしに、接着層または粘着層のみを含むことができる。
【0055】
本明細書の実施例による第1連結部材120の接着層(または粘着層)は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、アクリル系ポリマー(acryl-based polymer)、シリコーン系ポリマー(silicone-based polymer)、シリコーン(silicone)、ウレタン系ポリマー(urethane-based polymer)、またはウレタン(urethane)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の他の実施例による第1連結部材120の接着層(または粘着層)は、熱硬化性接着剤(heat-curable adhesive)、光硬化性接着剤(photo-curable adhesive)、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)、OCR(optically clear Resin)、またはヒートシール接着剤(heat-sealing adhesive)(例えば、熱活性タイプ(heat-active type)または熱硬化タイプ(thermosetting type)など)を含むことができる、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1連結部材120の接着層は、ウレタン材料よりも比較的接着力に優れ、硬度の高い特性を有するアクリル系列の物質(または材質)を含むことができる。これにより、振動素子200の振動は、振動部材20に効果的伝達され得る。
【0056】
第1連結部材120の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などのような添加剤をさらに含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。添加剤は、振動素子200の振動による支持部材100から第1連結部材120の分離(または剥離)を防止することができる。例えば、粘着付与剤は、ロジン誘導体などであり得、ワックス成分は、パラフィンワックス(paraffin wax)などであり得、酸化防止剤は、チオエステル(thioester)などのフェノール系酸化防止剤であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0057】
図1を参照すると、本明細書の実施例による装置10は、第1保護部300をさらに含むことができる。本明細書の実施例による振動器1は、支持部材100、振動素子200、第1連結部材120、および/または第1保護部300を含むことができる。
【0058】
第1保護部300は、振動素子200を保護することができる。第1保護部300は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができる。例えば、第1保護部300は、金属材質、プラスチック、繊維、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1保護部300は、エンクロージャ、保護部、保護部材、またはカバーであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0059】
図1を参照すると、本明細書の実施例による振動器1は、支持部材100、振動素子200、第1連結部材120、および/または第1保護部300を含むことができる。振動器1は、振動発生器、振動モジュール、振動発生モジュール、または振動発生装置であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。1つの振動器1または振動素子200の保護用モジュール(または装置)で構成する場合、反りまたは外部衝撃による振動素子200の破損を防止できるので、組立工程での取り扱いが容易であり得る。本明細書の発明者は、平面部で構成された振動部材に振動器1の付着が容易であるが、曲面部を含む振動部材などに付着が困難な問題があることを認識した。そして、振動部材が車両(または運送装置)の外装材および/または内装材である場合、振動器1は、両面接着剤などによって外装材および/または内装材に付着され得る。両面接着剤は、付着工程を単純化し、リペアが可能なように使用され得るが、車両(または運送装置)の部品(または車両構造物)ごとに材質と形状が異なるため、両面接着剤の付着力または接着力が異なるようになり、車両(または運送装置)の外装材および/または内装材に付着(または配置または装着)される振動器1の付着力または接着力などに問題が発生し得る。そこで、本明細書の発明者らは、いくつかの実験を通じて曲面部を含む振動部材、または車両(または運送装置)の外装材および/または内装材に取り付けることができる新しい装置を発明した。これについて以下に説明する。
【0060】
図1を参照すると、本明細書の実施例による装置10は、連結器400をさらに含むことができる。
【0061】
連結器400は、振動器1を収容(または挿入)することができる。例えば、連結器400は、振動素子200を収容することができる。例えば、連結器400は、支持部材100および振動素子200を収容することができる。連結器400は、カプラ、リンカー、結合器、結合手段、連結部材、または結合部材であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。連結器400は、射出物で構成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結器400は、プラスチックまたはスチレン(styrene)物質を含む射出物質で構成することができる、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、スチレン(styrene)物質はABS物質であり得る。ABS物質は、アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadien)、およびスチレン(styrene)であり得る。
【0062】
図2を参照すると、本明細書の実施例による装置10は、振動部材20をさらに含むことができる。振動器1は、振動部材20にあり得る。
【0063】
本明細書の実施例による装置10は、第2連結部材105をさらに含むことができる。例えば、連結器400は、第2連結部材105によって振動器1と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2連結部材105は、連結部材、結合部材、接着部材、または第2接着部材であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0064】
第2連結部材105は、両面テープ、接着剤、ボンド、または熱硬化性樹脂などであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2連結部材105は、熱硬化性接着剤、光硬化性接着剤、および熱融着接着剤のうちの1つ以上を含むことができる。例えば、第2連結部材105は、熱融着(または熱接着)接着剤を含むことができる。熱融着接着剤は、熱活性タイプまたは熱硬化性タイプであり得る。例えば、熱融着接着剤を含む第2連結部材105は、熱と圧力によって振動器1と連結器400を互いに接着し、または結合させることができる。例えば、熱融着接着剤を含む第2連結部材105は、振動器1または振動素子200の振動の損失を最小限に抑えるかまたは低減することができる。本明細書の他の実施例では、第2連結部材105は、上述した第1連結部材120と同様に構成され得る。
【0065】
本明細書の他の実施例による第2連結部材105は、振動伝達媒体をさらに含むことができる。例えば、振動伝達媒体は、振動部材20に伝達される振動器1または振動素子200の振動の損失を低減することができる。例えば、振動伝達媒体は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)、またはOCR(optically clear resin)に含有されるか、または添加された圧電物質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0066】
本明細書の実施例によると、振動器1は、第2連結部材105によって連結器400に連結または付着され得る。連結器400は、第2連結部材105によって振動器1の全体面に連結または付着され得る。この場合、全面付着(または全面ボンディング)と呼ぶことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の他の実施例によると、振動器1は、第2連結部材105によって連結器400の部分に連結または付着され得る。連結器400が振動器1の部分に連結または付着され得る。この場合、部分付着(または部分ボンディング)と呼ぶことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の他の実施例によると、振動器1は、第2連結部材105によって連結器400にメッシュ形態で連結または付着され得る。連結器400は、振動器1にメッシュ形態で連結または付着され得る。この場合、メッシュ付着(またはメッシュボンディング)と呼ぶことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。振動器1が連結器400の全体面または部分、またはメッシュの形態で連結または付着される場合、または連結器400が振動器1に全体面または部分、またはメッシュの形態で連結または付着される場合、気泡が発生し得る。例えば、振動器1が接続器400に付着される面積によって気泡が発生し得る。気泡によって振動器1と連結器400との間の接着力または付着力が低下し得る。これを解決するために、後述する連結器400の突出部402を介して気泡を除去することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0067】
本明細書の実施例によると、振動器1と連結器400が全面付着、部分付着またはメッシュ付着で結合または連結される場合には、振動器1と連結器400との間にエアギャップが発生し得る。エアギャップは、振動器1または振動素子200の振動によって発生される音波が、振動部材20に伝播される空間を含むことができる。これにより、振動素子200は、駆動信号によって振動してエアギャップで音響(または音波)を出力し、エアギャップの音響(または音波)によって振動部材20に音響を出力することができる。例えば、振動素子200の振動は、エアギャップを介して振動部材20に伝達され得る。エアギャップは、音圧発生空間、音響空間、音圧空間、響部、響箱、ギャップ空間、収納空間、振動空間、または音響き筒などで表現することができ、本明細書の実施例はこれに用語に限定されるものではない。
【0068】
本明細書の実施例による装置10は、第3連結部材15をさらに含むことができる。本明細書の実施例による連結器400は、第3連結部材15によって振動部材20と連結されるか、または結合され得る。第3連結部材15は、連結部材、結合部材、接着部材、または第3接着部材であり得る。
【0069】
第3連結部材15は、両面テープ、接着剤、ボンド、または熱硬化性樹脂などであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第3連結部材15は、熱硬化性接着剤、光硬化性接着剤、および熱融着接着剤の中の1つ以上を含むことができる。例えば、第3連結部材15は、熱融着接着剤を含むことができる。熱融着接着剤は、熱活性タイプまたは熱硬化性タイプであり得る。例えば、熱融着接着剤を含む第3連結部材15は、熱と圧力によって連結器400と振動部材20とを互いに接着し、または結合させることができる。例えば、熱融着接着剤を含む第3連結部材15は、振動器1または振動素子200の振動の損失を最小限に抑えるかまたは低減することができる。
【0070】
本明細書の他の実施例による第3連結部材15は、振動伝達媒体をさらに含むことができる。例えば、振動伝達媒体は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)、またはOCR(optically clear resin)に含有または添加された圧電物質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2連結部材105に含まれる振動伝達媒体の含有量は、第3連結部材15に含まれる振動伝達媒体の含有量と同一または異なり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0071】
本明細書の実施例による連結器400は、振動部材20、または車両(または運送手段または運送装置)の外装材および/または内装材に第3連結部材15によって付着された後に第2連結部材105によって振動器1が連結器400に付着され得る。これにより、振動器1を振動部材20に付着される工程を単純化することができ、車両の外装材および/または内装材の部品の変更によって連結器400の設計を容易に変更することができるので、生産性および信頼性が向上された装置10または振動装置を提供することができる。例えば、車両の部品形状によって連結器400を構成し、連結器400を振動部材である車両の部品に第3連結部材15によって付着して振動部材である車両の部品と一体化された連結器400を構成することができる。そして、連結器400の第1面401に、第2連結部材105によって振動器1が取り付けられ得る。
【0072】
本明細書の実施例による振動部材20は、振動素子200の駆動(または振動)に応じて振動することができる。例えば、振動部材20は、振動素子200の駆動によって振動と音響のうちの1つ以上を発生させることができる。振動部材20は、手動振動部材、振動対象物、表示パネル、フレキシブル表示パネル、光パネル、振動プレート、振動基板、背面カバー、背面部材、振動パネル、サウンドパネル、または手動振動パネルであるか、本明細書の実施例はこれに限定されない。以下では、振動部材20が表示パネルであるものを例として説明する。
【0073】
本明細書の実施例による振動部材20は、映像を表示する表示パネルであり得る。表示パネルは、映像、例えば、映像(electronic image、digital image、still image、またはvideo imageなど)を表示することができる。例えば、表示パネルは、光を出力して映像を表示することができる。表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなどのような、すべての形状の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネルは、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネルは、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0074】
本明細書の実施例による表示パネルは、複数の画素の駆動によって映像を表示する表示領域を含むことができる。そして、表示パネルは、表示領域を囲む非表示領域をさらに含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0075】
本明細書の実施例による表示パネルは、アノード電極、カソード電極および発光素子を含む画素アレイ層の構造によって、トップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの形状で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、画素アレイ層で発生された光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、画素アレイ層で発生された光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる、デュアルエミッション方式は、画素アレイ層で発生された可視光をベース基板の前方領域と後方領域の両方に放出させて映像を表示することができる。
【0076】
本明細書の実施例による表示パネルは、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部は、信号ラインに供給される信号によって映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートライン、データライン、および画素駆動電源ラインなどを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0077】
複数の画素のそれぞれは、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に設けられた駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結されたアノード電極、アノード電極上に形成された発光素子、および発光素子と電気的に連結されたカソード電極を含むことができる。
【0078】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成され得る。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコーンを含むか、またはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0079】
アノード電極は、各画素領域に配置された開口領域に設けられ、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結され得る。
【0080】
本明細書の実施例による発光素子は、アノード電極上に形成された発光素子層を含むことができる。発光素子層は、画素ごとに同じ色、例として,ホワイト(White)の光を発光するように実現されるか、または画素ごとに異なる色、例として、赤色、緑色、または青色の光を発光するように実現されこともできる。カソード電極(または共通電極)は、各画素領域に設けられた発光素子層に共通的に連結され得る。例えば、発光素子層は、画素ごとに同じ色を含む単一の構造または2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。本明細書の他の実施例としては、発光素子層は、画素ごとに1つ以上の異なる色を含む2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。1つ以上の異なる色を含む2つ以上の構造は、青色、赤色、黄緑色(yellow-green)、および緑色のうちの1つ以上であるか、またはこれらの組み合わせで構成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。組み合わせの例としては、青色および赤色、赤色および黄緑色、赤色および緑色、および赤色/黄緑色/緑色などであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。そして、それらの積層順に関係なく適用することができる。同じ色または1つ以上の異なる色を有する2つ以上の構造を含むスタック構造は、2つ以上の構造の間に電荷生成層がさらに含まれ得る。電荷生成層は、PN接合構造であり得、N型電荷生成層およびP型電荷生成層が含まれ得る。
【0081】
本明細書の他の実施例による発光素子は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に連結されたマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形状で実現された発光ダイオードであり得る。マイクロ発光ダイオード素子は、アノード電極と電気的に連結された第1端子およびカソード電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられたマイクロ発光ダイオード素子の第2端子に共通的に連結され得る。
【0082】
封止部または封止基板は、画素アレイ部が形成された基板上に画素アレイ部を囲むように形成され、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを防止することができる。本明細書の実施例に係る封止部は、有機物質層と無機物質層が交互に積層された2つ以上の層を有する構造で形成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生することができる異物の(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は、異物カバー層であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。タッチパネルは、封止部上に配置されるか、または画素アレイ部の背面または画素アレイ部に配置され得る。
【0083】
本明細書の実施例による表示パネルは、第1基板、第2基板、および液晶層を含むことができる。第1基板は、上部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、表示パネルは、各画素の光透過率を調整するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT)を含む第1基板、カラーフィルタおよび/またはブラックマトリクスを含む第2基板、および第1基板と第2基板との間に形成された液晶層を含むことができる。例えば、第1基板は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって定義される画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ部(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続された画素電極、および画素電極に隣接するように形成され、共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0084】
第1基板は、第1縁部(または第1非表示部)に設けられたパッド部、および第2縁部(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0085】
パッド部、外部から供給される信号を画素アレイ部および/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、第1基板の大きさは、第2基板より大きい大きさまたは同じ大きさを有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0086】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結されるように第1基板の第2縁部に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現され得る。本明細書の他の実施例によるゲート駆動回路は、第1基板に内蔵されずに、集積回路の形状でパネル駆動回路に含まれることもある。
【0087】
第2基板は、下部基板またはカラーフィルタアレイ基板であり得る。例えば、第2基板は、第1基板に形成された画素領域に重畳される開口領域(例えば、画素パターン)を含む画素開口部、および開口領域に形成されたカラーフィルタ層を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。第2基板は、第1基板よりも小さい大きさを有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2基板は、第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と重畳され得る。第2基板は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と合着され得る。
【0088】
液晶層は、第1基板および第2基板との間に配置され得る。液晶層は、画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電極に印加される共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化される液晶からなることができる。
【0089】
第2偏光部材は、第2基板の下面に配置されてバックライトから入射されて、液晶層に進行する光を偏光させることができる。第1偏光部材は、第1基板の上面に配置され、第1基板を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0090】
本明細書の実施例に係る表示パネルは、画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0091】
本明細書の他の実施例による表示パネルは、第1基板が、カラーフィルタアレイ基板からなり、第2基板が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、本明細書の他の実施例による表示パネルは、本明細書の実施例による表示パネルが、上下反転された形状を有することができる。この場合、本明細書の他の実施例による表示パネルのパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0092】
本明細書の他の実施例による表示パネルは、曲面形状、または一定の曲率半径を有するように曲げ、または曲がった曲げ部を含むことができる。
【0093】
表示パネルの曲げ部は、表示パネルで、互いに平行な一側の縁部分と他側の縁部分のうちの少なくとも1つ以上に実現され得る。曲げ部を実現する表示パネルの一側の縁部分および/または他側の縁部分は、非表示領域だけを含むか、または表示領域の縁部分と非表示領域を含むことができる。非表示領域の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネルは、一側ベゼル曲げ構造または両側ベゼル曲げ構造を有することができる。そして、表示領域の縁部分と非表示領域の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネルは、一側アクティブ曲げ構造または両側アクティブ曲げ構造を有することができる。
【0094】
本明細書の他の実施例によると、振動部材20は、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、布、繊維、紙、鏡、カーボン、皮革、車両の内装材、建物の屋内天井および航空機の内装材のうちの1つ以上の材質含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、紙は、スピーカー用のコーン紙(cone paper)であり得る。例えば、コーン紙は、パルプまたは発泡プラスチックなどであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0095】
本明細書の実施例によるよ、振動部材20は、映像を表示する複数の画素を有する表示パネルまたは非表示パネルを含むことができる。例えば、振動部材20は車両の内装材、車両の外装材、車両のガラス窓、建物の室内天井、建物のガラス窓、建物の内装材、航空機の内装材、航空機の外装材、および航空機のガラス窓などから1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動部材20は、映像を表示する複数の画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル(または非表示パネル)、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、および鏡のうちの1つ以上を含むことができる、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、電子湿潤表示パネル、電気泳動表示パネル、および有機発光表示パネルなどのような、すべての形状の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。例えば、表示パネルは、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネルは、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、非表示パネルは、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動部材20は、映像を表示する複数の画素を有する表示パネルを含むか、または発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)のうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動部材20は、平面部と湾曲部のうちの1つ以上を有する運送手段(または自動車または車両または運送装置)の構造物を含むことができる。例えば、振動部材20は、運送手段(または自動車または車両または運送装置)のガーニッシュ、Aピラー、ドアフレーム、およびループパネルのうちの1つ以上を含むことができる。
【0096】
振動素子200または振動器1は、振動部材20の背面に配され得る。例えば、振動素子200または振動器1は、振動部材20を振動させることができる。例えば、振動素子200は、振動部材20を直接に振動させることができるように、振動部材20の背面に実現され得る。例えば、振動素子200は、振動部材20の背面で、振動部材20を振動させることにより、振動部材20の振動に基づいて、音響および/またはハプティックフィードバックを使用者に提供することができる。例えば、振動部材20は、振動素子200の振動によって音響を出力することができる。振動素子200は、振動部材20を振動板として使用して音響を出力することができる。例えば、振動素子200は、振動部材20を振動板として使用して振動部材20の前面に音響を出力することができる。例えば、振動素子200は、音の進行の方向が表示パネルまたは振動部材20の前面となるように音響を発生させることができる。振動素子200は、振動部材20を振動させて音響を出力することができる。例えば、振動素子200は、振動部材20を直接的に振動させて音響を出力することができる。
【0097】
本明細書の実施例によると、振動素子200は、振動部材20である表示パネルに表示される映像と同期される振動驅動信号によって振動して表示パネルを振動させることができる。本明細書の他の実施例によると、振動素子200は、表示パネル上に配置されるか、または表示パネルに内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサー層)の対する使用者のタッチに同期されるハプティックフィードバック信号(またはタクタイルフィードバック信号)によって振動して表示パネルを振動させることができる。これにより、表示パネルは、振動素子200の振動によって振動して音響およびハプティック(またはタクタイル(tactile)フィードバックのうちの少なくとも1つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0098】
本明細書の実施例による振動素子200または振動器1は、振動部材20または表示パネルの表示領域と対応する大きさに実現され得る。振動素子200の大きさは、振動部材20または表示領域の大きさに対して0.9倍~1.1倍であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動素子200の大きさは、振動部材20または表示領域の大きさと同一とするか、または小さいことがあり得る。例えば、振動素子200の大きさは、振動部材20または表示パネルの表示領域と同一とするか、またはほぼ同一の大きさを有することができるので、振動部材20または表示パネルの大部分の領域をカバーすることができ、振動素子200から発生する振動が振動部材20または表示パネルの全体領域を振動させることができるので、音響の定位感が高く、使用者の満足度が向上し得る。また、振動部材20または表示パネルと振動素子200との間の接触面積(またはパネルカバレッジ(panel coverage))が増加して振動部材20または表示パネルの振動領域が増加し得るので、振動部材20または表示パネルの振動によって発生される中低音域帯の音響が向上し得る。そして、大型の装置(大型の表示装置)に適用される振動素子200は、大型(または大面積)の振動部材20または表示パネルの全体を振動させることができるので、振動部材20または表示パネルの振動による音響の定位感がさらに向上され、向上された音響効果を実現することができる。したがって、本明細書の実施例による装置10または振動装置は、振動部材20または表示パネルの背面に配置されて振動部材100または表示パネルを上下(または前後)方向に十分に振動させることができるので、装置の前方に所望する音響を出力することができる。例えば、本明細書の実施例による振動装置200は、表示パネルの背面に配置され、表示パネルを垂直方向(または前後方向)に十分に振動させることができる、これにより、装置または表示装置の前方領域に所望する音響を出力することができる。
【0099】
本明細書の実施例による振動装置200は、フィルム形状に実現され得、振動素子200が、フィルム形状に実現されるので、振動部材20または表示パネルよりも薄い厚さを有することができるので、振動素子200の配置によって装置の厚さの増加が最小限に抑えされ得る。例えば、振動素子200は、振動部材20または表示パネルを音響振動板として使用することができる。例えば、振動素子200は、振動装置、振動発生装置、変位装置、音響装置、音響発生モジュール、音響発生装置、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、圧電素子、圧電振動部、圧電振動層、圧電駆動部、圧電構造物、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現されることができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0100】
本明細書の他の実施例としては、装置10または振動装置は、表示パネルの背面に配置されずに、表示パネルではなく、非表示パネルに適用され得る。例えば、非表示パネルは、木材、プラスチック、ガラス、金属、布、繊維、ゴム、紙、鏡、カーボン、皮革、車両の内装材、建物の天井内装材、および航空機の内装材などから1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。この場合には、非表示パネルが振動板に適用され得、振動素子200は、非表示パネルを振動させて音響を出力することができる。
【0101】
本明細書の他の実施例としては、装置10または振動装置は、音響装置、音響出力装置、サウンドバー、音響システム、運送装置用音響装置、運送装置用音響出力装置、または運送装置用サウンドバーなどを実現するのに適用され得る。例えば、運送装置は、1つ以上の座席と1つ以上のガラス窓を含むことができる。例えば、運送装置は、車両、列車、船舶、または航空機を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。また、装置10または振動装置は、広告用看板、ポスター、案内板などのアナログサイネージ(analog signage)またはデジタルサイネージ(digital signage)などを実現することができる。
【0102】
本明細書の実施例による装置10または振動装置は、振動部材20または表示パネルの表示領域と重畳されように振動部材20または表示パネルの背面に配置され得る。例えば、装置10または振動装置は、振動部材20の半分以上と重畳されるか、または表示パネルの表示領域のうちの半分以上の表示領域と重畳され得る。本明細書の他の実施例によると、装置10または振動装置は、振動部材20の全体または表示パネルの表示領域の全体と重畳され得る。例えば、装置10または振動装置は、振動部材20の全体領域または表示パネルの表示領域の20%、30%、40%、60%、70%、80%、または90%と重畳され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0103】
本明細書の他の実施例によると、振動素子200にプレートがさらに配置され得る。例えば、プレートは、振動素子200の前面および/または背面に配置され得る。プレートは、金属材質を含むか、または木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、鏡、カーボン、および皮革のうちのいずれか1つ以上の単一非金属材質または複合非金属材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動素子200とプレートのそれぞれは、同じ大きさを有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0104】
本明細書の実施例によるプレートは、振動素子200の重量を増加させることによって、振動素子200の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させることができる。したがって、振動素子200は、プレートによる重量の増加による最低共振周波数(または最低固有周波数)の減少によって、相対的に低い周波数で振動することができる。これにより、振動素子200の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る、音圧特性の平坦性が増加されるか、または向上され得る。例えば、音圧特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧との間の偏差の大きさであり得る。例えば、プレートは、共振パッド、質量部材、重量錘、重量部材、音響平坦化部材、支持プレート、剛性プレート、伝達プレート、中間プレート、または振動伝達プレートであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、低音域帯は、200Hz以下または300Hz以下または400Hz以下または500Hz以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、3kHz以下であり得る。
【0105】
本明細書の実施例による振動素子200は、交流電圧が印加されると、逆圧電効果により収縮および/または膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができ、振動を用いて振動部材20または表示パネルを振動させることができる。例えば、振動素子200は、表示パネルに表示される映像と同期されるボイス信号によって振動して表示パネルを振動させることができる。本明細書の他の実施例としては、振動素子200は、表示パネル上に配置されるか、または表示パネルに内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサー層)に対する使用者のタッチに同期されるハプティックフィードバック信号(タクタイルフィードバック信号)によって振動して表示パネルを振動させることができる。これにより、表示パネルは、振動素子200の振動によって振動して音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0106】
したがって、本明細書の実施例による装置10または振動装置は、振動素子200の振動による振動部材20または表示パネルの振動によって発生される音響を、振動部材20または表示パネルの前方に出力することができる。そして、本明細書の実施例による装置10は、フィルム形状の振動素子200によって振動部材20(または表示パネル)の大部分の領域を振動させることができるので、振動部材20(または表示パネル)の振動による音響の音圧の特性および音の定位感がさらに向上し得る。
【0107】
図2を参照すると、第1保護部300は、振動素子200を覆うように振動素子200の背面(振動部材20に対向する振動素子200の表面が上面である場合)に連結されるか、または結合され得る。例えば、第1保護部300は、連結部材(または結合部材)を介して振動素子200の背面に連結されるか、または結合され得る。第1保護部300は、振動素子200を覆うか、または囲む密閉空間を構成することができる。例えば、第1保護部300は、エンクロージャ、密閉部材、密閉キャップ、密閉ボックス、またはサウンドボックスであり得る、本明細書の実施例はこれに限定されない。密閉空間は、ギャップ空間、エアギャップ、振動空間、音響空間、または響箱であり得る、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0108】
本明細書の実施例による第1保護部300は、1つ以上のホール310をさらに含むことができる。連通部と呼ぶことができる1つまたは複数のホール310は、第1保護部300と振動素子200との間の密閉空間または密封空間を装置10の外部と連通(または連結)させることができる。
【0109】
第1保護部300の1つ以上のホール310は、装置または振動装置内のギャップ空間の空気圧を低減するために、第1保護部300の所定の領域に配置され得る。例えば、1つ以上のホール310は、一定の間隔を有するように配置され得る。1つ以上のホール310は、振動素子200または振動装置の大きさに対応して構成され得る。1つ以上のホール310は、振動素子200または振動装置と重畳することができる。例えば、1つ以上のホール310は、振動素子200の大きさより小さい大きさを有することができる。例えば、振動素子200が配置された領域よりも振動素子200が配置されていない領域に行くほど、互いに異なる1つ以上のホール310が配置され得る。例えば、第1保護部300の1つ以上のホール310は、振動素子200の中央から縁にいくほど異なるように配置され得る。例えば、1つ以上のホール310の大きさは、振動素子200の中央から縁にいくほど異なり得る。
【0110】
本明細書の実施例によると、第1保護部300の1つ以上のホール310は、ギャップ空間の空気圧を減少させるに従い低音域帯の帯域を拡張させることができるので、低音域帯の音響の特性を改善させることができる。例えば、ギャップ空間の圧力(または空気圧)が1つ以上のホール310によって低下するにつれて、振動部材20または表示パネルと第1保護部300との間に配置された振動素子200の変位量(または、曲げ力)が増加され得、それによって低音域帯の帯域が拡張され得、さらには、低音域帯の音響の特性および/または音圧の特性が向上され得る。第1保護部300に1つ以上のホール310が配置されない場合には、振動素子200の振動によって発生される音波(sound wave)または音響によりギャップ空間内の空気圧が高くなるようになり、低音域帯の音響特性が低下され得る。また、第1保護部300に1つ以上のホール310が配置されると、振動装置200がより安定して振動することができるので、音響の音質および音響特性が改善され得る。
【0111】
本明細書の実施例によると、第1保護部300に1つ以上のホール310を構成することにより、振動素子200または振動装置の振動によって音波または音響が発生しても、1つ以上のホール310を通じて空気が排出され得るので、ギャップ空間の空気圧が低くなり得る。これにより、低音域帯の帯域が拡張され得るので、低音域帯の音響の特性が向上され得る。
【0112】
図2を参照すると、連結器400は、少なくとも1つ以上の結合部404をさらに含むことができる。
【0113】
少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の縁部分にあり得る。少なくとも1つ以上の結合部404は、振動器1に連絡されるか、または結合され得る。少なくとも1つ以上の結合部404は、フックで構成することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連絡部、結合部材、連絡部材、フック部、フック部材、締結部、締結部材、固定部、または固定部材であり得き、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0114】
本明細書の実施例によると、少なくとも1つ以上の結合部404には、アライメント部材がさらに配置され得る。アライメント部材は、アライメントキー、アライメント目盛、またはアライメントホームで構成することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、アライメント部材は、連結器400と振動器1の整列位置を調節または調整することができる。例えば、アライメント部材により、連結器400と振動器1の組み立て有無を視覚的に確認することができるので、装置10または振動装置の信頼性が向上され得る。
【0115】
たとい本明細書の1つ以上の実施例による振動器1が、例えば、振動素子200、第1連結部材120、支持部材100、および第2連結部材105(または第1保護部300をさらに含む)の積層構造を含むように示されているが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1連結部材120、支持部材100、第2連結部材105および第1保護部300のうちの1つ以上は、振動器1から省略され得る。
【0116】
図3は、本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【0117】
図3を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、振動部材20、振動器1、および連結器400を含むことができる。振動部材20、振動器1、および連結器400についての説明は、
図1および
図2で説明した内容と実質的に同一または類似するので、これに対しては同一の符号を付し、これに対する重複する説明は、省略するか、または簡略にすることができる。
【0118】
本明細書の他の実施例による装置は、少なくとも1つ以上の突出部402をさらに含むことができる
【0119】
本明細書の実施例によると、少なくとも1つ以上の突出部402は、2つ以上で構成することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。少なくとも1つ以上の突出部402は、連結器400の背面(または背面側)に配置され得る。少なくとも1つ以上の突出部402は、振動部材20に連絡されるか、または結合され得る。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、振動部材20に向かって突出され得る。少なくとも1つ以上の突出部402は、連結器400の中央で振動部材20に向かって突出されるように構成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、連結器400の縁または外郭から振動部材20に向かって突出されように構成され得る。
【0120】
本明細書の実施例による少なくとも1つ以上の突出部402は、振動器1または振動装置と重畳することができる。少なくとも1つ以上の突出部402は、振動部材20に振動器1が装着(または付着)または配置されるように構成され得る。少なくとも1つ以上の突出部402は、振動部材20に振動器1が装着(または付着)または配置されるように構成された装着用突起または装着用ガイド突起であり得る。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、突起、ガイド突起、またはアライメント突起であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0121】
図4は、本明細書の実施例による連結器を示す図である。
図4は、本明細書の実施例による連結器を示す正面斜視図である。
図5は、本明細書の実施例による連結器と第1保護部を示す図である。
【0122】
図4および
図5を参照すると、本明細書の実施例による連結器400は、結合部404および受容部407を含むことができる。連結器400についての説明は、
図1および
図2で説明した内容と実質的に同一であるので、これに対しては同一の符号を付し、これに対する重複する説明は、省略するか、または簡略にすることができる。
【0123】
本明細書の実施例による収容部407は、連結器400の側面に配置され得る。連結器400は、長辺および短辺を含むことができる。収容部407は、連結器400の短辺に配置され得る。例えば、収容部407は、連結器400の短辺に沿って配置され得る。収容部407によって振動器1が連結器400に収容され得る。収容部407は、挿入部または拘束部であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0124】
本明細書の実施例による連結器400は、少なくとも1つ以上のホーム406をさらに含むことができる。少なくとも1つ以上のホーム406は、連結器400の短辺に配置され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406は、連結器400の短辺に沿って配置され得る。少なくとも1つ以上のホーム406は、収容部407に配置され得る。振動器1は、少なくとも1つ以上のホーム406に配置され得る。例えば、振動器1は、少なくとも1つ以上のホーム406に連結されるか、または結合され得る。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406は、ホール、開口部、スロット、またはスリットであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0125】
本明細書の実施例による振動素子200は、振動素子200に含まれた電極層に信号を印加する信号ケーブルを含むことができる。信号ケーブルは、少なくとも1つ以上のホーム406を通過するように構成され得る。例えば、信号ケーブルは、振動素子200に含まれた電極層に信号を印加する電源供給ラインを含むことができる。電源供給ラインは、少なくとも1つ以上のホーム406を通過するように構成され得る。電極層、信号ケーブル、および電源供給ラインに対する説明は、
図11を参照して後述する。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406の位置は、信号ケーブルおよび/または電源供給ラインが連結されるパッド部の位置によって変わり得る。少なくとも1つ以上のホーム406は、振動器1を連結し、または結合して、振動器1を連結器400に連結されるか、または結合されるようにし、信号ケーブルおよび/または電源供給ラインが引出される役割をすることができる。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406は、振動器1を連結し、または結合して、振動器1を連結器400に連結されるか、または結合されるようにし、信号ケーブルおよび/または電源供給ラインを引出される役割を同時に行うことができる。
【0126】
本明細書の実施例による連結器400は、第1面401を含むことができる。第1面401は、振動器1の付着面であり得る。例えば、第1面401は、振動器1と連結器400を連結する連結部材の付着面であり得る。第1面401は、異なる表面粗さを有するように構成され得る。例えば、第1面401には、表面処理することができる。例えば、第1面401には、鏡面または凸凹が適用され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結器400は、ABS材質からなる射出物に鏡面または凸凹を適用して構成することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。連結器400の第1面401の表面処理により、振動器1と連結器400との間の連結部材の付着力または接着力を検証できるので、装置10または振動装置の信頼性を向上させることができる。例えば、第1面401は、支持面、底面、または振動器付着面であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0127】
本明細書の実施例による結合部404は、連結器400の縁に沿って配置され得る。結合部404は、少なくとも1つ以上で構成され得る。結合部404は、連結器400の長辺および/または短辺に少なくとも1つ以上構成され得る。例えば、結合部404は、連結器400の長辺および/または短辺に沿って少なくとも1つ以上構成され得る。連結器400の長辺に構成される結合部404は、選択的に構成され得る。連結器400の短辺に構成される連結部404は、構成されることにより、振動器1と連結器400を連結するか、または結合することができる。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406と対向する結合部404によって、振動器1と連結器400を連結するか、または結合することができる。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406と対向する結合部404は、振動器1と連結器400を連結するか、または結合できるように構成することができる。例えば、少なくとも1つ以上のホーム406と対向する結合部404とは異なる面にある結合部404は、選択的に構成され得る。
【0128】
図5を参照すると、連結器400には第1保護部300が配置され得る。第1保護部300は、
図2および
図3を参照して説明したように、少なくとも1つ以上のホールを含むことができる。第1保護部300は、連結器400と重畳することができる。例えば、第1保護部300は、連結器400を覆うことができる。本明細書の他の実施例において、第1保護部300は、第1保護部300を固定するように連結器400に連結されるか、または結合され得る。
【0129】
本明細書の実施例によると、少なくとも1つ以上のホーム406および/または少なくとも1つ以上の結合部404を構成することで、振動器1が連結器400に連結されるか、または結合され得る。本明細書の実施例によると、連結器400の第1面401に表面処理、例えば、鏡面または凸凹を適用することにより、振動器1と連結器400との間の連結部材(例えば、第2連結部材105)の接着力または付着力を向上させることができ、装置10または振動装置の信頼性を向上させることができる。
【0130】
本明細書の実施例による連結器400は、振動部材20、または車両の外装材および/または内装材に第3連結部材15によって付着された後に第2連結部材105によって振動器1が連結器400に付着され得る。これにより、振動器1を振動部材20に付着される工程を単純化することができ、車両の外装材および/または内装材の部品の変更によって連結器400の設計を容易に変更することができるので、生産性および信頼性が向上された装置10または振動装置を提供することができる。例えば、車両の部品形状によって連結器400を構成し、連結器400を振動部材である車両の部品に第3連結部材15によって付着して振動部材である車両の部品と一体化された連結器400を構成することができる。そして、連結器400の第1面401に、第2連結部材105によって振動器1が付着され得る。
【0131】
図6は、本明細書の実施例による連結器を示す図である。
図6は、本明細書の実施例による連結器の背面図である。
【0132】
図6を参照すると、本明細書の他の実施例による連結器400の背面は、少なくとも1つ以上の突出部402を含むことができる。
【0133】
少なくとも1つ以上の突出部402は、連結器400の背面の中央に配置され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、連結器400の縁または外郭に配置され得る。
【0134】
連結器400は、長辺および短辺を含むことができる。連結器400の長辺には少なくとも1つ以上の結合部404が配置され得る。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の短辺を基準にして、少なくとも1つ以上の突出部402と同一線上に配置され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。これにより、振動器1は、連結器400に結合される結合力または付着力がさらに向上され得る。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の短辺を基準にして、少なくとも1つ以上の突出部402とは異なる線上に配置されるか、または非対称に配置され得る。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、少なくとも1つ以上の突出部402よりも連結器400の中央に隣接するように配置され得る。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、少なくとも1つ以上の突出部402よりも連結器400の縁に隣接するように配置され得る。
【0135】
少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の長辺に沿って配置され得る。他の例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の短辺に沿って配置され得る。他の例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の長辺および短辺に沿って配置され得る。
【0136】
本明細書の実施例によると、連結器400の短辺に沿って配置される少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の長辺に基づいて、少なくとも1つ以上の突出部402と同一線上に配置され得る。
【0137】
本明細書の実施例によると、少なくとも1つ以上のホーム406は、連結器400の短辺に配置され得る。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、少なくとも1つ以上のホーム406の中央に配置され得る。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、少なくとも1つ以上のホーム406の中央に配置され得る。
【0138】
図7は、本明細書の他の実施例による連結器を示す図である。
図7は、本明細書の他の実施例による連結器を示す前面斜視図である。
【0139】
図7を参照すると、本明細書の他の実施例による連結器400は、長辺にある受容部407および少なくとも1つ以上のホーム406を含むことができる。
【0140】
連結器400は、長辺にある受容部407、および少なくとも1つ以上のホーム406と対向する長辺にある少なくとも1つ以上の結合部404を含むことができる。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の短辺に配置され得る。例えば、少なくとも1つ以上の結合部404は、連結器400の長辺および短辺に沿って配置され得る。収容部407、第1面401、少なくとも1つ以上のホーム406、および少なくとも1つ以上の結合部404は、
図4~
図6を参照して説明した内容と実質的に同一または類似するので、ここでは説明を省略するか、または簡略に説明することができる。そして、
図6で説明した連結器400の背面に対する説明も
図7に同一または類似に適用することができる。
【0141】
図8は、本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【0142】
図8を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、振動部材20、振動器1、および連結器400を含むことができる。振動部材20、振動器1、および連結器400についての説明は、
図1~
図7を参照して説明した内容と実質的に同一または類似するので、これに対しては同一の符号を付し、これに対する重複する説明は、省略するか、または簡略にすることができる。
【0143】
本明細書の実施例による振動部材20は、少なくとも1つ以上の曲面部を含むことができる。例えば、振動部材20は、少なくとも1つ以上の平坦部と少なくとも1つ以上の曲面部を含むことができる。少なくとも1つ以上の曲面部は、少なくとも1つ以上の平坦部に隣接して配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。これにより、連結器400は、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部の形状に沿って構成され得る。例えば、連結器400は、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部の形状に対応して配置されるか、または構成され得る。例えば、連結器400は、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部の形状に対応する少なくとも1つ以上の曲面部408を有することができる。言い換えれば、連結器400は、振動部材20に完全に取り付けられように構成され得、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部を平面化または平坦化するように構成されることで、振動素子200が振動部材20に容易に取り付けられ、その上に配置される振動素子200が屈曲、または湾曲するのを防止することができる。少なくとも1つ以上の曲面部408は、連結器400の第1面に配置され、凹状の形状を有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、少なくとも1つ以上の曲面部408は、振動部材20に向かって凹状の形状を有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動部材20が車両の外装材および/または内装材である場合、車両の外装材および/または内装材は、少なくとも1つ以上の曲面部を含むことができる。少なくとも1つ以上の曲面部408を含む連結器400が、振動部材20、または車両の外装材および/または内装材の形状に沿って連結または配置され得るので、振動器1は、振動器1の付着力または接着力を低下させることなく、連結器400によって、少なくとも1つ以上の曲面部を含む振動部材20、または車両の外装材および/または内装材に容易に連結または取り付けられ得る。
【0144】
本明細書の実施例によると、車両の外装材および/または内装材の形状によって少なくとも1つ以上の曲面部408を含む連結器400を構成し、連結器400と車両の外装材および/または内装材を連結部材により付着し、一体化された振動装置で構成することができる。一体化された振動装置を連結器400の第1面401に取り付けることができるので、振動装置を振動部材20に取り付ける工程が単純化され得る。振動器1の付着位置は、連結器400によってガイドされ得るので、振動器1の音響特性の偏差を低減するか、または最小化することができる。本明細書の実施例によると、連結器400は、少なくとも1つ以上の結合部404を含むので、振動器1は、浮くことなしに連結器400に結合または固定され得る。
【0145】
図9は、本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【0146】
図9を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、振動部材20、振動器1、および連結器400を含むことができる。振動部材20、振動器1、および連結器400についての説明は、
図1~
図7を参照して説明した内容と実質的に同一または類似するので、これに対しては同一の符号を付し、これに対する重複する説明は、省略するか、または簡略にすることができる。
【0147】
本明細書の実施例による振動部材20は、少なくとも1つ以上の曲面部を含むことができる。これにより、連結器400は、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部の形状に沿って構成することができる。例えば、連結器400は、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部の形状に対応して構成され得る。例えば、連結器400は、振動部材20の少なくとも1つ以上の曲面部の形状に対応する少なくとも1つ以上の曲面部409を有することができる。少なくとも1つ以上の曲面部409は、流線形またはボート形状を有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動部材20が車両の外装材および/または内装材である場合、車両の外装材および/または内装材は、少なくとも1つ以上の曲面部を含むことができる。少なくとも1つ以上の曲面部409を含む連結器400が、振動部材20、または車両の外装材および/または内装材の形状に沿って連結または配置され得るので、振動器1は、連結器400によって、少なくとも1つ以上の曲面部409を含む振動部材20、または車両の外装材および/または内装材に容易に連結または取り付けられ得る。
【0148】
本明細書の実施例による連結器400は、少なくとも1つ以上の突出部402を含むことができる。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、少なくとも1つ以上の曲面部409に含まれ得る。振動部材20は、少なくとも1つ以上のホーム21を含むことができる。少なくとも1つ以上のホーム21は、突出部であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、少なくとも1つ以上の突出部402は、第1突出部402であり、少なくとも1つ以上のホーム21は、第2突出部であり得、第1突出部および第2突出部は、交互に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。少なくとも1つ以上の突出部402と少なくとも1つ以上のホーム21とは、少なくとも1つ以上のホーム21に対応され、および/または互いに重畳することができる。これにより、振動器1を含む連結器400は、浮くことなしに振動部材20に結合されるか、または固定され得る。連結器400の少なくとも1つ以上の突出部402および振動部材20の少なくとも1つ以上のホーム21は、
図8にも同一または類似に適用され得る。
【0149】
本明細書の実施例によると、車両の外装材および/または内装材の形状によって少なくとも1つ以上の曲面部408または409を含む連結器400を構成し、連結器400と車両の外装材および/または内装材を連結部材により取り付け、一体化された振動装置で構成することができる。一体化された振動装置を連結器400の第1面401に取り付けることができるので、振動装置を振動部材20に取り付ける工程が単純化され得る。振動器1の付着位置は、連結器400によってガイドされ得るので、振動器1の音響特性の偏差を低減するか、または最小化することができる。本明細書の実施例によると、連結器400が、少なくとも1つ以上の突出部402および/または少なくとも1つ以上の結合部404を含むので、振動器1は、浮くことなしに連結器400に結合されるか、または固定され得る。本明細書の実施例によると、連結器400が、少なくとも1つ以上の突出部402を含み、振動部材20が、少なくとも1つ以上のホーム21を含むので、振動器1を含む連結器400は、浮くことなしに振動部材20に結合または固定され得る。
【0150】
図10Aは、本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
図10Bは、本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【0151】
図10Aおよび
図10Bを参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、振動部材20、振動器1、および連結器400を含むことができる。振動部材20、振動器1、および連結器400についての説明は、
図1~
図9を参照して説明した内容と実質的に同一または類似するので、これに対しては同一の符号を付し、これに対する重複する説明は、省略するか、または簡略にすることができる。
【0152】
図10Aおよび
図10Bを参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、第2保護部330をさらに含むことができる。
【0153】
第2保護部330は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができる。例えば、第2保護部330は、金属材質、プラスチック、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2保護部330は、保護部、保護部材、カバー、またはホールカバーであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0154】
本明細書の実施例による第2保護部330は、第1保護部300に配置されるか、または配列され得る。第2保護部330は、第1保護部300を覆うことができる。例えば、第2保護部330は、第1保護部300の一部を覆うことができる。第2保護部330は、第1保護部300の少なくとも1つ以上のホール310を覆うことができる。例えば、第2保護部330は、第1保護部300の少なくとも1つ以上のホール310の一部を覆うことができる。例えば、第2保護部330の大きさは、第1保護部300の大きさと同じか、小さいことがあり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。第2保護部330は、第1保護部300の中央に配置することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。第2保護部330は、少なくとも1つ以上のホール310に流入される外部からの異物などから振動素子200を保護することができる。
【0155】
図11は、本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
図12は、本明細書の実施例による
図11に示す線A-A’についての断面図である。
図13は、本明細書の実施例による
図12に示す振動部を示す図である。
【0156】
図11~
図13を参照すると、本明細書の実施例による振動素子200は、能動振動部材、振動装置、フレキシブル振動装置、フレキシブル振動構造物、フレキシブル振動器、フレキシブル振動発生素子、フレキシブル振動発生器、フレキシブル音響器、フレキシブル音響素子、フレキシブル音響発生素子、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカ、フレキシブル型圧スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表すことができる、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0157】
本明細書の実施例による振動素子200は、振動部511を含むことができる。振動部511は、振動層511a、第1電極層511b、および第2電極層511cを含むことができる。
【0158】
本明細書の実施例による振動部511は、圧電型振動部を含むことができる。振動層511aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽(+)イオンと陰(-)イオンの相対的な位置の変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有することができる。例えば、振動層511aは、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などで表現することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。振動層511aは、透明、半透明、または不透明な圧電物質からなり得るので、振動層511aは、透明、半透明、または不透明ことができる。
【0159】
図13を参照すると、本明細書の実施例による振動部511は、複数の無機物質部および複数の無機物質部の間にある有機物質部を含むことができる。例えば、複数の無機物質部のそれぞれは、圧電特性を有することができる。例えば、複数の無機物質部のそれぞれは、第1部分511aであり得、有機物質部は、第2部分511a2であり得る。例えば、振動層511aは、複数の第1部分511a1および複数の第2部分511a2を含むことができる。例えば、複数の第1部分511a1および複数の第2部分511a2は、第2方向(Y)(または第1方向(X))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、振動層511aの横方向であり得、第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する振動層511aの縦方向であり得るが、これに限定されず、第1方向(X)は、振動層511aの縦方向であり得、第2方向(Y)は、振動層511aの横方向であり得る。
【0160】
複数の第1部分511a1のそれぞれは、無機物質部で構成され得る。無機物質部は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0161】
複数の第1部分511a1のそれぞれは、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系列の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系列の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および/または逆圧電効果を有し、配向性を有する構造(例えば、板形状またはフィルム形状の構造)であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素から構成され得る。本明細書の実施例として、ABO3の化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオン(cations)であり得、Oはアニオン(anions)であり得る。例えば、複数の第1部分511a1のそれぞれは、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0162】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって中央イオン、例えば、PbTiO3の場合、チタン(Ti)のイオンの位置が変動して分極(polarizationまたはpoling)が変化して圧電効果を発生させることができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁界によって対称的な(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から対称ではない(unsymmetric)構造の四角形(tetragonal)、直方形(orthorhobic)、または菱形(rhombohedral)などの形状に変わることにより、圧電効果を発生することができる。対称ではない構造を有する四角形(tetragonal)または菱形(rhombohedral)のモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)で分極が高く、分極の再配列が容易なので、高い圧電特性を有することができる。
【0163】
本明細書の他の実施例による振動層511aまたは第1部分511a1は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)のうち1つ以上を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0164】
本明細書の他の実施例による振動層511aまたは第1部分511a1は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。また、振動層511aまたは第1部分511a1は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0165】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分511a1のそれぞれは、複数の第2部分511a2の間に配置され、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行な第1幅(W1)を有しながら、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行の長さを有することができる。複数の第2部分511a2のそれぞれは、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行な第2幅(W2)を有しながら、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行の長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分511a1と第2部分511a2は、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、振動層511aは、2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体(composite)構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層511aの共振周波数は、第1部分511a1の形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上によって変更され得る。
【0166】
振動層511aで、複数の第1部分511a1と複数の第2部分511a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分511a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分511a1の間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分511a1と連結されるか,または接着され得る。これにより、振動層511aは、第1部分511a1と第2部分511a2の側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0167】
振動層511aで、複数の第2部分511a2のそれぞれの幅(W2)は、振動層511aまたは振動素子200の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0168】
本明細書の実施例によると、複数の第2部分511a2のうちで最も大きな幅(W2)を有する第2部分511a2は、振動層511aまたは振動素子200が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分に位置することができる。複数の第2部分511a2のうちで最も小さい幅(W2)を有する第2部分511a2は、振動層511aまたは振動素子200が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生され部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分511a2のうちで最も大きな幅(W2)を有する第2部分511a2は、振動層511aの間部分に配置され、複数の第2部分511a2のうちで最も小さい幅(W2)を有する第2部分511a2は、振動層511aの両縁部分に配置され得る。これにより、振動層511aまたは振動素子200が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分で発生される音波の干渉または共振周波数の重畳を最小限に抑えることができ、これによって低音域帯で発生される音圧の低下(dip)現象か改善され得、低音域帯で音響特性の平坦度が改善され得る。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧との間の偏差の大きさであり得る。
【0169】
振動層511aで、複数の第1部分511a1のそれぞれは、互いに異なる大きさ(または広さ)を有することができる。例えば、複数の第1部分511a1のそれぞれの大きさ(または広さ)は、振動層511aまたは振動素子200の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくに従い徐々に減少または増加し得る。この場合、振動層511aは、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分511a1のそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上し、音響の再生帯域が拡大し得る。
【0170】
複数の第2部分511a2のそれぞれは、複数の第1部分511a1の間に配置され得る。これにより、振動層511aまたは振動素子200は、第2部分511a2によって第1部分511a1の単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加され得るので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性が確保され得る。例えば、第2部分511a2は、エポキシ(epoxy)系列のポリマー、アクリル(acrylic)系列のポリマー、およびシリコーン(silicone)系列のポリマーのうちの1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0171】
本明細書の実施例による複数の第2部分511a2のそれぞれは、有機物質部で構成され得る。例えば、有機物質部は、無機物質部の間ごとに配置されることによって無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中されるストレス(stress)をリリーシング(releasing)して振動層511aまたは振動素子200の耐久性を向上させることができ、振動層511aまたは振動素子200に柔軟性を提供することができる。振動素子200は、柔軟性を有することができる。例えば、振動素子200は、曲面を含む非平面の形状に曲がるように構成され得る。これにより、振動素子200は、柔軟性を有することにより、連結器400または振動部材20の曲面部の形状に対応される形状に配置され得る。
【0172】
本明細書の実施例による第2部分511a2は、第1部分511a1と比較して、低いモジュラス(modulus)(またはヤング率)と粘弾性を有することができ、これにより、第1部分511a1の脆性特性により衝撃に弱い第1部分511a1の信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分511a2は、0.01~1の損失係数と0.1~10GPa(Giga Pascal)のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0173】
第2部分511a2に構成される有機物質部は、第1部分511a1である無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分511a2は、柔軟性を有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0174】
本明細書の実施例による振動層511aは、複数の第1部分511a1と第2部分511a2が同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形を有することができる。例えば、振動層511aは、複数の第1部分511a1が一側に連結された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分511a1は、振動層511aの全体で連結された構造を有することができる。例えば、振動層511aは、振動特性を有する第1部分511a1によって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分511a2によって曲面形状に曲がることができる。そして、本明細書の実施例による振動層511aで、第1部分511a1の大きさおよび第2部分511a2の大きさは、振動層511aまたは振動素子200に求められる圧電特性および柔軟性によって設定され得る。本明細書の実施例として、柔軟性より圧電特性を必要とする振動層511aの場合、第1部分511a1の大きさは、第2部分511a2の大きさよりも大きく構成され得る。本明細書の他の実施例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする振動層511aの場合、第2部分511a2の大きさは、第1部分511a1の大きさよりも大きく構成され得る。したがって、振動層511aの大きさが求められる特性によって調節され得るので、振動層511aの設計が容易であるという長所がある。
【0175】
第1電極層511bは、振動層511aの第1面(または上面)に配置され得る。第1電極層511bは、複数の第1部分511a1のそれぞれの第1面と複数の第2部分511a2のそれぞれの第1面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分511a1のそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極層511b、振動層511aの第1面全体に配置された単一電極(または1つの電極)形状を有することができる。例えば、第1電極層511bは、振動層511aと実質的に同一の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0176】
第2電極層511cは、振動層511aの第1面とは異なる(または反対の)第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極層511cは、複数の第1部分511a1のそれぞれの第2面と複数の第2部分511a2のそれぞれの第2面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分511a1のそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極層511cは、振動層511aの第2面全体に配置された単一電極(または1つの電極)形状を有することができる。例えば、第2電極層511cは、振動層511aと同一の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1電極層511bおよび第2電極層511cの一方または両方は、複数の第1部分511a1のそれぞれのみに対応するように配置されたパターン形状の電極で形成され得る。
【0177】
本明細書の実施例に係る第1電極層511bおよび第2電極層511cのうちの1つ以上は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなり得る。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0178】
振動層511aは、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化される温度雰囲気で、第1電極層511bと第2電極層511cに印加される一定の電圧によって分極化(poling)され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層511aは、外部から第1電極層511bと第2電極層511cに印加される音響信号(またはボイス信号または駆動信号)による逆圧電効果により収縮および/または膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、振動層511aは、第1電極層511bと第2電極層511cに印加される音響信号によって垂直方向(または厚さ方向)の振動および平面方向の振動により振動することができる。振動層511aは、平面方向の収縮および/または膨張によって振動部材の変位を増加させることができ、これにより振動部材の振動をより向上させることができる。
【0179】
本明細書の実施例による振動素子200は、第1カバー部材512および第2カバー部材513をさらに含むことができる。
【0180】
第1カバー部材512は、振動部511の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材512は、第1電極層511bを覆うように構成され得る。したがって、第1カバー部材512は、第1電極層511bを保護することができる。
【0181】
第2カバー部材513は、振動部511の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材513は、第2電極層511cを覆うように構成され得る。したがって、第2カバー部材513は、第2電極層511cを保護することができる。
【0182】
本明細書の実施例による第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、プラスチック、繊維、布、紙、皮革、ゴム、カーボン、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、同一または異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、ポリイミド(polyimide)フィルム、またはポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0183】
本明細書の実施例による第1カバー部材512は、第1接着層514を媒介して第1電極層511bに連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材512は、第1接着層514を媒介とするフィルムラミネート工程により、第1電極層511bに連結されるか、または結合され得る。
【0184】
本明細書の実施例による第2カバー部材513は、第2接着層515を媒介して第2電極層511cに連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材513は、第2接着層515を媒介とするフィルムラミネート工程により、第2電極層511cに連結されるか、または結合され得る。例えば、振動素子200は、第1カバー部材512と第2カバー部材513により1つのフィルムで実現され得る。
【0185】
第1接着層514は、第1電極層511bと第1カバー部材512との間に配置され得る。第2接着層515は、第2電極層511cと第2カバー部材513との間に配置され得る。例えば、第1接着層514と第2接着層515は、振動層511aと第1電極層511bおよび第2電極層511cを少なくとも部分的にまたは 完全に囲むように、第1カバー部材512と第2カバー部材513との間に構成され得る。例えば、振動層511aと第1電極層511bおよび第2電極層511cは、第1接着層514と第2接着層515との間に埋め込まれ、または内蔵され得る。
【0186】
本明細書の実施例による第1接着層514と第2接着層515のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層514と第2接着層515のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0187】
本明細書の実施例による振動素子200は、第1カバー部材512に配置された第1電源供給ライン(PL1)、第2カバー部材513に配置された第2電源供給ライン(PL2)、および第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)に電気的に連結されたパッド部516をさらに含むことができる。
【0188】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極層511bと第1カバー部材512との間に配置され、第1電極層511bと電気的に連結され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)(または第1方向(X))に沿って長く延長され、第1電極層511bの中央部分と電気的に連結され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の一実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介して第1電極層511bと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層514に含有された導電性物質(または粒子)を介して第1電極層511bと電気的に連結され得る。
【0189】
第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極層511cと第2カバー部材513との間に配置され、第2電極層511cと電気的に連結され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)(または第1方向(X))に沿って長く延長され、第2電極層511cの中央部分と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介して第2電極層511cと電気的に連結され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の他の実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層515に含有された導電性物質(または粒子)を介して第2電極層511cと電気的に連結され得る。
【0190】
本明細書の実施例によると、第1電源供給ライン(PL1)は、第2電源供給ライン(PL2)と重畳ならないように配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)が第2電源供給ライン(PL2)と重畳ならないように配置された場合、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)との間のショート不良の問題点が改善され得る。
【0191】
パッド部516は、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように第1カバー部材512および第2カバー部材513のうちのいずれかの一側の縁部分に構成され得る。
【0192】
本明細書の実施例によるパッド部516は、第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結された第1パッド電極、および第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0193】
第1パッド電極は、第1カバー部材512および第2カバー部材513のうちのいずれかの一側の縁部分に配置され、第1電源供給ライン(PL1)の一端に連結され得る。例えば、第1パッド電極は、第1カバー部材512および第2カバー部材513のうちのいずれかを貫通して第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結され得る。
【0194】
第2パッド電極は、第1パッド電極と並んで配置され、第2電源供給ライン(PL2)の一端に連結され得る。例えば、第2パッド電極は、第1カバー部材512および第2カバー部材513のうちのいずれかを貫通して第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結され得る。本明細書の実施例による第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)は、
図4~
図7を参照して説明した連結器400の少なくとも1つ以上のホーム406を介して引出され得る。
【0195】
本明細書の実施例によると、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、およびパッド部516のそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0196】
本明細書の実施例によるパッド部516は、信号ケーブル517と電気的に連結され得る。
【0197】
信号ケーブル517は、振動素子200に配置されたパッド部516と電気的に連結され、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号またはボイス信号)を振動素子200に供給することができる。本明細書の実施例による信号ケーブル517は、パッド部516の第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部516の第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、信号ケーブル517は、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0198】
音響処理回路は、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データに基づいて、第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり得る。例えば、第1振動駆動信号は、信号ケーブル517の第1端子とパッド部516の第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、第1電極層511bに供給され得る。第2振動駆動信号は、信号ケーブル517の第2端子とパッド部516の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、第2電極層511cに供給され得る。
【0199】
本明細書の実施例によると、信号ケーブル517は、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0200】
本明細書の実施例による信号ケーブル517は、
図4~
図7を参照して説明した連結器400の少なくとも1つ以上のホーム406を介して引出され得る。
【0201】
本明細書の実施例による振動素子200は、圧電特性を有する第1部分511a1と柔軟性を有する第2部分511a2とが交互に繰り返し連結されることにより、薄いフィルム状に実現され得る。これにより、振動素子200は、振動部材20の曲面部および/または振動部材20の形状、および/または連結器400に対応する形状に曲げることができる。例えば、振動素子200は、連結部材を媒介して、様々な曲面部を含む振動部材20に連結されるか、または結合されるとき、連結器400および/または振動部材20の曲面部の形状に沿って曲面形状に曲げられ得、曲面形状に曲げられても損傷または破損などの信頼性が低下しない。そして、本明細書の実施例による振動素子200は、柔軟性を有する第2部分511a2により、振動幅(または変位幅)が増加され得る。これにより、振動部材20の振動によって発生される低音域帯での音響の特性および/または音圧の特性が向上され得る。
【0202】
図14は、本明細書の他の実施例による
図13に示す振動部を示す図である。
【0203】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層511aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分511a1、および複数の第1部分511a1の間に配置された第2部分511a2を含むことができる。
【0204】
複数の第1部分511a1のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔されるように配置され得る。例えば、複数の第1部分511a1それぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体の形状を有しながら格子の形状に配置され得る。複数の第1部分511a1のそれぞれは、
図11~
図13を参照して説明した第1部分511a1と実質的に同じか、類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。
【0205】
第2部分511a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分511a1の間に配置され得る。第2部分511a2は、隣接した2つの第1部分511a1の間のギャップを埋めるか、複数の第1部分511a1のそれぞれを囲むように構成されることによって、隣接した第1部分511a1と連結されるか、または接着され得る。本明細書の実施例によると、第1方向(X)に沿って隣接した2つの第1部分511a1の間に配置された第2部分511a2の幅(W4)は、第1部分511a1の幅(W3)と同じか異なっていて、第2方向(Y)に沿って隣接した2つの第1部分511a1の間に配置された第2部分511a2の幅(W4)は、第1部分511a1の幅(W3)と同じか異なることができる。複数の第2部分511a2は、
図11~
図13を参照して説明した第2部分511a2と実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0206】
本明細書の他の実施例による振動層511aは、1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体構造を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層511aの共振周波数は、第1部分511a1の形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更され得る。
【0207】
図15は、本明細書の他の実施例による
図13に示す振動部を示す図である。
【0208】
図15を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層511aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分511a1、および複数の第1部分511a1の間に配置された第2部分511a2を含むことができる。
【0209】
複数の第1部分511a1のそれぞれは、円の形状の平面構造または円形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分511a1のそれぞれは、円板の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の第1部分511a1のそれぞれは、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。複数の第1部分511a1のそれぞれは、
図11~
図13を参照して説明した第1部分511a1と実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0210】
第2部分511a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分511a1の間に配置され得る。第2部分511a2は、複数の第1部分511a1のそれぞれに隣接して構成されるか、または複数の第1部分511a1のそれぞれを囲むように構成されることによって、複数の第1部分511a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分511a1と第2部分511a2のそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。例えば、第2部分511a2は、
図11~
図13を参照して説明した第2部分511a2と実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明すし得る。
【0211】
図16は、本明細書の他の実施例による
図13に示す振動部を示す図である。
【0212】
図16を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層511aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分511a1、および複数の第1部分511a1の間に配置された第2部分511a2を含むことができる。
【0213】
複数の第1部分511a1のそれぞれは、三角の形状の平面構造または三角形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分511a1のそれぞれは、三角板の形状を有することができる。複数の第1部分511a1のそれぞれは、
図11~
図13を参照して説明した第1部分511a1と実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0214】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分511a1のうちの隣接した4つの第1部分511a1は、四角の形状(または正四角の形状)をなすように隣接して配置され得る。四角の形状をなす隣接した4つの第1部分511a1のそれぞれの頂点は、四角の形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0215】
第2部分511a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分511a1の間に配置され得る。第2部分511a2は、複数の第1部分511a1のそれぞれに隣接して構成されるか、または複数の第1部分511a1のそれぞれを囲むように構成されることによって、複数の第1部分511a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分511a1と第2部分511a2のそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。例えば、第2部分511a2は、
図11~
図13を参照して説明した第2部分511a2と実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0216】
本明細書の他の実施例によると、三角形状を有する複数の第1部分511a1のうちの隣接した2N(Nは、2以上の自然数)個の第1部分511a1は、2N角形状をなすように隣接して配置され得る。例えば、複数の第1部分511a1のうちの隣接した6つの第1部分511a1は、六角の形状(または正六角の形状)をなすように隣接して配置され得る。六角の形状をなす隣接した6つの第1部分511a1のそれぞれの頂点は、六角の形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。第2部分511a2は、複数の第1部分511a1のそれぞれに隣接して構成されるか、または複数の第1部分511a1のそれぞれを囲むように構成されることによって、複数の第1部分511a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分511a1と第2部分511a2のそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。
【0217】
図17は、本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
図18は、本明細書の他の実施例による
図17に示す線B-B’についての断面図である。
図17および
図18は、
図1~
図10Bを参照して説明した振動素子の他の実施例を示す図である。
【0218】
図17および
図18を参照すると、本明細書の他の実施例による振動素子200または振動部は、第1カバー部材512と第2カバー部材513との間にある少なくとも2つ以上の振動部を含むことができる。本明細書の他の実施例による振動素子200は、第1および第2振動部511-1、511-2を含むことができる。
【0219】
第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、圧電効果によって収縮および/または膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2は、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置されるか、またはタイリングされ得る。これにより、第1および第2振動部511-1、511-2がタイリングされた振動素子200は、振動アレイ、振動アレイ部、振動モジュールアレイ部、振動アレイ構造物、タイリング振動アレイ、タイリング振動アレイモジュール、またはタイリング振動フィルムであり得る。
【0220】
本明細書の実施例による第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、四角の形状を有することができる。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、5cm以上の幅を有する四角の形状を有することができる。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、5cm×5cm以上の大きさを有する正角形の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0221】
第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、同一平面上に配置されるか、またはタイリングされることにより、振動素子200は、相対的小さい大きさを有する第1および第2振動部511-1、511-2のタイリングによって大面積化され得る。
【0222】
第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、一定の間隔で配置されるか、またはタイリングされることによって、独立して駆動せず、完全な1つの単一体の形状で駆動される1つの振動装置(または単一振動装置)として実現され得る。本明細書の実施例によると、第1方向(X)を基準に、第1および第2振動部511-1、511-2との間の第1離隔距離(D1)は、0.1mm以上3cm未満であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0223】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、0.1mm以上3cm未満の離隔距離(または間隔)(D1)を有するように配置されるか、またはタイリングされることにより、1つの振動装置として駆動され得、第1および第2振動部511-1、511-2の単一体振動に連動されて発生される音響の再生帯域および音響の音圧特性のそれぞれが増加され得る。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2の単一体振動に連動されて発生される音響の再生帯域を増加させ、低音域帯音響、例えば、500Hz以下での音圧特性を増加させるために、第1および第2振動部511-1、511-2は、0.1mm以上5mm未満の間隔(D1)で配置され得る。
【0224】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2が0.1mm未満の間隔(D1)、または間隔(D1)なしに配置されるとき、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの振動時に互いの間の物理的な接触によるクラックの発生または破損によって、第1および第2振動部511-1、511-2または振動素子200の信頼性が低下され得る。
【0225】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2が3cm以上の間隔(D1)で配置されるとき、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの独立した振動によって、第1および第2振動部511-1、511-2が1つの振動装置として駆動されないことがあり得る。これにより、第1および第2振動部511-1、511-2の振動によって発生される音響の再生帯域および音響の音圧特性が低下され得る。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2が3cm以上の間隔(D1)で配置されるとき、低音域帯、例えば、500Hz以下での音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0226】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2が5mmの間隔(D1)で配置されるとき、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれが1つの振動装置として駆動されないため、低音域帯、例えば、200Hz以下で音響の特性と音圧の特性のそれぞれが低下し得る。
【0227】
本明細書の他の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2が1mmの間隔(D1)で配置されるとき、第1および第2振動部511-1、511-2が1つの振動装置として振動されることにより、音響の再生帯域が増加し、低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧の特性が増加し得る。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2が1mmの間隔(D1)で配置されるとき、振動素子200は、第1および第2振動部511-1、511-2との間の離隔距離が最適化されることによる大面積化された振動体として実現され得る。これにより、第1および第2振動部511-1、511-2の単一体振動による大面積の振動体として駆動することができ、これにより、振動素子200の大面積の振動に連動されて発生される音響の再生帯域と低音域帯の音響特性および音圧特性のそれぞれが増加または向上し得る。
【0228】
したがって、第1および第2振動部511-1、511-2の単一体振動(または1つの振動装置)を実現するために、第1および第2振動部511-1、511-2との間の離隔距離(D1)は、0.1mm以上3cm未満に設定され得る。代案的に、第1および第2振動部511-1、511-2の単一体振動(または1つの振動装置)を実現して、低音域帯の音響の音圧特性を増加させるために、第1および第2振動部511-1、511-2との間の離隔距離(D1)は、0.1mm以上5mm未満に設定され得る。
【0229】
本明細書の実施例による第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、振動層511a、第1電極層511b、および第2電極層511cを含むことができる。
【0230】
第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの振動層511aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの振動層511aは、
図11~
図16を参照して説明した振動層511aのうちのいずれかと実質的に同一または類似に構成されるので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0231】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、
図11~
図16を参照して説明した振動部511のうちのいずれかの振動部511を含むか、または互いに異なる振動部511を含むことができる。
【0232】
第1電極層511bは、振動層511aの第1面に配置され、振動層511aの第1面と電気的に連結され得る。第1電極層511bは、
図11~
図16を参照して説明した第1電極層511bと実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0233】
第2電極層511cは、振動層511aの第2面に配置され、振動層511aの第2面と電気的に連結され得る。第2電極層511cは、
図11~
図16を参照して説明した第2電極層511cと実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0234】
本明細書の他の実施例による振動素子200は、第1カバー部材512および第2カバー部材513をさらに含むことができる。
【0235】
第1カバー部材512は、振動素子200の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材512は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面に配置された第1電極層511bを覆うことにより、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面に共通して連結されるか、または第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面を共通に支持することができる。これにより、第1カバー部材512は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面または第1電極層511bを保護することができる。
【0236】
第2カバー部材513は、振動素子200の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材513は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面に配置された第2電極層511cを覆うことにより、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面に共通して連結されるか、または第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面を共通に支持することができる。これにより、第2カバー部材513は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面または第2電極層511cを保護することができる。
【0237】
本明細書の実施例による第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、プラスチック、繊維、皮革、ゴム、木材、布、カーボン、および紙のうちの1つ以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、同一または異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、ポリイミド(polyimide)フィルム、またはポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0238】
本明細書の実施例による第1カバー部材512は、第1接着層514を媒介して、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材512は、第1接着層514を媒介とするフィルムラミネート工程により、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面に直接に配置され得る。したがって、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、一定の間隔(D1)を有するように、第1カバー部材512に一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。
【0239】
本明細書の実施例による第2カバー部材513は、第2接着層515を媒介して、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材513は、第2接着層515を媒介とするフィルムラミネート工程により、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面に直接に配置され得る。したがって、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、一定の間隔(D1)を有するように、第2カバー部材513に一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。例えば、第1カバー部材512と第2カバー部材513により、振動素子200は、1つのフィルムで実現され得る。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2は、第1カバー部材512と第2カバー部材513との間の同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置されることで、第1カバー部材512と第2カバー部材513に一体化され得る。
【0240】
第1接着層514は、第1および第2振動部511-1、511-2の間に配置され、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1接着層514は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面と向き合う第1カバー部材512の背面(または内部面)に形成されて、第1および第2振動部511-1、511-2の間に充填され、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面と第1カバー部材512との間に配置され得る。
【0241】
第2接着層515は、第1および第2振動部511-1、511-2の間に配置され、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2接着層515は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面と向き合う第2カバー部材513の前面(または内部面)に形成されて、第1および第2振動部511-1、511-2の間に充填され、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面と第2カバー部材513との間に配置され得る。
【0242】
第1および第2接着層514、515は、第1および第2振動部511-1、511-2との間で相互に連結されるか、または結合され得る。これにより、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、第1および第2接着層514、515によって囲まれ得る。例えば、第1および第2接着層514、515は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれを完全に囲むように、第1カバー部材512と第2カバー部材513との間に構成され得る。例えば、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれは、第1接着層514と第2接着層515との間に埋め込まれるか、または内蔵され得る。
【0243】
本明細書の実施例による第1および第2接着層514、515のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1および第2接着層514、515のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1および第2接着層514、515のそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0244】
本明細書の他の実施例による振動素子200は、第1カバー部材512に配置された第1電源供給ライン(PL1)、第2カバー部材513に配置された第2電源供給ライン(PL2)、および第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)に電気的に連結されたパッド部518をさらに含むことができる。
【0245】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1面と向き合う第1カバー部材512の背面に配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1電極層511bと連結されるか、または電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムまたは第1接着層514に含有された導電性物質(または粒子)を介して、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1電極層511bと電気的に連結され得る。
【0246】
本明細書の実施例による第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)を含むことができる。例えば、第1上部電源ライン(PL11)は、第1振動部511-1の第1電極層511bと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第2上部電源ライン(PL12)は、第2振動部511-2の第1電極層511bと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。
【0247】
第2電源供給ライン(PL2)は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2面と向き合う第2カバー部材513の前面に配置され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2電極層511cと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムまたは第2接着層515に含有された導電性物質(または粒子)を介して、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2電極層511cと電気的に連結され得る。
【0248】
本明細書の実施例による第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)を含むことができる。第1下部電源ライン(PL21)は、第1振動部511-1の第2電極層511cと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第1下部電源ライン(PL21)は、第1上部電源ライン(PL11)と重畳ならないように配置され得る。第1下部電源ライン(PL21)が第1上部電源ライン(PL11)と重畳ならないように配置された場合、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)との間のショート不良の問題点が改善され得る。第2下部電源ライン(PL22)は、第2振動部511-2の第2電極層511cと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第2下部電源ライン(PL22)は、第2上部電源ライン(PL12)と重畳ならないように配置され得る。第2下部電源ライン(PL22)が第2上部電源ライン(PL12)と重畳ならないように配置された場合、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)との間のショート不良の問題点が改善され得る。
【0249】
パッド部518は、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1カバー部材512および第2カバー部材513のうちのいずれかの一側の縁部分に構成され得る。
【0250】
本明細書の実施例によるパッド部518は、第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結された第1パッド電極、および第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0251】
第1パッド電極は、第1電源供給ライン(PL1)の第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一端に共通して連結され得る。例えば、第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一端は、第1パッド電極から分岐され得る。第2パッド電極は、第2電源供給ライン(PL2)の第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一端に共通して連結され得る。例えば、第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一端は、第2パッド電極から分岐され得る。
【0252】
本明細書の他の実施例による振動素子200は、信号ケーブル519をさらに含むことができる。
【0253】
信号ケーブル519は、振動素子200に配置されたパッド部518と電気的に連結され、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号またはボイス信号)を振動素子200に供給することができる。本明細書の実施例による信号ケーブル519は、パッド部518の第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部518の第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、信号ケーブル519は、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0254】
本明細書の実施例による信号ケーブル519は、
図4~
図7を参照して説明した連結器400の少なくとも1つ以上のホーム406を介して引出され得る。
【0255】
音響処理回路は、音響データに基づいて、第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり得る。例えば、第1振動駆動信号は、信号ケーブル519の第1端子とパッド部518の第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第1電極層511bに供給され得る。第2振動駆動信号は、信号ケーブル519の第2端子とパッド部518の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれの第2電極層511cに供給され得る。本明細書の実施例による第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)は、
図4~
図7を参照して説明した連結器400の少なくとも1つ以上のホーム406を介して引出され得る。
【0256】
本明細書の他の実施例による振動素子200は、薄いフィルム状に実現され得る。これにより、振動素子200は、振動部材または振動対象物の形状に対応する形状に曲げることができ、様々な曲面部を含む振動部材を容易に振動させることができ、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。そして、本明細書の他の実施例による振動素子200は、独立して駆動せずに、1つの単一の振動体として実現されるように一定の間隔(D1)で配列(またはタイリング)された第1および第2振動部511-1、511-2を含むことにより、第1および第2振動発生部511-1、511-2の単一体振動による大面積振動体として駆動され得る。したがって、振動素子200は、1つの単一の振動体として実現されるので、大面積を有する振動部材または表示パネルに適用することができる大面積振動体として駆動され得る。
【0257】
図19は、本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
図19は、本明細書の他の実施例による
図17および
図18に示した振動素子に4つの振動部を構成したものである。したがって、以下では、4つの振動部およびそれに関連された構成以外の残りの構成については同一の図面の符号を付与し、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略にする。
図19に示した線B-B’の断面は、
図18にもまた示される。
【0258】
図18および
図19を参照すると、本明細書の他の実施例による振動素子200は、複数の振動部511-1、511-2、511-3、511-4を含むことができる。
【0259】
複数の振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら、電気的に分離配置され得る。例えば、複数の振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、同一平面上にi×jの形態で配置されるか、またはタイリングされることにより、振動素子200は、相対的に小さい大きさを有する複数の振動部511-1、511-2、511-3、511-4のタイリングによって大面積化され得る。例えば、iは、第1方向(X)に沿って配置された振動部の数として、2以上の自然数であり、jは、第2方向(Y)に沿って配置された振動部の数として、iと同じか、または異なる2以上の自然数であり得る。例えば、複数の振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、2×2の形態で配置されるか、またはタイリングされ得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。以下の説明では、振動素子200が、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4を含むものと仮定して説明する。
【0260】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動部511-1、511-2は、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。第3および第4振動部511-3、511-4は、第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら、第2方向(Y)に沿って第1および第2振動部511-1、511-2のそれぞれから離隔され得る。第1および第3振動部511-1、511-3は、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。第2および第4振動部511-2、511-4は、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。
【0261】
第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4は、第1カバー部材512と第2カバー部材513との間に配置され得る。例えば、第1カバー部材512と第2カバー部材513のそれぞれは、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4を連結するか、または共通して支持することにより、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4を1つの振動装置(または単一の振動装置)として駆動するようにすることができる。例えば、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4は、第1および第2カバー部材512、513との間に一定の間隔でタイリングすることによって、1つの振動装置(または単一の振動装置)として駆動され得る。
【0262】
本明細書の実施例によると、
図17と
図18を参照して説明したように、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4は、完全な単一体振動または大面積の振動のために、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って0.1mm以上3cm未満の間隔(例えば、D1またはD2)で配置(またはタイリング)され得、0.1mm以上5mm未満の間隔(例えば、D1またはD2)で配置(またはタイリング)され得る。
【0263】
第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、振動層511a、第1電極層51b、および第2電極層511cを含むことができる。
【0264】
第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれの振動層511aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれの振動層511aは、
図11~
図16を参照して説明した振動層511aのうちのいずれかと実質的に同一または類似に構成されるので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0265】
本明細書の実施例によると、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、
図13~
図16を参照して説明した振動層511aのうちのいずれかの振動層511aを含むか、または互いに異なる振動層511aを含むことができる。本明細書の他の実施例によると、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のうちの1つ以上は、
図11~
図16を参照して説明した振動層511aのうちの異なる振動層511aを含むことができる。
【0266】
第1電極層511bは、対応する振動層511aの第1面に配置され、振動層511aの第1面と電気的に連結され得る。第1電極層511bは、
図18を参照して説明した第1電極層511bと実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0267】
第2電極層511cは、振動層511aの第2面に配置され、振動層511aの第2面と電気的に連結され得る。第2電極層511cは、
図18を参照して説明した第2電極層511cと実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0268】
本明細書の実施例によると、第1および第2接着層514、515は、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4との間で互いに連結されるか、または結合され得る。これにより、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、第1および第2接着層514、515によって囲まれ得る。例えば、第1および第2接着層514、515は、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれを完全に囲むように、第1カバー部材512と第2カバー部材513との間に構成され得る。例えば、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のそれぞれは、第1接着層514と第2接着層515との間に埋め込まれるか、または内蔵され得る。
【0269】
本明細書の他の実施例による振動素子200は、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、およびパッド部518をさらに含むことができる。
【0270】
第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれは、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4との電気的な連結構造を除いて、
図17および
図18を参照して説明した第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれと実質的に同じか、類似するので、以下の説明では、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれと第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4との電気的な連結構造についてのみ簡単に説明する。
【0271】
本明細書の実施例による第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2上部電源供給ライン(PL11、PL12)を含むことができる。例えば、第1上部電源供給ライン(PL11)は、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のうちの第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1および第3振動発生部511-1、511-3のそれぞれの第1電極層511bと電気的に連結され得る。第2上部電源供給ライン(PL12)は、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のうちの第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2および第4振動部511-2、511-4のそれぞれの第1電極層511bと電気的に連結され得る。
【0272】
本明細書の実施例による第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2下部電源供給ライン(PL21、PL22)を含むことができる。例えば、第1下部電源供給ライン(PL21)は、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のうちの第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1および第3振動発生部511-1、511-3のそれぞれの第2電極層511cと電気的に連結され得る。第2下部電源供給ライン(PL12)は、第1~第4振動部511-1、511-2、511-3、511-4のうちの第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2および第4振動部511-2、511-4のそれぞれの第2電極層511cと電気的に連結され得る。
【0273】
パッド部518は、第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1カバー部材512および第2カバー部材513のうちのいずれかの一側縁部分に構成され得る。パッド部518は、
図17および
図18を参照して説明したパッド部518と実質的に同一または類似するので、これについては同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0274】
本明細書の他の実施例による振動素子200は、
図17および
図18を参照して説明した振動素子200と同一または類似の効果を有するので、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0275】
図20は、本明細書の他の実施例による振動素子を示す図である。
図21は、本明細書の他の実施例による
図20に示した線C-C’の断面図である。
図20および
図21は、
図1~
図10Bを参照して説明した振動素子の他の実施例を示す図である。
【0276】
図20および
図21を参照すると、本明細書の他の実施例による振動素子200は、複数の振動発生部510A、510B、および中間部材510mを含むことができる。例えば、本明細書の他の実施例による振動素子200は、第1振動発生部510A、第2振動発生部510B、および第1振動発生部510Aと第2振動発生部510Bとの間にある中間部材510mを含むことができる。
【0277】
【0278】
複数の振動発生部(または第1および第2振動発生部)510A、510Bは、振動素子200の振幅変位および/または振動部材の振幅変位を最大化するために、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)されるように、互いに重なり、または積層され得る。複数の振動発生部(または第1および第2振動発生部)510A、510Bのそれぞれの一側(または端部分または先端または外側面または各角部分)は、第3方向(Z)に沿って延長された仮想の延長線(VL)に整列されるか、または位置することができる。例えば、第1振動発生部510Aは、第2振動発生部510Bの正面または背面に配置され得る。
【0279】
複数の振動発生部(または第1および第2振動発生部)510A、510Bのそれぞれは、
図11~
図16を参照して説明した振動素子200のうちのいずれかであるため、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0280】
複数の振動発生部510A、510Bは、振動層511aの分極方向に基づいて、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)されるように、互いに重なり、または積層され得る。例えば、第1および第2振動発生部510A、510Bのそれぞれの振動層511aが、同じ分極方向を有する場合、第2振動発生部510Bは、第1振動発生部510Aの正面または背面に配置され得る。例えば、第1および第2振動発生部510A、510Bのそれぞれの振動層511aが、互いに反対の分極方向を有する場合、第2振動発生部510Bは、上下反転した形状で第1振動発生部510Aの正面または背面に配置され得る。
【0281】
中間部材510mは、複数の振動発生部510A、510Bとの間に配置されるか、または介在され得る。例えば、中間部材510mは、第1振動発生部510Aの第2カバー部材513と第2振動発生部510Bの第1カバー部材512との間に配置され得る。例えば、中間部材510mは、上下に重なった第1振動発生部510Aおよび第2振動発生部510Bのそれぞれに対して、密着力または接着力に優れた接着層を含む接着材質で構成され得る。
【0282】
本明細書の実施例による中間部材510mは、フォームパッド、片面テープ、両面テープ、片面フォームパッド、両面フォームパッド、片面フォームテープ、両面フォームテープ、または接着剤などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、中間部材510mの接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)系列を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。中間部材510mの接着層は、アクリルとウレタンのうちのアクリルより相対的に軟性特性を有するウレタン系列の物質(または材質)を含むことができる。これにより、本明細書の他の実施例による振動素子200内で、複数の振動発生部510A、510Bとの間の変位の干渉による振動損失が最小限に抑え、または複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれが自由に変位され得る。
【0283】
本明細書の他の実施例による中間部材510mは、熱硬化性接着剤、光硬化性接着剤、および熱融着接着剤のうちの1つ以上を含むことができる。例えば、中間部材510mは、熱融着接着剤を含むことができる。熱融着接着剤は、熱活性タイプまたは熱硬化性タイプであり得る。例えば、熱融着接着剤を含む中間部材510mは、熱と圧力によって、隣接する2つの振動発生部510A、510Bを互いに接着させられ、または結合させることができる。例えば、熱融着接着剤を含む中間部材510mは、振動素子200の振動の損失を最小化または低減することができる。
【0284】
複数の振動発生部510A、510Bは、中間部材510mを用いたラミネート工程により1つの構造物(または部品)に一体化され得る。例えば、複数の振動発生部510A、510Bは、ローラーを用いたラミネート工程により1つの構造物に一体化され得る。
【0285】
図22A~
図22Dは、本明細書の他の実施例による
図10および
図21に示した複数の振動発生部のそれぞれの振動層の間の積層構造を示す斜視図である。
【0286】
図20および
図22Aを参照すると、複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれの振動層511aは、複数の第1部分511a1、および複数の第1部分511a1の間に配置された複数の第2部分511a2を含むことができる。振動層511aは、
図13を参照して説明した振動層511aと実質的に同じか、類似するので、これに対する重複する説明は省略する。本明細書の実施例によると、
図22A~
図22Dに対する説明は、
図17~
図19にも同一または類似に適用され得る。
【0287】
複数の振動発生部510A、510Bのうちの下層に配置された振動発生部510Bの第1部分511a1と上層に配置された振動発生部510Aの第1部分511a1は、互いに行き違うことなく実質的に互いに重ねられ、または重畳され得る。複数の振動発生部510A、510Bのうちの下層に配置された振動発生部510Bの第2部分511a2と上層に配置された振動発生部510Aの第2部分511a2は、互いに行き違うことなく実質的に互いに重ねられ、または重畳され得る。これにより、複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれの第1部分511a1が、互いにずれることなく実質的に互いに重ねられ、または重畳されて、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)することで、複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれの合成振動によって、振動素子200の振幅変位および/または振動部材の振幅変位が増加されるか、または最大化され得、これにより振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上し得る。
【0288】
図20、および
図22B~
図22Dを参照すると、複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれの振動層511aは、複数の第1部分511a1、および複数の第1部分511a1のそれぞれに隣接して構成されるか、または複数の第1部分511a1のそれぞれを囲むように配置された第2部分511a2を含むことができる。このような振動層511aは、
図14~
図16を参照して説明した振動層511aと実質的に同一または類似するので、これに対する重複する説明は省略し、または簡略に説明し得る。
【0289】
複数の振動発生部510A、510Bのうちの下層に配置された振動発生部510Bの第1部分511a1と上層に配置された振動発生部510Aの第1部分511a1は、互いにずれることなく実質的に互いに重ねられ、または重畳され得る。複数の振動発生部510A、510Bのうちの下層に配置された振動発生部510Bの第2部分511a2と上層に配置された振動発生部510Aの第2部分511a2は、互い行き違うことなく実質的に互いに重ねられ、または重畳され得る。これにより、複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれの第1部分511a1が、互いに行き違うことなく実質的に互いに重ねられ、または重畳されて、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)することで、複数の振動発生部510A、510Bのそれぞれの合成振動によって、振動素子200の振幅変位および/または振動部材の振幅変位が増加または最大化され得、これにより振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上し得る。
【0290】
図23は、本明細書の実施例による運送装置を示す図である。
図24は、本明細書の実施例による運送装置を示す図である。
図25は、
図23と
図24の運転席と前方同乗席の周辺に配置された音響発生装置を示す図である。
図26は、
図23と
図24のドアおよびガラス窓に配置された音響発生装置を示す図である。
図27は、
図23と
図24のルーフパネルに配置された音響発生装置を示す図である。
図28は、
図23と
図25のルーフパネルとガラス窓および座席に配置された音響発生装置を示す図である。
【0291】
図23~
図28を参照すると、本明細書の実施例による装置は、1つ以上の座席と1つ以上のガラス窓を含む運送装置であり得る。例えば、運送装置は、車両、列車、船舶、または航空機などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0292】
本明細書の実施例による装置は、メイン構造物(またはフレーム構造物)、外装材、および内装材を含むことができる。メイン構造物は、メインフレーム、サブフレーム、サイドフレーム、ドアフレーム、アンダーフレーム、および座席(seat)フレームなどを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0293】
外装材は、メイン構造物を覆うように構成され得る。例えば、外装材は、メイン構造物の外部を覆うように構成され得る。本明細書の実施例による外装材は、フードパネル、フロントフェンダーパネル、ダッシュパネル、ピラーパネル、トランクパネル、ルーフパネル(または天井)、フロアパネル、ドアインナーパネル、ドアアウターパネルなどを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例による外装材は、平面部と曲面部のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。例えば、外装材は、該当するメイン構造物の表面構造と対応する表面構造を有するか、または該当するメイン構造物の表面構造と異なる表面構造を有することができる。
【0294】
内装材は、運送装置の内部を構成する全ての部品を含むか、または運送装置の室内空間に配置された全ての部品を含むことができる。例えば、内装材は、運送装置のインテリア部材または内部仕上げ部材であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0295】
本明細書の実施例による内装材は、運送装置の室内空間において、メイン構造物と外装材のうちの1つ以上を覆いながら運送装置の室内空間に露出されるように構成され得る。例えば、内装材は、ダッシュボード、ピラー内装材(またはピラートリム)、フロア内装材(またはフロアカーペット)、ルーフ内装材(またはヘッドライナー)、ドア内装材(またはドアトリム)、ハンドル内装材(またはステアリングカバー)、座席内装材、リアパッケージ内装材(または後部座席棚)、オーバーヘッドコンソール(または屋内照明内装材)、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザなどを含むことができる。
【0296】
本明細書の実施例によると、内装材は、ダッシュボード、ピラー内装材(またはピラートリム)、フロア内装材(またはフロアカーペット)、ルーフ内装材(またはヘッドライナー)、ドア内装材(またはドアトリム)、ハンドル内装材(またはステアリングカバー)、座席内装材、リアパッケージ内装材(または後部座席棚)、オーバーヘッドコンソール(または屋内照明内装材)、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザのうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。1つ以上の振動発生装置は、ダッシュボード、ピラー内装材(またはピラートリム)、フロア内装材(またはフロアカーペット)、ルーフ内装材(またはヘッドライナー)、ドア内装材(またはドアトリム)、ハンドル内装材(またはステアリングカバー)、座席内装材、リアパッケージ内装材(または後部座席棚)、オーバーヘッドコンソール(または室内照明内装材)、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザのうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。
【0297】
本明細書の実施例による内装材は、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、鏡、カーボン、および皮革のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、紙は、スピーカー用のコーン紙(cone paper)であり得る。例えば、コーン紙は、パルプまたは発泡プラスチックなどであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0298】
本明細書の他の実施例による内装材は、ベース部材と表皮部材と含むことができる。例えば、ベース部材は、射出物、第1内装材、内部内装材、または背面内装材であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。表皮部材は、第2内装材、外部内装材、前面内装材、外皮部材、補強部材、または装飾部材であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0299】
内装材またはベース部材は、プラスチック材質からなり得る。例えば、内装材またはベース部材は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を用いた射出工程によって実現された射出物であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。内装材またはベース部材は、運送装置の室内空間で、メイン構造物と外装材のうちの1つ以上を覆うように構成され得る。例えば、内装材またはベース部材は、運送装置の室内空間に露出されたメインフレーム、サイドフレーム、ドアフレーム、ハンドルフレームのうちの少なくとも1つ以上の一面(または内装面)を覆うように構成され得る。
【0300】
表皮部材は、ベース部材を覆うように配置され得る。表皮部材は、運送装置の室内空間で、ベース部材を覆いながら、室内空間に露出されるように構成され得る。例えば、表皮部材は、運送装置の室内空間に露出されるベース部材の前面に配置されるか、または結合され得る。例えば、表皮部材は、プラスチック、ガラス、繊維、皮革、布、ゴム、鏡、木材、紙、および金属のうちの1つ以上の材質を含むことができる。
【0301】
内装材または表皮部材は、繊維材料であり得る。例えば、内装材または表皮部材は、合成繊維、炭素繊維(またはアラミド繊維)および天然繊維のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。例えば、内装材または表皮部材は、織物シート、編物シート、または不織布であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、内装材または表皮部材は、フェブリック部材(fabric member)であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。合成繊維は、熱可塑性樹脂として、比較的に有害物質の放出がない環境に優しい素材であるポリオレフィン系繊維を含むことができる。例えば、ポリオレフィン系繊維は、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、またはポリエチレンテレフタレート繊維を含むことができる。ポリオレフィン系繊維は、単一樹脂の繊維であるか、またはコアシェル構造の繊維であり得る。天然繊維は、ジュート(Jute)繊維、洋麻(Kenaf)繊維、アバカ(Abaca)繊維、ココナッツ繊維、および木繊維のいずれか1つまたは2つ以上の混合繊維であり得る。
【0302】
1つ以上の装置10または振動装置は、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上に配置され、音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上に配置され、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上を間接的にまたは直接的に振動させて音響を出力することができる。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、外装材と内装材との間に配置され、外装材と内装材のうちの1つ以上を間接的にまたは直接的に振動させて音響を出力することができる。例えば、1つ以上の装置10または振動装置の振動部材は、外装材、内装材、および外装材と内装材との間の領域のうちの1つ以上であり得る。本明細書の実施例によると、外装材、内装材、および外装材と内装材との間の領域のうちの1つ以上は、1つ以上の装置10または振動装置の振動によって音響を出力することができる。
【0303】
運送装置の外装材と内装材のうちの1つ以上は、音響の出力のための振動板、音響振動板、または音響発生板などであり得る。例えば、音響の出力のための外装材と内装材のそれぞれは、1つ以上の装置10または振動装置よりも大きい大きさを有するので、大面積の振動板、音響振動板、または音響発生板の機能を行うことにより、1つ以上の装置10または振動装置によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。例えば、低音域帯音の周波数は、500Hz以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0304】
本明細書の実施例による1つ以上の装置10または振動装置は、運送装置の外装材と内装材との間の領域で音響を出力することができる。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、外装材と内装材との間の領域で外装材および内装材のうちの1つ以上に連結されるか、または結合され、外装材および内装材のうちの1つ以上を間接的にまたは直接的に振動させて音響を出力することができる。
【0305】
1つ以上の装置10または振動装置は、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上に配置され、音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上に配置され、メイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、および内装材のうちの1つ以上を間接的にまたは直接的に振動させて音響を出力することができる。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、外装材と内装材との間の領域に配置され、外装材と内装材のうちの1つ以上を間接的にまたは直接的に振動させて音響を出力することができる。例えば、1つ以上の装置10または振動装置の振動部材は、外装材および内装材のうちの1つ以上であり得る。本明細書の実施例によると、外装材および内装材のうちの1つ以上は、1つ以上の装置10または振動装置の振動によって音響を出力することができる。
【0306】
運送装置の外装材と内装材のうちの1つ以上は、音響の出力のための振動板、音響振動板、または音響発生板などであり得る。例えば、音響の出力のための外装材と内装材のそれぞれは、1つ以上の装置10または振動装置よりも大きい大きさを有するので、大面積の振動板、音響振動板、または音響発生板の機能を行うことにより、1つ以上の装置10または振動装置によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。例えば、低音域帯音の周波数は、500Hz以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0307】
本明細書の実施例による1つ以上の装置10または振動装置は、運送装置の外装材と内装材との間の領域で音響を出力することができる。例えば、1つ以上の装置10または振動装置は、外装材と内装材との間の領域で外装材および内装材のうちの1つ以上に連結されるか、または結合され、外装材および内装材のうちの1つ以上を間接的にまたは直接的に振動させて音響を出力することができる
【0308】
本明細書の実施例による装置は、運送装置のメイン構造物と外装材との間の領域およびメイン構造物と内装材の間の領域で音響を出力するように構成された第1音響発生装置25-1を含むことができる。例えば、第1音響発生装置25-1は、運送装置のメイン構造物と外装材との間の領域、メイン構造物と内装材との間の領域、外装材、内装材、または外装材と内装材との間の領域に配置されて音響を出力することができる。
【0309】
第1音響発生装置25-1は、ダッシュボード23A、ピラー内装材23B、ルーフ内装材23C、ドア内装材23D、座席内装材23E、ハンドル内装材23F、およびフロア内装材23Gのうちの少なくとも1つ以上と、メイン構造物(または外装材)との間の領域に配置された少なくとも1つ以上の振動発生装置25A~25Gを含むことができる。例えば、第1音響発生装置25-1は、第1~第7振動発生装置25A~25Gのうちの少なくとも1つ以上を含み、少なくとも1つ以上の振動発生装置により1チャンネル以上の音響を出力することができる。
【0310】
図23~
図25を参照すると、本明細書の実施例による第1振動発生装置25Aは、ダッシュパネルとダッシュボード23Aとの間の領域に配置され、ダッシュボード23Aを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第1振動発生装置25Aは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第1振動発生装置25Aは、ダッシュボードスピーカーまたは第1スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0311】
本明細書の実施例によると、ダッシュパネルとダッシュボード23Aのうちの少なくとも1つ以上は、運転席(DS)に対応する第1領域、助手席(FPS)(正面助手席(FPS)と呼ぶことができる)に対応する第2領域、および第1領域と第2領域との間の第3領域(または中間領域)を含むことができる。ダッシュパネルとダッシュボード23Aのうちの少なくとも1つは、助手席(FPS)と向かい合う傾斜した第4領域をさらに含むことができる。
【0312】
本明細書の実施例によると、第1振動発生装置25Aは、ダッシュボード23Aの第1~第4領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように配置され得る。例えば、第1振動発生装置25Aは、ダッシュボード23Aの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、またはダッシュボード23Aの第1~第4領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第1振動発生装置25Aは、ダッシュボード23Aの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、またはダッシュボード23Aの第1~第4領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第1振動発生装置25Aは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ダッシュボード23Aの第1~第4領域のうちの少なくとも1つを振動させるように構成された第1振動発生装置25Aは、互いに同じまたは互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、ダッシュボード23Aの第1~第4領域のそれぞれを振動させるように構成された第1振動発生装置25Aは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。
【0313】
本明細書の実施例による第2振動発生装置25Bは、ピラーパネルとピラー内装材23Bとの間の領域に配置され、ピラー内装材23Bを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第2振動発生装置25Bは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第2振動発生装置25Bは、ピラースピーカー、ツイータースピーカー、または第2スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0314】
本明細書の実施例によると、ピラーパネルは、前方ガラス窓の両側に配置された第1ピラー(またはAピラー)、車体中央の両側に配置された第2ピラー(またはBピラー)、および車体後部の両側に配置された第3ピラー(またはCピラー)を含むことができる。ピラー内装材23Bは、第1ピラーを覆う第1ピラー内装材23B1、第2ピラーを覆う第2ピラー内装材23B2、および第3ピラーを覆う第3ピラー内装材23B3を含むことができる。
【0315】
本明細書の実施例によると、第2振動発生装置25Bは、第1ピラーと第1ピラー内装材23B1との間の領域、第2ピラーと第2ピラー内装材23B2との間の領域、および第3ピラーと第3ピラー内装材23B3との間の領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されることで、第1~第3ピラー内装材23B1、23B2、23B3のうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。例えば、第2振動発生装置25Bは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2振動発生装置25Bは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第3ピラー内装材23B1、23B2、23B3のうちの少なくとも1つを振動させるように構成された第2振動発生装置25Bは、互いに同じまたは互いに異なる音響出力特性を有することができる。
【0316】
図24、
図27、および
図28を参照すると、本明細書の実施例による第3振動発生装置25Cは、ルーフパネルとルーフ内装材23Cとの間の領域に配置され、ルーフ内装材23Cを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第3振動発生装置25Cは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第3振動発生装置25Cは、ルーフスピーカーまたは第3スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0317】
本明細書の実施例によると、ルーフパネルおよびルーフパネルを覆うルーフ内装材23Cのうちの少なくとも1つ以上は、運転席(DS)に対応する第1領域、助手席(FPS)に対応する第2領域、運転席(DS)と助手席(FPS)との間の領域に対応する第3領域、運転席(DS)の後方の第1後方同乗席(RPS1)に対応する第4領域、助手席(FPS)の後方の第2後方同乗席(RPS2)に対応する第5領域、第1後方同乗席(RPS1)と第2後方同乗席(RPS2)との間の領域に対応する第6領域、および第3領域と第6領域との間の第7領域を含むことができる。
【0318】
本明細書の実施例によると、第3振動発生装置25Cは、ルーフ内装材23Cの第1~第7領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成され得る。例えば、第3振動発生装置25Cは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ルーフ内装材23Cの第1~第7領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された第3振動発生装置25Cは、互いに同じまたは互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、ルーフ内装材23Cの第1~第7領域のそれぞれを振動させるように構成された第3振動発生装置25Cは、互いに同じまたは互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、ルーフ内装材23Cの第1~第7領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された第3振動発生装置25Cのうちの少なくとも1つ以上は、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、残りは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ルーフ内装材23Cの第1~第7領域のそれぞれを振動させるように構成された第3振動発生装置25Cのうちの少なくとも1つ以上は、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、残りは150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0319】
図23~
図26を参照すると、本明細書の実施例による第4振動発生装置25Dは、ドアフレームとドア内装材23Dとの間の領域に配置され、ドア内装材23Dを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第4振動発生装置25Dは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第4振動発生装置25Dは、ドアスピーカーまたは第4スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0320】
本明細書の実施例によると、ドアフレームおよびドア内装材23Dのうちの少なくとも1つ以上は、装置の高さ方向(Z)を基準に、上部領域、中間領域、および下部領域を含むことができる。例えば、第4振動発生装置25Dは、ドアフレームとドア内装材23Dとの間の上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されることで、ドア内装材23Dの上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つを振動させることができる。
【0321】
本明細書の実施例によると、ドアフレームは、第1ドアフレーム(または左側フロントドアフレーム)、第2ドアフレーム(または右側フロントドアフレーム)、第3ドアフレーム(または左側リアドアフレーム)、および第4ドアフレーム(または右側リアドアフレーム)を含むことができる。本明細書の実施例によると、ドア内装材23Dは、第1ドアフレームを覆う第1ドア内装材(または左側フロントドア内装材)23D1、第2ドアフレームを覆う第2ドア内装材(または右側フロントドア内装材)23D2、第3ドアフレームを覆う第3ドア内装材(または左側リアドア内装材)23D3、および第4ドアフレームを覆う第4ドア内装材(または右側リアドア内装材)23D4を含むことができる。例えば、第4振動発生装置25Dは、第1~第4ドアフレームのそれぞれと第1~第4ドア内装材23D1~23D4との間の上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。
【0322】
本明細書の実施例によると、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの上部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のうちの少なくとも1つ以上の上部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0323】
本明細書の実施例によると、第1~第4ドア内装材23D1~23D4の少なくとも1つ以上の中間領域または/および下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの中間領域および/または下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のうちの少なくとも1つ以上の中間領域および/または下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちのいずれか1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの中間領域および/または下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちのいずれか1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0324】
第1ドア内装材23D1に配置された第4振動発生装置25Dと第2ドア内装材23D2に配置された第4振動発生装置25Dのそれぞれから出力される音響は、合わせて出力され得る。例えば、第1ドア内装材23D1に配置された第4振動発生装置25Dと第2ドア内装材23D2に配置された第4振動発生装置25Dのうちの少なくとも1つ以上から出力される音響は、合わせて出力され得る。そして、第3ドア内装材23D3に配置された第4振動発生装置25Dによって出力される音響と、第4ドア内装材23D4に配置された第4振動発生装置25Dによって出力される音響は、互いに合わせて出力され得る。
【0325】
本明細書の実施例によると、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの上部領域は、ダッシュボード23Aに隣接した第1上部領域、後同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)に隣接した第2上部領域、および第1上部領域と第2上部領域との間の第3上部領域を含むことができる。例えば、第4振動発生装置25Dは、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの第1~第3上部領域のうちの1つ以上に配置され得る。
【0326】
本明細書の実施例によると、第4振動発生装置25Dは、第1および第2ドア内装材23D1、23D2のそれぞれの第1上部領域に配置され、第1および第2ドア内装材23D1、23D2のそれぞれの第2および第3上部領域のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、第4振動発生装置25Dは、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のうちの少なくとも1つ以上の第1~第3上部領域のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、第1および第2ドア内装材23D1、23D2のうちの1つ以上の第1上部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、第1および第2ドア内装材23D1、23D2のそれぞれの第2および第3上部領域のうちの1つ以上を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1および第2ドア内装材23D1、23D2のうちの少なくとも1つ以上の第2および第3上部領域のうちの1つ以上を振動させるように構成された第4振動発生装置25Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0327】
図23、
図24、および
図28を参照すると、本明細書の実施例による第5振動発生装置25Eは、座席フレームと座席内装材23Eとの間の領域に配置され、座席内装材23Eを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第5振動発生装置25Eは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第5振動発生装置25Eは、シートスピーカー、ヘッドレストスピーカー、または第5スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0328】
本明細書の実施例によると、座席フレームは、第1座席フレーム(または運転席フレーム)、第2座席フレーム(または助手席フレーム)、第3座席フレーム(または第1後方同乗席フレーム)、第4座席フレーム(または第2後方同乗席フレーム)、および第5座席フレーム(または第3後方同乗席フレーム)を含むことができる。本明細書の実施例によると、座席内装材23Eは、第1座席フレームを囲む第1座席内装材、第2座席フレームを囲む第2座席内装材、第3座席フレームを囲む第3座席内装材、第4座席フレームを囲む第4座席内装材、および第5座席フレームを囲む第5座席内装材を含むことができる。
【0329】
本明細書の実施例によると、第1~第5座席フレームのうちの少なくとも1つ以上は、座席床フレーム、座席後部フレーム、およびヘッドレストフレームを含むことができる。座席内装材23Eは、座席床フレームを囲む座席床内装材23E1、座席後部フレームを囲む座席後部内装材23E2、およびヘッドレストフレームを囲むヘッドレスト内装材23E3を含むことができる。座席床内装材23E1、座席後部内装材23E2、およびヘッドレスト内装材23E3のうちの少なくとも1つ以上は、座席内部内装材および座席外部内装材を含むことができる。座席内部内装材は、発泡層を含むことができる。座席外部内装材は、繊維または皮革を含む表皮層を含むことができる。座席外部内装材は、表皮層を支持するプラスチック材質のベース層をさらに含むことができる。
【0330】
本明細書の実施例によると、第5振動発生装置25Eは、座席後部フレームと座席後部内装材23E2との間の領域、およびヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材23E3との間の領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されることで、座席後部内装材23E2の座席外部内装材とヘッドレスト内装材23E3の座席外部内装材のうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。
【0331】
本明細書の実施例によると、運転席(DS)および助手席(FPS)のうちの少なくとも1つ以上に配置された第5振動発生装置25Eは、座席後部フレームと座席後部内装材23E2との間の領域およびヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材23E3との間の領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。
【0332】
本明細書の実施例によると、第1~第3後方同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)のうちの少なくとも1つ以上に配置された第5振動発生装置25Eは、ヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材23E3との間の領域に配置され得る。例えば、第1~第3後方同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)のうちの少なくとも1つ以上は、ヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材23E3との間の領域に配置された少なくとも1つ以上の第5振動発生装置25Eを含むことができる。
【0333】
本明細書の実施例によると、運転席(DS)および後方同乗席(RPS)のうちの少なくとも1つ以上の座席後部内装材23E2を振動させる第5振動発生装置25Eは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0334】
本明細書の実施例によると、運転席(DS)、助手席(FPS)、および第1~第3後方同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)のうちの少なくとも1つ以上のヘッドレスト内装材23E3を振動させる第5振動発生装置25Eは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0335】
図23~
図25を参照すると、本明細書の実施例による第6振動発生装置25Fは、ハンドルフレームとハンドル内装材23Fとの間の領域に配置され、ハンドル内装材23Fを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第6振動発生装置25Fは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第6振動発生装置25Fは、ハンドルスピーカー、ステアリングスピーカー、または第6スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0336】
本明細書の実施例によると、第6振動発生装置25Fは、ハンドル内装材23Fを間接または直接に振動させて音響を運転者近くの同乗者に提供することができる。第6振動発生装置25Fによって出力される音響は、第1~第5振動発生装置25A~25Eのそれぞれによって出力される音響と同じか、または異なる音響であり得る。例えば、第6振動発生装置25Fによって出力される音響は、第1~第5振動発生装置25A~25Eのうちの少なくとも1つ以上によって出力される音響と同じか、または異なる音響であり得る。
【0337】
本明細書の実施例として、第6振動発生装置25Fは、運転者にのみ提供される音響を出力することができる。本明細書の他の実施例として、第6振動発生装置25Fによって出力される音響と第1~第5振動発生装置25A~25Eのそれぞれによって出力される音響は、互いに合わさって出力され得る。例えば、第6振動発生装置25Fによって出力される音響と第1~第5振動発生装置25A~25Eのうちの少なくとも1つ以上によって出力される音響は、互いに合わさって出力され得る。
【0338】
図23および
図24を参照すると、第7振動発生装置25Gは、フロアパネルとフロア内装材23Gとの間の領域に配置され、フロア内装材23Gを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。第7振動発生装置25Gは、前座席(DS、FPS)と第3後方同乗席(RPS3)との間に配置されたフロアパネルとフロア内装材23Gとの間の領域に配置され得る。例えば、第7振動発生装置25Gは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第7振動発生装置25Gは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第7振動発生装置25Gは、フロアスピーカー、ボトムスピーカー、アンダースピーカー、または第7スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0339】
図23~
図27を参照すると、本明細書の実施例による装置は、室内空間に露出された内装材に配置された第2音響発生装置25-2をさらに含むことができる。例えば、本明細書の実施例による装置は、第1音響発生装置25-1の代わりに第2音響発生装置25-2のみを含むか、または第1音響発生装置25-1と第2音響発生装置25-2のすべてを含むことができる。
【0340】
本明細書の実施例によると、内装材は、リアビューミラー23H、オーバーヘッドコンソール23I、リアパッケージ内装材23J、グローブボックス23K、およびサンバイザ23Lなどをさらに含むことができる。
【0341】
本明細書の実施例による第2音響発生装置25-2は、リアビューミラー23H、オーバーヘッドコンソール23I、リアパッケージ内装材23J、グローブボックス23K、およびサンバイザ23Lのうちの少なくとも1つに配置された1つ以上の振動発生装置25H~25Lを含むことができる。例えば、第2音響発生装置25-2は、第8~第12振動発生装置25H~25Lのうちの少なくとも1つ以上を含み、少なくとも1つ以上の振動発生装置により1チャンネル以上の音響を出力することができる。
【0342】
図23~
図27を参照すると、第8振動発生装置25Hは、リアビューミラー23Hに配置され、リアビューミラー23Hを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。第8振動発生装置25Hは、メイン構造物に連結されたミラーハウジングおよびミラーハウジングに支持されたリアビューミラー23Hとの間の領域に配置され得る。例えば、第8振動発生装置25Hは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第8振動発生装置25Hは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第8振動発生装置25Hは、ミラースピーカーまたは第8スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0343】
図24、
図25、および
図27を参照すると、第9振動発生装置25Iは、オーバーヘッドコンソール23Iに配置され、オーバーヘッドコンソール23Iのコンソールカバーを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。本明細書の実施例によると、オーバーヘッドコンソール23Iは、ルーフパネルに埋め込まれたコンソールボックス、コンソールボックスに配置された照明器具、および照明器具とコンソールボックスを覆うコンソールカバーを含むことができる。
【0344】
第9振動発生装置25Iは、オーバーヘッドコンソール23Iのコンソールボックスとコンソールカバーとの間の領域に配置され、コンソールカバーを振動させることができる。例えば、第9振動発生装置25Iは、オーバーヘッドコンソール23Iのコンソールボックスとコンソールカバーとの間の領域に配置され、コンソールカバーを直接に振動させることができる。例えば、第9振動発生装置25Iは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第9振動発生装置25Iは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第9振動発生装置25Iは、コンソールスピーカー、照明スピーカー、または第9スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0345】
本明細書の実施例による装置は、ルーフ内装材23Cの中央領域に配置された中央照明ボックス、中央照明ボックスに配置された中央照明器具、および中央照明器具を覆う中央照明カバーをさらに含むことができる。この場合、第9振動発生装置25Iは、中央照明器具の中央照明ボックスと中央照明カバーとの間の領域にさらに配置され、中央照明カバーをさらに振動させることができる。
【0346】
図23および
図24を参照すると、第10振動発生装置25Jは、リアパッケージ内装材23Jに配置され、リアパッケージ内装材23Jを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。リアパッケージ内装材23Jは、第1~第3後方同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)の後部に配置され得る。例えば、リアパッケージ内装材23Jの一部は、後方ガラス窓24Cの下部に配置され得る。
【0347】
第10振動発生装置25Jは、リアパッケージ内装材23Jの背面に配置され、リアパッケージ内装材23Jを振動させることができる。例えば、第10振動発生装置25Jは、リアパッケージ内装材23Jの背面に配置され、リアパッケージ内装材23Jを直接に振動させることができる。例えば、第10振動発生装置25Jは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第10振動発生装置25Jは、リアスピーカーまたは第10スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0348】
本明細書の実施例によると、リアパッケージ内装材23Jは、第1後方同乗席(RPS1)の後方側に対応する第1領域、第2後方同乗席(RPS2)の後方側に対応する第2領域、および第3後方同乗席(RPS3)の後方側に対応する第3領域とを含むことができる。
【0349】
本明細書の実施例によると、第10振動発生装置25Jは、リアパッケージ内装材23Jの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように配置され得る。例えば、第10振動発生装置25Jは、リアパッケージ内装材23Jの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第10振動発生装置25Jは、リアパッケージ内装材23Jの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されるか、または第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第10振動発生装置25Jは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、リアパッケージ内装材23Jの第1~第3領域のそれぞれを振動させるように構成された第10振動発生装置25Jは、互いに同じまたは互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、リアパッケージ内装材23Jの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された第10振動発生装置25Jは、互いに同じまたは互いに異なる音響出力特性を有することができる。
【0350】
図23~
図25を参照すると、第11振動発生装置25Kは、グローブボックス23Kに配置され、グローブボックス23Kを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。グローブボックス23Kは、助手席(FPS)の前方に対応するダッシュボード23Aに配置され得る。
【0351】
第11振動発生装置25Kは、グローブボックス23Kの内側面に配置され、グローブボックス23Kを振動させることができる。例えば、第11振動発生装置25Kは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第11振動発生装置25Kは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、またはウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第11振動発生装置25Kは、グローブボックススピーカーまたは第11スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0352】
図25を参照すると、第12振動発生装置25Lは、サンバイザ23Lに配置され、サンバイザ23Lを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。サンバイザ23Lは、運転席(DS)に対応する第1サンバイザ23L1、および助手席(FPS)に対応する第2サンバイザ23L2を含むことができる。
【0353】
第12振動発生装置25Lは、第1サンバイザ23L1および第2サンバイザ23L2のうちの少なくとも1つ以上に配置され、第1サンバイザ23L1および第2サンバイザ23L2のうちの少なくとも1つ以上を間接または直接に振動させることができる。例えば、第12振動発生装置25Lは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。例えば、第12振動発生装置25Lは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第12振動発生装置25Lは、サンバイザスピーカーまたは第12スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0354】
本明細書の実施例によると、第1サンバイザ23L1および第2サンバイザ23L2のうちの少なくとも1つは、サンバイザミラーをさらに含むことができる。この場合、第12振動発生装置25Lは、第1サンバイザ23L1および第2サンバイザ23L2のうちの少なくとも1つ以上のサンバイザミラーを間接または直接に振動させるように構成され得る。サンバイザミラーを振動させる第12振動発生装置25Lは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。
【0355】
図23~
図27を参照すると、本明細書の実施例による装置は、ガラス窓に配置された第3音響発生装置25-3をさらに含むことができる。例えば、本明細書の実施例による装置は、第1および第2音響発生装置25-1、25-2のうちの少なくとも1つ以上の代わりに第3音響発生装置25-3を含むか、または第1~第3音響発生装置25-1、25-2、25-3のすべてを含むことができる。
【0356】
第3音響発生装置25-3は、ガラス窓に配置された1つ以上の振動発生装置25M~25Pを含むことができる。例えば、第3音響発生装置25-3は、第13~第16振動発生装置25M~25Pのうちの少なくとも1つ以上を含み、少なくとも1つ以上の振動発生装置により1チャンネル以上の音響を出力することができる。例えば、第3音響発生装置25-3は、ウィンドウスピーカー、透明音響発生装置、透明スピーカー、または不透明スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0357】
本明細書の実施例による第13~第16振動発生装置25M~25Pのうちの少なくとも1つ以上は、ガラス窓を間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第13~第16振動発生装置25M~25Pのうちの少なくとも1つ以上は、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含み、透明、半透明、または不透明に構成されるので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。
【0358】
本明細書の実施例によると、本明細書の実施例による装置は、ガラス窓24およびガラス窓24に配置された第3振動発生装置25Cを含むことができる。第3振動発生装置25Cは、透明振動発生装置であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ガラス窓24は、前方ガラス窓24A、側面ガラス窓24B、および後方ガラス窓24Cのうちの少なくとも1つ以を含むことができる。本明細書の実施例によると、ガラス窓24は、ルーフガラス窓24Dをさらに含むことができる。例えば、本明細書の実施例による装置が、ルーフガラス窓24Dを含む場合、ルーフフレームとルーフ内装材23Cの領域のうちの一部は、ルーフガラス窓24Dに代替され得る。例えば、本明細書の実施例による装置が、ルーフガラス窓24Dを含む場合、第3振動発生装置25Cは、ルーフガラス窓24Dを囲むルーフ内装材23Cの縁部分を間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、透明振動発生装置は、前方ガラス窓24A、側面ガラス窓24B、および後方ガラス窓24Cのうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。
【0359】
図23および
図24を参照すると、本明細書の実施例による第13振動発生装置25Mは、前方ガラス窓24Aに配置され、自己振動による音響を出力するか、または前方ガラス窓24Aを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0360】
本明細書の実施例によると、前方ガラス窓24Aは、運転席(DS)に対応する第1領域、助手席(FPS)に対応する第2領域、および第1領域と第2領域との間の第3領域(または中間領域)を含むことができる。
【0361】
本明細書の実施例によると、第13振動発生装置25Mは、前方ガラス窓24Aの第1~第3領域の少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第13振動発生装置25Mは、前方ガラス窓24Aの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または前方ガラス窓24Aの第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第13振動発生装置25Mは、前方ガラス窓24Aの第1および第2領域のうちの少なくとも1つに配置されるか、または前方ガラス窓24Aの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、前方ガラス窓24Aの第1~第3領域のそれぞれに配置された第13振動発生装置25Mは、互いに同一または互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、前方ガラス窓24Aの第1~第3領域のうちの1つ以上に配置された第13振動発生装置25Mは、互いに同一または互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、第13振動発生装置25Mは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第13振動発生装置25Mは、フロントウィンドウスピーカーまたは第13スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0362】
図24~
図26、および
図28を参照すると、本明細書の実施例による第14振動発生装置25Nは、側面ガラス窓24Bに配置され、自己振動による音響を出力するか、または側面ガラス窓24Bを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0363】
本明細書の実施例によると、側面ガラス窓24Bは、第1側面ガラス窓(または左側フロントウィンドウ)24B1、第2側面ガラス窓(または右側フロントウィンドウ)24B2、第3側面ガラス窓(または左側リアウィンドウ)24B3、および第4側面ガラス窓(または右側リアウィンドウ)24B4を含むことができる。
【0364】
本明細書の実施例によると、第14振動発生装置25Nは、第1~第4側面ガラス窓24B1~24B4のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第1~第4側面ガラス窓24B1~24B4のうちの少なくとも1つ以上は、少なくとも1つ以上の第14振動発生装置25Nを含むことができる。
【0365】
本明細書の実施例によると、第14振動発生装置25Nは、第1~第4側面ガラス窓24B1~24B4の少なくとも1つ以上に配置され、自己振動による音響を出力するか、または該当する側面ガラス窓24B1~24B4を間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第14振動発生装置25Nは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第4側面ガラス窓24B1~24B4のうちの少なくとも1つ以上に配置された第14振動発生装置25Nは、互いに同一または互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、第14振動発生装置25Nは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第14振動発生装置25Nは、側面ウィンドウスピーカーまたは第14スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0366】
図23を参照すると、本明細書の実施例による第15振動発生装置25Oは、後方ガラス窓24Cに配置され、自己振動による音響を出力するか、または後方ガラス窓24Cを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0367】
本明細書の実施例によると、後方ガラス窓24Cは、第1後方同乗席(RPS1)の後方側に対応する第1領域、第2後方同乗席(RPS2)の後方側に対応する第2領域、および第3後方同乗席(RPS3)の後方側に対応する第3領域を含むことができる。
【0368】
本明細書の実施例によると、第15振動発生装置25Oは、後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第15振動発生装置25Oは、後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第15振動発生装置25Oは、後方ガラス窓24Cの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第15振動発生装置25Oは、後方ガラス窓24Cの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されるか、また後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第15振動発生装置25Oは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のそれぞれに配置された第15振動発生装置25Oは、互いに同一または互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置された第15振動発生装置25Oは、互いに同一または互いに異なる音響出力特性を有することができる。例えば、後方ガラス窓24Cの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置された第15振動発生装置25Oは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、またはウーファー、ミッドウーファー、サブウーファーのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第15振動発生装置25Oは、後方ウィンドウスピーカーまたは第15スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0369】
図27を参照すると、本明細書の実施例による第16振動発生装置25Pは、ルーフガラス窓24Dに配置され、自己振動による音響を出力するか、またはルーフガラス窓24Dを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0370】
本明細書の実施例によるルーフガラス窓24Dは、前座席(DS、FPS)の上に配置され得る。例えば、第16振動発生装置25Pは、ルーフガラス窓24Dの中間領域に配置され得る。例えば、第16振動発生装置25Pは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第16振動発生装置25Pは、ルーフウィンドウスピーカーまたは第16スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0371】
本明細書の他の実施例によるルーフガラス窓24Dは、前座席(DS、FPS)の上に配置されるか、または前座席(DS、FPS)と後座同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)の上に配置され得る。例えば、ルーフガラス窓24Dは、前座席(DS、FPS)に対応する第1領域、および後座同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)に対応する第2領域を含むことができる。そして、ルーフガラス窓24Dは、第1領域および第2領域との間の第3領域をさらに含むことができる。
【0372】
本明細書の実施例によると、第16振動発生装置25Pは、ルーフガラス窓24Dの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されるか、またはルーフガラス窓24Dの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第16振動発生装置25Pは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ルーフガラス窓24Dの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置された第16振動発生装置25Pは、互いに同一または互いに異なる音響出力特性を有することができる。
【0373】
図23~
図25を参照すると、本明細書の実施例による装置は、ダッシュボード23A、ドアフレーム、およびリアパッケージ内装材23Jのうちの少なくとも1つ以上に配置されたウーファースピーカー(WS)をさらに含むことができる。
【0374】
本明細書の実施例によるウーファースピーカー(WS)は、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ウーファースピーカー(WS)は、60Hz~150Hzの音響を出力するスピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。したがって、ウーファースピーカー(WS)は、60Hz~150Hzの音響を出力することで、室内空間に出力される音響の低音域帯の特性を向上させることができる。
【0375】
本明細書の実施例によると、ウーファースピーカー(WS)は、ダッシュボード23Aの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。本明細書の実施例によると、ウーファースピーカー(WS)は、ドアフレームの第1~第4ドアフレームのそれぞれに配置され、ドア内装材23Dの第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの下部領域に露出され得る。
【0376】
本明細書の実施例によると、ウーファースピーカー(WS)は、ドアフレームの第1~第4ドアフレームの少なくとも1つ以上に配置され、ドア内装材23Dの第1~第4ドア内装材23D1~23D4のうちの少なくとも1つ以上の下部領域に露出され得る。本明細書の他の実施例によると、ウーファスピーカー(WS)は、リアパッケージ内装材23Jの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第1~第4ドア内装材23D1~23D4のそれぞれの下部領域に配置された第4振動発生装置25Dは、ウーファースピーカー(WS)に代替され得る。例えば、第1~第4ドア内装材23D1~23D4の少なくとも1つ以上の下部領域に配置された第4振動発生装置25Dは、ウーファースピーカー(WS)に代替され得る。
【0377】
図25および
図26を参照すると、本明細書の実施例による装置または運送装置は、室内空間に露出された内装材の一部を覆うガーニッシュ部材23M、および内装材に配置された第4音響発生装置25-4をさらに含むことができる。
【0378】
ガーニッシュ部材23Mは、運送装置の室内空間に露出されたドア内装材23Dの一部を覆うように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ガーニッシュ部材23Mは、室内空間に露出されたダッシュボード23A、ピラー内装材23B、ドア内装材23D、およびルーフ内装材23Cのうちの1つ以上の一部を覆うように構成され得る。
【0379】
本明細書の実施例によるガーニッシュ部材23Mは、振動によって音響を発生するのに適した材料特性を有する金属材質を含むか、または非金属材質(または複合非金属材質)を含むことができる。例えば、ガーニッシュ部材23Mの金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちの1つ以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。ガーニッシュ部材23Mの非金属材質(または複合非金属材質)は、プラスチック、繊維、皮革、木材、ゴム、布、および紙のうちの1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ガーニッシュ部材23Mは、高音域帯の音響を生成するのに適した材料特性を有する金属材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、高音域帯は、1kHz以上または3kHz以上の周波数を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0380】
第4音響発生装置25-4は、ガーニッシュ部材23Mと内装材との間の領域に配置された振動発生装置25Qを含むことができる。例えば、第4音響発生装置25-4は、第17振動発生装置25Qを含むことができる。例えば、第4音響発生装置25-4または第17振動発生装置25Qは、ガーニッシュスピーカーまたは第17スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0381】
本明細書の実施例による第17振動発生装置25Qは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。第17振動発生装置25Qは、内装材とガーニッシュ部材23Mとの間の領域に配置され、結合部材を通じてガーニッシュ部材23Mに連結されるか、または結合され得る。
【0382】
本明細書の実施例による第17振動発生装置25Qは、ガーニッシュ部材23Mを間接または直接に振動させて装置の室内空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、第17振動発生装置25Qは、高音域帯の音響を出力するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0383】
図23を参照すると、本明細書の実施例による装置は、外装材の内側面に配置された第5音響発生装置25-5をさらに含むことができる。
【0384】
第5音響発生装置25-5は、フードパネル22A、フロントフェンダーパネル22B、およびトランクパネル22Cのうちの1つ以上とメイン構造物との間の領域に配置された1つ以上の振動発生装置25R、25S、25Tを含むことができる。例えば、第5音響発生装置25-5は、1つ以上の第18~第20振動発生装置25R、25S、25Tのうちの少なくとも1つ以上を含み、少なくとも1つ以上の振動発生装置により1チャンネル以上の音響を出力することができる。
【0385】
本明細書の実施例による1つ以上の第18振動発生装置25Rは、フードパネル22Aの内側面に連結されるか、または結合され、フードパネル22Aを間接または直接に振動させて装置20の外部空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第18振動発生装置25Rは、フードパネル22Aの内側面の中心部分と縁部分のうちの1つ以上に連結されるか、または結合されるように構成され得る。
【0386】
本明細書の実施例による1つ以上の第18振動発生装置25Rは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。1つ以上の第18振動発生装置25Rは、結合部材を通じてフードパネル22Aの内側面に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の第18振動発生装置25Rは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第18振動発生装置25Rは、フードパネルスピーカーまたは第18スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0387】
本明細書の実施例による1つ以上の第19振動発生装置25Sは、フロントフェンダーパネル22Bの内側面に連結されるか、または結合され、フロントフェンダーパネル22Bを間接または直接に振動させて装置20の外部空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第19振動発生装置25Sは、フロントフェンダーパネル22Bの内側面に一定の間隔を有するように配置され得る。
【0388】
本明細書の実施例による1つ以上の第19振動発生装置25Sは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。1つ以上の第19振動発生装置25Sは、結合部材を通じてフロントフェンダーパネル22Bの内側面に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の第19振動発生装置25Sは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第19振動発生装置25Sは、フェンダーパネルスピーカーまたは第19スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0389】
本明細書の実施例による1つ以上の第20振動発生装置25Tは、トランクパネル22Cの内側面に連結されるか、または結合され、トランクパネル22Cを間接または直接に振動させて装置20の外部空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第20振動発生装置25Tは、トランクパネル22Cの内側面の中央部分と縁部分のうちの1つ以上に連結されるか、または結合されるように構成され得る。
【0390】
本明細書の実施例による1つ以上の第20振動発生装置25Tは、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。1つ以上の第20振動発生装置25Tは、結合部材を通じてトランクパネル22Cの内側面に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の第20振動発生装置25Tは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第20振動発生装置25Tは、トランクパネルスピーカーまたは第20スピーカーなどの用語で表現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0391】
本明細書の他の実施例によると、第5音響発生装置25-5は、ドアインナーパネルおよびドアアウターパネルのうちの1つ以上とメイン構造物との間の領域に配置された1つ以上の振動発生装置をさらに含むことができる。
【0392】
図23~
図26を参照すると、本明細書の実施例による装置は、計器盤装置26およびインフォテインメント装置27をさらに含むことができる。
【0393】
本明細書の実施例による計器盤装置26は、運転席(DS)に向くようにダッシュボード23Aの第1領域に配置され得る。計器盤装置26は、運転席(DS)に向くようにダッシュボード130Aの第1領域に配置されたディスプレイ(または第1ディスプレイ)26Aを含むことができる。
【0394】
第1ディスプレイ26Aは、表示パネルを振動部材で構成することができる。例えば、計器盤装置26は、第1ディスプレイ26Aに含まれた1つ以上の装置10または振動装置の振動による振動部材(または表示パネル)の振動によって発生される音響を運転席(DS)に出力することができる。例えば、計器盤装置26の第1ディスプレイ26Aに配置された1つ以上の装置10または振動装置は、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0395】
インフォテインメント装置27は、ダッシュボード23Aの第3領域に配置され得る。
【0396】
本明細書の実施例によるインフォテインメント装置27は、ダッシュボード23Aの第3領域上に直立状態で固定され得る。
【0397】
本明細書の他の実施例によるインフォテインメント装置27は、ダッシュボード23Aの第3領域に昇降可能に設置され得る。例えば、インフォテインメント装置27は、装置の電源オフまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード23Aの内部に収納または収容され、装置の電源オンまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード23A上に突出され得る。
【0398】
本明細書の実施例によるインフォテインメント装置27は、ダッシュボード23Aの第3領域に配置されたディスプレイ(または第2ディスプレイ)27A、およびディスプレイ昇降装置を含むことができる。
【0399】
第2ディスプレイ27Aは、表示パネルを振動部材で構成することができる。例えば、第2ディスプレイ27Aは、第2ディスプレイ27Aに含まれた1つ以上の装置10または振動装置の振動による振動部材(または表示パネル)の振動によって発生される音響を運転席(DS)に出力することができる。例えば、第2ディスプレイ27Aの第2ディスプレイ27Aに配置された1つ以上の装置10または振動装置は、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0400】
ディスプレイ昇降装置は、ダッシュボード23Aの第3領域の内部に配置されて第2ディスプレイ27Aを昇降可能に支持することができる。例えば、ディスプレイ昇降装置は、装置の電源オンまたは車両搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ27Aを上昇させてダッシュボード23A上に突出させることができる。本明細書の他の実施例では、ディスプレイ昇降装置は、装置の電源オフまたは車両搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ27Aを下降させてダッシュボード23Aの内部に収納または収容させることができる。
【0401】
本明細書の実施例による装置は、メイン構造物と内装材との間の領域に配置された第1音響発生装置25-1、室内空間に露出された内装材に配置された第2音響発生装置25-2、ガラス窓に配置された第3音響発生装置25-3、ガーニッシュ部材23Mに配置された第4音響発生装置25-4、および外装材に配置された第5音響発生装置25-5のうちの少なくとも1つ以上を介して音響を室内空間および外部空間のうちの1つ以上の方に出力することにより、外装材と内装材のうちの1つ以上を音響振動板に使用して音響を出力することができ、多チャンネルサラウンドの立体音響を出力することができる。そして、本明細書の実施例による装置は、計器盤装置26およびインフォテインメント装置27のうちの少なくとも1つ以上のディスプレイ26A、27Aのうちの少なくとも1つ以上の表示パネルを音響振動板に使用して音響を出力することができ、第1~第5音響発生装置25-1、25-2、25-3、25-4、25-5と計器盤装置26およびインフォテインメント装置27のそれぞれを介して、さらにリアルな多チャンネルサラウンドの立体音響を出力することができる。
【0402】
図23を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、リアパッケージ内装材23Jに配置されたサウンドバー28をさらに含むことができる。サウンドバー28は、インフォテインメント装置27に連動されて音響を出力するように構成され得る。サウンドバー28は、
図1~
図10Bを参照して説明した少なくとも1つ以上の装置10または振動装置を含むので、これに対する重複する説明は省略するか、または簡略に説明することができる。
【0403】
本明細書の1つ以上の実施例による振動装置は、装置に配置される振動発生装置および/または音響発生装置に適用されるか、または含まれることもある。本明細書の1つ以上の実施例による装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変機器(variable apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション装置、車両用ナビゲーション装置、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用されるか、または含まれることもある。そして、本明細書の1つ以上の実施例による振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用され得る。振動装置が照明装置に適用されるか、または含まれる場合、照明装置は、照明およびスピーカーの役割をすることができる。そして、本明細書の1つ以上の実施例による振動装置がモバイルデバイスなどに適用されるか、または含まれる場合、振動装置は、スピーカー、レシーバー、およびハプティック装置のうちの1つ以上であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0404】
本明細書の1つ以上の実施例による装置及びそれを含む運送装置は、以下のように説明され得る。
【0405】
本明細書の1つ以上の実施例による装置は、振動部材にある振動器、および振動器を収容し、振動部材と振動器の間にある連結器を含むことができる。
【0406】
本明細書の1つ以上の実施例による装置は、連結器は、プラスチックまたはスチレン(styrene)物質を含む射出物質で構成され得る。
【0407】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動器は、支持部材、支持部材にある振動素子、および支持部材と振動素子の間にある連結部材をさらに含むことができる。
【0408】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動器は、振動素子にある第1保護部をさらに含むことができる。
【0409】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1保護部と振動素子との間には空間があり得る。
【0410】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動素子は、振動部材を振動させるように構成され得る。
【0411】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1保護部は、少なくとも1つ以上のホールを含むことができる。
【0412】
本明細書の1つ以上の実施例によると、少なくとも1つ以上のホールは、振動素子と重畳するか、または振動素子の縁に向かって配置され得る。
【0413】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動素子は、振動層、振動層の第1面にある第1電極層、および振動層の第1面とは異なる第2面にある第2電極層を含むことができる。
【0414】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動素子は、第1振動層にある第1カバー部材、および第2振動層にある第2カバー部材をさらに含むことができる。
【0415】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部は、圧電型振動部を含むことができる。
【0416】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間にある有機物質部を含むことができる。
【0417】
本明細書の1つ以上の実施例によると、連結器は、少なくとも1つ以上のホームをさらに含み、少なくとも1つ以上のホームは、振動器と連結され得る。
【0418】
本明細書の1つ以上の実施例によると、装置は、第1電極層と第2電極層にそれぞれ連結される電源供給ラインを含み、
電源供給ラインは、少なくとも1つ以上のホームを通過することができる。
【0419】
本明細書の1つ以上の実施例によると、連結器は、縁部分にある少なくとも1つ以上の結合部をさらに含み、少なくとも1つ以上の結合部分は、振動器に連結され得る。
【0420】
本明細書の1つ以上の実施例によると、連結器は、振動器が収容される収容部を含むことができる。
【0421】
本明細書の1つ以上の実施例によると、連結器は、少なくとも1つ以上の突出部をさらに含み、少なくとも1つ以上の突出部は、振動部材に連結され得る。
【0422】
本明細書の1つ以上の実施例によると、少なくとも1つ以上の突出部は、振動部材に収容され得る。
【0423】
本明細書の1つ以上の実施例によると、装置は、第1保護部にある第2保護部をさらに含むことができる。
【0424】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2保護部の大きさは、第1保護部の大きさと同じか小さいことがあり得る。
【0425】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動素子は、第1カバー部材と第2カバー部材との問にある少なくとも2つ以上の振動部を含むことができる。
【0426】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動素子は、振動層、振動層の第1面にある第1電極層、および振動層の第1面とは異なる第2面にある第2電極層をそれぞれ含む互いに離隔した少なくとも2つ以上の振動部、少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれの第1電極層にある第1カバー部材、および少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれの第2電極層にある第2カバー部材を含むことができる。
【0427】
本明細書の1つ以上の実施例によると、少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれは、第1電極層及び第2電極層のそれぞれに連結された電源供給ラインをさらに含み、第1電極層と第2電極層のそれぞれに連結された電源供給ラインは、互いに重畳しないことがあり得る。
【0428】
本明細書の1つ以上の実施例によると、少なくとも2つ以上の振動部のそれぞれは、第1電極層に連結された第1電源供給ラインおよび第2電極層に連結された第2電源供給ラインをさらに含むことができる。第1電極層に連結された第1電源供給ラインおよび第2電極層に連結された第2電源供給ラインは、互いに重畳ならないことができる。
【0429】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動器は、少なくとも2つ以上の振動発生部を含み、少なくとも2つ以上の振動発生部は、互いに同じ方向に振動することができる。
【0430】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、少なくとも1つ以上の曲面部をさらに含み、連結器は、振動部材の少なくとも1つ以上の曲面部に対応して構成され得る。
【0431】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、少なくとも1つ以上のホームを含み、連結器は、少なくとも1つ以上のホームに挿入された少なくとも1つ以上の突出部を含むことができる。
【0432】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、映像を表示するように構成された複数の画素を有する表示パネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、および無機発光照明パネルのうちの1つ以上を含む構成された
【0433】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、運送手段の座席内装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、皮革、カーボン、および鏡のうちの1つ以上を含む構成された
【0434】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、運送手段のガーニッシュ部材、Aピラー、ドアフレーム、およびループパネルのうちの1つ以上を含むことができる。
【0435】
本明細書の1つ以上の実施例による運送装置は、外装材、外装材を覆う内装材、および外装材、内装材、および外装材と内装材との間の領域のうちの少なくとも1つ以上にある1つ以上の振動発生装置を含み、内装材および外装材のうちの1つ以上は、1つ以上の振動発生装置の振動によって音響を出力する。1つ以上の振動発生装置は、振動部材にある振動器、および振動器を収容し、振動部材と振動器の間にある連結器を含むことができる。
【0436】
本明細書の1つ以上の実施例によると、内装材は、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、鏡、カーボン、および皮革のうちの1つ以上の材質を含むことができる。
【0437】
本明細書の1つ以上の実施例によると、内装材は、ダッシュボード、ピラー内装材、フロア内装材、ルーフ内装材、ドア内装材、ハンドル内装材、座席内装材、リアパッケージ内装材、フードパネル、フロントフェンダーパネル、トランクパネル、オーバーヘッドコンソール、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザのうちの少なくとも1つ以上を含み、1つ以上の振動発生装置は、ダッシュボード、ピラー内装材、フロア内装材、ルーフ内装材、ドア内装材、ハンドル内装材、座席内装材、リアパッケージ内装材、フードパネル、フロントフェンダーパネル、トランクパネル、オーバーヘッドコンソール、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザのうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成され得る。
【0438】
本明細書の1つ以上の実施例によると、運送装置は、ガラス窓、およびガラス窓に配置された透明振動発生装置をさらに含むことができる。
【0439】
本明細書の1つ以上の実施例によると、ガラス窓は、前方ガラス窓、側面ガラス窓、後方ガラス窓、およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上を含み、透明振動発生装置は、前方ガラス窓、側面ガラス窓、後方ガラス窓、およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成され得る。
【0440】
以上を参照して説明した本明細書は、前述した実施例および添付された図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、多様に置換、変形および変更が可能であることが本明細書の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0441】
10:装置
1:振動器
20:振動部材
200:振動素子
300:第1保護部
400:連結器