IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ユピテルの特許一覧

<>
  • 特開-システムおよびプログラム 図1
  • 特開-システムおよびプログラム 図2
  • 特開-システムおよびプログラム 図3
  • 特開-システムおよびプログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054300
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72415 20210101AFI20240409BHJP
【FI】
H04M1/72415
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024019122
(22)【出願日】2024-02-13
(62)【分割の表示】P 2021206695の分割
【原出願日】2014-10-09
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(72)【発明者】
【氏名】依藤 勇規
(57)【要約】
【課題】複数人のそれぞれが所有する通信端末で車両の制御を行うことを可能とするシステムを提供すること。
【解決手段】固有の識別情報を記憶する記憶部13を備えた通信端末10と、この通信端末10の固有の識別情報を読み取って車両の所要の制御を行う制御部24を備えたNFC通信用R/W20とを有する。そして、制御部24は、複数種類の固有の識別子とこの複数種類の夫々の固有の識別子に対する車両の利用態様とを登録するテーブル22の登録内容を参照して、前記読み取った固有の識別子に対する利用態様で車両制御を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが携帯する機器の識別情報と所定の車両を利用可能な時間とを登録する機能と、
前記車両の読取装置として車外の通信端末に固有の識別情報を読み取り可能な第1の読取装置において前記機器の識別情報が読み取られた場合に、登録された前記利用可能な時間以内であるときは、前記車両のドアを開錠する制御を行い、
前記車両の読取装置として車内の通信端末に固有の識別情報を読み取り可能な第2の読取装置において前記機器の識別情報が読み取られた場合に、前記登録された前記利用可能な時間以内であるときは、前記車両を始動させるための制御を行う機能と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記登録する機能は、前記機器の識別情報と前記車両を利用可能な時間とに加え、さらに前記車両を利用可能な地域を登録し、
前記制御を行う機能は、前記第1の読取装置において前記機器の識別情報が読み取られた場合に、登録された前記利用可能な時間以内かつ前記利用可能な地域内であるときは、前記車両のドアを開錠する制御を行い、
前記第2の読取装置において前記機器の識別情報が読み取られた場合に、登録された前記利用可能な時間以内かつ前記利用可能な地域内であるときは、前記車両を始動させるためのための制御を行う
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
第1通信端末から、前記第1通信端末の前記識別情報と前記車両の利用態様とが読み取られた後、前記第1通信端末と異なる第2通信端末から、前記第2通信端末の前記識別情報が読み取られた場合、前記第2通信端末の前記識別情報と前記車両の利用態様とを登録する機能と、
前記第2通信端末の前記識別情報が読み取られた場合、前記登録した前記利用態様に応じた制御を行う機能と、
を有し、
前記登録する機能は、前記第1の読み取り装置により読み取られた前記識別情報と前記利用態様とを登録する
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
コンピュータに請求項1から3のいずれか1項に記載のシステムの機能を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
単一の識別情報によって複数の操作を行うことができるとともに、利用者に与える手間を軽減することができる通信端末利用システムが提案されている。このシステムは、携帯電話利用者が有する携帯電話と、共用車両に設けられた車載システムを備えており、携帯電話側にはNFCが設けられている。更に、共用車両における車載システム側には、NFC通信用R/Wが設けられている。そして、共用車両に設けられたNFC通信用R/Wに携帯電話をかざして、NFC通信用R/WとNFCとの間で第1通信時間の通信が行われた際にドアロックを行うシステムである(例えば、特許文献1参照。)。つまり、この公報では、車両所有者のNFCでドアロックを行うことが開示されている。
【0003】
また、車両のドアが開錠されたことを検出した際、現在の日時が、ユーザが普段会社から帰宅する時間帯で、なおかつ、車両の現在地が会社の駐車場内である場合、通信装置に記憶されているメッセージに、車両の現在位置と、自宅に到着する予想時刻を付加してメッセージを作成し、これをメールを使用して自宅に送信する通信装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。つまり、この公報では、ドアが解除された場合にメッセージをメールで送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開2012/063346号
【特許文献2】特開2008-263291号公報(第7-11頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術にあっては、車両所有者のみが利用者になってドアロックを行う等の装置しか提案されていない。このような装置にあっては、例えば、車両所有者と同乗している者が、サービスエリア内ではぐれてしまった場合等に、異なる通信端末(異なる識別情報を有する)を所持する同乗者が待ち続けなければないない事態が発生する等、極めて利便性の乏しい等の問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、かかる従来の課題などを解決するためになされたもので、従来よりも使い勝手のよいシステムやプログラムなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)車両周辺に存在する機器の情報を無線信号にて読み取って、当該情報に基づいて当該機器との間で所定の認証ができた場合に、車両に所定の動作を実行させる制御を行うシステムにおいて、前記所定の認証は、予め当該システムにペアリングされた機器である場合に前記認証ができたと判定する機能を備え、前記予め当該システムにペアリングされた機器を複数備える構成のシステムとするとよい。
【0008】
このようにすれば、ある1つの機器で車両に所定の動作をさせることができるだけでなく、別の機器で車両に所定の動作をさせることが可能となる。したがって、異なる人が持ち歩く機器を、それぞれ予め当該システムにペアリングさせておけば、いずれの人によっても車両に所定の動作をさせることができる。このように、予め当該システムにペアリングされた機器は、特に別の人が持ち歩くものとするとよい。
【0009】
車両にさせる所定の動作としては、例えば、車両のドアロックの解除とするとよい。このようにすれば、ある1つの機器で車両にドアロックの解除をさせることができるだけでなく、別の機器で車両にドアロックの解除をさせることが可能となる。したがって、異なる人が持ち歩く機器を、それぞれ予め当該システムにペアリングさせておけば、いずれの人によっても車両のドアロックを解除させることができる。
【0010】
ペアリング可能台数は複数台とするとよいが、予め定められた所定数を超えてはペアリングができない構成とするとよい。このようにすれば、車両に所定の動作をさせる機器が所定数を超えては存在しないようにすることができ、例えば所定の動作をさせる機器が無尽蔵に増えてしまうことを防止できる。
【0011】
車両周辺に存在する機器の情報を無線信号での読み取りは、例えば車両内に持ち込まれた機器など車両内に存在する機器から読み取るようにしてもよいが、車両外に存在する機器から読み取る機能を備えるとよい。例えば車両から数メートルの範囲を通信範囲とする無線通信により通信手段にて読み取るようにしてもよい。例えばBluetooth(登録商標(以下同様))等を用いるようにしてもよい。しかし、例えば、NFCのような近距離無線通信で、機器がシステムの有する読み取り部にかざされた際に読み取るようにすると特によい。
【0012】
通信は、例えば読み取りだけの一方向のものを用いても、双方向のものを用いてもよい。また、通信は、一対一のものを用いてもよいし、一対多のものとしてもよい。
【0013】
予め当該システムにペアリングされた機器であるか否かは、ペアリング対象の機器を特定する情報を用いて行うとよく、ペアリング対象の機器の特定には当該機器に対して付与された固有の識別情報を用いるとよい。例えば、通信として近距離無線通信を用いる構成の場合、例えばNFCやFeliCaチップに予め書き込まれている固有のIDを用いるとよい。
【0014】
予め当該システムにされるペアリングは、ペアリング対象の機器の識別情報を記憶して行うとよく、望ましくは、識別情報として固有のIDと暗号キーに基づく情報とを記憶する構成とするとよい。予め当該システムにペアリングされた機器であるか否かは、記憶されている情報と読み取った識別情報等に基づく情報とを比較して一致するか否か等によって行うとよい。
車両に実行させる所定の動作としては、例えば、ドアロックの施錠/解錠、エンジンスタート/ストップなどとすると特によい。
(2)前記機器は、当該所定の認証以外の機能をメインの機能として有する携帯可能な機器である構成とするとよい。
【0015】
このようにすれば、所定の認証以外の機能であるメインの機能を得るために、当該機器を持ち歩くだけで良く、車両の鍵を持ち歩かなくても良くなる。機器としては、例えば、メインの機能を通話機能またはアプリの実行機能とするスマホ(スマートフォン)や、通話機能をメインの機能とする従来の携帯電話(例えばFeliCa付きなど)や、電車の運賃の支払い等のためのSuica等の機能を有するカードを車両側に設置した装置とペアリングさせておく構成とするとよい。
【0016】
例えば、無線通信にNFCを利用する場合、これらをシステムの読み取り部にかざすと、ドアロックを解除するようにすることができる。このようにすれば、例えば、個人利用の場合、所有者としては、車の鍵を持ち歩く必要がなくなり、普段から持ち歩いているスマホや携帯電話、Suica/FeliCa機能内蔵のクレジットカード等を車の鍵代わりに使用することが出来るため、単純に利便性が増す。家族で1台の車を共有利用している場合などに、単純に車の鍵が増える事になるので、利便性が向上する。また、知人などを同乗者として外出した際などに、予め同乗者の所有しているスマホを鍵としてペアリングしておく。これにより、例えばスキーなどのレジャー施設において、同乗者が運転者とはぐれてしまった状態で同乗者が車内に忘れ物をした際などに、同乗者自身の端末でドアロックを解錠することができる。
【0017】
(3)前記予め当該システムにペアリングさせる機能として、当該システム側に備えるペアリング指示入力操作部からペアリング指示が入力された場合に、当該ペアリング指示の入力から所定時間内にペアリング対象とする前記機器との通信ができた場合に、当該通信ができた機器をペアリング対象とする制御を行う構成とするとよい。
【0018】
例えば、FeliCa機能内蔵の従来型携帯電話や、Suicaカード等のアプリをインストール出来ない端末と、NFCによる通信でペアリングさせる際は、前記システムのペアリングボタンを押した後、所定の秒数以内に端末をシステムの読み取り部に近づけることで認証を行う構成とするとよい。
【0019】
(4)前記予め当該システムにペアリングさせる機能として、前記機器はアプリの実行機能を備え、あらかじめ専用アプリをインストールしておき、当該アプリを実行した際に表示されるペアリングボタンの押下が検出された場合に、当該システムとの通信を行い、当該機器が当該システムにペアリングメッセージを送出し、当該システムが当該ペアリングメッセージを受信し、当該受信したペアリングメッセージに対応する機器をペアリング対象とする制御を行う構成とするとよい。
【0020】
例えば、機器としてスマホを用いる構成として、スマホと当該システムをペアリングさせる際は、あらかじめ専用アプリをスマホにインストールしておき、アプリ内のペアリングボタンを押し、その後に当該システムの読み取り部にかざすことで、スマホが当該システムにペアリングメッセージを送出し、当該システムが当該システムにペアリングメッセージを受信して記憶することでペアリングが完了する構成とするとよい。
【0021】
(5)前記無線信号は近距離無線通信とし、車両に備える透過部を介して視認可能かつ通信可能な位置に当該近距離無線通信による読み取り部を備える構成とするとよい。
【0022】
読み取り部は、例えば、機器に対するリーダーライターとしてもよいが、リーダーとするとよい。読み取り部は、車内に設置するとよく、特に、車外から視認可能な位置の車内に設置するとよい。特に、車外から車両の透明部を介して車内を視認可能な位置に設置するとよく、透明部としては車両に有するガラス部とするとよい。特に、フロントガラスやフロントクォーターガラス周辺に設置可能に構成するとよく、フロントガラスやフロントクォーターガラス周辺に設置するとよい。
【0023】
(6) 前記無線信号は近距離無線通信とし、車両周辺に存在する機器の情報を無線信号にて読み取るための読み取り部を複数備え、前記所定の認証ができた場合に、当該認証のための読み取りを行った読み取り部ごとに前記車両に実行させる所定の動作を異なるものとした構成とするとよい。
【0024】
このようにすれば、ユーザーは複数の読み取り部のなかから特定の読み取り部に機器の情報を読み取らせるだけで、その読み取り部に対応する特定の動作を車両にさせることができる。
【0025】
(7)複数の読み取り部は、少なくとも1つを車両外部の前記機器からの読み取りが可能な読み取り部Aとするとともに、少なくとも1つを車両内部からのみ前記機器からの読み取りが可能な読み取り部Bとし、前記読み取り部Aで前記機器の読み取りにより認証された機器が、その後、前記読み取り部Bでの読み取りにより認証された機器である場合には、前記読み取り部Bでの認証によって車両に実行させる所定の動作は、前記読み取り部Aでの認証によって車両に実行させた所定の動作と異なる動作をさせる制御とするとよい。
【0026】
このようにすれば、ユーザーは複数の読み取り部のなかから特定の読み取り部に機器の情報を所定の順で、読み取らせるだけで、その読み取り部に対応する特定の動作を車両にさせることができる。
(8)車両内に備えた読み取り部は、読み取り指示部への読み取り指示が入力された場合に、読み取りを行う構成とするとよい。
【0027】
このようにすれば、例えば読み取り部へ機器が誤って接近した場合などに、誤って読み取りがなされてしまい、車両が意図しない所定の動作をしてしまうという問題が発生しにくくなる。
【0028】
例えば、読み取り部Aを、車両の外部から視認及び通信可能なガラスごしの車内に設置するとともに、ハンドル周辺にも同様の読み取り部B(読み取り指示部としての押しボタン付き)を設置しておき、読み取り部Aでの読み取りによる認証によりドアロックを解錠し、その解錠に使用したペアリング済み機器をハンドル周辺のリーダーに乗せた状態で、リーダー側のボタンを押す事で車両のエンジンをかけるように制御するとよい。
(9)前記読み取り指示部への読み取り指示が入力された場合に、予め定めた一連の動作を自動実行する構成とするとよい。
【0029】
例えば、ハンドル付近のリーダーのボタン押下でエンジンスタートした場合、それをトリガとしで一連の動作を自動実行させられるようにするとよい。例えば、エンジンスタート→スマホのBluetoothON→:ミュージックプレーヤ起動→音楽再生するようにするとよい。また、他には、エンジンスタート→スマホのナビアプリ起動などするとよい。
【0030】
(10)前記予め当該システムにペアリングさせる機能は、前記所定の認証のための前記機器からの情報を読み取る第一の読み取り部とは異なる第二の読み取り部によって行い、前記第一の読み取り部は、車両外にある前記機器の情報の読み取りが可能な構成とし、前記第二の読み取り部は、車両内でのみ前記機器の情報の読み取り可能な構成とするとよい。
【0031】
このようにすれば、ペアリングをできる機器は、車内に持ち込まれた機器に限定することができ、車両外から悪意を持った者がペアリングをさせてしまうおそれを低減できる。
【0032】
(11) 前記認証ができたと判定した際、または、前記認証ができたことにより車両に所定の動作を実行させた際の少なくともいずれか一方において、当該判定または当該動作に関するログを記録する機能と、前記管理者用機器に対して、前記ログを無線信号により送信する機能とを備える構成とするとよい。
【0033】
このようにすれば、前記認証ができたと判定した際、または、前記認証ができたことにより車両に所定の動作を実行させた際の少なくともいずれか一方に関するログを管理者用機器で取得することができる。管理用機器では取得したログの内容を表示させる機能を備えるとよい。そのまま表示させるようにしてもよいが管理者が状況を把握しやすいように認証や所定の動作があった日付や時刻を対応づけて表示するとよい。
【0034】
例えば、解錠時やエンジンスタート時・施錠時やエンジンストップ時に、本システムに利用者と時間のデータをログとして保存しておき、後で社用車の管理者がNFC内蔵の管理端末(または管理用スマホ等)をかざして、運行管理に役立てることができる.
【0035】
(12) 前記機器はインターネット接続する機能と現在位置を取得する機能を備え、当該機器の情報を無線通信にて前記システムに送信した際に、当該送信に関する情報と当該送信時の現在位置情報とをインターネット接続によりサーバーへ送信する機能を備える構成とするとよい。
【0036】
例えば、社員の鍵を全員スマホとしておけば、GPS位置情報(または基地局による簡易位置情報)と3G回線を利用できるので、エンジンスタート時に3G回線を使用してサーバーに利用中メッセージ送出、エンジンストップ時にGPS等で位置情報を確認し,会社駐車場付近でエンジンが止められたと判断されればサーバーに利用終了メッセージを送出することで、どの車両に空きがあるかどこからでも知ることができる.
【0037】
鍵が増える事によるセキュリティリスクが増えるため、自分が管理しているスマホ以外(ゲスト鍵など)で解錠されたり、エンジンがかけられたりした場合には、解錠時に使われたスマホの3G回線経由で所有者のスマホに「ゲスト鍵(OOさんの鍵)で解錠されました」と所有者に伝える機能を備えるとよい。
【0038】
(13)当該システムは、前記機器との間で前記無線信号にて前記所定の認証ができた結果、車両に実行させた所定の動作に関する情報を前記機器に無線信号にて送信する機能を備え、前記機器は当該所定の動作に関する情報を受信する機能と、受信した所定の動作をした旨の情報を表示する機能とを備える構成とするとよい。
【0039】
例えば、自分のスマホをシステムの読み取り部にかざして車両を施錠した場合、例えばスマホのOSの表示機能(例えばAndroidの上部の通知領域やウィジェットなど)によって、「ドアロック」のアイコンを常時表示することで、所有者が「あれ、ドアロックしたっけ?」という時に確認できるようにするとよい。後述するゲストの鍵で解錠され、3Gでの通知があった際も同様とするとよい。
【0040】
(14)当該システムは、前記機器との間で前記無線信号にて前記所定の認証ができた結果、車両に実行させた所定の動作に関する情報を前記機器に無線信号にて送信する機能を備え、前記機器は現在位置を取得する機能を備え、前記機器は前記車両に所定の動作をさせた位置を記憶しておき、現在位置と当該位置との位置関係を表示する機能を備える構成とするとよい。
【0041】
例えば、ドアロック時にスマホのGPSで位置情報を保存することで、ショッピングモールなどで駐車位置が分からなくなった際のガイドを行う(GoogleMapに表示させる等)ようにするとよい。
【0042】
(15)前記無線信号は近距離無線通信とし、車両内に存在する機器の情報を無線信号にて読み取るための読み取り部を備え、前記読み取り部に前記機器が接触した状態で、前記機器へ非接触充電を行う機能を備える構成とするとよい。
【0043】
例えば、Qi等(非接触充電)の機能をハンドル付近のリーダーに搭載しておくと、ケーブル接続しなくても充電動作をさせられるので利便性が向上する。NFCと電波的に干渉する恐れがあるので、最初はQi等をOFFにしておき、NFC通信後にメッセージをやりとりし、Qi等対応機と判明した後にQi等のRFをONにするという順の制御を行うとよい。
(16)前記認証された機器との無線通信が可能な場合に、エンジンをスタートさせる信号を車両に送出させる機能を備えるとよい。
【0044】
例えば上述したエンジンスタ一タの機能は車種によっては、実際の鍵を差さないとハンドルロックが解除されない物もあるため、適用不可の場合も考えられるが、考え方を少し変えて、スマホをかざしながらでないとエンジンをスタートさせることができない、というようなイモビライザーとして動作させるとよい。
【0045】
(17)前記予め当該システムにペアリングされた機器は、レベルを対応づけて記憶してき、当該レベルに応じて、前記車両に実行させる所定の動作を異なるものとする構成とするとよい。
【0046】
例えば、ペアリングには複数のレベルを設けておき、例えば「所有者鍵」「ゲスト鍵」「利用者鍵」のような形で機器との対応関係を記憶としておく。例えばゲスト鍵の場合はペアリング後OO時間のみ有効、利用者鍵の場合は有効期限の制限は無いが前記システムの設定変更ができない、などの設定を設けるとよい。特に、ペアリング時のアプリ又はシステムに設けたボタン操作でレベルを設定する構成とするとよい。
【0047】
(18)前記機器は携帯端末であり、前記システムは、無線LAN機能と、前記無線LAN機能とは別の伝送機能とを備え、前記別の伝送機能は、ペアリング済みの前記システムと前記携帯端末との間での情報の伝送を行う機能であり、携帯端末は、前記伝送機能による通信が可能な機器として、前記ペアリング済みのシステムが現れた場合に、携帯端末の有するテザリング機能をオンにするための制御を行う構成とするとよい。
【0048】
このようにすれば、ユーザーによって携帯端末のテザリング機能をオンする必要がなくなる。例えば携帯端末を所持して単に車両に近づくだけで携帯端末のテザリング機能を自動的にオンさせることも可能となる。携帯端末はテザリング機能がオンの状態の場合、バッテリの持ちが非常に悪くなるが、このようにすれば、テザリング機能を常時オンにすることなく、かつ、いちいち車両に乗り込む際に、テザリング機能をオフからオンに切り替える手間も無くなるという優れた効果が得られる。携帯端末の有するテザリング機能をオンにするための制御としては、例えば、自動的にテザリング機能をオンにする制御とするとよい。ただし、例えば、携帯端末のOSのセキュリティ制御等により、自動的にオンできない構成の場合などには、テザリング機能をオンにさせるためのダイアログや設定画面を自動的に表示させるようにするとよい。
【0049】
無線LAN機能は、ルータ等を介して、インターネットに接続する機能とするとよい。特に、前記システムには、インターネットに接続されたサーバーにアクセスして所定の機能を実現する機能を備えるとよい。
【0050】
テザリング機能は、例えば無線LANによって前記システムと通信を行い、3G、4Gといった携帯電話網でインターネットと接続する通信を行う構成とするとよく、両者を相互に中継する構成とするとよい。特にルータとしての機能を備えるとよい。
【0051】
ペアリングは、例えば、予め前記システムまたは携帯端末のいずれか一方を探索(発見)可能状態に設定し、いずれか他方の機器から探索(発見)操作を行い、探索可能状態にある周囲の機器の一覧を表示して、その中から接続相手を選択入力する構成とするとよい。この際、例えば双方に同一の認証鍵(例えばパスキー、PIN)を入力して、認証できた場合に、両者をペアリングする構成とするとよい。ペアリングできた相手方の識別情報を記憶しておき、自動的に探索を実施して、相手方から記憶された識別情報と同じ識別情報が送信されてきた際に、ペアリング済みの機器同士であると確認する構成とするとよい。
【0052】
さらに、前記システムは、例えば、携帯端末の無線LAN機能の識別子(例えばSSID)と暗号化キーを予め設定して記憶しておき、携帯端末のペアリングがオンになったことで、探索される識別子に記憶された携帯端末のものが現れた場合に、当該携帯端末との無線LAN接続を行うようにしてもよい。
【0053】
また、すでに他の無線LAN機器と前記システムとが通信をしている際に、前記ペアリング済みの携帯端末が現れた場合には、無線LANの接続相手を当該ペアリングした携帯端末へ変更する構成としてもよい。例えば、Bluetoothのペアリングに用いる情報と無線LANの接続に用いる情報とを対応づけて記憶しておき、この対応関係から、Bluetoothのペアリングがされた携帯端末の無線LANの接続に用いる情報を用いて、無線LANの接続相手を変更する構成とするとよい。
【0054】
しかし、すでに他の無線LAN機器と前記システムとが通信をしている際に、前記ペアリング済みの携帯端末が現れた場合には、無線LANの接続相手を当該ペアリングした携帯端末へ変更しない構成とすると特によい。このような構成を備える場合、携帯端末は前記伝送機能による通信が可能な機器として、前記ペアリング済みの前記システムが現れた場合であっても、携帯端末の有するテザリング機能をオンにする制御をしない構成とするとよい。また例えば、携帯端末は、前記伝送機能による通信が可能な機器として前記ペアリング済みの前記システムが現れた場合に、一旦携帯端末の有するテザリング機能をオンにする制御を行い、その後、無線LANによる当該前記システムとの接続が所定の時間内に確立しない場合には、携帯端末の有するテザリング機能をオンにする制御を行うとよい。
【0055】
ペアリング済みの前記システムが現れた場合としては、例えば、ペアリング済みの前記システムの識別子と認証鍵等により認証ができ前記伝送機能による伝送ができた場合としてもよいが、特にペアリング済みの前記システムの識別子と認証鍵等により認証ができた場合とするとよい。このようにすれば、より早い時点で無線LAN接続が可能となる。
【0056】
(19)前記携帯端末は、前記ペアリング済みの前記システムが現れなくなった場合に、携帯端末の有するテザリング機能をオフにする制御を行う構成とするとよい。
【0057】
このようにすれば、例えば、携帯端末を所持して車外へ出て車から離れた場合など、車載側装置から離れた場合に、携帯端末のテザリングを自動でオフにすることができる。テザリング機能がオンになったままとなることなく、かつ、いちいち車両に降りる際に、テザリング機能をオンからオフに切り替える手間も無くなるという優れた効果が得られる。
【0058】
ペアリング済みの前記システムが現れなくなった場合としては、ペアリング済みの前記システムと前記伝送機能による伝送ができなくなった場合とするとよいが、特にペアリング済みの前記システム側との接続が切断された場合とするとよい。
【0059】
(20)前記システムは、エンジンがオンになっている際には車両側から電源の供給を受け、エンジンがオフになっている際には車両側から電源の供給を受けない構成であって、
車両側から電源の供給を受けた場合には、前記無線LAN機能と、前記伝送機能とを機能させる構成とするとよい。
【0060】
このようにすれば、エンジンをオンにすると例えば搭乗者の所持する携帯端末と前記システムとのペアリングの確認が行え、携帯端末は自動的にテザリングがオンになる。一方、携帯端末は、前記ペアリング済みの前記システムが現れなくなった場合に、携帯端末の有するテザリング機能をオフにする制御を行う機能も備える構成においては、エンジンをオフにすれば、自動的に携帯端末のテザリングがオフになる。
【0061】
(21)前記システムは、Bluetoothによる接続機能を備え、前記確認機能はBluetoothのペアリングをしたもの同士であることを確認する機能とするとよい。
【0062】
例えば、Bluetoothによる接続機能は、BluetoothのSPP (Serial Port Profile)やDUN (Dial-up Networking Profile)プロファイルのように、通信用の接続機能としてもよいが、特に、HSP (Headset Profile)や、HFP (Hands-Free Profile)や、A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)のような音声用の接続機能とするとよい。特に、前記システムがマイクまたはスピーカの少なくともいずれか一方と接続ないし、少なくともいずれか一方を備える構成とするとよく、携帯端末から送信される音声を前記システムで受信してスピーカから出力したり、マイクで取得した車内の音声を前記システムから携帯端末へ送信したりする構成を備えるとよい。
【0063】
例えば、前記システムとしてレーダー探知機、携帯端末としてスマホ(スマートフォン)を備える構成とするとよい。例えば、レーダー探知機内にBluetooth通信部とWiFi通信部とを備え、Bluetooth通信部はあらかじめスマホとペアリングしておく。また、スマホ側にはあらかじめ上述した機能を備えた専用アプリをインストールしておく。専用アプリは、Bluetooth接続検出機能とテザリングON/OFF制御機能を備える。エンジンONすると、スマホとレーダー探知機がBluetoothで接続される。スマホ側はBluetoothによりレーダーが接続されたと判定したら、自動でテザリングをON状態に切り替える。エンジンがOFFされると、Bluetoothの接続が切れるため、自動でテザリングをOFFに切り替える。
【0064】
レーダー探知機において、無線LANのテザリング機能を使用することにより、GPSデータ更新を行う事ができるものがある。しかし従来のものは、「ガレージや庭などで無線LANを受信できれば、起動時に自動更新します」とされており、ガレージに無線LANの電波が届かない場合も充分に考えられる(月極駐車場利用者など)。その場合、ユーザーによるテザリング機能ON/OFFが必要となり、手間と考えられるし、テザリング常時ONでは電池持ちが非常に悪くなるという問題があるが、上述した構成によれば、こうした問題を解決できる。
【0065】
(1)から(21)などに記載のシステムは、車両側に備えるシステムとして構成するとよく、予め車両に備えるようにしてもよいが、特に車両の販売後に後付されるアフターマーケットの製品として構成するとよい。また(1)から(21)などに記載の「機器」はアプリが実行可能な携帯端末とするとよく、(1)から(21)などに記載の「機器」の有する機能は、携帯端末に備えたコンピュータが実行するプログラムとして構成するとよい。
【0066】
また下記(A)以降に記載のように構成してもよい。これらの構成を上記(1)から(21)の構成と組み合わせて構成してもよい。例えば、上述した(1)から(19)の構成や下記(A)から(F)の構成は、単独で、あるいは、任意に組み合わせて機器を構成するとよい。また、(1)から(19)、(A)から(F)の構成の各々の項に記載の構成要素は、任意に組み合わせて機器を構成するとよい。
【0067】
(A)上記目的を達成するために、本発明は、通信端末の固有の識別情報を読み取って車両の所要の制御を行う制御部を備えた読み取り装置を有する車載システムであって、
前記制御部は、
【0068】
複数種類の前記固有の識別情報とこの複数種類のそれぞれの固有の識別情報に対する車両の利用態様とを登録する登録手段の登録内容を参照して、前記読み取った固有の識別情報に対する利用態様に応じた車両制御を行うことを特徴とするようにした。
【0069】
この車載システムにあっては、読み取り装置の制御部が、複数種類の固有の識別情報とこの複数種類の夫々の固有の識別情報に対する車両の利用態様とを登録する登録手段の登録内容を参照し、読み取った固有の識別情報に対する利用態様に応じた車両制御を行う。したがって、例えば、複数種類の固有の識別情報が登録されていれば、複数人が所有する通信端末が登録されていることになるので、複数人のそれぞれが所有する通信端末で車両の制御が行えるようになる。
【0070】
(B)前記登録手段の登録内容が、固有の識別情報毎に利用態様が異なるように登録されている場合、複数人のそれぞれにおいて、車両への制御態様が異なることになる。つまり、登録手段に、複数の固有の識別子毎を登録し(ペアリングし)、その複数の固有の識別子毎に対して異なる利用態様を登録すれば、「所有者」、「ゲスト」、「利用者」等、利用態様の段階を設けた異なる態様の車両制御を行えるようになる。
【0071】
(C)また、前記読み取り装置を、車内に入らなくとも固有の識別情報を読み取り可能な位置に配置し、前記通信端末の前記読み取り装置に対するかざし操作に応答して、ドアの施錠/解錠を行うドアロック制御を行うように構成すれば、車内に入らなくてもドアロック制御を行うことが可能となる。なお、このドアロック制御は、(1)の構成における車両の制御の一態様である。また、前記読み取り装置の設置は、例えば、フロントウンドウやクオータガラス周辺が挙げられるが他のウンドウを除外するものではない。
【0072】
(D)更に、前記固有の識別情報を読み取り可能な第2の読み取り装置を備え、この第2の読み取り装置は前記登録手段の登録内容を参照可能に構成する。この構成によれば、第2の読み取り手段でも登録内容の参照が可能となり、例えば単一のテーブルで登録手段を実現可能となる。また、前記通信端末の前記第2の読み取り装置に対するかざし操作と所定の条件が満たされたことに応答して、車両の移動制御を行う構成とすることもできる。前記車両の移動制御としては、例えば、エンジンのスタート/ストップ等が挙げられる。なお、前記第2の読み取り装置は運転者が手の届く範囲に設置すれば、運転者の操作性に富む車載システムを構築できる。
【0073】
上記の「運転手の手が届く範囲」としては、例えばハンドル周辺が挙げられ、これによれば一層操作性に富む。また、前記所定の条件は、前記第2の読み取り装置に設けられた操作手段が操作されたこととする構成も考えられる。操作手段を第2の読み取り装置と分離して設けていないので、コスト低減の効果を奏する。
【0074】
(E)そして、前記操作手段の操作に応答して、前記端末装置側に一連の動作を行わせるように構成することもできる。一連の動作とは、例えば、ハンドル付近のリーダーのボタン押下でエンジンスタートした場合、それをトリガとして一連の動作を自動実行させられるようにする。例えば、エンジンスタート→スマホのBluetooth(登録商標)On→スマホのミュージックプレーヤー起動→音楽再生、他には、エンジンスタート→スマホのナビアプリ起動等が挙げられる。この構成によれば、例えばスマホのタッチ操作を行うことがなくなり利便性に富む。なお、上記のエンジンスタート機能は車種によっては、実際の鍵をささないとハンドルロックが解除しない物もあるため考え方を少し変えて、スマートホン(通信端末)をかざしながらでないとエンジンをスタートできない、というようなイモビライザー(車両盗難防止装置)的な使い方にしても良い。
【0075】
(F)上記の車載システムの機能を実現するためのプログラムとすることもできる。これによれば、複数人のそれぞれが所有する端末装置でも車両の制御を行うことを可能とするプログラム等を実現することができる。なお、Qi(非接触充電)機能をハンドル付近のリーダーに搭載しておくと、ケーブル接続しなくても充電動作をさせられるので利便性が向上する。NFCと電波的に干渉する恐れがあるので、最初はQiをOFFにしておき、NFC通信後にメッセージをやりとりし、Qi対応機と判明した後にQiのRFをONするという流れが好ましい。
【発明の効果】
【0076】
本発明によれば、従来よりも使い勝手のよいシステムやプログラムなどを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1】本発明の実施の形態である車載システム1の構成図である。
図2】動作を説明する流れ図である。
図3】表示画面の説明図である。
図4】テーブル22の構築変遷の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
【0079】
図1は本発明の実施形態である車載システム1の構成図である。図面右側には「車外」側に存在する利用者が所有するスマートホン10(通信端末)がある。このスマートホン10(以下単に「スマホ」とも記す)は、記憶部13を備えていて、この記憶部13にはこのスマートホン10に固有の識別子である固有ID14が記憶されている。また、このスマホ10はNFC(Near Field Communication:近距離無線通信装置)12を備えている。更に、不図示の公衆回線網を介して専用のアプリ(アプリケーション:AP)である専用アプリ11をダウンロードしてインストールしている。この専用アプリに対するアイコンはスマホ10の表示画面に表示される。
【0080】
車室内のハンドル右端のダッシュボード上のフロントガラス(又はクオータガラス)付近にはNFC通信用R/W20(読み取り装置)が設置されている。なお、この設置位置は例示にすぎない。このNFC通信用R/W20(読み取り装置)内には、制御部24とテーブル22(登録手段)とが内蔵されていて、スマホ10がかざされた時、その記憶部13に記憶されている固有ID(固有の識別情報)を読み取る。また、制御部24は、不図示のドアの施錠/解錠を行うドアロック制御部40に制御信号を送る。制御信号を受け取ったドアロック制御部40はドアの施錠/解錠の制御を行う。そして、NFC通信用R/W20の上部には押しボタン26が設けられていて、この押しボタン26が押された時には制御部24が検出可能となっている。
【0081】
また、車室内のハンドル周辺(好ましくはハンドル左端)のダッシュボード上で運転者の手が届く位置にはNFC通信用R/W30(第2の読み取り装置)が設置されている。このNFC通信用R/W30(読み取り装置)内には、制御部34が内蔵されていて、スマホ10がかざされた時、その記憶部13に記憶されている固有ID(固有の識別情報)を読み取る。また、制御部34は、NFC通信用R/W20が内蔵するテーブル22の内容を参照可能になっている。更に、制御部34は、不図示のエンジンのスタート/ストップを行うエンジン制御部50に制御信号を送る。制御信号を受け取ったエンジン制御部50はエンジンのスタート/ストップの制御を行う。そして、NFC通信用R/W30の上部には押しボタン36が設けられていて、この押しボタン36が押された時には制御部34が検出可能となっている。
(動作)
(テーブル22の構築処理)
【0082】
次に、図2図3および図4を参照してテーブル22の構築処理を説明する。今、所有者A、ゲストB、ゲストC、利用者Dの4名の登録を行う場合を想定する。なお、以下の動作は制御部24が行う。先ず、所有者の登録を行う必要がある。これには、例えば、スマホ10の専用アプリのボタンを押しながらNFC通信用R/W20にスマホ10をかざし、且つ、押しボタン26を所定時間例えば30秒押すことによって、図4(a)のように所有者の固有ID「ID1」で自動的に「利用態様」が「自由自在」と登録される。他には、FC通信用R/W20にテンキーを設けておき、このテンキーで暗証番号を入力してスマホ10をかざす等が挙げられるがこれはあくまで例示に過ぎない。以降、所有者Aは、テーブル22にその使用態様が「自由自在」として登録される。
【0083】
次に、ゲストBの登録を行う。ゲストBの登録の前には、図2のステップ200のように、スマホ10をNFC通信用R/W20にかざし、その固有IDが所有者として登録された「ID1」と同一であるので、このスマホ10は所有者のものと判定する。次に所有者のアプリ10でパラメータを設定する。まず、図3(a)の示すような表示画面320が表示されるBをゲストとして登録するために、開始ボタン304をタッチしゲストアイコン300をタッチする。すると、図3(b)のような表示画面320となり、時間空欄306と地域空欄308に適切な時間と地域を入力する(この例では「A時間」、「B地域」これが図2のステップ210)。次いで、ステップ220に示すように、所有者のスマホ10をNFC通信用R/W20にかざし、次いで、ステップ230に示すようにゲストBのスマホ10をNFC通信用R/W20にかざす。すると、テーブル22は図4(b)のようになる。つまり、ゲストBの固有ID14が「ID2」となり、これに対応付けて利用態様が「A時間、B地域限定」とテーブル22に登録される。
【0084】
ゲストCの登録も全く同様に行われる。その結果、テーブル22の登録内容は図4(c)に示すようになる。つまり、ゲストCのスマホ10の固有ID「ID3」と利用態様「C時間、D地域限定」とが対応付けて登録される。なお、ゲストCに対しては「C時間、D地域」と入力した場合を想定している。
【0085】
そして、最後に、利用者Dの登録を行う。利用者Dの登録の前には、図2のステップ200のように、スマホ10をNFC通信用R/W20にかざし、その固有IDが所有者として登録された「ID1」と同一であるので、このスマホ10は所有者のものと判定する。次に所有者のアプリ10でパラメータを設定する。まず、図3(a)の示すような表示画面320が表示され、Dを利用者として登録するために、開始ボタン304をタッチし利用者アイコン302をタッチする。すると、今度は、図3(C)のような表示画面320となり、メッセージ310が表示画面320に表示されるので所有者はこれを確認する(これが図2のステップ210)。次いで、ステップ220に示すように、所有者のスマホ10をNFC通信用R/W20にかざす。次いで、ステップ230に示すように利用者Dのスマホ10をNFC通信用R/W20にかざす。すると、テーブル22は図4(d)のようになる。つまり、利用者Dの固有ID14が「ID4」となり、これに対応付けて利用態様が「時間制限無(但しエンスタ不可)」とテーブル22に登録される。
【0086】
つまり、図2に示すように、先ず所有者のスマホ10をNFC通信用R/W20にかざし(ステップ200)、次いで所有者の専用アプリ11でパラメータを設定し(ステップ210)、次いで所有者のスマホ10をNFC通信用R/W20にかざし(ステップ220)、登録したい者(所有者以外)のスマホ10をNFC通信用R/W20にかざす(ステップ230)。この動作を継続して行くとテーブル22のID欄と利用態様欄とが対応付けて登録されたものが増加していくことになる。以上が登録動作である
(所有者の使用時:通常使用時)
【0087】
所有者の通常の使用時には動作は以下のようになる。スマホ10をガラス越しにNFC通信用R/W20にかざす。すると、NFC通信用R/W20は所有者の固有IDを読み取る。制御部24は、テーブル22を参照して固有IDが所有者の固有ID「ID1」であると判定し、制御部24はドアロック制御部40にドアロックを解錠するための制御信号をドアロック制御部40に送る。そして、ドアロック制御部40はドアを解錠する。運転席に座った所有者はスマホ10をNFC通信用R/W30の不図示のホルダーに立てる。すると、NFC通信用R/W30もスマホ10の固有IDを読み取る。制御部34は、テーブル22を参照して、読み取った固有IDは所有者のID「ID1」であると判定する。その結果、押しボタン36が押された場合には、エンジン制御部50にエンジンをスタートさせるための制御信号を送る。そして、エンジン制御部50は、不図示のエンジンを始動させる。なお、押しボタン36を押した場合、スマホ10のブルーツース等を使用してスマホ10の音楽機能を起動させるのも良い。このようにすれば運転者の手間が省けて良い。
【0088】
運転終了時には、再度、押しボタン36を押しエンジンストップの制御信号をエンジン制御部50に送る。これに応じてエンジン制御部50はエンジンを停止する。そして、座席から離れて車室外に出て、ガラス越しにスマホ10をNFC通信用R/W20にかざす。すると、NFC通信用R/W20の制御部24は、スマホ10の固有ID14が読み取り、テーブル22を参照して、登録されているIDであると判定する。そして、制御部24は施錠するための制御信号をドアロック制御部40に送信する。するとドアロック制御部24はドアをロックする。
(ゲスト、利用者の使用時)
【0089】
ゲストは上述した実施形態においてはその利用時間と利用地域が制限されている。そのため、制御部24は「利用時間以内で、且つ、利用地域内」ではない場合には、読み取った固有IDがテーブルに登録されていても、ドアロック制御部40に解錠する旨の制御信号を送信しない。このためドアはスマホ10をかざしても開かない。また、運転中に「利用時間以内」又は「利用地域内」のいずれか一方を満たさなくなった場合にはメッセージを読み上げてまもなく運転不能状態(例えば強制的なエンジン停止)になる旨を通知する。これらの動作を実現するためにはGPS機能や時計機能等を制御部24が備えていればよい。また、利用者の場合には、所有者と同様な動作であるが所有者とは異なる点(例えば、エンジンスタート不能等)がある。
【0090】
以上説明してきたように、この車載システム1にあっては、NFC通信用R/W20(読み取り装置)の制御部24が、複数種類の固有の識別子(固有ID14)とこの複数種類の夫々の固有の識別子に対する車両の利用態様とを登録するテーブル22(登録手段)の登録内容を参照して、読み取った固有の識別子に対する利用態様で車両制御を行う。したがって、複数種類の固有の識別子が登録されていることは、複数人が所有するスマホ10(通信端末)が登録されていることになるので、複数人のそれぞれが所有する通信端末で車両の制御が行えるようになる。
【0091】
しかも、テーブル22(登録手段)の登録内容は、固有の識別子毎に利用態様が異なるように登録されているのであれば、複数人のそれぞれにおいて、車両への制御態様が異なることになる。つまり、テーブル22(登録手段)に、複数の固有の識別子毎を登録し(ペアリングし)、その複数の固有の識別子毎に対して異なる使用態様を登録すれば、「所有者」、「ゲスト」、「利用者」等、段階を設けた異なる態様の車両制御を行えるようになる。なお、上述したシステムの機能は、CPUがROMに記録されたプログラムを実行することによって実現可能である。もちろんその一部又は全部を専用LSIやメモリチップで実現することも可能である。
【0092】
つまり、この発明は、セキュリティ・エンスタ時に、フロントガラスやフロントクオータガラス周辺にNFC(又はFelica(登録商標))リーダを設置しておく。あらかじめスマホ・従来の携帯電話(Felica(登録商標)付き)・Suica(登録商標)カード等を車両側に設置した装置とペアリングさせておき、それを上記車両側装置にかざすと、ドアロックを解除させる。また、ハンドル周辺にも同様のリーダー(押しボタン付き)を設置しておき、さきほど解錠に使用したペアリング付き端末をハンドル周辺のリーダーに乗せた状態で、リーダー側のボタンを押す事で車両のエンジンをかけることができる。
【0093】
メリットとしては、「車両の鍵を持ち歩かなくても良くなる。」、「ペアリング可能台数を複数台としておけば、知人などの同乗者のスマホを車両の鍵とすることができる」等がある。これにより、例えば同乗者が運転者とはぐれてしまった場合でも、同乗者自身のスマホでロック解除できるため、車両に忘れ物をした際等に便利になる。更には、社用車の運行管理に使用できる。
【0094】
より詳細に述べると、ペアリング端末の特定には、NFCやFelica(登録商標)に予め書き込まれている固有ID(IDm)を用いる。スマホとペアリングさせる際には、予め専用アプリをインストールしておき、アプリ内のペアリングボタンを押し、その後に車両側装置にかざすことで、スマホが車両側装置にペアリングメッセージを送出することで認証が完了する。Felica(登録商標)機能の従来型携帯端末や、Suica(登録商標)カード等のアプリをインストールできない端末とペアリングさせる際は、車両側装置のペアリングボタンを押した後、○○秒以内に端末を近づけることで認証を行う。また、ペアリングには複数のレベルを設けておき、例えば「所有者鍵」、「ゲスト鍵」、「利用者鍵」のような形としておく。ゲスト鍵の場合はペアリング後○○時間のみ有効、利用者鍵の場合は有効期限の制限はないが車両側装置の設定変更ができない、などの設定を設ける。(ペアリング時のアプリ又は車両側装置のボタン操作でレベルを設定する)。機能としては、大きく分けて2点、即ち、「ドアロックの施錠/解錠機能」、「エンジンスタート/ストップ機能」が挙げられる。
【0095】
この装置を設置することにより下記のメリットが得られる。「個人使用の場合」には、所有者としては、車の鍵を持ち歩く必要が無くなり、普段から持ち歩いているスマホや携帯端末、Suica(登録商標)/Felica(登録商標)機能内蔵のクレジットカード等を車の鍵代わりに使用することができるため、単純に利便性が向上する。また、知人等を同乗者として外出した際等に、予め同乗者の所有しているスマホをゲスト鍵として登録しておく。これにより、例えばスキー等のレジャー施設において、運転者とはぐれてしまった状態で同乗者が車内に忘れ物をした際などに、同乗者自身の端末でドアロックを解除することができる。
【0096】
「法人利用の場合」には、社員が皆、社用車の鍵を持っていることになるので利便性が増す。また、解錠時やエンジンスタート時・施錠時やエンジンストップ時に、車両側装置内に利用者と時間のデータをログとして保存しておき、後で社用車の管理者がNFC内蔵の管理端末(又は管理用スマホ)をかざして、運行管理に役立てることができる。また、社員の鍵を全員スマホとしておけば、GPS位置情報(または基地局による簡易位置情報)と3G回線(4G回線でも良い)を利用できるので、エンジンスタート時に3G回線を使用してサーバーに利用中メッセージ送出、エンジンストップ時にGPS等で位置情報を確認し、会社駐車場付近でエンジンが止められたと判断されればサーバーに利用終了メッセージを送出することで、どの車両に空きがあるかどこからでも知ることができる。
【0097】
鍵が増える事によるセキュリティリスクが増えるため、自分が管理しているスマホ以外(ゲスト鍵等)で解錠されたり、エンジンがかけられたりした場合には、解錠時に使われたスマホの3G回線経由で所有者のスマホに「ゲスト鍵(○○さんの鍵)で解錠されました」と伝える事で、カーセキュリティのアンサーバックのように所有者に伝える機能を備える。自分のスマホを車両側装置にかざして施錠した場合、例えばAndroid上部の通知領域やウイジェットなどに、「ドアロック」のアイコンを常時表示することで、所有者が「あれ、ドアロックしたっけ?」という時に確認できるようにする(ゲスト鍵で解錠され、3Gでの通知があった際も同様とする)。ロック時にスマホのGPSで位置情報を保存することで、ショッピングモールなどで駐車位置が分からなくなった際のガイドを行う(Google(登録商標)Mapに表示させる等)
(テザリング機能)
また次のような構成を備えるとよい。
制御部24及び制御部34とそれぞれ通信可能に接続された無線制御部を有する無線制御ユニットを備える。無線制御ユニットは、無線制御部と、無線制御部に接続された無線LAN通信部と、無線制御部に接続されたBluetooth通信部と、無線制御部に接続された押し釦スイッチ群である操作入力部と、液晶ディスプレイからなる表示部を備え、車室内に設置される。
制御部24及び制御部34は押しボタン26,36の操作状況を示す操作ログ、NFC通信用R/W20,30での通信内容を含む通信ログ、制御信号の出力状況を示す制御ログを記録する。ログは操作・通信・制御の内容とともにその操作・通信・制御の行われた時刻を各制御部に有する時計部から取得して制御部に有する不揮発性メモリに記録しておく。無線制御部は、無線LAN通信部がスマホ10の無線LAN通信部と接続され、スマホ10のテザリング機能によりインターネット接続が確立した際に、インターネットに接続されたサーバーに対して、制御部24及び制御部34から各制御部の不揮発性メモリに記録された各ログを取得して、各ログを当該サーバーへ送信する機能を有する。
無線LAN通信部及びBluetooth通信部は、それぞれ予めペアリングしたスマホ10の各通信部との通信を可能とする一般的な構成としている。
そして、スマホ10は、ペアリング済みのBluetooth通信部との接続ができた際に、スマホ10の有するテザリング機能をオンにする制御を行う。
こうした構成により、ユーザーによってスマホ10のテザリング機能をオンする必要がなくなる。例えばスマホ10を所持して単に車両に近づくだけでスマホ10のテザリング機能を自動的にオンさせることも可能となる。スマホ10はテザリング機能がオンの状態の場合、バッテリの持ちが非常に悪くなるが、このようにすれば、テザリング機能を常時オンにすることなく、かつ、いちいち車両に乗り込む際に、テザリング機能をオフからオンに切り替える手間も無くなるという優れた効果が得られる。
スマホ10のテザリング機能は、スマホ10の有する無線LAN機能によって無線LAN通信部と通信を行う機能と、スマホ10の4G接続機能によりインターネットと接続する通信を行う構成とするとよく、両者を相互に中継するルータとしての機能を備える。
なお、Bluetoothのペアリングは、操作入力部のBluetoothペアリング用押し釦スイッチが押下された場合に開始し、探索可能状態にある周囲の機器の一覧を表示部に表示して、その中から接続相手を操作入力部に備えるキーボードのカーソルキーによって選択入力する構成とするとよい。
また、スマホ10の無線LAN機能のSSIDと暗号化キーは予め操作入力部に備えるキーボードから入力して設定して記憶しておきスマホ10のペアリングがオンになったことで、探索される識別子に記憶されたスマホ10のものが現れた場合に、当該スマホ10との無線LAN接続を行うようにしている。
なお、すでに他の無線LAN機器と無線LAN通信部とが通信をしている際に、ペアリング済みの携帯端末が検出された場合には、無線LANの接続相手を当該ペアリングした携帯端末へ変更する構成としてもよい。例えば、Bluetoothのペアリングに用いる情報と無線LANの接続に用いる情報とを対応づけて記憶しておき、この対応関係から、Bluetoothのペアリングがされた携帯端末の無線LANの接続に用いる情報を用いて、無線LANの接続相手を変更する構成とするとよい。
しかし、すでに他の無線LAN機器と前記システムとが通信をしている際に、前記ペアリング済みのスマホ10が現れた場合には、無線LANの接続相手を当該ペアリングした携帯端末へ変更しない構成とすると特によい。このような構成を備える場合、スマホ10はペアリング済みのBluetooth通信部のIDが現れた場合であっても、スマホ10の有するテザリング機能をオンにする制御をしない構成とするとよい。
さらにスマホ10は、ペアリング済みのBluetooth接続部のIDが検出されなくなった場合に、スマホ10のテザリング機能をオフにする制御を行う構成とするとよい。
このようにすれば、例えば、スマホ10を所持して車外へ出て車から離れた場合など、車載側装置から離れた場合に、携帯端末のテザリングを自動でオフにすることができる。テザリング機能がオンになったままとなることなく、かつ、いちいち車両に降りる際に、テザリング機能をオンからオフに切り替える手間も無くなるという優れた効果が得られる。
無線制御ユニットは、エンジンがオンになっている際には車両側から電源の供給を受け、エンジンがオフになっている際には車両側から電源の供給を受けない構成であって車両側から電源の供給を受けた場合には、無線制御ユニットが動作する構成とするとよい。
このようにすれば、エンジンをオンにすると例えば搭乗者の所持するスマホ10と前記システムとのペアリングの確認が行え、スマホ10は自動的にテザリングがオンになる。一方、スマホ10は、ペアリング済みのBluetooth接続部のIDが検出されなくなった場合に、スマホ10の有するテザリング機能をオフにする制御を行う機能も備える構成においては、エンジンをオフにすれば、自動的にスマホ10のテザリングがオフになる。
なお、Bluetoothによる接続機能は、BluetoothのSPP (Serial Port Profile)やDUN (Dial-up Networking Profile)プロファイルのように、通信用の接続機能としてもよいが、特に、HSP (Headset Profile)や、HFP (Hands-Free Profile)や、A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)のような音声用の接続機能とするとよい。特に、前記システムがマイクまたはスピーカの少なくともいずれか一方と接続ないし、少なくともいずれか一方を備える構成とするとよく、スマホ10から送信される音声を前記システムで受信してスピーカから出力したり、マイクで取得した車内の音声を前記システムからスマホ10へ送信したりする構成を備えるとよい。
なお、上述した構成にかぎらず、無線制御ユニットは、制御部24及び制御部34とは接続されない独立した車載可能な機器として構成してもよい。
例えば、無線制御ユニットを備えるレーダー探知機と、スマホ10(スマートフォン)を備える構成とするとよい。例えば、レーダー探知機内にBluetooth通信部とWiFi通信部とを備え、Bluetooth通信部はあらかじめスマホ10とペアリングしておく。また、スマホ10側にはあらかじめ上述した機能を備えた専用アプリをインストールしておく。専用アプリは、Bluetooth接続検出機能とテザリングON/OFF制御機能を備える。エンジンONすると、スマホ10とレーダー探知機がBluetoothで接続される。スマホ10側はBluetoothによりレーダーが接続されたと判定したら、自動でテザリングをON状態に切り替える。エンジンがOFFされると、Bluetoothの接続が切れるため、自動でテザリングをOFFに切り替える。
レーダー探知機において、無線LANのテザリング機能を使用することにより、GPSデータ更新を行う事ができるものがある。しかし従来のものは、「ガレージや庭などで無線LANを受信できれば、起動時に自動更新します」とされており、ガレージに無線LANの電波が届かない場合も充分に考えられる(月極駐車場利用者など)。その場合、ユーザーによるテザリング機能ON/OFFが必要となり、手間と考えられるし、テザリング常時ONでは電池持ちが非常に悪くなるという問題があるが、上述した構成によれば、こうした問題を解決できる。
各実施形態の内容の構成要素、課題を解決するための手段に記載の要素や思想を適用した要素は、任意に組み合わせて実施形態とするとよい。
【符号の説明】
【0098】
10 スマートフォン(スマホ)
11 専用アプリ
12 NFC
20 NFC通信用R/W
22 テーブル
24 制御部
26 押しボタン
30 NFC通信用R/W
34 制御部
36 押しボタン
40 ドアロック制御部
50 エンジン制御部

図1
図2
図3
図4