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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054351
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】通信システムで端末の接続制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0836 20240101AFI20240409BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240409BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20240409BHJP
   H04W 74/0838 20240101ALI20240409BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240409BHJP
【FI】
H04W74/0836
H04W72/232
H04W8/26
H04W74/0838
H04W72/1273
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024021408
(22)【出願日】2024-02-15
(62)【分割の表示】P 2020561872の分割
【原出願日】2020-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0029311
(32)【優先日】2019-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0031317
(32)【優先日】2019-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0034647
(32)【優先日】2019-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0045553
(32)【優先日】2019-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0046726
(32)【優先日】2019-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0050969
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0054561
(32)【優先日】2019-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0058665
(32)【優先日】2019-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0064538
(32)【優先日】2019-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0098338
(32)【優先日】2019-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0099010
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0102362
(32)【優先日】2019-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0118359
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0118971
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0119970
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0029217
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】596099882
【氏名又は名称】エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ジェ フン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】2段階ランダムアクセス手続きによる端末の接続制御方法を提供する。
【解決手段】通信システムにおいて、端末は、基地局から受信した2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報に基づいてRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG-Aを基地局に伝送し、RAプリアンブルが伝送された無線資源の情報およびあらかじめ設定されたオフセットを使ってRA-RNTIを決定する。端末は、決定されたRN-RNTIを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することによってRA MSG-Bの資源割当情報を含むDCIを前記基地局から受信し、DCIに含まれた資源割当情報によって指示される資源を通じてRA MSG-Bを基地局から受信する。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムで端末の動作方法であって、
2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報を基地局から受信する段階;
前記設定情報に基づいてRA(random access)プリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG(message)-Aを前記基地局に伝送する段階;
前記RAプリアンブルが伝送された無線資源の情報およびあらかじめ設定されたオフセットを使ってRA-RNTI(random access-radio network temporary identifier)を決定する段階;
前記RN-RNTIを使ってPDCCH(physical downlink control channel)モニタリング動作を遂行することによってRA MSG-Bの資源割当情報を含むDCI(downlink control information)を前記基地局から受信する段階;および
前記DCIに含まれた資源割当情報によって指示される資源を通じて前記RA MSG-Bを前記基地局から受信する段階を含む、端末の動作方法。
【請求項2】
前記2段階ランダムアクセス手続きのための前記RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIと異なって設定される、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項3】
前記RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIに前記あらかじめ設定されたオフセットを適用することによって決定される、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項4】
前記あらかじめ設定されたオフセットは前記基地局から受信される、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項5】
前記PDCCHモニタリング動作はRAR(random access response)ウインドウ内で遂行される、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項6】
前記2段階ランダムアクセス手続きがCFRA(contention free random access)方式で遂行される場合、前記設定情報は前記端末のために専用として割当された前記RA MSG-Aの伝送資源情報を含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項7】
通信システムで基地局の動作方法であって、
2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報を端末に伝送する段階;
前記設定情報を使ってモニタリング動作を遂行することによってRA(random access)プリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG(message)-Aを前記端末から受信する段階;
前記RAプリアンブルが受信された無線資源の情報およびあらかじめ設定されたオフセットを使ってRA-RNTI(random access-radio network temporary identifier)を決定する段階;
前記RN-RNTIを使ってRA MSG-Bの資源割当情報を含むDCI(downlink control information)に対するスクランブリング(scrambling)動作を遂行する段階;
スクランブリングされたDCIを前記端末に伝送する段階;および
前記DCIに含まれた資源割当情報によって指示される資源を使って前記RA MSG-Bを前記端末に伝送する段階を含む、基地局の動作方法。
【請求項8】
前記RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIに前記あらかじめ設定されたオフセットを適用することによって決定される、請求項7に記載の基地局の動作方法。
【請求項9】
前記基地局の動作方法は、
前記あらかじめ設定されたオフセットを前記端末に伝送する段階をさらに含む、請求項7に記載の基地局の動作方法。
【請求項10】
前記スクランブリングされたDCIはRAR(random access response)ウインドウ内で前記端末に伝送される、請求項7に記載の基地局の動作方法。
【請求項11】
前記2段階ランダムアクセス手続きがCFRA(contention free random access)方式で遂行される場合、前記設定情報は前記端末のために専用として割当された前記RA MSG-Aの伝送資源情報を含む、請求項7に記載の基地局の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信システムで端末の接続技術に関し、さらに詳細には、高い周波数帯域を使う通信システムにおける競争および非競争基盤の接続制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術の発展とともに多様な無線通信技術が開発されている。代表的な無線通信技術として、3GPP(3rd generation partnership project)標準で規定されたLTE(long term evolution)、NR(new radio)等がある。LTEは4G(4th Generation)無線通信技術のうちの一つの無線通信技術であり得、NRは5G(5th Generation)無線通信技術のうちの一つの無線通信技術であり得る。
【0003】
4G通信システム(例えば、LTEを支援する通信システム)の商用化後に急増する無線データの処理のために、4G通信システムの周波数帯域(例えば、6GHz以下の周波数帯域)だけでなく、4G通信システムの周波数帯域より高い周波数帯域(例えば、6GHz以上の周波数帯域)を使う5G通信システム(例えば、NRを支援する通信システム)が考慮されている。5G通信システムはeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)およびmMTC(massive Machine Type Communication)を支援することができる。
【0004】
一方、急増するデータを処理するためにミリメートル周波数帯域(例えば、6~90GHz周波数帯域)が使われ得る。高い周波数帯域(例えば、ミリメートル周波数帯域)で電波の経路減衰および反射による受信信号の性能の劣化によって、スモール(small)基地局が使われ得る。ミリメートル周波数帯域を支援する通信システムにおいて、無線プロトコルのすべての機能を支援するスモール基地局の代わりに「複数の遠隔無線送受信ブロック(例えば、RRH(remote radio head))と一つの集中された基底帯域処理機能ブロック」が配置され得る。
【0005】
すなわち、無線プロトコルのすべての機能は、機能分離(functional split)方式によって遠隔無線送受信ブロックと基底帯域処理機能ブロックで分散支援され得る。機能分離技法が使われる場合、複数の送受信点(transmission and reception point;TRP)によって通信システムが構成され得る。複数の送受信点はキャリアアグリゲーション(carrier aggregation)方式、二重連結(dual connectivity)方式、重なり伝送(duplication transmission)方式などを使って通信を遂行することができる。機能分離方式、キャリアアグリゲーション方式、二重連結方式、バイキャスティング(bi-casting)方式、重なり伝送方式などを支援する通信システムで端末の接続手続き(例えば、ランダムアクセス手続き)を効率的に遂行するための方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、通信システムで端末の動作状態に応じて接続を制御するための方法および装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の第1実施例に係る端末の動作方法は、2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報を基地局から受信する段階、前記設定情報に基づいてRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG-Aを前記基地局に伝送する段階、および前記RA MSG-Aに対する応答であるRA MSG-Bを前記基地局から受信する段階を含み、前記RA MSG-Bは一つ以上のMACサブPDUを含み、前記一つ以上のMACサブPDUそれぞれはMACサブヘッダーを含み、前記MACサブヘッダーはMACサブPDUのタイプを指示する第1指示子および/または第2指示子を含む。
【0008】
ここで、前記RAペイロードのためのMCSレベルを指示する情報を含むシステム情報を前記基地局から受信する段階をさらに含むことができ、前記RAペイロードは前記システム情報によって指示される前記MCSレベルに基づいて伝送され得る。
【0009】
ここで、前記第1指示子は前記MACサブPDUがBIを含む第1タイプ-MACサブPDU、前記MACサブPDUがフォールバックRARを含む第2タイプ-MACサブPDU、または前記MACサブPDUが成功的なRARを含む第3タイプ-MACサブPDUであることを指示することができる。
【0010】
ここで、前記第1指示子の大きさは2ビットであり得、前記2ビットのうち最初のビットは前記第1タイプ-MACサブPDUまたは前記第2タイプ-MACサブPDUを指示することができ、前記2ビットのうち2番目のビットは前記第3タイプ-MACサブPDUを指示することができる。
【0011】
ここで、前記端末の動作方法は、前記RA MSG-Bに含まれた前記第1指示子が前記第1タイプ-MACサブPDUを指示する場合、前記RA MSG-Bに含まれた前記BIに基づいて前記2段階ランダムアクセス手続きまたは4段階ランダムアクセス手続きを遂行する段階をさらに含むことができる。
【0012】
ここで、前記端末の動作方法は、前記RA MSG-Bに含まれた前記第1指示子が前記第2タイプ-MACサブPDUを指示する場合、4段階ランダムアクセス手続きによるRA MSG3を前記基地局に伝送する段階をさらに含むことができる。
【0013】
ここで、前記RA MSG3は前記フォールバックRARに含まれたULグラントによって指示される資源を使って伝送され得る。
【0014】
ここで、前記フォールバックRARを含む前記RA MSG-Bは4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2のフォーマットに基づいて生成され得る。
【0015】
ここで、前記第1指示子が前記第3タイプ-MACサブPDUを指示する場合、前記2段階ランダムアクセス手続きは終了され得る。
【0016】
ここで、前記第2指示子の大きさは1ビットであり得、前記第2指示子はMAC SDU(例えば、データまたは制御情報)を含む第4タイプ-MACサブPDUが存在するかを指示することができる。
【0017】
ここで、前記RA MSG-Bが前記RAプリアンブルの伝送終了時点からRARウインドウ内に受信される場合、前記2段階ランダムアクセス手続きで競争が解消されたものと判断され得る。
【0018】
ここで、前記MACサブヘッダーは他のMACサブPDUが存在するかを指示する第3指示子をさらに含むことができる。
【0019】
前記目的を達成するための本発明の第2実施例に係る基地局の動作方法は、2段階ランダムアクセス手続きのための2段階-設定情報を端末に伝送する段階、4段階ランダムアクセス手続きのための4段階-設定情報を前記端末に伝送する段階、前記2段階-設定情報および前記4段階-設定情報を使ってモニタリング動作を遂行することによってメッセージ1を前記端末から受信する段階、および前記メッセージ1が前記2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Aである場合、一つ以上のMACサブPDUを含むRA MSG-Bを前記端末に伝送する段階を含み、前記一つ以上のMACサブPDUそれぞれはMACサブヘッダーを含み、前記MACサブヘッダーはMACサブPDUのタイプを指示する第1指示子を含む。
【0020】
ここで、前記基地局の動作方法は、前記RA MSG-Aに含まれたRAペイロードのためのMCSレベルを指示する情報を含むシステム情報を前記端末に伝送する段階をさらに含むことができる。
【0021】
ここで、前記第1指示子は前記MACサブPDUがBIを含む第1タイプ-MACサブPDU、前記MACサブPDUがフォールバックRARを含む第2タイプ-MACサブPDU、または前記MACサブPDUが成功的なRARを含む第3タイプ-MACサブPDUであることを指示することができる。
【0022】
ここで、前記基地局の動作方法は、前記RA MSG-Bに含まれた前記第1指示子が前記第2タイプ-MACサブPDUを指示する場合、前記フォールバックRARに含まれたULグラントによって指示される資源を通じて前記4段階ランダムアクセス手続きによるRA MSG3を前記端末から受信する段階をさらに含むことができる。
【0023】
ここで、前記フォールバックRARを含む前記RA MSG-Bは前記4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2のフォーマットに基づいて生成され得る。
【0024】
ここで、前記RA MSG-Bが前記RAプリアンブルの伝送終了時点からRARウインドウ内に前記端末で受信され、前記RA MSG-Bに含まれた前記第1指示子が前記第3タイプ-MACサブPDUを指示する場合、前記2段階ランダムアクセス手続きは終了され得る。
【0025】
ここで、前記一つ以上のMACサブPDUのうち一つのMACサブPDUは制御情報またはデータを含むMAC SDUを含むことができ、前記MAC SDUを含む前記一つのMACサブPDUのためのRNTIは前記BI、前記フォールバックRAR、または前記成功的なRARを含む他のMACサブPDUのためのRNTIと独立的に設定され得る。
【0026】
ここで、前記MACサブヘッダーは他のMACサブPDUが存在するかを指示する第3指示子をさらに含むことができる。
【0027】
前記目的を達成するための本発明の第3実施例に係る端末の動作方法は、2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報を基地局から受信する段階、前記設定情報に基づいてRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG-Aを前記基地局に伝送する段階、前記RAプリアンブルが伝送された無線資源の情報およびあらかじめ設定されたオフセットを使ってRA-RNTIを決定する段階、前記RN-RNTIを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することによってRA MSG-Bの資源割当情報を含むDCIを前記基地局から受信する段階、および前記DCIに含まれた資源割当情報によって指示される資源を通じて前記RA MSG-Bを前記基地局から受信する段階を含む。
【0028】
ここで、前記2段階ランダムアクセス手続きのための前記RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIと異なって設定され得る。
【0029】
ここで、前記RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIに前記あらかじめ設定されたオフセットを適用することによって決定され得る。
【0030】
ここで、前記あらかじめ設定されたオフセットは前記基地局から受信され得る。
【0031】
ここで、前記PDCCHモニタリング動作はRARウインドウ内で遂行され得る。
【0032】
ここで、前記2段階ランダムアクセス手続きがCFRA方式で遂行される場合、前記設定情報は前記端末のために専用として割当された前記RA MSG-Aの伝送資源情報を含むことができる。
【0033】
前記目的を達成するための本発明の第4実施例に係る基地局の動作方法は、2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報を端末に伝送する段階、前記設定情報を使ってモニタリング動作を遂行することによってRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG-Aを前記端末から受信する段階、前記RAプリアンブルが受信された無線資源の情報およびあらかじめ設定されたオフセットを使ってRA MSG-B送受信のためのRA-RNTIを決定する段階、前記RN-RNTIを使ってRA MSG-Bの資源割当情報を含むDCIに対するスクランブリング動作を遂行する段階、スクランブリングされたDCIを前記端末に伝送する段階、および前記DCIに含まれた資源割当情報によって指示される資源を使って前記RA MSG-Bを前記端末に伝送する段階を含む。
【0034】
ここで、前記RA MSG-B送受信のためのRA-RNTIは、4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIに前記あらかじめ設定されたオフセットを適用することによって決定され得る。
【0035】
ここで、前記基地局の動作方法は、前記あらかじめ設定されたオフセットを前記端末に伝送する段階をさらに含むことができる。
【0036】
ここで、前記スクランブリングされたDCIはRARウインドウ内で前記端末に伝送され得る。
【0037】
ここで、前記2段階ランダムアクセス手続きがCFRA方式で遂行される場合、前記設定情報は前記端末のために専用として割当された前記RA MSG-Aの伝送資源情報を含むことができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によると、通信システムは2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きをすべて支援することができる。端末は第1遂行条件を満足する場合に2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができ、第2遂行条件を満足する場合に4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。2段階ランダムアクセス手続きのRA(random access)MSG-Aと4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG1はRAプリアンブルインデックスまたは伝送資源に基づいて区別され得る。
【0039】
2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Bの送受信のために使われるRA-RNTI(radio network temporary identifier)は、4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2の送受信のために使われるRA-RNTIと異なって設定され得る。端末はRA-RNTIを使ってRA MSG-BまたはRA MSG2を基地局から受信することができる。RA MSG-BのMAC(medium access control)サブヘッダーは該当RA MSG-Bのタイプを指示する指示子を含むことができる。端末は指示子に基づいてRA MSG-Bのタイプを確認することができる。したがって、ランダムアクセス手続きが効率的に遂行され得、通信システムの性能は向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】通信システムの第1実施例を図示した概念図
図2】通信システムを構成する通信ノードの第1実施例を図示したブロック図
図3】通信システムの第2実施例を図示した概念図
図4】統合通信システムの第1実施例を図示した概念図
図5】統合通信システムの第2実施例を図示した概念図
図6】通信システムでビームフォーミング基盤の通信方法の第1実施例を図示した概念図
図7】通信システムで帯域幅部分(BWP)の設定方法の第1実施例を図示した概念図
図8】通信システムで端末の動作状態の第1実施例を図示した概念図
図9】通信システムでランダムアクセス手続きの第1実施例を図示したフローチャート
図10】通信システムでランダムアクセス手続きの第2実施例を図示したフローチャート
図11】通信システムでRA MSG-Aの伝送方法の第1実施例を図示した概念図
図12a】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第1実施例を図示した概念図
図12b】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第2実施例を図示した概念図
図12c】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第1実施例を図示した概念図
図12d】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第2実施例を図示した概念図
図12e】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第3実施例を図示した概念図
図12f】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第4実施例を図示した概念図
図13a】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第5実施例を図示した概念図
図13b】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第6実施例を図示した概念図
図13c】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第7実施例を図示した概念図
図14a】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第8実施例を図示した概念図
図14b】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第9実施例を図示した概念図
図14c】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第10実施例を図示した概念図
図15】通信システムでランダムアクセス手続きの第3実施例を図示したタイミング図
図16a】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第3実施例を図示した概念図
図16b】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第4実施例を図示した概念図
図16c】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第11実施例を図示した概念図
図16d】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第12実施例を図示した概念図
図16e】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第13実施例を図示した概念図
図16f】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第14実施例を図示した概念図
図16g】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第15実施例を図示した概念図
図17a】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第5実施例を図示した概念図
図17b】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第6実施例を図示した概念図
図17c】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第7実施例を図示した概念図
図17d】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第8実施例を図示した概念図
図17e】ランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第9実施例を図示した概念図
図17f】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第16実施例を図示した概念図
図17g】ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第17実施例を図示した概念図
図18】通信システムでランダムアクセス手続きの第3実施例を図示したフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0042】
第1、第2等の用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した記載された項目の組み合わせまたは複数の関連した記載された項目のうちいずれかの項目を含む。
【0043】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されていたりまたは接続されていたりしてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0044】
本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0045】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0046】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。本発明の説明において、全体的な理解を助けるために図面上同じ構成要素については同じ参照符号を使用し、同じ構成要素について重複する説明は省略する。
【0047】
本発明に係る実施例が適用される通信システム(communication system)が説明される。本発明に係る実施例が適用される通信システムは下記に説明された内容に限定されず、本発明に係る実施例は多様な通信システムに適用され得る。ここで、通信システムは通信ネットワーク(network)と同じ意味で使われ得る。
【0048】
図1は、通信システムの第1実施例を図示した概念図である。
【0049】
図1を参照すると、通信システム100は複数の通信ノード110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含むことができる。複数の通信ノードは3GPP(3rd generation partnership project)標準で規定された4G通信(例えば、LTE(long term evolution)、LTE-A(advanced))、5G通信(例えば、NR(new radio))等を支援することができる。4G通信は6GHz以下の周波数帯域で遂行され得、5G通信は6GHz以下の周波数帯域だけでなく6GHz以上の周波数帯域で遂行され得る。
【0050】
例えば、4G通信および5G通信のために複数の通信ノードは、CDMA(code division multiple access)基盤の通信プロトコル、WCDMA(wideband CDMA)基盤の通信プロトコル、TDMA(time division multiple access)基盤の通信プロトコル、FDMA(frequency division multiple access)基盤の通信プロトコル、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)基盤の通信プロトコル、Filtered OFDM基盤の通信プロトコル、CP(cyclic prefix)-OFDM基盤の通信プロトコル、DFT-s-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM)基盤の通信プロトコル、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)基盤の通信プロトコル、SC(single carrier)-FDMA基盤の通信プロトコル、NOMA(Non-orthogonal Multiple Access)、GFDM(generalized frequency division multiplexing)基盤の通信プロトコル、FBMC(filter bank multi-carrier)基盤の通信プロトコル、UFMC(universal filtered multi-carrier)基盤の通信プロトコル、SDMA(Space Division Multiple Access)基盤の通信プロトコルなどを支援することができる。
【0051】
また、通信システム100はコアネットワーク(core network)をさらに含むことができる。通信システム100が4G通信を支援する場合、コアネットワークはS-GW(serving-gateway)、P-GW(PDN(packet data network)-gateway)、MME(mobility management entity)等を含むことができる。通信システム100が5G通信を支援する場合、コアネットワークはUPF(user plane function)、SMF(session management function)、AMF(access and mobility management function)等を含むことができる。
【0052】
一方、通信システム100を構成する複数の通信ノード110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6それぞれは次のような構造を有することができる。
【0053】
図2は、通信システムを構成する通信ノードの第1実施例を図示したブロック図である。
【0054】
図2を参照すると、通信ノード200は少なくとも一つのプロセッサ210、メモリ220およびネットワークと連結されて通信を遂行する送受信装置230を含むことができる。また、通信ノード200は入力インターフェース装置240、出力インターフェース装置250、保存装置260等をさらに含むことができる。通信ノード200に含まれたそれぞれの構成要素はバス(bus)270により連結されて互いに通信を遂行することができる。
【0055】
ただし、通信ノード200に含まれたそれぞれの構成要素は、共通バス270ではなくプロセッサ210を中心に個別インターフェースまたは個別バスを通じて連結されてもよい。例えば、プロセッサ210はメモリ220、送受信装置230、入力インターフェース装置240、出力インターフェース装置250および保存装置260のうち少なくとも一つと専用インターフェースを通じて連結されてもよい。
【0056】
プロセッサ210はメモリ220および保存装置260のうち少なくとも一つに保存されたプログラム命令(program command)を実行することができる。プロセッサ210は中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、または本発明の実施例に係る方法が遂行される専用のプロセッサを意味し得る。メモリ220および保存装置260それぞれは揮発性保存媒体および不揮発性保存媒体のうち少なくとも一つで構成され得る。例えば、メモリ220は読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)およびランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうち少なくとも一つで構成され得る。
【0057】
再び図1を参照すると、通信システム100は複数の基地局(base stations)110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含むことができる。基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2および端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含む通信システム100は、「アクセスネットワーク」と指称され得る。第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれはマクロセル(macro cell)を形成することができる。第4基地局120-1および第5基地局120-2それぞれはスモールセル(small cell)を形成することができる。第1基地局110-1のセルカバレッジ(cell coverage)内に第4基地局120-1、第3端末130-3および第4端末130-4が属し得る。第2基地局110-2のセルカバレッジ内に第2端末130-2、第4端末130-4および第5端末130-5が属し得る。第3基地局110-3のセルカバレッジ内に第5基地局120-2、第4端末130-4、第5端末130-5および第6端末130-6が属し得る。第4基地局120-1のセルカバレッジ内に第1端末130-1が属し得る。第5基地局120-2のセルカバレッジ内に第6端末130-6が属し得る。
【0058】
ここで、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、ノードB(NodeB)、高度化ノードB(evolved NodeB)、BTS(base transceiver station)、無線基地局(radio base station)、無線トランシーバー(radio transceiver)、アクセスポイント(access point)、アクセスノード(node)、RSU(road side unit)、RRH(radio remote head)、TP(transmission point)、TRP(transmission and reception ooint)、eNB、gNBなどと指称され得る。
【0059】
複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6それぞれは、UE(user equipment)、ターミナル(terminal)、アクセスターミナル(access terminal)、モバイルターミナル(mobile terminal)、ステーション(station)、加入者ステーション(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、携帯加入者ステーション(portable subscriber station)、ノード(node)、デバイス(device)、IoT(Internet of Thing)装置、搭載装置(mounted module/device/terminalまたはon board device/terminalなど)などと指称され得る。
【0060】
一方、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは互いに異なる周波数帯域で動作することができ、または同じ周波数帯域で動作することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、理想的バックホールリンク(ideal backhaul link)または非(non)理想的バックホールリンクを通じて連結され得、理想的バックホールリンクまたは非理想的バックホールリンクを通じて情報を交換することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは理想的バックホールリンクまたは非理想的バックホールリンクを通じてコアネットワークと連結され得る。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれはコアネットワークから受信した信号を該当端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6に伝送することができ、該当端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6から受信した信号をコアネットワークに伝送することができる。
【0061】
また、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれはMIMO伝送(例えば、SU(single user)-MIMO、MU(multi user)-MIMO、大規模(massive)MIMOなど)、CoMP(coordinated multipoint)伝送、CA(carrier aggregation)伝送、非免許帯域(unlicensed band)で伝送、端末間の直接通信(device to device communication、D2D)(またはProSe(proximity services))等を支援することができる。ここで、複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6それぞれは基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2と対応する動作、基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2により支援される動作を遂行することができる。例えば、第2基地局110-2はSU-MIMO方式に基づいて信号を第4端末130-4に伝送することができ、第4端末130-4はSU-MIMO方式によって第2基地局110-2から信号を受信することができる。または第2基地局110-2はMU-MIMO方式に基づいて信号を第4端末130-4および第5端末130-5に伝送することができ、第4端末130-4および第5端末130-5それぞれはMU-MIMO方式によって第2基地局110-2から信号を受信することができる。
【0062】
第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれはCoMP方式に基づいて信号を第4端末130-4に伝送することができ、第4端末130-4はCoMP方式によって第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3から信号を受信することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2それぞれは、自身のセルカバレッジ内に属した端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6とCA方式に基づいて信号を送受信することができる。第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれは第4端末130-4と第5端末130-5間のD2Dを制御することができ、第4端末130-4および第5端末130-5それぞれは第2基地局110-2および第3基地局110-3それぞれの制御によってD2Dを遂行することができる。
【0063】
次に、通信システムで無線インターフェースの設定および管理方法が説明される。通信ノードの中で、第1通信ノードで遂行される方法(例えば、信号の伝送または受信)が説明される場合にも、これに対応する第2通信ノードは第1通信ノードで遂行される方法と相応する方法(例えば、信号の受信または伝送)を遂行することができる。すなわち、端末の動作が説明された場合に、これに対応する基地局は端末の動作と相応する動作を遂行することができる。その反対に、基地局の動作が説明された場合に、これに対応する端末は基地局の動作と相応する動作を遂行することができる。
【0064】
一方、通信システムで基地局は通信プロトコルのすべての機能(例えば、遠隔無線送受信機能、基底帯域(baseband)処理機能)を遂行することができる。または通信プロトコルのすべての機能のうち遠隔無線送受信機能は、TRP(transmission reception point)(例えば、f(flexible)-TRP)によって遂行され得、通信プロトコルのすべての機能の中で基底帯域処理機能はBBU(baseband unit)ブロックによって遂行され得る。TRPはRRH(remote radio head)、RU(radio unit)、TP(transmission point)等であり得る。BBUブロックは少なくとも一つのBBUまたは少なくとも一つのDU(digital unit)を含むことができる。BBUブロックは「BBUプール(pool)」、「集中化された(centralized)BBU」等と指称され得る。TRPは有線フロントホール(fronthaul)リンクまたは無線フロントホールリンクを通じてBBUブロックに連結され得る。バックホールリンクおよびフロントホールリンクで構成される通信システムは次の通りであり得る。通信プロトコルの機能分離(function split)技法が適用される場合、TRPはBBUの一部の機能またはMAC(medium access control)/RLC(radio link control)の一部の機能を選択的に遂行することができる。
【0065】
図3は、通信システムの第2実施例を図示した概念図である。
【0066】
図3を参照すると、通信システムはコアネットワークおよびアクセスネットワークを含むことができる。4G通信を支援するコアネットワークはMME、S-GW、P-GWなどを含むことができる。5G通信を支援するコアネットワークはAMF310-1、UPF310-2、PDN-GW310-3等を含むことができる。アクセスネットワークはマクロ基地局320、スモール基地局330、TRP350-1、350-2、端末360-1、360-2、360-3、360-4、360-5等を含むことができる。マクロ基地局320またはスモール基地局330はコアネットワークの終端ノードと有線バックホールを通じて連結され得る。TRP350-1、350-2は通信プロトコルのすべての機能の中で遠隔無線送受信機能を支援することができ、TRP350-1、350-2のための基底帯域処理機能はBBUブロック340で遂行され得る。BBUブロック340はアクセスネットワークまたはコアネットワークに属し得る。通信システムに属した通信ノード(例えば、MME、S-GW、P-GW、AMF、UPF、PDN-GW、マクロ基地局、スモール基地局、TRP、端末、BBUブロック)は図2に図示された通信ノード200と同一または同様に構成され得る。
【0067】
マクロ基地局320は有線バックホールリンクまたは無線バックホールリンクを使ってコアネットワーク(例えば、AMF310-1、UPF310-2、MME、S-GW)に連結され得、通信プロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)に基づいて端末360-3、360-4に通信サービスを提供することができる。スモール基地局330は有線バックホールリンクまたは無線バックホールリンクを使ってコアネットワーク(例えば、AMF310-1、UPF310-2、MME、S-GW)に連結され得、通信プロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)に基づいて第5端末360-5に通信サービスを提供することができる。
【0068】
BBUブロック340はAMF310-1、UPF310-2、MME、S-GW、またはマクロ基地局320に位置することができる。またはBBUブロック340はAMF310-1、UPF310-2、MME、S-GW、およびマクロ基地局320それぞれと独立的に位置することができる。例えば、BBUブロック340はマクロ基地局320とAMF310-1(またはUPF310-2)の間の論理機能ブロックで構成され得る。BBUブロック340は複数のTRP350-1、350-2を支援することができ、有線フロントホールリンクまたは無線フロントホールリンクを使って複数のTRP350-1、350-2それぞれに連結され得る。すなわち、BBUブロック340とTRP350-1、350-2間のリンクは「フロントホールリンク」と指称され得る。
【0069】
第1TRP350-1は有線フロントホールリンクまたは無線フロントホールリンクを通じてBBUブロック340に連結され得、通信プロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)に基づいて第1端末360-1に通信サービスを提供することができる。第2TRP350-2は有線フロントホールリンクまたは無線フロントホールリンクを通じてBBUブロック340に連結され得、通信プロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)に基づいて第2端末360-2に通信サービスを提供することができる。
【0070】
下記で説明される実施例において、アクセスネットワーク、xHaulネットワークおよびコアネットワークを含む通信システムは「統合(integration)通信システム」と指称され得る。統合通信システムに属した通信ノード(例えば、MME、S-GW、P-GW、AMF、UPF、BBUブロック、DU(distributed unit)、CU(central unit)、基地局、TRP、端末など)は図2に図示された通信ノード200と同一または同様に構成され得る。xHaulネットワークに属した通信ノードはxHaulリンクを使って連結され得、xHaulリンクはバックホールリンクまたはフロントホールリンクであり得る。
【0071】
また、統合通信システムのUPF(またはS-GW)は基地局とパケット(例えば、制御情報、データ)を交換するコアネットワークの終端通信ノードを指称し得、統合通信システムのAMF(またはMME)は端末の無線接続区間(またはインターフェース)で制御機能を遂行するコアネットワークの通信ノードを指称し得る。ここで、バックホールリンク、フロントホールリンク、xHaulリンク、DU、CU、BBUブロック、S-GW、MME、AMF、およびUPFそれぞれは、RAT(radio access technology)による通信プロトコルの機能(例えば、xHaulネットワークの機能、コアネットワークの機能)によって異なる用語で指称され得る。
【0072】
図4は、統合通信システムの第1実施例を図示した概念図である。
【0073】
図4を参照すると、統合通信システムはアクセスネットワーク、xHaulネットワークおよびコアネットワークを含むことができる。xHaulネットワークはアクセスネットワークとコアネットワークの間に位置することができ、アクセスネットワークとコアネットワーク間の通信を支援することができる。統合通信システムに属した通信ノードは図2に図示された通信ノード200と同一または同様に構成され得る。アクセスネットワークはTRP430、端末440等を含むことができる。xHaulネットワークは複数の通信ノード420-1、420-2、420-3を含むことができる。xHaulネットワークを構成する通信ノードは「DU」または「CU」と指称され得る。xHaulネットワークでDU420-1、420-2とCU420-3は無線xHaulリンクを使って連結され得、マルチホップ(multi-hop)方式に基づいて連結され得る。コアネットワークはUPF/AMF410-1(またはS-GW/MME)、PDN-GW410-2等を含むことができる。UPF/AMF410-1はUPFとAMFを含む通信ノードを指称し得、S-GW/MMEはS-GWとMMEを含む通信ノードを指称し得る。BBUブロック450はUPF/AMF410-1に位置することができ、有線リンクを通じてCU420-3と連結され得る。
【0074】
xHaulネットワークの第1DU420-1は有線リンクを使ってTRP430に連結され得る。または第1DU420-1はTRP430に統合されるように構成され得る。第2DU420-2は無線リンク(例えば、無線xHaulリンク)を使って第1DU420-1およびCU420-3それぞれに連結され得、CU420-3は有線リンクを使ってコアネットワークの終端通信ノード(例えば、UPF/AMF410-1)と連結され得る。xHaulネットワークでコアネットワークの終端通信ノードと連結されるCU420-3は「アグリゲーター(aggregator)」と指称され得る。アグリゲーターの機能はUPF/AMF410-1によって遂行され得る。
【0075】
DU420-1、420-2とCU420-3間の通信はアクセスプロトコル(例えば、端末440とTRP430(またはマクロ基地局、スモール基地局)間の通信のために使われる通信プロトコル)と他のxHaulリンクのための通信プロトコル(以下、「xHaulプロトコル」という)を使って遂行され得る。xHaulプロトコルが適用されたパケットはxHaulリンクを通じてコアネットワークおよびアクセスネットワークそれぞれに伝送され得る。ここで、パケットは制御情報、データなどを指示することができる。
【0076】
TRP430はアクセスプロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)を使って端末440に通信サービスを提供することができ、有線リンクを使って第1DU420-1に連結され得る。TRP430は通信プロトコルのすべての機能の中で遠隔無線送受信機能を支援することができ、TRP430のための基底帯域処理機能はBBUブロック450で遂行され得る。遠隔無線送受信機能を遂行するTRP430と基底帯域処理機能を遂行するBBUブロック450間のリンク(例えば、「TRP430-第1DU420-1-第2DU420-2-CU420-3-BBUブロック450(またはUPF/AMF410-1)」のリンク)は「フロントホールリンク」と指称され得る。例えば、基底帯域処理機能を遂行するBBUブロック450の位置によりフロントホールリンクは異なって設定され得る。
【0077】
図5は、統合通信システムの第2実施例を図示した概念図である。
【0078】
図5を参照すると、統合通信システムはアクセスネットワーク、xHaulネットワークおよびコアネットワークを含むことができる。xHaulネットワークはアクセスネットワークとコアネットワークの間に位置することができ、アクセスネットワークとコアネットワーク間の通信を支援することができる。統合通信システムに属した通信ノードは図2に図示された通信ノード200と同一または同様に構成され得る。アクセスネットワークはマクロ基地局530、スモール基地局540、TRP550、端末560-1、560-2、560-3等を含むことができる。xHaulネットワークは複数の通信ノード520-1、520-2、520-3、520-4、520-5、520-6を含むことができる。xHaulネットワークを構成する通信ノードは「DU」または「CU」と指称され得る。xHaulネットワークでDU520-1、520-2、520-3、520-4、520-5とCU520-6は無線xHaulリンクを使って連結され得、マルチホップ方式に基づいて連結され得る。BBUブロック570はCU/DU520-1、520-2、520-3、520-4、520-5、520-6のうち一つに位置することができる。例えば、BBUブロック570は第5DU520-5に位置することができる。コアネットワークはUPF/AMF510-1(またはS-GW/MME)、PDN-GW510-2等を含むことができる。UPF/AMF510-1はUPFとAMFを含む通信ノードを指称し得、S-GW/MMEはS-GWとMMEを含む通信ノードを指称し得る。
【0079】
xHaulネットワークの第1DU520-1は有線リンクを使ってマクロ基地局530に連結され得るか、マクロ基地局530に統合されるように構成され得る。xHaulネットワークの第2DU520-2は有線リンクを使ってスモール基地局540に連結され得るか、スモール基地局540に統合されるように構成され得る。xHaulネットワークの第4DU520-4は有線リンクを使ってTRP550に連結され得るか、TRP550に統合されるように構成され得る。
【0080】
xHaulネットワークのCU520-6は有線リンクを使ってコアネットワークの終端通信ノード(例えば、UPF/AMF510-1)と連結され得る。コアネットワークの終端通信ノードと連結されるCU520-6は「アグリゲーター」と指称され得る。CU/DU520-1、520-2、520-3、520-4、520-5、520-6間の通信はxHaulプロトコルを使って遂行され得る。xHaulプロトコルが適用されたパケット(例えば、データ、制御情報)はxHaulリンクを通じてコアネットワークおよびアクセスネットワークそれぞれに伝送され得る。
【0081】
マクロ基地局530はアクセスプロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)を使って第1端末560-1に通信サービスを提供することができ、有線リンクを使って第1DU520-1に連結され得る。マクロ基地局530はxHaulネットワークを通じてコアネットワークに連結され得、「マクロ基地局530-第1DU520-1-CU520-6-UPF/AMF510-1」のリンクは「バックホールリンク」と指称され得る。スモール基地局540はアクセスプロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)を使って第2端末560-2に通信サービスを提供することができ、有線リンクを使って第2DU520-2に連結され得る。スモール基地局540はxHaulネットワークを通じてコアネットワークに連結され得、「スモール基地局540-第2DU520-2-第3DU520-3-CU520-6-UPF/AMF510-1」のリンクは「バックホールリンク」と指称され得る。
【0082】
TRP550はアクセスプロトコル(例えば、4G通信プロトコル、5G通信プロトコル)を使って第3端末560-3に通信サービスを提供することができ、有線リンクを使って第4DU520-4に連結され得る。TRP550は通信プロトコルのすべての機能の中で遠隔無線送受信機能を支援することができ、TRP550のための基底帯域処理機能はBBUブロック570で遂行され得る。遠隔無線送受信機能を遂行するTRP550と基底帯域処理機能を遂行するBBUブロック570間のリンク(例えば、「TRP550-第4DU520-4-BBUブロック570(または第5DU520-5)」のリンク)は「フロントホールリンク」と指称され得、BBUブロック570とUPF/AMF510-1間のリンク(例えば、「BBUブロック570(または第5DU520-5)-CU520-6-UPF/AMF510-1」のリンク)は「バックホールリンク」と指称され得る。例えば、基底帯域処理機能を遂行するBBUブロック570の位置によりフロントホールリンクは異なって設定され得る。
【0083】
一方、図4および図5を参照すると、機能分離技法が適用される場合、CU420-3、520-6およびDU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5は互いに異なる機能を遂行することができる。CU420-3、520-6はNR通信システムのgNB-CUであり得、DU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5はNR通信システムのgNB-DUであり得る。CU420-3、520-6は一つ以上のDU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5の動作を制御することができ、RRC(radio resource control)機能、SDAP(service data adaptation protocol)機能および/またはPDCP(packet data convergence protocol)機能を遂行する論理ノード(logical node)であり得る。DU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5はRLC(radio link control)機能、MAC(medium access control)機能および/またはPHY(physical)機能(例えば、一部のPHY機能)を遂行する論理ノードであり得る。
【0084】
一つのDU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5は一つ以上のセルを支援することができ、一つのセルは一つのDU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5を支援することができる。DU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5の動作(例えば、一部の動作)はCU420-3、520-6により制御され得、DU420-1、420-2、520-1、520-2、520-3、520-4、520-5とCU420-3、520-6間の通信はF1インターフェースを通じて遂行され得る。
【0085】
機能分離のためのノードの構成、役割および/または属性によりDU420-1、520-1、520-2、520-4とCU420-3、520-6間の連結区間に中継のためのDU420-2、520-3、520-5が存在し得る。この場合、DU420-1、520-1、520-2、520-4とDU420-2、520-3、520-5間に中継リンクが形成され得る。DU420-1、520-4はTRP430、550と無線または有線で連結され得る。DU520-1、520-2は基地局530、540と統合して構成され得る。
【0086】
図6は、通信システムでビームフォーミング(beamforming)基盤の通信方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0087】
図6を参照すると、通信システムは基地局611、612、613、端末621、622等を含むことができ、通信システムに属した通信ノード(例えば、基地局、端末)はビームフォーミング方式で通信を遂行することができる。例えば、基地局611、612、613は複数のビーム(例えば、ビーム#1~4)を使って通信を遂行することができ、端末621、622は複数のビーム(例えば、ビーム#1~4)を使って通信を遂行することができる。
【0088】
第1端末621の動作状態は第1基地局611と連結設定が完了した状態であり得る。例えば、第1端末621の動作状態はRRC(radio resource control)連結(connected)状態またはRRCインアクティブ(inactive)状態であり得る。または第1端末621は第1基地局611のサービス領域内でRRC休止(idle)状態で動作することができる。第2端末622の動作状態は第2基地局612または第3基地局613と連結設定が完了した状態であり得る。例えば、第2端末622の動作状態はRRC連結状態またはRRCインアクティブ状態であり得る。または第2端末622は第2基地局612または第3基地局613のサービス領域内でRRC休止状態で動作することができる。
【0089】
基地局611、612、613は移動性機能を支援することができ、これにより、基地局611、612、613間に端末621、622の移動性が保障され得る。基地局611、612、613内で最適なビームを選定するために端末621、622から受信された信号が使われ得る。
【0090】
第1基地局611と第1端末621間にビームペア(例えば、送信ビーム(ビーム#3)-受信ビーム(ビーム#2))が設定され得、ビームペアを使って通信サービスが提供され得る。ここで、受信ビームは第1端末621の受信方向であり得る。第1基地局611と第1端末621間の無線チャネルの品質の変化によりビームペアが再設定され得る。例えば、第1基地局611の送信ビームはビーム#3からビーム#2またはビーム#4に変更され得、第1端末621の受信ビーム(例えば、受信方向)はビーム#2からビーム#1、ビーム#3、またはビーム#4に変更され得る。
【0091】
また、第2基地局612と第2端末622間にビームペアが設定され得、ビームペアを使って通信サービスが提供され得る。第2基地局612と第2端末622間の無線チャネルの品質の変化および/または第2端末622の動きにより、第2端末622はハンドオーバー手続きを遂行することによって第3基地局613に接続され得、第3基地局613と第2端末622間のビームペアが設定され得る。すなわち、ビームペアの変更のために、ハンドオーバー手続き基盤の移動性支援機能および無線資源管理機能が遂行され得る。
【0092】
移動性支援機能および無線資源管理機能を遂行するために、基地局は同期信号(例えば、SS/PBCH(synchronization signal/physical broadcast channel)ブロック)および/または参照信号を伝送することができる。多重ヌメロロジー(numerology)を支援するために、互いに異なる長さを有するシンボルを支援するフレームフォーマットが設定され得る。この場合、端末は初期(initial)ヌメロロジー、デフォルト(default)ヌメロロジー、またはデフォルトシンボルの長さによるフレームで同期信号および/または参照信号のモニタリング動作を遂行することができる。初期ヌメロロジーおよびデフォルトヌメロロジーそれぞれはUE-共通探索空間(UE-common search space)が設定された無線資源に適用されるフレームフォーマット、NR通信システムのCORESET(control resource set)#0が設定された無線資源に適用されるフレームフォーマット、および/またはNR通信システムでセルを識別できる同期シンボルバースト(synchronization symbol burst)が伝送される無線資源に適用されるフレームフォーマットに適用され得る。
【0093】
フレームフォーマットは無線(radio)フレーム(またはサブフレーム)でサブキャリア間隔(spacing)、制御チャネル(例えば、CORESET)、シンボル、スロット、および/または参照信号のための設定パラメータの情報(例えば、設定パラメータの値、オフセット(offset)、インデックス(index)、識別子(identifier)、範囲(range)、周期(period)、間隔(interval)、デュレーション(duration))を意味し得る。基地局はシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使ってフレームフォーマットを端末に通知することができる。
【0094】
基地局と連結された端末は該当基地局によって設定された資源を使って参照信号(例えば、アップリンク専用参照信号)を該当基地局に伝送することができる。例えば、アップリンク専用参照信号はSRS(sounding reference signal)を含むことができる。また、基地局と連結された端末は該当基地局によって設定された資源で参照信号(例えば、ダウンリンク専用参照信号)を該当基地局から受信することができる。ダウンリンク専用参照信号はCSI-RS(channel state information-reference signal)、PT-RS(phase tracking-reference signal)、DM-RS(demodulation-reference signal)等であり得る。基地局および端末それぞれは参照信号に基づいて設定ビーム(configured beam)または活性化ビーム(active beam)に対するモニタリングを通じてのビーム管理動作を遂行することができる。
【0095】
例えば、第1基地局611は通信サービス領域内に位置した第1端末621が自身を探索してダウンリンクの同期維持動作、ビーム設定動作、またはリンクモニタリング動作を遂行できるように、同期信号および/または参照信号を伝送することができる。第1基地局611(例えば、サービス基地局)と連結された第1端末621は、第1基地局611から連結設定および無線資源管理のための物理階層の無線資源設定情報を受信することができる。物理階層の無線資源設定情報はLTE通信システムおよび/またはNR通信システムでRRC制御メッセージに含まれた設定パラメータであり得る。例えば、無線資源設定情報は、PhysicalConfigDedicated、PhysicalCellGroupConfig、PDCCH-Config(Common)、PDSCH-Config(Common)、PDCCH-ConfigSIB1、ConfigCommon、PUCCH-Config(Common)、PUSCH-Config(Common)、BWP-DownlinkCommon、BWP-UplinkCommon、ControlResourceSet、RACH-ConfigCommon、RACH-ConfigDedicated、RadioResourceConfigCommon、RadioResourceConfigDedicated、ServingCellConfig、ServingCellConfigCommonなどを含むことができる。
【0096】
無線資源設定情報は基地局(または伝送周波数)のフレームフォーマットによる信号(または無線資源)の設定周期(または割当周期)、伝送のための時間資源割当情報、伝送のための周波数資源割当情報、伝送時期(または割当時期)等のパラメータ値を含むことができる。多重ヌメロロジーを支援するために、基地局(または伝送周波数)のフレームフォーマットは、一つの無線フレーム内で複数のサブキャリア間隔によって互いに異なるシンボルの長さを有するフレームフォーマットを意味し得る。例えば、一つの無線フレーム(例えば、10msの長さを有するフレーム)内でミニスロット、スロット、およびサブフレームそれぞれを構成するシンボル個数は互いに異なり得る。
【0097】
[基地局の伝送周波数およびフレームフォーマットの設定情報]
伝送周波数の設定情報:基地局のすべての伝送キャリア(例えば、セル単位の伝送周波数)、帯域幅部分(bandwidth part;BWP)、基地局の伝送周波数の間の伝送基準時間または時間差(time difference)情報(例えば、同期信号の伝送基準時間(または時間差)を指示する伝送周期またはオフセットパラメータ)等
フレームフォーマットの設定情報:サブキャリア間隔によって互いに異なるシンボルの長さを有するミニスロット、スロット、およびサブフレームの設定パラメータ
【0098】
[ダウンリンク参照信号(例えば、CSI-RS、共通(common)RSなど)の設定情報]
共通RSの設定情報は基地局(またはビーム)のカバレッジで共通に適用される参照信号の伝送周期、伝送位置、コードシークエンス、マスキング(masking)シークエンス(またはスクランブリング(scrambling)シークエンス)等の設定パラメータ
【0099】
[アップリンク制御信号の設定情報]
SRS、アップリンクビームスイーピング(またはビームモニタリング)のための参照信号、アップリンクのグラント-フリー(grant-free)のための無線資源(またはプリアンブル)等
【0100】
[ダウンリンク制御チャネル(例えば、PDCCH(physical downlink control channel))の設定情報]
PDCCH復調のための参照信号、ビーム共通参照信号(例えば、ビームカバレッジ内のすべての端末が受信可能な参照信号)、ビームスイーピング(またはビームモニタリング)のための参照信号、チャネル推定用参照信号など
【0101】
[アップリンク制御チャネル(例えば、PUCCH(physical uplink control channel))の設定情報]
【0102】
[スケジューリング要請(scheduling request)信号の設定情報]
【0103】
[HARQ(hybrid automatic repeat request)手続きでフィードバック(例えば、ACK(acknowledgement)またはNACK(negative ACK))伝送資源の設定情報]
【0104】
[アンテナポートの個数、アンテナの配列に対する情報、ビームフォーミング(beamforming)適用のためのビーム構成および/またはビームインデックスマッピング情報]
【0105】
[ビームスイーピング(またはビームモニタリング)のためのダウンリンク信号および/またはアップリンク信号(またはアップリンクアクセスチャネル資源)の設定情報]
【0106】
[ビーム設定動作、ビーム復旧(recovery)動作、ビーム再設定(reconfiguration)動作、無線リンク再樹立(re-establishment)動作、同じ基地局でビーム変更動作、他の基地局へのハンドオーバー手続きをトリガリングするビームの受信信号、前述した動作の制御タイマーなどの設定情報]
【0107】
多重ヌメロロジーを支援するために互いに異なるシンボルの長さを支援する無線フレームフォーマットで、前述した情報を構成するパラメータの設定周期(または割当周期)、時間資源割当情報、周波数資源割当情報、伝送時期、および/または割当時期は対応するシンボル長さ(またはサブキャリア間隔)に応じて設定された情報であり得る。
【0108】
下記の実施例において、「Resource-Config情報」は物理階層の無線資源設定情報のうち一つ以上のパラメータを含む制御メッセージであり得る。また、「Resource-Config情報」は制御メッセージによって伝達される情報要素(information element)(またはパラメータ)の属性および/または設定値(または範囲)を意味し得る。制御メッセージによって伝達される情報要素(またはパラメータ)は基地局(またはビーム)のカバレッジ全体で共通(common)に適用される無線資源設定情報または特定端末(または特定端末グループ)に専用(dedicated)に割当される無線資源設定情報であり得る。
【0109】
「Resource-Config情報」に含まれる設定情報は一つの制御メッセージまたは設定情報の属性により互いに異なる制御メッセージを通じて伝送され得る。ビームインデックス情報は送信ビームのインデックスと受信ビームのインデックスを明確に区分されるように表現しないこともある。例えば、ビームインデックス情報は該当ビームインデックスとマッピングまたは関連した(associated)参照信号またはビーム管理のためのTCI(transmission configuration indicator)状態のインデックス(または識別子)を使って表現され得る。
【0110】
したがって、RRC連結状態で動作する第1端末621は第1端末621と第1基地局611間に設定されたビーム(例えば、ビームペア)を通じて通信サービスを受けることができる。例えば、第1基地局611のビーム#3と第1端末621のビーム#2を使って通信サービスが提供される場合、第1端末621は第1基地局611のビーム#3を通じて伝送される同期信号および/または参照信号を使って無線チャネルの探索動作またはモニタリング動作を遂行することができる。ここで、「通信サービスがビームを通じて提供されること」は「一つ以上の設定ビームのうち活性化ビームを通じてパケットが送受信されること」を意味し得る。NR通信システムで「ビームが活性化すること」は「設定された(configured)TCI状態が活性化すること」を意味し得る。
【0111】
端末621はRRC休止状態またはRRCインアクティブ状態で動作することができる。この場合、端末621はシステム情報または共通(common)Resource-Config情報から獲得されたパラメータを使ってダウンリンクチャネルの探索動作(例えば、モニタリング動作)を遂行することができる。また、RRC休止状態またはRRCインアクティブ状態で動作する端末621はアップリンクチャネル(例えば、ランダムアクセスチャネルまたは物理階層アップリンク制御チャネルなど)を使って接続を試みることができる。または端末621はアップリンクチャネルを使って制御情報を伝送することができる。
【0112】
端末621はRLM(radio link monitoring)動作を遂行することによって無線リンクの問題(problem)を感知または検出(detect)することができる。ここで、「無線リンクの問題が検出されたこと」は「無線リンクに対する物理階層の同期設定または維持に異常があるということ」を意味し得る。例えば、「無線リンクの問題が検出されたこと」は「あらかじめ設定された時間の間に基地局611と端末621間の物理階層の同期が合わないのが検出されたこと」を意味し得る。無線リンクの問題が検出された場合、端末は無線リンクの復旧動作を遂行することができる。無線リンクが復旧されない場合、端末はRLF(radio link failure)を宣言することができ、無線リンクの再樹立(re-establishment)手続きを遂行することができる。
【0113】
RLM動作による無線リンクの物理階層問題の検出手続き、無線リンクの復旧手続き、無線リンクの失敗検出(または宣言)手続き、および無線リンクの再樹立手続きは無線リンクを構成する無線プロトコルの階層(layer)1(例えば、物理階層)、階層2(例えば、MAC階層、RLC階層、PDCP階層など)および/または階層3(例えば、RRC階層)の機能によって遂行され得る。
【0114】
端末の物理階層はダウンリンク同期信号(例えば、PSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronization signal)、SS/PBCHブロック)および/または参照信号(reference signal)を受信することによって無線リンクをモニタリングすることができる。この場合、参照信号は基地局共通(common)参照信号、ビーム共通参照信号、または端末(または端末グループ)特定(specific)参照信号(例えば、端末(または端末グループ)に割当された専用(dedicated)参照信号)であり得る。ここで、共通参照信号は該当基地局またはビームのカバレッジ(またはサービス領域)内に位置したすべての端末のチャネル推定動作のために使われ得る。専用参照信号は基地局またはビームのカバレッジ内の特定端末または特定端末グループのチャネル推定動作のために使われ得る。
【0115】
したがって、基地局またはビーム(例えば、基地局と端末間の設定ビーム)が変更される場合、ビーム管理のための専用参照信号は変更され得る。基地局と端末間の設定パラメータに基づいてビームは変更され得る。設定ビームに対する変更手続きが要求され得る。「NR通信システムでビームが変更されること」は「TCI状態のインデックス(または識別子)が他のTCI状態のインデックスに変更されること」、「TCI状態を新しく設定すること」、または「TCI状態を活性化状態に変更すること」を意味し得る。基地局は共通参照信号の設定情報を含むシステム情報を端末に伝送することができる。端末はシステム情報に基づいて共通参照信号を獲得することができる。ハンドオーバー手続き、同期再設定(reconfiguration)手続き、または連結再設定手続きにおいて、基地局は共通参照信号の設定情報を含む専用制御メッセージを端末に伝送することができる。
【0116】
基地局と端末間のサービス連続性を提供するために、基地局がサービスを提供するために複数のビームを一つの端末に割当する方法は考慮され得る。例えば、図6に図示された実施例で、基地局611、612、613は端末621、622に複数のビームを割当することができる。基地局611は端末621にビーム#2~#4を割当することができる。基地局612は端末622にビーム#3および#4を割当することができる。複数のビームの割当手続きは端末の移動速度、移動方向、位置情報、無線チャネルの品質、および/またはビームの干渉などを考慮して遂行され得る。例えば、端末621の移動速度が遅い場合、基地局611は連続したビーム#2および#3を端末621に割当することができる。端末621の移動速度が速い場合、基地局611は連続しないビーム#2および#4を端末621に割当することができる。
【0117】
基地局612はビーム#3および#4を端末622に割当することができ、ビーム#3および#4を使って端末622にサービスを提供することができる。この場合、端末622は基地局612のカバレッジから基地局613のカバレッジに移動することができる。基地局612のセル(またはセクター)が基地局613のセル(またはセクター)と異なる場合、端末622はハンドオーバー手続きを遂行することができる。ハンドオーバー手続きで、基地局612は基地局613のビーム設定情報(例えば、ビーム#1および#2の設定情報)を含むハンドオーバー(または移動性)制御メッセージを端末622に伝送することができる。端末622は基地局612から基地局613のビーム設定情報を受信することができる。
【0118】
ビーム設定情報はビームモニタリング動作またはビーム測定動作の結果により設定された送信ビームおよび/または受信ビームのインデックス、各ビームの設定情報(例えば、送信電力、ビーム幅、垂直角度、水平角度等)、各ビームの送信および/または受信タイミング情報(例えば、サブフレームインデックス、スロットインデックス、ミニスロットインデックス、シンボルインデックス、オフセット)、各ビームの参照信号の設定情報(例えば、シークエンス、インデックス)等を含むことができる。複数のビームを割当するために、基地局612、613と端末622間に複数のビームの設定情報、端末の移動状態情報(例えば、移動速度、移動方向、位置情報など)、ビームモニタリング(または測定)結果などを含む制御メッセージが送受信され得る。ここで、制御メッセージはハンドオーバー遂行のための制御シグナリングメッセージであり得る。
【0119】
基地局612はビーム#3および#4を端末622に割当することができ、ビーム#3および#4を使ってサービスを端末622に提供することができる。この場合、端末622は基地局612のカバレッジから基地局613のカバレッジに移動することができる。基地局612のセル(またはセクター)が基地局613のセル(またはセクター)と同じである場合、セル内(intra-cell)で伝送ノードの変更手続きが遂行され得る。この場合、基地局612、613は機能分離が適用された伝送ノード(例えば、RRH、TRP)であり得る。例えば、基地局612、613は物理階層(すなわち、PHY階層)、MAC階層、RLC階層、PDCP階層、適応階層(adaptation layer)、およびRRC階層の中で一部の階層の機能を支援することができる。ここで、適応階層はPDCP階層より上位階層であり得る。適応階層はQoSフロー(flow)とデータDRB(data radio bearer)間のマッピング(mapping)機能および/またはダウンリンク(またはアップリンク)パケットに対するQoSフロー識別子のマーキング(marking)機能を遂行することができる。
【0120】
同じセルに属した基地局612、613が無線プロトコル階層の中でRRC階層を除いた一部の階層の機能を支援する場合、端末622はRRC階層の制御メッセージの交換なしにMAC階層の制御メッセージ(例えば、MAC CE(control element)または制御(control)PDU(protocol data unit))等)を交換することによって、基地局612から基地局613への変更手続きを遂行することができる。
【0121】
基地局の変更のための制御メッセージの生成/伝送/受信機能を遂行する階層は基地局612、613に含まれた階層によって決定され得る。例えば、基地局612、613が「物理階層からMAC階層まで」または「物理階層からRLC階層まで」含む場合、基地局の変更のための制御メッセージはMAC階層(またはRLC階層)より上位階層によって生成/伝送/受信され得る。基地局612、613と端末622のMAC機能(またはMAC機能およびRLC機能)はリセット(reset)された後に新しく設定され得る。
【0122】
「基地局612、613がMAC階層の一部の機能のみを支援する場合」または「基地局612、613が物理階層の機能のみを支援する場合」、基地局の変更のための制御メッセージはMAC階層によって生成/伝送/受信され得る。基地局の変更手続きは基地局612、613と端末622のMAC機能のリセットなしに遂行され得る。
【0123】
基地局の変更手続きにおいて、基地局を区分するための情報は基地局612、613に含まれた階層に応じてRRC階層の制御メッセージ、MAC階層の制御メッセージ、または物理階層制御チャネルを使って端末622に伝達され得る。実施例でRRC階層の制御メッセージは「RRC制御メッセージ」または「RRCメッセージ」と指称され得、MAC階層の制御メッセージは「MAC制御メッセージ」または「MACメッセージ」と指称され得、物理階層制御チャネルは「PHY制御チャネル」、「PHY制御メッセージ」、または「PHYメッセージ」と指称され得る。
【0124】
ここで、基地局を区分するための情報は基地局識別子、参照信号情報、参照シンボル情報、設定ビーム(configured beam)情報、および設定TCI状態情報のうち一つ以上を含むことができる。参照信号情報(または参照シンボル情報)は基地局別に割当された参照信号の設定情報(例えば、無線資源、シークエンス、インデックス)および/または端末に割当された専用参照信号の設定情報(例えば、無線資源、シークエンス、インデックス)を含むことができる。
【0125】
ここで、参照信号の無線資源情報は時間ドメイン資源情報(例えば、フレームインデックス、サブフレームインデックス、スロットインデックス、シンボルインデックス)および周波数ドメイン資源情報(例えば、サブキャリアの相対的または絶対的位置を指示するパラメータ)を含むことができる。参照信号の無線資源を指示するパラメータはRE(resource element)インデックス、資源集合インデックス、RB(resource block)インデックス、サブキャリアインデックスなどであり得る。RBインデックスはPRB(physical resource block)インデックスまたはCRB(common resource block)インデックスであり得る。
【0126】
下記の実施例において、参照信号情報は参照信号の伝送周期情報、シークエンス情報(例えば、コードシークエンス)、マスキング情報(例えば、スクランブリング情報)、無線資源情報、および/またはインデックス情報を含むことができる。参照信号識別子は複数の参照信号情報それぞれを区別するために使われるパラメータ(例えば、資源ID、資源集合ID)を意味し得る。参照信号情報は参照信号の設定情報を意味し得る。
【0127】
設定ビーム情報は設定ビームインデックス(または識別子)、設定TCI状態インデックス(または識別子)、各ビームの設定情報(例えば、送信電力、ビーム幅、垂直角度、水平角度)、各ビームの送信および/または受信タイミング情報(例えば、サブフレームインデックス、スロットインデックス、ミニスロットインデックス、シンボルインデックス、オフセット)、各ビームに対応する参照信号情報、および参照信号識別子のうち一つ以上を含むことができる。
【0128】
実施例で基地局は空中に設置された基地局であり得る。例えば、基地局は無人航空機(例えば、ドローン(drone))、有人航空機、または衛星に設置され得る。
【0129】
端末はRRCメッセージ、MACメッセージ、およびPHYメッセージのうち一つ以上を通じて基地局から基地局の設定情報(例えば、基地局の識別情報)を受信することができ、設定情報に基づいてビームモニタリング動作、無線接続(access)動作、および/または制御(またはデータ)パケットの送受信動作を遂行する基地局を確認することができる。
【0130】
複数のビームが設定された場合、基地局と端末間の通信は複数のビームを使って遂行され得る。この場合、ダウンリンクビームの個数はアップリンクビームの個数と同じであり得る。またはダウンリンクビームの個数はアップリンクビームの個数と異なり得る。例えば、ダウンリンクビームの個数は2個以上であり得、アップリンクビームの個数は1個であり得る。
【0131】
複数のビームが設定された場合、基地局と端末間の通信は複数のビームの中で一部のビームを使って遂行され得、残りのビームは予備(reserve)ビームまたは候補(candidate)ビームとして設定され得る。例えば、制御情報およびデータは予備ビームおよび/または候補ビームを通じて伝送されないこともある。複数のビームはプライマリ(primary)ビーム、セカンダリ(secondary)ビーム、および予備ビーム(または候補ビーム)に分類され得る。NR通信システムで「複数のビームを設定すること」は「設定TCI状態ID(identifier)をプライマリTCI状態ID、セカンダリTCI状態ID、および予備TCI状態IDに区分して設定すること」を意味し得る。
【0132】
例えば、プライマリビーム(例えば、プライマリTCI状態IDに関するビーム)はデータおよび制御情報の送受信が可能なビームを意味し得る。セカンダリビーム(例えば、セカンダリTCI状態IDに関するビームまたは非活性(deactivated)TCI状態IDに関するビーム)は制御情報を除いたデータの送受信が可能なビームを意味し得る。「制御情報が除外されること」は「物理階層、階層2(例えば、MAC階層、RLC階層、PDCP階層)、および/または階層3(例えば、RRC階層)による制御シグナリングが階層別に制限されること」、「物理階層、階層2、および/または階層3の機能により制御シグナリングが部分的に制限されること」または「制御メッセージの種類によって制御シグナリングが制限されること」を意味し得る。
【0133】
制御メッセージ(例えば、RRCメッセージ、MACメッセージ、PHYメッセージ)は不連続送受信動作(例えば、DRX(discontinue reception)動作、DTX(discontinue transmission)動作)、再伝送動作、連結設定/管理動作、測定/報告動作、ページング動作、および/または接続動作のために使われる制御メッセージであり得る。
【0134】
予備(または候補)ビーム(例えば、予備TCI状態IDに関するビームまたは非活性(deactivated)TCI状態IDに関するビーム)はデータおよび/または制御情報の送受信のために使われなくてもよい。予備(または候補)ビームは基地局および/または端末のビームマッチング(または設定)のためのビームモニタリング動作および測定/報告動作のために使われるビームであり得る。
【0135】
したがって、予備(または候補)ビームに対する測定結果はプライマリビームまたはセカンダリビームを通じて報告され得る。予備(または候補)ビームに対する測定/報告動作はあらかじめ設定されたパラメータに基づいて遂行され得る。または予備(または候補)ビームに対する測定/報告動作は端末の判断またはイベント条件によって遂行され得る。予備(または候補)ビームに対する測定/報告動作は周期的または非周期的に遂行され得る。
【0136】
予備(または候補)ビームに対する測定動作(例えば、ビームモニタリング動作)の結果は物理階層制御チャネル(例えば、PUCCH)および/またはMACメッセージ(例えば、MAC CE、制御PDU)を通じて報告され得る。ここで、ビームモニタリング動作の結果は一つ以上のビーム(またはビームグループ)に対する測定結果であり得る。例えば、ビームモニタリング動作の結果は基地局のビームスイーピング動作によるビーム(またはビームグループ)に対する測定結果であり得る。
【0137】
基地局は端末からビーム測定動作またはビームモニタリング動作の結果を獲得することができ、ビーム測定動作またはビームモニタリング動作の結果に基づいてビームの属性またはTCI状態の属性を変更することができる。ビームは属性によりプライマリビーム、セカンダリビーム、予備(または候補)ビーム、活性ビーム、および非活性ビームに分類され得る。TCI状態は属性によりプライマリTCI状態、セカンダリTCI状態、予備(または候補)TCI状態、サービス(serving)TCI状態、設定TCI状態、活性TCI状態、および非活性TCI状態に分類され得る。プライマリTCI状態およびセカンダリTCI状態それぞれは活性TCI状態およびサービスTCI状態と仮定され得る。予備(または候補)TCI状態は非活性TCI状態または設定TCI状態と仮定され得る。
【0138】
ビーム(またはTCI状態)属性の変更手続きはRRC階層および/またはMAC階層によって制御され得る。ビーム(またはTCI状態)属性の変更手続きがMAC階層によって制御される場合、MAC階層はビーム(またはTCI状態)属性の変更に関する情報を上位階層に通知することができる。ビーム(またはTCI状態)属性の変更に関する情報はMACメッセージおよび/または物理階層制御チャネル(例えば、PDCCH)を通じて端末に伝送され得る。ビーム(またはTCI状態)属性の変更に関する情報はDCI(downlink control information)またはUCI(uplink control information)に含まれ得る。ビーム(またはTCI状態)属性の変更に関する情報は別途の指示子またはフィールドで表現され得る。
【0139】
端末はビーム測定動作またはビームモニタリング動作の結果に基づいてTCI状態の属性変更を要請することができる。端末はTCI状態の属性変更を要請する制御情報(またはフィードバック情報)をPHYメッセージ、MACメッセージ、およびRRCメッセージのうち一つ以上を使って基地局に伝送することができる。TCI状態の属性変更を要請する制御情報(またはフィードバック情報、制御メッセージ、制御チャネル)は前述した設定ビーム情報のうち一つ以上を使って構成され得る。
【0140】
ビーム(またはTCI状態)の属性変更は「活性ビームから非活性ビームへの変更」、「非活性ビームから活性ビームへの変更」、「プライマリビームからセカンダリビームへの変更」、「セカンダリビームからプライマリビームへの変更」、「プライマリビームから予備(または候補)ビームへの変更」、または「予備(または候補)ビームからプライマリビームへの変更」を意味し得る。ビーム(またはTCI状態)の属性変更手続きはRRC階層および/またはMAC階層によって制御され得る。ビーム(またはTCI状態)の属性変更手続きはRRC階層とMAC階層間の部分的協力を通じて遂行され得る。
【0141】
複数のビームが割当された場合、複数のビームのうち一つ以上のビームは物理階層制御チャネルを伝送するビームで設定され得る。例えば、プライマリビームおよび/またはセカンダリビームは物理階層制御チャネル(例えば、PHYメッセージ)の送受信のために使われ得る。ここで、物理階層制御チャネルはPDCCHまたはPUCCHであり得る。物理階層制御チャネルはスケジューリング情報(例えば、無線資源割当情報、MCS(modulation and coding scheme)情報)、フィードバック情報(例えば、CQI(channel quality indication)、PMI(precoding matrix indicator)、HARQ ACK、HARQ NACK)、資源要請情報(例えば、SR(scheduling request))、ビームフォーミング機能支援のためのビームモニタリング動作の結果、TCI状態ID、および活性ビーム(または非活性ビーム)に対する測定情報のうち一つ以上の伝送のために使われ得る。
【0142】
物理階層制御チャネルはダウンリンクのプライマリビームに伝送されるものと設定され得る。この場合、フィードバック情報はプライマリビームを通じて送受信され得、制御情報によってスケジューリングされるデータはセカンダリビームを通じて送受信され得る。物理階層制御チャネルはアップリンクのプライマリビームに伝送されるものと設定され得る。この場合、資源要請情報(例えば、SR)および/またはフィードバック情報はプライマリビームを通じて送受信され得る。
【0143】
複数のビームの割当手続き(またはTCI状態の設定手続き)において、割当された(または設定された)ビームインデックス、ビームの間の間隔を指示する情報、および/または連続したビームの割当の有無を指示する情報は基地局と端末間のシグナリング手続きを通じて送受信され得る。ビーム割当情報のシグナリング手続きは端末の状態情報(例えば、移動速度、移動方向、位置情報)および/または無線チャネルの品質により異なって遂行され得る。基地局は端末の状態情報を端末から獲得することができる。または基地局は他の方法を通じて端末の状態情報を獲得することができる。
【0144】
無線資源情報は周波数ドメイン資源(例えば、中心周波数、システム帯域幅、PRBインデックス、PBRの個数、CRBインデックス、CRBの個数、サブキャリアインデックス、周波数オフセット)を指示するパラメータおよび時間ドメイン資源(例えば、無線フレーム(radio frame)インデックス、サブフレームインデックス、TTI(transmission time interval)、スロットインデックス、ミニスロットインデックス、シンボルインデックス、時間オフセット、伝送区間(または受信区間)の周期、長さ、ウインドウ)を指示するパラメータを含むことができる。また、無線資源情報は無線資源のホッピング(hopping)パターン、ビームフォーミング(例えば、ビーム成形)動作のための情報(例えば、ビーム構成情報、ビームインデックス)、およびコードシークエンス(またはビット列、信号列)の特性により占有される資源情報をさらに含むことができる。
【0145】
物理階層チャネルの名称および/または伝送(transport)チャネルの名称はデータの種類(または属性)、制御情報の種類(または属性)、伝送方向(例えば、アップリンク、ダウンリンク、サイドリンク)等により変わり得る。
【0146】
ビーム(またはTCI状態)または無線リンク管理のための参照信号は、同期信号(例えば、PSS、SSS、SS/PBCHブロック)、CSI-RS、PT-RS、SRS、DM-RSなどであり得る。ビーム(またはTCI状態)または無線リンク管理のための参照信号の受信品質に対する基準パラメータは、測定時間単位、測定時間区間、受信品質の向上の程度を示す基準値、受信品質の低下の程度を示す基準値等であり得る。測定時間単位および測定時間区間それぞれは絶対時間(例えば、millisecond、second)、TTI、シンボル、スロット、フレーム、サブフレーム、スケジューリング周期、基地局の動作周期、または端末の動作周期単位で設定され得る。
【0147】
受信品質の変化の程度を示す基準値は絶対的な値(dBm)または相対的な値(dB)で設定され得る。また、ビーム(またはTCI状態)または無線リンク管理のための参照信号の受信品質は、RSRP(reference signal received power)、RSRQ(reference signal received quality)、RSSI(received signal strength indicator)、SNR(signal-to-noise ratio)、SIR(signal-to-interference ratio)等で表現され得る。
【0148】
一方、ミリメートル周波数帯域を使うNR通信システムでBWP(bandwidth part)概念に基づいてパケット伝送のためのチャネル帯域幅の運用に対する柔軟性が確保され得る。基地局は互いに異なる帯域幅を有する最大4個のBWPを端末に設定することができる。BWPはダウンリンクとアップリンクにおいて独立的に設定され得る。すなわち、ダウンリンクBWPはアップリンクBWPと区別され得る。BWPそれぞれは互いに異なる帯域幅だけでなく互いに異なるサブキャリア間隔を有することができる。例えば、BWPは次の通り設定され得る。
【0149】
図7は、通信システムで帯域幅部分(BWP)の設定方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0150】
図7を参照すると、基地局のシステム帯域幅内に複数の帯域幅部分(BWP#1-4)が設定され得る。BWP#1-4は基地局のシステム帯域幅より大きくならないように設定され得る。BWP#1-4の帯域幅は互いに異なり得、互いに異なるサブキャリア間隔がBWP#1-4に適用され得る。例えば、BWP#1の帯域幅は10MHzであり得、BWP#1は15kHzサブキャリア間隔を有することができる。BWP#2の帯域幅は40MHzであり得、BWP#2は15kHzサブキャリア間隔を有することができる。BWP#3の帯域幅は10MHzであり得、BWP#3は30kHzサブキャリア間隔を有することができる。BWP#4の帯域幅は20MHzであり得、BWP#4は60kHzサブキャリア間隔を有することができる。
【0151】
BWPはイニシャル(initial)BWP(例えば、最初BWP)、アクティブ(active)BWP(例えば、活性BWP)、およびデフォルト(default)BWPに分類され得る。端末はイニシャルBWPで基地局と初期接続手続き(例えば、アクセス手続き)を遂行することができる。RRC連結設定メッセージによって一つ以上のBWPが設定され得、一つ以上のBWPのうち一つのBWPがアクティブBWPとして設定され得る。端末および基地局それぞれは設定されたBWPのうちアクティブBWPでパケットを送受信することができる。したがって、端末はアクティブBWPでパケット送受信のための制御チャネルのモニタリング動作動作を遂行することができる。
【0152】
端末は動作(operating)BWPをイニシャルBWPからアクティブBWPまたはデフォルトBWPに変更することができる。または端末は動作BWPをアクティブBWPからイニシャルBWPまたはデフォルトBWPに変更することができる。BWP変更動作は基地局の指示またはタイマーに基づいて遂行され得る。基地局はBWP変更を指示する情報をRRCメッセージ、MACメッセージ(例えば、MAC CE(control element))、およびPHYメッセージ(例えば、DCI)のうち一つ以上を使って端末に伝送することができる。端末は基地局からBWP変更を指示する情報を受信することができ、端末の動作BWPを受信された情報によって指示されるBWPに変更することができる。
【0153】
NR通信システムで活性(active)UL(uplink)BWPにRA(random access)資源が設定されていない場合、端末はランダムアクセス手続きを遂行するために端末の動作BWPを活性UL BWPから初期UL BWPに変更することができる。動作BWPは端末が通信(例えば、信号および/またはチャネルの送受信動作)を遂行するBWPであり得る。
【0154】
ビーム(またはTCI状態)または無線リンク管理のための測定動作(例えば、モニタリング動作)は基地局および/または端末で遂行することができる。基地局および/または端末は測定動作(例えば、モニタリング動作)のために設定されたパラメータにより測定動作(例えば、モニタリング動作)を遂行することができる。端末は測定報告のための設定パラメータにより測定結果を報告することができる。
【0155】
測定結果による参照信号の受信品質があらかじめ設定された基準値および/またはあらかじめ設定されたタイマー条件に符合する場合、基地局はビーム(または無線リンク)管理動作、ビームスイッチング動作、またはビームブロッケージ(blockage)状況によるビーム非活性化動作(またはビーム活性化動作)の遂行の有無を決定することができる。特定の動作を遂行するものと決定された場合、基地局は特定の動作の遂行をトリガリングするメッセージを端末に伝送することができる。例えば、基地局は特定の動作の遂行を指示する制御メッセージを端末に伝送することができる。制御メッセージは特定の動作の設定情報を含むことができる。
【0156】
測定結果による参照信号の受信品質があらかじめ設定された基準値および/またはあらかじめ設定されたタイマー条件に符合する場合、端末は測定結果を基地局に報告することができる。または端末はビーム(または無線リンク)管理動作、ビームスイッチング動作(またはTCI状態IDの変更動作、属性変更動作)、またはビームブロッケージ状況によるビーム非活性化動作(またはビーム活性化動作)をトリガリングする制御メッセージを基地局に伝送することができる。制御メッセージは特定の動作の遂行を要請することができる。
【0157】
無線リンクモニタリングを通じてのビーム(またはTCI状態)管理のための基本手続きは無線リンクに対するビーム失敗検出(beam failure detection、BFD)手続き、ビーム復旧(beam recovery、BR)要請手続きなどを含むことができる。「ビーム失敗検出手続きおよび/またはビーム復旧要請手続きの遂行の可否を判断する動作」、「ビーム失敗検出手続きおよび/またはビーム復旧要請手続きの遂行をトリガリングする動作」、および「ビーム失敗検出手続きおよび/またはビーム復旧要請手続きのための制御シグナリング動作」それぞれはPHY階層、MAC階層、およびRRC階層のうち一つ以上によって遂行され得る。
【0158】
端末が基地局に接続する手続き(例えば、ランダムアクセス手続き)は初期(initial)接続手続きおよび非(non)-初期接続手続きに分類され得る。RRC休止状態で動作する端末は初期接続手続きを遂行することができる。または基地局で管理されるコンテクスト(context)情報がない場合、RRC連結状態で動作する端末は初期接続手続きを遂行することができる。コンテクスト情報はRRCコンテクスト情報、AS(access stratum)設定情報(例えば、ARコンテクスト情報)等を含むことができる。コンテクスト情報は端末のためのRRC設定情報、暗号化(security)設定情報、ROHC(robust header compression)状態を含むPDCP情報、識別子(例えば、C-RNTI(cell-radio resource temporary identifier))、および端末との連結(connection)設定が完了した基地局の識別子のうち一つ以上を含むことができる。
【0159】
非-初期接続手続きは初期接続手続きの他に端末によって遂行される接続手続きを意味し得る。例えば、非-初期接続手続きは端末で送信または受信データの到来(data arrival)、連結再開始(resume)、資源割当要請、使用者(UE)要請基盤情報伝送要請、無線リンク失敗(RLF)後のリンク再設定要請、移動性機能(例えば、ハンドオーバー機能)支援、セカンダリセルの追加/変更、活性ビームの追加/変更、または物理階層の同期設定のための接続要請のために遂行され得る。
【0160】
ランダムアクセス手続きは端末の動作状態に応じて初期接続手続きまたは非-初期接続手続きに基づいて遂行され得る。
【0161】
図8は、通信システムで端末の動作状態の第1実施例を図示した概念図である。
【0162】
図8を参照すると、端末の動作状態はRRC連結状態、RRCインアクティブ状態、およびRRC休止状態に分類され得る。端末がRRC連結状態またはRRCインアクティブ状態で動作する場合、RAN(radio access network)(例えば、RANの制御機能ブロック)および基地局は、該当端末のRRC連結設定情報および/またはコンテクスト情報(例えば、RRCコンテクスト情報、ASコンテクスト情報)を保存/管理することができる。
【0163】
RRC連結状態で動作する端末は、連結設定維持およびデータ送受信のために必要な物理階層制御チャネルおよび/または参照信号の設定情報を基地局から受信することができる。参照信号はデータを復調するための参照信号であり得る。または参照信号はチャネル品質測定またはビームフォーミングのための参照信号であり得る。したがって、RRC連結状態で動作する端末は遅延なくデータを送受信することができる。
【0164】
端末がRRCインアクティブ状態で動作する場合、RRC休止状態で支援される移動性管理機能/動作と同一または類似する移動性管理機能/動作は該当端末のために支援され得る。すなわち、端末がRRCインアクティブ状態で動作する場合、データを送受信するためのデータベアラーは設定されなくてもよく、MAC階層の機能は非活性化され得る。したがって、RRCインアクティブ状態で動作する端末は、データを伝送するために非-初期接続手続きを遂行することによって端末の動作状態をRRCインアクティブ状態からRRC連結状態に遷移させることができる。またはRRCインアクティブ状態で動作する端末は、制限された大きさを有するデータ、制限されたサービス品質を有するデータ、および/または制限されたサービスに関連したデータを伝送することができる。
【0165】
端末がRRC休止状態で動作する場合、該当端末と基地局間の連結設定が存在しなくてもよく、該当端末のRRC連結設定情報および/またはコンテクスト情報(例えば、RRCコンテクスト情報、ASコンテクスト情報)はRAN(例えば、RANの制御機能ブロック)および基地局に保存されなくてもよい。端末の動作状態をRRC休止状態からRRC連結状態に遷移させるために、端末は初期接続手続きを遂行することができる。または初期接続手続きが遂行された場合、端末の動作状態は基地局の決定によりRRC休止状態からRRCインアクティブ状態に遷移され得る。
【0166】
端末は初期接続手続きまたはRRCインアクティブ状態のために定義された別途の接続手続きを遂行することによって、RRC休止状態からRRCインアクティブ状態に遷移することができる。端末に制限されたサービスが提供される場合、端末の動作状態はRRC休止状態からRRCインアクティブ状態に遷移することができる。または端末の能力(capability)により端末の動作状態はRRC休止状態からRRCインアクティブ状態に遷移することができる。
【0167】
基地局および/またはRANの制御機能ブロックは、端末のタイプ(type)、能力、およびサービス(例えば、現在提供中であるサービス、提供されるサービス)のうち一つ以上を考慮してRRCインアクティブ状態に遷移可能な条件を設定することができ、設定された条件に基づいてRRCインアクティブ状態への遷移動作を制御することができる。「基地局がRRCインアクティブ状態への遷移動作を許容した場合」または「RRCインアクティブ状態に遷移可能なものとして設定された場合」、端末の動作状態はRRC連結状態またはRRC休止状態からRRCインアクティブ状態に遷移され得る。
【0168】
図9は、通信システムでランダムアクセス手続きの第1実施例を図示したフローチャートである。
【0169】
図9を参照すると、通信システムは基地局、端末などを含むことができる。基地局は図1に図示された基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2であり得、端末は図1に図示された端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6であり得る。基地局および端末は図2に図示された通信ノードと同一または同様に構成され得る。ランダムアクセス手続きは4段階で遂行され得る。
【0170】
基地局はランダムアクセス手続きのための無線資源(例えば、アップリンク無線資源)の設定情報を含むシステム情報および/または制御メッセージを端末に伝送することができる(S901)。端末は基地局からシステム情報および/または制御メッセージを受信することによってランダムアクセス手続きのための無線資源の設定情報を獲得することができる。システム情報は複数の基地局で使われる共通システム情報または基地局特定システム情報(例えば、セル特定システム情報)であり得る。制御メッセージは専用制御メッセージであり得る。
【0171】
システム情報は基地局別、ビームグループ(beam group)別、またはビーム別に設定され得る。システム情報はランダムアクセス手続きのための無線資源(例えば、アップリンク無線資源)の割当情報を含むことができる。ランダムアクセス手続きのための無線資源の設定情報は、物理階層の伝送周波数情報、システム帯域幅情報(またはBWPの設定情報)、サブキャリア間隔情報、ビームフォーミング技法によるビームの設定情報(例えば、ビーム幅、ビームインデックス)、周波数および/または時間ドメインで無線資源の可変的設定情報(例えば、無線資源の基準値、オフセット)、および非活性(または未使用)無線資源領域/区間情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0172】
端末は基地局によって設定された無線資源(例えば、PRACH(physical random access channel)を使ってRAプリアンブルを含むRA MSG1を基地局に伝送することができる(S902)。4段階ランダムアクセス手続きでRAプリアンブルを含むメッセージ1は「RA MSG1」と指称され得、4段階ランダムアクセス手続きでRAプリアンブルは「4段階-RAプリアンブル」と指称され得る。
【0173】
端末はランダムアクセス手続きのために定義されたコードシークエンス(code sequence)(例えば、RAプリアンブル、シグネチャー(signature))をランダムに選択することができ、選択されたコードシークエンスを含むRA MSG1を伝送することができる。競争基盤ランダムアクセス(contention based random access、CBRA)手続きで、端末はRAプリアンブルをランダムに選択することができる。非競争基盤ランダムアクセス(contention free random access、CFRA)手続きで、基地局はRAプリアンブルを端末にあらかじめ割当することができる。「RAプリアンブルがあらかじめ割当されること」は「RA MSG1のためのRAプリアンブルのインデックス、マスキング情報などが端末のために専用として割当されること」を意味し得る。この場合、端末は他の端末と競争なしにランダムアクセス手続き(例えば、CFRA手続き)を遂行することができる。
【0174】
基地局は端末からRA MSG1を受信することができる。基地局はRA MSG1に対する応答としてRA MSG2を生成することができ、RA MSG2を端末に伝送することができる(S903)。4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG2はメッセージ2、RAR(random access response)、またはRA応答メッセージを意味し得る。基地局は段階S902で受信されたRA MSG1またはRA MSG1が受信された無線資源に基づいて端末で必要な情報を確認することができる。この場合、基地局は段階S903で必要な情報を端末に伝送することができる。
【0175】
「端末で必要な情報を確認すること」は、段階S901で受信された情報(例えば、プリアンブルインデックス、アップリンク資源要請のための特定信号列(例えば、シークエンス、シグネチャー)、アップリンク制御チャネルの特定フィールド値)に基づいて「端末要求(on-demand)によるシステム情報の伝送要請」、「端末ファームウェア(Firmware)または必須のソフトウェア(Software)の更新(update)によるダウンリンクデータの伝送要請」、または「アップリンク資源の割当要請」であることを確認することを意味し得る。
【0176】
この場合、段階S903でアップリンク無線資源の割当情報が伝送され得る。またはRA MSG2はPDCCHまたはPDSCH(physical downlink shared channel)を通じて伝送され得る。
【0177】
段階S903で基地局は、PDSCHを通じて伝送されるRA応答メッセージ(例えば、RA MSG2)なしにPDCCH(例えば、DCI)のみを伝送することができる。この場合、該当DCIはアップリンク資源割当情報(例えば、スケジューリング情報)、伝送タイミング調節情報(例えば、TA(timing advance)値、TA命令(command))、伝送電力調節情報、バックオフ(backoff)情報、ビーム設定情報、TCI状態情報、CS(Configured scheduled)状態情報、状態遷移情報、PUCCH設定情報、段階S902で受信されたRA MSG1のインデックス(例えば、RAプリアンブルのインデックス)、および段階S904でRA MSG3の伝送のためのアップリンク資源割当情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0178】
ここで、ビーム設定情報は特定ビームの活性化または非活性化を指示する情報であり得る。TCI状態情報は特定TCI状態の活性化または非活性化を指示する情報であり得る。CS状態情報はCS方式で割当された無線資源の活性化または非活性化を指示する情報であり得る。状態遷移情報は図8に図示された端末の動作状態の遷移を指示する情報であり得る。状態遷移情報は特定の動作状態からRRC休止状態、RRC連結状態、またはRRCインアクティブ状態に遷移することを指示することができる。または状態遷移情報は現在の動作状態を維持することを指示することができる。PUCCH設定情報はSR(scheduling request)資源の割当情報であり得る。またはPUCCH設定情報はSR資源の活性化または非活性化を指示する情報であり得る。
【0179】
基地局が段階S903でRA MSG2なしにPDCCH(例えば、DCI)のみを伝送した場合、端末はPDCCHに含まれた制御情報、PDCCHに含まれたDCIフォーマット、および/またはPDCCHの伝送のために使われたスケジューリング識別子を利用してPDSCHを通じて伝達されるRA MSG2がないことを認知することができる。基地局はRA(random access)-RNTIを使ってRA MSG2のスケジューリング情報を端末に伝送することができる。例えば、RA MSG2のスケジューリング情報を含むDCIのCRC(cyclic redundancy check)はRA-RNTIによってスクランブリングされ得、該当DCIはPDCCHを通じて伝送され得る。また、基地局はC(cell)-RNTIを使ってRA MSG2を伝送することができる。基地局はスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTI、C-RNTI)によりアドレスされる(addressed)スケジューリング情報によって指示されるPDSCHを通じてRA MSG2を伝送することができる。端末は基地局からRA MSG2を受信することができる。端末は自身の情報を含むRA MSG3(すなわち、メッセージ3)を基地局に伝送することができる(S904)。端末情報は端末の識別子、能力(capability)、属性、移動状態、位置情報、無線接続の理由、アップリンクデータの大きさ情報(例えば、BSR(buffer status report))、連結設定要請情報、およびアップリンクデータのうち一つ以上を含むことができる。また、段階S904で端末は端末で必要な情報を要請する情報を基地局に伝送することができる。
【0180】
また、端末はRA MSG3を使ってビーム失敗復旧要請情報、BWPの変更要請情報、BWPの非活性化/活性化要請情報、CA(carrier aggregation)環境で基地局(またはセル)に対する測定結果情報、およびCAの活性化/非活性化要請情報のうち一つ以上を伝送することができる。ここで、ビーム失敗復旧要請情報はビーム失敗の検出後にビーム復旧のためのランダムアクセス手続きが遂行される場合に、ビーム測定結果に基づいたビーム復旧手続きの遂行を要請することができる。この場合、端末はビーム別測定結果情報および/または新しいビーム設定のためのTCI状態情報を基地局に伝送することができる。
【0181】
「BWPの変更要請情報」または「BWPの非活性化/活性化要請情報」それぞれは、「BWPに対する測定結果に基づいた活性BWPの変更要請情報」、「非活性BWPに対する測定結果情報」、および「端末が好む活性BWP情報」のうち一つ以上を含むことができる。また、RA MSG3はBWP識別子、基地局(またはセル)識別子、および設定ビーム情報(例えば、ビームを識別できるTCI状態、CSI-RSインデックス、SS/PBCHインデックス)のうち一つ以上を含むことができる。RA MSG3はMAC CEまたはRRCメッセージの形態で伝送され得る。
【0182】
段階S903でRA MSG2がPDCCH(またはDCI)に基づいて受信された場合、端末はPDCCH(またはDCI)に含まれた情報要素による動作を遂行することができる。PDCCH(またはDCI)に含まれた情報要素は「端末の動作状態の遷移要請情報」、「端末の動作状態の維持要請情報」、「ビームの活性化または非活性化を指示する情報」、「TCI状態の活性化または非活性化を指示する情報」、「CS状態の活性化または非活性化を指示する情報」のうち一つ以上を含むことができる。この場合、段階S904の遂行なしにランダムアクセス手続きは終了され得る。
【0183】
段階S903でRA MSG2がPDCCH(またはDCI)に基づいて受信され、RA MSG3のためのアップリンク無線資源が割当されていない場合、端末はRA MSG3のためのアップリンク無線資源の割当情報を受信する時まで待機し得る。あらかじめ設定されたタイマーが終了する前にRA MSG3のためのアップリンク無線資源の割当情報が受信された場合、端末はアップリンク無線資源を使ってRA MSG3を基地局に伝送することができる。反面、あらかじめ設定されたタイマーが終了する時までRA MSG3のためのアップリンク無線資源の割当情報が受信されなかった場合、端末はランダムアクセス手続きを再び遂行することができる。すなわち、端末は段階S902から再び遂行することができる。
【0184】
段階S905で、基地局は端末から要請されたダウンリンク情報を伝送することができる。または基地局はダウンリンクデータまたは制御メッセージを端末に伝送することができる。段階S905で、基地局は端末から受信された端末識別子(例えば、段階S904で受信された端末識別子)を端末に伝送することができる。段階S905で基地局が伝送するメッセージ4は「RA MSG4」と指称され得る。
【0185】
基地局はRA MSG3の伝送のための資源割当情報(例えば、スケジューリング情報)をRA MSG2を使って端末に伝送することができる。スケジューリング情報はスケジューリング情報を伝送する基地局の識別子、ビームインデックス、スケジューリング情報を区分するための区分子、無線資源の割当情報、MCS情報、およびスケジューリング情報の受信の有無を指示するフィードバック情報(例えば、ACK、NACK)の伝送のための資源割当情報のうち一つ以上を含むことができる。無線資源の割当情報は周波数ドメイン資源割当情報(例えば、伝送帯域情報、サブキャリア割当情報)および/または時間ドメイン資源割当情報(例えば、フレームインデックス、サブフレームインデックス、スロットインデックス、シンボルインデックス、伝送区間、伝送タイミング)を含むことができる。
【0186】
図9に図示されたランダムアクセス手続きでRA MSG3は下記の情報要素のうち一つ以上を含むことができる。
【0187】
-端末の識別子(ID)
-端末の能力(capability)、属性、移動状態(mobility state)、位置情報
-接続手続き(例えば、ランダムアクセス手続き)の試みの理由
-アップリンクデータおよび/またはアップリンクデータの大きさ情報(例えば、LI(length indicator))
-アップリンクバッファの大きさ情報(例えば、BSR)
-連結設定要請のための制御メッセージ
-無線チャネルの測定結果
-アップリンク資源割当情報
-ハンドオーバー要請情報または測定結果情報
-端末の動作状態の遷移(または変更)要請情報
-無線チャネルの再開始(resume)情報
-無線チャネルの再樹立(re-establishment)情報
-ビームフォーミングのためのビームスイーピング、ビーム再設定、またはビーム変更に関する情報
-物理チャネル同期獲得に関する情報
-位置情報の更新情報
-移動状態またはバッファ状態報告
【0188】
接続手続きの試みの理由は「端末の要求によるシステム情報の伝送要請」、「端末ファームウェアまたは必須のソフトウェアの更新によるダウンリンクのデータ伝送要請」、または「アップリンク資源の割当要請」であり得る。接続手続きの試みの理由を指示する情報は接続手続きを遂行した理由を区分できる情報であり得る。
【0189】
RA MSG3が前述した情報要素を含む場合、情報要素を含むかどうかを指示する情報、該当データ(または制御情報)の属性および長さのうち一つ以上を指示する制御フィールドはMACヘッダー、論理チャネル識別子(例えば、LCID(logical channel identifier))、またはMAC CE形態で構成され得る。
【0190】
図10は、通信システムでランダムアクセス手続きの第2実施例を図示したフローチャートである。
【0191】
図10を参照すると、通信システムは基地局、端末などを含むことができる。基地局は図1に図示された基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2であり得、端末は図1に図示された端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6であり得る。基地局および端末は図2に図示された通信ノードと同一または同様に構成され得る。ランダムアクセス手続きは2段階で遂行され得る。
【0192】
基地局はランダムアクセス手続きのための無線資源(例えば、アップリンク資源)の設定情報を含むシステム情報および/または制御メッセージを端末に伝送することができる(S1001)。端末は基地局からシステム情報および/または制御メッセージを受信することによってランダムアクセス手続きのための無線資源の設定情報を獲得することができる。ここで、制御メッセージは専用制御メッセージであり得る。システム情報および/または専用制御メッセージは図9に図示された段階S901でシステム情報および/または専用制御メッセージと同一または類似し得る。
【0193】
端末は基地局によって設定された無線資源を使ってRA MSG-Aを基地局に伝送することができる(S1002)。RA MSG-AはRAプリアンブルおよび端末識別子(例えば、UE ID、C-RNTI)を含むことができる。また、RA MSG-Aはアップリンクデータおよび/または制御情報をさらに含むことができる。2段階ランダムアクセス手続きでメッセージ1は「RA MSG-A」と指称され得、RA MSG-Aは4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG1と区別され得る。
【0194】
RA MSG-AはRAプリアンブルおよびRAペイロード(payload)を含むことができる。2段階ランダムアクセス手続きでRAプリアンブルは「2段階-RAプリアンブル」と指称され得、2段階ランダムアクセス手続きでRAペイロードは「2段階-RAペイロード」と指称され得る。RA MSG-AのRAプリアンブルは端末のMAC階層によって選択され得る。RA-MSG-AのRAペイロードはMAC階層またはRRC階層によって生成され得る。端末のMAC階層から選択されたRAプリアンブルおよび端末のMAC階層またはRRC階層によって生成されたRAペイロードは物理階層に伝達され得る。RA MSG-AのRAペイロードは端末識別子(例えば、UE ID、C-RNTI)、アップリンクデータ、および制御情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0195】
制御情報はBSR、測定結果情報(例えば、品質情報)、BFR要請情報、RLF報告情報、RRC連結設定(setup)の要請情報、RRC連結再樹立(re-establishment)の要請情報、再開始(resume)要請情報、端末の位置情報(例えば、GPS信号、ポジショニング(positioning)測定方法、または内蔵センサ等で推定された位置)、およびシステム情報の伝送要請情報のうち一つ以上を含むことができる。CBRA手続きまたはCFRA手続きが遂行される場合、RAペイロードは端末識別子を含むことができる。RAプリアンブルの伝送のためのアップリンク無線資源はRAペイロードの伝送のためのアップリンク無線資源と独立的に設定され得る。
【0196】
例えば、無線接続手続きのために設定された(または割当された)無線資源は時間ドメインまたは周波数ドメインで不連続し得る。RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルの無線資源とRA MSG-Aに含まれたRAペイロードの無線資源が不連続する場合、RAプリアンブルおよびRAペイロードのために設定(または割当)された無線資源の間に時間ドメインオフセットが設定され得る。または無線接続手続きのために設定された(または割当された)無線資源は時間ドメインまたは周波数ドメインで連続し得る。無線接続手続きのための無線資源は異なる方式で設定された(または割当された)無線資源であり得る。または無線接続手続きのための無線資源は他の物理階層チャネルによって定義された無線資源であり得る。
【0197】
「無線接続手続きのための無線資源が異なるということ」は「時間ドメインまたは周波数ドメインで無線資源の位置、無線資源のインデックス、RAプリアンブルのインデックス、伝送タイミング、およびオフセットのうち一つ以上が異なって設定されること」を意味し得る。RAプリアンブルまたはRAペイロードは互いに異なる無線資源を使って伝送され得る。例えば、RAプリアンブルはPRACHを通じて伝送され得、RAペイロードはPUSCH(physical uplink shared channel)を通じて伝送され得る。
【0198】
RA MSG-AのRAプリアンブルのための伝送資源をRA MSG-AのRAペイロードのための伝送資源と異なって設定するために、RA MSG-AのRAペイロードの伝送のためのアップリンク無線資源(例えば、RA MSG-AのRAペイロード伝送のために設定されたPUSCH)はMSG-AのRAプリアンブルに対応するように設定され得る。すなわち、MSG-AのRAプリアンブル伝送のためのアップリンク無線資源とRA MSG-AのRAペイロード伝送のためのアップリンク無線資源間のマッピング関係が設定され得る。
【0199】
例えば、RAプリアンブルの伝送資源はRAペイロードの伝送資源と一対一でマッピングされ得る。この場合、一つのPRACHは一つのPUSCHとマッピングされ得る。またはRAプリアンブルの複数の伝送資源はRAペイロードの一つの伝送資源とマッピングされ得る。この場合、複数のPRACHは一つのPUSCHとマッピングされ得る。またはRAプリアンブルの一つの伝送資源はRAペイロードの複数の伝送資源とマッピングされ得る。この場合、一つのPRACHは複数のPUSCHらとマッピングされ得る。RAペイロードの受信品質向上のために、RAペイロードは繰り返し伝送され得る。RAペイロードの繰り返し伝送のためのアップリンク無線資源が設定され得、該当アップリンク無線資源はRAプリアンブルの伝送資源とマッピングされ得る。すなわち、RAペイロードの繰り返し伝送または他の理由でRAペイロード伝送のために一つ以上のアップリンク無線資源が設定され得る。RAペイロード伝送用無線資源が一つ以上設定される場合、RAペイロードの設定情報は複数のRAペイロードの伝送のための時間区間、時間区間内のRAペイロード伝送用無線資源の個数、無線資源の間のシンボルの間隔、各無線資源を構成するシンボルの個数(または無線資源の開始シンボル、終了シンボル、および/または長さ)を指示する情報などを含むことができる。
【0200】
例えば、「RA MSG-Aの伝送資源があらかじめ設定された場合」または「RA MSG-AのRAプリアンブルがあらかじめ設定された領域(またはグループ)を通じて伝送される場合」、基地局はRA-MSG-AのRAペイロードの繰り返し伝送のためのアップリンク無線資源を設定することができる。したがって、「カバレッジ拡張機能を適用する場合」または「あらかじめ設定された基準条件を満足する場合」、端末はRAペイロードの繰り返し伝送のためにRAプリアンブル資源またはRAプリアンブルインデックスを選択することができ、選択された資源またはインデックスに基づいてRAペイロードを繰り返し伝送することができる。端末はRAプリアンブルインデックスとマッピングされるアップリンク無線資源を使ってRAペイロードを繰り返し伝送することができる。RAペイロードの伝送のためのアップリンク無線資源(例えば、重なった無線資源)は周波数ドメインまたは時間ドメインであらかじめ設定された区間内で設定され得る。RA MSG-A伝送のためのアップリンク無線資源のマッピング関係情報はシステム情報および/またはRRCメッセージを通じて端末に伝送され得る。
【0201】
2段階ランダムアクセス手続きが非競争方式で遂行される場合、RA MSG-AのRAプリアンブルおよび/またはRAペイロードの伝送資源を端末専用として割当され得る。CFRA手続きで端末専用として設定されたRAプリアンブルの資源情報はSS/PBCH資源リスト、CSI-RS資源リスト、SS/PBCHインデックス、CSI-RSインデックス、RAプリアンブルインデックスなどを含むことができる。RA MSG-AのRAペイロードの伝送資源はRAプリアンブルの伝送資源とRAペイロードの伝送資源間のマッピング関係(例えば、一対一マッピング関係)に基づいて決定され得る。CFRA手続きで端末専用として設定されたRAペイロードの資源情報はRAペイロードの伝送のためのアップリンク無線資源の割当情報、ビーム設定情報、MCS情報などを含むことができる。
【0202】
2段階ランダムアクセス手続きでRAプリアンブルの伝送資源は時間ドメインでRAペイロードの伝送資源と連続し得る。RAペイロードの伝送資源は時間ウインドウ(time window)内で割当され得る。2段階ランダムアクセス手続きを遂行する端末はRAプリアンブルと連続した無線資源を使ってRAペイロードを伝送することができる。または端末はRAプリアンブルの無線資源と連続しない無線資源(例えば、RAプリアンブルの無線資源から時間ドメインオフセット後の時間ウインドウ内の無線資源)を利用してRAペイロードを伝送することができる。
【0203】
また、RAプリアンブルの伝送資源とRAペイロードの伝送資源の割当のためのパラメータは周波数オフセットおよび/または時間オフセットを含むことができる。したがって、端末はRAプリアンブルにマッピングされるRAペイロードのための無線資源を使ってRAペイロードを伝送することができる。または端末はRAペイロードの伝送のために設定されたRAプリアンブルにマッピングされる複数の無線資源のうち一つの無線資源をランダムに選択することができ、選択した無線資源を使ってRAペイロードを伝送することができる。
【0204】
段階1002で伝送されるRA MSG-AのRAペイロードは図9に図示された段階S904で伝送されるRA MSG3と同一または同様に構成され得る。例えば、RA MSG-AのRAペイロードは端末の識別子、能力、属性、移動状態、位置情報、接続手続きの試みの理由、ビーム失敗復旧要請情報、CA環境での基地局(またはセル)に対する測定結果、CAの活性化/非活性化要請情報、BWPの変更要請情報、BWPの非活性化/活性化要請情報、アップリンクデータと、アップリンクデータの大きさ、アップリンクバッファの大きさ情報(例えば、BSR)、連結設定要請のための制御メッセージ、および無線チャネルの測定結果のうち一つ以上を含むことができる。
【0205】
ここで、ビーム失敗復旧要請情報はビーム失敗を検出した端末がランダムアクセス手続きでビーム測定結果に基づいてビーム復旧を要請する情報を意味し得る。この場合、端末はビーム別測定結果および/または新しいビーム設定のためのTCI状態情報を基地局に伝送することができる。BWPの変更要請情報およびBWPの非活性化/活性化要請情報それぞれは設定されたBWPに対する測定結果に基づいた活性BWP変更要請、非活性化BWPに対する測定結果、および端末が好む活性BWP情報のうち一つ以上を含むことができる。ビーム失敗復旧要請情報、CA環境での基地局(またはセル)に対する測定結果、CAの活性化/非活性化要請情報、BWPの変更要請情報、およびBWPの非活性化/活性化要請情報それぞれは測定結果、BWP識別子、基地局(またはセル)識別子、および設定ビーム情報(例えば、ビームを識別できるTCI状態、CSI-RSインデックス、SS/PBCHインデックス)のうち一つ以上を含むことができる。ビーム失敗復旧要請情報、CA環境での基地局(またはセル)に対する測定結果、CAの活性化/非活性化要請情報、BWPの変更要請情報、およびBWPの非活性化/活性化要請情報はMACメッセージおよび/またはRRCメッセージを通じて伝送され得る。
【0206】
段階1002でRAプリアンブルと共にRAペイロードが伝送される場合、RAペイロードは端末識別子、アップリンクデータ、および制御情報のうち一つ以上を含むことができる。アップリンクデータの属性、アップリンクデータの長さ、制御情報の属性、制御情報の長さ、および制御情報が含まれるかを指示する情報はMACヘッダー、論理チャネル識別子(例えば、LCID)、またはMAC CEによって指示され得る。伝送タイミング調節(例えば、TA値の調節)または伝送電力制御のために、端末はRA MSG-AのRAペイロード内の最初のシンボルまたは一部のシンボルにプリアンブル、パイロットシンボル、または参照信号を挿入することができる。
【0207】
基地局は端末からRA MSG-Aを受信することができ、RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルおよびRAペイロードを獲得することができる。また、基地局はRAペイロードから端末識別子、アップリンクデータ、および制御情報のうち一つ以上を獲得することができる。基地局はRA MSG-Aに対する応答としてRA MSG-B(例えば、メッセージ2、RAR)を生成することができ、RA MSG-Bを端末に伝送することができる(S1003)。端末は基地局からRA MSG-Bを受信することができ、RA MSG-Bに含まれた情報要素を確認することができる。
【0208】
RA MSG-BはBI(backoff indicator)、アップリンク無線資源の割当情報、RA MSG-AのRAプリアンブル(例えば、RAプリアンブルのインデックス)、伝送タイミング調節情報(例えば、TA値、TA命令)、スケジューリング識別子(例えば、C-RNTI、TC(temporary cell)-RNTIなど)、および競争解消(contention resolution)のための端末識別子(例えば、UE競争解消ID)のうち一つ以上を含むことができる。
【0209】
RA MSG-B(例えば、MAC PDU)は一つ以上のMAC subPDUを含むことができる。RA MSG-Bに含まれた一つ以上のMAC subPDUそれぞれは下記の構成方式のうち一つの構成方式に基づいて構成され得る。MAC subPDUの構成方式を指示する情報は該当MAC subPDUのMACサブヘッダーに含まれ得る。MAC subPDUは「MACサブPDU」を意味し得る。
【0210】
-構成方式#1:BI(backoff indicator)を含むMACサブヘッダー
-構成方式#2:MACサブヘッダーおよびフォールバック(fallback)RAR
-構成方式#3:MACサブヘッダーおよび成功的な(success)RAR
-構成方式#4:MACサブヘッダーおよびMAC SDU(service data unit)(例えば、データまたは制御情報)
-構成方式#5: MACサブヘッダーおよびパディング(padding)
【0211】
「RA MSG-Bが端末に割当されたC-RNTIによってスケジューリングされる場合」または「RA MSG-BがRA MSG-Aに含まれた端末識別子(例えば、UE競争解消ID)を含む場合」、端末は競争が解消されたものと判断することができる。すなわち、端末は2段階ランダムアクセス手続きが完了したものと判断することができる。
【0212】
RA MSG-B(例えば、RA MSG-Aに対するRAR)が伝送されるPDSCHのスケジューリング情報を含むDCIのCRCがC-RNTIによってスクランブリングされ、RARウインドウ内(またはタイマーが終了する前)にTA情報および/またはULグラントを含むRA MSG-Bが受信された場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きに対する競争が解消されたものと判断することができる。ここで、TA情報はTA値またはTA命令であり得る。
【0213】
PDCCH(例えば、DCIまたはUCI)内の特定フィールド(またはビット)は該当PDCCHによってスケジューリングされるRA MSG-BがC-RNTIによってスケジューリングされるRA MSG-Bであることを指示することができる。またはMACサブヘッダーのフィールドまたはRA MSG-BのためのMAC CE伝送のための論理チャネル識別子(LCID)はPDCCHによってスケジューリングされるRA MSG-BがC-RNTIによってスケジューリングされるRA MSG-Bであることを指示することができる。
【0214】
4段階ランダムアクセス手続きでRARウインドウはRA MSG1の伝送終了時点から開始することができる。2段階ランダムアクセス手続きでRARウインドウはRA MSG-AのRAペイロードの伝送終了時点から開始することができる。RARウインドウ内(またはタイマーが終了する前)にTA情報および/またはULグラントを含むRA MSG-B(例えば、C-RNTIによってスケジューリングされるRA MSG-B)が受信されなかった場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きに対する競争が解消されなかったものと判断することができる。
【0215】
2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-Aに応答としてC-RNTIによってスケジューリングされるRA MSG-Bが伝送される場合、PDCCH(例えば、DCIまたはUCI)はTA情報、該当PDCCHがRA MSG-Aに対する応答のためのスケジューリング情報を含むことを通知する指示子などを含むことができる。RA MSG-BはMACメッセージ(例えば、MAC CE)またはRRCメッセージの形態で伝送することができる。RA MSG-BがMACメッセージの形態で伝送される場合、RA MSG-Aの情報を獲得した基地局のRRC階層はRA MSG-Bに含まれるパラメータを基地局のMAC階層に伝達することができ、基地局のMAC階層はMAC CE形態のRA MSG-Bを生成することができる。RA MSG-BはRA MSG-AのRAペイロードを通じて獲得した端末識別子を含むことができる。
【0216】
「RA MSG-AのRAプリアンブルが端末に専用として割当された場合」または「RA MSG-AのRAプリアンブルの無線資源がRA MSG-AのRAペイロードの無線資源と一対一でマッピングされる場合」、RA MSG-Bは端末から受信されたRAプリアンブルのインデックスを含まなくてもよい。
【0217】
「RA MSG-AのRAプリアンブルが端末に専用として割当された場合」または「RA MSG-AのRAペイロードが端末に割当されたスケジューリング識別子(例えば、C-RNTI)を含む場合」、基地局は端末に割当されたスケジューリング識別子を使ってRA MSG-Bの伝送資源に対するスケジューリング情報を含むDCIを端末に伝送することができる。すなわち、DCIのCRCは端末に割当されたスケジューリング識別子によってスクランブリングされ得る。端末は端末に割当されたスケジューリング識別子を使ってDCIを受信することができ、DCIに含まれたRA MSG-Bの伝送資源に対するスケジューリング情報を獲得することができ、スケジューリング情報によって指示される伝送資源でRA MSG-Bを受信することができる。
【0218】
段階S1003で基地局はアップリンク無線資源をスケジューリングするPDCCH、RAR(例えば、RA MSG-B)のためのPDCCH(例えば、DCI)、またはRA MSG-Bを伝送することができる。RA MSG-BはPDSCHを通じて伝送され得る。段階S1003でPDCCHのみが伝送される場合、該当PDCCHは端末のためのアップリンク無線資源の割当情報(例えば、スケジューリング情報)、伝送タイミング調節情報(例えば、TA情報)、伝送電力調節情報、バックオフ情報、ビーム設定情報、TCI状態情報、CS状態情報、状態遷移情報、PUCCH設定情報、RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルのインデックス、およびRA MSG-AのRAペイロードの伝送のための無線資源の割当情報のうち一つ以上を含むことができる。また、段階S1003でPDCCHのみが伝送される場合、端末はPDCCH内のDCIフォーマットおよび/または前述したPDCCH構成情報に基づいてPDSCHを通じて伝達されるRA MSG2がないということを認知することができる。
【0219】
ビーム設定情報は特定ビームの活性化または非活性化を指示する情報であり得る。TCI状態情報は特定TCI状態の活性化または非活性化を指示する情報であり得る。CS状態情報はCS方式で割当された無線資源の活性化または非活性化を指示する情報であり得る。状態遷移情報は図8に図示された動作状態の遷移を指示する情報であり得る。状態遷移情報は現在の動作状態からRRC休止状態、RRCインアクティブ状態、またはRRC連結状態に遷移することを指示することができる。または状態遷移情報は現在の動作状態を維持することを指示することができる。PUCCH設定情報はSRの伝送資源の割当情報であり得る。またはPUCCH設定情報はSRの伝送資源の活性化または非活性化を指示する情報であり得る。
【0220】
基地局はPDCCHのみを伝送することによって段階S1003で前述した制御情報をPDSCHを通じて伝送することができる。PDSCHを通じて伝送される制御メッセージは、アップリンク無線資源の割当情報(例えば、スケジューリング情報)、伝送タイミング調節情報(例えば、TA情報)、伝送電力調節情報、バックオフ情報、ビーム設定情報、TCI状態情報、CS(Configured scheduled)状態情報、状態遷移情報、PUCCH設定情報、RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルのインデックス、および段階1004でアップリンクデータおよび/または制御メッセージの伝送のためのアップリンク無線資源の割当情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0221】
RA MSG-Bの生成/伝送手続きで、基地局はRA MSG-Bの伝送のためのスケジューリング情報を含むDCIをRA-RNTIまたは端末に割当されたスケジューリング識別子(例えば、C-RNTI)を使って伝送することができる。すなわち、DCIのCRCはRA-RNTIまたはC-RNTIによってスクランブリングされ得る。基地局はDCIによって指示されるPDSCHを使ってRA MSG-Bを端末に伝送することができる。
【0222】
端末が基地局からRA MSG-Bを成功裏に受信した場合、2段階ランダムアクセス手続きは終了され得る。RA-MSG Bを受信した端末はアップリンクスケジューリング情報(例えば、RA-MSG Bに含まれたスケジューリング情報)を使ってアップリンクデータおよび/または制御メッセージを基地局に伝送することができる(S1004)。
【0223】
「基地局(またはセル)が2段階ランダムアクセス手続きの遂行を許容するかを指示する情報」および/または「2段階ランダムアクセス手続きの遂行条件」はブロードキャスト方式で伝送されるシステム情報、マルチキャスト方式で伝送される制御メッセージ、または専用(dedicated)制御メッセージを通じて端末に伝送され得る。「基地局(またはセル)が2段階ランダムアクセス手続きの遂行を許容するかを指示する情報」は「基地局がサービス領域内に位置した端末に2段階ランダムアクセス手続きを通じての接続試みを許容するかを指示する情報」、「基地局がサービス領域内に位置した端末に2段階ランダムアクセス手続きを通じての接続試みを制限するかを指示する情報」、または「基地局がサービス領域内に位置した端末に2段階ランダムアクセス手続きを通じての接続試みを部分的に制限するかを指示する情報」であり得る。
【0224】
2段階ランダムアクセス手続きを通じての接続試みが制限される場合、基地局は2段階ランダムアクセス手続きの制限条件を端末に通知することができる。2段階ランダムアクセス手続きを通じての接続試みが部分的に制限される場合、基地局は2段階ランダムアクセス手続きの部分的制限条件を端末に通知することができる。「基地局が2段階ランダムアクセス手続きを許容しない場合」または「2段階ランダムアクセス手続きの制限条件または部分的制限条件が符合する場合」、端末は2段階ランダムアクセス手続きを試みることができないこともある。
【0225】
2段階ランダムアクセス手続きの遂行条件(例えば、許容条件)が符合する場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。例えば、端末で測定された無線チャネルの品質が基地局によって設定された臨界値(例えば、基準値)以上の場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。端末で測定された無線チャネルの品質が基地局によって設定された臨界値未満の場合、端末は4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。例えば、無線チャネルの品質はRSSI(received signal strength indicator)、RSCP(received signal code power)、RSRP(reference signal received power)、またはRSRQ(reference signal received quality)であり得る。または無線チャネルの品質は他のパラメータ(例えば、基地局(またはセル、TRP)と端末間の無線区間の品質を測定する基準パラメータ)であり得る。
【0226】
4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG1のRAプリアンブル(例えば、シグネチャー)は2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-AのRAプリアンブル(例えば、シグネチャー)と同一に構成され得る。RA MSG1およびRA MSG-AのRAプリアンブルの生成手続きで、コードシークエンスは同じコード生成式を使って生成され得る。
【0227】
4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG1のRAプリアンブルの伝送資源は2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源と同じであるか異なって設定され得る。
【0228】
RA MSG1のRAプリアンブルの伝送資源とRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源が同じである場合、RA MSG1のRAプリアンブルのインデックスとRA MSG-AのRAプリアンブルのインデックスは異なって設定され得る。すなわち、同じRAプリアンブルの伝送資源内でRA MSG1のRAプリアンブルのためのインデックスレンジ(range)とRA MSG-AのRAプリアンブルのためのインデックスレンジが異なって設定され得る。
【0229】
RA MSG1のRAプリアンブルの伝送資源とRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源が異なる場合、RA MSG1のRAプリアンブルの伝送資源は時間および/または周波数ドメインでRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源と区別されるように設定され得る。周波数ドメインでRAプリアンブルの伝送資源は周波数帯域情報、PRB情報、CRB情報、サブキャリア情報、およびビームフォーミング技法によるビーム情報のうち一つ以上を含むことができる。時間ドメインでRAプリアンブルの伝送資源は無線フレーム、サブフレーム、TTI、スロット、ミニスロット、シンボル、または特定の時間区間の単位で設定/指示され得る。基地局は端末から受信されたRAプリアンブルまたはRAプリアンブルが受信された無線資源に基づいて4段階ランダムアクセス手続きまたは2段階ランダムアクセス手続きが遂行されるかを判断することができる。
【0230】
RA MSG-AのRAペイロードの大きさおよび/またはRA MSG-AのRAペイロードのためのMCSレベルは次の通り決定され得る。基地局はRA MSG-AのRAペイロードの大きさを複数の候補値の中で一つの固定値に設定することができ、RA MSG-AのRAペイロード伝送のためのMCSレベルを複数の候補レベルのうち一つの固定レベルに設定することができる。基地局は基地局によって設定されたRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルを端末に通知することができる。基地局はRA MSG-AのRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルによりRA MSG-AのRAプリアンブルを選択するように端末に設定することができる。例えば、端末は基地局から受信されたダウンリンクチャネルの無線品質情報(例えば、経路損失情報)、RA MSG-AのRAペイロードの大きさ、およびRA MSG-AのRAペイロード伝送のためのMCSレベルのうち一つ以上に基づいてRA MSG-AのRAプリアンブルを選択することができる。端末はRA MSG-Aの選択されたRAプリアンブルを基地局に伝送することができる。
【0231】
したがって、基地局は端末から受信されたRA MSG-AのRAプリアンブルに基づいて該当RA MSG-AのRAペイロードのMCSレベル、大きさ、およびダウンリンクチャネルの無線品質のうち一つ以上を推定することができる。ダウンリンクチャネルの無線品質、RA MSG-AのRAペイロードの大きさ、および/またはMCSレベルにより使用可能なRA MSG-AのRAプリアンブルは変わり得る。基地局はダウンリンクチャネルの無線品質、RA MSG-AのRAペイロードの大きさ、および/またはMCSレベルにより使用可能なRAプリアンブル情報を含むシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を端末に伝送することができる。
【0232】
また、システム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)はダウンリンクチャネルの無線品質、RA MSG-AのRAペイロードの大きさ、および/またはMCSレベルにより使用可能なRA MSG-AのRAプリアンブルを選択するための設定パラメータを含むことができる。設定パラメータはダウンリンクチャネルの無線品質情報、RA MSG-AのRAペイロードの大きさ、MCSレベルなどのための基準値、該当基準値に対応するRA MSG-AのRAプリアンブルの情報(例えば、インデックス、インデックス範囲)、および該当基準値に対応するRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0233】
他の方法として、RA MSG-AのRAペイロード伝送のためのMCSレベルは固定され得る。基地局はRA MSG-AのRAペイロード伝送のためのMCSレベルを一つの固定レベルに設定することができる。基地局はRA MSG-AのRAペイロード伝送のためのMCSレベルを含むシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を端末に伝送することができる。端末は基地局からシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を受信することによって基地局によって設定されたRA MSG-AのRAペイロード伝送のためのMCSレベル(例えば、固定されたMCSレベル)を確認することができる。端末は固定されたMCSレベルを使ってRA MSG-AのRAペイロードを伝送することができる。
【0234】
また、RA MSG-AのRAペイロードは該当RAペイロードに適用されるMCSレベルを含むことができる。例えば、端末はRA MSG-AのRAペイロードのためのMCSレベルを決定することができ、決定されたMCSレベルを含むRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。RA MSG-AのRAペイロードはMCSレベルだけでなく他の情報要素も含むことができる。基地局はRA MSG-AのRAペイロードのMCSレベル範囲を設定することができ、MCSレベル範囲を含むシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を端末に伝送することができる。
【0235】
この場合、端末は基地局によって設定されたMCSレベル範囲内でMCSレベルを選択することができ、選択されたMCSレベルを使ってRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。ここで、RA MSG-AのRAペイロードは端末によって選択されたMCSレベルを含むことができる。基地局は端末からRA MSG-AのRAペイロードを受信することができ、RA MSG-AのRAペイロード内の特定の部分(例えば、UCI)を確認することによって該当RAペイロードに適用されたMCSレベルを確認することができる。基地局は確認されたMCSレベルに基づいてRA MSG-AのRAペイロードに対する復調および復号動作を遂行することができる。
【0236】
他の方法として、RA MSG-AのRAプリアンブルは前述した方法の組み合わせを通じて選択され得る。また、RA MSG-AのRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルは前述した方法の組み合わせを通じて選択され得る。例えば、ダウンリンクチャネルの無線品質および/またはRA MSG-AのRAペイロードの大きさによりRA MSG-AのRAプリアンブルは選択され得る。RA MSG-AのRAペイロードのMCSレベルは特定レベルで固定され得る。RA MSG-AのRAペイロード内の特定の部分(例えば、UCI)は該当RAペイロードに適用されたMCSレベルを指示することができる。
【0237】
RA MSG1のインデックス(例えば、RAプリアンブルインデックス)、マスキング情報、および/またはオフセットはダウンリンクの経路損失および/またはRA MSG3の大きさにより異なって設定され得る。基地局が4段階ランダムアクセス手続きと2段階ランダムアクセス手続きをすべて支援する場合、2段階ランダムアクセス手続きで端末がRA MSG-AのRAプリアンブルを選択する条件(または基準)は4段階ランダムアクセス手続きで端末がRA MSG1(例えば、RAプリアンブル)を選択する条件(または基準)と同一に設定され得る。
【0238】
基地局は4段階ランダムアクセス手続きを支援するかを指示する情報、2段階ランダムアクセス手続きを支援するかを指示する情報、4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG1(例えば、RAプリアンブル)の選択条件(例えば、選択基準)、および2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-AのRAプリアンブルの選択条件(例えば、選択基準)のうち一つ以上をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。
【0239】
端末は2段階ランダムアクセス手続きの遂行目的(例えば、BFR手続き、再開始要請、連結設定要請、システム情報要請)、端末が伝送するRAペイロードの大きさ、ダウンリンクチャネルの無線品質などにより基地局によって設定された2段階ランダムアクセス手続きのための資源設定情報をシステム情報および/または制御メッセージを通じて基地局から獲得することができる。2段階ランダムアクセス手続きのための資源設定情報はRA MSG-A(例えば、RAプリアンブル、RAペイロード)の伝送資源情報および/またはMCSレベルを含むことができる。端末は前述した選択条件(例えば、選択基準)に符合する資源を選択することができ、選択された資源を使ってRA MSG-A(例えば、RAプリアンブル、RAペイロード)を伝送することによって2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。
【0240】
端末はRA MSG-AのRAペイロード伝送のための無線資源の選択方式に基づいて該当RAペイロードのためのMCSレベルを決定することができる。例えば、基地局はRA MSG-AのRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルにより該当RAペイロードの伝送のための無線資源を設定することができ、RAペイロードの資源設定情報をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。RAペイロードの伝送のための無線資源はRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルにより異なって設定され得る。
【0241】
端末は基地局からRA MSG-AのRAペイロードの資源設定情報を受信することができ、資源設定情報に基づいてRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルに対応する無線資源を選択することができる。端末は選択された無線資源に対応する(例えば、マッピングされる)RA MSG-AのRAプリアンブルを基地局に伝送することができ、選択された無線資源を使ってRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。基地局は端末からRA MSG-AのRAプリアンブルを受信することができ、RAプリアンブルが受信された無線資源に対応する(例えば、マッピングされる)RAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルを確認することができる。基地局は確認されたRAペイロードの大きさおよび/またはMCSレベルに基づいてRA MSG-AのRAペイロードを受信することができる。
【0242】
2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-B伝送のためのスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTI)は4段階ランダムアクセス手続きでメッセージ2(例えばRA MSG2)伝送のためのRA-RNTIと区別され得る。2段階ランダムアクセス手続きでRA-RNTIはRA MSG-B伝送のために別に設定されたRA-RNTI(例えば、MSG-B RA-RNTI)であり得る。MSG-B RA-RNTIはRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源(例えば、無線資源)とマッピングされ得る。端末がRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源を選択する場合、2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの受信のためのMSG-B RA-RNTIが決定され得る。
【0243】
2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bのフォーマットは該当RA MSG-Bに含まれるパラメータにより変わり得る。多様なRA MSG-Bのフォーマットを支援するために、RA MSG-Bのための別途のMACサブヘッダー(subheader)またはMAC CE内の別途のフィールドが定義され得る。RA MSG-Bのための別途のMACサブヘッダーまたはMAC CE内にRA MSG-Bのフォーマットを指示する「MsgB-type」フィールドが設定され得る。例えば、「MsgB-type」フィールドはRA MSG-Bのための別途のMACサブヘッダーまたはMAC CE内の最初のオクテット(octet)内に設定され得る。「MsgB-type」フィールドの大きさが2ビットである場合、RA MSG-Bのフォーマットは次の通り定義され得る。RA MSG-Bに含まれるパラメータは該当RA MSG-Bのフォーマットにより異なり得る。
【0244】
00:TA情報、ULグラント、TC-RNTI、UE ID(例えば、RA MSG-Aに含まれた端末識別子)
01:ULグラント、TC-RNTI、UE ID
10:TA情報、ULグラント、ビーム設定情報、TCI状態情報
11:ULグラント、ビーム設定情報、TCI状態情報
【0245】
TA情報(例えば、TA値、TA命令)はアップリンク伝送タイミングを調節するために使われ得る。ULグラントはアップリンクスケジューリング情報であり得る。TC-RNTIは端末に割当されるスケジューリング識別子(例えば、Temporary C-RNTI)であり得る。
【0246】
「MsgB-type」フィールドの大きさは1ビット以上であり得る。「MsgB-type」フィールドはRA MSG-Bに含まれるパラメータを指示することができる。RA MSG-Bに含まれるパラメータはTA情報、ULグラント、TC-RNTI、UE ID、ビーム設定情報、TCI状態情報、他の制御情報、およびダウンリンクデータのうち一つ以上であり得る。
【0247】
RA MSG-AのRAプリアンブルのための資源とRA MSG1(例えば、RAプリアンブル)のための資源が同じ方式で設定される場合、RA MSG-Bの送受信のためのスケジューリング識別子はRA MSG2の送受信のためのスケジューリング識別子と区分されないこともある。ここで、スケジューリング識別子はRA-RNTIであり得る。
【0248】
RA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源はRA MSG1の伝送資源と同じであり得、RA MSG-AのRAプリアンブルのインデックスはRA MSG1のインデックス(例えば、RAプリアンブルのインデックス)と異なり得る。RA MSG-Bの送受信のためのスケジューリング識別子はRA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源および/またはインデックスによって決定され得る。RA MSG2の送受信のためのスケジューリング識別子はRA MSG1(例えば、RAプリアンブル)の伝送資源および/またはインデックスによって決定され得る。RA MSG-AのRAプリアンブルの伝送資源がRA MSG1の伝送資源と同じであり、RA MSG-AのRAプリアンブルのインデックスがRA MSG1のインデックス(例えば、RAプリアンブルのインデックス)と区分される場合、RA MSG-Bの送受信のためのスケジューリング識別子はRA MSG2の送受信のためのスケジューリング識別子と同じであり得る。
【0249】
RA MSG-Bの送受信のためのスケジューリング識別子とRA MSG2の送受信のためのスケジューリング識別子が同じ方式で設定される場合にも、RA MSG-BのためのRA-RNTI(例えば、MSG-B RA-RNTI)はRA MSG2のためのRA-RNTIと異なって設定され得る。RA MSG-BのためのRA-RNTIはRA MSG2のためのRA-RNTIにあらかじめ設定されたオフセット値を加えることによって決定されたRA-RNTIであり得る。すなわち、RA MSG-BのためのRA-RNTIはRA MSG2のためのRA-RNTIに一定の定数値を加えることによって決定され得る。
【0250】
基地局はRA MSG-AのRAプリアンブルのための資源がRA MSG1のための資源と同じ方式で設定されるかを指示する情報をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きで同じ方法で決定されたRA-RNTIが使われ得る。この場合、端末はRA-RNTIに基づいて受信されたRARに含まれたMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)内の特定フィールドに基づいて該当RARが2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Bなのか4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2なのかを区別することができる。
【0251】
例えば、RAR(例えば、RA MSG-B)に含まれたMACサブヘッダー内の予備ビットは該当RARがRA MSG-BなのかRA-MSG2なのかを指示することができる。「00」に設定された予備ビットは該当RARがRA MSG2であることを指示することができる。「01、10、または11」に設定された予備ビットは該当RARがRA MSG-Bであることを指示することができる。
【0252】
RA MSG-BとRA MSG2が一つの無線資源領域を通じて伝送される場合、一つの無線資源領域内でRA MSG-BはRA MSG2より先に伝送され得る。この動作のために、RA MSG-BのMACサブヘッダーはRA MSG2のMACサブヘッダーの前に位置することができる。または一つの無線資源領域内でRA MSG-BはRA MSG2の後に伝送され得る。この動作のために、RA MSG-BのMACサブヘッダーはRA MSG2のMACサブヘッダーの後に位置することができる。
【0253】
RA MSG-BのMACサブヘッダーがRA MSG2のMACサブヘッダーの後に位置する場合、RA MSG-Bおよび/またはRA MSG2の伝送のためのダウンリンクメッセージ内で一つ以上のRA MSG2のためのすべてのMACサブヘッダーはRA MSG-BのためのMACサブヘッダーより先に位置することができる。基地局が伝送するRA MSG2が存在しない場合、ダウンリンクメッセージはRA MSG-BのためのMACサブヘッダーのみを含むことができる。
【0254】
反面、RA MSG-BのMACサブヘッダーがRA MSG2のMACサブヘッダーの前に位置する場合、RA MSG-Bおよび/またはRA MSG2の伝送のためのダウンリンクメッセージ内で一つ以上のRA MSG-BのためのすべてのMACサブヘッダーはRA MSG2のためのMACサブヘッダーより先に位置することができる。
【0255】
RA MSG-Bは前述したパラメータおよびRRCメッセージ(例えば、RRC制御情報)を含むことができる。RRCメッセージ(例えば、連結要請メッセージ、再開始(resumption)要請メッセージ)を含むRA MSG-A(例えば、RA MSG-AのRAペイロード)が受信された場合、基地局は端末別RA MSG-BのMAC PDUを生成することができ、RA MSG-BのMAC PDUを各端末に伝送することができる。
【0256】
2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-BのMAC PDUはRRC制御情報なしに前述したパラメータ(例えば、TA情報、ULグラント、TC-RNTI、UE ID、ビーム設定情報など)を含むことができる。RRC制御情報なしに前述したパラメータを含むRA MSG-BのMAC PDUは「MSG-B with UEsMux」と指称され得る。またはRA MSG-BのMAC PDUはRRC制御情報とともに前述したパラメータを含むことができる。RRC制御情報とともに前述したパラメータを含むMSG-BのMAC PDUは「MSG-B with SRB」と指称され得る。MSG-B with UEsMuxは複数の端末のためのRA MSG-Bを含むことができ、MSG-B with SRBは一つの端末のためのRA MSG-Bを含むことができる。複数の端末のRA MSG-Bは一つのMAC PDUで構成されるMSG-B with UEsMuxで多重化され得る。
【0257】
MSG-B with SRBが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報を含むPDCCH(例えば、DCI)をアドレスするスケジューリング識別子は別途に割当され得る。MSG-B with UEsMuxの送受信のためのRA-RNTIはMSG-B with SRBの送受信のためのRA-RNTIと独立的に設定され得る。MSG-B with SRBが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報をアドレスするRA-RNTIはMSG-B with UEsMuxが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報をアドレスするRA-RNTIと異なって設定され得る。2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-Aを伝送した端末はMSG-B with SRBのためのRA-RNTIとMSG-B with UEsMuxのためのRA-RNTIをすべて使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。例えば、MSG-B with SRBのためのRA-RNTIはMSG-B with UEsMuxのためのRA-RNTIにあらかじめ設定されたオフセットが適用されたRA-RNTIであり得る。
【0258】
またはMSG-B with SRBのためのRA-RNTIはRA MSG2のRA-RNTIにあらかじめ設定された第1オフセットが適用されたRA-RNTIであり得、MSG-B with UEsMuxのためのRA-RNTIはRA MSG2のRA-RNTIにあらかじめ設定された第2オフセットが適用されたRA-RNTIであり得る。第1オフセットは第2オフセットと異なり得る。前述した実施例で基地局はあらかじめ設定されたオフセット(例えば、第1オフセット、第2オフセット)を端末に通知することができる。端末は基地局から獲得されたあらかじめ設定されたオフセットを使ってMSG-B with SRBのためのRA-RNTIおよびMSG-B with UEsMuxのためのRA-RNTIを確認することができる。2段階ランダムアクセス手続きおよび/または4段階ランダムアクセス手続きでスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTI)が互いに異なって設定される場合、端末は該当スケジューリング識別子を使って2段階ランダムアクセス手続きおよび/または4段階ランダムアクセス手続きでRA応答メッセージ(例えば、RA MSG2、RA MSG-B、MSG-B with SRB、またはMSG-B with UEsMux)を区別することができる。2段階ランダムアクセス手続きのRA応答メッセージは成功的なRAR(例えば、MSG-B with SRB MAC PDU、MSG-B with UEsMux MAC PDU)または以下で説明するフォールバック(fallback)RARを意味し得る。したがって、2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Bは前述したBI(Backoff Indicator)、端末識別子を利用した競争解決(contention resolution)情報(例えば、成功的なRAR)、またはフォールバックRARで構成され得る。万一、2段階ランダムアクセス手続きのRA応答メッセージ伝送のためのスケジューリング識別子がMSG-B RA-RNTIで設定された場合、端末はスケジューリング識別子であるRA-RNTIとMSG-B RA-RNTIを使って4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2と2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Bを区分して受信することができる。
【0259】
「2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-AのRAペイロードを使ってアップリンク測定の結果情報を報告する場合」、「図10に図示された段階S1004のメッセージを使ってアップリンク測定の結果情報を報告する場合」、または「4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG3を使ってアップリンク測定の結果情報を報告する場合」、アップリンク測定の結果情報はダウンリンクビームを区分するための情報(例えば、TCI状態設定情報、SS/PBCHインデックス、CSI-RSインデックス)および/またはBWP識別子を含むことができる。複数のビームを設定する制御メッセージに含まれたビーム設定リスト内のビーム順序によりアップリンク測定の結果情報が伝送される場合、アップリンク測定の結果情報はダウンリンクビーム識別子を区分するための情報(例えば、ダウンリンクビーム識別子)を含まなくてもよい。複数のBWPを設定する制御メッセージに含まれたBWP設定リスト内のBWP順序によりアップリンク測定の結果情報が伝送される場合、アップリンク測定の結果情報はBWP識別子を含まなくてもよい。
【0260】
4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG3および2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-A(例えば、RAペイロード)は同じフォーマットにより設定され得る。またはRA MSG3およびRA MSG-A(例えば、RAペイロード)は互いに異なるフォーマットにより設定され得る。ここで、フォーマットはMACメッセージまたはRRCメッセージを構成する形態を意味し得る。「同じフォーマットが使われること」は「MACメッセージまたはRRCメッセージに含まれたパラメータ、フィールド、および/または情報要素が同じであること」を意味し得る。
【0261】
RA MSG3のフォーマットとRA MSG-A(例えば、RAペイロード)のフォーマット間の同一の有無にかかわらず、RA MSG3とRA MSG-A(例えば、RAペイロード)を区分するためのMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)内のフィールドおよび/または論理チャネル識別子(例えば、LCID)が設定され得る。
【0262】
RA MSG3を指示するMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)内のフィールドはRA MSG-A(例えば、RAペイロード)を指示するMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)内のフィールドと異なって設定され得る。RA MSG3とRA MSG-A(例えば、RAペイロード)を区分するためのMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)内のフィールドは「RA-M3」フィールドと指称され得る。「1」で設定された「RA-M3」フィールドは該当メッセージがRA MSG3であることを指示することができる。「0」で設定された「RA-M3」フィールドは該当メッセージがRA MSG-A(例えば、RAペイロード)であることを指示することができる。
【0263】
RA MSG3を指示するLCIDはRA MSG-A(例えば、RAペイロード)を指示するLCIDと異なって設定され得る。したがって、基地局はMACヘッダー(またはMACサブヘッダー、MACメッセージ)に含まれたLCIDに基づいてRA MSG3とRA MSG-A(例えば、RAペイロード)を区別することができる。
【0264】
端末はCBRA方式またはCFRA方式に基づいて前述した4段階ランダムアクセス手続きおよび2段階ランダムアクセス手続きをそれぞれ遂行することができる。「CFRA手続きで端末があらかじめ設定された回数以上にメッセージ1(例えば、RA MSG-A(例えば、RAプリアンブル、RAペイロード)、RA MSG1)を伝送した場合」または「CFRA手続きで端末があらかじめ設定されたタイマーに対応する時間内にメッセージ1に対するRARを受信出来なかった場合」、端末はCFRA手続きをCBRA手続きに切り替えることができる。すなわち、端末はCBRA方式により2段階ランダムアクセス手続きまたは4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。
【0265】
CFRA手続きで2段階ランダムアクセス手続きまたは4段階ランダムアクセス手続きのための専用無線資源が設定された場合、RAプリアンブルの伝送のための基準条件(例えば、無線チャネルの品質)を満足しないと、CFRA手続きの代わりにCBRA手続きが遂行され得る。例えば、無線チャネルの品質が基準条件以上の場合、端末はCFRA手続きのために割当された専用無線資源を使ってCFRA手続きを遂行することができる。無線チャネルの品質が基準条件未満の場合、端末はCFRA手続きの代わりにCBRA手続きを遂行することができる。
【0266】
図10に図示された2段階ランダムアクセス手続きが遂行される場合、段階S1002で基地局はRA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルまたはRAペイロードを受信することができる。すなわち、基地局はRAプリアンブルとRAペイロードをすべて受信できないこともある。この場合、基地局はRA MSG-Aに対する応答であるRA MSG-Bを端末に伝送しないことができる。RA MSG-BがRARウインドウ内に基地局から受信されなかった場合、端末はあらかじめ設定された時間区間の間(またはあらかじめ設定された回数だけ)RA MSG-Aの再伝送動作を遂行することができる。
【0267】
他の方法として、段階S1002で基地局がRAプリアンブルまたはRAペイロードを受信した場合、基地局および/または端末は次の通り動作することができる。2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの受信のためのRARウインドウ(またはタイマー)はRA MSG-AのRAペイロードの伝送時点から開始することができる。RA MSG-AのRAペイロードを繰り返し伝送する場合、RARウインドウは最後のRAペイロードの伝送時点から開始することができる。RA MSG-AのRAペイロードの伝送時点はRAペイロードの伝送開始時点または伝送終了時点であり得る。RA MSG-AのRAペイロードの伝送時点はサブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボル単位で表現され得る。
【0268】
2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-B受信のためのRARウインドウはRA MSG2受信のためのRARウインドウと同一に設定され得る。RA MSG-B受信のためのRARウインドウはRA MSG2受信のためのRARウインドウに関するパラメータに基づいて設定され得る。基地局(またはセル)が無線プロトコルの機能分離(function split)方式により構成された場合、基地局はRA MSG-B受信のためのRARウインドウの設定情報(例えば、パラメータ)およびRA MSG2受信のためのRARウインドウの設定情報(例えば、パラメータ)のうち一つ以上をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、RRCメッセージ)を使って端末に伝送することができる。
【0269】
基地局でRA MSG-AのRAプリアンブルのみが受信された場合、RA MSG-AのRAペイロードの再伝送手続きが遂行され得る。RA MSG-AのRAペイロードの再伝送手続きは次の通り遂行され得る。
【0270】
2段階ランダムアクセス手続きはCFRA方式によって遂行され得る。段階S1002で基地局は端末からRA MSG-AのRAプリアンブルを受信することができる。「RA MSG-AのRAペイロードの復号化動作が失敗した場合」または「RA MSG-AのRAペイロードがあらかじめ設定されたタイマー(以下、「T2-stepRA」という)の終了前に受信されなかった場合」、基地局はRA MSG-AのRAプリアンブルに基づいて2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末を識別することができる
【0271】
2-stepRAは基地局でRAプリアンブルの受信時点(例えば、受信開始時点、受信終了時点)で開始することができる。基地局はT2-stepRAをシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に通知することができる。端末はT2-stepRAの終了前にRAペイロードを基地局に伝送しなければならない。RA MSG-AのRAプリアンブルがRA MSG-AのRAペイロードにマッピングされる場合、T2-stepRAはRAプリアンブルとRAペイロード間のマッピング関係に対応する時間関係(time relation)によるタイマーであり得る。
【0272】
RAプリアンブルの受信時点(例えば、受信開始時点、受信終了時点)からT2-stepRAの終了時点前にRAペイロードが端末から受信されなかった場合、基地局は下記のスケジューリング識別子を使ってRA MSG-Bが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報を含むDCIを伝送することができる。DCIはPDCCHを通じて伝送され得る。
【0273】
-端末専用として設定されたスケジューリング識別子
-RA MSG-B伝送のためのスケジューリング識別子(例えば、MSG-B RA-RNTI)
-RA MSG-AのRAペイロードの再伝送を要請するRA MSG-B伝送のためのスケジューリング識別子
【0274】
段階S1003で基地局はアップリンク無線資源の割当情報(例えば、スケジューリング情報)を含むDCIをPDCCHを通じて伝送することができる。または段階S1003で基地局はRA MSG-BをPDSCHを通じて伝送することができる。RA MSG-AのRAペイロードの再伝送を要請するRA MSG-BはPDSCH(例えば、DCIによってスケジューリングされるPDSCH)を通じて伝送され得る。RAペイロードの再伝送を要請するRA MSG-Bは一部の情報要素を含むことができる。例えば、RA MSG-Bはアップリンク無線資源の割当情報(例えば、スケジューリング情報)、伝送タイミング調節情報、伝送電力調節情報、ビーム設定情報、RA MSG-AのRAペイロードの再伝送要請情報(例えば、再伝送指示情報)、RA MSG-AのRAペイロード(再)伝送のための無線資源割当情報、およびMCSレベルのうち一つ以上を含むことができる。RA MSG-Bに含まれる複数の情報要素それぞれはMAC CE形態で設定され得る。またはRA MSG-Bに含まれる複数の情報要素は一つのMAC CE形態で設定され得る。この場合、別途のMACヘッダーフォーマットが使われ得る。
【0275】
RA MSG-AのRAプリアンブルのみを受信した基地局がRA MSG-AのRAペイロードの再伝送を要請するRA MSG-Bを伝送した場合、端末は基地局からRA MSG-Bを受信することができ、RA MSG-Bに含まれた情報要素を確認することができる。RA MSG-Bに含まれた情報要素はRAペイロードの(再)伝送のための無線資源割当情報、MCSレベル、TA情報、伝送電力調節情報、および/または設定ビーム情報であり得る。端末はRA MSG-Bに含まれた情報要素に基づいてRA MSG-AのRAペイロードを再伝送することができる。再伝送RAペイロードが端末から受信された場合、基地局はRA MSG-Bを端末に伝送することができる。端末は基地局からRA MSG-Bを受信することができる。RA MSG-Bが基地局から受信された場合、端末は基地局でRA MSG-AのRAペイロードが成功裏に受信されたものと判断することができる。
【0276】
一方、基地局でRA MSG-AのRAプリアンブルのみが受信された場合、2段階ランダムアクセス手続きは4段階ランダムアクセス手続きに転換され得る。2段階ランダムアクセス手続きはCFRA方式によって遂行され得る。段階S1002で基地局は端末からRA MSG-AのRAプリアンブルを受信することができる。「RA MSG-AのRAペイロードの復号化動作が失敗した場合」または「RA MSG-AのRAペイロードがあらかじめ設定されたタイマー(以下、「T2-stepMsgA」という)の終了前に受信されなかった場合」、基地局はRA MSG-AのRAプリアンブルに基づいて2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末を識別することができる。すなわち、CFRA方式による2段階ランダムアクセス手続きが遂行された場合、基地局は端末から受信されたCFRA方式によるRA MSG-AのRAプリアンブルの無線資源またはインデックスに基づいて該当端末を識別することができる。T2-stepMsgAは基地局でRAプリアンブルの受信時点(例えば、受信開始時点、受信終了時点)に開始することができる。基地局はT2-stepMsgAをシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に通知することができる。端末はT2-stepMsgAの終了前にRAペイロードを基地局に伝送しなければならない。T2-stepMsgAの終了前にRAペイロードが端末から受信された場合、基地局はRA MSG-Bを端末に伝送することができる。T2-stepMsgAはT2-stepRAより大きくてもよい。
【0277】
CFRA方式による2段階ランダムアクセス手続きのRAプリアンブルの受信時点からT2-stepMsgAの終了時点前にRAペイロードが端末から受信されなかった場合、基地局は端末から受信されたCFRA方式によるRA MSG-AのRAプリアンブルを基盤で該当端末を識別することができる。したがって、基地局はRA MSG-Bが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報を含むDCIを該当端末に専用として割当されたスケジューリング識別子(例えば、C-RNTI)またはRAR伝送のためのスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTIまたはRA MSG-B送受信のためのRNTI)を使って端末に伝送することができる。DCIはPDCCHを通じて伝送され得る。したがって、端末はRAR受信のためのスケジューリング識別子または自身に割当されたスケジューリング識別子を利用してPDCCHモニタリング動作を遂行することによってDCIを受信することができる。端末は基地局からDCIを受信することによってRA MSG-Bが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報、ダウンリンクスケジューリング情報、およびアップリンクスケジューリング情報のうち一つ以上を獲得することができる。
【0278】
段階S1003で基地局はアップリンク無線資源の割当情報(例えば、スケジューリング情報)を含むDCIをPDCCHを通じて伝送することができる。または段階S1003で基地局はRA MSG-BをPDSCHを通じて伝送することができる。RA MSG-BはPDSCH(例えば、DCIによってスケジューリングされるPDSCH)を通じて伝送され得る。RA MSG-Bは一部の情報要素を含むことができる。例えば、RA MSG-Bはアップリンク無線資源の割当情報(例えば、スケジューリング情報)、伝送タイミング調節情報、伝送電力調節情報、ビーム設定情報、RA MSG-AのRAペイロードの再伝送要請情報(例えば、再伝送指示情報)、RA MSG-AのRAペイロード(再)伝送のための無線資源割当情報、およびMCSレベルのうち一つ以上を含むことができる。RA MSG-Bに含まれる複数の情報要素それぞれはMAC CE形態で設定され得る。またはRA MSG-Bに含まれる複数の情報要素は一つのMAC CE形態で設定され得る。この場合、別途のMACヘッダーフォーマットが使われ得る。RA-RNTIに基づいたRA MSG-Bの伝送動作は図9に図示された段階S903でメッセージ2の伝送動作であり得る。
【0279】
RA MSG-Aの応答として伝送されるDCIは前述したRA MSG-Bに含まれる情報要素のうち一つ以上の情報要素を含むことができる。端末はRA MSG-Aに対する応答としてDCIを基地局から受信することができる。この場合、端末はDCIに含まれたスケジューリング情報によって指示される無線資源を使ってRA MSG-AのRAペイロードを再伝送することができる。または端末はDCIに含まれたスケジューリング情報によって指示される無線資源を使って図10に図示された段階S1004のアップリンクデータおよび/または制御情報を基地局に伝送することができる。
【0280】
CBRA方式による段階S1002で基地局は端末からRA MSG-AのRAプリアンブルを受信することができる。「RA MSG-AのRAペイロードの復号化動作が失敗した場合」または「RA MSG-AのRAペイロードがあらかじめ設定されたタイマー(例えば、T2-stepRAまたはT2-stepMsgA)の終了前に受信されなかった場合」、基地局はRA MSG-AのRAプリアンブルに基づいて2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末を識別できないこともある。この場合、あらかじめ設定されたタイマーが終了した場合、基地局は図9に図示された段階S903のRA MSG2またはRA MSG2と同一に構成されたRA MSG-B(例えば、フォールバック(fallback)RAR)を端末に伝送することができる。すなわち、2段階ランダムアクセス手続きは4段階ランダムアクセス手続きに転換され得る。したがって、CBRA方式による段階S1002でRA MSG-Aを伝送した端末は図10に図示された段階S1003のRA MSG-Bの受信のためのPDCCHモニタリング動作(例えば、USS(UE specific search space)でPDCCHモニタリング動作)と図9に図示された段階S903のRA MSG2の受信のためのPDCCHモニタリング動作(例えば、CSS(common search space)でPDCCHモニタリング動作)を共に遂行することができる。
【0281】
段階S1002後にRA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)またはRA MSG2が基地局から受信された場合、端末は図9に図示された段階S904のRA MSG3を基地局に伝送することができる。すなわち、RA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)またはRA MSG2が基地局から受信された場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きが4段階ランダムアクセス手続きに遷移されたものと判断することができ、4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG3を基地局に伝送することができる。基地局は端末からRA MSG3を受信することができ、RA MSG4を端末に伝送することができる。
【0282】
一方、基地局がRA MSG-AのRAペイロードのみを受信した場合、下記の動作が遂行され得る。端末はCFRA方式による段階S1002でRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG-Aを基地局に伝送することができる。基地局はRA MSG-AのRAペイロードのみを受信することができる。すなわち、基地局はRA MSG-AのRAプリアンブルを受信できないこともある。この場合、基地局はRA MSG-AのRAペイロードに含まれた情報要素に基づいて端末識別子を確認することができる。または基地局はCFRA方式による資源割当規則に基づいてRAペイロードを伝送した端末を識別するための情報を獲得することができる。例えば、「RAペイロードの伝送資源が端末に専用として割当された場合」または「RAペイロードの伝送資源が端末に専用として割当され、RAプリアンブルの伝送資源がRAペイロードの伝送資源にマッピングされる場合」、端末はCFRA方式による資源割当規則によりRAペイロードが受信された資源に基づいてランダムアクセス手続きを開始した端末を確認することができる。
【0283】
RA MSG-AのRAペイロードのみが受信され、RAペイロードに基づいて該当ランダムアクセス手続きを開始した端末が識別された場合、基地局は図10に図示された段階S1003のRA MSG-Bを端末に伝送することができる。
【0284】
RAプリアンブルを受信した基地局はRA MSG-Bが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報を含むDCIを端末専用スケジューリング識別子またはRAR伝送のためのスケジューリング識別子(例えば、MSG-B RA-RNTI)を使って端末に伝送することができる。DCIはPDCCHを通じて伝送され得る。ここで、基地局はアップリンク資源割当情報をPDCCHを通じて端末に伝送することができる。基地局はDCIに含まれたスケジューリング情報によって指示されるPDSCHを通じてRA MSG-Bを端末に伝送することができる。RA MSG-Bの前述した情報要素を含むことができる。RA-RNTIに基づいたRA MSG-Bの伝送動作は図9に図示された段階S903でRA MSG2の伝送動作と同一または類似し得る。
【0285】
メッセージ1(例えば、RA MSG-A、RAプリアンブル)の応答として伝送されるDCIはアップリンク資源割当情報(例えば、スケジューリング情報)、伝送タイミング調節情報、伝送電力調節情報、およびRA MSG-AのRAペイロード伝送のための資源割当情報のうち一つ以上を含むことができる。RA MSG-Aに対する応答としてDCIのみが受信された場合、端末はDCIに含まれたスケジューリング情報によって指示される無線資源を使って図10に図示された段階S1002のRA MSG-A(例えば、RAペイロード)を再伝送することができる。または端末はDCIに含まれたスケジューリング情報によって指示される無線資源を使って図10に図示された段階S1004のアップリンクデータおよび/または制御メッセージを伝送することができる。
【0286】
CBRA方式による段階S1002で基地局は端末からRA MSG-AのRAプリアンブルを受信することができる。「RA MSG-AのRAペイロードの復号化動作が失敗した場合」または「RA MSG-AのRAペイロードがあらかじめ設定されたタイマー(例えば、T2-stepRAまたはT2-stepMsgA)の終了前に受信されなかった場合」、基地局はRA MSG-AのRAプリアンブルに基づいて2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末を識別できないこともある。この場合、あらかじめ設定されたタイマーが終了した場合、基地局は図9に図示された段階S903のRA MSG2を端末に伝送することができる。すなわち、2段階ランダムアクセス手続きは4段階ランダムアクセス手続きに転換され得る。したがって、CBRA方式による段階S1002でRA MSG-Aを伝送した端末は図10に図示された段階S1003のRA MSG-Bの受信のためのPDCCHモニタリング動作(例えば、USSでPDCCHモニタリング動作)と図9に図示された段階S903のメッセージ2(例えば、RA MSG2、フォールバックRAR)の受信のためのPDCCHモニタリング動作(例えば、CSSでPDCCHモニタリング動作)を共に遂行することができる。
【0287】
MSG-B with SRBのためのRA-RNTIはMSG-B with UEsMuxのためのRA-RNTIと異なって設定され得る。この場合、端末はMSG-B with SRBのためのRA-RNTIに基づいたPDCCHモニタリング動作とMSG-B with UEsMuxのためのRA-RNTIに基づいたPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。
【0288】
段階S1002後に2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Bの代わりに4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2が受信された場合、端末は図9に図示された段階S904のRA MSG3を基地局に伝送することができる。この場合、RA MSG3はRA MSG-AのRAペイロードに基づいて構成され得る。RA MSG3はRA MSG-AのRAペイロードを構成する情報要素を含むことができる。RA MSG3の構成形態がRA MSG-AのRAペイロードの構成形態と異なる場合、RA MSG3とRA MSG-AのRAペイロードはMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)内のフィールドおよび/またはLCIDを使って区別され得る。図9に図示された段階S904のRA MSG3が端末から受信された場合、基地局は段階S905のRA MSG4を端末に伝送することができる。
【0289】
2段階ランダムアクセス手続きが4段階ランダムアクセス手続きに転換される場合、端末は基地局から受信されるRARが2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)なのか4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2なのかを確認することができる。この動作のために、基地局は下記の方法に基づいてRARが2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)なのか4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2なのかを指示することができる。
【0290】
-方法#1:RA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)の伝送のためのスケジューリング識別子はRA MSG2の伝送のためのスケジューリング識別子と異なって設定される。
【0291】
-方法#2:RA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)のスケジューリング情報のためのCORESET、探索区間、およびPDCCHそれぞれはRS MSG2のスケジューリング情報のためのCORESET、探索区間、およびPDCCHと異なって設定される。
【0292】
-方法#3;DCI(例えば、DCI内の特定フィールド)は該当DCIに含まれたスケジューリング情報がRA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)またはRA MSG2のためのスケジューリング情報であることを指示する情報を含む。
【0293】
-方法#4:RARは該当RARがRA MSG-B(例えば、フォールバックRAR)またはRA MSG2であることを指示する情報を含む。
【0294】
2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-BはRARのスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTI)により4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2と区別され得る。この場合、RA MSG-BはRA MSG-Bのために設定されたRA-RNTIにアドレスされるスケジューリング情報に基づいて伝送され得、RA MSG2はRA MSG2のために設定されたRA-RNTIにアドレスされるスケジューリング情報に基づいて伝送され得る。
【0295】
他の方法として、2段階ランダムアクセス手続きが4段階ランダムアクセス手続きに転換される場合、メッセージ2のための別途のRA-RNTI(例えば、フォールバック(fallback)RA-RNTI)が割当され得る。2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末は4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2を伝送することができる。この場合、RA MSG2はフォールバックRA-RNTIによってアドレスされるスケジューリング情報に基づいて伝送され得る。
【0296】
RA MSG-Bの伝送資源に対するスケジューリング情報はRA MSG-Bのために設定されたRA-RNTIを使って送受信され得る。フォールバックRARの伝送資源に対するスケジューリング情報は4段階ランダムアクセス手続きのためのRA-RNTIまたはフォールバックRARのために設定されたRA-RNTIを使って送受信され得る。したがって、RA MSG2のためのRA-RNTI、RA MSG-B(例えば、成功的な(success)RAR)のためのRA-RNTI、およびフォールバックRARのためのRA-RNTIは互いに異なって設定され得、設定されたRA-RNTIは基地局から端末にシグナリングされ得る。RA MSG-Bは成功的なRARおよびフォールバックRARに分類され得る。成功的なRARはRA MSG-AのRAプリアンブルおよびRAペイロードをすべて受信した基地局から伝送されるRA MSG-Bであり得る。フォールバックRARはRA MSG-AのRAプリアンブルのみを受信した基地局から伝送されるRA MSG-Bであり得る。
【0297】
CORESET、探索区間、および/またはPDCCHはRA MSG2、成功的なRAR、および/またはフォールバックRARのために互いに異なって設定され得る。基地局はメッセージ2(例えば、RA MSG2、成功的なRAR、フォールバックRAR)別に互いに異なるCORESET、探索区間および/またはPDCCH資源を設定することができ、CORESET、探索区間および/またはPDCCH資源の設定情報をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。
【0298】
他の方法として、メッセージ2が伝送されるPDSCHの資源割当情報(例えば、スケジューリング情報)を含むDCIはDCIによってスケジューリングされるメッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを指示するフィールドをさらに含むことができる。この場合、端末はRA-RNTIを使ってスケジューリング情報を含むDCIを受信することができ、DCIに含まれたフィールドに基づいてDCIによってスケジューリングされるメッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを確認することができる。
【0299】
他の方法として、メッセージ2の伝送のための別途のMACサブヘッダーまたはRA MSG-Bのフォーマットを指示する「MsgB-type」フィールドが設定され得る。MACサブヘッダーまたは「MsgB-type」フィールドはメッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを指示することができる。基地局はメッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを指示するMACサブヘッダーまたは「MsgB-type」フィールドを伝送することができる。端末は基地局からMACサブヘッダーまたは「MsgB-type」フィールドを受信することができ、MACサブヘッダーまたは「MsgB-type」フィールドに基づいてメッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを確認することができる。
【0300】
CA(carrier aggregation)機能が支援される場合、複数のセル(または基地局)は通信サービスを端末に提供することができる。CA動作を制御するプライマリセル(primary cell、PCell)はCA機能を支援するセカンダリセル(secondary cell、SCell)を活性化または非活性化させることができる。また、端末は複数のセルとのビーム復旧手続きのために、PCellおよびSCellそれぞれとCFRA手続きまたはCBRA手続きを遂行することができる。CFRA手続きのための無線資源が端末に専用として割当された場合、端末は該当無線資源の品質が既存の条件を満足しない場合にビーム復旧のためにCFRA手続きの代わりにCBRA手続きを遂行することができる。
【0301】
PCellおよびSCellそれぞれのビーム復旧のためにCFRA手続きまたはCBRA手続きが遂行され得る。この場合、端末はRA MSG3またはRA MSG-AのRAペイロードを使って端末識別子、設定ビーム情報(例えば、ビームを識別できるTCI状態、CSI-RSインデックス、SS/PBCHインデックス)、ビーム測定結果情報、およびセル測定結果情報のうち一つ以上を基地局に伝送することができる。また、端末は好むビームの情報を基地局に伝送することができる。
【0302】
端末の移動性を支援するためにランダムアクセス手続きが遂行される場合、端末はRA MSG3またはRA MSG-AのRAペイロードを使って基地局(またはセル)の非活性化を要請する情報を伝送することができる。例えば、ハンドオーバー手続きでソース基地局とターゲット基地局が通信サービスを端末に同時に提供する場合、端末はRA MSG3またはRA MSG-AのRAペイロードを使ってソース基地局またはターゲット基地局の非活性化を要請する情報(例えば、非活性化をトリガリングする情報)を伝送することができる。この場合、端末は非活性化を要請する情報とともに非活性化が要求される基地局の識別子を伝送することができる。
【0303】
ハンドオーバー手続きでビーム失敗またはRLFが発生し得る。この場合、基地局および端末はあらかじめ設定されたタイマー(例えば、TRRC_CONT)の終了前までコンテクスト情報(例えば、RRCコンテクスト情報、ASコンテクスト情報)を保存/維持することができる。ハンドオーバー手続きでビーム失敗またはRLFが発生した場合、RRC連結再樹立手続きが遂行され得る。この場合、RRC連結再樹立手続きがあらかじめ設定されたタイマー(TRRC_CONT)の終了前に完了すると、基地局および端末は保存されたコンテクスト情報(例えば、RRCコンテクスト情報、ASコンテクスト情報)を再使用することができる。
【0304】
この場合、RRC連結再樹立手続きで遂行されるCBRA手続きまたはCFRA手続きで、一部のパラメータは前述した測定結果に基づいて再設定され得る。RRC連結再樹立手続きで基地局と端末間のコンテクスト情報の中で一部のパラメータは更新(例えば、変更)され得、コンテクスト情報の中で残りのパラメータは再使用され得る。例えば、コンテクスト情報の中でビーム設定パラメータまたはBWP設定パラメータは新しく設定され得、コンテクスト情報の中で残りのパラメータは維持され得る。この動作のために、基地局はTRRC_CONTを設定することができ、TRRC_CONTをシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。
【0305】
4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG1および2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Aそれぞれは、一つのランダムアクセス機会(例えば、RO(random access occasion))内で一回以上伝送され得る。端末は基地局からメッセージ2を受信する前に、時間および/または周波数ドメインで互いに異なる無線資源を使ってRA MSG1またはRA MSG-Aを繰り返し伝送することができる。このような繰り返し伝送手続きで端末は、SS/PBCHインデックスまたはCSI-RSインデックス(例えば、CSI-RSの資源インデックス)に対するマッピング関係に基づいてRA(random access)資源をランダムに選択することができる。またはこのような繰り返し伝送手続きで端末は、最初に選択されたRA資源(例えば、RA MSG1の伝送資源、RA MSG-A(例えば、RAプリアンブル、RAペイロード)の伝送資源)のマッピング関係に関連した(associated)無線資源を選択することができる。
【0306】
BFR手続きまたはハンドオーバー手続きのために、基地局は複数のRA資源を端末に専用(例えば、CFRA方式)として割当することができる。例えば、基地局は複数のビームにマッピングされる複数のRA資源の情報を端末に伝送することができる。または基地局はビームとは無関係に時間および/または周波数ドメインで設定された複数のRA資源の情報を端末に伝送することができる。端末は基地局から専用として割当された複数のRA資源の情報を受信することができ、複数のRA資源を使ってRA MSG1またはRA MSG-Aを繰り返し伝送することができる。
【0307】
OFDMA基盤の通信システムで複数の端末間のアップリンク物理階層の同期が維持される場合、複数の端末間の干渉は減少し得る。基地局は伝送タイミング調節情報(例えば、TA情報)を端末に伝送することができる。端末は基地局から受信された伝送タイミング調節情報に基づいて基地局とアップリンク物理階層の同期を合わせることができる。したがって、基地局で複数の端末から受信された信号は特定の時間区間内で整列され得、この場合に複数の端末間の干渉は減少し得る。
【0308】
2段階ランダムアクセス手続きで端末は、伝送タイミング調節情報なしにRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。端末と基地局間のアップリンク同期が維持されなかった場合、RA MSG-AのRAペイロードは端末間の干渉を引き起こし得、RA MSG-AのRAペイロードの受信性能は低下し得る。このような問題を解決するために、RA MSG-AのRAペイロードが伝送されるアップリンク無線資源(例えば、PUSCH)の前方領域に伝送ギャップ(transmission gap)が設定され得る。
【0309】
図11は、通信システムでRA MSG-Aの伝送方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0310】
図11を参照すると、第1端末のためのPUSCH資源はサブフレームに整列され得る。例えば、時間ドメインで第1端末のためのPUSCH資源の開始時点はサブフレーム#2の開始時点に整列され得、時間ドメインで第1端末のためのPUSCH資源の終了時点はサブフレーム#2の終了時点に整列され得る。RA MSG-AのRAペイロードの伝送資源はサブフレーム#2内に割当され得る。サブフレーム#2内でRA MSG-AのRAペイロードの伝送資源の前に伝送ギャップが設定され得る。RA MSG-AのRAペイロードは伝送ギャップ以後の伝送資源を使って伝送され得る。図11に図示された実施例は、PUSCHおよびRAペイロードの伝送資源がサブフレームの代わりにスロットまたはミニスロット内に設定された場合にも適用され得る。
【0311】
RA MSG-AのRAペイロードの伝送資源が位置するサブフレームは、ランダムアクセス手続きではなく他のアップリンク伝送手続きのための伝送資源(例えば、第1端末のPUSCH)が位置するサブフレームと同じであり得る。またはRA MSG-AのRAペイロードの伝送資源が位置するサブフレームは、ランダムアクセス手続きではなく他のアップリンク伝送手続きのための伝送資源(例えば、第1端末のPUSCH)が位置するサブフレームと異なり得る。
【0312】
例えば、サブフレーム#1はランダムアクセス手続きのための無線資源(例えば、RA資源)で設定され得、他のサブフレーム(例えば、サブフレーム#2~#3)はランダムアクセス手続きではない一般的なアップリンク伝送手続きのための無線資源で設定され得る。伝送ギャップはシンボル単位または絶対的な時間単位で設定され得る。基地局は伝送ギャップが存在するかを指示する情報および伝送ギャップの長さ情報をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末(例えば、第2端末)に伝送することができる。
【0313】
第2端末は2段階ランダムアクセス手続きの遂行前に基地局からシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を受信することによって、伝送ギャップが存在するかを指示する情報および伝送ギャップの長さ情報を確認することができる。伝送ギャップが存在する場合、第2端末は伝送ギャップ以後の無線資源を使ってRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。伝送ギャップが存在しない場合、第2端末は推定されたサブフレームの同期に基づいてRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。この場合、RA MSG-AのRAペイロードはサブフレームの開始時点から伝送され得る。例えば、RA MSG-AのRAペイロードの伝送資源はサブフレーム#2内のPUSCHのように設定され得る。
【0314】
伝送ギャップは2段階ランダムアクセス手続き(例えば、RA MSG-A)のための参照信号またはプリアンブル信号の伝送のために使われ得る。参照信号(またはプリアンブル信号)は、基地局の遅延スプレッド(delay spread)または無線区間で伝送遅延(transmission delay)を補償するように設計された信号であり得る。参照信号(またはプリアンブル信号)はOFDMAシンボルのCP(cyclic prefix)を考慮して設計され得る。参照信号(またはプリアンブル信号)は伝送ギャップで伝送され得る。または参照信号(またはプリアンブル信号)は伝送ギャップ以後の無線資源を通じて伝送され得る。RA MSG-AのRAペイロードは参照信号(またはプリアンブル信号)の伝送後に伝送され得る。例えば、時間ドメインで、伝送ギャップ後に参照信号(またはプリアンブル信号)の伝送資源が位置することができ、参照信号(またはプリアンブル信号)の伝送資源後にRA MSG-AのRAペイロードの伝送資源が位置することができる。
【0315】
図12aはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第1実施例を図示した概念図であり、図12bはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第2実施例を図示した概念図であり、図12cはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第1実施例を図示した概念図であり、図12dはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第2実施例を図示した概念図であり、図12eはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第3実施例を図示した概念図であり、図12fはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第4実施例を図示した概念図である。
【0316】
図12a~図12fを参照すると、RA MSG-Bは成功的なRARおよびフォールバックRARに分類され得る。RA MSG-BはMACヘッダー(例えば、MACサブヘッダー)および/またはMACペイロード(例えば、MAC RARまたはMAC subPDU)を含むことができる。またはRA MSG-BがMACペイロード(例えば、MAC RAR)のみを含む場合、MACヘッダー(例えば、MACサブヘッダー)はMAC RAR(またはMAC subPDU)と分離されて構成され得る。図12c~図12fに図示された実施例がMACペイロード(例えば、MAC RAR)であり得る。
【0317】
RA MSG-Bに含まれるMACサブヘッダーはBI(backoff indicator)サブヘッダーまたはRAPID(random access preamble identifier or random access preamble index)サブヘッダーであり得る。MACサブヘッダーのTフィールドを利用してBIサブヘッダーおよびRAPIDサブヘッダーは区分され得る。図12aに図示された通り、0に設定されたTフィールドを有するMACサブヘッダーはBIサブヘッダーであり得、図12bに図示された通り、1に設定されたTフィールドを有するMACサブヘッダーはRAPIDサブヘッダーであり得る。端末がシステム情報の伝送を要請するためにランダムアクセス手続きを遂行する場合、該当ランダムアクセス手続きでRA MSG-BはRAPIDサブヘッダーを含むことができる。
【0318】
RA MSG-Bは、2段階ランダムアクセス手続きのためのスケジューリング識別子(例えば、MSG-B RA-RNTI)によりアドレスされるスケジューリング情報に基づいて伝送され得る。図12bに図示されたRAPIDサブヘッダーはRA MSG-AのRAプリアンブルに基づいて生成され得る。RAPIDサブヘッダーのRAPIDはRA MSG-AのRAプリアンブルインデックスを指示することができる。BIサブヘッダーおよびRAPIDサブヘッダーそれぞれに含まれたTフィールドは、互いに異なるRA MSG-B(例えば、MAC RAR)を識別するために使われ得る。
【0319】
図12cに図示された実施例の通り、C-RNTIが端末に割当され、該当端末からRA MSG-Aが受信された場合、Tフィールドは0に設定され得る。RA MSG-Bは伝送タイミング調節情報(例えば、TA命令)、アップリンク資源割当情報(例えば、ULグラント)、および端末に割当されたC-RNTIを含むことができる。図12dに図示された実施例の通り、C-RNTIが端末に割当されず、該当端末からRA MSG-Aが受信された場合、Tフィールドは1に設定され得る。RA MSG-Bは伝送タイミング調節情報(例えば、TA命令)、アップリンク資源割当情報(例えば、ULグラント)、TC-RNTI、および競争解消のためのUE競争解消IDを含むことができる。UE競争解消IDはRA MSG-AのRAペイロードに含まれた端末識別子(例えば、UE ID)であり得る。UE競争解消IDの大きさが6バイト(すなわち、48ビット)の場合、図12dでオクテット(octet)Nはオクテット13であり得る。
【0320】
図12dに図示されたRA MSG-BでUE競争解消IDは省略され得る。この場合、UE競争解消IDはMAC CEの形態で伝送され得る。例えば、RA MSG-Bは図12dに図示された情報要素を含むMAC CEおよびUE競争解消IDを含む別途のMAC CEで構成され得る。RA MSG-Bが2個のMAC CEを含む場合、2個のMAC CEは同じ無線資源領域で伝送され得る。または2個のMAC CEは互いに異なる無線資源領域を通じて伝送され得る。またはRA MSG-Bは「MAC CE+RRC制御情報」または「MAC CE+ダウンリンクデータ」を含むことができる。RA MSG-Bの二番目のMAC CEのための伝送資源でRRC制御情報またはダウンリンクデータが伝送され得る。
【0321】
RA MSG-BのためのMAC RAR形態はRA MSG2のためのMAC RAR形態と同じであり得る。この場合、2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きでメッセージ2の伝送のためのスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTI、MSG-B RA-RNTI)は共有され得る。
【0322】
図12eに図示された実施例はRA MSG2のためのMAC RARであり得る。C-RNTIが端末に割当されず、該当端末からRA MSG-Aが受信された場合、基地局は伝送タイミング調節情報(例えば、TA情報)、アップリンク資源割当情報(例えば、ULグラント)、およびスケジューリング識別子(例えば、TC-RNTI)を含むRA MSG-Bを端末に伝送することができる。UE競争解消IDはMACヘッダー(またはMACサブヘッダー)を通じて伝送され得、LCIDは別途のMAC CEに伝送され得る。UE競争解消IDを含むRA MSG-Bは図12dに図示された実施例のように構成され得る。この場合、オクテット1のTフィールドはRフィールドで代替され得る。
【0323】
図12fに図示された実施例で、C-RNTIが端末に割当され、該当端末からRA MSG-Aが受信された場合、基地局は伝送タイミング調節情報(例えば、TA情報)、アップリンク資源割当情報(例えば、ULグラント)、および端末に割当されたスケジューリング識別子(例えば、C-RNTI)を含むRA MSG-Bを端末に伝送することができる。
【0324】
図13aはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第5実施例を図示した概念図であり、図13bはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第6実施例を図示した概念図であり、図13cはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第7実施例を図示した概念図である。
【0325】
図13a~図13cを参照すると、RA MSG-BはRA-RNTIまたはC-RNTIによってアドレスされるスケジューリング情報に基づいて伝送され得る。RA MSG-BはBIサブヘッダー(例えば、図12aに図示されたBIサブヘッダー)を選択的に含むことができる。端末がシステム情報を獲得するためにランダムアクセス手続きを遂行した場合、RA MSG-BはRAPIDサブヘッダー(例えば、図12bに図示されたRAPIDサブヘッダー)のみを含むことができる。
【0326】
図13bおよび図13cに図示された実施例で、スケジューリング識別子(例えば、C-RNTI)が端末に割当されず、該当端末が2段階ランダムアクセス手続きを遂行した場合、基地局はMSG-B RA-RNTIに基づいてRA MSG-Bを伝送することができる。端末が伝送したRA MSG-AのRAプリアンブルは図12bに図示されたRAPIDサブヘッダーを含むことができる。基地局は端末からRA MSG-Aを受信することができ、RA MSG-Aに対する応答としてRA MSG-Bを端末に伝送することができる。TフィールドはRA MSG-BがTA命令を含むかを指示することができる。
【0327】
「1」に設定されたTフィールドを含むRA MSG-B(例えば、図12dに図示されたRA MSG-B)は下記の情報要素を含むことができる。
【0328】
-伝送タイミング調節情報(例えば、TA命令)
-アップリンク資源割当情報(例えば、ULグラント)
-スケジューリング識別子(例えば、TC-RNTI)
-UE競争解消ID
【0329】
「0」に設定されたTフィールドを含むRA MSG-B(例えば、図13aに図示されたRA MSG-B)は下記の情報要素を含むことができる。
【0330】
-アップリンク資源割当情報(例えば、ULグラント)
-スケジューリング識別子(例えば、TC-RNTI)
-UE競争解消ID
【0331】
図12aに図示されたBIサブヘッダーおよび図12bに図示されたRAPIDサブヘッダーそれぞれに含まれたEフィールドは拡張(extension)の有無を指示するフィールドであり得る。「1」に設定されたEフィールドは該当MACサブヘッダー後に他のMACサブヘッダーが連続して存在することを指示することができる。「0」に設定されたEフィールドは該当MACサブヘッダーが最後のMACサブヘッダーであることを指示することができる。すなわち、「0」に設定されたEフィールドを含むMACサブヘッダー後に他のMACサブヘッダーは存在しないこともある。
【0332】
前述した実施例でメッセージ2のスケジューリング情報のためのスケジューリング識別子(例えば、MSG-B RA-RNTI、RA-RNTI、C-RNTI)は、C-RNTIが2段階ランダムアクセス手続きを試みた端末に割当されたかにより変わり得る。または基地局はC-RNTIの割当の有無にかかわらず、スケジューリング識別子を使ってメッセージ2のスケジューリング情報を端末に伝送することができ、スケジューリング情報に基づいてメッセージ2(例えば、RA MSG2、RA MSG-B)を端末に伝送することができる。
【0333】
例えば、「基地局がダウンリンク無線資源またはRARウインドウを考慮してC-RNTIを含むRA MSG-Aを受信した場合」または「基地局がCFRA方式による2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末のC-RNTIを認知している場合」、基地局はMSG-B RA-RNTIまたはRA-RNTIを使ってスケジューリング情報を含むDCIを端末に伝送することができ、スケジューリング情報によって指示される資源を使ってメッセージ2(例えば、RA MSG-B)を端末に伝送することができる。基地局はC-RNTIの割当の有無にかかわらず、同じフォーマットを有するメッセージ2を端末に伝送することができる。したがって、RA MSG-Aを伝送した端末は、RA MSG-Bを受信するためにMSG-B RA-RNTI(またはRA-RNTI)およびC-RNTIすべてを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。MSG-B with SRBのためのMSG-B RA-RNTIがMSG-B with UEsMuxのためのMSG-B RA-RNTIと異なって設定された場合、端末はMSG-B with SRBのためのMSG-B RA-RNTIおよびMSG-B with UEsMuxのためのMSG-B RA-RNTIすべてを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。
【0334】
一方、端末はRRC制御情報を含まないMSG-B with UEsMuxを受信することができる。この場合、端末はRRCメッセージまたはDRBパケットを受信するためにMSG-B with UEsMuxに含まれたTC-RNTIを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。2段階ランダムアクセス手続きでMSG-B with UEsMuxが伝送されるPDSCHはRRCメッセージまたはDRBパケットが伝送されるPDSCHと異なって設定され得る。基地局はPDSCHでMSG-B with UEsMuxを伝送することができ、他のPDSCHでDRBパケットを伝送することができる。この場合、端末はMSG-B with UEsMuxおよびRRCメッセージ(またはDRBパケット)のスケジューリング情報を受信するために、MSG-B with UEsMuxのためのMSG-B RA-RNTIおよびMSG-B with UEsMuxに含まれたTC-RNTIすべてを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。
【0335】
2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-BがMSG-B RA-RNTIによってアドレスされるスケジューリング情報に基づいて伝送される場合、基地局は図12および図13に図示された実施例によりメッセージ2(例えば、RA MSG-B)をPDSCHを通じて一つ以上の端末に伝送することができる。別途のMACサブヘッダーまたはRA MSG-Bのフォーマットタイプを指示する「MsgB-type」フィールドは、RA MSG-Bに含まれる情報要素を指示することができる。RA MSG-BはTA情報、ULグラント、TC-RNTI、UE ID、ビーム設定情報、およびTCI状態情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0336】
また、MACサブヘッダーは該当メッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを指示することができる。例えば、端末はRA MSG-Aを基地局に伝送することができ、基地局からメッセージ2を受信することができる。端末はメッセージ2に含まれたMACサブヘッダーに基づいて該当メッセージ2がRA MSG2なのか、成功的なRARなのか、またはフォールバックRARなのかを確認することができる。
【0337】
成功的なRARおよびフォールバックRARそれぞれのMAC RARフォーマットは、図12図13図14図16、および図17に図示された実施例のMAC RARフォーマットと同じであり得る。RA MSG-B(例えば、成功的なRAR、フォールバックRAR)はTA情報、ULグラント、TC-RNTI、UE ID、ビーム設定情報、およびTCI状態情報のうち一つ以上を含むことができる。RA MSG-Bは図12bに図示されたRAPIDサブヘッダーなしに生成され得る。すなわち、RA MSG-Bは図14図16、および図17に図示された実施例により生成され得る。一つ以上の端末のためのRA MSG-Bを伝送するために、各端末のためのRA MSG-Bを識別するためのMACサブヘッダーが生成され得る。MACサブヘッダーはMSG-B MAC PDU内でMAC RARの前方領域に位置することができる。すなわち、図12に図示された実施例の通り、別途のMACサブヘッダーの形態で構成することができる。端末はMSG-B MAC PDUに含まれたMACサブヘッダーに基づいて該当MSG-B MAC PDUに含まれたMAC RARの個数を確認することができる。
【0338】
2段階ランダムアクセス手続きで、端末はMSG-B MAC PDU内のMACサブヘッダーに基づいて成功的なRARとフォールバックRARを区分することができる。端末は自身のUE ID(例えば、RA MSG-Aに含まれたUE ID)とメッセージ2に含まれたUE IDを比較することによって、該当メッセージ2が自身のためのメッセージ2なのかを判断することができる。成功的なRARは「RA MSG-A(例えば、RAプリアンブル、RAペイロード)を成功裏に受信した基地局が伝送するRA MSG-B」を意味し得る。基地局は一つ以上の端末のためのRA MSG-Bを含む一つのMAC PDUを生成することができ、一つのMAC PDUをダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)を通じて伝送することができる。
【0339】
2段階ランダムアクセス手続きのRAプリアンブルのための伝送資源が4段階ランダムアクセス手続きのRAプリアンブルのための伝送資源と同じであり、2段階ランダムアクセス手続きのRAプリアンブルインデックスが4段階ランダムアクセス手続きのRAプリアンブルインデックスと異なる場合、RA MSG2とフォールバックRARは一つのMAC PDUで多重化され得る。RA MSG2およびフォールバックRARを含む一つのMAC PDUはダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)を通じて伝送され得る。この動作は2段階ランダムアクセス手続きのためのスケジューリング識別子(例えば、RA-RNTI)が4段階ランダムアクセス手続きのためのスケジューリング識別子と同じである場合に遂行され得る。RA MSG2は端末が伝送したRA MSG1に含まれたRAプリアンブルのインデックスを含み、RA MSG-Bは端末が伝送したRA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルのインデックスを含むため、端末は自身が伝送したRAプリアンブルのインデックスに基づいてRA MSG2とRA MSG-Bを区別することができる。
【0340】
図14aはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第8実施例を図示した概念図であり、図14bはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第9実施例を図示した概念図であり、図14cはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第10実施例を図示した概念図である。
【0341】
図14aおよび図14bに図示された実施例はRAPIDサブヘッダーに基づいて生成されるRA MSG-Bであり得、図14cに図示された実施例はRAPIDサブヘッダーなしに生成されるRA MSG-Bであり得る。Eフィールドは該当MAC RAR(すなわち、該当Eフィールドを含むMAC RAR)後に他のMAC RARが存在するかを指示することができる。「1」に設定されたEフィールドは該当MAC RAR後に他のMAC RARが存在することを指示することができる。「0」に設定されたEフィールドは該当MAC RAR後に他のMAC RARが存在しないことを指示することができる。すなわち、「0」に設定されたEフィールドを含むMAC RARは最後のMAC RARであり得る。
【0342】
TフィールドはMAC RARが成功的なRARなのかフォールバックRARなのかを指示することができる。「1」に設定されたTフィールドは該当MAC RAR(すなわち、該当Tフィールドを含むMAC RAR)が成功的なRAR(例えば、図14aに図示されたRA MSG-B)であることを指示することができる。「0」に設定されたTフィールドは該当MAC RARがフォールバックRAR(例えば、図14bに図示されたRA MSG-B)であることを指示することができる。RAPIDサブヘッダーなしにRA MSG-Bが生成される場合、フォールバックRARは図14cに図示された実施例のようにRAPIDを含むことができる。
【0343】
MAC RARに含まれるUE ID(例えば、UE競争解消ID)の長さが2つの値で固定された場合、IDフィールドはMAC RARに含まれるUE IDが長い(long)UE IDなのか短い(short)UE IDなのかを指示することができる。「1」に設定されたIDフィールドは該当MAC RAR(すなわち、該当IDフィールドを含むMAC RAR)が長いUE IDを含むことを指示することができる。「0」に設定されたIDフィールドは該当MAC RARが短いUE IDを含むことを指示することができる。MAC RARに含まれるUE IDの長さが2つの値で固定されるため、端末はIDフィールドに基づいてUE IDを示すオクテットの個数を確認することができる。すなわち、端末はIDフィールドに基づいて図14に図示されたNを確認することができる。
【0344】
Gフィールドは第2メッセージがULグラントを含むかを指示することができる。「1」に設定されたGフィールドは該当第2メッセージ(すなわち、Gフィールドを含む第2メッセージ)がULグラントを含むことを指示することができる。成功的なRARに含まれたGフィールドが「1」に設定された場合、該当Gフィールドは成功的なRARもULグラントを含むことを指示することができる。「0」に設定されたGフィールドは該当第2メッセージがULグラントを含まないことを指示することができる。Gフィールドが「1」に設定されると、成功的なRARに含まれたTフィールドが「1」に設定される場合にも該当成功的なRAR(例えば、図14bに図示されたRA MSG-B)はULグラントを含むことができる。ULグラントはアップリンク資源割当情報(例えば、時間および周波数ドメインで資源割当情報)、MCSレベル、BWPインデックス、再伝送(または繰り返し伝送)の有無を指示する情報、再伝送(または繰り返し伝送)の回数、および再伝送(または繰り返し伝送)のための時間区間のうち一つ以上を含むことができる。
【0345】
図12図14に図示された実施例はRA MSG-Bであり得る。RA MSG-Bに含まれたフィールドの配置順序は、図12図14に図示された実施例でフィールドの配置順序と異なり得る。RA MSG-Bは図12図14に図示されたフィールドの中で一部のフィールドを含むことができる。RA MSG-BのためのMACサブヘッダーは前述したBIサブヘッダーであり得る。成功的なRARまたはフォールバックRARのためのMACサブヘッダーはRAPIDサブヘッダーであり得る。
【0346】
RA MSG-BのためのMACサブヘッダーはRA MSG-Aが受信された時間を指示する情報をさらに含むことができる。RA MSG-Aが受信された時間を指示する情報は、SFN(system frame number)、サブフレームインデックス、スロットインデックス、シンボルインデックス、および/またはオフセットによって表現され得る。RA MSG-BのためのRAPIDサブヘッダーが使われる場合、該当RA MSG-B(例えば、RAPIDサブヘッダーに関連した(associated)または対応した(corresponded)RA MSG-B)は他のMAC RAR(例えば、BIサブヘッダーに関連したRA MSG-B、成功的なRAR、フォールバックRAR)と区別され得る。BIサブヘッダーが成功的なRARまたはフォールバックRARより先に伝送される場合、BIサブヘッダーは連続したMACサブヘッダーの中で最初のMACサブヘッダーであり得る。RAPIDサブヘッダーがBIサブヘッダーより先に伝送される場合、BIサブヘッダーは連続したMACサブヘッダーの中で最後のMACサブヘッダーであり得る。
【0347】
成功的なRARのためのMACサブヘッダー(例えば、RAPIDサブヘッダー)とフォールバックRARのためのMACサブヘッダー(例えば、RAPIDサブヘッダー)は交互に伝送されないこともある。フォールバックRARのためのRAPIDサブヘッダーは先に配置され得、成功的なRARのためのRAPIDサブヘッダーはフォールバックRARのための最後のRAPIDサブヘッダー後に配置され得る。または成功的なRARのためのRAPIDサブヘッダーは先に配置され得、フォールバックRARのためのRAPIDサブヘッダーは成功的なRARのための最後のRAPIDサブヘッダー後に配置され得る。成功的なRARのためのRAPIDサブヘッダーがフォールバックRARのためのRAPIDサブヘッダーより先に配置された場合、フォールバックRARは成功的なRARの伝送後に伝送され得る。またはフォールバックRARのためのRAPIDサブヘッダーが成功的なRARのためのRAPIDサブヘッダーより先に配置された場合、成功的なRARはフォールバックRARの伝送後に伝送され得る。
【0348】
RA MSG-Bが図12bに図示されたRAPIDサブヘッダーに基づいて生成される場合、成功的なRARおよびフォールバックRARは図14に図示された制御フィールドに基づいて区別され得る。例えば、成功的なRARおよびフォールバックRARはTフィールドに基づいて区別され得る。RA MSG-BのためのMACサブヘッダーの大きさは2バイトであり得る。2バイトの大きさを有するMACサブヘッダーは前述したEフィールド、Tフィールド(例えば、2ビットの大きさを有するTフィールド)、およびRAPIDを含むことができる。「00」に設定されたTフィールドはBIが伝送されることを指示することができる。「10」に設定されたTフィールドは該当メッセージ2(例えば、該当Tフィールドを含むMACサブヘッダーに関連したメッセージ2)が成功的なRARであることを指示することができる。「01」に設定されたTフィールドは該当メッセージ2がフォールバックRARであることを指示することができる。「11」に設定されたTフィールドは該当メッセージ2がRRC制御情報を含むRA MSG-B(例えば、MSG-B with SRB)であることを指示することができる。Tフィールドが「11」に設定された場合、MACサブヘッダーおよび/またはRARはRRCメッセージ(例えば、RRC制御情報)のためのLCIDを含むことができる。
【0349】
RAPIDサブヘッダーはフォールバックRARに含まれ得る。成功的なRARとフォールバックRARが共に伝送される場合、RAPIDサブヘッダーはフォールバックRARに関連され得る。フォールバックRARはRAPIDサブヘッダーの配置順序によって配置/伝送され得る。成功的なRARはフォールバックRAR後に配置され得る。すなわち、成功的なRARはフォールバックRAR後に伝送され得る。成功的なRARの前方領域にEフィールドが位置することができ、Eフィールドは該当成功的なRAR後に他のRARが存在するかを指示することができる。成功的なRARはUE競争解消ID、TC-RNTI、TA命令などを含むことができる。この場合、成功的なRARに含まれる情報要素の配置順序は次の通りであり得る。
【0350】
-配置順序#1:Eフィールド→UE競争解消ID→TC-RNTI→TA命令
-配置順序#2:Eフィールド→UE競争解消ID→TA命令→TC-RNTI
-配置順序#3:UE競争解消ID→Eフィールド→TC-RNTI→TA命令
-配置順序#4:UE競争解消ID→Eフィールド→TA命令→TC-RNTI
-配置順序#5:Eフィールド→TC-RNTI→TA命令→UE競争解消ID
-配置順序#6:Eフィールド→TA命令→TC-RNTI→UE競争解消ID
-配置順序#7:UE競争解消ID→TC-RNTI→TA命令→Eフィールド
-配置順序#8:UE競争解消ID→TA命令→TC-RNTI→Eフィールド
-配置順序#9:TC-RNTI→TA命令→UE競争解消ID→Eフィールド
-配置順序#10:TA命令→TC-RNTI→UE競争解消ID→Eフィールド
【0351】
MSG-B MAC PDUまたは成功的なRARは、該当成功的なRAR後にRRCメッセージまたはアップリンクメッセージが伝送されるBWPインデックスをさらに含むことができる。端末は基地局から受信されたRA MSG-BからBWPインデックスを獲得することができ、BWPインデックスに該当するBWP内でPDCCHモニタリング動作を遂行することによってスケジューリング情報を獲得することができる。
【0352】
前述した2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きで下記の実施例が考慮され得る。2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きそれぞれのためのRAプリアンブルの伝送資源は下記の「PRACH設定方法#1」または「PRACH設定方法#2」に基づいて設定され得る。
【0353】
-PRACH設定方法#1:2段階ランダムアクセス手続きのためのPRACH資源は4段階ランダムアクセス手続きのためのPRACH資源と異なって設定される
【0354】
-PRACH設定方法#2:2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きでPRACH資源は共有される。2段階ランダムアクセス手続きおよび4段階ランダムアクセス手続きで同じPRACH資源が使われる。
【0355】
PRACH資源は「RO(RACH occasion)」と指称され得る。PRACH設定方法#1またはPRACH設定方法#2が使われる場合、下記の事項が考慮され得る。2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Bは4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2と区別され得る。端末は2段階ランダムアクセス手続きのメッセージ2(例えば、RA MSG-B)が成功的なRARなのか、フォールバックRARなのか、またはBIを含むRARなのかを確認することができる。RARの伝送シナリオは下記の表1のように定義され得る。
【0356】
【表1】
【0357】
通信システムで表1のPRACH設定方法#1が使われる場合、成功的なRAR、フォールバックRAR、BI(例えば、BIを含むRAR)、およびRA MSG2はケース#1またはケース#2により識別され得る。ケース#1で、RA MSG-BのためのRA-RNTIはRA MSG2のためのRA-RNTIと異なって設定され得る。2段階ランダムアクセス手続きのROが4段階ランダムアクセス手続きのROと区分される場合、2段階ランダムアクセス手続きのRA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのRA-RNTIと異なって設定され得る。
【0358】
2段階ランダムアクセス手続きのROと4段階ランダムアクセス手続きのROはPRACHとRO間のマッピング関係(例えば、関連関係)に基づいて区別され得る。ここで、PRACHはメッセージ1(例えば、RA MSG1、RA MSG-A)が実際に伝送された資源であり得、ROはメッセージ1が伝送可能な候補資源であり得る。端末は互いに異なるように区分して設定された2段階ランダムアクセス手続きのROと関連したRA-RNTIおよび4段階ランダムアクセス手続きのROと関連したRA-RNTIを使ってRA MSG-BとRA MSG2を区別することができる。端末はPHYシグナリングおよび/またはMACシグナリングによって獲得された情報に基づいて成功的なRAR、フォールバックRAR、およびBI(例えば、BIを含むRAR)を区別することができる。
【0359】
ケース#2で、2段階ランダムアクセス手続きのROに関連する一つのRA-RNTIは成功的なRARの伝送のために使われ得、2段階ランダムアクセス手続きのROに関連する他のRA-RNTIはフォールバックRARの伝送のために使われ得る。RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのROに対する関連方式によって決定され得る。新しい関連方式により2段階ランダムアクセス手続きのROに関連する新しいRA-RNTI(例えば、MSG-B RA-RNTI)は設定され得、新しいRA-RNTIはフォールバックRARの伝送のために使われ得る。新しいRA-RNTI(例えば、MSG-B RA-RNTI)を設定するために、4段階ランダムアクセス手続きのROに対する関連方式にオフセットが適用され得る。
【0360】
BI(例えば、BIを含むRAR)の伝送のためのスケジューリング識別子は新しいRA-RNTI(例えば、MSG-B RA-RNTI)であり得る。またはBI(例えば、BIを含むRAR)の伝送のためのスケジューリング識別子は成功的なRARまたはフォールバックRARのためのスケジューリング識別子であり得る。端末はPHYシグナリングおよび/またはMACシグナリングを通じて獲得された情報に基づいてBI(例えば、BIを含むRAR)、成功的なRAR、およびフォールバックRARを区別することができる。
【0361】
通信システムで表1のPRACH設定方法#2が使われる場合、成功的なRAR、フォールバックRAR、BI(例えば、BIを含むRAR)、およびRA MSG2はケース#3、ケース#4、またはケース#5により識別され得る。PRACH設定方法#2で、2段階ランダムアクセス手続きのためのROは4段階ランダムアクセス手続きのためのROと同じであり得る。または同じROは2段階ランダムアクセス手続きと4段階ランダムアクセス手続きで共有され得る。4段階ランダムアクセス手続きのためのROに関連するRA-RNTIは2段階ランダムアクセス手続きのためのROに関連するRA-RNTIと同じであり得る。
【0362】
ケース#3で新しいMSG-B RA-RNTIが導入され得、端末はPHYシグナリングおよび/またはMACシグナリングを通じて獲得された情報に基づいて成功的なRAR、フォールバックRAR、およびBI(例えば、BIを含むRAR)を区別することができる。新しいMSG-B RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのROに対する関連方式にオフセットを適用することによって設定され得る。
【0363】
ケース#4で成功的なRARのための新しいMSG-B RA-RNTIとフォールバックRARのための他の新しいMSG-B RA-RNTIが導入され得る。新しいMSG-B RA-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのためのROに対する関連方式にオフセットを適用することによって設定され得る。BI(例えば、BIを含むRAR)の伝送のために追加的なMSG-B RA-RNTIが割当され得る。またはBI(例えば、BIを含むRAR)の伝送のためのスケジューリング識別子は成功的なRARまたはフォールバックRAR伝送のためのスケジューリング識別子であり得る。
【0364】
ケース#5で成功的なRARの伝送のために新しいMSG-B RA-RNTIが導入され得る。フォールバックRARのためのRA-RNTIはRA MSG2のためのRA-RNTIと同じであり得る。基地局はフォールバックRARとRA MSG2を一つのMAC PDUで多重化することができ、一つのMAC PDUをPDSCHを通じて伝送することができる。また、BI(例えば、BIを含むRAR)はフォールバックRARおよびRA MSG2とともに一つのMAC PDUで多重化され得る。端末はPHYシグナリングおよび/またはMACシグナリングを通じて獲得された情報に基づいてフォールバックRAR、BI(例えば、BIを含むRAR)、およびRA MSG2を区別することができる。
【0365】
基地局はPRACH設定方法#1のためのパラメータ、PRACH設定方法#2のためのパラメータ、および新しいMSG-B RA-RNTIの設定のための関連方式に適用されるオフセットを、システム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を通じて端末に伝送することができる。MACシグナリングを通じて伝送される情報要素は、図12図14に図示されたフィールドにより指示される情報要素であり得る。PHYシグナリングを通じて伝送される情報要素はDCIに含まれたフィールドにより指示される情報要素であり得る。
【0366】
成功的なRARのためのMSG-B RA-RNTIがフォールバックRARのためのMSG-B RA-RNTIと異なって設定される場合、成功的なRARとフォールバックRARを識別するための情報の伝送のためのPHYシグナリングおよび/またはMACシグナリングは必要でないこともある。2段階ランダムアクセス手続きで複数の端末から複数のRA MSG-A(例えば、RAプリアンブル)が受信された場合、基地局は複数のRA MSG-Aに対する応答である複数の成功的なRAR(または複数のフォールバックRAR)を一つのMAC PDUで多重化することができ、一つのMAC PDUをPDSCHを通じて伝送することができる。成功的なRARとフォールバックを区別するために、MACヘッダー、MACサブヘッダー、および/またはMACメッセージに含まれた情報要素が使われ得る。
【0367】
例えば、基地局は図12bに図示された一つ以上のRAPIDサブヘッダーに基づいて一つ以上の成功的なRARを一つのMAC PDUで多重化することができ、一つのMAC PDUをPDSCHを通じて伝送することができる。また、基地局は図12bに図示された一つ以上のRAPIDサブヘッダーに基づいて一つ以上のフォールバックRARを一つのMAC PDUで多重化することができ、一つのMAC PDUをPDSCHを通じて伝送することができる。端末は基地局からRAPIDサブヘッダーを受信することができ、RAPIDサブヘッダーによって指示されるRAプリアンブルのインデックスが端末が伝送したRAプリアンブルのインデックスと同じケースに該当RAPIDサブヘッダーとマッピングされる成功的なRARまたはフォールバックRARを受信することができる。BIは成功的なRARまたはフォールバックRARと共に伝送され得る。ランダムアクセス手続きが失敗した場合、BIは便利に使われ得る。したがって、BIはフォールバックRARと共に伝送され得る。またはBIは成功的なRARおよびフォールバックRARそれぞれと独立的に伝送され得る。
【0368】
成功的なRARのためのMSG-B RA-RNTIがフォールバックRARのためのMSG-B RA-RNTIと異なって設定される場合、端末は成功的なRARのためのMSG-B RA-RNTIを使ってRA MSG-Bを確認することができる。成功的なRARのためのMSG-B RA-RNTIに基づいてRA MSG-Bを確認できない場合、端末はフォールバックRARのためのMSG-B RA-RNTIを使ってRA MSG-Bを確認することができる。フォールバックRARのためのMSG-B RA-RNTIに基づいてRA MSG-Bを確認できない場合、端末はBIに基づいてバックオフ手続きを遂行した後にあらかじめ設定された条件により2段階ランダムアクセス手続きまたは4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。
【0369】
図15は、通信システムでランダムアクセス手続きの第3実施例を図示したタイミング図である。
【0370】
図15を参照すると、通信システムは基地局、第1端末、および第2端末を含むことができる。第1端末は4段階ランダムアクセス手続きを遂行する端末であり得る。第2端末は2段階ランダムアクセス手続きを遂行する端末であり得る。
【0371】
第1端末はRA MSG1をPRACHを通じて基地局に伝送することができる。基地局は第1端末からRA MSG1を受信することができ、RA MSG1に対する応答としてRA MSG2を第1端末に伝送することができる。第1端末はRARウインドウ内でダウンリンクチャネル(例えば、PDCCH)に対するモニタリング動作の遂行結果に基づいて基地局からRA MSG2を受信することができる。RARウインドウはRA MSG1の伝送終了時点から開始することができる。またはRARウインドウはRA MSG1の伝送後に最も早いCORESET(例えば、PDCCHが位置したCORESET)の最初のシンボルから開始することができる。RARオフセットはRA MSG1の伝送終了時点(例えば、PRACHの最後のシンボル)とCORESETの最初のシンボル間の差を指示することができる。
【0372】
第1端末はRA MSG2に含まれたスケジューリング情報(例えば、ULグラント)により指示される資源を使ってRA MSG3を基地局に伝送することができる。基地局は第1端末からRA MSG3を受信することができ、RA MSG4を第1端末に伝送することができる。第1端末は基地局からRA MSG4を受信することができる。RA MSG4が第1端末で成功裏に受信された場合、4段階ランダムアクセス手続きは終了され得る。
【0373】
一方、2段階ランダムアクセス手続きで第2端末はRA MSG-Aを基地局に伝送することができる。RA MSG-AはRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むことができる。RAプリアンブルはPRACHを通じて伝送され得、RAペイロードはPUSCHを通じて伝送され得る。RAプリアンブルとRAペイロード間の伝送間隔Dは2段階ランダムアクセス手続きのために設定された資源(例えば、資源のマッピング関係)により変わり得る。基地局は2段階ランダムアクセス手続きのための資源の設定情報(例えば、資源のマッピング関係情報)をシステム情報および/または制御メッセージを通じて端末(例えば、第2端末)に伝送することができる。
【0374】
基地局は第2端末からRA MSG-A(例えば、RAプリアンブル、RAペイロード)を受信することができる。RAプリアンブルおよびRAペイロードがいずれも成功裏に受信された場合、基地局はRA MSG-Aに対する応答としてRA MSG-B(例えば、成功的なRAR)を第2端末に伝送することができる。RAプリアンブルのみが受信された場合、基地局はRA MSG-Aに対する応答としてフォールバックRARを第2端末に伝送することができる。端末はRA MSG-Bを受信するためにRARウインドウ内でPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。RARウインドウはRA MSG-A(例えば、RAペイロード)の伝送終了時点から開始することができる。またはRARウインドウはRA MSG-A(例えば、RAペイロード)の伝送後に最も早いCORESET(例えば、PDCCHが位置したCORESET)の最初のシンボルから開始することができる。RARオフセットはRA MSG-A(例えば、RAペイロード)の伝送終了時点(例えば、PDSCHの最後のシンボル)とCORESETの最初のシンボル間の差を指示することができる。
【0375】
第2端末はRARウインドウ内で基地局からRA MSG-B(例えば、成功的なRAR、フォールバックRAR)を受信することができる。RARウインドウ内で成功的なRARが受信された場合、2段階ランダムアクセス手続きは終了され得る。RARウインドウ内でフォールバックRARが受信された場合、第2端末はフォールバックRARに含まれたスケジューリング情報(例えば、ULグラント)により指示される資源を使ってRA MSG-AのRAペイロードを基地局に伝送することができる。すなわち、フォールバックRARが基地局から受信された場合、第2端末は基地局がRA MSG-AのRAプリアンブルを受信したがRA MSG-AのRAペイロードを受信できなかったものと判断することができる。基地局は第2端末からRA MSG-AのRAペイロードを受信することができ、RA MSG-AのRAペイロードに対する応答としてRA MSG4またはRA MSG4と同じ情報(例えば、競争解消のための第2端末の識別子情報)を第2端末に伝送することができる。第2端末でRA MSG4が成功裏に受信された場合、2段階ランダムアクセス手続き(例えば、フォールバックランダムアクセス手続き)は終了され得る。
【0376】
4段階ランダムアクセス手続きのRARウインドウ(以下、「4段階RARウインドウ」という)はRARオフセットおよび/または伝送間隔Dにより2段階ランダムアクセス手続きのRARウインドウ(以下、「2段階RARウインドウ」という)と重なり得る。または4段階RARウインドウはRARオフセットおよび/または伝送間隔Dにより2段階RARウインドウと重ならなくてもよい。4段階RARウインドウが2段階RARウインドウと重なる場合、4段階RARウインドウと2段階RARウインドウ間の重なり区間で受信されたメッセージ2(例えば、RAR)がRA MSG2なのかRA MSG-B(例えば、成功的なRAR、フォールバックRAR)なのかを区別するための方法が必要である。前述したPRACH設定方法#2が使われる場合、4段階RARウインドウと2段階RARウインドウ間の重なり区間で受信されたメッセージ2がRA MSG2なのかRA MSG-Bなのかを区別するための方法はさらに必要である。前述したケース#3~#5によりRA MSG2、成功的なRAR、フォールバックRAR、およびBI(例えば、BIを含むRAR)は区別され得る。
【0377】
4段階RARウインドウが2段階RARウインドウと重ならない場合、時間ドメインでRA MSG2の伝送資源はRA MSG-Bの伝送資源と異なり得る。第1端末(例えば、4段階ランダムアクセス手続きを開始した端末)がRARウインドウ内でPDCCHモニタリング動作を遂行する区間は第2端末(例えば、2段階ランダムアクセス手続きを開始した端末)がRARウインドウ内でPDCCHモニタリング動作を遂行する区間と異なるため、第1端末および第2端末それぞれのために互いに異なるスケジューリング識別子は使われなくてもよい。また、4段階ランダムアクセス手続きと2段階ランダムアクセス手続きを区別するための、MACメッセージは使われなくてもよい。
【0378】
PRACH設定方法#2が使われる場合にも、2段階ランダムアクセス手続きのPRACHは4段階ランダムアクセス手続きのPRACHと異なって設定されなくてもよい。基地局は4段階RARウインドウと2段階RARウインドウ間の重なりの有無を指示する情報と4段階RARウインドウと2段階RARウインドウ間の重なりによるPRACHおよびROの設定情報をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。4段階RARウインドウと2段階RARウインドウ間の重なりの有無を指示する情報が基地局から受信されなかった場合、端末(例えば、第1端末、第2端末)はRARオフセット、伝送間隔D、4段階RARウインドウの設定情報、および/または2段階RARウインドウの設定情報を使って2段階RARウインドウと4段階RARウインドウ間の重なりの有無を判断することができる。
【0379】
基地局は2段階ランダムアクセス手続きのためのパラメータ、2段階ランダムアクセス手続きでパラメータの適用の有無を指示する情報、4段階ランダムアクセス手続きのためのパラメータ、および4段階ランダムアクセス手続きでパラメータの適用の有無を指示する情報をシステム情報および/または制御メッセージ(例えば、専用制御メッセージ)を使って端末に伝送することができる。
【0380】
図16aはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第3実施例を図示した概念図であり、図16bはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第4実施例を図示した概念図であり、図16cはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第11実施例を図示した概念図であり、図16dはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第12実施例を図示した概念図であり、図16eはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第13実施例を図示した概念図であり、図16fはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第14実施例を図示した概念図であり、図16gはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第15実施例を図示した概念図である。
【0381】
図16aに図示されたMACサブヘッダーは成功的なRARのためのサブヘッダー#1であり得、図16bに図示されたMACサブヘッダーは成功的なRARのためのサブヘッダー#2(例えば、UE CRID(UE contention resolution ID)サブヘッダー)であり得る。図16aおよび図16bに図示された実施例でTフィールドは「0」に設定され、Sフィールドは「1」に設定され得る。「0」に設定されたSフィールドは該当MACサブヘッダー(例えば、該当Sフィールドを含むMACサブヘッダー)がBIを含むことを指示することができる。「1」に設定されたSフィールドは該当MACサブヘッダーが成功的なRARのためのサブヘッダーであることを指示することができる。図16aに図示された成功的なRARのためのサブヘッダー#1はNOSR(number of success RAR)フィールドをさらに含むことができ、NOSRフィールドはMSG-B MAC PDUに含まれた成功的なRARの個数を指示することができる。またはNOSRフィールドはMSG-B MAC PDUに成功的なRARが存在するかを指示することができる。この場合、NOSRフィールドの大きさは1ビットであり得る。例えば、「1」に設定されたNOSRフィールドはRA MSG-Bが成功的なRARを含むことを指示することができる。「0」に設定されたNOSRフィールドはRA MSG-Bが成功的なRARを含まないことを指示することができる。
【0382】
図16cに図示されたRA MSG-BはフォールバックRARであり得、図16dに図示されたRA MSG-Bは成功的なRARであり得る。図16cおよび図16dに図示された実施例で、「0」に設定されたTフィールドは該当RA MSG-B(例えば、該当Tフィールドを含むMAC RAR)がフォールバックRARであることを指示することができ、「1」に設定されたTフィールドは該当RA MSG-Bが成功的なRARであることを指示することができる。成功的なRARに含まれたフィールドの配置順序は多様に設定され得る。例えば、成功的なRAR内でTフィールド後にUE競争解消IDが位置することができる。
【0383】
RAPIDサブヘッダーがフォールバックRARを指示する場合、図12e、図16e、図16f、および図16gに図示された実施例で成功的なRARのためのサブヘッダーが使われ得る。RAPIDサブヘッダーはフォールバックRARに対応し得る。成功的なRARのためのサブヘッダーはMSG-B MAC PDUが成功的なRARを含むかを指示することができる。または成功的なRARのためのサブヘッダーはMSG-B MAC PDUに含まれた成功的なRARの個数を指示することができる。図12eに図示されたRA MSG-BはフォールバックRARであり得る。図16e~図16gに図示されたRA MSG-Bは成功的なRARであり得る。
【0384】
RAPIDサブヘッダーによって指示されるRAプリアンブルのインデックスが端末から伝送されたRA MSG-AのRAプリアンブルのインデックスと同じである場合、端末はRAPIDサブヘッダーに対応するフォールバックRARを基地局から獲得することができる。端末から伝送されたRA MSG-AのRAプリアンブルと同じRAプリアンブルを指示するRAPIDサブヘッダーが存在しない場合、端末は成功的なRARのためのサブヘッダーに含まれた情報要素を確認することができる。成功的なRARが存在すると確認された場合、端末は基地局から成功的なRARを獲得することができ、成功的なRARに含まれたUE競争解消IDと端末から伝送されたRA MSG-Aに含まれたUE競争解消IDを比較することができる。UE競争解消IDの比較動作は「0」に設定されたEフィールドを有する成功的なRAR(例えば、最後の成功的なRAR)が獲得されるまで遂行され得る。成功的なRARに含まれたUE競争解消IDが端末から伝送されたRA MSG-Aに含まれたUE競争解消IDと同じである場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きが完了したものと判断することができる。
【0385】
他の方法として、図16bに図示された成功的なRARのためのサブヘッダー#2はRA MSG-Bが成功的なRARを含むかを指示することができる。成功的なRARのためのサブヘッダー#2は「1」に設定されたSフィールド、UE競争解消IDなどを含むことができる。成功的なRARのためのサブヘッダー#2でTフィールドおよびSフィールドいずれも「0」に設定された場合、端末は該当MACサブヘッダー(例えば、成功的なRARのためのサブヘッダー#2)がBIを含むものと判断することができる。
【0386】
成功的なRARのためのサブヘッダー#2でTフィールドが「0」に設定され、Sフィールドが「1」に設定された場合、端末は該当MACサブヘッダー(例えば、成功的なRARのためのサブヘッダー#2)がUE競争解消IDを含むものと判断することができる。成功的なRARのためのサブヘッダー#2に含まれたUE競争解消IDが端末から伝送されたRA MSG-Aに含まれたUE競争解消IDと同じである場合、端末は成功的なRARのためのサブヘッダー#2に関連した成功的なRARを獲得することができる。この場合、図16e~図16gに図示された成功的なRARはUE競争解消IDを含まなくてもよい。また、成功的なRARはEフィールドを含まなくてもよい。
【0387】
図17aはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第5実施例を図示した概念図であり、図17bはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第6実施例を図示した概念図であり、図17cはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第7実施例を図示した概念図であり、図17dはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第8実施例を図示した概念図であり、図17eはランダムアクセス手続きでMACサブヘッダーの第9実施例を図示した概念図であり、図17fはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第16実施例を図示した概念図であり、図17gはランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの第17実施例を図示した概念図である。
【0388】
図17a~図17eに図示されたMACサブヘッダーはRA MSG-BのためのMACサブヘッダーであり得る。MACサブヘッダーはTフィールドを含むことができ、Tフィールドの大きさは2ビットであり得る。図17aに図示された実施例で、「00」に設定されたTフィールドは該当MACサブヘッダーがBIを含むことを指示することができる。図17bに図示された実施例で、「01」に設定されたTフィールドは該当MACサブヘッダーがフォールバックRARを指示することを意味し得る。図17cに図示された実施例で、「10」に設定されたTフィールドは該当MACサブヘッダーが成功的なRARを指示することを意味し得る。
【0389】
図17dに図示された実施例で、「11」に設定されたTフィールドは該当MACサブヘッダーが複数のMACサブヘッダーの中で最後のMACサブヘッダーであることを指示することができる。図17dに図示されたMACサブヘッダーでTフィールド以降のすべてのビットは「0」または「1」に設定され得る。複数のMACサブヘッダーの中で最後のMACサブヘッダーであることを指示するMACサブヘッダーの大きさは1オクテットであり得、1オクテットを構成するすべてのビットは同じ値(例えば、0または1)に設定され得る。成功的なRARおよび/またはフォールバックRARを指示しないMACサブヘッダー(例えば、図17aに図示されたMACサブヘッダー)が伝送される場合、該当MACサブヘッダー後に図17dに図示されたMACサブヘッダーが伝送され得る。
【0390】
RA MSG-Bを含むMAC PDUにパッディング(padding)ビットまたはパッディングバイトが追加され得る。この場合、図17dに図示されたMACサブヘッダーの予備ビット(R)はMSG-B MAC PDUに含まれたパッディングビットまたはパッディングバイトの個数を指示することができる。「11」に設定されたTフィールドを含むMACサブヘッダーが検出された場合、または同じ値(例えば、0または1)に設定された1オクテットを含むMACサブヘッダーが検出された場合、端末はRA MSG-BのためのMACサブヘッダーが終了したものと判断することができる。この場合、端末はMACサブヘッダーの探索動作(例えば、確認動作)を中止することができ、MACサブヘッダーの探索結果(例えば、確認結果)によりRA MSG-B(例えば、BI、成功的なRAR、フォールバックRAR)の受信動作を遂行することができる。
【0391】
MACサブヘッダーに含まれたRAPIDが端末から伝送されたRA MSG-AのRAプリアンブルのインデックスと同じである場合、端末は成功的なRARまたはフォールバックRARの受信動作を遂行することができる。「10」に設定されたTフィールド、RAPID、およびUE競争解消IDを含むMACサブヘッダー(例えば、図17eに図示されたMACサブヘッダー)が受信され、MACサブヘッダーに含まれたUE競争解消IDが端末から伝送されたRA MSG-Aに含まれたUE競争解消IDと同じである場合、端末は成功的なRARの受信動作を遂行することができる。ここで、フォールバックRARは図12eに図示されたフォールバックRARであり得る。
【0392】
図17cに図示されたMACサブヘッダーが受信された場合、成功的なRARは図16e~図16gに図示されたRA MSG-Bに含まれたフィールドの中でEフィールドを除いた残りのフィールドで構成され得る。図17eに図示されたMACサブヘッダーが受信された場合、成功的なRARは図17fおよび図17gに図示されたRA MSG-Bであり得る。
【0393】
2段階ランダムアクセス手続きで無線ベアラー(例えば、SRB(signaling radio bearer)またはDRB(data radio bearer))パケットの伝送が必要な場合、無線ベアラーパケットの伝送のために使われるMACメッセージは成功的なRARおよび他のMAC subPDU(またはMAC PDU)を含むことができる。無線ベアラーパケットは他のMAC subPDUまたは他のMAC PDUに含まれ得る。前述したRA MSG-Bを構成するMACサブヘッダーまたはMAC RARに含まれた予備ビット(R)は無線ベアラーパケットを含むMAC subPDUまたはMAC PDUが存在するかを指示することができる。
【0394】
無線ベアラーパケットのためのMAC制御情報は無線ベアラーパケットの伝送のためのMAC subPDUまたはMAC PDUの存在の有無(例えば、伝送の有無)を指示する指示子、RA MSG-Bの受信時点(例えば、受信開始時点、受信終了時点)から無線ベアラーパケットの伝送のためのMAC subPDUまたはMAC PDUの受信時点(例えば、受信開始時点、受信終了時点)までの時間オフセット、無線ベアラーのLCID、無線ベアラーパケットの伝送のためのMAC subPDUまたはMAC PDUに対するビーム設定情報(またはTCI状態、活性(active)TCIインデックス情報)、および無線ベアラーパケットの伝送のためのMAC subPDUまたはMAC PDUが伝送されるBWP情報(例えば、BWP設定パラメータ、BWPインデックス、またはBWP活性化指示情報)のうち一つ以上を含むことができる。
【0395】
前述したRA MSG-Bに含まれたフィールドの配置順序は多様であり得る。RA MSG-Bは前述したフィールドのうち一つ以上のフィールドを含むことができる。MACサブヘッダー、フォールバックRARを含むMAC subPDU(またはMAC PDU)、および成功的なRARを含むMAC subPDU(またはMAC PDU)それぞれはバイト単位で整列され得る。MACサブヘッダー、フォールバックRARを含むMAC subPDU(またはMAC PDU)、および成功的なRARを含むMAC subPDU(またはMAC PDU)それぞれがバイト単位で整列しない場合、予備ビットは省略され得る。フォールバックRAR後に成功的なRARが位置する場合、フォールバックRARと成功的なRAR間の境界を分けるために、フォールバックRAR後に特定ビットパターン(例えば、同じ値に設定された1オクテット)が挿入され得る。有効なRA MSG-BまたはMAC RARが終了したことを指示するために、フォールバックRARおよび/または成功的なRARの終了後に特定ビットパターン(例えば、同じ値に設定された1オクテット)が挿入され得る。
【0396】
図18は、通信システムでランダムアクセス手続きの第3実施例を図示したフローチャートである。
【0397】
図18を参照すると、通信システムは基地局および端末を含むことができる。基地局は図1に図示された基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2であって、端末は図1に図示された端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6であり得る。基地局および端末は図2に図示された通信ノード200と同一または同様に構成され得る。
【0398】
基地局は4段階ランダムアクセス手続きのための設定情報(以下、「4段階-設定情報」という)を端末に伝送することができる(S1801)。また、基地局は2段階ランダムアクセス手続きのための設定情報(以下、「2段階-設定情報」という)を端末に伝送することができる(S1802)。4段階-設定情報および2段階-設定情報は互いに異なるメッセージを通じて伝送され得る。または4段階-設定情報および2段階-設定情報は一つのメッセージを通じて伝送され得る。ここで、メッセージはRRCメッセージまたはMACメッセージであり得る。
【0399】
4段階-設定情報および2段階-設定情報それぞれはPRACHオケージョン(occasion)の設定情報、RAプリアンブルシークエンスの情報、チャネル品質臨界値(例えば、RSRP臨界値)等を含むことができる。CFRA方式が使われる場合、4段階-設定情報および2段階-設定情報それぞれは端末のために専用として割当されたPRACHオケージョンの設定情報、RAプリアンブルシークエンスの情報などを含むことができる。PRACHオケージョンの設定情報はPRACHオケージョンの周期情報、時間ドメイン資源情報、および周波数ドメイン資源情報を含むことができる。CFRA方式のための2段階-設定情報はRA MSG-AのためのRAペイロードの設定情報をさらに含むことができる。ここで、RAペイロードの設定情報はRAプリアンブルの伝送資源とRAペイロードの伝送資源間のマッピング関係(例えば、一対一マッピング関係)に基づいて決定され得る。CFRA方式のための2段階-設定情報は下で説明する情報要素#1~情報要素#6のうち一つ以上を含むことができる。CFRA方式のための4段階-設定情報または2段階-設定情報は専用制御メッセージを利用して端末に伝送され得る。
【0400】
4段階ランダムアクセス手続きのためのPRACHオケージョンは2段階ランダムアクセス手続きのためのPRACHオケージョンと同じであり得る。または4段階ランダムアクセス手続きのためのPRACHオケージョンは2段階ランダムアクセス手続きのためのPRACHオケージョンと異なり得る。この場合、基地局は4段階ランダムアクセス手続きのためのPRACHオケージョンで受信されたメッセージ1をRA MSG1であるものと判断することができ、2段階ランダムアクセス手続きのためのPRACHオケージョンで受信されたメッセージ1をRA MSG-Aであるものと判断することができる。
【0401】
4段階ランダムアクセス手続きで使われるRAプリアンブルシークエンス(またはインデックス)が属するシークエンス(またはインデックス)グループ(以下、「4段階-シークエンスグループ」とする)は、2段階ランダムアクセス手続きで使われるRAプリアンブルシークエンスが属するシークエンスグループ(以下、「2段階-シークエンスグループ」とする)と異なって設定され得る。4段階-シークエンスグループは4段階-シークエンス集合と指称され得、2段階-シークエンスグループは2段階-シークエンス集合と指称され得る。下記の実施例において、RAプリアンブルシークエンスはRAプリアンブルインデックスを意味し得、4段階-シークエンスグループは4段階-インデックスグループまたは4段階-インデックス集合を意味し得、2段階-シークエンスグループは2段階-インデックスグループまたは2段階-インデックス集合を意味し得る。
【0402】
4段階-シークエンスグループに属するRAプリアンブルシークエンスは2段階-シークエンスグループに属するRAプリアンブルシークエンスと異なり得る。この場合、4段階ランダムアクセス手続きのPRACHオケージョンが2段階ランダムアクセス手続きのPRACHオケージョンと同じである場合、基地局はRAプリアンブルシークエンスに基づいてPRACHオケージョンで受信されたメッセージ1がRA MSG1またはRA MSG-Aであるものと判断することができる。4段階-設定情報は4段階-シークエンスグループの情報を含むことができ、2段階-設定情報は2段階-シークエンスグループの情報を含むことができる。
【0403】
チャネル品質臨界値(例えば、RSRP臨界値)は端末によって遂行されるランダムアクセス手続きのタイプを決定するために使われ得る。端末と基地局間のチャネル品質がRSRP臨界値以上の場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。端末と基地局間のチャネル品質がRSRP臨界値未満の場合、端末は4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。チャネル品質臨界値は4段階-設定情報および2段階-設定情報の代わりにシステム情報に含まれ得る。すなわち、基地局はランダムアクセス手続きのタイプを決定するために使われるRSRP臨界値(例えば、チャネル品質臨界値)を含むシステム情報を端末に伝送することができる。
【0404】
また、2段階-設定情報は下記の情報要素のうち一つ以上をさらに含むことができる。
【0405】
-情報要素#1:RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルが伝送される資源(例えば、PRACH)とRA-MSG-Aに含まれたRAペイロードが伝送される資源(例えば、PUSCH)間の時間ドメインオフセット
-情報要素#2:RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルが伝送される資源(例えば、PRACH)とRA-MSG-Aに含まれたRAペイロードが伝送される資源(例えば、PUSCH)間の周波数ドメインオフセット
-情報要素#3:RA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルが伝送される資源(例えば、PRACH)とRA-MSG-Aに含まれたRAペイロードが伝送される資源(例えば、PUSCH)間のマッピング関係情報
-情報要素#4:RA-MSG-Aに含まれたRAペイロードが伝送される資源の開始タイミングを指示する情報(例えば、PUSCHの開始シンボルインデックス)
-情報要素#5:RA-MSG-Aに含まれたRAペイロードが伝送される資源の長さを指示する情報(例えば、PUSCHのデュレーション、PUSCHの間の間隔、PUSCHの個数、PUSCHを構成するシンボルの個数(またはPUSCHの開始シンボル、終了シンボル、および/または長さ))
-情報要素#6:RA MSG-Aに含まれたRAペイロードの伝送のために使われるMCSレベルを指示する情報
【0406】
2段階-設定情報に含まれる時間ドメインオフセットは「PRACHの終了時点とPUSCHの開始時点間の間隔」または「PRACHの開始時点とPUSCHの開始時点間の間隔」であり得る。2段階-設定情報に含まれる周波数ドメインオフセットは「PRACHの開始RBとPUSCHの開始RB間の間隔」、「PRACHの終了RBとPUSCHの開始RB間の間隔」、または「基準RB(例えば、システム帯域幅またはBWP(bandwidth part)の開始RB)とPUSCHの開始RB間の間隔」であり得る。ここで、RBはPRBまたはCRBであり得る。開始RBは該当チャネル(例えば、帯域)が占有するRBの中で最も低い周波数資源を有するRBであり得、終了RBは該当チャネルが占有するRBの中で最も高い周波数資源を有するRBであり得る。
【0407】
2段階-設定情報はMCSレベルを指示する情報を含むことができる。RA MSG-Aに含まれたRAペイロードは2段階-設定情報によって指示されるMCSレベルに基づいて伝送され得る。またはRA MSG-Aに含まれたRAペイロードのためのMCSレベルを指示する情報は2段階-設定情報の代わりにシステム情報に含まれ得る。すなわち、基地局はMCSレベルを指示する情報を含むシステム情報を端末に伝送することができる。端末は基地局からシステム情報、4段階-設定情報、および2段階-設定情報のうち一つ以上を受信することができる。「4段階-設定情報が受信され、2段階-設定情報が受信されなかった場合、」端末は4段階-設定情報に基づいて4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。「2段階-設定情報が受信され、4段階-設定情報が受信されなかった場合、」端末は2段階-設定情報に基づいて2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。4段階-設定情報および2段階-設定情報が受信された場合、端末によって遂行されるランダムアクセス手続きのタイプは端末と基地局間のチャネル品質に基づいて決定され得る(S1803)。例えば、端末は基地局から参照信号および/またはSS/PBCHブロックを受信することができ、受信された信号の品質(例えば、RSRP)を測定することができる。端末で測定されたRSRPが基地局によって設定されたRSRP臨界値以上の場合、端末は2段階-設定情報に基づいて2段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。端末で測定されたRSRPが基地局によって設定されたRSRP臨界値未満の場合、端末は4段階-設定情報に基づいて4段階ランダムアクセス手続きを遂行することができる。
【0408】
2段階ランダムアクセス手続きが遂行されるものと決定された場合、端末はRAプリアンブルおよびRAペイロードを含むRA MSG-Aを生成することができ、RA MSG-Aを基地局に伝送することができる(S1804)。端末は2段階-シークエンスグループ内でRAプリアンブルシークエンスを選択することができ、選択されたRAプリアンブルシークエンス(すなわち、RAプリアンブル)を伝送することができる。RAプリアンブルは2段階-設定情報によって指示されるPRACHオケージョンを通じて伝送され得る。
【0409】
また、CFRAが設定された状況でCBRA方式による2段階ランダムアクセス手続きに切り替える場合、端末はRA MSG-AのRAペイロードまたは4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG3の大きさによりRAプリアンブルシークエンスのグループを決定することができ、決定されたグループ内でRAプリアンブルを選択することができ、選択されたRAプリアンブルを伝送することができる。2段階ランダムアクセス手続きで4段階ランダムアクセス手続きに切り替える場合、端末は同じ方法によりRAプリアンブルシークエンスのグループおよびRAプリアンブルを選択することができ、選択されたRAプリアンブルを伝送することができる。
【0410】
RAペイロードは2段階-設定情報に含まれた時間ドメインオフセット、周波数ドメインオフセット、PUSCHの開始シンボルインデックス、PUSCHのデュレーション、およびマッピング関係情報のうち一つ以上によって確認されるPUSCHを通じて伝送され得る。RAペイロードは基地局によって設定されたMCSレベルに基づいて伝送され得る。RAペイロードは端末識別子、データ、および制御情報のうち一つ以上を含むことができる。ここで、制御情報はBSR、測定結果情報(例えば、無線チャネルの品質情報)、BFR要請情報、RLF報告情報、RRC連結設定(setup)の要請情報、RRC連結再樹立(re-establishment)の要請情報、再開始(resume)要請情報、端末の位置情報(例えば、GPS信号、ポジショニング(positioning)測定方法、または内蔵センサ等で推定された位置)、およびシステム情報の伝送要請情報のうち一つ以上を含むことができる。RAペイロードは4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG3に含まれる情報を含むことができる。端末はRAプリアンブルが伝送されたPRACH(例えば、PRACHオケージョン)の無線資源情報に基づいてRA-RNTIを計算することができる。2段階ランダムアクセス手続きでRA MSG-Bの受信のために使われるRA-RNTIは「MSG-B RA-RNTI」または「MSGB-RNTI」と指称され得る。例えば、MSGB-RNTIは下記の式1に基づいて計算され得る。
【0411】
【数1】
【0412】
idはPRACHオケージョンの最初のシンボルのインデックスであり得る。tidはシステムフレーム(例えば、ラジオフレーム)でPRACHオケージョンの最初のスロットのインデックスであり得る。fidは周波数ドメインでPRACHオケージョンのインデックスであり得る。ULcarrier_idはRAプリアンブル伝送のために使われるULキャリアを指示することができる。NUL(normal uplink)キャリアが使われる場合、ULcarrier_idは0であり得る。SUL(supplementary uplink)キャリアが使われる場合、ULcarrier_idは1であり得る。オフセットは基地局から端末にシグナリングされ得る。例えば、基地局はオフセットを含むRRCメッセージ、MACメッセージ、またはDCIを端末に伝送することができる。MSG-RNTIの生成のために使われるオフセットはシステム情報または2段階-設定情報に含まれ得る。2段階-設定情報に含まれた時間ドメインオフセットまたは周波数ドメインオフセットはMSG-RNTIの生成のためのオフセットとして使われ得る。またはオフセットは技術規格にあらかじめ定義され得る。
【0413】
4段階ランダムアクセス手続きでRA MSG 2の受信のために使われるRA-RNTIは下記の式2に基づいて計算され得る。すなわち、式1のオフセットは式2に適用されないこともある。したがって、2段階ランダムアクセス手続きでRAプリアンブルが伝送されたPRACHオケージョンの無線資源が4段階ランダムアクセス手続きでRAプリアンブルが伝送されたPRACHオケージョンの無線資源と同じである場合にも、MSGB-RNTIは4段階ランダムアクセス手続きのRA-RNTIと異なって設定され得る。
【0414】
【数2】
【0415】
一方、基地局は2段階-設定情報および/または4段階-設定情報によって指示されるPRACHオケージョンでモニタリング動作を遂行することによって、RA MSG-AまたはRA MSG1を受信することができる。「メッセージ1が2段階-設定情報によって指示されるPRACHオケージョンで受信された場合」または「メッセージ1のRAプリアンブルシークエンスが2段階-シークエンスグループに属する場合」、基地局は該当メッセージ1が2段階ランダムアクセス手続きのRA MSG-Aであるものと判断することができる。反面、「メッセージ1が4段階-設定情報によって指示されるPRACHオケージョンで受信された場合」または「メッセージ1のRAプリアンブルシークエンスが4段階-シークエンスグループに属する場合」、基地局は該当メッセージ1が4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG1であるものと判断することができる。
【0416】
RA MSG-Aが受信された場合、基地局はRA MSG-AのRAペイロードに含まれた情報を確認することができる。また、基地局は式1に基づいてMSGB-RNTIを計算することができる。RA MSG1が受信された場合、基地局は式2に基づいてRA-RNTIを計算することができる。ここで、基地局が端末からRA MSG-Aを受信したものと仮定する。
【0417】
基地局はRA MSG-Aに対する応答としてRA MSG-Bを生成することができる(S1805)。RA MSG-BはMAC PDUであり得る。RA MSG-Bは一つ以上のMACサブPDUを含むことができる。一つ以上のMACサブPDUそれぞれは下記の構成方式のうち一つの構成方式により生成され得る。MACサブPDUは前述した図12図14図16、および/または図17に図示された実施例により構成され得る。
【0418】
-構成方式#1:BIを含むMACサブヘッダー
-構成方式#2:MACサブヘッダーおよびフォールバックRAR
-構成方式#3:MACサブヘッダーおよび成功的なRAR
-構成方式#4:MACサブヘッダーおよびMAC SDU(例えば、データまたは制御情報)
-構成方式#5:MACサブヘッダーおよびパッディング
【0419】
MACサブヘッダーは該当MACサブヘッダーを含むMACサブPDUのタイプ(例えば、MACサブPUDに含まれる情報の種類)を指示する第1指示子を含むことができる。第1指示子はMACサブPDUがBIを含む第1タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#1によるMACサブPDU)、MACサブPDUがフォールバックRARを含む第2タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#2によるMACサブPDU)、またはMACサブPDUが成功的なRARを含む第3タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#3によるMAC PDU)であることを指示することができる。第1指示子の大きさは2ビットであり得、2ビットのうち最初のビットは第1タイプ-MACサブPDUまたは第2タイプ-MACサブPDUを指示することができ、2ビットのうち二番目のビットは第3タイプ-MACサブPDUを指示することができる。
【0420】
または第1指示子はMACサブPDUがBIを含む第1タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#1によるMACサブPDU)、MACサブPDUがフォールバックRARを含む第2タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#2によるMACサブPDU)、MACサブPDUが成功的なRARを含む第3タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#3によるMAC PDU)、またはMACサブPDUがMAC SDUを含む第4タイプ-MACサブPDU(例えば、構成方式#4によるMAC PDU)であることを指示することができる。第1指示子の大きさは2ビットであり得、2ビットのうち最初のビットは第1タイプ-MACサブPDUまたは第2タイプ-MACサブPDUを指示することができ、2ビットのうち二番目のビットは第3タイプ-MACサブPDUまたは第4タイプ-MACサブPDUを指示することができる。
【0421】
また、MACサブヘッダーは第4タイプ-MACサブPDUの存在の有無を指示する第2指示子を含むことができる。第2指示子の大きさは1ビットであり得る。「0」に設定された第2指示子は第4タイプ-MACサブPDUが存在しないことを指示することができる。「1」に設定された第2指示子は第4タイプ-MACサブPDUが存在することを指示することができる。
【0422】
また、MACサブヘッダーは該当MACサブヘッダーを含むMACサブPDU後に他のMACサブPDUの存在の有無を指示する第3指示子を含むことができる。第3指示子の大きさは1ビットであり得る。「0」に設定された第3指示子は該当MACサブPDU後に他のMACサブPDUが存在しないことを指示することができる。「1」に設定された第3指示子は該当MACサブPDU後に他のMACサブPDUが存在することを指示することができる。
【0423】
また、第1タイプ-MACサブPDUは4段階-ランダムアクセス手続きへの転換を指示する情報を含むことができる。2段階-ランダムアクセス手続きから4段階-ランダムアクセス手続きへの転換を指示する情報は別途のビットで設定され得、別途のビットはBIとともに第1タイプ-MACサブPDUに含まれ得る。または2段階-ランダムアクセス手続きから4段階-ランダムアクセス手続きへの転換を指示する情報はBIを構成するビット列の特定のパターンで設定され得る。
【0424】
基地局はRA MSG-Bの資源割当情報を含むDCIを生成することができ、MSGB-RNTIを使ってDCI(例えば、DCIのCRC)に対するスクランブリング動作を遂行することができ、DCI(例えば、スクランブリングされたDCI)を端末に伝送することができる(S1806)。
【0425】
DCIはRARウインドウ内で伝送され得る。RARウインドウはPRACHの開始時点、PRACHの終了時点、PUSCHの開始時点、PUSCHの終了時点、RAプリアンブルの開始時点、RAプリアンブルの終了時点、RAペイロードの開始時点、またはRAペイロードの終了時点から開始することができる。ここで、PRACHはRA MSG-AのRAプリアンブルが伝送される無線資源であり得、PUSCHはRA MSG-AのRAペイロードが伝送される無線資源であり得る。基地局はRARウインドウのデュレーション(またはRAウインドウの終了時点、RARウインドウのタイマー)を端末に通知することができる。RARウインドウのデュレーション(またはRAウインドウの終了時点、RARウインドウのタイマー)を指示する情報はシステム情報および/または2段階-設定情報に含まれ得る。
【0426】
端末はMSGB-RNTIを使ってPDCCHモニタリング動作を遂行することができる。PDCCHモニタリング動作はRARウインドウ内で遂行され得る。例えば、端末はMSGB-RNTIを使って基地局から受信されたDCIに対するデスクランブリング(descrambling)動作を遂行することができる。DCIが基地局から成功裏に受信された場合、端末はDCIに含まれたRA MSG-Bの資源割当情報を獲得することができる。端末はRA MSG-Bの資源割当情報によって指示される無線資源でRA MSG-Bの受信のためのモニタリング動作を遂行することができる。
【0427】
基地局は前述した段階S1806のDCIを利用してRA MSG-Bを端末に伝送することができる(S1807)。RA MSG-BはMSGB-RNTIによってスクランブリングされたDCIに含まれた資源割当情報によって指示される無線資源を通じて伝送することができる。端末は基地局からRA MSG-Bを受信することができる。端末はRA MSG-Bを通じて確認されたMACサブPDUに含まれたMACサブヘッダーの第1指示子を確認することによって該当MACサブPDUのタイプを確認することができる。例えば、端末はMACサブヘッダーに含まれた第1指示子に基づいて該当MACサブPDUが第1タイプ-MACサブPDU、第2タイプ-MACサブPDU、または第3タイプ-MACサブPDUであることを確認することができる。また、端末はMACサブヘッダーに含まれた第2指示子を確認することによって第4タイプ-MACサブPDUが存在するかを確認することができる。
【0428】
また、端末はMACサブヘッダーの第3指示子を確認することによって該当MACサブPDU後に他のMACサブPDUが存在するかを確認することができる。他のMACサブPDUが存在する場合、端末は他のMACサブPDUに含まれた第1指示子、第2指示子、および/または第3指示子を確認することができ、確認された結果による動作を遂行することができる。
【0429】
基地局から受信されたRA MSG-BがBIを含むMACサブヘッダーを含む場合、端末は受信されたBIによるバックオフ(backoff)動作後に2段階-ランダムアクセス手続きを遂行することができる。または端末はバックオフ動作なしに4段階-ランダムアクセス手続きを再び遂行することができる。また、基地局から4段階-ランダムアクセス手続きへの転換を指示する情報が受信された場合、端末はバックオフ動作なしに4段階-ランダムアクセス手続きを再び遂行することができる。
【0430】
基地局から受信されたRA MSG-BがMACサブヘッダーおよびフォールバックRARを含む場合、端末は4段階ランダムアクセス手続きによるRA MSG3を基地局に伝送することができる。すなわち、2段階ランダムアクセス手続きは4段階ランダムアクセス手続きに転換され得る。RA MSG3はフォールバックRARに含まれたULグラントによって指示される無線資源を通じて伝送され得る。MACサブヘッダーおよびフォールバックRARを含むRA MSG-Bは4段階ランダムアクセス手続きのRA MSG2のフォーマットに基づいて生成され得る。例えば、RA MSG-BはRA MSG2に含まれた情報を含むことができる。基地局は端末からRA MSG3を受信することができ、RA MSG4を端末に伝送することができる。端末は基地局からRA MSG4を受信することができる。この場合、ランダムアクセス手続きは終了され得る。すなわち、端末間の競争は解消され得る。
【0431】
基地局から受信されたRA MSG-BがMACサブヘッダーおよび成功的なRARを含む場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きが終了したものと判断することができる。MACサブヘッダーおよび成功的なRARを含むRA MSG-BがRARウインドウ内で受信された場合、端末は2段階ランダムアクセス手続きが終了したものと判断することができる。すなわち、端末間の競争は解消され得る。
【0432】
前記段階S1804~段階S1807による手続きでCFRA方式の2段階ランダムアクセス手続きが遂行された場合、基地局は端末からCFRA方式によるRA MSG-AのRAプリアンブルのみを受信することができ、RA MSG-AのRAペイロードは受信できないこともある。この時、基地局は端末から受信されたCFRA方式によるRA MSG-AのRAプリアンブルの無線資源またはインデックス情報を通じて該当端末を識別することができる。したがって、基地局はRA MSG-Bが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報を含むDCIを該当端末に専用として割当されたスケジューリング識別子(例えば、C-RNTI)またはMSGB-RNTIを使って端末に伝送することができる。したがって、端末はMSGB-RNTIまたは自身に割当されたスケジューリング識別子を利用してPDCCHモニタリング動作を遂行することによってDCIを受信することができる。端末は基地局から受信したDCIを通じてRA MSG-Bが伝送されるPDSCHに対するスケジューリング情報、ダウンリンクスケジューリング情報、およびアップリンクスケジューリング情報のうち一つ以上を獲得することができる。
【0433】
また、前述した2段階-設定情報(例えば、情報要素#1~情報要素#6)がRAペイロードのための無線資源の設定情報を含まなかった場合、端末はRA MSG-Aを伝送する段階S1804でRAプリアンブルのみを伝送することができる。すなわち、2段階-設定情報がRA MSG-Aに含まれたRAプリアンブルとRAペイロード間の関連情報(例えば、マッピング関係情報)を含まなかった場合、端末はRA MSG-AのRAプリアンブルのみを伝送することができ、RA MSG-AのRAペイロードは伝送できないことがある。この場合、端末が2段階ランダムアクセス手続きのためのRA MSG-AのRAプリアンブルのみを伝送する場合、基地局と端末は4段階ランダムアクセス手続きに準ずる動作を遂行することができる。
【0434】
すなわち、基地局は2段階-設定情報に基づいて端末からRAプリアンブルのみ受信することを認知することができる。したがって、端末からRAプリアンブルが受信されると、基地局は前述した2段階ランダムアクセス手続きまたは4段階ランダムアクセス手続きによりランダムアクセス応答メッセージを端末に伝送することができる。2段階ランダムアクセス手続きに従う基地局はフォールバックRARで構成されたRA MSG-BをMSG-B RNTIを利用して端末に伝送することができる。4段階ランダムアクセス手続きによる基地局はRA MSG2フォーマットで構成された応答メッセージをRA-RNTIを利用して端末に伝送することができる。
【0435】
また、端末はMSG-AのRAプリアンブルのみを伝送した後にランダムアクセス応答メッセージ受信のためにDCIをモニタリングすることができる。この時、RARウインドウは端末がPRACHを伝送した時点(例えば、PRACH伝送の開始時点または終了時点)から開始することができる。そして、端末はRA-RNTIおよびMSG-B RNTIをすべて利用してPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHモニタリングを通じて端末はRA-RNTIを利用してRA MSG2フォーマットで構成された応答メッセージを受信することができる。またはPDCCHモニタリングを通じて端末はMSG-B RNTIを利用してフォールバックRARで構成されたRA MSG-Bを受信することができる。
【0436】
本発明で無線チャネルの品質はCSI(channel status indicator)、RSSI(received signal strength indicator)、RSRP(reference signal received power)、RSRQ(reference signal received quality)、またはSINR(signal to interference and noise ratio)であり得る。本発明で定義または説明したタイマーの動作と関連して、タイマーの開始(start)、中止(stop)、リセット(reset)、再開始(restart)、終了(expire)等の動作は、該当タイマーの動作または該当タイマーのためのカウンターの動作を意味し得る。
【0437】
本発明で基地局(またはセル)はノードB(NodeB)、高度化ノードB(evolved NodeB)、BTS(base transceiver station)、無線基地局(radio base station)、無線トランシーバー(radio transceiver)、アクセスポイント(access point)、アクセスノード(node)、RSU(road side unit)、RRH(radio remote head)、TP(transmission point)、TRP(transmission & reception point)、またはgNBであり得る。また、基地局(またはセル)は機能分離が適用されたCUノードまたはDUノードであり得る。
【0438】
本発明で端末はUE、ターミナル(terminal)、アクセスターミナル(access terminal)、モバイルターミナル(mobile terminal)、ステーション(station)、加入者ステーション(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、携帯加入者ステーション(portable subscriber station)、ノード(node)、デバイス(device)、IoT(Internet of Thing)装置、または搭載装置(mounted module/device/terminalまたはon board device/terminal)であり得る。
【0439】
本発明に係る方法は多様なコンピュータ手段を通じて遂行され得るプログラム命令の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能媒体に記録され得る。コンピュータ読み取り可能媒体はプログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。コンピュータ読み取り可能媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計されて構成されたものであるかコンピュータソフトウェア当業者に公知になっている使用可能なものでもよい。
【0440】
コンピュータ読み取り可能媒体の例には、ロム(rom)、ラム(ram)、フラッシュメモリ(flash memory)等のようにプログラム命令を保存し遂行するように特べつに構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラ(compiler)により作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタ(interpreter)等を使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前述したハードウェア装置は本発明の動作を遂行するために、少なくとも一つのソフトウェアモジュールで作動するように構成され得、その逆も同じである。
【0441】
以上、実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。
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