(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054359
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】第1の端末、第2の端末、及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20240409BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240409BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240409BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W92/18
H04W4/40
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024021863
(22)【出願日】2024-02-16
(62)【分割の表示】P 2022552987の分割
【原出願日】2020-03-04
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ジャオバン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サイドリンク通信用リソースを決定する通信のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、方法は、第1端末装置において、サイドリンク送信のためのリソース候補に関する情報を取得するか否かを決定することと、情報を取得すると決定したことに応じて、第2端末装置から前記情報を受信することと、サイドリンク送信を実行するためのターゲットリソースを、情報に基づいて決定することと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリとプロセッサとを備える第1端末であって、
前記プロセッサは、
第2端末が半二重操作のためにサイドリンクに対する受信の実行を予定しないスロットに関する情報を、PSFCHを介して前記第2端末から受信し、
前記スロットを除外することによって、前記第1端末から前記第2端末への前記サイドリンクの送信のターゲットリソースを決定するように
設定されている、第1端末。
【請求項2】
メモリとプロセッサとを備える第2端末であって、
前記プロセッサは、
前記第2端末が半二重操作のためにサイドリンクに対する受信の実行を予定しないスロットに関する情報を、PSFCHを介して第1端末に送信し、
前記スロットを除外することによって決定されるターゲットリソースを使用して、前記第1端末から前記第2端末への前記サイドリンクの送信を受信するように
設定されている、第2端末。
【請求項3】
第2端末が半二重操作のためにサイドリンクに対する受信の実行を予定しないスロットに関する情報を、PSFCHを介して前記第2端末から受信することと、
前記スロットを除外することによって、第1端末から前記第2端末への前記サイドリンクの送信のターゲットリソースを決定することと
を含む方法。
【請求項4】
第2端末が半二重操作のためにサイドリンクに対する受信の実行を予定しないスロットに関する情報を、PSFCHを介して第1端末に送信することと、
前記スロットを除外することによって決定されるターゲットリソースを使用して、前記第1端末から前記第2端末への前記サイドリンクの送信を受信することと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に電気通信の分野に関し、特に、通信のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ある通信システムでは、V2X(Vehicle to Everything)及びD2D(Device to Device)通信の実行が可能である。V2X通信は、サイドリンク通信技術等の通信技術に基づくことができる。このため、こうした通信に参加する車両用に、サイドリンクリソースプールとサイドリンクチャネルを確立することが可能である。
【0003】
V2X通信では、リソース割当に2つのモードが存在する。第1モード(以下、NR V2Xモード1、又はモード1とも称する)では、一方の端末装置が、ネットワーク装置から割り当てられたリソースを用いて、他方の端末装置とV2X通信を実行してもよい。第2モード(以下、NR V2Xモード2、又はモード2とも称する)では、一方の端末装置が、リソースプールにおいて自身が自律的に選択したリソースを用いて、他方の端末装置とV2X通信を実行してもよい。信頼性向上と遅延低減のために、モード2での強化の実行可能性と利点について検討する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、通信のための方法が提供される。前記方法は、第1端末装置において、サイドリンク送信のためのリソース候補に関する情報を取得するか否かを決定することを含む。前記方法は、前記情報を取得すると決定したことに応じて、第2端末装置から前記情報を受信することをさらに含む。前記方法は、前記サイドリンク送信を実行するためのターゲットリソースを、前記情報に基づいて決定することをさらに含む。
【0006】
第2態様では、通信のための方法が提供される。前記方法は、第2端末装置において、第1端末装置がサイドリンク送信を実行するためのリソース候補を決定することを含む。前記方法は、前記リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定することをさらに含む。前記方法は、前記情報を提供すると決定したことに応じて、前記第1端末装置に前記情報を送信することをさらに含む。
【0007】
第3態様では、第1端末装置が提供される。前記第1端末装置は、プロセッサと、命令が格納されているメモリとを備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサとともに、前記第1端末装置に前記第1態様にかかる方法を実行させるように構成される。
【0008】
第4態様では、第2端末装置が提供される。前記第2端末装置は、プロセッサと、命令が格納されているメモリとを備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサとともに、前記第2端末装置に前記第2態様にかかる方法を実行させるように構成される。
【0009】
第5態様では、命令が格納されているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、前記装置に、前記第1態様にかかる方法を実行させる。
【0010】
第6態様では、命令が格納されているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、前記装置に、前記第2態様にかかる方法を実行させる。
【0011】
理解されるように、発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するために用いることを意図したものでもない。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになるはずである。
【0013】
【
図1】本開示の実装を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す。
【0014】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース割当の例示的プロセスを示す例示的なシグナリングチャートを示す。
【0015】
【
図3】本開示の他の実施形態にかかるリソース割当の例示的プロセスを示す例示的なシグナリングチャートを示す。
【0016】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートを示す。
【0017】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートを示す。
【0018】
【
図6】本開示の実施形態を実施するのに好適な装置の概略ブロック図である。
【0019】
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の原理について、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明されるもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を示唆するものではないことを理解されたい。本明細書で説明する本開示は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0021】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0022】
本明細書において、「端末装置」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ端末(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、IoT(internet of things)装置、IoE(internet of everything)装置、マシンタイプ通信(MTC)機器、V2X通信用の車両搭載機器(ここでXは歩行者、車両又はインフラ/ネットワークを意味する)、デジタルカメラ等の撮像装置、ゲーム機器、音楽保存・再生装置、無線/有線でのインターネットアクセス及び閲覧を可能にするインターネット装置等が挙げられるが、それらに限定されない。
【0023】
本明細書で使用する場合、「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS)という用語は、端末装置が通信できるセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例としては、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈で別途明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味する開放式の用語として解釈される。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と解釈される。「いくつかの実施形態」及び「一実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」と解釈される。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈される。「第1」、「第2」等の用語は、異なる対象又は同じ対象を指してもよい。以下の内容には、明示的及び暗黙的な他の定義が含まれることがある。
【0025】
いくつかの例において、値、プロセス又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解すべき点として、こうした説明は、使用される複数の機能的代替の中から、選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
【0026】
上述したように、V2X通信において、リソース割当のモード2では、一方の端末装置が、リソースプールにおいて自身が自律的に選択したリソースを用いて、他方の端末装置とV2X通信を実行してもよい。信頼性向上と遅延低減のために、モード2での強化の実行可能性と利点について検討する必要がある。
【0027】
本開示の実施形態は、上記の問題点及び他の1つ以上の潜在的な問題点を解決するために、V2X通信におけるリソース割当のための解決手段を提供する。この解決手段によれば、第1端末装置は、サイドリンク送信のためのリソース候補に関する情報を取得するか否かを決定する。情報を取得することが決定された場合、第1端末装置は、第2端末装置から情報を受信する。次に、第1端末装置は、サイドリンク送信を実行するためのターゲットリソースを、情報に基づいて決定する。したがって、2つの端末装置間のリソース割当の調整が可能となる。
【0028】
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100の模式図を示す。
図1に示すように、通信ネットワーク100は、端末装置110(「第1端末装置110」とも称する)と、端末装置120-1及び120-2(「第2端末装置120」と総称するか、又は個別に「第2端末装置120」と称する)とを含んでもよい。通信ネットワーク100は、ネットワーク装置(図示せず)をさらに含んでもよいことを理解されたい。ネットワーク装置は、第1端末装置110及び第2端末装置120と、それぞれの無線通信チャネルを介して通信してもよい。
図1における装置の数は、説明を目的として示されたもので、本開示に対する何らかの限定を示唆するものではないことを理解されたい。通信ネットワーク100は、本開示の実装を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置及び/又は端末装置を含んでもよい。
【0029】
図1において、第1端末装置110と第2端末装置120は、V2X通信を可能にする車両として示されている。本開示の実施形態は、携帯電話、センサ等、車両以外の端末装置にも適用可能であることを理解されたい。
【0030】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、端末装置120-1とサイドリンクを確立した可能性がある。言い換えれば、第1端末装置110は、端末装置120-1との間で進行中の通信セッションを確立した可能性がある。この点において、端末装置120-1は、セッション中の端末装置と称されてもよい。
【0031】
いくつかの他の実施形態において、第1端末装置110は、端末装置120-2とサイドリンクを確立していない可能性がある。言い換えれば、第1端末装置110は、端末装置120-1と進行中の通信セッションを確立していない可能性がある。この点において、端末装置120-1は、セッション外の端末装置と称されてもよい。
【0032】
いくつかの他の実施形態において、第1端末装置110は、ユニキャスト方式で第2端末装置120-1と通信してもよい。さらに他の実施形態において、第1端末装置110は、グループキャスト(groupcast)方式で端末装置のグループと通信してもよい。なお、端末装置のグループは、端末装置120-1及び端末装置120-2を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0033】
通信ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例として、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース割当の例示的プロセス200を示す例示的なシグナリングチャートを示す。
図2に示すように、プロセス200は、
図1に示す第1端末装置110と第2端末装置120に関わってもよい。プロセス200は、示されていない追加の動作を含んでもよく、且つ/又は示されたいくつかの動作を省略してもよく、この点に関して本開示の範囲は限定されないことを理解されたい。さらに、本明細書では主として、連続的に実行されるものとして提示されているが、プロセス200の動作の少なくとも一部は、同時に実行されるか、又は
図2に示されたものとは異なる順序で実行されてもよいことを理解されたい。
【0035】
図2に示すように、第1端末装置110は、サイドリンク送信のためのリソース候補に関する情報を取得するか否かを決定する(210)。
【0036】
いくつかの実施形態において、予め定義した条件が満たされていることが決定された場合、第1端末装置110は、リソース候補に関する情報を取得すると決定する。
【0037】
上述したように、いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、端末装置120-1とユニキャスト方式で通信してもよい。言い換えると、第1端末装置110は、端末装置120-1に対してのみ、少なくとも1つのパケットを送信してもよい。そのような実施形態において、第1端末装置110は、連続して失敗したパケット又はトランスポートブロックの第1数を決定してもよい。連続して失敗したパケット又はトランスポートブロックの第1数が第1設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、第2端末装置120からの否定応答(NACK)及び間欠送信(DTX)の第1数を、連続して失敗したパケット又はトランスポートブロックの第1数として決定してもよい。
【0039】
第1端末装置110が端末装置120-1とユニキャスト方式で通信する実施形態において、第1端末装置110は、単一のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)について、第1端末装置110によって連続的に受信されたNACKの第2数を決定してもよい。NACKの第2数が第2設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0040】
第1端末装置110がユニキャスト方式で端末装置120-1と通信する実施形態において、第1端末装置110は、第1時間ウィンドウ(time window)内で、失敗したパケット又は失敗したトランスポートブロックの第3数を決定してもよい。第1端末装置110から第2端末装置120に送信されるパケット又はトランスポートブロックの第4数に対する第3数の比率が、第3設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0041】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、第2端末装置120-1からのNACK及びDTXの第3数を、失敗したパケット又は失敗したトランスポートブロックの第3数として決定してもよい。
【0042】
あるいは、第1端末装置110が端末装置120-1とユニキャスト方式で通信する実施形態において、第1端末装置110は、第2時間ウィンドウ内で、単一のHARQプロセスIDについて第1端末装置110によって受信されたNACKの第5数を決定してもよい。単一のHARQプロセスIDについて第1端末装置110によって受信されたNACKと肯定応答(ACK)の合計に対する第5数の第2比率が、第4設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、第2端末装置120からのNACK及びDTXの第3数を、失敗したパケット又は失敗したトランスポートブロックの第3数として決定してもよい。
【0044】
上述したように、いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、グループキャスト方式で端末装置のグループと通信してもよい。端末装置のグループは、端末装置120-1及び端末装置120-2や、
図1に示されていない他の装置を含んでもよい。言い換えると、第1端末装置110は、少なくとも1つのパケットを端末装置のグループに送信してもよい。そのような実施形態において、第1端末装置110は、グループに送信される少なくとも1つのパケットに対する第6数のNACKの電力を、関連付けられたPSFCHリソースから検出してもよい。検出された電力が第4設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。いくつかの実施形態において、検出された電力は、グループのサイズに正規化(normalize)される。本明細書におけるグループのサイズは、以下では、グループ内のメンバーUE若しくは受信機の数、又は上位層からのグループサイズを指してもよい。
【0045】
あるいは、第1端末装置110がグループキャスト方式で端末装置のグループと通信する実施形態において、第1端末装置110は、グループのサイズに対する、NACKの第6数の第3比率を決定してもよい。第3比率が第5設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1端末装置によって送信されるパケット又は信号について、サイドリンク制御情報(SCI)における優先度が第6設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0047】
あるいは、第1端末装置によって送信されるパケット又は信号について、上位層からの、又はSCIにおけるQoS(Quality of Service)パラメータが第6設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0048】
あるいは、第1端末装置によって送信されるパケット又は信号について、上位層からの5G品質指示(5QI:5G Quality Indication)が第6設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、サイドリンクチャネル混雑比率(SL CBR:sidelink channel busy ratio)又はサイドリンクチャネル占有率(SL CR:sidelink channel occupancy ratio)を測定してもよい。測定されたSL CBR又はSL CRが、設定閾値を超える場合、第1端末装置110は、予め定義した条件が満たされていると決定してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110が第2端末装置120から第1要求を受信した場合、第1端末装置110は、リソース候補に関する情報を取得すると決定してもよい。第1要求は、第2端末装置120が第1端末装置110に情報を送信することを示す。
【0051】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、無線リソース制御シグナリングを介して、第2端末装置120から第1要求を受信してもよい。あるいは、第1端末装置110は、サイドリンク制御情報を介して第1要求を受信してもよい。あるいは、第1端末装置110は、第1端末装置110と第2端末装置120との間の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を介して、第1要求を受信してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120が第1端末装置110に情報を送信することを示すシグナリングを、第1端末装置110がネットワーク装置から受信した場合、第1端末装置110は、情報を取得すると決定してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、当該シグナリングを、無線リソース制御シグナリングを介してネットワーク装置から受信してもよい。あるいは、第1端末装置110は、ダウンリンク制御情報を介してネットワーク装置から当該シグナリングを受信してもよい。
【0054】
引き続き
図2を参照して、リソース候補に関する情報を取得することが決定された場合、第1端末装置110は、第2端末装置120から情報を受信する(220)。
【0055】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、PSFCH、又はRRCシグナリングのうちの1つを介して情報を受信してもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、オプションとして、リソース候補に関する情報を取得することが決定された場合、第1端末装置110は、リソース割当のための第2要求を第2端末装置120に送信してもよい(230)。
【0057】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、SCIを介して第2要求を送信してもよい。例えば、第1端末装置110は、PSCCHで搬送される第1段階SCI(first stage SCI)を介して第2要求を送信してもよい。このように、1つ以上の端末装置が第2要求を受信してもよい。例えば、端末装置120-1及び端末装置120-2の両方が、第2要求を受信してもよい。
【0058】
あるいは、第1端末装置110は、PSSCHで搬送される第2段階SCI(second stage SCI)を介して第2要求を送信してもよい。このように、意図された受信者だけが第2要求を受信してもよい。例えば、第1端末装置110が端末装置120-1とサイドリンクを確立している場合、端末装置120-1のみが第2要求を受信してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、第1端末装置110は、媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)又はRRCシグナリングを介して第2要求を送信してもよい。このように、意図された受信者だけが第2要求を受信してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、オプションとして、第2端末装置120は、リソース割当のための第2要求に対する第1応答を第1端末装置110に送信してもよい(240)。第1応答は、第2端末装置120が第2要求を受け入れることを示す。このような実施形態において、第2端末装置120は、情報そのものではなく、情報の位置を示す指示を第1端末装置110に送信してもよい。指示は、PSSCHでのMAC CEにおいて情報の位置を示してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第2要求に対して何も応答せずに、リソース候補の情報を送信してもよい。例えば、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介してリソース候補の情報を送信してもよい。この場合、第1端末装置110は、関連付けられたPSFCHから、リソース候補に関する情報の復号を常に試みることになる。
【0062】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第1応答と指示を並行して送信してもよい。例えば、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介して、指示とともに第1応答を送信してもよい。あるいは、第2端末装置120は、第1応答と指示を連続して送信してもよい。
【0063】
PSFCHを介して第1応答と情報自体の両方を送信する場合と比較して、第1応答と指示を送信することで、PSFCHのオーバーヘッドを削減することができる。
【0064】
他の実施形態において、オプションとして、第2端末装置120は、リソース割当のための第2要求に対する第2応答を第1端末装置110に送信してもよい。第2応答は、第2端末装置120が第2要求を拒否することを示す。第2応答を受信すると、第1端末装置は、リソース候補に関する情報の復号化を試みない。
【0065】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介して第2応答を送信してもよい。
【0066】
引き続き
図2を参照すると、第1端末装置110は、サイドリンク送信を実行するためのターゲットリソースを、リソース候補に関する情報に基づいて決定する(250)。
【0067】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報は、第2端末装置120によって使用されない第1スロットセットに関する情報を含む。例えば、リソースは、セッション中の端末装置120-1による送信に使用されない第1スロットセットを含む。このような実施形態では、セッション中の端末装置120-1での半二重の回避をサポートするために、第1端末装置110は、第1端末装置110でのサイドリンク送信のために第1スロットセットの少なくとも一部を選択してもよい。
【0068】
いくつかの他の実施形態において、リソース候補に関する情報は、第2端末装置120によって使用される第2スロットセットに関する情報を含む。例えば、リソースは、セッション中の端末装置120-1によって送信のために使用される第2スロットセットを含む。このような実施形態では、セッション中の端末装置120-1での半二重の回避をサポートするために、第1端末装置110は、リソースプールから第2スロットセットを除外することによって、リソースプールからターゲットリソースを決定してもよい。
【0069】
さらに他の実施形態において、リソース候補は、1つ又は複数の第2端末装置120によるサイドリンクチャネルに対するセンシングの結果である1つ又は複数のリソースセットを含む。例えば、リソース候補は、少なくともセッション外の端末装置120-2、及び
図1に示されていない他の装置によるサイドリンクチャネルに対するセンシングの結果である1つ又は複数のリソースセットを含む。センシングの結果に関する情報を受信すると、第1端末装置110は、ターゲットリソースを決定してもよい。例えば、ターゲットリソースは、センシングの結果、又は組合せの結果のうちの少なくとも1つであると決定される。こうすると、第1端末装置110は、リソース選択のためにサイドリンクチャネルをセンシングする必要がない。
【0070】
さらに他の実施形態では、リソース候補は、ネットワーク装置によって設定されるリソースセットを含む。
【0071】
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース割当の例示的プロセス300を示す例示的なシグナリングチャートを示す。
図3に示すように、プロセス300は、
図1に示す第1端末装置110と第2端末装置120に関わってもよい。プロセス300は、示されていない追加の動作を含んでもよく、且つ/又は示されたいくつかの動作を省略してもよく、この点に関して本開示の範囲は限定されないことを理解されたい。さらに、本明細書では主として、連続的に実行されるものとして提示されているが、プロセス300の動作の少なくとも一部は、同時に実行されるか、又は
図3に示されたものとは異なる順序で実行されてもよいことを理解されたい。
【0072】
図3に示すように、第2端末装置120は、第1端末装置110がサイドリンク送信を実行するためのリソース候補を決定する(310)。
【0073】
いくつかの実施形態において、リソース候補は、第2端末装置120によって使用されない第1スロットセットを含む。例えば、リソース候補は、セッション中の端末装置120-1によって使用されない第1スロットセットを含む。このような実施形態では、セッション中の端末装置120-1での半二重の回避をサポートするために、第1端末装置110は、第1端末装置110でのサイドリンク送信のために第1スロットセットの少なくとも一部を選択してもよい。
【0074】
いくつかの他の実施形態において、リソース候補は、第2端末装置120によって使用される第2スロットセットを含む。例えば、リソース候補は、セッション中の端末装置120-1によって使用される第2スロットセットを含む。このような実施形態では、セッション中の端末装置120-1での半二重の回避をサポートするために、第1端末装置110は、リソースプールから第2スロットセットを除外することによって、リソースプールからターゲットリソースを決定してもよい。
【0075】
さらに他の実施形態において、リソース候補は、少なくとも第2端末装置120によるサイドリンクチャネルに対するセンシングの結果である1つ又は複数のリソースセットを含む。
【0076】
第1端末装置110によるサイドリンク送信の実行のためのリソース候補を決定すると、第2端末装置120は、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定する(320)。
【0077】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120が第1端末装置120から第2要求を受信した場合、第2端末装置120は、情報を提供すると決定してもよい。第2要求は、第1端末装置110が、第2端末装置120から情報を受信することを示す。
【0078】
いくつかの実施形態において、第2要求を受信すると、第2端末装置120は、第2端末装置120による情報の提供が、第2端末装置120の能力で可能か否かをさらに決定してもよい。第2端末装置120による情報の提供が第2端末装置120の能力で可能な場合、第2端末装置120は情報を提供すると決定してもよい。
【0079】
他の実施形態において、第2要求を受信すると、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間の距離をさらに決定してもよい。距離が設定閾値を下回る場合、第2端末装置120は、情報を提供すると決定してもよい。いくつかの実施形態において、距離は、物理的距離及び無線距離のうちの1つを含んでもよい。
【0080】
図2を参照して説明したように、第1端末装置110は、SCI、MAC CE、又はRRCシグナリングを介して第2要求を送信してもよい。したがって、第2端末装置120は、SCI、MAC CE、又はRRCシグナリングを介して第2要求を受信してもよい。
【0081】
図2を参照して説明したように、第1端末装置110は、PSCCHで搬送される第1段階SCI、又はPSSCHで搬送される第2段階SCIを介して第2要求を送信してもよい。したがって、第2端末装置120は、PSCCHで搬送される第1段SCI、又はPSSCHで搬送される第2段階SCIを介して第2要求を受信してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態において、第2要求を受信すると、第2端末装置120は、第2要求に対する第1応答を第1端末装置110に送信してもよい。第1応答は、第2端末装置120が第2要求を受け入れることを示す。いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介して第1応答を送信してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、情報の位置を示す指示を第1端末装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、指示は、PSSCHでのMAC CEにおいて情報の位置を示す。
【0084】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第1端末装置110に情報を直接送信してもよい。いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介して第1応答を送信してもよい。
【0085】
他の実施形態において、第2要求を受信すると、第2端末装置120は、第2要求に対する第2応答を第1端末装置110に送信してもよい。第2応答は、第2端末装置120が第2要求を拒否することを示す。いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介して第2応答を送信してもよい。
【0086】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定するために、第2端末装置120は、単一のアプリケーション(single application)のために第1端末装置110から第2端末装置120に送信される2つの異なるパケットの連続して成功した受信の間で経過した時間を検出してもよい。時間が設定閾値を超える場合、第2端末装置120は、情報を提供すると決定してもよい。
【0087】
他の実施形態において、第1端末装置110が第2端末装置120から情報を受信することを示すシグナリングを、第2端末装置120がネットワーク装置から受信した場合、第2端末装置120は、情報を提供すると決定してもよい。
【0088】
引き続き
図3を参照すると、第2端末装置120は、第1端末装置110に情報を送信する(330)。
【0089】
いくつかの実施形態において、第2端末装置120は、第2端末装置120と第1端末装置110との間のPSFCHを介して情報を送信してもよい。
【0090】
いくつかの他の実施形態において、第2端末装置120は、PSSCHを介して情報を送信してもよい。
【0091】
さらに他の実施形態において、第2端末装置120は、RRCシグナリングを介して情報を送信してもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、オプションとして、第1端末装置110に情報を送信する前に、第2端末装置120は、第1端末装置110に第1要求を送信してもよい(340)。第1要求は、第2端末装置120が第1端末装置110に情報を送信することを示す。
【0093】
いくつかの実施形態において、第1要求を受信すると、第1端末装置110は、第1要求に対する応答を送信してもよい(350)。応答は、第1端末装置110が第1要求を受け入れることを示す。
【0094】
図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法400のフローチャートを示す。方法400は、
図1~2に示すように、第1端末装置110で実行することができる。方法400は、示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は示されたいくつかのブロックを省略してもよく、この点に関して本開示の範囲は限定されないことを理解されたい。
【0095】
ブロック410において、第1端末装置110は、サイドリンク送信のためのリソース候補に関する情報を取得するか否かを決定する。
【0096】
ブロック420において、情報を取得すると決定したことに応じて、第1端末装置110は、第2端末装置120から情報を受信する。
【0097】
ブロック430において、第1端末装置110は、サイドリンク送信を実行するためのターゲットリソースを、情報に基づいて決定する。
【0098】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を取得すると決定することは、予め定義した条件が満たされていると決定したことに応じて、情報を取得すると決定することを含む。
【0099】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、第1端末装置から第2端末装置に送信される少なくとも1つのパケットについて、連続して失敗したパケット又はトランスポートブロックの第1数が第1設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定することを含む。
【0100】
いくつかの実施形態において、連続して失敗したパケット又はトランスポートブロックの第1数は、第2端末装置からの否定応答及び間欠送信の第1数に基づいて決定される。
【0101】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、単一のハイブリッド自動再送要求プロセス識別子について、第1端末装置によって連続的に受信された否定応答の第2数が第2設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定することを含む。
【0102】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、第1時間ウィンドウ内で、第1端末装置から第2端末装置に送信されるパケット又はトランスポートブロックの第4数に対する、失敗したパケット又は失敗したトランスポートブロックの第3数の第1比率が、第3設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定こと、又は、第2時間ウィンドウ内で、第1端末装置によって受信された否定応答と肯定応答の合計に対する、第1端末装置によって受信された否定応答の第5数の第2比率が、第4設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定することを含む。
【0103】
いくつかの実施形態において、失敗したパケット又は失敗したトランスポートブロックの第3数は、第2端末装置からの否定応答及び間欠送信の第3数に基づいて決定される。
【0104】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、第1端末装置110から端末装置のグループに送信される少なくとも1つのパケットについて、第6数の否定応答の検出された電力が第4設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定すること、又は、グループのサイズに対する、否定応答の第6数の第3比率が、第5設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定することを含む。
【0105】
いくつかの実施形態において、検出された電力は、グループのサイズに正規化される。
【0106】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、第1端末装置110によって送信されるパケット又は信号について、SCIにおける優先度、QoSパラメータ又は5QIのうちの1つが第6設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定することを含む。
【0107】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を取得するか否かを決定することは、第2端末装置120から第1要求を受信したことに応じて、情報を取得すると決定することを含む。第1要求は、第2端末装置120が第1端末装置110に情報を送信することを示す。
【0108】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を取得するか否かを決定することは、第2端末装置120が第1端末装置110に情報を送信することを示すシグナリングを、ネットワーク装置から受信したことに応じて、情報を取得すると決定することを含む。
【0109】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、情報を取得すると決定したことに応じて、リソース割当のための第2要求を第2端末装置120に送信することを含む。
【0110】
いくつかの実施形態において、第2要求を送信することは、SCI、MAC CE又はRRCシグナリングのうちの1つを介して第2要求を送信することを含む。
【0111】
いくつかの実施形態において、SCIを介して第2要求を送信することは、PSCCHで搬送される第1段階SCI、又はPSSCHで搬送される第2段階SCIのうちの1つを介して、第2要求を送信することを含む。
【0112】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、第2要求に対する第1応答を第2端末装置120から受信することを含む。第1応答は、第2端末装置120が第2要求を受け入れることを示す。
【0113】
いくつかの実施形態において、第1応答を受信することは、PSFCHを介して第1応答を受信することを含む。
【0114】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、第2要求に対する第2応答を第2端末装置120から受信することを含む。第2応答は、第2端末装置120が第2要求を拒否することを示す。
【0115】
いくつかの実施形態において、第2応答を受信することは、PSFCHを介して第2応答を受信することを含む。
【0116】
いくつかの実施形態において、情報を受信することは、情報の位置を示す指示を第2端末装置120から受信することを含む。
【0117】
いくつかの実施形態において、指示は、PSSCHでのMAC CEにおいて情報の位置を示す。
【0118】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報は、第2端末装置120によって使用されない第1スロットセットに関する情報を含む。また、情報に基づいてターゲットリソースを決定することは、第1スロットセットの少なくとも一部を選択することを含む。
【0119】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報は、第2端末装置120によって使用される第2スロットセットに関する情報を含む。また、情報に基づいてターゲットリソースを決定することは、リソースプールから第2スロットセットを除外することによって、リソースプールからターゲットリソースを決定することを含む。
【0120】
いくつかの実施形態において、リソース候補は、少なくとも第2端末装置120によるサイドリンクチャネルに対するセンシングの結果である1つ又は複数のリソースセットを含む。
【0121】
いくつかの実施形態において、情報を受信することは、PSFCH、PSSCH又はRRCシグナリングのうちの1つを介して情報を受信することを含む。
【0122】
いくつかの実施形態において、方法400はさらに、測定されたサイドリンクチャネル混雑比率(SL CBR)、又は測定されたサイドリンクチャネル占有率(SL CR)が、設定閾値を超えていると決定したことに従って、予め定義した条件が満たされていると決定することを含む。
【0123】
いくつかの実施形態において、リソース候補は、ネットワーク装置によって設定されるリソースセットを含む。
【0124】
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法500のフローチャートを示す。方法500は、
図1及び
図3に示すように、第2端末装置120で実行することができる。方法500は、示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は示されたいくつかのブロックを省略してもよく、この点に関して本開示の範囲は限定されないことを理解されたい。
【0125】
ブロック510において、第2端末装置120は、第1端末装置110がサイドリンク送信を実行するためのリソース候補を決定する。
【0126】
ブロック520において、第2端末装置120は、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定する。
【0127】
ブロック530において、情報を提供すると決定したことに応じて、第2端末装置120は、第1端末装置110に情報を送信する。
【0128】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定することは、第1端末装置110から第2要求を受信したことに応じて、情報を提供すると決定することを含む。第2要求は、第1端末装置110が第2端末装置120から情報を受信することを示す。
【0129】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定することは、第2端末装置120の能力に基づいて、情報を提供するか否かを決定することをさらに含む。
【0130】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定することは、第2端末装置120と第1端末装置110との間の距離に基づいて、情報を提供するか否かを決定することをさらに含む。
【0131】
いくつかの実施形態において、距離は、物理的距離及び無線距離のうちの1つを含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、第2要求を受信することは、SCI、MAC CE又はRRCシグナリングのうちの1つを介して第2要求を受信することを含む。
【0133】
いくつかの実施形態において、SCIを介して第2要求を受信することは、PSCCHで搬送される第1段階SCI、又はPSSCHで搬送される第2段階SCIのうちの1つを介して、第2要求を受信することを含む。
【0134】
いくつかの実施形態において、方法500はさらに、第2要求に対する第1応答を第1端末装置110に送信することを含む。第1応答は、第2端末装置120が第2要求を受け入れることを示す。
【0135】
いくつかの実施形態において、第1応答を送信することは、PSFCHを介して第1応答を送信することを含む。
【0136】
いくつかの実施形態において、情報を送信することは、情報の位置を示す指示を第1端末装置110に送信することを含む。
【0137】
いくつかの実施形態において、指示は、PSSCHでのMAC CEにおいて情報の位置を示す。
【0138】
いくつかの実施形態において、方法500はさらに、第2要求に対する第2応答を第1端末装置110に送信することを含む。第2応答は、第2端末装置120が第2要求を拒否することを示す。
【0139】
いくつかの実施形態において、第2応答を送信することは、PSFCHを介して第2応答を送信することを含む。
【0140】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定することは、単一のアプリケーションについて第1端末装置110から第2端末装置120に送信される2つの異なるパケットの連続して成功した受信の間で経過した時間が、設定閾値を超えたことに応じて、情報を提供すると決定することを含む。
【0141】
いくつかの実施形態において、リソース候補に関する情報を提供するか否かを決定することは、第1端末装置110が第2端末装置120から情報を受信することを示すシグナリングを、ネットワーク装置から受信したことに応じて、情報を提供すると決定することを含む。
【0142】
いくつかの実施形態において、方法500はさらに、第1要求を第1端末装置110に送信することを含む。第1要求は、第2端末装置120が第1端末装置110に情報を送信することを示す。
【0143】
いくつかの実施形態において、リソース候補は、第2端末装置120によって使用されない第1スロットセットを含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、リソース候補は、第2端末装置120によって使用される第2スロットセットを含む。
【0145】
いくつかの実施形態において、リソース候補は、少なくとも第2端末装置120によるサイドリンクチャネルに対するセンシングの結果である1つ又は複数のリソースセットを含む。
【0146】
いくつかの実施形態において、情報を送信することは、PSFCH、PSSCH又はRRCシグナリングのうちの1つを介して情報を送信することを含む。
【0147】
図6は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置600の概略ブロック図である。装置600は、
図1に示す端末装置110又は120のさらなる例示的な実施であるとみなすことができる。したがって、装置600は、端末装置110又は120において、又は少なくともその一部として実施することができる。
【0148】
図に示すように、装置600は、プロセッサ610、プロセッサ610に結合されるメモリ620、プロセッサ610に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)640、並びにTX/RX640に結合された通信インタフェースを含む。メモリ610は、プログラム630の少なくとも一部を格納する。TX/RX 640は、双方向通信用である。TX/RX 640は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で述べたアクセスノードは、複数のアンテナを有してもよい。通信インタフェースは、他のネットワーク要素と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、eNB間の双方向通信用のX2インタフェース、Mobility Management Entity(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信用のS1インタフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信用のUnインタフェース、又はeNBと端末装置との間の通信用のUuインタフェースを表してもよい。
【0149】
プログラム630はプログラム命令を含むと見なされ、プログラムは、関連付けられたプロセッサ610によって実行されると、本明細書で
図1~
図6を参照して論じたように、本開示の実施形態に従って装置600が動作することを可能にする。本明細書の実施形態は、装置600のプロセッサ610が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せにより実施してもよい。プロセッサ610は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定され得る。また、プロセッサ610及びメモリ620の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理手段650を構成してもよい。
【0150】
メモリ620は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプとしてもよく、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない)により実施してもよい。装置600には1つのメモリ620しか示されていないが、装置600には複数の物理上異なるメモリモジュールを設置してもよい。プロセッサ610は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。装置600は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0151】
通常、本開示の各実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施してもよい。いくつかの態様はハードウェアによって実施し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティング装置が実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施してもよい。本開示の実施形態の各態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他の何らかの絵画的表現によって示されているが、理解すべき点として、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティング装置、又はそれらの組合せによって実施してもよいが、これらに限定されない。
【0152】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に、有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置において実行され、例えば
図4~
図5を参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。各実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールのマシン可読命令は、ローカル又は分散型装置において実行してもよい。分散型装置において、プログラムモジュールはローカル及びリモートの可読媒体のどちらに置いてもよい。
【0153】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1種類又は複数のプログラミング言語の任意の組合せにより記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは全てマシン上で実行するか、部分的にマシン上で実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行するか、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
【0154】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で具現化されてもよく、当該マシン可読媒体は、命令実行システム、装置若しくは装置により使用されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は格納する任意の有形媒体であり得る。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であり得る。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置(apparatus)若しくは装置(device)、又は前述の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1つ若しくは複数のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0155】
なお、操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行するか、又は、示された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明された各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにより、実施されてもよい。
【0156】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないと理解されるべきである。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末であって、
第2の端末から、前記第2の端末における通信に用いられるスロットに関する情報を、PSFCHで受信し、
前記第2の端末から前記第1の端末へのサイドリンク通信のターゲットリソースを、決定し、
前記決定において、前記第2の端末におけるhalf-duplexを回避するよう、前記情報における前記スロットを除外する、
第1の端末。
【請求項2】
第2の端末であって、
第1の端末へ、前記第2の端末における通信に用いられるスロットに関する情報を、PSFCHで送信し、
前記第1の端末からサイドリンク通信をターゲットリソースで受信し、
前記ターゲットリソースは、前記第2の端末におけるhalf-duplexを回避するよう、前記情報における前記スロットを除外して決定された、
第2の端末。
【請求項3】
第2の端末から、前記第2の端末における通信に用いられるスロットに関する情報を、PSFCHで受信し、
前記第2の端末から第1の端末へのサイドリンク通信のターゲットリソースを、決定し、
前記決定において、前記第2の端末におけるhalf-duplexを回避するよう、前記情報における前記スロットを除外する、
方法。
【請求項4】
第1の端末へ、第2の端末における通信に用いられるスロットに関する情報を、PSFCHで送信し、
前記第1の端末からサイドリンク通信をターゲットリソースで受信し、
前記ターゲットリソースは、前記第2の端末におけるhalf-duplexを回避するよう、前記情報における前記スロットを除外して決定された、
方法。