(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054399
(43)【公開日】2024-04-16
(54)【発明の名称】測定システムのための係止アセンブリ
(51)【国際特許分類】
G01N 35/04 20060101AFI20240409BHJP
G01N 15/08 20060101ALN20240409BHJP
【FI】
G01N35/04 G
G01N15/08 J
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024026579
(22)【出願日】2024-02-26
(62)【分割の表示】P 2021191883の分割
【原出願日】2019-01-28
(31)【優先権主張番号】62/623,168
(32)【優先日】2018-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520278642
【氏名又は名称】マイクロメリティックス インストゥルメント コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ポール ブラッシャー
(57)【要約】
【課題】測定システム用の好適な係止アセンブリを提供する。
【解決手段】本開示は一側面でサンプル管アセンブリを測定システムのサンプルマニホールドに固着させるための係止アセンブリを対象とする。係止アセンブリは、その中に画定され、サンプル管アセンブリの一部を少なくとも部分的に受容するように構成される1つ以上のスロットを有するランプブロックを含む。ランプブロックはそれに沿って画定されサンプル管アセンブリをサンプルマニホールドに向かってかつそれと係合するように係合および移動させるように構成される複数の表面特徴も含む。ランプブロックはさらにサンプル管アセンブリが1つ以上のスロットまたは開口部を通して受容されることを可能にするための開放位置、サンプル管アセンブリをサンプルマニホールドに対してまたはその中に実質的にシールする閉鎖位置を含む複数の位置の間で移動可能である。他側面もまた説明される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定システムであって、
サンプル管の少なくとも一部分を受容するように構成されるサンプルマニホールドと、
前記サンプル管の一部分を少なくとも部分的に係合するように構成され、かつ、前記サンプルマニホールドの中への前記サンプル管の装填を促進し、前記サンプル管を前記サンプルマニホールド内のシールされた位置に保持するように構成される係止アセンブリと、
前記サンプル管の位置に関連するフィードバックを提供するように構成される1つ以上のセンサを含むフィードバックアセンブリと
を備える、測定システム。
【請求項2】
前記サンプルマニホールドは、前記サンプル管の前記一部分が前記係止アセンブリによって少なくとも部分的に受容されるときに前記サンプル管と流体連通するために構成される1つ以上の流体通路を有する本体を備える、請求項1に記載の測定システム。
【請求項3】
前記係止アセンブリは、ランプブロックを備え、前記ランプブロックは、複数の位置の間で移動可能であり、ランプに沿って画定される1つ以上の表面特徴を含み、前記表面特徴は、前記ランプブロックが開放位置から閉鎖位置に向かって移動させられるにつれて前記サンプル管を前記サンプルマニホールドと係合するように移動させるように構成される、請求項1に記載の測定システム。
【請求項4】
前記表面特徴は、1つ以上の傾斜された表面、角度付けられた表面、勾配が付けられた表面、平坦な表面、またはそれらの組み合わせを含む、請求項3に記載の測定システム。
【請求項5】
少なくとも1つのプロセッサを備えるコントローラをさらに備え、前記フィードバックアセンブリは、前記係止アセンブリの位置を位置特定し前記コントローラに通信するように構成される1つ以上のセンサを備える、請求項1に記載の測定システム。
【請求項6】
ベースプレートおよび誘導ブロックをさらに備え、前記サンプルマニホールドは、前記ベースプレート上に搭載され、前記係止アセンブリは、前記ベースプレートに沿って移動可能であり、前記誘導ブロックは、前記サンプル管の少なくとも一部分を受容することと、前記サンプル管を前記サンプルマニホールドから少なくとも部分的に断熱することとを行うように構成される、請求項1に記載の測定システム。
【請求項7】
前記係止アセンブリは、前記係止アセンブリを前記サンプルマニホールドに対して移動させるために構成される作動アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の測定システム。
【請求項8】
前記係止アセンブリは、ランプブロックをさらに備え、前記作動アセンブリは、前記サンプルマニホールドと係合させる前記サンプル管の挿入のための開放位置と、1つ以上の付加的な位置との間で前記ランプブロックを移動させるように構成される、請求項7に記載の測定システム。
【請求項9】
前記作動アセンブリは、1つ以上のモータ、空気シリンダ、空気駆動型小型ガイドシリンダ、タイロッド空気シリンダ、電気駆動型線形アクチュエータ、電気駆動型回転歯車駆動アクチュエータ、ラックアンドピニオン駆動部、ピストン駆動部、空気圧式摺動作動機構、レバー機構、またはそれらの組み合わせを備える、請求項7に記載の測定システム。
【請求項10】
前記係止アセンブリは、アクチュエータと、ランプブロックと、前記アクチュエータによって駆動されるように前記アクチュエータの駆動シャフトに結合されるレバーアームとをさらに備え、前記ランプブロックは、前記アクチュエータの作動に応じて前記ランプブロックの移動を駆動するように前記レバーアームに接続される、請求項1に記載の測定システム。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサを有するコントローラと、前記コントローラと通信するフィードバックアセンブリとをさらに備え、前記フィードバックアセンブリは、前記駆動シャフトに沿って配列された複数の戻り止めと、移動中に前記ランプブロックの位置のインディケーションを提供するように前記戻り止めと係合するように適合されるプランジャとを含む、請求項10に記載の測定システム。
【請求項12】
ばねをさらに備え、前記ばねは、付勢力を、前記プランジャが、前記付勢力に打ち勝つのに十分な付加的な力が前記プランジャに印加されるまで前記ランプブロックを自身の位置に保持するように前記戻り止めと係合するように付勢されるように、前記プランジャに印加するように構成される、請求項11に記載の測定システム。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサを有するコントローラをさらに備え、前記係止アセンブリは、前記サンプルマニホールドに対して複数の位置の間で前記係止アセンブリを自動的に移動させるために構成されるアクチュエータをさらに備える、請求項11に記載の測定システム。
【請求項14】
測定システムであって、
サンプルマニホールドと、
前記サンプルマニホールドの中に受容されるサンプル管アセンブリであって、前記サンプル管アセンブリは、1つ以上のサンプル管を含む、サンプル管アセンブリと、
前記サンプル管アセンブリと連通する係止システムであって、前記係止システムは、作動アセンブリを含む、係止システムと
を備え、
前記係止アセンブリは、前記サンプルマニホールドと係合するように前記1つ以上のサンプル管を挿入するための開放位置と、受容される1つ以上のサンプルの試験のために前記サンプルマニホールドに対してまたは前記サンプルマニホールドの中で前記1つ以上のサンプル管がシールされる閉鎖位置との間で前記1つ以上のサンプル管を手動でまたは自動的に移動させるように構成される、測定システム。
【請求項15】
前記作動アセンブリは、1つ以上のモータ、空気シリンダ、空気駆動型小型ガイドシリンダ、タイロッド空気シリンダ、電気駆動型線形アクチュエータ、電気駆動型回転歯車駆動アクチュエータ、ラックアンドピニオン駆動部、ピストン駆動部、空気圧式摺動作動機構、レバー機構、またはそれらの組み合わせを備える、請求項14に記載の測定システム。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサを備えるコントローラと、前記係止アセンブリの位置を位置特定し前記コントローラに通信するように構成されるフィードバックアセンブリとをさらに備える、請求項14に記載の測定システム。
【請求項17】
前記フィードバックアセンブリは、前記作動アセンブリのアクチュエータの駆動シャフトに沿って配列された複数の戻り止めと、移動中に前記係止アセンブリの位置のインディケーションを提供するように前記駆動シャフトが回転されるにつれて前記戻り止めと係合するように適合されるプランジャとを含む、請求項16に記載の測定システム。
【請求項18】
前記フィードバックアセンブリは、前記サンプルマニホールドに対する前記係止アセンブリの位置を位置特定し通信するために1つ以上の位置センサをさらに備える、請求項16に記載の測定システム。
【請求項19】
前記サンプル管アセンブリは、少なくとも1つの挟持機構によって前記1つ以上のサンプル管の各々に固着されるコレットであって、前記コレットは、前記係止アセンブリの複数の表面特徴に係合するように構成される前記コレットの外側部分に沿って画定される肩部または面を含む、コレットと、前記コレットの上側部分に沿って少なくとも部分的に受容されるシール部材であって、前記シール部材は、前記サンプル管アセンブリと前記サンプルマニホールドとの間のガス密または液密なシールを促進するように構成される、シール部材とをさらに含む、請求項16に記載の測定システム。
【請求項20】
測定システムのための係止アセンブリであって、
サンプル管の一部分を少なくとも部分的に受容するように構成される本体と、
前記本体と連通する作動アセンブリと
を備え、
前記作動アセンブリは、前記サンプル管を前記本体の中に挿入するための開放位置と、前記サンプル管の中に受容されるサンプルの試験のために前記測定システムのサンプルマニホールドに対してまたは前記サンプルマニホールドの中で前記サンプル管がシールされる閉鎖位置との間で前記本体を移動させるように構成される、係止アセンブリ。
【請求項21】
前記本体は、前記本体に沿って画定される1つ以上の表面特徴を含み、前記表面特徴は、前記本体が前記開放位置から前記閉鎖位置に移動させられるにつれて前記サンプル管を前記サンプルマニホールドと係合するように移動させるように構成される、請求項20に記載の係止アセンブリ。
【請求項22】
前記表面特徴は、1つ以上の傾斜された表面、角度付けられた表面、勾配が付けられた表面、平坦な表面、またはそれらの組み合わせを含む、請求項21に記載の係止アセンブリ。
【請求項23】
前記作動アセンブリは、1つ以上のモータ、空気シリンダ、空気駆動型小型ガイドシリンダ、タイロッド空気シリンダ、電気駆動型線形アクチュエータ、電気駆動型回転歯車駆動アクチュエータ、ラックアンドピニオン駆動部、ピストン駆動部、空気圧式摺動作動機構、レバー機構、またはそれらの組み合わせを備える、請求項20に記載の係止アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年1月29日に出願された、米国仮特許出願第62/623,168号の利益を主張する。
【0002】
2018年1月29日に出願された、米国仮特許出願第62/623,168号の開示は、その全体として本明細書に提示された場合と同程度に、あらゆる目的のために、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示の実施形態は、概して、測定システムを対象とし、より具体的には、サンプル管アセンブリを測定システムのサンプルマニホールド内に固着させるための係止アセンブリを対象とする。他の側面もまた、説明される。
【背景技術】
【0004】
1つ以上のサンプル管を測定システムの受容マニホールドの中に装填することは、扱いにくい、または困難であり得る。例えば、サンプル管を装填する、または取り付けるステップは、時として、片手のみを使用して、複数の緩んだ部品を取り扱うステップを要求し得る。サンプル管はさらに、サンプルの試験において高温または低温のガスまたは液体の使用、および/またはサンプル管の加熱または冷却に起因して、接触するには著しく熱い、または冷たい場合があり、これは、サンプル管を落下および損傷させ得る。加えて、そのようなサンプル管は、典型的には、サンプル管のコレットナットによって、例えば、1つ以上のねじ山付きコネクタを回転させることによって、多くのタイプの測定システムの中に取り付けまたは装填され、その回転は、例えば、測定システムおよびサンプル管またはシール機構の表面間の摩擦に起因して、サンプル管またはそれに取り付けられるシール機構への損傷を引き起こし得る。回転からの摩擦はさらに、サンプル管を損傷させる、および/またはそれに取り付けられるいかなるシール部材も引裂する、剥取する、または別様に損傷させ、潜在的に、試験の間に漏出またはシール破損を引き起こし得る。サンプル管保定機構はさらに、装填の間、過剰または過少に回転され、シール部材の非一貫した装填(例えば、過剰または過少圧縮)を引き起こし得、これは、サンプル管および/またはシール部材に不十分なシールまたは損傷をもたらし得る。故に、取付の容易さを可能にし、サンプル管アセンブリとマニホールドとの間の実質的に一貫した力または応力の印加を促進し、かつ当技術分野における他の関連する、および関連しない課題または問題に対処する、サンプル管アセンブリのための係止アセンブリの必要性が存在することを理解されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
手短に述べると、本開示は、ある側面において、サンプル管アセンブリを測定システムのサンプルマニホールドに固着させるために構成される、係止アセンブリを対象とする。係止アセンブリは、サンプル管アセンブリを受容し、それをサンプルマニホールドに固着させるための複数の位置の間で移動可能である、ランプブロックを含み得る。ランプブロックは、サンプル管アセンブリの少なくとも一部を受容するための、その中に画定される、1つ以上のスロットを伴う、本体を含むことができる。ランプブロックはさらに、ランプブロックが、複数の位置の間で移動されるにつれて、サンプル管アセンブリをサンプルマニホールドに向かって、かつそれと係合するように係合および移動させるように構成される、表面特徴(例えば、角度付けられた、または傾斜された表面を含む)を含むことができる。
【0006】
一実施形態では、複数の位置は、ランプブロックが、サンプル管アセンブリがランプブロック内に受容される、またはその中の1つ以上のスロットまたは開口部を通過することを可能にするように位置付けられ/配列されている、開放位置を含むことができる。複数の位置はまた、サンプル管アセンブリが、サンプルマニホールド内に保持されるが、サンプルマニホールドとサンプル管アセンブリとの間には、部分的シールのみが作製されるか、または完全なシールは作製されない、半閉鎖位置または他の中間位置等の1つ以上の中間位置を含むことができるが、但し、複数の中間位置は、サンプル管アセンブリとサンプルマニホールドとの間に、シールが作製されない、他の位置も含むことができる。複数の位置は、加えて、サンプル管アセンブリが、サンプルマニホールドに対して、またはその中で実質的にシールされ、その中に受容される1つ以上のサンプルの試験を可能にする状態にある、サンプル管アセンブリが、係止位置にある、閉鎖位置を含むことができる。
【0007】
加えて、係止アセンブリは、ランプブロックを複数の位置の間で移動させるように動作可能である、レバー機構または他のアクチュエータ、例えば、モータまたは他の好適なアクチュエータを含んでもよい。レバー機構は、ランプブロックに連通可能に結合され、その移動を駆動する、駆動シャフトと連通することができる。
【0008】
さらに、係止アセンブリは、ランプブロックを位置決めし、ランプブロックが、具体的な位置、例えば、開放位置、半閉鎖位置、閉鎖位置、または別の好適な中間位置または場所にあることを示すように、ユーザに触覚フィードバックを提供するためのフィードバックアセンブリを含むことができる。一実施形態では、フィードバックアセンブリは、駆動シャフトに沿って画定される、複数の戻り止めと、それに隣接して搭載される、プランジャアセンブリとを含むことができる。プランジャアセンブリは、戻り止めの中に選択的に受容され、ユーザに触覚フィードバックを提供し得る、ばね荷重されたプランジャを含むことができる。プランジャアセンブリおよび戻り止めはさらに、係止アセンブリを具体的な位置、例えば、開放位置、半閉鎖位置、閉鎖位置、または別の好適な中間位置または場所に保持することに役立ち得る。一例示的実施形態では、フィードバックアセンブリは、それに動作可能に接続され、ユーザに、サンプル管が、サンプルマニホールド内に適切に配設/シールされている、またはされていないことをユーザに通知するため等のフィードバックを提供するプロセッサを有する、コントローラ、制御システム、または他のコンピューティングデバイスと通信し得る。
【0009】
一例示的実施形態では、サンプル管アセンブリは、それぞれが、その上部部分に、その中への1つ以上のサンプルの受容のための開口部を伴う、一対の脚部を有する、U字形状のサンプル管を含むことができる。サンプル管アセンブリは、加えて、実質的に自己保定型である、例えば、サンプル管アセンブリの上側部分に沿った座部の中に少なくとも部分的に受容されるようなサイズにされる、エラストマまたは他のシール材料から形成される、Oリング等の1つ以上のシール部材を有することができる。
【0010】
サンプル管アセンブリはまた、サンプル管の脚部のまわりで少なくとも部分的に受容され得るコレットアセンブリを含むことができる。コレットアセンブリは、例えば、挟持機構を使用して相互に取り付けられ得る、コレットを含むことができる。挟持機構は、締結具を使用してともに取り付けられる、または緊締される、前部および後部挟持部分を有することができる。サンプル管の脚部は、接続されたコレットの間に少なくとも部分的に受容され、サンプル管の脚部の突出端上に受容される、Oリングによって定位置に保定されることができる。コレットはそれぞれ、その上部に沿って/隣接してその中に画定される溝または切り欠きを伴う、本体を有してもよく、その切り欠きまたは溝は、ランプブロックの少なくとも一部を受容するようなサイズにされる、寸法決めされる、または別様に構成されることができる。切り欠き/溝はさらに、ランプブロックの表面特徴に接触または係合する、肩部または面を画定することができる。
【0011】
一実施例では、ランプブロックの1つ以上の表面特徴は、コレットアセンブリ(例えば、切り欠き/溝によって画定される、肩部または面)に接触または係合するように成形、構築、または別様に構成され、サンプル管アセンブリをサンプルマニホールドに向かっておよび/またはその中に移動または押勢することができる。例えば、ランプブロックは、その間に位置付けられる、傾斜または角度付けられた区分または部分を伴う、複数の略平坦な部分を有する、階段状の上側表面を含むことができ、その略平坦な部分は、概して、開放、閉鎖、または他の中間位置に対応し得る。
【0012】
ランプブロックが、開放位置にある状態では、それに取り付けられるコレットを伴う、サンプル管の脚部は、ランプブロック内に画定される開口部を通して少なくとも部分的に受容されることができる。レバー/作動機構は、アクティブ化され、ランプブロックを半閉鎖位置または他の中間位置に移動させることができ、ランプブロックの1つ以上の傾斜された/角度付けられた区分が、コレットの肩部または面に少なくとも部分的に係合し、サンプル管をサンプルマニホールドに向かって、および/または少なくとも部分的にその中に移動させることができる。レバー/作動機構はさらに、アクティブ化され、ランプブロックを閉鎖位置に向かって移動させることができ、ランプブロックが、移動されるにつれて、ランプブロックの1つ以上の傾斜または角度付けられた区分が、コレットの肩部または面に係合し、サンプル管をさらにサンプルマニホールドの中に移動させ、シール部材を、サンプルマニホールド内のボア孔に沿って画定される、1つ以上の係合表面に対して押勢し、その中にサンプル管アセンブリを実質的にシールすることができる。加えて、レバー/作動機構が、アクティブ化され、ランプブロックをその位置、例えば、開放、半閉鎖、閉鎖位置、および/または種々の中間位置のそれぞれの間で移動させるにつれて、ばね荷重されたプランジャが、駆動シャフト上の戻り止めの中に受容され、ランプブロックの位置に関する触覚フィードバックを提供することができる。プランジャと戻り止めとの間の係合はさらに、ランプブロックをその位置のそれぞれに保持または支持することに役立ち得る。
【0013】
結果として、サンプル管アセンブリは、サンプル管アセンブリを片手のみで支持するときであっても、サンプルマニホールドアセンブリの中に確実に装填されることができる。また、サンプル管またはシール部材は、例えば、概して、線形運動/移動を使用して、回転を伴わずにサンプルマニホールドの表面とシール係合する状態にもたらされ得、これは、サンプル管アセンブリまたはそれに取り付けられるシール部材への損傷および/または摩耗を防止する、または最小限にし(例えば、シール部材の引裂または剥取を防止し)、サンプル管アセンブリおよびシール部材の動作寿命を向上させ得る。加えて、本開示の係止アセンブリは、サンプル管が、装填される度に、サンプル管アセンブリ、例えば、シール部材とサンプルマニホールドとの間への実質的に一貫した力または応力の印加を促進し、例えば、シール部材の過剰または過少圧縮を防止することができる。係止アセンブリは、したがって、さらに、サンプル管アセンブリとサンプルマニホールドとの間の適切なシールを確実にすることに役立ち得、また、その過剰圧縮/過剰装填に起因する、シール部材への損傷を低減させる、最小限にさせる、または防止することに役立ち得る。
【0014】
本開示の種々の目的、特徴、および利点が、付随の図面と併せた以下の詳細な説明の精査の結果、当業者に明白となることになる。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
測定システムであって、
ベースプレートと、
1つ以上のサンプル管を受容するように構成されるサンプル管アセンブリと、
サンプルマニホールドであって、上記サンプルマニホールドは、上記ベースプレートに接続され、上記サンプル管アセンブリを受容し、それによって、上記サンプル管アセンブリが、上記測定システムに連通可能に結合されるように構成される、サンプルマニホールドと、
上記サンプル管アセンブリを上記サンプルマニホールドに固着させるための係止アセンブリであって、上記係止アセンブリは、
ランプブロックであって、上記ランプブロックは、1つ以上のスロットがその中に画定されている本体であって、上記スロットは、上記サンプル管アセンブリの一部を少なくとも部分的に受容するように構成される、本体と、複数の表面特徴であって、上記複数の表面特徴は、上記本体に沿って画定され、上記サンプル管アセンブリを上記サンプルマニホールドと係合するように押勢するように構成される、複数の表面特徴とを含み、上記ランプブロックは、複数の位置の間で上記ベースプレートに沿って移動可能であり、上記複数の位置は、上記サンプル管アセンブリの一部が、上記1つ以上のスロットのうちの少なくとも1つを通して受容されるかまたはそこから除去される開放位置と、上記サンプル管アセンブリが、上記サンプル管アセンブリの中に受容される上記1つ以上のサンプルの試験のために、上記サンプルマニホールドに対してまたはその中で実質的にシールされる閉鎖位置とを含む、ランプブロック
を備える、係止アセンブリと
を備える、測定システム。
(項目2)
上記複数の位置はさらに、上記サンプルマニホールドと上記サンプル管アセンブリとの間に実質的に完全なシールが形成されることなく上記サンプル管アセンブリが上記サンプルマニホールドの中で係合される少なくとも1つの中間位置を含む、項目1に記載の測定システム。
(項目3)
上記ランプブロックの表面特徴は、上記ランプブロックの本体の上側表面上に配列される傾斜された、角度付けられた、または勾配が付けられた表面を含む、項目1に記載の測定システム。
(項目4)
上記ランプブロックはさらに、上記ランプブロックの開放位置および閉鎖位置に実質的に対応する場所において、上記本体の上側表面に沿って画定される複数の略平坦な表面を含む、項目1に記載の測定システム。
(項目5)
上記係止アセンブリはさらに、上記ランプブロックをその複数の位置の間で移動させるための操作レバーを含む作動アセンブリを備える、項目1に記載の測定システム。
(項目6)
上記作動アセンブリはさらに、上記ベースプレートに回転可能に結合され、上記操作レバーに動作可能に接続される駆動シャフトと、上記ベースプレートに枢動可能に接続され、上記駆動シャフトおよび上記ランプブロックに結合され、上記操作レバーの作動に応じて、上記ランプブロックの移動を駆動するレバーアームとを含む、項目5に記載の測定システム。
(項目7)
上記ベースプレートに搭載されるプランジャアセンブリを含むフィードバックアセンブリをさらに備え、上記プランジャアセンブリは、上記ランプブロックの位置の触覚フィードバックを提供するために、上記駆動シャフトに沿って画定される複数の戻り止めの中に受容されるように適合される付勢されたプランジャを有する、項目6に記載の測定システム。
(項目8)
上記サンプル管アセンブリは、サンプル管と、コレットとを含み、上記コレットは、少なくとも1つの挟持機構によって上記サンプル管に固着され、上記コレットは、上記ランプブロックの複数の表面特徴に係合するように構成される上記コレットの外側部分に沿って画定される肩部または面を含む、項目1に記載の測定システム。
(項目9)
上記サンプル管アセンブリはさらに、シール部材を含み、上記シール部材は、上記コレットの上側部分に沿って少なくとも部分的に受容され、上記シール部材は、上記ランプブロックが、上記閉鎖位置にあるとき、上記サンプル管アセンブリと上記サンプルマニホールドとの間の実質的にガス密または液密なシールを促進するように構成される、項目8に記載の測定システム。
(項目10)
上記ランプブロックの1つ以上のスロットは、それに沿って画定された拡張された部分を含み、上記拡張された部分は、上記ランプブロックが、上記開放位置にあるとき、上記サンプル管アセンブリが上記1つ以上のスロットの中に受容されるかまたはそこから除去されることを可能にするように構成される、項目1に記載の測定システム。
(項目11)
サンプル管アセンブリを測定システムのサンプルマニホールドに固着させるための係止アセンブリであって、
ランプブロックであって、上記ランプブロックは、1つ以上のスロットがその中に画定されている本体であって、上記1つ以上のスロットは、それを通して上記サンプル管アセンブリの一部を少なくとも部分的に受容するように構成される、本体と、複数の表面特徴であって、上記複数の表面特徴は、上記本体の表面に沿って画定され、上記サンプル管アセンブリを上記サンプルマニホールドに向かって、かつそれと係合するように係合および指向するように構成される、複数の表面特徴とを含む、ランプブロック
を備え、
上記ランプブロックは、複数の位置の間で移動可能であり、上記複数の位置は、上記サンプル管アセンブリの一部が、上記1つ以上のスロットを通して受容されるかまたはそこから除去されることを可能にするように、上記ランプブロックが位置付けまたは配列される開放位置と、上記サンプル管アセンブリが、上記サンプルマニホールド内で実質的にシールされる、閉鎖位置とを含む、係止アセンブリ。
(項目12)
上記ランプブロックの複数の位置はさらに、上記サンプル管アセンブリが上記サンプルマニホールドと上記サンプル管アセンブリとの間に完全なシールを用いずに上記サンプルマニホールド内に保持される1つ以上の中間位置を含む、項目11に記載の係止アセンブリ。
(項目13)
上記表面特徴は、上記ランプブロックの上側表面に沿って画定される傾斜された、角度付けられた、または勾配が付けられた表面を含む、項目11に記載の係止アセンブリ。
(項目14)
上記ランプブロックはさらに、上記ランプブロックの開放位置および閉鎖位置に実質的に対応する場所において、その上記上側表面に沿って画定される略平坦な表面を含む、項目13に記載の係止アセンブリ。
(項目15)
上記複数の位置の間で上記ランプブロックを移動させるように構成される操作レバーを含む作動アセンブリをさらに備える、項目11に記載の係止アセンブリ。
(項目16)
上記作動アセンブリはさらに、上記操作レバーに動作可能に接続される駆動シャフトと、上記駆動シャフトおよび上記ランプブロックに結合され、上記操作レバーの作動に応じて、上記ランプブロックの移動を駆動するレバーアームとを含む、項目15に記載の係止アセンブリ。
(項目17)
上記ランプブロックの位置の触覚フィードバックを提供するために、上記駆動シャフトに沿って画定される複数の戻り止めの中に受容されるように適合される付勢されたプランジャを有するプランジャアセンブリを含むフィードバックアセンブリをさらに備える、項目16に記載の係止アセンブリ。
(項目18)
上記サンプル管アセンブリは、1つ以上のサンプルが受容されるサンプル管と、コレットとを備え、上記コレットは、少なくとも1つの挟持機構によって上記サンプル管に固着され、上記コレットは、その外側部分に沿って画定される肩部または面を含み、上記ランプブロックの複数の表面特徴に係合するように構成される、項目11に記載の係止アセンブリ。
(項目19)
上記サンプル管アセンブリはさらに、シール部材を含み、上記シール部材は、上記コレットの上側部分に沿って少なくとも部分的に受容され、上記シール部材は、上記ランプブロックが、上記閉鎖位置にあるとき、上記サンプル管アセンブリと上記サンプルマニホールドとの間の実質的にガス密または液密なシールを促進する、項目18に記載の係止アセンブリ。
(項目20)
上記ランプブロックの1つ以上のスロットは、拡張された部分を含み、上記拡張された部分は、上記ランプブロックが、上記開放位置にあるとき、上記サンプル管アセンブリが、上記1つ以上のスロットの中に受容されるかまたはそこから除去されることを可能にするように構成される、項目11に記載の係止アセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【0015】
例証の単純化および明確化のために、図に図示される要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解されたい。例えば、いくつかの要素の寸法は、他の要素に対して誇張され得る。本開示の教示を組み込む実施形態が、本明細書の図面に関して示され、説明される。
【0016】
【
図1】
図1は、測定システムのためのサンプルポートマニホールドアセンブリの分解図を示し、このサンプルポートマニホールドアセンブリは、本開示の原理による、サンプル管アセンブリのための係止アセンブリを有する。
【0017】
【
図2】
図2は、本開示のある側面による、係止アセンブリのランプブロックの斜視図を示す。
【0018】
【
図3A】
図3A-3Bは、本開示の原理による、ランプブロックが、閉鎖位置にある、サンプル管アセンブリおよびランプブロックの斜視図を示す。
【
図3B】
図3A-3Bは、本開示の原理による、ランプブロックが、閉鎖位置にある、サンプル管アセンブリおよびランプブロックの斜視図を示す。
【0019】
【
図4A】
図4A-Cは、ランプブロックが、開放位置にある、係止アセンブリの平面図および側面図を示す。
【
図4B】
図4A-Cは、ランプブロックが、開放位置にある、係止アセンブリの平面図および側面図を示す。
【
図4C】
図4A-Cは、ランプブロックが、開放位置にある、係止アセンブリの平面図および側面図を示す。
【0020】
【
図5A】
図5A-Cは、ランプブロックが、中間位置にある、係止アセンブリの平面図および側面図を示す。
【
図5B】
図5A-Cは、ランプブロックが、中間位置にある、係止アセンブリの平面図および側面図を示す。
【
図5C】
図5A-Cは、ランプブロックが、中間位置にある、係止アセンブリの平面図および側面図を示す。
【0021】
【
図6A】
図6A-Dは、ランプブロックが、閉鎖または係止位置にある、係止アセンブリの斜視図、平面図、および側面図を示す。
【
図6B】
図6A-Dは、ランプブロックが、閉鎖または係止位置にある、係止アセンブリの斜視図、平面図、および側面図を示す。
【
図6C】
図6A-Dは、ランプブロックが、閉鎖または係止位置にある、係止アセンブリの斜視図、平面図、および側面図を示す。
【
図6D】
図6A-Dは、ランプブロックが、閉鎖または係止位置にある、係止アセンブリの斜視図、平面図、および側面図を示す。
【0022】
【
図7A】
図7A-Cは、本開示の原理による、係止アセンブリの断面図を示す。
【
図7B】
図7A-Cは、本開示の原理による、係止アセンブリの断面図を示す。
【
図7C】
図7A-Cは、本開示の原理による、係止アセンブリの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図と組み合わせられた以下の説明は、本明細書に開示される教示を理解することを補助するために提供される。説明は、本教示の具体的な実装および実施形態にフォーカスされ、本教示を説明することを補助するために提供される。このフォーカスは、本教示の範囲または可用性の限定として解釈されるべきではない。
【0024】
図1は、本開示の原理による、サンプル管アセンブリ14のためのサンプル管係止アセンブリ40を伴う、測定システムのサンプルポートマニホールドアセンブリ10の分解図を示す。AutoChemシステム、ASAPシステム、Tristar、およびMicromeritics Instruments Corporation of Norcross(GA)によって提供されるような3Flexシステム、および/またはサンプル試験管を使用する、任意の他の好適な測定デバイスまたはシステム等の種々の測定システムが、使用されることができる。一実施形態では、
図1に示されるように、測定システムのサンプルポートマニホールドアセンブリ10は、1つ以上のサンプル管アセンブリ14を受容し、サンプル管アセンブリ14を測定システムのサンプルポートマニホールドアセンブリ10に連通可能に結合する、またはそれに別様に接続するように構成される、サンプルマニホールド12を含むことができる。サンプルマニホールド12は、その中に画定される、1つ以上のサンプル管ボアまたは孔18を伴う、本体16を含むことができる。サンプル管ボア/孔18は、概して、サンプル管アセンブリ14の少なくとも一部、例えば、サンプル管20の一部を受容するようなサイズにされる、寸法決めされる、および/または構成される。ボア/孔18はさらに、ガスまたは他の流体媒体(例えば、液体等)が、サンプル管20とサンプルポートマニホールドアセンブリ10との間に輸送され、サンプル管20の中に受容されるサンプルまたは複数のサンプルの試験を促進することを可能にする、配管、導管、またはチャネルのネットワーク等の1つ以上の流体通路22と連通する。
【0025】
図1はさらに、サンプルマニホールド12が、例えば、1つ以上の締結具(図示せず)または他の好適な取付機構を使用して、測定システム10のベースプレート24の上側表面24Aに接続され得ることを示す。加えて、複数の支柱26が、ベースプレート24へのサンプルマニホールド12の取付を促進することができる。例えば、支柱26はそれぞれ、両端部において画定される開口部を伴う、それを通して画定されるボア30を有する、略管状の本体28を有し、ベースプレート24にサンプルマニホールド12を取り付けるための締結具の受容を可能にすることができる。ボア30は、ねじ山付き締結具に噛合可能に係合するために、それに沿った1つ以上のねじ山付き部分を有し得るが、ボアはまた、本開示から逸脱することなく、略平滑な内部表面を有することもできる。サンプルマニホールド12はさらに、少なくとも部分的にベースプレート24を通して画定される開口または開口部32にわたって、および/またはそれに沿って位置付けられることができる。開口部32は、概して、それを通したサンプル管アセンブリ14の少なくとも一部の通過を可能にし、少なくとも部分的にサンプルマニホールド12のボア/孔18の中へのサンプル管アセンブリ14の受容を可能にするようなサイズにされる、および/または構成される。
【0026】
加えて、断熱および誘導ブロック34が、ベースプレート32の下方/真下に位置付けられることができる。誘導ブロック34は、それを通して画定される、1つ以上のボアまたは通路36を伴う本体35を有することができる。誘導ブロック34の本体35は、アルミニウムまたは他の金属等の金属から、またはプラスチック、複合物等、またはこれらおよび他の材料の組み合わせ等の他の好適な材料を使用して形成されることができる。誘導ブロック34はまた、それを通して画定されるボアまたは通路36が、概して、サンプルマニホールド12のボア18と略同軸になるように位置付けられることができる。故に、断熱誘導ブロック34のボア36は、サンプル管アセンブリ14が、サンプルマニホールド12の中に装填されるにつれて、サンプル管アセンブリ14をサンプルマニホールド12に向かって誘導または指向することができる。
【0027】
一実施形態では、サンプル管20は、炉アセンブリ等の中で、またはサンプル管を加熱するための加熱器または他の好適な加熱機構からの熱の他の印加によって加熱されることができる。例えば、炉アセンブリは、サンプル管を、ほぼ室温(またはより低温)から最大約l,000℃まで加熱することができるが、炉アセンブリまたは加熱器は、本開示から逸脱することなく、サンプル管アセンブリ14を、20℃を下回る、および/または1,000℃を上回る温度等の任意の好適な温度まで加熱するように構成されることができる。加えて、サンプルマニホールドは、例えば、最大150℃の温度まで加熱され得る、被加熱アセンブリであることができる。断熱がさらに、提供され、サンプルマニホールドおよび/またはサンプル管アセンブリの加熱された区域間の温度が、外部の影響によって改変または別様に影響を及ぼされないことを確実にすることができる。一例示的実施形態では、断熱は、Carborundum Duraboard(R) LD製のディスクまたは他の好適な断熱材料等の1つ以上の断熱ディスクを含み、サンプル管アセンブリの内部温度を断熱および留保し、外部影響を防止または最小限にし、誘導ブロック34を通した加熱される区域へのかつそれからの熱の遷移または伝達を実質的に防止する、または実質的に最小限にすることができる。
【0028】
さらに
図1に示されるように、測定システムのサンプルポートマニホールドアセンブリ10は、サンプル管アセンブリ14をサンプルマニホールド12に固着させるための、係止アセンブリ40を含むことができる。一実施形態では、係止アセンブリ40は、複数の位置の間で移動可能であり、サンプルマニホールド12の中へのサンプル管アセンブリ14の装填を促進し、サンプル管アセンブリ14をサンプルマニホールド12内の実質的にシールされた位置に係止および保持する、ランプブロック42を含む。例えば、ランプブロック42は、ランプブロック42内の1つ以上の開口部/スロット64を通したサンプル管の装填またはその取外を可能にする、開放位置44まで移動可能である(
図4A-C)。ランプブロック42はさらに、1つ以上の中間位置、例えば、中間位置46(
図5A-C)または半閉鎖位置(図示せず)まで移動可能であり、サンプルマニホールド内でサンプル管アセンブリ14を保持または支持する。加えて、ランプブロック42は、サンプルマニホールド内でサンプル管アセンブリ14を実質的にシールする、閉鎖または係止位置48まで移動可能である(
図6A-D)。ランプブロック42は、作動アセンブリ/機構、例えば、ランプブロック42を複数の位置または他の位置または場所のそれぞれの間で移動させるように移動または別様にアクティブ化され得る、
図1に示されるような操作レバーアセンブリ50によって作動または移動されることができる。
【0029】
図2は、本開示のある側面による、ランプブロック42を示す。
図2に示されるように、ランプブロック42は、概して、上部54、底部56、前部58、後部60、および側面62部分または区分を有する、本体52を含む。ランプブロック42の本体52は、真鍮、青銅、燐青銅、または他の好適な金属材料等の金属材料から形成されることができ、一例示的実施形態では、ランプブロック本体52は、耐腐食性954 Bearing Bronzeから形成されることができる。しかしながら、プラスチック、複合物、合成物質等、またはこれらおよび他の好適な材料の組み合わせ等の他の好適な材料も、本開示の範囲から逸脱することなく使用されることができる。ランプブロック42の本体52は、略長方形の直方体形状または構成を有し得るが、任意の好適な形状/構成、例えば、立方体、球状、多角形、菱形、三角形の形状または構成等も、本開示の範囲から逸脱することなく可能性として考えられる。
【0030】
図2はさらに、ランプブロック42の本体52がさらに、サンプル管アセンブリ14の少なくとも一部を受容するようなサイズにされる、寸法決めされる、または構成され、それを中心としたランプブロック42の平行移動または移動を可能にする、その中に画定される、複数のスロットまたは開口部64を有し得ることを示す。加えて、スロット64は、スロット64の拡張部分68を少なくとも部分的に画定する、1つ以上の開口部66を有することができる。拡張部分68は、ランプブロック42が、開放/装填位置44にあるとき、サンプル管アセンブリ14がスロット64内に受容されることを可能にすることができる。加えて、スロット64は、少なくとも部分的にサンプルマニホールド12のボア/孔18と整合されることができる。結果として、サンプル管アセンブリ14は、スロット64を通して受容され、ランプブロック42によってサンプルマニホールド12内のシール位置48へと移動または押勢されることができる。
【0031】
図1、4A-4C、5A-5C、および6A-6Dに示されるように、ランプブロック42は、ベースプレート24の上側表面24Aに沿って/該上側表面のまわりで摺動可能であることができる。ランプブロック42はまた、サンプルマニホールド12の一部または区分72を少なくとも部分的に受容する、該ランプブロックに沿って画定される、または該ランプブロックを通して画定される、スロット、切り欠き、または溝70を有することができる。スロット70は、複数の位置のそれぞれの間でのサンプルマニホールド12を中心としたランプブロック72の平行移動を可能にする。スロット70に沿ったランプブロック42の少なくとも一部は、ランプブロック42が、位置44、46、および48および/または他の中間位置の間を移動するにつれて、部分72の一部に摺動可能に接触または別様に係合し、ランプブロック42を誘導または整合させてもよい。
【0032】
さらに、
図2A-2Cに示されるように、ランプブロック42は、サンプル管アセンブリ14の少なくとも一部をサンプルマニホールド12に向かって、かつそれと係合するように係合および移動させるように構成される、それに沿って画定される、複数の表面特徴80を有することができる。例えば、表面特徴80は、ランプブロック42が、その種々の位置の間で移動されるにつれて、サンプル管アセンブリ14の少なくとも一部に少なくとも部分的に係合するように構成される、ランプブロック42の上側表面54A上に画定される、1つ以上の傾斜された、角度付けられた、または勾配が付けられた区分または部分82、84を含むことができる。例えば、ランプブロック42は、サンプル管アセンブリ14を中間位置46に向かって、またはそこまで移動させる、および/または半閉鎖位置に向かって、および/またはそこまで移動させるように構成される、少なくとも1つの傾斜された、勾配が付けられた、または角度付けられた区分または部分82を有することができる。ランプブロック42はさらに、サンプル管アセンブリを閉鎖されたシール位置48まで移動させるように構成される、少なくとも1つの傾斜された、勾配が付けられた、または角度付けられた区分または部分84を有することができる。ランプブロック42の上側表面54Aはさらに、1つ以上の略水平または略平坦な区分または部分85、86、88を含むことができる。区分85、86、および88は、水平軸Aおよび/またはランプブロックの上側表面54Aまたはベースプレートの上側表面24Aに対して略平行であることができる。
【0033】
一実施形態では、ランプブロック42の上側表面54Aは、ランプブロック42が、階段状の構成または形状を有するように、その間に配列される移行的傾斜区分82および84を伴う、3つの略平坦な区分85、86、88を含むことができる。区分85および88は、概して、それぞれ、開放位置44および閉鎖位置46に対応する。例えば、開放位置44では、サンプル管アセンブリ14は、ランプブロック42のスロット64の拡張部分68の中および外に自由に移動され、係止アセンブリ40への、およびそこからのサンプル管アセンブリ14の初期の装填および除去を促進することができる(
図4A-C)。加えて、サンプルアセンブリ14が、スロット64の中に挿入されている状態では、ランプブロック42は、概して、
図6A-Dに示されるように、サンプル管アセンブリ14が、少なくとも部分的に最上区分88によって係合され、サンプル管アセンブリ14が、サンプルマニホールド12内に実質的にシールされる(例えば、サンプル管アセンブリのシール部材112が、サンプルマニホールド12の少なくとも一部に対して圧縮され得る)、閉鎖位置48に向かって移動されることができる。
【0034】
区分86はさらに、概して、中間位置46に対応する。
図5A-Cは、サンプルアセンブリ14が、スロット64の中に挿入されている状態では、ランプブロック42が、中間位置46まで移動され得、サンプル管アセンブリ14の少なくとも一部が、サンプルマニホールド12に対して少なくとも部分的に係合されている状態で、区分86が、サンプル管アセンブリ14に少なくとも部分的に係合し得ることを示す。例えば、中間位置46では、サンプルアセンブリのシール部材112は、サンプルマニホールド12の一部に少なくとも部分的に接触または係合し得るが、サンプル管アセンブリ14およびサンプルマニホールド12をシールするようには実質的に圧縮されなくてもよい。中間位置46は、サンプル管アセンブリ14、シール部材112、および/またはサンプルマニホールド12の整合を促進することができ、さらに、傾斜区分84が、わずかな勾配または角度を有し、ランプブロック42が、閉鎖位置48まで移動されると、シール部材112をサンプルマニホールド12に対して圧縮し、サンプル管アセンブリ14をその中でシールすることを可能にすることができる。その間に移行的傾斜区分を伴う3つの略平坦な区分が、
図1-6Dに示されているが、ランプブロック42は、サンプル管アセンブリを開放位置44およびシール/閉鎖位置46および/または任意の他の好適な中間または半閉鎖または半開放位置の間で移動させるための任意の好適な構築物を有することができる。例えば、ランプブロックは、本開示の範囲から逸脱することなく、対応する平坦区分を伴う、1つの略連続的な傾斜されたまたは勾配が付けられた区分、または複数の、例えば、2つ、3つ、またはそれよりも多くの傾斜されたまたは勾配が付けられた区分を有することができる。
【0035】
図1および3A-3Bに示されるように、サンプル管アセンブリ14は、概して、1つ以上のサンプル管20を含む。サンプル管20は、ガラス、またはプラスチック、複合物等の他の好適な材料から作製されることができる。一実施形態では、サンプル管20は、一対の脚部90を伴う、略U字形状のサンプル管であることができる。各脚部90は、略円筒形の形状を有することができるが、脚部および/またはサンプル管は、本開示から逸脱することなく、任意の好適な形状を有することができる。加えて、脚部90は、その上側/上部部分94に開口部92を有することができ、開口部92は、サンプルの試験のための、サンプルおよび/または1つ以上のガスの受容を促進することができる。例えば、1つ以上のガス(または他の流体媒体)が、測定システムを用いたサンプルの試験のためにサンプル管20の中に導入されてもよい。サンプルアセンブリ14はさらに、サンプル管20に結合される、または取り付けられる、1つ以上のコレット96を有してもよい。コレット96は、少なくとも1つの挟持機構98によってサンプル管20に固着されることができる。例えば、挟持機構98は、ねじ、ボルト等の1つ以上の締結具104によってともに接続される、前部挟持102部分/区分と、後部挟持102部分/区分とを含むことができるが、本開示から逸脱することなく、任意の他の挟持機構および/または他の好適な取付機構も、使用されることができる。各コレット96はさらに、コレット96の本体106の外部表面の中に画定される、切り欠きまたは溝104を有することができる。切り欠きまたは溝104は、コレットの本体106の上側部分106に略隣接または略近接して形成/画定されることができる。切り欠き/溝104はさらに、ランプブロック40の表面特徴80と係合または別様に相互作用するための、1つ以上の肩部または面108を画定または提供することができる。しかしながら、切り欠き/溝は、随意であり得、コレットの外部表面は、ランプブロックに係合するための、1つ以上の表面/面または他の好適な部分、区分等を含むまたは画定する、それに沿って位置付けられる、1つ以上の突出部分を有することができる。
【0036】
さらに、
図1および3A-3Bに示されるように、サンプル管アセンブリ14はまた、1つ以上のシール部材112を含む。シール部材112は、サンプル管アセンブリ14とサンプルマニホールド12との間の実質的にガス密(または液密)なシールを促進し得る。例えば、シール部材112は、コレットの上側部分に沿った対応する座部内に受容され得る、Oリングを含むことができる。Oリングは、Bura-N、Viton、Kalrez等のエラストマ、または他の好適なシール材料から形成されることができ、コレットの上部に沿ったサンプル管20の脚部90上で自己保定型であるようなサイズにされることができる。一実施形態では、コレットの上側部分106はさらに、1つ以上のシール部材112に少なくとも部分的に係合するための、表面または面110を含むことができる。シール部材112はまた、サンプルマニホールドへのサンプル管のシールを促進することができ、さらに、サンプルマニホールド12のボア18に少なくとも部分的に係合し、ランプブロック42が、係止位置48に入る前のサンプル管アセンブリ14の係脱の可能性を低減させる、またはそうすることを防止することに役立つことができる。
【0037】
図4A-4Cは、開放位置44にランプブロック42を伴う、係止機構40を示す。
図4A-4Cに示されるように、ランプブロック42が、開放位置44にある状態では、サンプル管アセンブリ14は、ランプブロック42を通して画定される、スロット64の拡張部分68を通して少なくとも部分的に受容されることができる。サンプル管アセンブリ14が、少なくとも部分的にランプブロックのスロット64を通して受容されている状態では、ランプブロック42は、ランプブロック42が、係止位置48または他の中間または半閉鎖位置まで移動されるにつれて、ランプブロック42が、少なくとも部分的にコレットの肩部または面108に係合し得るように、コレットの本体106内に画定される、切り欠き104内に少なくとも部分的に位置付けられてもよい。
【0038】
図5A-5Cは、中間位置46にあるランプブロック42を示す。
図5A-5Cに示されるように、ランプブロック42が、例えば、他の作動機構のレバー152のアクティブ化を通して中間位置に向かって移動されると、ランプブロック42の表面または面82は、コレットの肩部または面108に少なくとも部分的に係合または接触(例えば、摺動可能に係合)し、サンプル管アセンブリ14を上向きに、かつサンプルマニホールド14に向かって移動させてもよい。一例示的実施形態では、ランプブロック42が、中間位置26に向かって移動されるにつれて、ランプブロック42の勾配が付けられた、斜めにされた、または傾斜された区分82は、コレットの表面または面108に摺動可能に接触または別様に係合し、サンプル管アセンブリ14を上向きに、サンプルマニホールド12のボア18の中に移動させてもよい。ランプブロック42が、中間位置46にある状態では、ランプブロック42の略平坦な区分86は、コレットの表面108に少なくとも部分的に係合し得、サンプル管アセンブリ14のシール部材112は、サンプルマニホールド12のボア18の一部、例えば、表面/面120に少なくとも部分的に接触または係合し得、シール部材112は、ボア18の表面/面120に係合し得るが、それに対して実質的に圧縮されなくてもよい。
【0039】
図6A-6Dは、シール/閉鎖位置48にあるランプブロック42を示す。
図6A-6Dに示されるように、ランプブロック42が、閉鎖またはシール位置48まで移動されると、コレットの面または表面108は、ランプブロック42の角度付けられた、勾配が付けられた、斜めにされた、傾斜された表面84によって摺動可能に係合され、サンプル管アセンブリ14をさらにボア18の中に移動または押勢し、コレットの上側部分106に沿って配列されるようなシール部材112(例えば、Oリング)を、サンプルマニホールド12の少なくとも一部と係合させる。例えば、シール部材112は、サンプルマニホールド12のボア18の1つ以上の表面または面120に対して圧接されることができる。ランプブロック42が、完全係止位置46へと移動された状態では、シール部材112は、サンドイッチ状配列でボア18の表面/面120とコレットの表面/面110とに対して圧縮または別様に圧接され、サンプル管アセンブリ14の各脚部とサンプルマニホールド12との間に実質的にガス密なシールを作成し、これはまた、ガラス製品、コレット等のサイズ変動等の材料の変動にも適応し得る。本運動は、回転型ではなく、略線形であるため、シール部材への引裂または損傷は、サンプル管アセンブリの装填および係止の間で実質的に低減/回避され得ることを理解されたい。
【0040】
図7A-Cは、係止アセンブリ40の断面図を示す。概して、
図7A-Cに示されるように、ボア18の表面/面120は、角度付けられる、斜めにされる、または勾配が付けられることができる。例えば、ボア18の表面/面120は、水平軸A、ランプブロック42の上側表面54A、またはベースプレートの上側表面24Aに対して横方向になるように配列されることができる。結果として、ランプブロック42が、閉鎖位置48にある状態では、斜めにされた、または角度付けられた表面120は、シール部材112(例えば、Oリング)を内向きに、かつサンプル管20の脚部90に対して押勢または押進し、多点シール、例えば、サンプル管の各脚部90、コレットの表面110、およびボア18の表面120上に圧力点を伴う、3点シールを提供することができる。しかしながら、サンプルマニホールドのボア18の表面120は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の好適な構築物を有することができ、例えば、水平軸A、ランプブロック42の上側表面54A、またはベースプレートの上側表面24Aに対して略平行であることができる。
【0041】
図1に戻ると、一実施形態では、作動アセンブリ50が、ランプブロック42を複数の位置の間で移動させるように作動され得る、操作レバー152を含み得ることが分かり得る。操作レバー152は、駆動シャフト156に動作可能に接続される、本体154を含むことができる。駆動シャフト156は、1つ以上の締結具または任意の他の好適な接続機構によって、レバーの本体154に結合されることができる。一実施形態では、駆動シャフト156は、レバーアーム158を通してランプブロック42と連通し、ランプブロック42の移動/平行移動を駆動することができる。駆動シャフト156は、ベースプレート24の中に画定されるかまたはそれを通して画定される開口部162内に回転可能に結合される軸受筒160内に少なくとも部分的に受容され、その結果、駆動シャフト156は、そのまわりで回転可能になり得る。加えて、駆動シャフト156に結合される駆動ピン164が、レバーアーム158の第1の端部168の中の開口部またはスロット166内に受容されることができる。レバーアーム158はさらに、ランプブロック駆動ピン170、またはランプブロック42に結合される、他の好適な部材に接続されることができる。ランプブロック駆動ピン170は、レバーアーム158の第2の端部174に隣接する、開口部172内に少なくとも部分的に受容されることができる。レバーアーム158は、1つ以上のワッシャ178を有する、Eクリップ176等の任意の好適な接続機構を使用して、駆動シャフト駆動ピン164またはランプブロック駆動ピン170に接続されることができるが、ねじ、ボルト、または他の締結具、締結機構等の他の好適な接続も、本開示の範囲から逸脱することなく、可能性として考えられる。例えば、そのまわりで受容されるワッシャまたは軸受筒を伴うねじまたはボルト等の締結具が、駆動ピン170および164の代わりに使用され、レバーアーム158を駆動シャフト156および/またはランプブロック42に固着させ得る。
【0042】
さらに
図1に示されるように、駆動シャフト156は、ベースプレート24に枢動可能に搭載されことができる。一実施形態では、支持体180または他の好適な部材が、ベースプレートの上側表面24Aに接続される、枢軸ブロック182内に回転可能または枢動可能に搭載されることができる。故に、操作レバー152が、作動または別様にアクティブ化されると、駆動シャフト156は、レバーアーム158を回転および移動、例えば、枢動または回転させ、ランプブロック42を複数の位置44、46、および48のそれぞれ、および/または他の好適な位置/場所の間に押勢してもよい。
【0043】
しかしながら、作動アセンブリは、
図1および4A-6Dに示されるようなレバー機構/配列に限定されず、ランプブロックをその複数の位置の間で自動的に移動/平行移動させる、1つ以上のモータまたはアクチュエータ等の任意の好適な作動アセンブリを含むことができる。例えば、駆動シャフト156は、駆動シャフト156を回転させ、ランプブロック42を複数の位置のそれぞれの間で移動させる、1つ以上のモータと連通することができる。しかしながら、空気シリンダアクチュエータ、空気駆動型小型ガイドシリンダ、タイロッド空気シリンダ、電気駆動型線形アクチュエータ、電気駆動型回転歯車駆動アクチュエータ等の他の好適なアクチュエータ、および/またはラックアンドピニオン駆動部、線形モータ駆動部、ピストン駆動部(例えば、空気または電気ピストン駆動部)、空気圧式摺動作動機構等の他の駆動機構、および/またはこれらおよび他の機構の組み合わせが、本開示の範囲から逸脱することなく、ランプブロックの移動を駆動するために使用されることができる。これらの駆動アセンブリはさらに、1つ以上の電気または光学感知アセンブリと連動して使用され、ユーザ/駆動部に、ランプブロックの位置のフィードバックを提供することができる。
【0044】
加えて、
図4A、5A、および6Bに示されるように、係止機構/アセンブリ40はまた、ランプブロック42を位置決めし、ユーザに、ランプブロック42および/またはサンプル管アセンブリ14が、ある具体的な位置または場所、例えば、開放位置、半閉鎖位置、または閉鎖位置、または別の好適な中間位置または場所にあることの触覚フィードバックを提供するための、フィードバックアセンブリ200を含むことができる。一実施形態では、フィードバックアセンブリ200は、駆動シャフト156に沿って画定される、複数の切り欠きまたは戻り止め184と、それに隣接して搭載される、プランジャアセンブリ202とを含むことができる。プランジャアセンブリ202は、ばねプランジャ搭載部188によってベースプレートに搭載される、ばねプランジャ186を含むことができる。ばねプランジャ186は、複数の戻り止め184と連通し、ランプブロックの場所/位置に関する触覚フィードバックを提供し、例えば、ユーザに、サンプル管アセンブリが、取外位置、または取外位置の直前、および/または他の中間位置においてシールされたときを通知し得る。
【0045】
一実施形態では、プランジャ186は、駆動シャフト156上の3つの戻り止め204、206、208のうちの1つの中に少なくとも部分的に受容される、または別様に位置し、ユーザに、係止機構が、3つの位置のうちの1つにあることの触覚フィードバックを提供することができる。
図4Aに示されるように、ランプブロック42が、開放位置44にある状態では、プランジャ186は、戻り止め204に位置する。加えて、開放位置44において、プランジャ186および戻り止め204はまた、サンプル管アセンブリ14が、係止機構の誤って位置付けられた、または誤って整合された構成要素によって妨げられずに除去または挿入され得るように、ランプブロック42を開放位置44において軽く保持することができる。なおもさらに、ランプブロック42が、完全に閉鎖およびシール位置48にある状態では、プランジャ186は、概して、
図6Bに示されるように、戻り止め208に位置するであろう。
【0046】
加えて、複数の戻り止め184は、1つ以上の戻り止めを含み、ランプブロック42が、中間位置46等の1つ以上の中間位置にあることを示すことができ、これはまた、ランプブロック42を1つ以上の中間位置に少なくとも部分的に保持することに役立つことができる。
図4A、5A、および6Bに示されるように、複数の戻り止め184は、半閉鎖位置(図示せず)にあるランプブロック42を示す、またはそれを保持することに役立つような1つの戻り止め206を含むことができる。一実施形態では、戻り止め206は、例えば、ユーザが、サンプルマニホールド12からサンプル管アセンブリ14を偶発的または時期尚早に取り外すことを防止するための、サンプル管アセンブリ14が、係止機構40から取り外される直前、またはサンプル管アセンブリ14が、係止機構40に挿入される直後の物理的かつ触覚的な停止部であることができる。加えて、戻り止め206はまた、サンプル管アセンブリ14を挿入するときに、サンプル管アセンブリ14が、しっかりと保定され(但し、まだシールされていない)、ユーザによって支持されない場合でも、サンプルマニホールド12から偶発的に落下するまたは別様に取り外されることはないであろうことをユーザに通知するためのフィードバックをユーザに提供することができる。係止機構を戻り止め206を越えて移動させることが、ばねプランジャ186上に付加的な力を要求し、取外位置204を取得し、例えば、ユーザが、サンプル管アセンブリ14を保持または支持せずにレバー152を動作する場合でもサンプル管アセンブリの偶発的な取外を防ぐように、1つ以上のカム特徴がさらに、開放位置の戻り止め204に隣接する、またはその直前の駆動シャフト156に沿って提供されることができる。
【0047】
図7Bはさらに、サンプル管アセンブリ14がさらに、1つ以上の保定特徴210を含み、サンプルマニホールド12からのサンプル管アセンブリ14の意図的ではない取外を防止することに役立ち得ることを示す。例えば、保定特徴210は、溝、例えば、コレット90のまわりで画定される半径方向溝214の中に位置する、半径方向ばね(例えば、Bal Spring(R)傾斜コイルばね)、ばねプランジャ、Oリング、または他の好適な保定部材等の1つ以上の部材212を含むことができる。保定特徴210は、サンプルマニホールド12のボア18および/または誘導ブロック34のボア36を少なくとも部分的に係合させ、例えば、サンプル管アセンブリ14、およびサンプルマニホールド12のボア18、および/または誘導ブロック34のボア36の間に付加的摩擦を提供し、例えば、サンプル管アセンブリ14が、ユーザによって支持されないときの、サンプルマニホールド12からのサンプル管アセンブリ14の突然の取外、およびそれへの潜在的な損傷を防止することができる。
【0048】
フィードバックアセンブリ200はさらに、例えば、ランプブロックが、開放、中間、半閉鎖、および係止位置にあるときに通知または警報を提供するために、モニタまたはスピーカ等の1つ以上のディスプレイまたはオーディオ機構またはデバイスと通信し得る、コントローラまたはプロセッサ、例えば、測定システムまたは他の好適なコントローラまたはコンピューティングデバイスのコントローラまたはプロセッサと通信することができる。加えて、または代替として、1つ以上のセンサが、コントローラに、係止機構が、1つ以上の具体的な位置に到達している、またはそこにあることを電子的に示すために使用されることができる。フィードバックアセンブリ200はさらに、限定ではないが、図に示される構築物であり、係止機構の位置を位置特定するための任意の好適な機構または感知デバイスを含むことができ、例えば、フィードバックアセンブリは、本開示の範囲から逸脱することなく、位置センサおよび/または他の好適な機構またはそれらの組み合わせによってトリガされる、ソレノイド作動式プランジャを採用することができる。
【0049】
前述の説明は、概して、本発明の種々の実施形態を例証し、説明している。しかしながら、種々の変更および修正が、本明細書に開示される発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の上記に議論される構築物に成され得、上記の説明に含有される、または付随の図面に示されるあらゆる事項は、例証的であるものとして解釈されるべきであり、限定的な意味に解釈されるべきではないことが意図されることが、当業者によって理解されるであろう。さらに、本開示の範囲は、上記および上記に説明される実施形態に対する種々の修正、組み合わせ、追加、改変等を網羅するものと解釈されるものとし、本発明の範囲内にあるものと見なされるものとする。故に、本明細書において議論されるような本発明の種々の特徴および特性は、本発明の他の例証される、および例証されていない実施形態に選択的に取って代わられる、およびそれに適用され得、多数の変形例、修正、および追加もさらに、添付の請求項において述べられている通り、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに成され得る。