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特開2024-54439ポンプ機能付きスタンディングパウチ容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054439
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】ポンプ機能付きスタンディングパウチ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20240410BHJP
   B65D 33/36 20060101ALI20240410BHJP
   B65D 33/00 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
B65D83/00 K
B65D33/36
B65D33/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160617
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000161884
【氏名又は名称】アスカカンパニー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中家 伸一
【テーマコード(参考)】
3E014
3E064
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC04
3E014PC12
3E014PD13
3E014PE11
3E014PF10
3E064AB23
3E064BA22
3E064EA12
3E064EA23
3E064FA04
3E064FA05
3E064GA01
3E064HG03
3E064HG07
3E064HM01
3E064HS10
(57)【要約】
【課題】本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器は、メンズ用の化粧水や乳液、また洗顔ソープなどの化粧品や、醤油などの調味料などの内容液を入れることで、専用ボトルへの詰め替えをする必要がなくスタンディングパウチのままで使用することができる。
【解決手段】本発明は、スタンディングパウチ容器1にポンプ機能を有するポンプ部3が装着されており、前記ポンプ部3はヘッド3aと、シリンジ3cと、チューブ3dを備えており、前記チューブ3dの外側に円筒状のパイプを形成した支持部4を装着することで、前記チューブ3dの下端が前記支持部4の下端よりも下方へ突出し、前記チューブ3dの下端の一部には、上方に切り込む切欠部3fが形成されるポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Aである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面に内側に折り畳むマチを形成したスタンディングパウチ容器であって、
前記スタンディングパウチ容器には、鉛直下向きに押し下げることにより前記容器内に収容された内容液を汲み出すことが可能なポンプ機能を有するポンプ部が前記容器内に装着されており、
前記ポンプ部は、
押し下げるためのヘッドと、
前記ヘッドの下端側に前記内容液を吸い上げる機構を有するシリンジと、
前記シリンジの下端側に前記ヘッドを押し下げた時に前記内容液を前記容器内から汲み出すためのチューブを備えており、
前記チューブの外側に下端を内側にR加工した円筒状のパイプを支持部として装着することで、
前記チューブの下端が前記支持部の下端よりも下方へ突出し、
前記チューブの下端の一部には、上方に切り込む切欠部が形成されたことを特徴とするポンプ機能付きスタンディングパウチ容器。
【請求項2】
前記切欠部が形成されていない前記チューブの下端の一部は、前記ポンプ部をセットした時に前記マチを押し下げるように突っ張りながら当接し、前記チューブの下端を中心軸として、前記マチと十字に交差する位置に断面略Vの字となる突っ張り通路が形成されることを特徴とする請求項1に記載のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムシートなどの包装材で加工されたパウチ容器の開口部に熱溶着された注出口を有するスパウトへ装着するポンプ機能付きスタンディングパウチ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、世界中がSDGsに取り組むなか、包装容器の見直しも進められ、容器包装のコンパクト化や、プラスチックや紙などを削減していく取り組みが行われている。環境負荷を減らす商品パッケージとしてボトルからスパウト付きパウチ容器に切り替えて販売している商品も多くなってきている。また、従来では、スパウト付きパウチ容器に充填されて販売されているものとして、シャンプーやボディソープ、液体洗剤など、専用ボトルへ詰め替えする詰替え用のフィルムシート袋容器、すなわちパウチ容器として販売されているものが多かった。しかし、近年では、メンズ用の化粧水や乳液、また洗顔ソープなどの化粧品や、醤油などの調味料などにも、スパウト付きパウチ容器が採用されており、スパウト付きパウチ容器に入った状態のままで使用できるように、スパウト付きパウチ容器を自立させやすくするように、さまざまな形状や、リフィル容器などが提案されている。
【0003】
特許文献1に記載のリフィル容器は、詰め替え用のスタンディングパウチを前記リフィル容器内にセットすることで、前記リフィル容器がスタンディングパウチを支持する支持体の役目を有するため、専用ボトルへの詰め替えをする必要がなくスタンディングパウチのままで使用することが可能になっている。
【0004】
また、特許文献2に記載の包装容器は、ポンプディスペンサーを含む包装容器であって、ポンプディスペンサーは、ポンプ部の下端縁から延伸し、先端に1つ以上の切り欠きが設けられた略円筒形状の支持部材と、支持部材の内部において、一端がポンプ部の内部と連通し、容器本体に取り付けられた状態において少なくとも他端を、切り欠きを介して支持部材の外部へ出すことができる吸引チューブとを備え、吸引チューブの他端は、ポンプ部を支持部材の軸周りに回転させることにより、支持部材の軸周りに回転することができるものになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平06-053443号公報
【特許文献2】特開2020-040723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のリフィル容器を利用した場合でも、湿気の多い場所に繰り返し設置して使用した場合は、リフィル容器の底面裏や固定突起周辺に、カビが発生する恐れがあり、リフィル容器をきれいな状態で使用するためには、リフィル容器自体を洗うなどの煩わしい作業が発生する。また、リフィル容器にスタンディングパウチをセットする煩わしさもある。
【0007】
そこでリフィル容器を使用する必要がなく、ポンプディスペンサーを容器本体にそのまま装着するだけで、軟包材の容器本体を自立させながら、そのまま使用することができる構造のものが、特許文献2に記載の包装容器として発案されている。しかし、特許文献2に記載の前記包装容器に装着されたポンプディスペンサーの支持部材は、前記支持部材の下端側の先端に設けた複数個所の切り欠きの隙間から、吸引チューブの他端を外方向に突き出した状態で設置する必要があり、切り欠きが形成されていないところに、前記吸引チューブの他端がきてしまった場合、ポンプ部を軸周りに回転させて切り欠きの開口した隙間に嵌め込まないといけない煩わしさがある。また、特許文献2に記載の包装容器は箱状に形成したものであり、一般的に市販されている詰め替え用として販売されているスタンディングパウチ容器ではない。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解決し、スタンディングパウチ容器に装着したポンプ機能を有するポンプ部のヘッド部分を押し下げた時に、スタンティングパウチ容器が座屈しづらくするとともに、容器内の内容液の残量が少なくなった場合でも汲み出すことができ、かつ、支持部の装着が容易にセットでき、前記支持部が単純な構造のため製造コストも安いポンプ機能付きスタンディングパウチ容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、底面に内側に折り畳むマチを形成したスタンディングパウチ容器であって、前記スタンディングパウチ容器には、鉛直下向きに押し下げることにより前記容器内に収容された内容液を汲み出すことが可能なポンプ機能を有するポンプ部が前記容器内に装着されており、前記ポンプ部は、押し下げるためのヘッドと、前記ヘッドの下端側に前記内容液を吸い上げる機構を有するシリンジと、前記シリンジの下端側に前記ヘッドを押し下げた時に前記内容液を前記容器内から汲み出すためのチューブを備えており、前記チューブの外側に下端を内側にR加工した円筒状のパイプを支持部として装着することで、前記チューブの下端が前記支持部の下端よりも下方へ突出し、前記チューブの下端の一部には、上方に切り込む切欠部が形成されたポンプ機能付きスタンディングパウチ容器である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記切欠部が形成されていない前記チューブの下端の一部は、前記ポンプ部をセットした時に前記マチを押し下げるように突っ張りながら当接し、前記チューブの下端を中心軸として、前記マチと十字に交差する位置に断面略Vの字となる突っ張り通路が形成されるポンプ機能付きスタンディングパウチ容器である。
【発明の効果】
【0011】
スタンディングパウチ容器に装着したポンプ機能を有するポンプ部のヘッド部分を押し下げた時に、スタンティングパウチ容器が座屈しづらくするとともに、容器内の内容液の残量が少なくなった場合でも汲み出すことができるポンプ機能付きスタンディングパウチ容器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器を分解したイメージ図である。
図2図1のポンプ部に支持部をセットした状態を示す平面図である。
図3図2のv部分を拡大した拡大図である。
図4】本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器を示す斜視図である。
図5】内容液が満量の状態の本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器を真上からみた上面図である。
図6図5を真下からみた底面図である。
図7図5をaからa方向にカットした断面図である。
図8図7に示すw部を拡大した拡大図である。
図9図7の状態から内容液が減った状態を示す断面図である。
図10図9に示すx部を拡大した拡大図である。
図11図5をbからb方向にカットした断面図である。
図12図11に示すy部を拡大した拡大図である。
図13】支持部が未装着の場合のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器を真上からみた上面図である。
図14図13を真下からみた底面図である。
図15図13をcからc方向にカットした断面図である。
図16図15に示すz部を拡大した拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Aは、図1及び図4に示すように、スタンディングパウチ容器1と、前記スタンディングパウチ容器1の開口に熱溶着で取り付けられたスパウト2と、前記スタンディングパウチ容器1内に充填された内容液を外へ吐出するためのポンプ機能を有するポンプ部3と、前記ポンプ部3に取り付けられる筒状の細長いチューブ3dの外壁の周りを囲むように支えて保持する支持部4によって構成されている。
【0014】
前記スタンディングパウチ容器1とは、図1に示すように、フィルムシートなどの側面1aを重ね合わせて、縁面1cの周辺を熱溶着等で溶着させて筒状にし、さらに、底面1bを略円形状に形成したシートを、前記底面1bに内側に折り込みできるマチ1dを形成することで、フィルムシートなどで形成した袋体を自立して立たせることができるようにしたパウチ容器のことである。前記スタンディングパウチ容器の下端の周縁は、図1に示すように、自立させながら載置できるように脚1fが形成されている。また、本発明の前記スタンディングパウチ容器1の一部開口させた箇所にスパウト2の下端側に形成した船形の溶着部を差し込んで熱溶着させることで、図1に示すスパウト溶着部1gの状態となる。前記スパウト2は、前記溶着部の上側に、筒状に開口した口部2bを有する筒状本体2aを形成し、前記筒状本体2aの外周面にキャップ3bを嵌め込んだ時に螺合するネジ部2cを形成した注出口を有している。また、前記口部2bは、ポンプ機能を有するポンプ部3が装着できるようになっている。
【0015】
これより、前記ポンプ部3について説明する。図1に示すように、前記ポンプ部3は、ポンプ機能を有するシリンジ部3cと前記シリンジ部3cの上方にあって、前記口部2bを塞くために前記ネジ部2cと螺合し嵌め込み合いできるキャップ3bを備え付けている。また、前記キャップ3bより上方には、前記ポンプ部3を押圧するためのヘッド3aと、内容液を外へ吐出するための吐出部3eが形成されている。更に、前記シリンジの下端3caには、容器内に収納された内容液を吸い上げるための細長いストロー状のチューブ3dが差し込まれて抜け落ちないようになってる。前記チューブ3dの材質は、低密度ポリエチレン、いわゆるLDPEなどの比較的柔らかな樹脂から形成されている。
【0016】
図2は、図1に示すポンプ部3に、本発明の支持部4を装着した状態を示しているが、図1に示すように、前記支持部4の内径は前記チューブ3dの外径よりも大きく、細長いストロー状の軸部4aを形成している。また、図1に示すように、前記チューブ3dの下端から前記支持部4の上端4bを差し込むことで、図2に示すように、前記上端4bの内径と前記シリンジの下端3caの外径が嵌め込まれて、保持できるようになっている。そのため、前記上端4bの内径と前記シリンジの下端3caの外径は、嵌め込みした状態で互いが抜け落ちない程度の嵌め込み径にすると良い。また、図2のv部分を拡大した拡大図を図3に示しているが、図3に示すように、前記支持部4の下端4cの外径は、中心軸に対して内側に入り込むようにR加工4dを施している。前記支持部4の材質はポリプロピレンなどの材質で形成したものを使用しているが、前記チューブ3dを支えて保持するためのものであるため、前記軸部4aが曲がらない程度の強度を持たせることができる他の材質、例えばやLDPEを除くポリエチレンやポリエチレンテレフタレートなどであってもよく、前記チューブ3dを支えて支持できる材質であれば、材質に限定されるものではない。
【0017】
図5は、本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Aの内容液が満量の状態を上からみた上面図であり、図6は、図5を下からみた底面図である。更に、図7は、図5に示すaからa方向にカットした状態を示す断面図であり、図8は、図7に示すw部分を拡大した拡大図である。図4乃至図8に示すように、前記スタンディングパウチ容器1は内容液を満量に充填した時は、前記スタンディングパウチ容器1の底面1bに形成している、内側に折り込みできるマチ1dは内容液の重さで広がった状態になっている。この状態で、前記ポンプ部3が装着すると、前記支持部4で支えらされたチューブ3dの下端は、図6乃至図8に示すように、前記底面1bの中央部分で突っ張り当接された状態になっている。また、前記支持部4で支えらされたチューブ3dの下端は前記底面1bと常に突っ張りながら当接するため、前記支持部4で支えらされたチューブ3dの下端を中心位置として、前記マチ1dと直交に交差する位置に断面略Vの字となる突っ張り通路1eが形成される。
【0018】
図13乃至図16は、前記支持部4が未装着の場合のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Bで内容液の吐出を行った場合の途中過程を示した図となるが、図13は真上からみた上面図で、図14は真下からみた底面図である。また、図15図13に示すcからc方向にカットした断面図である。さらに、図16図15のz部分を拡大した拡大図である。図14乃至図16に示すように、前記支持部4を装着せず内容液の吐出を開始すると、スタンディングパウチ容器1の構造として底面1dに形成した内側に折り畳まれる前記マチ1dが図15及び図16に示すように、逆Vの字に折りたたまれながらスタンディングパウチ容器1は押しつぶされていき、最終的には、向かい合わさる側面1a同士がくっつき合い、平らなシート状態になってしまう。
【0019】
前記支持部4を装着せず、ポンプ部3を図15のように取り付けた場合でも同じで、前記チューブ3dは、前記マチ1dを境として左右のいずれか一方に曲がってしまう。そのため、図16に示すように、前記チューブ3dの下端は、前記マチ1dを境として逆Vの字で折りたたまれていく前記底面1bと側面1aとに挟まれた状態となる一方で、前記チューブ3dの下端が挟まれていないもう片方の底面1bと側面1aは、内容液が少なくなるにつれて底面1bと側面1aが合わさってよりくっついてしまう。このような形態になってしまうと、スタンディングパウチ容器1を自立させる機能は失われ、前記スタンディングパウチ容器1を自立させることは難しい状態となる。
【0020】
本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Aは、内容液が減ったり、なくなりかけている状態であっても、最後までポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Aを自立させながらヘッド3の押圧による内容液の吐出を可能にした構造となっている。図2及び図3に示すように、前記支持部4が前記シリンジの下端3caに嵌め込まれてセットした状態において、前記チューブ3dの下端は、前記支持部4の下端4cよりも下方向へ若干突出する長さにしている。前記チューブ3dの下端の突出する長さは、図3の破線円形で示すように、前記支持部4が前記シリンジの下端3caに嵌め込まれてセットされた時は、前記下端4cのR加工4dと切り欠きなし部3gは前記破線円形の内側に近い位置でセットすると良い。
【0021】
図9乃至図12で、その構造について具体的に説明していく。図9図7の状態から内容液が減った状態を示す断面図であり、図10図9のx部分を拡大した図である。また、図11図5をbからb方向にカットした断面図であるが、あわせて図9の状態を真正面からみた断面図でもある。さらに、図12図11のy部分を拡大した拡大図である。図6及び図11図12に示すように、前記底面1bに形成されている突っ張り通路1eと前記支持部4のR加工4d部分が接触しながら、図10に示すように、スムーズに破線矢印の間を移動させることができるようになっている。これにより、前記支持部4で支えられたチューブ3dの下端が前記底面1bの中央部分から外れてしまった場合には、突っ張り通路1eに沿って、中心部分に戻すことが可能になる。さらに、図10に示す破線矢印の間を、前記支持部4で支えられたチューブ3dの下端を移動させることで、前記マチ1dが逆Vの字に折り畳まれることがなく、内容液が少ない状態になった場合であっても、前記底面1bを広げたままで使用し続けられるようになる。
【0022】
すなわち、図6及び図11図12に示すように、前記支持部4で支えられたチューブ3dの下端は図10に示す破線矢印方向にしか動かないため、仮に前記チューブ3dの下端が、前記底面1bの中央部分から外れてしまった場合でも、断面略Vの字を形成した突っ張り通路1eに沿って、中央部分に戻し、かつ、前記マチ1dを外方向へ広げる効果を有している。また、前記支持部4の下端4cよりも下方向に突出した前記チューブ3dの下端の一部は上方に凹ませた切欠部3fを1つ以上形成することにより、内容液を最後まで吸い上げることができるようになっている。なお、図3では対向する2つの切欠部3fを半円状に形成しているが、前記切欠部3fの形状は、半円状に限定されるものではない。
【0023】
本発明のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器Aは、メンズ用の化粧水や乳液、また洗顔ソープなどの化粧品や、醤油などの調味料などの内容液を入れることで、専用ボトルへの詰め替えをする必要がなくスタンディングパウチのままで使用することができる。
【符号の説明】
【0024】
1 スタンディングパウチ容器
1a 側面
1b 底面
1c 縁面
1d マチ
1e 突っ張り通路
1f 脚
1g スパウト溶着部
2 スパウト
2a 筒状本体
2b 口部
2c ネジ部
3 ポンプ部
3a ヘッド
3b キャップ
3c シリンジ
3ca シリンジの下端
3d チューブ
3e 吐出部
3f 切欠部
4 支持部
4a 軸部
4b 上端
4c 下端
4d R加工
A ポンプ機能付きスタンディングパウチ容器
B 支持部が未装着の場合のポンプ機能付きスタンディングパウチ容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16