(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054525
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】管楽器用スワブ
(51)【国際特許分類】
G10D 9/00 20200101AFI20240410BHJP
【FI】
G10D9/00 140
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160791
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】氏原 竜也
(57)【要約】
【課題】羽根よりも高い吸水性および品質の安定性を有し、かつ内径の小さい管楽器であっても内部の水分を十分に拭き取ることのできる管楽器用スワブを提供する。
【解決手段】管楽器用スワブ100は、下端11bから上端11aへ向けて幅が狭くなる台形または三角形の形状であるクロス部11と、クロス部11の下端11bに対して直交するようにクロス部11に取り付けられる軸部12と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端から上端へ向けて幅が狭くなる台形または三角形の形状であるクロス部と、
前記クロス部の前記下端に対して直交するように前記クロス部に取り付けられる軸部と、を備える、管楽器用スワブ。
【請求項2】
前記クロス部は、前記クロス部の前記上端と前記下端とをつなぐ斜辺に、1または複数の突起部を有する、請求項1に記載の管楽器用スワブ。
【請求項3】
前記軸部は、前記クロス部の前記上端側に位置する第1端と、前記第1端とは反対側の第2端とを有し、前記第1端の直径は3.0mm以下である、請求項1または請求項2に記載の管楽器用スワブ。
【請求項4】
前記クロス部は、1枚の布地が折り合わされて接着される、または複数枚の布地が重ねられて接着されることにより形成され、
前記クロス部の外周の少なくとも一部には、接着材が付着されない部分が設けられる、請求項1または請求項2に記載の管楽器用スワブ。
【請求項5】
前記クロス部の前記上端において前記接着材は付着されず、
前記軸部は、前記クロス部の前記上端側に位置する第1端と、前記第1端とは反対側の第2端とを有し、
前記軸部の前記第1端は、前記クロス部の前記上端から前記下端側に向けて離れた位置に設けられる、請求項4に記載の管楽器用スワブ。
【請求項6】
前記軸部は、前記第1端へ向けて直径が小さくなるテーパー形状である、請求項1または請求項2に記載の管楽器用スワブ。
【請求項7】
前記軸部は、第1軸部材と、前記第1軸部材とは分割可能な第2軸部材とを含んでいる、請求項1または請求項2に記載の管楽器用スワブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オーボエおよびクラリネットなどの管楽器に用いられるスワブに関する。
【0002】
従来、管楽器の内部に付着している水分を拭き取るための道具として、布地の端に紐と錘が取り付けられたスワブが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、管楽器の内部に付着している水分等を掻き出すための道具として、天然の羽根が用いられることもある(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-026037号公報
【特許文献2】特開平9-50277号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社永江楽器,“オーボエ 掃除用羽根 小(リード用) 3枚セット”,[online],[令和4年9月6日検索],インターネット<URL:https://www.nagae-g.co.jp/fs/inst/swb_xt_hanes>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1または特許文献2に開示されているようなスワブを用いる場合、当該スワブを管楽器の内部に挿入する。しかしながら、オーボエのリード挿入口など、内径が特に小さい部分にはスワブを挿通させることが困難であるという問題があった。一方、非特許文献1に開示されているような羽根では、内径が特に小さい部分に挿入可能であるものの、スワブの布地ほどの吸水性を有しておらず、かつ形状および品質にばらつきがある。
【0006】
本開示は、羽根よりも高い吸水性および品質の安定性を有し、かつ内径の小さい管楽器であっても内部の水分を十分に拭き取ることのできる管楽器用スワブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の管楽器用スワブは、下端から上端へ向けて幅が狭くなる台形または三角形の形状であるクロス部と、前記クロス部の前記下端に対して直交するように前記クロス部に取り付けられる軸部と、を備える。
【0008】
このような構成により、内径の小さい管楽器であっても、クロス部の上端側を当該管楽器の内部に挿入することができるため、当該管楽器の内部に付着した水分を十分に拭き取ることができる。また、管楽器用スワブの全体の形状が羽根のような形状であるため、管楽器用の掃除に天然の羽根を用いるユーザにも受け入れられやすい管楽器用スワブを実現することができる。また、天然の羽根と比較して、品質の安定性を確保することができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、羽根よりも高い吸水性および品質の安定性を有し、かつ内径の小さい管楽器であっても内部の水分を十分に拭き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示の実施の形態に係るスワブの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す第1軸部材の詳細な構成を示す図である。
【
図4】
図4は、
図1に示す第2軸部材の詳細な構成を示す図である。
【
図5】
図5は、本開示の実施の形態に係るスワブの変形例1を示す図である。
【
図6】
図6は、本開示の実施の形態に係るスワブの変形例2を示す図である。
【
図7】
図7は、本開示の実施の形態に係るスワブの変形例3を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の管楽器用スワブ(以下、単に「スワブ」と称する)の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0012】
(スワブの全体構成)
図1は、本開示の実施の形態に係るスワブ100の一例を示す図である。
図1を参照して、スワブ100は、クロス部11と、軸部12とを備える。以下、
図1に示す矢印Xに示す方向を幅方向とし、
図1に示す矢印Yに示す方向を高さ方向と称する。幅方向と高さ方向とは直交している。
【0013】
クロス部11は、ある程度の剛性と可撓性および吸水性を有する材料、例えば、ナイロン、綿布、絹、不織布、紙、麻布、人絹またはポリエステル繊維などによって形成されている。また、クロス部11は、上端11aおよび下端11bを有し、下端11bから上端11aへ向けて幅が狭くなる台形である。例えば、クロス部11の上端11aの幅L11は7.0mmであり、下端11bの幅は28mmである。また、例えば、クロス部11の高さH11は140mmである。
【0014】
軸部12は、樹脂などによって形成された棒状の部材である。軸部12は、クロス部11の下端11bに対して直交するように、すなわち高さ方向に沿って延在するように、クロス部11に取り付けられる。軸部12を含むスワブ100の全体の高さH12は、例えば330.5mmである。
【0015】
(クロス部の詳細)
図2は、
図1に示すクロス部11の展開図を示す図である。
図2を参照して、クロス部11は、上端11a、下端11bおよび脚11c,11dを有する等脚台形である1枚の布地が、幅方向における中心線Cにおいて折り合わされて接着されることにより形成される。
【0016】
より詳細には、クロス部11には、折り合わされる前の状態において、外周以外の部分に接着剤が付着される。具体的には、クロス部11には、接着材として、例えば両面テープ13が付着される。
【0017】
両面テープ13は、例えば、折り合わされる前の状態のクロス部11と同様に、上端13a、下端13bおよび脚13c,13dを有する等脚台形である。クロス部11が折り合わされる前の状態において、両面テープ13の上端13a、下端13bおよび脚13c,13dの各辺の長さは、それぞれ、クロス部11の上端11a、下端11bおよび脚11c,11dの各辺の長さよりも短い。具体的には、両面テープ13の下端13bの幅は、クロス部11が折り合わされる前の状態におけるクロス部11の下端11bの幅よりも約4mm短い。
【0018】
両面テープ13は、幅方向における中心がクロス部11の中心線Cと重なり、かつ両面テープ13の上端13aがクロス部11の上端11aから下端11b側に向けて離れた位置となるように、クロス部11に付着される。例えば、クロス部11の上端11aから両面テープ13の上端13aまでの距離は、約10mmである。
【0019】
そして、両面テープ13の幅方向における中心、すなわちクロス部11の中心線Cに、
図1に示す軸部12が重ねられた状態で、クロス部11が折り合わされることにより、
図1に示すスワブ100が形成される。このとき、軸部12は、軸部12の上端(第1端)が両面テープ13の上端13aに位置するように設けられる。
【0020】
また、クロス部11は、上端11aと下端11bとをつなぐ斜辺、すなわち脚11c,11dに、1または複数の突起部を有する。
図1および
図2では、一例として、クロス部11が折り曲げられた状態において、2つの突起部21,22を有するクロス部11が示されている。突起部21,22は、例えば円弧状に突出している。
【0021】
突起部21,22は、クロス部11を管楽器に挿入した状態において、当該管楽器の音孔に位置する箇所に設けられることが好ましい。具体的には、
図2に示すように、クロス部11の上端11aから突起部21の上端21aまでの高さ方向における距離をH31とすると、距離H31は、例えば20mmである。また、クロス部11の上端11aから突起部22の上端22aまでの高さ方向における距離をH32とすると、距離H32は、例えば80mmである。
【0022】
なお、クロス部11は、上記のように、1枚の布地が折り合わされる構成に限定されず、複数枚の布地が重ねられて接着されることにより形成されてもよい。また、クロス部11の外周の全体に接着剤が付着されない構成に限らず、クロス部11の外周の一部または全部に接着剤が付着されてもよい。
【0023】
また、クロス部11は、突起部21,22と有する構成に限定されない。例えば、クロス部11は、突起部21,22を有する代わりに、外周において、深さが10mmほどの複数の切込みを有する構成であってもよい。
【0024】
また、クロス部11は、台形に限らず、三角形でもよい。この場合、
図1に示すクロス部11の上端11aの幅L11はゼロである。さらに、
図2に示す両面テープ13も同様に、台形に限らず、三角形でもよい。この場合、両面テープ13の上端13aの幅はゼロである。
【0025】
また、クロス部11の各辺は、厳密に直線であるものに限定されず、例えば、一部に曲線または波形状を含む構成であってもよい。
【0026】
(軸部の詳細)
再び
図1を参照して、軸部12は、複数の部材に分割可能に構成されている。ここでは、一例として、軸部12は、第1軸部材41と、第1軸部材41とは分割可能な第2軸部材42とを含む。
【0027】
図3は、
図1に示す第1軸部材41の詳細な構成を示す図である。
図4は、
図1に示す第2軸部材42の詳細な構成を示す図である。
図3および
図4を参照して、軸部12は、第1軸部材41は、第1端41aおよび第2端41bを有する。第2軸部材42は、第1端42aおよび第2端42bを有する。
【0028】
図4に示すように、第2軸部材42の第1端42aは、例えば、高さ方向に沿って延びる円柱形状を有し、外周面にねじ溝が形成されている。また、
図3に示すように、第1軸部材41の第2端41bには、例えば、第2軸部材42の第1端42aと嵌合可能な孔が形成されている。そして、当該孔の外周には、第2軸部材42の第1端42aと螺合するためのねじ溝が形成されている。
【0029】
スワブ100の使用時において、作業者は、第1軸部材41の第2端41bと第2軸部材42の第1端42aとを連結させる。これにより、軸部12を長くすることができるため、管楽器内部の水分の拭き取り作業を行いやすい。また、作業者は、スワブ100の使用終了後、第1軸部材41と第2軸部材42とを分解して楽器ケースなどに収納することができる。
【0030】
また、第1軸部材41は、
図3に示すように、第2端41bから第1端41aへ向けて直径が小さくなるテーパー形状である。第1軸部材41の第1端41aの直径R41aは、3.0mm以下であり、より好ましくは2.5mm以下である。また、第1軸部材41の第1端41aは、管楽器の内部への挿入時において当該管楽器の内部に傷が付くことを避けるため、角がR面取りされている。第1軸部材41の第2端41bの直径R41bは、例えば4.0mmである。
【0031】
第2軸部材42は、
図4に示すように、手に持ちやすく、かつ十分な強度のある太さであればよい。第2軸部材42は、例えば、高さ方向の全体にわたり、直径R42が4.0mmである。
【0032】
なお、軸部12は、分割可能である構成に限定されない。また、軸部12の第1軸部材41は、テーパー形状に限定されず、例えば、高さ方向の全体にわたり同一の直径であってもよい。
【0033】
上記のように、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、クロス部11の幅が下端11bから上端11aに向けて狭くなる構成により、内径の小さい管楽器にスワブ100を用いる場合であっても、クロス部11の厚みによって挿入が困難になることを防ぎ、クロス部11の上端11a側を当該管楽器の内部に挿入することができる。このため、管楽器の内部に付着した水分を十分に拭き取ることができる。
【0034】
また、スワブ100の全体の形状が羽根のような形状であるため、管楽器用の掃除に天然の羽根を用いるユーザにも受け入れられやすいスワブを実現することができる。また、天然の羽根と比較して、品質の安定性を確保することができる。
【0035】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、クロス部11の上端11aと下端11bとをつなぐ斜辺に突起部21,22が設けられている構成により、クロス部11を管楽器の内部に挿入した状態において、突起部21,22を、水分が溜まりやすい管楽器の音孔の内側に当てることができる。そのため、当該音孔の内側に付着した水分をより確実に拭き取ることができる。また、突起部21,22の分だけ布面積が大きくなるため、高い拭き取り効果を得ることができる。
【0036】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、軸部12の第1端41aの直径が3.0mm以下である構成により、例えば、内径が約4.0mmであるオーボエのリード挿入口など、内径が特に小さい箇所であっても、軸部12の第1端41aおよびクロス部11を当該箇所に挿入することができる。
【0037】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、上記のように、クロス部11において、複数枚の布地が重なった状態であって、これら複数の布地が互いに貼り合わされていない部分、すなわち他の部分と比較して薄く、柔軟性の高い部分が設けられる。このような構成により、当該部分を用いて、管楽器の内部に付着した水分等の掻き出しを容易に行うことができる。また、クロス部11のうち両面テープ13が付着される部分は、ある程度の強度を有するため、当該部分を管楽器の内部に容易に密着させることができる。特に、内径の小さい管楽器に用いられるスワブ100においては、クロス部11の面積が小さく、クロス部の面積が大きい他のスワブと比較して、管楽器の内部にクロス部11を密着させにくい。このため、上記のような構成がより有効である。
【0038】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、上記のように、クロス部11の上端11aに両面テープ13が付着されず、かつ軸部12の上端がクロス部11の上端11aから下端11b側に向けて離れた位置に設けられる。このような構成により、クロス部11の上端11aの柔軟性が高くなるため、上端11a付近の部分を用いることにより、管楽器の内部に付着した水分等の掻き出しをより一層行いやすい。また、管楽器の内部から外部へクロス部11を挿通させた場合、クロス部11の上端11a付近の部分が管楽器の端部の外周においてわずかに広がるため、当該外周の水分等を拭き取ることが可能となる。
【0039】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、第1軸部材41がテーパー形状である構成により、第1軸部材41の第1端41aが、内径の小さい管楽器に挿入可能な細さであり、かつ第2軸部材42の第2端42bが、手に持ちやすく、十分な強度を有する太さである軸部12を実現することができる。また、第1軸部材41が段差の無いテーパー形状であるため、管楽器の内部への軸部12の挿入時において、当該管楽器の内部に傷が付くことを避けることができる。
【0040】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、第1軸部材41と第2軸部材42とが分割可能である構成により、収納しやすく、かつ持ち運びしやすい軸部を実現することができる。
【0041】
また、本開示の実施の形態に係るスワブ100では、クロス部11を折り合わせた状態において、軸部12がクロス部11の幅方向における端に位置するため、軸部12からクロス部11の幅方向における端までの長さを長く確保することができる。これにより、クロス部11を管楽器の内部に密着させやすく、管楽器の内部に付着した水分を除去する作業の操作性を高めることができる。
【0042】
(変形例1)
図5は、本開示の実施の形態に係るスワブの変形例1を示す図である。
図5を参照して、変形例1に係るスワブ200では、クロス部211は、等脚台形である2枚の布地が重ねられて接着材により接着されている。クロス部211の上端211aの幅は、
図1に示すクロス部11の上端11aの幅L11と同じ長さである。また、クロス部211の下端211bの幅は、
図1に示すクロス部11の下端11bの幅L12と同じ長さである。軸部212は、
図1に示す軸部12と同様の構成である。
【0043】
このように、等脚台形である2枚の布地が重ねられたスワブ200であっても、
図1に示すスワブ100と同様に、羽根よりも高い吸水性および品質の安定性を有し、かつ管楽器内の細い部分であっても十分に水分を拭き取ることができる。
【0044】
(変形例2)
図6は、本開示の実施の形態に係るスワブの変形例2を示す図である。
図6を参照して、変形例2に係るスワブ300は、2枚のクロス部311,313を有する。2枚のクロス部311,313のうち一方のクロス部311は、
図1に示すクロス部11と同様の構成である。また、2枚のクロス部311,313のうち他方のクロス部313は、
図1に示すクロス部11の各辺の長さを短くした形状である。2枚のクロス部311,313は、各々の下端が連続した直線となるように設けられている。軸部312は、
図1に示す軸部12と同様の構成である。
【0045】
このように、複数枚のクロス部311,313を有するスワブ300であっても、クロス部311,313の全体として下端から上端に向けて幅が狭くなっており、羽根よりも高い吸水性および品質の安定性を有し、かつ管楽器内の細い部分であっても十分に水分を拭き取ることができる。また、クロス部311,313の全体の面積を広く確保して、吸水性を高めることができる。
【0046】
(変形例3)
図7は、本開示の実施の形態に係るスワブの変形例3を示す図である。
図7を参照して、変形例3に係るスワブ400では、クロス部411は、
図1に示すクロス部11を高さ方向に長くした形状である。軸部412は、分割されない構成である。
【0047】
このように、クロス部411の高さ方向が長いスワブ400であっても、
図1に示すスワブ100と同様に、羽根よりも高い吸水性および品質の安定性を有し、かつ管楽器内の細い部分であっても十分に水分を拭き取ることができる。また、クロス部411の全体の面積を広く確保して、吸水性を高めることができる。
【0048】
以上、特定の実施形態に基づいて本開示を説明したが、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0049】
11,211,311,313,411 クロス部
11a 上端
11b 下端
11c,11d 脚
12,212,312,412 軸部
13 両面テープ
13a 上端
13b 下端
13c,13d 脚
21,22 突起部
21a,22a 上端
41 第1軸部材
41a 第1端
41b 第2端
42 第2軸部材
42a 第1端
42b 第2端
100,200,300,400 スワブ