(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054541
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】エアゾール組成物及びエアゾール製剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/894 20060101AFI20240410BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20240410BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240410BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20240410BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20240410BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20240410BHJP
A61K 8/31 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
A61K8/894
A61K8/02
A61Q19/00
A61Q5/00
A61Q1/00
A61K8/891
A61K8/31
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160821
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000222129
【氏名又は名称】東洋エアゾール工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗原 加奈
(72)【発明者】
【氏名】西片 百合
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB132
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC021
4C083AC022
4C083AC172
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD161
4C083AD162
4C083AD171
4C083AD172
4C083BB13
4C083CC02
4C083CC31
4C083DD08
4C083EE06
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】良好なクラッキング性を有し、且つ毛穴補正効果を有するエアゾール組成物を提供する。
【解決手段】(A)シリコーンエラストマーと(B)油性成分とを含む原液組成物、及び(C)液化ガス、を含むエアゾール組成物であって、
前記原液組成物中、(A)シリコーンエラストマーの含有量が6質量%以上20質量%以下であり、(B)油性成分の含有量が75質量%以上94質量%以下であり、
前記エアゾール組成物中、(C)液化ガスの含有量が10質量%以上65質量%以下である、エアゾール組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)シリコーンエラストマーと(B)油性成分とを含む原液組成物、及び(C)液化ガス、を含むエアゾール組成物であって、
前記原液組成物中、(A)シリコーンエラストマーの含有量が6質量%以上20質量%以下であり、(B)油性成分の含有量が75質量%以上94質量%以下であり、
前記エアゾール組成物中、(C)液化ガスの含有量が10質量%以上65質量%以下である、エアゾール組成物。
【請求項2】
前記原液組成物中、水の含有量が5質量%以下である、請求項1に記載のエアゾール組成物。
【請求項3】
前記(B)油性成分は、水添ポリイソブテンを含む、請求項1に記載のエアゾール組成物。
【請求項4】
エアゾール容器に原液組成物及び液化ガスが充填されたエアゾール製品であって、
前記原液組成物が請求項1~3のいずれか一項に記載の原液組成物であるエアゾール製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
エアゾール組成物は、皮膚上に吐出された製剤が発泡し、大きな発泡音とともに泡が破裂することで、皮膚に冷感を付与することができる、クラッキング効果を有する。
このようなクラッキング効果を有するエアゾール組成物として、特許文献1には、特定の油性基剤と水溶性高分子と界面活性剤と水とを含有する原液と、液化ガスと、からなるエアゾール組成物が開示されており、破泡時の音と刺激による心地よい感触が得られ、且つ破泡効果が長時間持続するエアゾールが得られる、とされている。
【0003】
一方で、特許文献2には、複合顔料と、オルガノポリシロキサンエラストマーと、油吸着剤と、を含む化粧料組成物が開示されており、改善された皮膚毛穴隠ぺい効果を有するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-173613号公報
【特許文献2】特許第6096898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2には、皮膚毛穴隠ぺい効果を有する化粧料組成物は、エアゾールフォームの形態とすることが示唆されているが、本発明者らが検討したところ、特許文献2に開示されたW/Oエマルション処方でエアゾールフォームの形態としても、クラッキング性を有するエアゾールは得られなかった。
本発明は、良好なクラッキング性を有し、且つ毛穴補正効果を有するエアゾール組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね、(A)シリコーンエラストマーと特定量以上の(B)油性成分とを含む原液組成物、及び液化ガス、を含む、エアゾール組成物が、良好なクラッキング性を有し、且つ毛穴補正効果を有することを見出し、本発明を完成させた。本発明は以下のものを含みうる。
【0007】
[1](A)シリコーンエラストマーと(B)油性成分とを含む原液組成物、及び(C)液化ガス、を含むエアゾール組成物であって、
前記原液組成物中、(A)シリコーンエラストマーの含有量が6質量%以上20質量%以下であり、(B)油性成分の含有量が75質量%以上94質量%以下であり、
前記エアゾール組成物中、(C)液化ガスの含有量が10質量%以上65質量%以下である、エアゾール組成物。
[2]前記原液組成物中、水の含有量が5質量%以下である、[1]に記載のエアゾール組成物。
[3]前記(B)油性成分は、水添ポリイソブテンを含む、[1]又は[2]に記載のエアゾール組成物。
[4]エアゾール容器に原液組成物及び液化ガスが充填されたエアゾール製品であって、
前記原液組成物が[1]~[3]のいずれかに記載の原液組成物であるエアゾール製品
。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、良好なクラッキング性を有し、且つ毛穴補正効果を有し、皮膜感やベタつきがなく、使用感が良好なエアゾール組成物を提供できる。また、当該エアゾール組成物はオイルリッチ製剤であり、クラッキング性を有するエアゾール製剤の新たな展開が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
【0010】
本発明の一形態は、(A)シリコーンエラストマーと(B)油性成分とを含む原液組成物、及び(C)液化ガス、を含むエアゾール組成物である。そして、前記原液組成物中、(A)シリコーンエラストマーの含有量が6質量%以上20質量%以下であり、(B)油性成分の含有量が75質量%以上94質量%以下であり、且つ前記エアゾール組成物中、(C)液化ガスの含有量が10質量%以上65質量%以下である。
上記エアゾール組成物は、(A)シリコーンエラストマーを有することで、毛穴補正効果を有するとともに、特定量の(B)油性成分を含んだ原液組成物と、特定量の液化ガスを含むエアゾール組成物とすることで、良好なクラッキング性を得ることができる。
【0011】
<(A)シリコーンエラストマー>
シリコーンエラストマー(ポリオルガノシロキサン)は、シリコーンポリマーが三次元的に架橋した架橋型シリコーンであってもよく、架橋していないシリコーンであってもよいが、架橋型シリコーンであることが好ましい。
また、シリコーンエラストマーの形状は特に限定されず、球状であってもよく、板状であってもよく、不定形状であってもよいが、真球状及び不定形状であることが好ましい。また、シリコーンエラストマーの平均粒子径も特に限定されず、毛穴補正効果の観点から0.5~20μmの範囲内であることが好ましく、1~10μmの範囲内であることがより好ましい。
なお、平均粒子径は顕微鏡観察により測定することができる。一例としては、顕微鏡画像からランダムに20個の粒子を選択し、その加重平均を平均粒子径とできる。なお、アスペクト比を有する粒子の場合には、長径を粒子径として採用する。
【0012】
シリコーンエラストマーの例としては、ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビス-イソブチルPPG-20)クロスポリマー、(PEG-12ジメチコン/PPG-20)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビス-ビニルジメチコン)クロスポリマー、アルキル(C30-45)セテアリルジメチコンクロスポリマー、セテアリルジメチコンクロスポリマー等が挙げられる。このうち、クラッキング感および皮膜感の観点から、ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビス-イソブチルPPG-20)クロスポリマー、(PEG-12ジメチコン/PPG―20)クロスポリマー、がより好ましい。
【0013】
シリコーンエラストマーは、市販品を用いることができる。市販品は、シリコーンエラストマーと油性成分との混合物であってもよい。シリコーンエラストマーを含む市販品としては、KSG-18A、KSG-16、KSG-15AP(以上、信越シリコーン社製)、DOWSIL EL-8050、DOWSIL EL-8048、DOWSIL E
P-9610、DOWSIL EL-9140、DOWSIL EL-7040、DOWSIL 9576(東レ・ダウコーニング社製)などを挙げることができる。
【0014】
シリコーンエラストマーは、原液組成物中に、6質量%以上20質量%以下含み、7質量%以上であることが好ましく、8質量%以上であることがより好ましい。また16質量%以下であることが好ましく、14質量%以下であることがより好ましい。
【0015】
<(B)油性成分>
油性成分は、上記(A)シリコーンエラストマーを分散させる分散媒、又は(A)シリコーンエラストマーの溶剤、として機能するものを含む限りにおいて特に制限されない。例えば、エステル化合物、炭化水素化合物、シリコーン化合物、油脂、及び高級アルコールなどが挙げられる。感触向上の観点から炭化水素化合物を含有することが好ましく、水添ポリイソブテンを含有することがより好ましい。
【0016】
エステル化合物としては、例えばミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、リノール酸エチル、サリチル酸ブチルオクチル、エチルヘキサン酸セチル、オリーブ脂肪酸エチル(オレイン酸エチル)等の脂肪酸エステル;トリエチルヘキサノイン、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等の多価アルコール脂肪酸エステル;アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル等の多塩基酸エステルなどが挙げられる。
【0017】
炭化水素化合物としては、例えばケロシン、ミネラルオイル、スクワラン、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、ワセリン及び水添ポリイソブテンなどが挙げられる。
シリコーン化合物としては、例えばジメチコン、シクロペンタシロキサン及びカプリリルメチコンなどが挙げられる。
【0018】
油脂としては、例えば白樺油、ローズヒップオイル、ホホバ油、大風子油、ひまわり油、グレープシードオイル、アボカドオイル、ヘーゼルナッツオイル、山茶花油、ブロッコリーシードオイル、ババスオイル、バオバブオイル、巴豆油、オリーブ油、コーヒー豆油、ひまし油、糠油、パーム油、パーム核油、桐油、モモ核油、チェリー油、グランベリーシードオイル、ナンヨウアブラギリ油、ショートニング、サラダ油、白絞油、紫蘇油、ペカンナッツオイル、ピスタチオオイル、荏油、榧油、杏仁油、アケビ油、コーン油、烏臼油、マカダミアナッツオイル、亜麻仁油、ヤシ油、シーバクソン、綿実油、麻実油、葡萄油、けし油、からし油、椿油、小麦胚芽油、月見草油、ピーナッツオイル、パンプキンシードオイル、ローレルオイル、紅花油、アルガンオイル、メドウフォーム油、マルーラナッツオイル、ざくろ種油、ココナッツオイル、ニーム油、大豆油、キウイフルーツシードオイル、モンゴンゴオイル、胡桃油等の植物油脂;ラノリン、馬油、ミンクオイル、スクワレン等の動物性油脂などが挙げられる。
【0019】
高級アルコールとしては、例えばヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール及びオレイルアルコールなどが挙げられる。
【0020】
原液組成物中(B)油性成分は、75質量%以上94質量%以下含む。このように(B)油性成分の量が多いことで、オイルリッチな感触を出すことができ、皮膜感が得られる。好ましくは80質量%以上92質量%以下である。
【0021】
<その他の成分>
原液組成物は、その他の成分を含有していてもよい。その他の成分としては、界面活性剤、香料、酸化防止剤、防腐剤、pH調整剤、増粘剤、保湿剤、殺菌剤、皮膚保護剤(アミノ酸)、ビタミン類、各種抽出液、消臭・防臭剤、清涼剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、害虫忌避成分、およびその他などの添加剤を含有させてもよい。化粧料用途とする場合には、化粧料の有効成分などを含有させてもよい。
【0022】
原液組成物は乳化組成物であってもよい。乳化組成物である場合、本実施形態の製剤はオイルリッチであることから、W/O型のエマルションとなる。W/O型のエマルションとする場合の製造方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。水相と油相とを混合し、例えば、ホモジナイザーや超音波分散機などで分散する方法が挙げられる。
【0023】
乳化組成物の場合であっても、水を含む水系の成分の含有量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
【0024】
原液組成物の粘度は、液化ガスと混合可能な状態であればよく、例えば200,000mPa・s以下であることが好ましく、100,000mPa・s以下であることが好ましい。粘度の測定は、B型回転粘度計で、測定する液を20℃に設定し、測定開始後1分経過後の指示値を測定値とすることにより行う。
【0025】
<液化ガス>
本実施形態のクラッキング製剤は、噴射剤として液化ガスを含む。液化ガスとしては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン及びそれらの混合物などの液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)、ジメチルエーテル、イソペンタン、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン、トランス-2,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン(HFO-1234ze)などのハイドロフルオロオレフィン及びこれらの液化ガスの混合物、などがあげられる。
噴射剤として、液化ガス以外の圧縮ガスを含んでもよい。圧縮ガスは特に制限されず、エアゾール製品に使用しうる公知のものを用いることができる。圧縮ガスは、好ましくは炭酸ガス、窒素ガス、亜酸化窒素ガス、アルゴン、ヘリウム及び圧縮空気などからなる群から選択される。
【0026】
エアゾール組成物中、(C)液化ガスの含有量が10質量%以上65質量%以下であることが、良好なクラッキング性を発揮するため好ましく、15質量%以上60質量%以下であることが、より好ましい。
【0027】
本実施形態に係るエアゾール組成物は、特に制限されず公知のエアゾール製品に適用しうる。すなわち、本発明の別の形態は、エアゾール容器に上記説明した原液組成物及び液化ガスが充填された、エアゾール製品である。
【0028】
エアゾール製品は、エアゾール組成物が充填された容器、及び該容器に備えられ、該エアゾール組成物を吐出させる吐出機構を有する。
吐出機構及び容器は特段限定されず、公知のものを採用しうる。容器は、噴射剤の圧力に耐えられるものであればよく、公知の樹脂製、金属製、ガラス製などの容器を用いることができる。吐出機構も特に制限されず、公知のものを使用しうる。吐出機構は、例えば、バルブ装置及びアクチュエータを含む。また、耐圧容器の種類に応じて、バルブ装置を装着するための構造を適宜選定することができる。
吐出機構におけるアクチュエータは、特に制限されず公知のものを使用しうる。例えば、スパウト形状やボタン形状などが挙げられる。
【0029】
また、本実施形態に係るエアゾール組成物は、例えば人体用、家庭用、工業用などの様々な用途に用いることができる。
人体用としては、例えばボティーローション剤、スキンケア剤、育毛剤、マッサージング剤、ヘアスタイリング剤、ヘアトリートメント剤、シャンプー剤、コンディショナー剤、メークアップ化粧料、クレンジング剤、忌避剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤などが挙げられる。
家庭用としては、例えば洗浄剤、消臭剤、芳香剤、除菌剤、殺虫剤、防虫剤、防水剤、撥水剤などが挙げられる。
工業用としては、例えば潤滑剤、コーティング剤、接着剤、塗料などが挙げられる。
これらの中でも人体用として好適に用いることができ、毛穴補正効果を有することから化粧下地、ファンデーション、日焼け止め、スキンケア剤などに適用することが好ましい。
【実施例0030】
以下、実施例を参照して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例の態様に制限されない。
【0031】
<実施例、比較例>
表1に示す処方(質量%)にてエアゾール製剤を調製した。具体的には、原液組成物の原料を均一に混合して原液組成物を調製し、得られた原液組成物と噴射剤(液化ガス及び/又は炭酸ガス)とを、表1に記載の質量比率で噴射バルブ装置を備えたエアゾール容器に充填した。こうして得られた実施例1~20のエアゾール製品及び比較例1~4のエアゾール製品を用いて以下の評価を行った。結果を表1~4に示す。
なお、比較例1は原液組成物の流動性がなく、噴射剤と混ざらなかった。また、実施例14は原液組成物と液化ガスは相溶しておらず分散状態であり、エアゾール製剤は3日後に確認したところ、水滴が沈降していた。
【0032】
なお、実施例・比較例で使用した原料は以下の通りである。
<シリコーンエラストマー>
・ジメチコンクロスポリマー(実施例1及び2、比較例1及び2):東レ・ダウ、EP-9610(真球状、イソドデカン含む)
・ジメチコンクロスポリマー(実施例3~20、比較例3及び4):東レ・ダウ、EL-8048(不定形、イソドデカン含む)
・(ジメチコン/ビス-イソブチルPPG-20)クロスポリマー:東レ・ダウ、EL-8050(不定形、イソドデカン含む)
・(PEG-12ジメチコン/PPG-20)クロスポリマー:東レ・ダウ、FL-7040(不定形、カプリリルメチコン含む)
<油性成分>
・イソドデカン、カプリリルメチコン:シリコーンエラストマーに含有
・水添ポリイソブテン:日油、パールリームEX
・ジメチコン(50CS):信越シリコーン、KF-96A-50cs
・シクロペンタシロキサン:信越シリコーン、KF-995
・流動パラフィン:Sonnebоne、Klearol
【0033】
<評価>
・エアゾールクラッキング感
得られたエアゾール製品からエアゾール組成物を手に一定量約0.3g取り、手のひらで塗り広げたときのクラッキング感を官能的に評価した。
5 パチパチ感が大きく、持続する
4 大きなパチパチ感があるものの、持続しづらい
3 パチパチ感がある
2 僅かにパチパチ感がある
1 全くパチパチしていない
【0034】
・液だれ
エアゾール組成物をエアゾール容器に充填し、25℃の条件下で、得られたエアゾール製品からエアゾール組成物を手のひらに約0.3g吐出し、手のひらを45°に傾けたときの吐出物の垂れ落ち具合を、以下の評価基準に従って評価した。
5 手のひらから液だれしない
4 手のひらにある程度留まる
3 手のひらから流れにくい
2 手のひらからやや流れやすい
1 手のひらから流れやすい
【0035】
・被膜感
エアゾール組成物をエアゾール容器に充填し、25℃の条件下で、得られたエアゾール製品からエアゾール組成物を約0.3g手のひらに吐出し、吐出物の皮膜感を以下の評価基準に従って評価した。
5 皮膜感が全くない
4 皮膜感がほとんどない
3 皮膜感が少ない
2 皮膜感がややある
1 皮膜感がある
【0036】
・塗り広げ後のべたつき感
エアゾール組成物をエアゾール容器に充填し、25℃の条件下で、得られたエアゾール製品からエアゾール組成物を手のひらに約0.3g吐出し、別の手の指で手のひらに塗広げた時のべたつき感を以下の評価基準に従って評価した。
5 明らかにべたつかない
4 べたつかない
3 あまりべたつかない
2 べたつく
1 明らかにべたつく
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】