(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054600
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】開先センシング装置及び溶接装置
(51)【国際特許分類】
B23K 9/095 20060101AFI20240410BHJP
B23K 9/12 20060101ALI20240410BHJP
B23K 9/127 20060101ALI20240410BHJP
B23K 9/028 20060101ALN20240410BHJP
【FI】
B23K9/095 510E
B23K9/12 331K
B23K9/127 508E
B23K9/028 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160922
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520291168
【氏名又は名称】新東スマートエンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100122781
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 寛
(72)【発明者】
【氏名】水谷 亮
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 明裕
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 隼也
(72)【発明者】
【氏名】鍋田 武志
(72)【発明者】
【氏名】田中 将太
(72)【発明者】
【氏名】高倉 直哉
【テーマコード(参考)】
4E081
【Fターム(参考)】
4E081BA02
4E081BA27
4E081BB01
4E081EA17
4E081EA54
4E081FA14
(57)【要約】
【課題】溶接ロボットの重量負担を抑えながら開先センサの冷却を行なうことができる開先センシング装置及び溶接装置を提供する。
【解決手段】開先センシング装置25は、開先Wを溶接する溶接ツール21と一緒に溶接ロボット13のアーム13aの先端に設けられた開先センサ23と、開先センサ23を冷却する冷却部30と、を備え、冷却部30は、開先センサ23の筐体31に接続された送気管27と、送気管27を通じて筐体31の内部空間33に空気を送り込んで内部空間33から空気を大気中に漏出させる送気ポンプ29と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接対象物の開先をセンシングする開先センシング装置であって、
前記開先を溶接するエンドエフェクタと一緒に溶接ロボットのアームの先端に設けられた開先センサと、
前記開先センサを冷却する冷却部と、を備え、
前記冷却部は、
前記開先センサの筐体に接続された送気管と、
前記送気管を通じて前記筐体の内部空間に空気を送り込んで前記内部空間から空気を大気中に漏出させる送気装置と、を有する、開先センシング装置。
【請求項2】
請求項1に記載の開先センシング装置と、
前記溶接ロボットと、
前記エンドエフェクタと、
前記溶接対象物の前記開先に沿って設けられたレールと、
前記溶接ロボットを搭載して前記レール上を走行可能なキャリッジと、を備え、
前記送気装置は前記キャリッジに搭載されている、溶接装置。
【請求項3】
前記溶接ロボットのアームで前記エンドエフェクタを移動させながら前記開先の溶接を行なうときに、前記エンドエフェクタの進行方向の直前の開先の状態を前記開先センサで取得し、当該開先センサで取得された情報に基づき前記エンドエフェクタの位置を制御する制御部を更に備える、請求項2に記載の溶接装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開先センシング装置及び溶接装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の溶接装置が知られている。この溶接装置は、溶接ロボットと、溶接ロボットのアームの先端に設けられた溶接ツール及び開先センサとを備えている。この溶接装置では、溶接ロボットのアームで溶接ツールを移動させながら開先の溶接を行なうときに、溶接ツールの直前の開先の状態を開先センサで取得し、取得された情報に基づいて溶接ツールの位置が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような開先センサとしては、例えばレーザセンサが用いられ比較的発熱が大きい電子部品が使用されている場合が多いので、使用中には冷却することが好ましい。しかしながら、安易に開先センサの冷却手段を設けると、冷却手段の重量増加により溶接ロボットの重量負担が増加してしまう。そこで、本発明は、溶接ロボットの重量負担を抑えながら開先センサの冷却を行なうことができる開先センシング装置及び溶接装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は次の通りである。
【0006】
〔1〕溶接対象物の開先をセンシングする開先センシング装置であって、前記開先を溶接するエンドエフェクタと一緒に溶接ロボットのアームの先端に設けられた開先センサと、前記開先センサを冷却する冷却部と、を備え、前記冷却部は、前記開先センサの筐体に接続された送気管と、前記送気管を通じて前記筐体の内部空間に空気を送り込んで前記内部空間から空気を大気中に漏出させる送気装置と、を有する、開先センシング装置。
【0007】
〔2〕〔1〕に記載の開先センシング装置と、前記溶接ロボットと、前記エンドエフェクタと、前記溶接対象物の前記開先に沿って設けられたレールと、前記溶接ロボットを搭載して前記レール上を走行可能なキャリッジと、を備え、前記送気装置は前記キャリッジに搭載されている、溶接装置。
【0008】
〔3〕前記溶接ロボットのアームで前記エンドエフェクタを移動させながら前記開先の溶接を行なうときに、前記エンドエフェクタの進行方向の直前の開先の状態を前記開先センサで取得し、当該開先センサで取得された情報に基づき前記エンドエフェクタの位置を制御する制御部を更に備える、〔2〕に記載の溶接装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、溶接ロボットの重量負担を抑えながら開先センサの冷却を行なうことができる開先センシング装置及び溶接装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る溶接装置が柱部品に設置された状態を示す斜視図である。
【
図3】実施形態に係る開先センシング装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の開先センシング装置及び溶接装置の実施形態について説明する。以下の説明においては、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
【0012】
図1に示される溶接装置1は、建物の施工現場において、柱部品3同士の多層盛溶接を行うための現場溶接装置である。柱部品3は例えば角形の鋼管であり、複数の柱部品3が鉛直方向に重ねられ互いに溶接されることで角形の鋼管柱が構築される。溶接される柱部品3,3同士は、互いの材軸を一致させ、柱部品3,3の水平な端部同士が全周に亘って近接し対向するように配置される。この端部同士が対向する箇所に開先Wが形成され、開先Wは、柱部品3の全周に亘って水平面内に延在している。
【0013】
開先Wの近傍において、柱部品3,3の4つの外壁面の各中央部には、それぞれエレクションピース4が予め溶接されている。上の柱部品3に設けられたエレクションピース4と、下の柱部品3に設けられたエレクションピース4とが鉛直方向に並び、開先Wを跨いで延びる建方治具5によって互いに接続されている。このようなエレクションピース4,4及び建方治具5を含む仮接続部7により、溶接前の柱部品3,3同士が仮接続されている。
【0014】
溶接装置1は、レール11と、レール11上を移動可能な溶接ロボット13と、溶接ロボット13を制御する制御部15と、を備えている。
【0015】
レール11は、柱部品3,3の材軸を中心とする円環状をなし、柱部品3,3の全周を囲むように設置される。レール11は、所定の固定具11aを介して下側の柱部品3に支持され開先Wよりもやや低い位置に配置される。レール11にはキャリッジ17がスライド可能に取り付けられており、キャリッジ17は溶接ロボット13を搭載するとともにレール11上を走行する。
【0016】
図2は溶接ロボット13の側面図である。溶接ロボット13は6軸垂直多関節ロボットであり、溶接ロボット13のアーム13aは、キャリッジ17の取付座面17aに固定されるベースL0(架台)と、ベースL0に対して第1軸線J1周りに旋回可能な第1リンクL1と、第1リンクL1に対して第2軸線J2周りに回転可能な第2リンクL2と、第2リンクL2に対して第3軸線J3周りに回転可能な第3リンクL3と、第3リンクL3に対して第4軸線J4周りに回転可能な第4リンクL4と、第4リンクL4に対して第5軸線J5周りに回転可能な第5リンクL5と、第5リンクL5に対して第6軸線J6周りに回転可能な最先端リンクL6と、を備えている。なお、上記の軸線J1,J4,J6は
図2の紙面に平行な軸線であり、軸線J2,J3,J5は
図2の紙面に直交する軸線である。溶接ロボット13は、各リンクL1~L6をそれぞれ回転させるモータ等の駆動源(図示せず)を備えており、当該駆動源は制御部15の制御信号に従って動作する。
【0017】
なお、キャリッジ17の取付座面17aは鉛直面に対して傾斜しており、キャリッジ17の移動方向に対して平行である。この取付座面17aに取付けられた溶接ロボット13の第1軸線J1(旋回軸)は、取付座面17aに直交し、鉛直方向及び水平面の両方に対して傾斜している。すなわち第1軸線J1は鉛直軸でもなく水平軸でもない。この構成によれば、アーム13aの先端のエンドエフェクタを開先Wに沿って水平移動するときに、エンドエフェクタの移動範囲を、溶接ロボット13の可動域の中で好適な可動範囲に合せることが容易になる。すなわち、例えば溶接ロボット13がアーム13aの可動限界の付近で動作するといった状態を回避し易くなる。
【0018】
溶接ロボット13のアーム13aの先端(最先端リンクL6)には、溶接用エンドエフェクタとしての溶接ツール21が搭載されている。溶接ツール21としては、例えば、アーク溶接用の溶接トーチ、又はレーザ溶接用のレーザヘッド等が採用され得るが、本実施形態の溶接ツール21はアーク溶接用の溶接トーチであるものとする。更に溶接ロボット13のアーム13aの先端には、開先Wの情報を取得するための開先センサ23が搭載されている。開先センサ23は、例えば、開先Wの断面をセンシングするレーザセンサである。開先センサ23は、溶接ツール21の側方に張出すように、所定の取付治具を介して溶接ツール21に固定されている。
【0019】
制御部15は、レール11上における溶接ロボット13の移動(キャリッジ17の走行)、溶接ロボット13のアーム13aの駆動、溶接ツール21の溶接動作、開先センサ23のセンシング動作等を統合的に制御するコンピュータシステムである。制御部15が各リンクL1~L6の回転を制御することにより、溶接ツール21及び開先センサ23の位置及び姿勢が制御される。
【0020】
溶接装置1で実行される柱部品3,3の溶接処理は次のとおりである。まず、キャリッジ17がレール11上を移動し所定の位置に配置される。キャリッジ17がレール11上で固定された状態において、制御部15の制御下で溶接ロボット13のアーム13aが駆動され溶接ツール21が移動される。制御部15は、溶接ツール21の先端を開先W内で当該開先Wの延在方向に水平に移動させながら、溶接ツール21先端の移動軌跡上に溶接ビードを形成していく。上記のような溶接ツール21先端の移動軌跡は、事前に計測された開先Wの形状に基づいて予め設定されている。この開先Wの事前の計測は、溶接ロボット13及び開先センサ23を利用して実行されてもよい。
【0021】
また、上記の溶接中において、開先センサ23は、溶接ツール21の進行方向の直前の開先Wの形状をセンシングし、センシング情報を制御部15に送出する。制御部15は、前述のように開先Wの延在方向に溶接ツール21を移動させながら、上記センシング情報に基づき、溶接直前の開先Wの断面形状に応じて、溶接ツール21の先端の位置(狙い位置)を開先Wの断面内で微調整する。このような制御部15による制御により開先W内の適切な位置に溶接ビードが形成される。上記のような溶接ツール21の移動が複数回繰り返されて開先W内が複数の溶接ビードで充填されることにより開先Wの溶接が完成する。
【0022】
図2及び
図3に示されるように、溶接装置1が備える開先センシング装置25は、前述の開先センサ23と、開先センサ23を冷却するための冷却部30と、を備えるものである。
【0023】
開先センサ23は、例えば、開先W側に向けて当該開先Wを上下に横切るようにレーザ光を走査するラインレーザであるレーザ光走査部41と、上記レーザ光の反射光を撮像するカメラである反射光撮像部43と、を備えるものであり、この反射光の画像に基づいて開先Wの断面形状を示す情報が前述のセンシング情報として取得される。このタイプの開先センサ23は、レーザ光走査部41のレーザダイオードの発熱により高温になり得るので、熱による開先センサ23の不具合を防止すべく開先センサ23を冷却することが必要である。特に、溶接中の溶接ツール21の直前の開先Wの形状をセンシングするためには、溶接のアーク光の存在下でも反射光撮像部43が反射光を十分に撮像可能である必要がある。このため、十分に明るいレーザ光をレーザ光走査部41から発する必要があり、レーザダイオードの出力を大きくせざるを得ない。その結果、レーザダイオードの発熱は大きくなるので、開先センサ23の冷却の必要性は高い。なお、熱による開先センサ23の不具合としては、例えば、熱によってレーザ光走査部41の出力が低下することで、反射光の反射光撮像部43による視認性が低下し、開先Wの形状が取得困難になること、などがあり得る。
【0024】
開先センサ23は例えば金属製の略直方体形状の筐体31を備えている。筐体31の内部空間33には、センシングを行なうための電子部品が収納されている。この電子部品には、前述のレーザ光走査部41及び反射光撮像部43や、これらを駆動するための電子回路が形成された回路基板等が含まれる。
【0025】
冷却部30は、開先センサ23の筐体31の側面に接続された送気管27を備えている。また、送気管27の接続部分から遠い側の筐体31の端面には、内部空間33を外気に連通させる通気孔35が複数形成されている。更に冷却部30は、送気管27を通じて筐体31の内部空間33に空気を送り込む送気ポンプ29(送気装置)を備えている。送気ポンプ29は、キャリッジ17の取付座面17a上に設置されており、溶接ロボット13と一緒にレール11上を移動する。上記のように開先センサ23と送気ポンプ29とを繋ぐ送気管27は、溶接ロボット13のアーム13aの動作の障害にならないように、可撓性を有しアーム13aの動きに応じて自由に変形可能である。
【0026】
開先Wの溶接中においては、送気ポンプ29が駆動され送気管27を通じて筐体31の内部空間33に所定の圧力をもって空気が送り込まれる。送り込まれた空気は、内部空間33内で筐体31と電子部品(レーザ光走査部41、反射光撮像部43、及び回路基板等)との隙間や電子部品同士の隙間に導入され、更に送気ポンプ29の圧力により通気孔35を通じて大気中に漏出する。このようにして筐体31の内部空間33が換気されることで、レーザ光走査部41等で発生する熱が空気とともに内部空間33から大気中に排出され、開先センサ23が冷却される。なお、通気孔35が存在することは必須ではなく、内部空間33の空気は、例えば筐体31を構成するパネルの隙間等を通じて大気中に漏出してもよい。
【0027】
このような冷却部30を備える開先センシング装置25及び溶接装置1による作用効果について説明する。開先センサ23の内部空間33を換気する他の手段としては、例えば、筐体31に換気ファンを直接取付けることも考えられる。しかしながら、開先センサ23は溶接中において溶接ツール21の近傍で動作するものであるので、換気ファンが溶接ヒューム等を吸引してしまう虞がある。これに対し、溶接装置1の冷却部30は、送気ポンプ29の圧力によって内部空間33から空気を大気中に漏出させるものであるので、溶接ヒューム等が内部空間33に侵入する可能性は低い。また、送気ポンプ29は、キャリッジ17に取付けられ溶接中の溶接ツール21からはある程度離れているので、送気ポンプ29が溶接ヒューム等を吸い込む可能性も低い。
【0028】
また、仮に開先センサ23の筐体31に換気ファンを取付けるとすれば、換気ファンの重量増加分により溶接ロボット13の重量負担が増加することになる。これに対し、溶接装置1によれば、送気ポンプ29はキャリッジ17に取付けられ溶接ロボット13のアーム13aは送気ポンプ29の重量を負担しないので、溶接ロボット13の重量負担を抑えることができる。溶接ロボット13が負担する重量が軽減されることで、溶接ロボット13の動作の精度を向上することができ、開先スキャニング精度や溶接精度が向上する。
【0029】
また、開先センサ23の内部空間33を換気する他の手段としては、例えば、筐体31に放熱板を取付けることも考えられる。しかしながら、上記の換気ファンと同様に放熱板の重量増加分により溶接ロボット13の重量負担が増加することになる。また、熱源であるレーザ光走査部41に放熱板を直接取付けない限り十分な冷却効果が得られない可能性もある。これに対し、溶接装置1によれば、溶接ロボット13の重量負担が抑えられるとともに、十分な冷却効果を得やすい。
【0030】
また、開先センサ23の内部空間33を換気する他の手段としては、循環式ポンプから送気管を通じて筐体31の内部空間33に冷媒を送り込むとともに、排気管を通じて内部空間33の冷媒を循環式ポンプに戻す、といったように冷媒を循環させる手法も考えられる。しかしながら、このような循環式ポンプは、機構が複雑化し大型化する傾向がある。これに対し、冷却部30は、空気を冷媒とするので筐体31の内部空間33から冷媒を漏出させても問題は少なく、循環させる必要性がない。また、送気ポンプ29は内部空間33に空気を送り込む動作のみを行なう比較的シンプルなものであるので、比較的小型のもので済み、キャリッジ17に搭載した場合にもキャリッジ17の負担は小さい。
【0031】
仮に、送気ポンプ29がキャリッジ17に搭載されず例えば建物の床上に設置されるとすれば、溶接ロボット13がキャリッジ17により柱部品3,3の周囲を移動する際に、送気管27を柱部品3,3周りで取り回す必要がある。これに対し、溶接装置1では、前述の通り送気ポンプ29は比較的小型のもので済むので、キャリッジ17に搭載することができる。そして、送気ポンプ29をキャリッジ17に搭載することで、上記のような送気管27の取り回しの負担も軽減される。
【0032】
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して変形例を構成することも可能である。各実施形態等の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
【符号の説明】
【0033】
1…溶接装置、3…柱部品(溶接対象物)、11…レール、13…溶接ロボット、13a…アーム、15…制御部、17…キャリッジ、21…溶接ツール(エンドエフェクタ)、23…開先センサ、25…開先センシング装置、27…送気管、29…送気ポンプ(送気装置)、30…冷却部、33…内部空間、41…レーザ光走査部(電子部品)、43…反射光撮像部(電子部品)、W…開先。