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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054611
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】連結構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/58 20060101AFI20240410BHJP
   E04B 1/00 20060101ALI20240410BHJP
   E04B 1/24 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
E04B1/58 505H
E04B1/00 501K
E04B1/24 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160942
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 豊
(72)【発明者】
【氏名】黒木 哲也
(72)【発明者】
【氏名】上田 信
【テーマコード(参考)】
2E125
【Fターム(参考)】
2E125AA06
2E125AA16
2E125AB16
2E125AB17
2E125AC13
2E125BB05
2E125BE08
2E125CA03
2E125CA05
(57)【要約】
【課題】簡易な構造で2本の横材を柱に連結する。
【解決手段】第1取付孔10h、第1貫通孔31h、及び第1柱貫通孔41hと、第3柱貫通孔43hとを貫通するように配置された第1ボルトB1により、柱40と第1横材10とが連結されている。第2取付孔20h、第2貫通孔32h、及び第2柱貫通孔42hを貫通すると共に、柱40の内部で第1ボルトB1と干渉しないように、第2ボルトB2が配置されている。第2貫通孔32hには雌ねじ32sが形成され、第2取付孔20hを貫通した第2ボルトB2の雄ねじ部B2sが第2貫通孔32hに螺合されることにより、連結ブラケット30を介して柱40と第2横材20とが連結されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に沿って延在する四角筒状の柱と、水平方向に沿って延在する第1横材及び第2横材とを連結ブラケットを用いて連結する連結構造であって、
前記柱は、4つの側面のそれぞれを構成する板状部分である、第1面部、第2面部、第3面部、及び、第4面部を有し、
前記第1面部と前記第3面部とが、互いに対向する位置において平行状に配置され、
前記第2面部と前記第4面部とが、互いに対向する位置において平行状に配置され、
前記第1面部に、当該第1面部を貫通する第1柱貫通孔が形成され、
前記第3面部における前記第1柱貫通孔に対向する位置に、当該第3面部を貫通する第3柱貫通孔が形成され、
前記第2面部における前記第1柱貫通孔と同じ高さに、当該第2面部を貫通する第2柱貫通孔が形成され、
水平方向及び前記第1面部に沿う方向を第1方向とし、水平方向及び前記第2面部に沿う方向を第2方向として、
前記第1横材は、第1取付孔が形成された第1取付部を備えると共に、前記第1方向に沿って延在するように配置され、
前記第2横材は、第2取付孔が形成された第2取付部を備えると共に、前記第1横材と同じ高さにおいて前記第2方向に沿って延在するように配置され、
前記連結ブラケットは、前記第1面部の外側面に当接するように配置される第1板状部と、前記第1板状部と直交すると共に前記第1板状部と一体的に構成され、前記第2面部の外側面に当接するように配置される第2板状部と、を備え、
前記第1板状部に第1貫通孔が形成され、
前記第2板状部に第2貫通孔が形成され、
前記第1取付孔、前記第1貫通孔、及び前記第1柱貫通孔と、前記第3柱貫通孔とを貫通するように配置された第1ボルトにより、前記柱と前記第1横材とが連結され、
前記第2取付孔、前記第2貫通孔、及び前記第2柱貫通孔を貫通すると共に、前記柱の内部で前記第1ボルトと干渉しないように、第2ボルトが配置され、
前記第2貫通孔には雌ねじが形成され、前記第2取付孔を貫通した前記第2ボルトの雄ねじ部が前記第2貫通孔に螺合されることにより、前記連結ブラケットを介して前記柱と前記第2横材とが連結されている、連結構造。
【請求項2】
前記第1貫通孔、前記第1柱貫通孔、前記第2柱貫通孔、及び、前記第3柱貫通孔は、いずれも前記第1ボルトの雄ねじ部よりも大径であり、
前記第1ボルトにおける前記第1面部又は前記第3面部から前記柱の外部へ突出した部分に、雌ねじを有する固定部材が螺合され、
前記第1ボルトと前記固定部材とにより、前記柱と前記第1横材と前記連結ブラケットとが互いに固定されている、請求項1に記載の連結構造。
【請求項3】
前記連結ブラケットは、第3板状部を備え、
前記第3板状部は、前記第2板状部と直交すると共に前記第2板状部と一体的に構成され、前記第3面部の外側面に当接するように配置され、
前記固定部材は、前記第3板状部である、請求項2に記載の連結構造。
【請求項4】
前記第1取付部は、前記第1横材の延在方向の端部において板状に形成された部分であり、
板状の前記第1取付部が、前記第1板状部における前記柱の側とは反対側の面に当接するように配置され、
前記第2取付部は、前記第2横材の延在方向の端部において板状に形成された部分であり、
板状の前記第2取付部が、前記第2板状部における前記柱の側とは反対側の面に当接するように配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下方向に沿って延在する四角筒状の柱と、水平方向に沿って延在する第1横材及び第2横材とを連結ブラケットを用いて連結する連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特開2009-297147号公報(特許文献1)には、互いに異なる方向に延在するパイプを連結する構造が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示された符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1には、上下方向に沿って延在する支柱パイプ(1a)に対して、水平方向に沿って延在する2本の横行パイプ(1b)を連結する技術が開示されている。特許文献1に開示された技術では、一対のジョイント(2,3)を支柱パイプ(1a)に取り付けると共に、当該一対のジョイント(2,3)に対して2本の横行パイプ(1b)を連結することにより、1本の支柱パイプ(1a)と2本の横行パイプ(1b)とを連結している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-297147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された構成では、第1のジョイント(2)と第2のジョイント(3)との一対のジョイントが用いられている。そして、それら一対のジョイント(2,3)は、互いに結合されることにより、1本の支柱パイプ(1a)と2本の横行パイプ(1b)とのそれぞれが挿入される部分を形成する複雑な構造となっている。
【0006】
上記実状に鑑みて、簡易な構造で2本の横材を柱に連結することが可能な連結構造の実現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上下方向に沿って延在する四角筒状の柱と、水平方向に沿って延在する第1横材及び第2横材とを連結ブラケットを用いて連結する連結構造であって、
前記柱は、4つの側面のそれぞれを構成する板状部分である、第1面部、第2面部、第3面部、及び、第4面部を有し、
前記第1面部と前記第3面部とが、互いに対向する位置において平行状に配置され、
前記第2面部と前記第4面部とが、互いに対向する位置において平行状に配置され、
前記第1面部に、当該第1面部を貫通する第1柱貫通孔が形成され、
前記第3面部における前記第1柱貫通孔に対向する位置に、当該第3面部を貫通する第3柱貫通孔が形成され、
前記第2面部における前記第1柱貫通孔と同じ高さに、当該第2面部を貫通する第2柱貫通孔が形成され、
水平方向及び前記第1面部に沿う方向を第1方向とし、水平方向及び前記第2面部に沿う方向を第2方向として、
前記第1横材は、第1取付孔が形成された第1取付部を備えると共に、前記第1方向に沿って延在するように配置され、
前記第2横材は、第2取付孔が形成された第2取付部を備えると共に、前記第1横材と同じ高さにおいて前記第2方向に沿って延在するように配置され、
前記連結ブラケットは、前記第1面部の外側面に当接するように配置される第1板状部と、前記第1板状部と直交すると共に前記第1板状部と一体的に構成され、前記第2面部の外側面に当接するように配置される第2板状部と、を備え、
前記第1板状部に第1貫通孔が形成され、
前記第2板状部に第2貫通孔が形成され、
前記第1取付孔、前記第1貫通孔、及び前記第1柱貫通孔と、前記第3柱貫通孔とを貫通するように配置された第1ボルトにより、前記柱と前記第1横材とが連結され、
前記第2取付孔、前記第2貫通孔、及び前記第2柱貫通孔を貫通すると共に、前記柱の内部で前記第1ボルトと干渉しないように、第2ボルトが配置され、
前記第2貫通孔には雌ねじが形成され、前記第2取付孔を貫通した前記第2ボルトの雄ねじ部が前記第2貫通孔に螺合されることにより、前記連結ブラケットを介して前記柱と前記第2横材とが連結されている。
【0008】
本構成によれば、連結ブラケットは、第1板状部と第2板状部とが一体的に形成されて成る簡易な構造となっている。また、第1板状部と第2板状部との双方が柱の外側面に当接することにより、第1ボルトによる柱に対する1箇所(第1板状部)の固定だけで連結ブラケット全体を安定的に柱に取り付けることができる。そして、第1横材と柱との間に第1板状部を挟んだ状態で第1ボルトによって第1横材を柱に連結することができる。また、第2ボルトによって第2横材を第2板状部に対して連結することで、連結ブラケットを介して第2横材を柱に連結することができる。さらに、本構成によれば、第1ボルトと第2ボルトとは同じ高さに配置されつつも柱の内部で干渉しないようになっているため、第1ボルトと第2ボルトとを適切に柱に対して配置することが可能となっている。
【0009】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】物品搬送設備の1階走行フロア及び2階走行フロアを示す平面図
図2】手すりの連結構造を示す斜視図
図3】手すりの連結構造を示す断面図
図4】第2実施形態に係る手すりの連結構造を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示に係る連結構造は、上下方向に沿って延在する四角筒状の柱と、水平方向に沿って延在する第1横材及び第2横材とを連結ブラケットを用いて連結するものである。以下、当該連結構造が、物品搬送設備の手すりに用いられている場合を例示して、連結構造の実施形態について説明する。
【0012】
〔第1実施形態〕
本開示に係る連結構造の第1実施形態について説明する。
【0013】
〔物品搬送設備の概略〕
まず、図1を参照して、物品搬送設備の概略について説明する。図1に示すように、物品搬送設備100は、上下方向に並ぶ複数階層の走行フロアFと、複数の走行フロアFのそれぞれに形成された走行面Ffを走行する搬送車Vと、を備えている。各階層の走行フロアFにおいて、複数の搬送車Vが走行面Ffを走行している。
【0014】
図1に示す例では、物品搬送設備100は、2階層の走行フロアFを備えている。図1は、1階の走行フロアFと2階の走行フロアFを示している。但し、このような構成に限定されることなく、物品搬送設備100は、3階層以上の走行フロアFを備えていてもよい。
【0015】
搬送車Vは、物品Gを搬送するように構成されている。搬送車Vは、直進走行を行うと共に、その場で上下軸心まわりに旋回する旋回動作を実行して方向転換を行うように構成されている。搬送車Vは、直進走行と旋回動作とを行うことにより、1階の走行フロアF及び2階の走行フロアFのそれぞれにおいて、走行面Ff上を自在に走行することが可能となっている。
【0016】
物品搬送設備100は、複数階層(本例では2階層)の走行フロアFに亘って搬送車Vを昇降させる一対のリフタLと、物品Gが供給される物品供給部Pgと、物品供給部Pgから供給された物品Gを搬送車Vに引き渡す作業が行われる作業エリアWAと、物品Gの仕分け作業が行われる仕分けエリアSAと、仕分けエリアSAにおける仕分け作業によって発生した空の容器Cを回収する空容器回収装置Bと、を備えている。
【0017】
本実施形態では、作業エリアWA及び仕分けエリアSAの双方が、1階の走行フロアFと同じレベルに設けられている。そして、2階の走行フロアFには、作業エリアWA及び仕分けエリアSAの双方が設けられていない。
【0018】
作業エリアWAは、1階の走行フロアFにおける搬送車Vの走行経路と、物品供給部Pgと、の双方に隣接するように配置されている。本実施形態では、物品供給部Pgは、物品Gを、供給容器Cpに収容した状態で作業エリアWAに供給する。作業エリアWAでは、供給容器Cpに収容された物品Gを取り出して、走行経路で待機する搬送車Vに当該物品Gを引き渡す作業が行われる。搬送車Vへの物品Gの引き渡しは、供給容器Cpとは別の容器Cに物品Gを収容した状態で行われてもよいし、物品Gを容器Cに収容することなくそのまま引き渡す態様で行われてもよい。本実施形態では、作業エリアWAでの上記作業が、作業者Wによって行われる。但し、作業者Wではなく、ロボットによって上記作業が行われてもよいし、作業者W及びロボットの双方によって上記作業が行われてもよい。
【0019】
仕分けエリアSAは、作業エリアWAとは離れた場所において走行経路に隣接するように配置されている。搬送車Vは、作業エリアWAで受け取った物品Gを仕分けエリアSAに搬送する。仕分けエリアSAでは、搬送車Vによって搬送された物品Gの仕分け作業が行われる。本実施形態では、仕分けエリアSAは、複数の仕分けコンベヤScを備えている。搬送車Vは、複数の仕分けコンベヤScの何れかに物品Gを引き渡す。仕分けエリアSAでは、搬送車Vによって仕分けコンベヤScに引き渡された物品Gの仕分け作業が行われる。仕分け作業は、予め定められたオーダー情報に基づいて行われる。例えば、オーダー情報には、例えば、顧客情報、出荷先情報、物品種別情報などの各種情報が含まれる。
【0020】
搬送車Vは、容器Cに収容された物品Gを仕分けエリアSAに搬送する場合には、容器Cごと物品Gを仕分けコンベヤScに引き渡す。この場合、仕分けエリアSAでは、搬送車Vによって搬送された容器Cから物品Gを取り出す取出作業が行われる。この取出作業により発生した空の容器Cは、空容器回収装置Bによって回収される。空容器回収装置Bによって回収された空の容器Cは、回収経路Rbに沿って作業エリアWAまで搬送され、作業エリアWAでの作業に用いられる。本実施形態では、仕分けエリアSAでの仕分け作業(上記取出作業を含む)が、作業者Wによって行われる。但し、作業者Wではなく、ロボットによって仕分け作業が行われてもよいし、作業者W及びロボットの双方によって仕分け作業が行われてもよい。
【0021】
搬送車Vは、物品Gを仕分けエリアSAに引き渡した後は、リフタLに乗って、他階の走行フロアF(本例では2階の走行フロアF)へ向かう。そして、搬送車Vは、2階の走行フロアFを走行して他のリフタLに乗り、上述の作業エリアWA及び仕分けエリアSAが設けられた階の走行フロアF(本例では1階の走行フロアF)へ戻る。戻った搬送車Vは、上記同様に、作業エリアWAにおいて物品Gを受け取り、当該物品Gを仕分けエリアSAへ搬送する。
【0022】
1階の走行フロアFは、メンテナンス等のために作業者Wの立ち入りが許容されている。そのため、走行フロアFには、作業者Wのための手すりHが設けられている。手すりHによって、メンテナンス等の作業を行う作業者Wが走行フロアFから落下することを防止することができる。
【0023】
本実施形態に係る連結構造は、手すりHの各構成部材同士を連結するために用いられる。以下、当該連結構造について詳細に説明する。
【0024】
〔連結構造〕
図2に示すように、連結構造CSでは、上下方向に沿って延在する四角筒状の柱40と、水平方向に沿って延在する第1横材10及び第2横材20とが、連結ブラケット30を用いて連結されている。本明細書において、「ある方向に沿って延在する」とは、当該方向に平行に延在する場合に限らず、当該方向に対して傾斜した方向(例えば、20度以下の角度だけ傾斜した方向)に延在する場合を含む。本実施形態では、柱40、第1横材10、及び第2横材20は、手すりHの構成部材である。
【0025】
第1横材10と第2横材20とは、上下方向視で互いに直交する方向に沿って延在している。すなわち、連結構造CSは、上下方向視で互いに直交する方向に延在する第1横材10と第2横材20とを、柱40に対して連結するものである。このような構成により、連結構造CSは、手すりHの延在方向が直角に変わる部分における、当該手すりHの各構成部材同士の連結に用いられる。例えば、連結構造CSは、走行フロアFの角に配置された手すりHにおける、各構成部材同士の連結に用いられている。
【0026】
図3にも示すように、柱40は、4つの側面のそれぞれを構成する板状部分である、第1面部41、第2面部42、第3面部43、及び、第4面部44を有している。第1面部41、第2面部42、第3面部43、及び、第4面部44が、連続して形成されていることにより、四角筒状の柱40が構成されている。
【0027】
以下では、水平方向及び第1面部41に沿う方向を第1方向Xとし、水平方向及び第2面部42に沿う方向を第2方向Yとする。
【0028】
図3に示すように、第1面部41と第3面部43とが、互いに対向する位置において平行状に配置されている。第2面部42と第4面部44とが、互いに対向する位置において平行状に配置されている。
【0029】
第1面部41と第2面部42とは、上下方向視で互いに直交するように配置されている。第1面部41における第1方向Xの端部と、第2面部42における第2方向Yの端部とが、連結している。
【0030】
第2面部42と第3面部43とは、上下方向視で互いに直交するように配置されている。第2面部42における第2方向Yの端部(第1面部41との連結部分とは反対側の端部)と、第3面部43における第1方向Xの端部とが、連結している。
【0031】
第3面部43と第4面部44とは、上下方向視で互いに直交するように配置されている。第3面部43における第1方向Xの端部(第2面部42との連結部分とは反対側の端部)と、第4面部44における第2方向Yの端部とが、連結している。
【0032】
第4面部44と第1面部41とは、上下方向視で互いに直交するように配置されている。第4面部44における第2方向Yの端部(第3面部43との連結部分とは反対側の端部)と、第1面部41における第1方向Xの端部(第2面部42との連結部分とは反対側の端部)とが、連結している。
【0033】
第1面部41に、当該第1面部41を貫通する第1柱貫通孔41hが形成されている。第1柱貫通孔41hは、第1面部41を第2方向Yに貫通している。本実施形態では、第1柱貫通孔41hは、雌ねじが形成されていない通し孔である。柱40の肉厚が薄い場合には、孔に雌ねじを形成することが困難であり、仮に雌ねじを形成したとしてもねじ山の数を確保することが難しいという問題がある。しかし、本構成のように第1柱貫通孔41hは、雌ねじが形成されていない通し孔であるため、上記のような問題も生じない。
【0034】
第3面部43における第1柱貫通孔41hに対向する位置に、当該第3面部43を貫通する第3柱貫通孔43hが形成されている。第3柱貫通孔43hは、第3面部43を第2方向Yに貫通している。第3柱貫通孔43hは、第2方向Yに沿う第2方向Y視において、第1柱貫通孔41hと重複する位置に配置されている。これにより、後述する第1ボルトB1が、第1柱貫通孔41hと第3柱貫通孔43hとを一体的に貫通可能となっている。本実施形態では、第3柱貫通孔43hは、雌ねじが形成されていない通し孔である。
【0035】
第2面部42における第1柱貫通孔41hと同じ高さに、当該第2面部42を貫通する第2柱貫通孔42hが形成されている。第2柱貫通孔42hは、第2面部42を第1方向Xに貫通している。第1柱貫通孔41hが第1面部41を貫通する方向に沿って第1柱貫通孔41hから延びる仮想線と、第2柱貫通孔42hが第2面部42を貫通する方向に沿って第2柱貫通孔42hから延びる仮想線とが、交わるような位置関係で、第1柱貫通孔41hと第2柱貫通孔42hとが配置されている。本実施形態では、第2柱貫通孔42hは、雌ねじが形成されていない通し孔である。
【0036】
本実施形態では、第1柱貫通孔41h、第2柱貫通孔42h、及び第3柱貫通孔43hが配置された高さにおいて、第4面部44には柱貫通孔は形成されていない。
【0037】
第1横材10は、第1取付孔10hが形成された第1取付部10Aを備えると共に、第1方向Xに沿って延在するように配置されている。本実施形態では、第1取付部10Aは、第1横材10の延在方向(本例では第1方向X)の端部において板状に形成された部分である。第1横材10を構成する部分のうち、少なくとも第1取付部10Aが、柱40の第1面部41に沿って配置されている。第1取付部10Aは、第2方向Yにおける柱40側を向く平面状の第1当接面10fを備えている。後述するように、第1当接面10fは、第2方向Yにおいて、連結ブラケット30に当接するように構成されている。なお本例では、第1取付孔10hは、雌ねじが形成されていない通し孔である。
【0038】
第2横材20は、第2取付孔20hが形成された第2取付部20Aを備えると共に、第1横材10と同じ高さにおいて第2方向Yに沿って延在するように配置されている。本実施形態では、第2取付部20Aは、第2横材20の延在方向(本例では第2方向Y)の端部において板状に形成された部分である。第2横材20を構成する部分のうち、少なくとも第2取付部20Aが、柱40の第2面部42に沿って配置されている。第2取付部20Aは、第1方向Xにおける柱40側を向く平面状の第2当接面20fを備えている。後述するように、第2当接面20fは、第1方向Xにおいて、連結ブラケット30に当接するように構成されている。なお本例では、第2取付孔20hは、雌ねじが形成されていない通し孔である。
【0039】
連結ブラケット30は、第1面部41の外側面41fに当接するように配置される第1板状部31と、第1板状部31と直交すると共に第1板状部31と一体的に構成され、第2面部42の外側面42fに当接するように配置される第2板状部32と、を備えている。本明細書において、「一体的に構成」とは、複数の要素が同じ部材で構成されていること、及び、複数の要素が溶接等により分離不能に連結されていることを含む。本実施形態では、第1板状部31と第2板状部32とは1つの部材(ここでは、直角に屈曲した1つの板状部材)で構成されている。上下方向視において、第1板状部31が第1方向Xに沿って延在していると共に、第2板状部32が第2方向Yに沿って延在しており、両者は互いに直交している。本例では、連結ブラケット30は、第1板状部31と第2板状部32とによって、上下方向視においてL字状に形成されている。
【0040】
連結ブラケット30は、柱40と第1横材10との間、及び、柱40と第2横材20との間に配置されている。詳細には、連結ブラケット30における第1板状部31は、第2方向Yにおいて、柱40における第1面部41と第1横材10における第1取付部10Aとの間に配置されている。連結ブラケット30における第2板状部32は、第1方向Xにおいて、柱40における第2面部42と第2横材20における第2取付部20Aとの間に配置されている。
【0041】
第1板状部31は、第2方向Yにおける柱40側を向く面である第1内面31fiと、第2方向Yにおける第1内面31fiとは反対側を向く面である第1外面31fоと、を備えている。すなわち本例では、第1板状部31は、第1内面31fiと第1外面31fоとを有する板状に形成されている。
【0042】
第1板状部31に、第1貫通孔31hが形成されている。第1貫通孔31hは、第1板状部31を第2方向Yに貫通する孔である。第1貫通孔31hは、第1内面31fi及び第1外面31fоの双方に開口している。本実施形態では、第1貫通孔31hは、雌ねじが形成されていない通し孔である。
【0043】
第2板状部32は、第1方向Xにおける柱40側を向く面である第2内面32fiと、第1方向Xにおける第2内面32fiとは反対側を向く面である第2外面32fоと、を備えている。すなわち本例では、第2板状部32は、第2内面32fiと第2外面32fоとを有する板状に形成されている。
【0044】
第2板状部32に、第2貫通孔32hが形成されている。第2貫通孔32hは、第2板状部32を第1方向Xに貫通する孔である。第2貫通孔32hは、第2内面32fi及び第2外面32fоの双方に開口している。第2貫通孔32hには、雌ねじ32sが形成されている。
【0045】
本実施形態では、板状の第1取付部10Aが、第1板状部31における柱40の側とは反対側の面(第1外面31fо)に当接するように配置されている。上述のように、本実施形態では、第1取付部10Aの第1当接面10fが、第1板状部31における第1外面31fоに当接するように構成されている。そして、第1板状部31における柱40側の面である第1内面31fiが、柱40における第1面部41の外側面41fに当接している。
【0046】
本実施形態では、板状の第2取付部20Aが、第2板状部32における柱40の側とは反対側の面(第2外面32fо)に当接するように配置されている。上述のように、本実施形態では、第2取付部20Aの第2当接面20fが、第2板状部32における第2外面32fоに当接するように構成されている。そして、第2板状部32における柱40側の面である第2内面32fiが、柱40における第2面部42の外側面42fに当接している。
【0047】
以上のように構成及び配置された柱40、第1横材10、第2横材20、連結ブラケット30が、第1ボルトB1と第2ボルトB2とによって連結されている。以下、詳細に説明する。
【0048】
第1取付孔10h、第1貫通孔31h、及び第1柱貫通孔41hと、第3柱貫通孔43hとを貫通するように配置された第1ボルトB1により、柱40と第1横材10とが連結されている。すなわち、第1取付孔10h、第1貫通孔31h、第1柱貫通孔41h、及び第3柱貫通孔43hが、第2方向Yに沿う第2方向Y視で重複した状態で、各孔を一体的に貫通するように第1ボルトB1が配置されている。これにより、柱40と第1横材10とが連結されている。
【0049】
本実施形態では、第1貫通孔31h、第1柱貫通孔41h、第2柱貫通孔42h、及び、第3柱貫通孔43hは、いずれも第1ボルトB1の雄ねじ部B1sよりも大径である。そして、第1ボルトB1における第1面部41又は第3面部43から柱40の外部へ突出した部分B1e(以下、「突出部分B1e」と称する。)に、雌ねじ50sを有する固定部材50が螺合されている。
【0050】
図3に示すように、本実施形態では、第1ボルトB1の上記突出部分B1eは、第3面部43から柱40の外部へ突出している。一方、第1ボルトB1の頭部B1aは、第1取付部10Aと第1板状部31とを間に挟んで、第1面部41に対して柱40の外側(柱40から離れる側)に配置されている。そして、当該突出部分B1eに固定部材50が螺合されている。本例では、固定部材50は、ナットを用いて構成されている。
【0051】
第1ボルトB1と固定部材50とにより、柱40と第1横材10と連結ブラケット30とが互いに固定されている。詳細には、固定部材50の螺合部分(第1ボルトB1との螺合部分)と、第1ボルトB1の頭部B1aとによって、第1横材10と連結ブラケット30と柱40とが、第2方向Yに圧縮されて固定されている。
【0052】
第2取付孔20h、第2貫通孔32h、及び第2柱貫通孔42hを貫通すると共に、柱40の内部で第1ボルトB1と干渉しないように、第2ボルトB2が配置されている。上述のように、第2貫通孔32hには雌ねじ32sが形成されている。そして、第2取付孔20hを貫通した第2ボルトB2の雄ねじ部B2sが第2貫通孔32hに螺合されることにより、連結ブラケット30を介して柱40と第2横材20とが連結されている。なお、第2ボルトB2の頭部B2aは、第2取付部20Aと第2板状部32とを間に挟んで、第2面部42に対して柱40の外側に配置されている。
【0053】
これについて説明を加える。柱40の第2柱貫通孔42hは、雌ねじが形成されていない通し孔であるため、第2取付部20Aにおける第2取付孔20hと第2板状部32における第2貫通孔32hとを貫通する第2ボルトB2を、当該第2柱貫通孔42hを貫通するように配置したとしても、第2横材20及び連結ブラケット30と、柱40との連結は果たせない。あくまでも、第2ボルトB2の主な機能は、第2板状部32の雌ねじ32sとの螺合部分と、頭部B2aとによって、第2取付部20Aと第2板状部32とを固定することである。一方で、第2板状部32は第1板状部31と一体であり、第1板状部31は、第1ボルトB1によって柱40に固定されている。従って、第2取付孔20hを貫通した第2ボルトB2の雄ねじ部B2sが第2貫通孔32hに螺合されることで、柱40と第2横材20とが、連結ブラケット30(第1板状部31及び第2板状部32)を介して連結されることになる。
【0054】
第2ボルトB2における柱40の内部に配置された部分の第1方向Xに沿う寸法Lxb(以下、「内部寸法Lxb」と称する。)は、第1面部41における第1柱貫通孔41hの配置位置から第1面部41と第2面部42との連結部分までの第1方向Xに沿う寸法Lx40よりも短い。本例では、第1柱貫通孔41hは、第1面部41における第1方向Xの中心部に配置されている。そして、第2ボルトB2の内部寸法Lxbは、第1面部41の第1方向Xの寸法の半分よりも短い。上記のような構成により、同じ高さにおいて互いに直交する方向に延在するように配置される第1ボルトB1と第2ボルトB2とが、柱40の内部で干渉しないようになっている。
【0055】
以上説明した連結構造CSでは、連結ブラケット30は、第1板状部31と第2板状部32とが一体的に形成されて成る簡易な構造となっている。また、第1板状部31が柱40における第1面部41の外側面41fに当接すると共に、第2板状部32が柱40における第2面部42の外側面42fに当接することで、第1ボルトB1による柱40に対する1箇所(第1板状部31)の固定だけで連結ブラケット30全体を安定的に柱40に取り付けることができる。さらに、第1ボルトB1と第2ボルトB2とは同じ高さに配置されつつも柱40の内部で干渉しないようになっているため、第1ボルトB1と第2ボルトB2とを適切に柱40に対して配置することが可能となっている。
【0056】
〔第2実施形態〕
次に、連結構造CSの第2実施形態について説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態と比較して、連結ブラケット30の構成が主に異なる。以下では、第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。特に説明しない点については上記第1実施形態と同様である。
【0057】
図4に示すように、本実施形態では、連結ブラケット30は、第3板状部33を備えている。第3板状部33は、第2板状部32と直交すると共に第2板状部32と一体的に構成され、第3面部43の外側面43fに当接するように配置されている。上下方向視において、第3板状部33が第1方向Xに沿って延在していると共に、第2板状部32が第2方向Yに沿って延在しており、両者は互いに直交している。本例では、連結ブラケット30は、第1板状部31と第2板状部32と第3板状部33とを備えており、それらの各板状部によって、上下方向視において角ばったU字状に形成されている。
【0058】
第3板状部33は、第2方向Yにおける柱40側を向く面である第3内面33fiと、第2方向Yにおける第3内面33fiとは反対側を向く面である第3外面33fоと、を備えている。すなわち本例では、第3板状部33は、第3内面33fiと第3外面33fоとを有する板状に形成されている。
【0059】
第3板状部33に、固定孔33hが形成されている。固定孔33hは、第3板状部33を第2方向Yに貫通する孔である。固定孔33hは、第3内面33fi及び第3外面33fоの双方に開口している。固定孔33hには、雌ねじ33sが形成されている。
【0060】
本実施形態では、第1ボルトB1における第3面部43から柱40の外部へ突出した突出部分B1eが、固定孔33hに配置されると共に雌ねじ33sに螺合されている。換言すれば、第1ボルトB1の突出部分B1eに、雌ねじ33sを有する第3板状部33が螺合されている。すなわち本実施形態では、上述の固定部材50は、第3板状部33である。従って、上記第1実施形態のように、固定部材50としてナットを用いる必要がない。
【0061】
〔その他の実施形態〕
次に、連結構造のその他の実施形態について説明する。
【0062】
(1)上記の実施形態では、第1ボルトB1の突出部分B1eが、第3面部43から柱40の外部へ突出している例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1ボルトB1の突出部分B1eは、第3面部43ではなく、第1面部41から柱40の外部へ突出していてもよい。この場合、突出部分B1eは、柱40における第1面部41、連結ブラケット30における第1板状部31、及び第1横材10における第1取付部10Aよりも、第1方向Xの外側(柱40に対して離れる側)に突出した第1ボルトB1の部分とされる。また、この場合、第1ボルトB1の頭部B1aは、第3面部43に対して柱40の外側に配置される。そして、当該突出部分B1eに、固定部材50が螺合される。
【0063】
(2)上記の各実施形態では、第1貫通孔31hが、雌ねじが形成されていない通し孔である例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1貫通孔31hに雌ねじが形成されていてもよい。これにより、第1貫通孔31hに形成された雌ねじと、第1ボルトB1の頭部B1aとによって、第1板状部31と第1取付部10Aとを固定することができる。
【0064】
(3)上記の各実施形態では、連結構造CSが、手すりHの各構成部材を連結するために用いられている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、連結構造CSは、例えば柵などの、手すりH以外の構造物に用いられてもよい。
【0065】
(4)なお、上述した実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0066】
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した連結構造について説明する。
【0067】
上下方向に沿って延在する四角筒状の柱と、水平方向に沿って延在する第1横材及び第2横材とを連結ブラケットを用いて連結する連結構造であって、
前記柱は、4つの側面のそれぞれを構成する板状部分である、第1面部、第2面部、第3面部、及び、第4面部を有し、
前記第1面部と前記第3面部とが、互いに対向する位置において平行状に配置され、
前記第2面部と前記第4面部とが、互いに対向する位置において平行状に配置され、
前記第1面部に、当該第1面部を貫通する第1柱貫通孔が形成され、
前記第3面部における前記第1柱貫通孔に対向する位置に、当該第3面部を貫通する第3柱貫通孔が形成され、
前記第2面部における前記第1柱貫通孔と同じ高さに、当該第2面部を貫通する第2柱貫通孔が形成され、
水平方向及び前記第1面部に沿う方向を第1方向とし、水平方向及び前記第2面部に沿う方向を第2方向として、
前記第1横材は、第1取付孔が形成された第1取付部を備えると共に、前記第1方向に沿って延在するように配置され、
前記第2横材は、第2取付孔が形成された第2取付部を備えると共に、前記第1横材と同じ高さにおいて前記第2方向に沿って延在するように配置され、
前記連結ブラケットは、前記第1面部の外側面に当接するように配置される第1板状部と、前記第1板状部と直交すると共に前記第1板状部と一体的に構成され、前記第2面部の外側面に当接するように配置される第2板状部と、を備え、
前記第1板状部に第1貫通孔が形成され、
前記第2板状部に第2貫通孔が形成され、
前記第1取付孔、前記第1貫通孔、及び前記第1柱貫通孔と、前記第3柱貫通孔とを貫通するように配置された第1ボルトにより、前記柱と前記第1横材とが連結され、
前記第2取付孔、前記第2貫通孔、及び前記第2柱貫通孔を貫通すると共に、前記柱の内部で前記第1ボルトと干渉しないように、第2ボルトが配置され、
前記第2貫通孔には雌ねじが形成され、前記第2取付孔を貫通した前記第2ボルトの雄ねじ部が前記第2貫通孔に螺合されることにより、前記連結ブラケットを介して前記柱と前記第2横材とが連結されている。
【0068】
本構成によれば、連結ブラケットは、第1板状部と第2板状部とが一体的に形成されて成る簡易な構造となっている。また、第1板状部と第2板状部との双方が柱の外側面に当接することにより、第1ボルトによる柱に対する1箇所(第1板状部)の固定だけで連結ブラケット全体を安定的に柱に取り付けることができる。そして、第1横材と柱との間に第1板状部を挟んだ状態で第1ボルトによって第1横材を柱に連結することができる。また、第2ボルトによって第2横材を第2板状部に対して連結することで、連結ブラケットを介して第2横材を柱に連結することができる。さらに、本構成によれば、第1ボルトと第2ボルトとは同じ高さに配置されつつも柱の内部で干渉しないようになっているため、第1ボルトと第2ボルトとを適切に柱に対して配置することが可能となっている。
【0069】
前記第1貫通孔、前記第1柱貫通孔、前記第2柱貫通孔、及び、前記第3柱貫通孔は、いずれも前記第1ボルトの雄ねじ部よりも大径であり、
前記第1ボルトにおける前記第1面部又は前記第3面部から前記柱の外部へ突出した部分に、雌ねじを有する固定部材が螺合され、
前記第1ボルトと前記固定部材とにより、前記柱と前記第1横材と前記連結ブラケットとが互いに固定されている、と好適である。
【0070】
柱の肉厚が薄い場合には、柱貫通孔に雌ねじを形成してもねじ山の数を十分に確保することが難しい。本構成によれば、第1ボルトが、柱における第1面部及び第3面部を貫通しており、第1ボルトにおける第1面部又は第3面部から柱の外部へ突出した部分に、雌ねじを有する固定部材が螺合されている。このような構成により、柱貫通孔に雌ねじを形成しなくても、第1ボルトにより柱と第1横材と連結ブラケットとの固定を適切に行うことができる。
【0071】
前記連結ブラケットは、第3板状部を備え、
前記第3板状部は、前記第2板状部と直交すると共に前記第2板状部と一体的に構成され、前記第3面部の外側面に当接するように配置され、
前記固定部材は、前記第3板状部である、と好適である。
【0072】
本構成によれば、連結ブラケットにおける第3板状部が固定部材として機能するため、連結ブラケットとは別の部材を固定部材として用いる必要がない。従って、部品点数を削減することができると共に、組付け作業の工数も削減することができる。
【0073】
前記第1取付部は、前記第1横材の延在方向の端部において板状に形成された部分であり、
板状の前記第1取付部が、前記第1板状部における前記柱の側とは反対側の面に当接するように配置され、
前記第2取付部は、前記第2横材の延在方向の端部において板状に形成された部分であり、
板状の前記第2取付部が、前記第2板状部における前記柱の側とは反対側の面に当接するように配置されている、と好適である。
【0074】
本構成によれば、各部材における板状部分を相互に面接触させることができるため、各部材を安定的に連結し易い。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本開示に係る技術は、上下方向に沿って延在する四角筒状の柱と、水平方向に沿って延在する第1横材及び第2横材とを連結ブラケットを用いて連結する連結構造に利用することができる。
【符号の説明】
【0076】
CS :連結構造
10 :第1横材
10A :第1取付部
10h :第1取付孔
20 :第2横材
20A :第2取付部
20h :第2取付孔
30 :連結ブラケット
31 :第1板状部
31fо :第1外面
31h :第1貫通孔
32 :第2板状部
32fо :第2外面
32h :第2貫通孔
32s :雌ねじ
33 :第3板状部
33s :雌ねじ
40 :柱
41 :第1面部
41f :外側面
41h :第1柱貫通孔
42 :第2面部
42f :外側面
42h :第2柱貫通孔
43 :第3面部
43f :外側面
43h :第3柱貫通孔
44 :第4面部
50 :固定部材
50s :雌ねじ
B1 :第1ボルト
B1e :突出部分
B1s :雄ねじ部
B2 :第2ボルト
B2s :雄ねじ部
X :第1方向
Y :第2方向
図1
図2
図3
図4