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特開2024-54694掃除機、プログラムおよび掃除機管理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054694
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】掃除機、プログラムおよび掃除機管理システム
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20240410BHJP
【FI】
A47L9/28 M
A47L9/28 U
A47L9/28 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161101
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高木 一輝
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 則和
(72)【発明者】
【氏名】加藤 尚樹
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】掃除機における掃除実績の把握を容易に可能とすること。
【解決手段】利用者の操作により稼働するスティック型掃除機31において、掃除対象である掃除面の塵埃を集積する集塵室317を有する掃除機本体310と、前記掃除面に対向し、前記塵埃を吸引する掃除機ヘッド312と、掃除機本体310と掃除機ヘッド312を接続する延長管311と、掃除機本体310に設けられ、前記利用者の操作に応じて、スティック型掃除機31の吸引を制御する制御基板316と、掃除機ヘッド312に設けられ、制御基板316と接続された当該スティック型掃除機31の移動状況を検知するトラッキングセンサ313を有するスティック型掃除機31である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の操作により稼働する掃除機において、
掃除対象である掃除面の塵埃を集積する集塵室を有する掃除機本体と、
前記掃除面に対向し、前記塵埃を吸引する掃除機ヘッドと、
前記掃除機本体と前記掃除機ヘッドを接続する延長管と、
前記掃除機本体に設けられ、前記利用者の操作に応じて、当該掃除機の吸引を制御する制御部と、
前記掃除機ヘッドに設けられ、前記制御部と接続された当該掃除機の移動状況を検知する移動検知部を有する掃除機。
【請求項2】
請求項1に記載の掃除機において、
当該掃除機は、充電台と接続して充電され、
前記移動検知部で検知された移動状況を用いて、前記充電台からの相対位置を特定可能である掃除機。
【請求項3】
請求項2に記載の掃除機において、
さらに、前記掃除機本体に設けられ、前記利用者が利用する端末装置と通信する掃除機通信部を有し、
前記移動検知部が前記移動状況を検知できない場合、前記制御部が前記掃除機通信部を介して前記端末装置に、前記掃除機ヘッドが前記掃除面から離れたことを示すエラー通知を送信し、
前記端末装置において、前記エラー通知に応じて、前記移動状況を補完する掃除機。
【請求項4】
請求項3に記載の掃除機において、
前記端末装置において、前記充電台からのビーコン信号に基づいて、前記移動状況を補完する掃除機。
【請求項5】
請求項3に記載の掃除機において、
前記端末装置において、当該端末装置の運動の状況を検知する運動センサを有し、前記運動の状況を用いて前記移動状況を補完する掃除機。
【請求項6】
利用者の操作により掃除面を掃除する掃除機であって、掃除機ヘッドに当該掃除機の移動状況を検知する移動検知部を備えた掃除機と接続するコンピュータである端末装置を、
前記掃除機から前記移動状況を受け付ける端末通信部と、
前記移動状況に基づいて、前記掃除機の移動履歴を示す稼働履歴管理部と、
前記移動履歴を表示する出力部として機能させるプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムにおいて、
当該掃除機は、充電台と接続して充電され、
前記移動検知部で検知された移動状況を用いて、前記充電台からの相対位置を特定可能であるプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムにおいて、
前記端末通信部は、前記移動検知部が前記移動状況を検知できない場合、前記掃除機ヘッドが前記掃除面から離れたことを示すエラー通知を受け付け、
前記稼働履歴管理部は、前記エラー通知に応じて、前記移動状況を補完するプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記稼働履歴管理部は、前記充電台からのビーコン信号に基づいて、前記移動状況を補完するプログラム。
【請求項10】
請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記稼働履歴管理部は、運動センサが検知した当該端末装置の運動の状況を用いて前記移動状況を補完する掃除機。
【請求項11】
利用者の操作により稼働する掃除機を管理する掃除機管理システムにおいて、
掃除対象である掃除面の塵埃を集積する集塵室を有する掃除機本体と、前記掃除面に対向し、前記塵埃を吸引する掃除機ヘッドと、前記掃除機本体と前記掃除機ヘッドを接続する延長管と、前記掃除機本体に設けられ、前記利用者の操作に応じて、当該掃除機の吸引を制御する制御部と、前記掃除機ヘッドに設けられ、前記制御部と接続された当該掃除機の移動状況を検知する移動検知部と、前記移動状況を通知する掃除機通信部を有する掃除機と、
前記移動状況を受け付ける端末通信部と、前記移動状況に基づいて、前記掃除機の移動履歴を示す稼働履歴管理部と、前記移動履歴を表示する出力部を有する端末装置を有する掃除機管理システム。
【請求項12】
請求項11に記載の掃除機管理システムにおいて、
当該掃除機は、充電台と接続して充電され、
前記移動検知部で検知された移動状況を用いて、前記充電台からの相対位置を特定可能である掃除機管理システム。
【請求項13】
請求項12に記載の掃除機管理システムにおいて、
前記掃除機通信部は、前記掃除機ヘッドが前記掃除面から離れたことを示すエラー通知を送信し、
前記稼働履歴管理部は、前記エラー通知に応じて、前記移動状況を補完する掃除機管理システム。
【請求項14】
請求項13に記載の掃除機管理システムにおいて、
前記稼働履歴管理部は、前記充電台からのビーコン信号に基づいて、前記移動状況を補完する掃除機管理システム。
【請求項15】
請求項13に記載の掃除機管理システムにおいて、
前記端末装置は、さらに、当該端末装置の運動の状況を検知する運動センサを有し、
前記稼働履歴管理部は、前記運動の状況を用いて前記移動状況を補完する掃除機管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家電機器、特に、掃除機およびこれを管理するための情報処理技術に関する
【背景技術】
【0002】
現在、家事において、掃除機を始めとする家電機器が利用されている。特に、掃除においては、手動で操作する手動式掃除機やロボット掃除機と称される自走式掃除機が利用されている。ここで、自走式掃除機においては、掃除のために、自身の移動状況を把握する必要がある。このため、特許文献1には、カメラを用いた光学式センサを用いて、自走式掃除機の移動距離を把握する技術が開示されている。
【0003】
具体的には、特許文献1では、「移動距離と旋回角度を高精度で検出して正確に走行制御を行う」ことを課題としている。そして、この課題を解決するために、特許文献1では、「床面8の光像の変化から2次元の移動距離を検出する複数の光学式移動距離センサ57,58と、それにより検出された2次元の移動距離に基づいて掃除機本体2の2次元の移動距離および旋回角度を検出する移動量検出部70と、検出された2次元の移動距離および旋回角度に基づいて掃除機本体2の移動を制御する移動制御部75を設けた」自走式掃除機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-180586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、掃除においては、どこまで掃除をしたかなど掃除の状況を把握することが難しい。特に、手動式掃除機では、掃除の状況は、その利用者の感覚、記憶にのみ頼っており、正確性に欠ける。しかしながら、特許文献1では、自走式掃除機の走行制御についてのみ考慮されていた。このため、掃除機、特に、手動式掃除機での掃除状況の把握については考慮されていなかった。
【0006】
そこで、本発明では、掃除機、特に、手動式掃除機における掃除実績の把握を可能にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明では、掃除機、特に、手動式掃除機において、その掃除機ヘッドに、移動状況を検知するトラッキングセンサを設けた。
【0008】
より具体的な、本発明の構成は、利用者の操作により稼働する掃除機において、掃除対象である掃除面の塵埃を集積する集塵室を有する掃除機本体と、前記掃除面に対向し、前記塵埃を吸引する掃除機ヘッドと、前記掃除機本体と前記掃除機ヘッドを接続する延長管と、前記掃除機本体に設けられ、前記利用者の操作に応じて、当該掃除機の吸引を制御する制御部と、前記掃除機ヘッドに設けられ、前記制御部と接続された当該掃除機の移動状況を検知する移動検知部を有する掃除機である。
【0009】
また、本発明の別の態様は、利用者の操作により掃除面を掃除する掃除機であって、掃除機ヘッドに当該掃除機の移動状況を検知する移動検知部を備えた掃除機と接続するコンピュータである端末装置を、前記掃除機から前記移動状況を受け付ける端末通信部と、前記移動状況に基づいて、前記掃除機の移動履歴を示す稼働履歴管理部と、前記移動履歴を表示する出力部として機能させるプログラムである。さらに、本発明には、このプログラムを格納する記憶媒体も含まれる。またさらに、当該プログラムは、掃除機管理装置を機能させるものであってもよい。
【0010】
また、本発明のさらなる別の態様は、利用者の操作により稼働する掃除機を管理する掃除機管理システムにおいて、掃除対象である掃除面の塵埃を集積する集塵室を有する掃除機本体と、前記掃除面に対向し、前記塵埃を吸引する掃除機ヘッドと、前記掃除機本体と前記掃除機ヘッドを接続する延長管と、前記掃除機本体に設けられ、前記利用者の操作に応じて、当該掃除機の吸引を制御する制御部と、前記掃除機ヘッドに設けられ、前記制御部と接続された当該掃除機の移動状況を検知する移動検知部と、前記移動状況を通知する掃除機通信部を有する掃除機と、前記移動状況を受け付ける端末通信部と、前記移動状況に基づいて、前記掃除機の移動履歴を示す稼働履歴管理部と、前記移動履歴を表示する出力部を有する端末装置を有する掃除機管理システムである。さらに、当該掃除機管理システムにおける端末装置の少なくとも一部の処理を掃除機管理装置が実行してもよい。
【0011】
さらに、上述の各装置や掃除機管理システムのサブシステムも本発明に含まれる。またさらに、各装置、掃除機管理システムや掃除機管理システムのサブシステムで実行される方法も本発明に含まれる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、掃除機、特に、手動式掃除機の掃除実績の把握を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態におけるスティック型掃除機をスティック状態で充電台に収納した状態を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態におけるスティック型掃除機の内部構造を示す図である。
図3】実施例1における掃除機管理システムのシステム構成図である。
図4】実施例1で用いられる利用者管理情報を示す図である。
図5】実施例1で用いられる掃除機管理情報を示す図である。
図6】実施例1で用いられるレイアウト情報を示す図である
図7】実施例1で用いられるトラッキング情報を示す図である。
図8】実施例1におけるスティック型掃除機の機能ブロック図である。
図9】実施例1における充電台の機能ブロック図である。
図10】実施例1における端末装置の機能ブロック図である。
図11】実施例1における端末装置のハードウエア構成図である。
図12】実施例1における掃除機管理装置のハードウエア構成図である。
図13】実施例1における処理フローを示すフローチャートである。
図14A】実施例1におけるビーコン信号を利用した補完機能の第1の方法を示すフローチャートである。
図14B】実施例1におけるビーコン信号を利用した補完機能の第2の方法を示すフローチャートである。
図15A】実施例1における掃除実績を示す掃除済マップの表示内容を示す一例である。
図15B】実施例1における掃除実績を示す掃除済マップの表示内容を示す他の例である。
図16】実施例2~5の処理を示すフローチャートである。
図17】実施例2における処理フローを示すフローチャートである。
図18】実施例2で用いられる重畳掃除済マップ情報を示す図である。
図19】実施例3における処理フローを示すフローチャートである。
図20】実施例3で用いられる消費カロリー情報を示す図である。
図21】実施例4における処理フローを示すフローチャートである。
図22】実施例4で用いられる故障予知情報を示す図である。
図23】実施例5における処理フローを示すフローチャートである。
図24】実施例5で用いられる見守りサービス情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、利用者が操作する手動式掃除機として、スティック型掃除機を例に説明する。本実施形態では、スティック型掃除機31に、設けたトラッキングセンサ313を用いて、その移動状況を取得する。なお、移動状況とは、スティック型掃除機31の掃除の際における移動の状況を示す。以下、この構成を、図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、本実施形態におけるスティック型掃除機31をスティック状態で、充電台32に収納した状態を示す斜視図である。ここで、スティック型掃除機31は、掃除機本体310、延長管311および掃除機ヘッド312を備えて構成されている。そして、掃除機本体310と掃除機ヘッド312は、延長管311を介して接続される。
また、スティック型掃除機31は、ハンディ状態、スティック状態など各種の使用状態に変更して掃除を行うことができるものである。スティック型掃除機31が収納される充電台32は、スティック型掃除機31をスティック状態で収納するものであり、ベース部材321、3つのスタンド部材322およびホルダ部材323を備えて構成されている。この充電台32は、スティック型掃除機31に対して充電を行うことができる。
【0016】
そして、床面といった掃除面に対向する掃除機ヘッド312に、トラッキングセンサ313が設けられている。また、トラッキングセンサ313は、床面に対し発光する発光部および掃除面の映像を撮影する撮影部で構成される。この結果、トラッキングセンサ313での検知により、掃除面における移動状況を取得することができる。次に、トラッキングセンサ313を含む、スティック型掃除機31の内部構造について説明する。
【0017】
図2は、本実施形態におけるスティック型掃除機31の内部構造を示す図である。図2において、スティック型掃除機31の掃除機本体310には、電動送風機315、制御基板316および集塵室317が設けられている。また、掃除機ヘッド312には、移動状況を検知するトラッキングセンサ313が設けられている。そして、トラッキングセンサ313は、通信路314を介して、制御基板316と接続されている。この結果、トラッキングセンサ313の検知結果が、制御基板316に通知されることになる。
【0018】
また、図2では、スティック型掃除機31が、充電台32から離され、床面を掃除している状態を示す。このため、スティック型掃除機31の掃除機ヘッド312が、床面に対向して近接されている。そして、制御基板316の制御に応じた吸引がされるように、電動送風機315が稼働する。この結果、床面の塵埃が、掃除機ヘッド312から延長管311を介して、集塵室317に集積される。また、トラッキングセンサ313も、床面に対向するため、発光部の発光によって床面の模様を撮影部で取得する。この結果、トラッキングセンサ313(撮影部)でスティック型掃除機31の移動状況が検知されることになる。本実施形態では、移動状況として、移動量と方向が特定され、充電台32に対するスティック型掃除機31の相対位置(距離)が検知されることになる。なお、トラッキングセンサ313については、光学式、赤外線LED、青色LED、レーザ式等その方式は問わない。
【0019】
さらに、トラッキングセンサ313は、掃除機ヘッド312の略中央に配置することが望ましい。これは、移動状況をより正確に取得するためである。但し、掃除機ヘッド312に電動ブラシやこれを駆動するモータが設けられることがある。このため、トラッキングセンサ313は、このモータ等を避けて、中央付近から外して配置してもよい。
【0020】
このように、移動状況が検知されると、スティック型掃除機31と充電台32の距離、つまり、相対位置を取得できる。この相対位置の履歴、つまり、移動履歴を示すトラッキング情報254を用いることで、スティック型掃除機31を用いた掃除の掃除実績を特定することができる。なお、トラッキングセンサ313を用いた場合、床面から掃除機ヘッド312が離れると、移動状況を検知できない場合がある。そこで、トラッキング情報254を補完する構成を設けることが望ましい。この構成の一例として、充電台に設けたビーコン発信器324を用いることができる。この補完するための構成は省略してもよいし、ビーコン発信器324以外の構成を用いることができる。また、本実施形態によれば、移動履歴や掃除実績を用いた各種サービスを実現することもできる。そこで、これらの詳細については、以下の各実施例で説明する。
【実施例0021】
実施例1では、トラッキング情報254の補完を含む掃除実績の特定するための処理を行う。図3は、実施例1における掃除機管理システムのシステム構成図である。なお、以下、実施例1で説明する構成や情報は、実施例2以降でも共通である。図3において、家屋1で、スティック型掃除機31や充電台32が用いられる。また、当該家屋1では、自走式掃除機の一例であるロボット掃除機33も利用できる。また、家屋1においては、スティック型掃除機31の利用者が端末装置10を利用される。端末装置10は、補完機能やその他、スティック型掃除機31の管理などに用いられる。さらに、スティック型掃除機31、充電台32、ロボット掃除機33や端末装置10は、ルータ40を介して、もしくは直接互いに接続可能である。またさらに、ルータ40は、ネットワーク70を介して、後述の外部の各種装置と接続される。なお、端末装置10は、ルータ40を介さず、ネットワーク70と接続できる。
【0022】
次に、外部の各種装置について説明する。まず、掃除機管理装置20は、上述の補完や稼働履歴ないし掃除実績を用いた各種サービスを実現するための装置である。このために、掃除機管理装置20は、装置通信部21、稼働履歴管理部22、マップ作成部23a、健康管理部23b、保守支援部23c、見守りサービス部23d、ロボット掃除機管理部24および記憶部25を有する。
【0023】
ここで、装置通信部21は、ネットワーク70を介して、端末装置10やスティック型掃除機31等と接続する。また、稼働履歴管理部22は、スティック型掃除機31もしくは端末装置10からのデータ、例えば、移動状況に基づいて、スティック型掃除機31の移動履歴を示すトラッキング情報254を作成する。また、稼働履歴管理部22は、移動履歴を示す表示データを作成し、これを表示させる。
【0024】
また、マップ作成部23a、健康管理部23b、保守支援部23cおよび見守りサービス部23dは、サービス実行部の例示である。サービス実行部では、トラッキング情報254に対する加工、分析を行い、この結果を用いて各種サービス処理を実行する。以下、これらサービス実行部のそれぞれについて説明する。まず、マップ作成部23aは、トラッキング情報254に基づき、スティック型掃除機31の稼働履歴や掃除実績を可視化した重畳掃除済マップ情報255aを作成し、これを表示させる。
【0025】
また、健康管理部23bは、トラッキング情報254に基づき、スティック型掃除機31の利用者の移動距離や消費カロリーを示す消費カロリー情報255bを算出する。より望ましくは、健康管理部23bは、移動距離や消費カロリーに基づき、提案すべき掃除エリアを作成する。この提案エリアは、消費カロリー情報255bに含めてもよい。また、保守支援部23cは、トラッキング情報254に基づき、スティック型掃除機31の保守を支援する。例えば、スティック型掃除機31の故障についての予兆診断を実現する。このために、保守支援部23cは、トラッキング情報254に基づき、予兆診断のための故障予知情報255cを作成する。さらに、保守支援部23cは、保守サービスや消耗品や部品の発注依頼を実現することが望ましい。
【0026】
また、見守りサービス部23dは、スティック型掃除機31の利用者の安否確認を実現する。このために、見守りサービス部23dは、トラッキング情報254に基づき、安否確認のための見守りサービス情報255dを作成する。また、ロボット掃除機管理部24は、ロボット掃除機33を制御したり、その移動履歴ないし掃除実績を取得したりする。
【0027】
また、記憶部25は、サービス実行部で扱う各種情報を記憶する。具体的には、記憶部25は、利用者管理情報251、掃除機管理情報252、レイアウト情報253、トラッキング情報254およびサービス情報255を記憶する。これら各情報は、家屋1(スティック型掃除機31やその利用者)についての情報に限らず、複数の掃除機やその利用者の情報が含まれる。以下、これら各情報について、説明する。
【0028】
図4は、実施例1で用いられる利用者管理情報251を示す図である。利用者管理情報251は、スティック型掃除機31の利用者に関する情報である。このため、図4に示すように、利用者管理情報251は、利用者ごとに、住所、連絡先、保有掃除機、決済情報および見守りサービスの各項目を有する。ここで、住所や連絡先は、該当の利用者の住所や連絡先を示す。また、保有掃除機は、該当の利用者が保有、利用する掃除機を示す。
【0029】
また、決済情報は、該当の利用者の決済手段を示す情報である。この項目は、保守サービスや消耗品、部品の発注の際に用いられるものである。また、見守りサービスは、該当の利用者が見守りサービスの利用の有無とその通知先を示す。なお、以上の各項目は、例示であり、これらに限定されず、その一部を省略できる。特に、決済情報や見守りサービスは、該当のサービスを実施しない場合、省略される。
【0030】
また、図5は、実施例1で用いられる掃除機管理情報252を示す図である。掃除機管理情報252は、スティック型掃除機31を始めとする各家屋で利用される掃除機に関する情報である。このため、図5に示すように、掃除機管理情報252は、掃除機ごとに、利用者、連携ロボット掃除機および見守りサービスの各項目を有する。利用者は、該当の掃除機の利用者を示す。連携ロボット掃除機は、該当の掃除機との連携サービスを行うロボット掃除機を示す。なお、連携サービスについては、追って説明する。図5に示す掃除機管理情報252では、スティック型掃除機31がロボット掃除機33と連携することを示している。また、スティック型掃除機3000は、連携するロボット掃除機がないことを示している。さらに、見守りサービスは、利用者管理情報251のそれと同様である。以上の各項目は、例示であり、これらに限定されず、その一部を省略できる。
【0031】
また、図6は、実施例1で用いられるレイアウト情報253を示す図である。レイアウト情報253は、家屋1を含む各掃除機が利用される利用場所のレイアウトを示す情報である。このため、図6に示すように、レイアウト情報253は、利用場所ごとに、利用者およびレイアウトの各項目を有する。利用者は、利用場所における掃除機の利用者を示し、例えば、その住人である。なお、利用者の項目は、掃除機を示す項目であってもよい。また、レイアウトは、該当の利用場所の間取り等区画の配置を示す。図6の例では、各区画(部屋)の座標(充電台32からの相対位置)を示しているが、その形式は限定されない。なお、以上の各項目は、例示であり、これらに限定されず、その一部を省略できる。
【0032】
また、図7は、実施例1で用いられるトラッキング情報254を示す図である。トラッキング情報254は、掃除機の移動履歴を示す情報である。このため、図7に示すように、トラッキング情報254は、掃除機ごとに、周期、日時および移動履歴の各項目を有する。周期は、移動履歴における取得周期を示す。また、日時は、該当の移動履歴が示す移動の日時を示す。また、移動履歴は、該当の掃除機の稼働(掃除)の際における移動の履歴を示す。なお、図7の移動履歴中の「補」については、上述の補完機能で補完された履歴であることを示す。この補完機能の詳細は、後述の実施例1で説明する。また、以上の各項目は、例示であり、これらに限定されず、その一部を省略できる。
【0033】
また、サービス情報255は、サービス実行部での処理で扱われる情報であり、重畳掃除済マップ情報255a、消費カロリー情報255b、故障予知情報255cおよび見守りサービス情報255dの少なくとも1つを用いることができる。これらの具体的な内容は後述する。なお、掃除機管理装置20の少なくとも一部の機能や情報は、端末装置10でも実現できる。このため、これらのうち、少なくとも一部を省略できる。以上で、掃除機管理装置20や各情報の説明を終わり、図3の説明を続ける。
【0034】
図3において、見守りサービス提供システム51は、上述の見守りサービスを提供するためのシステムである。このため、見守りサービス提供システム51は、安否確認に応じて、所定の関係者の関係者端末装置60にアラートを通知する。また、見守りサービス提供システム51は、サーバといったコンピュータシステムで実現できる。
【0035】
また、保守支援システム52は、保守サービスを提供するためのシステムであり、サービスセンタで運用される。そして、保守支援システム52は、保守サービスの発注に対する保守員を割当て、当該保守員に対する指示を出力する。このために、保守支援システム52は、保守員が利用する保守員端末装置520に対し、割当結果や指示を通知する。また、保守支援システム52は、サーバといったコンピュータシステムで実現できる。さらに、保守員端末装置520は、PC、タブレット、スマートフォンといった各種コンピュータで実現できる。
【0036】
また、ECシステム53は、部品や消耗品を販売するためのシステムである。このため、ECシステム53は、消耗品や部品に対する発注を受付け、これらの販売を実現する。なお、ECシステム53は、サーバといったコンピュータシステムで実現できる。
【0037】
さらに、関係者端末装置60は、家屋1の利用者の関係者が利用する端末装置である。関係者としては、例えば、遠隔地に居住する家屋1の利用者の家族、親族が挙げられる。また、実施例1においては、関係者端末装置60は、見守りサービスのアラート通知を受信することになる。この結果、関係者は、利用者に安否上の問題が発生していることを把握できる。なお、関係者端末装置60は、端末装置10と同様の構成を有し、PC、タブレット、スマートフォンといった各種コンピュータで実現できる。
【0038】
以上で、図3の説明を終わる。次に、掃除機管理システムの主要装置の詳細について、説明する。以下では、スティック型掃除機31、充電台32、端末装置10および掃除機管理装置20の情報処理上の構成について説明する。まず、図8は、実施例1におけるスティック型掃除機31の機能ブロック図である。スティック型掃除機31は、情報処理に関する構成として、制御部301、掃除機通信部304、表示操作部305、稼働部306および移動検知部307を有する。そして、これらは通信路を介して互いに接続されている。以下、各構成について説明する。
【0039】
まず、制御部301は、制御信号作成部302および移動状況取得部303を有する。制御部301は、制御信号作成部302により、掃除とのスティック型掃除機31の機能を実現するための制御信号を作成、出力し、スティック型掃除機31の稼働を制御する。また、制御部301は、移動検知部307で検知された移動状況を取得する。
【0040】
なお、制御部301は、MPU(Micro-Processing Unit)で実現可能であり、制御信号作成部302や移動状況取得部303は、専用ハードウエアやプログラムといったソフトウエアで実現できる。なお、移動状況取得部303は、取得した移動状況に基づき、トラッキング情報を作成してもよい。さらに、移動状況取得部303は、トラッキング情報に基づく移動履歴を、表示操作部305に表示させてもよい。なお、制御部301は、図2の制御基板316に相当する。
【0041】
また、掃除機通信部304は、ルータ40やネットワーク70を介した通信や近距離無線通信機能を有する。そして、掃除機通信部304は、移動状況やトラッキング情報、移動履歴などを出力したり、端末装置10や掃除機管理装置20などから制御指示を受け付けたりする。また、表示操作部305は、利用者からスティック型掃除機31に対する操作を受け付けたり、スティック型掃除機31の稼働状況を出力したりする。なお、表示操作部305は、操作を受け付ける操作部(例えばボタン)と、表示を行う表示部に分けて構成してもよい。
【0042】
また、稼働部306は、制御部301からの制御に従って、掃除機能を実行する。このために、例えば、制御信号作成部302で作成された制御信号が用いられる。なお、稼働部306は、図2の電動送風機の動力源となるモータが相当する。
【0043】
また、移動検知部307は、図2のトラッキングセンサ313に相当し、スティック型掃除機31の移動状況を検知する。そして、検知された移動状況は、移動状況取得部303が取得する。なお、掃除機通信部304や表示操作部305は、図2にこれらに相当する構成を図示していないが、これらに相当する構成はスティック型掃除機31に備えられている。例えば、表示操作部305は、パネルのような入出力機能を有する構成で実現できる。さらに、スティック型掃除機31は、充電台32と接続し、充電を受け付ける受電部や充電された電気を蓄電するバッテリを有する。
【0044】
また、図9は、実施例1における充電台32の機能ブロック図である。充電台32は、情報処理に関する構成として、制御部325、充電台通信部326、表示操作部327、充電部328および発信部329を有する。そして、これらは通信路を介して互いに接続されている。以下、各構成について説明する。
【0045】
まず、制御部325は、スティック型掃除機31に対する充電やビーコン信号の発信を制御する。このために、制御部325は、制御信号を作成し、充電部328や発信部329に出力する。なお、制御部325も、MPU(Micro-Processing Unit)で実現可能であり、この機能は、専用ハードウエアやプログラムといったソフトウエアで実現できる。また、制御部325の機能は、スティック型掃除機31の制御部301に設けてもよい。
【0046】
また、充電台通信部326は、ルータ40やネットワーク70を介した通信や近距離無線通信機能を有する。そして、充電台通信部326は、移動状況やトラッキング情報、移動履歴などを出力したり、端末装置10や掃除機管理装置20などから制御指示を受け付けたりする。なお、充電台通信部326は、発信部329と共通化してもよいし、掃除機通信部304にその機能を設けてもよい。
【0047】
また、表示操作部327は、利用者から充電台32に対する操作を受け付けたり、充電台32の稼働状況を出力したりする。なお、表示操作部327も、操作を受け付ける操作部(例えばボタン)と、表示を行う表示部に分けて構成してもよい。さらに、表示操作部327の機能は、表示操作部305に設けてもよい。また、充電部328は、スティック型掃除機31と接続し、そのバッテリに充電を行う。また、発信部329は、図2のビーコン発信器324に相当し、ビーコン信号を発信する。なお、発信部329は、充電台32そのものに設けなくともよい。例えば、発信部329を、充電台32の近傍に配置した別装置で実現してもよいし、充電台32と着脱可能な構成としてもよい。
【0048】
次に、端末装置10について、その機能ブロックとその一実装例であるハードウエア構成について説明する。まず、図10は、実施例1における端末装置10の機能ブロック図である。端末装置10は、端末通信部11、稼働履歴管理部12、マップ作成部13a、健康管理部13b、保守支援部13c、見守りサービス部13d、運動検知部14、ロボット掃除機管理部15、入力部16、出力部17、記憶部18および撮影部19を有する。
【0049】
まず、端末通信部11は、ルータ40やネットワーク70を介した通信や近距離無線通信機能を有する。さらに端末通信部11は、ビーコン発信器324(発信部329)から発信されるビーコン信号を受信する。また、稼働履歴管理部12は、スティック型掃除機31からの稼働状況に基づいて、スティック型掃除機31の移動履歴を示すトラッキング情報116を作成する。このトラッキング情報116は、トラッキング情報254と同様の情報であり、同じ項目で構成される。但し、トラッキング情報116は、家屋1で利用されるスティック型掃除機31やロボット掃除機33に特化した移動履歴を示す情報である。また、稼働履歴管理部12は、移動履歴を示す表示データを作成し、これを出力部17に表示させる。
【0050】
また、マップ作成部13a、健康管理部13b、保守支援部13cおよび見守りサービス部13dは、端末装置10におけるサービス実行部の例示である。サービス実行部では、トラッキング情報116に対する加工、分析を行い、この結果を用いて各種サービス処理を実行する。つまり、掃除機管理装置20のサービス実行部と同様の処理を実行する。以下、これらサービス実行部のそれぞれについて説明する。
【0051】
まず、マップ作成部13aは、トラッキング情報116に基づき、スティック型掃除機31の稼働履歴や掃除実績を可視化した重畳掃除済マップ情報117aを作成し、これを出力部17に表示させる。なお、重畳掃除済マップ情報117aは、重畳掃除済マップ情報255aと同様の項目を有し、家屋1に特化した情報である。
【0052】
また、健康管理部13bは、トラッキング情報116に基づき、スティック型掃除機31の利用者の移動距離や消費カロリーを示す消費カロリー情報117bを算出する。より望ましくは、健康管理部13bは、移動距離や消費カロリーに基づき、提案すべき掃除エリアを作成する。この提案エリアは、消費カロリー情報117bに含めてもよい。なお、消費カロリー情報117bは、消費カロリー情報255bと同様の項目を有し、家屋1での利用者に特化した情報である。
【0053】
また、保守支援部13cは、トラッキング情報116に基づき、スティック型掃除機31の保守を支援する。例えば、スティック型掃除機31の故障についての予兆診断を実現する。このために、保守支援部13cは、トラッキング情報116に基づき、予兆診断のための故障予知情報117cを作成する。さらに、保守支援部13cは、保守サービスや消耗品や部品の発注依頼を実現することが望ましい。なお、故障予知情報117cは、故障予知情報255cと同様の項目を有し、スティック型掃除機31やロボット掃除機33に特化した情報である。
【0054】
また、見守りサービス部13dは、スティック型掃除機31の利用者の安否確認を実現する。このために、見守りサービス部13dは、トラッキング情報116に基づき、安否確認のための見守りサービス情報117dを作成する。これらサービス実行部のそれぞれの詳細については、追って説明する。
【0055】
また、運動検知部14は、端末装置10の移動を含む運動の状況を検知する。後述のように、運動検知部14は、ジャイロセンサや加速度センサで実現できる。また、ロボット掃除機管理部15は、ロボット掃除機33を制御したり、その移動履歴ないし掃除実績を取得したりする。以上の稼働履歴管理部12~見守りサービス部13d、ロボット掃除機管理部15は、掃除機管理装置20の稼働履歴管理部22~ロボット掃除機管理部24と同様の機能を有する。このため、これらはいずれか一方に設けてよい。
【0056】
また、入力部16は、利用者からの各種操作を受け付ける。また、出力部17は、サービス実行部での処理結果などを出力する。なお、入力部16および出力部17は、タッチパネルのように一体で構成できる。さらに、記憶部18は、サービス実行部で扱う各種情報を記憶する。具体的には、記憶部18は、利用者管理情報113、掃除機管理情報114、レイアウト情報115、トラッキング情報116およびサービス情報117を記憶する。これら各情報は、利用者管理情報251、掃除機管理情報252、レイアウト情報253、トラッキング情報254およびサービス情報255と同様の情報であるが、家屋1に特化した情報である。以下、その概要を説明する。
【0057】
利用者管理情報113は、利用者管理情報251のうち、家屋1の利用者であるAに特化した情報である。つまり、利用者管理情報113は、利用者管理情報251の利用者Aのレコードに該当する。また、掃除機管理情報114は、掃除機管理情報252のうち、家屋1の掃除機であるスティック型掃除機31に特化した情報である。つまり、掃除機管理情報114は、掃除機管理情報252のスティック型掃除機31のレコードに該当する。
【0058】
また、レイアウト情報115は、レイアウト情報253のうち、家屋1に特化した情報である。つまり、レイアウト情報115は、レイアウト情報253の家屋1のレコードに該当する。また、トラッキング情報116は、トラッキング情報254のうち、家屋1の掃除機であるスティック型掃除機31やロボット掃除機33に特化した情報である。つまり、トラッキング情報116は、トラッキング情報254のスティック型掃除機31やロボット掃除機33のレコードに該当する。さらに、サービス情報117もサービス情報255のうち、家屋1に特化した情報である。そして、サービス情報117として、重畳掃除済マップ情報117a、消費カロリー情報117b、故障予知情報117cおよび見守りサービス情報117dの少なくとも1つを用いることができる。これらの内容については、サービス情報255を説明する際に併せて説明する。また、撮影部19は、利用者の操作等により動画の撮影を実行する。
【0059】
次に、図11は、実施例1における端末装置10のハードウエア構成図である。図11において、端末装置10は、タッチパネル101、処理装置102、通信装置103、記憶装置104、カメラ105、ジャイロセンサ118および加速度センサ119を有し、これらは通信路を介して互いに接続されている。
【0060】
まず、タッチパネル101は、図10の入力部16および出力部17を兼ねた構成であり、利用者の操作を受け付けたり、各種情報を表示したりする。なお、タッチパネル101は、入力デバイスと出力デバイスに分けて構成してもよい。また、処理装置102は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサで実現でき、後述する記憶装置104に記憶されている掃除機管理プログラム106やロボット掃除機管理プログラム112に従って演算を実行する。
【0061】
そして、掃除機管理プログラム106は、その機能ごとに、稼働履歴管理モジュール107、マップ作成モジュール108、健康管理モジュール109、保守支援モジュール110および見守りサービスモジュール111で構成される。なお、これら各モジュールは、個別のプログラムや一部の組合せで実現してもよい。
【0062】
ここで、各モジュールと同一の機能を実行する図10に示す構成は、以下のとおりである。
稼働履歴管理モジュール107:稼働履歴管理部12
マップ作成モジュール108:マップ作成部13a
健康管理モジュール109:健康管理部13b
保守支援モジュール110:保守支援部13c
見守りサービスモジュール111:見守りサービス部13d
このため、処理装置102は、掃除機管理プログラム106に従って、サービス実行部の処理を実行することになる。
【0063】
また、ロボット掃除機管理プログラム112は、図1のロボット掃除機管理部15と同様の機能を実現するためのプログラムである。なお、掃除機管理プログラム106とロボット掃除機管理プログラム112は、1つのプログラムで実現してもよい。また、掃除機管理プログラム106やロボット掃除機管理プログラム112は、電子レンジなど他の家電機器も管理する統合管理プログラムとして実現してもよい。また、これらプログラムは、記憶媒体に格納されることが可能である。
【0064】
また、通信装置103は、図10の端末通信部11に該当し、ルータ40やネットワーク70を介した通信や近距離無線通信機能を有する。そして、通信装置103は、また、ビーコン発信器324からのビーコン信号を受信する。ビーコン信号の受信は、通信装置103の近距離無線通信機能を動作状態にしておくことで実現できる。
【0065】
また、記憶装置104は、図10の記憶部18に該当し、上述のプログラムや情報を記憶する。このため、記憶装置104は、メモリのような主記憶装置と、いわゆるストレージである副記憶装置(記憶媒体)で実現してもよい。なお、副記憶装置は、外付けのHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどで実現してもよい。さらに、上述のプログラムや情報の少なくとも一部は省略できる。これは、掃除機管理装置20でのプログラムや情報で代用できる。またさらに、掃除機管理プログラム106の少なくとも一部のモジュール(機能)を、掃除機管理装置20に設けてもよい。また、カメラ105は、図10の撮影部19に相当し、動画の撮影を行うことができる。
【0066】
また、ジャイロセンサ118は、端末装置10の運動における角速度を検知する。また、加速度センサ119は、端末装置10の運動における加速度を検知する。これらは、図10の運動検知部14に該当する。なお、運動検知部14を実現するために、端末装置10の位置を検知するGPSセンサを用いてもよい。以上で、端末装置10の説明を終わる。
【0067】
次に、掃除機管理装置20の一実装例であるハードウエア構成について説明する。図12は、実施例1における掃除機管理装置20のハードウエア構成図である。図12において、掃除機管理装置20は、処理装置201、通信装置202、メモリ203および副記憶装置204を有し、これらは通信路を介して互いに接続されている。
【0068】
まず、処理装置201は、CPUなどのプロセッサで実現でき、後述する副記憶装置204に記憶されている掃除機管理プログラム205やロボット掃除機管理プログラム211に従って演算を実行する。
【0069】
また、通信装置202は、図3の装置通信部21に該当し、ネットワーク70と接続し、他の装置との通信を行う。
【0070】
また、メモリ203および副記憶装置204が、図3の記憶部25に該当する。そして、メモリ203は、副記憶装置204に記憶されている掃除機管理プログラム205、ロボット掃除機管理プログラム211や処理装置201での処理に用いられる情報が展開される。また、副記憶装置204は、いわゆるストレージで実現できる。そして、副記憶装置204は、掃除機管理プログラム205、ロボット掃除機管理プログラム211、利用者管理情報251、掃除機管理情報252、レイアウト情報253、トラッキング情報254およびサービス情報255を記憶する。また、副記憶装置204は、外付けのHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどの各種記憶媒体で実現してもよいし、ファイルサーバのように掃除機管理装置20とは別装置で実現してもよい。
【0071】
ここで、掃除機管理プログラム205は、その機能ごとに、稼働履歴管理モジュール206、マップ作成モジュール207、健康管理モジュール208、保守支援モジュール209および見守りサービスモジュール210で構成される。なお、これら各モジュールは、個別のプログラムや一部の組合せで実現してもよい。
【0072】
ここで、各モジュールと同一の機能を実行する図3に示す構成は、以下のとおりである。
稼働履歴管理モジュール206:稼働履歴管理部22
マップ作成モジュール207:マップ作成部23a
健康管理モジュール208:健康管理部23b
保守支援モジュール209:保守支援部23c
見守りサービスモジュール210:見守りサービス部23d
このため、処理装置201は、掃除機管理プログラム205に従って、サービス実行部の処理を実行することになる。また、ロボット掃除機管理プログラム211は、図3のロボット掃除機管理部24と同様の機能を実行するためのプログラムである。
【0073】
ここで、掃除機管理プログラム205は、端末装置10の掃除機管理プログラム106と同様の処理を実行する。また、ロボット掃除機管理プログラム211は、ロボット掃除機管理プログラム112と同様の処理を実行する。このため、これらはいずれか一方のみ設けてもよい。また、これらプログラムは、記憶媒体に格納されることが可能である。
【0074】
以上で、実施例1および後述の各実施例における構成と情報の説明を終わる。次に、実施例1における処理フローを説明する。図13は、実施例1における処理フローを示すフローチャートである。なお、本フローチャートおよび後述の各実施例のフローチャートにおいては、上述の機能ブロック図に示す構成を処理主体として説明する。
【0075】
まず、ステップS1において、スティック型掃除機31が起動する。例えば、利用者が充電台32に設置されたスティック型掃除機31を把持し、表示操作部305に対して操作することにより、稼働部306が稼働し、掃除を開始する。
【0076】
また、ステップS2において、トラッキングセンサ313で代表される移動検知部307が、掃除に伴うスティック型掃除機31の移動状況(移動量、方向)を、継続的に検知する。そして、移動状況取得部303が、この移動状況を取得する。
【0077】
また、ステップS3において、移動状況取得部303が、掃除機通信部304を用いて端末装置10に、取得された移動状況を通知する。この通知は、いわゆるリアルタイム処理として五月雨式に行ってもよいし、周期的にバッチ処理として行ってもよい。
【0078】
また、ステップS4において、端末装置10の端末通信部11が、通知された移動状況を受け付ける。そして、稼働履歴管理部12が、移動状況に基づき、スティック型掃除機31の充電台32に対する相対位置を特定する。この際、相対位置は、座標データとして特定されてもよい。この結果、ステップS4では、稼働履歴管理部12が、スティック型掃除機31の移動履歴を示すトラッキング情報116を作成することになる。そして、ステップS9に遷移する。
【0079】
また、ステップS5において、スティック型掃除機31の移動状況取得部303が、移動検知部307での検知結果に基づき、掃除機ヘッド312が浮上したかを継続的に監視する。つまり、移動状況取得部303は、掃除機ヘッド312が掃除面である床面から離れたかを判定する。この際、移動状況取得部303は、移動検知部307から検知結果がない、つまり、エラーが発生した場合に、浮上したと判定する。この結果、浮上したと判定された場合(Yes)、ステップS6に遷移する。また、浮上していないと判定された場合(No)、ステップS2に戻り、以降の処理を継続する。
【0080】
また、ステップS6において、移動状況取得部303が、掃除機通信部304を用いて
端末装置10に、掃除機ヘッド312が浮上したことを示すエラーを通知する。
【0081】
そして、以降ステップS6およびステップS11に遷移する。まず、ステップS11以降の処理を説明する。ステップS11において、移動状況取得部303が、移動検知部307での検知結果に基づき、掃除機ヘッド312が床面に設置されたか、つまり、浮上が終了したかを判定する。この結果、設置された場合(Yes)、ステップS12に遷移する。また、設置されず浮上したままの場合(No)、ステップS11の判定を継続する。
【0082】
また、ステップS12において、移動状況取得部303が、掃除機通信部304を用いて、浮上、つまり、エラーが解消したことを示すエラー解消通知を行う。そして、スティック型掃除機31ではステップS2以降の処理を実行する。また、ステップS13において、端末装置10の端末通信部11が、エラー解消通知を受け付ける。そして、稼働履歴管理部12が、後述するステップS7の補完機能を終了する。
【0083】
また、ステップS7において、端末通信部11がエラー通知を受け付けると、端末装置10により、移動履歴を補完するための補完機能が実行される。つまり、掃除機ヘッド312が浮上した場合、移動状況に抜けが生じる。そこで、この抜けを埋めるための補完機能が実行される。以下、補完機能の詳細を説明する。
【0084】
補完機能は、大きく分けて2つの方法が存在する。
(1)端末装置10の運動検知部14の利用
(2)ビーコン信号の利用
以下、それぞれについて説明する。
【0085】
まず、(1)について説明する。まず、前提として、利用者は端末装置10を携帯して、掃除を行っていると想定できる。このため、端末装置10の運動の状況が、スティック型掃除機31の移動状況と同等ないし近似すると想定できる。そこで、(1)においては、端末装置10の運動の状況を利用して、スティック型掃除機31の移動状況を補完する。以下、その処理内容を説明する。
【0086】
稼働履歴管理部12は、エラー通知が受け付けられると、エラー通知を用いて掃除機ヘッド312が浮上した時間を特定する。また、稼働履歴管理部12は、運動検知部14に対して、端末装置10の運動の状況を要求する。また、稼働履歴管理部12は、運動検知部14が検知した運動の状況のうち、掃除機ヘッド312が浮上した時間の運動の状況を特定する。そして、稼働履歴管理部12は、特定された運動の状況から、端末装置10の位置、つまり、移動状況を特定する。そして、稼働履歴管理部12は、特定された移動状況を、スティック型掃除機31の移動状況として推定する。そして、後述のステップS8において、推定された移動状況から補完値が算出される。つまり、補完値として、スティック型掃除機31における掃除機ヘッド312が浮上した浮上期間の移動履歴が算出される。
【0087】
なお、上述のように、運動検知部14として、ジャイロセンサ118や加速度センサ119が用いられる。このため、運動の状況としては、端末装置10の角速度や加速度を用いられる。そして、稼働履歴管理部12は、これらから、端末装置10の位置、つまり、移動状況を特定できる。また、運動検知部14としては、GPSセンサ等も用いることができる。
【0088】
次に、(2)について説明する。(1)と同様に、利用者は端末装置10を携帯して、掃除を行っていると想定できる。このため、スティック型掃除機31と端末装置10の位置はほぼ等しいと考えられる。そこで、(2)では、ビーコン信号の電波強度で特定される端末装置10の位置を用いて、補完を行う。また、(2)については、2つの方法が考えられる。以下、それぞれについて説明する。
【0089】
まず、図14Aは、実施例1におけるビーコン信号を利用した補完機能の第1の方法を示すフローチャートである。図14Aにおいて、前提として、充電台32のビーコン発信器324は、継続的にビーコン信号を発信している。また、ステップS72において、端末装置10の端末通信部11が、このビーコン信号を継続的に受信している。なお、ステップS71においては、スティック型掃除機31や端末装置10からの要求に応じて、実行してもよい。例えば、移動状況取得部303が、移動状況を取得できない場合に、掃除機通信部304を用いて、要求を送信する。端末装置10の端末通信部11が、利用者からの操作に応じて、要求を送信する。
【0090】
また、ステップS73において、稼働履歴管理部12が、補完機能を開始するかを判定する。つまり、稼働履歴管理部12は、端末通信部11がエラー通知を受け付ける補完機能を開始すると判定する。この結果、補完機能を開始する場合(Yes)、ステップS74に遷移する。また、開始しない場合(No)、補完機能の開始まで待つ。
【0091】
また、ステップS74において、稼働履歴管理部12が、ステップS72で受信されたビーコン信号の電波強度を算出する。また、ステップS75において、稼働履歴管理部12が、電波強度に基づき、端末装置10の充電台32(ビーコン発信器324)からの距離、つまり、相対位置を特定する。そして、稼働履歴管理部12が、相対距離を用いて、端末装置10の移動状況を、スティック型掃除機31の移動状況として推定する。そして、ステップS8において、補完値が算出される。
【0092】
まず、図14Bは、実施例1におけるビーコン信号を利用した補完機能の第2の方法を示すフローチャートである。図14Bにおいても、図14Aと同様に、ステップS71およびステップS72が実行される。
【0093】
また、ステップS701において、稼働履歴管理部12が、ステップS72で受信されたビーコン信号の電波強度を算出し、これを記憶する。なお、本ステップは、継続的に実行される。また、ステップS702において、稼働履歴管理部12が、掃除機ヘッド312の浮上が開始、終了したかを判定する。つまり、掃除機ヘッド312の浮上期間が特定されてかが判定される。この結果、浮上が開始、終了した場合(Yes)、ステップS703に遷移する。また、そうでない場合(No)、浮上の開始、終了まで待つ。なお、ステップS702の判定は、ステップS6のエラー通知やステップS12でのエラー解消通知により実行できる。
【0094】
また、ステップS703において、稼働履歴管理部12が、ステップS701に浮上期間分の電波強度を抽出する。そして、図14Aと同様に、ステップS75において、浮上期間の移動状況が推定される。なお、ステップS7の移動状況の推定には、その調整を含めてもよい。例えば、稼働履歴管理部12が、ステップS4で受け付けられた移動状況と推定された移動状況が連続的に繋がるように調整する。以上で、ステップS7の補完機能の説明を終わる。
【0095】
また、ステップS8において、稼働履歴管理部12が、推定された移動状況から補完値が算出する。つまり、掃除機ヘッド312の浮上期間の移動履歴が算出される。また、ステップS9において、稼働履歴管理部12が、ステップS4で作成されたトラッキング情報116もしくはステップS8の補完値を含むトラッキング情報116を、記憶部18に記憶する。なお、補完値を含むトラッキング情報116には、図7に示すような「補」といった補完値であることを示す情報が含まれることが望ましい。
【0096】
また、ステップS10において、稼働履歴管理部12が、トラッキング情報116に基づいて、掃除実績を作成する。そして、稼働履歴管理部12が、出力部17に、掃除実績を表示させる。掃除実績として、掃除時間やスティック型掃除機31の移動履歴に基づく移動距離などを表示してもよい。さらに、稼働履歴管理部12が、レイアウト情報115を用いて、掃除済の部屋および/または掃除が済んでいない部屋を特定し、これらを表示させてもよい。この際、テキストデータやイメージデータ若しくはこれらに組合せで、表示を行ってもよい。例えば、図15Aに示すような掃除済マップの表示が可能である。
【0097】
図15Aは、実施例1における掃除実績を示す掃除済マップの表示内容を示す一例である。図15Aにおいては、間取りごとに、掃除実績に応じた色で塗りつぶされている。図15Aでは、リビングダイニング(LD)が最も掃除がされたため、黒で塗りつぶされている。また、キッチン(K)や主寝室(MBR)は、リビングダイニングに次いで多く掃除がされたため、それに次ぐ濃さで塗りつぶされている。さらに、両端の子供部屋(BR)は、キッチンや主寝室よりも少なく掃除されたためさらに薄く表示されている。そして、廊下(HALL)等は掃除がされていないため、塗りつぶされていない。このような表示を行うために、稼働履歴管理部12が、トラッキング情報116はおよびレイアウト情報115を用いて、各部屋の掃除の多さ、つまり、スティック型掃除機31の移動距離を特定し、これに基づき上述の表示を実現する。なお、実施例1では、最新に実行された掃除についての表示を行う。このため、トラッキング情報116として、最新の日時の移動履歴が用いられる。また、図15Aの掃除済マップでは、家屋1単位に表示したが、部屋ごとに、単位区分の掃除実績を表示してもよい。
【0098】
また、ステップS10では、拡張現実(AR)を用いて、掃除実績を示す掃除済マップを表示してもよい。この場合、マップ作成部13aが、撮影部19を起動し、家屋1内を撮影させ、その画像データを得る。また、マップ作成部13aが、画像データに該当するトラッキング情報116を記憶部18から抽出する。ここでは、上述のように、最新の日時のトラッキング情報116が抽出される。また、マップ作成部13aが、画像データおよび抽出されたトラッキング情報116を所定の単位区画に区分する。
【0099】
また、マップ作成部13aが、単位区画ごとに、抽出されたトラッキング情報116から掃除実績の量、つまり、スティック型掃除機31の移動距離を特定する。そして、マップ作成部13aが、単位区画ごとの移動距離に応じたイメージデータ(塗りつぶし)を特定し、これを画像データに重畳して掃除済マップを作成し、これを出力部17に表示させる。この結果、図15Bに示すような表示が可能となる。図15Bは、実施例1における掃除実績を示す掃除済マップの表示内容を示す他の例である。図15Bの掃除済マップでは、単位区画ごとに、画像データに掃除実績に応じた色が重畳されて表示がされている。そして、この表示は、利用者が端末装置10(撮影部19)の向きを変更させると、その変更に応じてその内容も更新される。このため、利用者においては、掃除実績をより直感的に把握することができる。なお、図15Bのような表示は、ARを利用せず実現してもよい。つまり、部屋の様子を示すイメージデータに、掃除実績を重畳してもよい。またさらに、図15A図15Bの両方を表示してもよい。この場合、双方を切替ながら表示してもよいし、並行して表示してもよい。また、掃除済マップの表示は、単位区画や部屋ごとに塗りつぶすだけでなく、掃除機の移動軌跡を示す線情報として表示してもよい。
【0100】
なお、図15A図15Bの掃除済マップの表示は、最新のトラッキング情報116に限らず過去分に遡って行うこともできる。この例については、実施例2で説明する。以上で実施例1の説明を終わるが、実施例1では補完を行うことで、掃除実績をより正確に把握することが可能となる。また、実施例1は上述の記載に限定されない。例えば、端末装置10の処理の少なくとも一部を掃除機管理装置20で実行してもよい。この場合う、稼働履歴管理部22やマップ作成部23aがその処理主体となる。また、情報として、トラッキング情報254やレイアウト情報253が用いられる。さらに、ステップS4やこれに基づくステップS10の表示については、掃除機管理装置20の他、スティック型掃除機31の移動状況取得部303や充電台32の制御部325で実行してもよい。
【実施例0101】
実施例1では、スティック型掃除機31の移動履歴を示すトラッキング情報116を作成している。以降の実施例2~5では、トラッキング情報に基づいたサービスを実現するための技術について説明する。実施例2の説明に先立ち、実施例2~5に共通する処理について説明する。
【0102】
図16は、実施例2~5の処理を示すフローチャートである。ステップS14において、端末装置10ないし掃除機管理装置20のサービス実行部(以下、単にサービス実行部)が、トラッキング情報116ないしトラッキング情報254から分析対象となるトラッキング情報を抽出する。分析対象としては、所定期間や所定エリア(利用場所等)に該当するトラッキング情報を用いることができる。
【0103】
また、ステップS15において、サービス実行部が、抽出されたトラッキング情報について加工処理および/または分析処理を行う。この際、サービス実行部が、分析処理のために、トラッキング情報を加工してもよい。この分析処理の結果、ステップS15では、サービス情報117ないしサービス情報255が作成されることになる。また、ステップS16において、サービス実行部が、記憶部18もしくは記憶部25に、サービス情報117ないしサービス情報255を蓄積する。
【0104】
そして、サービス実行部が、サービス情報117ないしサービス情報255を用いて、サービス処理を実行する。このように、実施例2~5では、トラッキング情報に基づくサービス処理が実行される。以下、実施例2の詳細について説明する。
【0105】
実施例2では、サービス処理として、掃除実績(履歴)とこれに基づく提案エリアの提示を行う。以下その詳細を説明する。なお、実施例2~5では、端末装置10を用いた処理を例に説明する。但し、掃除機管理装置20のサービス実行部にて実行してもよい。
【0106】
図17は、実施例2における処理フローを示すフローチャートである。ステップS14において、サービス実行部であるマップ作成部13aが、トラッキング情報116から所定期間のトラッキング情報を抽出する。所定期間としては、例えば、過去6か月を用いることができる。
【0107】
また、図16のステップS15として、ステップS18~ステップS22が実行される。まず、ステップS18において、マップ作成部13aが、掃除済マップを作成する。これは、実施例1のステップS10と同様の処理で作成できる。なお、マップ作成部13aは、掃除済マップを作成するために、その内容を示す掃除済マップ情報を作成する。
【0108】
また、ステップS19において、マップ作成部13aが、ロボット掃除機との連携が有るかを判定する。このために、マップ作成部13aは、掃除機管理情報114の連携ロボット掃除機に記述があるかを判定する。この結果、有る場合、ステップS20に遷移する。また、無い場合、ステップS23に遷移する。
【0109】
また、ステップS20において、マップ作成部13aが、連携ロボット掃除機のトラッキング情報を抽出する。このために、マップ作成部13aは、掃除機管理情報114に記述されたロボット掃除機のトラッキング情報を、トラッキング情報116から抽出する。この際、マップ作成部13aは、ステップS14と同じ期間分のトラッキング情報を抽出する。
【0110】
また、ステップS21において、マップ作成部13aが、ステップS20で抽出されたトラッキング情報に基づいて、該当のロボット掃除機の掃除済マップを作成する。これは、ステップS18と同様の処理で実現できる。このため、本ステップでも、マップ作成部13aは、掃除済マップの内容を示す掃除済マップ情報を作成する。
【0111】
そして、ステップS22において、マップ作成部13aが、ステップS18およびステップS22のそれぞれで作成された掃除済マップを重畳する。このことで、重畳掃除済マップが作成されることになる。なお、ステップS19からステップS19に遷移した場合、重畳掃除済マップおよび重畳掃除済マップ情報117aのそれぞれは、ステップS18で作成された掃除済マップおよび掃除済マップ情報となる。
【0112】
また、マップ作成部13aは、重畳を行うために、ステップS18とステップS21の掃除済マップ情報を合算し、重畳掃除済マップ情報117aを作成する。この重畳掃除済マップ情報117aは、サービス情報117の一例である。ここで、重畳掃除済マップ情報117aについて説明する。図18は、実施例2で用いられる重畳掃除済マップ情報117aを示す図である。重畳掃除済マップ情報117aは、利用された掃除機によらず、掃除実績を示す情報である。このため、重畳掃除済マップ情報117aは、利用場所における部屋、掃除時間(累積)、掃除距離(累積)、頻度および評価の各項目を有する。
【0113】
ここで、部屋は、利用場所である家屋1を構成する部屋を示す。掃除時間(累積)は、トラッキング情報116の日時から特定される累積の掃除時間を示す。また、掃除距離(累積)は、上述の移動距離として把握される掃除距離である。さらに頻度は、トラッキング情報116の移動履歴と日時から特定される掃除の頻度を示す。さらに、評価は、掃除時間(累積)、掃除距離(累積)、頻度に基づき特定される掃除に対する評価を示す。そして、この評価に基づき、掃除済マップ情報の塗りつぶしが決定される。なお、評価については、図示したような「十分」といった段階を示す内容の他、指標(指標)を用いてもよい。なお、掃除済マップ情報も重畳掃除済マップ情報117aと同様の項目を有する。さらに、掃除機管理装置20で作成される重畳掃除済マップ情報255aも、重畳掃除済マップ情報117aと同様の項目を有する。但し、重畳掃除済マップ情報117aは端末装置10の利用者の家屋1に特化した情報であるが、重畳掃除済マップ情報255aは他の家屋(利用場所)の情報も含まれる。なお、重畳掃除済マップ情報117aは、それぞれの掃除済マップ情報として管理、蓄積されてもよいし、レイアウト情報115の一部として構成してもよい。
【0114】
以上で、図18の説明を終わり、図17の説明に戻る。図16のステップS16として、ステップS23が実行される。つまり、ステップS23において、マップ作成部13aが、重畳掃除済マップ情報117aをサービス情報117として記憶部18に蓄積する。この際、マップ作成部13aは、記憶部18に、重畳掃除済マップも蓄積してもよい。
【0115】
次に、図16のステップS17として、ステップS24~ステップS25が実行される。まず、ステップS24において、マップ作成部13aが、重畳掃除済マップ情報117aに基づいて、掃除を推奨する提案エリアを特定する。このために、重畳掃除済マップ情報117aの評価を用いられる。マップ作成部13aは、例えば、評価が所定条件を満たす部屋を提案エリアとして特定する。この所定条件には、所定以下の評価であるかを用いることができる。所定以下の評価には、「不足」以下、指標が閾値以下であることが用いられる。さらに、部屋ごとに、所定基準を設けておき、これを満たすかにより、所定条件を満たすかを判定してもよい。
【0116】
そして、ステップS25において、マップ作成部13aが、重畳掃除済マップおよび/または提案エリアを、出力部17に表示させる。なお、実施例2では、ロボット掃除機での掃除済マップ情報に基づき、ステップS24での提案エリアの特定を行ってもよい。この場合、スティック型掃除機31での掃除を開始する際に、提案エリアの特定と表示を行うことが望ましい。さらに、ステップS25の表示は、文字情報で行ってもよい。以上で、実施例2の説明を終わる。
【実施例0117】
次に、実施例3では、サービス処理として、利用者の健康管理を行う。具体的には、掃除に伴う利用者の消費カロリーの計算と運動としての掃除の提案エリアの提案を行う。以下その詳細を説明する。
【0118】
図19は、実施例3における処理フローを示すフローチャートである。ステップS14において、サービス実行部であるマップ作成部13aが、トラッキング情報116から所定期間のトラッキング情報を抽出する。所定期間としては、例えば、最新の周期の期間を用いることができる。
【0119】
また、図16のステップS15として、ステップS26~ステップS27が実行される。まず、ステップS26において、健康管理部13bが、抽出されたトラッキング情報に基づいて、スティック型掃除機31の移動距離、つまり、利用者の移動距離を算出する。そして、健康管理部13bが、算出された移動距離による利用者の消費カロリーを算出する。この際、健康管理部13bは、利用者の体重を用いることになる。この体重は、消費カロリー情報117bもしくは利用者管理情報113に記録しておくことが望ましい。なお、消費カロリーに加えてもしくはこれに代えて、利用者の運動量を算出してもよい。
【0120】
また、図16のステップS16として、ステップS28が実行される。つまり、ステップS28において、健康管理部13bが、算出された消費カロリーを、消費カロリー情報117bに記録する。この結果、消費カロリー情報117bがサービス情報117として記憶部18に蓄積されることになる。
【0121】
ここで、消費カロリー情報117bについて説明する。図20は、実施例3で用いられる消費カロリー情報117bを示す図である。消費カロリー情報117bは、利用者の消費カロリー示す情報である。図20に示すように、消費カロリー情報117bは、利用者における体重、掃除機、移動距離および消費カロリーの各項目を有する。ここで、体重は当該利用者の体重を示し、消費カロリーを算出するために用いられる。
【0122】
また、掃除機は、該当の利用者が利用する掃除機を示す。移動距離は、該当の掃除機のトラッキング情報で特定される移動距離、つまり、利用者の掃除における移動距離を示す。実施例3では、累積と最新に分けて管理される。ここで、最新とは、トラッキング情報における周期のうち、最新の周期分の移動距離を示す。なお、この移動距離は、ステップS26で算出されることになる。また、消費カロリーは、ステップS28で算出された消費カロリーを示す。なお、この項目も移動距離と同様に、累積と最新で管理される。
【0123】
さらに、掃除機管理装置20で作成される消費カロリー情報255bも、消費カロリー情報117bと同様の項目を有する。但し、消費カロリー情報117bは端末装置10の利用者に特化した情報であるが、消費カロリー情報255bは他の利用者の情報も含まれる。なお、消費カロリー情報117bは、利用者管理情報113の一部として構成してもよい。
【0124】
以上で、図20の説明を終わり、図19の説明に戻る。図16のステップS17として、ステップS29~ステップS31が実行される。まず、ステップS29において、健康管理部13bが、消費カロリー情報117bの消費カロリーに基づき、利用者が運動不足かを判定する。運動不足かは、利用者の年齢等の属性における消費カロリーの基準値と比較して判定できる。さらに、端末装置10の歩数計機能と連携して判定してもよい。この結果、運動不足である場合(Yes)、ステップS30に遷移する。また、運動不足でない場合(No)、ステップS31に遷移する。
【0125】
また、ステップS30において、健康管理部13bが、レイアウト情報115を用いて、掃除を推奨する提案エリアを特定する。この際、健康管理部13bは、レイアウト情報115が示す各部屋の大きさにより、想定される移動距離を特定する。そして、健康管理部13bは、これに基づき、不足する運動分の移動距離を満たす部屋を提案エリアとして特定する。
【0126】
そして、ステップS31において、健康管理部13bが、出力部17に、消費カロリーや提案エリアを表示させる。以上で、本フローチャートの説明を終わるが、ステップS29を省略して、ステップS31では消費カロリーを表示する構成としてもよい。また、ステップS30では、推奨する運動を特定してもよい。以上で、実施例3の説明を終わる。
【実施例0127】
次に、実施例4では、サービス処理として、スティック型掃除機31における故障の予兆診断を行う。具体的には、スティック型掃除機31の経年劣化を、掃除実績から予測し、必要な保守サービスや消耗品や部品の発注依頼を行う。以下その詳細を説明する。
【0128】
図21は、実施例4における処理フローを示すフローチャートである。ステップS14において、サービス実行部である保守支援部13cが、トラッキング情報116から所定期間のトラッキング情報を抽出する。所定期間としては、例えば、最新の周期の期間を用いることができる。
【0129】
また、図16のステップS15として、ステップS32~ステップS33が実行される。まず、ステップS32において、保守支援部13cが、抽出されたトラッキング情報に基づいて、所定期間におけるスティック型掃除機31の期間稼働実績を算出する。具体的には、移動距離、稼働時間および消費電力が算出される。
【0130】
また、ステップS33において、保守支援部13cが、期間稼働実績からスティック型掃除機31の購入からの累積稼働実績を算出する。このために、各期間稼働実績の総和が算出される。
【0131】
また、図16のステップS16として、ステップS34が実行される。つまり、ステップS34において、保守支援部13cが、算出された期間稼働実績および累積稼働実績を、故障予知情報117cに記録する。この結果、故障予知情報117cがサービス情報117として記憶部18に蓄積されることになる。
【0132】
ここで、故障予知情報117cについて説明する。図22は、実施例4で用いられる故障予知情報117cを示す図である。故障予知情報117cは、スティック型掃除機31に対する故障予知を行うための情報である。図22に示すように、故障予知情報117cは、掃除機における移動時間、稼働時間、消費電力および予兆条件の各項目を有する。ここで、移動時間、稼働時間、消費電力はそれぞれステップS32およびステップS33で算出された累積と最新の情報である。なお、消費電力については、該当の掃除機の負荷を示す情報を用いてもよい。このため、トラッキング情報には消費電力や負荷を含めてもよい。また、予兆条件は、移動時間、稼働時間、消費電力に基づく、保守を行うための条件が示される。つまり、累積の稼働実績がこれらの条件を満たした場合、アラートの出力といった保守作業の推奨が実行される。
【0133】
さらに、掃除機管理装置20で作成される故障予知情報255cも、故障予知情報117cと同様の項目を有する。但し、故障予知情報117cはスティック型掃除機31に特化した情報であるが、故障予知情報255cは他の掃除機、特に、家屋1以外で利用される掃除機の情報も含まれる。なお、故障予知情報117cは、掃除機管理情報114の一部として構成してもよい。
【0134】
以上で、図22の説明を終わり、図21の説明に戻る。図16のステップS17として、ステップS35~ステップS38が実行される。まず、ステップS35において、保守支援部13cが、故障予知情報117cの累積稼働実績が、予兆条件を満たすかを判定する。この結果、予兆条件を満たす場合(Yes)、ステップS36に遷移する。、あた、満たさない場合(No)、本処理フローを終了する。
【0135】
また、ステップS36において、保守支援部13cが、出力部17に、予兆条件を満たしたこと、つまり、保守の必要性を示す情報を表示させる。例えば、保守サービスの依頼や交換すべき部品の発注を推奨する表示がされる。また、ステップS37において、保守支援部13cが、アラート表示に対する発注指示を受け付けたかを判定する。このために、保守支援部13cは、入力部16に対して利用者が入力したかを判定する。この結果、発注指示を受け付けた場合(Yes)、ステップS38に遷移する。また、受け付けていない場合(No)、本処理フローを終了する。
【0136】
また、ステップS38において、保守支援部13cは、ステップS37で受け付けた発注指示に応じて、発注を依頼する発注依頼通知を行う。つまり、保守支援部13cは、端末通信部11を用いて、保守支援システム52やECシステムに対して、保守サービスの発注もしくは部品の発注通知を行う。この結果、スティック型掃除機31に対する保守サービスを受けたり、部品の購入が可能になったりする。以上で、実施例4の説明を終わる。
【実施例0137】
次に、実施例5では、サービス処理として、安否確認を含む見守りサービスを行う。具体的には、スティック型掃除機31の稼働状況に応じて、関係者にアラートを通知する。以下その詳細を説明する。
【0138】
図23は、実施例5における処理フローを示すフローチャートである。ステップS14において、サービス実行部である見守りサービス部13dが、トラッキング情報116から所定期間のトラッキング情報を抽出する。所定期間としては、例えば、最新の周期分の期間が用いられる。
【0139】
また、図16のステップS15として、ステップS39~ステップS40が実行される。まず、ステップS39において、見守りサービス部13dが、抽出されたトラッキング情報に基づいて、所定期間におけるスティック型掃除機31の稼働実績時間帯を算出する。
【0140】
また、ステップS40において、見守りサービス部13dが、該当の周期の稼働実績時間帯と過去の周期ごとの稼働実績時間帯における平均稼働時間帯を算出する。実施例5では、各周期の平均値を算出するが、その他代表値を用いてもよい。また、ステップS39およびステップS40で算出する情報は、利用者におけるスティック型掃除機31の利用を把握できる情報であればよく、上述のものに限定されない。
【0141】
また、図16のステップS16として、ステップS41が実行される。つまり、ステップS41において、見守りサービス部13dが、見守りサービス情報117dの平均稼働時間帯を、算出された平均稼働時間帯で更新する。この結果、見守りサービス情報117dがサービス情報117として記憶部18に蓄積されることになる。
【0142】
ここで、見守りサービス情報117dについて説明する。図24は、実施例5で用いられる見守りサービス情報117dを示す図である。見守りサービス情報117dは、見守りサービスにおける条件を示す情報である。このため、図24に示すように、見守りサービス情報117dは、利用者における曜日ごとの平均稼働時間帯および通知先の各項目を有する。このため、平均稼働時間帯において、スティック型掃除機31が稼働しない場合、通知先にアラートが通知される。実施例5では、曜日ごとに平均稼働時間帯を用いているが、これに限定されない。例えば、平日と週末、休日に分けてもよいし、特に日付などで区別しなくともよい。
【0143】
さらに、掃除機管理装置20で作成される見守りサービス情報255dも、見守りサービス情報117dと同様の項目を有する。但し、見守りサービス情報117dは利用者に特化した情報であるが、見守りサービス情報255dは他の利用者の情報も含まれる。なお、見守りサービス情報117dは、利用者管理情報113の一部として構成してもよい。
【0144】
以上で、図24の説明を終わり、図23の説明に戻る。図16のステップS17として、ステップS42~ステップS46が実行される。まず、ステップS42において、見守りサービス部13dが、見守りサービス情報117dの示す平均稼働時間帯において、スティック型掃除機31が稼働したかを判定する。つまり、利用者による掃除が未実施かが判定される。この結果、スティック型掃除機31が稼働せず、掃除が未実施である場合(Yes)、ステップS43に遷移する。また、掃除が実施されている場合(No)、ステップS46に遷移する。
【0145】
また、ステップS43において、見守りサービス部13dが、出力部17に対し、安否確認のためのアラートを表示させる。このことで、利用者本人に対する安否確認が行われる。そして、ステップS44において、見守りサービス部13dが、利用者本人による安否確認がされたかを判定する。このために、見守りサービス部13dは、入力部16に対して安否確認結果を入力されたかを判定する。この結果、安否確認が入力された場合(Yes)、ステップS46に遷移する。また、入力されない場合(No)、ステップS45に遷移する。
【0146】
また、ステップS45において、見守りサービス部13dが、端末通信部11を用いて、見守りサービス提供システム51に対して、通知先へのアラート通知依頼を送信する。この通知依頼には、見守りサービス情報117dの通知先が含まれる。この結果、見守りサービス提供システム51が、通知先、例えば、関係者端末装置60に、アラートを通知する。このため、通知先である関係者が、利用者に何らかの問題が生じている可能性があると判断できる。
【0147】
また、ステップS46において、見守りサービス部13dが、端末通信部11を用いて、見守りサービス提供システム51に対して、通知先に、利用者が通常とおり生活(掃除)していることを示す通知依頼を送信する。この結果、見守りサービス提供システム51が、通知先、例えば、関係者端末装置60に、利用者が通常とおり生活していることが通知される。
【0148】
なお、実施例5のステップS42~ステップS43の処理、つまり、本人宛アラートを省略してもよい。また、ステップS46も省略してもよい。以上で、実施例5の説明を終わる。
【符号の説明】
【0149】
1…家屋、10…端末装置、11…端末通信部、12…稼働履歴管理部、13a…マップ作成部、13b…健康管理部、13c…保守支援部、13d…見守りサービス部、14…運動検知部、15…ロボット掃除機管理部、16…入力部、17…出力部、18…記憶部、19…撮影部、20…掃除機管理装置、21…装置通信部、22…稼働履歴管理部、23a…マップ作成部、23b…健康管理部、23c…保守支援部、23d…見守りサービス部、24…ロボット掃除機管理部、25…記憶部、31…スティック型掃除機、310…掃除機本体、311…延長管、312…掃除機ヘッド、313…トラッキングセンサ、314…通信路、315…電動送風機、316…制御基板、317…集塵室、32…充電台、324…ビーコン発信器、40…ルータ、51…見守りサービス提供システム、52…保守支援システム、520…保守員端末装置、53…ECシステム、60…関係者端末装置、70…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
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図15B
図16
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図18
図19
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図24