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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054720
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】電子商取引の支援装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20240410BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20240410BHJP
   G06F 3/0485 20220101ALI20240410BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q30/06 340
G06F3/0485
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161140
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】522336063
【氏名又は名称】株式会社Belletech
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】山本 一範
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 瑠太
【テーマコード(参考)】
5E555
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555AA76
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC08
5E555BC17
5E555BD07
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CB02
5E555DA23
5E555DB41
5E555DB57
5E555DC02
5E555DC09
5E555DC21
5E555DC77
5E555DD06
5E555EA03
5E555EA05
5E555EA07
5E555FA00
5L030BB66
5L049AA02
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】チャットボットを用いた電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援すること。
【解決手段】本発明の支援装置1は、電子商取引に関するチャットボットに係る入力及び応答の履歴を利用者の端末Tに表示するよう指令可能な履歴表示指令部113と、利用者に関する利用者情報及び履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群121から1つの動画を選択可能な動画選択部114と、1つの動画が選択された場合に、履歴表示部が表示した履歴に1つの動画を重畳して表示するよう端末Tに指令可能な動画表示指令部115と、を備え、履歴表示指令部113は、入力及び/又は応答が取得された場合に取得された入力及び/又は応答が表示されるよう履歴をスクロールさせる表示を指令可能であり、動画表示指令部115は、履歴がスクロールした場合に1つの動画の表示位置を変更しない表示を指令可能である。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引に関するチャットボットに対する利用者からの入力を取得可能な入力取得部と、
前記チャットボットから前記利用者への応答を取得可能な応答取得部と、
前記入力及び前記応答の履歴を前記利用者の端末に表示するよう指令可能な履歴表示指令部と、
前記利用者に関する利用者情報及び前記履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群から1つの動画を選択可能な動画選択部と、
前記1つの動画が選択された場合に、前記履歴表示指令部が表示した履歴に前記1つの動画を重畳して表示するよう前記端末に指令可能な動画表示指令部と、
を備え、
前記履歴表示指令部は、前記入力及び/又は前記応答が取得された場合に前記取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記履歴をスクロールさせる表示を指令可能であり、
前記動画表示指令部は、前記履歴がスクロールした場合に前記1つの動画の表示位置を変更しない表示を指令可能である、
電子商取引の支援装置。
【請求項2】
前記利用者情報は、前記利用者におけるWebサイトの閲覧履歴を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記応答は、性別、年齢、及び/又は住所の入力を前記利用者に促す所定の応答を含み、前記利用者情報は、前記所定の応答に応じて入力された性別、年齢、及び/又は住所を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項4】
前記応答は、音声を用いたチャットを行う手順を前記利用者に示す応答を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項5】
前記動画選択部は、前記表示を指令された1つの動画と前記電子商取引の成果との対応の履歴を用いてより大きな成果を挙げることが期待される動画を推定するABテストの結果に基づいて前記1つの動画を選択可能である、請求項1に記載の支援装置。
【請求項6】
利用者が利用する端末に、
電子商取引に関するチャットボットに対する前記利用者からの入力を取得可能な入力取得ステップと、
前記チャットボットから前記利用者への応答を取得可能な応答取得ステップと、
前記入力及び前記応答の履歴を前記端末に表示するよう指令可能な履歴表示指令ステップと、
前記利用者に関する利用者情報及び前記履歴の少なくとも1以上に基づいて複数の動画を含む動画群から選択された動画である、1つの動画を取得可能な動画取得ステップと、
前記1つの動画を取得した場合に、前記履歴表示指令ステップにおいて表示を指令した履歴に前記1つの動画を重畳して表示するよう前記端末に指令可能な動画表示指令ステップと、
を実行させることが可能であり、
前記履歴表示指令ステップは、前記入力及び/又は前記応答が取得された場合に前記取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記履歴をスクロールさせる表示を指令可能であり、
前記動画表示指令ステップは、前記履歴がスクロールした場合に前記1つの動画の表示位置を変更しない表示を指令可能である、
プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引の支援装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引において、消費者がテキストベースで入力した質問に対して自動的に応答できるチャットボットを利用することが行われている。これにより、電子商取引において消費者からの質問に対応するためのコスト等が低減され得る。
【0003】
電子商取引においてチャットボットを利用することに関し、特許文献1は、2次元コードの読み取りに応じてチャットボットがeラーニング情報のURL等をスマートフォン端末に送信し、スマートフォン端末のチャット画面に該URL先の動画等を表示できるチャットシステム、プログラムを開示している。特許文献1の技術は、スマートフォン端末のチャット画面に該URL先の動画等を表示可能とし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-061029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電子商取引では、適切に選択された動画が消費者に示されることにより、該消費者の購買意欲が高められ得る。また、チャットボットとの対話では、適切に選択された動画が消費者に示されることにより、該消費者は、テキストベースの対話より多くの情報を得うる。
【0006】
特許文献1の技術では、スマートフォン端末のチャット画面に該URL先の動画等を表示可能とし得る。しかしながら、このような技術では、チャット画面に消費者の入力及び/又はチャットボットの応答が表示される際に行われるスクロール処理によって、動画がチャット画面に表示されない状態となることが懸念される。動画は、チャット画面に表示されない状態になると、消費者の購買意欲を高める効果、及び、消費者に多くの情報を与える効果を奏することができなくなってしまう。
【0007】
本発明の目的は、チャットボットを用いた電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、複数の動画を含む動画群から1つの動画を選択し、履歴がスクロールした場合に表示位置を変更しないよう該動画を表示することによって、上記の目的を達成できることを見出した。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、電子商取引に関するチャットボットに対する利用者からの入力を取得可能な入力取得部と、前記チャットボットから前記利用者への応答を取得可能な応答取得部と、前記入力及び前記応答の履歴を前記利用者の端末に表示するよう指令可能な履歴表示指令部と、前記利用者に関する利用者情報及び前記履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群から1つの動画を選択可能な動画選択部と、前記1つの動画が選択された場合に、前記履歴表示指令部が表示した履歴に前記1つの動画を重畳して表示するよう前記端末に指令可能な動画表示指令部と、を備え、前記履歴表示指令部は、前記入力及び/又は前記応答が取得された場合に前記取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記履歴をスクロールさせる表示を指令可能であり、前記動画表示指令部は、前記履歴がスクロールした場合に前記1つの動画の表示位置を変更しない表示を指令可能である、電子商取引の支援装置を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、履歴表示指令部によって、チャットボットに関する入力及び応答の履歴、すなわち、利用者とチャットボットとの対話の履歴がスクロール表示される。また、第1の特徴に係る発明は、動画選択部によって、複数の動画を含む動画群から電子商取引の支援に適切な動画を選択できる。そして、第1の特徴に係る発明は、動画表示指令部によって、上述の履歴がスクロールした場合に表示位置を変更しないよう選択された動画を上述の履歴に重畳して表示できる。
【0011】
よって、第1の特徴に係る発明によれば、利用者は、動画を閲覧しながら、チャットボットとの対話を続けることができる。これにより、利用者は、対話の履歴の近傍に表示された動画によって購買意欲が高められ得る。また、利用者は、対話の履歴の近傍に表示された動画によってテキストベースの対話より多くの情報を得うる。
【0012】
したがって、第1の特徴に係る発明によれば、チャットボットを用いた電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、チャットボットを用いた電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、第1実施形態の支援システムS1のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、動画群121の一例である。
図3図3は、利用者情報リスト122の一例である。
図4図4は、支援処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
図5図5は、図4に続くフローチャートである。
図6図6は、端末Tに表示された履歴及び1つの動画の一例を示す概略図である。
図7図7は、図6の履歴がスクロールされた後の端末Tを示す概略図である。
図8図8は、第2実施形態の支援システムS2のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明するものである。
【0016】
<<第1実施形態>>支援装置1において支援処理を実行する態様
第1実施形態は、サーバに相当する支援装置1において後述する支援処理を実行する態様である。本実施形態は、支援処理を実行する処理能力等を有しない端末Tが支援処理の恩恵を受けることを可能とする。
【0017】
<支援システムS1>
図1は、第1実施形態の支援システムS1のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。本実施形態の支援システムS1は、支援装置1を少なくとも含んで構成される。本実施形態の支援システムS1は、ネットワークNを介して支援装置1と通信可能な端末Tをさらに含んで構成されることが好ましい。
【0018】
〔支援装置1〕
支援装置1は、チャットボットを用いた電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援できる。支援装置1は、装置制御部11と装置記憶部12と装置通信部13とを少なくとも備える。
【0019】
支援装置1は、特に限定されない。支援装置1は、例えば、各種サーバ、互いに通信可能な複数のサーバを含んで構成されるクラウドサーバ、パーソナルコンピュータ等によって例示される端末、等の1以上を含む装置でよい。
【0020】
[装置制御部11]
装置制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
【0021】
装置制御部11は、必要に応じて装置記憶部12及び/又は装置通信部13と協働する。そして、装置制御部11は、支援装置1で実行される本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素である、入力取得部111、応答取得部112、履歴表示指令部113、動画選択部114、動画表示指令部115、等を実現する。本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素それぞれが提供する機能は、後述する支援処理の好ましい流れの説明において示される。
【0022】
[装置記憶部12]
装置記憶部12は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によるデータのストレージ部を有する。
【0023】
装置記憶部12は、ネットワークNを介してNAS、SAN、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。NASは、Network Attached Storageの略語である。SANは、Storage Area Networkの略語である。
【0024】
装置記憶部12には、マイクロコンピューターで実行されるプログラム、動画群121、利用者情報リスト122、表示を指令された動画と電子商取引の成果との対応履歴、動画再生に関する統計情報、及び、チャットボットの応答に関するシナリオデータ、等が記憶されている。
【0025】
(動画群121)
動画群121には、複数の動画が格納される。動画群121に格納される動画は、チャットボットを用いた電子商取引を支援可能な動画を少なくとも含む。動画群121に格納される動画の種類は、特に限定されない。
【0026】
動画群121には、動画を識別できる動画IDと対応する動画とが関連付けて格納されることが好ましい。これにより、支援装置1は、動画IDを用いて動画を管理し得る。
【0027】
動画群121には、動画を表示する表示条件と動画とが関連付けて格納されることが好ましい。これにより、支援装置1は、表示条件に基づいて動画群121から動画を選択し、該動画の表示を指令できる。これにより、支援装置1は、チャットボットを用いた電子商取引を、表示条件に基づいて選択された適切な動画によって支援できる。
【0028】
表示条件は、特に限定されない。表示条件は、利用者に関する利用者情報及びチャットボットにおける対話の履歴の少なくとも1以上を含む条件であることが好ましい。これにより、支援装置1は、表示条件と利用者情報及び/又は履歴とに基づいて、複数の動画を含む動画群121から電子商取引の支援に適切な動画を選択できる。
【0029】
図2は、動画群121の一例である。図2に示す動画群121には、動画ID「V0001」と関連付けられた動画が格納されている。以下の説明では、他の動画との区別のため、該動画は、「第1動画」とも称される。第1動画は、「女性タレントが手数料0円であることを強調する動画」である。
【0030】
図2に示す動画群121には、動画ID「V0002」と関連付けられた動画がさらに格納されている。以下の説明では、他の動画との区別のため、該動画は、「第2動画」とも称される。第2動画は、「男性タレントが手数料0円であることを強調する動画」である。
【0031】
図2に示す例において、動画群121には、「チャットボットの履歴が支払い方法の選択を促す応答を含み、」との表示条件と関連付けられた第1動画及び第2動画が格納されている。これにより、支援装置1は、チャットボットが支払い方法の選択を促しているときに、チャットボットを用いた電子商取引を、「手数料0円であることを強調する動画」によって支援できる。
【0032】
また、動画群121には、上述の履歴に関する表示条件に加えて「利用者情報が20代の男性との属性を含む場合」とのさらなる表示条件と関連付けられた第1動画が格納されている。これにより、支援装置1は、利用者情報に含まれた利用者の性別及び年齢層に応じた動画を表示するよう指令できる。よって、支援装置1は、適切に選択された動画の表示によってチャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0033】
加えて、動画群121には、上述の履歴に関する表示条件に加えて「閲覧履歴から利用者が20代の女性であると推定される場合」とのさらなる表示条件と関連付けられた第2動画がさらに格納されている。これにより、支援装置1は、利用者情報が利用者の性別及び年齢層を含んでいない場合であっても、閲覧履歴から推定された利用者の性別及び年齢層に応じた動画を表示するよう指令できる。よって、支援装置1は、適切に選択された動画の表示によってチャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0034】
(利用者情報リスト122)
利用者情報リスト122には、1以上の利用者情報が格納される。利用者情報リスト122に格納される利用者情報は、チャットボットの利用者に関する情報であれば、特に限定されない。
【0035】
利用者情報リスト122には、利用者情報を識別できる利用者情報IDと対応する利用者情報とが関連付けて格納されることが好ましい。これにより、支援装置1は、利用者情報IDを用いて利用者情報を管理し得る。
【0036】
利用者情報は、利用者におけるWebサイトの閲覧履歴を含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、閲覧履歴から利用者の趣味、嗜好等の傾向を判別し得る。そして、支援装置1は、判別した傾向から、該利用者の購買意欲をよりいっそう高める動画を動画群121から選択し得る。
【0037】
利用者情報は、性別、年齢、及び/又は住所等によって例示される利用者の属性を含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、属性に基づいて、該利用者の購買意欲をよりいっそう高める動画を動画群121から選択し得る。また、これにより、支援装置1は、属性に基づいて、該利用者が求める情報をよりいっそう含み得る動画を動画群121から選択し得る。
【0038】
利用者情報は、利用者の決済情報を含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、決済情報を用いて電子商取引における決済が円滑に行われるよう支援できる。決済情報は、特に限定されず、例えば、利用者のクレジットカード情報等である。
【0039】
図3は、利用者情報リスト122の一例である。図3に示す利用者情報リスト122には、利用者情報ID「U0001」と関連付けられた利用者情報が格納されている。該利用者情報は、「20代女性をターゲットとした雑誌のサイト」「女性向け化粧品の電子商取引サイト」のWebサイトを閲覧したとの閲覧履歴と、「年齢:20代 性別:無回答 住所:都内」との利用者の属性と、を含む。
【0040】
これにより、支援装置1は、利用者情報に含まれた利用者の性別及び住所に応じた動画を表示するよう指令できる。よって、支援装置1は、適切に選択された動画の表示によってチャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0041】
また、これにより、支援装置1は、利用者情報が利用者の年齢層を含んでいない場合でも、閲覧履歴から推定された利用者の嗜好に応じた動画を表示するよう指令できる。すなわち、支援装置1は、利用者が都内在住、かつ、女性向けのコンテンツを好む嗜好を有する人物であるものとして、適切に選択された動画を表示するよう指令できる。よって、支援装置1は、適切に選択された動画の表示によってチャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0042】
(シナリオデータ)
シナリオデータは、利用者からの入力等に基づいて電子商取引に関するチャットボットの応答を提供可能であれば、特に限定されない。シナリオデータは、画像及び/又は動画を含む応答を提供可能であることが好ましい。これにより、支援装置1は、動画表示指令部115の指令によって表示される動画だけでなく、履歴表示指令部113の指令によって表示される応答中の動画によってもチャットボットを用いた電子商取引を支援できる。
【0043】
(表示を指令された動画と電子商取引の成果との対応履歴)
表示を指令された動画と電子商取引の成果との対応履歴(以下、単に「対応履歴」とも称される。)には、動画表示指令部115によって表示を指令された動画と、該動画が表示を指令されたときの電子商取引の成果と、の対応の履歴が格納される。これにより、例えば、動画Aの表示を指令した場合の電子商取引の成果と、動画Bの表示を指令した場合の電子商取引の成果と、を比較するABテストを行うことができる。対応履歴が格納されていることにより、動画選択部114は、対応履歴に基づいて1つの動画を選択できる。すなわち、動画選択部114は、動画表示指令部115が表示を指令する動画として、ABテストに基づいて最適化された1つの動画を選択できる。
【0044】
[装置通信部13]
装置通信部13は、支援装置1をネットワークNに接続して端末T等と通信可能にするものであれば特に限定されない。装置通信部13として、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、IEEE802.11に準拠したWi-Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス、Bluetooth(登録商標)規格等に対応した近距離無線装置、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0045】
〔端末T〕
端末Tは、ネットワークN等を介して支援装置1と通信可能であれば、特に限定されない。端末Tは、持ち運び可能な携帯端末であってもよいし、一定の場所に据え置かれている据え置き型端末であってもよい。端末Tの台数は、特に限定されない。
【0046】
携帯端末の種類は特に限定されるものでなく、例えば、スマートフォン、タブレット端末、及びノートパソコン等が挙げられる。また、据え置き型端末の種類も特に限定されるものでなく、例えば、デスクトップ式のパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0047】
端末Tは、チャットボットへの入力を支援装置1に提供可能である。また、端末Tは、支援装置1からの指令に応じて、チャットボットからの応答の表示によって例示される各種の表示を行うことが可能である。
【0048】
端末Tは、Webサイトの閲覧履歴に関する情報を支援装置1に提供可能であることが好ましい。これにより、支援装置1は、閲覧履歴から推定された利用者の性別と利用者情報とに応じた動画を表示するよう指令できる。
【0049】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、支援装置1と端末T等とを通信可能にするものであれば特に限定されない。ネットワークNは、例えば、ローカルエリアネットワーク、イントラネット、エクストラネット、インターネット、あるいはこれらネットワークを複数組み合わせたネットワーク等が挙げられる。
【0050】
〔電子商取引〕
電子商取引は、チャットボットを用いるものであれば、特に限定されない。
【0051】
<支援処理のメインフローチャート>
図4は、支援処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。図5は、図4に続くフローチャートである。以下、図4及び図5を用いて、該支援処理の好ましい流れの一例が説明される。
【0052】
[ステップS1:入力を取得したか判別]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して入力取得部111を実行する。そして、装置制御部11は、チャットボットの利用者からの入力を取得したか判別する処理を行う(ステップS1、入力取得ステップ)。取得したと判別したならば、装置制御部11は、処理をステップS2に移す。取得したと判別しなかったならば、装置制御部11は、処理をステップS4へ移す。
【0053】
利用者からの入力は、例えば、利用者が端末Tにおいて行った入力をネットワークNを介して受信することで取得される。
【0054】
後述するステップS4での判別対象となるチャットボットの応答が性別、年齢、及び/又は住所等によって例示される利用者の属性の入力を利用者に促す所定の応答を含む場合がある。この場合において、支援処理は、利用者の属性の取得に関するステップS2からステップS3の一連の処理を含むことが好ましい。
【0055】
これにより、支援装置1は、これらの情報を利用者から取得し、利用者情報リスト122に格納し得る。そして、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいて、該利用者の購買意欲をよりいっそう高める動画を動画群121から選択し得る。また、これにより、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいて、該利用者が求める情報をよりいっそう含み得る動画を動画群121から選択し得る。
【0056】
[ステップS2:入力が属性を含むか判別]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して入力取得部111を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS1で取得したと判別された入力が利用者の属性を含むか判別する処理を行う(ステップS2、属性取得判別ステップ)。含むと判別したならば、装置制御部11は、処理をステップS3に移す。含むと判別しなかったならば、装置制御部11は、処理をステップS5へ移す。
【0057】
[ステップS3:属性を格納]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して入力取得部111を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS2で含まれると判別された利用者の属性を利用者情報リスト122に格納する処理を行う(ステップS3、属性格納ステップ)。装置制御部11は、処理をステップS5へ移す。
【0058】
[ステップS4:応答を取得したか判別]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して応答取得部112を実行する。そして、装置制御部11は、チャットボットからの応答を取得したか判別する処理を行う(ステップS4、応答取得ステップ)。取得したと判別したならば、装置制御部11は、処理をステップS5に移す。取得したと判別しなかったならば、装置制御部11は、処理をステップS8へ移す。
【0059】
応答取得ステップにおいて判別対象となる応答は、例えば、本実施形態のプログラムと異なるプログラムにおいて生成されたチャットボットの応答及び/又は本実施形態のプログラムにおいて生成されたチャットボットの応答を含む。
【0060】
該応答が本実施形態のプログラムと異なるプログラムにおいて生成されたチャットボットの応答を含む場合、支援装置1は、チャットボットの応答を生成する複雑な処理を行わなくてもよい。これにより、支援装置1は、チャットボットの応答を生成する複雑な処理を含まない簡易な構成とし得る。
【0061】
該応答が本実施形態のプログラムにおいて生成されたチャットボットの応答を含む場合、支援装置1は、チャットボットの応答を生成可能な他のプログラムを実行することなく、チャットボットを用いた電子商取引を実現できる。そして、支援装置1は、該電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援できる。
【0062】
チャットボットの応答は、画像及び/又は動画を含む応答を含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、動画表示指令部115の指令によって表示される動画だけでなく、履歴表示指令部113の指令によって表示される応答中の動画によってもチャットボットを用いた電子商取引を支援できる。
【0063】
(属性の入力を促すこと)
チャットボットの応答は、性別、年齢、及び/又は住所等によって例示される利用者の属性の入力を利用者に促す所定の応答を含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、これらの情報を利用者から取得し、利用者情報リスト122に格納し得る。これにより、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいて、該利用者の購買意欲をよりいっそう高める動画を動画群121から選択し得る。また、これにより、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいて、該利用者が求める情報をよりいっそう含み得る動画を動画群121から選択し得る。
【0064】
属性の入力を利用者に促す所定の応答は、画像情報を用いた身分証明書の読み取りを指令可能であることが好ましい。身分証明書が免許証である場合の該読み取りは、免許証スキャンとも称される。これにより、利用者は、例えば、端末Tの内蔵カメラ及び/又は端末Tに外付け可能なカメラ等の各種カメラで免許証等の身分証明書を撮影する簡易な手順で、入力を促されている属性の一部又は全部を入力できる。端末Tの内蔵カメラは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等の内蔵カメラである。端末Tに外付け可能なカメラは、例えば、パーソナルコンピュータ等に接続して用いるWebカメラ等である。また、利用者は、端末Tに接続可能なスキャナーを用いて身分証明書の画像を取得することもできる。なかでも、免許証スキャンは、スマートフォンの内蔵カメラで身分証明書を撮影するよう指令する手順を含むことが好ましい。これにより、端末Tの利用者は、他人、物、及び/又は景色等を撮影するために設けられた内蔵カメラ(「アウトカメラ」とも称される。)が身分証明書に向くようスマートフォンを構えた後に、該内蔵カメラで身分証明書を撮影する簡易な手順で入力を促されている属性の一部又は全部を入力できる。これにより、利用者は、スマートフォンより重たいタブレット端末を撮影のために持ち上げることなく、撮影される面が利用者から見えない状態でノートパソコン等の利用者撮影用の内蔵カメラ(「インカメラ」とも称される。)に身分証明書を向ける慣れが必要な手順を踏むことなく、また、端末Tの他にWebカメラ等の追加の機材を用意することなく、身分証明書の読み取りを容易に行える。
【0065】
(決済情報の入力を促すこと)
チャットボットの応答は、クレジットカード情報によって例示される利用者の決済情報の入力を利用者に促す特定の応答を含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、決済情報を利用者から取得し、利用者情報リスト122に格納し得る。これにより、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された決済情報に基づいて、電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0066】
決済情報の入力を利用者に促す特定の応答は、クレジットカードの画像情報を用いたクレジットカード情報の読み取り(クレジットカードスキャン)を指令可能であることが好ましい。これにより、利用者は、免許証スキャンと同様の手順を免許証の代わりにクレジットカードに対して行う簡易な手順で、決済情報を入力できる。
【0067】
(音声を用いたチャットを行う手順を利用者に示すこと)
チャットボットの応答は、音声を用いたチャットを行う手順を利用者に示す応答を含むことが好ましい。音声を用いたチャットは、履歴を音声で読み上げ可能なチャット、音声認識によって利用者の音声をテキストベースの入力に変換可能なチャット、等の1以上を含む。履歴を音声で読み上げる処理は、支援装置1において生成された読み上げ音声に基づいて行われてもよく、端末Tで行われてもよい。音声認識の処理は、支援装置1において行われてもよく、端末Tで行われてもよい。
【0068】
チャットボットを利用する利用者は、携帯端末の操作に不慣れである等の理由によって、テキストベースの入力に困難を覚える場合があり得る。チャットボットの応答が音声を用いたチャットを行う手順を利用者に示す応答を含むことにより、このような利用者は、音声を用いたチャットを行うことができる。よって、支援装置1は、テキストベースの入力に困難を覚える利用者であってもチャットボットとの対話を行うことができるよう支援できる。
【0069】
(動画の選択を指令すること)
応答取得ステップは、動画選択部114に動画の選択を指令する応答を取得可能であることが好ましい。これにより、支援装置1は、チャットボットからの指令に応じて動画を選択し、選択された動画の表示を指令できる。よって、支援装置1は、チャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0070】
支援処理は、履歴の表示を指令することに関する履歴表示指令ステップを含む。履歴表示指令ステップは、例えば、ステップS5からステップS7の一連の処理として実現される。
【0071】
[ステップS5:スクロールが必要か判別]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して履歴表示指令部113を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS1で取得したと判別された入力及び/又はステップS4で取得したと判別された応答を含む履歴の表示においてスクロールが必要か判別する処理を行う(ステップS3、スクロール判別ステップ)。必要であると判別したならば、装置制御部11は、処理をステップS6に移す。必要であると判別しなかったならば、装置制御部11は、処理をステップS7へ移す。以下では、ステップS1で取得したと判別された入力及び/又はステップS4で取得したと判別された応答を含む履歴は、単に「対話履歴」とも称される。
【0072】
[ステップS6:スクロールして履歴を表示するよう指令]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して履歴表示指令部113を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS5で判別対象となった対話履歴をスクロールして表示するよう端末Tに指令する処理を行う(ステップS6、履歴スクロール表示ステップ)。装置制御部11は、処理をステップS8へ移す。
【0073】
[ステップS7:スクロールせず履歴を表示するよう指令]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して履歴表示指令部113を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS5で判別対象となった対話履歴をスクロールして表示するよう端末Tに指令する処理を行う(ステップS7、履歴非スクロール表示ステップ)。装置制御部11は、処理をステップS8へ移す。
【0074】
(利用者の属性に基づいた履歴表示指令)
履歴スクロール表示ステップ及び履歴非スクロール表示ステップは、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいたフォントで履歴の表示を指令可能であることが好ましい。これにより、支援処理は、例えば、利用者が高齢者である場合に、フォントサイズが大きい等の見やすいフォントで履歴を表示するよう指令し、電子商取引がよりいっそう好適に行われるよう支援できる。支援処理は、その他の属性についても同様に、その属性を有する利用者における電子商取引が好適に行われるようなフォントで履歴の表示を指令できる。
【0075】
[端末Tにおいてスクロールの要不要を判別する履歴表示ステップ]
端末Tは、対話履歴等の表示を指令された場合にスクロールの要不要を自ら判別可能である場合がある。このような場合において、履歴表示指令ステップは、ステップS5からステップS7の一連の処理の代わりに、対話履歴の表示を単に端末Tに指令する処理として実現されてもよい。これにより、支援装置1は、端末Tにおけるスクロールの要不要を逐一判断することなく、対話履歴の表示を指令できる。
【0076】
[ステップS8:動画を選択できるか判別]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して動画選択部114を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS6及び/又はステップS7等で表示を指令された対話履歴に重畳して表示する動画を選択できるか判別する処理を行う(ステップS8、動画選択可否判別ステップ)。選択できると判別したならば、装置制御部11は、処理をステップS9に移す。選択できると判別しなかったならば、装置制御部11は、処理をステップS1へ移す。そして、装置制御部11は、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0077】
動画選択可否判別ステップにおいて動画を選択できるか判別する処理は、特に限定されない。該処理として、例えば、入力取得ステップが取得した入力及び/又は応答取得ステップが取得した応答に応じて動画を選択できるか否かを判別する手順が挙げられる。また、該処理として、例えば、入力取得ステップが取得した入力及び/又は応答取得ステップが取得した応答を用いた機械学習による判別に応じて動画を選択できるか否かを判別する手順が挙げられる。
【0078】
応答取得ステップが動画選択部114に動画の選択を指令する応答を取得可能である場合、該処理は、動画の選択を指令する応答が取得された場合に動画を選択できると判別できることが好ましい。これにより、支援装置1は、チャットボットからの指令に応じて動画を選択し、選択された動画の表示を指令できる。よって、支援装置1は、チャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0079】
[ステップS9:動画を選択]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して動画選択部114を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS6及び/又はステップS7等で表示を指令された履歴に重畳して表示する動画を動画群121から選択する処理を行う(ステップS9、動画選択ステップ)。装置制御部11は、処理をステップS10に移す。
【0080】
動画選択ステップにおいて動画を動画群121から選択する処理は、特に限定されない。該処理は、例えば、利用者情報リスト122に格納された利用者情報及び/又は上述の対話履歴に基づいて、複数の動画を含む動画群121から1つの動画を選択する手順を含む。
【0081】
なかでも、該処理は、利用者情報リスト122に格納された利用者情報に基づいて、動画群121から1つの動画を選択可能であることが好ましい。これにより、支援装置1は、利用者情報に応じた動画を表示するよう指令できる。よって、支援装置1は、適切に選択された動画の表示によってチャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0082】
利用者情報リスト122に格納された利用者情報が利用者におけるWebサイトの閲覧履歴を含む場合がある。このような場合、支援装置1は、閲覧履歴から利用者の趣味、嗜好等の傾向を判別し得る。そして、支援装置1は、判別した傾向から、該利用者の購買意欲をよりいっそう高める動画を動画群121から選択し得る。
【0083】
利用者情報リスト122に格納された利用者情報が性別、年齢、及び/又は住所等によって例示される利用者の属性を含む場合がある。このような場合、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいて、該利用者の購買意欲をよりいっそう高める動画を動画群121から選択し得る。また、これにより、支援装置1は、利用者情報リスト122に格納された利用者の属性に基づいて、該利用者が求める情報をよりいっそう含み得る動画を動画群121から選択し得る。
【0084】
また、該処理は、上述の対話履歴に基づいて、動画群121から1つの動画を選択可能であることが好ましい。これにより、支援装置1は、対話履歴に応じた動画を表示するよう指令できる。例えば、支援装置1は、利用者の入力に対する応答となる動画を表示するよう指令できる。また、例えば、支援装置1は、チャットボットの応答を支援する動画を表示するよう指令できる。よって、支援装置1は、適切に選択された動画の表示によってチャットボットを用いた電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0085】
該処理は、表示を指令された1つの動画と電子商取引の成果との対応の履歴を用いてより大きな成果を挙げることが期待される動画を推定するABテストの結果に基づいて1つの動画を選択可能であることが好ましい。これにより、支援処理は、ABテストによって最適化された動画を表示するよう指令できる。
【0086】
[ステップS10:動画を履歴に重畳して表示するよう指令]
装置制御部11は、装置記憶部12及び装置通信部13と協働して動画表示指令部115を実行する。そして、装置制御部11は、ステップS9等で選択された動画を履歴に重畳して表示するよう指令する処理を行う(ステップS10、動画表示指令ステップ)。装置制御部11は、処理をステップS1へ移す。そして、装置制御部11は、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0087】
動画表示指令ステップにおいて動画を履歴に重畳して表示するよう指令する処理は、履歴がスクロールした場合に動画の表示位置を変更しない表示を指令する手順を含む。これにより、利用者は、動画を閲覧しながら、チャットボットとの対話を続けることができる。よって、利用者は、対話履歴がスクロールするか否かに関わらず対話履歴の近傍に表示される動画によって、購買意欲が高められ得る。また、利用者は、対話履歴の近傍にスクロールしないよう表示された動画によってテキストベースの対話より多くの情報を得うる。
【0088】
履歴がスクロールした場合に動画の表示位置を変更しない表示を指令する手順は、特に限定されない。該手順は、例えば、携帯端末において他のアプリに重畳して動画を表示するピクチャーインピクチャー(Picture in Picture、PiP)機能を用いて動画を表示する手順等でよい。
【0089】
該手順がPIP機能を用いて動画を表示する手順を含む場合、支援処理は、他のプログラム等がPIP機能を用いて表示していた動画の表示を終了させないことが好ましい。すなわち、支援処理は、支援処理の開始前に再生されていた広告動画の再生を引き継ぐ、又は、支援処理の開始前に再生されていた広告動画の再生終了後に支援処理に係る動画を表示する等の処理を行うことが好ましい。これにより、支援処理によって動画の表示を終了された利用者が電子商取引を取りやめて動画の表示を再度指令することが防がれる。よって、支援処理の効果がよりいっそう高まり得る。
【0090】
該手順がPIP機能を用いて動画を表示する手順を含む場合、支援処理は、支援処理の終了後に動画の表示を終了させないように動画の表示を指令することが好ましい。これにより、動画の表示によってもたらされる支援処理の効果がよりいっそう高まり得る。
【0091】
[閲覧履歴の取得]
支援処理は、端末TからWebサイトの閲覧履歴を取得するステップを含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、Webサイトの閲覧履歴を利用者情報リスト122に格納できる。
【0092】
[電子商取引の成果の取得]
支援処理は、電子商取引の成果を取得するステップを含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、該成果の履歴を装置記憶部12に格納し、上述のABテストを用いた最適化等に利用できる。
【0093】
[電子商取引完了後に動画を表示すること]
支援処理は、電子商取引完了後に動画を表示するステップを含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、例えば、電子商取引の販売者のSNSアカウントを登録するよう利用者に促す動画、電子商取引で取引された商品に類似する商品の広告動画、等を表示できる。これにより、電子商取引がよりいっそう支援される。
【0094】
[動画視聴後に特典を付与すること]
支援処理は、動画視聴後に利用者へ特典を付与するステップを含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、特典の付与を介して電子商取引をよりいっそう支援できる。該特典は、特に限定されず、例えば、電子商取引に利用可能なクーポンの付与等でよい。
【0095】
[動画視聴を統計分析すること]
支援処理は、動画視聴を統計分析するステップを含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、統計分析を介して動画の選択をよりいっそう最適化できる。また、これにより、支援装置1は、動画選択部114における選択対象に加える新たな動画の制作に役立つヒントを支援装置1の利用者等に提供し得る。統計分析の結果は、特に限定されず、例えば、動画視聴率、停止率、再生率、削除率等によって例示される分析結果の1以上を含む。
【0096】
[シナリオデータの最適化]
支援処理は、支援装置1の管理画面等を介して設定された目標値に対してシナリオデータを最適化するステップを含むことが好ましい。これにより、支援装置1は、チャットボットの応答を最適化し、電子商取引をよりいっそう支援できる。
【0097】
[支援処理の効果]
支援装置1が上述の支援処理を実行することにより、履歴表示指令部113によって、チャットボットに関する入力及び応答の履歴、すなわち、利用者とチャットボットとの対話履歴がスクロール表示される。また、支援装置1は、動画選択部114によって、複数の動画を含む動画群121から電子商取引の支援に適切な動画を選択できる。そして、支援装置1は、動画表示指令部115によって、上述の対話履歴がスクロールした場合に表示位置を変更しないよう選択された動画を上述の履歴に重畳して表示できる。
【0098】
よって、支援装置1が上述の支援処理を実行することにより、利用者は、動画を閲覧しながら、チャットボットとの対話を続けることができる。これにより、利用者は、対話履歴の近傍に表示された動画によって購買意欲が高められ得る。また、利用者は、対話履歴の近傍に表示された動画によってテキストベースの対話より多くの情報を得うる。
【0099】
したがって、本実施形態の支援処理によれば、チャットボットを用いた電子商取引をスクロールの影響を受けない動画表示によって支援することができる。
【0100】
<支援装置1の使用例>
以下は、本実施形態における支援装置1の使用例の説明である。
【0101】
〔チャットボットの実行を指令〕
利用者は、端末Tを介して支援装置1に電子商取引に関するチャットボットの実行を指令する。支援装置1は、支援処理を実行する。
【0102】
〔属性の入力〕
支援装置1は、チャットボットの応答を含む対話履歴を表示するよう、端末Tに指令する。この対話履歴は、利用者の属性を入力するよう促す応答を含む。端末Tは、該対話履歴をスクロールなしで表示する。該対話履歴を見た利用者は、年齢、性別等によって例示される属性を端末Tに入力する。端末Tは、該入力を支援装置1に提供する。支援装置1は、該入力を取得し、利用者情報リスト122に格納する。
【0103】
〔対話履歴の表示〕
支援装置1は、チャットボットからの応答を取得する。そして、支援装置1は、該応答を含む該対話履歴を表示するよう、端末Tに指令する。端末Tは、該対話履歴をスクロールありで表示する。
【0104】
〔購入する商品を指定〕
対話履歴を見た利用者は、購入する商品を指定する指示を端末Tに入力する。端末Tは、該入力を支援装置1に提供する。支援装置1は、該入力を取得する。そして、支援装置1は、該入力を含む対話履歴を表示する。
【0105】
〔動画の表示〕
支援装置1は、利用者情報及び対話履歴に基づいて動画群121から動画を選択する。そして、支援装置1は、選択された動画の表示を端末Tに指令する。端末Tは、該動画をスクロールしないよう履歴に重畳して表示する。
【0106】
図6は、端末Tに表示された対話履歴及び1つの動画の一例を示す概略図である。図6に示す例では、第1入力I1と、第1応答R1、第2応答R2、第3応答R3と、を含む対話履歴が履歴表示領域Hに表示されている。また、図6に示す例では、動画が履歴表示領域Hに重畳された動画表示領域Mに表示されている。
【0107】
図6に示す例では、第1入力I1は、購入する商品として商品Aを指定する入力である。支援装置1は、第1入力I1の入力に応じて、支払い方法の選択を促す第1応答R1と、クレジット決済を推奨する動画である第2応答R2と、支払い方法の選択肢を示す第3応答R3と、を含む対話履歴を履歴表示領域Hに表示している。また、支援装置1は、履歴が含む第2応答R2に対応する、クレジット決済であれば手数料が0円であることを強調する動画を動画表示領域Mに表示している。
【0108】
〔決済手段を指定〕
図6に示す例の対話履歴及び動画を見た利用者は、第3応答R3に示された選択肢からクレジット決済を指定する入力を行う。支援装置1は、端末Tを介して該入力を取得する。そして、支援装置1は、該入力を含む対話履歴をスクロールして表示するよう指令する。さらに、支援装置1は、該入力への応答を含む対話履歴をスクロールして表示するよう指令する。
【0109】
図7は、図6の履歴がスクロールされた後の端末Tを示す概略図である。図7に示す例では、第2入力I2と、第4応答R4とを新たに含む対話履歴が履歴表示領域Hに表示されている。図7に示す例では、対話履歴がスクロールしたため、第1入力I1、第1応答R1、第2応答R2は、履歴表示領域Hに表示されなくなっている。また、図7に示す例では、対話履歴がスクロールしたため、第3応答R3の一部が表示されなくなっている。
【0110】
しかしながら、支援装置1が動画をスクロールしないよう表示するため、動画表示領域Mに表示された動画は、対話履歴がスクロールしても図6と同様に表示されている。これにより、利用者は、引き続き、動画を見ながらチャットボットとの対話を続けられる。
【0111】
〔電子商取引の続行〕
支援装置1は、指定された決済手段で該商品の購入に関する手続きを進めるよう電子商取引のプログラム等に指令する。
【0112】
<<第2実施形態>>支援端末2において支援処理を実行する態様
第2実施形態は、所定のアプリケーションをインストールした支援端末2の態様である。所定のアプリケーションは、後述の支援処理を実行するプログラムを含んで構成される。端末における表示の仕様は、端末ごとに異なり得る。よって、端末と異なるサーバが端末の表示の仕様に合わせた表示指令を行うことには、困難が伴い得る。本実施形態は、支援端末2において支援処理を実行することにより、このような困難を低減することを可能とする。
【0113】
<支援システムS2>
図8は、第2実施形態の支援システムS2のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。本実施形態の支援システムS2は、支援端末2を少なくとも含んで構成される。本実施形態の支援システムS2は、ネットワークNを介して支援端末2と通信可能な電子商取引サーバEをさらに含んで構成されることが好ましい
【0114】
〔支援端末2〕
支援端末2は、特に限定されない。第1実施形態における端末Tと同様、支援端末2は、持ち運び可能な携帯端末であってもよいし、一定の場所に据え置かれている据え置き型端末であってもよい。
【0115】
支援端末2は、端末制御部21と端末記憶部22と端末通信部23と表示部24と入力部25とを少なくとも備える。
【0116】
[端末制御部21]
端末制御部21は、第1実施形態の装置制御部11と同様でよい。ただし、端末制御部21は、動画選択部114の代わりに、動画取得部214を実現する点において、第1実施形態の装置制御部11と異なる。
【0117】
[端末記憶部22]
端末記憶部22のハードウェア構成は、第1実施形態の装置記憶部12と同様でよい。端末記憶部22には、マイクロコンピューターで実行されるプログラム、支援端末2の利用者に関する利用者情報、動画取得部214が取得した動画、並びに、チャットボットの応答に関するシナリオデータ、等が記憶されている。
【0118】
利用者情報は、第1実施形態の利用者情報リスト122に格納される利用者情報と同様でよい。
【0119】
[端末通信部23]
端末通信部23は、第1実施形態の装置通信部13と同様でよい。
【0120】
[表示部24]
表示部24は、利用者の入力及びチャットボットの応答の履歴と、動画と、を表示可能であれば、特に限定されない。表示部24は、例えば、CRTディスプレイ、薄型ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ、等でよい。
【0121】
[入力部25]
入力部25は、利用者がチャットボットへの入力を行うことが可能であれば、特に限定されない。入力部25は、例えば、文字入力デバイス、位置入力デバイス、タッチパネル、等の1以上でよい。文字入力デバイスは、例えば、キーボード、音声入力デバイス、仮想キーボード等である。位置入力デバイスは、例えば、マウス、トラックボール、XR技術の位置指定手段に用いる撮影デバイス、等である。
【0122】
〔電子商取引サーバE〕
電子商取引サーバEは、利用者に関する利用者情報及び履歴の少なくとも1以上に基づいて複数の動画を含む動画群から選択された1つの動画を提供可能な電子商取引のサーバであれば、特に限定されない。
【0123】
以下は、電子商取引サーバEが1つのサーバによって構成されている場合の説明である。ただし、電子商取引サーバEは、複数のサーバによって1つの動画を提供可能な電子商取引のサーバを実現する構成であってもよい。
【0124】
〔ネットワークN〕
ネットワークNは、第1実施形態と同様でよい。
【0125】
〔電子商取引〕
本実施形態の電子商取引は、第1実施形態と同様でよい。
【0126】
〔支援処理の好ましい流れ〕
本実施形態の支援処理の好ましい流れは、以下に示す相違点1から相違点3を除いて、第1実施形態の支援処理の好ましい流れと同様である。
【0127】
[相違点1:表示部24と入力部25とを用いること]
本実施形態の支援処理は、表示部24に履歴、動画等の表示を指令する。また、本実施形態の支援処理は、入力部25を用いて利用者の入力を取得する。これにより、本実施形態の支援処理は、支援端末2の表示の仕様に合わせた表示指令を容易に行える。
【0128】
[相違点2:チャットボットの応答を電子商取引サーバEから取得可能であること]
本実施形態の支援処理は、応答取得ステップにおいて、チャットボットの応答を電子商取引サーバEから取得可能である。これにより、支援端末2は、チャットボットの実行に関するシナリオデータを記憶しない構成となり得る。また、これにより、支援端末2は、チャットボットを実行可能でない構成となり得る。
【0129】
[相違点3:動画取得部214が動画取得ステップを実行すること]
本実施形態の支援処理は、第1実施形態の支援処理における動画選択ステップの代わりに、以下の動画取得ステップを実行する。
【0130】
(動画取得ステップ)
端末制御部21は、端末記憶部22及び端末通信部23と協働して動画取得部214を実行する。そして、端末制御部21は、履歴スクロール表示ステップ及び/又は履歴非スクロール表示ステップにおいて表示を指令された履歴に重畳して表示する動画を取得する処理を行う(動画取得ステップ)。装置制御部11は、処理を動画表示指令ステップに移す。
【0131】
動画取得ステップは、端末記憶部22に格納された利用者情報及び/又は上述の履歴に基づいて、複数の動画を含む動画群から選択された1つの動画を取得する手順を含む。該選択及び選択された1つの動画の提供は、例えば、利用者情報及び/又は上述の履歴を支援端末2から提供された電子商取引サーバEにおいて行われる。
【0132】
[支援処理の効果]
端末における表示の仕様は、端末ごとに異なり得る。よって、端末と異なるサーバが端末の表示の仕様に合わせた表示指令を行うことには、困難が伴い得る。本実施形態は、支援端末2において支援処理を実行することにより、このような困難を低減することを可能とする。
【0133】
また、本実施形態では、支援端末2において支援処理が実行可能であることにより、支援端末2と外部との通信量を電子商取引に必要な最小限の量に抑え得る。これにより、通信帯域の利用量を低減することと、支援処理がチャットボットを用いた電子商取引にもたらす各種の好ましい効果を得ることと、が両立可能となる。また、支援端末2において支援処理が実行可能であることにより、利用者とチャットボットとの対話が傍受されるリスクを最小限に抑え得る。
【0134】
<支援端末2の使用例>
以下は、本実施形態における支援端末2の使用例の説明である。
【0135】
〔チャットボットの実行を指令〕
利用者は、支援端末2に電子商取引に関するチャットボットの実行を指令する。支援端末2は、支援処理を実行する。
【0136】
〔属性の入力〕
支援端末2は、対話履歴をスクロールなしで表示する。この対話履歴は、利用者の属性を入力するよう促す応答を含む。該対話履歴を見た利用者は、年齢、性別等によって例示される属性を支援端末2に入力する。支援端末2は、該入力を取得し、端末記憶部22に記憶する。
【0137】
〔履歴の表示〕
支援端末2は、チャットボットからの応答を取得する。そして、支援端末2は、該応答を含む対話履歴をスクロールありで表示する。
【0138】
〔動画の表示〕
支援端末2は、電子商取引サーバEから1つの動画を取得する。この1つの動画は、利用者情報及び対話履歴に基づいて動画群から選択された動画である。そして、支援端末2は、取得した動画を表示する。支援端末2は、該動画をスクロールしないよう対話履歴に重畳して表示する。
【0139】
〔購入指示の入力〕
対話履歴及び該動画を見た利用者は、該動画が推薦する手段で商品を購入する指示を支援端末2に入力する。支援端末2は、該入力を取得し、該商品の購入に関する手続きを進めるよう電子商取引サーバE等に指令する。
【0140】
以上、本発明の好ましい態様の一例が説明された。なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、上述の一例と同様に、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものは、本発明の要旨を備えている限り、上述の一例と同様に、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0141】
S1 支援システム(第1実施形態)
1 支援装置
11 装置制御部
111 入力取得部
112 応答取得部
113 履歴表示指令部
114 動画選択部
115 動画表示指令部
12 装置記憶部
121 動画群
122 利用者情報リスト
13 装置通信部
T 端末
N ネットワーク
M 動画表示領域
H 履歴表示領域
I1 第1入力
I2 第2入力
R1 第1応答
R2 第2応答
R3 第3応答
R4 第4応答
S2 支援システム(第2実施形態)
2 支援端末
21 端末制御部
211 入力取得部
212 応答取得部
213 履歴表示指令部
214 動画取得部
215 動画表示指令部
22 端末記憶部
23 端末通信部
24 表示部
25 入力部
E 電子商取引サーバ
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引に関するチャットボットに対する利用者からの入力を前記利用者の端末から取得する入力取得部と、
前記チャットボットから前記利用者への応答を取得する応答取得部と、
前記入力及び前記応答を含む対話履歴の表を前記端末に指令する履歴表示指令部と、
前記利用者に関する利用者情報及び前記対話履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群から前記利用者情報及び/又は前記対話履歴に応じた1つの動画を選択する動画選択部と、
前記動画選択部によって前記1つの動画が選択された場合に、前記履歴表示指令部により表示され前記対話履歴に重畳される前記1つの動画の表示を前記端末に指令する動画表示指令部と、
を備え、
前記履歴表示指令部は、前記入力取得部によって前記入力が取得された場合及び/又は前記応答取得部によって前記応答が取得された場合に新たに取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記対話履歴をスクロールさせる表示を前記端末に指令
前記動画表示指令部は、前記対話履歴がスクロールされた場合に前記1つの動画の表示位置変更されない前記1つの動画の表示であって、前記端末のピクチャーインピクチャー機能を用いた表示前記端末に指令する、
電子商取引の支援装置。
【請求項2】
前記利用者情報は、前記利用者におけるWebサイトの閲覧履歴を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記応答は、性別、年齢、及び/又は住所の入力を前記利用者に促す所定の応答を含み、前記利用者情報は、前記所定の応答に応じて入力された性別、年齢、及び/又は住所を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項4】
前記応答は、音声を用いたチャットを行う手順を前記利用者に示す応答を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項5】
前記動画選択部は、前記表示を指令された1つの動画と前記電子商取引の成果との対応の履歴を用いてより大きな成果を挙げることが期待される動画を推定するABテストの結果に基づいて前記1つの動画を選択する、請求項1に記載の支援装置。
【請求項6】
利用者が利用する端末に、
電子商取引に関するチャットボットに対する前記利用者からの入力を前記利用者の端末から取得する入力取得ステップと、
前記チャットボットから前記利用者への応答を取得する応答取得ステップと、
前記入力及び前記応答を含む対話履歴の表を前記端末に指令する履歴表示指令ステップと、
前記利用者に関する利用者情報及び前記対話履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群から前記利用者情報及び/又は前記対話履歴に応じた1つの動画を選択する動画選択ステップと、
前記動画選択ステップにおいて前記1つの動画が選択された場合に、前記履歴表示指令部により表示され前記対話履歴に重畳される前記1つの動画の表示を前記端末に指令する動画表示指令ステップと、
を実行させることが可能であり、
前記履歴表示指令ステップは、前記入力取得ステップにおいて前記入力が取得された場合及び/又は前記応答取得ステップにおいて前記応答が取得された場合に新たに取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記対話履歴をスクロールさせる表示を前記端末に指令
前記動画表示指令ステップは、前記対話履歴がスクロールされた場合に前記1つの動画の表示位置変更されない前記1つの動画の表示であって、前記端末のピクチャーインピクチャー機能を用いた表示前記端末に指令する、
プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引に関するチャットボットに対する利用者からの入力を前記利用者の端末から取得する入力取得部と、
前記チャットボットから前記利用者への応答を取得する応答取得部と、
前記入力及び前記応答を含む対話履歴の表示を前記端末に指令する履歴表示指令部と、
前記利用者に関する利用者情報及び前記対話履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群から前記利用者情報及び/又は前記対話履歴に応じた1つの動画を選択する動画選択部と、
前記動画選択部によって前記1つの動画が選択された場合に、前記履歴表示指令部により表示された前記対話履歴の一部である所定領域に重畳される前記1つの動画の表示を前記端末に指令する動画表示指令部と、
を備え、
前記履歴表示指令部は、前記入力取得部によって前記入力が取得された場合及び/又は前記応答取得部によって前記応答が取得された場合に新たに取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記対話履歴をスクロールさせる表示を前記端末に指令し、
前記動画表示指令部は、前記対話履歴がスクロールされた場合に前記1つの動画の表示位置が前記所定領域で変更されない前記1つの動画の表示であって、前記端末のピクチャーインピクチャー機能を用いた表示を前記端末に指令し、
前記履歴表示指令部は、前記動画選択部によって前記1つの動画が選択された場合であっても、前記新たに取得された前記入力及び/又は前記応答が前記所定領域の近傍で表示されるよう前記対話履歴をスクロールさせる表示を前記端末に指令する、
電子商取引の支援装置。
【請求項2】
前記利用者情報は、前記利用者におけるWebサイトの閲覧履歴を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記応答は、性別、年齢、及び/又は住所の入力を前記利用者に促す所定の応答を含み、前記利用者情報は、前記所定の応答に応じて入力された性別、年齢、及び/又は住所を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項4】
前記応答は、音声を用いたチャットを行う手順を前記利用者に示す応答を含む、請求項1に記載の支援装置。
【請求項5】
前記動画選択部は、前記表示を指令された1つの動画と前記電子商取引の成果との対応の履歴を用いてより大きな成果を挙げることが期待される動画を推定するABテストの結果に基づいて前記1つの動画を選択する、請求項1に記載の支援装置。
【請求項6】
利用者が利用する端末に、
電子商取引に関するチャットボットに対する前記利用者からの入力を前記利用者の端末から取得する入力取得ステップと、
前記チャットボットから前記利用者への応答を取得する応答取得ステップと、
前記入力及び前記応答を含む対話履歴の表示を前記端末に指令する履歴表示指令ステップと、
前記利用者に関する利用者情報及び前記対話履歴の少なくとも1以上に基づいて、複数の動画を含む動画群から前記利用者情報及び/又は前記対話履歴に応じた1つの動画を選択する動画選択ステップと、
前記動画選択ステップにおいて前記1つの動画が選択された場合に、前記履歴表示指令部により表示された前記対話履歴の一部である所定領域に重畳される前記1つの動画の表示を前記端末に指令する動画表示指令ステップと、
を実行させることが可能であり、
前記履歴表示指令ステップは、前記入力取得ステップにおいて前記入力が取得された場合及び/又は前記応答取得ステップにおいて前記応答が取得された場合に新たに取得された前記入力及び/又は前記応答が表示されるよう前記対話履歴をスクロールさせる表示を前記端末に指令し、
前記動画表示指令ステップは、前記対話履歴がスクロールされた場合に前記1つの動画の表示位置が前記所定領域で変更されない前記1つの動画の表示であって、前記端末のピクチャーインピクチャー機能を用いた表示を前記端末に指令し、
前記履歴表示指令ステップは、前記動画選択部によって前記1つの動画が選択された場合であっても、前記新たに取得された前記入力及び/又は前記応答が前記所定領域の近傍で表示されるよう前記対話履歴をスクロールさせる表示を前記端末に指令する、
プログラム。