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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054809
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】ツリーテント
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/04 20060101AFI20240410BHJP
【FI】
E04H15/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022170204
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】522415106
【氏名又は名称】合同会社杢草舎
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 康晴
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA08
2E141BB04
2E141CC04
2E141DD02
2E141DD12
2E141DD22
2E141EE26
2E141EE28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ツリーテントにおいて、樹木を傷つける点、十分な強度の樹木の枝を必要とする点、また工作物の組み立て・設置・分解・運搬が容易ではない点、携帯性に劣る点を改善する。
【解決手段】地表に接し他端側は樹木に沿わせて立てた縦筒100と、縦筒100の地表から離間した位置に設けた縦筒固定帯連結部140と、縦筒100の他端側と接続する接続部200と、接続部200を貫通する横筒300と、横筒300に設けた横筒固定帯連結部322と、横筒300に設けた吊下げ部330と、樹木に固定時使用の縦筒固定帯連結部140と横筒固定帯連結部322に連結される固定帯400と、縦筒連結部142と横筒固定帯連結部322に連結される固定帯400は固定帯400の固定帯連結部421に開閉できる部品がついた金属リングの接続金具430で連結されており、吊下げ部330は接続部200を挟んで樹木の反対側に位置する、ツリーテント。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹木などの柱状体に対して、
一端側を地表に接し他端側は前記柱状体の長手方向に沿わせて立てた縦筒と、
前記縦筒の地表から離間した位置に設けた縦筒固定帯連結部と、
前記縦筒の他端側と接続する接続部と、
前記接続部を貫通する横筒と、
前記横筒の一端側に設けた横筒固定帯連結部と、
前記横筒の他端側に設けた吊下げ部と、
前記柱状体に配置する固定時使用の前記縦筒固定帯連結部と前記横筒固定帯連結部に連結される各々の固定帯と、
前記吊下げ部から吊下げたテントからなるツリーテントであって、
前記吊下げ部は前記接続部を挟んで前記柱状体の反対側に位置することを特徴とするツリーテント。
【請求項2】
前記縦筒と前記横筒は伸縮可能であることを特徴とする請求項1記載のツリーテント。
【請求項3】
前記接続部は、前記縦筒と前記横筒との角度が0度から90度の範囲で変更可能であり、範囲内で角度を固定し得るものであることを特徴とする請求項1、2記載のツリーテント。
【請求項4】
前記柱状体に複数の前記縦筒が固定されており、複数の前記縦筒に接続された各々の前記横筒の前記吊下げ部を連結する横筒吊り連結部と、前記横筒吊り連結部から吊下げたテントからなることを特徴とする請求項1~3記載のツリーテント。
【請求項5】
前記吊下げ部を連結する前記横筒吊り連結部で連結された前記横筒の間の角度は変更可能であり、所望の角度で固定し得るものであることを特徴とする請求項4記載のツリーテント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャンプや遊具に用いることができるツリーテントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の図1に記載されているように、従来のツリーテントは樹木の枝にロープ等を介して、床面のあるテントを地表に接することがないように空中に吊り下げるものであり、ツリーテントと中に入る人間の荷重に耐えうる強度のある木の枝を必要とするが、十分な強度の枝を探すことは容易ではなく、また、樹木の枝にロープ等を取り付けるため樹木の枝が傷つくものであった。
【0003】
また、特許文献2~7には床のあるツリーテントを地面に接することのないように空中に吊り下げる自立型の台や支柱が記載されているが、自立性を維持するために重量の大きな土台が必要である。
【0004】
荷重に耐え得る強度を確保するために部材が重くなる、平たんでない場所に設置が困難である、構造が複雑になる等、組み立て・設置・分解が容易ではなく携帯性に欠けるものであった。
【0005】
さらに、特許文献8~10には、非自立型の台や支柱に吊り下げるテントが記載されているが、更衣室や自動車カバーに利用される下端が開放状態であるテントや通常のテントの上端を吊り下げるものであり、人が入った状態で地面に接することのないように空中に吊り下げるツリーテントではなく、本発明とはまったく異なるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3084169号公報
【特許文献2】米国公開特許公報2015/0030790
【特許文献3】米国公開特許公報2010/0252083
【特許文献4】中国実用新案登録第205502720号公報
【特許文献5】中国実用新案登録第204645814号公報
【特許文献6】中国実用新案登録第204899410号公報
【特許文献7】韓国特許登録第10-2182386号公報
【特許文献8】実開平5-92360号公報
【特許文献9】実開昭52-109704号公報
【特許文献10】実公昭50-30804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ツリーテントにおいて、使用に際して樹木を傷つける点、十分な強度の樹木の枝を必要とする点、組み立て・設置・分解が容易ではない点、携帯性に劣る点を改善することを解決しようとすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
樹木などの柱状体に対して、
一端側を地表に接し他端側は柱状体の長手方向に沿わせて立てた縦筒と、
縦筒の地表から離間した位置に設けた縦筒固定帯連結部と、
縦筒の他端側と接続する接続部と、接続部を貫通する横筒と、
横筒の一端側に設けた横筒固定帯連結部と、
横筒の他端側に設けた吊下げ部と、
柱状体に配置する固定時使用の縦筒固定帯連結部と、
横筒固定帯連結部に連結される各々の固定帯と、
吊下げ部から吊下げたテントからなるツリーテントであって、
吊下げ部は接続部を挟んで柱状体の反対側に位置することを特徴とする。
【0009】
縦筒と横筒は伸縮可能であること、接続部は、縦筒と横筒の角度が0度から90度の範囲で変更可能であり、範囲内で角度を固定し得るものであることを特徴とする。
【0010】
柱状体に複数の縦筒が固定されており、縦筒に接続された各々の横筒の吊下げ部を連結する横筒吊り連結部と、横筒吊り連結部から吊下げたテントからなることを特徴とし、横筒吊り連結部で連結された横筒の間の角度は変更可能であり、所望の角度で固定し得るものであることを特徴とするツリーテント。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ツリーテントにおいて以下の効果を奏する。
効果1、樹木の枝にロープ等を介して吊り下げるものではないので、樹木に傷をつけない 。
効果2、荷重の大部分は縦筒部材が地表と接する部分にかかり、樹木の幹にかかる荷重が 少ないため、樹木の幹へのダメージが少ない。
効果3、樹木の枝を利用しないので、荷重に対して十分な強度の枝を探す必要がなく、設 置場所の自由度が高い。
効果4、自立型の台ではないため、平坦ではない場所にも設置可能である。
効果5、自立型ではないため、自立を維持するための土台となる重量物が不要であり、携 帯性に優れる。
効果6、自立型ではないため、各部を構成する部材の強度を低く設計することができ、軽 量である。
効果7、構造が簡単であり、組み立て・設置・分解が容易である。
効果8、単数より複数の使用は荷重の分散、樹木への支持位置の増加により、安定性と安 全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施の形態におけるツリーテントを樹木にとりつけた状態図
図2】同形態における縦筒を示す詳細図
図3】同形態における接続部を示す詳細図
図4】同形態における横筒を示す詳細図
図5】同形態における樹木を周回して固定する固定帯を示す詳細図
図6】同形態における縦筒固定帯連結部と横筒固定帯連結部との樹木に設置した各々の固定帯との連結を示す詳細図
図7】同形態における複数の横筒の吊下げ部を連結している横筒吊り連結部の組み込み詳細図
図8】同形態における複数の縦筒と横筒吊り連結部で連結されている複数の横筒が樹木に各々設置した固定帯と連結する部分の断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1 この実施の形態におけるツリーテントは、一例として、テント設営場所に平坦な地表がなくても樹木さえあればツリーテントの設営を行えるようにしたものであって、図1に示すように樹木などの柱状体に対して、
一端側を地表に接し他端側は樹木の長手方向に沿わせて立てた縦筒100と、
縦筒100の地表から離間した位置に設けた縦筒固定帯連結部140と、
縦筒100の他端側と接続する接続部200と、
接続部200を貫通する横筒300と、
横筒300の一端側に設けた横筒固定帯連結部322と、
横筒300の他端側に設けた吊下げ部330と、
樹木に配置する固定時使用の縦筒固定帯連結部140と横筒固定帯連結部322に連結される各々の固定帯400と、
樹木に固定時使用の縦筒連結部142と横筒固定帯連結部322に連結される固定帯400は各々の位置の固定帯400の固定帯連結部421に各々の開閉できる部品がついた金属リングの接続金具430で連結されており、吊下げ部330は接続部200を挟んで樹木の反対側に位置することを特徴とする。
【0014】
縦筒100と横筒300は伸縮可能であることを特徴とする。接続部200は、縦筒100と横筒300との角度が0度から90度の範囲で変更可能であり、範囲内で角度を固定し得るものであることを特徴とする。一本の樹木に複数の縦筒100を固定し、各々に接続されている横筒300の吊り下げ部330を横筒吊り連結部500で連結された横筒300の間の角度は変更可能であり、所望の角度で固定し得るものであることを特徴とする。以上の特徴を有する横筒吊り連結部500から吊下げたテントからなるツリーテントである。この場合、複数の縦筒100で樹木に間隔をあけて 挟むように設置するため、単数より複数の使用が荷重の分散、樹木への固定位置の増加により、安定性と安全性が向上し設置樹木への負担が減少する。複数使用の方が自然な多様の形態の樹木により対応できる。樹木に負担がかからないように設置するために、複数使用の場合、固定帯400を共用できる場合は最小限で行うことが望ましい。
柱状体の例として、樹木を例に挙げて説明するが、これ以外に、竹、電柱または防護策の杭などであってもよい。
【0015】
図2aは縦筒100の全体図である。
縦筒100は図2aに示す部品で構成される。縦筒100は一端側を地面に接し他端側は樹木の長手方向に沿わせて立て使用する。
図2bに示す大縦筒110の内径に図2cに示す小縦筒120の外径を挿入し二重筒にて使用する。伸縮により必要な長さに変更ができ、長さの位置固定は図2bに示す大縦筒110に設置した貫通穴の大固定用穴111と図2cに示す小縦筒120に設置した貫通穴の小固定用穴121との位置を合わせて、図2eに示す縦筒ボルトとナット130を組み合わせて行う。縦筒ボルトとナット130に替えて同様のサイズと強度を有していればロックピンに変更しても使用できる。大固定用穴111と小固定用穴121は必要に応じて増設可能である。
【0016】
図2e に示す縦筒固定帯連結部140は、縦筒連結部142と縦筒連結部142の内側をくぐらせ大縦筒110に設置済み縦筒ボルトとナット130が貫通する太さを有する強度のある素材の筒状の布の縦筒固定部141により構成される。同様の機能と強度を有していれば素材はプラスチック、金属でもよい。
図2dに示す土突きボルト150は地面を簡単に移動しない様に先端を有する先端ボルト151に縦筒ナット152を組み込み縦筒ナット152の位置により高さ調整ができる。
図2aに示すように縦筒100の地面に接する端の小縦筒120の内径に高さ調整ができる先端ボルト151の外径を挿入し使用する。
図2eは縦筒100の構成及び縦筒100が接続部200を構成する下直方体230にある縦筒連結部231に挿入され連結している状態を示している。
【0017】
図3aは接続部200の正面図である。図3aに示す接続部200は同サイズの上直方体210と下直方体230の二体を長手の面を合わせて積み重ね構成される。
上直方体210は一端側の短手の面211から他端側の短手の面214まで筒状のスリーブ215を有する。上直方体210の長手上面に接続ネジ穴213を設け、A固定ボルト212と組み合わせて使用する。重ねた二体の上直方体210の下面と下直方体230の上面が重なる位置の一端側の短手に接して丁番218で結合する。
【0018】
丁番218により上直方体210と下直方体230は開閉でき角度変化が可能となる。図3aと図3b に示すように角度調整を固定するボルトとナットは上直方体210の下面の開閉側にA接続ボルトとナット216を有し、A接続ボルトとナット216の位置の反対側にB接続ボルトとナット217を有する、また下直方体230の開閉側面にC接続ボルトとナット232を有し、C接続ボルトとナット232の位置の反対側にD接続ボルトとナット233を有する。図3cに示す上直方体210と下直方体230の開閉角度は角度調整部240を2枚でセット使用し、角度調整部240に設けてある接続ボルト穴241~245とA接続ボルトとナット216とC接続ボルトとナット232、B接続ボルトとナット217とD接続ボルトとナット233の使用位置の組み合わせで行う。接続ボルト穴は必要に応じて増減できる。
【0019】
図3d は横筒300が上直方体210の筒状のスリーブ215を貫通して設置されている状態と下直方体230に設置してある縦筒連結部231と縦筒100の結合設置状態を示しており、また、角度調整部240の使用例として、A接続ボルトとナット216に2枚セットの一枚目の角度調整部240にある接続ボルト穴242を通して組み込み、C接続ボルトとナット232に角度調整材240にあるボルト穴245を通して組み込む、図3bに示す反対側のB固定ボルトとナット217にセットのもう一枚の角度調整材240にある接続ボルト穴242を通して組み込み、D接続固定ボルトとナット233に角度調整材240にある接続ボルト穴245を通して組み込み各接続固定ボルトとナットで固定する。
【0020】
図4a は横筒300の正面図である。図4aに示すように横筒300は大横筒310の内径に小横筒320の外径を挿入し伸縮できる。大横筒310の内径と小横筒320の外径の間に充填材311を充填し補強できる。大横筒310には一方の端に金属リング付ボルトとナットで組み込まれる吊下げ部330を設け、吊下げ穴331を有する。他端側にはB固定ボルト340とそれを組み込む横筒ネジ穴313を設ける。
図4bに示す小横筒320の一方の端に横筒固定帯連結部322を有し、他方の端には止め部321を有する。図4a に示すように小横筒320が大横筒310から抜け出ないように止め部321は受け部312により干渉し抜け出ない。
【0021】
図4cは図4aの右側面図である
B固定ボルト340のねじ込みにより固定できる範囲は小横筒320を大横筒310に横筒300が最短になるよう押し込んだ状態から小横筒320を引き出し、止め部321が受け部312で止まるまでの範囲である。
図4dに示す横筒300が貫通している接続部200の上直方体210にあるA固定ボルト212の固定範囲は横筒300の吊り下げ部330と接続部の上直方体210が干渉する位置からB固定ボルト340と上直方体210が干渉するまでの範囲であり、A固定ボルト212を組み込むことにより固定できる。
【0022】
図5aは固定帯400の正面図である。固定帯400は図5bの着脱緩衝部410と図5cの連結固定部420から構成される。
図5bに示す着脱緩衝部410と図5cに示す連結固定部420は面ファスナー使用の着脱部422によって着脱できる。図5b に示す着脱緩衝材部410はツリーテント使用時に樹木に対して負担が少なくなるように緩衝材を使用した強度のある帯状の布で、樹木側の面のW面412には着脱可能な面ファスナーの片面を有し、樹木側でない面のN面411に面ファスナーの他の片面を有する。これにより樹木を周回して設置できるまで着脱緩衝材部410のW面412をN面411の上に重ね面ファスナーを留め具として使用しながら周回させる。
【0023】
図5cに示す連結固定部420は強度のある素材からなる鎖状の紐の固定帯連結部421と、その固定帯連結部421をN面411に面ファスナーで留める着脱部422からなり、連結固定部420が着脱緩衝材部410から脱落しないよう着脱部422は必要数の装着を行う。
図5aに示すように連結固定部420は樹木を周回し固定した着脱緩衝材部410のN面411の短辺の幅の中心付近に着脱部422で脱落しない間隔で留め、連結固定部420を周回させる。図5dは樹木に固定帯400を設置した断面図である。樹木を周回するまで固定帯400を連結させ、固定帯連結部421が周回するまで連結固定部420を開閉できる部品がついた金属リングの接続金具430で確実に連結を行う。
【0024】
図6は横筒固定帯連結部322と固定帯連結部421を接続金具430で連結した状態部分と、縦筒連結部142と固定帯連結部421を接続金具430で連結した状態部分を示す図である。縦筒100が縦筒固定帯連結部140を貫通状態で、縦筒固定帯連結部140が移動、設置できる範囲は縦筒ナット152から下直方体230の結合部までである。縦筒100を樹木に安定確実に設置するため縦筒固定帯連結部140は複数使用も可能である。
【0025】
図7aは複数の横筒300の吊下げ部330をボルトとナットの横筒吊り連結部500で連結した平面図である。図7bは複数の横筒300の吊下げ部330を横筒吊り連結部500のボルトで複数の吊り下げ穴331を貫通しナットで組み込み連結した図7aの右側面図である。
【0026】
図8aは樹木に設置した複数の横筒300の吊り下げ部330を横筒吊り連結部500で連結し横筒300の横筒固定帯連結部322と固定帯400の固定帯連結部421を接続金具430で連結した連結部分の断面図である。固定帯400は樹木負担を考慮して単数の共用使用である。横筒固定帯連結部322の位置は複数の横筒固定帯連結部322を水平に設定することによりツリーテントは安定が増す。横筒吊り連結部500は複数の横筒300の間の角度を変更可能かつ、所望の角度で固定し得るものであることを特徴とする
【0027】
図8bは樹木に複数設置した縦筒100の縦筒連結部142と固定帯400の固定帯連結部421を接続金具430で連結した連結部分の断面図である。固定帯400は樹木負担を考慮して単数の共用使用である。固定帯400は樹木の負担を考慮し少数の共用使用が望ましいが、使用数がツリーテントの安定性または安全性が損なわれる場合は必要に応じて増減してもよい。
ツリーテントを複数使用した場合は横筒と縦筒が樹木を挟んで自由な角度で左右から固定するためツリーテントが単体使用よりも安定性、安全性がより向上し、縦筒が複数になることにより負荷の分散が行われ樹木、地表への負担は軽減され、非自立型のため地表、樹木とも使用後は使用前と比べても大きな変化はない。
【0028】
設置の基本は横筒吊り連結部500は樹木との間に接続部があり縦筒は樹木より接続部側の設置が望ましいが、土突きボルト150の設置位置が樹木の後方になる場合であっても他の付帯している調整機能で安定、安全にテントを吊ることができるのであれば設置使用は可能である。
ツリーテントは移動の簡易性と一定でない自然の樹木への対応性を考慮して調整機能がついているが、調整機能を固定して使用する場合は、その設置状態に合わせて各調整部を溶着、接着を行い使用することができる。
また、筒の内部に充填剤を充填し耐圧強化を行い使用することができる。
【0029】
使用できるテントは吊下げる機能があるテントで使用に耐えるテントであれば形状は問わない。円錐形、ハンモック型、格子状の網型等可能である。
【符号の説明】
【0030】
100 縦筒
110 大縦筒
111 大固定用穴
120 小縦筒
121 小固定用穴
130 縦筒ボルトとナット
140 縦筒固定帯連結部
141 縦筒固定部
142 縦筒連結部
150 土突きボルト
151 先端ボルト
152 縦筒ナット
200 接続部
210 上直方体
211 一端側の短手の面
212 A固定ボルト
213 接続ネジ穴
214 他端側の短手の面
215 筒状のスリーブ
216 A接続ボルトとナット
217 B接続ボルトとナット
218 丁番
230 下直方体
231 縦筒連結部
232 C接続ボルトとナット
233 D接続ボルトとナット
240 角度調整部
241 接続ボルト穴
242 接続ボルト穴
243 接続ボルト穴
244 接続ボルト穴
245 接続ボルト穴
300 横筒
310 大横筒
311 充填材
312 受け部
313 横筒ネジ穴
320 小横筒
321 止め部
322 横筒固定帯連結部
330 吊下げ部
331 吊下げ穴
340 B固定ボルト
400 固定帯
410 着脱緩衝部
411 N面
412 W面
420 連結固定部
421 固定帯連結部
422 着脱部
430 接続金具
500 横筒吊り連結部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8