(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054810
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】コップの取手
(51)【国際特許分類】
A47G 19/22 20060101AFI20240410BHJP
B65D 25/28 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
A47G19/22 E
B65D25/28 103
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022170205
(22)【出願日】2022-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】513279489
【氏名又は名称】赤沼 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】赤沼 茂樹
【テーマコード(参考)】
3B001
3E062
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001BB02
3B001CC04
3E062AA10
3E062AB02
3E062HA03
3E062HA04
3E062HA05
3E062HA08
3E062HC01
3E062HD25
(57)【要約】
【課題】 この発明はコップの取手に関するものである。
【解決手段】 人差し指にだけ圧力をかけず、コップの重量を指や手に分散して、高温の液体が入ったコップを持ち上げることができる。これによって指の力が弱い人や、指が曲げづらい人が持ちやすいコップを提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面に円周の縁を設けることを特徴とする、コップ
【請求項2】
取手を握れるほど太くしたことを特徴とする、コップ
【請求項3】
側面に握れる棒を設けることを特徴とする、コップ
【請求項4】
コップに外付できることを特徴とする、外付縁
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はコップの取手に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、熱いお茶やコーヒーを飲むコップを持つには、取手に指を掛けて持ち上げる。しかし指だけでコップを持ち上げるのは、力の弱い高齢者や、手や指が不自由な人にとって重荷であった。その欠点を改善するために取手を工夫したコップがある(特許文献1)
【0003】
コップを保持するための補助具を設け、持ちやすくする装置がある(特許文献2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【0005】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらには、次のような欠点があった。
1.特許文献1について熱い飲み物を片手で持つには適しない
2.特許文献2,3は補助具が巨大で複雑なため、取り付けるのに手間がかかり、持ち歩くのに不便である。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コップの側面に縁、取手、棒を設けて、指か手で広い面積で支えて持てるようにする。これにより指にかかる負荷を減らした、持ちやすいコップを提供する。
【発明の効果】
【0009】
人差し指にだけ圧力をかけず、コップの重量を指や手に分散して、高温の液体が入ったコップを持ち上げることができる。これによって指の力が弱い人や、指が曲げづらい人が持ちやすいコップを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1に本発明の第一の実施形態を示す。
コップ101には従来の取手がなく、その代わりに帽子のつばのような縁102を設けている。本発明を使用するときは、縁102に指を引っ掛けることで、コップの側面に手を接することなくコップ101を持ち上げることができる。これによりコップに高温の液体が入っていても、指や手に熱が伝わらない。
【0012】
図2に第二の実施形態と
図3に第三の実施形態を示す。縁は縁102のように360°全周に設ける必要はなく、
図2に示すように、180°の縁201や、
図3に示すように、対面や一定間隔に複数の縁301でも第一の実施形態と同様の効果が得られる。
図3では縁301は扇状になっているが、特に形状は指定せず、持ちやすければ良い。
【0013】
本発明のコップ101は、取手のあるコップよりも収納性が高い。断面が下に凸で取手がないコップは重ねて収納することができるが、取手のあるコップは、取手が邪魔で重ねることができない。本発明のコップ101は断面が下に凸であれば、重ねて収納することができる。また縁102によって取り出しや員数確認も容易になる。
【0014】
図1の第一の実施形態は、縁102の高さを全体の3/4ほどにしているが、
図4に縁102の高さを全体の高さの1/4にした第四の実施形態を示す。コップの取手は人差し指と他の指で持つことが一般的であるが、本実施形態では小指や薬指と親指で持つことに適している。
【0015】
図5に縁501を斜めにした第五の実施形態を示す。この形態は縁501とコップ101の間に隙間があるので、コップ101に高温の液体が入っていても、コップ101に直接触れることがないので、熱さが手に伝わりにくい。本実施形態は指で持つよりも、手全体で掴むのに適している。
【0016】
図6に第六の実施形態を示す。本実施形態はコップ101に取手601を設けている。通常のコップの取手は内部が空洞になっており、その空洞に人差し指を引っ掛けている。それに対して本発明の取手601は手全体で握ることを想定している。
図6では取手601の形状は円柱であるが、形状はこれ以外でも良い。ただし、取手が細く短いと握りにくいので、1cm以上の厚さと3cm以上の高さを必要とする。
【0017】
図7に第七の実施形態を示す。このコップ101の横に棒701が突出した構造になっている。第七の実施形態も第六の実施形態と同じように、指ではなく、手全体で握ることを想定している。棒701は細くて短いと握りにくいので、棒701は太さが直径1cm以上、長さ3cm以上を必要とする。
【0018】
図8に第八の実施形態を示す。外付縁801をコップ101に取り付ける。外付縁801は内径の断面が下に凸の台形になっており、コップ101の下から挿入して取り付けられる。ここでコップ101も断面が下に凸な台形でなければならない。外付縁801をコップ101に取り付けることで、第一の実施形態と同様の効果が得られる。
【0019】
外付縁801に、ゴムのような伸縮性のある素材を用いれば、コップの断面が下に凸な台形でない、円柱のような形状でも利用できる。
【符号の説明】
【0020】
101:コップ、102:縁、201:縁、301:縁、401:縁、501:縁、601:取手、701:棒、801:外付縁