(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054813
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】ふわふわした多層織物製品を作り出すためのエンボス加工装置
(51)【国際特許分類】
B31F 1/07 20060101AFI20240410BHJP
B31F 1/36 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
B31F1/07
B31F1/36 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193454
(22)【出願日】2022-12-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】111137791
(32)【優先日】2022-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】506069527
【氏名又は名称】全利機械股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】呂宜修
【テーマコード(参考)】
3E078
【Fターム(参考)】
3E078AA13
3E078AA15
3E078BB51
3E078DD09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ふわふわ感、良好な支持、しっかりした手触り、つぶれに対するエンボス加工パターンの耐性、およびエンボス加工パターンの明瞭さを特色にする積層多層織物製品を作り出すためのエンボス加工装置を提供すること。
【解決手段】エンボス加工装置は、第1の織物製品3上に第1のエンボス加工パターンを形成する第1のエンボス加工組立体1、および第2の織物製品4上に第2のエンボス加工パターンを形成する第2のエンボス加工組立体2を含む。第1の織物製品は、第1の織物製品エンボス加工組立体に運ばれる前に第1の給湿機器81により給湿され、第2の織物製品は、第2の織物製品エンボス加工組立体に運ばれる前に第2の給湿機器82により給湿される。その後、第1の織物製品は、接着剤を塗布され、次いで第2の織物製品と一緒に運ばれて、積層ローラ6と第1の鋼製エンボス加工ローラ12の間を通過し、外部供給経路R3に沿って外に供給される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふわふわした多層織物製品を作り出すためのエンボス加工装置であって、
第1の織物製品に第1のエンボス加工パターンを形成するための第1のエンボス加工組立体であって、
第1のゴム製エンボス加工ローラ、および
前記第1のゴム製エンボス加工ローラに近接する第1の鋼製エンボス加工ローラ
を含む第1のエンボス加工組立体において、
前記第1の織物製品は、前記第1のエンボス加工パターンを伴って形成されるために、第1の供給経路に沿って運ばれて、前記第1のゴム製エンボス加工ローラと前記第1の鋼製エンボス加工ローラに到達し、それらの間を通過することを特徴とする
第1のエンボス加工組立体と、
第1の織物製品エンボス加工組立体に到達する前に前記第1の織物製品を給湿する、前記第1の供給経路上に配列された第1の給湿機器と、
第2の織物製品に第2のエンボス加工パターンを形成するために前記第1のエンボス加工組立体に対して下側位置に配列された第2のエンボス加工組立体であって、
第2のゴム製エンボス加工ローラ、および
前記第2のゴム製エンボス加工ローラに近接する第2の鋼製エンボス加工ローラ
を含む第2のエンボス加工組立体において、
前記第2の織物製品は、前記第2のエンボス加工パターンを伴って形成されるために、第2の供給経路に沿って運ばれて、前記第2のゴム製エンボス加工ローラと前記第2の鋼製エンボス加工ローラに到達し、それらの間を通過することを特徴とする
第2のエンボス加工組立体と、
前記第2の織物製品エンボス加工組立体に到達する前に前記第2の織物製品を給湿する、前記第2の供給経路上に配列された第2の給湿機器と、
前記第1の鋼製エンボス加工ローラに近接する接着剤塗布機器であって、前記第1の鋼製エンボス加工ローラと前記接着剤塗布機器の間を通過する前記第1の織物製品の一方の表面上に接着剤を塗布する接着剤塗布機器と、
前記第1の鋼製エンボス加工ローラに近接する積層ローラであって、前記第1のエンボス加工パターンを伴って形成された前記第1の織物製品および前記第2のエンボス加工パターンを伴って形成された前記第2の織物製品が前記積層ローラと前記第1の鋼製エンボス加工ローラの間を通過する際に一緒に積層され、次いで外部供給経路に沿って外に供給される積層ローラと
を備えるエンボス加工装置。
【請求項2】
前記第2のエンボス加工組立体は、前記第2の鋼製エンボス加工ローラのローラ表面の少なくとも一部分を覆って取り囲む、互いに対向する1対の気流フードを含む気流誘導機器をさらに備え、前記1対の気流フードは、前記第2の鋼製エンボス加工ローラの前記ローラ表面に対向する凹状円弧部位をそれぞれ具備し、複数のノズルは、前記凹状円弧部位の中に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項3】
前記気流誘導機器は、前記1対の気流フードの前記複数のノズルによって前記第2の鋼製エンボス加工ローラの前記ローラ表面に向けて吹きつける暖気流を供給できるようになる暖気供給源を備えることを特徴とする、請求項2に記載のエンボス加工装置。
【請求項4】
前記気流誘導機器は、前記1対の気流フードの前記複数のノズルによって前記第2の鋼製エンボス加工ローラの前記ローラ表面に向けて吹きつける冷気流を供給できるようになる冷気供給源を備えることを特徴とする、請求項2に記載のエンボス加工装置。
【請求項5】
前記第1のエンボス加工組立体および前記第2のエンボス加工組立体は、垂直構成で配列され、前記第1の鋼製エンボス加工ローラは、前記第1のゴム製エンボス加工ローラに対して垂直方向に下側位置に配列され、前記第2の鋼製エンボス加工ローラは、前記第2のゴム製エンボス加工ローラに対して上側位置にあることを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項6】
前記第1の供給経路は、前記第1のゴム製エンボス加工ローラに対して上側位置に設定され、その結果、前記第1の織物製品は、前記第1のゴム製エンボス加工ローラの上側を越えて運ばれて、前記第1のゴム製エンボス加工ローラと前記第1の鋼製エンボス加工ローラの間に到達して、それらの間を通過し、
前記第2の供給経路は、前記第2のゴム製エンボス加工ローラに対して下側位置に設定され、その結果、前記第2の織物製品は、前記第2のゴム製エンボス加工ローラの下側を越えて運ばれて、前記第2のゴム製エンボス加工ローラと前記第2の鋼製エンボス加工ローラの間に到達して、それらの間を通過する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項7】
前記第1の鋼製エンボス加工ローラおよび前記第2の鋼製エンボス加工ローラはそれぞれ、前記第1の鋼製エンボス加工ローラおよび前記第2の鋼製エンボス加工ローラをそれぞれ加熱する加熱機器を具備することを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項8】
前記第1のゴム製エンボス加工ローラおよび前記第2のゴム製エンボス加工ローラはそれぞれ、前記第1のゴム製エンボス加工ローラおよび前記第2のゴム製エンボス加工ローラをそれぞれ加熱する加熱機器を具備することを特徴とする、請求項7に記載のエンボス加工装置。
【請求項9】
前記第1の給湿機器は、
第1の圧電構成要素、
第1の噴霧ノズル、
前記第1の噴霧ノズルに接続された第1の水供給パイプ、および
前記第1の圧電構成要素と電気的に接続された第1の駆動回路
を備え、
前記第1の駆動回路は、前記第1の噴霧ノズルで水ミストを発生させて、前記第1の供給経路に沿って動く前記第1の織物製品を給湿するように、前記第1の圧電構成要素を駆動して、前記第1の水供給パイプを通過する超音波振動を水中に誘発し、
前記第2の給湿機器は、
第2の圧電構成要素、
第2の噴霧ノズル、
前記第2の噴霧ノズルに接続された第2の水供給パイプ、および
前記第2の圧電構成要素と電気的に接続された第2の駆動回路
を備え、
前記第2の駆動回路は、前記第2の噴霧ノズルで水ミストを発生させて、前記第2の供給経路に沿って動く前記第2の織物製品を給湿するように、前記第2の圧電構成要素を駆動して、前記第2の水供給パイプを通過する超音波振動を水中に誘発する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項10】
前記第1の給湿機器は、
互いに対応しており、互いに密に近接し互いに接触している1対の第1の塗布器ローラ、
前記1対の第1の塗布器ローラのうち一方に密に近接し接触している第1の水付着ローラ、および
中に水を保持する第1の水貯蔵器
を備え、
前記第1の織物製品が前記1対の第1の塗布器ローラの間を通過しているとき、前記第1の水貯蔵器の中に保持された前記水は、前記第1の織物製品の1つまたは2つの表面に適用されるように、前記第1の水付着ローラおよび前記1対の第1の塗布器ローラを通して供給され、
前記第2の給湿機器は、
互いに対応しており、互いに密に近接し互いに接触している1対の第2の塗布器ローラ、
前記1対の第2の塗布器ローラのうち一方に密に近接し接触している第2の水付着ローラ、および
中に水を保持する第2の水貯蔵器
を備え、
前記第2の織物製品が前記1対の第2の塗布器ローラの間を通過しているとき、前記第2の水貯蔵器の中に保持された前記水は、前記第2の織物製品の1つまたは2つの表面に適用されるように、前記第2の水付着ローラおよび前記1対の第2の塗布器ローラを通して供給される
ことを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物製品用エンボス加工装置に関し、より詳細にはふわふわした多層織物製品を作り出すためのエンボス加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
織物製品は日常生活、商業上の用途、および工業上の用途で広く使用されている。エンボス加工/デボス加工パターンを有する織物製品は、今では現代の使用法の主流である。
【0003】
織物製品上にさまざまなエンボス加工/デボス加工パターンを作るために、エンボス加工ローラセットに織物製品を通すことが一般的であり、エンボス加工ローラセットでは、エンボス加工ローラセット上のエンボス加工パターンは、織物製品上にエンボス加工パターンを形成するように織物製品上に刻印づけされる。さらに、ユーザが使用するときに織物製品をふわふわした立体的手触りにするために、2つ以上の織物製品を一緒に接着して積層して、3次元エンボス加工パターンを有する織物製品を形成する。
【0004】
しかしながら、従来技術では、織物製品上にエンボス加工パターンを作るための製作処理で、織物製品の繊維構造は、織物製品の伸縮性が不十分であることが原因で損傷しやすい。その結果、織物製品は、織物製品のエンボス加工パターンで支持が不十分であることが原因でつぶれたパターンまたは不明瞭なパターンの状態を容易に示すことがある。これにより、ユーザは、そのような織物製品を使用しているとき、そのような公知の技法で製造された織物製品の品質が悪いと感じるようになる。
【0005】
さらに、織物製品のためにふわふわした立体的手触りを強化するために、さらにまた十分な支持を提供するために、製造業者は多くの場合、そのような製品で使用する繊維材料の量を増大させる解決手段を採用する。これにより、織物製品を製作する際に繊維材料の費用は必然的に増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記を考慮して、本発明の主要な目的は、卓越したふわふわ感、良好な支持、立体的手触り、つぶれに対するエンボス加工パターンの耐性、およびエンボス加工パターンの明瞭さを特色にする積層多層織物製品を作り出すためのエンボス加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明で採用する技術的解決手段は、第1の織物製品上に第1のエンボス加工パターンを形成する第1のエンボス加工組立体、および第2の織物製品上に第2のエンボス加工パターンを形成する第2のエンボス加工組立体を備える。第1の織物製品は、第1の織物製品エンボス加工組立体に運ばれる前に第1の給湿機器により給湿され、第2の織物製品は、第2の織物製品エンボス加工組立体に運ばれる前に第2の給湿機器により給湿される。第1のエンボス加工パターンを伴って形成された第1の織物製品は、接着剤を塗布され、次いで第2のエンボス加工パターンを伴って形成された第2の織物製品と一緒に運ばれて、積層ローラと第1の鋼製エンボス加工ローラの間を通過し、次いで外部供給経路に沿って外に出力される。
【0008】
好ましくは、第2のエンボス加工組立体は、気流誘導機器をさらに備え、気流誘導機器は、第2の鋼製エンボス加工ローラのローラ表面の少なくとも一部分を覆って取り囲む、互いに対向する1対の気流フードを備える。1対の気流フードは、それぞれ第2の鋼製エンボス加工ローラのローラ表面に対向する凹状円弧部位を具備し、複数のノズルは、凹状円弧部位の中に形成される。
【0009】
好ましくは、気流誘導機器は、任意選択で第2の鋼製エンボス加工ローラのローラ表面に向けて暖気流または冷気流を吹きつけるように動作可能である。
【0010】
好ましくは、第1の鋼製エンボス加工ローラは、第1のゴム製エンボス加工ローラに対して下側位置に配列され、第2の鋼製エンボス加工ローラは、第2のゴム製エンボス加工ローラに対して上側位置に配列される。
【0011】
好ましくは、第1の供給経路は、第1のゴム製エンボス加工ローラの上側を越えて第1の織物製品を運んで第1のゴム製エンボス加工ローラと第1の鋼製エンボス加工ローラの間に到達して通過するように、第1のゴム製エンボス加工ローラに対して上側位置に設定される。第2の供給経路は、第2のゴム製エンボス加工ローラの下側を越えて第2の織物製品を運んで第2のゴム製エンボス加工ローラと第2の鋼製エンボス加工ローラの間に到達して通過するように、第2のゴム製エンボス加工ローラに対して下側位置に設定される。
【0012】
好ましくは、第1の鋼製エンボス加工ローラ、第2の鋼製エンボス加工ローラ、第1のゴム製エンボス加工ローラ、および第2のゴム製エンボス加工ローラは、任意選択で加熱機器を具備する。
【0013】
好ましくは、第1のエンボス加工組立体および第2のエンボス加工組立体は、垂直構成で配列される。
【0014】
好ましくは、給湿機器は、超音波水ミスト噴霧湿潤機器を備える。
【0015】
好ましくは、給湿機器は、織物製品上に水を塗布するように動作可能な水塗布器ローラに基づく給湿器を備える。
【0016】
有効性に関しては、さまざまなサイズのエンボス加工パターン(すなわち、小さなサイズのパターンおよび大きなサイズのパターン)およびさまざまな高さ(すなわち、高いパターンおよび低いパターン)と組み合わせて、本発明による噴霧湿潤、加熱乾燥、および空気乾燥の動作を用いて作られる多層織物製品は、ユーザが多層織物製品を使用中に、卓越したふわふわ感、良好な支持、および立体的手触りを感じることができるようにする。視覚効果に関しては、本発明による多層織物製品上のエンボス加工/デボス加工パターンは、つぶれにくく、明瞭なエンボス加工/デボス加工パターンを示す。
【0017】
さらに、本発明による積層多層織物製品は、卓越したふわふわ感を示し良好な支持を示す構造を有するので、中に使用する繊維材料の量を低減でき、それにより材料費を節約する効果を達成する。
【0018】
構造配列に関しては、本発明では、第1のエンボス加工組立体の第1の鋼製エンボス加工ローラおよび第1のゴム製エンボス加工ローラは、垂直方向に一列に並べられ、第2のエンボス加工組立体の第2の鋼製エンボス加工ローラおよび第2のゴム製エンボス加工ローラもまた、垂直方向に一列に並べられる。第1の織物製品は、第1の供給経路に沿って運ばれて、第1のゴム製エンボス加工ローラの上側を通り越し、次いで第1のゴム製エンボス加工ローラと第1の鋼製エンボス加工ローラに到達して、それらの間で動く。第2の織物製品は、第2の供給経路に沿って運ばれて、第2のゴム製エンボス加工ローラの下側を通り越し、次いで第2のゴム製エンボス加工ローラと第2の鋼製エンボス加工ローラに到達して、それらの間で動く。公知の構造配列と比較して、本発明は、従来技術で必要とされる、鋼製エンボス加工ローラに対して織物製品に関する所望の有効範囲角度を設定する多数の誘導ローラの配列を必要としない。その結果、本発明は、狭い床面積を占有し、作業場の空間を節約するという点で有利である。
【0019】
本発明で採用する技術的手段について、以下で提供する実施形態および添付図面を参照してさらに記述する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1の実施形態によるエンボス加工装置を示す概略図である。
【
図2】
図1に示す本発明の第2の鋼製エンボス加工ローラのローラ表面の外側に配列された気流誘導機器を拡大形式で示す概略図である。
【
図4】本発明による、第1の織物製品および第2の織物製品を積層することにより形成された積層多層織物製品を示す横断面図である。
【
図5】本発明の第2の実施形態によるエンボス加工装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1を参照すると、本発明は、第1のエンボス加工組立体1および第2のエンボス加工組立体2を備えるエンボス加工装置100を提供する。第1のエンボス加工組立体1および第2のエンボス加工組立体2は、垂直構成で配列される。すなわち、第2のエンボス加工組立体2は、第1のエンボス加工組立体1に対して下側位置に配置される。
【0022】
第1のエンボス加工組立体1は、第1のゴム製エンボス加工ローラ11および第1の鋼製エンボス加工ローラ12を備える。第1の鋼製エンボス加工ローラ12は、第1のゴム製エンボス加工ローラ11に近接し、第1のゴム製エンボス加工ローラ11に対して下側位置に設定される。
【0023】
第1の供給経路R1は、第1のゴム製エンボス加工ローラ11に対して上側位置に画成され、第1の織物製品3は、第1の供給経路R1に沿って動かされて、第1のゴム製エンボス加工ローラ11の上側を通過して、第1のゴム製エンボス加工ローラ11と第1の鋼製エンボス加工ローラ12の中に導かれ、それらの間に運ばれる。第1の鋼製エンボス加工ローラ12は、凹み-浮出構造を伴って形成された表面を有し、その結果、第1の織物製品3は、第1のゴム製エンボス加工ローラ11と第1の鋼製エンボス加工ローラ12の間に運ばれたとき、エンボス加工/デボス加工を受けて、第1の織物製品3上にエンボス加工パターンW1を形成する。
【0024】
第2のエンボス加工組立体2は、第2のゴム製エンボス加工ローラ21および第2の鋼製エンボス加工ローラ22を備える。第2の鋼製エンボス加工ローラ22は、第2のゴム製エンボス加工ローラ21に近接し、第2のゴム製エンボス加工ローラ21に対して上側位置に設定される。
【0025】
第2の供給経路R2は、第2のゴム製エンボス加工ローラ21に対して下側位置に画成され、第2の織物製品4は、第2の供給経路R2に沿って動かされて、第2のゴム製エンボス加工ローラ21の下側を通過して、第2のゴム製エンボス加工ローラ21と第2の鋼製エンボス加工ローラ22の中に導かれ、それらの間に運ばれる。第2の鋼製エンボス加工ローラ22は、凹み-浮出構造を伴って形成された表面を有し、その結果、第2の織物製品4は、第2のゴム製エンボス加工ローラ21と第2の鋼製エンボス加工ローラ22の間に運ばれたとき、エンボス加工/デボス加工を受けて、第2の織物製品4上にエンボス加工パターンW2を形成する。
【0026】
本発明の好ましい実施形態では、第1のゴム製エンボス加工ローラ11、第1の鋼製エンボス加工ローラ12、第2のゴム製エンボス加工ローラ21、および第2の鋼製エンボス加工ローラ22はそれぞれ任意選択で、第1のゴム製エンボス加工ローラ11、第1の鋼製エンボス加工ローラ12、第2のゴム製エンボス加工ローラ21、および第2の鋼製エンボス加工ローラ22をそれぞれ個々に加熱する加熱機器111、121、211、221を具備する。加熱機器111、121、211、および221は、それぞれ加熱棒、蒸気通路、高温油路、または任意の他の等価な加熱装置とすることができる。
【0027】
接着剤塗布機器5は、第1の鋼製エンボス加工ローラ12に近接する位置に配列される。接着剤塗布機器5は、第1の鋼製エンボス加工ローラ12に対応する接着剤塗布器ローラ51を備える。回転させられたとき、接着剤塗布器ローラ51は、接着剤付着ローラ52、53を用いて接着剤貯蔵器54から接着剤55を獲得し、その結果、第1の織物製品3が第1の鋼製エンボス加工ローラ12と接着剤塗布機器5の間を通過しているとき、接着剤塗布器ローラ51は、第1の織物製品3の一方の表面の上に適切な量の接着剤55を塗布する。
【0028】
積層ローラ6は、第1の鋼製エンボス加工ローラ12に近接しており、接着剤塗布機器5の反対側に配列される。第1の織物製品3および第2の織物製品4は、第1のエンボス加工組立体1および第2のエンボス加工組立体2によりエンボス加工/デボス加工を受けて第1のエンボス加工パターンW1および第2のエンボス加工パターンW2を形成した後、それに対応して第1の織物製品3および第2の織物製品4が一緒に積層されて、次いで外部供給経路R3に沿って外に供給されるように、運ばれて第1の鋼製エンボス加工ローラ12と積層ローラ6の間を通過する。
【0029】
図2は、本発明による第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面の外側に配列された気流誘導機器7を拡大形式で示す概略図であり、
図3は、気流誘導機器の気流フードを示す透視図である。気流誘導機器7は、第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面の少なくとも一部分を覆って取り囲むように配列された気流フードを備える。たとえば、気流誘導機器7は、その左側および右側で第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面の2つの反対側の部分を覆う、外側にそれぞれ配列された1対の気流フード7a、7bを備える。気流フード7aである、気流フードの一方を取り上げると、気流フード7aは、第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面に対向してそれに対応する凹状円弧部位71を備える。凹状円弧部位71は、所定の距離だけ第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面から間隔を置いて配置され、第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面に対向してそのローラ表面に対応する複数のノズル72を伴って開放される。
【0030】
気流誘導機器7の気流フード7a、7bは、中に構築された、または公知の接続管を用いて気流フード7a、7bに接続された暖気供給源73および/または冷気供給源74を具備する。実際の製作要件に基づき、気流誘導機器7は、暖気供給源73から暖気流を、冷気供給源74から冷気流を導いて、ノズル72を通過させて、第2の鋼製エンボス加工ローラ22のローラ表面に向けて吹きつける。気流誘導機器7のノズル72を通って第2の鋼製エンボス加工ローラ22に向けて吹く暖気流は、第2の鋼製エンボス加工ローラ22の上に運ばれた、その結果第2の鋼製エンボス加工ローラ22の上に配置された、第2の織物製品4の一部分を乾燥させるのに役立ち、気流誘導機器7のノズル72を通って第2の鋼製エンボス加工ローラ22に向けて吹く冷気流は、第2の鋼製エンボス加工ローラ22を冷却するのに役立つ。
【0031】
本発明は、第1の織物製品3が第1のエンボス加工組立体1の第1のゴム製エンボス加工ローラ11に運ばれる前に第1の織物製品3を給湿するために、第1の供給経路R1に近接した位置に配列された第1の給湿機器81を備える。第1の織物製品3は、第1の給湿機器81により適切に給湿され、その結果、湿った後、自身の繊維の伸縮性を増大させ、その後、第1のゴム製エンボス加工ローラ11と第1の鋼製エンボス加工ローラ12の中に運ばれ、それらの間を通過し、エンボス加工/デボス加工(整形)を受けて、第1のエンボス加工パターンW1を作る。第1の織物製品3は、第1のエンボス加工パターンW1を伴って形成された後、第1の鋼製エンボス加工ローラ12により加熱-乾燥を受け、次いで第1の織物製品3をより堅くするように、接着剤塗布機器5を用いて第1の織物製品3の一方の表面の、選択された部位上に接着剤55のコーティングを受け、より良好なふわふわした立体的手触りを提供する。
【0032】
第1の給湿機器81は、第1の圧電構成要素811と、第1の噴霧ノズル812と、第1の噴霧ノズル812に接続された第1の水供給パイプ813とを備える超音波水ミスト噴霧湿潤機器を含んでよい、または採用してよい。第1の駆動回路814は、第1の噴霧ノズル812で水ミストを発生させて第1の供給経路R1に沿って動く第1の織物製品3に給湿効果を実現するように、第1の圧電構成要素811を駆動して、第1の水供給パイプ813を通過する超音波振動を水中に誘発する。
【0033】
本発明はまた、第2の織物製品4が第2のエンボス加工組立体2の第2のゴム製エンボス加工ローラ21に運ばれる前に第2の織物製品4を給湿するために、第2の供給経路R2に近接した位置に配列された第2の給湿機器82をさらに備える。第2の織物製品4は、第2の給湿機器82により適切に給湿され、その結果、湿った後、自身の繊維の伸縮性を増大させ、その後、第2のゴム製エンボス加工ローラ21と第2の鋼製エンボス加工ローラ22の中に運ばれ、それらの間を通過し、エンボス加工/デボス加工(整形)を受けて、第2のエンボス加工パターンW2を作る。第2の織物製品4は、第2のエンボス加工パターンW2を伴って形成された後、第2の鋼製エンボス加工ローラ22により加熱-乾燥を、気流誘導機器7により空気乾燥を受ける。
【0034】
第2の給湿機器82は、第2の圧電構成要素821と、第2の噴霧ノズル822と、第2の噴霧ノズル822に接続された第2の水供給パイプ823とを備える超音波水ミスト噴霧湿潤機器を含んでよい、または採用してよい。第2の駆動回路824は、第2の噴霧ノズル822で水ミストを発生させて第2の供給経路R2に沿って動く第2の織物製品4に給湿効果を実現するように、第2の圧電構成要素821を駆動して、第2の水供給パイプ823を通過する超音波振動を水中に誘発する。
【0035】
図4は、第1の織物製品3および第2の織物製品4をそれぞれ上側および下側で積層することにより形成された積層多層織物製品Wを示す横断面図である。図に示すように、第1の織物製品3は、第1のエンボス加工組立体1によりエンボス加工/デボス加工を受けた後、大きなサイズの複数のエンボス加工ゾーン31から形成された第1のエンボス加工パターンW1を伴って形成される。同様に、第2の織物製品4は、第2のエンボス加工組立体2によりエンボス加工/デボス加工を受けた後、小さなサイズの複数のエンボス加工ゾーン41から形成される第2のエンボス加工パターンW2を伴って形成される。
【0036】
第1の織物製品3および第2の織物製品4は、選択された区域で接着剤55により一緒に接合され、次いでそれぞれ上側および下側で本発明の積層多層織物製品を形成するように、積層ローラにより一緒に積層される。好ましい実施形態では、大きなサイズのエンボス加工ゾーン31の個々のゾーンは、小さなサイズのエンボス加工ゾーン41のうち2つ以上を覆うのに十分な大きさである。
【0037】
図5は、本発明の第2の実施形態を示す横断面図である。本実施形態を構成する構成要素は、一般に第1の実施形態の構成要素に類似し、その結果、類似構成要素は、一貫性を持たせるために同じ参照番号で指定される。本実施形態のエンボス加工装置100aでは、第1の水塗布器機器91は、第1の供給経路R1上に配列されて、第1の織物製品3が第1のエンボス加工組立体1の第1のゴム製エンボス加工ローラ11に運ばれる前に第1の織物製品3を給湿し、または湿らせ、第2の水塗布器機器92は、第2の供給経路R2上に配列されて、第2の織物製品4が第2のエンボス加工組立体2の第2のゴム製エンボス加工ローラ21に運ばれる前に第2の織物製品4を給湿し、その結果湿らす。
【0038】
第1の水塗布器機器91は、互いに対応しており、互いに密に近接し互いに接触している1対の第1の塗布器ローラ911、912を備え、この場合、第1の塗布器ローラ911である、第1の塗布器ローラの一方は、第1の水付着ローラ913に密に近接し、接触している。第1の織物製品3が、回転している第1の塗布器ローラ911、912を通過しているとき、第1の水貯蔵器914に保持された水を第1の水付着ローラ913により回収して、第1の塗布器ローラ911、912に供給でき、第1の塗布器ローラ911、912は、第1の織物製品3の1つまたは2つの表面に適切な量の水を塗布する。
【0039】
第2の水塗布器機器92は、互いに対応しており、互いに密に近接し互いに接触している1対の第2の塗布器ローラ921、922を備え、この場合、第2の塗布器ローラ921である、第2の塗布器ローラの一方は、第2の水付着ローラ923に密に近接し、接触している。第2の織物製品4が、回転している第2の塗布器ローラ921、922を通過しているとき、第2の水貯蔵器924に保持された水を第2の水付着ローラ923により回収して、第2の塗布器ローラ921、922に供給でき、第2の塗布器ローラ921、922は、第2の織物製品4の1つまたは2つの表面に適切な量の水を塗布する。
【0040】
上記で記述する実施形態は、本発明を例示するためだけに提供され、特許請求の範囲で規定された本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本発明で開示する本発明の主旨に入る均等な修正形態または置換形態は、特許請求の範囲により規定される範囲に入ると考えられる。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふわふわした多層織物製品を作り出すためのエンボス加工装置であって、
第1の織物製品に第1のエンボス加工パターンを形成するための第1のエンボス加工組立体であって、
第1のゴム製エンボス加工ローラ、および
前記第1のゴム製エンボス加工ローラに近接する第1の鋼製エンボス加工ローラ
を含む第1のエンボス加工組立体において、
前記第1の織物製品は、前記第1のエンボス加工パターンを伴って形成されるために、第1の供給経路に沿って運ばれて、前記第1のゴム製エンボス加工ローラと前記第1の鋼製エンボス加工ローラに到達し、それらの間を通過することを特徴とする
第1のエンボス加工組立体と、
第1の織物製品エンボス加工組立体に到達する前に前記第1の織物製品を給湿する、前記第1の供給経路上に配列された第1の給湿機器と、
第2の織物製品に、前記第1のエンボス加工パターンとサイズの違う第2のエンボス加工パターンを形成するために前記第1のエンボス加工組立体に対して下側位置に配列された第2のエンボス加工組立体であって、
第2のゴム製エンボス加工ローラ、
前記第2のゴム製エンボス加工ローラに近接する第2の鋼製エンボス加工ローラ、および
互いに対向して前記第2の鋼製エンボス加工ローラのローラ表面の少なくとも一部分を覆って取り囲む、それぞれが前記ローラ表面に対向する凹状円弧部位および当該凹状円弧部位の中に形成される複数のノズルを有する1対の気流フードと、当該1対の気流フードそれぞれの前記複数のノズルによって前記ローラ表面に向けて吹きつける暖気流を供給可能な暖気供給源と、当該1対の気流フードそれぞれの前記複数のノズルによって前記ローラ表面に向けて吹きつける冷気流を供給可能な冷気供給源と、を含む気流誘導機器
を含む第2のエンボス加工組立体において、
前記第2の織物製品は、前記第2のエンボス加工パターンを伴って形成されるために、第2の供給経路に沿って運ばれて、前記第2のゴム製エンボス加工ローラと前記第2の鋼製エンボス加工ローラに到達し、それらの間を通過することを特徴とする
第2のエンボス加工組立体と、
第2の織物製品エンボス加工組立体に到達する前に前記第2の織物製品を給湿する、前記第2の供給経路上に配列された第2の給湿機器と、
前記第1の鋼製エンボス加工ローラに近接する接着剤塗布機器であって、前記第1の鋼製エンボス加工ローラと前記接着剤塗布機器の間を通過する前記第1の織物製品の一方の表面上に接着剤を塗布する接着剤塗布機器と、
前記第1の鋼製エンボス加工ローラに近接する積層ローラであって、前記第1のエンボス加工パターンを伴って形成された前記第1の織物製品および前記第2のエンボス加工パターンを伴って形成された前記第2の織物製品が前記積層ローラと前記第1の鋼製エンボス加工ローラの間を通過する際に一緒に積層されて、前記第1のエンボス加工パターンと前記第2のエンボス加工パターンとの間の接着部に囲まれた部位に、互いのサイズの違いに応じた空隙を有する多層織物製品となって、次いで外部供給経路に沿って外に供給される積層ローラと
を備えるエンボス加工装置。
【請求項2】
前記第1のエンボス加工組立体および前記第2のエンボス加工組立体は、垂直構成で配列され、前記第1の鋼製エンボス加工ローラは、前記第1のゴム製エンボス加工ローラに対して垂直方向に下側位置に配列され、前記第2の鋼製エンボス加工ローラは、前記第2のゴム製エンボス加工ローラに対して上側位置にあることを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項3】
前記第1の供給経路は、前記第1のゴム製エンボス加工ローラに対して上側位置に設定され、その結果、前記第1の織物製品は、前記第1のゴム製エンボス加工ローラの上側を越えて運ばれて、前記第1のゴム製エンボス加工ローラと前記第1の鋼製エンボス加工ローラの間に到達して、それらの間を通過し、
前記第2の供給経路は、前記第2のゴム製エンボス加工ローラに対して下側位置に設定され、その結果、前記第2の織物製品は、前記第2のゴム製エンボス加工ローラの下側を越えて運ばれて、前記第2のゴム製エンボス加工ローラと前記第2の鋼製エンボス加工ローラの間に到達して、それらの間を通過する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項4】
前記第1の鋼製エンボス加工ローラおよび前記第2の鋼製エンボス加工ローラはそれぞれ、前記第1の鋼製エンボス加工ローラおよび前記第2の鋼製エンボス加工ローラをそれぞれ加熱する加熱機器を具備することを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項5】
前記第1のゴム製エンボス加工ローラおよび前記第2のゴム製エンボス加工ローラはそれぞれ、前記第1のゴム製エンボス加工ローラおよび前記第2のゴム製エンボス加工ローラをそれぞれ加熱する加熱機器を具備することを特徴とする、請求項4に記載のエンボス加工装置。
【請求項6】
前記第1の給湿機器は、
第1の圧電構成要素、
第1の噴霧ノズル、
前記第1の噴霧ノズルに接続された第1の水供給パイプ、および
前記第1の圧電構成要素と電気的に接続された第1の駆動回路
を備え、
前記第1の駆動回路は、前記第1の噴霧ノズルで水ミストを発生させて、前記第1の供給経路に沿って動く前記第1の織物製品を給湿するように、前記第1の圧電構成要素を駆動して、前記第1の水供給パイプを通過する超音波振動を水中に誘発し、
前記第2の給湿機器は、
第2の圧電構成要素、
第2の噴霧ノズル、
前記第2の噴霧ノズルに接続された第2の水供給パイプ、および
前記第2の圧電構成要素と電気的に接続された第2の駆動回路
を備え、
前記第2の駆動回路は、前記第2の噴霧ノズルで水ミストを発生させて、前記第2の供給経路に沿って動く前記第2の織物製品を給湿するように、前記第2の圧電構成要素を駆動して、前記第2の水供給パイプを通過する超音波振動を水中に誘発する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。
【請求項7】
前記第1の給湿機器は、
互いに対応しており、互いに密に近接し互いに接触している1対の第1の塗布器ローラ、
前記1対の第1の塗布器ローラのうち一方に密に近接し接触している第1の水付着ローラ、および
中に水を保持する第1の水貯蔵器
を備え、
前記第1の織物製品が前記1対の第1の塗布器ローラの間を通過しているとき、前記第1の水貯蔵器の中に保持された前記水は、前記第1の織物製品の1つまたは2つの表面に適用されるように、前記第1の水付着ローラおよび前記1対の第1の塗布器ローラを通して供給され、
前記第2の給湿機器は、
互いに対応しており、互いに密に近接し互いに接触している1対の第2の塗布器ローラ、
前記1対の第2の塗布器ローラのうち一方に密に近接し接触している第2の水付着ローラ、および
中に水を保持する第2の水貯蔵器
を備え、
前記第2の織物製品が前記1対の第2の塗布器ローラの間を通過しているとき、前記第2の水貯蔵器の中に保持された前記水は、前記第2の織物製品の1つまたは2つの表面に適用されるように、前記第2の水付着ローラおよび前記1対の第2の塗布器ローラを通して供給される
ことを特徴とする、請求項1に記載のエンボス加工装置。