(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054835
(43)【公開日】2024-04-17
(54)【発明の名称】カプセル型ビデ用フィルター
(51)【国際特許分類】
E03D 9/08 20060101AFI20240410BHJP
【FI】
E03D9/08 Z
E03D9/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023151734
(22)【出願日】2023-09-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-22
(31)【優先権主張番号】10-2022-0127057
(32)【優先日】2022-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521330057
【氏名又は名称】ビアン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジェグン
【テーマコード(参考)】
2D038
【Fターム(参考)】
2D038JB05
2D038JC01
(57)【要約】
【課題】低コストでも製造可能であり、容易かつ簡単に装着できるため、消費者の使用満足度を向上させることが、カプセル型ビデ用フィルターを提供する。
【解決手段】本発明は、上部から下部に向かうほどその直径が次第に広くなる形態に構成され、下端部が開放されるように構成され、給水管に連結されて原水が供給される外部本体部110と、前記外部本体部110の内部に結合され、前記原水が流入されて濾過及び浄化されるように構成され、濾過及び浄化された原水を原水排出管側に排出する内部本体部210と、前記外部本体部110の開放された下端部に結合される締め切り部材140とを含んで構成され、ビデコントローラの内部で結合されて前記カプセル型ビデ用フィルターが外部に露出しないように構成されるカプセル型ビデ用フィルターを提供するものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部から下部に向かうほどその直径が次第に広くなる形態に構成され、下端部が開放されるように構成され、給水管に連結されて原水が供給される外部本体部(110)と、
前記外部本体部(110)の内部に結合され、前記原水が流入されながら濾過及び浄化されるように構成され、濾過及び浄化された原水を原水排出管側に排出する内部本体部(210)と、
前記外部本体部(110)の開放された下端部に結合される締め切り部材(140)と、
を含むことを特徴とする、カプセル型ビデ用フィルター。
【請求項2】
前記外部本体部(110)は、
上側中央部に上向きに延長形成され、前記給水管と連結されるようにフィルター脱着装置と分離自在に結合され、原水が供給される原水供給ホール(122)が形成されるフィルター装着部(120)と、
前記フィルター装着部(120)の底面の中央部に形成され、前記内部本体部(210)が結合される結合ホール(118)と、
下側に行くほどその面積が次第に広くなる形態に構成され、供給された原水が内部本体部(210)の下部面に移動可能にする原水移動部(116)と、
下端部の円周面に構成され、前記締め切り部材(140)が接合される締め切りフランジ(112)と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項3】
前記外部本体部(110)には、前記原水移動部(116)の上側の終端部に形成され、供給された原水が原水移動部(116)側に移動できるようにガイドする原水ガイド部(114)がさらに構成されることを特徴とする、請求項2に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項4】
前記内部本体部(210)は、
前記原水排出管に連結され、底面の中央部に濾過及び浄化された原水を流出させる原水流出孔(214)が形成された連結フランジ(220)と、
前記内部本体部(210)の内面に形成され、濾過及び浄化された原水が流入され、流入された原水が原水流出孔(214)側に上向き移動できるようにガイドする原水浄化部(212)と、
前記原水浄化部(212)に複数備えられ、原水に漢方セラピー又はアロマセラピーの機能を提供するセラミックボールと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項5】
前記内部本体部(210)には、前記原水浄化部(212)の下端部に結合され、外部本体部(110)に供給された原水を濾過及び浄化させ、濾過及び浄化された原水を前記原水浄化部(212)に流入させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする、請求項4に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項6】
前記内部本体部(210)には、外周面に結合され、外部本体部(110)に供給された原水を濾過及び浄化させ、濾過及び浄化された原水を前記原水浄化部(212)に流入させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする、請求項4に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項7】
前記外部本体部(110)には、開放された下端部に回転自在に結合され、前記開放された下端部を開閉させる開閉部材(310)がさらに構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項8】
前記内部本体部(210)には、前記内部本体部(210)の開放された下部面に分離自在に結合され、供給された原水が前記内部本体部(210)の内部に流入できるように複数の流入ホールが形成される内部キャップ(320)がさらに構成されることを特徴とする、請求項4に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項9】
前記内部本体部(210)には、下部面又は外周面のいずれか一面に結合され、供給された原水を濾過及び浄化させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする、請求項8に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項10】
前記内部本体部(210)には、
下部終端部から中心側に折り曲げられるように形成され、前記濾過フィルター(230)の固定及び分離を支持するフィルター固定部(330)と、
前記フィルター固定部(330)の下端部に形成され、前記内部本体部(210)の中心を基準にして円周面に沿って所定の間隔離隔するように構成され、締め切り部材(140)が接合される支持リブ(340)と、
がさらに構成されることを特徴とする、請求項5に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項11】
前記カプセル型ビデ用フィルターは、ビデコントローラの内部で結合され、前記カプセル型ビデ用フィルターが外部に露出しないように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル型ビデ用フィルターに関し、より詳しくは、安価なコストでも製造可能であり、容易で簡単に装着できるため消費者の使用満足度を向上させることはもちろん、コンパクトに製造されることによりビデのコントローラ内に装着可能なカプセル型ビデ用フィルターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビデ(bidet)とは、用便後に生殖器と肛門の回りを洗浄するために使用される機器であって、用便後に手を使用しなくても機構の中央部で適切な温度を有する温水が噴射され、優しく洗浄しようとする部位を洗浄する装置であり、ビデで使用されて人体を洗浄するための水の一部は、外部の水道管から便器を洗浄するために水の貯蔵タンクに供給され、他の一部は、人体を洗浄するためビデのノズルに直接供給されるように構成されている。
【0003】
このようなビデは、人体洗浄のために原水を浄水してノズル側に供給し、そのために別途のビデ用フィルターが装着される構造で構成される。
【0004】
一例として、韓国登録特許第10-1483526号公報には、一側に原水が流入/流出される開口が形成されているフィルター本体と、前記流入される原水をフィルタリングするフィルター部材が収容され、前記フィルター本体と締結されるベースと、前記フィルター本体に流入される原水を前記フィルター部材にガイドするフィルターキャップと、前記フィルター本体と前記フィルター部材との間の空間に配置され、前記空間を介して流出されるフィルタリングされた原水を濾過するメッシュ部とを含み、前記原水は、前記フィルター部材の内側に流入されて前記フィルター部材を通過した後、前記フィルター本体と前記フィルター部材との間に沿って移動して前記メッシュ部を通過するビデ用フィルター組立体が掲載されている。
【0005】
しかし、前述した先行技術の文献によると、円筒状の長さの長い形態に構成されており、これによって、ビデコントローラに備えられる別途のホルダに露出された状態で結合されなければならず、これはビデコントローラ又は給水管に連結されているホルダの構造的な改善が極めて限定的である問題があった。
【0006】
また、前述した先行技術の文献によると、一定の大きさ以上に構成されているため、これを製造するための製造コストが上昇しやすいことから、ビデ用フィルターのコスト上昇を招き、これは消費者の購入欲求及び満足度を低下させる要因になっている。
【0007】
ここで、前述した背景技術又は従来技術は、本発明の技術的な意義を理解するために役立つためのものに過ぎず、本発明の出願前に本発明が属する技術分野で周知技術であるという意味ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1483526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような問題を解決するために、本発明は前述の背景技術により案出されたもので、低コストでも製造可能であり、容易かつ簡単に装着できるため、消費者の使用満足度を向上させることができる、カプセル型ビデ用フィルターを提供することにその目的がある。
【0010】
また、本発明は、コンパクトに製造されることでビデのコントローラ内部に装着できることから、ビデコントローラ及び給水管に連結されてビデ用フィルターが装着されるフィルター脱着装置の様々な設計変更及び改善可能なカプセル型ビデ用フィルターを提供することにその目的がある。
【0011】
但し、本発明の目的はこれに制限されるものではなく、明らかに言及しなくても課題の解決手段や実施形態から把握され得る目的又は効果もこれに含まれていることは勿論である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような課題を達成するための本発明の一実施形態によれば、上部から下部に向かうほどその直径が次第に広くなる形態に構成され、下端部が開放されるように構成され、給水管に連結されて原水が供給される外部本体部(110)と、前記外部本体部(110)の内部に結合され、前記原水が流入されながら濾過及び浄化されるように構成され、濾過及び浄化された原水を原水排出管側に排出する内部本体部(210)と、前記外部本体部(110)の開放された下端部に結合される締め切り部材(140)とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、前記外部本体部(110)は、上側中央部に上向きに延長形成されて前記給水管と連結されるようにフィルター脱着装置と分離自在に結合され、原水が供給される原水供給ホール(122)が形成されるフィルター装着部(120)と、前記フィルター装着部(120)の底面の中央部に形成され、前記内部本体部(210)が結合される結合ホール(118)と、下側に行くほどその面積が次第に広くなる形態に構成され、供給された原水が内部本体部(210)の下部面に移動可能にする原水移動部(116)と、下端部の円周面に構成され、前記締め切り部材(140)が接合される締め切りフランジ(112)とを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、前記外部本体部(110)には、前記原水移動部(116)の上側の終端部に形成され、供給された原水が原水移動部(116)側に移動できるようにガイドする原水ガイド部(114)がさらに構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、前記内部本体部(210)は、前記原水排出管に連結され、底面の中央部に濾過及び浄化された原水を流出させる原水流出孔(214)が形成された連結フランジ(220)と、前記内部本体部(210)の内面に形成され、濾過及び浄化された原水が流入され、流入された原水が原水流出孔(214)側に上向き移動できるようにガイドする原水浄化部(212)と、前記原水浄化部(212)に複数備えられ、原水に漢方セラピー又はアロマセラピーの機能を提供するセラミックボールとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、前記内部本体部(210)には、前記原水浄化部(212)の下端部に結合され、外部本体部(110)に供給された原水を濾過及び浄化させ、濾過及び浄化された原水を前記原水浄化部(212)に流入させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、前記内部本体部(210)には、外周面に結合され、外部本体部(110)に供給された原水を濾過及び浄化させ、濾過及び浄化された原水を前記原水浄化部(212)に流入させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、前記外部本体部(110)には、開放された下端部に回転自在に結合され、前記開放された下端部を開閉させる開閉部材(310)がさらに構成されることを特徴とする。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、前記内部本体部(210)には、前記内部本体部(210)の開放された下部面に分離自在に結合され、供給された原水が前記内部本体部(210)の内部に流入できるように複数の流入ホールが形成される内部キャップ(320)がさらに構成されることを特徴とする。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、前記内部本体部(210)には、下部面又は外周面のうちいずれか1つの面に結合され、供給された原水を濾過及び浄化させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、前記内部本体部(210)には、下部終端部から中心側で折り曲げられるように形成され、前記濾過フィルター(230)の固定及び分離を支持するフィルター固定部(330)と、前記フィルター固定部(330)の下端部に形成され、前記内部本体部(210)の中心を基準にして円周面に沿って所定の間隔離隔するように構成され、締め切り部材(140)が接合される支持リブ(340)がさらに構成されることを特徴とする。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、前記カプセル型ビデ用フィルターは、ビデコントローラの内部で結合され、前記カプセル型ビデ用フィルターが外部に露出しないように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
このような本発明の実施形態によると、安価なコストでも製造可能であり、容易かつ簡単に装着することができ、消費者の使用満足度を向上させ得る効果がある。
【0024】
本発明の実施形態によると、コンパクトに製造されることでビデのコントローラ内部に装着できることから、ビデコントローラ及び給水管に連結されてビデ用フィルターが装着されるフィルター脱着装置の様々な設計変更及び改善できる効果がある。
【0025】
それと共に、本発明の様々で有益な長所及び効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るカプセル型ビデ用フィルターを示した斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係るカプセル型ビデ用フィルターを示した断面図である。
【
図3】本発明の他の第1実施形態に係るカプセル型ビデ用フィルターの濾過フィルターが装着された状態を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係るリサイクル可能なカプセル型ビデ用フィルターを示す図である。
【
図5】本発明の他の第2実施形態に係るリサイクル可能なカプセル型ビデ用フィルターを示す図である。
【
図6】本発明の第3実施形態に係るカプセル型ビデ用フィルターを示す図である。
【
図7】本発明のカプセル型ビデ用フィルターがフィルター脱着装置に装着された状態を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の好適な実施形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。まず、各図面の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同じ構成要素に対して、たとえ他の図面上に表示されても可能な同じ符号を付することに留意しなければならない。また、本発明の説明において、関連する周知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にするものと判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0028】
また、以下で記載された「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該の構成要素が内在していることを意味するため、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むものとして解釈されるべきであり、技術的又は科学的な用語を含む全ての用語は異なるように定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。また、本発明における構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの識別符号を使用してもよい。このような識別符号は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、説明の便宜のために使用されるだけで、その識別符号によって当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されることはない。いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されていると記載された場合、その構成要素は、その異なる構成要素に直接的に連結又は接続され得るが、各構成要素の間に更なる構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」されるものと理解されるべきである。
【0029】
以下、添付の図面を参考して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0030】
図示のように、本発明のカプセル型ビデ用フィルター100は、
図1及び
図2に示すようにビデコントローラに構成されるフィルター脱着装置に分離自在に結合され、フィルター脱着装置に結合時にビデコントローラの内部で結合され、ビデ用フィルターが外部に露出しないように構成されるもので、給水管に連結されて原水が供給される外部本体部110と、外部本体部110の内部に構成され、供給された原水を濾過及び浄化し、アロマ成分を含むセラミックボールと接触しながら浄化された原水にアロマ成分が含まれた状態でノズル側に移送されるようにする内部本体部210を含んで構成される。
【0031】
外部本体部110は、円形に形成され、上部から下部に向かうほどその直径が次第に広くなる形態に構成されるもので、下端部が開放するように構成されて内部本体部210の結合ができるように構成され、上側中央部に、内部本体部210が結合される結合ホール118が形成され、上端部に、給水管と分離自在に連結され、この給水管から給水される原水が外部本体部110の内部に供給されるよう構成されるフィルター装着部120を形成る。
【0032】
このような外部本体部110は、開放された下端部を密閉させて原水が供給される場合、この原水が内部本体部210側に流入できるようにガイドする締め切り部材140が接合される。
【0033】
ここで、締め切り部材140は通常の包装フィルムであってもよいが、これに限定されることはない。
【0034】
即ち、本発明の外部本体部110は、内部本体部210との分離及び結合を容易にし、この内部本体部210に構成されるセラミックボールの交替を容易に行うために、その下端部が開放されている状態に製造され、内部本体部210の結合が完了した後に締め切り部材140を外部本体部110に接合し、この外部本体部110の内部を密閉すると同時に、原水の流出を防止可能に構成される。
【0035】
ここで、外部本体部110には、締め切り部材140の接合が行われるように下端部の円周面に沿って形成され、締め切り部材140と接合されるように構成される締め切りフランジ112が形成される。
【0036】
ここで、締め切りフランジ112には、締め切り部材140の容易な接合のために接着剤が塗布されている状態で構成され得るが、これに限定されることはない。
【0037】
また、外部本体部110には、内部空間で構成され、供給される原水が内部本体部210の下部面に移動できるようにし、移動された原水が内部本体部210に流入できるようにガイドする原水移動部116を形成する。
【0038】
原水移動部116は、下側に行くほどその面積が次第に広くなる形態に構成され、外部本体部110の下端部に向かうほど流速が次第に遅くなるように構成され、下側に移動する原水の流速によって締め切り部材140が任意的に締め切りフランジ112から分離されることを防止するように構成され得る。
【0039】
また、外部本体部110は上部の円周面に形成され、供給される原水が原水移動部116側に移動できるようにガイドする原水ガイド部114がさらに形成されてもよい。
【0040】
ここで、原水ガイド部114は、外部本体部110の中心部側に折り曲げられて形成され、その端部が所定の弧を有するように構成され、原水移動部116の直径よりも小径の直径を有するように構成されるもので、原水移動部116の上側の終端部から延長されるように形成される。
【0041】
一方、フィルター装着部120は、上側中央部に上向きに延長されるように形成され、フィルター脱着装置と脱着自在に結合して給水管に連結され原水を供給するもので、外部本体部110と一体に構成され、給水管から給水される原水を供給するように貫通形成される原水供給ホール122が形成される。
【0042】
原水供給ホール122は、外部本体部110の上側中央部を貫通して形成されるもので、この外部本体部110の軸中心を基準にして円周面に沿って所定の間隔離隔するように複数構成されることが好ましい。
【0043】
また、フィルター装着部120には、外周面に沿ってフィルター脱着装置及び給水管との結合時に給水管から給水される原水の流出を防止するために、外周面にシール部材130が結合されるシール溝124が形成される。
【0044】
このようなフィルター装着部120は、フィルター脱着装置とワンタッチ方式で分離及び結合されるように構成することが好ましいが、これに限定されることなく、螺合方式により結合されてもよく、これにより、従来におけるビデコントローラに構成されるフィルター脱着装置とも手軽に脱着自在に結合され得ることは勿論である。
【0045】
内部本体部210は、外部本体部110の内部に結合され、その上端部がフィルター脱着装置と結合されると同時に、ノズルに連結された原水排出管と連結されるもので、供給された原水が流入されるように構成され、流入した原水を濾過及び浄化して原水排出管側に排出させる構成要素である。
【0046】
このような内部本体部210は、上側中央部に上向きに延長されるよう形成され、原水排出管に連結されて濾過及び浄化された原水を原水排出管側に流入させ得る連結フランジ220が形成される。
【0047】
また、内部本体部210は、連結フランジ220の下端部の中央部に貫通形成され、濾過及び浄化された原水を流出させ得る原水流出孔214が形成される。
【0048】
また、内部本体部210は、内部にセラミックボールが内蔵され、流入した原水がセラミックボールと接触しながら上向き移動されるようにガイドし、上向き移動された原水を原水流出孔214を介して流出させ得る原水浄化部212が形成される。
【0049】
ここで、セラミックボールは、漢方セラピー又はアロマセラピーの機能を提供する天然芳香材料が一定の重量比で混合され、原水と接触しながら天然芳香材料の有益成分を提供するものである。
【0050】
さらに、本発明の内部本体部210には、外部本体部110に供給された原水が内部本体部210に流入されるとき、原水を濾過及び浄化させる濾過フィルター230が構成される。
【0051】
濾過フィルター230は、内部本体部210の開放された下部面に分離自在に結合し、下部面から原水が濾過及び浄化されるように構成される。
【0052】
このように構成された本発明の内部本体部210は、前述した濾過フィルター230が下部面に結合されるものと説明したが、これに限定されることはない。
【0053】
即ち、本発明の濾過フィルター230は、
図3に示すように、内部本体部210の円周面に沿って分離自在に結合されるか、又は接合されるように構成され得る。ここで、内部本体部210は、濾過フィルター230が円周面に構成される場合、下部面が密閉されている状態で構成されることが好ましい。
【0054】
一方、本発明のカプセル型ビデ用フィルター100は、
図4に示すように、外部本体部110と内部本体部210それぞれの開放された下部面に構成され、前記それぞれ開放された下部面を開閉させる開閉部材310及び内部キャップ320がさらに構成されてもよい。
【0055】
開閉部材310は、外部本体部110の開放された下部面を密閉又は開放させ、原水を供給するとき、この原水の流速や重さに応じて締め切り部材140が任意的に分離されることを防止するもので、外部本体部110の締め切りフランジ112と回転自在に結合される。
【0056】
このような開閉部材310と締め切りフランジ112は、それぞれ回転フランジを構成し、回転ピンが回転フランジに挿入されて開閉部材310が締め切りフランジ112に回転作動されるように構成することができる。
【0057】
しかし、これに限定されることなく、締め切りフランジ112の内面と開閉部材310の上部外周面にそれぞれ互いに対応するネジ山を形成し、螺合方式で結合されるように構成してもよい。
【0058】
このような開閉部材310は、外部本体部110の開放された下部面に対する密閉力を最大化させるために、この外部本体部110の下部面に挿入されている密閉ブロック314を形成し、この密閉ブロック314の外周面にゴム材質の弾性リング312が装着されるように構成する。
【0059】
一方、本発明は、外部本体部110に開閉部材310が構成される場合、締め切り部材140を選択的に構成することができ、開閉部材310の反復的な開放及び閉鎖作動によりカプセル型ビデ用フィルター100に対する容易な再使用が可能であることは勿論である。
【0060】
即ち、締め切り部材140単独で外部本体部110の下端部を密閉させる場合、セラミックボール又は濾過フィルター230の交替時に締め切り部材140を分離した後、新しい締め切り部材140で再接合する過程を行わなければならないが、開閉部材310を構成する場合には、締め切り部材140を再接合しなくても、容易かつ手軽にセラミックボール又は濾過フィルター230を交替した後に使用可能になるであろう。
【0061】
また、内部キャップ320は、内部本体部210の開放された下部面に分離自在に結合され、供給された原水が内部本体部210の内部に流入されるように複数の流入ホールが形成される。
【0062】
このような内部キャップ320は、内部本体部210に嵌合方式又は螺合方式のいずれか1つの方式で分離自在に結合されるが、これに限定されることはない。
【0063】
さらに、本発明の内部本体部210に構成されている濾過フィルター230は前述した内部キャップ320が構成されるとしても、
図4及び
図5に示すように、内部本体部210の下部面又は円周面に形成され得る。
【0064】
このように構成された本発明の内部本体部210は、外部本体部110の上側中央部に形成されている結合ホール118(貫通孔)に結合されるものと説明したが、これに限定されず、外部本体部110の成形時に共に成形されながら一体に構成されてもよい。
【0065】
一方、本発明の内部本体部210は、
図6に示すように、濾過フィルター230が下部に構成されている場合、この濾過フィルター230が別途の固定手段を備えなくても安定的に固定及び分離できるように支持するフィルター固定部330をさらに構成してもよい。
【0066】
ここで、フィルター固定部330は、内部本体部210の下部終端部から中心側に折り曲げられるよう形成されるフランジの形態に構成したり、突起又はリブの形態をなすように構成したりしてもよい。
【0067】
また、内部本体部210は、フィルター固定部330が形成される場合、このフィルター固定部330の下端部に形成され、内部本体部210の中心を基準にして円周面に沿って所定の間隔離隔するように構成され、原水を円滑に流入されるようにすると共に、締め切り部材140に接合して締め切り部材140とカプセル型ビデ用フィルター100との間の結合力を向上させる支持リブ340をさらに構成してもよい。
【0068】
一方、これまでの説明に記載されていない図面符号「10」及び「20」は、それぞれビデ及びフィルター脱着装置を示すものである。
【0069】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。従って、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するものではなく、説明のためのものであるため、このような実施形態により発明の技術思想の範囲が限定されることはない。本発明の保護範囲は、下記の請求範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならないだろう。
【符号の説明】
【0070】
100 カプセル型ビデ用フィルター
110 外部本体部
112 締め切りフランジ
114 原水ガイド部
116 原水移動部
118 結合ホール
120 フィルター装着部
122 原水供給ホール
124 シール溝
130 シール部材
140 締め切り部材
210 内部本体部
212 原水浄化部
214 原水流出孔
220 連結フランジ
230 濾過フィルター
310 開閉部材
312 弾性リング
314 密閉ブロック
320 内部キャップ
330 フィルター固定部
340 支持リブ
【手続補正書】
【提出日】2023-12-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部から下部に向かうほどその直径が次第に広くなる形態に構成され、下端部が開放されるように構成され、給水管に連結されて原水が供給される外部本体部(110)と、
前記外部本体部(110)の内部に結合され、前記原水が流入されながら濾過及び浄化されるように構成され、濾過及び浄化された原水を原水排出管側に排出する内部本体部(210)と、
前記内部本体部(210)が前記外部本体部(110)に結合された後、前記外部本体部(110)の開放された下端部に結合されて前記開放された下端部を密閉させる締め切り部材(140)と、
を含み、
前記外部本体部(110)は、
上側中央部に上向き延長形成され、前記給水管と連結されるようにフィルター脱着装置と分離自在に結合され、原水が供給される原水供給ホール(122)が形成されるフィルター装着部(120)と、
前記フィルター装着部(120)の底面の中央部に形成され、前記内部本体部(210)が結合される結合ホール(118)と、
下側に行くほどその面積が次第に広くなる形態に構成され、前記外部本体部(110)の下端部に向かうほど前記原水の流速が次第に遅くなりながら内部本体部(210)の下部面に移動されるように構成され、下側に移動する原水の流速によって前記締め切り部材(140)が任意的に締め切りフランジ(112)から分離されることを防止するように構成される原水移動部(116)と、
下端部の円周面に構成され、前記締め切り部材(140)が接合されるように接着剤が塗布された締め切りフランジ(112)と、
を含むことを特徴とする、カプセル型ビデ用フィルター。
【請求項2】
前記外部本体部(110)には、前記原水移動部(116)の上側の終端部に形成され、供給された原水が原水移動部(116)側に移動できるようにガイドする原水ガイド部(114)がさらに構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項3】
前記内部本体部(210)は、
前記原水排出管に連結され、底面の中央部に濾過及び浄化された原水を流出させる原水流出孔(214)が形成された連結フランジ(220)と、
前記内部本体部(210)の内面に形成され、濾過及び浄化された原水が流入され、流入された原水が原水流出孔(214)側に上向き移動できるようにガイドする原水浄化部(212)と、
前記原水浄化部(212)に複数備えられ、原水に漢方セラピー又はアロマセラピーの機能を提供するセラミックボールと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項4】
前記内部本体部(210)には、前記原水浄化部(212)の下端部に結合され、外部本体部(110)に供給された原水を濾過及び浄化させ、濾過及び浄化された原水を前記原水浄化部(212)に流入させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする、請求項3に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項5】
前記内部本体部(210)には、外周面に結合され、外部本体部(110)に供給された原水を濾過及び浄化させ、濾過及び浄化された原水を前記原水浄化部(212)に流入させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする、請求項3に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項6】
前記外部本体部(110)には、開放された下端部に回転自在に結合され、前記開放された下端部を開閉させる開閉部材(310)がさらに構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項7】
前記内部本体部(210)には、前記内部本体部(210)の開放された下部面に分離自在に結合され、供給された原水が前記内部本体部(210)の内部に流入できるように複数の流入ホールが形成される内部キャップ(320)がさらに構成されることを特徴とする、請求項3に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項8】
前記内部本体部(210)には、下部面又は外周面のいずれか一面に結合され、供給された原水を濾過及び浄化させる濾過フィルター(230)がさらに構成されることを特徴とする、請求項7に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項9】
前記内部本体部(210)には、
下部終端部から中心側に折り曲げられるように形成され、前記濾過フィルター(230)の固定及び分離を支持するフィルター固定部(330)と、
前記フィルター固定部(330)の下端部に形成され、前記内部本体部(210)の中心を基準にして円周面に沿って所定の間隔離隔するように構成され、締め切り部材(140)が接合される支持リブ(340)と、
がさらに構成されることを特徴とする、請求項4に記載のカプセル型ビデ用フィルター。
【請求項10】
前記カプセル型ビデ用フィルターは、ビデコントローラの内部で結合され、前記カプセル型ビデ用フィルターが外部に露出しないように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセル型ビデ用フィルター。