(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024054996
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】情報端末
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240411BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240411BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240411BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240411BHJP
【FI】
G07G1/12 301E
G07G1/00 311Z
G07G1/01 301E
G07G1/00 301D
G06Q30/06 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161527
(22)【出願日】2022-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】黒崎 直人
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 和希
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 蒼
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142BA01
3E142CA12
3E142CA13
3E142CA17
3E142EA04
3E142GA02
3E142GA16
3E142GA41
3E142JA02
5L030BB66
5L030BB72
5L049BB66
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】操作の負担を軽減させる。
【解決手段】店内を移動しながら顧客の操作により商品を登録する情報端末であって、
商品を撮像する撮像手段と、商品ボタンを表示する表示手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて商品を登録する第1登録手段と、商品ボタンの操作に基づいて商品を登録する第2登録手段とを備え、前記表示手段は、前記第1登録手段によって直前に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店内を移動しながら顧客の操作により商品を登録する情報端末であって、
商品を撮像する撮像手段と、
商品ボタンを表示する表示手段と、
前記撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて商品を登録する第1登録手段と、
商品ボタンの操作に基づいて商品を登録する第2登録手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記第1登録手段によって直前に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示することを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記表示手段は、
商品のカテゴリを選択可能であって選択されたカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示するための、夫々のカテゴリに対応する複数のカテゴリ選択部を表示可能であり、
前記第1登録手段又は前記第2登録手段による商品の登録状況に基づく並び順で前記カテゴリ選択部を並べて表示することを特徴とする請求項1に記載の情報端末。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記第1登録手段によって商品を登録するための第1画面と前記第2登録手段によって商品を登録するための第2画面とを切り替え可能に表示し、
前記第1画面から前記第2画面に切り替えた場合に、切り替えた後の前記第2画面において、切り替え前に前記第1登録手段によって最後に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報端末。
【請求項4】
前記表示手段は、
前記第2画面から前記第1画面に切り替えた後に前記第1画面から前記第2画面に切り替えた場合であって前記第1画面の表示中に前記第1登録手段によって商品が登録されていなかった場合には、前記第1画面から切り替えた後の前記第2画面において、前記第1画面に切り替える前の前記第2画面において表示していた商品ボタンを表示することを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
バーコードのない商品の部門を指定するボタンが操作されると該部門に属する個々の商品のボタンを一覧表示する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、所望の商品のボタンを操作する迄の負担が少なくない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作の負担を軽減させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様である情報端末は、店内を移動しながら顧客の操作により商品を登録する情報端末であって、商品を撮像する撮像手段と、商品ボタンを表示する表示手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて商品を登録する第1登録手段と、商品ボタンの操作に基づいて商品を登録する第2登録手段とを備え、前記表示手段は、前記第1登録手段によって直前に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示することを特徴とする情報端末である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】販売システムを説明するためのネットワークの概念図である。
【
図2】店舗の商品のレイアウトについて説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態の販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。
図1に示す販売システム1は、本部サーバ10、クラウドサーバ20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50、携帯端末60を含む。
【0009】
販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。
図1において、破線Tは、店舗内(商品陳列エリア、会計エリア、バックヤード等)を示している。
図1に示すように、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50は、店舗内に設置される。これらは、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。店舗内には、携帯端末60が存在する。本部サーバ10及びクラウドサーバ20は、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置される。店舗内に設置されている装置(ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50)と店舗外に設置されている装置(本部サーバ10、クラウドサーバ20)とは、通信(直接的に通信、又は、ストアコントローラ30を介して通信)可能である。
【0010】
なお、
図1において、各装置(端末)の台数は例示である。例えば、
図1において、精算装置50の右側に「…」を図示したが、店舗内に設置される精算装置50の数は1台以上であればよい。また例えば、
図1において、2台の携帯端末60を図示したが、店舗内において使用される携帯端末60の数は客の数に応じて変化する。また、店舗内には、他の装置を設置してもよい。例えば、店舗内には、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算するセミセルフの装置群(登録装置、精算装置)や、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算するフルセルフの装置(登録精算装置)を設置してもよい。
【0011】
(携帯端末60)
携帯端末60は、顧客によって使用される。具体的には、携帯端末60は、店舗内において顧客自身が商品を登録する際に使用される。携帯端末60は、可搬型の装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末であってもよい。携帯端末60は、顧客の所有物であってもよいし、店側が貸与するものであってもよい。携帯端末60は、ショッピングカート(非図示)に取り付けられた状態で使用されるものであってもよい。また、携帯端末60はショッピングカートの一部として構成されるもの(ショッピングカートと一体的に構成されるもの)であってもよい。
【0012】
携帯端末60は、例えば、CPU、記憶部、表示部、撮像部、操作部及び通信部を備える。携帯端末60は、音声出力部、音声入力部、発光部等を更に備えていてもよい。
【0013】
なお、記憶部は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。記憶部は、種々の情報(例えば、CPUが参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する。表示部は、例えば表示画面への操作を受付可能なタッチディスプレイであって種々の情報(画像情報を含む)を表示するとともに操作部としても機能する。撮像部(カメラ)は、撮像画像(静止画像、動画像)を取得する。操作部は、筐体に設けられた種々の操作子(ハードボタン)であるが、筐体に接続(有線接続又は無線接続)される入力デバイスについても操作部と称してもよい。通信部は、1以上の種々の通信部材(例えば、5G等の携帯無線通信、無線LAN、近距離無線通信、非接触通信等)の総称である。
【0014】
(スキャン登録、ボタン登録)
携帯端末60は、商品を登録する登録方法(商品を識別する商品コード)を取得する取得方法)として、商品に付されたバーコード(又は、各商品の近傍に提示されたバーコード)をスキャンして商品を登録する登録方法(以下、スキャン登録と称する場合がある)と、表示部に表示されている個々の商品に対応する商品ボタン(商品登録用のプリセットボタン)を操作(タッチ)して商品を登録する登録方法(以下、ボタン登録と称する場合がある)と、を有する。
【0015】
携帯端末60は、撮像部によって取得した撮像画像から種々のコード(例えば、商品コード)を読み取るコード認識機能(スキャナ機能)を備える。携帯端末60によるスキャン登録は、当該コード認識機能によって実現される。また、携帯端末60は、商品ボタンに対する操作を受け付ける商品指定機能を備える。携帯端末60によるボタン登録は、当該商品指定機能によって実現される。
【0016】
(精算装置50)
精算装置50は、顧客によって使用される。例えば、精算装置50は、携帯端末60によって登録された商品を顧客の操作に基づいて精算する。精算装置50は、例えば、CPU、記憶部、表示部、スキャナ部、現金決済部(釣銭機)、非現金決済部(カード決済部、コード決済部)、印刷部、音声出力部、撮像部、通信部及びサインポールを備える。なお、精算装置50は、操作部や検出部(人感センサ等)等を更に備えてもよい。
【0017】
(本部サーバ10)
本部サーバ10は、販売システム1全体を管理するサーバである。本部サーバ10は、例えば、種々の情報(例えば、商品マスタファイル(商品マスタ)、商品ボタンファイル等)を記憶する。本部サーバ10は、例えば、クラウドサーバ20やストアコントローラ30に種々の情報を供給する。本部サーバ10は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。本部サーバ10は、複数台のサーバから構成されてもよい。
【0018】
商品マスタは、例えば、商品コードに対応付けて、当該商品コードによって識別される商品の商品名、当該商品価格、当該商品が属するカテゴリを識別するカテゴリ識別情報等を記憶する。商品ボタンファイルは、例えば、商品ボタンを識別する商品ボタン識別情報に対応付けて、当該商品ボタンによって指定(特定)される商品の商品コード、当該商品ボタンが属するカテゴリを識別するカテゴリ識別情報(つまり、当該商品ボタンによって指定される商品が属するカテゴリを識別するカテゴリ識別情報)、当該商品ボタンに表示する画像(撮像画像、イラスト等)等を記憶する。
【0019】
(クラウドサーバ20)
クラウドサーバ20は、例えば、携帯端末60や精算装置50によって参照又は生成等される種々の情報(例えば、商品マスタ、商品ボタンファイル、取引情報(カート情報)等)を記憶する。クラウドサーバ20は、携帯端末60に種々の情報(例えば、商品マスタ、商品ボタンファイル等)を供給してもよい。クラウドサーバ20は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。クラウドサーバ20は、複数台のサーバから構成されてもよい。
【0020】
(ストアコントローラ30)
ストアコントローラ30は、主に、店舗内に設置されている装置(取引状況管理装置40、精算装置50)と店舗外に設置されている装置(本部サーバ10、クラウドサーバ20)との間における情報の送受信を担当する装置である。ストアコントローラ30は、精算装置50に種々の情報(例えば、商品マスタ等)を供給してもよい。ストアコントローラ30は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0021】
(取引状況管理装置40)
取引状況管理装置40は、店舗内に設置されている装置(ストアコントローラ30、精算装置50)を管理(処理状況、動作状況等を監視、制御等)する装置(例えば、パーソナルコンピュータ)である。取引状況管理装置40は、少なくとも、CPU、記憶部、表示部(タッチパネルとして構成してもよい)、操作部(キーボード、マウス等)、通信部を備える。取引状況管理装置40は、印刷装置(非図示)と通信可能であり、種々の情報を印刷装置から出力してもよい。なお、取引状況管理装置40は、本部サーバ10又はクラウドサーバ20(本部サーバ10等)にアクセスし、商品マスタや商品ボタンファイルを表示又は修正(メンテナンス)してもよい。また、取引状況管理装置40は、クラウドサーバ20にアクセスし、取引情報を表示又は修正してもよい。
【0022】
図2は、販売システム1を導入した店舗(例えばスーパーマーケット)の商品のレイアウトについて説明する説明図である。
図2は、6つのカテゴリ(果物、野菜、鮮魚、精肉、総菜(惣菜)、日配)の商品の夫々の商品陳列エリア、会計エリアの位置を模式的に示している。夫々の商品陳列エリアには、1以上の商品ケース(又は商品棚)が設置されている。会計エリアには、少なくとも1台の精算装置50、サッカー台が設置されている。なお、
図2では、一部のカテゴリ(菓子、調味料、レトルト食品、日用品等)の商品陳列エリアについては図示を省略している。
【0023】
店舗には2箇所の出入口(果物側の出入口、日配側の出入口)が存在する。一般的に顧客は(標準的な顧客は)、果物側の出入口から入店し、矢印に示したように、果物→野菜→鮮魚→精肉→総菜→日配の順に店内を移動する。
【0024】
なお、果物に属する商品は、スキャン登録によって登録される商品とボタン登録によって登録される商品(例えば、バナナ等)とが存在するものとする。野菜、鮮魚、総菜の夫々に属する商品についても同様である。また、精肉に属する商品は、いずれもスキャン登録によって登録される商品であるものとする。換言すれば、ボタン登録によって登録される、精肉に属する商品は存在しないものとする。日配に属する商品についても同様である。
【0025】
(携帯端末60、クラウドサーバ20、精算装置50の動作の概要)
携帯端末60、クラウドサーバ20、精算装置50の動作の概要を説明する。具体的には、携帯端末60がサービス開始(非図示)を表示してから、精算装置50が商品一覧画面(不図示)を表示する迄の、各装置(携帯端末60、クラウドサーバ20、精算装置50)の動作の概要を説明する。なお、図示は省略する。
【0026】
ステップS1:携帯端末60は、表示画面上のアイコン(例えば、顧客の所有物であれば会員登録したときに生成されるアイコン)の操作に基づいてサービス開始画面(非図示)を表示する。
ステップS2:携帯端末60は、サービス開始画面に表示されている買物開始指示ボタンの操作に基づいて初期登録画面(1品目の商品の登録前の登録画面。
図3(A)参照)を表示する。例えば、携帯端末60はクラウドサーバ20に取引を開始する旨の情報を送信し、クラウドサーバ20は当該携帯端末60による取引の取引情報(商品は空の取引情報)を生成し、生成した取引情報を反映した登録画面(つまり初期登録画面)を生成し、該登録画面の画面情報を取引識別情報(当該取引を識別する取引識別情報)をとともに携帯端末60に送信し、携帯端末60はクラウドサーバ20から受信した画面情報に基づいて登録画面(初期登録画面)を表示する。
【0027】
ステップS3:携帯端末60は、商品コードを取得する。具体的には、携帯端末60は、顧客の動作によってバーコードがスキャンされたことに基づいて、又は、顧客によって商品ボタンが操作されたことに基づいて商品コードを取得する。
ステップS4:携帯端末60は、当該取引の取引識別情報とステップS3にて取得した商品コードとをクラウドサーバ20に送信する。
【0028】
ステップS5:クラウドサーバ20は、取引識別情報と商品コードとを携帯端末60から受信する。
ステップS6:クラウドサーバ20は、当該取引(ステップS5にて受信した取引識別情報に対応する取引)の取引情報を当該商品コードに基づいて更新する。つまり、クラウドサーバ20は、ステップ5にて受信した商品コードに対応する商品名や価格を商品マスタから取得(抽出)し、取得した商品名や価格を当該商品コードとともに、当該取引の取引情報に記憶する。
ステップS7:クラウドサーバ20は、更新後の取引情報を携帯端末60に送信する。例えば、クラウドサーバ20は、更新後の取引情報の内容を反映した登録画面(例えば
図3(D)参照)を生成し、該登録画面の画面情報を携帯端末60に送信する。
【0029】
ステップS8:携帯端末60は、画面情報(取引情報)をクラウドサーバ20から受信する。
ステップS9:携帯端末60は、ステップS8にて受信した画面情報に基づいて登録画面を表示する。
【0030】
ステップS9の後には、商品コードを取得する場合(ステップS3に戻る場合)と、会計(精算)に進む旨(商品の登録を終える旨)を指示する操作(例えば会計指示ボタンBT631。
図3(D)参照)を受け付ける場合(ステップS10に進む場合)と、がある。つまり、ステップS3~ステップS9は、商品コードを取得する毎、繰り返し実行される。
【0031】
ステップS10:携帯端末60は、会計に進む旨を指示する操作に基づいて精算用コードを生成し、表示する。精算用コードとは、精算用情報をコード化(例えば2次元コード化)したものである。精算用情報とは、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20から取得するために必要な情報(例えば、当該取引の取引識別情報)である。顧客は、携帯端末60に表示されている精算用コードを精算装置50に読み取らせる。
【0032】
ステップS11:精算装置50は、顧客の読取動作に基づいて、携帯端末60に表示されている精算用コードを読み取る。つまり、精算装置50は、当該取引の取引識別情報を取得する。
ステップS12:精算装置50は、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20に要求する。例えば、精算装置50は、当該取引の取引識別情報(ステップS11にて取得した取引識別情報)を含む要求情報をクラウドサーバ20に送信する。
ステップS13:クラウドサーバ20は、要求(要求情報)を受信し、当該取引(要求情報に含まれる取引識別情報に対応する取引)の取引情報を精算装置50に送信する。例えば、クラウドサーバ20は、当該取引の取引情報の内容を反映した商品一覧画面を生成し、該商品一覧画面の画面情報を精算装置50に送信する。
ステップS14:精算装置50は、画面情報(取引情報)をクラウドサーバ20から受信する。
ステップS15:精算装置50は、ステップS14にて受信した画面情報に基づいて商品一覧画面を表示する。
【0033】
なお、ステップS15の後には、精算装置50は、決済種別(現金、クレジットカード等)の選択を受け付ける決済種別選択画面(非図示)を表示し、決済種別選択画面において選択された決済種別に応じた画面を表示し、決済種別選択画面において選択された決済種別による精算を実行する。
【0034】
(携帯端末60の表示例)
図3~
図5は、携帯端末60の表示例である。
図3(A)は、登録画面(初期登録画面)である。
図3(A)の登録画面には、主に撮像画像を表示する撮像画像表示領域HR620、主に商品の登録情報を表示する登録情報表示領域HR630、各種ボタンを表示する各種ボタン表示領域HR680が設けられている。
【0035】
撮像画像表示領域HR620の上部には、登録方法選択ボタンを表示する登録方法選択ボタン表示領域HR621が設けられ、お薦めボタンBT624が表示されている。
【0036】
登録方法選択ボタンとは、商品の登録方法(スキャン登録/ボタン登録)を選択可能(切替可能)なボタンである。登録方法選択ボタン表示領域HR621には、登録方法選択ボタンとして、スキャン登録ボタンBT622(本例では「スキャン」と表示したボタン)と、ボタン登録ボタンBT623(本例では「バーコードなし」と表示したボタン)とが表示されている。顧客は、商品の登録方法をボタン登録からスキャン登録に切り替える場合にはスキャン登録ボタンBT622を操作(タッチ)し、商品の登録方法をスキャン登録からボタン登録に切り替える場合にはボタン登録ボタンBT623を操作する。
【0037】
携帯端末60は、スキャン登録が選択されている状態においては、選択中状態を示した表示態様(図中は太枠)でスキャン登録ボタンBT622を表示し、非選択中状態を示した表示態様(図中は破線)でボタン登録ボタンBT623を表示する。携帯端末60は、ボタン登録が選択されている状態においては、選択中状態を示した表示態様でボタン登録ボタンBT623を表示し、非選択中状態を示した表示態様(図中は破線)でスキャン登録ボタンBT622を表示する。
【0038】
携帯端末60は、お薦めボタンBT624が操作(タッチ)された場合、お薦め商品を提示するお薦め商品画面(非図示)を表示する。なお、本例における「★12」の「12」は、お薦め商品が12品存在する旨を示している。
【0039】
各種ボタン表示領域HR680には、他の画面(例えば、購入履歴画面(非図示)、利用ガイド画面(非図示))から登録画面に表示を切り替える場合に操作する買物ボタン、他の画面(例えば、登録画面、利用ガイド画面)から購入履歴画面に表示を切り替える場合に操作する購入履歴ボタン、他の画面(例えば、登録画面、購入履歴画面)から利用ガイド画面に表示を切り替える場合に操作する利用ガイドボタンが表示されている。
【0040】
図3(B)は、
図3(A)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、
図3(A)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図3(B)に示したような登録画面を表示する。
【0041】
図3(B)の登録画面の上部には、登録方法選択ボタン表示領域HR621が設けられ、検索ボタンBT625が表示されている。ボタン登録ボタンBT623が操作されたため、スキャン登録ボタンBT622については非選択中状態を示した表示態様で表示され、ボタン登録ボタンBT623については選択中状態を示した表示態様で表示されている。携帯端末60は、検索ボタンBT625が操作された場合、商品ボタンを検索する文字入力を受け付ける。例えば、携帯端末60は、検索ボタンBT625が操作された場合、文字入力領域を表示し、文字入力領域において顧客から文字入力を受け付ける。
【0042】
登録方法選択ボタン表示領域HR621や検索ボタンBT625の下方には、上から順に、タブ表示領域HR640、商品ボタン表示領域HR660、各種ボタン表示領域HR680が設けられている。なお、
図3(A)に示したような撮像画像表示領域HR620を有する登録画面(スキャン登録が選択されている状態の登録画面)をスキャン画面と称し、
図3(B)に示したような商品ボタン表示領域HR660を有する登録画面(ボタン登録が選択されている状態の登録画面)をプリセット画面と称する場合がある。スキャン画面ではお薦めボタンBT624が表示され、プリセット画面では検索ボタンBT625が表示されている。
【0043】
タブ表示領域HR640は、選択可能(切替可能)な5種類のタブ(全部タブ、果物タブ、野菜タブ、鮮魚タブ、総菜タブ)を表示する領域である。全部タブを除く4種類のタブ(果物タブ、野菜タブ、鮮魚タブ、総菜タブ)は、ボタン登録によって登録される商品が存在する4つのカテゴリ(果物、野菜、鮮魚、総菜)の夫々に対応するタブである。つまり、4つのタブの夫々は4つのカテゴリの夫々に対応付けられている。全部タブは、上記4つのカテゴリの全部に対応する種類のタブである。つまり、全部タブは4つのカテゴリの全部に対応付けられている。
図3(B)の登録画面では、全部タブが選択されている。全部タブに付された下線は、全部タブが選択されている旨を示している。
【0044】
商品ボタン表示領域HR660は、タブ表示領域HR640において選択されたタブに対応するカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示する領域である。
図3(B)の登録画面では、全部タブが選択されているため、商品ボタン表示領域HR660には全部の商品ボタン(果物に属する商品の商品ボタン、野菜に属する商品の商品ボタン、鮮魚に属する商品の商品ボタン、総菜に属する商品の商品ボタン)が表示されている。
図3(B)に示した例では、表示対象となる商品ボタンの数が多いため、スクロールして表示するようにしているが、複数ページに分けて表示してもよい。また、商品ボタンのサイズを小さくしてもよい。
【0045】
タブ表示領域HR640において顧客が果物タブを選択した場合、携帯端末60は、果物タブが選択された旨(本例では下線)をタブ表示領域HR640に表示し、果物に属する商品の商品ボタンを商品ボタン表示領域HR660に表示する。例えば、タブ表示領域HR640において顧客が果物タブを選択した場合、携帯端末60は、果物タブに対応するカテゴリ(果物)を特定する。続いて携帯端末60は、自端末又はクラウドサーバ20が記憶する商品ボタンファイルを参照し、果物を識別するカテゴリ識別情報に対応する商品ボタン(つまり果物に属する商品の商品ボタン)を商品ボタン表示領域HR660に表示する。顧客が野菜タブや鮮魚タブや総菜タブを選択した場合も同様である。
【0046】
また仮に全部タブ以外のタブが選択されている場面(例えば、
図4(A)の場面)において顧客が全部タブを選択した場合、全部タブが選択された旨をタブ表示領域HR640に表示し、
図3(B)に示すように、全部の商品ボタンを商品ボタン表示領域HR660に表示する。
【0047】
なお、携帯端末60は、検索ボタンBT625の操作後に文字入力を受け受けた場合、全部タブが選択された旨をタブ表示領域HR640に表示し、文字入力によって検索された商品ボタンを商品ボタン表示領域HR660に表示する。なお、携帯端末60は、検索結果が1つのカテゴリ内に収まる場合(例えば、検索結果が全て果物である場合)、当該カテゴリのタブが選択された旨をタブ表示領域HR640に表示し、文字入力によって検索された商品ボタンを商品ボタン表示領域HR660に表示してもよい。
【0048】
図3(C)は、
図3(A)に続く他の場面の表示例である。顧客の動作によってシラスのバーコードを撮像しているときには、携帯端末60は、
図3(C)に示したような登録画面を表示する。
【0049】
図3(D)は、
図3(C)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、バーコードからシラスの商品コードを取得した場合、
図3(D)に示したような登録画面を表示する(上述のステップS3~ステップS9参照)。
【0050】
なお、数量ボタンBT632は、購入数量を変更するためのボタンである。携帯端末60は、数量ボタンBT632が操作された場合には、購入数量を変更するための増減ボタン(プラスボタン、マイナスボタン)等を表示した画面(例えば、ポップアップ表示される小画面(
図5(A)の小画面SG1と同様の小画面)を表示する。
【0051】
携帯端末60は、商品(1品目の商品)の登録後には、
図3(D)に示すように、会計指示操作を受け付ける会計指示ボタンBT631(本例では「お会計へ進む」と表示したボタン)を操作可能に表示する。
【0052】
図4(A)は、
図3(D)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、
図3(D)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図4(A)に示したような登録画面を表示する。
【0053】
図3(B)の登録画面では、タブ表示領域HR640において全部タブが選択され、商品ボタン表示領域HR660において全部の商品ボタンが表示されているが、
図4(A)の登録画面では、タブ表示領域HR640において鮮魚タブが選択され、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品(鮭、サンマ)の商品ボタンが表示されている。
【0054】
以上のように、
図3(A)→
図3(B)の場面では、直前に(最後に、直近に)スキャン登録された商品が存在しないため、携帯端末60は、
図3(B)に示したように、タブ表示領域HR640では全部タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において全部の商品ボタンを表示している。また、
図3(D)→
図4(A)の場面では、直前にスキャン登録された商品(シラス。カテゴリは鮮魚)が存在するため、携帯端末60は、
図4(A)に示したように、タブ表示領域HR640では鮮魚タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品の商品ボタンを表示している。換言すれば、携帯端末60は、ボタン登録ボタンBT623の操作があった場合、操作後に表示する登録画面(
図3(B)、
図4(A))のタブ表示領域HR640に関しては、直前にスキャン登録された商品が存在しない場合には全部タブが選択された状態で表示し(
図3(B))、直前にスキャン登録された商品が存在する場合には当該直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブが選択された状態で表示し(
図4(A))、操作後に表示する登録画面(
図3(B)、
図4(A))の商品ボタン表示領域HR660に関しては、直前にスキャン登録された商品が存在しない場合には全部の商品ボタンを表示し(
図3(B))、直前にスキャン登録された商品が存在する場合には当該直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリの商品ボタンを表示する(
図4(A))。
【0055】
なお、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリについて商品ボタンが存在しない場合(具体的には直前にスキャン登録された商品のカテゴリが精肉又は日配であった場合)には、直前にスキャン登録された商品が存在しない場合と同様、タブ表示領域HR640では全部タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において全部の商品ボタンを表示する。例えば、直前にスキャン登録された商品が食パン(カテゴリは日配)であった場合には、携帯端末60は、タブ表示領域HR640では全部タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において全部の商品ボタンを表示する。
【0056】
また、携帯端末60は、
図4(A)の登録画面からボタン登録がなくスキャン登録ボタンBT622が操作された場合、
図3(D)の登録画面を表示し、更に
図3(D)の登録画面からスキャン登録がなくボタン登録ボタンBT623が操作された場合には、
図4(A)の登録画面を表示する。つまり、「直前にスキャン登録された商品」とは、当該登録画面(
図4(A))に遷移する直前の登録画面(直前の
図3(D)の登録画面)においてスキャン登録された商品でなくてもよい。
【0057】
タブ表示領域HR640における5種類のタブは、
図3(B)の登録画面では左から[全部タブ→果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ]の順に表示されているが、
図4(A)の登録画面では左から[全部タブ→鮮魚タブ→果物タブ→野菜タブ→総菜タブ]の順に表示されている。詳細は後述する。
【0058】
図4(B)は、
図4(A)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、顧客の操作(商品ボタン表示領域HR660に表示されているサンマの商品ボタンの操作)によってサンマの商品コードを取得した場合、
図4(B)に示したような登録画面を表示する(上述のステップS3~ステップS9参照)。
【0059】
(他の表示例)
図5(A)は、
図4(A)に続く他の表示例である。携帯端末60は、
図4(A)の場面からサンマの商品コードを取得した場合、
図5(A)に示したような当該プリセット画面の前面に小画面SG1を表示してもよい。小画面SG1には、商品名、単価、購入金額が表示され、購入数量を変更するための増減ボタン(プラスボタン、マイナスボタン)、購入を止める場合に操作するやめるボタン、購入数量を決定(確定)する場合に操作する決定ボタンが表示されている。
図5(B)は、
図5(A)の場面からプラスボタンが操作され、購入数量が3となった場合の表示例である。なお、数量を変更しない場合には、顧客は、増減ボタンを操作せずに決定ボタンを操作する。
【0060】
図5(C)は、
図5(B)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、
図5(B)の場面から決定ボタンが操作された場合、
図5(C)に示したように、プリセット画面からスキャン画面に切り換えるとともに、スキャン画面の前面に小画面SG2を表示する。小画面SG2には、商品名、購入数量、単価が表示されている。
図5(D)は、
図5(C)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、
図5(C)の小画面SG2の表示から所定時間(例えば、1秒間)が経過した後に、
図5(D)に示したように、小画面SG2を消去し、当該商品(サンマ)を追加したスキャン画面を表示する。
図5(D)のスキャン画面には、サンマの購入数量として3が表示されている。
【0061】
つまり、携帯端末60は、プリセット画面の商品ボタンが操作された場合、数量の変更を確認せずにプリセット画面からスキャン画面に切り替えてもよいし(
図4(A)→
図4(B))、数量の変更を確認した後にプリセット画面からスキャン画面に切り替えてもよい(
図5(A)→
図5(B)→
図5(C)→
図5(D))。
【0062】
図5(E)は、
図5(B)に続く他の表示例である。携帯端末60は、
図5(B)の場面から決定ボタンが操作された場合、
図5(E)に示したように、プリセット画面の前面に小画面SG2を表示してもよい。
図5(F)は、
図5(E)に続く場面の表示例である。携帯端末60は、
図5(E)の小画面SG2の表示から所定時間が経過した後に、
図5(F)に示したように、小画面SG2を消去するとともに、商品の登録情報等を表示したプリセット画面を表示する。
【0063】
図5(F)のプリセット画面は、上から順に、登録方法選択ボタン表示領域HR621・検索ボタンBT625、タブ表示領域HR640、登録情報表示領域HR630、商品ボタン表示領域HR660、各種ボタン表示領域HR680が設けられている。つまり、
図3(B)や
図4(A)のプリセット画面では登録情報表示領域HR630が設けられていないが、
図5(F)プリセット画面ではタブ表示領域HR640と商品ボタン表示領域HR660の間に登録情報表示領域HR630が設けられている。
【0064】
つまり、携帯端末60は、プリセット画面においてボタン登録が行われた後には、プリセット画面からスキャン画面に切り替えて商品の登録情報を表示してもよいし(
図4(A)→
図4(B)、
図5(A)→
図5(B)→
図5(C)→
図5(D))、プリセット画面を維持し、プリセット画面において商品の登録情報を表示してもよい(
図5(A)→
図5(B)→
図5(E)→
図5(F))。なお、
図5(F)では、登録情報表示領域HR630の下に商品ボタン表示領域HR660を設けているが、商品ボタン表示領域HR660の下に登録情報表示領域HR630を設けてもよい。また、登録情報表示領域HR630では、合計情報(合計点数、合計金額)と明細情報の何れか一方を表示してもよい。
【0065】
また、携帯端末60は、スキャン画面で登録された商品(スキャン登録が行われた商品)とプリセット画面で登録された商品(ボタン登録が行われた商品)とを区別して表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図5(D)や
図5(F)の登録情報表示領域HR630において、
図5(G)に示すように、プリセット画面で登録された商品(サンマ)にはプリセット画面で登録された商品である旨の画像GA4を付加してもよい。なお、両商品を区別して表示する方法は、
図5(G)に示した方法に限定されない。例えば、両商品の表示態様(例えば、文字色や書体や表示欄の背景色)を異ならせてもよいし、両商品を異なる位置に表示してもよい。
【0066】
図6は、タブの表示について説明する説明図である。
図6(A)~
図6(F)の夫々は、タブ表示領域HR640における5種類のタブの並び順等を示している。
【0067】
(基本の並び順)
図6(A)に示した並び順は、左から[全部タブ→果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ]である。当該並び順を基本の並び順又は初期設定の並び順と称する。
図3(B)の登録画面の並び順は、基本の並び順である。基本の並び順のうち全部タブを除いた4種類のタブの並び順[果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ]は、標準的な顧客の移動経路(動線)に一致している(
図2参照)。
【0068】
携帯端末60は、基本の並び順を示した情報(以下、タブ並び順情報)に基づいて、5種類のタブを基本の並び順で表示してもよい。タブ並び順情報は、携帯端末60が参照可能な場所(例えば、自端末、クラウドサーバ20)に記憶されていればよい。
【0069】
(変更方法Aに基づく並び順)
図6(B)に示した並び順は、所定の変更方法(以下、変更方法Aと称する)に基づく並び順(基本の並び順(
図6(A)から変更された並び順)の一例である。具体的には、
図6(B)に示した並び順は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合における、変更方法Aに基づく並び順を示している。
図4(A)の登録画面の並び順は、変更方法Aに基づく並び順である。
【0070】
変更方法Aに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブと直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを除いた3種類のタブについて基本の並び順の位置関係を維持しつつ、直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを全部タブの次(3種類のタブよりも左側)に移動させた並び順である。例えば、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合の変更方法Aに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブと鮮魚タブを除いた3種類のタブ(果物タブ、野菜タブ、総菜タブ)について基本の並び順の位置関係(果物タブよりも右側に野菜タブ、野菜タブよりも右側に総菜タブ)を維持しつつ、鮮魚タブを全部タブの次(果物タブ、野菜タブ、総菜タブよりも左側)に移動させた並び順である。
【0071】
直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合の変更方法Aに基づく並び順についても同様である(具体的な説明は省略する)。
【0072】
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリとタブ並び順情報とに基づいて、5種類のタブを変更方法Aに基づく並び順で表示してもよい。
【0073】
(変更方法Bに基づく並び順)
図6(C)に示した並び順は、変更方法Bに基づく並び順の一例である。具体的には、
図6(C)に示した並び順は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合における、変更方法Bに基づく並び順を示している。携帯端末60は、変更方法Bに基づく並び順で5種類のタブを表示してもよい。変更方法Bに基づく並び順は、顧客が移動経路を逆戻りしない場合に有効である。
【0074】
変更方法Bに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブを除いた4種類のタブについて基本の並び順を繰り返した場合(サイクリックな並び順とした場合)の順序を維持しつつ、直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを全部タブの次(4種類のタブの中で最も左側)に移動させた並び順である。例えば、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合の変更方法Bに基づく並び順は、
図6(C)に示したように[全部タブ→鮮魚タブ→総菜タブ→果物タブ→野菜タブ]であるが、当該並び順は、上記4種類のタブについて基本の並び順[果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ]を繰り返した場合の順序(果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ→果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ→果物タブ→…)を維持しつつ、鮮魚タブを全部タブの次(4種類のタブの中で最も左側)に移動させた並び順である。
【0075】
直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合の変更方法Bに基づく並び順についても同様である(具体的な説明は省略する)。
【0076】
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリとタブ並び順情報(標準的な顧客の移動経路の方向(順方向)のサイクリックな並び順を得るために参照)とに基づいて、5種類のタブを変更方法Bに基づく並び順で表示してもよい。
【0077】
(変更方法Cに基づく並び順)
図6(D)に示した並び順は、変更方法Cに基づく並び順の一例である。具体的には、
図6(D)に示した並び順は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合における、変更方法Cに基づく並び順を示している。携帯端末60は、変更方法Cに基づく並び順で5種類のタブを表示してもよい。変更方法Cに基づく並び順は、顧客が移動経路を少し逆戻りする場合に有効である。
【0078】
変更方法Cに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブを除いた4種類のタブについて、直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを左端に移動させるとともに、以降は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリを中心とした売り場の位置が近い順のカテゴリのタブを左から順番に並べた並び順である。例えば、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合の変更方法Cに基づく並び順は、
図6(D)に示したように[全部タブ→鮮魚タブ→野菜タブ→総菜タブ→果物タブ]であるが、当該並び順は、5種類のタブのうち全部タブを除いた4種類のタブについて、鮮魚タブを左端に移動させるとともに、以降は、鮮魚を中心とした売り場の位置が近い順のカテゴリ(野菜→総菜→果物)のタブを左から順番に並べた並び順である。
【0079】
直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合の変更方法Cに基づく並び順についても同様である(具体的な説明は省略する)。
【0080】
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリ別の変更方法Cに基づく並び順を示した情報に基づいて、5種類のタブを変更方法Cに基づく並び順で表示してもよい。上記情報は、携帯端末60が参照可能な場所(例えば、自端末、クラウドサーバ20)に記憶されていればよい。
【0081】
(基本の並び順を維持)
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品が何であるかに関わらず、
図6(E)に示すように基本の並び順を維持してもよい。例えば、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合には、タブ表示領域HR640において鮮魚タブを選択し、また、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品の商品ボタンを表示するものの、タブ表示領域HR640における各タブの並び順は基本の並び順を維持してもよい。タブの並びが固定されるため、例えば操作に慣れた顧客にとって有効である。直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合についても同様である。
【0082】
(基本の逆の並び順を維持)
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品が何であるかに関わらず、
図6(F)に示すように、基本の逆の並び順(標準的な顧客の移動経路とは逆の移動経路の順)を維持してもよい。例えば、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合には、タブ表示領域HR640において鮮魚タブを選択し、また、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品の商品ボタンを表示し、タブ表示領域HR640における各タブの並び順は基本の逆の並び順を維持してもよい。タブの並びが逆方向に固定されるが、特定の顧客(標準的な移動経路とは逆方向に移動する傾向にある顧客)にとって有効である。直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合についても同様である。
【0083】
携帯端末60は、タブ並び順情報(逆方向の並び順を得るために参照)に基づいて、5種類のタブを変更方法Dに基づく並び順で表示してもよい。
【0084】
(変更方法Dに基づく並び順)
図6(G)に示した並び順は、変更方法Dに基づく並び順の一例である。具体的には、
図6(G)に示した並び順は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合における、変更方法Dに基づく並び順を示している。携帯端末60は、逆方向に移動している顧客に対し、変更方法Dに基づく並び順で5種類のタブを表示してもよい。
【0085】
変更方法Dに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブと直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを除いた3種類のタブについて基本の逆の並び順の位置関係を維持しつつ、直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを全部タブの次(3種類のタブよりも左側)に移動させた並び順である。例えば、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合の変更方法Dに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブと鮮魚タブを除いた3種類のタブ(果物タブ、野菜タブ、総菜タブ)について基本の逆の並び順の位置関係(総菜タブよりも右側に野菜タブ、野菜タブよりも右側に果物タブ)を維持しつつ、鮮魚タブを全部タブの次(総菜タブ、野菜タブ、果物タブよりも左側)に移動させた並び順である。
【0086】
直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合の変更方法Dに基づく並び順についても同様である(具体的な説明は省略する)。
【0087】
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリとタブ並び順情報(逆方向の並び順を得るために参照)とに基づいて、5種類のタブを変更方法Dに基づく並び順で表示してもよい。
【0088】
(変更方法Eに基づく並び順)
図6(H)に示した並び順は、変更方法Eに基づく並び順の一例である。具体的には、
図6(H)に示した並び順は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合における、変更方法Eに基づく並び順を示している。携帯端末60は、逆方向に移動している顧客に対し、変更方法Eに基づく並び順で5種類のタブを表示してもよい。
【0089】
変更方法Eに基づく並び順は、5種類のタブのうち全部タブを除いた4種類のタブについて基本の逆の並び順を繰り返した場合(サイクリックな並び順とした場合)の順序を維持しつつ、直前にスキャン登録された商品のカテゴリのタブを全部タブの次(4種類のタブの中で最も左側)に移動させた並び順である。例えば、直前にスキャン登録された商品のカテゴリが鮮魚であった場合の変更方法Dに基づく並び順は、
図6(H)に示したように[全部タブ→鮮魚タブ→野菜タブ→果物タブ→総菜タブ]であるが、当該並び順は、上記4種類のタブについて基本の逆の並び順[総菜タブ→鮮魚タブ→野菜タブ→果物タブ]を繰り返した場合の順序(総菜タブ→鮮魚タブ→野菜タブ→果物タブ→総菜タブ→鮮魚タブ→野菜タブ→果物タブ→総菜タブ→…)を維持しつつ、鮮魚タブを全部タブの次(4種類のタブの中で最も左側)に移動させた並び順である。
【0090】
直前にスキャン登録された商品のカテゴリが果物や野菜や総菜であった場合の変更方法Eに基づく並び順についても同様である(具体的な説明は省略する)。
【0091】
携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品のカテゴリとタブ並び順情報(標準的な顧客の移動経路とは逆の方向(逆方向)のサイクリックな並び順を得るために参照)とに基づいて、5種類のタブを変更方法Eに基づく並び順で表示してもよい。
【0092】
なお、携帯端末60は、商品の登録順序に基づいて顧客の移動方向を判断(予想)し、顧客が順方向に移動していると判断した場合には、変更方向A(又は変更方向B又は変更方向C)により、又は基本の並び順を維持し、5種類のタブを表示し、顧客が逆方向に移動していると判断した場合には、変更方向D(又は変更方向E)により、又は基本の逆の並び順を維持し、5種類のタブを表示してもよい。
【0093】
図7は、携帯端末60の表示例である。以下、他の場面(登録済の商品が異なる場合)を例にして
図3~
図6において説明した内容等を更に説明する。
【0094】
図7(A)は、
図3~
図5とは異なる場面として、1品目の商品としてイチゴ(カテゴリは果物)が登録(例えばスキャン登録)され、2品目の商品としてカイワレ大根(カテゴリは野菜)が登録(例えばスキャン登録)された場面の登録画面である。商品の登録順序(果物→野菜)によれば、顧客は店内を順方向(標準的な顧客の移動経路の方向)に移動している。
【0095】
携帯端末60は、
図7(A)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図7(B)に示したような登録画面を表示する。
図7(B)に示したタブの並び順は、[全部タブ→野菜タブ→果物タブ→鮮魚タブ→総菜タブ]である。
図7(B)の並び順は、変更方法Aに基づく並び順、又は、変更方法Cに基づく並び順に相当する。
【0096】
携帯端末60は、
図7(A)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図7(B)に代えて
図7(C)に示したような登録画面を表示してもよい。
図7(C)に示したタブの並び順は、[全部タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ→果物タブ]である。
図7(C)の並び順は、変更方法Bに基づく並び順に相当する。
【0097】
携帯端末60は、
図7(A)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図7(B)や
図7(C)に代えて
図7(D)に示したような登録画面を表示してもよい。
図7(D)に示したタブの並び順は、[全部タブ→果物タブ→野菜タブ→鮮魚タブ→総菜タブ]である。
図7(D)の並び順は、基本の並び順を維持する方法(
図6(E))に相当する。
【0098】
図7(E)は、更に異なる場面として、1品目の商品として食パン(カテゴリは日配)が登録(例えばスキャン登録)され、2品目の商品としてサンマ(カテゴリは鮮魚)が登録(例えばボタン登録)され、3品目の商品としてカイワレ大根(カテゴリは野菜)が登録(例えばスキャン登録)された場面の登録画面である。商品の登録順序(日配→鮮魚→野菜)によれば、顧客は店内を逆方向(標準的な顧客の移動経路とは逆の方向)に移動している。
【0099】
携帯端末60は、
図7(E)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図7(F)に示したような登録画面を表示する。
図7(F)に示したタブの並び順は、[全部タブ→野菜タブ→総菜タブ→鮮魚タブ→果物タブ]である。
図7(F)の並び順は、変更方法Dに基づく並び順に相当する。
【0100】
携帯端末60は、
図7(E)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図7(F)に代えて
図7(G)に示したような登録画面を表示してもよい。
図7(G)に示したタブの並び順は、[全部タブ→野菜タブ→果物タブ→総菜タブ→鮮魚タブ]である。
図7(G)の並び順は、変更方法Eに基づく並び順に相当する。
【0101】
携帯端末60は、
図7(E)の登録画面においてボタン登録ボタンBT623が操作された場合、
図7(F)や
図7(G)に代えて
図7(H)に示したような登録画面を表示してもよい。
図7(H)の並び順は、基本の逆の並び順を維持する方法(
図6(F))に相当する。
【0102】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態によれば、操作の負担(例えば、所望の商品のボタンを操作する迄の負担)を軽減させることができる。
【0103】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(11)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(11)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0104】
(1)上記実施形態では、登録方法選択ボタンとして2つの操作子(スキャン登録ボタンBT622、ボタン登録ボタンBT623)を設ける例を説明したが、登録方法の切り替え操作が可能であれば1つの操作子(例えば、操作毎に登録方法が切り替わるトグルボタンや、択一的に選択されるチェックボックス)であってもよい。
【0105】
(2)上記実施形態では、登録画面に登録方法選択ボタンを表示する例を説明したが、他の画面に登録方法選択ボタンを表示してもよい。例えば、購入履歴画面(非図示)や利用ガイド画面(非図示)に登録方法選択ボタンを表示してもよい。
【0106】
つまり、上記実施形態では、スキャン登録の登録画面(例えば、
図3(A)、
図3(C)、
図3(D)に示した登録画面)からボタン登録の登録画面(例えば、
図3(B)、
図4(A)に示した登録画面)に遷移した場合に、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示すると説明したが、購入履歴画面又は利用ガイド画面からボタン登録の登録画面に遷移した場合にも、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示してもよい。
【0107】
(3)上記実施形態では、ボタン登録の登録画面にタブ表示領域HR640を設けているが、ボタン登録の登録画面にタブ表示領域HR640を設けなくてもよい。
【0108】
ボタン登録の登録画面にタブ表示領域HR640を設けない態様の場合、携帯端末60は、スキャン登録の登録画面のボタン登録ボタンBT623が操作された場合には、単に、ボタン登録の登録画面の商品ボタン表示領域HR660に、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンを表示し、他の商品ボタン(直前にスキャン登録された商品と異なるカテゴリの商品の商品ボタン)を表示しないようにしてもよい。
【0109】
また、ボタン登録の登録画面にタブ表示領域HR640を設けない態様の場合、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンを他の商品ボタンよりも優先して商品ボタン表示領域HR660に表示するようにしてもよい。例えば、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンを他の商品ボタンよりも操作し易い位置に表示してもよい。
【0110】
(4)上記実施形態では、スキャン登録の登録画面とボタン登録の登録画面とを切り替えて表示する例を説明したが、スキャン登録の登録画面とボタン登録の登録画面とは切り替えて表示しなくてもよい。
【0111】
例えば、携帯端末60は、スキャン登録の登録画面の上に(重畳して)、ボタン登録の登録画面を表示(ポップアップ表示)してもよい。また、携帯端末60は、スキャン登録の登録画面とボタン登録の登録画面とを合わせたような登録画面(例えば、撮像画像表示領域HR620、登録情報表示領域HR630、商品ボタン表示領域HR660等を設けた登録画面)を表示してもよい。
【0112】
スキャン登録の登録画面とボタン登録の登録画面とを合わせたような登録画面を表示する態様の場合、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンが商品ボタン表示領域HR660に表示されるように(他の商品ボタンが商品ボタン表示領域HR660に表示されないように)、商品ボタン表示領域HR660の表示を制御してもよい。例えば、携帯端末60は、1つ前にスキャン登録した商品と異なるカテゴリの商品をスキャン登録した場合、商品ボタン表示領域HR660に表示する商品ボタンを更新(今回スキャン登録した商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンを表示するように更新)してもよい。
【0113】
また、スキャン登録の登録画面とボタン登録の登録画面とを合わせたような登録画面を表示する態様の場合、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンが他の商品ボタンよりも優先して商品ボタン表示領域HR660に表示されるように、商品ボタン表示領域HR660の表示を制御してもよい。例えば、携帯端末60は、1つ前にスキャン登録した商品と異なるカテゴリの商品をスキャン登録した場合、商品ボタン表示領域HR660における商品ボタンの表示位置を更新(今回スキャン登録した商品と同一のカテゴリの商品の商品ボタンが他の商品ボタンよりも操作し易い位置に表示されるように更新)してもよい。
【0114】
(5)上記実施形態では、直前にスキャン登録された商品のカテゴリについて商品ボタンが存在しない場合(具体的には直前にスキャン登録された商品のカテゴリが精肉又は日配であった場合)には、タブ表示領域HR640では全部タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において全部の商品ボタンを表示すると説明したが、商品の登録順序に基づいて顧客の移動方向(順方向、逆方向)を判断し、何れかのタブを選択し、何れかの商品ボタンを表示してもよい。例えば、1品目の商品がトマト(カテゴリは野菜)、2品目の商品がシラス(カテゴリは鮮魚)、3品目(直前)の商品が豚バラ肉(カテゴリは精肉)であった場合には顧客の移動方向は順方向であると判断し、タブ表示領域HR640では総菜タブ(順方向において精肉の先にある最初の商品ボタンが存在するカテゴリは総菜)が選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において総菜に属する商品の商品ボタンを表示してもよい。また、1品目の商品が食パン(カテゴリは日配)、2品目の商品がのり弁当(カテゴリは総菜)、3品目(直前)の商品が豚バラ肉(カテゴリは精肉)であった場合には顧客の移動方向は逆方向であると判断し、タブ表示領域HR640では鮮魚タブ(逆方向において精肉の先にある最初の商品ボタンが存在するカテゴリは鮮魚)が選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品の商品ボタンを表示してもよい。
【0115】
(6)上記実施形態では、ボタン登録の登録画面において直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示する例を説明したが、直前にスキャン登録された商品の登録からの経過時間が所定時間を超えていない場合に当該直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示し、所定時間を超えている場合には全部の商品ボタンを表示してもよい。つまり、携帯端末60は、ボタン登録ボタンBT623の操作があった場合、該操作のタイミングから遡って所定時間内に登録した商品が存在しない場合には全部の商品ボタンをボタン登録の登録画面に表示し、該操作のタイミングから遡って所定時間内に登録した商品が1つ存在する場合には当該商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンをボタン登録の登録画面に表示し、該操作のタイミングから遡って所定時間内に登録した商品が2以上存在する場合には該2以上の商品のうち最後に登録した商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンをボタン登録の登録画面に表示してもよい。
【0116】
(7)上記実施形態では、携帯端末60は、商品の登録順序に基づいて顧客の移動方向(順方向、逆方向)を判断し、タブの並び順を決定すると説明したが、商品の登録順序に代えて又は加えて、当該携帯端末60の位置情報(位置の変化)に基づいて顧客の移動方向を判断してもよい。位置情報は、GPS、店内各所に設置された送信機からのビーコン信号などによって取得してもよい。また、上記に代えて又は加えて、携帯端末60は、店内各所に設置された機器(例えば、NFC(Near field communication)による通信機器)との通信(通信の順序)や、店内各所に設置したコード(2次元コード)の読取(読取の順序)等に基づいて顧客の移動方向を判断してもよい。また、店内各所に設置されたカメラ(監視カメラ)を用いて夫々の顧客の移動方向を判断してもよい(つまり、カメラを含む販売システム1側が個々の携帯端末60(顧客)の移動を監視し、夫々の携帯端末60に通知してもよい)。
【0117】
(8)上記(6)(7)にも関連するが、携帯端末60は、経過時間を考慮してタブの並び順や商品ボタンの表示を制御してもよい。例えば、1品目の商品がトマト(カテゴリは野菜)、2品目(直前)の商品がシラス(カテゴリは鮮魚)であった場合(移動方向は順方向の場合)、以下のように制御してもよい。シラスの登録からの経過時間が所定時間を超えていない場合には、タブ表示領域HR640では鮮魚タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品の商品ボタンを表示し、シラスの登録からの経過時間が所定時間を超えている場合には、タブ表示領域HR640では総菜タブ(順方向において鮮魚の先にある最初の商品ボタンが存在するカテゴリは総菜)が選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において総菜に属する商品の商品ボタンを表示してもよい。また、1品目の商品がのり弁当(カテゴリは総菜)、2品目(直前)の商品がシラス(カテゴリは鮮魚)であった場合(移動方向は逆方向の場合)、以下のように制御してもよい。シラスの登録からの経過時間が所定時間を超えていない場合には、タブ表示領域HR640では鮮魚タブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において鮮魚に属する商品の商品ボタンを表示し、シラスの登録からの経過時間が所定時間を超えている場合には、タブ表示領域HR640では野菜タブ(逆方向において鮮魚の先にある最初の商品ボタンが存在するカテゴリは野菜)が選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において野菜に属する商品の商品ボタンを表示してもよい。また、携帯端末60は、時間経過に代えて又は加えて、センサ(加速度センサ、ジャイロセンサ等)で移動方向や移動距離を測定し、タブの選択状態を切り替えてもよい。
【0118】
(9)上記実施形態では、携帯端末60は、直前にスキャン登録された商品に基づいてタブ表示領域HR640におけるタブの選択を制御し、直前にスキャン登録された商品に基づいて商品ボタン表示領域HR660における商品ボタンの表示を制御する例を説明したが、直前に登録された商品(スキャン登録又はボタン登録された商品)に基づいてタブ表示領域HR640におけるタブの選択を制御し、直前に登録された商品に基づいて商品ボタン表示領域HR660における商品ボタンの表示を制御してもよい。例えば、ボタン登録の登録画面において一の商品Aがボタン登録され、その後、スキャン登録の登録画面に遷移し遷移後のスキャン登録の登録画面において商品がスキャン登録されることなく、ボタン登録の登録画面に遷移した場合、タブ表示領域HR640では商品Aのカテゴリのタブが選択された状態とし、商品ボタン表示領域HR660において商品Aと同一のカテゴリの商品ボタンを表示してもよい。なお、「直前に登録された商品(スキャン登録又はボタン登録された商品)」は、当該ボタン登録の登録画面に遷移する直前のスキャン登録の登録画面においてスキャン登録された商品でなくてもよいし、上記直前のスキャン登録の登録画面に遷移する直前のボタン登録の登録画面においてボタン登録された商品でなくてもよい。
【0119】
(10)上記実施形態では、携帯端末60は、顧客の操作(スキャン登録ボタンBT622、ボタン登録ボタンBT623の操作)に基づいて商品の登録方法(スキャン画面、プリセット画面)を切り替える例を説明したが、顧客の操作によらずに商品の登録方法を切り替えてもよい。
【0120】
携帯端末60は、自端末の位置に基づいて商品の登録方法を自動的に切り替えてもよい。例えば、携帯端末60は、ボタン登録の商品(例えば、鮭)の近傍ではボタン登録となるようにスキャン登録からボタン登録に自動的に切り替えてもよいし、ボタン登録の商品が存在しないカテゴリ(例えば、日配)の売り場ではスキャン登録となるようにボタン登録からスキャン登録に自動的に切り替えてもよい。
【0121】
なお、上記(7)の説明とも関連するが、携帯端末60は、自端末の位置をGPS、ビーコン信号などによって認識してもよいし、店内各所に設置された機器との通信や店内各所に設置したコードの読取等によって判断してもよい。また、カメラを含む販売システム1側が個々の携帯端末60の位置を監視し、夫々の携帯端末60に通知してもよい。また、上記(8)の説明とも関連するが、携帯端末60は、経過時間を考慮して(何処迄移動しているかを推定して)、自端末の位置を認識してもよい。また、携帯端末60は、センサ(加速度センサ、ジャイロセンサ等)で移動方向や移動距離を測定し、自端末の位置を認識してもよい。
【0122】
携帯端末60は、自装置のカメラ(撮像部)による撮像画像(例えば、背景画像等)に基づいて自装置の位置を判断してもよい。例えば、背景に映り込む床や人物や商品によって自装置の位置を判断してもよい。なお、携帯端末60は、スキャン登録(スキャン画面)であるときに加え、ボタン登録(プリセット画面)であるときにもカメラを動作(バックグラウンドで動作)させておき、随時、撮像画像を取得する。
【0123】
また、携帯端末60は、ボタン登録(プリセット画面)であるときに、商品(又は商品のバーコード)がカメラに近接してきた場合、自動的にボタン登録(プリセット画面)からスキャン登録(スキャン画面)に切り替えてもよい。つまり、携帯端末60は、バックグラウンドで動作させているカメラによって撮像された撮像画像において、例えば、新たに、商品(又は商品のバーコード)が所定の大きさ以上で撮像されるようになった場合(つまり、カメラの前に新たに商品が翳されたとみなせる程度に撮像され始めた場合)、自動的にボタン登録からスキャン登録に切り替えてもよい。
【0124】
(11)各装置(携帯端末60、精算装置50等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。一例として、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ(クラウドサーバ20と同一であってもよいし他のクラウドサーバであってもよい)が実行し(つまり、例えば、携帯端末60におけるタブの並び順の制御や商品ボタンの表示の制御はクラウドサーバが実行し)、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。
【0125】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、情報端末に関する。
[背景技術]
バーコードのない商品の部門を指定するボタンが操作されると該部門に属する個々の商品のボタンを一覧表示する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2009-122771号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、所望の商品のボタンを操作する迄の負担が少なくない。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作の負担を軽減させる技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0126】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、店内を移動しながら顧客の操作により商品を登録する情報端末(携帯端末60)であって、商品を撮像する撮像手段と、商品ボタンを表示する表示手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて商品を登録する第1登録手段(スキャン登録)と、商品ボタンの操作に基づいて商品を登録する第2登録手段(ボタン登録)とを備え、前記表示手段は、前記第1登録手段によって直前にスキャン登録された商品と同一のカテゴリ(例えば、シラスの場合には鮮魚、カイワレ大根の場合には野菜)に属する商品の商品ボタンを表示することを特徴とする情報端末である。
(1)の情報端末によれば、操作の負担を軽減させることができる。例えば、直前に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示するための操作が不要になる。
【0127】
(2)前記表示手段は、商品のカテゴリを選択可能であって選択されたカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示するための、夫々のカテゴリに対応する複数のカテゴリ選択部(例えば、野菜タブ、果物タブ、鮮魚タブ、総菜タブ)を表示可能であり、前記第1登録手段又は前記第2登録手段による商品の登録状況に基づく並び順で前記カテゴリ選択部を並べて表示(例えば、
図4~
図7参照)することを特徴とする(1)に記載の情報端末である。
(2)の情報端末によれば、操作の負担を軽減させることができる。例えば、カテゴリの配置がわかりやすく、カテゴリの選択もしやすくなる。
【0128】
(3)前記表示手段は、前記第1登録手段によって商品を登録するための第1画面(スキャン登録の登録画面)と前記第2登録手段によって商品を登録するための第2画面(ボタン登録の登録画面)とを切り替え可能に表示し、前記第1画面から前記第2画面に切り替えた場合に、切り替えた後の前記第2画面において、切り替え前に前記第1登録手段によって最後に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示することを特徴とする(1)又は(2)に記載の情報端末である。
(3)の情報端末によれば、操作の負担を軽減させることができる。例えば、切り替え前に第1登録手段によって最後に登録された商品と同一のカテゴリに属する商品の商品ボタンを表示するための操作が不要になる。
【0129】
(4)前記表示手段は、前記第2画面から前記第1画面に切り替えた後に前記第1画面から前記第2画面に切り替えた場合であって前記第1画面の表示中に前記第1登録手段によって商品が登録されていなかった場合には(ボタン登録の登録画面からスキャン登録の登録画面に表示を切り替え、更にスキャン登録の登録画面においてスキャン登録がなされる前に、スキャン登録の登録画面からボタン登録の登録画面に表示を切り替えた場合には)、前記第1画面から切り替えた後の前記第2画面(スキャン登録の登録画面から切り替えた後のボタン登録の登録画面)において、前記第1画面に切り替える前の前記第2画面(スキャン登録の登録画面に切り替える前のボタン登録の登録画面)において表示していた商品ボタンを表示することを特徴とする(3)に記載の情報端末である。つまり、(1)の「直前にスキャン登録された商品」とは、当該第2画面に遷移する直前の第1画面において登録された商品でなくてもよい。
(4)の情報端末によれば、好適に商品ボタンを表示することができる。
【0130】
なお、以上に説明した各装置(本部サーバ10、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50、携帯端末60等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0131】
1…販売システム 10…本部サーバ 20…クラウドサーバ 30…ストアコントローラ 40…取引状況管理装置 50…精算装置 60…携帯端末